本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例のスロットマシン1は、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体として用いるものであり、一般のパチンコ機用の遊技島に対してパチンコ機同様に取り付け可能となっている。すなわち、このスロットマシン1は、図1〜3に示すように、遊技島に起立状に配設されるパチンコ機と同形状の外枠2と、該外枠2にヒンジ部材9を介して枢着されて、該外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。また、スロットマシン1の左側には、スロットマシン1と接続されて、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行うカードユニット11が付属装置として装着される。
遊技機本体3は、図1〜3に示すように、ヒンジ部材9を介して外枠2に直接枢着する板状の前枠4や、該前枠4の背面側に着脱可能に取り付けられて、遊技球の流路を形成する裏機構板5等により構成される。そして、この遊技機本体3の前面側を覆うように前扉6が枢着され、さらに遊技機本体3の前面下部には、取付パネル33に固定された下皿部材19が着脱可能に取り付けられる。
前枠4は、外枠2に内嵌し得る形状に成形された板状樹脂材よりなり、図1,3に示すように、その上部中央に、外周面に多種類の図柄Pが配された3つの回転ドラム12a〜12cを備える。これらの回転ドラム12a〜12cは、これらを個別に駆動するドラムモータ及び該モータを支持する支持部材に組み付けられて、一体のドラムユニット10(図3参照)を構成しており、このドラムユニット10が、前枠4の背面側に取り付けられる。なお、このドラムユニット10は、既存のスロットマシンのものを好適に用いることができる。そして、前枠4の、ドラムユニット10の装着部位には、各回転ドラム12a〜12cを前方から視認可能とする表示窓23が形成され、この表示窓23に回転ドラム12a〜12c正面の図柄Pが表出される。また、表示窓23の下方には、レギュラーボーナス中の入賞回数等を表示するゲーム回数表示器14や、一回の入賞により獲得した賞球数が表示される払出数表示器15、払出動作が完了していない遊技球数を表示する未払出数表示器16が横並びに配設される。さらに、表示窓23の左側には、有効な入賞ラインを遊技者に報知する入賞ラインランプ24が設けられる。また、表示窓23の上方には、遊技状態に合わせて多様な演出パターンを表出する液晶表示装置29も配設される。
前扉6は、図1,2に示すように、前枠4の前面を、上縁から下部にかけて覆う矩形板状をなし、その左縁に設けられたヒンジ部材(図示省略)を介して回動可能に取り付けられる。この前扉6の上部には、略矩形のガラス板32が嵌め込まれており、前枠4に設けられた表示窓23や液晶表示装置29を透過視可能としている。そして、前扉6の、ガラス板32の下方位置には操作部39が形成される。この操作部39には、正面視左側よりスタートランプ40、スタートレバー41、三つのBETボタン42a〜42c、ストップボタン43a〜43cが横並びに設けられており、これらのボタンやレバーの操作により遊技が実行される。スタートランプ40は、回転ドラム12a〜12cが回転開始可能であることを遊技者に報知するためのものであり、このスタートランプ40の点灯時にスタートレバー41を押し下げると、各回転ドラム12a〜12cが回転開始する。BETボタン42a〜42cは、賭数単位で遊技球を取り込ませるための取込スイッチを構成するものであり、後述するように、これらのボタン操作により下皿部材19内の遊技球が自動的に遊技機内へ取り込まれる。また、ストップボタン43a〜43cは回転ドラム12a〜12cの停止操作に用いるものであり、回転ドラム12a〜12cの回転中にこれらのボタンを押圧操作すると、この操作タイミングに基づいて制御装置が各ボタンに対応する回転ドラム12a〜12cを停止させる。また、上記の各ボタン42a〜42c,43a〜43cは、スイッチとランプを備え、ボタン操作は各スイッチのON作動により後述の主制御基板100へ伝えられると共に、夫々のランプの点灯によりボタン操作が有効であることを遊技者に報知するようになっている。
さらに、図1,2に示すように、前扉6の前面の、操作部39の下方位置には、上皿部材8が取り付けられる。この上皿部材8の上部には、遊技球を貯留する上部貯留領域36が形成されており、該上部貯留領域36に、左側後部に開口する球供給口35から流入した遊技球等が貯留され、貯留された遊技球は、右側底面に開口する連絡通路38の流入口91へと順次流入し、後述する下部貯留領域21へと流下するようになっている。また、上皿部材8の正面には、カードユニット11に投入したプリペイドカードを遊技者に返却するよう指示するカード返却ボタン25と、所定個数単位の遊技球xを貸球として払い出すよう指示する球貸ボタン26と、カードユニット11に投入したプリペイドカードの残高を表示する度数表示器27とを備えるカード操作部28が設けられている。
一方、前枠4の前面下部に位置する下皿部材19は、その上部に遊技球を貯留する下部貯留領域21を有する。下部貯留領域21は、図14に示すように、隔壁56により、その右前縁に沿った細長形状の整流通路54と、該整流通路54の左端と連通する幅広な滞留領域53とに区画形成される。そして、滞留領域53の右端に、連絡通路38の流出口92が開口しており、上部貯留領域36から流下した遊技球が、この流出口92から滞留領域53へ流入すると共に、滞留領域53の全ての遊技球は整流通路54へ順次流入して、整流通路54の右端に開口する取込口66から、遊技開始に必要な数の遊技球が適時取り込まれるようになっている。また、図1に示すように、下皿部材19の前面下部には、球抜操作具20が設けられており、遊技者の球抜操作具20の操作により、下部貯留領域21の遊技球を遊技機外に排出可能となっている。なお、本発明の要部に係るため、上皿部材8及び下皿部材19の詳細な構成は別途後述する。
裏機構板5は、上述のように前枠4の背面に着脱可能に装着されて、前枠4と共に遊技機本体3を構成するものであり、図3に示すように、その背面には、電子回路を組み込まれた基板100〜106(図4参照)を内蔵する基板ユニット13,13が備え付けられる。これらの基板100〜106は相互に電気的に接続されると共に、スロットマシン1に設けられた各種センサ、スイッチ、モータ、ランプ等と接続されており、遊技を統括する制御装置を構成する。また、図2,3に示すように、裏機構板5の上部には、遊技島設備の球供給装置から遊技球xの供給を受ける球タンク30が設けられる。この球タンク30は、裏機構板5内部に形成される球供給通路17を通して、前記球供給口35と連通しており、該球供給通路17の中途位置に設けられた払出装置31が作動すると、球タンク30側に位置する所定数の遊技球xが、球供給口35へ向けて送出されて、上部貯留領域36に流入するようになっている。また、球供給口35の奥には、満タンスイッチ48が設けられる。この満タンスイッチ48は、上部貯留領域36が遊技球で満杯となった場合に、上部貯留領域36に流入できずに、球供給口35の奥に滞留した遊技球を検知してON作動する。かかる上部貯留領域36への遊技球供給機構は、既存のパチンコ機の構成を好適に用いることが可能である。
次に、本実施例のスロットマシン1の遊技作動を制御する制御回路を、図4を参照して説明する。マイクロコンピュータを構成する主制御基板100には、スロットマシン1の遊技制御を行うと共に、取込スイッチの操作に基づいて遊技球xの取込動作制御等を行うための基板回路が設けられている。この主制御基板100の基板回路には、周辺機器とデータ通信を行う入力ポート及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板100からの制御信号が、払出制御基板101、表示制御基板102、ランプ制御基板103、情報端子基板105の各入力ポートに向けて出力されるように接続されている。また、主制御基板100の入力ポートには、上述したスタートレバー41や各BETボタン42a〜42c、ストップボタン43a〜43cのスイッチが接続されており、主制御基板100は2msごとにこれらの操作状態を調べ、その操作に応じて遊技状態を制御する。また、主制御基板100には、後述する整流通路54に設けられる整列球検知スイッチ75a〜75cや、球取込装置50の取込モータ72、球取込装置50により取り込まれた遊技球を検知する取込球検知スイッチ77も接続される。
上記払出制御基板101には、遊技球の払出作動の制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路は、上記払出装置31と接続されており、主制御基板100から入力されたコマンドに従い払出装置31を作動させて、貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板101は、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行う付属装置であるカードユニット11と、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板104を介して接続され、遊技球xの残球データ等をやり取りする。さらに、払出制御基板101には、前記球タンク30内の球切れを検出するための球切れスイッチや、上部貯留領域36が遊技球で満杯になったことを検知するための満タンスイッチ48とも接続されている。
上記表示制御基板102は、回転ドラム12a〜12cの停止制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路には、各回転ドラム12a〜12cを回転駆動するドラムモータと、回転ドラム12a〜12cの回転角度を検出する基準位置センサと接続され、主制御基板100から入力されたコマンドに従ってドラムモータを作動させ、各回転ドラム12a〜12cを回転させると共に、所定回転角度で停止させる。また、表示制御基板102には、液晶表示装置29も接続されており、主制御基板100からのコマンドに応じて、液晶表示装置29に表示制御信号を送信し、様々な演出表示を実行させる。また、表示制御基板102は、回転ドラム12a〜12cの下方に設けられた各種表示器14〜16と接続されると共に、効果音や音声の出力制御を行う音声制御基板106を介してスピーカとも接続されている。
上記ランプ制御基板103には、入賞ラインランプ24や、操作部39のスタートランプ40や各種ボタン42a〜42c,43a〜43cに内蔵されたランプと接続されており、主制御基板100から入力されたコマンドに従い各種ランプを点灯制御して、入賞ラインやボタン操作が有効となったことを遊技者に報知する。
また、上記情報端子基板105は、遊技島設備の集中管理装置107と接続するためのものであり、主制御基板100や払出制御基板101から送られた賞球数や大当り回数等の情報を、この基板を介して集中管理装置107へ送信することができる。
上述したように、本実施例のスロットマシン1は、遊技機本体3の前面下部に、上皿部材8と下皿部材19が設けられており、払出装置31が送出した遊技球xを上皿部材8の上部貯留領域36へ払い出すと共に、上部貯留領域36の遊技球xを下皿部材19の下部貯留領域21へ流下させ、遊技の開始に必要な遊技球を、該下部貯留領域21から取り込むようにしている。以下に、これらの構成について詳細に説明する。
上皿部材8は、図1,2に示すように、前扉6の下部に固着されて、前扉6の閉止時に遊技機本体3の前面に膨出するように設けられる。この上皿部材8は、直方体形状に成形された樹脂材よりなり、図5,8〜10に示すように、その上部に、遊技球xを貯留する上部貯留領域36が設けられる。また、図11に示すように、上皿部材8の内部は空洞となっており、その右側に、上部貯留領域36と下皿部材19の下部貯留領域21と連通する連絡通路38が形成される。上部貯留領域36は、図5,10に示すように、前扉6を貫通する左後部の球供給口35を介して、裏機構板5に設けられた前記払出装置31と連通しており、払出装置31から払い出された遊技球xは、この球供給口35から上部貯留領域36に流入する。一方、上部貯留領域36の右側底面には、連絡通路38への流入口91が形成されると共に、上部貯留領域36の底面は緩やかに該流入口91へ下り傾斜しており、上部貯留領域36の遊技球xを連絡通路38に流入させるようになっている。
連絡通路38は、図6,8,9に示すように、上皿部材8と下皿部材19の内部右側に上下方向に設けられて、上部貯留領域36と下部貯留領域21とを連通し、流入口91から流入した上部貯留領域36の遊技球xを、下部貯留領域21へ流下させる。ここで、図12に示すように、連絡通路38の、上皿部材8を貫通する部分には、右部に待機領域99が連成される。この待機領域99には、遊技球xが円滑に連絡通路38を流下し得る場合には遊技球xは侵入せず、下部貯留領域21が満杯となり、遊技球xが連絡通路38から流出不可能となった場合に、滞留した遊技球が側部の待機領域99に侵入するようになっている。そして、この待機領域99に臨む位置には、下部貯留領域21が遊技球で満杯である時に作動する満杯作動部材94が設けられる。また、満杯作動部材94の上方には、遊技球が連絡通路38を流下可能な開放位置aと流下不可能な閉鎖位置bとに選択的に保持される開閉部材93と、満杯作動部材94と開閉部材93とを連係する連係制御機構とが設けられる。
満杯作動部材94は、連絡通路38を臨む位置に軸支される正面略扇形の樹脂部材よりなる。この満杯作動部材94は、図13に示すように、待機領域99内に位置する下方の定常位置c(図13(イ))と、待機領域99から退避する上方の作動位置d(図13(ロ))との間を傾動可能となっており、通常は、重力により付勢されて、図12(イ)に示すように下方の定常位置cにあり、図12(ロ)に示すように、待機領域99に遊技球xが侵入して滞留すると、該遊技球xに滞留した遊技球xに押圧されて、作動位置dに押し上げられる。すなわち、かかる満杯作動部材94は、定常位置cにある状態を非作動状態に、作動位置dにある状態を作動状態とするものであり、下部貯留領域21の満杯時に、待機領域99に遊技球xが侵入することにより、定常位置cから作動位置dに変位して作動する。
一方、開閉部材93は、満杯作動部材94の上方に軸支される正面略扇形の樹脂部材よりなる。この開閉部材93は、図13に示すように、下方に垂下する開放位置a(図13(イ))と、略水平となる閉鎖位置b(図13(ロ))との間を傾動可能となっており、連係制御機構により、両位置に選択的に保持される。そして、開閉部材93は、その閉鎖位置bで、満杯作動部材94の上方位置において連絡通路38を閉鎖して、遊技球xが連絡通路38を流下不可能とする。
そして、連係制御機構は、開閉部材93の軸支部周りに設けられた歯車部98と、該歯車部98と噛合する歯車96と、該歯車96と噛合する略L字形の昇降ラック97により構成される。そして、図12,13に示すように、昇降ラック97を満杯作動部材94に上方から当接させることにより、満杯作動部材94と開閉部材93とを機械的に連係し、満杯作動部材94が定常位置cにある場合には、開閉部材93を開放位置aに保持し、満杯作動部材94が作動して、作動位置dに傾動した場合には、開閉部材93を閉鎖位置bに傾動変換して、満杯作動部材94が定常位置cに復帰するまで、開閉部材93を閉鎖位置bに保持する。
下皿部材19は、図6,14に示すように、上皿部材8と類似した直方体形状の成形樹脂材よりなり、その上部に、遊技球xを貯留する下部貯留領域21が形成される。そして、この下皿部材19も内部が空洞となっており、図15,16に示すように、その内部の空洞に、遊技球xを取り込む球取込装置50や遊技球を流下させる通路等が設けられる。下部貯留領域21は、図6,14に示すように、右縁から左方に延成される隔壁56により、右前縁に沿った細長形状の整流通路54と、貯留する遊技球xを整流通路54へ流下させる滞留領域53とに区画される。滞留領域53の右端部には、連絡通路38の流出口92が形成されており、上部貯留領域36から連絡通路38に流入した遊技球xが、この流出口92から滞留領域53に流入する。そして、滞留領域53の底面は、整流通路54の左端の入口に向かう下り勾配が形成されており、滞留領域53の遊技球xが、整流通路54に順次流入するようになっている。
整流通路54は、図14,15に示すように、下部貯留領域21の前縁と、隔壁56との間に、細長形状に区画形成される。この整流通路54は、遊技球一個が通れる幅寸法をなし、その右端を先頭として、15個の、すなわち賭数三単位分の遊技球xが一列に整列し得る長さとされる。また、整流通路54は、右に向かって下方傾斜しており、その上流端(左端部)を滞留領域53から遊技球が流入する入口とすると共に、その下流端部(右端部)の底面には、一個の遊技球xが通過可能な取込口66が開口し、この取込口66の下方に球取込装置50が設けられる。また、整流通路54に整列する遊技球xの、先頭から5個目、10個目及び15個目を臨む位置に、それぞれ整列球検知スイッチ75a〜75cが配設される。これらのスイッチ75a〜75cは、本発明に係る整列球検知手段を構成するものであり、夫々の臨む位置に遊技球xが存在するとON作動するものであり。かかるスイッチ75a〜75cの作動状況により、主制御基板100が整流通路54に5個(賭数一単位)以上、10個以上若しくは15個(賭数三単位)以上の遊技球xが整列しているか否かを判定する。
取込口66の下方に設けられる球取込装置50は、図15,16に示すように、スプロケット71と該スプロケット71を回転させる取込モータ72とで構成され、整流通路54の下方に取り付けられて、スプロケット71を取込口66の直下に位置させる。取込モータ72は、ステッピングモータよりなり、裏機構板5に設けられた主制御基板100に接続されて、該主制御基板100からの制御信号に応じた回転角度で、スプロケット71を回転駆動させる。一方、スプロケット71は、整流通路54の幅寸法と略等しい厚み寸法を有すると共に、その周部に、三つの凹部70が等間隔に形成された側面略Y字型をなすものであり、各凹部70が取込口66と対向することにより、整流通路54から該凹部70に一つの遊技球xを取込可能となると共に、各凹部70の間の係止部73を取込口66と対向することにより、取込口66を閉塞し、遊技球xを整流通路54の下流端部で係止可能とする。また、図17に示すように、スプロケット71の後方には、後方へ伸びる取込球排出路49が樋部材により形成されており、取込モータ72がスプロケット71を回転させて、取込口66から遊技球xを収容した凹部70が、この取込球排出路49の入口に対向すると、該遊技球xが取込球排出路49に排出されるようになっている。また、図15に示すように、スプロケット71の外周面は、右方向に縮径しており、後述するように、整流通路54の先頭で係止する遊技球xを、右方へ案内するようになっている。
また、取込球排出路49は、下り傾斜しながら取付パネル33を貫通しており、取込球排出路49に流入した遊技球xを、取付パネル33の背面側へ流下させる。ここで、取込球排出路49の中途位置には、球取込装置50が取り込んだ遊技球を検出する取込球検知スイッチ77が設けられる。この取込球検知スイッチ77は、上述したように主制御基板100に接続されており、球取込装置50により取り込まれた遊技球xが取込球排出路49を通過する度に、この取込球検知スイッチ77がON作動し、これにより、主制御基板100が遊技球xを取り込んだと判断する。そして、図3に示すように、この取込球排出路49は、遊技機本体3の背面側まで通じており、取込球検知スイッチ77に検知された遊技球xは遊技島設備へと排出される。
以下に、下部貯留領域21からの遊技球の排出機構について詳述する。
本実施例の下皿部材19には、下部貯留領域21の遊技球xを遊技機外に排出するための球抜口80,82が二箇所に形成される。第一球抜口80は、図14,15に示すように、滞留領域53の、遊技球xが整流通路54に流入する部分の底面に配設される。この第一球抜口80の下方には、下皿部材19の下方に連通する第一球抜通路52aが配設されており、この第一球抜口80に流入した遊技球xは、第一球抜通路52aを介して遊技機外に排出される。一方、第二球抜口82は、図15に示すように、整流通路54の下流端部の、突き当て面に配設される。この第二球抜口82は、図16,17に示すように、樋部材により形成される第二球抜通路52bの入口を構成しており、第二球抜口82に流入した遊技球xは、第二球抜通路52bを流下して、第一球抜通路52aに流入し、遊技機外へと排出される。ここで、図15に示すように、滞留領域53の底面に配設される第一球抜口80は、細長形状の整流通路54の下流端部に配設される第二球抜口82の開口面積よりも大きくなっており、第二球抜口82を介するよりも速やかに遊技球xを排出可能となっている。また、この第一球抜口80は、図14に示すように、整流通路54への出口部分の底面に配設されるため、第一球抜口80の開放時に、滞留領域53及び上部貯留領域36の遊技球xの全てが、整流通路54に流入することなく、第一球抜口80から排出されるようになっている。
また、下皿部材19には、各球抜口80,82を開放する位置と閉止する位置に移動可能な第一開閉蓋81と第二開閉蓋83が設けられると共に、各開閉蓋81,83を位置変換させ得る球抜操作手段が配設される。
第一開閉蓋81は、図17,18に示すように、板状樹脂片からなり、第一球抜口80を横断状に閉止する右方位置と、第一球抜口80から退避して、第一球抜口80を開放する左方位置との間を移動可能に設けられる。また、第一開閉蓋81の左部には、球抜操作具20と連係するラック86bが一体的に設けられる。第二開閉蓋83も板状樹脂片からなり、第二球抜口82を縦断状に閉塞する下方位置と、矩形の開口部84を第二球抜口82と一致させて、第二球抜口82を開放する上方位置との間を移動可能に設けられる。また、この第二開閉蓋83の下部にも、球抜操作具20と連係するラック86dが一体的に設けられる。
球抜操作手段は、下皿部材19の前面下部に水平移動可能に取り付けられた球抜操作具20と、該球抜操作具20の動きを第一開閉蓋に伝達して従動させる第一歯車機構と、球抜操作具20の動きを第二開閉蓋に伝達して従動させる第二歯車機構とを具備してなる。球抜操作具20は、図5に示すように、下皿部材19の前面下部から前方に突出し、左右に移動可能に保持される。この球抜操作具20は、図18に示すように、下皿部材19の内部で左右に伸びる連係部材85の中央前縁に設けられており、連係部材85と一体的に左右に移動する。なお、連係部材85は、図示しない弾性部材により、右方向に付勢されており、常態では、球抜操作具20は可動範囲の右端に位置しており、この位置を球抜操作具20の定常位置としている。また、連係部材85の左右両端部には、上面に歯部を有するラック86a、86cが一体的に設けられる。
連係部材85の左端部に設けられるラック86aは、球抜操作具20の動きを第一開閉蓋81に伝達する第一歯車機構を構成するものであり、図18に示すように、第一歯車機構は、このラック86aと、第一開閉蓋81と一体的に設けられたラック86bと、各ラック86a,86bと噛合して連係する二つのピニオン87a,87bとからなる。そして、球抜操作具20が遊技者に移動操作され、連係部材85に設けられたラック86aが連動して左方に移動すると、この移動に伴いピニオン87a,87bが回転して、第一開閉蓋81を左方に従動させる。
一方、連係部材85の右端部に設けられるラック86cは、球抜操作具20の動きを第二開閉蓋83に伝達する第二歯車機構を構成するものであり、図18に示すように、第二歯車機構は、このラック86cと、第二開閉蓋83に一体的に設けられたラック86dと、各ラック86c,86dと噛合して連係する半円形のピニオン87cとからなる。そして、第一歯車機構と同様に、球抜操作具20が遊技者に移動操作され、連係部材85に設けられたラック86cが連動して左方移動すると、この移動に伴いピニオン87cが回転して、第二開閉蓋83を上方に従動させる。ここで、図18に示すように、ラック86cには欠歯部88が設けられており、球抜操作具20を定常位置から左方に移動操作しても、ラック86cの欠歯部88がピニオン87cの歯部と当接するため、しばらくの間、第二開閉蓋83は従動せず、ラック86cとピニオン87cの歯部が相互に噛合してから第二開閉蓋83は上方へ従動する。したがって、球抜操作具20を定常位置から左方に移動操作すると、まず第一球抜口80、次に第二球抜口82というように、二つの球抜口80,82が段階的に開放するようになっている。
ここで、図5〜9に示すように、本実施例では、上皿部材8と下皿部材19が近接しており、下皿部材19の下部貯留領域21の全域が、上皿部材8により上方から遮蔽されている。ここで、下部貯留領域21は完全に閉止されてはおらず、上皿部材8の底部周縁と下皿部材19の上部周縁との間に形成される狭幅な間隙gを介して、下皿部材19の外方、すなわち前方や側方と連通している。この間隙gは、図8,9に示すように、その上下幅が下皿部材19の周縁に亘って遊技球xの直径よりも狭くなっており、遊技者が、上皿部材8と下皿部材19の間から、下部貯留領域21へ遊技球xを投入できないようになっている。また、上皿部材8の前下部と下皿部材19の前下部は、透明樹脂部材22a,22bにより構成されており、前上方、すなわち遊技者の通常の視点から、下部貯留領域21を視認可能としている。さらに、図5,7に示すように、この上皿部材8と下皿部材19は、その周縁を上下に近接させているため、別部材でありながら、一体性を有するものとなっている。また、前扉6の前面に取り付けられる上皿部材8は、図2に示すように、枢支された前扉6を前方に回動すると、上皿部材8が前方に傾動して遮蔽されていた下部貯留領域21が開放するようになっている。
このように、上皿部材8を下皿部材19に近接させて、上皿部材8により、滞留領域53および整流通路54を遮蔽することにより、下皿部材19に新規のカバー部材等を設けることなく、下部貯留領域21の全域を好適に遮蔽することができる。そして、整流通路54を上方から遮蔽しているため、遊技者が遊技球を移し替える際に誤って零れた遊技球xが、整流通路54に整列した遊技球xの上に積み重なって、整流通路54の遊技球の整列状態が撹乱されることがない。さらに、上皿部材8と下皿部材19とを近接配置して、両部材間からの下部貯留領域21への遊技球の投入が不可能となるようにしているため、遊技者によって下部貯留領域21に過剰の遊技球が補充されて、下部貯留領域21の貯留状態が不安定となることもない。特に、本実施例にあっては、図5に示すように、下部貯留領域21が上皿部材8により遮蔽されているため、遊技者は、遊技球xを投入すべき場所が上部貯留領域36であることを直観的に理解できる。また、上皿部材8と下皿部材19は周縁を一致させるように上下に近接しており、一体物のような外観を呈しているため、遊技者の手による移し替えが不要であることを、視覚的に納得させ得ると共に、統一感のあるデザインを実現できる。さらには、上皿部材8と下皿部材19が近接し、上部貯留領域36と下部貯留領域21を連通する連絡通路38も短いものとなっているため、上部貯留領域36から下部貯留領域21へ速やかに遊技球xを流下させることもできる。また、前扉6を開放して上皿部材8を傾動させることにより、遮蔽された下部貯留領域21を容易に開放可能となっている。このため、下部貯留領域21で球詰り等が起きた場合に復旧作業が容易であり、また、保守管理も簡単である。
本実施例のスロットマシン1の遊技作動を簡単に説明する。
本実施例のスロットマシン1では、5個の遊技球が賭数一単位を構成するものであり、遊技開始の度に下皿部材19に貯留されている遊技球を、賭数単位で取り込ませて遊技を行う。本実施例の遊技形態では、一回の遊技に三単位までの賭数を設定可能となっており、この賭数の設定は三つのBETボタン42a〜42cの操作により行われる。すなわち、MAXBETボタン42aを操作すると、合計15個の遊技球が球取込装置50により遊技機内部に取り込まれ、2BETボタン42bを操作すると10個の遊技球が、1BETボタン42cを操作すると5個の遊技球が球取込装置50に取り込まれることとなる。なお、回転ドラム12a〜12cの回転中や、既に15個の遊技球が取り込まれている場合、又は整流通路54内の遊技球数が不足している場合などには、各BETボタン42a〜42cを操作しても無効となり、球取込装置50は作動しない。
BETボタン42a〜42cの操作により、少なくとも賭数一単位分の遊技球が取り込まれるとスタートランプ40が点灯する。このスタートランプ40の点灯時にスタートレバー41を押し下げ操作すると、回転ドラム12a〜12cが回転開始する。そして、この回転中に、各ストップボタン43a〜43cを押圧操作すると、その操作タイミングに基づいて、主制御基板100が図柄Pの停止態様を決定し、当該停止態様となるように各ドラムモータを停止させる。そして、回転ドラム12a〜12cが停止した際に、入賞ライン上の図柄Pが所定の組合せで揃った場合には「当り」となり、払出装置31から所定数の遊技球が払い出されたり、遊技者に有利なボーナスゲーム等が実行されることとなる。なお、主制御基板100により実行される回転ドラム12a〜12cの停止制御機構や、上記ボーナスゲーム等の遊技内容は、公知のスロットマシンと同様にすることが可能である。
次に、球取込装置50による遊技球の取込作動について説明する。
BETボタン42a〜42cが有効な時に、該ボタン42a〜42cを操作すると、主制御基板100から取込モータ72へパルス信号が送られる。取込モータ72はステップ角が7.5°となっており、受信したパルス信号の数に応じて、図19中反時計回りにスプロケット71を回転させる。球取込装置50は、図19(イ)のように、スプロケット71の係止部73のいずれかを取込口66に対向する位置を通常状態とするものであり、取込モータ72は、常に通常状態で停止するように制御される。このため、取込モータ72の停止時には、整流通路54内の遊技球xは、その下流端部位置で係止部73により係止されて、取込口66へ流下不可能となっている。そして、取込モータ72の停止状態で、主制御基板100からパルス信号が送られて、取込モータ72が通常状態からスプロケット71を図19中反時計回りに60°回転させると、図19(イ)〜(ハ)に示すように、その凹部70が取込口66と対向し、凹部70内に整流通路54内の遊技球xが一つ収容される。そして、スプロケット71をさらに60°回転させると、図19(ハ)〜(ホ)に示すように、別の係止部73が整流通路54の出口と対向し再び通常状態となると共に、遊技球xを収容した凹部70は、右側方の取込球排出路49の入口と対向し、凹部70に収容した遊技球xは、取込球排出路49に流入し、取込球検知スイッチ77に検出された後、取付パネル33の背面側へと案内されて、遊技島の球回収装置へと排出されることとなる。
このように、本実施例にかかる球取込装置50は、スプロケット71を通常状態から図19中反時計回りに120°回転させることにより、整流通路54の先頭に位置する遊技球x一個を凹部70に収容し、続く遊技球xの流下を係止部73で阻止しつつ、該遊技球xを取込球排出路49へ排出する。従って、本実施例のスロットマシン1では、遊技者が1BETボタンを操作して、賭数一単位(遊技球5個)の取込みを要求した場合には、主制御基板100は、スプロケットを上記方向に600°(120°×5個)回転させるように取込モータ72にパルス信号を送信し、取込口66から5個(一単位)の遊技球を取り込ませる。同様に、主制御基板100は、2BETボタン42bが操作された際には1200°(120°×10個)、MAXBETボタン42aが操作された際には1800°(120°×15個)回転させるように、取込モータ72に制御信号を送信し、整流通路54から10個(二単位)、15個(三単位)の遊技球を取り込ませる。なお、本実施形態では、取込モータ72の作動中(取込動作中)以外に取込球検知スイッチ77が遊技球xを検出しても、主制御基板100は、当該遊技球xを取り込んだ遊技球として計数せず、無効としている。
次に、遊技作動に伴う上部貯留領域36及び下部貯留領域21の遊技球の貯留態様や、連絡通路38の遊技球の流下態様について説明する。
入賞ライン上の図柄Pが所定の組合せで揃い「当り」となった場合や、カード操作部28の球貸ボタンを押圧操作した場合に、払出装置31は、主制御基板100からの制御信号に従って所定数の遊技球を下方に払い出し、払い出された遊技球は、球供給通路17を流下して、球供給口35から上部貯留領域36に流入する。ここで、下部貯留領域21に遊技球xを受け入れる余裕がある場合には、上部貯留領域36に流入した遊技球xは、図8,9に示すように、連絡通路38に流入して、下部貯留領域21へと流下して、整流通路54に整列した後、上述したように、球取込装置50に取り込まれて、取込球排出路49を介して遊技島に排出されることとなる。
一方、ボーナスゲームが実行されるなどして、払出装置31から多量の遊技球が払い出され、下部貯留領域21が遊技球xで満杯となった場合には、連絡通路38の流出口92から遊技球xが流出不可能となり、連絡通路38が閉塞されて、払出装置31から払い出された遊技球は、上部貯留領域36に貯留されることとなる。すなわち、図12に示したように、下部貯留領域21が満杯となって、連絡通路38に滞留した遊技球xが待機領域99に侵入すると、満杯作動部材94が、かかる遊技球xに押圧されて傾動し、これに合わせて、開閉部材93が閉鎖位置bに傾動し、遊技球xが流下しないように連絡通路38を閉鎖する。かかる状態では、上部貯留領域36に貯留される遊技球xは、連絡通路38内において、開閉部材93により、下方への流下を阻止されているため、上部貯留領域36の遊技球が連絡通路38を流下しようとする球圧が、下方の下部貯留領域21の遊技球に加わることない。
また、遊技球xが取込口66から取り込まれたり、球抜口80,82から排出されて、満杯であった下部貯留領域21に遊技球xを受け入れる余裕ができた場合には、満杯作動部材94の定常位置cへの復帰に伴って、開閉部材93が開放位置aへ傾動し、連絡通路38が開放されることにより、上部貯留領域36の遊技球xが、連絡通路38を介して、下部貯留領域21に補充されることとなる。なお、多量の遊技球xが払い出され、上部貯留領域36も満杯となった場合には、上部貯留領域36に流入不可能となり、球供給口35の奥に滞留した遊技球によって満タンスイッチ48がON作動する。そして、このON作動により、主制御基板100は、遊技球xを払い出すスペースがなくなったと判断し、球取込装置50を強制的に停止させて、遊技を続行不可能とすることにより、遊技者に貯留された遊技球xの排出を促す。このため、遊技者は、遊技の中断を防ぐため、上部貯留領域36が満杯となる前に、上述の球抜操作具20を移動操作することにより、第一球抜口80を開放し、下部貯留領域21から遊技球xを排出しなくてはならない。
ここで、下部貯留領域21に貯留される遊技球xが不足した場合には、遊技者は、遊技球xを下部貯留領域21に補充しなくてはならない。この場合、遊技者は、上皿部材8の前面に設けられた前記球貸ボタン26の操作により、所定個数単位の遊技球を貸球として払出装置31に払い出させるよう指示することができる。かかる際には、払出装置31が払い出した遊技球xは上部貯留領域36へ一旦流入し、連絡通路38を介して下部貯留領域21に補充されることとなる。また、遊技機外に載置された球箱に遊技球が貯留されている場合には、この遊技球を下部貯留領域21に補充することもできる。ここで、上述したように、上皿部材8と下皿部材19の間の間隙gは、遊技球xの径より狭幅となっており、遊技者は、遊技球xを下部貯留領域21へ直接補充することはできない。このため、かかる際には、遊技球を上部貯留領域36へ投入して、連絡通路38を介して、下部貯留領域21へ遊技球を補充する。
このように、本実施例のスロットマシン1では、下皿部材19が遊技球で満杯となった場合に、下皿部材19の上方に設けられた上皿部材8の上部貯留領域36に遊技球xが貯留される。そして、この上部貯留領域36に貯留した遊技球xは、自動的に連絡通路38を介して流下して下部貯留領域21に補充されるため、遊技者が、遊技球を移し替える手間が少なくて済む。特に、上部貯留領域36に遊技球を貯留する場合には、連絡通路38を開閉部材93により閉塞しているため、上部貯留領域36の遊技球の球圧が下部貯留領域21に加わることがなく、上部貯留領域36に遊技球を多量に貯留した場合でも、下部貯留領域21の遊技球を、上方からの球圧によって溢れさせたり、詰まらせたりすることなく、安定して貯留することができる。そして、下部貯留領域21を上皿部材8で遮蔽して、遊技球は、全て連絡通路38を介して下部貯留領域21へ補充するようにしているため、下部貯留領域21の遊技球は常に適正量で抑えられることとなる。従って、本実施例では、整流通路54に設けられた整列球検知スイッチ75a〜75cによって、球取込装置50に取り込む前に、取込みに必要な遊技球数が貯留されているか否かの確認を行っているが、下部貯留領域21の貯留状態が安定であり、整流通路54に常時安定した状態で遊技球を整列させることができるため、整列球検知スイッチ75a〜75cによって、整流通路54に整列した遊技球の数を正確に確認することが可能である。
尚、本発明のスロットマシンは、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下皿部材19や上皿部材8は、前扉6や取付パネル33を介して、遊技機本体3の前面に取り付けられているが、前枠4や裏機構板5に対して、直接取り付けることもできる。また、球抜口80,82にあっても、二箇所に設ける必要はなく、一箇所でも構わないし、球抜操作手段も多様に変更可能である。さらに、球取込装置50に関しても、スプロケット71と取込モータ72からなる構成に限らず、取込モータ72に替えてソレノイドを使用するなど、既知の球取込装置の構成を好適に用いることが可能であり、また、球取込装置50の設置位置も取込口66の直下に限らず、取付パネル33の背面側に設けることも可能である。さらに、上記スロットマシン1では、遊技球5個を賭数一単位とし、遊技球を常に5個単位で取り込んでいるが、取り込む遊技球の数は適宜変更可能である。
また、実施例では、上皿部材8により、下部貯留領域21の全域を上方から遮蔽しているが、本発明は、下部貯留領域21の全域に限らず、少なくとも整流通路54が上皿部材8により上方から遮蔽されているだけでも構わない。また、下部貯留領域と外方とを連通する間隙gが遊技球の直径よりも狭くなっており、遊技者が遊技球を下部貯留領域21に投入不可能としているが、必ずしも投入不可能とする必要はなく、遊技者が投入困難な程度であってもよいし、上皿部材8と下皿部材19とが分離可能な程度であれば、両皿部材を部分的に接触させることも可能である。さらに、整列球検知手段は、整流通路54に設けた三つの整列球検知スイッチ75a〜75cにより構成しているが、整列球検知スイッチの数や配置は、取り込む遊技球の数に応じて適宜変更し得るものであり、また、整列球検知スイッチ75a〜75cに替えて、既知の遊技球検知機構を好適に用いることもできる。