JP2006004712A - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 絶縁シートを容易に確実に取り付けられる電子装置を提供する。
【解決手段】 絶縁シート25は、基板21の面を覆うように設けられている。基板21の両側の基板縁部31、33に沿って絶縁シート25の両側のシート縁部41、43が基板側に折れ曲がっている。シート縁部41、43は係合爪45、47を備えている。係合爪45、47は、基板縁部31、33に沿ったスライド係合方向Xを向いており、スライド係合方向Xへの絶縁シート25の基板面に沿ったスライドによって基板側係合部51に係合している。絶縁シート25は、まず、スライド組付方向Yにスライドされ、それから、スライド係合方向Xにされ、これにより、係合爪45、47が基板側係合部51に係合する。
【選択図】 図1
【解決手段】 絶縁シート25は、基板21の面を覆うように設けられている。基板21の両側の基板縁部31、33に沿って絶縁シート25の両側のシート縁部41、43が基板側に折れ曲がっている。シート縁部41、43は係合爪45、47を備えている。係合爪45、47は、基板縁部31、33に沿ったスライド係合方向Xを向いており、スライド係合方向Xへの絶縁シート25の基板面に沿ったスライドによって基板側係合部51に係合している。絶縁シート25は、まず、スライド組付方向Yにスライドされ、それから、スライド係合方向Xにされ、これにより、係合爪45、47が基板側係合部51に係合する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基板を覆うように絶縁シートが設けられた電子装置に関する。
従来、各種の電子装置において、基板の絶縁を確保するために絶縁シートが備えられている。絶縁シートは例えば基板とシャーシの間に挟み込まれている。この場合、絶縁シートは、シャーシのボス等に取り付けられている(例えば特許文献1〜3参照)。
また、シャーシのボス等を利用しない場合には、絶縁シートが基板に貼付けられ、あるいは、絶縁シートが基板とシャーシの間に差し込まれている。
特開2002−26544号公報(第2ページ、図1)
特開平7−74485号公報(第3−4ページ、図1)
特開2001−85875号公報(第2ページ、図2)
しかしながら、従来の電子装置においては、絶縁シートを基板に貼り付ける場合、基板から実装部品の足が突出しているために、絶縁シートが基板から浮いてしまい、面接着が容易でなく、絶縁シートの取付が確実でないという問題があった。また、絶縁シートを差し込む場合も、絶縁シートが隙間で動く可能性があり、安定性が低く、絶縁シートの取付が確実でなく、すなわち絶縁シートが外れる可能性があるという問題があった。さらには、これらの絶縁シートの取付作業は繁雑であるという問題もあった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、絶縁シートを容易に確実に取り付けられる電子装置を提供することにある。
本発明の電子装置は、基板と、前記基板の面を覆うように設けられた絶縁シートとを備え、前記基板の両側の基板縁部に沿って前記絶縁シートの両側のシート縁部が前記基板側に折れ曲がっており、前記シート縁部は、基板側係合部と係合した係合爪を備えており、前記係合爪は、前記基板縁部に沿ったスライド係合方向を向いた爪突起部を有しており、前記スライド係合方向への前記絶縁シートの基板面に沿ったスライドによって前記基板側係合部に係合している。
この構成により、絶縁シートを基板面に沿ってスライドするという簡単な作業で、絶縁シートのシート縁部の係合爪を基板側係合部に係合でき、係合爪の係合によって絶縁シートを基板から外れないように確実に取り付けられる。したがって、絶縁シートを容易に確実に取り付けられる。
また、本発明の電子装置では、前記基板の面を覆ったシート面に対する前記シート縁部の曲げ角度が鋭角である。この構成により、シート縁部が基板の反対に回り込み、シート縁部によって基板と絶縁シートの嵌合状態が得られ、しかもシート縁部が弾性変形可能であり、したがって、絶縁シートが基板に安定して組み付けられる。
また、本発明の電子装置においては、前記係合爪が、前記シート縁部から基板内側に向けて突き出している。この構成により、絶縁シートが組付け時に基板に対してスライドされると、係合爪は、基板側係合部を形成する部材に当接し、外側に押し出されながらスライドし、該部材を乗り越えて基板側係合部に達する。したがって、絶縁シートを基板に容易に組み付けることができる。
また、本発明の電子装置では、前記係合爪が、前記スライド係合方向と反対のスライド組付方向の端部にて、前記基板縁部に垂直な方向に対して傾斜している。この構成により、絶縁シートをスライド組付方向にスライドするときに、絶縁シートが基板に引っ掛かりにくくなり、スムーズに取り付けられる。したがって、絶縁シートの組付をさらに容易に行える。
また、本発明の電子装置では、前記基板が、前記スライド係合方向と反対のスライド組付方向に位置する取付対象部材に取り付けられており、前記取付対象部材によって前記絶縁シートの前記スライド組付方向の移動が規制されている。この構成により、取付対象部材の配置を利用して、絶縁シートのスライド組付方向への移動を規制でき、したがって、簡単な構成で、より確実に絶縁シートを取り付けられる。
また、本発明の電子装置では、前記基板側係合部が、前記絶縁シートと反対側で前記基板に備えられたシールド部材に設けられている。この構成により、シールド部材を利用して簡単な構成で基板側係合部を設けられる。
また、本発明の電子装置では、前記基板側係合部が、前記絶縁シートと反対側で前記基板に備えられた基板取付部材に設けられている。この構成により、基板取付部材を利用して簡単な構成で基板側係合部を設けられる。さらに好ましくは、後述する実施の形態に見られるように、一つの部材が上記のシールド部材および基板取付部材として機能してもよい。
また、本発明の別態様は、基板の面を覆うように絶縁シートが設けられた電子装置の製造方法であって、前記絶縁シートを前記基板の面に沿って所定のスライド係合方向にスライドし、前記絶縁シートのシート縁部に設けられた係合爪を基板側係合部に係合させる。この構成によっても上述の本発明の利点が得られる。
また、本発明の電子装置の製造方法は、前記絶縁シートを前記スライド係合方向と反対のスライド組付方向にスライドして、前記係合爪を前記基板側係合部まで到達させ、それから前記絶縁シートを前記スライド係合方向に後戻りさせて、前記係合爪を前記基板側係合部と係合させる。この構成によっても上述の本発明の利点が得られる。
また、本発明の電子装置の製造方法は、前記絶縁シートが組み付けられた前記基板を、前記基板に対して前記スライド組付方向に位置する取付対象部材に取り付て、前記取付対象部材によって前記絶縁シートの前記スライド組付方向の移動を規制する。この構成によっても上述の本発明の利点が得られる。
本発明は、基板の面に沿った絶縁シートのスライドによって係合する係合爪をシート縁部に設けたことにより、絶縁シートを容易に確実に取り付けられるという効果を有する電子装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の電子装置について、図面を用いて説明する。
以下では、まず、本発明の実施の形態に係る電子装置の全体構成について、図6を参照して説明し、それから、図1〜図5を参照し、絶縁シート関連の構成を説明する。本実施の形態では、電子装置1が、デジタルVOD(ビデオオンデマンド)ターミナルである。
図6において、電子装置1は、筐体であるシャーシ3を備えている。シャーシ3は略直方体であり、底板5、側板7および背面板9で構成されている。さらに、シャーシ3の前側には前面パネルが取り付けられており、また、シャーシ3の上には天板が取り付けられている(前面パネルおよび天板は図から省略されている)。
シャーシ3の底板5上にはメイン基板11が取り付けられている。また、底板5には、電源基板13が絶縁シート15を介して取り付けられている。電源基板13はメイン基板11の前側に位置しており、ねじ17で底板5上のボスに固定されている。
さらに、シャーシ3にはチューナー基板21(リア基板)が取り付けられている。チューナー基板21は、シャーシ3内の後部の上方に配置されている。チューナー基板21は、ねじ23でシャーシ3の背面板9に、すなわち水平方向に固定されている。
チューナー基板21は図示のように背面板9の高い位置に取り付けられており、天板(図示せず)と近接しており、絶縁の確保が必要である。より詳細には、チューナー基板21は下向き(裏向き)に配置されており、したがって、各種の電気部品はチューナー基板21の下面に実装されている。そして、電気部品の足がチューナー基板21の上に突き出しており、天板に近接しており、これら足の絶縁を確保する必要がある。
そこで、チューナー基板21の絶縁を確保するために、絶縁シート25が設けられている。絶縁シート25は、チューナー基板21に取り付けられ、チューナー基板21と天板の間に配置されている。
図1〜図3は、チューナー基板21と絶縁シート25を示している。図1は分解斜視図であり、図2は組立状態の斜視図であり、図3は、絶縁シート25を裏から見た斜視図である。
チューナー基板21は上記のように裏向きに配置されており、電気部品が下面に実装されている。そして、基板下面の全体を覆うように、シールド27がチューナー基板21に取り付けられている。シールド27は鉄製のカバーであり、チューナー基板21を熱から保護している。
また、シールド27の後方の端部にはブラケット(アングル)29が設けられている。そして、ブラケット29が図6を用いて説明したようにシャーシ3へとねじで固定されている。ブラケット29はシールド27の一部であり、すなわち、シールド27が、チューナー基板21を取付箇所に取り付けるための基板取付部材としても機能している。
絶縁シート25は、厚さ0.5mmのポリカーボネイトのフィルムであり、可撓性を有している。絶縁シート25は、チューナー基板21に対応する4角形の形状を有している。絶縁シート25の方がチューナー基板21よりも幅が広い。
チューナー基板21の左右の両側には、平行な基板縁部31、33が前後方向に延びるように設けられている。絶縁シート25のシート面35の両側にも、基板縁部31、33に沿ってシート縁部41、43が設けられている。シート縁部41、43は、チューナー基板21の側に折れ曲がっている。
シート縁部41、43には、係合爪45、47が備えられている。係合爪45、47は、基板縁部31,33の略中央に相当する場所に備えられている。そして、係合爪45、47は、シート縁部41、47の先端から基板内側に向けて突き出している。係合爪45、47は、シート面35と間隔を開けて対向するように、シート面35と平行に設けられている。
係合爪45、47は、図1および図3に示すように、スライド係合方向Xを向いた爪突起部(フック部)45a、47aを有している。スライド係合方向Xは、基板縁部31、33に沿った一の方向をいう。また、本実施の形態では、スライド係合方向Xと反対の方向を、スライド組付方向Yという。本実施の形態では、基板縁部31、33が前後方向に延びており、スライド係合方向Xが前方向であり、スライド組付方向Yが後ろ方向である。
係合爪45、47は、チューナー基板21の基板縁部31、33に設けられた基板側係合部51に係合している。基板側係合部51は、チューナー基板21のシールド27に設けられている。基板側係合部51は、シールド27の側面に設けられた細長い係合穴であり、この係合穴は、スライド係合方向Xに延びるように設けられている。図示されないが、基板側係合部51は、シールド27の両側に設けられている。係合爪45、47の爪突起部45a、47aが、基板側係合部51のスライド係合方向Xの端部53に引っ掛かっており、これにより、係合爪45、47が基板側係合部51に係合している。特に、爪突起部45aは爪突起部47aよりも長く、基板側係合部51からシールド27内へとスライド係合方向Xに深く嵌り込んでおり、爪が外れにくくなっている。
また、本実施の形態では、シート縁部41、43の曲げ角度が、図3に示すように、鋭角になっている。曲げ角度とは、チューナー基板21を覆うシート面35とシート縁部41、43とのなす角度である。曲げ角度を鋭角にしたことにより、シート縁部41、43の先端の横方向(基板縁部31、33に垂直な方向)の間隔が、チューナー基板21の幅より狭くなっている。したがって、シート縁部41、43はチューナー基板21の反対側に回り込んでいる。そして、チューナー基板21の基板縁部31、33が、絶縁シート25とシート縁部41、43との鋭角の接続部分に緩く嵌っている。このように、シート縁部41、43を鋭角に設けたことで、シート縁部41、43により絶縁シート25とチューナー基板21との嵌合状態が得られ、しかも、シート縁部41、43が弾性変形可能であり、これにより、絶縁シート25がチューナー基板21に安定して組み付けられている。
また、係合爪45、47のスライド組付方向Yの端部61、63(係合爪45、47の背中側の部分)は、図1および図3に示すように傾斜している。すなわち、端部61、63のラインが、基板縁部に垂直な方向に対して傾いている。傾きの方向は、スライド組付方向Yと反対側(装置の前側)である。このような傾斜は組立時に好適に機能する。組立時には、後述するように、絶縁シート25がチューナー基板21に対してスライド組付方向Yにスライドされる。このときに、上記の傾斜が端部61、63に設けられているので、絶縁シート25がチューナー基板21およびそのシールド27に引っ掛かりにくくなり、チューナー基板21にスムーズに組み付けられる。
また、図2および図6に示されるように、組立状態では、絶縁シート25のスライド組付方向Yの端部71が、チューナー基板21の端部73とほぼ同じ位置にあり、背面板9(取付対象部材)に近接している。このようにスライド組付方向Y側に背面板9が位置しており、これにより、絶縁シート25のスライド組付方向Yの移動が規制されている。
以上に、本実施の形態の電子装置1の構成を説明した。次に、電子装置1の製造方法を説明する。ここでは、主としてチューナー基板21および絶縁シート25に関する組立方法を説明する。
図4に示すように、組立の際は、まず、絶縁シート25をチューナー基板21の基板面に沿ってスライド組付方向Yにスライドする。絶縁シート25の両側のシート縁部41、43は、チューナー基板21の基板縁部31、33に沿ってスライドする。
絶縁シート25は、図4の位置までスライドされる。このとき、図示のように、絶縁シート25の端部71は、チューナー基板21の端部73を超える位置までスライドされ、すなわち、端部73からはみ出る。また、係合爪45、47は、基板側係合部51まで達して、基板側係合部51の穴に嵌り込む。
ここで、係合爪45、47が基板側係合部51に達するまでの過程について説明する。係合爪45、47は基板内側に突き出しているので、シールド27に当接し、外側に向けて押し出される。このとき、シート縁部41、43を含む絶縁シート25の全体が撓み変形して、係合爪45、47の間隔が広がる。係合爪45、47は、外側に押し出された状態でシールド27の側面に沿ってスライドし、そして、基板側係合部51に達する。係合爪45、47は、絶縁シート25の撓みを減らそうとする力の作用で、自然に基板側係合部51の穴に嵌り込む。絶縁シート25の全体形状はスライド時の撓んだ形から回復する。
このようにして、絶縁シート25のスライドによる組付に伴い、係合爪45、47は、シールド27を乗り越えるようにして、基板側係合部51の穴に自然に自動的に嵌り込む。
また、上記の組付過程では、係合爪45、47のスライド組付方向Yの端部61、63が傾斜しているので、絶縁シート25をスライドすると、係合爪45、47が徐々に押し出される。したがって、引っ掛かりが生じにくく、スムーズに絶縁シート25が組み付けられる。
次に、図5に示すように、絶縁シート25がチューナー基板21に対してスライド係合方向Xにスライドされる。すなわち、絶縁シート25は逆向きに引き戻される。このとき、係合爪45、47は既に基板側係合部51の穴に嵌っているので、絶縁シート25がスライド係合方向Xにスライドすると、爪突起部45a、45bが自然に基板側係合部51の端部53に引っ掛かり(フックし)、係合爪45、47が基板側係合部51に係合する。
図5および前出の図2は、上記のようにして絶縁シート25がチューナー基板21に組み付けられた状態を示している。係合爪45、47は基板側係合部51に係合している。また、絶縁シート25のスライド組付方向Yの端部71は、チューナー基板21の端部73とほぼ同じ位置まで戻っている。
次に、図6に示されるように、絶縁シート25が組み付けられた状態で、チューナー基板21が、シャーシ3の背面板9に取り付けられる。チューナー基板21が取付箇所に配置され、2本のねじ23が背面板9を通して、シールド27のブラケット29に締め付けられる。
チューナー基板21が背面板9に取り付けられると、絶縁シート25のスライド組付方向Yの移動が背面板9により規制される。また、絶縁シート25のスライド係合方向Xの移動は、係合爪45、47の係合によって規制される。このようにして、絶縁シート25はスライド方向に外れない程度に機械的に固定される。
さらに、基板組付状態では、シート縁部41、43がチューナー基板21を挟んでおり、これにより絶縁シート25の横方向の移動も規制される。さらには、シート縁部41、43とその係合爪45、47によって、絶縁シート25がチューナー基板21から離れる方向の移動も規制されている。このようにして、スライド方向に加えて他の方向の移動も規制され、絶縁シート25が確実にチューナー基板21に取り付けられる。
さらに、シャーシ3の底板5に絶縁シート15が載せられ、絶縁シート15の上に電源基板13が載せられ、電源基板13が4本のねじ17で底板5に固定される。
それから、前面パネルおよび天板がシャーシ3に取り付けられる。このとき、天板とチューナー基板21が近接する。しかし、絶縁シート25がチューナー基板21に取り付けられており、チューナー基板21と天板の絶縁が確保される。
以上、本発明の実施の形態に係る電子装置1について説明した。本実施の形態によれば、上述したように、基板の面に沿った絶縁シート25のスライドによって係合する係合爪45、47がシート縁部41、43に設けられている。したがって、絶縁シート25を基板面に沿ってスライドするという簡単な作業で、絶縁シート25のシート縁部41、43の係合爪45、47を基板側係合部51に係合でき、係合爪45、47の係合によって、絶縁シート25を外れないように確実に基板に取り付けられる。貼付またはねじ止め等の固定は行われなくてよい。このようにして、絶縁シート25を容易に確実に取り付けることができる。
また、本実施の形態では、絶縁シート25がスライドされて基板に取り付けられるので、絶縁シート25を無理に大きく屈曲しないでも基板に取り付けられる。これにより、組付時のシート割れを回避でき、絶縁シート25の破損を回避できる。
また、本実施の形態では、シート面35に対するシート縁部41、43の曲げ角度が鋭角であり、これにより、シート縁部41、43が基板の反対に回り込み、シート縁部41、43によって基板と絶縁シート25の嵌合状態が得られ、しかもシート縁部41、43が弾性変形可能であり、したがって、絶縁シート25が基板に安定して組み付けられる。
また、本実施の形態では、係合爪45、47が、シート縁部41、43から基板内側に向けて突き出している。これにより、絶縁シート25が組付け時にスライド組付方向Yにスライドされたとき、係合爪45、47は、基板側係合部51を形成する部材(本実施の形態ではシールド27)に当接し、外側に押し出されながらスライドし、これにより、該部材を乗り越えて基板側係合部51に達する。こうして係合爪45、47が基板側係合部51まで達しているので、それから絶縁シート25をスライド係合方向Xにスライドすると、係合爪45、47が基板側係合部51に自然に自動的に係合する。このようにして、絶縁シート25をスライド組付方向Yにスライドし、それからスライド係合方向Xに後戻りさせるという一連の作業で容易に絶縁シート25を基板に組み付けられる。
また、本実施の形態では、係合爪45、47のスライド組付方向Yの端部が、基板縁部31、33に垂直な方向に対して傾斜しており、これにより、絶縁シート25をスライド組付方向Yにスライドするときに、絶縁シート25が基板に引っ掛かりにくくなり、スムーズに取り付けられる。したがって、絶縁シート25を容易に取り付けられる。
また、本実施の形態では、基板が、スライド組付方向Yに位置する取付対象部材である背面板9に取り付けられており、これにより、取付対象部材の配置を利用して、絶縁シート25のスライド組付方向Yへの移動を規制できる。したがって、簡単な構成で、より確実に絶縁シート25を取り付けられる。
また、本実施の形態では、基板の基板側係合部51が、絶縁シート25と反対側で基板に備えられたシールド27に設けられており、シールド27を利用して簡単な構成で基板側係合部51を設けられる。
また、本実施の形態において、上記のシールド27は、基板をシャーシ等の取付箇所に取り付けるための基板取付部材でもある。この観点では、本実施の形態の基板側係合部51は絶縁シート25と反対側で基板に備えられた基板取付部材に設けられており、これにより、基板取付部材を利用して簡単な構成で基板側係合部を設けられる。
また、本実施の形態の電子装置の製造方法は、上述したように、絶縁シート25を基板の面に沿ってスライド係合方向Xにスライドし、絶縁シート25のシート縁部41、43に設けられた係合爪45、47を、基板側の基板側係合部51に係合させており、これにより絶縁シート25を容易に確実に取り付けられる。
また、本実施の形態の製造方法は、絶縁シート25をスライド組付方向Yにスライドして、係合爪45、47を基板側係合部51に到達させ、それから絶縁シート25をスライド係合方向Xに後戻りさせて、係合爪45、47を基板側係合部51と係合させている。これにより、絶縁シート25を往復させるという簡単な作業でもって、絶縁シート25を確実に基板に取り付けられる。
また、本実施の形態の製造方法は、さらに、スライド組付方向Yに位置する取付対象部材である背面板9に基板を取り付けて、取付対象部材によって絶縁シート25のスライド組付方向Yの移動を規制しており、これにより、絶縁シート25を確実に取り付けられる。
なお、本実施の形態では、電子装置1がデジタルVODターミナルであり、基板がチューナー基板21であった。しかし、本発明はこれらに限定されない。本発明が別の電子装置に適用されてもよく、チューナー基板以外の基板に適用されてもよい。さらに、基板の位置も本実施の形態に限定されず、すなわち、機器後方の上部でなくてもよい。
その他、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明にかかる電子装置は、絶縁シートを容易に確実に取り付けられるという効果を有し、各種の電子装置として有用である。
1 電子装置
3 シャーシ
9 背面板
21 チューナー基板
23 ねじ
25 絶縁シート
27 シールド
29 ブラケット
31、33 基板縁部
35 シート面
41、43 シート縁部
45、47 係合爪
45a、47a 爪突起部
51 基板側係合部
X スライド係合方向
Y スライド組付方向
3 シャーシ
9 背面板
21 チューナー基板
23 ねじ
25 絶縁シート
27 シールド
29 ブラケット
31、33 基板縁部
35 シート面
41、43 シート縁部
45、47 係合爪
45a、47a 爪突起部
51 基板側係合部
X スライド係合方向
Y スライド組付方向
Claims (10)
- 基板と、前記基板の面を覆うように設けられた絶縁シートとを備え、
前記基板の両側の基板縁部に沿って前記絶縁シートの両側のシート縁部が前記基板側に折れ曲がっており、前記シート縁部は、基板側係合部と係合した係合爪を備えており、前記係合爪は、前記基板縁部に沿ったスライド係合方向を向いた爪突起部を有しており、前記スライド係合方向への前記絶縁シートの基板面に沿ったスライドによって前記基板側係合部に係合していることを特徴とする電子装置。 - 前記基板の面を覆ったシート面に対する前記シート縁部の曲げ角度が鋭角であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
- 前記係合爪は、前記シート縁部から基板内側に向けて突き出していることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
- 前記係合爪は、前記スライド係合方向と反対のスライド組付方向の端部にて、前記基板縁部に垂直な方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子装置。
- 前記基板が、前記スライド係合方向と反対のスライド組付方向に位置する取付対象部材に取り付けられており、前記取付対象部材によって前記絶縁シートの前記スライド組付方向の移動が規制されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子装置。
- 前記基板側係合部が、前記絶縁シートと反対側で前記基板に備えられたシールド部材に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子装置。
- 前記基板側係合部が、前記絶縁シートと反対側で前記基板に備えられた基板取付部材に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子装置。
- 基板の面を覆うように絶縁シートが設けられた電子装置の製造方法であって、
前記絶縁シートを前記基板の面に沿って所定のスライド係合方向にスライドし、前記絶縁シートのシート縁部に設けられた係合爪を基板側係合部に係合させることを特徴とする電子装置の製造方法。 - 前記絶縁シートを前記スライド係合方向と反対のスライド組付方向にスライドして、前記係合爪を前記基板側係合部まで到達させ、それから前記絶縁シートを前記スライド係合方向に後戻りさせて、前記係合爪を前記基板側係合部と係合させることを特徴とする請求項8に記載の電子装置の製造方法。
- 前記絶縁シートが組み付けられた前記基板を、前記基板に対して前記スライド組付方向に位置する取付対象部材に取り付けて、前記取付対象部材によって前記絶縁シートの前記スライド組付方向の移動を規制することを特徴とする請求項9に記載の電子装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004178459A JP2006004712A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 電子装置およびその製造方法 |
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2004
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