JP2006002942A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. 溶射された軸受層により実質的に形成された軸受シェルであって、前記溶射された軸受層が、空間的に互いに分離しており、かつ前記軸受シェルの表面に配置された、異なる硬度を有する少なくとも２つの滑り軸受材料の相によって形成されている軸受けシェル。
2. 前記少なくとも２つの滑り軸受材料の隣接する相が、異なる滑り軸受材料の成分を含む混合相により、互いに分離されている請求項１に記載の軸受けシェル。
3. 前記少なくとも２つの滑り軸受材料の相が、表面で、丸みを帯びた、細長い又は線状の形態の面構造を形成し、該細長い又は線状の構造が、同心円状に又は渦巻き状に又は軸方向に走る請求項１あるいは２に記載の軸受けシェル。
4. 個々の前記面構造の表面が、１ｍｍ^２より大きい請求項３に記載の軸受けシェル。
5. 硬質な滑り軸受材料が、真鍮、アルミニウム青銅、アルミニウム／銅合金、亜鉛系青銅、錫系青銅、及び／又は鉛系青銅から選択された請求項１〜４のいずれか一項に記載の軸受けシェル。
6. 軟質な滑り軸受材料が、亜鉛系ホワイトメタル、鉛系ホワイトメタル、鉛系青銅、鉛／錫系青銅、アルミニウム／錫合金、鉛／錫合金、及び／又は砲金から選択された請求項１〜５のいずれか一項に記載の軸受けシェル。
7. 前記軸受層の、最も軟質な滑り軸受材料と最も硬質な滑り軸受材料との間の２０℃での硬度の差が、３０ＨＢを超える請求項１〜６のいずれか一項に記載の軸受けシェル。
8. 前記軟質な滑り軸受材料の硬度が、２０℃で２０〜８０ＨＢの範囲内にあり、前記硬質な滑り軸受材料の硬度が、２０℃で８０〜２００ＨＢの範囲内にある請求項１〜７のいずれか一項に記載の軸受けシェル。
9. 前記軸受シェルにおける、軟質な滑り軸受材料対硬質な滑り軸受材料の比率が、全体として、１：１０〜１０：１である請求項１〜８のいずれか一項に記載の軸受けシェル。
10. 前記軸受シェルが、カップ又は溝形のマイクロチャンバを有する請求項１〜９のいずれか一項に記載の軸受けシェル。
11. 内燃機関用の軸受シェルを製造する方法であって、
    −軸受面を機械的に調整するステップと、
    −溶射法により、前記軸受シェルの材料で前記軸受面を被覆するステップと、
    −溶射層を平滑仕上げ加工するステップとを含み、
    異なる硬度を有する少なくとも２つの滑り軸受材料が、前記軸受シェルとして、空間的に分離した領域内に溶着され、前記材料が、混合ミクロ組織を介して互いに接触する方法。
12. 使用される前記溶射法が、ワイヤアーク溶射であり、前記異なる滑り軸受材料を含む少なくとも１つの充填剤入りワイヤ又は複合ワイヤが使用される請求項１１に記載の方法。
13. 前記滑り軸受材料が、０．１〜２．５ｍｍの範囲の層の厚さに溶着される請求項１１あるいは１２に記載の方法。
14. 前記調整が、高圧ウォータブラスチング又はサンドブラスチングによって行われる請求項１２あるいは１３に記載の方法。
15. マイクロチャンバの形の窪みが、レーザ照射又は化学エッチングにより、前記軸受シェルに導入される請求項１１〜１４のいずれか一項に記載の方法。