JP2006002333A - 骨盤サポートバンド付き外着用ズボン - Google Patents

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Abstract

【課題】下半身用着本体を穿くことで、骨盤サポートバンドを、外見上目立たないように、簡易に骨盤周囲に囲繞装着して使用できる骨盤サポートバンド付き下半身用着を提供する。
【解決手段】人体の下半身に穿いて装着する下半身用着本体１と、該本体１の内部に配置され、本体穿き口１１に上端部２１が接続されたサポートバンド吊り下げ布部２と、該布部２の下端部２２に上端部３１が接続された、伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンド３とを有し、本体１の人体Ｂへの穿き装着により骨盤サポートバンド３を該人体骨盤周囲に囲繞装着可能である骨盤サポートバンド付き下半身用着Ａ。
【選択図】 図１

Description

本発明は、人体の下半身に装着するズボン、スカート等の下半身用着、特に、骨盤サポートバンドを備えた新規な下半身用着に関する。
腰痛に苦しむ、所謂腰痛持ちの人のためのサポータとして、或いは、各種運動や作業( 例えば人の介護) 等による腰痛の発生を抑制しようとする人のためのサポータとして、人体の骨盤周囲に装着する骨盤サポータが種々開発、提案されてきた。
例えば、実用新案登録第３０９４６４２号公報は、腰部に装着する腰バンドを開示している。
実用新案登録第３０９４６４２号公報
しかしながら、従来の骨盤サポータは、ズボン、スカート等の通常の衣類とは別個のものとして製作され、使用される、構造が大がかりなものであったため、それなりの使用効果が認められるものの、例えば次ような点で使用しずらい面があった。すなわち、
(1) それを装着した上からさらに、ズボンやスカートを穿いたりすると、外見上膨らみが目立つなど、外見上の体裁が悪くなる、
(2) それを装着すると、動きづらくなり、それを装着した上からさらにズボンやスカートを穿いたりすると、さらに動きづらくなる、
(3) 骨盤サポータを装着したうえに、ズボンやスカート等を穿かなければならず、それだけ骨盤サポータの装着、使用が面倒である、
等の点から使用しずい面があった。
そこで本発明は、下半身用着本体を穿くことで、骨盤サポートバンドを、外見上目立たないように、簡易に骨盤周囲に囲繞装着して使用できる骨盤サポートバンド付き下半身用着を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、人体の下半身に穿いて装着する下半身用着本体と、該下半身用着本体の内部に配置され、下半身用着本体穿き口に上端部が接続されたサポートバンド吊り下げ布部と、該サポートバンド吊り下げ布部の下端部に上端部が接続された、伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、下半身用着本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着可能である骨盤サポートバンド付き下半身用着を提供する。
本発明において「下半身用着」とは、人体の下半身に穿いて装着する各種形態、用途の衣類を含む概念であり、
各種下半身用外着、例えば、スーツ用ズボン、通勤、通学等に穿く一般的なズボン、各種運動用ズボン、各種作業用ズボン等の各種外着用の長ズボン又は短ズボン、さらには、婦人用外着スカート、
各種下半身用下着、例えば、男子用ズボン下、婦人用半ズボン形下ばき
等が含まれる。
本発明に係る骨盤サポートバンド付き下半身用着によると、それに設けられている骨盤サポートバンドは、サポートバンド吊り下げ布部を介して下半身用着本体の穿き口に接続されているから、下半身用着本体を穿いて装着することで、該下半身用着本体を装着できるとともに、併せて、骨盤サポートバンドを骨盤周囲に簡易に囲繞装着して使用できる。
また、骨盤サポートバンドは伸縮性のある構造簡単に済む環状バンド形態のものであり、これが構造簡単に済むサポートバンド吊り下げ布部を介して下半身用着本体の穿き口に接続されているだけであるから、骨盤サポートバンドの装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
本発明に係る骨盤サポートバンド付き下半身用着は洗濯して再使用することも可能である。
前記サポートバンド吊り下げ布部は、例えば、分割された複数枚でもって骨盤サポートバンドを下半身用着の穿き口に接続する態様のものでもよい。しかし、骨盤サポートバンドの位置を安定させ、骨盤サポートバンドをより容易、確実に人体骨盤周囲に囲繞装着できるように、環状に、且つ、下端部周長を環状骨盤サポートバンドの上端部周長にあわせて環状に形成してもよい。
また、そのようにサポートバンド吊り下げ布部を環状に形成するときは、該布部は下半身用着の装着者の体格に応じて伸縮可能である伸縮性の布部とすることが望ましい。
また、サポートバンド吊り下げ布部を環状に形成するときは、該布部は、発汗時等のムレを抑制するために例えばメッシュ状の通気性を有する布部とすることが望ましい。
骨盤サポートバンドについても、発汗時等のムレを抑制するために、例えばバンド表裏面に貫通する通気孔を分散形成してあることが望ましい。
以上説明したように本発明によると、下半身用着本体を穿くことで、骨盤サポートバンドを、外見上目立たないように、簡易に骨盤周囲に囲繞装着して使用できる骨盤サポートバンド付き下半身用着を提供することができる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図１は本発明に係る下半身用着の１例である、外着用の長ズボンＡの外観正面図である。図２は、該ズボンを裏返した状態のズボン正面側の図であり、図３は該ズボンを裏返した状態のズボン背面側（臀部側）の図であり、図４は、該ズボンの使用状態例を示す図である。
図示のズボンＡは、ズボン本体１が比較的柔軟なズボン材料から形成されており、各種運動のほか、病人や老人の介護作業等の各種作業に適するものである。
このズボンＡは、ズボン本体１、ズボン本体内部に配置されてズボン本体１に接続されたサポートバンド吊り下げ布部２及び布部２に接続された骨盤サポートバンド３を含むものである。
ズボン本体１の穿き口１１には、伸縮性部材１１１が縫着されているとともに絞り紐１１２を通してある。
サポートバンド吊り下げ布部２は、メッシュ状の通気性、伸縮性、柔軟性を有する布部であり、全体が環状に形成されており、上端部２１がズボン本体穿き口１１の内周部位に縫着にて接続されている。
骨盤サポートバンド３は、環状に形成された伸縮性を有するバンドであり、本例では、ゴム紐に糸を巻き付けた伸縮性紐を編成して形成したものである。骨盤サポートバンド３は、上端部３１がサポートバンド吊り下げ布部２の下端部２２に縫着にて接続されている。骨盤サポートバンド３にはバンド表裏面に貫通する通気孔３０を多数分散形成してある。
サポートバンド吊り下げ布部２の下端部２２の周長は、骨盤サポートバンド３の上端部３１の周長にあわせてある。
また、骨盤サポートバンド３の左右部分は該バンドのズボン本体１内での位置決めのために紐３２でズボン本体１に連結してある。
この骨盤サポートバンド付きズボンＡによると、骨盤サポートバンド３は、サポートバンド吊り下げ布部２を介してズボン本体１の穿き口１１に接続されているから、図４に示すように、使用者Ｂは、ズボン本体１を穿いて装着することで、該ズボン本体１を装着できるとともに、併せて、骨盤サポートバンド３を骨盤周囲に簡易に囲繞装着して使用できる。
骨盤サポートバンド３は伸縮性のある構造簡単に済む環状バンド形態のものであり、これが構造簡単に済むサポートバンド吊り下げ布部３を介してズボン本体１の穿き口１１に接続されているだけであるから、骨盤サポートバンド３の装着は、従来の大がかりな構造の腰部サポータ等と比べると、外見上目立たないように、外見体裁よく装着使用でき、また、それほど動きづらさを招くことなく装着使用できる。
また、サポートバンド吊り下げ布部２は、環状に、且つ、下端部２２の周長を環状骨盤サポートバンド３の上端部３１の周長にあわせて形成した伸縮性を有する布部であるから、骨盤サポートバンド３を人体骨盤周囲に容易に、精度よく、囲繞装着でき、また、ズボン装着者の体の動きに合わせて伸縮するので、骨盤サポートバンド３を設けてある割りにはズボンＡの穿き心地がよいという利点もある。
さらに、サポートバンド吊り下げ布部２はメッシュ状の通気性を有する布部であり、骨盤サポートバンド３には多数の通気孔３０を形成してあるから、発汗時等のムレを抑制することができる。
また、骨盤サポートバンド付きズボンＡは洗濯して再使用することも可能である。
以上説明した骨盤サポートバンド付きズボンＡは、所謂腰痛持ちの人の腰痛抑制、或いは腰痛持ちであった人の腰痛再発の抑制、各種運動や作業( 例えば人の介護) 等を行う人の腰痛発生の抑制等に利用することができる。
以上説明した実施形態は、本発明を各種運動や、病人、老人の介護作業等の各種作業に適するズボンに適用したものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、既述のとおり、本発明は、各種下半身用外着、例えば、スーツ用ズボン、通勤、通学等に穿く一般的なズボン、各種運動用ズボン、各種作業用ズボン等の各種外着用の長ズボン又は短ズボン、さらには、婦人用外着スカート、各種下半身用下着、例えば、男子用ズボン下、婦人用半ズボン形下ばき等に適用できる。
本発明は、骨盤サポートバンドを簡易に装着できる骨盤サポートバンド付き下半身用着の提供に利用できる。
本発明に係る下半身用着の１例であるズボンの外観正面図である。 図１に示すズボンを裏返した状態のズボン正面側の図である。 図１に示すズボンを裏返した状態のズボン背面側（臀部側）の図である。 図１に示すズボンの使用状態例を示す図である。
符号の説明
Ａ 骨盤サポートバンド付きズボン
１ ズボン本体
１１ ズボン本体の穿き口
１１１ 伸縮性部材
１１２ 絞り紐
２ サポートバンド吊り下げ布部
２１ 布部２の上端部
２２ 布部２の下端部
３ 骨盤サポートバンド
３０ バンド３の通気孔
３１ バンド３の上端部
Ｂ ズボン装着者

Claims (3)

  1. 人体の下半身に穿いて装着する下半身用着本体と、該下半身用着本体の内部に配置され、下半身用着本体穿き口に上端部が接続されたサポートバンド吊り下げ布部と、該サポートバンド吊り下げ布部の下端部に上端部が接続された、伸縮性を有する環状の骨盤サポートバンドとを有し、下半身用着本体の人体への穿き装着により該骨盤サポートバンドを該人体の骨盤周囲に囲繞装着可能であることを特徴とする骨盤サポートバンド付き下半身用着。
  2. 前記サポートバンド吊り下げ布部は、メッシュ状の通気性を有する環状の、且つ、下端部周長を環状骨盤サポートバンドの上端部周長にあわせて形成した布部であるとともに、下半身用着装着者の体格に応じて伸縮可能である伸縮性の布部である請求項１記載の骨盤サポートバンド付き下半身用着。
  3. 前記骨盤サポートバンドには貫通通気孔を分散形成してある請求項１又は２記載の骨盤サポートバンド付き下半身用着。
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