JP4222340B2 - 画像表示装置および画像表示装置における輝度補正方法 - Google Patents

画像表示装置および画像表示装置における輝度補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の画素を有し、各画素ごとに表示輝度レベルの制御がなされる表示装置、例えばFED(Field Emission Display)やEL(Electroluminescence)ディスプレイ、液晶表示装置等に好適な画像表示装置、およびその画像表示装置における輝度補正方法に関する。
近年、表示装置の薄型化および平面化が進んでいる。表示装置に使用される平面パネル状のディスプレイ部(フラットパネルディスプレイ、以下単にディスプレイと呼ぶ。)の一つとして、例えば電界放出型カソードを用いたディスプレイが開発されている。この電界放出型カソードを用いたディスプレイとして、FEDが存在する。このFEDは、視野角を確保したまま諧調を高くすることができ、画質に優れ、生産効率が高く、応答速度も速く、非常に低温の環境下でも動作し、輝度が高く、電力効率も高い等の多くの優れた特徴を持っている。また、FEDの製造工程は、いわゆるアクティブ・マトリクス方式の液晶ディスプレイの製造工程と比較して簡単であり、製造コストは少なくともアクティブ・マトリクス方式の液晶ディスプレイの40%〜60%も低くなると期待されている。
ここで、FEDの基本構造とその動作を説明する。FEDは、電界電子放出特性を利用して電界放出型カソードから電子を放出させると共に、その電子を加速電界を印加して加速させ、蛍光体が塗布されたアノード電極に衝突させて発光を得るようにした表示素子である。
電界放出型カソードは、例えば円錐形状のカソード素子(冷陰極素子)と、このカソード素子の底面に電気的に接続されたカソード電極とで構成される。また、カソード電極に対向する側にはカソード素子を介してゲート電極が配置されている。これら対向配置されたカソード電極とゲート電極との間に電圧Vgcを印加することで、カソード素子から電子が放出される。電界放出型カソードおよびゲート電極に対向する側には、さらに加速電極であるアノード電極が配置されている。このアノード電極に高電圧HVを印加することで、カソード素子から放出された電子が加速され、アノード電極に塗布された蛍光体に衝突して発光がなされる。
一般にFEDでは、ゲート電極を行方向(Row)配線、カソード電極を列方向(Column)配線に接続して行列配線を行い、それらの各交差点にカソード素子を配置し、マトリクス状の画素を形成している。そして、列方向配線側から変調信号を入力し、行方向配線側から順次、走査信号を印加して走査を行う。行方向からゲート電極に走査信号として行配線選択電圧Vrowを印加すると共に、列方向からカソード電極に変調信号として列配線駆動電圧Vcolを印加することで、ゲート電極とカソード電極との間に電圧Vgcで表される電圧差が生じ、それにより発生する電界によって、カソード素子から電子が放出される。このとき、アノード電極に対して高電圧HVを印加しておくと、
HV>Vrow ……(1)
の条件で電子がアノード電極に引きつけられ、これによりアノード電流Iaがアノード電極からカソード電極に向かう方向に流れる。このとき、アノード電極の上に蛍光体を塗布しておくと、電子のエネルギーにより蛍光体が発光することになる。
なお、電子は電圧Vgcの大きさにより、その放出量が変化し、したがってアノード電流Iaも変化する。ここで、蛍光体の発光量すなわち発光輝度Lは、
L∝Ia ……(2)
の関係がある。したがって、電圧Vgcを変化させるようにすれば、発光輝度Lを変化させることができることになる。すなわち、電圧Vgcの大きさにより電子放出量を制御して任意の発光を得ることができる。このため、電圧Vgcを表示すべき信号に応じて変調することで輝度変調を実現できる。
図11に、カソード素子における電子放出特性(電流電圧特性(IV特性))の一例を示す。横軸は電圧Vgc、縦軸は電流Icを示す。図11に示したように、カソード素子では、ある閾値Voから微小な電流が流れ始めるものの、あるカットオフ電圧Von(例えば20V)以下では発光に寄与する電子は放出されず、Vgcとしてカットオフ電圧Vonを超える電圧が印加されたときに電子が放出され、発光に寄与する電流が発生する。
例えば、行配線選択電圧Vrowとしては、選択時は35V、非選択時は0Vを印加する。一方、列配線駆動電圧Vcolとしては、入力映像信号レベルに応じて、例えば0〜15Vの変調信号を印加する。
この場合、行配線選択電圧Vrowが選択状態すなわち35V印加時には、列配線駆動電圧Vcolが0Vならば、ゲート・カソード間の差電圧Vgcは35Vとなり、カソード素子から放出される電子量が増え、蛍光体における発光は高輝度となる。また同じく、行配線選択電圧Vrowが選択状態すなわち35V印加時で、列配線駆動電圧Vcolが15Vならば、ゲート・カソード間の差電圧Vgcは20Vとなるが、放出電子は図11に示すような放出特性を有しているため、差電圧Vgcが20Vでは発光に寄与するだけの電子は放出されない。よって発光は起こらない。
以上のように、行配線選択電圧Vrowを選択状態にしておいて、列配線駆動電圧Vcolを入力映像信号レベルに応じて0〜15Vで制御することで、所望の輝度表示を行うことができる。
パネルを連続表示する際には、ゲート電極に行配線選択電圧Vrowを与えることでカソード素子列を1行ずつ順次駆動(走査)するのと同期して、カソード電極群に画像1ライン分の変調信号(列配線駆動電圧Vcol)を同時に印加することにより、蛍光体への電子ビーム照射量を制御し、画像を1ラインずつ表示していく。
ところでFEDにおいては、下記の問題が潜在的に存在することが知られている。すなわち、
(i)カソード素子や配線などの製造プロセス上のばらつきにより、同じ電圧Vgcを与えたとしても各カソード素子の電子放出量が同じにならない。すなわち、全画素を同一信号レベルで駆動したとしても、各表示画素の輝度が同じならない(各画素のVgc−輝度特性(ガンマ特性)が完全に同じにならない)。この場合、製造プロセス上のばらつきにはある程度傾向があるため、画面内において場所によって暗いエリアと明るいエリアとができ、輝度むらとなって見えてしまう。また、各色間で輝度むらがあれば、色むらとなって見えてしまう。
(ii)配線負荷によって電圧Vgcが画面内の場所によって異なってしまう。
FEDは行列配線構造を有しており、画素間の配線長に応じた配線抵抗が発生する。また、画素部分で行列配線が交差しているため、この交差部分の面積に応じた配線容量(寄生容量)が発生する。これらが配線負荷となる。この配線負荷による電圧降下は駆動ドライバから離れるほど大きくなり、駆動ドライバ近傍と遠方とでは電圧差が生じ、駆動ドライバから同一電圧を印加しても、各画素における印加電圧Vgcが同一ではなくなり、均一な発光が得られなくなる。これにより駆動ドライバ付近では明るく、駆動ドライバから離れるほど暗くなってしまうシェーディング現象を起こす。
これらは、画像表示のユニフォミティ(均一性)に関する基本的な問題である。次に、このユニフォミティの問題に対し、従来行われてきた補正方式の一例を説明する。この補正方式は、あらかじめ補正データを用意し、その補正データを元信号に加減算して元信号を補正することで、ユニフォミティの改善を行うものである。
より具体的には、まず、図12(A)に示したように表示装置41における有効画面42を、仮想的に実際の画素間隔よりも大きく網目状に分割し、その分割格子点43における輝度を入力信号レベルごとに測定する。なお、データ量が多くなるので、測定は表示装置41で表示可能なすべての信号レベルではなく、代表的な信号レベルのみをサンプリングし、そのサンプリングした信号レベルごとに測定する。そして、その測定データに基づいて、各格子点43におけるサンプリングした入力信号レベルごとの補正データを算出し、ルックアップテーブルとしてメモリに格納する。
図12(B)は、サンプリングした入力信号レベルごとに各格子点43における補正データ44を持つことを、概念的に3次元画素空間で表現している。図12(B)に示した3次元画素空間のパラメータは、水平、垂直方向の画素位置と信号レベルとからなる。図12(A),(B)に示したように、1回の測定により、各格子点43について、ある入力信号レベルnでの輝度が測定され、ある入力信号レベルnにおける各格子点43の補正データ44が算出される。この処理を各入力信号レベルごとに行うことで、各入力信号レベルごとの各格子点43における補正データ44が算出される。
このようにすると補正データ44として、
(画面垂直方向の格子点数×画面水平方向の格子点数×入力信号レベルのサンプリング数)個
のデータをルックアップテーブルとして持つ必要がある。そして、ルックアップテーブルに格納された各格子点43の補正データ44から、全画素分、全信号レベル分の補正データを補間により作成する。
図13は、補間による補正データ算出の概念を、3次元的に示したものである。図示した3次元画素空間において、補間ポイント45における補正データは、その周囲にある8ポイントの格子点43における補正データに基づいて算出される。補間ポイント45における補正データの値は、8ポイントの各格子点43からの距離に応じたものとなる。補間によりデータを算出する方法としては例えば線形補間がある。
図14(A),(B)は、線形補間による補正データ算出の概念を示している。図14(A)は垂直方向の線形補間、図14(B)は水平方向の線形補間を示している。図14(A)において、求めたい補間ポイント45の位置をL3とすると、その補正データは、垂直方向の近傍点L1,L2にある格子点43の補正データの値と、点L1,L2からL3までの距離a,bとにより求まる。具体的には、以下の式で表される。なお、式中ではL1,L2,L3はデータ値を示している。
L3=(bL1+aL2)/(a+b)
同様に、図14(B)において、求めたい補間ポイント45の位置をL13とすると、その補正データは、水平方向の近傍点L11,L12にある補正データの値と、点L11,L12からL13までの距離a,bとにより求まる。具体的には、以下の式で表される。式中ではL11,L12,L13はデータ値を示す。なお、点L11,L12におけるデータ値は上記した垂直方向の線形補間により求めることができる。
L13=(bL11+aL12)/(a+b)
このように垂直方向および水平方向の線形補間を組み合わせることで、任意の位置のデータ値を求めることができる。なお図示していないが、サンプリングされた信号レベル間の補間についても図14(A),(B)と同様な計算から求めることができる。
補正データを用いて輝度むらの改善を図る技術については、特許文献1にも記載されている。特許文献1では、複数の発光素子を有する表示装置において、発光素子に対応した補正値テーブルを参照して発光指令値を補正し、その補正された発光指令値に基づいて駆動手段を制御することを特徴としている。補正値テーブルは、各発光素子のそれぞれについて補正値データを保存しているか、または表示手段の小領域ごとに補正値データを保存している。
特開2000−122598号公報
ここで、上記した従来の補正方式による、“むら”に対する補正能力について考えてみる。図15は、ある入力信号レベルにおける補正データ算出用の格子点配置を示している。有効画面190において、格子点191の配置はむらの有る無しにかかわらず一定間隔である。従って図示したように、比較的広い範囲に亘ってむらのあるA領域192と、比較的狭い範囲に亘ってむらのあるB領域193とがあった場合、A領域192には格子点191が存在するが、B領域193には格子点191が存在しないということがあり得る。A領域192のように格子点191が存在する場合、むらに対応した補正データを得ることができ、むらの補正を行いやすい。しかしながら、B領域193のように格子点191が存在しない場合、むらに対応した補正データを得ることができず、むらの補正を行いようがなくなる。従って補正の能力は、むらの範囲が格子点191設定時の画面の分割サイズよりも大きいときは高いが、むらの範囲が小さいときは低い。すなわち細かい(狭い範囲にある)むらほど補正能力は落ちることになる。特許文献1において、表示手段の小領域ごとに補正値データを保存している場合も同様の問題がある。
より細かいむらに対してまで補正を行おうとすると、図16に示したように画面の分割サイズを小さくして格子点数を増やし、格子点間隔を狭くする必要がある。すなわち図15における格子点191に加えて、あらたに格子点194を追加し、補正データを増やすことが必要となる。図15の例では格子点191が48個あるが、図16ではあらたな格子点194が加わり全部で165個ある。これにより、細かいむらのあるB領域193にも格子点が存在することとなり、補正データを得ることができ、むらの補正を行うことができる。究極としては1画素に至るまで分割サイズを小さくし、格子点をすべての画素に設定すればよいのだが、そうなるとルックアップテーブルとしてすべての画素分の補正データを保持することになり、必要とされるメモリ量が著しく増大する。これではあまりにもメモリサイズが大きくなりすぎて、現実的ではない。特許文献1において、各発光素子のそれぞれについて補正値データを保存している場合も同様の問題がある。ルックアップテーブルに格納する補正データの量を極力抑えつつ、補正能力を高める技術が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、あらかじめ用意する補正データを必要最小限に抑えてメモリ量を節約しながらも、従来に比べてユニフォミティ補正の能力を高めることができるようにした画像表示装置および画像表示装置における輝度補正方法を提供することにある。
本発明による画像表示装置は、複数の画素を有し、各画素ごとに表示輝度レベルの制御がなされる画像表示装置であって、各画素間の表示むらを補正するための補正データを、有効画面内で設定された代表的な画素点分格納する格納手段と、代表的な画素点以外の画素についての補正データを、格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出する補間手段と、格納手段に格納された補正データ、および補間演算により算出された補正データに基づいて、同一の入力信号レベルにおける表示輝度が各画素間で同一となるように入力信号の補正処理を行う信号処理手段とを備えている。そして、代表的な画素点の配置が、補正処理を行う前において測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、代表的な信号レベルごとに、有効画面内において相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて密になるように設定され、かつ、その代表的な信号レベルごとに設定される画素点の配置が信号レベルごとに異なるようになされ、格納手段に格納された補正データが、測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、代表的な信号レベルごとに、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて多く割り当てられているものである。そして、格納手段が、代表的な画素点についての補正データを、代表的な信号レベル分格納し、補間手段が、代表的な信号レベル以外の信号レベルについての補正データを、格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出するようにしたものである。
本発明による画像表示装置における輝度補正方法は、複数の表示画素を有し、各表示画素ごとに表示輝度レベルの制御がなされる画像表示装置における輝度を補正する方法であって、各画素間の表示むらを補正するための補正データを、有効画面内で設定された代表的な画素点分、格納手段に格納するステップと、代表的な画素点以外の画素についての補正データを、格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出するステップと、格納手段に格納された補正データ、および補間演算により算出された補正データに基づいて、同一の入力信号レベルにおける表示輝度が各画素間で同一となるように入力信号の補正処理を行うステップとを含んでいる。そして、代表的な画素点の配置を、補正処理を行う前において測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、代表的な信号レベルごとに、有効画面内において相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて密になるように設定することで、その代表的な信号レベルごとに設定される画素点の配置が信号レベルごとに異なるようにし、格納手段に格納された補正データを、測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、代表的な信号レベルごとに、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて多く割り当てるようにしたものである。そして、格納手段に格納するステップにおいて、代表的な画素点についての補正データを、代表的な信号レベル分格納し、補間演算により算出するステップにおいて、代表的な信号レベル以外の信号レベルについての補正データを、格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出するようにしたものである。
ここで、本発明において、「表示むら」とは、輝度むらや色むらなど、本来均一となるべきものが不均一となって表示されてしまう表示状態のことをいう。
本発明による画像表示装置および画像表示装置における輝度補正方法では、格納手段に、各画素間の表示むらを補正するための補正データが、代表的な画素点分格納される。代表的な画素点以外の画素についての補正データは、格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出される。格納手段に格納された補正データ、および補間演算により算出された補正データに基づいて、入力信号の補正処理が行われる。
本発明では、代表的な画素点が、表示むらに対応して相対的に表示むらが細かい画素領域ほど密になるように設定されていることで、格納手段に格納された補正データが、表示むらに対応して、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど多く割り当てられる。むらの細かい画素領域では精度の高い補正処理が行われる一方、むらの粗い画素領域では格納手段に格納する補正データを節約して、必要最小限の精度での補正処理が行われる。これにより、格納手段に格納する補正データを必要最小限に抑えてメモリ量を節約しながらも、従来に比べてユニフォミティ補正の能力が高められる。
本発明の画像表示装置、または画像表示装置における輝度補正方法によれば、代表的な画素点を、表示むらに対応して相対的に表示むらが細かい画素領域ほど密になるように設定し、格納手段に格納する補正データを、表示むらに対応して、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど多く割り当てるようにしたので、むらの細かい画素領域ほど精度の高い補正処理を行う一方、むらの粗い画素領域ほど格納手段に格納する補正データを節約して、必要最小限の精度での補正処理を行うことができる。これにより、あらかじめ用意する補正データを必要最小限に抑えてメモリ量を節約しながらも、従来に比べてユニフォミティ補正の能力を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像表示装置の全体構成を示している。図2は、この画像表示装置における表示パネル1の概略構造を示している。図3は、その表示パネル1の画素部分の概略構造を示している。本実施の形態では、表示パネル1としてFEDを用いた画像表示装置を例に説明する。
図1に示したように、この画像表示装置は、アナログ映像信号をデジタル信号に変換して出力するA/D(アナログ/デジタル)変換部10と、デジタル映像信号に対して画質調整等の各種の信号処理を施す映像信号処理部11と、表示パネル1を駆動する列方向駆動電圧生成部13および行方向選択電圧生成部14と、映像信号に含まれる水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vを入力として、列方向駆動電圧生成部13および行方向選択電圧生成部14に適切なタイミングパルスを出力する制御信号生成部12とを備えている。映像信号処理部11に入力される映像信号は、例えばR(赤),G(緑),B(青)それぞれ8bitのデジタル映像信号と水平、垂直同期信号H,Vとで構成される。なお、映像信号として初めからデジタル信号が入力される場合には、A/D変換部10を構成から省くことができる。映像信号処理部11は、後に図4を用いて説明するように、表示むらを補正するための処理回路を有している。
表示パネル1は、図2および図3に示したように、アノードパネル20とカソードパネル30とを有し、それらが所定間隔をおいて対向配置された構造となっている。アノードパネル20とカソードパネル30との間の電子放出領域36は、略真空状態に保たれている。
アノードパネル20は、例えばガラス基板よりなる基板部23に、透明体からなるアノード電極21を層状に形成して構成されている。アノード電極21には、蛍光体層22が塗布されている。蛍光体層22は、R(赤),G(緑),B(青)の光の3原色に対応する3つの蛍光体層22R,22G,22Bを含んでいる。これらの蛍光体層22R,22G,22Bの発光により、カラー表示を行うことが可能となっている。各蛍光体層22R,22G,22Bの間には、ブラックマトリクス24が形成されている。なお、本実施の形態では、説明を簡略化するため、特に必要のある場合を除き、カラー表示における各色を区別することなく説明する。
カソードパネル30は、支持体17と、この上方に配置された列方向配線15および行方向配線16とを有している。列方向配線15は、列方向(図1のY方向)に延在し、行方向(図1のX方向)に複数配列されている。列方向配線15の一端は、列方向駆動電圧生成部13に電気的に接続されている。行方向配線16は、行方向に延在し、列方向に複数配列されている。行方向配線16の一端は、行方向選択電圧生成部14に電気的に接続されている。このように互いに交差するように行列状に配列された列方向配線15および行方向配線16の各交差点にマトリクス状に表示画素が形成され、列方向配線15を介して印加された列配線駆動電圧Vcolと行方向配線16を介して印加された行配線選択電圧Vrowとの電圧差に応じて、それらの交差点の表示画素が発光するようになされている。
カソードパネル30において、支持体17の上にはカソード電極31が形成されている。カソード電極31の上には、図3に示したように例えば円錐形状のカソード素子(冷陰極素子)32が設けられている。カソード素子32は通常、1画素につき複数個設けられる。カソード電極31とカソード素子32は、電気的に接続されている。カソード電極31とカソード素子32とで、電界放出型カソードが形成されている。
カソード電極31に対向する側にはカソード素子32および絶縁層35を介してゲート電極33が配置されている。これら対向配置されたカソード電極31とゲート電極33との間に電圧Vgcを印加することで、カソード素子32から電子eが放出されるようになっている。ゲート電極33において、カソード素子32に対応する部分には、カソード素子32から放出された電子eが通過する開口部34が設けられている。
アノード電極21は、カソード素子32から電子eが放出される方向側において、ゲート電極33に対向配置されている。アノード電極21は、加速電極の役割を有している。すなわち、アノード電極21に高電圧HVを印加することで、カソード素子32から放出された電子eがアノード電極21に向けて加速されるようになっている。
このような画素構造が、カソードパネル30において行方向配線16および列方向配線15の各交差点に形成され、マトリクス状の画素を形成している。一般に、ゲート電極33が行方向配線16に、カソード電極31が列方向配線15に電気的に接続されている。そして、行方向からゲート電極33に走査信号として行配線選択電圧Vrowが印加されると共に、列方向からカソード電極31に変調信号として列配線駆動電圧Vcolが印加されることで、ゲート電極33とカソード電極31との間に電圧Vgcで表される電圧差が生じ、それにより発生する電界によって、カソード素子32から電子eが放出されるようになっている。このとき、アノード電極21に対して高電圧HVを印加しておくことで、電子eがアノード電極21に引きつけられ、これによりアノード電流Iaがアノード電極21からカソード電極31に向かう方向に流れる。このとき、アノード電極21に到達した電子eのエネルギーにより、それに対応する位置の蛍光体層22が発光することになる。
行方向選択電圧生成部14は、各行方向配線16に順次、走査信号を印加するためのものであり、制御信号生成部12から出力されたタイミングパルスに基づいて、各行方向配線16に適切なタイミングで走査信号(行配線選択電圧Vrow)を印加するようになっている。行配線選択電圧Vrowは、画素を1ラインずつ順次択一的に選択駆動するためのものである。
列方向駆動電圧生成部13は、各列方向配線15に変調信号を印加するためのものであり、図示していないが主に1ライン分(=1H期間(1水平走査期間)分)のデジタル映像信号を入力するためのシフトレジスタ、その映像信号を1H期間分保持するためのラインメモリ、および1H期間分のデジタル映像信号をアナログ電圧に変換し、1H期間印加するためのD/A(デジタル/アナログ)変換器などを含んでいる。列方向駆動電圧生成部13は、映像信号処理部11からのデジタル映像信号に応じた変調信号を、図示しないD/A変換器によってアナログ変調信号に変換し、列配線駆動電圧Vcolとして各列方向配線15に印加するようになっている。なお、列方向駆動電圧生成部13には、列方向配線15として、R,G,Bの各画素列それぞれについて複数の列方向配線R1,G1,B1,…RN,GN,BN(N=整数)が接続されており、各列方向配線15に1H期間分同時に列配線駆動電圧Vcolが印加されるようになっている。
図4は、本実施の形態の最も特徴部分であるユニフォミティ補正に関わる回路部分の構成を示している。映像信号処理部11は、LUT(ルックアップテーブル)格納部125と、映像信号処理回路126と、LUT参照部127と、補正データ補間部128と、加減算回路129と、切替スイッチ131とを有している。切替スイッチ131は2つの入力端子を有し、それぞれの入力端子に、加減算回路129と、映像信号処理部11の外部に設けられた測定用映像信号発生部132とが接続されている。
本実施の形態において、LUT格納部125が、本発明における「格納手段」の一具体例に対応し、補正データ補間部128が、本発明における「補間手段」の一具体例に対応する。また、加減算回路129が、本発明における「信号処理手段」の一具体例に対応する。
LUT格納部125は、半導体メモリなどにより構成され、各画素間の表示むらを補正するための補正データをルックアップテーブルの形式で格納している。LUT格納部125には補正データとして、有効画面内で設定された代表的な画素点分の補正データが、代表的な信号レベル分格納される。すなわち、LUT格納部125には、基本的に図12(A),(B)に概念的に示した補正データ44と同様、有効画面42内で設定された代表的な画素点である各格子点43についての補正データが、サンプリングされた入力信号レベル分格納される。ただし、本実施の形態では、代表的な画素点の配置方法が従来とは異なる。従来では、代表的な画素点を表示むらにかかわらず等間隔に配置していたが、本実施の形態では、代表的な画素点の配置が、補正処理を行う前において測定された表示むらに対応して、有効画面内において相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて密になるように設定されている。これにより、LUT格納部125に格納される補正データが、測定された表示むらに対応して、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて多く割り当てられている。なお、具体的な配置の設定方法については、後に詳述する。
LUT格納部125に格納される補正データは、あらかじめ補正データ作成装置120によって作成されたものである。補正データ作成装置120による補正のデータ作成は、例えば製造時の初期設定として行われる。補正データ作成装置120は、輝度測定部121と、周波数分離部122と、エリア別格子点設定部123と、エリア別補正データ作成部124とを有している。輝度測定部121は、表示パネル1の表示輝度を測定するものであり、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラ等を含んで構成されている。
周波数分離部122は、図7に示すようにスケーリング処理部142と、FFTフィルタ143と、ピーク検出部144と、エリアブロック選定部145とを有している。周波数分離部122は、輝度測定部121で測定されたデータに基づいて、有効画面内の輝度分布を複数の空間周波数成分に分離することで、画面上のどこにどの程度の表示むらがあるのかを判定するものである。この判定方法については、後に詳述する。
エリア別格子点設定部123は、周波数分離部122によって判定された表示むらの情報に基づいて、上記した代表的な画素点である格子点の配置を決定するものである。エリア別補正データ作成部124は、輝度測定部121で測定されたデータに基づいて、エリア別格子点設定部123で決定された各格子点における補正データの作成を行うものである。
映像信号処理回路126は、入力映像信号Vinに対して、表示パネル1の画素数に合わせるためのスケーリング処理やユーザにより設定された画質コントロール処理等を行うものである。LUT参照部127は、LUT格納部125に格納されている補正データの読み取りを行うものである。補正データ補間部128は、LUT格納部125に格納されている補正データをLUT参照部127を介して参照し、それに基づいて、代表的な画素点以外の画素についての補正データを補間演算により算出するものである。加減算回路129は、LUT格納部125に格納された補正データと補正データ補間部128によって算出された補正データとに基づいて、入力映像信号Vinの補正処理を行うものである。補正データは、後述するように所望の輝度曲線からのオフセット値のデータとなっている。加減算回路129は、そのオフセット値を入力信号値に加減算する処理を行う。これにより、同一の入力信号レベルにおける表示輝度が各画素間で同一となるように入力信号の補正処理が行われるようになっている。
測定用映像信号発生部132は、補正データ作成装置120による補正データ作成の際に使用されるもので、輝度測定用映像信号V1を発生するものである。切替スイッチ131は、加減算回路129からの出力映像信号Voutと、測定用映像信号発生部132からの測定用映像信号V1とのいずれを表示パネル1に表示させるかの表示切り替えを行うためのものである。
次に、以上のように構成された画像表示装置の動作を説明する。
まず、この画像表示装置の基本動作を説明する。図1において、A/D変換部10に入力されたアナログ映像信号は、デジタル映像信号に変換され、映像信号処理部11に出力される。映像信号処理部11では、デジタル映像信号に対して画質調整等の各種の信号処理を施す。映像信号には、例えばR,G,Bそれぞれ8bitのデジタル映像信号と水平、垂直同期信号H,Vとが含まれている。R,G,Bのデジタル映像信号は、列方向駆動電圧生成部13に入力される。
一方、水平、垂直同期信号H,Vは、制御信号生成部12に入力され、ここで列方向駆動電圧生成部13における映像取り込み開始タイミングを指示する列配線駆動用映像取り込み開始パルス、および列方向駆動電圧生成部13におけるD/A変換されたアナログ映像電圧発生タイミングを指示する列配線駆動開始パルスが作成される。制御信号生成部12はさらに、行方向選択電圧生成部14における、行配線選択電圧Vrowの駆動開始タイミングを指示する行配線駆動開始パルス、および行配線選択電圧Vrowを1ラインごとに上から順次選択駆動するための基準シフトクロックとなる行配線選択用シフトクロックを作成する。列方向駆動電圧生成部13および行方向選択電圧生成部14は、これら同期信号に基づいて生成された駆動タイミングパルスに基づくタイミングで、表示パネル1を駆動する。
行方向選択電圧生成部14は、各行方向配線16に順次、走査信号として行配線選択電圧Vrowを印加する。列方向駆動電圧生成部13は、各列方向配線15に変調信号として列配線駆動電圧Vcolを印加する。図2および図3に示したパネル構造において、ゲート電極33が行方向配線16に、カソード電極31が列方向配線15に電気的に接続されているので、行方向からゲート電極33に行配線選択電圧Vrowが印加され、列方向からカソード電極31に列配線駆動電圧Vcolが印加される。これにより、ゲート電極33とカソード電極31との間に電圧Vgcで表される電圧差が生じ、それにより発生する電界によって、カソード素子32から電子eが放出される。放出された電子eは、アノード電極21によって加速され、アノード電極21に衝突する。その衝突した電子eのエネルギーにより、それに対応する位置の蛍光体層22が発光する。この発光により、映像表示がなされる。
この場合において、電圧Vgcの大きさにより電子放出量が制御され、任意の発光を得ることができる。このため、電圧Vgcを表示すべき信号に応じて変調することで各画素ごとに輝度変調を実現できる。例えば、行配線選択電圧Vrowとしては、選択時は35V、非選択時は0Vを印加する。一方、列配線駆動電圧Vcolとしては、入力映像信号レベルに応じて、例えば0〜15Vの変調信号を印加する。この場合、行配線選択電圧Vrowが選択状態すなわち35V印加時には、列配線駆動電圧Vcolが0Vならば、ゲート・カソード間の差電圧Vgcは35Vとなり、カソード素子32から放出される電子量が増え、蛍光体における発光は高輝度となる。また同じく、行配線選択電圧Vrowが選択状態すなわち35V印加時で、列配線駆動電圧Vcolが15Vならば、ゲート・カソード間の差電圧Vgcは20Vとなるが、放出電子は図11に示すような放出特性を有しているため、差電圧Vgcが20Vでは発光に寄与するだけの電子は放出されない。よって発光は起こらない。以上のように、行配線選択電圧Vrowを選択状態にしておいて、列配線駆動電圧Vcolを入力映像信号レベルに応じて0〜15Vで制御することで、所望の輝度表示を行うことができる。
次に、ユニフォミティ補正に関する動作について説明する。補正データ作成装置120による補正データ作成に関する動作も併せて説明する。
図4において、まず補正データを作成するために、切替スイッチ131を測定用映像信号発生部132側に切り替え、輝度測定用映像信号V1を出力する。輝度測定用映像信号V1としては、黒レベルから白レベルまで、あるレベル間隔を持った(代表的な信号レベル(階調レベル)分の)何枚かのフラットフィールド信号を発生させる。そして発生させた輝度測定用映像信号V1を測定対象である表示パネル1で表示し、その表示輝度を輝度測定部121で入力信号レベルごとに測定する。通常はCCDカメラ等で1画面全体を撮影することで、画面位置に対する輝度測定を行う。画面位置に対する輝度データは、最終的にLUT格納部125に格納する補正データよりも細かい精度で測定しておくことが必要である。
次に測定した輝度データに対して、周波数分離部122において空間上の周波数分離を行う。これによって画面上のどこにどのくらい細かい表示むらがあるかどうかの判定を行うことができる。詳細は後述するが、表示むらの細かさに対しては閾値を例えば2つ持ち、3つの周波数帯域に分離する。例えば、Sin波形が有効画面の横幅に対して20本以上表示できる程度の表示むらに関しては「非常に細かいむら」、5本以上20本以下は「細かいむら」、5本以下は「粗いむら」もしくは「むら無し」などと判定する。次にエリア別格子点設定部123において、周波数分離部122の周波数分離によって得られた結果から、表示むらの細かさに対応した格子点(補正データの算出対象となる代表的な画素点)の配置を決める。例えば「非常に細かいむら」および「細かいむら」がある画素エリア内においては、格子点を細かく設定し、逆に「粗いむら」の画素エリアでは格子点を粗く設定するように決める。
図9は、格子点配置の一例を示している。周波数分離部122では、有効画面90を仮想的に網目状に分割し、複数の画素エリアブロックを設定する。図9の例では、大きく12個(縦3個×横4個)のエリアブロックに分割されている。そして、各エリアブロックごとに表示むらの程度を判定する。図9の例では、「非常に細かいむら、細かいむら」と「粗いむら」との大きく2つのブロックに分けられており、ハッチングを施した6個のエリアブロックが「非常に細かいむら、細かいむら」のあるブロック、それ以外が「粗いむら」のあるブロックとなっている。図示したように格子点91として、「粗いむら」のあるブロックには格子点91Aが配置され、「非常に細かいむら、細かいむら」のあるブロックには格子点91Aに加えて格子点91Bが配置されている。これにより、「粗いむら」のあるブロックでは、相対的に格子点間隔が疎、「非常に細かいむら、細かいむら」のあるブロックでは、格子点間隔が密になっている。
このように格子点91の配置が決まったら、次にエリア別補正データ作成部124において、輝度測定部121で測定されたデータに基づいて、後述するように各格子点91におけるオフセット値を求める。そのオフセット値を各格子点91の位置情報に関連付け、ルックアップテーブルの形式で補正データとしてLUT格納部125に格納する。
ここで、図5および図6を参照して、各格子点における実際の補正データの作成例を説明する。ここでは輝度むらを補正する例を説明する。図5および図6において、横軸は入力映像信号Vinの階調レベル(信号レベル)、縦軸は実際に表示パネル1に表示される輝度を示す。図5に示したように、輝度むらの補正は、入力信号レベルに対する理想的な表示輝度の関係を示す所望の輝度曲線62をあらかじめ設定しておき、全画素において入力信号レベルに対する表示輝度の関係が、所望の輝度曲線62と同等になるようにすればよい。そのためには、あるレベルの入力信号を入れたときに所望の輝度レベルとなるためには、どれだけ信号値がシフトされていれば良いかを求めれば良い。例えば図5において、ある画素の輝度曲線が符号61で示したものであるとすると、ある入力信号レベルL1〜L3に対するオフセット値はD1〜D3のように求められる。信号レベルL1〜L3の入力信号が与えられた場合、その入力信号値に対してオフセット値D1〜D3の値だけ加減算してやれば、表示輝度が所望の輝度曲線62に一致することとなる。このようなオフセット値を各格子点91について求めることで、LUT格納部125に格納される補正データが作成される。
所望の表示輝度曲線62は、例えば輝度測定部121で測定された実際の輝度測定データに基づいて作成される。図6において、符号63〜65を付した曲線が測定によって得られた輝度曲線であるものとする。まず、測定された輝度曲線において、入力信号が最大レベルLmaxであるときの最も暗いポイントKminでの輝度と、入力信号が最小レベルLminであるときの最も明るいポイントKmaxでの輝度との2点Kmin,Kmaxを求める。所望の表示輝度カーブ62は、それら2点Kmin,Kmaxを通る曲線または折れ線とするのが一般的である。それら2点Kmin,Kmaxを通る曲線または折れ線を求める方法としては例えばスプライン補間や線形補間を用いることができる。なお、所望の表示輝度曲線62の決め方はこれに限らない。また、実際の輝度測定データを用いることなく一般的に理想的と考えられる輝度曲線を所望の表示輝度曲線62として設定しても良い。
再び図4に戻って動作を説明すると、実際の映像信号を見る段階においては切替スイッチ131を加減算回路129側に切り替える。入力映像信号Vinは、映像信号処理回路126において表示パネル1の画素数に合わせるためのスケーリング処理やユーザにより設定された画質コントロール処理等が施された後、LUT参照部127を介して補正データ補間部128に出力される。補正データ補間部128では、LUT格納部125に格納されている補正データをLUT参照部127を介して参照し、それに基づいて、代表的な画素点以外の画素についての補正データを補間演算により算出する。補間演算の方法は特に限定されず、例えば既に図13および図14(A),(B)を参照して説明したものと同様の方法で行うことができる。補正データ補間部128は、代表的な画素点および代表的な信号レベルに関してはLUT格納部125に格納されている補正データをそのまま加減算回路129に出力する。それ以外の画素点および信号レベルに関しては、補間演算により算出された補正データを加減算回路129に出力する。このようにして全画素、全信号レベルに対応した補正データがリアルタイムに求められ、加減算回路129に出力される。加減算回路129は、補正データとしてのオフセット値を入力信号値に加減算する処理を行う。このようにして補正された映像信号に基づく表示を行うことで、表示パネル1に表示むらの軽減された良好な映像が表示される。
次に、図7および図8を参照して周波数分離部122による周波数分離の方法の具体例を説明する。ここでは輝度むらの細かさの判定を行う場合を例に説明する。この具体例ではまず、輝度むらの傾向が入力信号レベルにさほど依存しないと考え、代表的な1つの信号レベルにおける測定データを周波数分離し、その結果によりエリアブロックの選定を行うこととする。例えば入力信号レベルが8ビット換算で64のときのデータを使用する。
測定データ141は、輝度測定部121(図4)における輝度測定器の精度によって例えば180ドット×180ドットとなっているものとする。後段でFFT(Fast Fourier Transform)を掛けるのに2Nのサイズである必要があるため、スケーリング処理部142において、256ドット×256ドットへのスケーリングを行う。これは通常の線形補間である。
次にFFTフィルタ143で、FFTフィルタリングを行う。Sin波形が有効画面の横幅に対して20本以上表示できる程度の輝度むらに関しては「非常に細かいむら」、5本以上20本以下は「細かいむら」、5本以下は「粗いむら」もしくは「むら無し」と判定する場合を考える。この場合、フィルタの閾値周波数は、輝度むらの空間波長としてとらえると、
空間波長≧L/5
L/20≦空間波長<L/5
空間波長<L/20
として3つに分離されるように選ぶ。例えば、表示パネル1の水平方向の有効画素数が800であるものとすると、
L/5=160画素,L/20=40画素となる。
図8は、周波数分離された画像を概念的に示ししている。FFTフィルタ処理により元の輝度測定画像100のデータが、3つの空間波長帯域の画像101,102,103のデータに分離される。
次に、ピーク検出部144において、「L/20≦空間波長<L/5」の画像データについてピーク検出を行う。ピーク検出は所望の表示輝度に対するずれ量で判定する。輝度むらのレベルは所望の表示輝度に対して±方向にあるので、ピーク検出結果は絶対値の大きさとする。この大きさに基づいて、エリアブロック選定部145においてエリアブロックの選定を行う。すなわち、エリアブロック選定部145では、ピーク検出結果の大きさがあるレベル以上の画素領域については、「細かいむら」があるものと判断する。そして、その画素領域を含むエリアを格子点間隔を密に配置するエリアブロックとする。これが図9のハッチングを施した6個のエリアブロックに相当する。それ以外は格子点間隔を相対的に疎に配置するエリアブロックとする。このように、同一の入力信号レベルにおける有効画面内の輝度分布を複数の空間周波数成分に分離した場合において、相対的に高い空間周波数成分が観測される画素領域が、表示むらが細かい画素領域とみなされ、それに基づいて格子点の配置が設定される。
ここで、「L/20≦空間波長<L/5」のデータを用いてエリアブロックの選定を行う理由は、信号処理により補正を適切に行うことのできる限界範囲がその辺りにあるからである。補正能力の限界を伸ばすためには、測定精度を増やし、ルックアップテーブルとして格納する補正データの量を増やすことになるが、あまり現実的ではない。「空間波長<L/20」の「非常に細かいむら」とみなせる部分に関しては、信号処理ではなくパネルの構造自体で、製造的に改善することが望ましい。
ここで、LUT格納部125に格納するルックアップテーブルのメモリ量について考察する。図9の例では、格子点91の数は1つの入力信号レベルに対し129個である。もし全画面に亘って格子点間隔を密に設定した場合、165個となるので、これに比べて2割以上のデータの削減が実現できることなる。
なお、以上では輝度むらの補正に限定して説明した部分があるが、色むらの補正についても同様に行うことができる。この場合、測定をR,G,B各色のそれぞれについて単独で行い、補正データをR,G,Bの各色ごとに作成すれば良い。
図10は、その色むらの補正を行う場合の回路構成の一例を示している。色むらの補正を行うシステムとして、Rチャンネル用の補正回路ブロック200と、Gチャンネル用の補正回路ブロック300と、Bチャンネル用の補正回路ブロック400とを備えている。なお、補正データ作成装置120はR,G,Bの各チャンネルで同じものを用いるが、説明の便宜上各チャンネルのブロック内に補正データ作成装置120を含めて図示している。なお、各回路ブロック内の基本構成はそれぞれ、図4に示した回路構成と同様である。
Rチャンネル用の補正回路ブロック200は、R用映像信号処理部11Rと、R用映像信号処理部11Rの外部に設けられたR用測定用映像信号発生部232とを備えている。R用映像信号処理部11Rは、R用LUT格納部225と、R用映像信号処理回路226と、R用LUT参照部227と、R用補正データ補間部228と、R用加減算回路229と、R用切替スイッチ231とを有している。R用切替スイッチ231は2つの入力端子を有し、それぞれの入力端子に、R用加減算回路229とR用測定用映像信号発生部232とが接続されている。R用映像信号処理部11RおよびR用測定用映像信号発生部232の基本的な機能は、図4における映像信号処理部11および測定用映像信号発生部132と同様である。
Gチャンネル用の補正回路ブロック300は、G用映像信号処理部11Gと、G用映像信号処理部11Gの外部に設けられたG用測定用映像信号発生部332とを備えている。G用映像信号処理部11Gは、G用LUT格納部325と、G用映像信号処理回路326と、G用LUT参照部327と、G用補正データ補間部328と、G用加減算回路329と、G用切替スイッチ331とを有している。G用切替スイッチ331は2つの入力端子を有し、それぞれの入力端子に、G用加減算回路329とG用測定用映像信号発生部332とが接続されている。G用映像信号処理部11GおよびG用測定用映像信号発生部332の基本的な機能は、図4における映像信号処理部11および測定用映像信号発生部132と同様である。
Bチャンネル用の補正回路ブロック400は、B用映像信号処理部11Bと、B用映像信号処理部11Bの外部に設けられたB用測定用映像信号発生部432とを備えている。B用映像信号処理部11Bは、B用LUT格納部425と、B用映像信号処理回路426と、B用LUT参照部427と、B用補正データ補間部428と、B用加減算回路429と、B用切替スイッチ431とを有している。B用切替スイッチ431は2つの入力端子を有し、それぞれの入力端子に、B用加減算回路429とB用測定用映像信号発生部432とが接続されている。B用映像信号処理部11BおよびB用測定用映像信号発生部432の基本的な機能は、図4における映像信号処理部11および測定用映像信号発生部132と同様である。
次に、図10の回路を用いた色むらの補正方法について説明する。まず、テスト信号(測定用映像信号V1R,V1G,V1B)によって色むらを測定するためにR用切替スイッチ231、G用切替スイッチ331、およびB用切替スイッチ431をそれぞれ、R用測定用映像信号発生部232、G用測定用映像信号発生部332、およびB用測定用映像信号発生部432側に切り替える。最初にRチャンネルを測定するために、G用測定用映像信号発生部332およびB用測定用映像信号発生部432の出力レベルを0とする。そしてR用測定用映像信号発生部232から色むら測定用映像信号V1Rとして、黒レベル(レベル0)から白レベル(レベル最大)まで、あるレベル間隔を持った(代表的な信号レベル分の)何枚かのフラットフィールド信号を発生させる。そして発生させた信号を測定対象である表示パネル1のRチャンネルで表示し、その発光レベルを補正データ作成装置120の輝度測定部121で入力信号レベルごとに測定する。そして、周波数分離部122、エリア別格子点設定部123、およびエリア別補正データ作成部124において、上記したユニフォミティ補正の場合と同様にして、Rチャンネルについてだけの補正データを作成し、その補正データをR用LUT格納部225に格納する。
次にGチャンネルを測定するために、R用測定用映像信号発生部232およびB用測定用映像信号発生部432の出力レベルを0とする。そしてG用測定用映像信号発生部332から色むら測定用映像信号V1Gとして、Rチャンネルのときと同様、レベル0からレベル最大まであるレベル間隔を持った何枚かのフラットフィールド信号を発生させる。そして発生させた信号を測定対象である表示パネル1のGチャンネルで表示し、その発光レベルを補正データ作成装置120の輝度測定部121で入力信号レベルごとに測定する。そして、周波数分離部122、エリア別格子点設定部123、およびエリア別補正データ作成部124において、上記したユニフォミティ補正の場合と同様にして、Gチャンネルについてだけの補正データを作成し、その補正データをG用LUT格納部325に格納する。
最後にBチャンネルを測定するために、R用測定用映像信号発生部232およびG用測定用映像信号発生部332の出力レベルを0とする。そしてB用測定用映像信号発生部432から色むら測定用映像信号V1Bとして、RチャンネルおよびGチャンネルのときと同様、レベル0からレベル最大まであるレベル間隔を持った何枚かのフラットフィールド信号発生させる。そして発生させた信号を測定対象である表示パネル1のBチャンネルで表示し、その発光レベルを補正データ作成装置120の輝度測定部121で入力信号レベルごとに測定する。そして、周波数分離部122、エリア別格子点設定部123、およびエリア別補正データ作成部124において、上記したユニフォミティ補正の場合と同様にして、Bチャンネルについてだけの補正データを作成し、その補正データをB用LUT格納部425に格納する。
補正データが格納されたら、R用切替スイッチ231、G用切替スイッチ331、およびB用切替スイッチ431をそれぞれ、R用加減算回路229、G用加減算回路329、およびB用加減算回路429側に戻し通常動作に切り替える。入力されたR,G,Bの映像信号VinR,VinG,VinBはそれぞれ、R用映像信号処理回路226、G用映像信号処理回路326、およびB用映像信号処理回路426でR,G,Bごとに色むら補正以外の信号処理を施される。R用補正データ補間部228、G用補正データ補間部328、およびB用補正データ補間部428ではそれぞれ、R用LUT格納部225、G用LUT格納部325、およびG用LUT格納部425に格納されている補正データをR用LUT参照部227、G用LUT参照部327、およびB用LUT参照部427を介して参照し、それに基づいて、代表的な画素点以外の画素についての補正データを補間演算により算出する。R用補正データ補間部228、G用補正データ補間部328、およびB用補正データ補間部428ではそれぞれ、代表的な画素点および代表的な信号レベルに関してはLUTに格納されている補正データをそのままR用加減算回路229、G用加減算回路329、およびB用加減算回路429に出力する。それ以外の画素点および信号レベルに関しては、補間演算により算出された補正データをR用加減算回路229、G用加減算回路329、およびB用加減算回路429に出力する。各色についての補間演算の方法は、上記したユニフォミティ補正の場合と同様である。このようにして各色ごとに、全画素、全信号レベルに対応した補正データがリアルタイムに求められ、R用加減算回路229、G用加減算回路329、およびB用加減算回路429に出力される。R用加減算回路229、G用加減算回路329、およびB用加減算回路429はそれぞれ、補正データとしてのオフセット値を元の入力信号値に加減算する処理を行う。このようにして補正された映像信号に基づく表示を行うことで、表示パネル1に色むらの軽減された良好な映像が表示される。
以上のようにして色むらも補正された画像を表示パネル1に表示することができるようになる。なお、各チャンネルの測定の順番は上記した順番に限らず、任意である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、代表的な画素点(格子点)を、表示むらに対応して相対的に表示むらが細かい画素領域ほど密になるように設定し、LUT格納部125に格納する補正データを、表示むらに対応して、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど多く割り当てるようにしたので、むらの細かい画素領域ほど精度の高い補正処理を行う一方、むらの粗い画素領域ほどLUT格納部125に格納する補正データを節約して、必要最小限の精度での補正処理を行うことができる。これにより、あらかじめ用意する補正データを必要最小限に抑えてメモリ量を節約しながらも、従来に比べてユニフォミティ補正の能力を高めることができる。
なお、本発明は、以上で説明した実施の形態に限定されず、さらに種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、ゲート・カソード間電圧Vgcの電圧レベルに応じて輝度の大きさを可変とする、電圧駆動型の駆動方法を例にして説明を行ったが、ゲート・カソード間電圧Vgcの電圧レベルを一定とし、電圧Vgcを印加する時間によって階調表現を行うようなパルス駆動型の駆動方法にした場合にも、本発明は容易に適用可能である。また以上では表示パネル1としてFEDを用いた場合を例に説明したが、EL型の表示パネル等、他のタイプの表示パネルを用いた場合にも、本発明は適用可能である。
また、上記実施の形態では、各信号レベル間で格子点の配置を同一の配置にしたが、各信号レベルごとに格子点の配置を変えるようにしても良い。各信号レベルでむらの傾向がほぼ同じであれば、同一の配置であってもユニフォミティ補正の能力に変わりはないが、各信号レベルでむらの傾向が異なる場合には、各信号レベルに応じて配置を変えることでユニフォミティ補正の能力をさらに高めることができる。
本発明の一実施の形態に係る画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図1に示した画像表示装置における表示パネルの概略構造を示す図である。 図1に示した画像表示装置における画素部分の概略構造を示す断面図である。 図1に示した画像表示装置におけるユニフォミティ補正に係る回路部分の構成を示すブロック図である。 補正データとしてのオフセット値の概念を示す図である。 所望の輝度曲線の作成例を示す図である。 表示むらの細かさの程度を判定するための方法を説明するブロック図である。 表示むらの細かさの程度を判定するための周波数分離の概念を示す図である。 表示むらに対応した格子点配置の一例を示す図である。 色むら補正に係る回路部分の構成を示すブロック図である。 FEDのカソード素子における電子放出特性(電流電圧特性(IV特性))を示す特性図である。 従来のユニフォミティ補正の概念を説明する図である。 補間による補正データの算出の概念を説明する図である。 線形補間による補正データの算出の概念を説明する図であり、(A)は垂直方向の線形補間、(B)は水平方向の線形補間を示す。 従来の補正方式による問題点を説明するための図である。 従来の補正方式の一改善案を説明するための図である。
符号の説明
Vcol…列配線駆動電圧、Vrow…行配線選択電圧、1…表示パネル、11…映像信号処理部、12…制御信号生成部、13…列方向駆動電圧生成部、14…行方向選択電圧生成部、15…列方向配線、16…行方向配線、20…アノードパネル、21…アノード電極、22(22R,22G,22B)…蛍光体層、30…カソードパネル、31…カソード電極、32…カソード素子、33…ゲート電極、120…補正データ作成装置、121…輝度測定部、122…周波数分離部、123…エリア別格子点設定部、124…周波数分離部、125…LUT(ルックアップテーブル)格納部、127…LUT参照部、128…補正データ補間部、129…加減算回路。

Claims (4)

  1. 複数の画素を有し、各画素ごとに表示輝度レベルの制御がなされる画像表示装置であって、
    各画素間の表示むらを補正するための補正データを、有効画面内で設定された代表的な画素点分格納する格納手段と、
    前記代表的な画素点以外の画素についての補正データを、前記格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出する補間手段と、
    前記格納手段に格納された補正データ、および前記補間演算により算出された補正データに基づいて、同一の入力信号レベルにおける表示輝度が各画素間で同一となるように入力信号の補正処理を行う信号処理手段と
    を備え、
    前記代表的な画素点の配置が、前記補正処理を行う前において測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、前記代表的な信号レベルごとに、有効画面内において相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて密になるように設定され、かつ、その代表的な信号レベルごとに設定される画素点の配置が信号レベルごとに異なるようになされ、
    前記格納手段に格納された補正データが、前記測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、前記代表的な信号レベルごとに、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて多く割り当てられており、
    前記格納手段は、前記代表的な画素点についての補正データを、前記代表的な信号レベル分格納し、
    前記補間手段は、前記代表的な信号レベル以外の信号レベルについての補正データを、前記格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出するようにした画像表示装置。
  2. 入力信号レベルに対する理想的な表示輝度の関係を示す所望の輝度曲線が設定され、
    前記格納手段は、前記代表的な画素点における輝度曲線を、前記所望の輝度曲線に一致させるためのオフセット値のデータを前記補正データとして格納し、
    前記信号処理手段は、前記入力信号の補正処理として、前記オフセット値を入力信号値に加減算する処理を行う
    ようにした請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記代表的な画素点の配置は、同一の入力信号レベルにおける有効画面内の輝度分布を複数の空間周波数成分に分離した場合において、相対的に高い空間周波数成分が観測される画素領域を、前記表示むらが細かい画素領域とみなして設定されるものである請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 複数の表示画素を有し、各表示画素ごとに表示輝度レベルの制御がなされる画像表示装置における輝度を補正する方法であって、
    各画素間の表示むらを補正するための補正データを、有効画面内で設定された代表的な画素点分、格納手段に格納するステップと、
    前記代表的な画素点以外の画素についての補正データを、前記格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出するステップと、
    前記格納手段に格納された補正データ、および前記補間演算により算出された補正データに基づいて、同一の入力信号レベルにおける表示輝度が各画素間で同一となるように入力信号の補正処理を行うステップと
    を含み、
    前記代表的な画素点の配置を、前記補正処理を行う前において測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、前記代表的な信号レベルごとに、有効画面内において相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて密になるように設定することで、その代表的な信号レベルごとに設定される画素点の配置が信号レベルごとに異なるようにし、
    前記格納手段に格納された補正データを、前記測定された代表的な信号レベルごとの表示むらに対応して、前記代表的な信号レベルごとに、相対的に表示むらが細かい画素領域ほど、表示むらが粗い画素領域に比べて多く割り当てるようにし、
    前記格納手段に格納するステップにおいて、前記代表的な画素点についての補正データを、前記代表的な信号レベル分格納し、
    前記補間演算により算出するステップにおいて、前記代表的な信号レベル以外の信号レベルについての補正データを、前記格納手段に格納された補正データを参照して補間演算により算出するようにした画像表示装置における輝度補正方法。
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