JP2006011040A - 輝度調整装置、輝度調整方法および画像表示装置 - Google Patents

輝度調整装置、輝度調整方法および画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各駆動電圧ごとにRGB各色の輝度を正確に測定することにより、所望の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比を調整することを可能とする輝度調整装置および輝度調整方法を提供する。
【解決手段】実使用時と同等の第1の駆動電圧を設定して、各駆動電圧でのRGB各色の第1の輝度を測定すると共に、第1の駆動電圧範囲とは異なる第2の駆動電圧範囲を設定して、第1の駆動電圧範囲における最低駆動電圧でのRGB各色の第2の輝度を測定し、第1の駆動電圧範囲において測定された第1の輝度および第2の駆動電圧範囲において測定された第2の輝度に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値を算出する
【選択図】 図1

Description

本発明は、輝度調整装置、輝度調整方法および画像表示装置に関する。
近年、表示装置に使用される平面パネル状のディスプレイ(以下単にディスプレイと呼ぶ)の一つとして、例えば電界放出型ディスプレイが開発されている。この電界放出型ディスプレイとして、いわゆるフィールドエミッションディスプレイ(以下FEDと呼ぶ)が存在する。このFEDは、電子放出源から真空中に電子を放ち、蛍光体にぶつけて発光させる原理の表示装置であり、発光原理はブラウン管と同様である。しかし、ブラウン管では電子放出源が発光面から十数〜数十cm離れた位置に一つあるが、FEDでは発光面から数mm程度離れた位置にマトリクス状に並んでいる。そのため、FEDは、ブラウン管(CRT)のような明るくてコントラストの高い画面を大型平面ディスプレイで実現することができる。
ここで、FEDの基本構造とその動作を簡単に説明する。FEDは、電子放出源として電界放出型カソードを備えている。この電界放出型カソードは、例えば円錐形状のカソード素子(冷陰極素子)と、このカソード素子の底面に電気的に接続された抵抗層およびカソード電極とで構成されている。また、FEDは、カソード電極に対向する側にカソード素子を介してゲート電極を備えている。これら対向配置されたカソード電極とゲート電極との間に電圧Vgcを印加することで、カソード素子から電子が放出されるようになっている。FEDは、さらに電界放出型カソードおよびゲート電極に対向する側に、アノード電極を備えており、アノード電極には蛍光体が塗布されている。このアノード電極に高電圧HVを印加することで、カソード素子から放出された電子が加速され、アノード電極に塗布された蛍光体に衝突して発光がなされるようになっている。一般にFEDでは、ゲート電極を行方向(Row)配線、カソード電極を列方向(Column)配線として行列配線を行い、それらの各交差点にカソード素子を配置し、マトリクス状の画素を形成している。また、カソード電極はカソード電極駆動部に、ゲート電極はゲート電極駆動部に接続されており、これによりマトリクス状の画素が駆動されるようになっている。
このカソード電極駆動部から各カソード電極に変調信号を略一斉に入力し、ゲート電極駆動部から各ゲート電極に順次、走査信号を入力して1画面の走査を行う。ゲート電極駆動部からゲート電極に走査信号として電圧Vrowを印加すると共に、カソード電極駆動部からカソード電極に変調信号として電圧Vcolを印加することで、ゲート電極とカソード電極との間にカソード電極を基準として電圧Vgc(=Vrow−Vcol)で表される電位差が生じ、それにより発生する電界によって、カソード素子から電子が放出される。その放出された電子は、高電圧HVが印加されたアノード電極に引きつけられ、衝突する。このとき、衝突によって放出される電子のエネルギーにより蛍光体が発光し、1画面の映像が表示される。
FEDに関する技術の従来例としては、例えば特許文献1記載のものがある。
特開2001−324955号公報
上述のように、一般にFEDでは、電圧Vgcとカソード素子から放出される電子の量(電流)の関係(電子放出特性)を利用して映像を表示するようにしている。ここで、この電子放出特性は、駆動電圧Vgcが遮断電圧VTH以下になると発光に寄与する電子がほとんど放出されなくなり、逆に遮断電圧VTHより大きくなると発光に寄与する電子が放出されるようになるという特徴を有している。このため、FEDにおいて、駆動電圧Vgcを遮断電圧VTHに設定した場合には、低輝度の映像を表示することができ、逆に画素に印加する駆動電圧Vgcを遮断電圧VTHよりも大きい電圧に設定した場合には、高輝度の映像を表示することができる。そして、この両者の中間の駆動電圧Vgcを画素に印加した場合には、中間輝度の映像を表示することができる。すなわち、画素に印加する駆動電圧Vgcを適切に調節することにより、任意の輝度からなる映像を表示することができる。
一般に、上記のように階調表示を行なうには、駆動電圧Vgcの駆動電圧範囲内において、階調が滑らかに変化するように映像信号をあらかじめ調整しておくことが必要である。なぜなら、階調が急激に変化するような箇所があると、たとえ階調数を多く設定したとしても、自然な映像を表示することができないからである。このため、加法混色型のFEDでは、駆動電圧Vgcの駆動電圧範囲内において、最高輝度レベルでの駆動電圧を基準として、各駆動電圧ごとに所望の輝度レベルとなるようにRGB各色の映像信号(または映像信号に対応した変調信号。以下、映像信号等とする)を調整するのが一般的である。この場合には、各駆動電圧ごとにRGB各色の輝度を測定した後、そのうちの1色を基準として他の2色の輝度を下げることにより所望の輝度レベルとなるように他の2色の映像信号等を調整するのが一般的である。
ただし、加法混色型のFEDでは、さらに各駆動電圧ごとに所望の白色を表現できるようにRGB各色の映像信号等を調整することが必要となる。各駆動電圧ごとに所望の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比を調整しない場合には、各駆動電圧ごとに白色の色みの種類(色相)または色みの強さの度合い(彩度)が変化してしまうからである。ここで、「所望の白色」とは、例えば、色空間を色相、彩度、明度で表した場合において、RGB各色の輝度比を所定の値にして色相を一定に保つとともに彩度を低く一定に保った状態で、明度のみを変えた場合の色のことをいう。なお、この明度の範囲は、設定された駆動電圧範囲内における最高駆動電圧での発光輝度レベル(白レベル)から最低駆動電圧での発光輝度レベル(黒レベル)となる。従って、加法混色型のFEDでは、各駆動電圧ごとに、「所望の輝度レベル」となるようにRGB各色の映像信号等を調整するとともに、「所望の白色」を表現できるようにRGB各色の映像信号等を調整することが必要となる。
ところが、上述のように最高輝度レベル側から映像信号等を調整していくと、ある色の輝度を測定する際に、ある中間輝度レベルあたりから他の色との混色が目立つようになり、さらに低輝度側に差し掛かると他の色との混色が無視できないほど大きくなる。このように他の色が混色すると、被測定色の輝度を測定する際に測定誤差が生じるので、各駆動電圧ごとに所望の白色を表現できるようにRGB各色の映像信号等を調整することが困難になるという問題が生じる。この問題は、被測定色以外の色を発色させないように、被測定色以外の色を発色する画素に対して遮断電圧VTHを印加したとしても、上述のように、実際にはわずかに電子が放出されるので、発光輝度を完全にゼロにすることはできないために生じるものである。
そこで、各駆動電圧ごとに所望の白色を表現できるようにRGB各色の輝度を正確に測定するために、発光させたい色以外の色を発光する画素に印加される駆動電圧Vgcを遮断電圧VTHより小さくして実際に電子放出を止めることにより混色を防止することが考えられる。その具体的な方法としては、カソード電極に印加する電圧Vcolを上げることが挙げられる。しかし、カソード電極に印加する電圧Vcolを上げると、カソード電極を駆動する半導体の耐圧も上げる必要があるが、その半導体の構成が非常に複雑なので耐圧を上げるのは容易ではないという問題が生じる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、各駆動電圧ごとにRGB各色の輝度を正確に測定することにより、所望の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比を調整することを可能とする輝度調整装置および輝度調整方法を提供することにある。また、第2の目的は、各駆動電圧ごとにRGB各色の輝度比を調整して所望の白色を表現することを可能とする画像表示装置を提供することにある。
本発明の輝度調整装置は、実使用時と同等の第1の駆動電圧範囲を設定して、各駆動電圧でのRGB各色の第1の輝度を測定すると共に、第1の駆動電圧範囲とは異なる第2の駆動電圧範囲を設定して、第1の駆動電圧範囲における最低駆動電圧でのRGB各色の第2の輝度を測定する輝度測定手段と、第1の駆動電圧範囲において測定された第1の輝度および第2の駆動電圧範囲において測定された第2の輝度に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値を算出する輝度演算手段とを備えたものである。
本発明の輝度調整方法は、実使用時と同等の第1の駆動電圧を設定して、各駆動電圧でのRGB各色の第1の輝度を測定すると共に、第1の駆動電圧範囲とは異なる第2の駆動電圧範囲を設定して、第1の駆動電圧範囲における最低駆動電圧でのRGB各色の第2の輝度を測定し、第1の駆動電圧範囲において測定された第1の輝度および第2の駆動電圧範囲において測定された第2の輝度に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値を算出するようにしたものである。
本発明の画像表示装置は、画像表示素子と、実使用時と同等の第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるようにRGB各色の映像信号を調整する映像信号処理手段と、映像信号を変調信号に変調すると共に、この変調信号を画像表示素子に印加する第1の駆動手段と、走査信号を画像表示素子に印加する第2の駆動手段とを備えたものである。
本発明の輝度調整装置および輝度調整方法では、実使用時と同等の第1の駆動電圧を設定して、各駆動電圧でのRGB各色の第1の輝度が測定されると共に、第1の駆動電圧範囲とは異なる第2の駆動電圧範囲を設定して、第1の駆動電圧範囲における最低駆動電圧でのRGB各色の第2の輝度が測定される。そして、これらの測定値に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値が算出される。ここで、「実使用時」とは、ユーザが画像表示装置を使用する時、すなわち実際に画像表示装置に映像を表示させて鑑賞する時を指す。
本発明の画像表示装置では、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるようにRGB各色の映像信号が調整される。映像信号が調整されると、映像信号を変調することによって得られる変調信号も調整されることになる。走査信号および調整された変調信号が画像表示素子に印加されることにより、調整された画像が表示される。
本発明の輝度調整装置または輝度調整方法によれば、各駆動電圧ごとにRGB各色の輝度を正確に測定することにより、所望の輝度の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比および輝度の大きさを調整することができる。これにより、例えばFEDにおいて、カソード電極を駆動する半導体の耐圧を上げる必要がなくなる。また、あらゆる駆動電圧において白色の色みを一定にすることができる。また、実使用時において、色再現性に優れた良好な映像表示を実現することができ、さらに、画面に表示された映像の明るさを調整したとしても白色の色みが変化しないので、画質を安定させることができる。
また、本発明の画像表示装置によれば、各駆動電圧ごとに所望の輝度の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比および輝度の大きさを調整することができる。これにより、例えばFEDにおいて、カソード電極を駆動する半導体の耐圧を上げる必要がなくなる。また、あらゆる駆動電圧において白色の色みを一定にすることができる。また、実使用時において、色再現性に優れた良好な映像表示を実現することができ、さらに、画面に表示された映像の明るさを調整したとしても白色の色みが変化しないので、画質を安定させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像表示装置1および輝度調整装置2の概略構成を表したものである。なお、本実施の形態に係る輝度調整方法は、本実施の形態の輝度調整装置2によって具現化されるので、以下、併せて説明する。
図2は、画像表示素子10を行方向(X軸)および列方向(Y軸)に対して垂直な面での断面を表したものである。また、図3は、画像表示素子10の斜視図を表したものである。なお、本実施の形態に係る画像表示装置1では、駆動方式としてパッシブマトリクスを用いた場合を例に説明する。また、以下の説明において、「上」とは、行方向(X軸)および列方向(Y軸)に対して垂直な方向(Z軸)の正の向きを指し、「下」とはZ軸の負の向きを指す。
画像表示装置1は、例えば、画像を表示するための画像表示素子10と、この画像表示素子10を駆動させるための表示素子駆動部11とを備えている。この画像表示素子10は、Z軸に垂直な面を持つ支持体10Cの上にY軸方向に延在するカソード電極10Aを複数有し、そのカソード電極10A上に抵抗層10Dを有し、さらに支持体10C、カソード電極10Aおよび抵抗層10Dのうち外部に露出している表面を覆うような態様で絶縁層10Eを有する。その絶縁層10Eの上にX軸方向に延在するゲート電極10Bを複数有する。Z軸方向から見て、これらの電極が交差する箇所が画素を構成し、この交差箇所に電子放出領域10Gがある。画像表示素子10は、この電子放出領域10G内にゲート電極10Bおよび絶縁層10Eを貫通する複数の穴を有しており、その穴の内部において、抵抗層10D上にカソード素子10Fを有する。これにより、カソード電極10Aとカソード素子10Fは電気的に接続されている。なお、支持体10Cおよび支持体10C上に形成された各要素をまとめてカソードパネル10Hと称する。
さらに、画像表示素子10は、ゲート電極10Bの上方にカソードパネル10Hと対向してアノード基板10Jを備え、アノード基板10Jの下にアノード電極10Mを有し、アノード電極10Mの下であって上述の電子放出領域10Gと対向する箇所には帯状の蛍光体10Kを複数有し、隣接する帯状の蛍光体10Kの間にブラックマトリクス10Lを有する。ここで、蛍光体10Kは、R(赤)用蛍光体10K−R、G(緑)用蛍光体10K−GおよびB(青)用蛍光体10K−Bからなり、これらの蛍光体10K−R,10K−Gおよび10K−BはY軸方向に延在しており、かつX軸方向に10K−R,10K−Gおよび10K−Bの順に配置されている。なお、アノード基板10Jおよびアノード基板10J下に形成された各要素をまとめてアノードパネル10Nと称する。ここで、カソードパネル10Hおよびアノードパネル10Nは、所定間隔をおいて対向配置されており、その間隙は略真空状態に保たれている。また、画像表示素子10は、上述のように、蛍光体10Kとして、10K−R,10K−Gおよび10K−Bを用いることで、カラー表示を行うことができるようになっている。
表示素子駆動部11は、図1に示したように、A/D変換部11A、映像信号処理部11B、制御信号生成部11C、カソード電極駆動部11Dおよびゲート電極駆動部11Eを有する。A/D変換部11Aは、例えば図示しないホストコンピュータと接続されており、ホストコンピュータからアナログ映像信号9−1を入力するようになっている。また、A/D変換部11Aは、映像信号処理部11Bと接続されており、デジタル映像信号11A−1を映像信号処理部11Bへ入力するようになっている。なお、例えばホストコンピュータから出力される映像信号がデジタル信号の場合には、A/D変換部11Aを構成から省くことができる。また、デジタル映像信号11A−1は、水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3を含んでいる。映像信号処理部11Bは、制御信号生成部11Cおよびカソード電極駆動部11Dと接続されており、第n行目の映像信号11B−1をカソード電極駆動部11Dへ入力するようになっており、デジタル映像信号11A−1から抽出した水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3を制御信号生成部11Cへ入力するようになっている。制御信号生成部11Cは、カソード電極駆動部11Dおよびゲート電極駆動部11Eと接続されており、映像信号取込開始パルス11C−1およびカソード電極駆動開始パルス11C−2をカソード電極駆動部11Dへ入力するようになっており、ゲート電極駆動開始パルス11C−3およびゲート電極選択用シフトクロック11C−4をゲート電極駆動部11Eへ入力するようになっている。カソード電極駆動部11Dは、画像表示素子10と接続されており、R(赤)用電極印加電圧11D−R、G(緑)用電極印加電圧11D−GおよびB(青)用電極印加電圧11D−B(これらをまとめてカソード電極印加電圧11D−RGBと称する)を画像表示素子10へ入力するようになっている。ゲート電極駆動部11Eは、画像表示素子10と接続されており、ゲート電極印加電圧11E−1を画像表示素子10へ入力するようになっている。
ここで、A/D変換部11Aは、アナログ映像信号9−1をデジタル映像信号11A−1に変換するためのものである。また、映像信号処理部11Bは、記録部を有しており、LUT(ルックアップテーブル)を記録部に格納している。ここで、LUTとは、オフセット映像信号21−6のデータが格納されたものである。ここで、オフセット映像信号21−6とは、所望の輝度レベルとなるように各駆動電圧ごとにRGB各色のデジタル映像信号11A−1を調整するとともに、所望の白色を表現することができるように各駆動電圧ごとにRGB各色のデジタル映像信号11A−1を調整するためのものである。なお、この記録部は、例えば、メモリからなる。また、映像信号処理部11Bは、そのLUTを参照して、各駆動電圧ごとに所望の輝度レベルとするとともに、各駆動電圧ごとに所望の白色を表現することができるようにデジタル映像信号11A−1を調整するためのものである。さらに、映像信号処理部11Bは、デジタル映像信号11A−1に対してその他の画質調整などの各種信号処理を行うためのものであると共に、デジタル映像信号11A−1に含まれる水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3を抽出するためのものでもある。また、制御信号生成部11Cは、画像表示素子10において画像を表示するのに必要なタイミングパルスをカソード電極駆動部11Dおよびゲート電極駆動部11Eに入力するためのものである。また、カソード電極駆動部11Dは、第n行目の映像信号に対応した変調信号としてカソード電極印加電圧11D−RGBを各カソード電極10Aに対して略一斉に印加するためのものである。ゲート電極駆動部11Eは、1画面の映像を走査するためのものであり、走査信号としてゲート電極印加電圧11E−1を各ゲート電極10Bに対して順次印加するためのものである。
なお、本実施の形態において、映像信号処理部11Bは、本発明の「映像信号処理手段」の一具体例に相当し、カソード電極駆動部11Dは、本発明の「第1の駆動手段」の一具体例に相当し、ゲート電極駆動部11Eは、本発明の「第2の駆動手段」の一具体例に相当する。
一方、輝度調整装置2は、例えば、輝度測定部20と輝度制御部21とを備えている。この輝度測定部20は、画像表示素子10の表示画面の近接にあると共に、輝度制御部21と接続されており、RGB輝度信号20−1を輝度制御部21へ入力するようになっている。輝度制御部21は、カソード電極駆動部11D、ゲート電極駆動部11Eおよび映像信号処理部11Bと接続されており、デジタル映像信号21−1,輝度調整後の映像信号21−2およびカソード電極駆動開始パルス21−3をカソード電極駆動部11Dへ入力するようになっており、ゲート電極駆動開始パルス21−4およびゲート電圧設定信号21−5をゲート電極駆動部11Eへ入力するようになっており、オフセット映像信号21−6を映像信号処理部11Bへ入力するようになっている。
ここで、輝度調整装置2は、画像表示素子10の表示画面から出射されたRGB各色の輝度を正確に測定することにより、所望の輝度レベルとなるように各駆動電圧ごとにRGB各色のデジタル映像信号11A−1を調整するとともに、所望の白色となるように各駆動電圧ごとにRGB各色のデジタル映像信号11A−1を調整するためのものである。また、輝度測定部20は、画像表示素子10の表示画面から出射されたRGB各色の輝度を正確に測定するためのものであり、例えば輝度センサからなる。また、輝度制御部21は、輝度測定部20で測定されたRGB各色の輝度を合わせた値が所望の輝度レベルとなるように各駆動電圧ごとにRGB各色のデジタル映像信号11A−1を調整するとともに、輝度測定部20で測定されたRGB各色の輝度比が所望の白色を表現することができるような輝度比となるように各駆動電圧ごとにRGB各色のデジタル映像信号11A−1を調整する調整値を算出するためのものであり、例えばPC(パーソナルコンピュータ)からなる。また、カソード電極駆動部11Dは、第n行目の映像信号に対応した変調信号としてカソード電極印加電圧11D−RGBを各カソード電極10Aに対して略一斉に印加するためのものである。ゲート電極駆動部11Eは、1画面の映像を走査するためのものであり、走査信号としてゲート電極印加電圧11E−1を各ゲート電極10Bに対して順次印加するためのものである。
デジタル映像信号21−1は、映像情報をデジタル信号として表したものである。輝度調整後の映像信号21−2は、輝度制御部21において、上記のデジタル映像信号21−1が調整されたものである。カソード電極駆動開始パルス21−3は、カソード電極10Aに電圧を印加するタイミングを制御するためのものである。ゲート電極駆動開始パルス21−4は、ゲート電極10Bに電圧を印加するタイミングを制御するためのものである。ゲート電圧設定信号21−5は、ゲート電極10Bに印加する電圧の大きさを設定するためのものであり、ドライブレンジ(カソード電極10Aとゲート電極10Bとの間に印加しうる電圧の範囲)を設定するためのものである。オフセット映像信号21−6は、上述の調整値に相当するものである。RGB輝度信号20−1は、輝度測定部20で測定されたRGB各色の輝度データである。
なお、本実施の形態において、輝度測定部20は、本発明の「輝度測定手段」の一具体例に相当し、輝度制御部21は、本発明の「輝度演算手段」の一具体例に相当する。
次に、図2および図3を参照して、以上のような構成の画像表示素子10の発光原理および階調表示について説明する。
ここで、図4は、電圧Vgcとアノード電流Iaとの関係(電子放出特性)を表したものである。
カソード電極10Aに対してカソード電極印加電圧(Vcol(Cm,Rn))11D−RGBを印加するとともに、ゲート電極10Bに対してゲート電極印加電圧(Vrow(Rn))11E−1を印加することにより、カソード電極を基準としてゲート電極10Bとカソード電極10Aとの間に電位差がVgc(=Vcol(Cm,Rn)−Vrow(Rn))の電圧を印加する。すると、この電位差により発生する電界によって、カソード素子10Fから電子10Qが放出される。このとき、アノード電極10Mに対して電圧HVを印加しておくと、HV>Vrow(Rn)の条件で電子10Qはアノード電極10Mに引きつけられ、衝突する。これによりアノード電流Iaがアノード電極10Mからカソード電極10Aに向かう方向に流れる。この時、アノード電極10Mの上に蛍光体10Kが塗布されているので、上記の衝突によって生じる電子のエネルギーにより蛍光体10Kが発光する。
上述のように、一般に電界放出型の画像表示素子10では、電圧Vgcとカソード素子から放出される電子の量(電流)の関係(電子放出特性)を利用して映像を表示する。ここで、この電子放出特性は、図4に示したように、電圧Vgcが遮断電圧VTH以下になると発光に寄与する電子がほとんど放出されなくなり、逆に遮断電圧より大きくなると発光に寄与する電子が放出されるようになるという特徴を有している。このため、画像表示装置1において、電圧Vgcを遮断電圧VTHに設定した場合には、低輝度の映像を表示するすることができ、逆に画素に印加する電圧Vgcを遮断電圧VTHよりも大きい電圧に設定した場合には、高輝度の映像を表示することができる。そして、この両者の中間の電圧を画素に印加した場合には、中間輝度の映像を表示することができる。すなわち、画素に印加する電圧Vgcを適切に調節することにより、任意の輝度からなる映像を表示することができる。
次に、図1、図5(A)〜(G)および図6(A),(B)を参照して、以上のような構成の表示素子駆動部11の動作について説明する。
ここで、図5(A)〜(G)は、表示素子駆動部11における主な信号のタイミングチャートを表したものである。図6(A),(B)は、ゲート電極印加電圧11E−1およびカソード電極印加電圧11D−RGBのX軸方向の波形を表したものである。
まず、A/D変換部11Aは、アナログ映像信号9−1をデジタル映像信号11A−1に変換する。ここで、デジタル映像信号11A−1は、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)それぞれ8bitのデジタル映像信号とともに、水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3を含んでいる。A/D変換部11Aは、そのデジタル映像信号11A−1を映像信号処理部11Bへ入力する。映像信号処理部11Bは、上述のLUTを参照して、所望の輝度レベルとなるように各駆動電圧ごとにデジタル映像信号11A−1を調整するとともに、所望の白色を表現することができるように各駆動電圧ごとにデジタル映像信号11A−1を調整する。
具体的には、LUTには、例えばデジタル映像信号11A−1の数値とその数値に足し合わせるべきオフセット映像信号21−6の数値との対応表が格納されているので、映像信号処理部11Bでは、この対応表を用いて、映像信号処理部11Bに入力されたデジタル映像信号11A−1の数値にオフセット映像信号21−6の数値を足し合わせる。例えば、色の階調数が256の場合において、デジタル映像信号11A−1の数値が120であり、このデジタル映像信号11A−1の数値に対応するオフセット映像信号21−6の数値が2であるときには、120に2を足し合わせて122とする。その後、映像信号処理部11Bは、LUTによって調整された値を第n行目の映像信号11B−1としてカソード電極駆動部11Dへ入力する。ただし、デジタル映像信号11A−1に対してその他の画質調整などの各種信号処理が必要な場合には、これらの処理も行った後に、第n行目の映像信号11B−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する。なお、映像信号処理部11Bは、さらに上記の画質調整以外の各種信号処理も行う。
映像信号処理部11Bは、さらに、デジタル映像信号11A−1に含まれる水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3を抽出し、制御信号生成部11Cへ入力する。制御信号生成部11Cは、水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3に基づいて、カソード電極駆動部11Dにおける映像取込開始タイミングを指示する映像信号取込開始パルス11C−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する(図5(A)参照)。映像信号処理部11Bは、図示しない基準クロックに同期して、LUTによって画質調整された第n行目の映像信号11B−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する(図5(B)参照)。カソード電極駆動部11Dは、図示しない基準クロックに同期して第n行目の映像信号11B−1を取り込んで一時保存する。制御信号生成部11Cは、水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3に基づいて、カソード電極駆動部11Dで一時保存されている第n行目の映像信号11B−1を画像表示素子10へ出力命令する、カソード電極駆動開始パルス11C−2をカソード電極駆動部11Dへ入力する(図5(C)参照)。カソード電極駆動部11Dは、カソード電極駆動開始パルス11C−2に同期して、第n行目の映像信号に対応した変調信号としてカソード電圧印加電圧11D−RGBを画像表示素子1の各カソード電極10Aへ略一斉に出力する(図5(D)参照)。すると、例えば図6(B)に示したようなカソード電圧印加電圧(Vcol(Cm,Rn))11D−RGBが、カソード電極10Aに出力される。
一方、制御信号生成部11Cは、水平同期信号11B−2および垂直同期信号11B−3に基づいて、ゲート電極駆動開始パルス11C−3およびゲート電極選択用シフトクロック11C−4をゲート電極駆動部11Eへ入力する(図5(E),(F)参照)。ゲート電極駆動部11Eは、ゲート電極駆動開始パルス11C−3が制御信号生成部11から入力されている場合に、ゲート電極選択用シフトクロック11C−4が制御信号生成部11から入力されたときは、ゲート電極選択用シフトクロック11C−4に同期してゲート電極印加電圧11E−1を第1行目のゲート電極10Bへ出力する(図5(G)参照)。一方、ゲート電極駆動開始パルス11C−3が制御信号生成部11から入力されていない場合に、ゲート電極選択用シフトクロック11C−4が制御信号生成部11から入力されたときは、ゲート電極選択用シフトクロック11C−4に同期してゲート電極印加電圧11E−1を第n行目(nは1以外の整数)のゲート電極10Bへ出力する(図5(G)参照)。
以上のステップをゲート電極の数nだけ繰り返す。これにより、1画面の映像を表示するための処理が完了する。なお、上記以外の方法を用いて各信号の同期を取ることにより1画面の映像を表示するようにしてもよい。
以上で述べた1画面の映像を表示するための処理を繰り返し行うことにより、画像表示装置において複数画面の映像を連続的に表示することができる。
次に、図7〜図14を参照して、以上のような構成の輝度調整装置2の動作の概略について説明する。
図7〜図13は、上述の調整値の算出方法について説明するためのものである。具体的には、図7〜9は、遮断電圧VTHが最高駆動電圧となるようにドライブレンジ(電圧Vgcの取り得る範囲)を設定した場合に、ユーザが画像表示装置を使用する際に用いるドライブレンジ(以下、実使用時のドライブレンジと称する)における最低駆動電圧でのRGB各色の輝度(y1)を測定する際の駆動電圧を説明するためのものであり、図10〜12は、実使用時のドライブレンジを設定した場合に、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度(yg)を測定する際の駆動電圧を説明するためのものである。図13は、デジタル映像信号11A−1を調整した場合に、ある駆動電圧V(g)での所望の白色を表示する際の駆動電圧を説明するためのものである。図14は、変形例として、図7において、最高駆動電圧がVrowより小さく、かつ遮断電圧VTHより大きくなるようにドライブレンジを設定した場合について説明するためのものである。
仮に実使用時のドライブレンジを設定して、例えば、ある駆動電圧V(g)でのR色の単色輝度r(g)を測定する場合を考える。この場合には、被測定色(R色)以外の色(G,B色)を発光する画素に対して印加する電圧Vgcを遮断電圧VTHよりも小さくすることができないので、ある駆動電圧V(g)での被測定色(R色)の単色輝度r(g)を測定する際に、被測定色(R色)以外の色(G,B色)がわずかに発光し、混色が生じてしまう。したがって、このような場合には、わずかに混色している被測定色(R色)以外の色(G,B色)の単色輝度(yg(1),yb(1))が分からない限り、ある駆動電圧V(g)での被測定色(R色)の単色輝度r(g)を正確に求めることはできない。
そこで、本実施の形態では、まず、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのRGB各色の単色輝度yr(1),yg(1)およびyb(1)を正確に測定する。具体的には、図7〜9に示したように、遮断電圧VTHが最高駆動電圧となるようにドライブレンジを設定して、被測定色を発色する画素に対して最高駆動電圧(遮断電圧VTH)を印加するとともに、被測定色以外の色を発色する画素に対して発光がほぼ完全になくなる最低駆動電圧(VTH−Vcol)を印加する。このような駆動電圧を設定することにより、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのRGB各色の単色輝度yr(1),yg(1)およびyb(1)を正確に測定することができる。
次に、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度yr(g),yg(g)およびyb(g)を測定する。具体的には、図10〜12に示したように、実使用時のドライブレンジを設定して、被測定色を発色する画素に対してある駆動電圧V(g)を印加するとともに、被測定色以外の色を発色する画素に対して遮断電圧VTHを印加する。これにより、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度yr(g),yg(g)およびyb(g)を測定することができる。ここで、これらの測定値は、被測定色以外の色が混色した状態での測定値であるが、被測定色以外の色の輝度は、先に正確に測定されているので、図10を例に説明すると、測定値yr(g)から先に測定した値yg(1)およびyb(1)を減算することにより、被測定色の単色輝度r(g)を算出することができる。このようにして、ある駆動電圧V(g)での単色輝度r(g),g(g)およびb(g)を正確に算出することができる。同様にして、各駆動電圧でのRGB各色の単色輝度を算出することができる。
ところで、上記では、所望のRGB比となるようにデジタル映像信号11A−1を調整していないので、上記で算出した単色輝度r(g),g(g)およびb(g)の比は、一般的には所望の白色を表現することができるような輝度比にはなっていない。そこで、所望の白色を表現することができるようなデジタル映像信号11A−1の調整値を算出する。さらに、上記では、所望の輝度レベルとなるようにデジタル映像信号11A−1を調整していないので、上記で算出した単色輝度r(g),g(g)およびb(g)の和は、一般的には所望の輝度レベルにはなっていない。そこで、所望の輝度レベルとなるようなデジタル映像信号11A−1の調整値を算出する。そして、双方の条件を満たす値を調整値として採用する。なお、このようにしてデジタル映像信号11A−1を調整した場合のRGB各色の駆動電圧Vr(g),Vg(g)およびVb(g)は、それぞれ図13に例示したような値になる。
ここで、上記の調整値の算出方法であるが、上述のように、加法混色型のFEDでは、最高輝度レベルでの駆動電圧を基準として、各駆動電圧ごとにデジタル映像信号11A−1を調整するのが一般的である。しかしながら、本実施の形態では、上述のように、最低駆動電圧でのRGB各色の単色輝度yr(1),yg(1)およびyb(1)を用いて各駆動電圧ごとにRGB各色の単色輝度r(g),g(g)およびb(g)を算出していることから、最低駆動電圧での駆動電圧を基準として、各駆動電圧ごとにデジタル映像信号11A−1を調整する。具体的には、ある色を基準として他の2色の輝度を上げることにより所望の白色および所望の輝度レベルとなるようにデジタル映像信号11A−1を調整する。なお、本実施の形態では、このように、ある色を基準として他の2色の輝度レベルを上げて輝度調整を行うので、輝度調整によって映像の輝度が低下することを抑制することができる。
なお、上記では、遮断電圧VTHが最高駆動電圧となるようにドライブレンジを設定して、被測定色を発色する画素に対して最高駆動電圧(遮断電圧VTH)を印加するとともに、被測定色以外の色を発色する画素に対して発光がほぼ完全になくなる最低駆動電圧(VTH−Vcol)を印加するようにしたが、これとは異なり、図14に示したように、最高駆動電圧V(g)がVrowより小さく、かつ遮断電圧VTHより大きくなるようにドライブレンジを設定して、被測定色を発色する画素に対して遮断電圧VTHを印加するとともに、被測定色以外の色を発色する画素に対して発光がほぼ完全になくなる最低駆動電圧Vmin(g)(0<Vmin(g)<VTH)を印加するようにしてもよい。
次に、図15〜図18を参照して、上記で概説した輝度調整装置2の動作について詳細に説明する。
ここで、図15は、輝度調整装置2における一連の手順を表したものであり、図16〜図18は、図15における一連の手順の一部をさらに詳細に表したものである。図16は、第1のRGB単色輝度測定フェーズを表したものであり、具体的には、遮断電圧VTHが最高駆動電圧となるようにドライブレンジを設定して、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのRGB各色の単色輝度(y(1))を測定するための手順を表したものである。図17は、第2のRGB単色輝度測定フェーズを表したものであり、具体的には、実使用時のドライブレンジを設定して、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度(y(g))を測定するための手順を表したものである。図18は、第3のRGB単色輝度測定フェーズの手順を表したものであり、具体的には、デジタル映像信号11A−1を調整した場合に、実使用時のドライブレンジを設定して、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度(Y(g))を測定するための手順を表したものである。
最初に、第1のRGB単色輝度測定フェーズを実行する(ステップS101〜S110)。以下に、その詳細について説明する。
輝度制御部21は、カソード電極駆動部11Dにおける映像取込開始タイミングを指示する映像信号取込開始パルス11C−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する。輝度制御部21は、図示しない基準クロックに同期して、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する。輝度制御部21は、図示しない基準クロックに同期して、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1を取り込んで一時保存する。なお、この第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1は、最も階調が低いR色のみを発光させるための信号である。
輝度制御部21は、ゲート電極駆動開始パルス21−4をゲート電極駆動部11Eへ入力する。ゲート電極駆動部11Eは、ゲート電極印加電圧Vrow(=VTH)を第n行目のゲート電極に印加する(ステップS101)。輝度制御部21は、カソード電極駆動部11Dで一時保存されている第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号11B−1を変調した信号を、ゲート電極駆動開始パルス21−4と同期してカソード電極駆動部11Dへ入力する。カソード電極駆動部11Dは、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号11B−1を変調して、R用電極印加電圧11D−R(=0)をR用電極(CRm)へ、G用電極印加電圧11D−G(=Vcol)をG用電極(CGm)へ、B用電極印加電圧11D−B(=Vcol)をB用電極(CBm)へ略一斉に印加する(ステップS102、図7参照)。この際に、R単色輝度を輝度測定部20で測定して(ステップS103)、その測定結果をyr(1)へ格納する(ステップS104)。
次に、輝度制御部21は、カソード電極駆動部11Dにおける映像取込開始タイミングを指示する映像信号取込開始パルス11C−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する。輝度制御部21は、図示しない基準クロックに同期して、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する。輝度制御部21は、図示しない基準クロックに同期して、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1を取り込んで一時保存する。なお、この第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1は、最も階調が低いG色のみを発光させるための信号である。
輝度制御部21は、カソード電極駆動部11Dで一時保存されている第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号11B−1を変調した信号を、ゲート電極駆動開始パルス21−4と同期してカソード電極駆動部11Dへ入力する。カソード電極駆動部11Dは、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号11B−1を変調して、R用電極印加電圧11D−R(=Vcol)をR用電極(CRm)へ、G用電極印加電圧11D−G(=0)をG用電極(CGm)へ、B用電極印加電圧11D−B(=Vcol)をB用電極(CBm)へ略一斉に印加する(ステップS105、図8参照)。この際に、R単色輝度を輝度測定部20で測定して(ステップS106)、その測定結果をyg(1)へ格納する(ステップS107)。
さらに、輝度制御部21は、カソード電極駆動部11Dにおける映像取込開始タイミングを指示する映像信号取込開始パルス11C−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する。輝度制御部21は、図示しない基準クロックに同期して、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1をカソード電極駆動部11Dへ入力する。輝度制御部21は、図示しない基準クロックに同期して、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1を取り込んで一時保存する。なお、この第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号21−1は、最も階調が低いB色のみを発光させるための信号である。
輝度制御部21は、カソード電極駆動部11Dで一時保存されている第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号11B−1を変調した信号を、ゲート電極駆動開始パルス21−4と同期してカソード電極駆動部11Dへ入力する。カソード電極駆動部11Dは、第n行第m列(Cm,Rn)の映像信号11B−1を変調して、R用電極印加電圧11D−R(=Vcol)をR用電極(CRm)へ、G用電極印加電圧11D−G(=Vcol)をG用電極(CGm)へ、B用電極印加電圧11D−B(=0)をB用電極(CBm)へ略一斉に印加する(ステップS108、図9参照)。この際に、R単色輝度を輝度測定部20で測定して(ステップS109)、その測定結果をyb(1)へ格納する(ステップS110)。
以上により、第1のRGB単色輝度測定フェーズにおいて、遮断電圧VTHが最高駆動電圧となるようにドライブレンジを設定して、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのRGB各色の単色輝度(y(1))を測定することができる。
次に、変数gに0を入力した(ステップS111)後に、第2のRGB単色輝度測定フェーズを実行する(ステップS112〜S121)。
第2のRGB単色輝度測定フェーズでは、先の第1のRGB単色輝度測定フェーズにおいて、ゲート電極に印加する電圧をVTHに代えてVrowとし、また、カソード電極印加する電圧が0Vの場合には、それに代えて(1−g/255)Vcolとした(図10〜12参照)。さらに、測定結果の格納先をyr(1)、yg(1)およびyb(1)に代えてyr(g)、yg(g)およびyb(g)とした。このようにすることにより、第2のRGB単色輝度測定フェーズにおいて、実使用時のドライブレンジを設定して、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度(y(g))を測定することができる。
第1および第2のRGB単色輝度測定フェーズ終了後、以下の計算式(式1〜式3)を計算することにより、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の単色輝度r,gおよびbを正確に算出する。なお、発光させたい色以外の色は最も低い輝度となっていることから、測定値からその不要な輝度を除くことにより発光させたい色の正確な輝度を算出することができる。
r=yr(g)−yg(1)−yb(1)…式(1)
g=yg(g)−yr(1)−yb(1)…式(2)
b=yb(g)−yr(1)−yg(1)…式(3)
さらに、上のr、gおよびbの比が、所望の白色を表現することができるような輝度比となるような映像信号の値を算出し、この算出した映像信号の値と上記で測定した時の映像信号の値との差分を算出する。これにより得られた差分を、オフセット映像信号21−6としてΔSr(g)、ΔSg(g)およびΔSb(g)に格納する(ステップS212)。なお、このオフセット映像信号21−6を変調することにより、オフセット映像信号21−6に対応したオフセット電圧ΔVr(g)、ΔVg(g)およびΔVb(g)を算出することができる。なお、上述のように、ある色を基準に他の2色の輝度レベルを上げるように調整しているので、上記のオフセット映像信号21−6およびオフセット電圧21−7のうち基準色に対応した値が0となる。
例えば、所望の白色を表現することができるような輝度比がR=3.0、G=6.0、B=1.0の場合に、測定値がr=2.9、g=6.2、b=0.9の場合には、rの輝度を+0.2、gの輝度を+0、bの輝度を+0.1上昇させれば、所望の白色を表現することができるような輝度比となることがわかる。そこで、この輝度の上昇分を補うことができる映像信号の値を見積もる。このようにして求めた映像信号の値と上記で測定したときの映像信号の値の差分がオフセット映像信号21−6となる。なお、この例では、緑色が基準色となっているので、ΔSg(g)およびΔVg(g)の値は0となる。
次に、上で求めたオフセット映像信号21−6を用いてデジタル映像信号11A−1を調整した場合に、調整された第n行目の映像信号11B−1により表示された映像におけるRGB各色の輝度比が所望の白色を表現することができるような輝度比になっているか否かを確認する手順について説明する。
まず、デジタル映像信号11A−1を調整した場合に、実使用時のドライブレンジを設定して、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度(Y(g))を測定する、第3のRGB単色輝度測定フェーズを実行する(ステップS123〜S131)。なお、説明を簡単にするため、オフセット映像信号21−6を変調して得られるオフセット電圧21−7を用いて説明する。
第3のRGB単色輝度測定フェーズでは、先の第2のRGB単色輝度測定フェーズにおいて、R用電極に印加する電圧が(1−g/255)Vcolの場合には、それに代えて(1−g/255)Vcol+ΔVr(g)とし、G用電極に印加する電圧が(1−g/255)Vcolの場合には、それに代えて(1−g/255)Vcol+ΔVg(g)とし、B用電極に印加する電圧が(1−g/255)Vcolの場合には、それに代えて(1−g/255)Vcol+ΔVb(g)とする(図13参照)。さらに、測定結果の格納先をyr(g)、yg(g)およびyb(g)に代えてYr(g)、Yg(g)およびYb(g)とした。ただし、上述のように、ある色を基準に他の2色の輝度レベルを上げるように調整するので、上記のオフセット電圧21−7のうちの1つの色に対応した値が0になる。図18では、緑色が基準色となっているので、ΔSg(g)およびΔVg(g)の値は0となる。
第3のRGB単色輝度測定フェーズ終了後、以下の計算式(式4〜式6)を計算することにより、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度比が所望の白色を表現することができるような輝度比となっているかを確認する(ステップS132)と共に、以下の計算式(式7)で求められる輝度がある駆動電圧V(g)での所望の輝度レベルとなっているかを確認する(ステップS133)。
R=Yr(g)−yg(1)−yb(1)…式(4)
G=Yg(g)−yr(1)−yb(1)…式(5)
B=Yb(g)−yr(1)−yg(1)…式(6)
Y=R(g)+G(g)+B(g) …式(7)
その結果、ある駆動電圧V(g)でのRGB各色の輝度比が所望の白色を表現することができるような輝度比となっていると共に、計算式(式7)で求めた輝度がある駆動電圧V(g)における所望の輝度レベルとなっている場合には、オフセット映像信号21−6(ΔSr(g)、ΔSg(g)およびΔSb(g))をLUTに格納する(ステップS134)。この後は、変数gに1を加えて駆動電圧を変更して(ステップS134)、引き続きステップS112〜ステップS134を実行する。そして、変数gが255を超えた時点で一連の手順を終了する(ステップS135)。なお、測定する順番はこれ以外であってもよい。
一方、ステップS132またはS134において、上記の条件を満たすことができなかった場合には、再びステップS123に戻って、オフセット映像信号21−6を算出し直し、それに基づいてRGB各色の輝度を測定し直しす。
なお、一旦上記で詳述した輝度調整を行った場合には、再度輝度調整をする必要はないが、経年変化などで所望の白色を発光させることができなくなったときは、改めて上述の輝度調整を行なえばよい。
これらのことから、本実施の形態に係る輝度調整装置または輝度調整方法によれば、各駆動電圧ごとにRGB各色の輝度を正確に測定することにより、所望の輝度の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比および輝度の大きさを調整することができる。これにより、例えばFEDにおいて、カソード電極を駆動する半導体の耐圧を上げる必要がなくなる。また、あらゆる駆動電圧において白色の色みを一定にすることができる。また、実使用時において、色再現性に優れた良好な映像表示を実現することができ、さらに、画面に表示された映像の明るさを調整したとしても白色の色みが変化しないので、画質を安定させることができる。
また、本実施の形態に係る画像表示装置によれば、各駆動電圧ごとに所望の輝度の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比および輝度の大きさを調整することができる。これにより、例えばFEDにおいて、カソード電極を駆動する半導体の耐圧を上げる必要がなくなる。また、あらゆる駆動電圧において白色の色みを一定にすることができる。また、実使用時において、色再現性に優れた良好な映像表示を実現することができ、さらに、画面に表示された映像の明るさを調整したとしても白色の色みが変化しないので、画質を安定させることができる。
[変形例]
本実施の形態では、輝度制御部21から映像信号処理部11Bへオフセット映像信号21−6を入力して、オフセット映像信号21−6をデジタル映像信号11A−1に加えることにより輝度を調整していたが、これに代えて、輝度制御部21からカソード電極駆動部11Dへ上述のオフセット電圧21−7を入力して、オフセット電圧21−7をカソード電極印加電圧11D−RGBに加えることにより輝度を調整するようにしてもよい。このように輝度の調整方法を変更したとしても、デジタル映像信号11A−1にオフセット映像信号21−6を加えた映像信号を変調すると、カソード電極印加電圧11D−RGBにオフセット電圧21−7を加えた電圧と等しくなるからである。
これらのことから、本変形例に係る輝度調整装置または輝度調整方法によれば、各駆動電圧ごとにRGB各色の輝度を正確に測定することにより、所望の輝度の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比および輝度の大きさを調整することができる。これにより、例えばFEDにおいて、カソード電極を駆動する半導体の耐圧を上げる必要がなくなる。また、あらゆる駆動電圧において白色の色みを一定にすることができる。また、実使用時において、色再現性に優れた良好な映像表示を実現することができ、さらに、画面に表示された映像の明るさを調整したとしても白色の色みが変化しないので、画質を安定させることができる。
また、本変形例に係る画像表示装置によれば、各駆動電圧ごとに所望の輝度の白色を表現できるようにRGB各色の輝度比および輝度の大きさを調整することができる。これにより、例えばFEDにおいて、カソード電極を駆動する半導体の耐圧を上げる必要がなくなる。また、あらゆる駆動電圧において白色の色みを一定にすることができる。また、実使用時において、色再現性に優れた良好な映像表示を実現することができ、さらに、画面に表示された映像の明るさを調整したとしても白色の色みが変化しないので、画質を安定させることができる。
以上、1つの実施の形態および1つの変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、本実施の形態における輝度調整装置および輝度調整方法では、被調整対象である画像表示装置と別個の有体物により実現されるようにしているが、本発明は、それに限定されず、被調整対象である画像表示装置と一体となって実現されるようにしてもよい。
また、本実施の形態における輝度調整装置および輝度調整方法では、第1のRGB単色輝度測定フェーズが終了した後、第2のRGB単色輝度測定フェーズを行うようにしているが、本発明は、それに限定されず、第2のRGB単色輝度測定フェーズが終了した後、第1のRGB単色輝度測定フェーズを行うようにしてもよい。
画像表示装置および輝度調整装置の概略構成図である。 画像表示素子のX軸およびY軸に垂直な面における断面図である。 画像表示素子の斜視図である。 画像表示素子の電子放出特性図である。 表示素子駆動部の主な信号のタイミング図である。 カソード電極印加電圧のX軸方向の波形図である。 遮断電圧が最高駆動電圧となるようにドライブレンジを設定した場合に、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのR色の単色輝度を測定する際の駆動電圧の説明図である。 遮断電圧が最高駆動電圧となるようにドライブレンジを設定した場合に、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのG色の単色輝度を測定する際の駆動電圧の説明図である。 遮断電圧が最高駆動電圧となるようにドライブレンジを設定した場合に、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのB色の単色輝度を測定する際の駆動電圧の説明図である。 実使用時のドライブレンジを設定した場合に、ある駆動電圧でのR色の輝度を測定する際の駆動電圧の説明図である。 実使用時のドライブレンジを設定した場合に、ある駆動電圧でのG色の輝度を測定する際の駆動電圧の説明図である。 実使用時のドライブレンジを設定した場合に、ある駆動電圧でのB色の輝度を測定する際の駆動電圧の説明図である。 デジタル映像信号を調整した場合に、ある駆動電圧での所望の白色を表示する際の駆動電圧の説明図である。 図7における駆動条件と異なる駆動条件で、実使用時のドライブレンジにおける最低駆動電圧でのR色の単色輝度を測定する際の駆動電圧の説明図である。 輝度調整装置における一連の動作の説明図である。 図15における第1のRGB単色輝度測定フェーズについての説明図である。 図15における第2のRGB単色輝度測定フェーズについての説明図である。 図15における第3のRGB単色輝度測定フェーズについての説明図である。
符号の説明
1…画像表示装置、2…輝度調整装置、9−1…アナログ映像信号、10…画像表示素子、10A…カソード電極、10B…ゲート電極、10C…支持体、10D…抵抗層、10E…絶縁層、10F…カソード素子、10G…電子放出領域、10H…カソードパネル、10J…アノード基板、10K…蛍光体、10K−B…B用蛍光体、10K−G…G用蛍光体、10K−R…R用蛍光体、10L…ブラックマトリクス、10M…アノード電極、10N…アノードパネル、10P…発光、10Q…電子、11…表示素子駆動部、11A…A/D変換部、11A−1…デジタル映像信号、11B…映像信号処理部、11B−1…第n行目の映像信号、11B−2…水平同期信号、11B−3…垂直同期信号、11C…制御信号生成部、11C−1…映像信号取込開始パルス、11C−2…カソード電極駆動開始パルス、11C−3…ゲート電極駆動開始パルス、11C−4…ゲート電極選択用シフトクロック、11D…カソード電極駆動部、11D−B…B用電極印加電圧、11D−G…G用電極印加電圧、11D−R…R用電極印加電圧、11D−RGB…ゲート電極印加電圧、11E…ゲート電極駆動部、11E−1…ゲート電極印加電圧、20…輝度測定部、20−1…RGB輝度信号、21…輝度制御部、21−1…デジタル映像信号、21−2…輝度調整後の映像信号、21−3…カソード電極駆動開始パルス、21−4…ゲート電極駆動開始パルス、21−5…ゲート電圧設定信号、21−6…オフセット映像信号、21−7…オフセット電圧、40…遮断電圧。

Claims (13)

  1. 設定された駆動電圧範囲内で各画素の輝度変調がなされる電界放出型の画像表示装置に対する輝度調整装置であって、
    実使用時と同等の第1の駆動電圧範囲を設定して、各駆動電圧でのRGB各色の第1の輝度を測定すると共に、前記第1の駆動電圧範囲とは異なる第2の駆動電圧範囲を設定して、前記第1の駆動電圧範囲における最低駆動電圧でのRGB各色の第2の輝度を測定する輝度測定手段と、
    前記第1の駆動電圧範囲において測定された第1の輝度および前記第2の駆動電圧範囲において測定された第2の輝度に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値を算出する輝度演算手段と
    を備えたことを特徴とする輝度調整装置。
  2. 前記画像表示装置は、ゲート電圧をゲート電極に印加することにより画面の走査を行い、カソード電圧をカソード電極に印加することにより画像のカラー表示を行なうものであり、
    前記輝度測定手段は、前記第2の駆動電圧範囲において、前記第1の駆動電圧範囲でのゲート電圧よりも低い値のゲート電圧とする
    ことを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
  3. 前記輝度測定手段は、前記第2の駆動電圧範囲において、前記第2の輝度を測定する際の駆動電圧を最高駆動電圧とする
    ことを特徴とする請求項2記載の輝度調整装置。
  4. 前記輝度演算手段は、前記第1の駆動電圧範囲において測定された第1の輝度から、前記第2の駆動電圧範囲において測定された第2の輝度を減じた値に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
  5. 前記画像表示装置は、走査信号としてゲート電圧をゲート電極に印加することにより画面の走査を行い、映像信号に応じたカソード電圧をカソード電極に印加することにより画像のカラー表示を行なうものであり、
    前記調整値は、前記映像信号を調整するために用いられる
    ことを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
  6. 前記画像表示装置は、走査信号としてゲート電圧をゲート電極に印加することにより画面の走査を行い、映像信号に応じたカソード電圧をカソード電極に印加することにより画像のカラー表示を行なうものであり、
    前記調整値は、前記カソード電圧を調整するために用いられる
    ことを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
  7. 設定された駆動電圧範囲内で各画素の輝度変調がなされる電界放出型の画像表示装置に対する輝度調整装置に対する輝度調整方法であって、
    実使用時と同等の第1の駆動電圧を設定して、各駆動電圧でのRGB各色の第1の輝度を測定すると共に、前記第1の駆動電圧範囲とは異なる第2の駆動電圧範囲を設定して、前記第1の駆動電圧範囲における最低駆動電圧でのRGB各色の第2の輝度を測定し、
    前記第1の駆動電圧範囲において測定された第1の輝度および前記第2の駆動電圧範囲において測定された第2の輝度に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値を算出する
    ことを特徴とする輝度調整方法。
  8. 前記画像表示装置は、ゲート電圧をゲート電極に印加することにより画面の走査を行い、カソード電圧をカソード電極に印加することにより画像のカラー表示を行なうものであり、
    前記第2の駆動電圧範囲において、前記第1の駆動電圧範囲でのゲート電圧よりも低い値のゲート電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項7記載の輝度調整方法。
  9. 前記第2の駆動電圧範囲において、前記第2の輝度を測定する際の駆動電圧を最高駆動電圧とする
    ことを特徴とする請求項8記載の輝度調整方法。
  10. 前記第1の駆動電圧範囲において測定された第1の輝度から、前記第2の駆動電圧範囲において測定された第2の輝度を減じた値に基づいて、第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるような調整値を算出する
    ことを特徴とする請求項7記載の輝度調整方法。
  11. 前記画像表示装置は、走査信号としてゲート電圧をゲート電極に印加することにより画面の走査を行い、映像信号に応じたカソード電圧をカソード電極に印加することにより画像のカラー表示を行なうものであり、
    前記調整値は、前記映像信号を調整するために用いられる
    ことを特徴とする請求項7記載の輝度調整方法。
  12. 前記画像表示装置は、走査信号としてゲート電圧をゲート電極に印加することにより画面の走査を行い、映像信号に応じたカソード電圧をカソード電極に印加することにより画像のカラー表示を行なうものであり、
    前記調整値は、前記カソード電圧を調整するために用いられる
    ことを特徴とする請求項7記載の輝度調整方法。
  13. 設定された駆動電圧範囲内で各画素の輝度変調がなされる電界放出型の画像表示装置であって、
    画像表示素子と、
    実使用時と同等の第1の駆動電圧範囲において、各駆動電圧でのRGB各色の輝度比が所望のRGB比となるようにRGB各色の映像信号を調整する映像信号処理手段と、
    前記映像信号を変調信号に変調すると共に、この変調信号を前記画像表示素子に印加する第1の駆動手段と、
    走査信号を前記画像表示素子に印加する第2の駆動手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
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