JP2006009869A - リニアガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リニアガイド装置において温度変化や経時変化がある場合においても防塵性を維持することができる手段を提供する。
【解決手段】側面に一対のレール軌道面を有するレールと、レールの上面を覆うレールカバーと、レールを直線的に移動する鞍状のスライダと、レール転動面を転動するころとを備えたリニアガイド装置において、レールのスライダ移動方向の両方のレール端部の少なくとも一方に、このレール端部に位置するレールカバーのカバー端面のスライダ移動方向の相対移動を許容する自由端端部ユニットを配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械や射出成形機等の機械装置の案内部に設けられ、テーブル等の移動台を直線的に移動させるリニアガイド装置に関する。
従来のリニアガイド装置は、レールの側面に設けた一対のレール転動体ガイド面に転動体を転動させて鞍状のスライダがレールを直線的に移動するようにし、レールの上面を覆うレールカバーをレールのスライダの移動方向(スライダ移動方向という。)の両方のレール端部に設けた固定端端部ユニットでレールに係合またはねじ止めしてレールカバーとレールとの相対移動を固定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−161917号公報(主に第7頁段落0034−第8頁段落0042、第1図)
一般にレールカバーは加工性や耐食性等の観点からステンレス鋼や樹脂材料等のレールとは異なる材料で製作されるため、周囲温度が変化した場合にはそれぞれの材料の線膨張係数の相違によりレールとレールカバーの伸び量に差が生じる。このことは特に長尺のレールを用いた場合に顕著になる。
しかしながら、上述した従来の技術においては、レールとレールカバーとを両方のレール端部に設けた固定端端部ユニットで固定しているため、レールカバーがレールに対して伸びた場合には、レールカバーのスライダ移動方向の中央部付近が浮上がり、防塵性を維持することが困難になるという問題がある。
このことは、経時変化によってレールカバーが伸びた場合も同様である。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、温度変化や経時変化がある場合においても防塵性を維持することができる手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、側面に一対のレール転動体ガイド面を有するレールと、該レールの上面を覆うレールカバーと、前記レールを直線的に移動する鞍状のスライダと、前記レール転動体ガイド面を転動する転動体とを備えたリニアガイド装置において、前記レールのスライダ移動方向の両方のレール端部の少なくとも一方に、該レール端部に位置する前記レールカバーのカバー端面のスライダ移動方向の相対移動を許容する自由端端部ユニットを配置したことを特徴とする。
これにより、本発明は、レールとレールカバーとの線膨張係数の差に起因する伸びや経時変化に伴う伸びを吸収することができ、レールカバーの中央部付近の浮上がりを防止して防塵性を維持することができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明によるリニアガイド装置の実施例について説明する。
図1は実施例1のリニアガイド装置を示す斜視図、図2は実施例1の自由端端部ユニットを示す正面図、図3は実施例1の自由端端部ユニットを示す上面図、図4は実施例1の自由端端部ユニットを示す側面図である。
図1において、1はリニアガイド装置である。
2はリニアガイド装置1のレールであり、合金鋼等の鋼材で製作された略I字状の断面形状を有する長尺の棒状部材であって、その上面2aには機械装置の基台等にレール2を固定するための段付ボルト孔3が所定のピッチで複数設けられている。
4は軌道凹部であり、レール2の両方の側面の長手方向に沿って形成された一対のレール転動体ガイド面としてのレール軌道面4a、4bからなる略V字状の溝である。
レール軌道面4a、4bは転動体としての図示しないころが転動する平面である。
5はスライダであり、合金鋼等の鋼材で製作された略コの字状の断面形状を有する鞍状部材であって、その上面には機械装置の移動台等がボルト等により締結される。
また、スライダ5の両方の袖壁5aにはころを循環させるための図示しない戻り路が設けられ、その内側の両方の側面にはレール2のレール軌道面4a、4bにそれぞれころを介して対向する図示しないスライダ軌道面が形成されている。
この対向配置されたスライダ軌道面とレール軌道面4a、4bとの間には、ころが転動してレール2を移動するスライダ5の荷重を支える負荷路が形成される。
6はエンドキャップであり、金属材料や樹脂材料等で製作され、スライダ5のスライダ移動方向の前後端に配置され、ボルト等によりスライダ5に締結される。
負荷路とスライダ5の戻り路とは、エンドキャップ6に設けられた図示しない方向転換路によりそれぞれ連結され、スライダ5の移動に伴ってころが循環する循環路が形成される。
この循環路は、スライダ5の反対側の袖壁5aにおいても同様に形成され、それぞれの負荷路を転動するころがスライダ5の荷重を支えてスライダ5をレール2に直線往復運動可能に支持する。
7はレールカバーであり、合金鋼や樹脂材料等の薄板を用いてレール2の長手方向の長さと略同等の長さに製作され、その両方の長手方向に沿った縁部8の間はレール2の上面2aに沿う平面として成形されている。
また、レールカバー7の両方の縁部8は、90度より小さい角度に折り曲げられ、レール2の側面の上部にその弾性により係合してレール2とレールカバー7とのスライダ移動方向の直交方向の相対移動を防止すると共に、レールカバー11がレール2の上面2aを略全面に渡って覆い、段付ボルト孔3への塵埃等の堆積を防止する。
9はサイドシールであり、合金鋼等の板材で製作された芯金とこの芯金に天然ゴムや合成ゴム等のゴム材料でレール2とレールカバー7との外形形状に沿って形成したシール部とで構成され、接着または圧入等によりエンドキャップ6の外側の端面に固定され、レール2とレールカバー7とで形成する外周面に摺接する接触式シールを構成して外部からの塵埃の侵入および内部からの潤滑剤の漏洩を防止する。
図2、図3、図4において、11は自由端端部ユニットであり、レール2の両方のレール端部2bに、このレール端部2bに位置するレールカバー7のカバー端面7aと所定の隙間、少なくともレール2とレールカバー7との線膨張係数の差に起因する伸びと経時変化による伸びを許容する隙間の半分の隙間δを介して配置され、カバー端面7aと対向し、レールカバー7がサイドシール9の摩擦力等によりその全体が移動した場合に当接する当接部12を備えている。
本実施例の自由端端部ユニット11は、合金鋼等の鋼板をプレス成形等により略コの字状に成形して製作され、本体部13のレール2の側面側の一方の側端部14aがレール2の上部側面形状に沿って、他方の側端部14bがレール2の上下方向に沿って折り曲げられ、側端部14bには止めねじ15を螺合させるためのねじ孔が設けられている。
本実施例の自由端端部ユニット11の取付けは、レール2の両方のレール端部2bに自由端端部ユニット11を配置し、その本体13の側端部14aをレール2の上部側面に引掛け側端部14bのねじ孔に止めねじ15を螺合させて締付ける。
これによりレール2に特別の加工を施すことなく自由端端部ユニット11自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止する。
以上説明したように、本実施例では、温度変化や経時変化等によってレールカバー7が伸びた場合にその伸びを許容する隙間δを両方のカバー端面と自由端端部ユニットの当接部との間に設けたことによって、レールカバーの自由状態において両方のカバー端面が当接部に同時に突当たることがなく、レールカバーの中央部付近の浮上がりを防止してその防塵性を維持することができる。
また、自由端端部ユニットにカバー端面を当接させる当接部を設けたことによって、スライダの移動に伴ってサイドシールの摩擦力等によりレールカバーがスライダ移動方向に移動したときは、その移動方向前方のカバー端面が自由端端部ユニットの当接部に当接してレールカバーのレールからの脱落を防止することができる。
なお、本実施例においては自由端端部ユニットを両方のレール端部に配置する場合について説明したが、レール端部の一方に本実施例の自由端端部ユニットを配置して自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとすると共に、他方にその側のカバー端面とレールとのスライダ移動方向の相対移動を固定する固定端端部ユニットを配置してもよい。これによっても上記と同様の効果を得ることができる。
図5は実施例2の自由端端部ユニットを示す正面図、図6は実施例2の自由端端部ユニットを示す上面図、図7は実施例2の自由端端部ユニットを示す側面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5、図6、図7において、21は本実施例の自由端端部ユニット11を構成するストッパであり、合金鋼等の鋼板をプレス成形等によりドーナツ状に成形して製作され、ボルト22によりレール2のレール端面2cに設けられたねじ孔に締結されてレール2の両方のレール端部2bに配置される。
ストッパ21は、その一部がレール2の上面2aからレールカバー7の厚みを超えて突出し、この突出部のレールカバー7側の面が所定の隙間としての隙間δを介してカバー端面7aと対向し、本実施例の当接部12として機能する。
本実施例の自由端端部ユニット11は、上記のストッパ21およびボルト22により構成される。この場合にストッパ21およびボルト22を一体にして成形するようにしてもよい。
これによっても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、実施例1で説明したと同様に自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとし、他方のレール端部に固定端端部ユニットを配置すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
図8は実施例3の自由端端部ユニットを示す正面方向断面図、図9は実施例3の自由端端部ユニットを示す上面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施例のレールカバー7は、レール2の上面2aに設けた溝部に嵌合する板状部材として形成されている。
図8、図9に示す本実施例の自由端端部ユニット11は、樹脂材料を射出成形等により略コの字状に成形して製作され、そのレール2の側面側の両方の端部はレール2の上部側面形状に沿った形状に成形され、その中央部にはレール2の段付ボルト孔3に嵌合する凹部23が形成されている。
本実施例の自由端端部ユニット11の取付けは、自由端端部ユニット11の両方の端部を広げてレール2のレール端部2bに位置する段付ボルト孔3に嵌め込んで取付ける。これによりレール2に特別の加工を施すことなく自由端端部ユニット11自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止する。
また、自由端端部ユニット11の中央部の凹形状のレールカバー7側の端面が所定の隙間としての隙間δを介してカバー端面7aと対向し、本実施例の当接部12として機能する。
これによっても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、実施例1で説明したと同様に自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとし、他方のレール端部に固定端端部ユニットを配置すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
図10は実施例4の自由端端部ユニットを示す正面図、図11は実施例4の自由端端部ユニットを示す上面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施例のレールカバー7は、レール2の上面2aに設けた溝部に嵌合する板状部材として形成されている。
図10、図11において、25は本実施例の自由端端部ユニット11を構成する弾性部材であり、天然ゴムや合成ゴム等のゴム材料を略コの字状に成形して製作され、そのレール2の側面側の両方の端部はレール2の上部側面形状に沿った形状に成形され、その中央部にはレール2の上面2aに設けられた溝部の底面に当接する凸部25aが形成されている。
26はバネ部材であり、バネ鋼等の鋼板を弾性部材の外形に沿う形状に成形して製作され、弾性部材25の外側に嵌め込み、接着または焼付け等の手段により取付けられる。
上記の弾性部材25およびバネ部材26により本実施例の自由端端部ユニット11が構成され、自由端端部ユニット11の両方の端部を広げてレール2の上面に2aの溝部の底面に弾性部材25の中央部の凸形状を当接させて取付ける。これによりレール2に特別の加工を施すことなく自由端端部ユニット11自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止する。
また、弾性部材25の凸部25aのレールカバー7側の端面が所定の隙間としての隙間δを介してカバー端面7aと対向し、本実施例の当接部12として機能する。
これによっても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、上記実施例1で説明したと同様に自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとし、他方のレール端部に固定端端部ユニットを配置すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
図12は実施例5の自由端端部ユニットを示す正面図、図13は実施例5の自由端端部ユニットを示す上面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図12、図13において、30は本実施例の自由端端部ユニット11である門状部材であり、レール2の両方のレール端部2bに、このレール端部2bに位置するレールカバー7のカバー端面7aを覆うように配置され、カバー端面7aを覆う部位が保護部として機能すると共に、レールカバー7が温度変化等により伸びた場合にはカバー端面7aのレール2との相対移動を妨げないように構成されている。
門状部材30は、樹脂材料を射出成形等により門状に成形して製作され、そのレール2の側面側の両方の側壁部30aがそれぞれレール2のレール軌道面4a、4bに嵌合するように成形され、両方の側壁部30aを広げてレール2のレール軌道面4a、4bに嵌め込んで両方のレール端部2bにレールカバー7のカバー端面7aを覆うようにして取付ける。これによりレール2に特別の加工を施すことなく門状部材30自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止する。
また、門状部材30のレール2の上面2a側の部位が、レールカバー7の厚さを超える隙間を介してレール2の上面2aと対向し、本実施例の保護部として機能する。
なお、スライダ5の移動に伴うサイドシール9の摩擦力等が大きい場合には、レールカバー7の全体が移動することを防止するために自由端端部ユニット11の反対側のレール端部2bに上記実施例1で説明したと同様の固定端端部ユニットを配置するとよい。
以上説明したように、本実施例では、温度変化や経時変化等によってレールカバー7が伸びた場合にその伸びを妨げることがない自由端端部ユニットをレール端部に配置したことによって、レールカバーの自由状態において両方のカバー端面の伸びによるレール2との相対移動を許容してレールカバーの中央部付近の浮上がりを防止することができ、その防塵性を維持することができる。
また、自由端端部ユニットにカバー端面を覆う保護部を設けたことによって、カバー端面のエッジ部による作業員等の怪我を防止することができる。
図14は実施例6の自由端端部ユニットを示す正面図、図15は実施例6の自由端端部ユニットを示す上面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施例のレールカバー7は、レール2の上面2aに設けた溝部に嵌合する板状部材として形成されている。
図14、図15において、35は本実施例の自由端端部ユニット11を構成するカバー部材であり、合金鋼等の鋼板をプレス成形等により略コの字状に成形して製作され、そのレール2の側面側の両方の側端部35aはレール2の上下方向に沿って折り曲げられ、止めねじ15を螺合させるためのねじ孔が設けられている。
本実施例の自由端端部ユニット11の取付けは、レール2の両方のレール端部2bに自由端端部ユニット11を配置し、両方の側端部35aのねじ孔に止めねじ15を螺合させて締付ける。
これによりレール2に特別の加工を施すことなくカバー部材35自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止する。
また、カバー部材35のレール2の上面2a側の部位が、レールカバー7の厚さを超える隙間を介してレール2の上面2aに設けられた溝部の底面と対向し、本実施例の保護部として機能する。
なお、スライダ5の移動に伴うサイドシール9の摩擦力等が大きい場合には、レールカバー7の全体が移動することを防止するために自由端端部ユニット11の反対側のレール端部2bに上記実施例1で説明したと同様の固定端端部ユニットを配置するとよい。
これによっても、上記実施例5と同様の効果を得ることができる。
図16は実施例7の自由端端部ユニットを示す正面図、図17は実施例7の自由端端部ユニットを示す上面図、図18は実施例7の自由端端部ユニットを示す側面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図16、図17、図18に示す本実施例の自由端端部ユニット11は、合金鋼等の鋼板をプレス成形等により成形して製作され、取付部40のレール2の側面側の両方の側端部40aはレール2の上下方向に沿って折り曲げられ、止めねじ15を螺合させるためのねじ孔が設けられている。
また、取付部40のレールカバー7側には、レールカバー7のカバー端部7aを覆い、レールカバー7の厚さを超える隙間を介してレール2の上面2aと対向するカバー部41が設けられており、本実施例の保護部として機能する。
更に、レール2の両方のレール端部2bに配置された自由端端部ユニット11のカバー部41と取付部40との曲折部のレールカバー7側の端面が所定の隙間としての隙間δを介してカバー端面7aと対向し、その端面がレールカバー7がサイドシール9の摩擦力等によりその全体が移動した場合にカバー端面7aを当接させる当接部12として機能する。
本実施例の自由端端部ユニット11の取付けは、レール2の両方のレール端部2bに自由端端部ユニット11を配置し、取付部40の両方の側端部40aのねじ孔に止めねじ15を螺合させて締付ける。
これによりレール2に特別の加工を施すことなく自由端端部ユニット11自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止する。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、自由端端部ユニットにカバー端面を覆う保護部を設けたことによって、カバー端面のエッジ部による作業員等の怪我を防止することができる。
なお、本実施例において、上記実施例1で説明したと同様に自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとし、他方のレール端部に固定端端部ユニットを配置すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
図19は実施例8の自由端端部ユニットを示す正面図、図20は実施例8の自由端端部ユニットを示す上面図、図21は実施例8の自由端端部ユニットを示す側面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施例のレールカバー7は、レール2の上面2aに設けた溝部に嵌合する板状部材として形成され、そのカバー端面7aはスライダ5の挿入を容易とするために略V字状に形成されている。
図19、図20、図21において、45は本実施例の自由端端部ユニット11を構成するストッパ部材であり、レール2の両方のレール端部2bの溝部に設けられたねじ穴に、ワッシャ46を介してボルト47により締結される。
ストッパ部材45は、樹脂材料を射出成形等によりレール2の溝部の幅と略同等の幅を有する板状に成形して製作され、そのレールカバー7側には、レールカバー7のカバー端部7aを覆い、レールカバー7の厚さを超える隙間を介してレール2の上面2aの溝部の底面と対向するカバー部48が設けられており、本実施例の保護部として機能する。
更に、ストッパ部材45のカバー部48を形成したV字状の段部のレールカバー7側の端面が所定の隙間としての隙間δを介してカバー端面7aと対向し、カバー端面7aを当接させる当接部12として機能する。なお本実施例の隙間δはV字状の先端部が隙間δとなっていれば足り、他の部位はその部位のレールカバー7の長さに応じた隙間となっていればよい。
これによっても、上記実施例7と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、上記実施例1で説明したと同様に自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとし、他方のレール端部に固定端端部ユニットを配置すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
図22は実施例9の自由端端部ユニットを示す正面図、図23は実施例9の自由端端部ユニットを示す上面図、図24は実施例9の自由端端部ユニットを示す側面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図22、図23、図24に示す本実施例の自由端端部ユニット11は、合金鋼等の鋼板をプレス成形等により成形して製作され、取付部50のレール2の側面側の両方の側端部50aはレール軌道面4aに沿う角度よりは小さい角度で折り曲げられ、取付部50には止めねじ51を螺合させるためのねじ孔が設けられている。
本実施例の自由端端部ユニット11の取付けは、レール2の両方のレール端部2bに自由端端部ユニット11を配置し、取付部50の両方の側端部50aをレール軌道面4aに引掛け、取付部50のねじ孔に止めねじ51を螺合させて締付ける。
これによりレール2に特別の加工を施すことなく自由端端部ユニット11自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止すると共に、取付部50の下面がレールカバー7の厚さを超える隙間を介してレール2の上面2aと対向して本実施例の保護部として機能する他、止めねじ51が所定の隙間としての隙間δを介してカバー端面7aと対向し、カバー端面7aを当接させる当接部12として機能する。
これによっても、上記実施例7と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、上記実施例1で説明したと同様に自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとし、他方のレール端部に固定端端部ユニットを配置すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
図25は実施例10のキャップを示す正面図、図26は実施例10の自由端端部ユニットを示す正面図、図27は実施例10の自由端端部ユニットを示す側面図、図28は実施例9の自由端端部ユニットを示す側方部分断面図、図29は図28のA−A断面図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施例のレールカバー7は、実施例1のレールカバー7と同様に形成され、そのカバー端面7aはスライダ5の挿入を容易とするために略V字状に形成されている。
図25において、55はキャップであり、樹脂材料を射出成形等によりレール2のレール端部2bの上部とそこに位置するレールカバー7により形成される外形形状に沿う略台形形状の窪みを有す嵌合部56を成形して製作され、嵌合部56の内面には複数の突起57が設けられている。
このキャップ55を自由端端部ユニット11として機能させる場合は、図26、図27に示すように両方のレール端部2bの上部に嵌合部56を嵌め込んで取付ける。
この時、突起部57がレール2の上面2aとレール軌道面4aを押圧して、レール2に特別の加工を施すことなくキャップ55自身の弾性によって自由端端部ユニット11がレール端部2bに係止され、その摩擦力によりスライダ移動方向に移動することを防止すると共に、嵌合部56に掘り込まれた略V字状の窪みが、図28に示すようにレールカバー7の厚さを超える隙間を介してレール2の上面2aと対向して本実施例の保護部として機能する他、図29に示すように略V字状の窪みの端面が、嵌合部56の底面がレール端面2cに当接することにより実施例8と同様に形成された所定の隙間としての先端部の隙間δや他の部位の隙間を介してカバー端面7aと対向し、カバー端面7aを当接させる当接部12として機能する。
これによっても、上記実施例7と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、上記実施例1で説明したと同様に自由端端部ユニット側に設ける所定の隙間を2δとし、他方のレール端部に固定端端部ユニットを配置すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
上記各実施例においては、転動体としてころを用いたリニアガイド装置を例に説明したが、転動体としてボールを用いたリニアガイド装置においても同様に構成することで同様の効果を得ることができる。
上述したように、本発明は、レール端部の少なくとも一方に、レールとカバー端面のスライド移動方向の相対移動を許容する自由端端部ユニットを配置したことによって、レールとレールカバーとの線膨張係数の差に起因する伸びや経時変化に伴う伸びを吸収することができ、レールカバーの中央部付近の浮上がりを防止して防塵性を維持することができるという効果が得られる。
実施例1のリニアガイド装置を示す斜視図 実施例1の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例1の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例1の自由端端部ユニットを示す側面図 実施例2の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例2の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例2の自由端端部ユニットを示す側面図 実施例3の自由端端部ユニットを示す正面方向断面図 実施例3の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例4の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例4の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例5の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例5の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例6の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例6の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例7の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例7の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例7の自由端端部ユニットを示す側面図 実施例8の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例8の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例8の自由端端部ユニットを示す側面図 実施例9の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例9の自由端端部ユニットを示す上面図 実施例9の自由端端部ユニットを示す側面図 実施例10のキャップを示す背面図 実施例10の自由端端部ユニットを示す正面図 実施例10の自由端端部ユニットを示す側面図 実施例10の自由端端部ユニットを示す側方部分断面図 図28のA−A断面図
符号の説明
1 リニアガイド装置
2 レール
2a 上面
2b レール端部
2c レール端面
3 段付ボルト孔
4 軌道凹部
4a、4b レール軌道面
5 スライダ
5a 袖壁
6 エンドキャップ
7 レールカバー
7a カバー端面
8 縁部
9 サイドシール
11 自由端端部ユニット
12 当接部
13 本体部
14a、14b、35a、40a、50a 側端部
15、51 止めねじ
21 ストッパ
22、47 ボルト
23 凹部
25 弾性部材
25a 凸部
26 バネ部材
30 門状部材
30a 側壁部
35 カバー部材
40、50 取付部
41、48 カバー部
45 ストッパ部材
46 ワッシャ
55 キャップ

Claims (5)

  1. 側面に一対のレール転動体ガイド面を有するレールと、該レールの上面を覆うレールカバーと、前記レールを直線的に移動する鞍状のスライダと、前記レール転動体ガイド面を転動する転動体とを備えたリニアガイド装置において、
    前記レールのスライダ移動方向の両方のレール端部の少なくとも一方に、該レール端部に位置する前記レールカバーのカバー端面のスライダ移動方向の相対移動を許容する自由端端部ユニットを配置したことを特徴とするリニアガイド装置。
  2. 請求項1において、
    自由端端部ユニットが、前記カバー端面と所定の隙間を介して配置され、前記カバー端面を当接させる当接部を備えていることを特徴とするリニアガイド装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記自由端端部ユニットが、前記カバー端面を覆う保護部を備えていることを特徴とするリニアガイド装置。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3において、
    前記自由端端部ユニットを、レール端部の一方に配置すると共に、他方に該レール端部に位置する前記レールカバーのカバー端面と前記レールとのスライダ移動方向の相対移動を固定する固定端端部ユニットを配置することを特徴とするリニアガイド装置。
  5. 請求項1から請求項3または請求項4において、
    前記自由端端部ユニットが、自身の弾性により前記レールに係止されていることを特徴とするリニアガイド装置。
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