JP2006007330A - 切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
この発明は、ガン形状の駆動工具に対して着脱自在となる切断工具において、切断された素材によって切断工具の進行が妨げられることなく、長い距離を容易且つ迅速に切断して作業性を向上することができる切断工具を提供することを目的とする。
【解決手段】
切断工具1は、電動工具2に対して着脱自在に装着するプラスチック製のマウント部材10と、このマウント部材10に対して後端が固定され、前端に固定刃11aを形成した固定ブレード部材11と、後端で回転駆動軸3からの駆動力を受け、前端に揺動刃12aを形成した揺動ブレード部材12と、固定ブレード部材11に対して揺動ブレード部材12を揺動自在に枢着する枢軸ボルト13と、マウント部材10の装着時の締め付けを行う締付けボルト14とからなる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、金属板や革シート等の素材を容易に切断できる切断工具、特に、ガン形状の駆動工具に対して着脱自在に装着して使用する切断工具に関する。
従来、金属板や革シート等は金切りバサミ等の手工具で切断していた。しかし、作業者の負担が大きいことから、現在では電動工具等の自動工具で切断するものが数多く提案され、実用化されている。
しかしながら、これらの工具は切断用の専用工具として構成されているため、例えば、切断以外の作業を行う場合には、複数の専用工具を作業場所に搬送する必要があり、また、これら専用工具の収納も面倒であるといった問題があった。
そこで、このような問題を解決するものとして、下記特許文献1が提案されている。この特許文献1は、ガン形状の電動工具に対して着脱自在の切断工具(ブレードユニット)を設け、この切断工具を他の工具と取り替えることで、専用工具の搬送及び収納を不要としたものである。
また、この切断工具は、ガン形状の電動工具に対して着脱自在となるため、他の工具と動力源を共通化することができ、作業者の作業の幅を広げることができるといった効果も奏する。
特開2002−28879号公報
ところで、切断工具には、長い距離を容易且つ迅速に切断できるように構成して、作業性をより向上することが求められる。
この点、特許文献1の切断工具を見てみると、その切断部は、単に平板状の二枚の切断刃(固定ブレードと揺動ブレード)を重ね合わせたものに過ぎない。
このように平板状の切断刃で切断部を構成した場合、長い距離を切断する際、素材が紙のような柔らかいものであれば、切断された素材が容易に変形するため、切断作業に伴う切断工具の進行が妨げられないが、金属板のような剛性のある素材では、切断された素材が変形しないため、そのままの形状を維持した状態で切断位置に留まり、切断工具に干渉して、切断工具の進行を妨げるといった問題がある。
特に、ガン形状の駆動工具に装着した場合には、駆動工具のグリップ部分が進行方向と直交する方向に大きく突出するため、こうしたグリップ部分等に切断された素材が干渉して、素材を上手く切断できないといった問題がある。
そこで、この発明は、ガン形状の駆動工具に対して着脱自在となる切断工具において、切断された素材によって切断工具の進行が妨げられることなく、長い距離を容易且つ迅速に切断して作業性を向上することができる切断工具を提供することを目的とする。
この発明の切断工具は、ガン形状の駆動工具に対して着脱自在となる切断工具であって、前記駆動工具に対して装着固定される装着部と、該装着部に後端が固定され、前端に固定刃を形成した固定部材と、該固定部材の長手方向中央に、支点となる枢軸部材を介して揺動自在に枢着され、前端に揺動刃を形成し、後端に駆動工具からの駆動力を受ける受部を形成した揺動部材とを備え、該固定刃と揺動刃がなす切断刃ラインを、前方視で揺動部材の揺動方向に直交する直交ラインから所定の第一傾斜角で傾斜するように設定し、該固定刃と揺動刃の側部に、それぞれ切断された二つの素材を切断刃ラインと直交する反対方向に案内する案内傾斜部を形成したものである。
上記構成によれば、切断工具は、装置部によって駆動工具に対して装着固定され、固定部材の固定刃と、駆動工具の駆動力を受ける揺動部材の揺動刃とによって素材を切断する。そして、この切断時に、該固定刃と揺動刃のなす切断刃ラインを、前方視で所定の第一傾斜角で傾斜させているため、素材を第一傾斜角で傾斜させた状態で切断することになり、その切断された二つの素材を、固定刃と揺動刃の側部に形成した案内傾斜部で、切断刃ラインと直交する反対方向に案内することになる。
すなわち、素材を切断工具に対して第一傾斜角で傾斜させた状態で切断し、その切断された二つの素材を、案内傾斜部で一方を斜め上方に案内し、他方を斜め下方に案内することになる。
このように、切断された二つの素材が、案内されて斜め方向に分断して移行するため、切断された素材が切断工具に干渉することはない。
なお、切断刃ラインとは、揺動刃の刃先と固定刃の刃先が当接してなす線をいい、その線上で素材を切断していくものである。
また、ガン形状の駆動工具には、電動工具やエア工具等が含まれ、作業者がガン(拳銃)のようにグリップ部を握って操作を行うものであれば、駆動源は特に限定されるものではない。
この発明の一実施態様においては、前記第一傾斜角を約30度に設定したものである。
上記構成によれば、第一傾斜角が約30度となることで、固定刃と揺動刃で切断された素材は、切断工具に対して第一傾斜角と直交する角度、すなわち約60度の傾斜角で分断されて移行することになる。
このように、切断された素材が、約60度の傾斜角で分断されて移行することで、作業者は、切断された一方の素材を手で持ちながら、切断位置を目視して切断作業を行うことができるため、より長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
この発明の一実施態様においては、前記固定刃と前記揺動刃がなす切断刃ラインを、側方視で前記装着部が該切断刃ラインの延長線上に位置しないように、前記直交ラインから所定の第二傾斜角で傾斜するように設定したものである。
上記構成によれば、固定刃と揺動刃のなす切断刃ラインを、側方視で装着部が切断刃ラインの延長線上に位置しないように、所定の第二傾斜角で傾斜させているため、切断工具で素材を切断していく際に、側方から見て切断された素材が装着部に干渉することはない。このため、切断された素材が切断工具の進行を妨げるおそれを少なくすることができ、長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第二傾斜角を約35度に設定したものである。
上記構成によれば、第二傾斜角が約35度となることで、駆動工具のグリップ部を立てて(通常の姿勢状態)、切断作業を行った場合でも、切断された素材がグリップ部に干渉するおそれを無くすことができる。このため、より長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
この発明の一実施態様においては、前記固定刃と前記揺動刃がなす切断刃ラインを、上方視で前記装着部が該切断刃ラインの延長線上に位置しないように、前記揺動方向から所定の第三傾斜角で傾斜するように設定したものである。
上記構成によれば、固定刃と揺動刃のなす切断刃ラインを、上方視で装着部が切断刃ラインの延長線上に位置しないように、所定の第三傾斜角で傾斜させているため、切断工具で素材を切断していく際に、切断された素材は、固定刃と揺動刃の部分を通り抜け、装着部に干渉することはない。このため、より長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第三傾斜角を約10度に設定したものである。
上記構成によれば、第三傾斜角が約10度となることで、作業者が駆動工具を押圧していく方向と切断方向とのズレがさほど大きくないため、切断作業の際に、作業者に違和感を感じないようにさせつつ、切断された素材の装着部への干渉を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記装着部に、前記駆動工具に対する装着位置を360度自由に回転して変更できる装着位置変更手段を設けたものである。
上記構成によれば、装着部に設けた装着位置変更手段で、駆動工具に対する切断工具の装着位置を360度自由に回転して変更することになる。このように、装着位置変更手段を設けることで、切断工具の装着位置を360度自由に回転して変更できるため、例えば、切断する素材が傾斜又は垂直に延びる板材のような場合にも、作業者が切断操作をしやすい位置で切断作業を行うことができるため、作業者に無理な姿勢を強いることなく、切断作業を行わせることができる。よって、切断作業の作業性を向上することができる。
この発明の一実施態様においては、前記装着部の前面に、揺動部材の揺動スペースのみを開口した安全カバー部を形成したものである。
上記構成によれば、装着部の前面に、揺動部材の揺動スペースのみを開口した安全カバー部を形成したため、装着部内に、誤って指などが入り込むおそれをなくすことができ、切断作業時の安全性を高めることができる。
この発明によれば、素材を切断工具に対して第一傾斜角で傾斜させた状態で切断し、その切断された二つの素材を、案内傾斜部で一方を斜め上方に案内し、他方を斜め下方に案内する。
このように、切断された二つの素材が案内されて、斜め方向に分断して移行するため、切断された素材が切断工具に干渉することはない。
したがって、ガン形状の駆動工具に対して着脱自在となる切断工具において、切断された素材によって切断工具の進行が妨げられることなく、長い距離を容易且つ迅速に切断して作業性を向上することができる。
また、この切断工具によると、平板状の金属板や革シート、さらには、波状の金属板やトタン板等の複雑な形状の板材についても容易に切断することができる。
以下、図面に基づいて、この発明の実施形態を詳述する。
図1は、本実施形態の切断工具1を、ガン形状の充電式電動工具2に装着した状態の全体側面図、図2は切断工具1単体を前方上部から見た斜視図、図3は同様に後方上部からの斜視図、図4は前方下部からの斜視図、図5は後方下部からの斜視図である。
本実施形態の切断工具1は、図1に示すように、ガン形状の電動工具2に装着した状態で使用する。すなわち、電動工具2の先端部2aに装着することで、電動駆動された回転駆動軸3から駆動力を受けて、金属板(例えば、アルミニウムや鉄等の板材)や革シート等の素材を切断するように構成している。
なお、電動工具2自体は、従来から知られている一般的なものであり、駆動源たるモータMを内部に備えた本体部4aと作業者が握るクリップ部4bとでケーシング4を構成して、グリップ部4bの前部に設けたトリガースイッチ5で回転駆動軸3のオン・オフ及び回転速度を調整できるように構成されている。グリップ部4bの下部に設けているのはバッテリー6である。
本切断工具1は、電動工具2に対して着脱自在に装着するプラスチック製のマウント部材10と、このマウント部材10に対して後端が固定され、前端に固定刃11aを形成した固定ブレード部材11と、後端で回転駆動軸3からの駆動力を受け、前端に揺動刃12aを形成した揺動ブレード部材12と、固定ブレード部材11に対して揺動ブレード部材12を揺動自在に枢着する枢軸ボルト13と、マウント部材10の装着時の締め付けを行う締付けボルト14とからなる。
前述のプラスチック製のマウント部材10は、図3、図5に示すように、後部に電動工具2に装着される開口部10aを有した略円筒形状で構成しており、その内径を電動工具2の先端部の外径に略一致する大きさに設定することで、電動工具2の先端部に嵌合装着されるように構成している。なお、先端部の径が小さい電動工具2に対しては、別途アダプター等を用いて装着するようにしてもよい。
また、このマウント部材10の上部には、固定ブレード部材11を固定する固定部15を設けている。すなわち、固定ブレード部材11の後端ロッド部11bを両側から挟持して、前後2つの固定ボルト16,16で締付け固定することで、固定ブレード部材11を固定している。
さらに、マウント部材10の前部には、図2、図4に示すように、揺動ブレード部材12の揺動スペースのみを開口(図面で上下方向に延びるスリット穴17)する安全カバー部18を設けている。この安全カバー部18を設けることにより、マウント部材10内に、外部から誤って指などが入り込むおそれをなくしている。
前述の固定ブレード部材11は、その後端に前述のマウント部材10の固定部15に固定される後端ロッド部11bを設け、その長手方向中央に下方に屈曲する屈曲部11cを設けるとともに枢軸ボルト13を挿通する軸支穴11dを形成し、その前端には上方に屈曲し且つ斜め側方に延びる案内傾斜部11eを有する固定刃11aを形成している。
この固定ブレード部材11は、常時固定されており、固定刃11aは切断作業時においても揺動しないように構成している。
前述の揺動ブレード部材12は、その後端に安全カバー部18のスリット穴17からマウント部材10内に挿入される矩形形状の挿入部12bを設け、その長手方向中央に上方に屈曲する屈曲部12cを設けるとともに、枢軸ボルト13を挿通する軸支穴12dを形成し、その前端には下方に屈曲し且つ斜め側方に延びる案内傾斜部12eを有する揺動刃12aを形成している。
なお、挿入部12bに穿設した2つの丸穴12f,12fは、意匠上の美観を向上するために設けたものである。
この揺動ブレード部材12は、固定ブレード部材11とは異なり、切断時には回転駆動軸3からの駆動力を受けて揺動する。この揺動により揺動刃12aと固定刃11aの間が開閉し、素材の切断が行われる。
なお、この揺動刃12aと固定刃11aの刃先の間隔は、完全に開いた状態で16mmに設定し、完全に閉じた状態で6mmに設定している。このように設定していることで約8mm程度までの板厚の素材を容易に切断できる。なお、閉じた状態でも若干の間隔を設けているのは、切断作業の際に刃先の間に素材を導きやすくするためである。
前述の枢軸ボルト13は、揺動ブレード部材12と固定ブレード部材11のそれぞれの軸支穴11d,12dを挿通し、揺動ブレード部材12を揺動自在に枢着固定しており、揺動ブレード部材12の揺動支点となるように構成している。
なお、この枢軸ボルト13は、揺動ブレード部材12及び固定ブレード部材11に対して完全に直交方向に延びるものではなく、若干傾斜した方向に延びるように設定されている。これは、後述の固定刃11a及び揺動刃12aの傾斜角に対応して、刃の開閉方向を傾斜させるためである。
前述の締付けボルト14は、マウント部材10の固定部15に設けられ、マウント部材10の内径を拡縮するように構成している。すなわち、マウント部材10をプラスチック製とすることで弾性変形させ、締付けボルト14により固定部15に設けた隙間15aを、開け閉めすることで、マウント部材10の内径を拡縮するのである。このようにマウント部材10の内径が拡縮するため、マウント部材10を所定の締付け力で嵌合装着することができる。
なお、このような構成を採用していることから、締付けボルト14を緩めた場合には締付け力が弱まり、マウント部材10を電動工具2の先端部上で自由に360度回転させることができる。これにより、作業者の作業し易い位置で再度締付けボルト14を締付けることで、装着位置を変更することができる。このように、装着位置を自由に変更できるため、多くの異なった作業形態に対応させることができ、作業性を向上させることができる。
また、マウント部材10をプラスチック製としているため、金属製とするよりも軽量化が図れ、電動工具2に装着して切断作業を行う場合にも、作業者の負担を軽減することができる。
次に、図6で揺動ブレード部材12の揺動機構について詳述する。
揺動ブレード部材12の挿入部12b後端には、回転駆動軸3からの駆動力を受ける切欠き受部20を形成している。この切欠き受部20に対して、回転駆動軸3に螺合固定された偏芯カム部材21を嵌合するように配置して、この偏芯カム部材21を回転させることで、回転駆動軸3の回転運動を、揺動ブレード部材12の揺動運動に変換するように構成している。
すなわち、偏芯カム部材21は、六角柱状の螺合固定部材21aと円盤状のカム体21bとからなり、円盤状のカム体21bを螺合固定部材21aの中心に対してオフセットして固定することで、螺合固定部材21aの回転中心からカム体21bの中心を偏芯させ、回転駆動軸3の回転運動を、揺動ブレード部材12に対して上下方向の往復運動として伝達するように構成している。
なお、この偏芯カム部材21は、切断工具1を電動工具2へ装着する前に、予め電動工具2の回転駆動軸3に螺合固定しておくことで、電動工具2へ装着しておく。
以上のように揺動機構を構成することで、矢印で示すように、回転駆動軸3の回転が、揺動ブレード部材12の揺動に変換され、揺動刃12aの開閉動作となる。
なお、22は回転駆動軸3を軸支する軸受け、23は電動工具2の先端部2aに設けたマウント固定部である。
次に、図7〜図9により、固定刃11aと揺動刃12aがなす切断刃ラインL、すなわち、揺動刃12aの刃先と固定刃11aの刃先が当接してなす線の傾斜角について説明する。
図7が前方からの正面図、図8が側方からの側面図、図9が上方からの上面図である。なお既に説明した構成要素については、符号を付して説明を省略する。
まず、図7に示すように、本実施形態の切断刃ラインLは、揺動ブレード部材12の揺動方向(図面では上下方向)に直交する水平ラインHから右回りに約30度の傾斜角αで傾斜するように設定している。
このように、切断刃ラインLを前方視で約30度傾斜させることで、次のような作用が生じる。
すなわち、この切断刃ラインLで素材の切断が行われるため、素材は約30度傾いた状態で切断工具1に侵入してくる。そして、その切断刃ラインLを構成する固定刃11aと揺動刃12aとの間で素材の切断がなされ、素材が二つに分断される。
この切断された二つの素材は、固定刃11aの上面に位置する一方の素材が、固定刃11aの傾斜案内部11eで斜め上方(水平ラインHから左回りで約60度方向)に案内され(矢印Aの方向)、揺動刃12aの下面に位置する他方の素材が、揺動刃12aの傾斜案内部12eで斜め下方(水平ラインHから左回りで約60度方向)に案内されることになる(矢印Bの方向)。このとき、各傾斜案内部11e,12eを徐々に肉厚を増加するように形成しているため、切断された素材の案内もスムーズに行なわれる。
こうして、切断された二つの素材がそれぞれ傾斜して反対方向に分断して移行していくことで、切断工具1や電動工具2にも干渉しないため、切断作業の継続が困難になることはない。特に切断された素材が約60度の傾斜角(矢印A,Bの方向)で分断されて移行することで、作業者は切断された一方の素材を手で持ちながら、切断位置を目視して切断作業を行うことができる。
また、図8に示すように、本実施形態の切断刃ラインLは、側方視で水平ラインHから右回りに約35度の傾斜角βで傾斜するように設定している。
このように、切断刃ラインLを側方視で約35度傾斜させることで、次のような作用が生じる。
すなわち、このように切断刃ラインLを側方視で約35度傾斜させると、図8に示すように切断刃ラインLの延長線上にマウント部材10が存在しないように設定できる。前述のように、この切断刃ラインLで素材が切断されるため、切断された素材は、ほぼ、この延長線上を移行するが、この延長線上にマウント部材10がないため、切断された素材が切断工具1等の進行を妨げるおそれをなくすことができる。
このため、側方視でも切断された素材の切断工具1との干渉がないため、切断作業が困難になることはない。
さらに、図9に示すように、本実施形態の切断刃ラインLは、上方視で垂直ラインV(揺動ブレード部材12の揺動方向ライン)から右回りに約10度の傾斜角γで傾斜するように設定している。
このように、切断刃ラインLを上方視で約10度傾斜させることで、次のような作用が生じる。
すなわち、このように切断刃ラインLを上方視で約10度傾斜させると、図9に示すように切断刃ラインLの延長線上にマウント部材10が存在しないように設定できる。これにより、固定刃11aの上に位置する切断された素材(すなわち切断刃ラインLの左側に位置する素材)が、切断時にマウント部材10に干渉することがないため、切断作業が困難になることはない。また、この傾斜角が約10度と少ないため、切断作業の際に切断方向と作業者が電動工具2を押圧していく方向のズレが少なく、作業者が違和感を感じることはない。
図10に電動工具2も含めた切断工具1と素材Wとの関係を示す側面図、図11にその平面図を示す。
これらの図より、切断工具1の切断刃ラインLを傾斜して設定することで、電動工具2と素材Wとの干渉を確実に防げることが分かる。
すなわち、図10において実線で示した状態が電動工具2のグリップ部4bを立てた状態であるが、この状態でグリップ部4bの下端が素材Wよりも上方にあるため、切断作業の際に切断された素材Wが干渉しないことがわかる。
さらに、破線で示した状態が電動工具2を180度回転させた状態であるが、この場合も当然グリップ部4bは上方側に位置するため、切断された素材Wが電動工具2に干渉することはない。
このように、本実施形態の切断工具1は、360度自由に回転して装着位置を変更でき、その回転に伴い電動工具2のグリップ部4bの位置が変化するが、切断刃ラインLを傾斜して設定しているため、このグリップ部4b等が素材Wに干渉することはない。
また、図11の平面図で分かるように、切断刃ラインLが傾斜しているため、切断工具1と電動工具2は、素材Wの切断ラインL1の右側に位置する。これにより、作業者は右手で電動工具2を握って素材Wを切断することが容易に行える。また、切断された素材Wは、切断ラインL1より左側に位置する素材Wが上方に案内されるため、作業者はその切断された素材Wを左手に持って切断作業を行うことができる。
なお、作業者の利き手が左手の場合には、切断刃ラインLを逆向きに傾斜するのが望ましい。
このように、本切断工具1は、切断刃ラインLを傾斜して設定しているため、作業者は、素材の長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
次に、以上のように構成した本実施態様の作用及び効果について詳述する。
この実施態様による切断工具1は、ガン形状の電動工具2に対して着脱自在となる切断工具1であって、前記電動工具2に対して装着固定されるマウント部材10と、該マウント部材10に後端が固定され、前端に固定刃11aを形成した固定ブレード部材11と、該固定ブレード部材11の長手方向中央に、支点となる枢軸ボルト13を介して揺動自在に枢着され、前端に揺動刃12aを形成し、後端に電動工具2からの駆動力を受ける切欠き受部20を形成した揺動ブレード部材12とを備え、該固定刃11aと揺動刃12aがなす切断刃ラインLを、前方視で揺動ブレード部材12の揺動方向に直交する水平ラインHから所定の傾斜角αで傾斜するように設定し、該固定刃11aと揺動刃12aの側部に、それぞれ切断された二つの素材を切断刃ラインLと直交する反対方向に案内する案内傾斜部11e、12eを形成したものである。
上記構成によれば、切断工具1は、装置部によって電動工具2に対して装着固定され、固定ブレード部材11の固定刃11aと、電動工具2の駆動力を受ける揺動ブレード部材12の揺動刃12aとによって素材を切断する。そして、この切断時に、該固定刃11aと揺動刃12aのなす切断刃ラインLを、前方視で所定の傾斜角αで傾斜させているため、素材を傾斜角αで傾斜させた状態で切断することになり、その切断された二つの素材を、固定刃11aと揺動刃12aの側部に形成した案内傾斜部11e、12eで、切断刃ラインLと直交する反対方向に案内することになる。
すなわち、素材を切断工具1に対して傾斜角αで傾斜させた状態で切断し、その切断された二つの素材を、案内傾斜部11e、12eで一方を斜め上方に案内し、他方を斜め下方に案内することになる。
このように、切断された二つの素材が、案内されて斜め方向に分断して移行するため、切断された素材が切断工具1に干渉することはない。
したがって、ガン形状の電動工具2に対して着脱自在となる切断工具1において、切断された素材によって切断工具1の進行が妨げられることなく、長い距離を容易且つ迅速に切断して作業性を向上することができる。
また、この切断工具1によると、平板状の金属板や革シート、さらには波状等の複雑な形状の板材についても容易に切断することができる。
また、この実施態様では、前記傾斜角αを約30度に設定したものである。
上記構成によれば、傾斜角αが約30度となることで、固定刃11aと揺動刃12aで切断された素材は、切断工具1に対して傾斜角αと直交する角度、すなわち約60度の傾斜角で分断されて移行することになる。
このように、切断された素材が、約60度の傾斜角で分断されて移行することで、作業者は、切断された一方の素材を手で持ちながら、切断位置を目視して切断作業を行うことができるため、より長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
また、この実施態様では、前記固定刃11aと前記揺動刃12aがなす切断刃ラインLを、側方視で前記マウント部材10が該切断刃ラインLの延長線上に位置しないように、前記水平ラインHから所定の傾斜角βで傾斜するように設定したものである。
上記構成によれば、固定刃11aと揺動刃12aのなす切断刃ラインLを、側方視でマウント部材10が切断刃ラインLの延長線上に位置しないように、所定の傾斜角βで傾斜させているため、切断工具1で素材を切断していく際に、側方から見て切断された素材がマウント部材10に干渉することはない。このため、切断された素材が切断工具1の進行を妨げるおそれを少なくすることができ、長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
また、この実施態様では、前記傾斜角βを約35度に設定したものである。
上記構成によれば、傾斜角βが約35度となることで、電動工具2のグリップ部4bを立てて(通常の姿勢状態)、切断作業を行った場合でも、切断された素材がグリップ部4bに干渉するおそれを無くすことができる。このため、より長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
また、この実施態様では、前記固定刃11aと前記揺動刃12aがなす切断刃ラインLを、上方視で前記マウント部材10が該切断刃ラインLの延長線上に位置しないように、前記垂直ラインVから所定の傾斜角γで傾斜するように設定したものである。
上記構成によれば、固定刃11aと揺動刃12aのなす切断刃ラインLを、上方視でマウント部材10が切断刃ラインLの延長線上に位置しないように、所定の傾斜角γで傾斜させているため、切断工具1で素材を切断していく際に、切断された素材は、固定刃11aと揺動刃12aの部分を通り抜け、マウント部材10に干渉することはない。このため、より長い距離を容易且つ迅速に切断することができる。
また、この実施態様では、前記傾斜角γを約10度に設定したものである。
上記構成によれば、傾斜角γが約10度となることで、作業者が電動工具2を押圧していく方向と切断方向とのズレがさほど大きくないため、切断作業の際に、作業者に違和感を感じないようにさせつつ、切断された素材のマウント部材10への干渉を防止することができる。
また、この実施態様では、前記マウント部材10に、前記電動工具2に対する装着位置を360度自由に回転して変更できるように締付けボルト14を設けたものである。
上記構成によれば、マウント部材10に設けた締付けボルト14で、電動工具2に対する切断工具1の装着位置を360度自由に回転して変更することになる。このように、締付けボルト14を設けることで、切断工具1の装着位置を360度自由に回転して変更できるため、例えば、切断する素材が傾斜又は垂直に延びる板材のような場合にも、作業者が切断操作をしやすい位置で切断作業を行うことができるため、作業者に無理な姿勢を強いることなく、切断作業を行わせることができる。よって、切断作業の作業性を向上することができる。
また、この実施態様では、前記マウント部材10の前面に、揺動ブレード部材12の揺動スペースのみを開口した安全カバー部18を形成したものである。
上記構成によれば、マウント部材10の前面に、揺動ブレード部材12の揺動スペースのみを開口した安全カバー部18を形成したため、マウント部材10内に、誤って指などが入り込むおそれをなくすことができ、切断作業時の安全性を高めることができる。
なお、以上の実施態様では、電動工具2に装着した場合で説明したが、ガン形状の駆動工具であれば、エア駆動、油圧駆動される工具も含まれ、駆動源については特に限定されるものではない。
以上、この発明の構成と、前述の実施態様との対応において、
この発明の駆動工具は、実施態様の電動工具2に対応し、
以下同様に、
装着部は、マウント部材10に対応し、
固定部材は、固定ブレード部材11に対応し、
揺動部材は、揺動ブレード部材12に対応し、
枢軸部材は、枢軸ボルト13に対応するも、
この発明は、前述の実施態様の構成のみに限定されるものではなく、様々な切断工具に適用する実施態様を含むものである。
本発明の切断工具を電動工具に装着した状態の全体側面図。 切断工具の前方上部斜視図。 切断工具の後方上部斜視図。 切断工具の前方下部斜視図。 切断工具の後方下部斜視図。 マウント部材内の断面図。 切断刃ラインを説明する刃先の前方正面図。 切断刃ラインを説明する側面図。 切断刃ラインを説明する上面図。 電動工具も含めた切断工具と素材との関係を示す側面図。 電動工具も含めた切断工具と素材との関係を示す平面図。
符号の説明
1…切断工具
2…電動工具(駆動工具)
10…マウント部材(装着部)
11…固定ブレード部材(固定部材)
11a…固定刃
11e…案内傾斜部
12…揺動ブレード部材(揺動部材)
12a…揺動刃
12e…案内傾斜部
13…枢軸ボルト(枢軸部材)
L…切断刃ライン

Claims (8)

  1. ガン形状の駆動工具に対して着脱自在となる切断工具であって、
    前記駆動工具に対して装着固定される装着部と、
    該装着部に後端が固定され、前端に固定刃を形成した固定部材と、
    該固定部材の長手方向中央に、支点となる枢軸部材を介して揺動自在に枢着され、前端に揺動刃を形成し、後端に駆動工具からの駆動力を受ける受部を形成した揺動部材とを備え、
    該固定刃と揺動刃がなす切断刃ラインを、前方視で揺動部材の揺動方向に直交する直交ラインから所定の第一傾斜角で傾斜するように設定し、
    該固定刃と揺動刃の側部に、それぞれ切断された二つの素材を切断刃ラインと直交する反対方向に案内する案内傾斜部を形成した
    切断工具。
  2. 前記第一傾斜角を約30度に設定した
    請求項1記載の切断工具。
  3. 前記固定刃と前記揺動刃がなす切断刃ラインを、側方視で前記装着部が該切断刃ラインの延長線上に位置しないように、前記直交ラインから所定の第二傾斜角で傾斜するように設定した
    請求項1又は2記載の切断工具。
  4. 前記第二傾斜角を約35度に設定した
    請求項3記載の切断工具。
  5. 前記固定刃と前記揺動刃がなす切断刃ラインを、上方視で前記装着部が該切断刃ラインの延長線上に位置しないように、前記揺動方向から所定の第三傾斜角で傾斜するように設定した
    請求項1〜4記載の切断工具。
  6. 前記第三傾斜角を約10度に設定した
    請求項5記載の切断工具。
  7. この発明の一実施態様においては、前記装着部に、前記駆動工具に対する装着位置を360度自由に回転して変更できる装着位置変更手段を設けた
    請求項1〜6記載の切断工具。
  8. この発明の一実施態様においては、前記装着部の前面に、揺動部材の揺動スペースのみを開口した安全カバー部を形成した
    請求項1〜7記載の切断工具。
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