JP2006013063A - スパイラル線路及び電気回路部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 占有面積を大きくしないで、線路の短絡を防止することができるスパイラル線路および電気回路部品を提供する。
【解決手段】 シート2aの線路電極5a,5c,5eとシート2bの線路電極5b,5d,5fは交互に電気的に接続され、平面視で渦巻き状の線路5とされる。線路電極5a,5c,5eは、シート2aの外周部から内側に順に配設されている。線路電極5c,5eはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路5の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極5b,5d,5fは、シート2bの外周部から内側に順に配設されている。線路電極5b,5dはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路5の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積層型のスパイラル線路、及び、このスパイラル線路を用いた積層バラントランスやカプラやフィルタなどの電気回路部品に関する。
従来より、無線通信機器用ICの平衡−不平衡信号変換器や位相変換器などに用いられる積層型のバラントランスとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この積層バラントランスにおいては、互いに磁気結合させるための線路を渦巻き状に形成して、部品の占有面積を小さくしている。
しかし、図6に示すように、渦巻き状の線路61を誘電体シート65の一平面に形成しようとすると、線路61の大部分が隣接する周どうしで近接することになる。線路61は厚膜印刷(スクリーン印刷)によって形成されることが多い。
図7に示すように、スクリーン印刷は、誘電体シート65上にスクリーン版71を重ね、導電ペースト80をスキージ75によって横移動させる。導電ペースト80は、スクリーン版71のエマルジョン72がない部分(メッシュ73のみの部分)に流し込まれる。この後、スクリーン版71を誘電体シート65から離すことにより、誘電体シート65表面に所定パターンの線路61が形成される。
部品の占有面積を小さくするために、線路61の線路間隔を小さくすると、スクリーン版71のエマルジョン72の幅が狭くなる。このため、スキージ75の移動によりエマルジョン72が変形し易くなる。この変形により、エマルジョン72の裏面、つまり誘電体シート65と接する面に導電ペースト80が回り込み、スクリーン印刷時のにじみ発生につながる。この結果、線路61が短絡するおそれがあり、線路間隔を一定以上小さくできないという問題があった。
この問題は、線路61の隣接本数が多いほど高い確率で発生する。従って、図8に示すように、隣接本数が2本の線路62の場合には、隣接本数が4本の線路61(図6参照)と比較して問題は改善される。しかし、隣接本数が2本の線路62の場合であっても、線路長が長くなれば、問題が発生する確率が増してくる。
また、このにじみによる短絡を低減させるために、導電ペースト80の粘度を高くすると、かすれが発生して線路61の断線を発生させる。
特開平9−260145号公報
そこで、本発明の目的は、占有面積を大きくしないで、線路の短絡を防止することができるスパイラル線路及び電気回路部品を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るスパイラル線路は、
(a)少なくとも二つの線路電極層が絶縁層を介して積み重ねられ、前記線路電極層のそれぞれの層に一つ以上の単位線路電極が形成されてなり、複数の前記単位線路電極を直列接続して、平面視で渦巻き状の線路を構成したスパイラル線路であって、
(b)直列接続の接続点の前後の前記単位線路電極は互いに異なる線路電極層に形成されたものであり、
(c)所定の前記単位線路電極の長さは前記渦巻き状の線路の約1巻回分であること、
を特徴とする。
以上の構成により、渦巻き状の線路は略1周ごとに異なる線路電極層に形成されるため、渦巻き状の線路の大部分が隣接する周どうしで同一面で近接することがなくなる。
また、本発明に係る電気回路部品は、バラントランスやカプラやフィルタなどの電気回路部品であり、前述の特徴を有するスパイラル線路を用いていることを特徴とする。
本発明によれば、渦巻き状の線路は略1周ごとに異なる線路電極層に形成されるため、渦巻き状の線路の大部分が隣接する周どうしで同一面で近接しなくなる。この結果、占有面積を大きくしないで、線路の短絡を防止することができるスパイラル線路及び電気回路部品を得ることができる。
以下、本発明に係るスパイラル線路及び電気回路部品の実施例について添付図面を参照して説明する。
[第1実施例、図1及び図2]
図1(A)に示すように、積層型のスパイラル線路1は、線路電極5a,5c,5eからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2aと、線路電極5b,5d,5fからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2bとで構成されている。各線路電極5a,5b,5c,5d,5e,5fが本発明の単位線路電極に相当する。誘電体シート2a,2bの所定の位置にはビアホール20,21が設けられている。
図1(B)に示すように、誘電体シート2bの上に誘電体シート2aを積み重ねることにより、誘電体シート2aの線路電極5a,5c,5eは、ビアホール20を介して誘電体シート2bの線路電極5b,5d,5fに電気的に直列に接続される。つまり、シート2aの線路電極5a,5c,5eとシート2bの線路電極5b,5d,5fは交互に電気的に接続され、平面視で渦巻き状の線路5とされる。
誘電体シート2a上の線路電極5a,5c,5eは、シート2aの外周部から内側に順に配設されている。線路電極5aは、一方の端部がシート2aの外縁に露出し、他方の端部がビアホール20に接続している。線路電極5c,5eはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路5の1巻回分より若干長く、両端部がわずかな長さだけ小さな間隔で隣接している。線路電極5c,5eのそれぞれの両端部には、ビアホール20が接続している。
誘電体シート2b上の線路電極5b,5d,5fは、シート2bの外周部から内側に順に配設されている。線路電極5b,5dはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路5の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極5fは一端部が引出用ビアホール21に接続している。
ここに、本第1実施例の場合、線路電極5a,5c,5eのそれぞれの導体幅は50μmに設定し、線路間隔は150μmに設定した。線路電極5b,5d,5fのそれぞれの導体幅は50μmに設定し、線路間隔は150μmに設定した。また、誘電体シート2bの上に誘電体シート2aを積み重ねたとき、平面視で、線路電極5b,5dが線路電極5a,5c,5eの間に位置し、かつ、線路電極5eが線路電極5d,5fの間に位置するように設定した。
従って、線路電極5a,5c,5eと線路電極5b,5d,5fを交互に電気的に接続して構成した線路5は、平面視で、導体幅が50μmで、かつ、線路間隔が50μmの渦巻き状の線路と同等のものとなる。
線路電極5a〜5fは、Ag,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−Pd等からなり、スクリーン印刷法により誘電体シート2a,2b上に形成される。
図2に示すように、スクリーン印刷は、誘電体シート2a上にスクリーン版71を重ね、導電ペースト80をスキージ75によって横移動させる。導電ペースト80は、スクリーン版71のエマルジョン72がない部分(メッシュ73のみの部分)に流し込まれる。この後、スクリーン版71を誘電体シート2aから離すことにより、誘電体シート2a表面に所定パターンの線路電極5a,5c,5eが形成される。同様にして、誘電体シート2b表面に所定パターンの線路電極5b,5d,5fが形成される。
前述したように、線路電極5a,5c,5eの線路間隔と線路電極5b,5d,5fの線路間隔は、150μmと大きいので、スクリーン版71のエマルジョン72の幅は相対的に広くなる。このため、スキージ75の移動によるエマルジョン72の変形が起きにくく、エマルジョン72の裏面、つまり誘電体シート2a,2bと接する面に導電ペースト80が回り込みにくい。この結果、スクリーン印刷時のにじみ発生が少なく、線路5が短絡するおそれが少なくなる。
一方、この渦巻き状の線路5を、従来のように誘電体シートの一平面に形成した場合、導体幅が50μmで、かつ、線路間隔が50μmの渦巻き状の線路パターンを印刷しなければならない。このため、線路パターン路の線路間隔が小さく、スクリーン版のエマルジョンの幅が狭くなる。それゆえ、背景技術で説明したように、スクリーン印刷時のにじみ発生につながり、線路が短絡する可能性が高い。
誘電体シート2a,2bとしては、例えば、誘電体セラミック粉末を結合剤などとともに混練したものをシート状にしたものを用いた。線路電極5a,5c,5eと線路電極5b,5d,5fとの間の層間厚みは薄くする必要があるため、本第1実施例では誘電体シート2a,2bの厚みを12.5μmに設定した。
こうして得られた積層型のスパイラル線路1は、渦巻き状の線路5が略1周ごとに異なる線路電極層に形成されるため、渦巻き状の線路5の大部分が同一面で近接しなくなる。本第1実施例の場合、同一面での線路5の線路間隔は従来の3倍となる。この結果、占有面積を大きくしないで、線路5の短絡を防止することができるスパイラル線路1を得ることができる。
なお、この渦巻き状の線路5においても、1周ごとに必ず小さな間隔で隣接する領域(図1(A)中の円P参照)が発生するため、隣の周との間で全く隣接する部分がないようにすることはできない。しかし、この隣接領域の長さを短くすることにより、従来のような小さい間隔で隣接する部分が長いものに比較して、短絡の発生する確率を大幅に低減することができる。
[第2実施例、図3〜図5]
第2実施例は、前記第1実施例のスパイラル線路1を用いた積層型バラントランスについて説明する。
図3に示すように、積層型バラントランス31は、線路電極5a,5c,5eからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2aと、線路電極5b,5d,5fからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2bと、線路電極7a,7c,7eからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2dと、線路電極7b,7d,7fからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2eと、線路電極9a,9c,9eからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2hと、線路電極9b,9d,9fからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2iと、線路電極10a,10c,10eからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2jと、線路電極10b,10d,10fからなる線路電極層を表面に形成した誘電体シート2kと、引出電極4,6,8をそれぞれ表面に形成した誘電体シート2c,2f,2gと、グランド電極11,12,13をそれぞれ表面に形成した誘電体シート2l,2m,2nなどで構成されている。所定の誘電体シートにはビアホール20,21が設けられている。各線路電極5a〜5f、7a〜7f、9a〜9f、10a〜10fが本発明の単位線路電極に相当する。
誘電体シート2a上の線路電極5a,5c,5eは、シート2aの外周部から内側に順に配設されている。線路電極5aは、一方の端部がシート2aの外縁に露出し、他方の端部がビアホール20に接続している。線路電極5c,5eはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路5の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極5c,5eのそれぞれの両端部には、ビアホール20が接続している。
誘電体シート2b上の線路電極5b,5d,5fは、シート2bの外周部から内側に順に配設されている。線路電極5b,5dはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路5の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極5fは一端部が引出用ビアホール21に接続している。
誘電体シート2aの線路電極5a,5c,5eは、ビアホール20を介して誘電体シート2bの線路電極5b,5d,5fと交互に電気的に直列に接続される。つまり、シート2aの線路電極5a,5c,5eとシート2bの線路電極5b,5d,5fは交互に電気的に接続され、平面視で渦巻き状の1/4波長線路5とされる。線路5の一方の端部はシート2aの奥側の辺の左側に露出し、他方の端部はシート2bの中央部に位置している。線路5の他方の端部は、シート2bに設けた引出用ビアホール21を介して、引出電極4に電気的に接続している。引出電極4はシート2cの手前側の辺の左側に露出している。この線路5は前段平衡ラインとして機能する。
また、誘電体シート2d上の線路電極7a,7c,7eは、シート2dの外周部から内側に順に配設されている。線路電極7aは、一方の端部がシート2dの外縁に露出し、他方の端部がビアホール20に接続している。線路電極7c,7eはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路7の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極7c,7eのそれぞれの両端部には、ビアホール20が接続している。
誘電体シート2e上の線路電極7b,7d,7fは、シート2eの外周部から内側に順に配設されている。線路電極7b,7dはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路7の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極7fは一端部がビアホール20に接続し、他方の端部が引出用ビアホール21に接続している。
誘電体シート2dの線路電極7a,7c,7eは、ビアホール20を介して誘電体シート2eの線路電極7b,7d,7fと交互に電気的に直列に接続される。つまり、シート2dの線路電極7a,7c,7eとシート2eの線路電極7b,7d,7fは交互に電気的に接続され、平面視で渦巻き状の1/4波長線路7とされる。線路7の一方の端部はシート2dの奥側の辺の右側に露出し、他方の端部はシート2eの中央部に位置している。線路7の他方の端部は、シート2eに設けた引出用ビアホール21を介して、引出電極6に電気的に接続している。引出電極6はシート2fの手前側の辺の左側に露出している。この線路7は後段平衡ラインとして機能する。
また、誘電体シート2h上の線路電極9a,9c,9eは、シート2hの外周部から内側に順に配設されている。線路電極9aは、一方の端部がシート2hの外縁に露出し、他方の端部がビアホール20に接続している。線路電極9c,9eはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路9の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極9c,9eのそれぞれの両端部には、ビアホール20が接続している。
誘電体シート2i上の線路電極9b,9d,9fは、シート2iの外周部から内側に順に配設されている。線路電極9b,9dはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路9の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極9fは一端部が引出用ビアホール21に接続している。
誘電体シート2hの線路電極9a,9c,9eは、ビアホール20を介して誘電体シート2iの線路電極9b,9d,9fと交互に電気的に直列に接続される。つまり、シート2hの線路電極9a,9c,9eとシート2iの線路電極9b,9d,9fは交互に電気的に接続され、平面視で渦巻き状の1/4波長線路9とされる。線路9の一方の端部はシート2hの奥側の辺の中央に露出し、他方の端部はシート2iの中央部に位置している。線路9の他方の端部は、シート2g,2hに設けた引出用ビアホール21を介して、引出電極8に電気的に接続している。引出電極8はシート2gの手前側の辺の中央に露出している。この線路9は前段不平衡ラインとして機能する。線路9は、シート2iを挟んで線路5に対向するように形成されている。従って、線路5と9は電磁結合して結合器を構成する。
誘電体シート2j上の線路電極10a,10c,10eは、シート2jの外周部から内側に順に配設されている。線路電極10aは、一方の端部がシート2jの外縁に露出し、他方の端部がビアホール20に接続している。線路電極10c,10eはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路10の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極10c,10eのそれぞれの両端部には、ビアホール20が接続している。
誘電体シート2k上の線路電極10b,10d,10fは、シート2kの外周部から内側に順に配設されている。線路電極10b,10dはそれぞれ、その長さが渦巻き状の線路10の1巻回分より若干長く、両端部が小さな間隔で隣接している。線路電極10fは一端部がビアホール20に接続し、他端が開放されている。
誘電体シート2jの線路電極10a,10c,10eは、ビアホール20を介して誘電体シート2kの線路電極10b,10d,10fと交互に電気的に直列に接続される。つまり、シート2jの線路電極10a,10c,10eとシート2kの線路電極10b,10d,10fは交互に電気的に接続され、平面視で渦巻き状の1/4波長線路10とされる。線路10の一方の端部はシート2jの奥側の辺の中央に露出し、他方の端部はシート2kの中央部に位置して開放端となっている。この線路10は後段不平衡ラインとして機能する。線路10は、シート2kを挟んで線路7に対向するように形成されている。従って、線路7と10は電磁結合して結合器を構成する。
ここに、本第2実施例の場合、線路電極5a〜5f,7a〜7f,9a〜9f,10a〜10fのそれぞれの導体幅は50μmに設定し、線路間隔は150μmに設定した。従って、線路5,7,9,10はそれぞれ、平面視で、導体幅が50μmで、かつ、線路間隔が50μmの渦巻き状の線路と同等のものとなる。線路電極5a〜10fの線路間隔は150μmと大きいので、各線路5,7,9,10が短絡するおそれがなくなる。
グランド電極11〜13はそれぞれ、シート2l,2m,2nの略全面に設けられ、その引出部はシート2l,2m,2nの手前側の辺の左右に露出している。
各シート2a〜2nは積み重ねられ、一体的に焼成される。これにより、図4に示す積層体35とされる。積層体35の手前側の側面には左側から外部電極41,42,43が形成され、奥側の側面には左側から外部電極44,45,46が形成されている。
グランド外部電極41,43はグランド電極11〜13の引出部に電気的に接続されるとともに、さらにグランド外部電極41は線路5,7の引出電極4,6にも電気的に接続されている。これによって線路5の他端、線路7の他端が接地される。不平衡外部電極42は線路9の引出電極8に電気的に接続されている。これが不平衡端子となる。中継外部電極45は線路9,10に電気的に接続されている。これによって線路9,10が直列に接続される。平衡外部電極44,46はそれぞれ、線路5,7に電気的に接続されている。これが二つの平衡端子となる。図5はバラントランス31の電気等価回路図である。
[他の実施例]
なお、本発明は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。例えば、一つの線路を構成する線路電極層は二つに限るものではなく、三つ以上であってもよい。
また、電気回路部品は、前記第2実施例のバラントランスの半分を取り出して各端部を端子とすれば、実質的にカプラとして機能するので、同様の構成でカプラも実現できる。さらに、一つの線路だけでも小型のインダクタンス素子として利用できるので、それを用いてフィルタを構成することもできる。
さらに、前記実施例は、誘電体シートを積み重ねた後、一体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限定されない。誘電体シートは予め焼成されたものを用いてもよい。また、以下に説明する製法によってスパイラル線路を製造してもよい。印刷等の方法によりペースト状の誘電体材料にて誘電体層を形成した後、その誘電体層の表面にペースト状の導電性材料を塗布して線路電極層を形成する。次にペースト状の誘電体材料を上から塗布して誘電体層とする。同様にして、順に重ね塗りすることにより積層構造を有するスパイラル線路が得られる。
本発明に係るスパイラル線路の構成を示す平面図。 図1に示したスパイラル線路のスクリーン印刷を説明するための一部拡大断面図。 本発明に係る電気回路部品の構成を示す分解斜視図。 図3に示した電気回路部品の外観斜視図。 図4に示した電気回路部品の電気等価回路図。 従来のスパイラル線路の構成を示す平面図。 図6に示したスパイラル線路のスクリーン印刷を説明するための一部拡大断面図。 従来の別のスパイラル線路の構成を示す平面図。
符号の説明
1…スパイラル線路
2a,2b…誘電体シート
5…線路
5a〜5f…線路電極
20…ビアホール
31…バラントランス
2c〜2n…誘電体シート
7,9,10…線路
7a〜7f,9a〜9f,10a〜10f…線路電極
35…積層体

Claims (3)

  1. 少なくとも二つの線路電極層が絶縁層を介して積み重ねられ、前記線路電極層のそれぞれの層に一つ以上の単位線路電極が形成されてなり、複数の前記単位線路電極を直列接続して、平面視で渦巻き状の線路を構成したスパイラル線路であって、
    直列接続の接続点の前後の前記単位線路電極は互いに異なる線路電極層に形成されたものであり、
    所定の前記単位線路電極の長さは前記渦巻き状の線路の約1巻回分であること、
    を特徴とするスパイラル線路。
  2. 前記線路電極層が二つであることを特徴とする請求項1に記載のスパイラル線路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスパイラル線路を備えたことを特徴とする電気回路部品。

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