JP4205073B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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本発明は、ディスクブレーキ装置に係り、詳しくは、液圧によって摩擦パッドを押圧するピストンと、摩擦パッドとディスクロータとの間隙を自動調整するためのアジャスタと、ボールランプ型の推力変換機構により前記アジャスタを介してピストンを押圧するパーキングブレーキとを備えたディスクブレーキ装置に関する。
四輪自動車等に用いられるディスクブレーキ装置として、ブレーキペダルによる液圧式作動機構と、ハンドレバーやフットペダルによって牽引操作される機械式作動機構とを備えたパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置がある。このパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置は、一般に、キャリパボディに設けたシリンダ孔の先端開口側に液圧式作動機構を構成するピストンを配置し、このピストンの後面側にアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタを配置するとともに、シリンダ孔の底部側に機械式作動機構を構成する推力変換機構を配置している。
推力変換機構としては、従来からボールランプ型が広く知られている。このボールランプ型の推力変換機構は、カムベアリングを収容するランプ溝をそれぞれ形成した固定側カム板と駆動側カム板とを対向配置し、パーキングブレーキ操作によって駆動側カム板を回動させることにより、ランプ溝とカムベアリングとのカム作用で、ピストンをディスクロータ側に移動させる推力を発生させ、この推力によりアジャスタを介してピストンをディスクロータ方向に押動し、摩擦パッドをディスクロータに圧接して制動力を得るようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2739879号公報
上述のようなボールランプ型の推力変換機構では、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方に形成される推力伝達板を、シリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めし、ハウジングはシリンダ開口側への移動や回動を規制した状態で保持しなければならないため、多くの部品が必要であったり、各部材の形状が複雑になっていた。
そこで本発明は、簡単な構造で、推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めするとともに、ハウジングはシリンダ軸方向の移動と回動とを規制した状態で保持し、パーキングブレーキ操作時に良好なストロークフィーリングを得ることができ、また、アジャスタを確実に作動させて、摩擦パッドとディスクロータとの制動間隙を常に良好に保つことができるディスクブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、第1の発明は、キャリパボディに形成されるシリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、前記推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、前記アジャスタのシリンダ孔底部側と前記推力伝達板とを覆う略円筒状のハウジングを配設し、該ハウジングに前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングを収容したディスクブレーキ装置において、前記キャリパボディの側面に貫通形成された作動液の液通路内に、液路を確保した状態で装着したストップピンを前記シリンダ孔内にシリンダ軸と直交方向に突出させ、前記ストップピンによって前記推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回動を規制したことを特徴としている。
第2の発明は、キャリパボディに形成されるシリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、前記推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、前記アジャスタのシリンダ孔底部側と前記推力伝達板とを覆う略円筒状のハウジングを配設し、該ハウジングに前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングを収容したディスクブレーキ装置において、前記推力伝達板に、該推力伝達板の周面とシリンダ孔底部側端面とに開口する直径方向の複数のピン装着溝を形成するとともに、前記ハウジングに前記複数のピン装着溝に対応するピン挿通孔を形成し、前記キャリパボディの側面から前記シリンダ孔内に、シリンダ軸と直交方向に突出するストップピンを装着し、該ストップピンを前記ハウジングのピン挿通孔及び前記推力伝達板のピン装着溝を貫通させて、先端をシリンダ孔に設けたピン収容孔に収容させ、前記ハウジングに設けたピン挿通孔と前記ストップピンとの係合によって前記ハウジングのシリンダ孔開口側への移動及び回動を規制するとともに、前記推力伝達板に設けたピン挿通溝と前記ストップピンとの係合によって前記推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回動を規制したことを特徴としている。
の発明は、前記ストップピンは、前記キャリパボディの側面に貫通形成された雌ねじ孔を貫通して前記シリンダ孔内に突出するピン部と、前記雌ねじ孔に螺着されて前記ピン部を抜け止めする雄ねじ部とに分割して形成されていることを特徴としている。
の発明は、前記ハウジングのシリンダ孔底部側が、前記固定側カム板に係合していることを特徴としている。
の発明は、前記ハウジングの係合部は、シリンダ軸方向のスリットからなる係合溝部と、該係合溝部のシリンダ孔開口側から周方向に屈曲した後、シリンダ孔底部側の端縁に開口する方向に形成されたガイド溝部とを有し、前記ストップピンを前記シリンダ孔内に配設した後に、前記ガイド溝部からストップピンを挿入するとともに、前記ハウジングをシリンダ軸方向底部側に押圧しながら回転させ、前記係合溝部に前記ストップピンを収容して、前記ハウジングを前記ストップピンに係合させることを特徴としている。
上述のように構成されることにより、第1の発明では、ストップピンとの当接により、推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めすることができ、パーキングブレーキ操作時に良好なストロークフィーリングを得ることができ、また、アジャスタを確実に作動させて、摩擦パッドとディスクロータとの制動間隙を常に良好に保つことができる。また、キャリパボディにストップピンを取り付けるための特別の加工が必要なくなり、既存のユニオン孔やブリーダ孔を利用してストップピンを取り付けられるので、加工のコストを低く抑えることができる
第2の発明では、ストップピンとの当接により、推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めすることができ、パーキングブレーキ操作時に良好なストロークフィーリングを得ることができ、また、アジャスタを確実に作動させて、摩擦パッドとディスクロータとの制動間隙を常に良好に保つことができ、前記ストップピンによって、ハウジングのシリンダ軸方向の移動及び回動を規制することができ、前記ストップピンと、前記推力伝達板や前記ハウジングとが安定した状態で係合することにより、ストップピンを小径にすることもできる
の発明では、ストップピンをシリンダ孔内に組み付ける際に、推力伝達板やハウジングをストップピンのピン部でこじることがない。また、振動をストップピンの雄ねじ部に伝えにくくすることができるので、ストップピンが緩む虞がない。
の発明により、固定側カム板と、推力変換機構と、推力伝達板と、カムスプリングとをハウジング内に組み付けてユニット化させておくことができるので、組み付け性を向上させることができる。
の発明により、ストップピンをシリンダ孔内に配設した後に、該ストップピンをハウジングのガイド溝部から挿入するとともに、前記ハウジングをシリンダ軸方向底部側に押圧しながら回転させ、係合溝部に前記ストップピンを収容することによってハウジングを簡単に取り付けることができる。
以下、本発明の各形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1乃至図4は、本発明の第1形態例を示すもので、図1はディスクブレーキ装置の要部拡大断面図、図2は図1のII−II断面図、図3は推力変換機構とアジャストナットとハウジングとストップピンの分解斜視図、図4はディスクブレーキ装置の断面正面図である。
このディスクブレーキ装置1は、キャリパボディ2に図示しないブレーキペダルにて操作される液圧式作動機構3と、図示しないハンドレバーやフットペダルにて操作されるパーキングブレーキ用の機械式作動機構4とを併設したパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置であって、キャリパボディ2は、ディスクロータ5の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット6に、図示しない一対の摺動ピンを介してディスク軸方向へ移動可能に支持されている。
前記キャリパボディ2は、ディスクロータ5の両側に対向配置される作用部2a及び反作用部2bと、ディスクロータ5の外側を跨いでこれらを連結するブリッジ部2cとを有しており、作用部2aと反作用部2bとの間には、一対の摩擦パッド7,7がディスクロータ5を挟んで配置されている。
作用部2aには、ディスクロータ側に開口するシリンダ孔2dが形成されている。このシリンダ孔2dの先端開口側には、液圧式作動機構3を構成する有底円筒状のピストン8が収容され、シリンダ孔2dの底部側には、機械式作動機構4を構成するボールランプ型の推力変換機構9が収容されるとともに、ピストン8と推力変換機構9との間には、ディスクロータ5と摩擦パッド7との制動間隙を自動的に調節するためのアジャスタ10が配設されている。また、シリンダ孔底壁2eには、固定側カム板11が取り付けられている。
アジャスタ10は、アジャストボルト12とアジャストナット13とで構成され、アジャストボルト12の頭部には、小径ピストン12aとクラッチ板12bとが設けられている。アジャストナット13は、内部にアジャストボルト12と螺合する多条ねじ13aが形成され、シリンダ孔底部側の端部に推力伝達板13bが設けられている。アジャストナット13の外周には、カムスプリング14と推力伝達板13bとを収容する円筒状のハウジング15が配設される。また、キャリパボディ2の側面からシリンダ孔2d内に、シリンダ軸と直交する方向に突出するストップピン16が、ハウジング15と推力伝達板13bとを貫通して取り付けられている。
前記ピストン8は、底壁8aをディスクロータ側に向けてシリンダ孔2dに収容されており、ピストン8の内部中心軸上に、前記アジャストナット13とアジャストボルト12とが設けられている。ピストン8の底壁内面には、嵌合孔8bが設けられ、該嵌合孔8bに、前記小径ピストン12aがシール材を介して嵌合し、クラッチ板12bは、嵌合孔8bの開口部から拡開する円錐面8cにアジャストスプリング17の作用で圧接している。
該アジャストスプリング17は、一端がベアリング受け18に、他端がアジャストナット13の外周部分に設けられた止め輪19にそれぞれ保持され、ベアリング受け18及びベアリング20を介してアジャストボルト12を底壁8a側に回動可能な状態で付勢している。
前記推力変換機構9は、シリンダ孔底壁2eと固定側カム板11とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフト21と、該カムシャフト21のシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板21aと、該駆動側カム板21a及び前記固定側カム板11の対向位置にそれぞれ形成される3つのランプ溝22及び該ランプ溝22に収容される3つのカムベアリング23とを備えている。駆動側カム板21aは、シリンダ孔開口側端部の中央に、円筒部21bが突設されるとともに、シリンダ孔開口側面には、スラスト軸受24を介して前記推力伝達板13bが当接している。また、カムシャフト21が突出するキャリパボディ2の外側には、カムシャフト21を回動させる操作レバー25と当接して、駆動側カム板21aの回動量を、各カムベアリング23がランプ溝22から脱落しない範囲に規制する回動規制片(図示せず)が設けられている。
推力伝達板13bは、シリンダ孔底部側端部の中央に、円筒部21bを収容する収容孔13cが形成されるとともに、シリンダ孔底部側端部には、推力伝達板13bの周面とシリンダ孔底部側端面とに開口する直径方向の2つのピン挿通溝13d,13eが形成され、これらピン挿通溝13d及び第2ピン挿通溝13eの底面は、収容孔13cの底面よりもシリンダ孔開口側に設けられる。
固定側カム板11は、円盤状に形成され、中央にはカムシャフト21を挿通させる挿通孔11aが設けられ、シリンダ孔底部側端面には、前記挿通孔11aの周囲に、シリンダ孔底壁2eに設けたリブ収容溝2fに挿入されるリブ11bが突設されるとともに、前記シリンダ孔底壁2eに形成された係合穴2gと係合して、固定側カム板11を回り止めする2つの突起11cが設けられている。
ハウジング15は、推力伝達板13bの外径よりもやや大径に形成される大径筒部15aと、ピストン8の内径よりもやや小径に形成される小径筒部15bとを一体に備えたもので、前記大径筒部15aには、ストップピン16との係合部となる4つのピン挿通孔15dが周方向に90度間隔で穿設され、小径筒部15bのシリンダ孔開口側端部にはカムスプリング14の支持片15cが内周側に突設されている。
ストップピン16は、頭部16a側に形成される大径雄ねじ部16bと、該大径雄ねじ部16bに連続する小径軸部16cとを備えたもので、小径軸部16cの長さ寸法は、シリンダ孔2dの直径よりも長く形成されている。ストップピン16は、キャリパボディ5の作用部2aの側面に設けられたボス部2hに形成されたシリンダ孔2dに貫通する雌ねじ孔2iに、ガスケット26を介してねじ込まれ、小径軸部16cが、前記ハウジング15に設けた4つのピン挿通孔15dのうちの、対向するいずれか2つのピン挿通孔15d,15dと、推力伝達板13bに設けたピン挿通溝13d,13eのいずれか一方とに挿通され、先端部が、前記雌ねじ孔2iに対向してシリンダ孔2dの内周面に形成されたピン収容孔2jに挿入される。
このように形成したディスクブレーキ装置1の組み立ては、固定側カム板11のリブ11bをシリンダ孔底壁2eに設けたリブ収容溝2fにシール材を介して装着し、3つのカムベアリング23を各ランプ溝22に収容するように、シリンダ孔底壁2eの挿通孔2kにカムシャフト21を通して、駆動側カム板21aを固定側カム板11のシリンダ孔開口側に配設する。アジャストナット13に設けた推力伝達板13bの収容孔13cに、駆動側カム板21aの円筒部21bを収容させ、推力伝達板13bのシリンダ孔底部側端部と駆動側カム板21aのシリンダ孔開口側端部とをスラスト軸受24を介して当接させる。アジャストナット13の外周側にカムスプリング14を挿通し、推力伝達板13bのシリンダ孔開口側端部にカムスプリング14の一端を当接させるとともに、推力伝達板13bの外周側にハウジング15の大径筒部15aを、カムスプリング14の外周側にハウジング15の小径部15bを配設し、カムスプリング14の他端をハウジング15の支持片15cに当接させる。
次に、ハウジング15の対向するいずれか2つのピン挿通孔15d,15dと、推力伝達板13bのピン挿通溝13d,13eのいずれか一方と、キャリパボディ2の雌ねじ孔2i及びピン収容孔2jとの位置を合わせ、ガスケット26を介して雌ねじ孔2iからストップピン16をシリンダ孔2d内に挿入し、ストップピン16の小径軸部16cを、位置合わせをしたピン挿通孔15d,15d及びピン挿通溝13d,13eのいずれか一方とに挿通するとともに、大径雄ねじ部16bを雌ねじ孔2iにねじ込み、先端部をピン収容孔2jに収容する。これにより、推力伝達板13bは、ストップピン16とピン挿通溝13d,13eのいずれか一方との係合により、シリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めされる。ハウジング15は、ストップピン16とピン挿通孔15d,15dとの係合により、シリンダ軸方向の移動と回動とが規制された状態で保持される。また、カムシャフト21の突出端には前記操作レバー25が取り付けられる。
一方、ピストン8の内部に、アジャストボルト12,ベアリング20,ベアリング受け18,アジャストスプリング17,止め輪19を順に装着して一つのユニットとし、アジャストボルト12をアジャストナット13に螺合させながら、ピストン8をシリンダ孔2dに押し込む。これにより、キャリパボディ2に液圧式作動機構3,機械式作動機構4及びアジャスタ10が組み付けられる。なお、各シール材は適宜な段階で装着する。
このディスクブレーキ装置1は、液圧式作動機構3を用いたブレーキ操作では、シリンダ孔2d内に導入された作動液の圧力によってピストン8がディスクロータ方向に押動され、作用部2aの摩擦パッド7をディスクロータ5の一側面に押圧するとともに、その反力によってキャリパボディ2が作用部2a方向に移動し、反作用部2bが反作用部2b側の摩擦パッド7をディスクロータ5の他側面に押圧し、制動作用が行われる。
このとき、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲内にある場合は、ピストン8の移動量がアジャストボルト12とアジャストナット13とのバックラッシ分を移動するのみでアジャスト作用は行われない。摩擦パッド7の摩耗によってディスクロータ5との制動間隙が所定値を超えると、ピストン8が前記バックラッシ分を超えてディスクロータ側に大きく移動するので、クラッチ板12bと円錐面8cとが離間した状態となる。この状態で、アジャストボルト12は、アジャストスプリング17の付勢力によってアジャストナット13から繰り出され、クラッチ板12bと円錐面8cとが当接する。この状態でブレーキ操作を解除すると、ピストン8及びアジャストボルト12がバックラッシ分を後退することにより、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲に自動的に調節されることになる。
また、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作では、図示しないハンドレバーやフットペダルによって操作レバー25が回動操作されると、カムシャフト21とともに駆動側カム板21aが回動し、駆動側カム板21aの各ランプ溝22と非回動状態の固定側カム板11の各ランプ溝22との位相がずれることにより、各カムベアリング23がランプ溝22の浅い部分にそれぞれ移動し、固定側カム板11から駆動側カム板21aが離反するようにしてディスクロータ側に移動する。この駆動側カム板21aの軸方向の移動は、アジャストナット13からアジャストボルト12を介してピストン8に伝達され、該ピストン8をディスクロータ側に押動する推力となり、前記液圧式作動機構3による制動作用と同じようにして制動作用が行われる。
機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作が行われる際に、ストップピン16によって、推力伝達板13bは、シリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めされ、ハウジング15は、シリンダ軸方向の移動と回動とが規制された状態で保持されることにより、パーキングブレーキ操作時のストロークフィーリングを良好に保つことができ、さらに、アジャスタ10を確実に作動させることができるので、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙を常に適正な状態に保つことができる。また、本形態例では、アジャストナット13に2つのピン装着溝13d,13eが形成されるとともに、ハウジング15に4つのピン挿通孔15dを形成したことにより、位置を合わせやすいピン装着溝とピン挿通孔とを選択でき、ストップピン16を組み付ける際の手間が掛からない。
図5は、本発明の第2形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図で、第1形態例と同様の部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。本形態例のストップピン30は、パイプ材で形成されるもので、キャリパボディ2の側面からシリンダ孔2d内に貫通形成される既存のユニオン孔31を利用して装着されている。
ユニオン孔31は、周知の形状のもので、キャリパボディ2のユニオンボス部2mに形成される雌ねじ部31aと、シリンダ孔2dに開口する小径部31bと、雌ねじ部31aと小径部31bとの間に形成される中径部31cとを有している。
ストップピン30は、小径部31bの径よりもやや小径の外径を有し、シリンダ孔2d内に突出するパイプ部30aと、該パイプ部30aの上端外周側に突出し、前記中径部31cに係合する係合片30bとを備えている。
推力伝達板13bは、シリンダ孔底部側端部に、推力伝達板13bの周面とシリンダ孔底部側端面とに開口する半径方向のピン挿通溝13fが形成されている。
ハウジング32は、推力伝達板13bの外径よりもやや大径に形成される大径筒部32aと、ピストン8の内径よりもやや小径に形成される小径筒部32bとを一体に備えたもので、小径筒部32bのシリンダ孔底部側には、周壁の一部を外側に切り起こした複数の装着片32cが設けられ、大径筒部32aのシリンダ孔開口側には、パイプ部30aの挿通孔32dが形成され、さらに、ハウジング32のシリンダ孔開口側端部にはカムスプリング14の支持片32eが内周側に突設されている。前記装着片32cのシリンダ孔開口側には、シリンダ孔2dに装着される止め輪33を当接させる。
本形態例では、ユニオン孔31の小径部31bと、ハウジング32の挿通孔32dと、推力伝達板13bのピン挿通溝13fの位置を合わせて、既存のユニオン孔31に装着されるストップピン30のパイプ部30aを、前記小径部31bと、挿通孔32dと、ピン挿通溝13fに挿通させる。これにより推力伝達板13bは、ストップピン30とピン挿通溝13fとが係合して、シリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めされる。また、ハウジング32は、ストップピン30と挿通孔32dとが係合して回動が規制されるとともに、止め輪33との当接によって軸方向の移動が規制される。さらに、ユニオン孔31は、ストップピン30と中径部31c及び小径部31bとの隙間と、パイプ部30aの中空部とによって、作動液の液路34が確保され、ストップピン30は、ユニオン孔31に螺着されるユニオンボルト(図示せず)によって抜け止めされる。
本形態例は上述のように形成されることから、キャリパボディ2にストップピン30を取り付けるための特別の加工が必要なくなり、既存のユニオン孔31を利用してストップピン30を取り付けることができるので、加工のコストを低く抑えることができる。
なお、ストップピン30は、パイプ状のものに限らず小径のピンでも良く、液路が確保されればよい。また、ストップピン30によって、ハウジング32の回り止めも図ることができるので、ハウジング32に設ける装着片32cや、止め輪33を省略することも可能であり、さらに、既存のブリーダ孔を利用してストップピン30を装着するようにしてもよい。
図6は、本発明の第3形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図で、第1形態例と同様の部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本形態例のストップピン40は、キャリパボディ2に螺着される雄ねじ部41と、シリンダ孔内に突出するピン部42とに分割して形成される。雄ねじ部41は、ピン連結側の先端部41aが半球状に形成されるとともに、該先端部41aの中心軸上に略円筒状の係合溝41bが形成され、該係合溝41bの開口部には、該係合溝41bの内周側に突出する係合部41cが形成されている。ピン部42は、雄ねじ部連結側の基端面に、前記雄ねじ部41の先端部41aを回動可能に収容する球状凹部42aを備え、該球状凹部42aの中心軸上に、前記係合溝41bに回動可能に係合し、前記係合部41cによって抜け止めされる小径円筒部42bが突設されている。
ハウジング43は、シリンダ孔2dの底部側の径よりやや小径に形成される大径筒部43aと、ピストン8の内径よりもやや小径に形成される小径筒部43bとを一体に備えたもので、大径筒部43aのシリンダ孔底部側には、固定側カム板11に形成した係止溝11dに折り曲げて係合させる折曲げ片43cが設けられている。また、大径筒部43aには、第1形態例のピン挿通孔15と同様のピン挿通孔43dが穿設され、小径筒部15bのシリンダ孔開口側端部には、カムスプリング14の支持片43eが内周側に突設されている。
このように形成した本形態例のディスクブレーキ装置の組み立ては、ハウジング43のシリンダ孔底部側の開口から、カムスプリング14を挿入し、その一端を支持片43eに当接させ、カムスプリング14の内周にアジャストナット13を挿通する。該アジャストナット13に設けた推力伝達板13bのシリンダ孔開口側端部に、カムスプリング14の他端を当接させるとともに、推力伝達板13bの収容孔13cに、駆動側カム板21aの円筒部21bを収容させ、推力伝達板13bのシリンダ孔底部側端部と駆動側カム板21aのシリンダ孔開口側端部とを、スラスト軸受け24を介して当接させる。次いで各カムベアリング23を各ランプ溝22に収容するように、固定側カム板11の挿通孔11aにカムシャフト21を通して、固定側カム板11を駆動側カム板21aのシリンダ孔底部側に配設し、ハウジング43の折り曲げ片43cを係止溝11dに折り曲げて係止させる。これにより、固定側カム板11がハウジング43のシリンダ孔底部側に取り付けられ、推力変換機構9と、推力伝達板13bと、カムスプリング14とをハウジング43内に組み付けてユニット化させることができる。
このように組み付けられたユニットは、固定側カム板11をシリンダ孔底壁2e側に向けてシリンダ孔2d内に挿入され、固定側カム板11から突出したカムシャフト21をシリンダ孔底壁2eの挿通孔2kから外部に突設させ、固定側カム板11の各突起11cをシリンダ孔底壁2eに形成した係合孔2gに係合させる。次に、キャリパボディ2に形成した雌ねじ孔2iと、ハウジング43に形成したピン挿通孔43d,43dと、推力伝達板13bに形成されたピン挿通溝13d,13eのいずれか一方との位置を合わせて、ガスケット26を介して雌ねじ孔2iからストップピン40をシリンダ孔2d内に挿入し、ストップピン40のピン部42を、位置合わせをしたピン挿通孔43d,43dと挿通溝13d,13eのいずれか一方とに挿通するとともに、雄ねじ部41を雌ねじ孔2iにねじ込み、ピン部42の先端部をピン収容孔2jに収容する。これにより、推力伝達板13bはストップピン40とピン挿通溝13d,13eのいずれか一方との係合により、シリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めされる。また、ハウジング43はストップピン40とピン挿通孔43d,43dとの係合により、シリンダ軸方向の移動と回動とが規制された状態で保持される。
本形態例は上述のように形成されることにより、推力変換機構9と、推力伝達板13bと、カムスプリング14とをハウジング43内に組み付けてユニット化させることができ、組み付け性が向上する。また、ストップピン40は、キャリパボディ2に螺着される雄ねじ部41と、シリンダ孔内に突出するピン部42とに分割して形成されることから、ストップピン40を組み付ける際に、ピン部42が雄ねじ部41とともに回動することがなく、ハウジング43や推力伝達板13bをこじることがない。また、雄ねじ部41は、作動時にピン部42に伝わる振動の影響を受けにくいので、緩むおそれがない。
なお、本形態例では、ストップピン40によって回り止めされたハウジング43と固定側カム板11とが係合していることから、固定側カム板11の突起11cと、シリンダ孔底壁2eに形成した係合孔2gとを省略することもできる。
図7及び図8は、ハウジングにストップピンを係合させるスリット状の係合部を設けた本発明の第4及び第5形態例を示すもので、図7は、本発明の第4形態例を示すハウジングとストップピンとの説明図、図8は本発明の第5形態例を示すハウジングとストップピンとの説明図である。
図7に示されるハウジング50は、推力伝達板の外径よりもやや大径に形成される大径筒部50aと、ピストンの内径よりもやや小径に形成される小径筒部50bとを一体に備えたもので、大径筒部50aのシリンダ孔底部側に、ストップピン16と係合する2つの係合部50cが形成されている。係合部50cは、シリンダ軸方向のスリットからなる係合溝部50dと、該係合溝部50dのシリンダ孔開口側から周方向に屈曲した後、シリンダ孔底部側の端縁に開口する方向に形成されたL字状のガイド溝部50eとを有している。
本形態例では、ストップピン16をキャリパボディに組み付けた後に、該ストップピン16をハウジング50のガイド溝部50eから挿入するとともに、ハウジング50をシリンダ軸方向底部側に押圧しながら回転させ、ストップピン16を係合溝部50dに収容させることによって、簡単にハウジング50を組み付けることができる。また、ストップピン16と係合溝部50dとが係合することにより、ハウジング50の回動が規制されるとともに、ハウジングのシリンダ開口側への移動が規制される。
図8に示されるハウジング60の係合部60aは、シリンダ軸方向のスリットからなる係合溝部60bと、該係合溝部60bのシリンダ孔開口側から周方向に直線的に屈曲した後、シリンダ孔底部側の端縁に向けて湾曲させ、該端縁に開口するガイド溝60cとを有している。これにより、ストップピン16をガイド溝60cに挿入すれば、ハウジング60が自動的に回動して、ストップピン16をガイド溝60cのシリンダ孔開口側へ進入させることができ、ストップピン16と係合溝部60bとが係合して、ハウジング60の回動が規制されるとともに、ハウジング60のシリンダ開口側への移動が規制される。
尚、上述の各形態例では、アジャストナットに推力伝達板を形成し、アジャストナットをハウジングに収容するようにしているが、アジャストボルトに推力伝達板を形成し、アジャストボルトをハウジングに収容するものでも良い。
本発明の第1形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。 図1のII-II断面図である。 推力変換機構とアジャストナットとハウジングとストップピンの分解斜視図である。 ディスクブレーキ装置の断面正面図である。 本発明の第2形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。 本発明の第3形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。 本発明の第4形態例を示すハウジングとストップピンの説明図である。 本発明の第5形態例を示すハウジングとストップピンの説明図である。
符号の説明
1…ディスクブレーキ装置、2…キャリパボディ、2a…作用部、2d…シリンダ孔、2e…シリンダ孔底壁、2g…係合孔、2h…ボス部、2i…雌ねじ孔、2j…ピン収容孔、2k…挿通孔、2m…ユニオンボス部、3…液圧式作動機構、4…機械式作動機構、5…ディスクロータ、6…キャリパブラケット、7…摩擦パッド、8…ピストン、8a…底壁、8b…嵌合孔、8c…円錐面、9…推力変換機構、10…アジャスタ、11…固定側カム板、11a…挿通孔、11b…リブ、11c…突起、11d…係止溝、12…アジャストボルト、12a…小径ピストン、12b…クラッチ板、13…アジャストナット、13a…多条ねじ、13b…推力伝達板、13c…収容孔、13d…第1ピン挿通溝、13e…第2ピン挿通溝、13f…ピン挿通溝、14…カムスプリング、15,32,43,50,60…ハウジング、15a…大径筒部、15b…小径筒部、15c…支持片、15d…ピン挿通孔、16,30,40…ストップピン、16a…頭部、16b…大径雄ねじ部、16c…小径軸部、17…アジャストスプリング、18…ベアリング受け、19…止め輪、20…ベアリング、21…カムシャフト、21a…駆動側カム板、21b…円筒部、22…ランプ溝、23…カムベアリング、24…スラスト軸受、25…操作レバー、26…ガスケット、30a…パイプ部、30b…係合片、31…ユニオン孔、31a…雄ねじ部、31b…小径部、31c…中径部、33…止め輪、34…液路、41…雄ねじ部、41a…先端面、41b…係合溝、41c…係合部、42…ピン部、42a…球状凹部、42b…小径円筒部、43c折曲げ片…、43d…ピン挿通孔、43e…支持片、50c,60a…係合部、50d,60b…係合溝部、50e,60c…ガイド溝

Claims (5)

  1. キャリパボディに形成されるシリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、前記推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、前記アジャスタのシリンダ孔底部側と前記推力伝達板とを覆う略円筒状のハウジングを配設し、該ハウジングに前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングを収容したディスクブレーキ装置において、前記キャリパボディの側面に貫通形成された作動液の液通路内に、液路を確保した状態で装着したストップピンを前記シリンダ孔内にシリンダ軸と直交方向に突出させ、前記ストップピンによって前記推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回動を規制したことを特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. キャリパボディに形成されるシリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、前記推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するパーキングブレーキを備えたディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成されるランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、前記アジャスタのシリンダ孔底部側と前記推力伝達板とを覆う略円筒状のハウジングを配設し、該ハウジングに前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングを収容したディスクブレーキ装置において、前記推力伝達板に、該推力伝達板の周面とシリンダ孔底部側端面とに開口する直径方向の複数のピン装着溝を形成するとともに、前記ハウジングに前記複数のピン装着溝に対応するピン挿通孔を形成し、前記キャリパボディの側面から前記シリンダ孔内に、シリンダ軸と直交方向に突出するストップピンを装着し、該ストップピンを前記ハウジングのピン挿通孔及び前記推力伝達板のピン装着溝を貫通させて、先端をシリンダ孔に設けたピン収容孔に収容させ、前記ハウジングに設けたピン挿通孔と前記ストップピンとの係合によって前記ハウジングのシリンダ孔開口側への移動及び回動を規制するとともに、前記推力伝達板に設けたピン挿通溝と前記ストップピンとの係合によって前記推力伝達板をシリンダ軸方向に移動可能な状態で回動を規制したことを特徴とするディスクブレーキ装置。
  3. 前記ストップピンは、前記キャリパボディの側面に貫通形成された雌ねじ孔を貫通して前記シリンダ孔内に突出するピン部と、前記雌ねじ孔に螺着されて前記ピン部を抜け止めする雄ねじ部とに分割して形成されていることを特徴とする請求項記載のディスクブレーキ装置。
  4. 前記ハウジングのシリンダ孔底部側が、前記固定側カム板に係合していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のディスクブレーキ装置。
  5. 前記ハウジングの係合部は、シリンダ軸方向のスリットからなる係合溝部と、該係合溝部のシリンダ孔開口側から周方向に屈曲した後、シリンダ孔底部側の端縁に開口する方向に形成されたガイド溝部とを有し、前記ストップピンを前記シリンダ孔内に配設した後に、前記ガイド溝部からストップピンを挿入するとともに、前記ハウジングをシリンダ軸方向底部側に押圧しながら回転させ、前記係合溝部に前記ストップピンを収容して、前記ハウジングを前記ストップピンに係合させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載のディスクブレーキ装置。
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