JP2006002785A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 汎用性を高めるとともに組み立ての作業性を向上させ、コストの低減を図ることのできるディスクブレーキ装置を提供する。
【解決手段】 シリンダ孔2dに装着されるハウジング12は、シリンダ孔底部側端部に固定側カム板11に係止する係止部を、シリンダ軸方向中間部に推力伝達板14bと係合する係合孔12eをそれぞれ備える。ハウジング12内に、推力変換機構9と、アジャストナット14と、カムスプリング23とを収容する。推力伝達板14bと駆動側カム板19aとの間に、駆動側カム板19aの回動量をカムベアリング21がランプ溝20内から脱落しない範囲に規制する規制手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスクブレーキ装置に関し、詳しくは、液圧によって摩擦パッドを押圧するピストンと、摩擦パッドとディスクロータとの間隙を自動調整するためのアジャスタと、ボールランプ型の推力変換機構により前記アジャスタを介してピストンを押圧するパーキングブレーキとを備えたディスクブレーキ装置に関する。
四輪自動車等に用いられるディスクブレーキ装置として、ブレーキペダルによる液圧式作動機構と、ハンドルレバーやフットペダルによって牽引操作される機械式作動機構とを備えたパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置がある。このパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置は、一般に、キャリパボディに設けたシリンダ孔の先端開口側に液圧式作動機構を構成するピストンを配置し、このピストンの後面側にアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタを配置するとともに、シリンダ孔の底部側に機械式作動機構を構成する推力変換機構を配置している。
推力変換機構としては、従来からボールランプ型が広く知られている。このボールランプ型の推力変換機構は、ボール(カムベアリング)を収容するランプ溝をそれぞれ形成した駆動側カム板と固定側カム板とを対向配置し、パーキングブレーキ操作によって駆動側カム板を回動させることにより、ランプ溝とカムベアリングとのカム作用で非回動状態にある固定側カム板との間にピストンをディスクロータ側に移動させる推力を発生させ、この推力によりアジャスタを介してピストンをディスクロータ方向に押動し、摩擦パッドをディスクロータに圧接して制動力を得るようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特表平3−503202号公報
ボールランプ型の推力変換機構では、駆動側カム板は所定角度範囲内でのみ回動可能な状態で保持する必要があるが、前述のような推力変換機構では、駆動側カム板は、カムシャフトの外端側に連結される操作レバーを、キャリパボディに設けたピンやボルトに当接させることによって回動量が規制されている。
しかし、上述のようなものでは、キャリパボディの車体への取り回しに応じてピンやボルトの位置を変更させなければならず、また、推力変換機構やアジャスタに多数の部品を使用していることから、ディスクブレーキ装置の組み立てに手間や時間が掛かるとともに作業に熟練を要していた。
そこで本発明は、汎用性を高めるとともに組み立ての作業性を向上させ、コストの低減を図ることのできるディスクブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため本発明は、シリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置に、それぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、該推力伝達板と、前記駆動側カム板と、前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングとを、前記シリンダ孔に装着される略円筒状のハウジング内に収容したディスクブレーキ装置において、前記ハウジングは、シリンダ孔底部側端部に前記固定側カム板に係止する係止部を、シリンダ軸方向中間部に前記推力伝達板と係合して該推力伝達板を回り止めする係合部をそれぞれ設け、前記ハウジング内に前記推力変換機構と、前記推力伝達板と、前記カムスプリングとを収容するとともに、前記推力伝達板と前記駆動側カム板との間に、該駆動側カム板の回動量を前記カムベアリングが前記ランプ溝内から脱落しない範囲に規制する規制手段を備えていることを特徴としている。
また、前記推力伝達板は、前記アジャストナットに設けられ、前記規制手段は、前記駆動側カム板のシリンダ孔開口側端面の中央に突設された円筒部と、該円筒部の外周側に突設される突部と、前記推力伝達板のシリンダ孔底部側端面の中央に設けられ、前記円筒部と突部とを収容する円筒状の収容孔と、該収容孔の内周側に突設され、前記突部と当接して前記駆動側カム板の回動量を前記カムベアリングが前記ランプ溝内から脱落しない範囲に規制する規制片とを備えているものでもよい。
上述の発明により、キャリパボディの車体への取り回しに拘わらず、駆動側カム板の回り止めを図ることができるようになり、汎用性に優れたものとなる。
また、固定側カム板と、推力変換機構と、推力伝達板を備えたアジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方と、カムスプリングとをハウジング内に組み付けて、ユニット化させておくことができるので、組み立ての作業性を向上させることができる。
以下、本発明の一形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1乃至図5は本発明の一形態例を示すもので、図1はディスクブレーキ装置の要部拡大断面図、図2は図1のII−II断面図、図3は推力変換機構とアジャストナットとをハウジングでユニット化した状態を示す斜視図、図4は図3の分解斜視図、図5はディスクブレーキ装置の断面正面図である。
このディスクブレーキ装置1は、キャリパボディ2に図示しないブレーキペダルにて操作される液圧式作動機構3と、図示しないハンドレバーやフットペダルにて操作されるパーキングブレーキ用の機械式作動機構4とを併設したパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置であって、キャリパボディ2は、ディスクロータ5の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット6に、図示しない一対の摺動ピンを介してディスク軸方向へ移動可能に支持されている。
前記キャリパボディ2は、ディスクロータ5の両側に対向配置される作用部2a及び反作用部2bと、ディスクロータ5の外側を跨いでこれらを連結するブリッジ部2cとを有しており、作用部2aと反作用部2bとの間には、一対の摩擦パッド7,7がディスクロータ5を挟んで配置されている。
作用部2aには、ディスクロータ側に開口するシリンダ孔2dが形成されている。このシリンダ孔2dの先端開口側には、液圧式作動機構3を構成する有底円筒状のピストン8が収容され、シリンダ孔2dの底部側には、機械式作動機構4を構成するボールランプ型の推力変換機構9が収容されるとともに、ピストン8と推力変換機構9との間には、ディスクロータ5と摩擦パッド7との制動間隙を常時一定に保持するためのアジャスタ10が配設されている。また、シリンダ孔2dの底部には、固定側カム板11と、推力変換機構9と、アジャスタ10とを円筒状のハウジング12に収容した状態で配設されている。
アジャスタ10は、アジャストボルト13とアジャストナット14とで構成され、アジャストボルト13の頭部には、小径ピストン13aとクラッチ板13bとが設けられている。アジャストナット14は、内部にアジャストボルト13と螺合する多条ねじ14aが形成され、シリンダ孔底部側の端部に推力伝達板14bが設けられ、該推力伝達板14bの外周には、3つの係合用突部14cが等間隔で設けられている。
前記ピストン8は、底壁8aをディスクロータ側にしてシリンダ孔2dに収容されており、ピストン8の内部中心軸上に、前記アジャストナット14とアジャストボルト13とが設けられている。ピストン8の底壁内面には、嵌合孔8bが設けられ、該嵌合孔8bに、前記小径ピストン13aがシール材を介して嵌合し、クラッチ板13bは、嵌合孔8bの開口部から拡開する円錐面8cにアジャストスプリング15の作用で圧接している。該アジャストスプリング15は、ベアリング受け16に一端が、アジャストナット14の外周部分に設けられた止め輪17に他端がそれぞれ保持され、ベアリング受け16及びベアリング18を介してアジャストボルト13を底壁8a側に回動可能な状態で付勢している。
前記推力変換機構9は、前記シリンダ孔底壁2eと固定側カム板11とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフト19と、該カムシャフト19のシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板19aと、該駆動側カム板19a及び前記固定側カム板11の対向位置にそれぞれ形成される3つのランプ溝20及び該ランプ溝20に収容される3つのカムベアリング21とを備えている。駆動側カム板19aのシリンダ孔開口側面には、スラスト軸受22を介して、前記推力伝達板14bが当接している。
駆動側カム板19aのシリンダ孔開口側端部の中央には、円筒部19bが突設され、該円筒部19bの外周側には2つの突部19c,19cが対向して突設されている。また、駆動側カム板19aのシリンダ孔底部側端面には、前記ランプ溝20が形成されている。
推力伝達板14bは、シリンダ孔底部側端部の中央に、円筒部19bと突部19c,19cとを収容する収容孔14dが形成され、該収容孔14dの内周側には、前記突部19c,19cと当接して駆動側カム板19aの回動量を、各カムベアリング21がランプ溝20から脱落しない範囲に規制する規制片14e,14eが突設されている。
固定側カム板11は、シリンダ孔底部側端面に、シリンダ孔2dの底壁に形成された係合穴2fと係合して、固定側カム板11を回り止めする2つの突起11aと、ハウジング12を係止する係止溝11bとが設けられ、シリンダ孔開口側端面に、前記ランプ溝20が形成されている。
ハウジング12は、シリンダ孔2dの底部側の径よりやや小径に形成される大径筒部12aと、アジャストナット14に形成した推力伝達板14bの外径より大きな内径に形成される小径筒部12bとを一体に備えたもので、前記大径筒部12aのシリンダ孔底部側端部には前記固定側カム板11の係止溝11bに係止される6つの折曲げ片12c(本発明における係止部)が、また、前記小径筒部12b側には、周壁の一部を外側に切り起こした3つの装着片12dがそれぞれ形成されている。小径筒部12bのシリンダ孔底部側には、前記係合用突部14cが係合する3つの係合孔12e(本発明における係合部)が穿設され、シリンダ孔開口側端部にはカムスプリング23の支持片12fが内周側に突設されている。
このように形成したディスクブレーキ装置の組み立ては、ハウジング12のシリンダ孔底部側の開口から、カムスプリング23を挿入し、その一端を支持片12fに当接させ、カムスプリング23の内周にアジャストナット14を挿通する。該アジャストナット14に設けた推力伝達板14bのシリンダ孔開口側端部に、カムスプリング23の他端を当接させ、係合突部14cをハウジング12の係合孔12eに係合させて、推力伝達板14bを回り止めする。次に、推力伝達板14bに形成した収容孔14dに、駆動側カム板19aの円筒部19bと突部19c,19cとを収容させ、推力伝達板14bのシリンダ孔底部側端部と駆動側カム板19aのシリンダ孔開口側端部とを、スラスト軸受22を介して当接させる。駆動側カム板19aは、収容孔14d内に形成された規制片14eが、駆動側カム板19aの円筒部19bに形成された突部19cと当接することにより、所定量以上の回動が規制される。次いで、3つのカムベアリング21を各カム溝20に収容するように固定側カム板11を駆動側カム板19aのシリンダ孔底部側に配設し、該固定側カム板11の係止溝11bにハウジング12の6つの折曲げ片12cを係止させる。固定側カム板11が、ハウジング12のシリンダ孔底部側に取り付けられることにより、推力伝達板14bが、カムスプリング23によってスラスト軸受22を介して駆動側カム板19aに押し付けられ、さらに、駆動側カム板19aがカムベアリング21を介して固定側カム板11に押し付けられて、推力変換機構9とアジャストナット14とがユニット化される。
上述のように組み付けられた推力変換機構9とアジャストナット14のユニットは、固定側カム板11をシリンダ孔底壁2e側に向けてシリンダ孔2d内に挿入され、固定側カム板11から突出したカムシャフト19をシリンダ孔底壁2eのカムシャフト挿通孔2gから外部に突設させ、固定側カム板11の各突起11aをシリンダ孔2dの底壁に形成された係合穴2fに係合させるとともに、ハウジング12に設けた3つの装着片12dのシリンダ孔開口側に、Cリング24を取り付けることにより、シリンダ孔2d内に組み付けられる。
一方、ピストン8の内部には、アジャストボルト13,ベアリング18,ベアリング受け16,アジャストスプリング15,止め輪17を順に装着し、こちらも一つのユニットとする。次に、アジャストボルト13をアジャストナット14に螺合させながら、ピストン8をシリンダ孔2dに押し込み、カムシャフト19の突出端には操作レバー25が取り付けられる。これにより、キャリパボディ2に液圧式作動機構3,機械式作動機構4及びアジャスタ10が組み付けられる。なお、各シール材は適宜な段階で装着する。
このディスクブレーキ装置1は、液圧式作動機構3を用いたブレーキ操作では、シリンダ孔2d内に導入された作動液の圧力によってピストン8がディスクロータ方向に押動され、作用部2aの摩擦パッド7をディスクロータ5の一側面に押圧するとともに、その反力によってキャリパボディ2が作用部2a方向に移動し、反作用部2bが反作用部2b側の摩擦パッド7をディスクロータ5の他側面に押圧し、制動作用が行われる。
このとき、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲内にある場合は、ピストン8の移動量がアジャストボルト13とアジャストナット14とのバックラッシ分を移動するのみでアジャスト作用は行われない。摩擦パッド7の摩耗によってディスクロータ5との制動間隙が所定値を超えると、ピストン8が前記バックラッシ分を超えてディスクロータ側に大きく移動するので、クラッチ板13bと円錐面8cとが離間した状態となる。この状態で、アジャストボルト13は、アジャストスプリング15の付勢力によってアジャストナット14から繰り出され、クラッチ板13bと円錐面8cとが当接した状態でピストン8及びアジャストボルト13がバックラッシ分を後退することにより、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲に自動的に調節されることになる。
また、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作では、図示しないハンドレバーやフットペダルによって操作レバー25が回動操作されると、カムシャフト19とともに駆動側カム板19aが回動し、駆動側カム板19aの各ランプ溝20と非回動状態の固定側カム板11の各ランプ溝20との位相がずれることにより、各カムベアリング21がランプ溝20の浅い部分にそれぞれ移動し、固定側カム板11から駆動側カム板19aが離反するようにしてディスクロータ側に移動する。この駆動側カム板19aの軸方向の移動は、アジャストナット14からアジャストボルト13を介してピストン8に伝達され、該ピストン8がディスクロータ側に押動する推力となり、前記液圧式作動機構3による制動作用と同じようにして制動作用が行われる。
上述のようなディスクブレーキ装置1では、推力変換機構9とアジャストナット14とを、ハウジング12によってユニット化することができるので、ディスクブレーキ装置の組み立ての作業性を向上させることができる。また、推力伝達板14bは、ハウジング12の係合孔12eに係合していることから、回動不能な状態を保持することができ、駆動側カム板19aは、該駆動側カム板19aの円筒部19bに形成した突部19cと、推力伝達板14bの収容孔14d内に形成した規制片14eが当接することにより、その回動量がカムベアリング21がランプ溝20内から脱落しない範囲に規制され、所定角度範囲内でのみ回動可能な状態に保持されるので、パーキングブレーキ操作を良好に行うことができる。さらに、キャリパボディ2の車体への取り回しに拘わらず、駆動側カム板19aの回動規制を行うことができるので、ディスクブレーキ装置の汎用性を高めることができコストの低減を図ることができる。
図6は本発明の第2形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図で、第1形態例と同様の部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。本形態例のディスクブレーキ装置30のアジャスタ31は、機械式作動機構4側に配置されるアジャストボルト32と、ピストン8側に配置されるアジャストナット33とで構成され、本形態例のアジャストボルト32は、シリンダ孔底部側の端部に推力伝達板32aが設けられている。推力伝達板32aは、第1形態例の推力伝達板14bと同様に、外周に3つの係合用突部32bが形成されるとともに、外端中央には、駆動側カム板19aの円筒部19bと突部19cとを収容する円筒状の収容孔32cと、駆動側カム板19aの回動量をカムベアリング21がランプ溝20から脱落しない範囲に規制する第1形態例の規制片14eと同様の図示しない規制片とが設けられている。アジャストナット33は、シリンダ孔開口側の端部に、クラッチ板33aが設けられるとともに、該端部に小径ピストン34が、アジャストナット33と一体化するように圧入されている。
本形態例では、固定側カム板11,カムベアリング21,カムシャフト19,スラスト軸受22,アジャストボルト32,カムスプリング23がハウジング12内に収容され、推力変換機構9とアジャストボルト32とがユニット化されている。この推力変換機構9とアジャストボルト32のユニットは、固定側カム板11をシリンダ孔底壁2e側に向けてシリンダ孔2d内に挿入され、固定側カム板11から突出したカムシャフト19をシリンダ孔底壁2eのカムシャフト挿通孔2gから外部に突設させ、固定側カム板11の各突起11aをシリンダ孔2dの底壁に形成された係合穴2fに係合させるとともに、ハウジング12に設けた3つの装着片12dのシリンダ孔開口側に、Cリング24取り付けることにより、シリンダ孔2d内に組み付けられる。
一方、ピストン8の内部に、小径ピストン34を備えたアジャストナット33,ベアリング18,ベアリング受け16,アジャストスプリング15,止め輪17を順に装着し、こちらも一つのユニットする。次に、アジャストボルト32をアジャストナット33に螺合させながら、ピストン8をシリンダ孔2dに押し込み、また、カムシャフト19の突出端に操作レバー25を取り付ける。本形態例では、推力変換機構9とアジャストボルト32とを、ハウジング12によってユニット化することができ、ディスクブレーキ装置の組み立ての作業性を向上させることができる。
なお、本発明のハウジングに設ける係合孔と推力伝達板に設ける係合用突部の数は、上述の形態例のように3つに限るものではなく任意である。また、駆動側カム板の円筒部に設ける突部の数も上述の形態例のように3つに限るものではなく、推力伝達板に設ける規制片も前記突部に応じて適宜設ければよく、その形状も任意である。
本発明の第1形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。 図1のII−II断面図である。 同じく推力変換機構とアジャストナットとをハウジングでユニット化した状態を示す斜視図である。 図3の分解斜視図である。 同じくディスクブレーキ装置の断面正面図である。 本発明の第2形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。
符号の説明
1…ディスクブレーキ装置、2…キャリパボディ、2d…シリンダ孔、3…液圧式作動機構、4…機械式作動機構、5…ディスクロータ、6…キャリパブラケット、7…摩擦パッド、8…ピストン、8a…底壁、8b…嵌合孔、8c…円錐面、9…推力変換機構、10…アジャスタ、11…固定側カム板、11a…突起、11b…係止溝、12…ハウジング、12a…大径筒部、12b…小径筒部、12c…折曲げ片、12d…装着片、12e…係合孔、12f…支持片、13…アジャストボルト、13a…小径ピストン、13b…クラッチ板、14…アジャストナット、14a…多条ねじ、14b…推力伝達板、14c…係合用突部、14d…収容孔、14e…規制片、15…アジャストスプリング、16…ベアリング受け、17…止め輪、18…ベアリング、19…カムシャフト、19a…駆動側カム板、19b…円筒部、19c…突部、20…ランプ溝、21…カムベアリング、22…スラスト軸受、23…カムスプリング、24…Cリング、30…ディスクブレーキ装置、31…アジャスタ、32…アジャストボルト、32a…推力伝達板、32b…係合用突部、32c…収容孔、33…アジャストナット、33a…クラッチ板、34…小径ピストン

Claims (2)

  1. シリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置に、それぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、該推力伝達板と、前記駆動側カム板と、前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングとを、前記シリンダ孔に装着される略円筒状のハウジング内に収容したディスクブレーキ装置において、前記ハウジングは、シリンダ孔底部側端部に前記固定側カム板に係止する係止部を、シリンダ軸方向中間部に前記推力伝達板と係合して該推力伝達板を回り止めする係合部をそれぞれ設け、前記ハウジング内に前記推力変換機構と、前記推力伝達板と、前記カムスプリングとを収容するとともに、前記推力伝達板と前記駆動側カム板との間に、該駆動側カム板の回動量を前記カムベアリングが前記ランプ溝内から脱落しない範囲に規制する規制手段を備えていることを特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 前記推力伝達板は、前記アジャストナットに設けられ、前記規制手段は、前記駆動側カム板のシリンダ孔開口側端面の中央に突設された円筒部と、該円筒部の外周側に突設される突部と、前記推力伝達板のシリンダ孔底部側端面の中央に設けられ、前記円筒部と突部とを収容する円筒状の収容孔と、該収容孔の内周側に突設され、前記突部と当接して前記駆動側カム板の回動量を前記カムベアリングが前記ランプ溝内から脱落しない範囲に規制する規制片とを備えていることを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ装置。
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