JP2006250325A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動側カム板を所定角度で確実に回り止めするとともに、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回動不能に保持し、パーキングブレーキ操作時に良好なストロークフィーリングを得ることができ、また、アジャスタを確実に作動させて、摩擦パッドとディスクロータとの制動間隙を常に良好に保つ。
【解決手段】 駆動側カム板19aの外周側に、複数の周方向の長孔19bを貫通形成し、各長孔19bにシリンダ軸方向の連結ピン25を挿通する。推力伝達板14bの外周側と固定側カム板11の外周側とに各連結ピン23の端部を装着し、該連結ピン23にて、推力伝達板14bの回動を防止するとともに、駆動側カム板19aの回動量を規制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスクブレーキ装置に係り、詳しくは、液圧によって摩擦パッドを押圧するピストンと、摩擦パッドとディスクロータとの間隙を自動調整するためのアジャスタと、ボールランプ型の推力変換機構により前記アジャスタを介してピストンを押圧するパーキングブレーキとを備えたディスクブレーキ装置に関する。
四輪自動車等に用いられるディスクブレーキ装置として、ブレーキペダルによる液圧式作動機構と、ハンドレバーやフットペダルによって牽引操作される機械式作動機構とを備えたパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置がある。このパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置は、一般に、キャリパボディに設けたシリンダ孔の先端開口側に液圧式作動機構を構成するピストンを配置し、このピストンの後面側にアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタを配置するとともに、シリンダ孔の底部側に機械式作動機構を構成する推力変換機構を配置している。
推力変換機構としては、従来からボールランプ型が広く知られている。このボールランプ型の推力変換機構は、カムベアリングを収容するランプ溝をそれぞれ形成した固定側カム板と駆動側カム板とを対向配置し、パーキングブレーキ操作によって駆動側カム板を回動させることにより、ランプ溝とカムベアリングとのカム作用で、ピストンをディスクロータ側に移動させる推力を発生させ、この推力によりアジャスタを介してピストンをディスクロータ方向に押動し、摩擦パッドをディスクロータに圧接して制動力を得るようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2739879号公報
上述のようなボールランプ型の推力変換機構では、駆動側カム板を所定角度範囲内でのみ回動可能な状態で、また、アジャスタを構成するアジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方を回動不能な状態でそれぞれ保持する必要がある。しかし、駆動側カム板の回動量の規制が、カムベアリングを収容するランプ溝で行われることから、駆動側カム板の回動量を確実に規制することができなかった。また、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の回動防止のために、多くの部品を使用し、ディスクブレーキ装置の組み付けが複雑になっていた。
そこで本発明は、駆動側カム板を所定角度で確実に回り止めするとともに、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方を、シリンダ軸方向に移動可能な状態で回動不能に保持し、パーキングブレーキ操作時に良好なストロークフィーリングを得ることができ、また、アジャスタを確実に作動させて、摩擦パッドとディスクロータとの制動間隙を常に良好に保つことができるディスクブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため本発明は、シリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、前記推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、該推力伝達板と、前記駆動側カム板と、前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングとを、外周に装着片を突設した略円筒状のハウジング内に収容し、前記ハウジングを前記シリンダ孔の底部側に配設し、前記シリンダ孔に取り付けた止め輪を前記装着片に当接させて、前記ハウジングを前記シリンダ孔内に装着するディスクブレーキ装置において、前記駆動側カム板の前記カムシャフト周囲に、複数の周方向の長孔を貫通形成し、各長孔にシリンダ軸方向に配設する連結ピンを挿通し、前記推力伝達板の外周側と前記固定側カム板の外周側とに各連結ピンの端部を装着し、該連結ピンにて、前記推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回動を防止するとともに、前記駆動側カム板の回動量を規制することを特徴としている。
上述の発明により、駆動側カム板を所定角度で確実に回り止めし、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方を、シリンダ軸方向に移動可能な状態で回動不能に保持することができるので、パーキングブレーキ操作時のストロークフィーリングを良好に保つことができるとともに、アジャスタを確実に作動させることができ、摩擦パッドとディスクロータとの制動間隙を常に適正な状態に保つことができる。
また、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の回動防止を簡単な構造で行うことができるので、部品点数を少なくすることができ、ディスクブレーキ装置の組付け性を向上させることができる。
以下、本発明の一形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1はディスクブレーキ装置の要部拡大断面図、図2は図1のII−II断面図、図3は推力変換機構とアジャストナットとハウジングの分解斜視図、図4はディスクブレーキ装置の断面正面図である。
このディスクブレーキ装置1は、キャリパボディ2に図示しないブレーキペダルにて操作される液圧式作動機構3と、図示しないハンドレバーやフットペダルにて操作されるパーキングブレーキ用の機械式作動機構4とを併設したパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置であって、キャリパボディ2は、ディスクロータ5の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット6に、図示しない一対の摺動ピンを介してディスク軸方向へ移動可能に支持されている。
前記キャリパボディ2は、ディスクロータ5の両側に対向配置される作用部2a及び反作用部2bと、ディスクロータ5の外側を跨いでこれらを連結するブリッジ部2cとを有しており、作用部2aと反作用部2bとの間には、一対の摩擦パッド7,7がディスクロータ5を挟んで配置されている。
作用部2aには、ディスクロータ側に開口するシリンダ孔2dが形成されている。このシリンダ孔2dの先端開口側には、液圧式作動機構3を構成する有底円筒状のピストン8が収容され、シリンダ孔2dの底部側には、機械式作動機構4を構成するボールランプ型の推力変換機構9が収容されるとともに、ピストン8と推力変換機構9との間には、ディスクロータ5と摩擦パッド7との制動間隙を自動的に調節するためのアジャスタ10が配設されている。また、固定側カム板11と、推力変換機構9と、アジャスタ10とが円筒状のハウジング12に収容された状態で配設されている。
アジャスタ10は、アジャストボルト13とアジャストナット14とで構成され、アジャストボルト13の頭部には、小径ピストン13aとクラッチ板13bとが設けられている。アジャストナット14は、内部にアジャストボルト13と螺合する多条ねじ14aが形成され、シリンダ孔底部側の端部に推力伝達板14bが設けられている。
前記ピストン8は、底壁8aをディスクロータ側に向けてシリンダ孔2dに収容されており、ピストン8の内部中心軸上に、前記アジャストナット14とアジャストボルト13とが設けられている。ピストン8の底壁内面には、嵌合孔8bが設けられ、該嵌合孔8bに、前記小径ピストン13aがシール材を介して嵌合し、クラッチ板13bは、嵌合孔8bの開口部から拡開する円錐面8cにアジャストスプリング15の作用で圧接している。
該アジャストスプリング15は、一端がベアリング受け16に、他端がアジャストナット14の外周部分に設けられた止め輪17にそれぞれ保持され、ベアリング受け16及びベアリング18を介してアジャストボルト13を底壁8a側に回動可能な状態で付勢している。
前記推力変換機構9は、シリンダ孔底壁2eと固定側カム板11とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフト19と、該カムシャフト19のシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板19aと、該駆動側カム板19a及び前記固定側カム板11の対向位置にそれぞれ形成される3つのランプ溝20及び該ランプ溝20に収容される3つのカムベアリング21とを備えている。
駆動側カム板19aは、隣り合うランプ溝20,20の間に、周方向に円弧状の長孔19bが等間隔でカムシャフト19の周囲にそれぞれ貫通形成されるとともに、シリンダ孔開口側端部の中央には、円筒部19cが突設されている。また、駆動側カム板19aのシリンダ孔開口側面には、スラスト軸受22を介して、前記推力伝達板14bが当接している。
推力伝達板14bは、シリンダ孔底部側端部の中央に、前記円筒部19cを収容する収容孔14dが形成される。また、推力伝達板14bの外周には、駆動側カム板19a側が開口する3つのピン装着溝14cが形成され、該ピン装着溝14cのシリンダ軸方向の長さは、パーキングブレーキ操作を行う際に、アジャストナット14がシリンダ軸方向に移動する最大移動長さよりも長く形成されている。
スラスト軸受22は、中央に、駆動側カム板19aの円筒部19cを挿通可能な挿通孔22aを備え、外周には、3つのピン挿通溝22bが形成されている。
固定側カム板11は、円盤状に形成され、シリンダ孔底部側端面に、前記シリンダ孔底壁2eに形成された係合穴2fと係合して、固定側カム板11を回り止めする2つの突起11aと、ハウジング12を係止する係止溝11bと、外周に突出してハウジング12の回り止めをする3つのハウジング当接部11cとが設けられ、中央には、カムシャフト19を挿通させる挿通孔11dが形成される。また、外周側には、駆動側カム板19a側が開口する3つのピン装着孔11eが形成されている。
推力伝達板14bとスラスト軸受22と駆動側カム板19aと固定側カム板11とは、ピン装着溝14c,ピン挿通孔22b,長孔19b,ピン装着孔11eに挿通するシリンダ軸方向の3本の連結ピン23によって連結される。連結ピン23は図1及び図4に示されるように、非作動状態にあるピン装着溝14cの底部から、ピン装着孔11eの底部に亘る長さ寸法を有していて、ピン装着溝14c,ピン挿通孔22b,長孔19b,ピン装着孔11eにガタつきなく装着される。この連結ピン23によって、推力伝達板14bは回動が防止され、また、駆動側カム板19aは、連結ピン23と長孔19bの端面とが当接することによって、その回動量が各カムベアリング21がランプ溝20から脱落しない範囲に規制される。
ハウジング12は、シリンダ孔2dの底部側の径よりやや小径に形成される大径筒部12aと、アジャストナット14に形成した推力伝達板14bの外径より大きな内径に形成される小径筒部12bとを一体に備えたもので、前記大径筒部12aのシリンダ孔底部側端部には、前記固定側カム板11の各ハウジング当接部11cを収容する3つの収容凹部12cが形成されるとともに、各収容凹部12cの両脇には、係止溝11bに係止される2つの折曲げ片12dが計6箇所にそれぞれ形成されている。また、前記小径筒部12bのシリンダ孔底部側には、周壁の一部を外側に切り起こした3つの装着片12eがそれぞれ突設されている。また、小径筒部12bのシリンダ孔開口側端部にはカムスプリング24の支持片12fが内周側に突設されている。
このように形成したディスクブレーキ装置1の組み立ては、ハウジング12のシリンダ孔底部側の開口から、カムスプリング24を挿入し、その一端を支持片12fに当接させ、カムスプリング24の内周にアジャストナット14を挿通する。該アジャストナット14に設けた推力伝達板14bのシリンダ孔開口側端部に、カムスプリング24の他端を当接させ、推力伝達板14bに形成した収容孔14dに、駆動側カム板19aの円筒部19cを収容させ、推力伝達板14bのシリンダ孔底部側端部と駆動側カム板19aのシリンダ孔開口側端部とを、スラスト軸受22を介して当接させる。次に、推力伝達板14bのピン装着溝14cと、スラスト軸受22のピン挿通溝22bと、駆動側カム板19aの長孔19bの位置を合わせ、長孔19b側から連結ピン23を挿入し、連結ピン23の一端23aをピン装着溝14cに装着させる。3つのカムベアリング21を各カム溝20に収容するように、挿通孔11dにカムシャフト19を通して、固定側カム板11を駆動側カム板19aのシリンダ孔底部側に配設するとともに、連結ピン23の他端23bをピン装着孔11eに嵌入し、固定側カム板11のハウジング当接部11cをハウジング12の収容凹部12cにそれぞれ収容させる。ハウジング当接部11cを収容凹部12cに完全に収容させ、折曲げ片12dを折り曲げて係止溝11bに係止させる。これにより、固定側カム板11が、ハウジング12のシリンダ孔底部側に取り付けられ、推力変換機構9とアジャストナット14とがユニット化される。
上述のように組み付けられた推力変換機構9とアジャストナット14とのユニットは、固定側カム板11をシリンダ孔底壁2e側に向けてシリンダ孔2d内に挿入され、固定側カム板11から突出したカムシャフト19をシリンダ孔底壁2eのカムシャフト挿通孔2gから外部に突設させ、固定側カム板11の各突起11aをシリンダ孔2dの底壁2eに形成された係合穴2fに係合させるとともに、シリンダ孔2dに形成した環状凹部2hに、ハウジング12に設けた3つの装着片12eのシリンダ孔開口側に当接する止め輪25を装着することによって、シリンダ孔内に装着される。また、カムシャフト19の突出端には操作レバー26が取り付けられる。
一方、ピストン8の内部には、アジャストボルト13,ベアリング18,ベアリング受け16,アジャストスプリング15,止め輪17を順に装着し、こちらも一つのユニットとする。次に、アジャストボルト13をアジャストナット14に螺合させながら、ピストン8をシリンダ孔2dに押し込む。これにより、キャリパボディ2に液圧式作動機構3,機械式作動機構4及びアジャスタ10が組み付けられる。なお、各シール材は適宜な段階で装着する。
このディスクブレーキ装置1は、液圧式作動機構3を用いたブレーキ操作では、シリンダ孔2d内に導入された作動液の圧力によってピストン8がディスクロータ方向に押動され、作用部2aの摩擦パッド7をディスクロータ5の一側面に押圧するとともに、その反力によってキャリパボディ2が作用部2a方向に移動し、反作用部2bが反作用部2b側の摩擦パッド7をディスクロータ5の他側面に押圧し、制動作用が行われる。
このとき、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲内にある場合は、ピストン8の移動量がアジャストボルト13とアジャストナット14とのバックラッシ分を移動するのみでアジャスト作用は行われない。摩擦パッド7の摩耗によってディスクロータ5との制動間隙が所定値を超えると、ピストン8が前記バックラッシ分を超えてディスクロータ側に大きく移動するので、クラッチ板13bと円錐面8cとが離間した状態となる。この状態で、アジャストボルト13は、アジャストスプリング15の付勢力によってアジャストナット14から繰り出され、クラッチ板13bと円錐面8cとが当接する。この状態でブレーキ操作を解除すると、ピストン8及びアジャストボルト13がバックラッシ分を後退することにより、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲に自動的に調節されることになる。
また、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作では、図示しないハンドレバーやフットペダルによって操作レバー26が回動操作されると、カムシャフト19とともに駆動側カム板19aが回動し、駆動側カム板19aの各ランプ溝20と非回動状態の固定側カム板11の各ランプ溝20との位相がずれることにより、各カムベアリング21がランプ溝20の浅い部分にそれぞれ移動し、固定側カム板11から駆動側カム板19aが離反するようにしてディスクロータ側に移動する。この駆動側カム板19aの軸方向の移動により、推力伝達板14bが回り止めされた状態でシリンダ軸方向に移動し、この移動がアジャストボルト13を介してピストン8に伝達され、該ピストン8をディスクロータ側に押動する推力となり、前記液圧式作動機構3による制動作用と同じようにして制動作用が行われる。
このように、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作が行われる際に、駆動側カム板19aの回動量は、長孔19bの端面と連結ピン23との当接によって確実に規制されていることから、各カムベアリング21がランプ溝20から脱落するおそれがなく、パーキングブレーキ操作時のストロークフィーリングも良好に保つことができる。さらに、推力伝達板14bと固定側カム板11とが、連結ピン23によって連結されていることから、推力伝達板14bを回動不能な状態で保持することができるので、アジャスタ10を確実に作動させることができ、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙を常に適正な状態に保つことができる。また、ピン装着溝14cの長さや連結ピン23の長さは、パーキングブレーキ操作時のアジャストナット14の移動量を考慮して設定されているので、パーキングブレーキ操作時に連結ピン23がピン装着溝14cやピン装着孔11eから脱落するおそれがない。
尚、上述の形態例では、アジャストナットに推力伝達板を形成し、アジャストナットをハウジングに収容するようにしているが、アジャストボルトに推力伝達板を形成し、アジャストボルトをハウジングに収容するものでも良い。また、連結ピンの数も任意である。
本発明の一形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。 図1のII-II断面図である。 同じく推力変換機構とアジャストナットとハウジングの分解斜視図である。 ディスクブレーキ装置の断面正面図である。
符号の説明
1…ディスクブレーキ装置、2…キャリパボディ、2a…作用部、2d…シリンダ孔、2e…シリンダ孔底壁、2f…係合孔、3…液圧式作動機構、4…機械式作動機構、5…ディスクロータ、6…キャリパブラケット、7…摩擦パッド、8…ピストン、8a…底壁、8b…嵌合孔、8c…円錐面、9…推力変換機構、10…アジャスタ、11…固定側カム板、11a…突起、11b…係止溝、11c…ハウジング当接部、11d…挿通孔、11e…ピン装着孔、12…ハウジング、12a…大径筒部、12b…小径筒部、12c…収容凹部、12d…折曲げ片、12e…装着片、12f…支持片、13…アジャストボルト、13a…小径ピストン、14…アジャストナット、14a…多条ねじ、14b…推力伝達板、14c…ピン装着溝、15…アジャストスプリング、16…ベアリング受け、17…止め輪、18…ベアリング、19…カムシャフト、19a…駆動側カム板、19b…長孔、19c…円筒部、20…ランプ溝、21…カムベアリング、22…スラスト軸受、22a…挿通孔、22b…ピン装着溝、23…連結ピン、23a…一端、23b…他端、24…カムスプリング、25…止め輪、26…操作レバー

Claims (1)

  1. シリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、前記推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、該推力伝達板と、前記駆動側カム板と、前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングとを、外周に装着片を突設した略円筒状のハウジング内に収容し、前記ハウジングを前記シリンダ孔の底部側に配設し、前記シリンダ孔に取り付けた止め輪を前記装着片に当接させて、前記ハウジングを前記シリンダ孔内に装着するディスクブレーキ装置において、前記駆動側カム板の前記カムシャフト周囲に、複数の周方向の長孔を貫通形成し、各長孔にシリンダ軸方向に配設する連結ピンを挿通し、前記推力伝達板の外周側と前記固定側カム板の外周側とに各連結ピンの端部を装着し、該連結ピンにて、前記推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回動を防止するとともに、前記駆動側カム板の回動量を規制することを特徴とするディスクブレーキ装置。
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