JP2006000923A - 軸部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 所要外径の円形鍔を形成できると共に、軸部材の生産性が向上し、生産コストが低減される製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 金属製の円柱状棒材をヘッディング加工して、円柱状主胴部7、円形鍔形成部30、及び円柱状細軸部12を形成するヘッディング工程を実行する。そして、ヘッディング工程の後、円形鍔形成部30のほぼ中央に、円形鍔20を転造加工して同心状に形成すると共に、円柱状連成部8を形成する円形鍔転造工程を実行する。さらに、円形鍔転造工程の後、円形鍔20の周面に、無数の凹凸部を転造加工により形成してローレットを付加するローレット付き円形鍔転造工程を実行する。
【選択図】図2
【解決手段】 金属製の円柱状棒材をヘッディング加工して、円柱状主胴部7、円形鍔形成部30、及び円柱状細軸部12を形成するヘッディング工程を実行する。そして、ヘッディング工程の後、円形鍔形成部30のほぼ中央に、円形鍔20を転造加工して同心状に形成すると共に、円柱状連成部8を形成する円形鍔転造工程を実行する。さらに、円形鍔転造工程の後、円形鍔20の周面に、無数の凹凸部を転造加工により形成してローレットを付加するローレット付き円形鍔転造工程を実行する。
【選択図】図2
Description
本発明は、円形状の鍔部を備えた軸部材の製造方法に関するものである。
同心状の金属製成形品を簡易に製造する手段として、転造加工が採用され得る(例えば、特許文献1参照)。この転造加工は、固定ダイスと移動ダイスとで金属製棒材を挟持し、移動ダイスを固定ダイスに対して相対移動させながら前記棒材を転動させて、径が異なる部位を同心状に備えた成形品を得るものである。
しかしながら、かかる転造加工にあっては、金属の塑性流動を利用するものであるため、一方向へ外径が段階的に縮径又は拡径する部材、又はねじ部品のねじ山などの単純形状の成形加工には適するが、円柱部の中途に、軸心から外方へ相当距離だけ張り出した円形状の鍔部(以下、円形鍔という。)の成形加工には不向きとされていた。これは、円形鍔を形成するには、円形鍔とする部位の前後を絞り、絞った肉を塑性流動させて円形鍔を拡径する必要があるところ、塑性流動させた肉が不足して所望外径の円形鍔を得ることができなかったり、逆に肉過剰となって、その端縁で側方に垂れを生じてしまったりするからである。このような、外径寸法が不良な円形鍔は、他の部品との適正な嵌め合いを阻害してしまうこととなる。
そこで本発明は、所要外径の円形鍔を形成できると共に、軸部材の生産性が向上し、生産コストが低減される製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも、所定外径の円柱状主胴部と、該円柱状主胴部の一端に連成された、当該円柱状主胴部の外径より径小な円柱状連成部と、該円柱状連成部に連成された、当該円柱状連成部の外径より径大な円形鍔とを夫々同心状に備えた軸部材の製造方法において、金属製の円柱状棒材をヘッディング加工して、円柱状主胴部、及び当該円柱状主胴部に同心状に連成し、該円柱状主胴部の外径より径小な円形鍔形成部を形成するヘッディング工程と、ヘッディング工程の後、円形鍔形成部に、当該円形鍔形成部の外径より径大な円形鍔を転造加工して同心状に形成すると共に、該円形鍔と円柱状主胴部との間の小径部を円柱状連成部とする円形鍔転造工程と、円形鍔転造工程の後、前記円形鍔の周面に、無数の凹凸部を転造加工により形成してローレットを付加し、所定外径のローレット付き円形鍔を形成するローレット付き円形鍔転造工程とを具備することを特徴とする軸部材の製造方法である。
上述の、円形鍔の周面にローレットを形成するローレット付き円形鍔転造工程にあっては、ローレットの凹部となる部位の肉を塑性流動させて、当該肉を円形鍔周面より立ち上げてローレットの凸部を形成する構成であるため、加工前の円形鍔の外径に対して、ローレット付き円形鍔の外径はローレットの凸部が形成された分、全体として径大化する。したがって、円形鍔転造工程で肉の塑性流動が不適で円形鍔の外径が所要外径に満たなかった場合でも、後に実行されるローレット付き円形鍔転造工程で、その円形鍔部の外径を径大とすることにより最終的に所要外径の円形鍔を得ることが可能となる。これにより、円形鍔の外径が所要値に満たずに不良品となることを阻止できる。なお、転造加工は、一定距離だけ離間して対峙したダイス間に加工対象物が挟持されるものであるため、その特性上、ローレットを付加することによって円形鍔の外径が所要外径よりも径大となってしまうことはない。
さらに、一端に円柱状連成部が連成するローレット付き円形鍔の他端に、当該ローレット付き円形鍔の外径より径小な円柱状中径軸部が同心状に連成され、かつ該円柱状中径軸部に、当該円柱状中径軸部の外径より径小な円柱状細軸部が同心状に連成し、かつ当該円柱状細軸部が連成した円柱状中径軸部の端面が、軸方向に対して直角である軸部材の製造方法であって、ヘッディング工程で、円柱状主胴部、円形鍔形成部、及び当該円形鍔形成部に同心状に連成し、かつ該円形鍔形成部の外径より径小な円柱状細軸部を形成し、かつ、円柱状細軸部が連成する円形鍔形成部の端面を、軸心に向かって上方傾斜する上方傾斜端面とすると共に、円形鍔転造工程で、円形鍔と円柱状細軸部との間の介装円柱部を、所定外径の円柱状中径軸部とする構成が提案される。
ここで、円形鍔転造工程にあっては、円形鍔形成部の肉が円柱状細軸部方向に塑性流動することとなる。したがって、かかる塑性流動を見越して、予めヘッディング工程で、円形鍔形成部の端面を上方傾斜端面とすることにより、当該円形鍔転造工程終了時に、円柱状中径軸部の端面を軸心に対して直角とすることが可能となり、加工後に、端面が軸心に向かって下方傾斜してしまういわゆる「なかべこみ」を防止できる。
ここで、これまでに述べたような、円形鍔の周面にローレット加工をして所定径の円形鍔を得る発明を提案した本発明者は、円形鍔にローレット加工が元々施された軸部材に本発明を適用すれば、さらにその有用性が向上するであろうという考えに至った。
そこで、軸部材が、ドアウィンドを上下させるレギュレータハンドルに接続されるヘッド部と、該ヘッド部に連成された、当該ヘッド部の外径より径小な首部と、該首部に連成された、当該首部の外径より径大な円柱状主胴部と、該円柱状主胴部に連成された、当該円柱状主胴部の外径より径小な円柱状連成部と、該円柱状連成部に連成された、当該円柱状連成部の外径より径大なローレット付き円形鍔と、該ローレット付き円形鍔に連成された、当該ローレット付き円形鍔の外径より径小な円柱状中径軸部と、該円柱状中径軸部に連成された、当該円柱状中径軸部の外径より径小な円柱状細軸部とを夫々同心状に具備し、かつ円柱状細軸部が連成した円柱状中径軸部の端面が、軸方向に対して直角であるレギュレータシャフトであって、ヘッディング工程で、円柱状主胴部、円形鍔形成部、及び当該円形鍔形成部に同心状に連成し、かつ該円形鍔形成部の外径より径小な円柱状細軸部を形成し、かつ、円柱状細軸部が連成した円形鍔形成部の端面を、軸心に向かって上方傾斜する上方傾斜端面とすると共に、円形鍔転造工程で、円形鍔と円柱状細軸部との間の介装円柱部を、所定形状の円柱状中径軸部とする構成が提案される。
ここで、従来のレギュレータシャフトPは、図9に示されるように、ローレットが付加された円形鍔を形成するために、円形鍔となる部位aの前後を切削加工して不要部分sを削り取り、所要の円形鍔bを切り出すようにしていた。かかる構成は、切粉として切削廃棄される材料が多く、また切削加工は時間がかかり生産性が悪いという問題があった。一方、本発明は、転造加工により円形鍔を形成する構成であるため、切粉が生ずる問題や、生産性の問題を解消することが可能となる。また、ローレットを付加することにより円形鍔の最終形状を所要寸法とすることが可能となるため、要求される外径のローレット付き円形鍔を確実に得ることが可能となる。なお、ヘッディング工程で、円形鍔形成部の端面を予め上方傾斜端面とすることにより、円形鍔転造工程で円形鍔形成部が円柱状細軸部方向に塑性流動しても、加工後に、円柱状中径軸部の端面を軸心に対して直角とすることが可能となる。
本発明にかかる軸部材の製造方法は、円形鍔形成部を形成するヘッディング工程と、円形鍔を転造加工により形成する円形鍔転造工程と、円形鍔の周面に、転造加工によりローレットを付加するローレット付き円形鍔転造工程とを具備する構成としたため、円形鍔を形成した段階で外径が所要のものと異なっていても、その後のローレット付き円形鍔転造工程で、その外径を適宜修正可能となる優れた利点がある。また、切粉が生じたり加工時間がかかる切削加工の問題も解消でき、生産性の向上、生産コストの低減を実現できる優れた効果がある。
また、ヘッディング工程で、円形鍔形成部の端面を上方傾斜端面とする構成とした場合は、円形鍔形成部が円柱状細軸部方向に塑性流動しても、円形鍔転造工程終了時に、円柱状中径軸部の端面を軸心に対して直角とできる優れた効果がある。
また、軸部材をレギュレータシャフトとした場合は、切削加工により廃棄される材料の無駄を無くすことができ、生産性の向上及び生産コストの低減を実現できる優れた効果がある。また、所要外径のローレット付き円形鍔を確実に製造することが可能となる利点がある。
本発明の実施形態例を、レギュレータシャフト(軸部材)1を例にして説明する。
このレギュレータシャフト1は、車両用ドアウィンドを上下させるレギュレータハンドルX(図1参照)に接続され、このレギュレータハンドルXの回転軸となるものである。
このレギュレータシャフト1は、車両用ドアウィンドを上下させるレギュレータハンドルX(図1参照)に接続され、このレギュレータハンドルXの回転軸となるものである。
このレギュレータシャフト1は、図1に示されるように、レギュレータハンドルXの嵌合部Yに内嵌するヘッド部5と、ヘッド部5に連成された首部6と、首部6に連成された円柱状主胴部7と、円柱状主胴部7に連成された円柱状連成部8と、円柱状連成部8に連成されたローレット付き円形鍔10と、ローレット付き円形鍔10に連成された円柱状中径軸部9と、円柱状中径軸部9に連成された円柱状細軸部12とをそれぞれ同心状に具備している。
なお、本実施形態例にあっては、ヘッド部5の直径が11mm、首部6の直径が8.5mm、円柱状主胴部7の直径が13mm、円柱状連成部8の直径が8mm、ローレット付き円形鍔10の外径が11mm、円柱状中径軸部9の直径が9mm、円柱状細軸部12の直径が6mmである。さらに、全長が72.6mmである。また、素材としては、炭素鋼が10%〜40%である金属材料が用いられている。
また、レギュレータシャフト1は、上述のように軸方向に沿って径大部と径小部とが交互に形成された構成であって、径小部からはみ出した径大部の端面が、回転軸kに対して直角となっている。例えば、円柱状中径軸部9の端面22は、回転軸kに対して直角に形成されている。
次に、本発明にかかる、上記構成のレギュレータシャフト1の製造方法について説明する。
まず、上記材料からなる、所定径の円柱状棒材(図示省略)をヘッディング加工して、図2に示されるような、円柱状主胴部7と、この円柱状主胴部7に同心状に連成する円形鍔形成部30と、この円形鍔形成部30に同心状に連成する円柱状細軸部12とを少なくとも備えた第一中間体1aを得る。ここで、円柱状主胴部7は、完成品(図1参照)と同じ直径13mmとし、円柱状細軸部12は、直径6mmとしている。一方、第一中間体1aに固有の円形鍔形成部30は、直径9.5mmとしている。このように、かかる工程では、完成品であるレギュレータシャフト1(図1参照)を得る過程で、完成品には実際に現れない円形鍔形成部30を予め形成することを特徴としている。
まず、上記材料からなる、所定径の円柱状棒材(図示省略)をヘッディング加工して、図2に示されるような、円柱状主胴部7と、この円柱状主胴部7に同心状に連成する円形鍔形成部30と、この円形鍔形成部30に同心状に連成する円柱状細軸部12とを少なくとも備えた第一中間体1aを得る。ここで、円柱状主胴部7は、完成品(図1参照)と同じ直径13mmとし、円柱状細軸部12は、直径6mmとしている。一方、第一中間体1aに固有の円形鍔形成部30は、直径9.5mmとしている。このように、かかる工程では、完成品であるレギュレータシャフト1(図1参照)を得る過程で、完成品には実際に現れない円形鍔形成部30を予め形成することを特徴としている。
さらに、前記円形鍔形成部30の円柱状細軸部12側にある端面は、円形鍔形成部30の外周縁から軸心に向かって上方傾斜する上方傾斜端面30aとしている。かかる上方傾斜端面30aについては、後で詳述する。
なお、上述の、円柱状棒材をヘッディング加工して、円柱状主胴部7、円形鍔形成部30、及び円柱状細軸部12を形成する加工工程により、本発明にかかるヘッディング工程が構成される。なお、上記ヘッディング加工は、ダイ、及びヘッダを用いてなされる公知技術である。また、ヘッド部5及び首部6については、当該ヘッディング工程中に、又は当該工程の前後で適宜形成される。
次に、かかる第一中間体1aを転造加工して、前記円形鍔形成部30のほぼ中央に円形鍔20を形成する円形鍔転造工程を実行する。これにより、以下に述べる第二中間体1b(図6参照)が得られる。
まず、かかる工程で用いられる転造装置について簡単に説明する。
転造装置は、公知のものが好適に用いられ、図3に示される固定ダイス15,16と、移動ダイス15’,16’とを備えている。そして、両ダイス間に第一中間体1aが挟持され、そして、スライドラム(図示省略)に支持された移動ダイス15’,16’が移動して、第一中間体1aが当該ダイス間で転動することによりダイス面から摩擦力、圧縮力を受けて所定形状の第二中間体1bが得られる。なお、かかる際は、転動を円滑にする転造油が供給されることが一般的である。
転造装置は、公知のものが好適に用いられ、図3に示される固定ダイス15,16と、移動ダイス15’,16’とを備えている。そして、両ダイス間に第一中間体1aが挟持され、そして、スライドラム(図示省略)に支持された移動ダイス15’,16’が移動して、第一中間体1aが当該ダイス間で転動することによりダイス面から摩擦力、圧縮力を受けて所定形状の第二中間体1bが得られる。なお、かかる際は、転動を円滑にする転造油が供給されることが一般的である。
本実施形態例にあって、固定ダイス15,16は、図3に示されるように、鍔部形成用ダイス15と、これを支持する下段ダイス16とで構成されている。
前記鍔部形成用ダイス15のダイス面15aには、円形鍔形成部30に円形鍔20を形成するための凹凸がほぼ水平方向に沿ってスジ状に形成されている。また、形状を安定させるための安定領域15bも形成されている。
一方、下段ダイス16に係るダイス面16aの所定位置には、円柱状細軸部12の形状を整えるための凹凸がほぼ水平方向にスジ状に形成されている。
かかる構成にあって、図5に示されるように、まず第一中間体1aは、鍔部形成用ダイス15と下段ダイス16とで構成される固定ダイス15,16と、これに対応する移動ダイス15’,16’とに100kg/cm2以下の挟持圧で挟持されて、転造加工が開始される。そして、当該第一中間体1aが、ダイス面15a,16a上を転動するに伴って、円形鍔形成部30が塑性流動して、鍔部形成用ダイス15と下段ダイス16、及びこれに対峙する移動ダイス15’,16’との間に形成された所定凹部内に密着する。そして、円形鍔形成部30のほぼ中央に、図6に示されるような円形鍔20が同心状に形成される。ここで、この円形鍔20の直径は、ほぼ11mmとされる。また、この円形鍔20と円柱状主胴部7との間の小径部は、直径8mmとなるように成形されて、レギュレータシャフト1の円柱状連成部8とされる。さらに、円形鍔20と円柱状細軸部12との間に位置する介装円柱部9’は、直径9mmとなるように成形されて、レギュレータシャフト1の円柱状中径軸部9とされる。また、下段ダイス16のダイス面16aにより、直径が6mmである円柱状細軸部12が形成されることとなる。
なお、第一中間体1aに係る円形鍔形成部30の上方傾斜端面30a(図5参照)は、転造加工時に下方に(円柱状細軸部方向に)塑性流動するため、この円形鍔転造工程終了時には、回転軸kに対して直角である円柱状中径軸部9の端面22となる。したがって、前記上方傾斜端面30aは、塑性流動の方向や量を見越して、いわゆる「なかべこみ」を防止するために予め形成されるものである。
次に、第二中間体1bの円形鍔20にローレットを付加するローレット付き円形鍔転造工程が実行される。具体的には、第二中間体1bが、図3に示されるように、鍔部形成用ダイス15と下段ダイス16との直後に配設された、ローレットダイス17と支持ダイス18とで構成される固定ダイス17,18とこれに対応する移動ダイス17’,18’とに挟持されて転造加工される。このように、本実施形態例にかかる転造装置は、4種の固定ダイス15,16,17,18が組み合わされている。
ローレットダイス17は、平目ローレットを形成するためのものであって、そのダイス面17aには、図3,4に示されるように、ピッチが1.0mmで所定深さの平目ローレットを形成するための縦溝が水平方向へ連続状に形成されている。さらに詳述すると、当該ダイス面17aには、図4に示されるように、凸部25と凹部26とが交互に上記ピッチ間隔で形成されている。
また、ローレットダイス17は、支持ダイス18により支持されており、第二中間体1bが、両ダイス間を引き続き転動し、図7に示されるように、円形鍔20の周面が、ローレットダイス17のダイス面17aと接触し、図8に示されるような無数の凸部23及び凹部24が形成されて、平目ローレットが付加されたローレット付き円形鍔10が形成される。そして、所要のレギュレータシャフト1が得られる。
なお、このローレット付き円形鍔転造工程にあっては、第二中間体1bの円形鍔20の直径よりも径大な外径のローレット付き円形鍔10を形成することが可能となる。すなわち、円形鍔20の外径が多少所要寸法に満たなかったり、いびつな形状であったとしても、かかる工程でダイス間距離を変更しながらローレット加工をして径大させたりすることにより、上記不具合を解消して所要寸法とすることが可能となる。例えば、第二中間体1bを挟持する両ローレットダイス17,17’のダイス間距離を変更したり、ダイス面の凸部25高さ(又は凹部26深さ)を変更することにより、ローレットの凹部24を深く形成し、かつ凸部23を高く形成し、元の円形鍔20の外径を太らせ、所要寸法とすることが可能となる。
なお、これまでに述べた実施形態例は一例であって、少なくとも、所定外径の円柱状主胴部と、この円柱状主胴部の一端に連成された、当該円柱状主胴部の外径より径小な円柱状連成部と、この円柱状連成部に連成された、当該円柱状連成部の外径より径大な円形鍔とをそれぞれ同心状に備えた軸部材であれば適用することが可能である。
また、本発明の主旨を逸脱しない限り、様々な態様で実施でき、例えば、ローレット付き円形鍔転造工程では、平目ローレットだけでなく斜目ローレットを形成するようにしても勿論良い。
1 レギュレータシャフト(軸部材)
7 円柱状主胴部
8 円柱状連成部
9 円柱状中径軸部
9’介装円柱部
10 円形鍔
12 円柱状細軸部
20 円形鍔形成部
22 円柱状中径軸部の端面
23 凸部
24 凹部
30a 上方傾斜端面
7 円柱状主胴部
8 円柱状連成部
9 円柱状中径軸部
9’介装円柱部
10 円形鍔
12 円柱状細軸部
20 円形鍔形成部
22 円柱状中径軸部の端面
23 凸部
24 凹部
30a 上方傾斜端面
Claims (3)
- 少なくとも、
所定外径の円柱状主胴部と、
該円柱状主胴部の一端に連成された、当該円柱状主胴部の外径より径小な円柱状連成部と、
該円柱状連成部に連成された、当該円柱状連成部の外径より径大な円形鍔と
を夫々同心状に備えた軸部材の製造方法において、
金属製の円柱状棒材をヘッディング加工して、円柱状主胴部、及び当該円柱状主胴部に同心状に連成し、該円柱状主胴部の外径より径小な円形鍔形成部を形成するヘッディング工程と、
ヘッディング工程の後、円形鍔形成部に、当該円形鍔形成部の外径より径大な円形鍔を転造加工して同心状に形成すると共に、該円形鍔と円柱状主胴部との間の小径部を円柱状連成部とする円形鍔転造工程と、
円形鍔転造工程の後、前記円形鍔の周面に、無数の凹凸部を転造加工により形成してローレットを付加し、所定外径のローレット付き円形鍔を形成するローレット付き円形鍔転造工程と
を具備することを特徴とする軸部材の製造方法。 - 一端に円柱状連成部が連成するローレット付き円形鍔の他端に、当該ローレット付き円形鍔の外径より径小な円柱状中径軸部が同心状に連成され、かつ該円柱状中径軸部に、当該円柱状中径軸部の外径より径小な円柱状細軸部が同心状に連成し、かつ当該円柱状細軸部が連成した円柱状中径軸部の端面が、軸方向に対して直角である軸部材の製造方法であって、
ヘッディング工程で、円柱状主胴部、円形鍔形成部、及び当該円形鍔形成部に同心状に連成し、かつ該円形鍔形成部の外径より径小な円柱状細軸部を形成し、かつ、円柱状細軸部が連成する円形鍔形成部の端面を、軸心に向かって上方傾斜する上方傾斜端面とすると共に、
円形鍔転造工程で、円形鍔と円柱状細軸部との間の介装円柱部を、所定外径の円柱状中径軸部とすることを特徴とする請求項1記載の軸部材の製造方法。 - 軸部材が、
ドアウィンドを上下させるレギュレータハンドルに接続されるヘッド部と、
該ヘッド部に連成された、当該ヘッド部の外径より径小な首部と、
該首部に連成された、当該首部の外径より径大な円柱状主胴部と、
該円柱状主胴部に連成された、当該円柱状主胴部の外径より径小な円柱状連成部と、
該円柱状連成部に連成された、当該円柱状連成部の外径より径大なローレット付き円形鍔と、
該ローレット付き円形鍔に連成された、当該ローレット付き円形鍔の外径より径小な円柱状中径軸部と、
該円柱状中径軸部に連成された、当該円柱状中径軸部の外径より径小な円柱状細軸部と
を夫々同心状に具備し、かつ円柱状細軸部が連成した円柱状中径軸部の端面が、軸方向に対して直角であるレギュレータシャフトであって、
ヘッディング工程で、円柱状主胴部、円形鍔形成部、及び当該円形鍔形成部に同心状に連成し、かつ該円形鍔形成部の外径より径小な円柱状細軸部を形成し、かつ、円柱状細軸部が連成した円形鍔形成部の端面を、軸心に向かって上方傾斜する上方傾斜端面とすると共に、
円形鍔転造工程で、円形鍔と円柱状細軸部との間の介装円柱部を、所定形状の円柱状中径軸部とすることを特徴とする請求項1記載の軸部材の製造方法。
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