JP2006003770A - 半導体装置 - Google Patents

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Masami Makuuchi
雅己 幕内
Tokuo Nakajo
徳男 中條
Kengo Imagawa
健吾 今川
Ritsuro Orihashi
律郎 折橋
Yoshitomo Arai
祥智 荒井
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Abstract

【課題】 液晶駆動回路と液晶パネルとの接続信頼性を電気的に試験可能とすることで、液晶モジュール試験の高速化を実現し、さらには低コスト化を図ることができ、また、液晶モジュール組み立て後、あるいは同一基板上に形成した液晶モジュールにおいて、電気特性試験を可能とすることで信頼性の高い半導体装置の試験技術を提供する。
【解決手段】 ゲートドライバ1、ソースドライバ2などから構成される液晶モジュールであって、ソースドライバ2は、階調電圧選択回路15と、試験回路31などを有し、試験回路31で生成された試験電圧を階調電圧選択回路15に印加して液晶パネル5に出力し、液晶パネル5から印加された試験電圧を階調電圧試験回路15を介して試験回路31に入力し、試験回路31において比較・判定を行い、液晶駆動回路と液晶パネル5との接続状態を試験する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶駆動回路を有する半導体装置に関し、特に、液晶駆動回路と液晶パネルとの間における端子間の接続信頼性試験に適用して有効な技術に関する。
本発明者が検討した技術として、一般的なカラーTFT液晶モジュール(以下、液晶モジュールと略記する)に関しては、たとえば図6に示すような構成のものが考えられる。
この液晶モジュールは、液晶パネルにゲート信号を印加するゲートドライバ1と、液晶パネルに階調出力電圧を印加するソースドライバ2と、液晶パネルの駆動電圧を発生する液晶駆動電圧発生回路3などを含む液晶表示コントローラ4として構成され、この液晶表示コントローラ4が1個の半導体装置として形成される。なお、後述するMPUも含めて1個の半導体装置として構成することも可能である。
この液晶表示コントローラ4は、TFTがマトリクス状に配置された液晶パネル5に接続され、この液晶パネル5に対して、任意の表示ラインを選択するゲート信号をゲートドライバ1から印加し、この選択した表示ラインの各画素に対してソースドライバ2から階調出力電圧を印加することで、目標とする画素の保持容量に充電を行って各画素の輝度が制御されるようになっている。
また、液晶表示コントローラ4は、MPU6に接続され、このMPU6により各動作の演算・処理が制御されるようになっている。
ソースドライバ2とゲートドライバ1は、たとえば図7に示すような構成のものが考えられる。
すなわち、ソースドライバ2は、外部インタフェースを介して表示データRAM12に書き込まれたデータを液晶表示データの1ライン毎にラインバッファ13で保持し、階調電圧生成回路14で生成した所定のレベルである階調電圧を、各階調電圧選択回路15内の各スイッチ回路17をラインバッファ13で保持した表示データをデコーダ回路16を介して選択制御して、各出力端子に階調電圧を出力する。
一方で、ゲートドライバ1では、ソースドライバ2の表示コントローラ11からのタイミング信号でカウンタ回路18が動作しており、カウンタ回路18の出力をゲートドライバ1の各出力ピンに対応した各デコーダ回路19でデコードし、デコーダ回路19の出力をレベルシフト回路20を介してドライバ回路21からゲート信号を出力して、液晶パネル5に対してTFT素子がONまたはOFF状態に制御される電圧を印加する。
通常、ゲートドライバ1の出力であるゲート信号は、N本中の1本のみで液晶パネル5のTFT素子をON制御し、他のN−1本はTFT素子がOFF状態となるように制御される。これにより、ソースドライバ2とゲートドライバ1は同期して動作し、表示コントローラ11の制御によって、液晶パネル5の任意ラインに対して表示制御を行う。
一般に、図6に示した液晶モジュールは、ゲートドライバ1やソースドライバ2、液晶パネル5などをそれぞれ個別に製造して機能や電気特性について試験を実施し、その後、液晶モジュールとして組み立ててから、液晶パネル5を点灯して表示試験を行う。ソースドライバ2などについては、たとえば特許文献1などで示されるような試験の高速化を図る技術が提案されている。この技術は、液晶駆動回路が、表示データRAMを介してラインバッファなどの記憶回路に液晶表示データを保持して階調試験を行うと同時に、ラインバッファへの書き込みを停止して表示データRAMの試験を行う構成とすることで、試験時間の短縮を図っている。
特開2002−197899号公報
ところで、ゲートドライバやソースドライバの出力ピン数は液晶パネルの表示画素数の増加に伴い増加する一方で、ICの低コスト化を図るためにチップサイズを縮小化し、ゲートドライバやソースドライバの出力端子間隔は狭ピッチ化が進んでいる。このため、ゲートドライバやソースドライバと、液晶パネルとの接続信頼性が低下するという問題がある。
ソースドライバなどのIC単体については、たとえば前記特許文献1に示される技術を用いた試験の高速化が図られているものの、ゲートドライバやソースドライバと液晶パネルとの接続状態については、液晶モジュールの表示機能試験において液晶パネルを点灯表示して判別する必要があり、試験の高速化ができず、製造コストの低減が困難となっている。
また、液晶モジュール組み立て後、あるいはソースドライバなどの液晶駆動回路と液晶パネルとを同一基板上に形成した液晶モジュールにおいて、たとえばソースドライバの階調電圧などの電気特性について試験を実現するのは困難であり、これを解決する手段についてはこれまで開示されていない。
そこで、本発明の目的は、第一に、ゲートドライバやソースドライバなどの液晶駆動回路と液晶パネルとの接続信頼性を電気的に試験可能とすることで、液晶モジュール試験の高速化を実現し、さらには低コスト化を図ることができる液晶駆動回路および液晶パネルを有する半導体装置の試験技術を提供することにある。
また、本発明の第二の目的は、液晶モジュール組み立て後、あるいはソースドライバなどの液晶駆動回路と液晶パネルとを同一基板上に形成した液晶モジュールにおいて、電気特性試験を可能とすることで信頼性の高い液晶駆動回路および液晶パネルを有する半導体装置の試験技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、液晶駆動回路が、階調電圧選択回路と、試験回路とを有し、試験回路で生成された第一と第二の試験電圧を階調電圧選択回路に印加して液晶パネルに出力し、液晶パネルから印加された第一と第二の試験電圧を階調電圧試験回路を介して試験回路に入力し、試験回路において比較・判定を行うものである。具体的には、ソースドライバにおいて、階調電圧生成回路出力を切り離す手段と、階調電圧選択回路に接続され試験電圧の印加、判定および外部出力を行う試験回路とを配設し、液晶パネルにソース線結合回路を配設することで、ソースドライバの出力端子を液晶パネルを介して接続状態にするものである。
また、本発明の半導体装置は、液晶駆動回路が、複数のドライバ回路と、ゲート線結合回路と、試験回路とを有し、ドライバ回路の出力状態を高インピーダンス状態に制御し、試験回路で生成された第一と第二の試験電圧を液晶パネルに出力し、液晶パネルから印加された第一と第二の試験電圧をゲート線結合回路を介して試験回路に入力し、試験回路において比較・判定を行うものである。具体的には、ゲートドライバにおいて、ドライバ回路の出力を切り離す手段と、ケート出力端子間を接続する手段と、ゲート出力端子に試験電圧の印加および判定を行う試験回路とを配設し、液晶パネルにゲート線結合回路を配設することで、ゲートドライバの出力端子を液晶パネルを介して接続状態にするものである。
また、本発明の半導体装置は、液晶駆動回路が、試験回路を有し、試験回路で生成された第一と第二の試験電圧を液晶パネルに印加し、液晶パネルが出力する電圧を試験回路に入力し、試験回路において比較・判定を行うものである。具体的には、ゲートドライバにおいて、液晶パネルに試験電圧の印加する手段と、液晶パネルからの電圧を取り込み判定を行う手段とを配設し、液晶パネルにゲート試験回路を配設するものである。
本発明によれば、液晶駆動回路と液晶パネルとを電気的に接続して電圧の印加および判定を行うことで、液晶駆動回路の出力端子の縮小化に対応し、液晶モジュール組み立て後における、液晶駆動回路の出力端子間の接続信頼性試験の高速化を実現可能とし、試験時間の短縮による液晶モジュールの低コスト化を実現することができる。
また、本発明によれば、液晶駆動回路と液晶パネルとを電気的に接続し、液晶駆動回路に配設した端子を介して出力電圧を測定することで、液晶モジュール組み立て後、あるいは同一基板上に一体型に形成された液晶モジュールであっても、液晶駆動回路の階調電圧などの電気特性試験を実現可能とし、液晶モジュールの高信頼性化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
まず、図1により、本発明の実施の形態1における液晶駆動回路を有する半導体装置の構成および動作の一例を説明する。図1は本発明の実施の形態1の半導体装置として、液晶駆動回路と液晶パネルを有する液晶モジュールの構成図を示す。
図1に示すように、本実施の形態1の液晶モジュールは、液晶パネル5にゲート信号を印加するゲートドライバ1と、液晶パネル5に階調出力電圧を印加するソースドライバ2などから構成され、前述した図6および図7の構成に対して、以下に説明するような点が異なっている。
すなわち、本実施の形態1の液晶モジュールにおいて、ソースドライバ2は、複数の配線からなる階調電圧印加線22と、階調電圧を生成する階調電圧生成回路14と、階調電圧生成回路14の出力端子と階調電圧印加線22との接続状態を制御するスイッチ回路33と、試験電圧の印加および判定とGtest信号線35を介してゲートドライバ1の制御を行う試験回路31と、試験回路31の入出力端子と階調電圧印加線22との接続状態を制御するスイッチ回路32と、階調電圧印加線22の複数の配線を選択してソースドライバ2の階調電圧出力端子S1〜Snに接続制御を行う複数の階調電圧選択回路15とを有して構成される。
また、図1において、ゲートドライバ1は、ソースドライバ2からの試験制御信号Gtestをレベル変換するレベルシフト回路20と、レベルシフト回路20の出力に応じて液晶パネル5をGtest端子を介して駆動するドライバ回路21とを有して構成される。
また、図1において、液晶パネル5は、通常の表示で使用するマトリクス状に配置されたTFT素子に加え、ソースドライバ2の階調出力端子間の接続状態をゲートドライバ1のGtest端子の試験用ゲート出力36を介して制御される、信号線結合回路であるソース線結合回路37を有して構成される。
ここで、図1では特に図示していないものの、ソースドライバ2は表示コントローラ11と、表示データRAM12と、ラインバッファ13とを、またゲートドライバ1はデコーダ回路19と、各ゲート出力端子に対応したレベルシフト回路20と、ドライバ回路21とをそれぞれ前述した図7と同様に有していることは言うまでもない。
次に、本実施の形態1における液晶モジュールの動作について説明する。
通常状態において、ソースドライバ2では、スイッチ回路33をオン状態、スイッチ回路32をオフ状態に制御して階調電圧生成回路14で生成した階調電圧を階調電圧選択回路15にそれぞれ印加し、さらに、試験回路31を介してGtest信号線35のGtest信号を無効状態として扱う電圧レベルに設定する。ゲートドライバ1では、Gtest信号の電圧レベルをレベルシフト回路20とドライバ回路21を介して液晶パネル5に配設したソース線結合回路37を無効化状態に制御する。液晶パネル5では、ソース線結合回路37内に配設されたTFT素子のゲート電位が、ゲートドライバ1のGtest端子を介してオフ状態に制御され、ソース線結合回路37は無効化される。これにより、ソースドライバ2は階調電圧を表示データに従って液晶パネル5に印加し、ゲートドライバ1は液晶パネル5の表示ラインを選択的に制御することで、液晶モジュールとして上述の表示動作を行う。
試験状態では、ソースドライバ2において、スイッチ回路33をオフ状態、スイッチ回路32をオン状態に制御し、試験回路31から階調電圧印加線22のV0とV63に対してそれぞれ、第一と第二の試験電圧である“H”および“L”の電圧レベルを印加し、さらに、試験回路31を介してGtest信号線35のGtest信号を有効状態として扱う電圧レベルに設定し、ゲートドライバ1を介して液晶パネル5に配設したソース線結合回路37を有効状態に設定する。
ソース線結合回路37の有効化により、ソースドライバ2の出力端子は、液晶パネル5内において、S1とS3、S2とS4、S5とS7、S6とS8、・・・というように交互に接続された状態になる。
ここで、ソースドライバ2においてS1に接続された階調電圧選択回路15でV0を選択し、さらに、S3とS5に接続された階調電圧選択回路15でV1を選択することで、試験回路31から印加された“H”である電圧レベルが、液晶パネル5の内部とソースドライバ2の内部を介して、ソースドライバ2のS1,S3,S5,・・・に伝搬する。同様に、S2に接続された階調電圧選択回路15でV63を、S4とS6に接続された階調電圧選択回路15でV62を選択することで、試験回路31から印加された“L”である電圧レベルが、液晶パネル5の内部とソースドライバ2の内部を介して、S2,S4,S6,・・・に伝搬し、S1〜Snの奇数番目の端子と偶数番目の端子に、交互に“H”と“L”の異なる電圧が印加される。
従って、この状態において、試験電圧である“H”を階調電圧印加線22のV0〜V31に、“L”をV63〜32に印加し、試験回路31においてV31とV32に印加された電圧を比較・判定することで、ソースドライバ2の出力端子S1〜Snの接続信頼性試験において、出力端子S1〜Snにおけるオープン/ショート状態を電気的に検出することが可能となる。
通常、ソースドライバ2の出力端子S1〜Snは、内部の階調電圧印加線22の本数よりも多いことから、同時に試験が可能となるソースドライバ2の出力端子数は限定される。階調電圧印加線数をMとすると、同時測定可能な端子数Nは、
N=2×M−4 式(1)
式(1)で与えられる。
本実施の形態の場合、M=64とするとN=124となる。この場合、試験対象となるソースドライバ2の出力端子はS1〜124で、S123に接続する階調電圧選択回路15はV31を、S124に接続する階調電圧選択回路15はV32を選択し、期待電圧レベルはそれぞれ“H”,“L”となる。出力端子S125〜Snについては、S1〜S124を試験する場合、奇数番目(S125,127,129,・・・)の階調電圧選択回路15に対してV0を、偶数番目(S126,128,130,・・・)の階調電圧選択回路15に対してV63を選択することで、試験対象外の端子に対するソース線結合回路37の影響を無視できる。出力端子S125〜Snを試験する場合は、同時試験可能な端子に対して同様に階調電圧選択回路15の設定を行い、試験対象外の端子についてはV0あるいはV63を選択すればよいことは明らかである。
図1では、階調電圧生成回路14と試験回路31の入出力端子に対してスイッチ回路33,32を配設する場合について示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、階調電圧生成回路14を図2に示すように分圧抵抗38とバッファ回路39とで構成する場合であっても、出力状態を高インピーダンスに制御する手段をバッファ回路39に配設すれば良いことは言うまでもない。
また、試験回路31において電圧モニタ端子34を配設することで、任意の出力端子Snの出力電圧を液晶パネル5のソース線結合回路37で接続された出力端子Sn’と階調電圧印加線22とを介して検出することが可能であり、液晶モジュール組み立て後、あるいは同一基板上に一体型に形成された液晶モジュールであっても、液晶駆動回路の階調電圧などの電気特性試験が可能となる。この場合も、電圧検出に用いる階調電圧印加線22を2本以上割り当てると共に階調電圧生成回路14の出力をスイッチ回路33などで選択的に切り離すことにより、任意の階調電圧について電圧モニタ端子34を介して電気特性試験が可能となる。また、電圧モニタ端子34は、他の端子とスイッチ回路を用いて多重化可能であることは言うまでもない。
(実施の形態2)
次に、図3により、本発明の実施の形態2における液晶駆動回路を有する半導体装置の構成および動作の一例を説明する。図3は本発明の実施の形態2の半導体装置として、液晶駆動回路と液晶パネルを有する液晶モジュールの構成図を示す。
図3に示すように、本実施の形態2の液晶モジュールにおいて、ゲートドライバ1は、複数のゲート出力端子に対応したドライバ回路42と、ドライバ回路42の出力端子とゲート出力端子G1〜Gnを接続するゲート線結合回路44と、ドライバ回路42の出力状態を高インピーダンス状態に制御するHiZ制御信号とゲート線結合回路44の内部に配設したスイッチと液晶パネル5に配設したゲート線結合回路46を試験用ゲート出力45を介して制御し、ゲート出力端子G1〜Gnの接続状態を試験する試験回路41とを有して構成される。
ここで、図3では特に図示していないものの、ゲートドライバ1はデコーダ回路19と、各ゲート出力端子に対応したレベルシフト回路20とをそれぞれ前述した図7と同様に有していることは言うまでもない。
次に、本実施の形態2における液晶モジュールの動作について説明する。
通常状態において、ゲートドライバ1は、試験回路41を介して、各ドライバ回路42を出力可能な状態とし、ゲート線結合回路44をオフ状態に、Gtest端子をゲート線結合回路46をオフ状態となる電圧レベルに設定制御する。この状態において、ゲートドライバ1は、上述したように、ソースドライバ2からの制御信号を受けてカウンタ18を動作させ、デコーダ回路19を介して各ゲート出力端子に個別に対応したドライバ回路42を駆動して、液晶パネル5の表示ラインを選択的に制御する。
試験状態では、ゲートドライバ1において、試験回路41を介して、ゲート線結合回路46をオン状態となるようにGtest端子の電圧レベルを制御し、さらに、ドライバ回路42の出力状態を高インピーダンス状態、ゲート線結合回路44をオン状態となるように制御する。この状態において、ソースドライバ2は、出力端子S1〜Snに対して任意の階調電圧を印加してもよい。
ゲート線結合回路46の有効化により、ゲートドライバ1のG1とG3、G2とG4、G5とG7、・・・の各出力端子は、液晶パネル5を介して接続状態となる。また、ゲートドライバ1の内部において、ゲート線結合回路44を介して、G3とG5、G4とG6、G7とG9、・・・の各出力端子が接続状態となり、ゲートドライバ1と液晶パネル5とを組み合わせて、G1→G3→G5→・・・と、G2→G4→G6→・・・の2系統の接続パスが形成される。試験回路41において、G1,G2の出力端子にそれぞれ“H”および“L”である電圧レベルを印加することで、G1〜Gnの奇数番目の出力端子と偶数番目の出力端子に、交互に“H”と“L”の異なる電圧が印加される。
従って、この状態において、Gn−1,Gnの出力端子の電圧をゲート線結合回路44を介して試験回路41で比較・判定することで、ゲートドライバ1の出力端子G1〜Gnの接続信頼性試験において、出力端子G1〜Gnにおけるオープン/ショート状態を電気的に検出することが可能となる。
なお、ドライバ回路42は、たとえば図4に示すように、トランジスタ47a〜47f、レベルシフト回路48からなり、トランジスタ47b,47cで構成したインバータ回路にトランジスタ47a,47dを付加し、試験回路41からHiZ制御信号43を“L”状態にしてEN端子に印加することで、ドライバ回路42の出力状態を高インピーダンスに制御できる構成が考えられる。あるいは、特に図示しないが、ドライバ回路21の出力端子にスイッチ回路を付加する構成でも良いことは明らかである。
上記の説明は、本実施の形態について、その原理を述べたものであり、試験回路41に対する制御はソースドライバ2あるいはMPU6からゲートドライバ1に配設した試験モード端子(図示せず)あるいは他の制御信号を介して実行できることは明らかである。
(実施の形態3)
次に、図5により、本発明の実施の形態3における液晶駆動回路を有する半導体装置の構成および動作の一例を説明する。図5は本発明の実施の形態3の半導体装置として、液晶駆動回路と液晶パネルを有する液晶モジュールの構成図を示す。
図5に示すように、本実施の形態3の液晶モジュールにおいて、ゲートドライバ1は、複数のゲート出力端子に対応したドライバ回路21と、液晶パネルに対して試験電圧の印加と判定を行う試験回路51を有して構成され、液晶パネル5は電圧印加線53,54と電圧検出線55とゲート試験回路52とを有して構成される。
ここで、図5では特に図示していないものの、ゲートドライバ1はデコーダ回路19と、各ゲート出力端子に対応したレベルシフト回路20とをそれぞれ前述した図7と同様に有していることは言うまでもない。
次に、本実施の形態3における液晶モジュールの試験動作について説明する。
試験回路51は、液晶パネル5の電圧印加線53,54に対して、それぞれ“H”,“L”である試験電圧を印加する。液晶パネル5のゲート試験回路52において、電圧印加線52をG1,G3,G5,・・・である奇数番目のゲート端子で制御されるトランジスタを介して電圧検出線55に接続制御され、電圧印加線53をG2,G4,G6,・・・である偶数番目のゲート端子で制御されるトランジスタを介して電圧検出線55に接続制御される。ここでゲートドライバ1は、液晶パネル5の表示ラインに対して1ラインのみをオンし、かつ他のラインはオフとなるような排他制御を行う。
従って、ゲートドライバ1が奇数番目の表示ラインを表示制御する場合に電圧検出線55には電圧印加線53に印加した“H”が試験回路51に入力され、偶数番目の表示ラインを表示制御する場合に電圧検出線55には電圧印加線54に印加した“L”が試験回路51に入力される。これを試験回路51で比較・判定することにより、ゲートドライバ1による液晶パネル5の駆動状態に応じて出力端子のオープン/ショート状態を電気的に検出することが可能となる。この際、ソースドライバ2とゲートドライバ1は液晶パネル5に対して通常の表示制御動作を行っていることは言うまでもない。
上記の説明は、本実施の形態について、その原理を述べたものであり、試験回路51に対する制御はソースドライバ2あるいはMPU6からゲートドライバ1に配設した試験モード端子(図示せず)あるいは他の制御信号を介して実行できることは明らかである。
本発明の実施の形態1の半導体装置として、液晶駆動回路と液晶パネルを有する液晶モジュールを示す構成図である。 本発明の実施の形態1の液晶モジュールにおいて、階調電圧生成回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態2の半導体装置として、液晶駆動回路と液晶パネルを有する液晶モジュールを示す構成図である。 本発明の実施の形態2の液晶モジュールにおいて、ドライバ回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置として、液晶駆動回路と液晶パネルを有する液晶モジュールを示す構成図である。 本発明の前提として検討した従来技術の液晶駆動回路を示す構成図である。 本発明の前提として検討した従来技術のソースドライバおよびゲートドライバを示す構成図である。
符号の説明
1…ゲートドライバ、2…ソースドライバ、3…液晶駆動電圧発生回路、4…液晶表示コントローラ、5…液晶パネル、6…MPU、11…表示コントローラ、12…表示データRAM、13…ラインバッファ、14…階調電圧生成回路、15…階調電圧選択回路、16…デコーダ回路、17…スイッチ回路、18…カウンタ回路、19…デコーダ回路、20…レベルシフト回路、21…ドライバ回路、22…階調電圧印加線、31…試験回路、32…スイッチ回路、33…スイッチ回路、34…電圧モニタ端子、35…Gtest信号線、36…試験用ゲート出力、37…ソース線結合回路、38…分圧抵抗、39…バッファ回路、41…試験回路、42…ドライバ回路、43…HiZ制御信号、44…ゲート線結合回路、45…試験用ゲート出力、46…ゲート線結合回路、47a,47b,47c,47d,47e,47f…トランジスタ、48…レベルシフト回路、51…試験回路、52…ゲート試験回路、53,54…電圧印加線、55…電圧検出線。

Claims (5)

  1. 液晶駆動回路を有する半導体装置であって、
    前記液晶駆動回路は、階調電圧選択回路と、試験回路とを有し、
    前記試験回路で生成された第一と第二の試験電圧を前記階調電圧選択回路に印加して前記半導体装置が具備する液晶パネルに出力し、前記液晶パネルから印加された第一と第二の試験電圧を前記階調電圧試験回路を介して前記試験回路に入力し、前記試験回路において、前記試験回路で生成された第一と第二の試験電圧と、前記階調電圧試験回路を介した前記液晶パネルからの第一と第二の試験電圧との比較・判定を行い、前記液晶駆動回路と前記液晶パネルとの接続状態を試験することを特徴とする半導体装置。
  2. 液晶駆動回路を有する半導体装置であって、
    前記液晶駆動回路は、複数のドライバ回路と、ゲート線結合回路と、試験回路とを有し、
    前記ドライバ回路の出力状態を高インピーダンス状態に制御し、前記試験回路で生成された第一と第二の試験電圧を前記半導体装置が具備する液晶パネルに出力し、前記液晶パネルから印加された第一と第二の試験電圧を前記ゲート線結合回路を介して前記試験回路に入力し、前記試験回路において、前記試験回路で生成された第一と第二の試験電圧と、前記ゲート線結合回路を介した前記液晶パネルからの第一と第二の試験電圧との比較・判定を行い、前記液晶駆動回路と前記液晶パネルとの接続状態を試験することを特徴とする半導体装置。
  3. 液晶駆動回路を有する半導体装置であって、
    前記液晶駆動回路は、試験回路を有し、
    前記試験回路で生成された第一と第二の試験電圧を前記半導体装置が具備する液晶パネルに印加し、前記液晶パネルが出力する電圧を前記試験回路に入力し、前記試験回路において、前記試験回路で生成された第一と第二の試験電圧と、前記液晶パネルからの電圧との比較・判定を行い、前記液晶駆動回路と前記液晶パネルとの接続状態を試験することを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体装置において、
    前記液晶パネルは、前記液晶駆動回路の複数の出力端子を交互に接続する信号線結合回路を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体装置において、
    前記第一と第二の試験電圧を前記半導体装置の外部に出力する手段を有することを特徴とする半導体装置。
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