JP2006001084A - 液体収容容器の大気開放装置、液体噴射装置及び液体収容容器 - Google Patents

液体収容容器の大気開放装置、液体噴射装置及び液体収容容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体収容容器の姿勢変化や使用途中で本体から取り外したときに液体が漏れず、簡単な構造で、且つ、安価な液体収容容器の大気開放装置、液体噴射装置及び液体収容容器を提供する。
【解決手段】 液体収容容器の大気開放装置は、液体を収容する液体収容容器20と、液体収容容器20を装着して保持する受容部100と、液体収容容器20の内外を連通する大気開放部33と、大気開放部33の内部に圧入される一方の端部が閉塞され、他方の端部が液体収容容器20内部に開口された弾性を有する筒状の大気開放部材50と、受容部100に突設された通気路72を有する通気針70と、を備え、液体収容容器20を受容部100に装着するときに、大気開放部材50の側面に通気針70が刺挿され液体収容容器内部を大気開放し、液体収容容器20を受容部100から離脱するとき通気針70が抜離され大気開放部材50が自身の弾性力によって密閉される。
【選択図】 図1


Description

本発明は、液体収容容器の大気開放装置、液体噴射装置及び液体収容容器に関する。
従来、装着手段における受容部に、液体を収容する容器の液体供給部に係合して、外部の液体供給部に液体を供給する液体供給針を設け、受容部に連接した起伏自在のレバーには一端が大気開放状の蛇道部を開設すると共に、容器の通気開口を封止するフィルムを破断させうる通気針を一体的に突設し、通気針の通気路を蛇道部に連通させ、また、レバーの旋回基部には容器の支持部を設け、大気開放状の通気路を開設した通気針を一体的に突設し、容器の蓋体に設けた通気開口と、これに続く蛇道部とを封止するフィルムを前記通気針によって大気開放させうる液体収容容器の大気開放装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−129492号公報(第3頁、図1)
このような特許文献1では、レバーの旋回基部に設けられた通気針によって封止フィルムを破断して大気開放している。しかし、容器は、本体への装着時の姿勢変化や使用途中で本体から取り外した場合などに液体漏れが考えられる。このような容器では、姿勢変化や使用途中で本体から取り外したときに液体が漏れないような機構が必要とされる。しかし、このような機構を備えることによって、設計の自由度が低下し、コストが上昇するというような課題がある。
本発明の目的は、液体収容容器の姿勢変化や使用途中で本体から取り外したときに液体が漏れず、簡単な構造で、且つ、安価な液体収容容器の大気開放装置、この液体収容容器の大気開放装置を搭載した液体噴射装置、及び液体収容容器を提供することである。
本発明の液体収容容器の大気開放装置は、液体収容容器と、該液体収容容器を装着する受容部と、前記液体収容容器の内外を連通する大気開放部と、前記大気開放部の内部に圧入される、一方の端部が閉塞され他方の端部が前記液体収容容器の内部に開口された弾性を有する筒状の大気開放部材と、前記受容部に突設された通気路を有する通気針と、を備え、前記大気開放部材の側面を前記通気針を刺挿することによって、前記液体収容容器が大気開放されることを特徴とする。
ここで、大気開放部材としては、例えば、弾性を有し、液体の遮蔽性が高いゴム等の材料が採用される。また、刺挿とは、突き刺して装着するという意味を示している。
本発明によれば、大気開放部材を液体収容容器に圧入し、通気針を大気開放部材の側面に刺挿することで、液体収容容器の大気開放を行なうことができるので、構造が簡単で、少ない部品で構成できるため、安価な液体収容容器の大気開放装置を提供することができる。
また、前述の構造によれば、前記液体収容容器を前記受容部に装着するときに、前記大気開放部材の側面に前記通気針が刺挿され前記液体収容容器内部を大気開放し、前記液体収容容器を前記受容部から離脱するとき前記通気針が抜離され前記大気開放部材が自身の弾性力によって密閉されることが好ましい。
このような構造では、未使用の状態のときには、液体収容容器が受容部に装着されていないので、大気開放部材によって容器は密閉されており、液体は漏洩しない。また、液体収容容器を受容部に装着したときに通気針が大気開放部材の側面を刺挿して容器内部の大気開放を行ない、液体収容容器を受容部から取り外したときに通気針が抜離されるが、大気開放部材自身の弾性力で通気針が刺挿した部分が密閉するので、特別の機構や操作をせずに、大気開放及び閉鎖を行なうことができる。このことによって、液体収容容器の姿勢変化や使用途中で液体収容容器を取り外した際にも、液体の漏洩を防止することができる。
また、前記受容部には、前記通気針の通気路と連通する大気流路と、該大気流路に連続する蛇道部と、が開設され、前記液体収容容器の内部が大気開放されていることが好ましい。
このような構造によれば、液体収容容器が受容部に装着された場合には、液体収容容器内部と蛇道部が連通して給気されるため、液体の蒸発を防止することができる。また、蛇道部が、消耗品である液体収容容器に設けられていないので、液体収容容器を安価に製造することができる。
また、前記受容部には、前記大気流路と前記蛇道部との間に部屋が設けられ、前記部屋が撥水性を有する通気フィルムで2部屋に分割され、前記大気流路が一方の部屋に連通し、前記蛇道部が他方の部屋に連通していることが好ましい。
ここで、撥水性を有する通気フィルムとは、液体は透過できないが気体は透過できるフィルムのことを示す。
このような構造によれば、たとえ液体収容容器内の液体が通気針を経由してわずかに大気流路に漏洩しても、通気フィルムで遮られ蛇道部には達しないので、液体の蒸発防止機能が維持され、また、気体は、通気フィルムを透過して液体収容容器内まで達し、液体収容容器内を大気圧状態にすることができる。
なお、通気フィルムも受容部に設けられるので、消耗品としての液体収容容器の製造コストには影響しない。
また、本発明の液体噴射装置は、前述した液体収容容器の大気開放装置を備えていることを特徴とする。
このように、液体噴射装置が、前述した液体収容容器の大気開放装置を備えているので、液体収容容器の大気開放装置の構造が簡単で、少ない部品で構成できるため、安価な液体噴射装置を提供することができる。また、姿勢変化や使用途中で液体収容容器を取り外した際にも、液体の漏洩がなく、液体噴射装置を汚したり、漏洩による故障をを防止することができる。
さらに、蛇道部や通気フィルムを設けることによって、液体の蒸発を防止することができる。
また、本発明の液体収容容器は、通気針を有する受容部に着脱可能に装着される液体収容容器であって、前記液体収容容器の内外を連通する大気開放部と、前記大気開放部の内部に圧入され、一方の端部が閉塞され他方の端部が前記液体収容容器の内部に開口された弾性を有する筒状の大気開放部材と、を備え、前記受容部に装着することによって、前記大気開放部材の側面を前記通気針が刺挿することによって、大気開放されることを特徴とする。
この発明によれば、液体収容容器は筒状の大気開放部材を備え、受容部に装着することによって、通気針が大気開放部材の側面に刺挿され大気開放を行なうので、構造が簡単で、少ない部品で構成できるため、安価な液体収容容器を提供することができる。
また、前記大気開放部材の外周部には、前記通気針が刺挿される位置より下流側に前記大気開放部の内壁と密着するシール部が形成されていることが好ましい。
ここで、下流側とは、液体収容容器内の液体が収容される部屋に近い位置を示す。
このようにすれば、大気開放部の内壁と大気開放部材とがシール部によって密閉されるため、大気開放部と大気開放部材との接触部から液体の漏洩を防止することができる。
また、前記大気開放部材には、前記シール部と、前記通気針が刺挿される位置を挟んで、前記シール部の反対側に前記大気開放部材を支持する支持部と、が形成されていることが好ましい。
前述した構造では、大気開放部材の側面に通気針を刺挿して大気開放しているが、通気針を突き刺すときに、大気開放部材が変形して刺挿しにくいということが考えられるが、大気開放部材が、通気針の両側をシール部と支持部でバランス良く保持されているため、容易に通気針を刺挿することができる。
また、前記大気開放部材は、円筒形状であることが好ましい。
大気開放部材が円筒形状をしているので、通気針の刺挿方向に対して、大気開放部材の圧入姿勢に配慮せず圧入することができ、組み込み性が向上する。
さらに、大気開放部材が円筒形状であれば、大気開放部材を成形するとき、型構造を簡単にすることができ、製造コストを低減することができる。また、簡単な形状であることは、製造上の精度を高めることができるので、長期間にわたって所期の性能を維持することができるという効果もある。
また、前記大気開放部材は、前記通気針が刺挿される側面の一部が平面であることが好ましい。
このようにすれば、通気針が平面部に刺挿されるため、通気針が大気開放部材の径方向にずれても、通気針が平面部に略垂直に刺挿されるため、刺挿された部分が通気針に密着するので、刺挿部からの液体の漏洩を防止することができる。また、このような刺挿部は円形であり、面積も最小になるため、通気針を抜いたときに、素早く確実に閉鎖することができ、液体の漏洩を防止することができる。
また、前記大気開放部材には、前記通気針が刺挿される位置を挟んで、前記シール部または前記支持部との間の少なくとも一方に波型状の弾性部が設けられていることが好ましい。
ここで、波型状の弾性部としては、大気開放部材の軸方向に伸縮可能な、例えば、蛇腹状の形状を意味する。
このような形状にすれば、通気針を大気開放部材に刺挿したときには、波型の弾性部が軸方向の変形を吸収し、通気針を抜いたときには、波型の弾性部がその弾性力で元の形状に戻ろうとするので、通気針を抜いた跡をより確実に密閉することができる。
さらに、前記大気開放部材が、前記大気開放部の内側に突出された筒状の突起部の外周部に圧入されていることが望ましい。
このように大気開放部の突起の外周部に、大気開放部材が圧入されているために、通気針を大気開放部材に刺挿する際に、大気開放部材が径方向に変形することを減ずることができる。このことから、通気針を確実に大気開放部材に刺挿することができ、逆に、抜くときにも大気開放部材を変形させずに円滑に抜離すことができる。
さらに、本発明の液体収容容器は、液体を収容する液体収容部と、この液体収容部を大気と連通させるための大気開放部を備えた液体収容容器であって、前記大気開放部を封止するように圧入された弾性を有する大気開放部材と前記大気開放部材は前記容器が装着される装着部に備えられた通気針が刺挿可能でかつ、前記大気開放部材の持つ弾性力により再封止可能に形成されていると共に、前記大気開放部材の大気開放部への圧入方向と異なる方向となる方向に前記通気針が刺挿される様に通気針挿入部が形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、大気開放部材の液体収容容器への圧入方向と、通気針の刺挿方向が異なるため、液体収容容器を受容部から取り外す際、大気開放部材が通気針側に残ってしまい、このことによって液体が漏洩することを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の液体収容容器の大気開放装置としては、様々な液体及び機器に採用することができるが、後述する実施例では、液体噴射装置としての記録装置に採用されるインクの収容容器を例にあげ説明する。
図1〜図6は本発明の実施例1の液体収容容器の大気開放装置を示し、図7〜図9には実施例2、図10には実施例3、図11には実施例4、図12,13には実施例5が示されている。
図1は、本実施例1の液体収容容器の大気開放装置の正面断面図を示す。図1において、
本実施例1の液体収容容器の大気開放装置10は、基本構成として、液体収容容器20に備えられる大気開放部材50と、受容部100に突設される通気針70とから構成され、大気開放部材50の側面を通気針70を刺挿することによって、液体収容容器20の大気開放を実現する。
以下に、実施例1の構造について説明する。液体としてのインクを収容する液体収容容器20は、記録装置本体(図示せず、以降、単に本体と呼ぶことがある)に装着されている受容部100内部に装着して保持されている。液体収容容器20には、インクを収容するインク室31と、大気開放部材50が圧入される大気開放部33と、インクを記録装置本体に供給または停止をする弁体90と、液体収容容器20内部の負圧制御を行なう負圧発生機構160と、が備えられている。
また、受容部100には、インク室31と液体収容容器外部との大気連通を行なう通気針70と、インク室31に収容されているインクを本体に供給するための液体供給針としてのインク供給針80と、を備えている。
これら液体収容容器20を受容部100内に装着することで後述する大気開放が行なわれる。
液体収容容器20は、ケース30のインク室31にインクを収容し、蓋体(図示せず)をケース30の周縁縁に熱溶着等の固定手段で密閉している。ケース30の一方の側壁32には、インク室31内部に突出した大気開放部33が形成されている。この大気開放部33には、側壁32の外側からインク室31に向かって連通する断面円形の内壁34が設けられ、インク室31側の端部は、内壁の直径が減縮された開口部35が形成されている。
この大気開放部33内に一方の端部が閉塞され、他方の端部が開口された大気開放部材50が圧入されている。この大気開放部材50の軸方向ほぼ中央には、受容部100に突設された通気針70が挿通される通気針挿入孔37が設けられている。大気開放部材50の形状については、後述する図2を参照して詳しく説明する。
ケース30の大気開放部33の反対側にはインク供給室38が設けられている。インク供給室38は、隔壁である弁体支持部39で仕切られ、インク供給室外側方向にはリング状のパッキン170が装着され、このパッキン170には、受容部100に固定されたインク供給針80が圧入されている。弁体支持部39には複数のインク流通孔が設けられ、中央部に弁体90が装着されている。図1では、弁体90は、インク供給針80の先端部で押し上げられている。このとき、インク室31とインク供給針80のインク供給孔81とは連通してインクを本体側のヘッド(図示せず)に供給できる状態にある。インク室31とインク供給室38との間には負圧発生機構160が備えられている。
負圧発生機構160には、図示しないが、インク室31とインク供給室38を連通する流路が設けられ、その流路の間に膜弁と膜弁を付勢するばねが備えられており、受容部100に備えられたインク供給接続部103内のインク供給路104のインク圧力が一定の負圧となるように、膜弁が開閉を繰り返す構造となっている。
受容部100は、前述した液体収容容器20を装着して保持するための空間を有する箱状の容器で、図示しない記録装置本体に装着されている。受容部100は、基本構成として、ケース101と大気開放部材50の軸方向中央部に対応した位置に底部102に垂直に突設された通気針70と、インク供給室38に挿通するインク供給針80と、を備え、ケース外側に通気針70の流路に連通する大気流路105と、インク供給針80のインク供給孔81に連通するインク供給路104を設けたインク供給接続部103が形成されている。
通気針70は、中央に通気路72を有するパイプ形状をしており、先端部71は鋭角に形成され、反対側の端部は、ケース101の底部102に設けられた凹部に軸止されている。通気針70には、鍔部73が設けられ、大気開放部材50に通気針70を刺挿する際に軸方向に移動しないよう配慮されている。通気針70の通気路72に連通する大気流路105は、図5を参照して後述する。
なお、通気針70は、細く、大気開放部材50を刺挿するために金属で形成されることが好ましい。
インク供給針80は、中央にインク供給孔81が穿設され、先端頂点部は円錐形に形成され、先端部近傍の側面にインク供給孔81とインク供給室38とを連通する開口部82が設けられ、インク供給室38からインク供給路104にインクが流通する。開口部82は、図1では、1個備えられているが、複数個備え、インク供給量を確保する。
インク供給針80は、インク供給室38に圧入されているパッキン170の中央の孔に挿入され、弁体90を押し上げている。パッキン170とインク供給針80とは密着されており、インクが漏洩することはない。
インク室38からインク供給路104に流通したインクは、図示しない記録ヘッドに流出され、記録装置外部から入力される印刷データに基づきキャリッジモータ及びペーパフィーダモータを駆動制御し、記録ヘッドからインクを吐出して印刷を行なう。
次に大気開放部材50の形状について図2を用いて説明する。
図2(a)は、大気開放部材50の断面図を示し、図2(b)には、図2(a)の矢印方向から視認した側面図が示されている。図2(a),(b)において、大気開放部材50は円筒形状をしており、一方の端部は封止部51によって封止され、他方の端部は開口された断面円形の通気路55が形成されている。
大気開放部材50には、開口された端部近傍には外周に断面が略半円形のシール部52と、封止側の近傍にはやはり断面形状が半円形の支持部53が前周にわたって突出されている。シール部52は、大気開放部33の内壁34に密接され、インクの漏洩を阻止している。支持部53は、シール部52と略同じ大きさに形成され、内壁34との間で大気開放部材50の径方向位置を規制している(図1、参照)。
なお、シール部52は、断面形状を半円形としたが、形状は限定されるものではなく、インク漏洩を阻止するシール効果を有すれば自在の形状にに設定することができる。しかし、大気開放部33の内壁34に挿入(圧入)する際に、挿入しやすく、且つ、シール効果を保持する形状としては、図2(a)で示したような半円形にすることがより好ましい。
また、支持部53も同様に断面形状は半円形に限定されるものではない。
このように形成された大気開放部材50は、液体収容容器20の大気開放部33内に圧入され、通気針70が筒部54の側面から刺挿される(図1、参照)。
次に、本実施例1における液体収容容器20と受容部100との結合直前の状態について図3を用いて説明する。
図3は、本実施例1の液体収容容器の大気開放装置を示す部分断面図である。図3では、液体収容容器20と受容部100との結合直前の状態(結合解除直後の状態でもある)を示し、構成要素は前述した図1と同じであるため同じ符号を附与し説明を省略する。図3において、通気針70の先端部71は大気開放部材50の筒部54に接触しているが刺挿されていない。従って、インク室31は大気開放されていない状態である。
インク供給針80は、先端部がパッキン170の内部にわずかに挿入されているが、開口部82は、インク供給室38に連通していない。このとき、弁体90の開閉部91がコイルばね180によってパッキン170の中央の孔の入口に付勢されて、インクの流路を閉鎖している。従って、インクはインク室31から液体収容容器20の外部には流出しない。
逆に、液体収容容器20と受容部100との結合解除したときにも図3で示した状態と同じ状態になるため、大気流路は遮断されて大気開放されず、また、インク流路も遮断されているのでインク流出も遮断される。
続いて、大気開放とインク供給のタイミングについて説明する。図3において、通気針70が大気開放部材50に接触した状態のとき、インク供給針80と弁体90とは間隙を有している。液体収容容器20を図中、矢印方向に移動させる(結合させる)と、まず、通気針70が大気開放部材50の筒部54に刺挿されてインク室31が大気開放される。次いで、インク供給針80が弁体90を押し上げて開口部82がインク供給室38内に達してインクを記録装置本体に供給開始できる状態になる。
このような構造によれば、液体収容容器20を装着する時点では、大気開放され、次いで、インク供給室38が開弁される。また、液体収容容器20を取り外す時点では、インク供給室38が閉弁され、次いで大気開放されるのである。このことによって、大気とインク室との差圧によるインクの漏れ出しや大気の吸い込みを防止することができる。
次に、液体収容容器20と受容部100の関係について説明する。
図4は、液体収容容器20が受容部100に装着された状態を説明する概略斜視図である。図4では、配置関係を示し構成は簡略化している。図4において、受容部100の内部には、4個の液体収容容器20が格納されている。受容部100の底部に突設されたインク供給針80は、図中、手前側に4個配列され、奥方向には、通気針70が4個配列されている。
液体収容容器20が受容部100内に装着されると、前述した順番に通気針70が大気開放部材50の側面を刺挿し、次いで、インク供給針80が弁体90を開弁する。液体収容容器20は、受容部100に装着された後、図示しない掛止部材で、受容部100に固定される。
なお、液体収容容器20は、1個でも4個以上でも構わない。
続いて、受容部100のケース101の外側に開設された大気流路、蛇道部の構成について説明する。
図5は、ケース101に開設された大気流路105、蛇道部106を示す斜視図である(図4の矢印方向裏面から視認している)。図5は、説明を分かり易くするために、表面を封止する封止シート130を透視した状態を示している。図5において、受容部100の底部を内側から外側に連通している通気針70の通気路72は、底部から側面に連続する大気流路105に連通している。4本の大気流路105は、1本に集約され、蛇道部106に連通し、大気開放口108に達している。大気流路105と蛇道部106との間には、大気が滞留する部屋107が設けられ(図6、参照)、通気フィルム120によって2部屋に分割されている。大気流路105、蛇道部106を含み大気の流路は封止シート130によって覆われている。
図6は、部屋107を示した断面図である。図6において、部屋107は通気フィルム120によって上下2分割に仕切られている。大気流路105は、下側の部屋に連通し、蛇道部106は上側の部屋に連通している。通気フィルム120は、気体は透過するが液体は透過しない薄いシートである。従って、空気は、大気開放口108から蛇道部106を経由してこの通気フィルム120を透過してインク室31と連通する。また、例えば、大気開放部材50とケース30との接続部や通気針70を抜離した後に、わずかにインクが漏洩した場合には、通気フィルム120によって、インクが蛇道部106まで達することを防止することができる。
従って、前述した実施例1によれば、使用前のときには、大気開放部材50によってインク室31は密閉されており大気開放されていない。また、インク供給室38も閉弁されているのでインクが漏洩しない。液体収容容器20を受容部100に装着したときに通気針70が大気開放部材50の側面を刺挿してインク室31の大気開放を行ない、インク供給針80が開弁してインクを記録装置本体に供給することができる。使用途中で、液体収容容器20を受容部100から取り外したときには通気針70が抜離されるが、大気開放部材自身の弾性力で通気針70が刺挿した部分を密閉するので、特別の大気開放機構や操作をせずに、インク室31の大気開放及び閉鎖を行なうことができる。このことによって、容器の姿勢変化や使用途中で容器を取り外した際にも、液体の漏洩を防止することができる。
また、前述した構造では、大気開放部材50を液体収容容器20に側面から圧入するだけで装着することができ、部品点数が少なく構造が簡単であるため、安価な液体収容容器及び液体収容容器のの大気開放装置を提供することができる。
また、インク室31と蛇道部106とが連通して給気されるため、液体の蒸発を防止して保存することができるとともに、大気流路105及び蛇道部106が、消耗品である液体収容容器20に設けられていないので、液体収容容器20を安価に製造することができる。
また、大気流路105と蛇道部106との間に部屋107が設けられ、部屋107が撥水性を有する通気フィルム120で2部屋に分割され、大気流路105が一方の部屋に連通し、蛇道部106が他方の部屋に連通しているので、たとえインク室31内のインクが通気針70の側面等をを経由してわずかに大気流路105に漏洩しても、通気フィルム120で遮られ蛇道部106には達しないので、インクの蒸発防止機能が維持され、また、空気は、通気フィルム120を透過してインク室31まで達し、インク室31内を大気圧状態にすることができる。
なお、通気フィルム120も受容部100に設けられるので、消耗品としての液体収容容器20の製造コストを安価に提供することができる。
また、大気開放部材50の外周部には、シール部52が形成されており、大気開放部33の内壁34と大気開放部材50とがシール部52によって密閉されるため、大気開放部33と大気開放部材50との接触部からインクの漏洩を防止することができる。
また、大気開放部材50には、通気針の刺挿部を挟んで両側にシール部52と支持部53と、が設けられているので、シール部52と支持部53とでバランス良く大気開放部材50が保持されているため、大気開放部材50を変形させずに通気針70を刺挿することができる。
前述したように、大気開放部材50が円筒形状をしているので、通気針70の刺挿方向に対して、大気開放部材50の圧入姿勢に配慮せず圧入することができ、組み込み性を向上することができる。
さらに、大気開放部材50が円筒形状であるために、大気開放部材50を成形するとき、型構造を簡単にすることができ、製造コストを低減することができる。また、簡単な形状であることは、製造における精度を高めることができるので、長期間にわたって所期の性能を維持することができるという効果もある。
また、前述した液体収容容器及び液体収容容器の大気開放装置を備えた液体噴射装置としての記録装置は、液体収容容器の大気開放装置の構造が簡単で、少ない部品で構成できるため、安価な記録装置を提供することができる。また、姿勢変化や使用途中で液体収容容器20を取り外した際にも、液体の漏洩がなく、記録装置を汚したり、漏洩による故障をを防止することができる。
さらに、受容部100には、蛇道部106や通気フィルム120が設けられていることによって、液体の蒸発を防止することができる。
続いて、本発明の液体収容容器の大気開放装置に係る実施例2について、図面を参照して説明する。実施例2は、前述した実施例1とは大気開放部材の形状が異なり、他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略し、同じ機能要素には同じ符号を附与している。
図7は、実施例2に係る大気開放部材50を示し、図7(a)は断面図、図7(b)は矢印方向から視認した側面図を示している。図7(a),(b)において、大気開放部材50は、ほぼ実施例1の大気開放部材50(図2、参照)と同じであるが、筒部の通気針70を刺挿する部分に平面部56が形成されているところに特徴を有する。
平面部56は、通気針70が略垂直に刺挿できるようにケース30の底部36(図1、参照)に平行に成形されている。また、大気開放部材50の内部の通気路55も通気針70が刺挿される部分は平面部56に平行な平面が形成されている。
(実施例2の変形例1)
図8には、実施例2に係る大気開放部材の変形例1が示されている。この変形例1は、大気開放部材の内部に形成される通気路の断面形状が異なるところに特徴を有する。
図8(a)には断面図、図8(b)には、矢印方向から視認した側面図が示されている。
図8(a),(b)において、大気開放部材50は、筒部の通気針70を刺挿する部分に平面部56が設けられ、通気路55の断面形状が矩形に形成されている。
平面部56は、通気針70が略垂直に刺挿できるようにケース30の底部36に平行に成形され、通気路55の一辺が平面部56と平行である。また、通気路55の各コーナーは、丸められるか面取りが施され、大気開放部33内に挿入されるときに、コーナーに応力集中が発生しない形状にしている。
(実施例2の変形例2)
図9には、実施例2に係る大気開放部材の変形例2が示されている。この変形例2は、大気開放部材の通気針70の先端部が刺挿される部分の形状が異なるところに特徴を有する。
図9(a)には、断面図、図9(b)には、矢印方向から視認した側面図が示されている。図9(a),(b)において、大気開放部材50は、通気針70が刺挿されたときに、通気針70の先端部側の断面がほぼ矩形状にカットされたように形成されている。
このカット部57の底部は、通気針70が垂直に刺挿される(突きぬける)角度に成形されている(図9(b)参照)。さらにカット部57とインク室31とを連通する大気流通孔58が設けられている。
なお、大気開放部材50の外形形状は、シール部52及び支持部53を除いて、筒部54の断面形状を四角形にすることができる。
従って、前述した実施例2及び変形例1、変形例2によれば、通気針70が平面部に刺挿されるか平面部を突き抜けるため、通気針が平面部に略垂直に刺挿されるため、刺挿された部分が通気針に密着するので、刺挿部からの液体の漏洩を防止することができる。また、このような刺挿部は円形であり、面積も最小になるため、通気針を抜いたときに、素早く確実に閉鎖することができ、インクの漏洩を防止することができる。
続いて、本発明に係る実施例3について図面に基づき説明する。実施例3は、大気開放部材の形状に特徴を有し、他の構成要素は、実施例1(図1、図2(a)、参照)と同じであるため、説明を省略し、同じ機能要素には同じ符号を附与している。
図10は、実施例3に係る大気開放部材装着部の部分断面図を示している。図10において、大気開放部材50は、通気針70の刺挿部を挟んで、シール部52と支持部53との間に全周にわたって1対の波型弾性部59が形成されている。
波型弾性部59は、通気路55内部に向かって波型に突出されており、筒部54の厚みよりも薄く形成され、軸方向に伸縮できる。しかし、シール部52と支持部53とは、大気開放部33の内壁34に密着されているので装着後は移動しない。
従って、前述の実施例3によれば、通気針70を大気開放部材50に刺挿したときには、波型弾性部59が軸方向の変形を吸収し、通気針70を抜いたときには、波型弾性部59が自身の弾性力で元の形状に戻ろうとするので、通気針70を抜いた後の筒部54の刺挿跡をより確実に密閉することができる。
次に、本発明に係る実施例4について図面を参照して説明する。実施例4は、大気開放部材と液体収容容器20の大気開放部33との接続構造に特徴を有し、他の構成要素は、実施例1(図1、図2(a)、参照)と同じであるため、説明を省略し、同じ機能要素には同じ符号を附与している。
図11は、実施例4に係る大気開放部材装着部の部分断面図を示している。図11において、液体収容容器20のケース30に形成される大気開放部33には、インク室31に連通する開口部35と、開口部35の周縁からインク室外側に向かって延出された筒状の大気開放部材圧入部41が形成されている。
そして、大気開放部材50の通気路55の端部が、大気開放部材圧入部41の外周に圧入されている。また、他方の端部外周には、支持部53が設けられている。このような大気開放部材50の筒部側面から通気針70が刺挿されて、インク室31内は大気開放される。
なお、大気開放部材50の通気路55の先端部と、大気開放部材圧入部41の先端部には、面取りが施されて、大気開放部材50をケース30に挿着し易くしている。
従って、前述の実施例4によれば、大気開放部材圧入部41の外周部に、大気開放部材50の内側にある通気路55が圧入されているために、通気針70を大気開放部材50に刺挿する際に、大気開放部材50が径方向に変形しにくいので、通気針70を確実に刺挿することができ、逆に、抜くときには円滑に抜離すことができる。
実施例5は、通気針を側面方向に備え、大気開放部材を底部方向から装着している構造に特徴を有し、他の構成要素は実施例1(図1、参照)と同じであるため、相違個所のみを説明し、同じ符号を附与している。
図12は、本発明に係る実施例5の部分断面図である。図12において、大気開放部材50は、液体収容容器のケース30の底部方向から大気開放部33に挿入されている。また、通気針70は、受容部のケース101の側面に装着されている。インク供給針80は、実施例1と同じ位置である。
通気針70は、大気開放部材50の側面から筒部54を刺挿して、インク室31の大気開放を行なう。通気針70の通気路72は、受容部のケース101の側面に開設された大気流路及び蛇道部に連通している(図5、参照)。
このような構造では、液体収容容器20は、受容部100に対して斜め上方から挿入して、通気針70を刺挿した後、水平状態になるまで回転してインク供給針80をインク供給室38に挿入する方法で装着される。
図13に、液体収容容器20を受容部100に装着する手順を示す。
図13は、液体収容容器20を装着する手順を示す説明図である。図13において、液体収容容器20は、通気針70に向かって斜め上方から挿入し(図中、矢印(1))、大気開放部材50を刺挿したところで、インク供給針80に向かって水平になるまで回転し(図中、矢印(2))、受容部100に装着される。
取り外す際には、逆に、まず、液体収容容器20を回転して(図中、矢印(2)の逆方向)、インク供給針80から抜離し、次いで、通気針70から抜離して(図中、矢印(1)の逆方向)、取り外すことができる。
ここで、大気開放部材50は、大気開放部33の内部を軸方向に移動可能な寸法設定が行なわれる。すなわち、通気針70に対して斜めに挿入または抜離しが行なわれ、次に回転してインク供給針80と係合させるため、刺挿される部分が変形することが考えられるので、大気開放部材50が、回転して移動する距離に応じて、大気開放部内を移動できれば、刺挿部分の変形を小さくすることができ、所定の機能を保持することができる。
なお、インク供給針80側においては、インク供給針80の先端部とパッキン170(図1、参照)の距離の設定と、パッキン170を弾性を有するゴム等で形成すれば、挿入時のわずかな位置ずれを吸収することができ、回転挿入が可能である。
従って、前述の実施例5によれば、図示しない記録装置本体のユーザー側正面から液体収容容器20を受容部100に装着できるので、実施例1の受容部上方から装着する構造に比べ、薄型の記録装置を提供することができる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前述の実施例では、液体としてインク、液体噴射装置として記録装置を例にあげ説明したが、液体としては、インクに限らず流動性を有する液体に採用することができ、記録装置以外にも液体を吐出制御する機器や製造装置等にも採用することができる。
また、前述の実施例では、通気針70は金属製であるが、合成樹脂で成形することができ、この場合、受容部100のケース101と一体で成形することができる。
このようにすれば、受容部100のコスト低減が考えられる。
また、大気流路105、蛇道部106は、受容部のケース101の側面外側に開設されているが、ケース101の側面内側に開設することができる。
このようにすれば、外側に開設する場合にくらべ、液体収容容器20を装着するときに、大気流路や蛇道部を傷つける機会を減ずることができる。
従って、前述の実施例1〜実施例5によれば、液体収容容器の姿勢変化や使用途中で本体から取り外したときに液体が漏れず、簡単な構造で、且つ、安価な液体収容容器の大気開放装置、この液体収容容器の大気開放装置を搭載した液体噴射装置、及び液体収容容器を提供することができる。
本発明の実施例1に係る液体収容容器の大気開放装置を示す正面断面図。 本発明の実施例1に係る大気開放部材50を示す断面図。 本発明の実施例1に係る液体収容容器の大気開放装置を示す部分断面図。 本発明の実施例1に係る液体収容容器が受容部に装着された状態を説明する概略斜視図。 本発明の実施例1に係る大気流路、蛇道部を示す斜視図。 本発明の実施例1に係る大気流路、蛇道部に連通する部屋を示す断面図。 本発明の実施例2に係る大気開放部材を示す断面図及び側面図。 本発明の実施例2に係る大気開放部材の変形例1を示す断面図及び側面図。 本発明の実施例2に係る大気開放部材の変形例2を示す断面図及び側面図。 本発明の実施例3に係る大気開放部材装着部を示す部分断面図。 本発明の実施例4に係る大気開放部材装着部を示す部分断面図。 本発明の実施例5に係る液体収容容器の大気開放装置を示す部分断面図。 本発明の実施例5に係る液体収容容器を装着する手順を示す説明図。
符号の説明
20…液体収容容器、33…大気開放部、50…大気開放部材、70…通気針、72…通気路、80…インク供給針、100…受容部。

Claims (13)

  1. 液体収容容器と、該液体収容容器を装着する受容部と、
    前記液体収容容器の内外を連通する大気開放部と、
    前記大気開放部の内部に圧入される、一方の端部が閉塞され他方の端部が前記液体収容容器の内部に開口された弾性を有する筒状の大気開放部材と、
    前記受容部に突設された通気路を有する通気針と、を備え、
    前記大気開放部材の側面を前記通気針を刺挿することによって、前記液体収容容器が大気開放されることを特徴とする液体収容容器の大気開放装置。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器の大気開放装置において、
    前記液体収容容器を前記受容部に装着するときに、前記大気開放部材の側面に前記通気針が刺挿され前記液体収容容器内部を大気開放し、前記液体収容容器を前記受容部から離脱するとき前記通気針が抜離され前記大気開放部材が自身の弾性力によって密閉されることを特徴とする液体収容容器の大気開放装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体収容容器の大気開放装置において、
    前記受容部には、前記通気針の通気路と連通する大気流路と、該大気流路に連続する蛇道部と、が開設され、前記液体収容容器の内部が大気開放されていることを特徴とする液体収容容器の大気開放装置。
  4. 請求項3に記載の液体収容容器の大気開放装置において、
    前記受容部には、前記大気流路と前記蛇道部との間に部屋が設けられ、前記部屋が撥水性を有する通気フィルムで2部屋に分割され、
    前記大気流路が一方の部屋に連通し、前記蛇道部が他方の部屋に連通していることを特徴とする液体収容容器の大気開放装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の液体収容容器の大気開放装置を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 通気針を有する受容部に着脱可能に装着される液体収容容器であって、
    前記液体収容容器の内外を連通する大気開放部と、
    前記大気開放部の内部に圧入され、一方の端部が閉塞され他方の端部が前記液体収容容器の内部に開口された弾性を有する筒状の大気開放部材と、を備え、
    前記受容部に装着することによって、前記大気開放部材の側面を前記通気針が刺挿することによって、大気開放されることを特徴とする液体収容容器。
  7. 請求項6に記載の液体収容容器において、
    前記大気開放部材の外周部には、前記通気針が刺挿される位置より下流側に前記大気開放部の内壁と密着するシール部が形成されていることを特徴とする液体収容容器。
  8. 請求項6に記載の液体収容容器において、
    前記大気開放部材には、前記シール部と、
    前記通気針が刺挿される位置を挟んで、前記シール部の反対側に前記大気開放部材を支持する支持部と、
    が形成されていることを特徴とする液体収容容器。
  9. 請求項6に記載の液体収容容器において、
    前記大気開放部材は、円筒形状であることを特徴とする液体収容容器。
  10. 請求項6に記載の液体収容容器において、
    前記大気開放部材は、前記通気針が刺挿される側面の一部が平面であることを特徴とする液体収容容器。
  11. 請求項6に記載の液体収容容器において、
    前記大気開放部材には、前記通気針が刺挿される位置を挟んで、前記シール部または前記支持部との間の少なくとも一方に波型状の弾性部が設けられていることを特徴とする液体収容容器。
  12. 請求項6に記載の液体収容容器において、
    前記大気開放部材が、前記大気開放部の内側に突出された筒状の突起部の外周部に圧入されていることを特徴とする液体収容容器。
  13. 液体を収容する液体収容部と、この液体収容部を大気と連通させるための大気開放部を備えた液体収容容器であって、
    前記大気開放部を封止するように圧入された弾性を有する大気開放部材と
    前記大気開放部材は前記容器が装着される装着部に備えられた通気針が刺挿可能でかつ、前記大気開放部材の持つ弾性力により再封止可能に形成されていると共に、
    前記大気開放部材の大気開放部への圧入方向と異なる方向となる方向に前記通気針が刺挿される様に通気針挿入部が形成されていることを特徴とする液体収容容器。

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