JP2006002669A - 内燃機関の燃料分留装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 気相として分留される燃料の性状の悪化を抑制するとともに、良質な燃料を効率的に分留可能な内燃機関の燃料分留装置を提供する。
【解決手段】 本発明の燃料分留装置は、エンジン1の排気熱を利用して燃料を気相と液相とに分留する分留区間14aを経て分岐点14cに至る分留通路14と、分岐点14cから分岐された気相通路18と、分岐点から分岐された液相通路17と、液相通路17に導かれた燃料を蓄える液相用タンク19と、液相用タンク19内の燃料を燃料タンク7に戻す液相用リターン通路20と、液相用タンク19内の燃料を液相用リターン通路20に導いて液相用タンク19の液面レベルLを調整する調整バルブ21と、分留区間14aの温度が高い場合に液相通路17への燃料の分配を促す操作と分留区間14cの温度が低い場合に気相通路18への燃料の分配を促す操作の少なくともいずれか一方の操作が実行されるように調整バルブ21を制御する燃料分配制御手段27と、を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料分留装置に関する。
排気管の排気熱を利用して燃料を液相と気相とに分離して、分離した気相を吸蔵還元型のNOx触媒にその還元剤として添加する燃料分留装置が知られている(特許文献1)。その他本発明に関連する先行技術文献として、特許文献2及び3が存在する。
特開平6−272539号公報 特開2001−193525号公報 特許2850547号公報
この種の装置では排気熱を利用して液相と気相に分離するため、排気管の温度によって気相として取り出される燃料の性状が変化する。特に、排気管の温度が高温状態のときには不必要な高沸点成分(重質分)までもが気相として分留され、その結果還元剤の性状が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は気相として分留される燃料の性状の悪化を抑制するとともに、良質な燃料を効率的に分留可能な内燃機関の燃料分留装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料分留装置は、内燃機関の排気熱を利用して燃料を気相と液相とに分留する分留区間を経て分岐点に至る分留通路と、前記分岐点から分岐された気相通路と、前記分岐点から分岐された液相通路と、前記気相通路及び前記液相通路のそれぞれに対する燃料の分配に影響する条件の少なくとも一つを変化させる条件変更手段と、前記分留区間の温度が高い場合に前記液相通路への燃料の分配を促す操作と前記分留区間の温度が低い場合に前記気相通路への燃料の分配を促す操作の少なくともいずれか一方の操作が実行されるように前記条件変更手段を制御する燃料分配制御手段と、を具備することにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
分留区間の温度が高い場合には、低い場合よりも気相となる燃料が増える。分岐点に導かれた燃料は気相通路及び液相通路のそれぞれに対する燃料の分配に影響する条件に応じて、気相通路と液相通路とに分配される。この分配に影響する条件を分留区間の温度に応じて変化させなければ、分留区間の温度が高くなるほど不必要な高沸点成分(重質分)を多く含んだ状態で気相通路に導かれる。このため、気相通路に導かれる燃料の性状が悪化する。この問題は、分留区間の過熱を抑制する目的で分留区間の温度が高いほど分留通路に導く燃料を増量した場合により顕著なものとなる。一方、分留区間の温度が低い場合には、高い場合のように燃料の性状が悪化することはないが、分留区間で気相となる燃料の絶対量が少なくなるので、分留区間の温度が低いほど気相通路に導かれる燃料が減少して低沸点成分(軽質分)の回収の効率性が悪化する。
この発明によれば、分留区間の温度が高い場合には液相通路への燃料の分配を促す操作が実行されるので、分留区間を経た燃料が液相通路へ導かれやすくなる。その結果、高沸点成分(重質分)を多く含んだ燃料が気相通路へ導かれることを抑制でき、燃料の性状悪化を抑えることができる。他方、分留区間の温度が低い場合には、気相通路への燃料の分配を促す操作が実行されるので、分留区間を経た燃料が気相通路へ導かれやすくなり、多くの燃料を気相通路へ導くことができる。このため、軽質分の回収の効率性が向上する。
本発明の燃料分留装置において、前記条件変更手段として、前記液相通路に導かれた燃料を蓄える液相用タンクと、前記液相用タンク内の燃料を前記内燃機関の燃料タンクに戻す液相用リターン通路と、前記液相用タンク内の燃料を前記液相用リターン通路に導いて前記液相用タンクの液面レベルを調整する液面調整手段と、が設けられ、前記燃料分配制御手段は、前記液相通路への燃料の分配を促す操作として、前記分留区間の温度が高いときにはその温度が低いときよりも前記液相用タンクの液面レベルが低くなるように前記液面調整手段を制御してもよい(請求項2)。この形態によれば、分留区間の温度が高い場合は、その温度が低い場合よりも液相用タンク内に形成される空間が広くなるので、液相通路へ燃料が導かれやすくなる。液相通路へ導かれた気相の燃料は、液相通路又は液相用タンク内で冷却され液化する。気相の燃料が液化することにより体積が急激に減少する。これにより液相用タンク内は一時的に負圧となり、気相の燃料が連続的に液相用タンクへ引き込まれ液相通路への燃料の分配が促される。
液面レベルの制御として、前記燃料分配制御手段は、前記分留区間の温度が高いほど前記液相用タンクの液面レベル低くなるように前記液面調整手段を制御してもよい(請求項3)。この場合は、より正確かつきめ細かな液面レベルの制御が可能となるので、気相通路へ導かれる燃料の性状悪化の程度を考慮しつつ、効率的に軽質分の燃料を回収することができる。
本発明の燃料分留装置において、前記条件変更手段として、前記液相用タンク内に入口の高さが互いに異なるようにして配置され、それぞれの出口が前記液相用リターン通路と接続された複数の液面調整通路を更に具備し、前記液面調整手段として、前記複数の液面調整通路のうち少なくともいずれか一つを選択的に経由させて前記液相用タンク内の燃料を前記液相用リターン通路に導いて前記液相用タンクの液面レベルを変化させる通路切替バルブが設けられ、前記燃料分配制御手段は、前記液相通路への燃料の分配を促す操作として、前記分留区間の温度が高いときにはその温度が低いときよりも前記液相用タンクの液面レベルが低くなるように前記通路切替バルブを制御してもよい(請求項4)。この場合は、液面レベルを検出する検出手段や、その検出結果に応じた開度制御を行う制御バルブ等の手段を設けなくても簡素な構成で液面レベルを制御できるので、装置の製作コストを低減できる。
本発明の燃料分留装置において、前記条件変更手段として、前記気相通路に導かれた燃料を蓄える気相用タンクと、前記気相用タンク内に負圧を発生させる負圧発生手段と、が設けられ、前記燃料分配制御手段は、前記気相通路への燃料の分配を促す操作として、前記気相用タンク内に負圧が発生するように前記負圧発生手段を制御してもよい(請求項5)。この形態によれば、気相用タンク内の圧力バランスが一時的に崩れて負圧が発生して気相用タンク内に燃料が引き込まれるので、気相通路へ燃料が導かれやすくなり気相通路への燃料の分配が促される。
以上説明したように、本発明によれば、分留区間の温度が高い場合に液相通路への燃料の分配を促す操作と分留区間の温度が低い場合に気相通路への燃料の分配を促す操作の少なくともいずれか一方の操作を実行して気相通路及び前記液相通路のそれぞれに対する燃料の分配に影響する条件の少なくとも一つを変化させるので、気相として分留される燃料の性状の悪化を抑制するとともに、良質な燃料を効率的に分留可能な内燃機関の燃料分留装置を提供することができる。
図1は、本発明の燃料分留装置を内燃機関としてのディーゼルエンジン1に適用した一実施形態を示している。この図に示したように、エンジン1には吸気通路2及び排気通路3が接続されている。吸気通路2には、排気エネルギを利用して吸気圧を高める過給機4のコンプレッサ4a、吸気量調整量用のスロットルバルブ5がそれぞれ設けられ、排気通路3には、排気マニホールド3aの下流側に配置された過給機4のタービン4b、タービン4bよりも下流側に配置された排気浄化装置6がそれぞれ設けられている。排気浄化装置6は、例えば吸蔵還元型のNOx触媒や、パティキュレートを捕集するためのフィルタ基材に吸蔵還元型NOx触媒物質を坦持させた公知のものである。なお、NOxの吸蔵はNOxを保持できればよく、その形態は問わない。
エンジン1には、燃料(軽油)を貯留する燃料タンク7、燃料タンク7から延びるフィード通路8、燃料タンク7の燃料をフィード通路8を介してコモンレール9に圧送するサプライポンプユニット10、コモンレール9に接続された複数(図では4つ)のインジェクタ11、燃料タンク7から汲み上げた燃料を燃料タンク7に戻すリターン通路12がそれぞれ設けられている。リターン通路12には、コモンレール9及びインジェクタ11から戻される燃料等の余分な燃料が導かれる。
リターン通路12の途中には、燃料を気相と液相とに分留する分留部13へ燃料を導くための分留通路14が接続されている。リターン通路12と分留通路14との接続部には、圧力バランスを調整するための圧力調整バルブ15が設けられている。圧力調整バルブ15の下流側の分留通路14には、分留部13へ導かれる燃料の流量を制御する流量制御バルブ16が設けられている。これらのバルブ15,16はいずれも開度調整が可能な電磁制御バルブである。
図2に詳しく示したように、分留通路14は分留区間14a、水平部14bを経て、分岐点14cに至り、液相通路17と気相通路18とに分岐する。分留区間14aは水平方向に対して傾斜しつつ、排気浄化装置6の下流側の排気通路3内を斜めに通過している。これにより分留区間14aは排気通路3内の排気によって加熱され、リターン通路12から分留部13に供給された燃料は液相燃料f1と気相燃料f2とに分けられる。水平部14b及び分岐点14cはそれぞれ排気通路3の外側に設けられている。分留通路14は全体として下方に向かって延びており、液相燃料f1は、重力により分岐点14cに向かって流れる。
液相通路17は、分岐点14cから鉛直下方に延びるとともに、その下流側は液相通路17に導かれた燃料を一時的に貯留するための液相用タンク19と接続されている。液相用タンク19の底部には液相用リターン通路20が接続され、液相用タンク19内の燃料は調整バルブ21を介して、燃料タンク7へ導かれる。調整バルブ21は液相用リターン通路20へ導かれる燃料量を調整可能な電磁制御弁である。この調整バルブ21の開度を調整することにより、液相用タンク19の液面レベルLを変更する液面調整手段として機能させることができる。液相用タンク19の液面レベルLが下がると、液相用タンク19の空間Sが広くなり、分留区間14aで気相として分留された燃料が液相用タンク19に導かれやすくなる。つまり、液相用タンク19の液面レベルLは液相通路17及び気相通路18のそれぞれに対する燃料の分配に影響する条件の一つであり、液面レベルLの変更を実現する液相用タンク19、液相用リターン通路20、及び調整バルブ21は本発明の条件変更手段として機能する。
気相通路18は、分岐点14cから水平方向に延びるとともに、その下流側は気相通路18に導かれた燃料を貯留するための気相用タンク22(図1)と接続されている。図1に示したように、気相用タンク22には吸気通路2と連通する吸気連通管23が設けられている。気相用燃料タンク22側の吸気連通管23には負圧調整バルブ24が設けられている。負圧調整バルブ24を開弁することにより吸気連通管23を負圧発生手段として機能させることができる。気相用タンク22内に負圧が発生して圧力バランスが崩れると、気相の状態で気相タンク22に導かれた燃料の液化が促進される。このため、分留区間14aを経て分岐点14cに導かれた気相の燃料が気相用タンク22に導かれやすくなる。従って、気相用タンク22内の圧力は液相通路17及び気相通路18のそれぞれに対する燃料の分配に影響する条件の一つとなる。気相タンク22内に負圧を発生させる吸気連通管23及び負圧調整バルブ24は本発明の条件変更手段として機能する。
気相用タンク22に貯留された燃料は添加用インジェクタ25によって排気浄化装置6の上流側の排気通路3内に添加される。添加用インジェクタ25に対する燃料の供給は添加用フィード通路26の途中に設けられたサプライポンプユニット10により行われる。添加用インジェクタ25へ送り出された燃料のうち余分な燃料は添加用リターン通路(不図示)を介して気相用タンク22へ戻される。
図1及び図2に示したように、上述した圧力調整バルブ15、流量制御バルブ16、調整バルブ21、及び負圧調整バルブ24は、エンジンコントロールユニット(ECU)27によりそれぞれ制御される。ECU27は燃料噴射量や燃料噴射時期等を制御してエンジン1を適正に運転するためのコンピュータであるが、本実施形態では、この他に本発明の燃料分留装置を制御する制御手段として機能する。図3は、ECU27がこれらのバルブ15,16,21,24の開閉動作を制御するために実行する制御ルーチンの手順を示すフローチャートである。このルーチンは所定の周期で繰り返し実行される。
ECU27は、まずステップS1において分留区間14aの温度を検出する。分留区間14aの温度検出は、図1及び図2に示したように、分留区間14aの上流側の排気通路3に設けられた排気温センサ28の入力値から推定することにより実現できる。次に、ECU27は、ステップS2において、分留区間14aの温度が第1所定値以上であるか否かを判定する。第1所定値は、使用目的に適した性状の燃料を分留可能な温度の下限値として適宜に設定される。本実施形態では排気浄化装置6上流への燃料添加に分留した燃料を用いるため、第1所定値として例えば230°Cに設定される。分留区間14aの温度が第1所定値以上であると判定した場合は、ECU27は処理をステップS3に進める。一方、第1所定値未満と判定した場合は、以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。
ステップS3では、圧力調整バルブ15及び流量制御バルブ16のそれぞれの開度を制御して分留部13に適正量の燃料を供給する。この場合、分留区間14aの過熱を抑制するため、分留区間14aの温度が高いほど分留部13に供給する燃料を増量することが好ましい。適正量の算出は、例えば、分留区間14aの温度及びバルブ15,16の開度を燃料供給量に対応付けたマップをECU27のROMに予め記憶させ、これを参照することにより実現できる。次に、ECU27は、ステップS4において、分留区間14aの温度に応じた液相用タンク19の液面レベルLの制御を実行する。ECU27がこのステップを実行することにより、ECU27は本発明の燃料分配制御手段として機能する。ECU27は、液相通路17へ燃料の分配を促す操作として、分留区間14aの温度が高い場合は低い場合よりも液面レベルLが低くなるように、そして分留区間14aの温度が高いほど液面レベルLが低くなるように調整バルブ21の動作を制御する。このような調整バルブ21の制御は、例えば分留区間14aの温度に応じた適正な液面レベルLが得られるデューティー比を予め設定しておき、分留区間14aの温度及び液面レベルLの現在値に応じたデューティー比にて調整バルブ21をデューティー制御することにより実現できる。液面レベルLは、図1及び図2に示したように、液相用タンク19に差圧式の液面レベルセンサ29を設け、この入力値から検出できる。
次にECU27は、ステップS5にて分留区間14aの温度が第2所定値以下であるか否かを判定する。第2所定値は、気相タンク22内に上記負圧を発生させて気相通路18への燃料の導入を促すことが必要な温度域で適宜に設定すればよい。ステップS5にて第2所定値以下であると判定した場合には、ECU27は処理をステップS6に進める。一方、第2所定値を超えていると判定したときは、ステップS6をスキップして今回のルーチンを終了する。
ステップS6では、ECU27は負圧調整バルブ24を開弁し、気相用タンク22内に負圧を発生させて今回のルーチンを終了する。吸気連通管23によって気相タンク22内の圧力バランスを崩す契機を付与すればよいので、負圧調整バルブ24の開弁は一時的なものでよい。ECU27がこのステップを実行することにより、ECU27は本発明の燃料分配制御手段として機能する。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態で実施してよい。液相用タンク19の液面レベルLを変化させる構成は上述した実施形態に限定されず、適宜の構成を採用すればよい。例えば、図4(a)及び(b)に示したように、液相用タンク19内に、入口29a,30aの高さが互いに異なるように配置され、それぞれの出口29b,30bが液相用リターン通路20に接続された液面調整通路29,30と、液相用タンク19内の燃料がこれらの通路29,30のいずれか一方を経由して液相用リターン通路20に導かれるように通路29,30の切替が可能な通路切替バルブ31とを設けてもよい。
この場合、液相通路17への燃料の分配を促す操作として、通路切替バルブ31を制御して、図4(a)のように液相用タンク19の燃料を液面調整通路29を経由させた状態から、図4(b)のように液面調整通路30を経由させた状態に変更し、液面レベルLを下げる。これにより、燃料タンク19、液面調整通路29,30、及び通路切替バルブ31を本発明の条件変更手段として機能させることができる。この形態によれば、液面レベルLを制御する際には、ECU27が分留区間14aの温度に応じて通路切替バルブ31を操作して液面調整通路29,30を選択的に切り替えれば足りるので、上記形態のように現在の液面レベルLを検出して通路切替バルブ31をデューティー制御する必要はない。このため、図1の液面レベルセンサ29が不要となり、構成を簡素化できる。なお、液面調整通路29,30は2つに限らず、3つ以上設けてもよい。この場合、調整通路の増加に応じて通路切替バルブ31を増設すればよい。
上述した実施形態では、液相通路17への燃料の分配を促す操作及び気相通路18への燃料の分配を促す操作の両者を行う実施形態について説明したが、これらの操作のうちいずれか一方のみを行ってもよい。また、本発明の燃料分留装置を適用する内燃機関はディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジンでもよい。気相用タンク22に貯留した燃料の用途は限定されず、エンジン1の筒内への噴射に用いてもよい。
本発明の燃料分留装置を内燃機関としてのディーゼルエンジン1に適用した一実施形態を示した図。 分留部及び液相用タンクの詳細を示した図。 各種バルブの開閉動作を制御するために実行する制御ルーチンの手順を示したフローチャート。 本発明の他の実施形態に係る分留部及び液相タンクの詳細を示した図。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン(内燃機関)
14 分留通路
14a 分留区間
14c 分岐点
17 液相通路
18 気相通路
19 液相用タンク
20 液相用リターン通路
21 調整バルブ(液面調整手段)
22 気相用タンク
23 吸気連通管(負圧発生手段)
24 負圧調整バルブ
29,30 液面調整通路
29a,30a 入口
29b,30b 出口
31 通路切替バルブ(液面調整手段)
L 液面レベル

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気熱を利用して燃料を気相と液相とに分留する分留区間を経て分岐点に至る分留通路と、前記分岐点から分岐された気相通路と、前記分岐点から分岐された液相通路と、前記気相通路及び前記液相通路のそれぞれに対する燃料の分配に影響する条件の少なくとも一つを変化させる条件変更手段と、前記分留区間の温度が高い場合に前記液相通路への燃料の分配を促す操作と前記分留区間の温度が低い場合に前記気相通路への燃料の分配を促す操作の少なくともいずれか一方の操作が実行されるように前記条件変更手段を制御する燃料分配制御手段と、を具備することを特徴とする内燃機関の燃料分留装置。
  2. 前記条件変更手段として、前記液相通路に導かれた燃料を蓄える液相用タンクと、前記液相用タンク内の燃料を前記内燃機関の燃料タンクに戻す液相用リターン通路と、前記液相用タンク内の燃料を前記液相用リターン通路に導いて前記液相用タンクの液面レベルを調整する液面調整手段と、が設けられ、
    前記燃料分配制御手段は、前記液相通路への燃料の分配を促す操作として、前記分留区間の温度が高いときにはその温度が低いときよりも前記液相用タンクの液面レベルが低くなるように前記液面調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料分留装置。
  3. 前記燃料分配制御手段は、前記分留区間の温度が高いほど前記液相用タンクの液面レベル低くなるように前記液面調整手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料分留装置。
  4. 前記条件変更手段として、前記液相用タンク内に入口の高さが互いに異なるようにして配置され、それぞれの出口が前記液相用リターン通路と接続された複数の液面調整通路を更に具備し、
    前記液面調整手段として、前記複数の液面調整通路のうち少なくともいずれか一つを選択的に経由させて前記液相用タンク内の燃料を前記液相用リターン通路に導いて前記液相用タンクの液面レベルを変化させる通路切替バルブが設けられ、
    前記燃料分配制御手段は、前記液相通路への燃料の分配を促す操作として、前記分留区間の温度が高いときにはその温度が低いときよりも前記液相用タンクの液面レベルが低くなるように前記通路切替バルブを制御することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料分留装置。
  5. 前記条件変更手段として、前記気相通路に導かれた燃料を蓄える気相用タンクと、前記気相用タンク内に負圧を発生させる負圧発生手段と、前記負圧発生手段による負圧の発生及びその停止を切り替える負圧調整バルブが設けられ、
    前記燃料分配制御手段は、前記気相通路への燃料の分配を促す操作として、前記気相用タンク内に負圧が発生するように前記負圧調整バルブを制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料分留装置。
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JP2012026284A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Nippon Soken Inc 燃料供給装置

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