JP2006003143A - 光ファイバを用いた石油製品の検出装置 - Google Patents

光ファイバを用いた石油製品の検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006003143A
JP2006003143A JP2004177947A JP2004177947A JP2006003143A JP 2006003143 A JP2006003143 A JP 2006003143A JP 2004177947 A JP2004177947 A JP 2004177947A JP 2004177947 A JP2004177947 A JP 2004177947A JP 2006003143 A JP2006003143 A JP 2006003143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
light
optical fiber
petroleum product
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004177947A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yamato
有二 大和
Noboru Kanai
昇 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Shoseki Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Nissho Corp
Shoseki Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissho Corp, Shoseki Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Nissho Corp
Priority to JP2004177947A priority Critical patent/JP2006003143A/ja
Publication of JP2006003143A publication Critical patent/JP2006003143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Optical Transform (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Abstract

【課題】 石油製品の漏洩や石油製品に含まれる気泡を検出する際に使用して好適な光ファイバを用いた石油製品の検出装置を提供する。
【解決手段】
石油製品をタンク13内に注入する挿入パイプ23には、タンク13内に注入された石油製品が流入する流入孔26を備えた収容室27を挿入パイプ23に区画形成する仕切り部材28が設けられている。その収容室27の内部には、流入孔26から流入する石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる液体検出面30が設けられた液体検出体29が液体検出面30を下側にして配置されている。液体検出体29には、収容室27の内部に組み込まれ、液体検出面30に検出光を照射する投光用光ファイバ31と液体検出面30からの反射光を受光する受光用光ファイバ32とにより構成される光ファイバ33が接続されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は石油製品のオーバーフローや漏洩、および石油製品に含まれる気泡を検出する際に使用して好適な光ファイバを用いた石油製品の検出装置に関する。
大型のタンクを備え複数種の石油製品を備蓄する油槽所から各地に点在する給油所に向けて、ガソリン、灯油、軽油その他の石油製品を一度に運ぶための専用車両として、車載タンクを複数のハッチに区画形成したタンクローリー車がある。
油槽所には油種毎に石油製品を備蓄する複数のタンクが設置され、それぞれのタンクに接続される配管には、タンクローリー車に石油製品を積み込むためのローディングアームが接続されている。ローディングアームは、垂直方向および水平方向に旋回するアームと、このアームの先端に連通して垂直下方に延びる挿入パイプとを有している。タンクローリー車の停車位置に応じてアームを旋回移動させることにより、ハッチの天壁に形成された注油孔から挿入パイプを挿入し、特定の油種を指定された分量ずつ所定のハッチに積み込むことができる。
一般に、石油製品の積み込みは数キロリットル単位で行なわれるため、人為的ミスで積み込み量の設定を間違えたり、メーターの監視を怠ったり、積み込み量の検出誤差が大きかったりすると相当量の石油製品がオーバーフローしてしまう。このような石油製品のオーバーフローを防止するにはハッチ内に指定量の石油製品が収容されたことを検出できるようにする必要がある。特許文献1には、石油製品の積み込みにより上昇するハッチ内の空気圧に基づいて石油製品の収容量を検出し、石油製品のオーバーフローを防止するようにした技術が開示されている。
タンクローリー車で運ばれた石油製品は、給油所毎の要求量に応じて、給油所内の地下に埋設される地下タンクや、地上に設置される地上タンクに卸される。最近では、石油製品の漏洩事故にともなう土壌汚染を未然に防止する観点から、石油製品を収容する鋼製の内殻と、内殻から漏洩した石油製品の土壌への漏出を防止するFRP製の外殻とにより構成される二重殻構造の地下タンクが埋設されている。石油製品を地上タンクに卸す際には、タンクローリー車の吐出口に接続される吐出管をポンプに接続し、ポンプを駆動させることにより石油製品を地上タンクにまで汲み上げている。
実公平7−9839号公報
タンクローリー車に石油製品を積み込む際のオーバーフローの管理に関し、オーバーフローを防止するための装置をローディングアームに設ける場合には、アームの旋回移動や石油製品の吐出の妨げとならないようにコンパクトに設置されることが好ましい。この点、特許文献1に開示される技術のように、空気圧を検知する方式では密閉性の高い空気流路を形成する必要があり装置が大型化してしまう。
地下タンクに卸された石油製品の漏洩管理に関し、石油製品の漏洩による被害を最小限に抑えるためには、石油製品の漏れ始めを早期に検知することが好ましい。この点、液位の変化に基づいて地下タンク内の収容量を検出するセンサを併用して漏洩を検出する方式では、地下タンクが大型化するほど漏洩にともなう液位の低下が僅かであるから大型の地下タンクに適用することは困難である。
地上タンクへの石油製品の汲み上げ作業に関し、ハッチ内の空気が吸い込まれたり吐出管が外気温により加熱されたりして石油製品中に気泡が混入してしまうと、ポンプの汲み上げ効率が低下し、注油量を正確に管理することが困難となる。
本発明の目的は、タンクローリー車に石油製品を積み込む際のオーバーフロー検出に使用して好適な光ファイバを用いた石油製品の検出装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、地下タンクに卸された石油製品の漏洩検出に使用して好適な光ファイバを用いた石油製品の検出装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、地上タンクに汲み上げられる石油製品や石油製品に含まれる気泡の検出に使用して好適な光ファイバを用いた石油製品の検出装置を提供することにある。
本発明の光ファイバを用いた石油製品の検出装置は、タンクローリー車のタンク天壁に設けられる注油孔に挿入され、石油製品を前記タンク内に注入する挿入パイプと、前記挿入パイプに設けられ、前記タンク内に注入された石油製品が流入する流入孔を備えた収容室を前記挿入パイプに区画形成する仕切り部材と、前記流入孔から流入する石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる液体検出面が設けられ、当該液体検出面を下側にして前記収容室の内部に配置される液体検出体と、前記収容室の内部に組み込まれ、前記液体検出面に検出光を照射する投光用光ファイバと前記液体検出面からの反射光を受光する受光用光ファイバとにより構成される光ファイバとを有することを特徴とする。
本発明の光ファイバを用いた石油製品の検出装置は、石油製品を収容する内殻と当該内殻を収容する外殻とにより構成され地下に埋設される二重殻構造の地下タンクと、上端が地上に開口し、下端が前記外殻の底壁内面に開口し、前記内殻を貫通する検知管と、前記検知管の下端から流入する石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる液体検出面が設けられ、当該液体検出面を下側にして前記検知管の最下端部に配置される液体検出体と、前記検知管の内部に組み込まれ、前記液体検出面に検出光を照射する投光用光ファイバと前記液体検出面からの反射光を受光する受光用光ファイバとにより構成される光ファイバとを有することを特徴とする。
本発明の光ファイバを用いた石油製品の検出装置は、地上に設置される地上タンクに石油製品を汲み上げるポンプが接続される吐出管と、前記吐出管を流れる石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる残油検出面が設けられ、当該残油検出面が前記吐出管の内部で底面側に配置されるように前記吐出管に組み込まれる残油検出体と、前記吐出管を流れる石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる気泡検出面が設けられ、当該気泡検出面が前記吐出管の内部で上面側に配置されるように前記吐出管に組み込まれる気泡検出体と、前記残油検出体および前記気泡検出体のそれぞれに接続され、前記残油検出面および前記気泡検出面のそれぞれに検出光を照射する投光用光ファイバと前記残油検出面および前記気泡検出面からの反射光を受光する受光用光ファイバとにより構成される光ファイバとを有することを特徴とする。
本発明によれば、タンクローリー車への石油製品の積み込みにおいて石油製品のオーバーフローを防止することができる。
本発明によれば、地下タンクに卸された石油製品の漏洩を早期に検出することができ、石油製品の漏洩による被害を最小限に抑えることができる。
本発明によれば、地上タンクに汲み上げられる石油製品や石油製品に含まれる気泡を検出することができ、石油製品の汲み上げ終了を検出したり、検出された気泡を外部に排出することによってポンプの汲み上げ効率の低下を抑制したりすることができる。
本発明の光ファイバを用いた石油製品の検出装置は、安全面やコスト面に優れ、検出精度が高く安定しており、オーバーフローや漏洩の監視作業および汲み上げポンプの保守管理作業における作業負担の軽減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は油槽所におけるタンクローリー車への石油製品の積み込みを模式的に示したものである。油槽所には油種毎に石油製品を備蓄する大型のタンクが複数設置され、それぞれのタンクに接続される配管10には、タンクローリー車11に石油製品を積み込むためのローディングアーム12が接続されている。
タンクローリー車11のタンク13の内部には複数の仕切り板14が配置され、タンク13の内部は複数のハッチ15に区画形成されている。それぞれのハッチ15には、ガソリン、灯油、軽油その他の石油製品が油種毎にキロリットル単位で収容されるようになっており、これらの石油製品を収容するため、タンク13の天壁にはそれぞれのハッチ15に対応付けて注油孔16が設けられている。タンクローリー車11の底部には、それぞれのハッチ15に接続され共通の吐出口17を備える共通配管18が設けられている。
ローディングアーム12は、ジョイント19に連結され水平方向に旋回する水平アーム20と、ジョイント19を介して水平アーム20の先端に連通し垂直方向に旋回する垂直アーム21と、ジョイント22を介して垂直アーム21の先端に連通し垂直下方に延びる挿入パイプ23とを有している。このようなローディングアーム12はタンクローリー車11の注油孔16の位置に応じて水平方向および垂直方向に旋回させることができ、挿入パイプ23はいずれの注油孔16に対しても垂直状態のまま垂下方向に降下して挿入されるようになっている。挿入パイプ23にはストッパ24が設けられており、挿入パイプ23はストッパ24がタンク13の天壁に当接する位置まで挿入されるようになっている。
タンクローリー車11が油槽所内に入構する際には、ローディングアーム12はタンクローリー車11の走行の妨げとならない位置に退避している。タンクローリー車11を油槽所内の給油エリアに停車したら、アーム20,21を旋回移動させることにより挿入パイプ23を所定の注油孔16に挿入し、指定された油種を指定された分量ずつ所定のハッチ15に積み込む。ローディングアーム12が接続される配管10には制御弁25が設けられており、制御弁25を開くと挿入パイプ23の先端から石油製品を吐出させることができる。なお、ローディングアーム12としては、地上に設置されるものでも、天井に吊下される懸垂式のものでも良い。
図2は注油時の注油孔付近を拡大して示したものである。挿入パイプ23には、タンク13内に注入された石油製品が流入する流入孔26を備えた収容室27を挿入パイプ23に区画形成する仕切り部材28が設けられている。図示する場合にあっては、流入孔26は挿入パイプ23の円筒面上に形成されており、その流入孔26を覆うように仕切り部材28が挿入パイプ23の内側に固定されており、挿入パイプ23を流れる石油製品がタンク13内部を経由することなく収容室27に流入しないようになっている。このような仕切り部材28としては、例えば、両端が塞がれた円筒状の部材を用いることができる。
収容室27の内部には、空気と石油製品の屈折率の差を利用して石油製品を検出する液体検出体29が配置されている。液体検出体29はガラスなどの耐蝕性に優れた膨張係数の小さい透光性部材で形成されており、全体として柱状の外形を有し先端部にはテーパ状に液体検出面30が加工されている。液体検出体29は中心軸に対して約45°の角度で図面上左右対称に形成される第1の反射面30aと第2の反射面30bとを有しており、液体検出面30を下側つまりタンク13の底壁側にして配置されている。
収容室27の内部には、その液体検出面30に検出光を照射する投光用光ファイバ31と、液体検出面30からの反射光を受光する受光用光ファイバ32とにより構成される光ファイバ33が組み込まれている。投光用光ファイバ31及び受光用光ファイバ32のそれぞれはロープ状に束ねられており、その外周は耐蝕性に優れたフッ素樹脂(テフロン(登録商標))製の保護膜によりコーティングされている。光ファイバ33を収容室27の内部に組み込むため、ストッパ24の上側には収容室27に連通する取付け孔34が形成されており、光ファイバ33はこの取付け孔34を通って収容室27の内部に組み込まれている。
投光用光ファイバ31は透明なガラスやプラスチックにより形成されており、その一端部は第1の反射面30aに向けて液体検出面30の反対面上に接続されており、他端部には検出光を発光する光源35が設けられている。光源35にはLED素子などの発光素子が用いられ、光源35で発光された検出光は投光用光ファイバ31に案内され、第1の反射面30aに向けて照射される。なお、光源35は注油中常時発光させるようにしても良く、所定の間隔で発光させるようにしても良い。
受光用光ファイバ32は投光用光ファイバ31と同様の部材により形成され、その一端部は液体検出面30で反射された検出光を受光するように第2の反射面30bに向けて液体検出面30の反対面上に接続されており、他端部には検出光を電気信号に変換する光電変換器36が設けられている。光電変換器36にはフォトダイオードやフォトトランジスタなどが用いられ、受光用光ファイバ32により案内された反射光の光量に比例して電気信号を出力するようになっている。
このような投光用光ファイバ31から照射された検出光は液体検出体29の中心軸に沿ってその内部を透過し、液体検出面30で反射又は透過する。液体検出面30に照射された検出光の反射率は、液体検出体29を形成する部材の屈折率と液体検出面30に接触する流動性物質の屈折率との差により決定され、屈折率差の大きい空気が接触するとき液体検出面30の反射率は増加し、屈折率差の小さい石油製品が接触するとき液体検出面30の反射率は低下して光の大半は液体検出面30に接触する石油製品側に透過するようになっている。液体検出面30に屈折率差の大きな流動性物質が接触している場合には、第1の反射面30aに向けて入射した検出光は第1の反射面30aで反射した後、第2の反射面30bで反射して検出光の入射方向と平行な反対方向に反射される。なお、このような反射面30a,30bを有している限り、液体検出面30の外観形状は三角錐や四角錐などの角錐状であっても良く、円錐状であっても良い。
それぞれのハッチ15の注油孔16から所定量だけ低い位置には石油製品のオーバーフローを防止するための収容限界液位Lが設定されており、この収容限界液位Lより所定量だけ高い位置には挿入パイプ23の流入孔26が配置されている。通常であれば、収容限界液位Lを超えないように石油製品の積み込みが行なわれるので、流入孔26から収容室27へと石油製品が流れ込むことはない。仮に、石油製品が収容限界液位を超えて注入された場合にあっては、石油製品は注油孔16から溢れ出す前に流入孔26を介して収容室27へと流れ込んで液体検出体29に接触することになる。
液体検出体29に石油製品が接触すると、検出光は液体検出面30にて反射し光電変換器36に案内されて光量に応じて電気信号に変換されるので、この電気信号と予め設定されたしきい値と比較することによって、液体検出体29に石油製品が接触しているか否か、つまり収容室27に石油製品が流れ込んでいるか否か検出することができる。収容室27に石油製品が流れ込むのは石油製品が収容限界液位Lを超えて注油されている場合であるから、この場合には制御弁25を強制的に閉じるようにする。このように、本発明の光ファイバを用いた石油製品の検出装置は、その一実施の形態として、タンクローリー車への石油製品の積み込み作業におけるオーバーフローを防止することができる。
液体検出体29は光ファイバ33を介して光源35および光電変換器36に光学的に接続されており、相互の連結関係も簡潔であることから、電気スパークなどの危険はなく安全面に優れ、高度な防爆仕様を採用する必要がなくコスト面にも優れ、誤作動の可能性も少なく安定しており検出精度にも優れている。予定の積み込み作業を完了した後、作業者は給油所に向けてタンクローリー車11を出庫させる。
図3は給油所内に埋設される地下タンクの概略断面図である。給油所には、相互に種類の異なる石油製品を収容するために地下タンク37が複数埋設されている。地下タンク37は、円筒状に形成されたタンクを横向きに設置したものであり、地下タンク37の内外を連通する注油孔38が地上に突出して設けられている。タンクローリー車11のタンク13に収容された石油製品は、注油孔38とタンクローリー車11の吐出口17とに接続される配管を通って地下タンク37内に卸される。
地下タンク37は、石油製品を収容する鋼製の内殻39(内側タンク)と、所定の隙間を介して内殻39を収容するFRP製の外殻40(外側タンク)とにより構成される二重殻構造となっている。よって、内殻39に亀裂が生じるなどして石油製品が漏洩することがあったとしても外殻40で土壌への漏出を防ぐことができる。
地下タンク37には、マンホール41が地上に突出して設けられており、石油製品の漏洩があった場合には作業員が内殻39の内部に入り込んで、補修作業や洗浄作業を行なうことができるようになっている。さらに、地下タンク37には、上端が地上に開口し、下端が外殻40の底壁内面に開口し、内殻39を貫通する検知管42が設けられている。この検知管42の内部には光ファイバ43が組み込まれており、その光ファイバ43の先端であって検知管42の最下端部には液体検出体44が配置されている。
図4は検知管の最下端部付近を拡大して示したものである。検知管42の下端は内殻39に設けられた取付け孔39aに嵌め込まれ、取付け孔39aの隙間から石油製品が漏洩しないように、その周囲は溶接されている。地下タンク37が図示されるような円筒状のものである場合には、漏出した石油製品が溜まり始める外殻40の最低部に対向する底壁内面上に開口するように検知管42が設けられる。
この検知管42の最下端部には、図2に拡大して示される液体検出体29と同様の構造を有する液体検出体44が液体検出面45を下側にして配置される。液体検出面45は、検知管42の下側から流入する石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射するものであり、その液体検出面45の反対面上には、液体検出面45に検出光を照射する投光用光ファイバ46と液体検出面45からの反射光を受光する受光用光ファイバ47とにより構成される光ファイバ48が接続されている。
このような液体検出体44は、石油製品の漏洩がなければ検知管42の内部に流れ込む空気と接触し、液体検出面45に向けて照射される検出光の大半は受光用光ファイバ47に反射されることになる。一方、石油製品の漏洩があると、漏洩した石油製品が外殻40の最低部から溜まり始め、その一部は検知管42の内部に浸入して液体検出面45と接触し、液体検出体44の内部を進む検出光は漏洩した石油製品側に透過するようになる。液体検出体44は漏出した石油製品が溜まり始める外殻40の最低部に向けて配置されているので、受光用光ファイバ47に接続される光電変換器36により出力される電気信号の変化に基づいて、石油製品の漏洩を早期に検出することができる。このように、本発明の光ファイバを用いた石油製品の検出装置は、その一実施の形態として、地下タンクに卸された石油製品の漏洩を早期に検出することができ、石油製品の漏洩による被害を最小限に抑えることができる。
図5はポンプによる石油製品の地上タンクへの汲み上げを模式的に示したものである。背面側から示されたタンクローリー車11の側面には吐出口17が設けられており、この吐出口17にはポンプ49に接続される吐出管50が接続されている。吐出管50の途中には開閉弁51とサクションフィルタとも呼ばれるストレーナ52とが接続されている。そして、開閉弁51を開いた状態で、ポンプ49を起動することにより、タンク13に収容された石油製品をろ過したうえで、地上から所定の高さに設置される地上タンク53に汲み上げるようになっている。なお、ポンプ49としては渦巻き式ポンプなどが用いられる。
図6は吐出管の途中に設けられる残油検出体および気泡検出体を拡大して示したものである。石油製品が流れる吐出管50の上面側には気泡検出体54が組み込まれ、吐出管50の底面側には残油検出体55が組み込まれている。気泡検出体54および残油検出体55としては、図2に拡大して示される液体検出体29と同様のものを用いることができる。
残油検出体55には、吐出管50を流れる石油製品が接触するとき図中矢印で示されるように検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる残油検出面56が設けられ、残油検出体55は残油検出面56が吐出管50内で底面側に配置されるように吐出管50に組み込まれている。他方、気泡検出体54には、吐出管50を流れる石油製品が接触するとき検出光を透過し、気泡57つまり空気が接触するとき図中矢印で示されるように検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる気泡検出面58が設けられ、気泡検出体54は気泡検出面58が吐出管50内で上面側に配置されるように吐出管50に組み込まれている。石油製品に比して比重の小さい気泡57は石油製品中で上方に移動することから、吐出管50内の上面側に配置される気泡検出体54には気泡が付着し易くなる。
気泡検出体54および残油検出体55のそれぞれには、気泡検出面58および残油検出面56のそれぞれに検出光を照射する投光用光ファイバ59a,59bと、気泡検出面58および残油検出面56からの反射光を受光する受光用光ファイバ60a,60bとにより構成される光ファイバ59,60が接続されている。投光用光ファイバ59a,59bの他端には検出光を発光する光源35が設けられており、受光用光ファイバ60a,60bの他端には光電変換器36が設けられている。
図5に示されるように、光電変換器36には表示ボックス61が接続されている。表示ボックス61には、気泡検出体54に接続される受光用光ファイバ60aにより案内され光電変換器36において変換された電気信号を点灯表示する気泡表示灯62と、残油検出体55に接続される受光用光ファイバ60bにより案内され光電変換器36において変換された電気信号を点灯表示する残油表示灯63とが配置されている。気泡表示灯62は、気泡検出面58に気泡57が付着して検出光が気泡検出面58で反射することにより点灯し、気泡57が付着していないときには消灯するようになっている。他方、残油表示灯63は、吐出管50に石油製品があるとき、つまり残油検出面56に石油製品が接触しているときには消灯し、石油製品がなくなったとき点灯するようになっている。
石油製品中に気泡57が多く含まれるほど、気泡表示灯62の消灯時間が短くなったり、点灯と消灯の切り換わりが頻繁になったりする。よって、作業者は気泡表示灯62の点滅に着目することにより、石油製品に含まれる気泡57を検出することができ、図示しない脱気弁を操作して気泡を外部に排出することによってポンプ49の汲み上げ効率の低下を抑制することができる。残油表示灯63が点灯したときには、石油製品の汲み上げ終了を検出することができる。このように、本発明の光ファイバを用いた石油製品の検出装置は、その一実施の形態として、地上タンクに汲み上げられる石油製品や石油製品に含まれる気泡を検出することができる。
本発明は前記実施の形態に限られるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々変更可能である。たとえば、挿入パイプ23内の収容室27、地下タンク37に組み込まれる検知管42、およびポンプ49に接続される吐出管50に組み込まれる検出体29,44,54,55のそれぞれは必要に応じて複数配置することができる。
油槽所におけるタンクローリー車への石油製品の積み込みを模式的に示したものである。 注油時の注油孔付近を拡大して示したものである。 給油所内に埋設される地下タンクの概略断面図である。 検知管の最下端部付近を拡大して示したものである。 ポンプによる石油製品の地上タンクへの汲み上げを模式的に示したものである。 吐出管の途中に設けられる残油検出体および気泡検出体を拡大して示したものである。
符号の説明
10 配管
11 タンクローリー車
12 ローディングアーム
13 タンク
14 仕切り板
15 ハッチ
16 注油孔
17 吐出口
18 共通配管
19 ジョイント
20 水平アーム
21 垂直アーム
22 ジョイント
23 挿入パイプ
24 ストッパ
25 制御弁
26 流入孔
27 収容室
28 仕切り部材
29 液体検出体
30 液体検出面
30a 第1の反射面
30b 第2の反射面
31 投光用光ファイバ
32 受光用光ファイバ
33 光ファイバ
34 取付け孔
35 光源
36 光電変換器
37 地下タンク
38 注油孔
39 内殻
39a 取付け孔
40 外殻
41 マンホール
42 検知管
43 光ファイバ
44 液体検出体
45 液体検出面
46 投光用光ファイバ
47 受光用光ファイバ
48 光ファイバ
49 ポンプ
50 吐出管
51 開閉弁
52 ストレーナ
53 地上タンク
54 気泡検出体
55 残油検出体
56 残油検出面
57 気泡
58 気泡検出面
59 光ファイバ
59a,59b 投光用光ファイバ
60 光ファイバ
60a,60b 受光用光ファイバ
61 表示ボックス
62 気泡表示灯
63 残油表示灯

Claims (3)

  1. タンクローリー車のタンク天壁に設けられる注油孔に挿入され、石油製品を前記タンク内に注入する挿入パイプと、
    前記挿入パイプに設けられ、前記タンク内に注入された石油製品が流入する流入孔を備えた収容室を前記挿入パイプに区画形成する仕切り部材と、
    前記流入孔から流入する石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる液体検出面が設けられ、当該液体検出面を下側にして前記収容室の内部に配置される液体検出体と、
    前記収容室の内部に組み込まれ、前記液体検出面に検出光を照射する投光用光ファイバと前記液体検出面からの反射光を受光する受光用光ファイバとにより構成される光ファイバとを有することを特徴とする光ファイバを用いた石油製品の検出装置。
  2. 石油製品を収容する内殻と当該内殻を収容する外殻とにより構成され地下に埋設される二重殻構造の地下タンクと、
    上端が地上に開口し、下端が前記外殻の底壁内面に開口し、前記内殻を貫通する検知管と、
    前記検知管の下端から流入する石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる液体検出面が設けられ、当該液体検出面を下側にして前記検知管の最下端部に配置される液体検出体と、
    前記検知管の内部に組み込まれ、前記液体検出面に検出光を照射する投光用光ファイバと前記液体検出面からの反射光を受光する受光用光ファイバとにより構成される光ファイバとを有することを特徴とする光ファイバを用いた石油製品の検出装置。
  3. 地上から所定の高さに設置される地上タンクに石油製品を汲み上げるポンプが接続される吐出管と、
    前記吐出管を流れる石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる残油検出面が設けられ、当該残油検出面が前記吐出管の内部で底面側に配置されるように前記吐出管に組み込まれる残油検出体と、
    前記吐出管を流れる石油製品が接触するとき検出光を透過し、空気が接触するとき検出光の入射方向と平行な反対方向に検出光を反射させる気泡検出面が設けられ、当該気泡検出面が前記吐出管の内部で上面側に配置されるように前記吐出管に組み込まれる気泡検出体と、
    前記残油検出体および前記気泡検出体のそれぞれに接続され、前記残油検出面および前記気泡検出面のそれぞれに検出光を照射する投光用光ファイバと前記残油検出面および前記気泡検出面からの反射光を受光する受光用光ファイバとにより構成される光ファイバとを有することを特徴とする光ファイバを用いた石油製品の検出装置。

JP2004177947A 2004-06-16 2004-06-16 光ファイバを用いた石油製品の検出装置 Pending JP2006003143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004177947A JP2006003143A (ja) 2004-06-16 2004-06-16 光ファイバを用いた石油製品の検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004177947A JP2006003143A (ja) 2004-06-16 2004-06-16 光ファイバを用いた石油製品の検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006003143A true JP2006003143A (ja) 2006-01-05

Family

ID=35771658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004177947A Pending JP2006003143A (ja) 2004-06-16 2004-06-16 光ファイバを用いた石油製品の検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006003143A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1050056A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Sharp Corp 半導体記憶装置
EP1710430A2 (en) * 2005-03-31 2006-10-11 AEA S.r.l. Device for the detection of fuel leaks in internal combustion engines
JP2013237461A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Tatsuno Corp 給油装置
WO2014061374A1 (ja) * 2012-10-19 2014-04-24 株式会社タツノ 給油装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1050056A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Sharp Corp 半導体記憶装置
EP1710430A2 (en) * 2005-03-31 2006-10-11 AEA S.r.l. Device for the detection of fuel leaks in internal combustion engines
EP1710430A3 (en) * 2005-03-31 2006-12-13 AEA S.r.l. Device for the detection of fuel leaks in internal combustion engines
JP2013237461A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Tatsuno Corp 給油装置
WO2014061374A1 (ja) * 2012-10-19 2014-04-24 株式会社タツノ 給油装置
JPWO2014061374A1 (ja) * 2012-10-19 2016-09-05 株式会社タツノ 給油装置
TWI636947B (zh) * 2012-10-19 2018-10-01 龍野股份有限公司 供油裝置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2715296C (en) Method and apparatus for detection of phase separation in storage tanks
JP2643440B2 (ja) 漏洩検査装置
CN103649710A (zh) 用于检测具有气囊或薄膜的储油器内的水或油泄漏的光学传感器结构
US5265465A (en) Secondary containment and dual leak detection system
US6538261B1 (en) Wet line fluid removal system with optical sensor
JP5221039B2 (ja) 燃料ディスペンサにおける二次格納部漏れ防止および検出システムおよび方法
JP2006003143A (ja) 光ファイバを用いた石油製品の検出装置
JP5995149B2 (ja) 漏洩検知装置
CN110114300B (zh) 用于交叉污染控制系统的光学流体传感器
KR200398442Y1 (ko) 배관 누유 모니터링 장치
CN204535935U (zh) 一种用于检测双层油罐泄漏的光纤传感器
CN205653157U (zh) 用于车辆装卸危化品防止泄漏扩散的围堰
US20060283508A1 (en) Storage tank filling device
JP2005298053A (ja) タンクローリ車の荷卸し制御装置
CN104807600A (zh) 一种双层油罐泄漏检测光纤组合传感器
CN216469985U (zh) 排空检测装置及车载运输智能控制系统
KR100642999B1 (ko) 지하탱크 관리 시스템
US11203518B2 (en) Spill containment system
JP2006322884A (ja) 鉱油系燃料油の漏れ等検知装置用センサー及び該センサーを使用した漏れ検知装置
CN208868705U (zh) 一种带报警功能的储油罐
KR20060023045A (ko) 유류 저장 탱크의 맨홀 배수 장치
EP0139725A1 (en) Fluid discriminating apparatus
JPH08327489A (ja) 地下タンクの漏洩検知装置
JP3021429B1 (ja) 液体貯蔵所における在庫調整システム
JPH0738236Y2 (ja) 地下タンクの漏油防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081021