JP2006007813A - 車両のサイドウインド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドウインド部材を大きく開放できるようにする。
【解決手段】サイドドア開口8を開閉するための例えばスライド式のサイドドア2が,サイドドア本体部10とその上方に位置するサイドウインド部材11とを有する。サイドドア本体部10が閉状態のときに,サイドウインド部材11は車体およびサイドドア本体部10に対して後方向にスライドされることによって開かれる(図1の状態から図2の状態へ移行)。サイドウインド部材11が閉じている状態で,サイドドア本体部10を後方向へスライドさせることによって,サイドウインド部材11がサイドドア本体部10と共に後方向へ移動される(図1の状態から図3の状態へ移行)。
【選択図】 図2

Description

本発明は車両のサイドウインド構造に関するものである。
車両,例えば自動車においては,後席用乗員の乗り降りのために,後輪つまりリアホイールハウスの直前位置において,後席用のサイドドアを有するものが多い。特許文献1に示すように,この後席用サイドドアが,前後方向にスライドされることによって開閉されるスライド式とされる車両も多い。そして,特許文献2に示すように,閉状態にあるスライド式のサイドドアの直後方に,リアクォータウインド部材によって覆われたリアクォータウインド開口を有するものもある。
上記サイドドアは,通常,車体側部に形成されたサイドドア開口の下端部を覆うサイドドア本体部と,サイドドア開口の上端部を覆うサイドウインド部材とからなり,サイドウインド部材はサイドドア本体部に支承されて,常時サイドドア本体部と一体に移動されるものとなっているのが通常である。すなわち,サイドウインド部材は,サイドドア本体部に常時支承されていて,サイドドア本体部に対して上下方向に移動されることによりその開閉が行われるようになっており,またサイドドア本体部の開閉に応じて該サイドドア本体部と共に移動するようになっている。
特開2000−103237号公報 特開平5−254346号公報
ところで,最近の車両においては,低床化やドア開口の大型化等のためにリアホイールハウジングがサイドドア本体部側に大きく張り出す傾向にあり,またサイドドア本体部内には側突の衝撃緩和等のためにインパクトバーが配設される等のこともあって,サイドドア本体部内には,サイドウインド部材を十分に下方へ移動させる余裕空間を確保しずらいものとなっている。すなわち,サイドドア開口のうちサイドウインド部材で覆われる部分の面積を大きく設定しても,このサイドウインド部材を十分に下方へ移動させることが困難になっており,このため十分な開放感を得にくいものとなっている。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、サイドウインド部材を大きく開放できるようにした車両のサイドウインド構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車両の側部に形成されたサイドドア開口を開閉するサイドドアが,該サイドドア開口の下端部を覆うサイドドア本体部と,該サイドドア本体部の上方に位置されて該サイドドア開口の上端部を覆うサイドウインド部材とを有する車両のサイドウインド構造において,
前記サイドウインド部材は,前記サイドドア本体部が閉状態から開状態へと操作されたときに該サイドドア本体部と一体に移動可能に該サイドドア本体部に支持されると共に,該サイドドア本体部が閉状態のときに該サイドドア本体部とは独立して開方向となる後方向に移動可能とされている,
ようにしてある。上記解決手法によれば,サイドドア本体部が閉状態のときには,サイドウインド部材を後方へ移動させることによってサイドドア開口の上端部を大きく開放することが可能になる。また,サイドウインド部材は,サイドドア本体部を閉状態から開状態へ移行させるときには,サイドドア本体部と一体となって開方向に移動されるので,開操作を行ったときの違和感を与えることもなく,しかもサイドドア開口を全体的に大きく開くという点でもなんら問題のないものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち,
車体側部には,前記サイドドア開口の上端部の後方において,リアクォータウインド部材によって覆われたリアクォータウインド開口が形成されており,
前記サイドドア本体部が閉状態のときに,該サイドドア本体部とは独立して後方へ移動された前記サイドウインド部材が,前記リアクォータウインド部材に対して車体外方側からオーバラップされる,
ようにすることができる(請求項2対応)。この場合、サイドドア本体部が閉状態のときに,サイドドア本体部と独立して後方へ移動されるサイドウインド部材は,リアクォータウインド部材に対して車体外方側からオーバラップされるので,サイドウインド部材とリアクォータウインド部材との干渉という問題を回避できる。
前記サイドドアが,前記サイドドア本体部を車体に対して前後方向にスライドさせることによって前記サイドドア開口の開閉を行うスライド式とされており,
閉状態にある前記サイドドア本体部の後方に,前記サイドウインド部材をガイドするための前後方向に伸びるガイド部材が車体に配設され,
前記サイドウインド部材は,前記サイドドア本体部を閉状態から開方向となる後方へ移動させたときに,該サイドドア本体部と共に後方へ移動されるように該サイドドア本体部に支持され,
前記サイドウインド部材は,前記サイドドア本体部が閉状態のときに,該サイドドア本体部とは独立して,前記ガイド部材にガイドされつつ後方へ移動可能とされている,
ようにすることができる(請求項3対応)。この場合、サイドドア本体部の開閉方向とサイドウインド部材の開閉方向とを一致させる上で好ましいものとなる。また,ガイド部材によってガイドが行われるので,サイドウインド部材の移動をスムーズに行う上で好ましいものとなる。
スライド式とされた前記サイドドア本体部の開操作を検出する開操作検出手段を有し,
前記開操作検出手段による検出状態に応じて,前記サイドウインド部材が,前記サイドドア本体部と一体に開方向となる後方へ移動される状態と,該サイドドア本体部とは独立して後方へ移動される状態とが選択的に切換えられる,
ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、開操作検出手段の検出結果を利用して,サイドウインド部材の動きの態様を,サイドドア本体部の動きに合致させる状態とするか,あるいはサイドドア本体部とは独立した動きとするかを確実に切換える上で好ましいものとなる。
前記開操作検出手段が,前記サイドドア本体部を閉状態維持のために車体に係止させておくラッチ部材を操作するための開閉ハンドルとされている,
ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、サイドドアに設けられる一般的なドアハンドルを有効に利用して,サイドウインド部材の動きの態様を切換えることができる。
前記スライド式とされたサイドドア本体部は,閉状態から開状態への移行が,一旦車体外方側に若干移動された後に後方へ移動されることにより行われ,
前記閉状態にあるサイドドア本体部が若干車体外方側に移動されたときに,前記サイドウインド部材が該サイドドア本体部と一体に後方に移動可能な状態とされる,
ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、スライド式のサイドドアの動きとして一般的なサイドドア本体部の車体外方側への若干の動きを有効に利用して,サイドウインド部材の動きの態様を切換えることができる。
前記サイドドアが,後輪の直前位置に配設される後席用サイドドアとされている,ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、サイドドア本体部内にサイドウインド部材を十分に下方へ移動させる余裕空間を確保することが困難になり易い後輪の直前に位置されるサイドドアにおいて,そのサイドウインド部材を大きく開放状態とすることができる。
本発明によれば,サイドドアの大きさや,リアホイールハウジングの位置,サイドドア内部構造にかかわらず,サイドウインド部材を大きく開放させることが可能になる。また,サイドドアを開くときには,サイドドア本体部と一体にサイドウインド部材も開くので,違和感を与えることもなく,またサイドドア開口を大きく開口させるという点でもなんら問題のないものとなる。
図1〜図3は,1ボックスカーあるいは1.5ボックスカーの後部を示すもので,1は前席用サイドドア,2は後席用サイドドア,3は後輪,4は後輪を覆う車体側部材となるリアホイールハウジングである。後席用サイドドア2は,後輪3(リアホイールハウジング4)の直前方に位置されている。リアホイールハウジング4の上部はリアフェンダ5とされており,このリアフェンダ5の上方には,リアクォータウインド部材6(で覆われたリアクォータウインド開口7)とされている。
後席用のサイドドア2は,後席用のサイドドア開口8を開閉するものであり,実施形態ではこの後席用のサイドドア2に対して本発明が適用されている。以下このサイドドア2について詳述する。まず,サイドドア2は,前後方向に移動されることによりサイドドア開口8を開閉するようになっており,全体的に前方ストローク端に位置した図1の状態がサイドドア2によってサイドドア開口8が閉じられた閉状態となり,サイドドア2が全体的に後方ストローク端に位置された図3の状態がサイドドア開口8が開かれた開状態となる。
サイドドア2は,サイドドア本体部10とサイドウインド部材11とを有する。サイドドア本体部10は,サイドドア開口8の下端部を覆うもので,既知のようにインナパネルとアウタパネルとにより閉断面構造とされている。また,ガラス等の透視可能部材からなるサイドウインド部材11は,サイドドア開口8の上端部を覆うものとなっている。サイドウインド部材11は,前後方向に移動することによりその開閉(サイドドア開口8の上端部の開閉)を行うようになっている。なお,サイドドア本体部10は,その内部にインパクトバー等が収納されていることや,リアホイールハウジング4が前方はかなり張り出している等の関係もあって,その下部には十分余裕空間を確保することが困難な状況となっており,このため,サイドウインド部材11を十分に下方に移動できないようになっている。すなわち,サイドウインド部材11を上下方向に移動させてその開閉を行う場合は,全開状態であってもサイドウインド部材11の上端部がサイドドア本体部10の上端から上方へかなり露出した状態となり,大きな開放感を得にくい状況となっている。
サイドドア本体部2を,閉状態にある図1の状態から,後方へ移動させて図3に示す開状態とするとき,サイドウインド部材11は,後述するようにサイドドア本体部10と一体になって後方へ移動して,サイドドア開口8が上下方向全体に渡って大きく開放される。また,,図2に示すように,サイドドア本体部2を,閉状態にある図1の状態からサイドウインド部材11のみをサイドドア本体部10とは独立して後方へ移動させることにより,当該サイドウインド部材11(により覆われていたサイドドア開口8の上端部)が大きく開放されることになる。
次に,上述したサイドウインド部材11の第1移動状態と第2移動状態とに関連する部分の構造について,図4以下を参照しつつ説明する。まず,図4において,12は,サイドドア開口8とリアクォータウインド開口7との間に位置された車体部材としてのCピラーである。また,13は,車体側部材としてのリアクォータウインド開口7の後縁部をも構成するDピラーである。リアクォータウインド部材6は,上記Cピラー12とDピラー13とに固定されている(実施形態では開閉不能なはめ殺し状態での取付けとなっている)。
サイドウインド部材11は,後方へ移動されたときに,リアクォータウインド部材6に対して車体外方側からオーバラップするように設定されている。このため,サイドウインド部材11が図1に示す閉状態のときに,図4に示すように,サイドウインド部材11の後端縁部がリアクォータウインド部材6の前端縁部とオーバラップするように設定されて,この間の隙間は,リアクォータウインド部材6に取付けたシール部材14によってシールされる。
車体側には,サイドウインド部材11を前後方向にガイドするためのガイド部材としてのガイドレールが設けられている。すなわち,サイドウインド部材11の上端縁部をガイドするために,図5に示すように,車体側部材となるル−フサイドレール15には,前後方向に伸びる上ガイドレール16が取付けられている。この上ガイドレール16は,サイドドア開口8からリアクォータウインド開口7に渡って長く伸びている。上ガイドレール16は,リアクォータウインド部材6の直車体外方側に位置されて,この上ガイドレール16にサイドウインド部材11の上端縁部に固定したガイド17を係合させることにより,サイドウインド部材11の車幅方向への移動および上方への移動を規制しつつ,前後方向への移動をガイドするようになっている。
サイドウインド部材11の下端縁部をガイドするために,図6に示すように,車体側には,リアクォータウインド開口8の下端縁部の位置でかつリアクォータウインド開口8の長さ範囲において,下ガイドレール20が取付けられている。サイドウインド部材11の下端縁部は,下ガイドレール20内に位置されるガイド21が取付けられて,この下ガイドレール20によってサイドウインド部材11は,車幅方向の移動および下方への移動を規制されつつ,前後方向の移動がガイドされるようになっている。
図7に示すように,サイドドア本体部10にも,前後方向に伸びてサイドウインド部材11をガイドするガイド部材としてのガイドレール30が設けられている。サイドウインド部材11の前端部における下端縁部には,ガイドレール30内に位置するように,車幅方向に短く伸びるガイド29が固定されている。ガイドレール30は,固定レール31と,固定レール31の車幅方向内方側に配設された可動レール32とからなる。可動レール32は,支点32aを中心として,図7,図8に示す起立位置と,起立位置から支点32aを中心として車幅方向内方側に倒れた倒伏位置(図9参照)とを選択的にとり得るようになっている。可動レール32が起立位置にあるとき,サイドウインド部材11の下端縁部は,固定レール31と可動レール32との間に位置されて,その車幅方向の移動が規制されて,前後方向の移動のみが許容された状態となる。
図9に示すように,可動レール32を倒伏位置とすると,サイドウインド部材11の下端縁部は,車幅方向内方側に若干変位することが可能となる。すなわち,サイドドア本体部10の内面側には,ドアトリム部材33が取付けられているが,可動レール32が倒伏位置のときは,サイドウインド部材11は,そのガイド29がドアトリム部材33に対して車幅方向外方側から当接する位置まで車幅方向内方側に向けて変位可能である。上記のように,サイドウインド部材11がドアトリム部材33に車幅方向外方側から当接する位置まで変位したときの変位量は,サイドドア2(サイドドア本体部10)を閉状態から開状態へと移動するときに当初行われるサイドドア本体部10の車幅方向外方側への若干の変位量に対応している。
ドアトリム部材33の前端縁部33a(図7〜図9参照)は,車幅方向に短く伸びるように形状設定されて,サイドウインド部材11がサイドドア本体部10に対して車幅方向内方側に若干相対変位された図9(の実線)の状態では,閉状態にあるサイドウインド部材11のガイド29に対して,若干前方に位置されると共に車幅方向にオーバラップされている。つまり,サイドウインド部材11に対してドアトリム部材33を相対的に後方へ移動させたときに,ドアトリム部材33の前端縁部33aによってサイドウインド部材11が後方へ押圧されるようになっている。
可動レール32の起立状態と倒伏状態との切換えは,図8,図9に示すサイドドア2のドアハンドル34の操作に応じて行われる。この,ドアハンドル34は,従来一般的に行われているように,閉状態にあるサイドドア本体部10を車体側に係止しておくラッチ部材(図示を略す)を操作して,サイドドア本体部10の車体への係合(閉状態の維持状態)と係合解除(開作動可能状態)とを行うものである。このドアハンドル34は,ベルクランク35aを含むリンク機構35を介して前記可動レール32に連結されている。すなわち,サイドドア本体部11が閉状態にあるときは(ドアハンドル34を開方向に操作しない状態では),可動レール32は起立位置とされる。ドアハンドル34を例えば開操作となる車幅方向外方側への引き操作すると,リンク機構35を介して可動レール32が倒伏位置とされる。このように,実施形態では,ドアハンドル34が,サイドドア2の開操作検出手段を構成している。
次に,以上のような構成の作用について説明する。まず,図1に示すように,サイドドア本体部10およびサイドウインド部材11がそれぞれ全閉状態のときにおいて,乗員がサイドウインド部材11を後方へ押圧することにより,サイドウインド部材11がサイドドア本体部10とは独立して後方へ移動して,サイドドア開口8のうちサイドドア本体部10よりも上方部分が大きく開放可能とされる。図1の状態からサイドウインド部材11を全開とした状態が,図2の状態であり,サイドウインド部材11の前端縁部の前後方向位置は,リアクォータウインド部材6の前端縁部とほぼ合致した位置とされる。図2の状態から,乗員がサイドウインド部材11を前方へ押圧することにより,サイドウインド部材11は前方へ向けてつまり図1の閉状態に向けて移動される。
図1の状態から,後席の乗員が乗り降りすべくサイドドア本体部10を後方へ移動させる操作を行うと,サイドドア本体部10と一体となってサイドウインド部材11も後方へ移動される。すなわち,サイドドア本体部10を後方動させるのに先だって,ドアハンドル34を車体外方側に引き操作することによって,サイドドア本体部10が車幅方向外方側に若干変位されて図9(の実線)の状態となり,ドアトリム部材33の前端縁部33aによってサイドウインド部材11を後方へ押圧可能な状態となる。この状態から,サイドドア本体部10を後方へ移動させることによって,サイドウインド部材11がサイドドア本体部10と一体となって後方へ移動されることになる。図3には,サイドドア本体部10およびサイドウインド部材11がそれぞれ後方ストローク端にまで移動されてた全開状態が示される。図2の状態から,サイドドア本体部10を後方へ移動させることにより,図3の状態とすることもできる。
図3の全開状態から,サイドドア本体部10を前方へ移動させることにより,サイドドア本体部10のみが図1の閉状態に向けて前方へ移動され,サイドドア本体部10が前方ストローク端に位置したときは,サイドドア本体部10のみが全閉状態となる図2の状態となる。この図2の状態からは,サイドウインド部材11を前方へ移動させればよい。なお,サイドウインド部材11は,ドアトリム部材33の前端縁部33aに対して後方から当接する位置までは,サイドドア本体部10と独立して前方へ移動させることが可能である。
図11は,サイドドア2に相当するサイドドア2Aが,揺動式とされた場合の例を示し,前述した実施形態と同一構成要素には同一符号を付してある。サイドドア2Aは,その前端縁部に位置されたヒンジ40を中心として後開き式に開閉されるものとなっている。サイドドア2Aにおいては,サイドドア本体部10が,その前端部から上方へ伸びる前サッシ部材41と,前サッシ部材41の上端部から後方へ伸びる上サッシ部材42とを有するが,後サッシ部材は有しないものとなっている。サイドウインド部材11は,上サッシ部材42とサイドドア本体部10の上端縁部に沿って設けられたガイドレール(前記実施形態におけるガイドレール30に相当するが,可動式とはなっていない)とによって,車幅方向の移動および上下方向の移動が規制されつつ,前後方向にスライド可能に支持されている。前サッシ部材41は,サイドウインド部材11が所定以上前方へ移動することを規制する。なお,図11の実施形態において,サイドドア開口7よりも後方部分の構造は前記実施形態の場合と同じである。
図11の実施形態では,サイドドア本体部10が閉状態のときに,サイドウインド部材のみ,サイドドア本体部11とは独立して後方へ移動させることができる。サイドドア本体部10の開閉特に開操作は,サイドウインド部材11が前方ストローク端あるいは後方ストローク端に位置したときにのみ行われるようになっている。このため,例えばリミットスイッチ等の検出手段によって,サイドウインド部材11が前方ストローク端に位置したこと(サイドウインド部材11の全閉状態),あるいは後方ストローク端に位置したこと(サイドウインド部材11が全開状態で,完全にサイドドア本体部10から外れた状態)を検出したことを条件として,サイドドア本体部10の開閉を許容するように設定するのが好ましい(サイドウインド部材11が全閉と全開との中間位置状態のときにサイドドア本体部10を開閉させないようにする)。なお,サイドウインド部材11が中間の開状態位置のときにサイドドア本体部10を開操作しようとしたときは,乗員に警報を発するように設定することもできる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。図1〜図10の実施形態において,サイドドア本体部10と一体にサイドウインド部材11を後方へ移動させるために,ドアトリム部材33を利用することなく,サイドウインド部材11後方へ押圧するための押圧部材をサイドドア本体部10に別途設けるようにしてもよい。可動レール32の起倒は,例えばドアハンドル34の操作に応動して作動する電磁式アクチュエータを利用して行うようにしてもよい。図11の実施形態において,サイドドア2Aは,その揺動中心を後端縁部に有する前開き式であってもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明の一実施形態を示すもので,サイドドアのサイドドア本体部とサイドウインド部材とが共に全閉状態のときを示す側方斜視図。 図1の状態から,サイドウインド部材のみを全開にした状態を示す側方斜視図。 図1の状態から,サイドドア本体部およびサイドウインド部材を共に全開状態にした状態を示す側方斜視図。 図1のX4−X4線相当断面図。 図1のX5−X5線相当断面図。 図1のX6−X6線相当断面図。 図1のX7−X7線相当断面図。 ドアハンドルに連動した可動レールを示すもので,可動レールが起立位置にあるときの状態を示す図7に対応した断面図。 図8に対応した断面図で,可動レールが倒伏位置にあるときの状態を示す。 サイドドアとドアトリム部材と可動レールとを示す分解斜視図。 本発明の別の実施形態を示す要部側方斜視図。
符号の説明
2:サイドドア
3:後輪
4:リアホイールハウジング
6:リアクォータウインド部材
7:リアクォータウインド開口
8:サイドドア開口(乗員乗り降り口)
10:サイドドア本体部
11:サイドウインド部材
16:上ガイドレール(車体側)
20:下ガイドレール(車体側)
30:ガイドレール(サイドドア本体部側)
31:固定レール
32:可動レール
32a:揺動支点
33:ドアトリム部材
33a:前端縁部(サイドウインド部材押圧用)
34:ドアハンドル(開操作検出手段)
35:リンク機構

Claims (7)

  1. 車両の側部に形成されたサイドドア開口を開閉するサイドドアが,該サイドドア開口の下端部を覆うサイドドア本体部と,該サイドドア本体部の上方に位置されて該サイドドア開口の上端部を覆うサイドウインド部材とを有する車両のサイドウインド構造において,
    前記サイドウインド部材は,前記サイドドア本体部が閉状態から開状態へと操作されたときに該サイドドア本体部と一体に移動可能に該サイドドア本体部に支持されると共に,該サイドドア本体部が閉状態のときに該サイドドア本体部とは独立して開方向となる後方向に移動可能とされている,
    ことを特徴とする車両のサイドウインド構造。
  2. 請求項1において,
    車体側部には,前記サイドドア開口の上端部の後方において,リアクォータウインド部材によって覆われたリアクォータウインド開口が形成されており,
    前記サイドドア本体部が閉状態のときに,該サイドドア本体部とは独立して後方へ移動された前記サイドウインド部材が,前記リアクォータウインド部材に対して車体外方側からオーバラップされる,
    ことを特徴とする車両のサイドウインド構造。
  3. 請求項1または請求項2において,
    前記サイドドアが,前記サイドドア本体部を車体に対して前後方向にスライドさせることによって前記サイドドア開口の開閉を行うスライド式とされており,
    閉状態にある前記サイドドア本体部の後方に,前記サイドウインド部材をガイドするための前後方向に伸びるガイド部材が車体に配設され,
    前記サイドウインド部材は,前記サイドドア本体部を閉状態から開方向となる後方へ移動させたときに,該サイドドア本体部と共に後方へ移動されるように該サイドドア本体部に支持され,
    前記サイドウインド部材は,前記サイドドア本体部が閉状態のときに,該サイドドア本体部とは独立して,前記ガイド部材にガイドされつつ後方へ移動可能とされている,
    ことを特徴とする車両のサイドウインド構造。
  4. 請求項3において,
    スライド式とされた前記サイドドア本体部の開操作を検出する開操作検出手段を有し,
    前記開操作検出手段による検出状態に応じて,前記サイドウインド部材が,前記サイドドア本体部と一体に開方向となる後方へ移動される状態と,該サイドドア本体部とは独立して後方へ移動される状態とが選択的に切換えられる,
    ことを特徴とする車両のサイドウインド構造。
  5. 請求項4において,
    前記開操作検出手段が,前記サイドドア本体部を閉状態維持のために車体に係止させておくラッチ部材を操作するための開閉ハンドルとされている,
    ことを特徴とする車両のサイドウインド構造。
  6. 請求項3において、
    前記スライド式とされたサイドドア本体部は,閉状態から開状態への移行が,一旦車体外方側に若干移動された後に後方へ移動されることにより行われ,
    前記閉状態にあるサイドドア本体部が若干車体外方側に移動されたときに,前記サイドウインド部材が該サイドドア本体部と一体に後方に移動可能な状態とされる,
    ことを特徴とする車両のサイドウインド構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記サイドドアが,後輪の直前位置に配設される後席用サイドドアとされている,ことを特徴とする車両のサイドウインド構造。
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