JP2006010587A - 金属リングの側縁検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属リングの側縁検査方法において、迅速に金属リング側縁の打痕等の検査を行うことができる検査方法を提供する。
【解決手段】複数の金属リング7が積層された積層リング7aの側面をカメラ4で撮像する(S1)。平面照明部9は積層リング7aの周方向から照明を行う。カメラ4で撮影された画像を2値化処理し(S2)、傷の検出処理を行う(S3)。傷の検出処理は、2値化された画像をラベリングし、複数の明部像7bの中から単層の積層リング7の画像を選択する。選択された画像の径方向の幅を検出し、その最大値と所定の判定値とを比較する(S4)。当該最大値が判定値以上の場合、当該積層リング7aは使用不可であると判定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車用無段変速機(CVT)等のベルトに使用される無端状の金属リングについて、その側縁に生じた傷や打痕等を検査する方法に関する。
従来より、自動車等の無段変速機の動力伝達のために、複数の金属リングを積層して積層リングを形成し、該積層リングを所定形状のエレメントに組み付けて保持した無段変速機用ベルトが用いられている。前記金属リングは、製造工程や搬送工程、積層工程などでその側縁に傷や打痕等が生じることがある。
そこで、前記金属リングの側縁を検査するために、単層の金属リングの側縁に光を当ててその側縁をカメラで撮像し、その画像によって金属リングの傷等を検出する装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−77425号公報(明細書0012,0016、図3,4,5)
上記特許文献1に開示された検査装置は、カメラで撮像された画像の形状が金属リング側縁の断面形状によって異なることを利用し、金属リングの良否の判断を行っている。しかしながら、カメラで撮像された画像の形状を解析して金属リング側縁の断面形状を認識することはパターンマッチング等の処理が必要となり、画像処理に時間がかかるという不都合があった。
また、従来は単層の金属リングについての検査であったが、自動車等の無段変速機用のベルトは、当該単層の金属リングを複数積層して用いるものであるため、一組のベルト用のリングの検査を行う場合でも積層枚数分の検査回数が必要であった。このため、当該検査に多くの時間を要していた。
本発明は、前記不都合を解消するために、パターンマッチング等を行うことなく迅速に金属リング側縁の検査を行うことができる側縁検査方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、多数の検査が必要な金属リングの検査において迅速に検査を行うことができる検査方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の金属リングの側縁検査方法は、無端状に形成された金属リングの側縁を検査する方法であって、前記金属リングの側縁を照明手段により照明した状態で撮像手段により撮像する撮像工程と、撮像された画像を所定の2値化閾値で2値化する2値化工程と、2値化された画像に現れる前記金属リングに対応する検査対象部を選択する選択工程と、前記検査対象部における金属リングの接線方向に所定の幅を有する矩形状の検査ウィンドウを前記検査対象部に設定し、前記検査ウィンドウ内の前記検査対象部について前記接線方向に直交する方向の幅を求めつつ前記検査ウィンドウを前記検査対象部に対して前記接線方向に走査させる走査工程と、前記走査工程で求められた前記検査対象部の幅の最大値が予め設定された判定値以上であるかを判定する判定工程とを有することを特徴とする。
本発明の金属リングの側縁検査方法によれば、前記撮像手段により撮像された画像を2値化処理すると共に検査対象部を選択し、前記検査ウィンドウによって前記検査対象部の接線方向に直交する方向の幅を求め、その幅の最大値と前記判定値を比較することにより前記金属リングの側縁を検査している。即ち、前記金属リングの径方向の幅により側縁の検査を行っている。このため、パターンマッチング等を用いることなく検査を行うことができるので、迅速に処理を行うことができる。
また、本発明の金属リングの側縁検査方法では、撮像手段により撮像され2値化された画像について前記金属リングに対応する検査対象部を選択する選択工程を有している。金属リングの側縁の状態や撮影状況等によっては2値化された画像中の明部像が分離する場合がある。このように分離した明部像を検査対象部として選択すると、当該検査対象部は金属リングに対応する長さを有していないため、検査漏れが生じるおそれがある。本発明では、前記選択工程で前記金属リングに対応する検査対象部を選択するため、選択された画像が金属リングに対応する長さを有していない場合は、分離している他の明部像についても検査対象部として選択される。このため、金属リングの側縁の状態や撮影状況に左右されずにもれのない確実な検査を行うことができる。
また、本発明の金属リングの側縁検査方法においては、前記2値化された画像をラベリングする工程を有し、前記選択工程では前記ラベリングされた画像から検査対象部を選択することが好ましい。このように2値化された画像をさらにラベリングして当該画像中の連続する明部像を一体とすることで、前記選択工程における検査対象部の選択処理が容易となる。
また、本発明の金属リングの側縁検査方法においては、前記2値化工程で前記2値化閾値が複数設定され、前記複数の2値化閾値で2値化された画像に対し、夫々前記選択工程、前記走査工程及び前記判定工程を実行することが好ましい。
前記金属リングにおいては、打痕等により生じた凹部の深さや大きさ、形状等によって前記照明手段の光の反射量が異なっているため、前記撮像手段によって得られた画像には前記凹部が明るくなっているものや、暗くなっているものがある。本発明の側縁検査方法は、複数の2値化閾値を設けて2値化を行うため、前記凹部が明るくなっているものや暗くなっているものもそれぞれ強調して検査対象部を形成することができる。また、前記選択工程、前記走査工程及び前記判定工程ではこれらの画像すべてについて、選択、走査、判定を行うため、前記凹部の複雑な形状にも対応して正確に側縁を検査することができる。
また、本発明の金属リングの側縁検査方法では、前記撮像工程では前記金属リングを複数積層した積層リングを撮像し、前記選択工程では前記積層リングを構成する複数の金属リングの夫々に対応する複数の検査対象部を選択することが好ましい。
このように、前記選択工程において、金属リングが複数積層された積層リングについてもそれぞれの金属リングについて撮像された画像を選択することにより、積層された状態のままで金属リングの側縁の検査を行うことができる。従って、一度に複数の金属リングの検査を行うことができるため、従来のように単層で検査を行っている場合に比べて大幅に検査の作業時間を短縮することができる。
次に、本発明の側縁検査方法の実施形態の一例について、図1乃至図9を参照して説明する。本実施形態の検査方法は検査装置1により行うものであるため、まず、検査装置1について説明する。この検査装置1は、図1に示すように、回転テーブル2と、回転テーブル2の上方に設けられた照明装置3と、回転テーブル2及び照明装置3の上方に設けられたカメラ4と、カメラ4によって撮影された画像の処理を行う画像処理装置5と、回転テーブル2の回転を制御する回転テーブル制御装置6とを備えている。
回転テーブル2は、図1に示すように、複数の金属リング7が積層された積層リング7aを積層状態で保持して当該積層リング7aを円周方向に回転させるものである。回転テーブル2には、積層リング7aの内周面に当接して積層リング7aを円形の状態で保持する保持部(図示せず)が設けられている。また、回転テーブル2の側方には、積層リング7aの傷等が検出された場合、傷等がある箇所にマーキングを行うマーキング装置8が設けられている。このマーキング装置8は、積層リング7aに向けて進退自在のマーカー8aを有している。
照明装置3は、図1に示すように、2個の平面発光部9と、これらの平面発光部9を支持する支持板10と、支持板10を角度調節自在に固定する固定板11と、平面発光部9に光を送る光ファイバ12とを有しており、光ファイバ12は光源13に接続されている。平面発光部9は、本実施形態では30mm四方のものを使用している。この平面発光部9では、その全面から拡散光が照射される。また、本実施形態の照明装置3は、積層リング7aの撮像位置Pに対して積層リング7aの周方向(本実施形態においては撮像位置Pの接線方向)両側から所定の角度で照明を行っている。平面発光部9は、積層リング7aの撮像位置Pから見ると、積層リング7aの周方向から積層リング7aの軸方向に向けて14゜から84゜の範囲に延在している。また、平面発光部9は積層リング7aの積層方向(金属リング7の径方向)に対しても所定の幅で広がりを有している。
カメラ4は、一般に用いられているCMOSカメラであり、積層リング7a、即ち金属リング7の軸方向からその側縁を撮像するものである。また、カメラ4はケーブル14により画像処理装置5に接続されている。
画像処理装置5は、図2に示すように、機能的構成として、画像記憶手段15、2値化手段16、選択手段17、幅検出手段18、判定手段19、結果表示手段20及び凹部位置検出手段21とを備えている。また、画像記憶手段15はカメラ4に接続され、結果表示手段20は画像処理装置5に内蔵されたモニタ22に接続され、凹部位置検出手段21は回転テーブル制御装置6に接続されている。
画像記憶手段15は、カメラ4からの画像を一時記憶しておくメモリであり、記憶された画像が次工程の2値化手段16で使用された後、順次カメラ4からの新しい画像を一時記憶するものである。2値化手段16は、画像記憶手段15に記憶されている画像を所定の2値化閾値(本実施形態では高照度閾値及び低照度閾値)で2値化するものである。また、2値化後にラベリング処理も行う。
選択手段17は、2値化手段16によって2値化及びラベリングされた画像のうち、高照度部である明部像(検査対象部)7bを選択する。その際、処理を行う画像が単層の金属リング7の画像であるときは、金属リング7の周方向に連続する明部像を選択する。また、何らかの理由により明部像7bがとぎれている場合は、撮像された金属リング7に対応する長さ分だけその周方向に存在する複数の明部像7bをそれぞれ選択する。一方、処理を行う画像が積層リング7aの画像であるときは、上記単層の場合と同様の選択処理を、夫々の金属リング7の明部像7bに対して順次行う。
幅検出手段18は、選択手段17により選択された明部像7bに対して、金属リング7の接線方向(あるいは周方向)をX軸方向とし、金属リング7の径方向をY軸方向として、Y軸方向に細長い検査ウィンドウ24をX軸方向に走査させて明部像7bのY軸方向の幅を検出するものである。判定手段19は、幅検出手段18によって検出されたY軸方向の幅の最大値と所定の判定値とを比較して、当該金属リング7に傷等がないかどうかを判定する。結果表示手段20は、判定手段19の判定が傷等があると判定されたときは、モニタ22にその結果を表示させるものである。凹部位置検出手段21は、判定手段19の判定が傷等ありとなった際に回転テーブル制御装置6に傷等の位置を通知するものである。
回転テーブル制御装置6は、図2に示すようにマーキング制御手段6aを内蔵している。マーキング制御手段6aはマーキング装置8に接続され、凹部位置検出手段21から通知される傷等の位置の信号を基にマーキング装置8によって積層リング7aにマーキングを行うものである。
次に、本実施形態の検査方法について図3乃至図9を参照して説明する。本実施形態の検査方法は、撮像工程、2値化工程、選択工程、走査工程及び判定工程の各工程を有している。また、本実施形態においては、検査の対象とするのは単層の金属リング7ではなく、複数積層された積層リング7aについて検査を行う場合について説明する。
まず、図4に示すように、撮像工程としてカメラ4による撮像が行われる(S1)。積層リング7aは、図3に示すように、複数枚(本実施形態では12枚)の金属リング7を積層したものである。各金属リング7はそれぞれ隣り合う金属リング7と僅かな隙間を存して積層されている。また、単層の金属リング7の側縁は、図3に示すように角部が面取りされた略円弧状となっている。また、この例では、図3に示すように、撮像位置Pにおける最外周の金属リング7に打痕による深い凹部23aと、浅い凹部23bとが生じている。深い凹部23aは深度は深いが面積が小さく、浅い凹部23bは深度は浅いが面積が広くなっている。
このような積層リング7aが、図示しない移送装置により回転テーブル2上に移送され、回転テーブル2の保持部により円形に保持され、回転テーブル制御装置6によって回転テーブル2が所定の速度で回転した状態となっている。このような状態で、積層リング7aの撮像位置Pをカメラ4によって撮影する。本実施形態においては、周長615mmの積層リング7aを124の分割画面として撮像する。このとき、各画像で1mmのラップ部を持たせて6mmの画面で撮像を行う。
本実施形態における金属リング7は、その側縁の角部が面取りされて断面視で略円弧状となっているため、積層リング7aの側縁に周方向から光を当てて撮像すると、図6に示すように、各金属リング7の厚さ方向の中心付近及び凹部23a,23bは反射によってカメラ4まで到達する光の量が多いため明るい画像となり、面取りされた部分は反射角度が大きくなり反射光がカメラ4に到達しないため暗い画像となる。また、本実施形態においては、平面発光部9は積層リング7aの積層方向にも延設されているため、積層リング7aの全体が図6のように鮮明に撮像される。
また、金属リング7の側縁に生じる傷等の凹部はその傾斜面の角度も様々であるが、本実施形態では撮像位置Pに平面発光部9からの拡散光が所定の角度範囲に亘って照射されるため、これらの様々な角度の傾斜もカメラ4で撮像することができる。従って、画像処理装置5によってもれなく当該凹部を検出することができる。
このようにしてカメラ4により撮像された画像は、ケーブル14を介して画像処理装置5に送られ、画像記憶手段15に記憶される。なお、図6乃至図9において、金属リング7の周方向をX軸方向、金属リング7の径方向をY軸方向として説明する。
次に、図4に示すように2値化のための閾値が設定される(S2)。本実施形態においては、予め定められた高照度閾値と低照度閾値とを用いて2値化処理を行う。そして、積層リング7aの側縁に傷等がないか、図5に示す傷検出処理が行われる(S3)。
この傷検出処理では、図5に示すように、まず画像の2値化工程(2値化処理)が行われる(S31)。この2値化工程においては、2値化手段16が画像記憶手段15に記憶されている画像を2個の画像として複写し、夫々について複数の2値化閾値で2値化処理を行う。本実施形態においては、2値化閾値としてS2で設定された高照度閾値と低照度閾値とを用いている。カメラ4により撮像された画像を見ると、深い凹部23aは明るくなっており、浅い凹部23bは暗くなっていた。このように金属リング7の側縁に生じる凹部の形や深さはさまざまであり、このような凹部を撮像した画像について1つの2値化閾値で2値化すると、どちらかが明確に明部像として現れないおそれもある。
本実施形態では、深い凹部23aが明確に明部像として現れる高照度閾値と、浅い凹部23bが明確に明部像として現れる低照度閾値の2つの閾値を用いて2値化処理を行っている。図7(a)に示す高照度閾値により2値化された画像においては、深い凹部23aが明確に現れているが、浅い凹部23bは明確には現れていない。また、図7(a)においては、ごみの付着等、何らかの原因によって明部像7bがとぎれている例を示している。
また、図7(b)に示す低照度閾値により2値化された画像においては、深い凹部23aは金属リング7の側縁の反射に多くの部分が埋没するため明確には現れていないが、浅い凹部23bは明確に現れている。本実施形態では、図7(a)及び(b)に示すように、深い凹部23aについても浅い凹部23bについてもそれぞれの2値化画像で明部像7bとしてはっきりと現れるようになる。また、2値化工程においては、図7(a)及び(b)に示す2値化画像の夫々にラベリング処理を行い、連続する明部像7bのグループ分けを行う。なお、2値化された画像は明部像7bと暗部像とに別れ、暗部像は黒となるが、図7乃至図9においては便宜上暗部像を黒ではなく網掛けで表している。
次に、図5に示すように、選択工程として明部像7bの選択が行われる(S32)。この選択工程においては、選択手段17が2値化工程で2値化処理及びラベリング処理が行われた画像から、傷の検出を行うべき明部像7bの選択を行う。具体的には、図8(a)に示す高照度閾値を用いて2値化された画像と、図8(b)に示す低照度閾値を用いて2値化された画像とについて、それぞれ、連続する明部像7bを1つの検査画像として選択する。このとき、図8(a)及び(b)のX軸方向に連続する明部像7bを選択するのであるが、何らかの原因により図8(a)に示すように明部像7bが途中でとぎれている場合がある。このような場合であっても、選択手段17は、左側の明部像7bのみならず、金属リング7の周方向に連続するその隣の明部像7bも1つの検査画像として選択する。
次に、図5に示すように、幅検出工程として、検査ウィンドウ24の設定(S33)と、検査ウィンドウ24内の幅検出処理(S34)と、幅の最大値の記憶(S35)が行われる。まず、検査ウィンドウ24の設定(S33)は、図9(a)に示すようにX軸方向には短く、Y軸方向に長く設定している。明部像7b全体の形状は円弧状であるため、当該円弧状の明部像7bについてそのままY軸方向の幅を求めたのでは明部像7bの曲がり量が検出される幅に影響を与えるおそれがある。そこで、本実施形態においては、このようにX軸方向に短い検査ウィンドウ24を設定し、明部像7bの曲がり量が後述する判定値に対して影響を与えないようにしている。
検査ウィンドウ24内の幅検出処理(S34)は、選択工程で選択された検査画像について、Y軸方向の幅を検出するものである。具体的には、図9(a)及び(b)に示すように高照度閾値を用いて2値化され選択された明部像のY軸方向の幅を検出すると共に、図9(c)に示すように、低照度閾値を用いて2値化され選択された明部像のY軸方向の幅を検出する。
幅の検出は、図9(a)に示すように、幅検出手段18において選択手段17によって選択された明部像7bに対して検査ウィンドウ24を当てはめ、検査ウィンドウ24内において明部像7bの径方向の幅、即ちY軸方向の幅を求める。そして、この検査ウィンドウ24を図9(a)においてX軸方向の左から右側に1画素ずつ移動させながらそれぞれの地点における明部像7bのY軸方向の幅を求めていく。例えば、図9(a)においては深い凹部23aの幅が最大値となり、図9(b)においては金属リング7側縁の頂部が現れている細い線の幅が最大値となる。また、図9(c)においては浅い凹部23bの幅が最大値となる。
このように、幅検出手段18では、X軸方向に検査ウィンドウ24を順次移動させ、明部像7bのY軸方向の幅の最大値を検出する。そして、幅検出手段18内のメモリに検出した幅の最大値を記憶する(S35)。そして、以上のS32からS35までの処理を、撮像され2値化された明部像7bのすべてについて行う(S36でNO)。
傷検出処理(S3)が終了すると、図4に示すように、判定工程として積層リング7aに傷等がないかどうかの判定を行う(S4)。この判定工程は、判定手段19によって、幅検出手段18で検出されたY軸方向の幅の最大値と所定の判定値とを比較し、検出された幅の最大値が当該判定値以上の場合は、当該積層リングは使用不可であると判定する。本実施形態においては、2値化手段16により高照度閾値で2値化された画像のY軸方向の最大値(図9(a)及び図9(b)参照)、及び低照度閾値で2値化された画像のY軸方向の最大値(図9(c)参照)の双方と所定の判定値とを比較し(S4)、どちらかの最大値が所定の判定値以上である場合、当該積層リング7aは使用不可品候補であると判定する(S4でYES)。上記双方の画像のY軸方向の最大値が共に判定値未満である場合は、当該積層リング7aは正常であると判定する(S4でNO)。
この判定工程において、判定値以上の傷等が発見されると(S4でYES)、結果表示手段20から傷等がある旨が送信されてモニタ22に表示される(S6)。また、判定手段19により傷等があると判断された場合は、凹部位置検出手段21から回転テーブル制御装置6に傷等の位置の信号が送られる。回転テーブル制御装置6では、凹部位置検出手段21からの信号により回転テーブル2を回転させて積層リング7aの傷等がある箇所をマーキング装置8の位置まで移動させ、マーキング制御手段6aによりマーカー8aを積層リング7aに向けて突出させてマーキングを行う(S7)。また、本実施形態では、各金属リング7毎にはマーキングは行わず、傷等が検出された積層リング7aの外周面にマーキングを行っている。
そして、本実施形態の検査方法により側縁が検査された積層リング7aは、傷等がなければ正常な積層リング7aとして組み付け工程等の次の工程に払い出される。一方、傷等が発見された積層リング7aは、使用不可品の候補として再度検査員による検査を行い、検査員による検査によっても使用不可品と判断された場合は、傷等がある金属リング7を取り除く等の作業が行われる。
尚、上記実施形態においては、金属リング7が積層された積層リング7aについて検査を行っているが、回転テーブル2に単層の金属リング7をセットすることにより、単層の金属リング7の検査も行うことができる。
また、上記実施形態については、2値化閾値として高照度閾値と低照度閾値の2つの閾値を用いているが、これに限らず、1つの閾値を用いてもよく、3以上の閾値を用いてもよい。
また、上記実施形態においては、選択工程においてラベリングされた明部像7bを選択し、幅検出工程において明部像7bのY軸方向の幅の検出を行っているが、まず選択工程においてラベリングされた明部像7bの数を計数して金属リング7の側縁の状態や積層リング7aの積層状態の予備的な検査を行ってもよい。例えば、上記実施形態では、積層リング7aは12枚の金属リング7を積層したものとなっているため、通常であれば各金属リング7に対応する明部像7bが12本検出される。ところが、明部像7bの数が12本を越えているときは、金属リング7の側縁に傷や異物の付着等があるために明部像7bが分離しているものと推測できる。また、明部像7bの数が12本を下回る場合は、積層された各金属リング7の間に異物等がかみ込んで各金属リング7の明部像7bが連結していることが推測される。このように、前記選択工程において明部像7bの数を数えることにより、金属リング7や積層リング7bの予備的な検査を行うことができる。
本発明の方法を実施する検査装置の概要を示すブロック図。 画像処理装置の機能的構成を示す説明図。 積層リングの一部拡大断面図。 本発明の側縁検査方法を示すフローチャート。 本発明の側縁検査方法を示すフローチャート。 画像処理装置により処理された積層リングの側縁の画像を示す説明図。 2値化処理の処理状況を示す説明図。 選択処理の処理状況を示す説明図。 画像処理装置における側縁の検査の処理状況を示す説明図。
符号の説明
1…検査装置、2…回転手段、3…照明手段、4…カメラ(撮像手段)、5…画像処理装置(検出手段)、7…金属リング、7b…明部像(検査対象部)。

Claims (4)

  1. 無端状に形成された金属リングの側縁を検査する方法であって、
    前記金属リングの側縁を照明手段により照明した状態で撮像手段により撮像する撮像工程と、
    撮像された画像を所定の2値化閾値で2値化する2値化工程と、
    2値化された画像に現れる前記金属リングに対応する検査対象部を選択する選択工程と、
    前記検査対象部における金属リングの接線方向に所定の幅を有する矩形状の検査ウィンドウを前記検査対象部に設定し、前記検査ウィンドウ内の前記検査対象部について前記接線方向に直交する方向の幅を求めつつ前記検査ウィンドウを前記検査対象部に対して前記接線方向に走査させる走査工程と、
    前記走査工程で求められた前記検査対象部の幅の最大値が予め設定された判定値以上であるかを判定する判定工程とを有することを特徴とする金属リングの側縁検査方法。
  2. 前記2値化された画像をラベリングする工程を有し、前記選択工程では前記ラベリングされた画像から検査対象部を選択することを特徴とする請求項1に記載の金属リングの側縁検査方法。
  3. 前記2値化工程では前記2値化閾値が複数設定され、前記複数の2値化閾値で2値化された画像に対し、夫々前記選択工程、前記走査工程及び前記判定工程を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の金属リングの側縁検査方法。
  4. 前記撮像工程では前記金属リングを複数積層した積層リングを撮像し、
    前記選択工程では前記積層リングを構成する複数の金属リングの夫々に対応する複数の検査対象部を選択することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の金属リングの側縁検査方法。
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