JP2006008981A - 剥離剤組成物および剥離材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る剥離剤組成物は、下記一般式(1)で表わされる構成単位を含有する(メタ)アクリル酸エステルからなるポリマー(A)と、アミノ樹脂からなる架橋剤(B)とを含み、該ポリマー(A)と架橋剤(B)との重量比(A)/(B)が、99.9/0.1〜30/70であることを特徴とする。
【化1】
(式中、R1は、水素原子またはメチル基を示し、R2は、炭素数12〜28の長鎖アルキル基を示す。)
【選択図】なし
Description
また、前記剥離剤組成物は、酸性触媒を、前記架橋剤(B)100重量部に対して0.01〜10重量部含むことが好ましい。前記酸性触媒としては、無機酸または有機酸であることが好ましい。
前記構成単位(2)としては、炭素数1〜11のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミドまたは酢酸ビニルから導かれる構成単位などが挙げられる。
[剥離剤組成物]
本発明に係る剥離剤組成物は、主剤として(メタ)アクリル酸エステルからなるポリマー(A)と、アミノ樹脂からなる架橋剤(B)とを含有している。なお、本明細書において「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸とメタクリル酸の両者を意味する。
本発明の剥離剤組成物において、主剤として用いられる(メタ)アクリル酸エステルからなるポリマー(以下「ポリマー(A)」ともいう。)は、下記一般式(1)で表わされる構成単位(以下「構成単位(1)」ともいう。)を主構成単位として含有する。
上記アルキル基R2の炭素数が12未満であると剥離性能が低下する傾向にあり、一方
、炭素数が28を超えると取り扱いの際に支障が生じることがある。したがって、ポリマー(A)が炭素数12〜28の長鎖アルキル基を有することにより、剥離性能に優れた剥離層が得られるとともに、取り扱い性などの面において有利である。
クリレート、エチレングリコールメチルエーテル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
上記ポリマー(A)中における構成単位(2)の含有量は、通常、0〜50重量%、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは2〜10重量%である。ポリマー(A)中に構成単位(2)を上記範囲内の量で含有させることにより、ポリマー(A)を含む剥離剤組成物からなる剥離層の剥離力を調整することができる。
本発明の剥離剤組成物は、アミノ樹脂からなる架橋剤(B)を含有する。アミノ樹脂により架橋構造を形成することにより、剥離層の耐溶剤性、耐熱性および基材密着性が向上する。
化学式に示す。
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等のアルキル基などが挙げられる。
本発明の剥離剤組成物において、上記アミノ樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の剥離剤組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、他の添加剤、たとえば、帯電防止剤、界面活性剤、酸化防止剤、滑剤、難燃剤、着色剤、耐光安定剤、耐熱安定剤などを含有していてもよい。
本発明に係る剥離材は、基材上に上記剥離材組成物からなる剥離層を有している。基材
としては、通常用いられている基材であれば、特に制限されることなく用いることができ、たとえば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、トリアセチルセルロース、ポリノルボルネンなどの樹脂からなる樹脂フィルム;
上質紙、無塵紙、グラシン紙、クレーコート紙、樹脂コート紙、ラミネート紙(ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙等)などの紙;
不織布、金属箔などが挙げられる。
m2程度である。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に何ら限定されることはない。
(測定条件)
GPC測定装置:東ソー(株)社製HLC−8020
GPCカラム(以下の順に通過):東ソー(株)社製
TSK guard column HXL−H
TSK gel GMHXL(×2)
TSK gel G2000HXL
測定溶媒:テトラヒドロフラン
測定温度:40℃
<合成例1> ポリマー(A)の合成
攪拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた1Lのフラスコに、ステアリルアクリレート100g、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.5g、トルエン200mLを添加し、窒素気流下、70℃で12時間重合反応を行うことにより、ポリステアリルアクリレート(以下「PSA」ともいう。)を得た。得られたPSAの重量平均分子量は59,000であった。
攪拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた1Lのフラスコに、ステアリルアクリレート90g、2−(パーフルオロオクチル)エチルアクリレート10g、AIBN 0.45g、トルエン200mLを添加し、窒素気流下、70℃で12時間重合反応を行うことにより、ステアリルアクリレートと2−(パーフルオロオクチル)エチルアクリレートとの共重合体(以下「PF8SA」ともいう。)を得た。得られたPF8SAの重量平均分子量は53,000であった。
攪拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた1Lのフラスコに、イソオクチルアクリレート100g、AIBN0.45g、酢酸エチル200mLを添加し、窒素気流下、70℃で12時間重合反応を行うことにより、ポリイソオクチルアクリレート(以下「POA」ともいう。)を得た。得られたPOAの重量平均分子量は86,000であった。
合成例1で得られたPSA100gに、市販のアミノ樹脂(日立化成ポリマー(株)製「テスファイン303」、以下「アミノ樹脂(I)」ともいう。)1gおよびパラトルエンスルホン酸0.03gを添加し、固形分が10重量%となるようにトルエンで希釈して剥離剤組成物1を得た。
合成例2で得られたPF8SA100gに、アミノ樹脂(I)1gおよびパラトルエンスルホン酸0.03gを添加し、固形分が10重量%となるようにトルエンで希釈して剥離剤組成物2を得た。
合成例1で得られたPSA100gに、市販のアミノ樹脂(日立化成ポリマー(株)製「テスアジン3103−60」、以下「アミノ樹脂(II)」ともいう。)1gおよびパラトルエンスルホン酸0.03gを添加し、固形分が10重量%となるようにトルエンで希釈して剥離剤組成物3を得た。
合成例2で得られたPF8SA100gに、アミノ樹脂(II)1gおよびパラトルエンスルホン酸0.03gを添加し、固形分が10重量%となるようにトルエンで希釈して剥離剤組成物4を得た。
合成例1で得られたPSAを固形分が10重量%となるようにトルエンで希釈して剥離剤組成物5を得た。
合成例3で得られたPOAを固形分が10重量%となるように酢酸エチルで希釈して剥離剤組成物6を得た。
上記実施例1〜4および比較例1〜2で得られた剥離フィルムについて、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
得られた剥離フィルムの剥離剤組成物からなる層(剥離層)上に、粘着剤(東洋インキ製造(株)製「BPS−5127」)を、テストコーターを用いて厚みが50μmとなるように塗布し、100℃で2分間乾燥した後の表面状態を目視にて観察した。特に変化が認められなかったものを「○」とし、剥離層が膨潤していたものを「×」とした。
碁盤目試験(JIS K−5400)に従って、得られた剥離フィルムの剥離層に碁盤目状の切れ目を入れて、シリコーン粘着テープ(リンテック(株)製「C−206」)を貼付して剥離した時に基材上に残った目の数を評価した。
得られた剥離フィルムの剥離層上に、粘着剤(東洋インキ製造(株)製「BPS−5127」)を、テストコーターを用いて厚みが50μmとなるように塗布し、100℃で2分間乾燥した後、厚み50μmのPETフィルムを張り合わせて、JIS Z0237に準じて剥離力を測定した。
得られた剥離フィルムの剥離層上に、粘着剤(東洋インキ製造(株)製BPS−5127)を、テストコーターを用いて厚みが50μmとなるように塗布し、100℃で2分間乾燥した後、厚み50μmのPETフィルムを張り合わせた。この積層フィルムを70℃、100g/cm2の加圧下の条件で3日間放置した後、JIS Z0237に準じて剥
離力を測定した。
Claims (6)
- 前記剥離剤組成物が、前記架橋剤(B)100重量部に対して、酸性触媒を0.01〜10重量部含むことを特徴とする請求項1に記載の剥離剤組成物。
- 前記酸性触媒が、無機酸または有機酸であることを特徴とする請求項2に記載の剥離剤組成物。
- 前記ポリマー(A)が、前記構成単位(1)以外の構成単位(2)を0〜50重量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の剥離剤組成物。
- 前記構成単位(2)が、炭素数1〜11のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミドまたは酢酸ビニルから導かれる構成単位であることを特徴とする請求項4に記載の剥離剤組成物。
- 基材の少なくとも片面に、請求項1〜5のいずれかに記載の剥離剤組成物からなる剥離層を有することを特徴とする剥離材。
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