JP2006001978A - 振動子の接着方法 - Google Patents

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年昭 宮本
Masami Kujime
正美 鬮目
Shunsuke Honda
俊介 本多
Kenichi Kubota
賢一 久保田
Shinobu Nakamura
忍 中村
Mitsuko Kawabe
晃子 河邉
Masaaki Kobayashi
正明 小林
Yukihiro Morita
幸弘 守田
Ikuko Yoneyama
幾子 米山
Takao Ito
隆夫 伊藤
Shingo Koyanagi
真吾 小柳
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Abstract

【課題】 圧電体振動子1と整合板2の接着する場合やランジュバン型振動子6の金属ブロック4を接着する場合、従来は、接着剤を振動子と整合板に塗布して加圧及び加熱により接着剤を硬化させて接着するようにしているが、接着面と支持部材8の接着面から気泡が抜けないという点である。
【解決手段】 圧電体振動子、整合板、ランジュバン型振動子の金属ブロック又は支持部材の接着面11にヘアーの太さの平行な細溝12が多数形成され、この接着面11に接着剤を塗布して、接着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、接着剤に含まれる気泡を効率良く脱泡するようにした振動子の接着方法に関するものである。
一般に、超音波を水中、空中及び固体中に放射するために、図2に示すように、圧電体振動子(圧電セラミックス)1を空中・水中及び固体に適合した整合板2に接着剤3によって接着して使用したり、図3に示すように、圧電体振動子1を金属ブロック4、5で挟持し、ボルト6で金属ブロック4、5を固定してランジュバン型振動子7を構成し、このランジュバン型振動子7の金属ブロック4を支持部材8に接着剤9によって接着するようにしているが、圧電体振動子1を整合板2に接着する場合やランジュバン振動子7の金属ブロック4を支持部材8に接着する場合、従来は、接着剤を撹拌し、加熱したり、遠心力で内部気泡を予め除去し、この接着剤を振動子と整合板に塗布して、加圧及び加熱により接着剤を硬化させて接着するようにしている。
この時、圧電体振動子1と整合板2の接合面1a(2a)及びランジュバン型振動子7の金属ブロック4と支持部材8の接合面4a(8a)に、接着強度を高めるため、図4に示すように、細い溝10を縦横に設けたペーパー研磨及び微細な孔(図示せず)を多数設けたサンドブラスト処理を施して、接着剤のアンカー効果を高めるようにしているが、ペーパー研磨では、接着面に設けた細い溝10の交点に穴が形成され、又、サンドブラスト処理では、穴が設けられているため、これらの穴から気泡が外部に抜け難いために、接着強度が弱くなるという問題があり、さらに、穴に残った気泡のために、超音波の伝播減衰が生じたり、気泡の膨張、収縮により接着剤に亀裂の発生を生じ、効率良く超音波が空中・水中・固体中に放射できないという問題があった。
解決しようとする問題点は、圧電体振動子と整合板の接着面又はランジュバン型振動子の金属ブロックの接着面と支持部材の接着面から気泡が抜けないという点である。
本発明では、圧電体振動子の接着面に、ヘアーの太さの細溝をほぼ平行に多数形成するヘアライン加工を施し、前記接着面に接着剤を塗布して整合板に接着するか、又は、圧電体振動子を金属ブロックで挟持して、前記金属ブロックをボルトで連結したランジュバン型振動子の一方の金属の接着面にヘアーの太さの細溝をほぼ平行に多数形成し、前記接着面に接着剤を塗布して整合板又は支持部材に接着することにより、接着面の加圧・熱硬化時に接着剤に含まれる気泡を前記平行な細溝を通して抜けるようにするものである。
本発明の振動子の接着方法では、接着面に、ヘアーの太さの細溝をほぼ平行に多数形成するヘアライン加工を施すことにより、この接着面に接着剤を塗布して、接着面を加圧・熱硬化すると、接着剤に含まれる気泡がヘアーの太さのほぼ平行な多数の細溝により抜けて除去され、それによって、接着剤での超音波伝播減衰が減少し、効率良く超音波を空中・水中・固体中に放射することができるという利点がある。
図1は本発明の実施例の振動子の接着方法を説明するための構成図で、圧電体振動子、整合板、ランジュバン型振動子の金属ブロック又は支持部材の接着面11にヘアーの太さの平行な細溝12が多数形成され、この接着面11に接着剤を塗布して、接着する。
このように構成された本実施例では、接着面11を接着し、加圧して、熱硬化すると、接着剤内部の気泡がヘアーの太さの平行な多数の細溝12を通して抜けるので、それによって、接着剤での超音波伝播減衰が減少し、効率良く超音波を空中・水中・固体中に放射することができるという利点がある。
上記実施例では、圧電体振動子整合板又はランジュバン型振動子と支持部材の接着に使用した例を示したが、接着剤を使用する他の接着面にも使用することができる。
本発明の実施例の振動子の接着方法を説明するための構成図である。 圧電体振動子と整合板との接着を示した図である。 ランジュバン型振動子と支持部材との接着を示した図である。 振動子の接着面の構造を示した図である。
符号の説明
11 接着面
12 細溝

Claims (2)

  1. 圧電体振動子の接着面に、ヘアーの太さの細溝をほぼ平行に多数形成するヘアライン加工を施し、前記接着面に接着剤を塗布して整合板に接着することにより、接着面の加圧・熱硬化時に接着剤に含まれる気泡を前記平行な細溝を通して抜けるようにすることを特徴とする振動子の接着方法。
  2. 圧電体振動子を金属ブロックで挟持して、前記金属ブロックをボルトで連結したランジュバン型振動子の一方の金属の接着面にヘアーの太さの細溝をほぼ平行に多数形成し、前記接着面に接着剤を塗布して支持部材に接着することにより、接着面の加圧・熱硬化時に接着剤に含まれる気泡を前記平行な細溝を通して抜けるようにすることを特徴とする振動子の接着方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010126682A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Nissan Motor Co Ltd 接合部材の作成方法および接合構造
JP2010264339A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Honda Electronic Co Ltd 超音波洗浄装置
JP2015142979A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置

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