JP2006012550A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 水が凍結してしまう低温下でも優れた起動性を示す燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】 電解質中の電荷担体がプロトンである第1の燃料電池と、電解質中の電荷担体が陰イオンである第2の燃料電池を備え、さらに、前記第2の燃料電池の運転により発生した熱を前記第1の燃料電池の暖気に利用できる手段又は配置を有する燃料電池システムとする。さらに第2の燃料電池の発生する熱で、第1の燃料電池を暖機するメイン電池暖機手段を備えることで低温起動性と定常運転での高い発電効率を両立させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主燃料電池と副燃料電池を備える燃料電池システムに関し、さらに詳しくは、低温起動時に副燃料電池で先に発電し、その発電に伴う熱で主燃料電池を暖機してから主燃料電池を起動することで低温起動性を高めた燃料電池システムに関する。
燃料電池は、燃料と酸化剤を電気的に接続された2つの電極に供給し、電気化学的に燃料の酸化を起こさせることで、化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。火力発電とは異なり、カルノーサイクルの制約を受けないので、高いエネルギー変換効率を示す。固体高分子型燃料電池は、電解質としてパーフルオロスルホン酸ポリマなどの固体高分子電解質膜を用いる燃料電池であり、小型化が容易であること、低い温度で作動すること、などの利点があることから、携帯用、移動体用電源として注目されている。
上記固体高分子型燃料電池は、高分子電解質膜の片面にアノード(燃料極)、他面にカソード(酸化剤極)を配してなるセルを有し、前記アノードには燃料流路から燃料を、カソードには酸化剤流路から酸化剤を供給することによって発電を行う。
燃料として水素含有気体を用いた場合、アノードでは(1)式の反応が進行する。この時、(1)式で生じる電子は、外部回路を経由し、外部の負荷で仕事をした後、カソードに到達する。
Figure 2006012550
この(1)式で生じたプロトンは、水と水和した状態で、高分子電解質膜内をアノード側からカソード側に、電気浸透により移動する。このように、固体高分子型燃料電池においてはプロトンの電気浸透によるアノードからカソードへの移動には水がプロトンと水和して同伴する必要があるため、固体高分子型燃料電池の運転に際しては固体高分子電解質膜を湿潤状態しておく必要がある。そのために従来から、加湿水を燃料ガスや酸化剤ガスに供給することにより、前記電解質膜を湿潤状態に維持しながら運転する方法が多くとられている。
また、酸化剤として酸素含有気体を用いた場合、カソードでは(2)式の反応が進行する。
Figure 2006012550
このように、カソードでは発電に伴って水が生成する。
以上のように、固体高分子型燃料電池の発電には水の移動、生成が必ず伴い、不可欠である。しかしながら、水は氷点下以下の温度で凍結するので、固体高分子型燃料電池を備える燃料電池システムを低温下で放置した場合などには、その燃料電池内部の水が凍結してしまい、例えば、氷の析出による固体高分子電解質膜やその他の構成部品の劣化や破損、電極近傍での氷の析出によるガス透過性の低下、ガス流路での氷の析出による閉塞などの問題を引き起こす。
以上のような問題に対して、燃料電池の運転停止時における凍結を防止するために、燃料電池内の水を抜く方法及びシステム(例えば、特許文献1:特開平11−273704号公報などに開示)やヒーターなどを用いて燃料電池の運転停止中においても加温しておく方法(例えば、特許文献2:特開平11−214025号公報などに開示)などが提案されている。
ところが、上記の燃料電池内の水を抜く方法を採った場合でも、完全に水を排出することは困難であり、外気温が氷点下であるような環境下で残留している水が凍結することが考えられる。また、上記の燃料電池の運転停止中に加温する方法を採った場合は、加温のためのエネルギーを必要とするためにシステム全体としてのエネルギー効率が低下するという問題がある。加えて、この方法においては、加温するための装置が別途必要となるためにシステムが大型化してしまうという問題もある。
残留水分の凍結を抑制するために、これらの点を改善した燃料電池システムが提案されている(特許文献3:特開2002−184437号公報)。この燃料電池システムでは、運転停止直前にアルコールなどの液体燃料をアノードに供給し、燃料電池内を湿潤させた後にシステムを停止することで、燃料電池の内部に凝固点の低い水溶性の有機燃料を含む水分を残留させ、外気温が氷点下である環境下においても凍結を起こし難くしている。
しかし、停止時の燃料電池本体及び外気が氷点下である場合、その燃料電池を起動すると、カソードで水が生成し、この生成水がカソード側に導入される外気によって凍結し、電極近傍及び/又は酸化剤ガス流路を塞いでしまうおそれがあった。
また、低温下での起動性を確保するために、燃料電池をヒーターを用いて或いは燃料を燃焼させ発生する熱を利用して暖めること(例えば、特許文献4:特開2002−313391号公報或いは特許文献5:特開2003−217629号公報などに開示)も提案されている。しかし、ヒーターを暖める補助電池の容量不足や、急激又は過度な加熱による燃料電池の耐久性の悪化が懸念されている。
特開平11−273704号公報 特開平11−214025号公報 特開2002−184437号公報 特開2002−313391号公報 特開2003−217629号公報
本発明者は、電解質中の電荷担体が陰イオンである燃料電池ならば、上記の問題が起こりにくいであろうということを考えたが、現在までに知られているそのような燃料電池は全て発電効率が悪く、実用には適さなかった。
本発明は、水が凍結してしまう低温下でも優れた起動性を示す燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る燃料電池システムは、電解質中の電荷担体がプロトンである第1の燃料電池と、電解質中の電荷担体が陰イオンである第2の燃料電池を備え、さらに、前記第2の燃料電池の運転により発生した熱を前記第1の燃料電池の暖気に利用できる手段又は配置を有することを特徴としている。
第1の燃料電池ではカソードで水が生成し、第2の燃料電池ではアノードで水が生成する。従って、外気温が低く、第1の燃料電池ではカソード側に導入される空気によって生成水が凍結し発電し難くなる場合でも、第2の燃料電池のカソード側には生成水が存在しないので生成水の凍結が起こり難い。従って、低温下でも第2の燃料電池を運転することで、燃料電池システムを起動することができ、さらに、第2の燃料電池の運転により発生した熱により第1の燃料電池を暖気できる。
好ましくは、前記第2の燃料電池の発生する熱で、前記第1の燃料電池を暖機するメイン電池暖機手段を備えることで、低温下でも第1燃料電池を効率良く暖気できる。
前記メイン電池暖機手段は、第2の燃料電池の発生する熱を伝達する流体回路及び/又は第2の燃料電池の出力により発熱するヒーターを有する形態とすることができる。
本発明の一実施形態として、前記第1の燃料電池の状態が運転可能であるかどうかを観察するメイン電池観察手段を備え、該メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断した場合に、前記第1の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させ、
不可能であると判断した場合に、前記第2の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させる運転選択手段を備える燃料電池システムとしても良い。
この実施形態によれば、通常は第1の燃料電池を起動又は運転し、低温下などの起動又は運転不可能な時に、必要に応じて第2の燃料電池を起動又は運転する。
前記運転選択手段が、前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断した場合に、前記第1の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させると共にさらに前記第2の燃料電池の出力を低下又はその運転を停止又はその運転停止状態を持続させ、且つ、前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転不可能であると判断した場合に、前記第2の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させると共にさらに前記第1の燃料電池を停止、又はその運転停止状態を持続させる機能を有する実施形態としてもよい。また、この実施形態を発展させ、前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断した場合に、前記運転選択手段が、前記第1の燃料電池の出力と前記第2の燃料電池の出力との合計がほぼ外部からの出力要求量となるように前記第1の燃料電池と第2の燃料電池の運転を同時に制御する運転出力制御手段をさらに備える燃料電池システムとしても良い。
これらの実施形態によれば、第1の燃料電池の運転状態に合わせて第2の燃料電池の運転状態を制御するので、第1燃料電池を主だった電源とした効率のよい運転が可能である。
また、他の実施形態として、前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の温度を測定するメイン電池温度測定手段及び/又は外気温を測定する外気温測定手段であって、前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも高温であると判断した場合及び/又は外気温測定手段が外気温を設定温度よりも高温であると判断した場合に前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断し、前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも低音であると判断した場合及び/又は外気温測定手段が外気温を設定温度よりも低音であると判断した場合に運転不可能であると判断する燃料電池システムとしても良い。
この実施形態によれば、第1の燃料電池の運転可能性を、第1の燃料電池の温度、又は外気温から判断する。測定値が設定温度よりも高温であると判断した場合は、第1の燃料電池による効率の良い発電を行い、また、測定値が設定温度よりも低音であると判断した場合には第2の燃料電池を起動するので、発電効率が高く、且つ、低温起動性に優れる燃料システムとなる。
さらに他の実施形態として、前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の温度を測定するメイン電池温度測定手段及び/又は外気温を測定する外気温測定手段及び時間計測手段を含んでなり、
前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも低音であると判断した場合及び/又は起動時に外気温測定手段が外気温を設定温度よりも低音であると判断した場合に運転不可能であると判断し、前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも高温であると判断した場合及び/又は外気温測定手段が外気温を設定温度よりも高温であると判断した場合、或いは、前記メイン電池温度測定手段及び/又は外気温測定手段が運転不可能であると判断した場合であって且つ前記選択起動手段により前記第2の燃料電池が先に起動され第2の燃料電池の起動から所定時間が経過した場合に前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断する燃料電池システムとしても良い。
この実施形態によれば、低温下での第1の燃料電池の運転可能性を、燃料電池システムの起動時からの経過時間に基づいて判断する。低温下では、先ず、第2の燃料電池を起動し、その後、第1燃料電池の暖機に必要十分な時間が経過したと判断してから第1の燃料電池を起動するので、低温起動性に優れ且つ、発電効率が高い燃料システムとなる。
以上の第1の燃料電池及び第2の燃料電池の制御は、前記運転選択手段により、前記第1の燃料電池及び前記第2の燃料電池への燃料及び/又は酸化剤の供給量を増減させることで制御することが好ましい。
前記第1の燃料電池としては、固体高分子型燃料電池、ダイレクトメタノール燃料電池又はリン酸型燃料電池のいずれかであることが好ましい。
前記第2の燃料電池としては、固体酸化物型燃料電池、アルカリ型燃料電池、ボロハイドライドの溶液を燃料とするボロハイドライド型燃料電池または、陰イオン交換樹脂を電解質として用いた固体高分子型燃料電池のいずれかであることが好ましい。
前記第2の燃料電池の燃料をアルコールとすることで、第2の燃料電池の低温起動性をより確実なものとすることができる。
本発明に係る燃料電池システムによれば、電解質中の電荷担体がプロトンである第1の燃料電池と、電解質中の電荷担体が酸素イオン、水酸化物イオン、炭酸イオンなどの陰イオンである第2の燃料電池を備えるので、低温下でも第2の燃料電池を起動することで燃料電池システムを起動することができる。さらに、前記第2の燃料電池の発生する熱で、前記第1の燃料電池を暖機することで、低温下でも第1燃料電池を起動できる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの概略を示すブロック図である。
図1において、燃料電池システム1は、第1燃料電池10、第2燃料電池20、メタノールタンク31、メタノール水溶液タンク32、メタノール濃度検出制御装置33、冷却水タンク41、ラジエター42、水溜め43、温度測定装置50、水素ガスタンク60、及び制御回路100を主な要素とし、各種送液ポンプ34、35、44、各種バルブ45、46、47、61、それらをつなぐ配管等を含んで構成されている。
(第1燃料電池)
前記第1燃料電池10は、例えばパーフルオロカーボンスルホン酸(登録商標ナフィオン、DuPont 社製)などのプロトンを電解質膜中の電荷移動担体とする固体高分子電解質膜の表面にカソードとアノードが配された膜・電極接合体11と、前記カソードに対向するように酸化剤流路を備えたカソード側基板12と、前記アノードに対向するように燃料流路を備えたアノード側基板13とからなるセル14を備えている。図1には図の簡略化のために一つのセル14しか示していないが、本来、複数のセル14が直列に接続されて燃料電池スタックを形成している。また、該燃料電池スタックには、図1に示したように、温度制御のための水が流される水流路15が設けられている。
この第1燃料電池10は、水素ガスを燃料とし、空気を酸化剤としており、前記アノード側基板13の燃料流路には運転時には水素ガスバルブ61が開状態とされることによって水素ガスタンク60から水素が供給され、カソード側基板12の酸化剤流路には図示しないコンプレッサーにより燃料電池外部から空気(外気)が導入される。第1燃料電池10では、アノードに水素ガスが供給されカソードに空気が供給された時に、前記アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を透過して前記カソードまで移動し、該カソードで酸素と電気化学反応を起こして発電する。従って、発電に伴う水の生成はカソード側で起こる。
上記第1燃料電池10においては、セル14の温度が低いとカソード側で生成水が凍結してしまい、前記膜・電極接合体11上のガスの導入経路や前記酸化剤流路を塞ぐことがある。また、そのカソード側基板12の酸化剤流路に導入される空気の温度が低い場合にも生成水が凍結しやすく、前記ガスの導入経路や酸化剤流路の閉塞が起こりやすい。従って、第1燃料電池10は、低温下では起動させ難い。
(第2燃料電池)
前記第2固体高分子型燃料電池20は、例えばセレミオンなどの水酸化物イオンを電荷移動担体とする固体高分子電解質膜の表面にカソードとアノードが配された膜・電極接合体21と、前記カソードに対向するように酸化剤流路を備えたカソード側基板22と、前記アノードに対向するように燃料流路を備えたアノード側基板23とからなるセル24を備えている。第1燃料電池10と同様に図1には一つのセル24しか示していないが、本来、複数のセル24が直列に接続されて燃料電池スタックを形成している。また、該燃料電池スタックには、温度制御のための水が流される水流路25が設けられている。
図示しないが、第2燃料電池20には、モータ、オーディオなどの負荷の他に、第1燃料電池10を暖機するためのヒーターがスイッチを介して電気的に接続され、暖気手段の一部を構成する。このヒーターは、その周囲が耐熱性の絶縁体で覆われた一般的なニクロム線である。そして、前記第1燃料電池スタックの周囲に密着して巻かれ、前記第2燃料電池20との電気的接続状態は、制御回路100からの制御信号によるスイッチのオン・オフで制御されている。
なお、ヒーターはニクロム線に限らず多くのものが使用できる。また、ヒーターの配置は、燃料電池スタックを巻くことに限られず、例えば、燃料電池スタック中に配設したりしてもよい。
この第2燃料電池20は、メタノール水溶液を燃料とし、空気を酸化剤としており、運転時には前記アノード側基板23の燃料流路には制御回路100による制御で駆動されるメタノール燃料送液ポンプ35を駆動力源として、メタノール水溶液タンク32からメタノール水溶液が供給され、カソード側基板22の酸化剤流路には図示しないコンプレッサーにより燃料電池外部から空気(外気)が導入される。第2燃料電池20では、アノードにメタノール水溶液が供給されカソードに空気が供給された時に、前記カソードで触媒反応により発生した水酸化物イオンが、固体高分子電解質膜を透過して前記アノードまで移動し、該アノードでメタノールと電気化学反応を起こして発電するようになっている。従って、発電に伴う水の生成はカソード側で起こらずアノード側で起こる。
このように、第2燃料電池20では、燃料としてメタノールが導入されるアノード側で生成水が生じる。そして、生成水は燃料であるメタノール水溶液中に溶解、拡散していくので、第2燃料電池20では生成水の凍結の起こる恐れが非常に少ない。従って、第2燃料電池20は低温起動性に優れたものである。
(メタノール燃料供給系)
前記メタノール水溶液タンク32には、第2燃料電池20の燃料であるメタノール水溶液の濃度をほぼ一定に保つために、メタノール送液ポンプ34を介してメタノールタンク31が接続され、さらにメタノール濃度検出制御装置33が取り付けられている。
メタノールタンク31は外部から補給される高濃度且つ規定濃度のメタノールを蓄えている。メタノール送液ポンプ34は逆止弁付のポンプであって、スイッチがオンの状態の時にメタノールタンク31のメタノールをメタノール水溶液タンク32に送りだす。そして、メタノール濃度検出制御装置33は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路とメタノール濃度を測定するメタノール濃度測定プローブとを含んで構成されており、該メタノール濃度測定プローブはメタノール水溶液タンク32中に挿入されている。そして、メタノール送液ポンプ34に電気的に接続されており、メタノール濃度測定プローブによるメタノール濃度測定値に応じて、該ポンプ34のオン−オフを制御する。なお、濃度検出制御装置33のマイクロコンピュータ部分は後述する制御回路100に含まれていても良い。
(メタノール濃度調整制御動作)
図2に、メタノール濃度検出制御装置33が所定測定時間ごとに行うメタノール濃度調整制御動作をフローチャートとして示した。所定測定時間は特に定められるものではないが、本実施形態では、0.5秒ごととした。なお、メタノール送液ポンプ34の送液量は、第2燃料電池20の出力サイズとともに、この所定測定時間を考慮して、メタノール水溶液の濃度のブレが小幅になるように決定することが好ましい。
先ず、メタノール濃度検出制御装置33は、メタノール濃度測定プローブから出力されるメタノール水溶液タンク32中のメタノール濃度測定結果(C1)を電気信号として読み込む(ステップS100)。
次に、測定したメタノール濃度(C1)が、予めメタノール濃度検出制御装置33が記憶している所定メタノール濃度(C2)よりも高いか否かを判定する(ステップS101)。この所定メタノール濃度の決め方については後述する。
ステップS101で、測定したメタノール濃度(C1)が所定メタノール濃度(C2)を超えていると判定された場合、ステップS103に進み、メタノール供給ポンプ34をオフにする濃度制御信号を出力する。
ステップS101で、測定したメタノール濃度(C1)が所定メタノール濃度(C2)未満であると判定された場合、ステップS102に進み、メタノール供給ポンプ34をオンにする濃度制御信号を出力する。そして、ステップS100に戻り、メタノール濃度(C1)が所定メタノール濃度(C2)以上になるまで、ステップS100〜S102を繰り返す。やがてメタノール濃度(C1)が所定メタノール濃度(C2)以上になると、ステップS101で高濃度であると判定されステップS103に進み、メタノール供給ポンプ34をオフにしてメタノール濃度調整制御動作を終了する。
以上のように、メタノール濃度調整制御動作では、メタノール濃度を随時測定し、その濃度が所定メタノール濃度以下の時は所定メタノール濃度以上になるまでメタノールを供給し、メタノール濃度が所定メタノール濃度以上になった時点でメタノールの供給を終了することで、燃料であるメタノール水溶液の濃度を調整する。メタノール濃度が所定メタノール濃度を越えた時点ですぐにメタノールポンプをオフにするので、メタノール濃度の変動幅は小幅なものになる。
(所定メタノール濃度)
次に、メタノール水溶液タンク32のメタノール濃度と比べる所定メタノール濃度について説明する。
本発明において所定メタノール濃度とは、燃料電池としての十分な発電が可能であると共に、低温域でメタノール水溶液の凍結が起こらないメタノール濃度であって、図3に示したメタノール水溶液の濃度とその凝固点とのグラフを元に決定され、メタノール濃度検出制御装置33に記憶させた値である。
本発明では0℃以下を低温としている。そのため、図3から解るように所定メタノール濃度は特には規定されないが、寒冷地での使用を考えると、−10℃以下、より好ましくは−20℃以下、さらに好ましくは−30℃以下、いっそう好ましくは−40℃以下、さらに好ましくは−50℃以下、最も好ましくは−60℃以下の低温下でも発電可能である方がよいので、好ましい所定メタノール濃度は18%以上、より好ましくは30%以上、さらに好ましくは40%以上、いっそう好ましくは48%以上、さらに好ましくは55%以上、最も好ましくは65%以上である。
前述したように、第2燃料電池20は発電に伴う生成水がアノードで生じるものであり、さらにアノードに供給される燃料をメタノール水溶液としているのみならず、上述のように、該メタノール水溶液の濃度が低温でも凝固しないように常に調整されているので、この第2燃料電池20は低温起動性に優れたものとなっている。
(熱交換流体回路)
次に本実施形態の熱交換流体回路について説明する。本実施形態では、第1及び第2燃料電池の加熱防止のための冷却を行う冷却水回路40と、第1及び第2燃料電池の暖気を行う加熱水回路70が一体化した熱交換流体回路を備える。
熱交換流体回路に含まれる加熱水回路70は、前記ヒータと共に、本第一実施形態でのメイン電池暖気手段を構成する。なお、本発明においては、暖気を効率よく行うためにヒータや加熱水回路のように積極的に加熱を行う1又は2以上の手段からなるメイン電池暖気手段を備えることが好ましいが、第2燃料電池の運転により発生した余熱により第1燃料電池を加熱可能な位置関係となるように、第1及び第2燃料電池を配置するだけでも良い。
(冷却水回路)
次に本実施形態の冷却水回路40について説明する。本実施形態では、配管によって接続されている前記水冷却タンク41、前記ラジエター42、前記第1燃料電池10の水流路15及び第2燃料電池20の水流路25と、配管の途中に配設された第1バルブ45、第2バルブ46、第3バルブ47、冷却水送液ポンプ44と水溜め43が主要構成要素となって冷却水回路40を形成している。後述するが、この冷却水路回路40の一部は第1燃料電池10を暖機するメイン電池暖機手段でもある。ただし、本実施形態での冷却水とは水に限らず公知の任意のクーラント液を意味する。
前記冷却水タンク41は前記第1及び/又は第2燃料電池10、20を冷却する冷却水のためのタンクであり、前記ラジエター42は自然送風あるいはファンによる強制送風で冷却水から熱を奪い冷却する空冷式熱交換器である。
第1バルブ45は冷却水タンク41と第2燃料電池20の水流路25の間に配設され、第2バルブ46はラジエター42と第1燃料電池10の水流路15との間に配設され、第3バルブ47は第1バルブ45と第2燃料電池20の水流路25の間の配管と、第2バルブ46と第1燃料電池10の水流路15との間の配管とを連結する配管上に設けられている。これらの第1、第2及び第3バルブ45、46、47は、制御回路100からの電気信号によってその開閉状態が制御される。冷却水回路40を形成する時は、第1及び第2バルブ45、46が開状態とされ、第3バルブ47は閉状態とされる。
前記水溜め43と前記冷却水送液ポンプ44は、前記第2の燃料電池20と第1の燃料電池10の間に配設されている。この送液ポンプ44は冷却水回路40内の冷却水を循環させるためのポンプであり、制御回路100からの電気信号によってその運転状態が制御されている。
以上の冷却水回路40中では、冷却水タンク41中の冷却水は、第1バルブ45、第2燃料電池20の水流路25へと冷却水送液ポンプ44によって送液され、次に水溜め43、第1燃料電池10の水流路15へと送られ、ラジエター42で空冷されて、冷却水タンク41に戻される。
(加熱水回路)
そして、前記第1、第2バルブ45、46を閉状態とし第3バルブ47を開状態とした時に、前記第1燃料電池10の水流路15、第2燃料電池20の水流路25、水溜め43、及び冷却水送液ポンプ44が主要構成要素となって加熱水回路70を形成する。前記水溜め43は、この加熱水回路70中の水の量を調節するために設けられており、前記冷却水タンク41より小型のものである。
本実施形態のメイン電池暖機手段は、前記加熱水回路70及び前記ヒーターを含む電気回路、ソフトウェアとしての制御回路100による制御とから成る。このメイン電池暖機手段の主要構成要素である加熱水回路70はラジエターを含んでいないので、外部から奪われる熱量が少なく、第2燃料電池20の発生する熱を利用して効率よく第1燃料電池10を暖機できる。
(温度測定装置)
温度測定装置50は、2つの熱電対51、52を備え、それらの熱電対51、52の電圧変化を感知する電子回路を主要構成要素としており、一方の熱電対52が燃料電池外部に取り付けられ外気温を観察し、他方の熱電対51が第1燃料電池10のセル14の一部に取り付けられ、それらの測定温度結果を電気信号として制御回路100へと出力するものである。本実施形態でのメイン電池観察手段は、ハードウェアとしての温度測定装置50と、ソフトウェアとしての前記電子回路及び前記制御回路100による制御とから成っている。なお、温度測定装置50の電子回路は前記制御回路100の一部であってもよい。
(制御回路)
前記制御回路100は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPUと、CPUで各種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータ等が予め格納されたROMと、同じくCPUで各種演算処理をするのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAMと、前記温度測定装置50などの各種センサからの出力信号や検出信号を入力すると共にCPUでの演算結果に応じて各種電子装置に信号を出力する入出力ポート等を備える。
例えば、前記温度測定装置50から入力された温度測定結果に基づいて、前記水素ガスバルブ61、第1、第2及び第3バルブ45、46、47の開閉状態とメタノール燃料送液ポンプ35などの運転状態を制御する。また、外気温が低温か高温であるかを判断する基準の所定外気温として0℃がROMに格納され、さらに、セル温度が低温であるかどうかを判断する基準の所定セル温度として10℃、第1燃料電池10の最大出力電力(A1)及び第2燃料電池20の最大出力電力(A2)なども格納されている。この制御回路100と、該制御回路100による各種バルブ45〜47、61及び各種送液ポンプ34、35、44の制御が、本実施形態の運転出力制御手段を含む運転選択手段を構成している。
(制御動作、メインルーチン)
以上のように構成されている第1実施形態の燃料電池システム1の動作制御について図4に示したフローチャート(メインルーチン)を元に次に説明する。
起動前は、水素ガスバルブは閉状態で、メタノール燃料送液ポンプ35は停止している。また、本実施形態では図示しない2次電池により、冷却水送液ポンプ44は燃料電池システム1の起動と同時に起動される。
先ず使用者により起動信号が制御回路100に入力されると、制御回路100は温度測定装置50からの外気温測定結果(T1)を電気信号として読み込む(ステップS200)。
次に制御回路100は、この入力された外気温(T1)と、制御回路100自身が記憶している所定外気温である0℃とを比べる(ステップS201)。所定外気温とは本発明の低温の基準となる温度であって、本実施形態では0℃とした。
ステップS201で外気温が0℃を超えていると判定すると、制御回路100は運転出力制御ルーチン(S202)を実行する。この運転出力制御ルーチンは、定常運転モードであって、主に第1燃料電池10を主電源とし、第2燃料電池20は補助電源とする運転モードである。
ステップS201で外気温が0℃以下であると判定すると、制御回路100は低温起動ルーチン(S203)を実行する。この低温起動ルーチンは、第2燃料電池20のみを電源とし、該第2燃料電池20が発生する熱を利用して第1燃料電池10を暖機する運転モードである。
ステップS203の低温起動ルーチンを終えるとステップS204に進み、温度測定装置50からの第1燃料電池10のセル温度測定結果(T2)を電気信号として読み込む。続くステップS205でセル14の温度が所定セル温度(10℃)以下であると判定されると再度ステップS203の低温起動ルーチンに戻り、セル14の温度が10℃を超えていると判定されるとステップS202の運転出力制御ルーチン、即ち、定常運転モードを実行する。
即ち、以上のメインルーチンでは、起動時の外気温が予め設定された温度よりも高温である(0℃を越えている)場合は定常運転を行い(S202)、外気温が予め設定された温度よりも低温である(0℃以下である)場合には第1燃料電池10のセル温度が高温(10℃超)になるまで低温起動ルーチンを行ってから(S203〜S205)、定常運転を行う(S202)。
以上の制御動作において、制御回路100と温度測定装置50は外気温と第1燃料電池10を観察しその運転の可否を判断するメイン電池観察手段であり、また、制御回路100は第1燃料電池10又は第2燃料電池20を起動させる運転選択手段でもある。
なお、本実施形態ではセルの温度が低温であるか否かの基準の温度である所定セル温度を10℃としたが任意の温度でよい。
(運転出力制御ルーチン)
図5は、定常運転モードにおいて、即ち図4中のステップS202の運転出力制御ルーチンで、制御回路100が行う制御動作を示すフローチャートである。
制御回路100は、ステップS300で、第1及び第2バルブ45、46を開状態とし、第3バルブ47を閉状態とすることによって、図1に示した冷却水タンク41、第2燃料電池水流路25、冷却水送液ポンプ44、水溜め43、第1燃料電池水流路15及びラジエター42を含んでなる冷却水回路40を形成する。
続くステップS301で、出力要求電力(B1)を設定する。この出力要求電力は、使用者によるアクセルの操作量、及びエアコン、ライトなどのその他の電気負荷の運転に必要な電力量を元に制御回路100が決定する。なお、出力要求電力(B1)の最大値として、第1燃料電池10の最大出力電力(A1)と第2燃料電池20の最大出力電力(A2)の和よりもやや小さい値が制御回路100に記憶され、本来必要とされる出力電力がそれ以上の場合であっても、個々の最大出力電力(A1、A2)は一定値以下に制限されている。
ステップS302では、その出力要求電力(B1)が第1燃料電池10の最大出力電力(A1)以下であるか否かの判定を行う。
出力要求電力(B1)が第1燃料電池10の最大出力電力(A1)以下の場合、ステップS303に進み、第1燃料電池10の出力電力を出力要求電力どおりのB1に設定し、そのB1に基づいて水素ガスバルブ61の適切な開度を設定し、ステップS304で第2燃料電池20の出力電力を0(ゼロ)とし、メタノール燃料送液ポンプ35の送液量を0(ゼロ)に設定する。
次のステップS305では、ステップS303及びS304で設定した水素ガスバルブ61の開度及びメタノール燃料送液ポンプ35の送液量に基づいて、開度制御信号を水素ガスバルブ61に、送液量制御信号をメタノール燃料送液ポンプ35にそれぞれ出力する。
即ち、出力要求電力(B1)が、第1燃料電池10単体で賄える範囲の電力である場合は、上記ステップS303とS304により、第1燃料電池10のみを運転状態とするように設定し、ステップS305で要求された電力を出力するのに適切なだけ水素ガスバルブ61を開けることで、第1燃料電池10のみで全ての電力を賄う。
一方、出力要求電力(B1)が第1燃料電池10の最大出力電力(A1)より大きい場合、ステップS306に進み、第1燃料電池10の出力電力を最大出力電力のA1に設定し、そのA1に基づいて水素ガスバルブ61の適切な開度を設定し、ステップS307で第2燃料電池20の出力電力を(B1−A1)とし、その(B1−A1)に基づいてメタノール燃料送液ポンプ35の適切な送液量を設定する。
次のステップS305では、ステップS306及びS307で設定した水素ガスバルブ61の開度及びメタノール燃料送液ポンプ35の送液量に基づいて、開度制御信号及び送液量制御信号を水素ガスバルブ61及びメタノール燃料送液ポンプ35に出力する。
即ち、出力要求電力(B1)が、第1燃料電池10単体では供給不可能なほど大きい場合、制御回路100は、上記ステップS306で第1燃料電池10を最大出力運転状態とするように設定し、電力値A1が得られるように水素ガスバルブ61の開度を調節し、且つ、ステップS307でステップS301で要求された電力と第1燃料電池10の最大出力電力(A1)との差の分だけ第2燃料電池20で発電するように設定し、電力値(B1−A1)が得られるようにメタノール燃料送液ポンプ35の送液量を調節することで電力を賄う。
以上の運転出力制御ルーチンでは、制御回路100は、第1燃料電池10と第2燃料電池20の出力の合計が燃料電池システムに要求される要求電力と等しくなるように両電池10、20を同時に制御する出力制御手段でもある。
(低温起動ルーチン)
次に図4のステップS201において、外気温(T1)が0℃以下、即ち予め設定された温度よりも低温であると判定された場合に実効される低温起動ルーチンについて、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
制御回路100は、ステップS400で、第1及び第2バルブ45、46を閉状態とし、第3バルブ47を開状態とすることによって、図1に示した第2燃料電池水流路25、水溜め43、冷却水送液ポンプ44、及び第1燃料電池流路15を主要部とする加熱水回路70を形成する。
次にステップS401で第1燃料電池10の出力を0(ゼロ)に設定し、水素ガスバルブ61が閉状態となるように、開閉制御信号を出力する。
続くステップS402で第2燃料電池20の出力をその最大出力であるA2に設定し、そのA2に基づいてメタノール燃料送液ポンプ35の適切な送液量を設定し、その設定した送液量に基づいた送液量制御信号を出力する。
ステップS403では、出力要求電力(B1)を設定し、ステップS404でその出力要求電力(B1)と第2燃料電池20の最大出力電力(A2)とを比較する。
ステップS404で出力要求電力(B1)が第2燃料電池20の最大出力電力(A2)よりも小さいと判定された場合、ステップS405に進み、ヒーターを除く負荷への出力電力を出力要求電力どおりのB1に設定し、ステップS406でヒーターへの出力電力を(A2−B1)に設定する。
一方、ステップS404で出力要求電力(B1)が第2燃料電池20の最大出力電力(A2)よりも大きいと判定された場合、ステップS408に進み、ヒーターを除く負荷への出力をA2に設定し、ヒーターへの出力を0(ゼロ)と設定する。
このようにして設定された電力配分量に従って、ステップS407で各種装置に制御信号を出力する。
以上のように、起動時に外気温が0℃以下である場合に行われる低温起動ルーチンでは、制御回路100は、先ず第1燃料電池水流路15及び第2燃料電池水流路25を一部として含み且つラジエター42を含まない加熱水流路70を形成し(S400)、次に第2燃料電池20のみを起動する(S401、S402)。第2燃料電池20が起動し発電することにより、第2燃料電池20自身が発熱する。この発熱により加熱水回路70中の水が温められる。そして、温められた水は冷却水送液ポンプ44により第1燃料電池10の水流路15に流され、第1燃料電池10を暖機する。従って、第2燃料電池20の発電に伴って発生した熱で第1燃料電池10を暖めることができる。また、第2燃料電池20の出力電力が余剰である時は第1燃料電池10に巻いたヒーターに余剰分の電力を供給し(S405、S406)、第1燃料電池10をさらに高速で暖機する。
この低温起動ルーチン後、制御回路100は、図4に示したステップS204で第1燃料電池10のセル温度を読み込み、続くステップS205で所定セル温度(10℃)と比較する。セル温度が10℃以下の場合は、ステップS203の低温起動ルーチンに戻るので、上述した第1燃料電池10の暖機は、第1燃料電池10が発電可能となるまで(本実施形態ではセル温度が10℃を超えるまで)暖められるまで継続される。
この時、水溜め43が、第2燃料電池20が適度に冷やされ且つ第1燃料電池10が暖められるのに充分な量の冷却水を確保しているので、第1燃料電池10が充分に暖機される前に、第2燃料電池20の温度が上昇しすぎて発電不能になることはない。
以上の前記加熱水回路70、ヒーター及び制御回路100の低温起動ルーチンによるそれらの制御が本実施形態のメイン電池暖機手段である。
(第1実施形態の効果)
以上説明してきたように、本第1実施形態に係る燃料電池システム1では、定常運転時には第1燃料電池10をメイン電池とし第2燃料電池20を補助的に使用する一方、例えば外気温が0℃以下である場合などの設定温度よりも低温下での起動時には低温起動性に優れる第2燃料電池20のみを起動し、該第2燃料電池20が発生する熱を利用して第1燃料電池10を暖機して、該第1燃料電池10を運転可能となるまで暖めてから定常運転を開始する。従って、低温下でも起動性の良い燃料電池システム1を提供することができる。
(変形例)
第1実施形態では、第1燃料電池10が固体高分子型燃料電池である例を示したが、電解質中の電荷担体がプロトンである燃料電池ならば、いかなるものでもよい。そのような燃料電池としては、例えば、リン酸型燃料電池、ダイレクトメタノール燃料電池などが挙げられる。
また、第2燃料電池20が水酸化物イオンを電荷担体とする固体高分子型燃料電池である例を示したが、電解質中の電荷担体が水酸化物イオン、酸素イオン、炭酸イオンなどの陰イオンである燃料電池ならばなんでもよい。そのような燃料電池としては、例えば、アルカリ型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体酸化物型燃料電池、電解質を陰イオン交換膜又はアルカリ溶液とするボロハイドライド燃料電池などが挙げられる。
また、第1燃料電池10の燃料が純水素である例を示したが、メタノール改質水素ガス、炭化水素改質ガスなどの水素含有ガスでも良く、適用する燃料電池によっては、メタノール、エタノールなどのアルコール類、ジメチルエーテルなどのエーテル類、シクロヘキサンやデカリンなどの炭化水素類などでもよい。
また、第2燃料電池20の燃料としては、メタノールの他に、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどのアルコール類、ジメチルエーテルなどのエーテル類を使用することもできる。ただし、凝固点が低く且つ水との相溶性に優れた液体が好ましいので、メタノール、エタノールなどの低級アルコールが適している。また、適用する燃料電池によってはボロハイドライド水溶液を利用することもでき、また、各種アルコール、シクロヘキサン、デカリンなどの各種炭化水素類など有機化合物を含む各種燃料を加熱処理を含む工程により改質した改質ガスを用いることも可能である。加熱処理して得られる改質ガスは、第2燃料電池20のカソードで生成する生成水の凍結を防ぐ効果が高い。
さらに、本実施形態では、第2燃料電池20を移動体の駆動力としても使用しつつ、主としては発電に伴う熱で水を加熱して間接的に第1燃料電池10を暖機しているが、第1燃料電池10の暖機のみに使用するようにしてもよい。
また、本実施形態では、外気温が低温であるか否かの判断の基準(所定外気温)として、0℃を採用したが0℃に限られず、任意に決定すれば良い。例えば、5℃、10℃、15℃、−5℃、−10℃、−15℃などを基準としてもよい。
また、本実施形態ではメイン電池観察手段の一つとして、第1燃料電池10本体の温度をセル温度から判断する例を示したが、燃料電池10の他の部分を測定しても良い。例えば、燃料電池スタックのケースの温度を測定するようにしてもよい。また、冷却水温度から第1燃料電池10の状態を判断することも可能であるので、冷却水の温度を測定し第1燃料電池10の運転の可否を判断してもよい。そして、第1燃料電池10の運転の可否を判断する基準温度(本実施例では所定セル温度であり10℃)は、適用するメイン電池観察手段の種類に応じて任意の温度を設定することができる。
そして、本実施形態では、外気温を判断基準として低温起動ルーチンを行うこととしたが、セル温度などその他の温度を基準としてもよい。
また、燃料電池の出力を燃料の供給量によって制御する例を示したが、酸化剤供給量を変化させることでも制御できる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態に係る燃料電池システムを説明する。第2実施形態に係る燃料電池システムは、第1実施形態に係る燃料電池システムとほぼ同じ構成を持つので、構成の説明は省略する。
第2実施形態に係る燃料電池システムは、温度測定装置が第1実施形態のものとは異なり、熱電対を一つだけ備え、外気温のみを測定している。また、燃料電池システムの起動時からの経過時間を測定するタイマを備えている。
そして、この燃料電池システムの制御動作は、低温下で起動した後に、第2燃料電池により暖機が完了したかどうかを第1燃料電池のセル温度の上昇により判定するのではなく、起動からの経過時間で判定することのみが第1実施形態に係る燃料電池システムと異なっている。
図7に第2実施形態に係る燃料電池システムにおける制御動作のフローチャートを示す。このフローチャート中では、第1実施形態と同じ制御動作には同じ符号を付してある。
使用者による起動信号により、制御回路が制御を始める。ステップS200で外気温を測定し、ステップS201で外気温が0℃以下であると判定されるとステップS203に進み低温起動ルーチンを行う。
次に、ステップS504に進み、起動からの経過時間(t1)を読み込む。次にステップS505で起動からの経過時間(t1)と所定経過時間(t2)とを比べる。起動からの経過時間(t1)が所定経過時間(t2)以上であると判定した場合はステップS202に進み定常運転モードである運転出力制御ルーチンを行う。
一方、ステップS505で、起動からの経過時間(t1)が所定経過時間(t2)未満であると判定した場合はステップS203に戻り、その後、経過時間(t1)が所定経過時間(t2)以上になるまで、ステップS203、S504、S505を繰り返す。やがて経過時間(t1)が所定経過時間(t2)以上になると、ステップS505で長時間であると判定され、ステップS202に進み運転出力制御ルーチンを行う。
ここで、所定経過時間とは、予め制御回路に記憶させた時間であって、第2燃料電池が第1燃料電池を運転可能なまでに暖めるのに必要十分な時間であって、第2燃料電池自身が熱くなりすぎ発電不可能となる時間よりも短い時間である。なお、外気温の低さにより所定経過時間(t2)を何段階かに設定し、起動時の外気温の測定結果に応じて該当する所定経過時間(t2)を選択することとしても良い。
第2実施形態に係る燃料電池システムでは、低温下では起動性のよい第2燃料電池のみを先に起動し、その発電から生じる熱によって第1燃料電池を暖機する。この暖機は燃料電池システムの起動と共に始まり、第1燃料電池が運転可能なまで暖められるのに必要十分な時間だけ継続され、その後、第1燃料電池を起動する。従って、低温下でも起動性に優れた燃料電池システムを提供できる。
(変形例)
第1実施形態では、メイン電池観察手段が、外気温及びセル温度を測定しその温度を基準として第1燃料電池の運転の可否を判断する外気温測定手段及びメイン電池温度測定手段であり、第2実施形態では、外気温測定手段及び起動からの経過時間を測定しその経過時間を基準として第1燃料電池の運転の可否を判断する時間計測手段であるが、他の物理量を測定して第1燃料電池の運転の可否を判断してもよい。例えば、第1燃料電池の電解質膜の電気伝導度を測定しその温度依存性から運転の可否を判断することも可能であるし、起動時からの第2燃料電池による発電量から第1燃料電池の運転の可否を判断することもできる。同様に低温起動時からのメタノール消費量を測定しその消費量から第1燃料電池の運転の可否を判断することもでき、また、起動時からの生成水の生成量を測定しその生成量から第1燃料電池の運転の可否を判断することもできる。
第1実施形態に係る燃料電池システムの概略ブロック図。 メタノール濃度検出制御装置が所定測定時間ごとに行うメタノール濃度調整制御動作のフローチャート。 メタノール水溶液の濃度とその凝固点の関係を示すグラフ。 第1実施形態の燃料電池システムの動作制御のフローチャート(メインルーチン)。 図4中のステップS202の運転出力制御ルーチン(定常運転モード)で制御回路が行う制御動作を示すフローチャート。 図4のステップS203の低温起動ルーチンで制御回路が行う制御動作を示すフローチャート。 第2実施形態に係る燃料電池システムの制御動作のフローチャート。
符号の説明
1…燃料電池システム
10…第1燃料電池
11…膜・電極接合体
12…カソード側基板
13…アノード側基板
14…セル
15…水流路(第1燃料電池水流路)
20…第2燃料電池
21…膜・電極接合体
22…カソード側基板
23…アノード側基板
24…セル
25…水流路(第2燃料電池水流路)
31…メタノールタンク
32…メタノール水溶液タンク
33…メタノール濃度検出制御装置
34…メタノール送液ポンプ
35…メタノール燃料送液ポンプ
40…冷却水回路
41…冷却水タンク
42…ラジエター
43…水溜め
44…冷却水送液ポンプ
45…第1バルブ
46…第2バルブ
47…第3バルブ
50…温度測定装置
51…熱電対
52…熱電対
60…水素ガスタンク
61…水素ガスバルブ
70…加熱水回路
100…制御回路

Claims (12)

  1. 電解質中の電荷担体がプロトンである第1の燃料電池と、電解質中の電荷担体が陰イオンである第2の燃料電池を備え、さらに、前記第2の燃料電池の運転により発生した熱を前記第1の燃料電池の暖気に利用できる手段又は配置を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記第2の燃料電池の発生する熱で、前記第1の燃料電池を暖機するメイン電池暖機手段を備える請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記メイン電池暖機手段は、第2の燃料電池の発生する熱を伝達する流体回路及び/又は第2の燃料電池の出力により発熱するヒーターを有する請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記第1の燃料電池の状態が運転可能であるかどうかを観察するメイン電池観察手段を備え、
    該メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断した場合に、前記第1の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させ、
    不可能であると判断した場合に、前記第2の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させる運転選択手段を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料電池システム。
  5. 前記運転選択手段が、前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断した場合に、前記第1の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させると共にさらに前記第2の燃料電池の出力を低下又はその運転を停止又はその運転停止状態を持続させ、且つ、前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転不可能であると判断した場合に、前記第2の燃料電池を起動又はその運転状態を持続させると共にさらに前記第1の燃料電池を停止、又はその運転停止状態を持続させる機能を有する請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断した場合に、前記運転選択手段が、前記第1の燃料電池の出力と前記第2の燃料電池の出力との合計がほぼ外部からの出力要求量となるように前記第1の燃料電池と第2の燃料電池の運転を同時に制御する運転出力制御手段をさらに備える請求項4又は5のいずれかに記載の燃料電池システム。
  7. 前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の温度を測定するメイン電池温度測定手段及び/又は外気温を測定する外気温測定手段であって、
    前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも高温であると判断した場合及び/又は外気温測定手段が外気温を設定温度よりも高温であると判断した場合に前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断し、
    前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも低音であると判断した場合及び/又は外気温測定手段が外気温を設定温度よりも低音であると判断した場合に運転不可能であると判断する請求項4乃至6のいずれかに記載の燃料電池システム。
  8. 前記メイン電池観察手段が前記第1の燃料電池の温度を測定するメイン電池温度測定手段及び/又は外気温を測定する外気温測定手段及び時間計測手段を含んでなり、
    前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも低音であると判断した場合及び/又は外気温測定手段が外気温を設定温度よりも低音であると判断した場合に運転不可能であると判断し、
    前記メイン電池温度測定手段がその測定部位を設定温度よりも高温であると判断した場合及び/又は外気温測定手段が外気温を設定温度よりも高温であると判断した場合、或いは、前記メイン電池温度測定手段及び/又は外気温測定手段が運転不可能であると判断した場合であって且つ前記選択起動手段により前記第2の燃料電池が先に起動され第2の燃料電池の起動から所定時間が経過した場合に前記第1の燃料電池の状態を運転可能であると判断する請求項4乃至6のいずれかに記載の燃料電池システム。
  9. 前記運転選択手段が、前記第1の燃料電池及び前記第2の燃料電池への燃料及び/又は酸化剤の供給量を増減させることで両電池の運転状態を制御する請求項4乃至8のいずれかに記載の燃料電池システム。
  10. 前記第1の燃料電池が固体高分子型燃料電池、ダイレクトメタノール燃料電池又はリン酸型燃料電池のいずれかである請求項1乃至9のいずれかに記載の燃料電池システム。
  11. 前記第2の燃料電池が、固体酸化物型燃料電池、アルカリ型燃料電池、ボロハイドライドの溶液を燃料とするボロハイドライド型燃料電池または、陰イオン交換樹脂を電解質として用いた固体高分子型燃料電池のいずれかである請求項1乃至10のいずれかに記載の燃料電池システム。
  12. 前記第2の燃料電池の燃料がアルコールである請求項11に記載の燃料電池システム。
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