JP2006006075A - 車両空調用モータの防水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造でモータ本体が被水することを防止することができる車両空調用モータの防水構造を提供する。
【解決手段】 車両空調用モータの防水構造は、回転軸7を回転駆動させるモータ本体1と、回転軸7に固定され、該回転軸7の回転により軸方向一端側の気体を径方向外側に流すファン10とを備えている。また、車両空調用モータの防水構造は、モータ本体1を収容固定するとともに、回転軸7の径方向外側に延びるように形成され空調室Kの一部を構成するフランジ部11bを備えたモータホルダ11と、モータホルダ11を収容保持するブロワケース12とを備えている。モータホルダ11のフランジ部11bには、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びる防水壁11dが設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両空調用モータの防水構造は、回転軸7を回転駆動させるモータ本体1と、回転軸7に固定され、該回転軸7の回転により軸方向一端側の気体を径方向外側に流すファン10とを備えている。また、車両空調用モータの防水構造は、モータ本体1を収容固定するとともに、回転軸7の径方向外側に延びるように形成され空調室Kの一部を構成するフランジ部11bを備えたモータホルダ11と、モータホルダ11を収容保持するブロワケース12とを備えている。モータホルダ11のフランジ部11bには、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びる防水壁11dが設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両空調用モータの防水構造に関するものである。
従来、車両空調用モータとしては、上方に突出した回転軸を駆動させる略円柱形状のモータ本体と、回転軸に固定され該回転軸の回転により上方の気体を径方向外側に流すファンとを備えたものがある。そして、このような車両空調用モータは、そのモータ本体がモータホルダに収容固定されて空調室内に配置される。そして、車両空調用モータは、ファンにて空調室内に気流を発生させることで、送風動作(例えば外気を吸引して車両室内に排出)を行う。
ところで、このような車両空調用モータでは、例えば車両を洗車機などにて洗車した場合等、水滴が外気取り込み口から浸入し、更に空調室内に浸入することがある。そして、モータ本体は被水すると腐食する虞があることから、何らかの手段でモータ本体への水滴の付着を防止するための防水構造を施したものがある。そして、このような車両空調用モータの防水構造としては、モータ本体を収容固定するためのモータホルダに複雑な形状となる壁を設けたものなどがある(例えば、特許文献1参照)。この防水構造のモータホルダは、モータ本体(ヨーク)を嵌挿保持可能な略有底円筒形状の保持筒部と、その保持筒部の軸方向中間部から径方向外側に延び空調室の一部を構成する円盤状のフランジ部とを有する。そして、モータ本体(ヨーク)が嵌挿保持される保持筒部の開口端に径方向外側に延びるフランジ状の壁(折曲部)が形成されている。よって、水滴は折曲部により保持筒部の内側に浸入することが防止され、モータ本体が被水することは防止される。
特許第3157567号公報
しかしながら、上記のように折曲部を設けたモータホルダを一体成形しようとする場合では、保持筒部の軸方向に対し径方向外側に延びる箇所(フランジ部と折曲部)が複数あることから、その製造装置が軸方向に一対の金型に加えスライドコア等を必要としてしまう。このように複雑な防水構造は、製造コストを高くする原因となる。又、折曲部が形成される箇所が(上方の気体を径方向外側に流すための)ファンの作用範囲外であるため、気流の乱れが生じ易く、その乱気流にて水滴が折曲部を乗り越えて保持筒部の内側に浸入する虞がある。
本発明の目的は、簡単な構造でモータ本体が被水することを防止することができる車両空調用モータの防水構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転軸を回転駆動させるモータ本体と、前記回転軸に固定され、該回転軸の回転により軸方向一端側の気体を径方向外側に流すファンと、前記モータ本体を収容固定するとともに、前記回転軸の径方向外側に延びるように形成され空調室の一部を構成するフランジ部を備えたモータホルダと、前記モータホルダを収容保持するブロワケースと、を備えた車両空調用モータの防水構造であって、前記モータホルダのフランジ部には、鉛直方向から径方向外側へ湾曲又は屈曲して延びる防水壁を備えた。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁の先端は、斜め下方に向けられている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁の先端は、下方に向けられている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁の先端は、下方に向けられている。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、何らかの理由により空調室内に浸入してきた水滴は、ファンにて径方向外側に流される気体の風圧により、ブロワケース内に排出される。ここで、ファン回転時に負圧が生じると、ブロワケース内に一旦排出された水滴がモータ本体側に向かって移動することが考えられる。しかし、鉛直方向から径方向外側へ湾曲又は屈曲して延びる防水壁により、該水滴がモータ本体内へ浸入することが阻止される。要するに、従来技術とは異なり、複雑な形状の防水構造に依存することなく、モータ本体側への水滴の浸入を防止することが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、何らかの理由により空調室内に浸入してきた水滴は、ファンにて径方向外側に流される気体の風圧により、ブロワケース内に排出される。ここで、ファン回転時に負圧が生じると、ブロワケース内に一旦排出された水滴がモータ本体側に向かって移動することが考えられる。しかし、鉛直方向から径方向外側へ湾曲又は屈曲して延びる防水壁により、該水滴がモータ本体内へ浸入することが阻止される。要するに、従来技術とは異なり、複雑な形状の防水構造に依存することなく、モータ本体側への水滴の浸入を防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、防水壁の先端が斜め下方に向けられているため、ブロワケース内からモータ本体側に向かう水滴が防水壁を乗り越えてしまうことが好適に阻止される。要するに、該水滴がモータホルダのフランジ部上へ浸入することが好適に阻止される。従って、防水性を向上することができる。
請求項3に記載の発明によれば、防水壁の先端が下方に向けられているため、ブロワケース内からモータ本体側に向かう水滴が防水壁を乗り越えてしまうことが確実に阻止される。要するに、該水滴がモータホルダのフランジ部上へ浸入することが確実に阻止される。従って、防水性を一層向上することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、簡単な構造でモータ本体が被水することを防止することができる車両空調用モータの防水構造を提供することができる。
以下、本発明を車両空調用モータに具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、モータ本体1は、略筒形状のヨーク2と、ヨーク2の一端(図1中、上端)を覆いブラシを保持するブラシホルダ3と、ヨーク2の他端を覆うエンドフレーム4と、ヨーク2の内周面に固着されるマグネット5と、ヨーク2内に略収容されるアーマチャ(電機子)6とを備える。アーマチャ6の回転軸7は、その一端側がブラシホルダ3から外部(図1中、上方)に突出するように、ブラシホルダ3及びエンドフレーム4に対して固定された軸受8,9にて回転可能に支持されている。要するに、モータ本体1は、回転軸7を回転駆動させるためのものである。
図1に示すように、モータ本体1は、略筒形状のヨーク2と、ヨーク2の一端(図1中、上端)を覆いブラシを保持するブラシホルダ3と、ヨーク2の他端を覆うエンドフレーム4と、ヨーク2の内周面に固着されるマグネット5と、ヨーク2内に略収容されるアーマチャ(電機子)6とを備える。アーマチャ6の回転軸7は、その一端側がブラシホルダ3から外部(図1中、上方)に突出するように、ブラシホルダ3及びエンドフレーム4に対して固定された軸受8,9にて回転可能に支持されている。要するに、モータ本体1は、回転軸7を回転駆動させるためのものである。
前記回転軸7の一端側には、回転軸7の回転により軸方向一端側(図1中、上側)の気体を径方向外側に流すためのファン10が固定されている。詳しくは、ファン10は、嵌着筒部10aと、釣り鐘部10bと、環状部10cと、羽部10dと、一端連結部10eとを備える。嵌着筒部10aは、回転軸7が嵌着可能に形成され、釣り鐘部10bは、嵌着筒部10aからモータ本体1(ブラシホルダ3及びヨーク2の一端側)を覆うように略釣り鐘状に延びて形成されている。又、環状部10cは、釣り鐘部10bの外縁から更に径方向外側に延びて形成されている。そして、羽部10dは、その一端(図1中、上端)が環状の一端連結部10eに連結され、その下端(図1中、下端)が前記環状部10cに連結されるように周方向に複数(図1中、2つのみ模式的に図示する)設けられている。そして、ファン10は、嵌着筒部10aに回転軸7が嵌着されて固定され、回転軸7が回転すると、羽部10dの作用により軸方向一端側(図1中、上側)の気体を径方向外側に流す(図1の矢印参照)。
前記モータ本体1は、モータホルダ11に収容固定されて空調室K内に配置される。詳しくは、モータホルダ11は、モータ本体1(ヨーク2)を嵌挿保持可能な略有底円筒形状の保持筒部11aと、その保持筒部11aの軸方向中間部から回転軸7の径方向外側に延びるように形成された円盤状のフランジ部11bとを備える。そして、モータ本体1(ヨーク2)は、図1〜図3に示すように、保持筒部11a内に挿入されて保持される。尚、このとき、ファン10の環状部10cは、その平面がフランジ部11bと相対向するように配設されるとともに、その外縁がフランジ部11bの外縁より若干径方向内側に配置される。そして、モータホルダ11は、図1に2点鎖線で示すブロワケース12に、そのフランジ部11bの外縁が密着されるように収容保持される。このブロワケース12には、周壁12aの上方(図1中、上方)に図示しない吸入口が形成され、径方向外側の一部に図示しない排出口が形成されている。そして、このブロワケース12及びフランジ部11bにて囲まれる空間が空調室Kとされている。要するに、フランジ部11bは、空調室Kの一部を構成するものである。
ちなみに、モータホルダ11において保持筒部11aの下部には、空気導入通路11cが形成されている。これにより、モータ本体1から発生する熱を空気導入通路11cを介して外部に排出することで、該モータ本体1の発熱を抑制することができるようになっている。
前記モータホルダ11のフランジ部11bの外縁部(ファン10よりも径方向外側)には、環状の防水壁11dが突設されている。この防水壁11dは、モータホルダ11に一体形成されている。防水壁11dは、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びている。防水壁11dの先端は、水平方向に向けられている。要するに、防水壁11dは、いわゆる「ねずみ返し形状」に形成されている。防水壁11dの上面S1は、ファン10の内底面S2よりも低い位置に設定されている。本実施形態では、防水壁11dの上面S1は、ファン10の外底面S3と同じ高さに設定されている。ちなみに、防水壁11dは、ファン10の環状部10cと協働して迷路構造を形成している。
上記のように構成された車両空調用モータでは、回転軸7が回転駆動されると、回転軸7と共にファン10が回転し図示しない吸入口(図1中、上方)からの気体が径方向外側に流され(図1の矢印参照)図示しない排出口から排出されて送風動作(例えば外気を吸引して車両室内に排出)が行われる。そして、例えば、車両を洗車機などにて洗車した場合等、水滴が外気取り込み口から浸入し、更に空調室K内に浸入することがある。このように空調室K内に浸入してきた水滴は、ファン10にて径方向外側に流される気体の風圧により、ブロワケース12内に排出される。ここで、ファン10の回転時に負圧が生じると、ブロワケース12内に一旦排出された水滴がモータ本体1側に向かって移動することが考えられる。しかし、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びる防水壁11dにより、該水滴がモータ本体1内へ浸入することが阻止される。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)モータホルダ11のフランジ部11bには、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びる防水壁11dが設けられている。このため、ファン10の回転時に負圧が生じた際に、ブロワケース12内に一旦排出された水滴がモータ本体1側に向かって移動してきても、該水滴が防水壁11dを乗り越えてしまうことが阻止される。つまり、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びる防水壁11dにより、該水滴がモータ本体1内へ浸入することが阻止される。要するに、従来技術とは異なり、複雑な形状の防水構造に依存することなく、モータ本体1側への水滴の浸入を防止することが可能となる。従って、簡単な構造でモータ本体1が被水することを防止することができる。
(1)モータホルダ11のフランジ部11bには、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びる防水壁11dが設けられている。このため、ファン10の回転時に負圧が生じた際に、ブロワケース12内に一旦排出された水滴がモータ本体1側に向かって移動してきても、該水滴が防水壁11dを乗り越えてしまうことが阻止される。つまり、鉛直方向から径方向外側へ湾曲して延びる防水壁11dにより、該水滴がモータ本体1内へ浸入することが阻止される。要するに、従来技術とは異なり、複雑な形状の防水構造に依存することなく、モータ本体1側への水滴の浸入を防止することが可能となる。従って、簡単な構造でモータ本体1が被水することを防止することができる。
(2)防水壁11dは、モータホルダ11に一体形成されている。このため、部品点数が少なくなる。従って、低コストにてモータ本体1の腐食を防止することができる。
(3)防水壁11dは、モータホルダ11のフランジ部11bの外縁部に設けられている。つまり、フランジ部11bの防水壁11dよりも径方向外側において、軸方向に対し径方向外側に延びる箇所は1箇所(防水壁11dのみ)である。このため、防水壁11dを、スライドコアを用いることなく、軸方向に一対の金型にて容易に形成することができる。
(3)防水壁11dは、モータホルダ11のフランジ部11bの外縁部に設けられている。つまり、フランジ部11bの防水壁11dよりも径方向外側において、軸方向に対し径方向外側に延びる箇所は1箇所(防水壁11dのみ)である。このため、防水壁11dを、スライドコアを用いることなく、軸方向に一対の金型にて容易に形成することができる。
(4)防水壁11dは、モータホルダ11のフランジ部11bにおいてファン10よりも径方向外側に設けられている。このようにファン10からの気体の流れに沿うように防水壁11dを設けることで、空調室K内に浸入してきた水滴をブロワケース12内にスムーズに排出することができる。
(5)防水壁11dの上面S1は、ファン10の内底面S2よりも低い位置に設定されている。このため、防水壁11dがファン10からの気体の流れを妨げてしまうことを回避することができる。
(6)防水壁11dの上面S1は、ファン10の内底面S2よりも低い位置に設定されている。このため、空調室K内に浸入してきた水滴は、防水壁11dの上方を通過する。従って、該水滴を防水壁11dの外側まで確実に吹き飛ばすことができる。
(7)ファン10(羽部10d)にて径方向外側に流される気体の風圧により防水壁11dよりも径方向内側への水滴の浸入が阻止されるため、モータ本体1側への水滴の浸入を防止することができる。
(8)防水壁11dは、ファン10の環状部10cと協働して迷路構造を形成している。このため、モータ本体1側への水滴の浸入を更に防止することができる。
(9)防水壁11dの上面S1は、ファン10の外底面S3と同じ高さに設定されている。このため、環状部10c上に水滴が付着してもファン10の回転時、その水滴が防水壁11dの外側まで飛ばされ易くなる。従って、モータ本体1側への水滴の浸入を更に防止することができる。
(9)防水壁11dの上面S1は、ファン10の外底面S3と同じ高さに設定されている。このため、環状部10c上に水滴が付着してもファン10の回転時、その水滴が防水壁11dの外側まで飛ばされ易くなる。従って、モータ本体1側への水滴の浸入を更に防止することができる。
(10)ファン10は、回転軸7(嵌着筒部10a)から環状部10cまで連続してモータ本体1を覆う釣り鐘部10bを有するため、モータ本体1側への水滴の浸入を更に防止することができる。
(11)車両が傾斜している場合でも、ブロワケース12内に一旦排出された水滴が防水壁11dを乗り越えてしまうことが阻止される。このため、かかる場合でも、モータ本体1が被水することを防止することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・回転軸7を水平置きとしても差し支えない。この場合、何らかの理由により空調室K内に浸入してきた水滴は、ファン10にて径方向外側に流される気体の風圧により、ブロワケース12内に排出される。そして、ブロワケース12内に一旦排出された水滴は、例えば、ブロワケース12の内面に沿って下方に落下する(図4参照)。勿論、ファン10の回転時に負圧が生じた際に、ブロワケース12内に一旦排出された水滴がモータ本体1側に向かって移動してきても、該水滴が防水壁11dを乗り越えてしまうことが阻止される。
・回転軸7を水平置きとしても差し支えない。この場合、何らかの理由により空調室K内に浸入してきた水滴は、ファン10にて径方向外側に流される気体の風圧により、ブロワケース12内に排出される。そして、ブロワケース12内に一旦排出された水滴は、例えば、ブロワケース12の内面に沿って下方に落下する(図4参照)。勿論、ファン10の回転時に負圧が生じた際に、ブロワケース12内に一旦排出された水滴がモータ本体1側に向かって移動してきても、該水滴が防水壁11dを乗り越えてしまうことが阻止される。
・前記実施形態の防水壁11dに代えて、図5に示す防水壁21dをモータホルダ11のフランジ部11bに設けた構成を採用してもよい。防水壁21dの先端は、斜め下方に向けられている。このようにすると、防水壁21dの先端が斜め下方に向けられているため、ブロワケース12内からモータ本体1側に向かう水滴が防水壁21dを乗り越えてしまうことが好適に阻止される。要するに、該水滴がモータホルダ11のフランジ部11b上へ浸入することが好適に阻止される。従って、防水性を向上することができる。また、防水壁21dの先端を、ファン10からの送風の向きに沿うように設けることで、気体の流れがスムーズになる。このため、ファン10の回転時の気流の乱れが防止される。従って、送風音の発生を防止することができる。
・前記実施形態の防水壁11dや上記別例の防水壁21dに代えて、図6に示す防水壁31dをモータホルダ11のフランジ部11bに設けた構成を採用してもよい。防水壁31dの先端は、下方に向けられている。このようにすると、防水壁31dの先端が下方に向けられているため、ブロワケース12内からモータ本体1側に向かう水滴が防水壁31dを乗り越えてしまうことが確実に阻止される。要するに、該水滴がモータホルダ11のフランジ部11b上へ浸入することが確実に阻止される。従って、防水性を一層向上することができる。
・モータホルダ11のフランジ部11bには、鉛直方向から径方向外側へ屈曲して延びる防水壁が設けられた構成であってもよい。
・前記実施形態では、モータ本体1をブラシを有する直流モータとしたが、回転軸を回転駆動可能なモータであれば、他のモータ(例えば、ブラシレスモータ)に変更してもよい。このようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・前記実施形態では、モータ本体1をブラシを有する直流モータとしたが、回転軸を回転駆動可能なモータであれば、他のモータ(例えば、ブラシレスモータ)に変更してもよい。このようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施の形態から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁を前記モータホルダに一体形成したことを特徴とする車両空調用モータの防水構造。このようにすると、部品点数が少なくなる。
(イ)請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁を前記モータホルダに一体形成したことを特徴とする車両空調用モータの防水構造。このようにすると、部品点数が少なくなる。
(ロ)請求項1乃至請求項3、上記(イ)のいずれか1項に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁を前記モータホルダのフランジ部の外縁部に設けたことを特徴とする車両空調用モータの防水構造。このようにすると、防水壁を、スライドコアを用いることなく、軸方向に一対の金型にて容易に形成することができる。
(ハ)請求項1乃至請求項3、上記(イ)、(ロ)のいずれか1項に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁を、前記モータホルダのフランジ部において前記ファンよりも径方向外側に設けたことを特徴とする車両空調用モータの防水構造。このようにすると、ファンからの気体の流れに沿うように防水壁を設けることで、何らかの理由により空調室内に浸入してきた水滴をブロワケース内にスムーズに排出することができる。
(ニ)請求項1乃至請求項3、上記(イ)乃至(ハ)のいずれか1項に記載の車両空調用モータの防水構造において、前記防水壁の上面を前記ファンの内底面よりも低い位置に設定したことを特徴とする車両空調用モータの防水構造。このようにすると、防水壁がファンからの気体の流れを妨げてしまうことを回避することができる。
1…モータ本体、7…回転軸、10…ファン、11…モータホルダ、11b…フランジ部、11d,21d,31d…防水壁、12…ブロワケース、K…空調室、S1…防水壁の上面、S2…ファンの内底面。
Claims (3)
- 回転軸を回転駆動させるモータ本体と、
前記回転軸に固定され、該回転軸の回転により軸方向一端側の気体を径方向外側に流すファンと、
前記モータ本体を収容固定するとともに、前記回転軸の径方向外側に延びるように形成され空調室の一部を構成するフランジ部を備えたモータホルダと、
前記モータホルダを収容保持するブロワケースと、
を備えた車両空調用モータの防水構造であって、
前記モータホルダのフランジ部には、鉛直方向から径方向外側へ湾曲又は屈曲して延びる防水壁を備えたことを特徴とする車両空調用モータの防水構造。 - 請求項1に記載の車両空調用モータの防水構造において、
前記防水壁の先端は、斜め下方に向けられていることを特徴とする車両空調用モータの防水構造。 - 請求項1に記載の車両空調用モータの防水構造において、
前記防水壁の先端は、下方に向けられていることを特徴とする車両空調用モータの防水構造。
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JP2015200438A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-12 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置の室内機 |
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WO2023210179A1 (ja) * | 2022-04-25 | 2023-11-02 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 送風機 |
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