JP2006010885A - レンズ鏡胴 - Google Patents

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JP2006010885A JP2004185734A JP2004185734A JP2006010885A JP 2006010885 A JP2006010885 A JP 2006010885A JP 2004185734 A JP2004185734 A JP 2004185734A JP 2004185734 A JP2004185734 A JP 2004185734A JP 2006010885 A JP2006010885 A JP 2006010885A
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賢記 中島
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Abstract

【課題】レンズ鏡胴において、組み付け時又は組み付け後の焦点調整を容易にする。
【解決手段】ベース10、レンズ保持枠30を光軸方向Lに移動自在に案内するガイドシャフト40、レンズ保持枠30を光軸方向Lの一方側に付勢するバネ50、カバー筐体20、バネ50の付勢力に抗して光軸方向Lにおけるレンズ保持枠30の位置を調整する調整機構60等を備え、調整機構60として、レンズ保持枠30の突出片35に対して光軸方向Lにカム作用を及ぼすカム調整部材61、カム調整部材61を所望の調整位置にて締結する締結ネジ62を採用する。これによれば、カム調整部材61を移動させて、レンズ保持枠30をバネ50の付勢力に抗して合焦点位置に調整して締結ネジ62でその調整位置に締結することにより、微調整しつつ焦点合わせを容易に行え、又、組み付け後においても、調整機構60を適宜調整することで、焦点の再調整が可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルカメラ等に搭載されるレンズ鏡胴に関し、特に、組み付け時にレンズの焦点調整を行なう機構を備えたレンズ鏡胴に関する。
デジタルカメラ等に搭載される従来のレンズ鏡胴としては、結像面(CCD)に対して固定された一つの焦点、すなわち、数メートル以上離れた被写体を撮影する(通常撮影の)際に焦点が合う単焦点をもつレンズ鏡胴が知られている。このレンズ鏡胴の組み付けにおいては、先ず、撮像素子(CCD)の結像面に対して、レンズを光軸方向の前後に適宜移動させて焦点合わせ(ピント調整)を行ない、その後、レンズが移動しないように、レンズをレンズ枠等に対して接着剤等で完全に固定することにより、組み付けられていた。
したがって、一旦レンズを完全に固着した後に、何らかの原因で結像面に対する焦点位置がずれた場合、分解して再度組み直すか、部品を破棄する以外に手法がなく、組み直しの手間あるいは部品の無駄を生じていた。
一方、組み付け時において、焦点を調整できる調整機構として、レンズ枠に対して相対的に回動可能なレンズ枠支持部材、レンズ枠を回動調整に伴い光軸方向に進退させるガイド部材、レンズ枠をレンズ枠支持部材に対して調整時にのみ回動可能とするフリクション機構等を備えたレンズ鏡胴が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−287153号公報
しかしながら、上記調整機構を備えたレンズ鏡胴においては、調整機構がレンズ枠の周りに配置される複数の部材(レンズ枠支持部材、ガイド部材、フリクション機構)により形成されるため、調整機構が複雑であり、それ故に、レンズ鏡胴が大型化し、又、構造的に微調整するのが困難であった。
また、単焦点のレンズ鏡胴を搭載したデジタルカメラ等において、数十センチメートル(例えば、30cm程度)以内に接近した被写体を撮影する接写(マクロ撮影)を行なうと、単焦点であるが故に撮影画像がボケてしまい、良好な撮影画像が得られないという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、組み付け時において焦点合わせが容易に行なえ、又、組み付け後の再度の焦点合わせも容易に行なえ、さらには、接写(マクロ撮影)においても良好な撮影画像が得られるレンズ鏡胴を提供することにある。
本発明のレンズ鏡胴は、結像面の位置を規定するベースと、レンズを保持するレンズ保持枠と、レンズ保持枠を光軸方向に移動自在に案内するガイド部材と、レンズ保持枠を光軸方向の一方側に付勢するバネと、バネの付勢力に抗して光軸方向におけるレンズ保持枠の位置を調整する調整機構と、を備えたレンズ鏡胴であって、上記調整機構は、レンズ保持枠の一部に対して光軸方向にカム作用を及ぼすべく調整可能に支持されたカム調整部材と、カム調整部材を所望の調整位置にて締結する締結部材と、を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、ガイド部材によりレンズ保持枠が移動自在に支持された状態において、カム調整部材を移動させて、レンズ保持枠をバネの付勢力に抗して通常の撮影を行なう際の結像面に対する合焦点位置に調整して、締結部材によりその調整位置にて締結することにより、微調整しつつ焦点合わせを容易に行なうことができる。また、組み付け後においても、調整機構を適宜調整することで、焦点の再調整を容易に行なうことができる。
上記構成において、ベースに連結されて被写体光が入射し得る開口部を有するカバー筐体を有し、レンズ保持枠の一部は、カバー筐体の外側に突出する突出片からなり、カム調整部材は、カバー筐体の外壁に対して移動自在に支持され、突出片と係合し得るカム部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、カム調整部材がカバー筐体の外壁に支持されると共に、レンズ保持枠の突出片(一部)がカバー筐体から外側に突出してカム調整部材のカム部に係合しているため、全体の組み付けが完了した後に、カム調整部材を適宜移動させることで、カバー筐体の外側から容易に焦点調整を行なうことができる。
上記構成において、レンズ保持枠は、ガイド部材に案内される被ガイド部を有し、突出片は、被ガイド部の近傍から突出して形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、突出片がガイド部材により案内される被ガイド部の近傍に設けられているため、カム調整部材による調整力(外力)が突出片を介してレンズ保持枠に伝わっても、レンズ保持枠(すなわちレンズ)の倒れを防止しつつスムーズに焦点調整を行なうことができる。
上記構成において、カム調整部材は、カム部と対向する領域において、突出片が光軸方向の所定範囲で移動するのを許容すると共に接写する際の焦点位置に突出片を規制し得る規制部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、カム調整部材により通常の撮影を行なう際の焦点に合わせた状態において、規制部に規制されるまで(例えば、カメラ側の切替えレバーにより)突出片を移動させると、レンズ(レンズ保持枠)は、接写(マクロ撮影)を行なう際の合焦点位置に位置決めされる。これにより、接写において良好な撮影画像が得られる。また、カム調整部材に対して接写の際の焦点位置を規制する規制部を一体的に設けたことで、別個に設ける場合に比べて構造を簡略化できる。
上記構成において、カム調整部材は、平板状に形成され、光軸方向に垂直な方向に伸長すると共にお互いに平行な二つの長孔を有し、カバー筐体は、二つの長孔の一方に内接してガイドするガイドピンを有し、締結部材は、二つの長孔の他方に内接してガイドする円柱状のガイド部をすると共にカバー筐体に螺合される段付ネジからなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、カム調整部材が平板状に形成されるため全体を小型化でき、又、ガイドピンと段付ネジのガイド部とにより、カム調整部材は移動自在支持され又所望の位置に締結される。焦点調整に際しては、段付ネジを若干緩めて、カム調整部材を適宜移動させることで、そのカム部が突出片にカム作用を及ぼし、微調整しつつ高精度に焦点を合わせることができる。
また、上記構成において、カム調整部材は、平板状に形成され、光軸方向に垂直な方向に伸長すると共にお互いに平行な二つの長孔を有し、カバー筐体は、二つの長孔の一方に内接してガイドするガイドピンと、二つの長孔の他方に内接してガイドすると共に締結部材を螺合し得るネジ穴をもつボスと、を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、カム調整部材が平板状に形成されるため全体を小型化でき、又、締結部材を螺合する前の状態でも、カム調整部材はガイドピンとボスとにより移動自在に支持され、又、ボスのネジ穴に締結部材を螺合することでカム調整部材は所望の位置に締結される。焦点調整に際しては、締結部材を若干緩めて、カム調整部材を適宜移動させることで、そのカム部が突出片にカム作用を及ぼし、微調整しつつ高精度に焦点を合わることができる。
以上述べたように、本発明のレンズ鏡胴によれば、結像面の位置を規定するベースに対して、レンズ保持枠を光軸方向に移動自在に案内するガイド部材、レンズ保持枠を光軸方向の一方側に付勢するバネ、レンズ保持枠をバネの付勢力に抗して光軸方向に移動させて所定位置に調整するためのカム調整部材を含む調整機構を設けたことにより、微調整が可能であると共に、組み付け時又は組み付け後において、焦点の調整を容易に行なうことができる。特に、カム調整部材を、平板状に形成すると共にカバー筐体の外壁に支持したことにより、構造を簡略化でき、全体を小型化できると共に、調整作業を容易に行なうことができる。
さらに、カム調整部材に対して接写(マクロ撮影)の際の位置決めを行なう規制部を設けたことにより、通常撮影と接写(マクロ撮影)との両方において、ピントの合った良好な撮影画像を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図6は、本発明に係るレンズ鏡胴の一実施形態を示すものであり、図1は外観斜視図、図2は分解斜視図、図3は側面図、図4及び図5は内部を示す断面図、図6は調整機構を示す斜視図である。
このレンズ鏡胴は、図1及び図2に示すように、結像面の位置を規定するベース10、ベース10に対して着脱自在に連結されるカバー筐体20、レンズGを保持するレンズ保持枠30、レンズ保持枠30を光軸方向Lに移動自在に案内するガイド部材としてのガイドシャフト40、レンズ保持枠30を光軸方向の後方(一方側)に向けて付勢するバネ50と、レンズ保持枠30の光軸方向Lにおける位置を調整する調整機構60等により形成されている。
ベース10は、図2及び図5に示すように、樹脂材料等により略矩形形状に形成されており、その前面側において、矩形形状の開口部11、掛止片12等を有すると共に、カバー筐体20と協働して内部空間を画定し、その後面側において、ガラスフィルタ100、結像面Pを有する撮像素子(CCD)110を保持する凹部13を有する。すなわち、ベース10は、結像面Pの位置を規定するため、レンズ保持枠30、カバー筐体20等を組み付ける際の基準となる。また、ベース10の前面側には、光軸方向に伸長する2つのガイドシャフト40が結合されている。尚、ガイドシャフト40の一方は、光軸回りの回転を規制する回り止め用のシャフトを兼ねる。
レンズ保持枠30は、図2、図4、図5に示すように、樹脂材料等により略円筒状に形成されており、その内部に(複数のレンズが配列されて形成された)レンズGを保持する円筒部31、円筒部31の外周面に一体的に形成された円孔をもつ被ガイド部32,33及びU字溝をもつ被ガイド部34、被ガイド部32からカバー筐体20の外側に突出するように伸長して形成された突出片35、被ガイド部32から上方に伸長して形成された掛止片36等を備えている。
そして、レンズ保持枠30は、図2、図4、図5に示すように、被ガイド部32,33,34がガイドシャフト40に対して摺動自在に連結されることにより、光軸回りの回転が規制されつつ、光軸方向Lに往復動自在に案内されるようになっている。
また、レンズ保持枠30の突出片35には、図1ないし図3、図5に示すように、後述する調整機構60のカム調整部材61の一部(カム部としてのカム面61a)が係合するようになっている。
上記のように、レンズ保持枠30において、突出片35は、図2及び図4に示すように、ガイドシャフト40により案内される被ガイド部32の近傍に設けられているため、カム調整部材61による調整力(外力)が突出片35を介してレンズ保持枠30に伝わっても、レンズ保持枠30(すなわちレンズG)の倒れを防止しつつスムーズに焦点調整を行なうことができる。
バネ50は、図2に示すように、コイル状の引張りバネであり、その一端部51がベース10の掛止片12に掛止され、その他端部52がレンズ保持枠30の掛止片36に掛止されて、レンズ保持枠30をベース10に向けて(光軸方向Lの後方側に)付勢している。
そして、調整機構60による調整が行なわれる前の状態では、バネ50の付勢力により、レンズ保持枠30は、光軸方向Lの最も後退した位置に保持されるようになっている。
カバー筐体20は、図1、図4及び図5に示すように、被写体側に向けて開口し被写体光が入射し得る開口部21、光軸方向Lの所定範囲において突出片35を移動可能に挿通させる長孔22、ベース10に組み付けた際に光軸方向Lの位置決めをする端面23、カム調整部材61を支持する平坦に形成された外壁24、外壁24に植設された円柱状のガイドピン25及びネジ穴26等を有し、全体として、ベース10と協働してレンズ保持枠30、バネ50等を覆うように形成されている。
そして、カバー筐体20は、ベース10に組み付けられた後、ベース10の背面側及びカバー筐体20の前面側からからネジ80(図2参照)により締結されて、ベース10と堅固に結合される。すなわち、ベース10に対して着脱自在となっており、ネジ80を外すことで、容易に分解できるようになっている。
調整機構60は、図1、図3、図6に示すように、カバー筐体20の外壁24上において光軸方向Lに垂直な方向Vに摺動自在に支持されたカム調整部材61、カム調整部材61を外壁24上の所望の位置に固定する締結部材としての締結ネジ62により構成されている。
カム調整部材61は、図1、図3、図6に示すように、樹脂材料又は板金等により、厚さHpの平板状に形成されており、突出片35を係合させるカム部としてのカム面61a、ガイドピン25を通す長孔61b、締結ネジ62を通す長孔61c、調整具Tを挿入する調整孔61d等を有する。2つの長孔61b,61cは、お互いに平行で光軸方向Lに垂直な方向Vに伸長して形成されている。
締結ネジ62は、図5及び図6に示すように、カバー筐体20のネジ穴26に螺合されるネジ部62a、ネジ部62aより拡径して形成された円柱状のガイド部62bを有する段付ネジである。ガイド部62bは、長孔61cに内接して相対的に回動及び摺動し得る外径寸法でかつカム調整部材61の厚さHpよりも若干薄い厚さHv(<Hp)をなすように形成されている。ガイドピン25は、長孔61bに内接して相対的に摺動する外径寸法に形成されている。
すなわち、締結ネジ62を若干緩めると、そのガイド部62bにより長孔61c(カム調整部材61)が相対的に移動自在となり、締結ネジ62を締め込むと、カム調整部材61がカバー筐体20に固定される。
ここで、カム調整部材61は、図2及び図4に示すように、ガイドシャフト40に近接した位置において外壁24上に支持されているため、調整力をカム調整部材61に及ぼして、突出片35を介してレンズ保持枠30を光軸方向Lに移動させる際に、調整力により生じる曲げモーメントが比較的小さく抑えられて、レンズGの倒れが防止され、その結果、スムーズに焦点調整を行なうことができる。
次に、このレンズ鏡胴の組み付け手順及び焦点調整並びに動作について説明する。
先ず、複数からなるレンズGをレンズ保持枠30に対して組み付ける。これだけで一つのモジュールとして、レンズ相互間の距離及び光軸等の調整が成される。尚、レンズ保持枠30に対して、各々のレンズGは着脱自在に組み込まれている。
次に、ベース10に対して二つのガイドシャフト40を堅固に結合し、その後、被ガイド部32,33,34に対してガイドシャフト40を通すようにレンズ保持枠30を組み付ける。これにより、レンズ保持枠30は、光軸回りの回転が規制されつつ光軸方向Lに往復動自在に支持される。
続いて、ベース10の掛止片12とレンズ保持枠30の掛止片36との間にバネ50を張設する。これにより、レンズ保持枠30は、光軸方向Lの後方に向けて引き寄せられ、その後端面がベース10の前面に当接した状態で保持される。
続いて、カバー筐体20を、全体を覆うようにして光軸方向Lの前方側から装着すると共にベース10に当接させて位置決めし、ネジ80により締結して、ベース10と堅固に結合する。尚、この組み付けに際して、レンズ保持枠30の突出片35が長孔22から突出するように、カバー筐体20を方向付けて組み付ける。
続いて、カム調整部材61を、カバー筐体20の外壁面24の領域に配置し、長孔61bにガイドピン25を挿通し、又、長孔61cに締結ネジ62を通してネジ穴26に螺合し、若干緩めた位置に仮締めする。これにより、レンズ保持枠30の突出片35は、光軸方向Lの前方からカム面61aに当接すると共に、カム調整部材61は光軸方向Lに垂直な方向Vに移動自在に支持された状態となる。
続いて、調整具Tを、カム調整部材61の調整孔61dに挿通し、カム調整部材61を微調整しつつ移動させる。このとき、カム面61aは、バネ50の付勢力に抗して、突出片35を光軸方向Lに移動させる。この調整においては、調整用の被写体を撮影し、CCD110に結像された画像を確認しつつ、カム調整部材61を適宜上下動(V方向に移動)させる。そして、結像面に対してレンズGの焦点が合った時点で、締結ネジ62をねじ込んで、カム調整部材61を堅固に締結する。これにより、通常の撮影を行なうためのレンズの焦点調整が完了する。
この状態においては、通常撮影(数メートル以上離れた被写体を撮影する通常の撮影)に対して焦点が合った状態にある。したがって、通常撮影において、ピントの合った良好な撮影画像が得られる。
尚、調整後において、焦点ずれを生じた場合は、締結ネジ62を緩めてカム調整部材61を調整可能にすれば、再調整することができる。
このように、レンズ保持枠30をバネ50の付勢力に抗して光軸方向Lに移動させて所望の位置に調整し保持し得る調整機構60(カム調整部材61、締結ネジ62)を採用したことにより、焦点合わせを容易に行なうことができ、又、組み付け後に焦点ずれを生じた場合にも、部品を破損することなく容易に再調整することができる。
図7は、本発明に係るレンズ鏡胴の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態における調整機構を一部変更したものである。したがって、前述実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この実施形態においては、図7に示すように、カバー筐体20の外壁24に、前述のガイドピン25と、ネジ穴27aをもつ円柱状のボス27とが設けられている。
ボス27は、図7に示すように、長孔61cに内接して相対的に摺動し得る外径寸法でかつカム調整部材61の厚さHpよりも若干薄い厚さ(背丈の低い)Hv(<Hp)をなすように形成されている。締結ネジ62´は、図7に示すように、ボス27のネジ穴27aに螺合されるネジ部62a´を有する。すなわち、締結ネジ62´を若干緩めると、ボス27により長孔61c(カム調整部材61)が相対的に移動自在となり、締結ネジ62´を締め込むと、カム調整部材61がカバー筐体20に固定される。
したがって、組み付けに際しては、カム調整部材61を、カバー筐体20の外壁面24の領域に配置し、長孔61bにガイドピン25を挿通し、又、長孔61cにボス27を挿通し、締結ネジ62´をネジ穴27aに螺合して、若干緩めた位置に仮締めする。
これにより、レンズ保持枠30の突出片35は、光軸方向Lの前方からカム面61aに当接すると共に、カム調整部材61は光軸方向Lに垂直な方向Vに移動自在に支持された状態となる。
ここでは、締結ネジ62´をねじ込む前の状態でも、カム調整部材61はガイドピン25とボス27とにより、移動自在に支持されている。すなわち、締結ネジ62´をねじ込む前でも、カム調整部材61を所定の位置に調整自在に位置決めできるため、組み付けが容易になる。
この実施形態においても、締結ネジ62´を若干緩めて、カム調整部材61を適宜移動させると、そのカム面61aが突出片35に対して光軸方向Lにカム作用を及ぼすため、微調整しつつ高精度に焦点を合わることができる。
図8及び図9は、本発明に係るレンズ鏡胴のさらに他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態における調整機構を一部変更したものである。したがって、前述実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この実施形態においては、図8及び図9に示すように、カム調整部材61´は、カム面61aと対向する領域において、カム面61aと所定の間隔をおいて平行に形成された規制部としての規制縁61e´を有する。
規制縁61e´は、突出片35´が光軸方向Lの所定範囲で移動するのを許容すると共に、接写する際の焦点位置に突出片35´を規制し得るべく、カム面61aと平行に伸長しかつ所定の間隔をおいて形成されている。
レンズ保持枠30から突出する突出片35´は、その後面35a´がカム面61aに当接し、その前面35b´が規制縁61e´に当接するように、後面35a´と前面35b´とが平行になるように形成されている。
この構成によれば、カム調整部材61´により通常の撮影を行なう際の焦点に合わせた状態において、規制縁61e´に規制されるまで(例えば、図9に示すように、カメラ側の切替えレバーAにより)突出片35´を移動させると、レンズG(レンズ保持枠30)は、接写(マクロ撮影)を行なう際の合焦点位置に位置決めされる。
これにより、接写において良好な撮影画像が得られる。また、カム調整部材61´に対して接写の際の焦点位置を規制する規制縁61e´を一体的に設けたことで、別個に設ける場合に比べて構造を簡略化できる。
上記のように、基本的には単焦点レンズの構造をなすレンズ鏡胴に対して、ガイドシャフト40、調整機構60(カム調整部材61´、締結ネジ62)を採用したことにより、焦点調整が容易になると共に、切替えレバーAにより切替え操作を行なうだけで、通常撮影と接写(マクロ撮影)との両方において、ピントの合った良好な撮影画像を得ることができる。
上記実施形態においては、調整機構60の一部をなすカム調整部材として、光軸方向Lに垂直な方向Vに往復動可能なカム調整部材61,61´を示したが、これに限定されるものではなく、光軸方向Lにカム作用を及ぼすものであれば、光軸方向Lに垂直な方向Vに限らず、その他の方向に移動自在であってもよい。
上記実施形態においては、レンズ保持枠30を光軸方向Lの一方側に付勢するバネとして、光軸方向Lの後方に向けて付勢するバネ50を示したが、これに限定されるものではなく、光軸方向Lの前方側に付勢する圧縮バネを採用し、突出片35,35´を前方側から後方側に移動させることで、接写(マクロ撮影)側の合焦点位置から通常撮影側の合焦点位置に焦点を合わせるように構成したものであってもよい。
上記実施形態においては、調整機構60(カム調整部材61,61´、締結ネジ62,62´)をカバー筐体20の外壁で支持する場合を示したが、これに限定されるものではなく、調整機構をベース10の一部で支持するようにした構成を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ鏡胴は、組み付け時において焦点合わせが容易に行なえ、又、組み付け後の再度の焦点合わせも容易に行なえ、さらには、接写(マクロ撮影)においても良好な撮影画像が得られるため、通常のデジタルカメラ等に適用されるのは勿論のこと、携帯電話機等の携帯型情報端末機に搭載されるモバイルカメラのレンズ鏡胴としても有用である。
本発明に係るレンズ鏡胴の一実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示すレンズ鏡胴の分解斜視図である。 図1に示すレンズ鏡胴の側面図である。 図1に示すレンズ鏡胴の断面図である。 図1に示すレンズ鏡胴の断面図である。 図1に示すレンズ鏡胴の一部をなす調整機構を示す分解斜視図である。 本発明に係るレンズ鏡胴の他の実施形態を示す一部の外観斜視図である。 本発明に係るレンズ鏡胴のさらに他の実施形態を示す側面図である 図8に示すレンズ鏡胴の断面図である。
符号の説明
10 ベース
12 掛止片
20 カバー筐体
21 開口部
22 長孔
24 外壁
25 ガイドピン
26 ネジ孔
27 ボス
27a ネジ穴
30 レンズ保持枠
32,33,34 被ガイド部
35,35´ 突出片(レンズ保持枠の一部)
36 掛止片
40 ガイドシャフト(ガイド部材)
50 バネ
60 調整機構
61,61´ カム調整部材(調整機構)
61a カム面(カム部)
61b,61c 長孔
61d 調整孔
61e´ 規制縁(規制部)
62,62´ 締結ネジ(締結部材、調整機構)
62a,62a´ ネジ部
62b ガイド部
100 ガラスフィルタ
110 CCD(撮像素子)
P 結像面
L 光軸方向
V 光軸方向に垂直な方向

Claims (6)

  1. 結像面の位置を規定するベースと、レンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を光軸方向に移動自在に案内するガイド部材と、前記レンズ保持枠を光軸方向の一方側に付勢するバネと、前記バネの付勢力に抗して光軸方向における前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構と、を備え、
    前記調整機構は、前記レンズ保持枠の一部に対して光軸方向にカム作用を及ぼすべく調整可能に支持されたカム調整部材と、前記カム調整部材を所望の調整位置にて締結する締結部材と、を有する、
    ことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記ベースに連結されて被写体光が入射し得る開口部を有するカバー筐体を有し、
    前記レンズ保持枠の一部は、前記カバー筐体の外側に突出する突出片からなり、
    前記カム調整部材は、前記カバー筐体の外壁に対して移動自在に支持され、前記突出片と係合し得るカム部を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記レンズ保持枠は、前記ガイド部材に案内される被ガイド部を有し、
    前記突出片は、前記被ガイド部の近傍から突出して形成されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記カム調整部材は、前記カム部と対向する領域において、前記突出片が光軸方向の所定範囲で移動するのを許容すると共に接写する際の焦点位置に前記突出片を規制し得る規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載のレンズ鏡胴。
  5. 前記カム調整部材は、平板状に形成され、光軸方向に垂直な方向に伸長すると共にお互いに平行な二つの長孔を有し、
    前記カバー筐体は、前記二つの長孔の一方に内接してガイドするガイドピンを有し、
    前記締結部材は、前記二つの長孔の他方に内接してガイドする円柱状のガイド部をすると共に前記カバー筐体に螺合される段付ネジからなる、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載のレンズ鏡胴。
  6. 前記カム調整部材は、平板状に形成され、光軸方向に垂直な方向に伸長すると共にお互いに平行な二つの長孔を有し、
    前記カバー筐体は、前記二つの長孔の一方に内接してガイドするガイドピンと、前記二つの長孔の他方に内接してガイドすると共に前記締結部材を螺合し得るネジ穴をもつボスと、を有する、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載のレンズ鏡胴。

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