JP5219704B2 - チップドレッサー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気抵抗スポット溶接機に使用される電極チップを精度良く切削することができるチップドレッサー装置に関するものである。
自動車のホワイトボデー等を溶接する電気抵抗スポット溶接ラインでは、溶接ガンに取り付けられた一対の電極チップでワークを挟んで加圧、通電し、ワークが発する電気抵抗熱で溶接している。この電気抵抗スポット溶接に使用される電極チップは、溶接を繰り返すと変形、磨耗し、また、表面に被溶接物が溶着するため、良好な溶接の継続ができなくなる。そのため打点数が一定以上に達した場合には、電極チップの表面を切削し、外形形状を一定に保持するとともに電極チップの表面を清浄にする必要がある。
このような電極チップの切削は、過去には旋盤を使用して加工することにより行われていたが、旋盤による研磨加工は熟練を要し、素人には困難であるため、チップドレッサー装置が用いられるようになってきている。このチップドレッサー装置は、ギア駆動により回転する回転刃を有し、ロボットアーム及び溶接ガンを駆動させることにより、一対の電極チップを、前記チップに上下から挟むように押し当て、この状態で回転刃を回転させることにより、一対の電極チップが同時に切削されるようになっている。
このようなチップドレッサー装置は、電極チップの摩耗量に応じたチップの高さ方向の位置決めをするために、チップドレッサー装置全体を、架台に上下に摺動自在に取り付けたイコライジング機能を有している。しかしながら、このようなチップドレッサー装置は、イコライジング機能により、チップドレッサー装置全体ががたつき、精度良く切削することができないという問題があった。また、チップドレッサー装置全体が、がたつくことから、電極チップを切削するためのロボットティーチングが困難であるという問題があった。
そこで、特許文献1に示されるように、回転刃のみを上下に摺動自在な構成にしたチップドレッサー装置が提案されている。しかしながらこのような、チップドレッサー装置であっても、溶接ガンは一般的に多関節のロボットの先端に取り付けられ、回転刃を電極チップで挟む加圧力のみで、電極チップと回転刃の位置を固定しているので、溶接ガン全体がゆれて、電極チップを精度良く切削することが出来ず、結果的に溶接不良を誘発してしまうという問題があった。
特開2001−287046公報
本発明は上記問題を解決し、電気抵抗スポット溶接に用いられる電極チップを精度良く切削することができるチップドレッサー装置を提供することを目的となされたものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、
2つの切削刃が形成された回転する回転刃を有し、
固定シャンクの先端に取り付けられる電極チップと、前記固定シャンクと相対向して離接自在な可動シャンクの先端に取り付けられる電極チップで、前記回転刃の2つの切削刃を挟んで、前記固定シャンク及び可動シャンクにそれぞれの先端に取り付けられる電極チップを同時に整形するチップドレッサー装置であって、
前記回転刃を、可動シャンクの可動方向に摺動可能に構成するとともに、
固定シャンク又はこの固定シャンクに取り付けられる電極チップの周面を握持し、前記回転刃と固定シャンク又はこの固定シャンクに取り付けられる電極チップとの位置関係を固定する握持機構を設け、
この握持機構を、固定シャンク又はこの固定シャンクの先端に取り付けられる電極チップを受容する受容部が形成された受容部材と、
その先端に押圧凹部が形成され、この押圧凹部で固定シャンク又は前記電極チップの周面を前記受容部に押圧する押圧部材と、
前記押圧部材に押圧力を付与するアクチュエータとから構成し、
また、前記受容部材に、受容部に連通する摺動穴を連通形成し、
前記摺動穴内に、押圧部材を摺動自在に配設したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動シャンク又はこの可動シャンクに取り付けられる電極チップの水平方向の動きを規制する規制部が形成された規制部材を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、2つの切削刃が形成された回転する回転刃を有し、
固定シャンクの先端に取り付けられる電極チップと、前記固定シャンクと相対向して離接自在な可動シャンクの先端に取り付けられる電極チップで、前記回転刃の2つの切削刃を挟んで、前記固定シャンク及び可動シャンクにそれぞれの先端に取り付けられる電極チップを同時に整形するチップドレッサー装置であって、
前記回転刃を、可動シャンクの可動方向に摺動可能に構成するとともに、
固定シャンク又はこの固定シャンクに取り付けられる電極チップの周面を握持し、前記回転刃と固定シャンク又はこの固定シャンクに取り付けられる電極チップとの位置関係を固定する握持機構を設けたことを特徴とする。
このため、回転刃と電極チップとの位置関係が固定されるので、固定シャンク及び可動シャンクの先端に取り付けられた電極チップを、精度良く切削・整形することが可能となった。
また、前記握持機構を、
固定シャンク又はこの固定シャンクの先端に取り付けられる電極チップを受容する受容部が形成された受容部材と、
その先端に押圧凹部が形成され、この押圧凹部で固定シャンク又は前記電極チップの周面を前記受容部に押圧する押圧部材と、
前記押圧部材に押圧力を付与するアクチュエータと、
から構成したことを特徴とする。
このため、前記チップと固定シャンク又はこの固定シャンクに取り付けられた電極チップとの位置関係を確実に固定することが可能となり、精度良く電極チップを整形することが可能となる。また、固定シャンクを、受容部及び押圧凹部で握持すると、固定シャンクが、回転刃に対して、垂直に矯正されるので、電極チップが、傾いて切削されることが無い。
また、前記受容部材に、受容部に連通する摺動穴を連通形成し、
前記摺動穴内に、押圧部材を摺動自在に配設したことを特徴とする。
このため、押圧部材の摺動方向以外の動きが、前記規制摺動穴で規制され、押圧部材に作用する押圧力が逃げないので、確実に、固定シャンク又はこの固定シャンクの先端に取り付けられた電極チップの周面を、受容部材及び押圧部材で確実に握持することができ、確実に、精度良く電極チップを整形することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、可動シャンク又はこの可動シャンクに取り付けられる電極チップの水平方向の動きを規制する規制部が形成された規制部材を設けたことを特徴とする。
このため、整形時に、可動シャンクが、規制部材の規制部で、動きが規制されるので、精度良く、可動シャンクに取り付けられた電極チップを整形することが可能となる。
(本発明のチップドレッサー装置の構造)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明の実施の形態を示すチップドレッサー装置40の側面図である。図2は図1の正面図であり、図3は図1の上面図、図4は図1のA−A断面図である。1はチップドレッサー装置40の筐体である。筐体1は箱形をしている。図1は便宜的に筐体1の側板1aを取り外した図であり、図2は便宜的に筐体1の正面板1bを取り外した図である。筐体1は、溶接ライン上等に配置された架台50に取り付けられている。
図1〜4において、2はギアボックス、3は駆動装置である。ギアボックス2は、筐体1の上部に取り付けられている。駆動装置3は、ギアボックス2に垂下して取り付けられている。駆動装置3は、後述するギアボックス2内に配設されたプライマリーギア4に回転力を与えるものである。駆動装置3は、本実施形態では、電動モータであるが、圧縮空気で駆動するものであっても差し支えない。
図5に、ギアボックス2の詳細図を示す。図5の(A)は、ギアボックス2内に配設されたギアを上面からみたギア配置図である。図5の(B)は、ギアボックス2の縦断面図である。ギアボックス2内には、ギアが配設されている。本実施形態では、ギアボックス2内に、プライマリーギア4、セカンダリーギア5、ホルダーギア6が、並列して、回転自在に配設されている。
プライマリーギア4は、駆動装置3の回転軸3aに軸着している。セカンダリーギア5は、プライマリーギア4に隣接して配置されている。セカンダリーギア5は、大径歯5aと、大径歯5aよりも歯数が少ない小径歯5bが同軸に形成されている。カンダリーギア5の大径歯5aは、プライマリーギア4と歯合している。セカンダリーギア5の大径歯5aの歯数は、プライマリーギア4の歯数より多くなっている。
ホルダーギア6は、セカンダリーギア5に隣接して配置されている。ホルダーギア6は、セカンダリーギア5の小径歯5bと歯合している。ホルダーギア6の歯数は、セカンダリーギア5の小径歯5b歯数よりも多くなっている。このように構成することにより、駆動装置3の回転数が減速され、ホルダーギア6に与えられる回転トルクが増大するようになっている。
ホルダーギア6の中心には、断面形状が円形状のホルダ収納部6aが連通形成されている。ホルダ収納部6aの周面には、上下方向にキー溝6bが凹陥形成されている。ホルダ収納部6aには、ホルダ7が上下に摺動自在に収納されている。
図6にホルダ7及び回転刃8の詳細図を示す。図6の(A)は、回転刃8が取り付けられたホルダ7の上面図である。図6の(B)は、(A)のB−B断面図である。図6に示されるように、ホルダ7は、本実施形態では1/4の円弧が切り欠かれた円柱形状をしている。ホルダ7の中心には、上側に開放するように凹陥した形状の電極侵入凹部7a及び、下側に開放するように凹陥した形状の電極侵入凹部7bが凹陥形成されている。電極侵入凹部7a及び電極侵入凹部7bの断面形状は、円形状であり、開放する方向に向かって、徐々に内径が大きくなり、拡開した形状となっている。
ホルダ7の上端には、他の部分よりも、外径が大きい係止部7cが形成されている。図5に示されるように、ホルダ7は、係止部7cを上側にした状態で、ホルダーギア6のホルダ収納部6aに収納されている。このため、ホルダ7は、ホルダーギア6に対して、上側に(可動シャンク102の可動方向側に)摺動することができるが、係止部7cがホルダーギア6の上面と当接して係止するので、ホルダ7が、ホルダーギア6から脱落しないようになっている。図5の(A)に示されるように、ギアボックス2には、ホルダ7の上面と所定距離α離間して、ホルダ7の上側に突出するストッパー10が取り付けられている。このため、ホルダ7が、所定距離α上側に摺動すると、ホルダ7の上面が、ストッパー10と当接し、ホルダ7が、ホルダーギア6から、外れないようになっている。言い換えると、ホルダ7は、所定距離α、ホルダーギア6に対して、上方に摺動可能となっている(図5(B)の一点鎖線で示した位置まで)。
ホルダ7の摺動距離αを、切削する電極チップ105の最大切削長さよりも長くしている。本実施形態では、前記最大切削長さよりも1mmホルダ7の摺動距離を長くしている。例えば、前記最大切削長さが6mmの場合には、ホルダ7の摺動距離αを7mmに設定している。このため、後述するように、可動シャンク101及び固定シャンク102の取り付けられた電極チップ105を、回転刃8の切削刃8aに確実に押し当てることができ、確実に、前記電極チップ105を切削することが可能となっている。
ホルダ7の外周面には、上下方向にキー溝7dが凹陥形成されている。図5に示されるように、ホルダ7のキー溝7dには、ホルダーギア6のキー溝6bと係合するキー9が取り付けられている。このため、ホルダ7とホルダーギア6が、空回りすること無く、一体となって回転するようになっている。
ホルダ7の円弧状に切り欠かれた一面は、回転刃取付部7eとなっている。回転刃8は、その外縁が山形形状をした板状である。回転刃8は、ホルダ7の回転刃取付部7eと面を接して、取り付けられている。回転刃8の両斜縁には、切削刃8a、8bが形成されている。切削刃8a、8bは、切削される電極チップ105の先端形状に対応した形状となっている。切削刃8a、8bは、電極侵入凹部7a、7b内にそれぞれ侵入している。
図1〜4に示されるように、ホルダ7は、筐体1の正面板1aから更に、正面側に突出した位置に配置されている。
図1、2、4に示されるように、筐体1の正面板1bには、板状の受容部材15が、水平に取り付けられている。受容部材15には、正面側に開放し、上下方向に連通した形状の受容部15aが形成されている。受容部15aの幅は、正面側(開放している側)に向かって徐々に広くなっている。受容部15aの底部は、受容する固定シャンク101の断面形状に対応した形状となっていて、本実施形態では半円形状となっている。受容部15aの底部は、ホルダ7の電極侵入凹部7b(回転刃8)の直下に位置している。
受容部材15には、受容部15aに側方から連通する摺動穴15bが連通形成されている。
図1〜4に示されるように、筐体1の側板1aには、板状のブラケット11が取り付けられている。ブラケット11は、筐体1の側板1aから、正面板1bよりも更に正面側に突出している。ブラケット11は、ホルダ7の下側に位置している。
ブラケット11の先端には、アクチュエータ12が取り付けられている。アクチュエータ12は、受容部材15の摺動穴15b側に突出し、進退動するシャフト12aを備えている。アクチュエータ12は、後述する押圧部材16に押圧力を付与する。アクチュエータ12は、エア駆動、電動の両方が含まれる。
図4に示されるように、シャフト12aの先端には、押圧部材16が取り付けられている。押圧部材16は、受容部材15aの摺動穴15b内に、摺動自在に収納されている。摺動穴15bの断面形状は、押圧部材16の外形よりも僅かに大きくなっている。このため、押圧部材16の摺動方向以外の動きが、摺動穴15bで規制され、アクチュエータ12が押圧部材16に付与する押圧力が確実に伝達されるようになっている。シャフト12aを進出させた際に、その先端である押圧部16aが、受容部15a内に進出するようになっている。押圧部材16の押圧部16aは、固定シャンク101の外周面に対応した、円弧状に凹陥した形状となっている。
図4(A)に示される実施形態では、受容部材15の摺動穴15bは、受容部15aの底部の側方よりも正面側に開放している。シャフト12aを進出させた際に、押圧部材16の押圧部16aは、固定シャンク101を、正面且つ側方から押圧し、受容部15aの底部に押し当てるようになっている。
図4(B)に示される実施形態では、受容部材15の摺動穴15bは、受容部15aの底部の側方に開放している。シャフト12aを進出させた際に、押圧部材16の押圧部16aは、固定シャンク101を、側方から押圧し、受容部15aの側面に押し当てるようになっている。
図1〜3に示されるように、筐体1の正面板1bには、ホルダ7の上方に突出する規制部材17が、水平に取り付けられている。図3に示されるように、規制部材17には、正面側に開放し、上下方向に連通した形状の規制部17aが形成されている。規制部17aの幅は、正面側(開放している側)に向かって徐々に広くなっている。規制部17aの底部は、受容する可動シャンク102の断面形状に対応した形状となっていて、本実施形態では、半円形状となっている。規制部17aの底部は、ホルダ7の電極侵入凹部7a(回転刃8)の直上に位置している。
チップドレッサー装置40には、回転刃8に切削油を供給する、図示しない供給装置が設けられ、切削時の電極チップ105や回転刃8の焼き付きを防止している。
(本発明の作用)
図7に、チップドレッサー装置40の動作状態の説明図を示し、以下、本発明の作用について説明をする。なお、図7に示されている電気抵抗スポット溶接機は、ロボットアームの先端に取り付けられた所謂Cガンであり、固定シャンク101と、この固定シャンク101に相対向して、離接自在な可動シャンク102を有し、固定シャンク101及び可動シャンク102の先端には、電極チップ105が取り付けられている。
図7の(A)に示されるように、ロボットアームを駆動して、固定シャンク101及び可動シャンク102の先端に取り付けられた電極チップ105を離間させた状態で、固定シャンク101を、受容部材15の受容部15aの差し込み、受容部15aの底部に受容させる。この状態では、固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105は、ホルダ7の電極侵入凹部7bの直下に位置し、可動シャンク102の先端に取り付けられた電極チップ105は、規制部材17の規制部17aの底部及びホルダ7の電極侵入凹部7aの直上に位置している。
次に、ロボットアームを駆動して、Cガンを、姿勢を保ったまま、垂直に上側に移動させ、固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105を、ホルダ7の電極侵入凹部7b(回転刃8)に押し当て、ホルダ7を所定距離上側に摺動させる(図7の(B)の状態)。
次に、アクチュエータ12を駆動して、シャフト12aを進出させて、押圧部材16の押圧凹部16aで、固定シャンク101の周面を押圧し、固定シャンク101を受容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aで握持する(図7の(C)の状態)。
次に、駆動装置3を起動して、ホルダ7を回転させる(図7の(D)の状態)。
次に、Cガンを駆動して、可動シャンク102を下側に移動させ、固定シャンク101及び可動シャンク102の先端に取り付けられた電極チップ105で、ホルダ7を挟み、加圧する。この際に、可動シャンク102は、規制部材17の規制部17aの底部に侵入する(図7の(E)の状態)。固定シャンク101及び可動シャンク102の先端に取り付けられた電極チップ105で、ホルダ7を挟み、加圧すると、固定シャンク101及び可動シャンク102の先端に取り付けられた電極チップ105が、回転刃8の切削刃8aと当接し、これら電極チップ105が同時に切削されて整形される。
電極チップ105の切削が終了すると、Cガンを駆動して、可動シャンク102を上側に移動させると同時に、アクチュエータ12を駆動して、シャフト12aを退出させ、受容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aでの固定シャンク101の握持を解除する。次に、ロボットアームを駆動して、Cガンを、姿勢を保ったまま、下側に移動させて、固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105を、ホルダ7のチップ侵入凹部7bから退出させるとともに、Cガンを正面側に移動させて、固定シャンク101を受容部材15の受容部15aから退出させると、電極チップ105の整形作業が終了する。
本発明では、電極チップ105の切削時に、固定シャンク101を受容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aで握持することとしたので、溶接ガン全体が揺れず、回転刃8と電極チップ105との位置関係が固定されるので、固定シャンク101及び可動シャンク102の先端に取り付けられた電極チップ105を、精度良く切削・整形することが可能となった。本実施形態では、受容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aを、固定シャンク101の周面に対応した形状に形成したので、固定シャンク101を、受容部15a及び押圧凹部16aで握持すると、固定シャンク101が、ホルダ7(回転刃8)に対して、垂直に矯正され、溶接ガンもまた、ホルダ7(回転刃8)に対して、垂直に矯正されるので、固定シャンク101及び可動シャンク105に取り付けられた電極チップ105が、傾いて切削されることが無い。また、規制部材17を設けたので、握持された固定シャンク101から離れている可動シャンク102が、規制部材17の規制部17aで、水平方向の動きが規制され、可動シャンク102に取り付けられた電極チップ105を、精度良く、切削・整形することが可能となっている。
以上説明した実施形態では、固定シャンク101を受容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aで握持する構造のチップドレッサー装置40について本発明を説明したが、固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105自体を、受容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aで握持する構造にしても差し支えない。また、規制部材17は、可動シャンク102の先端に取り付けられている電極チップ105自体を規制する構造であっても差し支えない。
以上説明した実施形態では、所謂Cガンに取り付けられた電極チップ105の切削・整形について本発明を説明したが、溶接ガンは所謂Cガンに限定されず、本発明のチップドレッサー装置40は、固定シャンクと可動シャンクを有する所謂Xガン等の溶接ガンに取り付けられた電極チップを切削・整形することも可能なことは言うまでもない。特にXガンに取り付けられた電極チップを切削する場合には、Xガンの可動シャンクが、固定シャンクの軸線方向に対して傾斜して可動するため、可動シャンクの先端に取り付けられた電極チップが回転刃に傾斜して押し当てられることから、従来では、Xガンがぐらつくことによる整形不良の発生がCガンよりもより多く発生していたところ、本発明では、Xガンの固定シャンクやこの固定シャンクの先端に取り付けられた電極チップを、容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aで握持し、Xガンがぐらつかないので、Xガンに取り付けられた電極チップが整形不良とならず、精度良く整形することが可能となった。
また、本発明のチップドレッサー装置40を、ロボットに取り付ければ、固定シャンクと可動シャンクを有する固定された所謂定置ガンに取り付けられた電極チップの切削・整形も行うことが可能である。
本発明では、固定シャンク101又はこの固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップを、受容部材15の受容部15a及び押圧部材16の押圧凹部16aで握持することにしたので、先端が偏心した偏心型電極チップを切削することも可能である。
以上説明した実施形態では、正面側に開放し、上下方向に連通した形状の、受容部15a及び規制部17aについて本発明を説明したが、受容部15a及び規制部17aは、この形状に限定されず、固定シャンク101及び可動シャンク102又はこれらシャンクの先端に取り付けられた電極チップ105の周面を規制する形状であれば全て含まれる。例えば、受容部15a及び規制部17aを、固定シャンク101及び可動シャンク102又はこれらシャンクの先端に取り付けられた電極チップ105の断面形状に対応した形状の穴を上下方向に連通形成しても差し支えない。この構成では、電極チップ105の成型時に、固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105を、受容部材15の受容部15aの直下から差し込んで、固定シャンク101又はこの固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105の周面を、受容部15aで規制させる。この構成では、可動シャンク102を下方に移動させると、可動シャンク102又はこの可動シャンク102の先端に取り付けられた電極チップ105の周面が、規制部材17の規制部17aで規制される。
以上の説明では、固定シャンク101又はこの固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105を握持する握持機構を、受容部15aが形成された受容部材15と、押圧凹部16aが形成された押圧部材16と、押圧部材16に押圧力を付与するアクチュエータ12から構成した実施形態について本発明を説明したが、本発明のチップドレッサー装置40は、この実施形態に限定されず、固定シャンク101又はこの固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105を握持し、ホルダ7と固定シャンク101又は前記電極チップ105との位置関係を固定する握持機構であれば全て含まれる。例えば、固定シャンク101又はこの固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105と当接する規制部が形成された、2枚の板状の規制部材を重ね合わせて、互いに摺動自在に配設し、アクチュエータで、前記規制部材の少なくとも一方を摺動させることにより、前記規制部で固定シャンク101又はこの固定シャンク101の先端に取り付けられた電極チップ105を握持する構成であっても差し支えない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うチップドレッサー装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の実施の形態を示すチップドレッサー装置の側面図である。 図1の正面図である。 図2の上面図である。 図1のA−A断面図である。 ギアボックスの詳細図である。 ホルダと回転刃の詳細図である。 チップドレッサー装置の動作状態を示した説明図である。
符号の説明
1 筐体
1a 側板
1b 正面板
2 ギアボックス
3 駆動装置
4 プライマリーギア
5 セカンダリーギア
5a 大径歯
5b 小径歯
6 ホルダーギア
6a ホルダ収納部
6b キー溝
7 ホルダ
7a 電極侵入凹部
7b 電極侵入凹部
7c 係止部
7d キー溝
7e 回転刃取付部
8 回転刃
8a 切削刃
8b 切削刃
9 キー
10 ストッパー
11 ブラケット
12 アクチュエータ
12a シャフト
15 受容部材
15a 受容部
15b 摺動穴
16 押圧部材
16a 押圧凹部
17 規制部材
17a 規制部
40 チップドレッサー装置
50 架台
101 固定シャンク
102 可動シャンク
105 電極チップ
α ホルダの摺動距離

Claims (2)

  1. 2つの切削刃が形成された回転する回転刃を有し、
    固定シャンクの先端に取り付けられる電極チップと、前記固定シャンクと相対向して離接自在な可動シャンクの先端に取り付けられる電極チップで、前記回転刃の2つの切削刃を挟んで、前記固定シャンク及び可動シャンクにそれぞれの先端に取り付けられる電極チップを同時に整形するチップドレッサー装置であって、
    前記回転刃を、可動シャンクの可動方向に摺動可能に構成するとともに、
    固定シャンク又はこの固定シャンクに取り付けられる電極チップの周面を握持し、前記回転刃と固定シャンク又はこの固定シャンクに取り付けられる電極チップとの位置関係を固定する握持機構を設け、
    この握持機構を、固定シャンク又はこの固定シャンクの先端に取り付けられる電極チップを受容する受容部が形成された受容部材と、
    その先端に押圧凹部が形成され、この押圧凹部で固定シャンク又は前記電極チップの周面を前記受容部に押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材に押圧力を付与するアクチュエータとから構成し、
    また、前記受容部材に、受容部に連通する摺動穴を連通形成し、
    前記摺動穴内に、押圧部材を摺動自在に配設したことを特徴とするチップドレッサー装置。
  2. 可動シャンク又はこの可動シャンクに取り付けられる電極チップの水平方向の動きを規制する規制部が形成された規制部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のチップドレッサー装置
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