JP2006007646A - 表面保護層の水圧転写方法及び水圧転写品 - Google Patents

表面保護層の水圧転写方法及び水圧転写品 Download PDF

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Abstract

【課題】 水圧転写すべき物品の表面保護層にその成分自体が有する特性に付加的に表面保護機能を向上する。
【解決手段】 表面保護層340を有する転写フィルム316の表面保護層340上に紫外線硬化樹脂組成物320を塗布し、この紫外線硬化樹脂組成物は、表面保護層340を活性化してその付着性を再現すると共に表面保護層340に浸透して表面保護層と渾然一体化し、この状態で転写フィルム316を介して物品10を水中に押し入れ、それによって紫外線硬化樹脂組成物320を含む表面保護層340を物品10に水圧転写し、この物品10に紫外線322を照射して紫外線硬化樹脂組成物320を硬化する。
【選択図】 図2























Description

本発明は、水圧転写方法によって物品の表面に表面保護層を施す際に、この表面保護層の表面特性を向上する水圧転写方法及びこの方法によって得られた水圧転写品に関するものである。
物品の表面に種々の目的で表面保護層を形成することが行われている。例えば、水圧転写法その他の適宜の手段によって模様又は着色等の装飾層が施された物品の表面にこの装飾層の耐摩耗性、耐化学薬品性、耐候性等の表面特性を向上するために表面保護層が施されたり、装飾層を有しない無加飾の物品の表面に光沢性や耐摩耗性、耐化学薬品性、耐候性等の表面特性を向上するために表面保護層が施されたりすることが行われている。
第1の従来技術では、この表面保護層は、物品の表面(加飾物品の場合には装飾層)に紫外線硬化型保護塗料をスプレー塗布し、この紫外線硬化型保護塗料に紫外線を照射して保護塗料を硬化して形成されていた。
しかし、物品の表面に保護塗料をスプレー塗布する方法は、物品の表面全体に亘って表面保護層を均一に施すことが難しい上に、保護塗料を塗布する領域から物品を排出した後に、保護塗料に紫外線を照射するので、この間に表面保護層の上にごみやほこりが付着し易く、従って表面の外観を低下させる欠点があった。
第2の従来技術では、加飾物品を対象として表面保護層を装飾層の水圧転写と同時に行う方法が提案されている(特許文献1参照)。この方法は、水溶性フィルム上に非水溶性樹脂製の透明又は半透明な表面保護層と更にその上に非水溶性の印刷層とを施して保護層付きの転写フィルムを形成し、この保護層付き転写フィルムを物品(被転写体)に水圧転写する方法である。
この方法によれば、水圧転写時に、水圧を利用して転写フィルムに物品の表面を接触させると、水溶性フィルム上の表面保護層と印刷層とが物品の表面に同時に転写されるので、上記の第1の従来技術のように、転写工程後の保護塗料の塗布工程及び硬化工程を必要としないし、装飾層と表面保護層との間にほこりが付着することがないし、表面保護層の厚みが不均一になる虞がない。
このように、この方法は、印刷層の転写と同時に表面保護層が形成されるので、作業工程が簡略化される上に装飾層の外観を悪くすることがないので有利であるが、表面保護層は、ブチルメタクリレート重合体、エチルメタクリレート重合体等の耐溶剤性の低い保護剤から成っているので、耐摩性等を付与して物品の印刷層の表面を機械的に保護することはできるが、種々の薬品等に触れると溶解して表面保護機能を低下し耐候性等が低く、化学的な保護に乏しい欠点があった。
この第2の従来技術に類似しているが、第2の従来技術の表面保護層に紫外線等によって硬化する樹脂を用いた第3の従来技術が提案されている(特許文献2参照)。
この第3の従来技術では、表面保護層が紫外線等によって硬化する樹脂を用いているので、装飾層を機械的又は化学的に表面保護するのに有効であるが、後に述べるように、転写フィルムの最表面にある印刷パターンの付着性を再現する際に好ましくない幾つかの欠点を有する。
即ち、上記の第2の従来技術にも共通していることであるが、転写に際しては、転写フィルム上の表面保護層(第3の従来技術参照)に活性剤やシンナー類を塗布して、表面保護層の付着性を再現しているが、これに用いる活性剤やシンナー類は、その中に含まれている有機溶剤を利用して表面保護層の付着性を回復しているので、工程条件としてその溶剤成分が揮発し終える迄の時間や乾燥条件を見込む必要があり、もし印刷パターンや表面保護層に溶剤成分が残留していると、品質に悪影響を生じてくることがあり、更に作業中に有機溶剤が大気中に放出されたり人体に吸入されたりするので、表面保護層の活性化に有機溶剤を用いることは、有機大気汚染や労働者の健康阻害の元凶として今や早急に対処しなければならない問題となっている。
特開平4−197699号公報 特開2003−200698号公報
本発明が解決しようとする1つの課題は、透明な塗料又はインク等の通常の表面保護層であっても耐化学薬品性や耐候性を向上することができる表面保護層の水圧転写方法を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、有機溶剤を用いることなく転写フィルム上の表面保護層に必要充分な付着性を再現させ、有機溶剤を用いることによって生ずる大気汚染や労働者の健康阻害を回避することができ、また表面保護層を物品の表面に一層強固に付着することができる表面保護層の水圧転写方法を提供することにある。
本発明が解決しようとする更に他の課題は、耐化学薬品性や耐候性を向上することができる表面保護層を有する水圧転写品を提供することにある。
本発明が解決しようとする更に他の課題は、大気汚染や労働者の健康阻害の問題を生ずることなく、表面特性の優れた表面保護層を有する水圧転写品を提供することにある。
本発明の1つの課題解決手段は、水溶性フィルムの上に表面保護層が施されて乾燥状態で形成された表面保護層転写フィルムの表面保護層を物品の表面に水圧転写する方法において、表面保護層転写フィルムの表面保護層上に紫外線硬化樹脂組成物を塗布してこの紫外線硬化樹脂組成物により表面保護層の付着性を再現する工程と、紫外線硬化樹脂組成物を含む表面保護層に物品の表面を押し当てるようにして物品を表面保護層転写フィルムと共に水中へ押し入れる工程と、それによって紫外線硬化樹脂組成物を含む表面保護層が転写された物品に紫外線を照射して紫外線硬化樹脂組成物と表面保護層とを渾然一体化した状態で紫外線硬化樹脂組成物を硬化する工程とを備えていることを特徴とする表面保護層の水圧転写方法を提供することにある。
本発明の上記の課題解決手段において、表面保護層は、溶剤蒸発型乾燥硬化性透明塗料又は透明インクから成っていてもよいし、紫外線硬化樹脂組成物から成っていてもよい。
表面保護層に塗布される紫外線硬化樹脂組成物は、特に無溶剤タイプのものが好ましく、表面保護層は、この無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物の非溶剤活性化成分によって付着性が再現される。この場合、表面保護層の付着性を再現する紫外線硬化樹脂組成物中の非溶剤活性化成分は、光重合性モノマーを含んでいるのが望ましい。また、紫外線を照射する工程は、転写フィルムの水溶性フィルムが物品に巻き付いている間に行われるのが好ましい。
紫外線と表面保護層の付着性を再現する紫外線硬化樹脂組成物とは、電子線と電子線にて硬化する電子線硬化樹脂組成物であってもよい。
本発明の他の課題解決手段は、上記課題解決手段による水圧転写方法によって形成された表面保護層を有することを特徴とする水圧転写品を提供することにある。
この表面保護層は、10枚重ねのガーゼにキシレンを含ませたものを手で擦りつけつつ8往復ワイピングしてなされる耐溶剤性テストで汚損されることないものであるのが望ましい。
このように転写フィルムの表面保護層を紫外線硬化樹脂組成物によって付着性を再現して物品の表面に表面保護層を転写すると、物品の表面に対する機械的及び化学的な保護を強化することができるが、注目すべきことであるが、紫外線硬化樹脂組成物中の光重合性モノマーの如き付着性再現用の組成成分が表面保護層に浸透して表面保護層と紫外線硬化樹脂組成物が渾然一体化して硬化するので、表面保護層の密着性や耐溶剤性を向上することができる。
また、表面保護層は、水圧転写によって施されるので、表面保護層は乱れを生ずることなく均一に形成され、従って物品の表面に高い光沢感を付与することができ、またこの表面保護層が加飾物品に施されると、この表面保護層は、物品表面の外観に深みを付与する。
特に、表面保護層の付着性再現用の紫外線硬化樹脂組成物が無溶剤タイプのものであると、活性化成分の好ましくない揮発性を少なくし、付着性再現を向上し、また大気汚染や労働者の健康阻害の如き作業環境の悪化を防止することができる。
本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に述べると、図1は、本発明が適用される表面保護層の水圧転写方法を概略的に示し、この水圧転写方法は、水溶性フィルム314上に表面保護層340が施されて乾燥状態で形成された転写フィルム316を表面保護層340が上面となるようにして図示しない転写槽内の水318上に供給して浮かばせ、水圧転写すべき物品10をこの転写フィルム316を介して水318の中に押し込んで水圧転写する方法である。
水溶性フィルム314は、水を吸収して湿潤し軟化する例えばポリビニールアルコールを主成分とする水溶性材料から成っている。この水溶性フィルム314は、水圧転写時に、転写槽内の水318に触れて軟化し表面保護されるべき物品に付き回って、水圧転写を行うことができるようにする。
表面保護層340は、耐摩性、耐薬品性を有する適宜の溶剤蒸発型乾燥硬化性透明塗料、透明インクその他の組成物とすることができるが、透明な紫外線硬化樹脂組成物であってもよい。紫外線硬化樹脂組成物は、後に述べるように、表面保護層340に付着性を再現するための材料と同じ紫外線硬化樹脂組成物、特に無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物から成っているのが好ましい。この保護層340は、この水溶性フィルム314の全面上に、適宜の塗布手段によって塗布される。なお、本発明において、「透明」とは、本来の透明以外に、半透明又は着色透明も含む意味で用いられる。また、本発明において、「乾燥状態」とは、表面保護層が塗料、インクである場合には、希釈用の溶剤が揮発し乾燥して硬化している状態をいい、表面保護層が紫外線硬化樹脂組成物である場合には、粘着力や凝集力が低下して見かけ上乾燥している状態をいう。
本発明に用いられる透明塗料又は透明インクは、溶剤溶解性がよく、光沢性があり、柔らかく、伸展性があるものがよく、これらの特性を有する成分(ベヒクル)として、ニトロセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、マレイン酸樹脂、エジンエステル、塩化ゴム、環化ゴム、アクリル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等があり、特に、アクリル樹脂、ウレタン樹脂が有力である。
本発明の方法の特徴は、物品に水圧転写する前に、転写フィルム316の表面保護層340にこの表面保護層340の付着性を再現するために紫外線硬化樹脂組成物320を塗布することにあるが、この紫外線硬化樹脂組成物は、後に詳細に述べる。
本発明の水圧転写方法の具体的な工程の一例が図2に示されており、水溶性フィルム314上に施された表面保護層340が乾燥された状態にある(図2A参照)。図示していないが、実際には、この転写フィルム316は、長尺の水溶性フィルム314に表面保護層340を予め塗布し、乾燥してロール状に巻かれており、転写フィルム316は、このフィルムロールから連続的に繰り出されながら又は適当長さでカットしながら用いられる。
水圧転写を行う際には、転写フィルム316の乾燥された状態にある表面保護層340上に紫外線硬化樹脂組成物320を塗布し(図2B参照)、この紫外線硬化樹脂組成物320によって表面保護層340の付着性が再現した状態で転写フィルム316を転写槽内の水318に浮かばせ(図2C参照)、次いで、物品10の表面10Sに紫外線硬化樹脂組成物320を含む表面保護層340を押し当てるように転写フィルム316と共に物品10を水中に押し入れ(図2D参照)、それによって紫外線硬化樹脂組成物320を含む表面保護層340が転写された物品10に紫外線322を照射して表面保護層340に含まれる紫外線硬化樹脂組成物320を硬化する(図2E参照)。なお、以下の記載では、表面保護層340は、透明塗料又は透明インクである場合について説明するが、すでに述べたように、表面保護層340が紫外線硬化樹脂組成物から成っていてもよく、この場合には、紫外線照射工程によって付着性再現用の紫外線硬化樹脂組成物320と共に表面保護層340である紫外線硬化樹脂組成物も完全硬化される。
図示していないが、実際には、物品10は、逆三角状のコンベヤで搬送されたりロボットアームにより支持されたりしながら水中に押し入れられ、また、場合によっては、表面保護層340上に紫外線硬化樹脂組成物320を塗布する工程(図2B参照)と水318に浮かばせる工程(図2C参照)との工程順序を逆にして、水に浮かばせた転写フィルム316の表面保護層340上に紫外線硬化樹脂組成物320をスプレー塗布して印刷パターンの付着性の再現を行ってもよい。
紫外線硬化樹脂とは、紫外線の化学的作用によって比較的短時間に硬化する樹脂であり、用途に応じて、紫外線硬化型塗料、紫外線硬化型インク、紫外線硬化型接着剤などの形態を採るが、これらは、基本的には、(1)光重合性プレポリマー、(2)光重合性モノマー、(3)光開始剤を必須成分とするものである。なお、紫外線硬化型塗料として市販されているものには、一般にシンナーなどの溶剤が添加されており、紫外線硬化型インクの場合には、アルコール等の溶剤が添加されているものもあるが、一般的な紫外線硬化型インクは、溶剤を含まず、光重合性モノマーを希釈剤として機能させるべく配合されている。
転写フィルム316の表面保護層340に付着性を再現するために表面保護層340に塗布される紫外線硬化樹脂組成物320は、転写フィルム316の乾燥した表面保護層340を適正に活性化して付着性を再現するものであり、この紫外線硬化樹脂は、その用途別の形態に拘わらず、光重合性プレポリマー、光重合性モノマー、光開始剤が必須成分として配合され、紫外線照射により硬化する前の液体状態のものであり、溶剤を含む紫外線硬化型塗料又は紫外線硬化型接着剤の如き紫外線硬化樹脂組成物であってもよいが、紫外線硬化型インクの如き溶剤を含まない紫外線硬化樹脂組成物であってもよく、溶剤含有タイプの紫外線硬樹脂組成物の一例と無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物の一例とを下記に掲げる。
(溶剤含有タイプの紫外線硬化樹脂組成物)
(1)オリゴマー(光重合性プレポリマー) 30〜50重量%
(2)多官能性アクリレート(光重合性モノマー) 10〜30重量%
(3)単官能性アクリレート(光重合性モノマー) 10〜40重量%
(4)非反応添加物 1〜20重量%
(5)光開始剤 0.5〜5重量%
(6)溶剤 残部
(無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物)
(1)オリゴマー(光重合性プレポリマー) 30〜50重量%
(2)多官能性アクリレート(光重合性モノマー) 10〜30重量%
(3)単官能性アクリレート(光重合性モノマー) 10〜40重量%
(5)光開始剤 0.5〜5重量%
(4)非反応添加物 1〜20重量%
本発明で用いられる「紫外線硬化樹脂組成物」は、溶剤を添加しない無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物であるのが特に好ましいが、その理由は、本発明においては、転写フィルム316の表面保護層の付着性を再現させるのは、無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物中の非溶剤活性化成分、典型的には光重合性モノマーに因ろうとするからである。
光重合性プレポリマーは、光化学作用によって更に硬化し得るポリマーであって、光重合性不飽和ポリマーと呼ばれたり、ベースレジンや光重合性オリゴマーとも言われている。そして、これは、硬化後の塗膜としての基本的な諸物性に影響を与える基本成分であり、所望特性に応じて、アクリル系オリゴマー、ポリエステル系オリゴマー、エポキシアクリレート系オリゴマー、ウレタンアクリレート系オリゴマー等の何れかを単独又は任意に組み合わせて使用することができる。なお、光重合性プレポリマーは、最終的なポリマー程に重合度は高くないが、モノマーでもなく、ある程度重合したものであるので、相応の粘度を有しており、使用時の作業性を考慮して希釈剤が必要とされる。
光重合性モノマーは、光重合性プレポリマーの希釈剤の役割を果たして、樹脂組成物の実用上の作業性を確保すると共に、紫外線が照射された際には、それ自身が重合に関与するものであり、官能基が一つある単官能性モノマーと、官能基が二つ以上ある多官能性モノマーとがある。単官能性モノマーは、物品との密着性を向上させたり、硬化後の塗膜に柔軟性を付与したりする機能を有し、また多官能性モノマーは、プレポリマー分子間を橋渡しする架橋剤の役割をも有する。例えば、ポリアクリル酸メチル等のポリアクリレ−トは、架橋による塗膜の収縮作用を緩和する目的で使用される。塗膜の収縮力が高くなると、塗膜の付着性を低下するので、ポリアクリレートは、これを防止するのに役立つ。これら光重合性モノマーは、紫外線硬化樹脂組成物の粘度調整用の希釈剤として機能するのであるが、本発明においては、乾燥状態にある印刷パターンの付着性を再現する機能成分としても働くことになる。
光開始剤は、紫外線を吸収して重合反応を開始させるもので、光重合開始剤とも呼ばれ、紫外線硬化反応がラジカル反応である場合にはアセトフェノン、ベンゾフェノン等を使用することができ、紫外線硬化反応がイオン反応である場合にはジアゾ化合物等を使用することができる。
紫外線硬化樹脂組成物には、この他、必要に応じて、増感剤、充填材、不活性有機ポリマー、レべリング剤、チキソトロピー付与剤、熱重合禁止剤等が添加されていてもよい。
紫外線硬化樹脂組成物320を塗布する工程は、グラビアロール、ミヤバー又はスプレーの何れかの方法で行うことができるが、スプレー塗布方法は、多量の塗料を浪費する傾向があるので、グラビアロール塗布方法又はミヤバー塗布方法が好ましい。
表面保護層340の上に紫外線硬化樹脂組成物320を塗布すると、紫外線硬化樹脂組成物320中の光重合性モノマー(単官能性アクリレートモノマーや多官能性アクリレートモノマー)が乾燥した表面保護層340を溶解しながらこの表面保護層340に浸透し、これらを溶解して、表面保護層340に表面保護層340の塗布後と同様な湿潤状態である付着性を再現する。なお、表面保護層340が溶剤含有タイプの紫外線硬化樹脂である場合には、溶剤等も表面保護層340の溶解に寄与する。このように、紫外線硬化樹脂組成物320は、従来から用いられていた活性剤と同等の機能を発揮することができ、活性剤やシンナー等の塗布を省略することができるのは勿論、光重合性モノマーを始めとする紫外線硬化樹脂組成物中の各成分は、一般に、溶剤等と比べて遥かに揮発性が低いので、再現した付着性の度合がその後に変動したり低下したりすることが少なく、表面保護層340に安定した活性化が望める。
また、このように紫外線硬化樹脂組成物を塗布して付着性が再現された表面保護層340を物品10に転写して、紫外線322を照射すると、光重合性モノマー等の紫外線硬化樹脂組成物320の各成分が表面保護層340の成分中に浸透して紫外線硬化樹脂組成物320と表面保護層340とが渾然一体となった状態にて硬化されることとなり、表面保護層340にその成分が持っている耐摩性等の機械的表面特性に、耐溶剤性、耐薬品性等の化学的な表面保護機能が付加される上に、物品10の表面10Sと表面保護層340との密着性が一層向上することとなる。表面保護層340が紫外線硬化樹脂組成物から成っている場合には、紫外線硬化樹脂組成物320の紫外線硬化と同時に、表面保護層340である紫外線硬化樹脂組成物も硬化する。なお、図2Bでは、表面保護層340の成分と紫外線硬化樹脂組成物320とが渾然一体化した状態では示されていないが、これは、図面上そのように表現すると、両者が区別できなくなるため、便宜的に層状に記載されていることを理解すべきである。また、紫外線照射後、光重合性モノマーは、自身自らが重合に参加するので、これが遊離して、その後に悪さを生ずることもない。
表面保護層320が紫外線硬化型塗料のように溶剤が添加されている紫外線硬化樹脂組成物よりも無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂の方が好ましい理由は、次の通りである。すなわち、紫外線硬化樹脂は紫外線照射により短時間で硬化されるので、溶剤含有タイプの紫外線硬化樹脂を使用した場合、この溶剤が揮発性の高い低沸点溶剤であると、物品が水中へ押し入れられる時に揮発してしまっていて付着性の不足による転写不良を起こすことになり、また逆に揮発し難い高沸点溶剤が添加されていると、物品が水中へ押し入れられる時に付着性不足の問題は回避できるが、紫外線照射作業は、溶剤が完全に揮発するまで待たなければならないし、溶剤の揮発が不充分なうちに紫外線照射すると、溶剤を内包した状態で紫外線硬化型樹脂成分を硬化させることになって、その後において欠陥を生ずる事態となる。このように、低沸点溶剤であれ、高沸点溶剤であれ、溶剤が添加された紫外線硬化樹脂組成物を用いると、大気汚染や人体吸引による健康阻害を生ずる他に、工程処理上又は品質上の数々の問題を生ずるおそれがある。
一方、無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物320を用いると、粘度調整の目的で光重合性モノマーが希釈剤としても機能させることができるために、溶剤含有タイプのものに比べて多く調合されるので、無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物320中の非溶剤活性化成分、典型的には光重合性モノマーによる作用だけで必要且つ充分で安定した付着性を再現することができ、更には、紫外線硬化樹脂組成物320と表面保護層340とが渾然一体化して硬化して、従来技術で用いられている溶剤に相当する機能を有する光重合性モノマー自身が重合に参加するので、その後、この光重合性モノマーが遊離等して悪さをすることがない。
紫外線24の照射は、紫外線硬化樹脂組成物320を含む表面保護層340が転写された物品10に転写フィルム316の水溶性フィルム314が巻き付いている間に行われるのが好ましく、従って、紫外線照射工程は、物品10がまだ水中にあるか、物品10が水中から出た後であって水溶性フィルム314を除去するための水洗作業の前に行われるのが好ましい。なお、紫外線322は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプの如き光源ランプと照射器(ランプハウス)を含む公知の紫外線硬化装置によって照射される。
このように、水溶性フィルム314が物品10に巻き付いている間に紫外線322を照射すると、表面保護層340が完全に乾く前にごみ等が付着して固着したままとなるようなことがなく、水溶性フィルム314が除去された時点では表面保護層340は硬化しているので、ごみ付着の可能性を低減することができ、外観の良好な表面保護層340’(図3参照)を容易に得ることができる。なお、紫外線322の照射は、物品10がクリーンルームのようなトンネル等の如きごみや埃のない環境下で行なわれる場合には、物品10から水溶性フィルム314が洗い流された後に行ってもよいことは勿論である。
その後、図2Fに示すように、水シャワー324を噴射して物品10を水洗し、物品10上を覆った状態となっている転写フィルム316の水溶性フィルム314を除去する。次いで、図2Gに示すように、紫外線硬化樹脂組成物320を含む表面保護層340が転写された物品10に熱風326を当てて物品10の表面を乾燥し、表面保護層320’を有する製品310’を完成する(図3参照)。
このようにして、物品10の表面に表面保護層320’を施すと、この表面保護層320’は、物品10の外観に深みを付与し、また物品の表面の機械的及び化学的な保護を更に強化することとなる。
また、紫外線硬化樹脂組成物が無溶剤タイプのものであると、上記のように種々の利点を得ることができるが、此処で言う無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物における「無溶剤タイプ」とは、溶剤成分が絶対零という意味ではなく、紫外線硬化樹脂組成物における非溶剤活性化成分、典型的には光重合性モノマーによる表面保護層320の再付着化機能を必要且つ充分に得ることができればよく、モノマーやプレポリマーを製造する際に用いた溶剤成分が残留しているのを排除するものではない。また同様に、「無溶剤タイプ」は、光重合性モノマー等の揮発性が絶対零と言うのではなく、溶剤ほど高くはないという意味であり、実用上無視できる程度の揮発性を有していてもよいことは勿論である。更に、水圧転写作業には設備投資や安全管理が求められるが、光重合性プレポリマー、光重合性モノマーを必須成分とし、より高いエネルギーの電子線を照射して硬化させることによって光開始剤を省略することができる電子線硬化樹脂組成物は、光重合性モノマーが活性化機能を有し、またこの光重合性モノマー自体が重合に参加して、光開始剤を含む本来の紫外線硬化樹脂組成物と同様に作用することができるので、本発明における紫外線硬化樹脂組成物の概念には、このような電子線硬化樹脂組成物も含むことを理解すべきである。
上記の実施の形態では、物品10は、加飾されていないものであったが、図4に示すように、水圧転写又は他の適宜の手段によって装飾層30’が施された物品10’に上記と同様の方法で表面保護層340’を水圧転写してもよいことはもちろんである。
(実施例1)
本発明の実施の形態による具体的実施例(実施例1)では、ポリビニールアルコールを主成分とする無垢の水溶性フィルム上に、物品の表面保護層としてザ・インクテック株式会社製の商品名KLCF改3メジュウムと酢酸エチルとを1:1で混合したものを#100メッシュ−60μの全面塗布用の版胴を用いたグラビア塗布方法によって全面均一に塗布し、常温の風を数秒間吹き付けて乾燥して表面保護層転写フィルムを得た。この転写フィルムを用いて無加飾物品の表面に、図2A乃至図2Gに示す工程順で表面保護層を水圧転写した。この際、転写フィルムの表面保護層に塗布して表面保護層に付着性を再現するために、藤倉化成株式会社からフジハードHH9986U−N7の商品名で市販されている紫外線硬化型塗料である紫外線硬化樹脂組成物を主成分として使用した。この紫外線硬化型塗料は、転写フィルムを転写槽内に導入する直前にミヤバー塗布方法によって転写フィルムの表面保護層上に塗布し、このようにして塗布された紫外線硬化型塗料を有する転写フィルムを転写槽の水面上に浮かばせ、この紫外線硬化型塗料によって表面保護層の付着性を再現させた後に、転写フィルムを介して物品を水中に押し込んだ。このようにして物品の表面に表面保護層を転写した後、物品を水中から取り出し、紫外線を照射し、水洗、乾燥を行って図3に示すような表面保護層340’を有する水圧転写品(製品)310’を得た。
(実施例2)
本発明の実施の形態による他の具体的実施例(実施例2)として、ポリビニールアルコールを主成分とする無垢の水溶性フィルム上に、表面保護層として武蔵塗料株式会社製の商品名「プラエース」と称されるアクリルラッカーと酢酸エチルとを1:1で混合させたものを実施例1と同様の方法で塗布し、乾燥して表面保護層転写フィルムを得た。この転写フィルムを用いて、水圧転写によって加飾したがその上にトップコートが施されていない水圧転写品に図2A乃至図2Gと同じ方法で水圧転写して図4に示す水圧転写品310’を得た。この実施例は、転写フィルムの表面保護層に塗布してこの表面保護層に付着性を再現するために、帝国インキ製造株式会社からUV型スクリーンインキの商品名で「UV PAL−000 メジュウム」として市販されている紫外線硬化型インクである無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物を使用したことを除いて実施例1と同じである。
実施例1及び2のいずれも表面保護層340を良好に水圧転写することができ、このようにして得られた表面保護層340’は、表面の乱れ(凹凸)がほとんどがなく均一な膜厚を有し、良好な光沢感を有していた。実施例2で得られた水圧転写品(A)は、トップコート用の表面保護層と加飾用の印刷パターンとを一度の水圧転写によって同時に形成した水圧転写品(B)に比べて、表面の乱れがより少ない均一な膜厚を有して良好な光沢感がもたらされて高級感がある深みが付与されることが確認された。これは、従来のスプレー塗装手法によって装飾層の上にアクリル系樹脂を塗布、乾燥して形成されたトップコート付き水圧転写品(C)と同等の光沢感であった。
また、実施例1、2で得られた水圧転写品の表面保護層の密着性を碁盤目テープ法(1mm碁盤目クロス100升)でテストしたところ、いずれの実施例も、物品の表面(無加飾成形品の表面又は加飾成形品の装飾層)に対する密着性は、従来のトップコート層付き水圧転写品(C)と同等の密着性を有することが確認された。
一方、耐溶剤性のテストとして10枚重ねのガーゼにキシレンを含ませたものを製品(水圧転写品)の表面に手で擦りつけつつ8往復ワイピングしてみたところ、実施例1及び2のいずれも、良好な耐溶剤性を示すことが確認された。
実施例1では、射出成形等によって成形された物品(成形品)の表面に必要に応じて適宜の表面処理を施した上で、表面保護層を形成しているが、これは、例えば、スプレーガンを備えた塗装ロボットによって表面保護層を形成した場合と同等の表面仕上がり(膜厚が均一で光沢感が整った仕上がり)を有し、スプレーガンによる塗装が多少不慣れな作業者が行う場合よりも遙かに均一で光沢感が整った表面保護層を得ることができた。
また、実施例2は、水圧転写によって得られた物品10’の装飾層30’の上に、透明インク又は透明塗料を全面一様に塗布して得られた無地印刷層を水圧転写するという同様な工程を繰り返す作業の例であるということができる。
本発明の水圧転写方法によれば、物品に転写される転写フィルム上の表面保護層に紫外線硬化樹脂組成物を塗布して表面保護層の付着性を再現すると共に、紫外線硬化樹脂組成物が表面保護層に浸透するので、転写後の紫外線硬化によって表面保護層には表面保護層の成分自体が有する表面保護特性に紫外線硬化樹脂組成物の浸透硬化による表面保護機能が付加され、産業上の利用性が著しく向上する。
本発明に用いられる水圧転写方法の概略を示す概略図である。 本発明の形態による表面保護層の水圧転写方法の1つの形態を工程順に示し、図2Aは、表面保護層転写フィルムの断面図、図2Bは、転写フィルムの表面保護層に紫外線硬化樹脂組成物を塗布した状態の断面図、図2Cは、図15Bの転写フィルムを水面に浮かばせた状態の断面図、図2Dは、水圧転写すべき加飾されていない物品を水中に押し込む直前の状態の断面図、図2Eは、水圧転写後紫外線を照射する状態の断面図、図2Fは、物品から水溶性フィルムを水洗する状態の断面図、図2Gは、物品の表面を乾燥する状態の断面図である。 図2の方法によって得られた製品の拡大断面図である。 図2の方法と同様の方法であるが、加飾されている物品に水圧転写によって表面保護層が施された製品の拡大断面図である。
符号の説明
10 物品
10’ 製品
30’ 装飾層
310’ 表面保護層を有する製品
314 水溶性フィルム
340 表面保護層
316 転写フィルム
318 水
320 紫外線硬化樹脂組成物
322 紫外線
324 水シャワー
326 熱風








Claims (9)

  1. 水溶性フィルムの上に表面保護層が施され乾燥状態で形成された表面保護層転写フィルムの前記表面保護層を物品の表面に水圧転写する方法において、前記表面保護層転写フィルムの前記表面保護層上に紫外線硬化樹脂組成物を塗布して前記紫外線硬化樹脂組成物により前記表面保護層の付着性を再現する工程と、前記紫外線硬化樹脂組成物を含む前記表面保護層に前記物品の表面を押し当てるようにして前記物品を前記表面保護層転写フィルムと共に水中へ押し入れる工程と、それによって前記紫外線硬化樹脂組成物を含む表面保護層が転写された物品に紫外線を照射して前記紫外線硬化樹脂組成物と前記表面保護層とを渾然一体化した状態で前記紫外線硬化樹脂組成物を硬化する工程とを備えていることを特徴とする表面保護層の水圧転写方法。
  2. 請求項1に記載の水圧転写方法であって、前記表面保護層は、溶剤蒸発型乾燥硬化性透明塗料又は透明インクから成っていることを特徴とする表面保護層の水圧転写方法。
  3. 請求項1又は2に記載の水圧転写方法であって、前記表面保護層は、紫外線硬化樹脂組成物から成っていることを特徴とする水圧転写方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の水圧転写方法であって、前記表面保護層に塗布される紫外線硬化樹脂組成物は、無溶剤タイプのものであり、前記表面保護層は、前記無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物の非溶剤活性化成分によって付着性が再現されることを特徴とする表面保護層の水圧転写方法。
  5. 請求項4に記載の水圧転写方法であって、前記表面保護層の付着性を再現する紫外線硬化樹脂組成物中の非溶剤活性化成分は、光重合性モノマーを含むことを特徴とする表面保護層の水圧転写方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の水圧転写方法であって、前記紫外線を照射する工程は、前記転写フィルムの水溶性フィルムが前記物品に巻き付いている間に行われることを特徴とする水圧転写方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の水圧転写方法であって、前記紫外線と前記表面保護層の付着性を再現する紫外線硬化樹脂組成物とは、電子線と電子線にて硬化する電子線硬化樹脂組成物であることを特徴とする水圧転写方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の水圧転写方法によって形成された表面保護層を有することを特徴とする水圧転写品。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の水圧転写方法によって形成された表面保護層を有し、前記表面保護層は、10枚重ねのガーゼにキシレンを含ませたものを手で擦りつけつつ8往復ワイピングしてなされる耐溶剤性テストで汚損されることないものであることを特徴とする水圧転写品。




















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