JP2006012603A - 放電灯点灯装置および照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】材料無駄をなくし、信頼性を確保し、コストダウンを図ることができる放電灯点灯装置および照明器具を提供する。
【解決手段】 電子回路部品5が実装されたプリント基板1と、上面に開口4を有し内部にプリント基板1を収納する金属製のケース2とを備えている。開口4が照明器具の金属製の器具本体3の表面で覆われるようにケース1の器具本体取付部12が器具本体3に取付けられている。プリント基板1は、電子回路部品5が実装される部品面とその反対側のはんだ面とを有し、ケース2内で開口4側に部品面が向くように収納され、開口4は器具本体3の下面で覆われる。またプリント基板1の一端に入力端子7および出力端子9を実装配置している。プリント基板1は絶縁シート25で覆われている。
【選択図】 図1
【解決手段】 電子回路部品5が実装されたプリント基板1と、上面に開口4を有し内部にプリント基板1を収納する金属製のケース2とを備えている。開口4が照明器具の金属製の器具本体3の表面で覆われるようにケース1の器具本体取付部12が器具本体3に取付けられている。プリント基板1は、電子回路部品5が実装される部品面とその反対側のはんだ面とを有し、ケース2内で開口4側に部品面が向くように収納され、開口4は器具本体3の下面で覆われる。またプリント基板1の一端に入力端子7および出力端子9を実装配置している。プリント基板1は絶縁シート25で覆われている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、放電灯を点灯する放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を搭載する照明器具に関するものである。
負荷である放電灯に高周波電力を供給するインバータ点灯回路などの従来の放電灯点灯装置は、例えば図9に示すように点灯回路を構成する電子回路部品96がプリント基板90に実装され、さらに安全性を考慮して上方が開口した金属製のケース本体91に絶縁シート92を介してプリント基板90を収納し、開口をケース蓋93で閉じている。プリント基板90の入力端子94および出力端子95はプリント基板90の両端部に実装され、また電子回路部品96はケース蓋93に向いている(例えば特許文献1参照)。
図10は、天井100に施工された照明器具の器具本体101に、上記の放電灯点灯装置106を搭載した状態であり、ケース本体103の外底面が器具本体101の下面に取付けられ、ケース蓋104が下向きとなっている。102はランプソケット、105は蛍光ランプである。
特開2001−357986
放電灯点灯装置を照明器具の器具本体101に搭載する場合、金属製のケース本体91と、鋼板やアルミニウム材などが使用される器具本体101とで金属板が2重になるため、材料無駄があった。
またプリント基板90の電子回路部品96がケース蓋93に向いているため、ケース本体91の外底面を器具本体101の下面に取付けると、電子回路部品96がプリント基板90の下側となり、電子回路部品96を接続しているはんだ面がプリント基板90の上側となる。このため、電子回路部品96の重量部品が含まれるディスクリート部品の部品重量が常にはんだに加わり、振動等の機械的ストレスによりはんだ接合部にクラックが発生しやすく、信頼性の問題が懸念される。
さらに、入力端子94および出力端子95がプリント基板90の両端に分かれている場合、それぞれに対応して電線取付部を設けると、プリント基板90への電子回路部品96の実装配置が制約される。また入力端子94および出力端子95をケース外に露出させた場合、各端子が配置されているプリント基板90のケース外にでた部分に電子回路部品96を配置することができなくなるため、プリント基板90の部品実装面積が実質上小さくなり、一方例えば1m×1mもしくは1m×1.2mの基材から取れるプリント基板の数量、すなわちプリント基板の取り数が減るのでコストアップの原因となる。
したがって、この発明の目的は、材料無駄をなくし、信頼性を確保し、コストダウンを図ることができる放電灯点灯装置および照明器具を提供することである。
この発明の放電灯点灯装置は、点灯回路を構成する部品が実装されたプリント基板と、開口を有して内部に前記プリント基板を収納するケースとを備える。そして前記開口が照明器具の器具本体の表面で覆われるように、前記ケースを前記器具本体に取付ける器具本体取付部を、前記ケースに設けている。
上記構成において、前記プリント基板は、前記部品が実装される部品面とその反対側のはんだ面とを有し、前記ケース内で前記開口側に前記部品面が向くように収納されており、前記器具本体の表面を下向きとしている。
上記構成において、前記プリント基板はその一端に入力端子および出力端子を実装している。前記プリント基板と前記ケースの内面との間に絶縁シートが介在され、前記絶縁シートは前記入力端子および前記出力端子に対向する部分に端子用開口部を形成している。
上記構成において、前記ケースは、前記入力端子および前記出力端子に対向する側壁に前記入力端子および前記出力端子に接続する電線を挿通する共通の電線挿通孔を形成し、前記電線挿通孔の孔縁を前記ケースの内側に向けて曲げている。
上記構成において、前記入力端子および前記出力端子は前記プリント基板に対して平行に電線を接続可能な形状である。
上記構成において、前記プリント基板に実装されている前記部品の中で、漏れ磁束が大きい部品を前記プリント基板の略中央部に配置している。
上記構成において、前記絶縁シートは前記部品上を覆い、前記部品は可変抵抗を含み、前記絶縁シートは前記可変抵抗に対向して前記可変抵抗を調整するための調整用開口部を有する。
この発明の照明器具は、上記構成の放電灯点灯装置を搭載している。
上記構成において、環形蛍光灯を有し、前記環形蛍光灯の内側に前記放電灯点灯装置を配置している。
この発明の放電灯点灯装置によれば、器具本体がケースの開口を塞ぐケース蓋の役割を果たすため、従来必要であったケース蓋を不要とすることができる。
プリント基板の部品がケースの開口側に向いた状態でケースの開口側を器具本体の下面に取付けた場合、部品がプリント基板の上面側に位置し、部品を電気的に接続し固定するはんだはプリント基板の下面側に位置し、重量部品はプリント基板に支持されるので、部品の振動によるはんだの機械的ストレスが小さくなり、はんだに対する信頼性が向上するとともに放電灯点灯装置の信頼性も向上する。
入力端子および出力端子に対向する位置の絶縁シートに端子用開口部が形成されると、電源線およびランプ出力線への取付けが容易となり、一方入力端子および出力端子のはんだ側は絶縁シートがあるため充電部からの絶縁機能も保持できる。
入力端子および出力端子をケースの内部に配置することにより、ケースの外部に配置する場合よりも部品実装面積が向上し、かつ部品実装自由度も向上するため、プリント基板の小型化および薄型化等の設計が可能となる。
入力端子および出力端子をプリント基板の一端に配置することにより、電線挿通孔を1つにでき、それによってケース金型、ケース製造および絶縁シートの金型を簡素化可能となり、低コスト化を実現することができる。
電線挿通孔の孔縁が内側に曲げ加工されているため、入力端子および出力端子に接続されている各電線を上下左右に動かしたときに電線挿通孔の端縁で各電線の被覆を傷付けるおそれがない。これにより照明器具としてさらに安全性能の向上が可能となる。
入力端子および出力端子はプリント基板に対して平行に電源線および出力線を接続可能な形状であるため、電線挿入方向はプリント基板に平行となり、端子への電線接続が容易となり、作業性も向上することになる。
漏れ磁束が大きい部品をプリント基板の略中央部に配置し、ケースより離すことにより、漏れ磁束によるインダクタンス値の変化を抑制することができ、安定した出力特性を得ることができる。
部品を覆う絶縁シートは可変抵抗を調整するための調整用開口部を有するため、ケースにプリント基板および絶縁シートを組み込んだ状態においても、可変抵抗により、インバータ点灯回路より供給されるランプへの出力を調整することができ、より照明器具の完成に近い状態において略一定の安定した出力特性が得られる。
この発明の一実施の形態を図1から図7により説明する。照明器具の金属製の器具本体3は天井35に施工され、器具本体3に放電灯点灯装置31およびランプソケット36を設け、ランプソケット36に蛍光ランプを用いた放電灯37を装着している。
放電灯点灯装置31は、プリント基板1を金属製のケース2に収納し、ケース2を器具本体3に取付ける際にケース2の上面の開口4を器具本体3で塞ぐようにするものである。
プリント基板1は、片面の部品面に点灯回路を構成する電子回路部品5が実装のため配置され、他の片面は電子回路部品5のリードをプリント基板1に通して接続するはんだ面6としている。電子回路部品5は例えばインバータ点灯回路を構成する部品である。その部品中には開磁路インダクタ10があり、漏れ磁束が大きいのでプリント基板1の略中央部に配置している。また電子回路部品5の中にはインバータ点灯回路の出力を調整するための可変抵抗11もある。さらにプリント基板1の一端に電源線32を接続する入力端子7および放電灯37への接続となる出力線33を接続する出力端子9を実装している。入力端子7および出力端子9はプリント基板1に対して平行に電源線32および出力線33を接続可能な形状としている。
ケース2は、上面に開口4のある長方体形状をなしている。ケース2の器具本体取付部12は、ケース2の長手方向に相対向する一対の側板の開口側縁部より外方に張り出した取付片13を備え、取付片13の一方に取付孔14を形成し、他方に取付用の切欠15を形成している。そしてケース2の開口4が器具本体3の下面に向けられ、取付孔14および切欠15にねじ等の取付具を通して器具本体3の下面に取付けられる。これにより、ケース2の開口4が器具本体3の下面で覆われる。
またケース2は、これに収納されるプリント基板1の入力端子7および出力端子9に対向するケース2の側壁に図4に示すように共通の電線挿通孔29を形成している。電線挿通孔29は例えば長孔とし、その孔縁29aには図6に示すようにケース2の板厚程度の折曲加工が施され、ケース2の内側に約45度の角度で曲げられている。なお折曲加工に代えてカーリング加工でもよい。
ケース2内にプリント基板1を保持するため、長方体形状のケース2の四角のうち三角に突起16をケース2の底板に切起しにより形成し、残りの一角にはプリント基板支持片18を設け、プリント基板支持片18はプリント基板1に設けたアース例えばいわゆるCCアース17の接続を兼用している。CCア―ス17とは、インバータ点灯回路の一部をコンデンサを介してケース2に接続するものであり、ケース2をさらに器具本体3に接続することによりアース接地を可能としている。プリント基板支持片18にはプリント基板1のCCアース17に形成したねじ挿通孔20に整合するねじ孔19が設けられている。またケース2の突起16と同じ角につめ部21を側板より切起しなどにより突設している。プリント基板1の固定は、プリント基板1のはんだ面6側の角を突起16およびプリント基板支持片18に支持させ、CCアース取付ねじ22をプリント基板1のねじ挿通孔20に通してねじ孔19に螺着するとともに3個のつめ部21をプリント基板1の縁部にかしめる、ことにより行われる。これにより、ケース2のプリント基板支持片18とインバータ点灯回路のアース部との電気的接続が、CCアース取付ねじ22、プリント基板1のCCアース17に設けた複数のジャンパーワイヤ23およびジャンパーワイヤ23が接続されたプリント基板パターンを介して行われ、CCアース17がケース2に接続されることとなる。
こうしてプリント基板1をケース2の開口4より内部に収納すると、開口4側にプリント基板1の部品面の電子回路部品5が向き、ケース2の内底面側にはんだ面6が向く。またプリント基板1の固定とケース2へのCCアース接続が同時に達成される。
一方、プリント基板1の全体は絶縁シート25で覆われている。すなわち、図3および図5に示すように、絶縁シート25は底面板25a、底面板25aの縁部に連続する側面板25b〜25e、側面板25eの上端部に連続する上面板25fの6面からなる。底面板25aおよび側面板25b〜25eがケース2の内面と、ケース2に収納されたプリント基板1との間に介在し、上面板25fでプリント基板1の開口4に向いた電子回路部品5上を覆っている。これにより充電部となる電子回路部品5、はんだおよびプリント基板1のパターンと、ケース2および器具本体3との絶縁を確保している。この場合、側面板25b〜25eの相互間にはプリント基板1の固定等のため隙間を設け、入力端子7および出力端子9に対向する部分は絶縁シート25の側面板25bを切除するなどにより端子用開口部26を形成している。ただし、入力端子7および出力端子9のはんだ面6側に対向する部分26aは絶縁シート25で覆ったままである。また電子回路部品5の可変抵抗11に対向して可変抵抗11を調整するため絶縁シート25の上面板25fを切除するなどにより調整用開口部40を形成している。
この実施の形態において、図7(a)に示すように入力端子7および出力端子9はプリント基板1に対して平行に電源線32および出力線33を接続可能な形状であるため、端子への電線接続が容易となり、作業性も向上する。例えば図7(b)に示すように、各端子7′、9′の電線挿入方向がプリント基板1の電子回路部品側に向けて斜めとなる端子形状では、器具本体に放電灯点灯装置を取付けた後に各電線32′、33′を各端子7′、9′へ接続しにくく作業性が悪い。
またプリント基板1に実装されている電子回路部品5の中で、開磁路インダクタ10のように漏れ磁束が大きい部品がケース1に近接配置されていると、漏れ磁束がケース1を横切るためにインダクタンス値が変化して、インバータ点灯回路動作に影響を与え、ランプに供給する出力が変化することがある。とくにケース1がアルミニウムに比べて鋼板の場合に大きな変化をもたらす。そこで、漏れ磁束が大きい部品である開磁路インダクタ10をプリント基板1の略中央部に配置し、ケース2より離して配置することにより、漏れ磁束によるインダクタンス値の変化を抑制することができ、安定した出力特性を得る。
図8は、環形照明器具に上記した構成の放電灯点灯装置31を取付けた別の実施の形態である。放電灯点灯装置31の形状は負荷である環形蛍光灯30の内径以下の大きさに形成しており、放電灯点灯装置31を環形蛍光灯30の内側に配置している。これにより、照明器具の小型化および各電線の配線も容易にできる。
なお、この発明において、絶縁シート25はプリント基板1の全周でなく、絶縁を必要とする部分のみを覆ってもよい。
1 プリント基板
2 ケース
3 器具本体
4 開口
5 電子回路部品
6 はんだ面
7 入力端子
9 出力端子
10 開磁路インダクタ
11 可変抵抗
12 器具本体取付部
16 突起
17 CCアース
18 プリント基板支持片
25 絶縁シート
26 端子用開口部
29 電線挿通孔
30 環形蛍光灯
31 放電灯点灯装置
2 ケース
3 器具本体
4 開口
5 電子回路部品
6 はんだ面
7 入力端子
9 出力端子
10 開磁路インダクタ
11 可変抵抗
12 器具本体取付部
16 突起
17 CCアース
18 プリント基板支持片
25 絶縁シート
26 端子用開口部
29 電線挿通孔
30 環形蛍光灯
31 放電灯点灯装置
Claims (9)
- 点灯回路を構成する部品が実装されたプリント基板と、開口を有して内部に前記プリント基板を収納するケースとを備え、前記開口が照明器具の器具本体の表面で覆われるように、前記ケースを前記器具本体に取付ける器具本体取付部を、前記ケースに設けた放電灯点灯装置。
- 前記プリント基板は、前記部品が実装される部品面とその反対側のはんだ面とを有し、前記ケース内で前記開口側に前記部品面が向くように収納され、前記器具本体の表面を下向きとした請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 前記プリント基板はその一端に入力端子および出力端子を実装し、前記プリント基板と前記ケースの内面との間に絶縁シートが介在され、前記絶縁シートは前記入力端子および前記出力端子に対向する部分に端子用開口部を形成している請求項1または請求項2記載の放電灯点灯装置。
- 前記ケースは、前記入力端子および前記出力端子に対向する側壁に前記入力端子および前記出力端子に接続する電線を挿通する共通の電線挿通孔を形成し、かつ前記電線挿通孔の孔縁を前記ケースの内側に曲げている請求項3記載の放電灯点灯装置。
- 前記入力端子および前記出力端子は前記プリント基板に対して平行に電線を接続可能な形状である請求項3または請求項4記載の放電灯点灯装置。
- 前記プリント基板に実装されている前記部品の中で、漏れ磁束が大きい部品を前記プリント基板の略中央部に配置した請求項1から請求項5のいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 前記部品は可変抵抗を含み、前記絶縁シートは前記部品上を覆い、かつ前記可変抵抗に対向して前記可変抵抗を調整するための調整用開口部を有する請求項3から請求項5のいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 請求項1から請求項7のいずれか1項記載の放電灯点灯装置を搭載した照明器具。
- 環形蛍光灯を有し、前記環形蛍光灯の内側に前記放電灯点灯装置を配置した請求項8記載の照明器具。
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JP2004188077A JP2006012603A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | 放電灯点灯装置および照明器具 |
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JP2008251412A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Toshiba Home Lighting Kk | 照明器具 |
JP2012028218A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を備えた照明器具 |
JP2013182734A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Toshiba Lighting & Technology Corp | 照明装置 |
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2004
- 2004-06-25 JP JP2004188077A patent/JP2006012603A/ja active Pending
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