JP2006000492A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、一箇所からメダルが払い出されることによってメダル払出口付近でメダル25が積重することを防ぎ、メダル25が払い出される経路を確保することのできる遊技機を提供する。
【解決手段】 本発明は、ホッパー52から払い出されたメダル25を遊技機1外へ排出可能に形成されたキャンセルシュート100と、ホッパー52から払い出されたメダル25をいずれかの通路部に振り分ける振分部材103(又は、振分板105)とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数種類の図柄を変動表示及び停止表示する図柄表示手段を具備する遊技機に関する。
従来、複数種類の図柄が外周に付された複数(例えば、3個)のリールを具備する遊技機(以下において、パチスロ機)が知られている。このように構成されたパチスロ機においては、遊技者によってスタートレバーの操作が行われると、3個のリールの回転が開始されるのと同時に、当選役が決定される。また、3個の停止ボタンの操作が行われると、それぞれの停止ボタンに対応する3個のリールが停止される。ここで、3個のリールが、事前に決定された当選役に応じた図柄で停止されると、パチスロ機の下方に設けられた1つのメダル払出口よりメダルが払い出され、メダル受け皿に蓄積される(例えば、特許文献1)。
特開平11−033162号
しかしながら、メダル払出口は1つのみであるため、メダルが一箇所から全て払い出されることとなり、メダル払出口付近にメダルが積重し、メダル払出口が詰まってしまうという問題があった。これによって遊技者は、メダルが払い出される経路を確保するために頻繁にメダルをメダル受け皿内で均す必要があった。特に、通常よりも有利な当選役(例えば、ビッグボーナスであるBB等)が決定され、当該当選役に応じた図柄の組合せでリールが停止された場合には、通常の遊技状態から、通常よりも多量のメダルが払い出し可能とされる通常の遊技状態よりも遊技者にとって有利なBB遊技状態へ移行されるため、遊技者は通常の遊技状態である時よりも遊技に集中することとなるが、通常よりも多量のメダルが払い出されることによって通常よりも頻繁にメダルをメダル受け皿内で均す手間が生じていた。
そこで、本発明は上述の課題を解決すべくなされたものであり、一箇所からメダルが払い出されることによってメダル払出口付近でメダルが積重することを防ぎ、メダルが払い出される経路を確保することのできる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述課題を解決するために、複数種類の図柄を変動表示及び停止表示する図柄表示手段と、遊技者による操作に応じて単位遊技の開始を指令する信号を出力する遊技開始指令手段と、遊技開始指令手段から出力された信号に基づいて当選役を決定する当選役決定手段と、当選役決定手段において決定された当選役と図柄表示手段において停止表示された図柄の組合せとに基づいて、入賞か否かを判定する入賞判定手段と、入賞判定手段において入賞と判定された場合には、所定数の遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段とを備えた遊技機であって、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を遊技機外へ排出可能に形成された複数の通路部と、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体をいずれかの通路部に振り分ける振分部とを備えたことを特徴とする。
上記発明において、振分部は、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を一方の通路部へ誘導可能な第一の面と、該遊技媒体を他方の通路部へ誘導可能な第二の面とを備えてもよい。
また、上記発明において、振分部は、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を、一方の通路部へ誘導する第一の状態と、他方の通路部へ誘導する第二の状態とのいずれかに切替可能な切替部材と、切替部材を第一の状態又は第二の状態のいずれかの状態に切り替える切替部とを備えてもよい。
なお、上記発明において、入賞判定手段によって入賞と判定された場合には、遊技媒体払出手段から払い出される遊技媒体の払出数を所定数で割る遊技媒体数分割手段と、遊技媒体数分割手段において算出された算出数を所定の領域に記憶する算出数記憶手段と、通路部を遊技媒体が通過したことを検出したか否かを確認する検出確認手段と、検出確認手段において検出したと確認された場合には、通過した遊技媒体の通過枚数を計数する通過枚数計数手段とが備えられており、切替部は、算出数記憶手段に記憶された算出数と通過枚数計数手段において計数された数とが一致していると判定された場合には、切替部材を第一の状態又は第二の状態のいずれかの状態に切り替えてもよい。
なお、上記発明において、遊技状態が特定の遊技状態であるか否かを判定する遊技状態判定手段と、切替部は、遊技状態判定手段において特定の遊技状態であると判定された場合には、切替部材を第一の状態に切り替え、遊技状態判定手段において特定の遊技状態ではないと判定された場合には、切替部材を第二の状態に切り替えてもよい。
本発明によれば、一箇所からメダルが払い出されることによってメダル払出口付近でメダルが積重することを防ぎ、メダルが払い出される経路を確保することのできる遊技機を提供することができる。
[実施形態1]
以下において、本実施形態に係る遊技機の構成について説明する。
図1は、本実施形態における遊技機1の概観を示す斜視図である。遊技機1は、いわゆる「パチスロ機」である。この遊技機1は、コイン、メダル、遊技球又はトークン等の他、遊技者に付与された、若しくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
同図に示すように、遊技機1には、後述するリール3L、3C、3R等が収容されているキャビネット2aと、キャビネット2aに開閉可能に取り付けられている前面扉2bとが設けられている。
リール3L、3C、3Rの外周には、それぞれ複数種類の図柄(例えば、7の図柄やスイカの図柄)が付されている。また、リール3L、3C、3Rは、定速回転(例えば、80回転/分)で回転する。
前面扉2bの前面パネルには、表示窓4L、4C、4Rが設けられ、該表示窓4L、4C、4Rを介して、リール3L、3C、3Rに付された複数種類の図柄が遊技者によって視認可能となっている。例えば、図1においては、リール3Lに付されたスイカの図柄、Replayの図柄及び7の図柄が表示窓4Lを介して視認可能となっている。同様に、Replayの図柄、ベルの図柄及びチェリーの図柄が表示窓4Cを介して、スイカの図柄、ベルの図柄及び7の図柄が表示窓4Rを介して、それぞれ視認可能となっている。
また、表示窓4L、4C、4Rを介して視認可能なリール3L、3C、3Rに付された図柄は、横3本及び斜め2本の合計5本の入賞ラインを構成する。具体的には、表示窓4L、4C、4Rを介して視認可能な図柄は、リール3Lの上段からリール3Rの下段に向けてクロスダウンライン8a、リール3L、3C、3Rの上段にトップライン8b、リール3L、3C、3Rの中段にセンターライン8c、リール3L、3C、3Rの下段にボトムライン8d、リール3Lの下段からリール3Rの上段に向けてクロスアップライン8eを構成する。
また、表示窓4L、4C、4Rの左側には、センターライン8cが有効化されたことを点灯することによって示す1BETランプ9aと、センターライン8cに加えてトップライン8b及びボトムライン8dが有効化されたことを点灯することによって示す2BETランプ9bと、センターライン8c、トップライン8b及びボトムライン8dに加え、クロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが有効化されたことを点灯することによって示すMAX−BETランプ9cとが設けられている。以下において、有効化された入賞ラインを有効ラインと称する。
1BETランプ9a、2BETランプ9b及びMAX−BETランプ9cの下方には、3桁の7セグメントのLED(発光ダイオード)によって構成され、遊技機1に貯留(クレジット)されているメダルを表示するクレジット数表示部19、メダルの投入に代えて、遊技機1に貯留(クレジット)されているメダルを1枚賭けるための1BETボタン11、メダルを2枚賭けるための2BETボタン12、及び、メダルを3枚(最大枚数)賭けるためのMAX−BETボタン13が設けられている。
1BETボタン11、2BETボタン12及びMAX−BETボタン13の右側には、遊技状態に応じた演出内容等が表示される液晶表示装置5が設けられている。
ここで、遊技状態とは、ビッグボーナス(以下において、「BB」と略記する)が入賞することによって開始する遊技状態であるBB一般遊技状態、レギュラーボーナス(以下において、「RB」と略記する)が入賞することによって開始する遊技状態であるRB遊技状態、及び、BB一般遊技状態と該BB一般遊技状態においてRBが入賞することによって開始するRB遊技状態とを併せた遊技状態であるBB遊技状態等である。また、BBは、BBに係る図柄の組合せ(赤7−赤7−赤7)が有効ラインに揃うことによって入賞し、RBは、RBに係る図柄の組合せ(BAR−BAR−BAR)が有効ラインに揃うことによって入賞する。
液晶表示装置5の右側には、メダルを投入するためのメダル投入口22が設けられている。
1BETボタン11、2BETボタン12及びMAX−BETボタン13の下方には、単位遊技を開始するためのスタートレバー6、及び、遊技機1に貯留(クレジット)されているメダルを払い出すためのC/Pボタン14が設けられている。
ここで、単位遊技とは、遊技者によってスタートレバー6が操作されてから、後述する停止ボタン7L、7C、7Rが遊技者によって操作され、停止したリール3L、3C、3Rに付された図柄の組合せに基づいて、入賞か否かが判定されるまでの1ゲームである。
スタートレバー6及びC/Pボタン14の右側には、遊技者によって操作されたことに基づいて、リール3L、3C、3Rの回転をそれぞれ停止させるための停止ボタン7L、7C、7Rが設けられている。また、停止ボタン7L、7C、7Rは、それぞれ対応するリール3L、3C、3Rの回転を停止させることを指令する停止指令信号を出力するためのものである。
停止ボタン7L、7C、7Rの下方には、遊技者によってC/Pボタン14が操作されたことに基づいて、メダルが払い出されるメダル払出口15a、15b、及び、該メダル払出口15a、15bから払い出されたメダルが蓄積されるメダル受け皿16が設けられている。
表示窓4L、4C、4Rの上方には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル23、及び、遊技の進行に応じた効果音等を出力するスピーカ21L、21Rが設けられている。
図2は、本実施形態におけるキャンセルシュート100を示す斜視図である。
同図に示すように、キャンセルシュート100は、前面扉2bの裏面側の下方に備えられており、ホッパー52(図示せず、以下において省略)から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25が、メダル払出口15a、15bへ向けて通過する2つの通路を形成する。
キャンセルシュート100は、開口部101と、上部通路102と、振分部材103とを備える。
開口部101は、前面扉2bが閉められることによって、遊技機1の内部に設けられているホッパー52に形成された開口部と隣接する位置に備えられており、ホッパー52の開口部から出たメダル25がキャンセルシュート100の内部に入るための開口部である。
上部通路102は、キャンセルシュート100の上部に設けられており、遊技者によってメダル投入口22に投入され、C/Pボタン14が操作されたことに基づいて返却されるメダル25が通過するためのメダル投入口22から振分部材103までを形成する通路である。
振分部材103は、上部通路102の終端付近、且つ、開口部101と向かい合う位置に設けられており、ホッパー52から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25を、いずれかのメダル払出口15a、15bの方向へ振り分けるための部材である。(図3において詳述)
キャンセルシュート100を形成する2つの通路の下端は、メダル払出口15a、15bに繋がっている。キャンセルシュート100を通過したメダル25が、通過した通路に対応するメダル払出口15a又は15bから払い出され、前面扉2bの前面に設けられているメダル受け皿16に蓄積される。
図3は、本実施形態におけるキャンセルシュート100の内部に設けられた振分部材103を示す拡大図である。
図3(a)は、振分部材103の拡大正面図である。同図に示すように、振分部材103は、頂点103eと側面103a、103b、103c、103dからなる四角錐である。振分部材103の底面は、開口部101と略同じ大きさである。
ホッパー52から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25が振分部材103の側面103aに当たることによって、該メダル25は、図2に示すメダル払出口15aの方向へ誘導される。また、ホッパー52から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25が振分部材103の側面103bに当たることによって、該メダル25は、図2に示すメダル払出口15bの方向へ誘導される。
図3(b)は、図3(a)における点線Aの断面図である。同図に示すように、振分部材103は、前面扉2bの裏面側の開口部101と向かい合う位置に備えられている。キャンセルシュート100には、メダル25が通過するための通路を形成する空間が設けられている。
このような本発明によれば、キャンセルシュート100が2つの通路から形成され、それに伴ってメダル払出口も2つ設けられていることによって、払い出されるメダル25が2つのメダル払出口15a、15bに分散されるため、遊技機1は、メダル25がメダル受け皿16のメダル払出口付近に積重され、メダル払出口が詰ることを防ぐことができる。
また、振分部材103がキャンセルシュート100内に設けられていることによって、遊技機1は、メダル25を毎回同じ通路へ誘導するのではなく、振分部材103のメダル25が当たる位置に応じて2つの通路へ誘導することができる。
なお、遊技機1は、複数種類の図柄を変動表示及び停止表示する図柄表示手段(例えば、リール3L、3C、3R)と、遊技者による操作に応じて単位遊技の開始を指令する信号を出力する遊技開始指令手段(例えば、スタートレバー6)と、遊技開始指令手段から出力された信号に基づいて当選役を決定する当選役決定手段(例えば、ステップ11の確率抽選処理)と、当選役決定手段において決定された当選役と図柄表示手段において停止表示された図柄の組合せとに基づいて、入賞か否かを判定する入賞判定手段(例えば、ステップ24の入賞検索処理)と、入賞判定手段において入賞と判定された場合には、所定数の遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段(例えば、ホッパー52)とを備えた遊技機であって、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を遊技機外へ排出可能に形成された複数の通路部(例えば、キャンセルシュート100)と、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体をいずれかの通路部に振り分ける振分部(例えば、振分部材103、振分板105)とを備えている。
また、振分部は、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を一方の通路部へ誘導可能な第一の面(例えば、側面103a)と、該遊技媒体を他方の通路部へ誘導可能な第二の面(例えば、側面103b)とを備えてもよい。
なお、1回の単位遊技は、例えば次のうちのいずれかを適用してもよい。(A)スタートレバー6に対する遊技者からの操作に基づいた入力信号が出力されてから遊技結果が表示されるまで、(B)スタートレバー6が遊技者によって操作されてから決定された当選役に基づいて図柄表示手段が停止されるまで、(C)スタートレバー6が遊技者によって操作されてから液晶表示装置5に遊技状態に応じた演出内容等が表示されるまで、(D)1BETボタン11、2BETボタン12、MAX−BETボタン13が遊技者によって操作されたこと、又はメダル25が遊技者によって投入されたこと等に基づいて遊技機1が遊技開始指令信号を出力するように構成された場合に、1BETボタン11、2BETボタン12、MAX−BETボタン13が遊技者によって操作され、又はメダル25が投入されてから決定された当選役に基づいて図柄表示手段が停止されるまで、(E)1BETボタン11、2BETボタン12、MAX−BETボタン13が遊技者によって操作されたこと、又はメダル25が遊技者によって投入されたこと等に基づいて遊技機1が遊技開始指令信号を出力するように構成された場合に、1BETボタン11、2BETボタン12、MAX−BETボタン13が遊技者によって操作され、又はメダル25が投入されてから液晶表示装置5に遊技状態に応じた演出内容等が表示されるまで等が1回の単位遊技として適用してもよい。また、複数の単位遊技は、連続的又は間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
なお、本実施形態において、キャンセルシュート100は、2つの通路から形成されているとして説明しているが、2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。
なお、本実施形態において、振分部材103は、頂点103eと側面103a、103b、103c、103dからなる四角錐であるとして説明しているが、これに限定されるものではなく、半円状の部材であってもよい。
[実施形態2]
第1実施形態においては、キャンセルシュート100内に設けられた振分部材103にメダル25が当たることによって、メダル払出口15a、15bに対応するいずれかの通路に振り分けていたが、本実施形態においては、モータが駆動することによって一方の通路を塞ぐ振分板105が用いられている点で第1実施形態とは異なる。本実施形態では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、重複する点についての説明は省略する。
図4は、本実施形態におけるキャンセルシュート100を示す斜視図である。
本実施形態におけるキャンセルシュート100は、振分板105と、振分板モータ104と、メダル通過センサ107とを備える。
振分板105は、キャンセルシュート100を形成する2つの通路の上端に設けられ、いずれかの通路を塞ぐことによって、ホッパー52から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25を、メダル払出口15a又は15bのいずれかの方向に振り分けるための部材である。
振分板モータ104は、振分板105付近に設けられ、該振分板モータ104が駆動することによって、振分板105を回転させるためのモータである。また、振分板モータ104は、回転軸104aを備えている。回転軸104aは、振分板モータ104を駆動する軸を構成するものであり、振分板105の一端に固定されている。
すなわち、振分板モータ104が駆動することによって回転軸104aが回転し、それに伴って振分板105が回転する。
メダル通過センサ107は、キャンセルシュート100の内部側面、且つ、開口部101及び上部通路102の付近に設けられ、ホッパー52から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25がキャンセルシュート100の内部に入ったことを検出するためのセンサである。
図5は、本実施形態における遊技機1の主制御回路60を示すブロック図である。
同図に示すように、主制御回路60は、マイクロコンピュータ30と、所定の乱数値を抽出(サンプリング)するための回路とによって構成されている。
マイクロコンピュータ30は、メインCPU31と、プログラムROM32と、制御RAM33と、I/Oポート38とによって構成されている。
メインCPU31は、プログラムROM32に記憶されているプログラムに基づいて、後述するメイン処理(図6及び図7)における各処理を行う。
プログラムROM32は、メインCPU31の処理に係るプログラムを記憶している。
制御RAM33は、メインCPU31の処理に係る制御データを記憶し、バックアップ機能を有している。
I/Oポート38は、各回路(リール位置検出回路42、リール停止信号回路43及び払出完了信号発生回路53)及び各スイッチ(スタートスイッチ6S、投入メダルセンサ22S、BETスイッチ11S、12S、13S及びC/Pスイッチ14S)からの各種入力信号を受信するとともに、マイクロコンピュータ30によって制御されるアクチュエータ(ステッピングモータ49L、49C、49R及びホッパー52)に対して各種出力信号を出力するインターフェースである。また、I/Oポート38は、後述する副制御回路80・90(図示せず、以下において省略)と主制御回路60との間における通信を行う副制御回路通信ポート54に対して各種信号を送信するインターフェースでもある。
所定の乱数値を抽出するための回路は、基準となるクロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、所定範囲の乱数を発生する乱数発生器36と、乱数発生器36が発生する乱数の中から1の乱数値を発生するサンプリング回路37とによって構成されている。
マイクロコンピュータ30には、該マイクロコンピュータ30によって制御されるステッピングモータ49L、49C、49Rを駆動するモータ駆動回路41、及び、該マイクロコンピュータ30によって制御されるホッパー52を駆動するホッパー駆動回路51と、該マイクロコンピュータ30によって制御される振分板モータ104を駆動する振分板モータ駆動回路106が接続されている。ここで、ステッピングモータ49L、49C、49Rは、リール3L、3C、3Rを回転させるものであり、振分板モータ104は、振分板105を回転させるものである。また、ホッパー52は、当選役に係る図柄の組合せが有効ラインに揃うことによってメダル25を払い出すものであり、該ホッパー52には、払い出されたメダル25を検出するメダル検出部52Sが併設されている。
また、マイクロコンピュータ30には、リール位置検出回路42と、リール停止信号回路43と、スタートスイッチ6Sと、投入メダルセンサ22Sと、BETスイッチ11S、12S、13Sと、C/Pスイッチ14Sと、メダル通過センサ107Sと、払出完了信号発生回路53と、副制御回路通信ポート54とが接続されている。
リール位置検出回路42は、リール3L、3C、3Rが回転している際に所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄を検出する。具体的には、リール位置検出回路42は、ステッピングモータ49L、49C、49Rのそれぞれに供給される駆動パルスの数を計数し、計数した駆動パルスの数を制御RAM33に格納する。また、リール位置検出回路42は、リール3L、3C、3Rにそれぞれ設けられた遮蔽板(図示せず)を検出するフォトセンサ(図示せず)からの入力信号をリールが1回転する毎に受信し、該入力信号を受信すると、制御RAM33に格納された駆動パルスの数をリセットする。すなわち、リール位置検出回路42は、制御RAM33に格納された駆動パルスの数に基づいて、所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄を検出する。また、制御RAM33に格納された駆動パルスの数が、リールが1回転する毎にリセットされるため、駆動パルスの数と所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄との対応付けにズレが生じたとしても、そのズレは、1回転毎に解消される。
リール停止信号回路43は、停止ボタン7L、7C、7Rが遊技者によって操作されたことに基づいて、停止ボタン7L、7C、7Rにそれぞれ対応するリール3L、3C、3Rを停止させることを指令する停止指令信号をマイクロコンピュータ30に入力する。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6が遊技者によって操作されたことに基づいて、単位遊技を開始するための遊技開始指令信号をマイクロコンピュータ30に入力する。
投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダル25を検出し、メダル25が投入されたことを示す信号をマイクロコンピュータ30に入力する。
C/Pスイッチ14Sは、C/Pボタン14が遊技者によって操作されたことに基づいて、遊技機1に貯留(クレジット)されているメダル25を払い出すための信号をマイクロコンピュータ30に入力する。
メダル通過センサ107Sは、ホッパー52から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25を検出し、メダル25が通過したことを示す信号をマイクロコンピュータ30に入力する。
払出完了信号発生回路53は、メダル検出部52Sによって検出されたメダル25の枚数(実際に払い出されたメダル25の枚数)が、払い出すように指示された枚数となると、メダル25の払い出しが完了したことを示す信号を発生してマイクロコンピュータ30に入力する。
副制御回路通信ポート54は、マイクロコンピュータ30から出力されたコマンドを副制御回路80・90に送信する。なお、マイクロコンピュータ30から出力されるコマンドは、該コマンドの種類を示すデータ(7ビット長)と、該コマンドの内容を示すデータ(8ビット長または24ビット長)とによって構成されている。
以下において、本実施形態における遊技機1の動作について、図面を参照しながら説明する。
図6及び図7は、本実施形態におけるメイン処理を示すフロー図である。
ステップ1において、メインCPU31は、制御RAM33に記憶されているデータや通信データ等を初期化する。
ステップ2において、メインCPU31は、前回のゲームで使用されたパラメータ等を制御RAM33の所定の領域から消去するとともに、今回のゲームで使用するパラメータ等を制御RAM33の所定の領域に書き込む。
ステップ3において、メインCPU31は、前回のゲームが終了した時(全リール(リール3L、3C、3R)が停止した時)から30秒経過したか否かを確認する。また、メインCPU31は、前回のゲームが終了した時から30秒経過した場合には、ステップ4の処理に移り、前回のゲームが終了した時から30秒経過していない場合には、ステップ5の処理に移る。
ステップ4において、メインCPU31は、デモ画像を液晶表示装置5に表示するように指示するデモ表示コマンドを副制御回路80・90に送信する。
ステップ5において、メインCPU31は、前回のゲームにおいてReplayが入賞した場合に発生する自動投入要求があるか否かを確認する。また、メインCPU31は、自動投入要求がある場合には、ステップ6の処理に移り、自動投入要求がない場合には、ステップ7の処理に移る。
ステップ6において、メインCPU31は、自動投入要求に応じたメダル25を自動投入する。
ステップ7において、メインCPU31は、メダル25が投入されたか否か(すなわち、1BETボタン11、2BETボタン12、MAX−BETボタン13に対する遊技者からの操作に基づいたBETスイッチ11S、12S、13Sからの入力信号があるか否か)を確認する。また、メインCPU31は、メダル25が投入された場合には、メダル25が投入されたことを示すメダル投入コマンドを副制御回路80・90に送信するとともに、ステップ8の処理に移り、メダル25が投入されていない場合には、ステップ3の処理に戻る。
ステップ8において、メインCPU31は、スタートレバー6に対する遊技者からの操作に基づいたスタートスイッチ6Sからの入力信号があるか否かを確認する。また、メインCPU31は、スタートレバー6に対する遊技者からの操作に基づいたスタートスイッチ6Sからの入力信号がある場合には、ステップ9の処理に移り、スタートレバー6に対する遊技者からの操作に基づいたスタートスイッチ6Sからの入力信号がない場合には、再度ステップ8の処理を行う。
ステップ9において、メインCPU31は、乱数発生器36によって発生した乱数をサンプリング回路37によって抽出する。
ステップ10において、メインCPU31は、遊技状態監視処理を行う。
ステップ11において、メインCPU31は、確率抽選処理を行う。具体的には、メインCPU31は、プログラムROM32に記憶されている遊技状態に応じた確率抽選テーブルを参照して、ステップ9で抽出した乱数に基づいて当選役を決定する。
ステップ12において、メインCPU31は、ゲームが開始されることを示す遊技開始コマンドを副制御回路80・90に送信する。
ステップ13において、メインCPU31は、前回のゲームを開始してから4.1秒が経過しているか否かを確認する。また、メインCPU31は、前回のゲームを開始してから4.1秒が経過している場合には、ステップ15の処理に移り、前回のゲームを開始してから4.1秒が経過していない場合には、ステップ14の処理に移る。
ステップ14において、メインCPU31は、ゲーム開始待ち時間を消化する。具体的には、メインCPU31は、ゲームを開始するための遊技者による所定の操作に応じた入力を無効とする。
ステップ15において、メインCPU31は、1ゲーム監視用タイマをセットする。なお、1ゲーム監視用タイマとは、各ゲームにおける経過時間を監視するタイマであり、停止ボタン7L、7C、7Rに対する遊技者からの操作によらずに、リール3L、3C、3Rの回転を自動的に停止するための自動停止タイマを含むものである。
ステップ16において、メインCPU31は、リールの回転処理を行う。具体的には、メインCPU31は、モータ駆動回路41を制御することによってリール3L、3C、3Rを回転させる。
ステップ17において、メインCPU31は、リール3L、3C、3Rの回転の停止を許可するリール停止許可コマンドを送信する。すなわち、メインCPU31は、停止ボタン7L、7C、7Rに対する遊技者からの操作に基づいて入力を有効化する。
ステップ18において、メインCPU31は、停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかに対して遊技者からの操作が行われたか否かを確認する。具体的には、メインCPU31は、リール停止信号回路43からの停止指令信号に基づいて、停止ボタン7L、7C、7Rがオンされたか否かを確認する。また、メインCPU31は、停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかに対して遊技者からの操作が行われた場合には、ステップ20の処理に移り、停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかに対して遊技者からの操作が行われていない場合には、ステップ19の処理に移る。
ステップ19において、メインCPU31は、自動停止タイマの値が0か否か(すなわち、リール3L、3C、3Rの回転を自動的に停止するか否か)を確認する。また、メインCPU31は、自動停止タイマの値が0である場合には、ステップ20の処理に移り、自動停止タイマの値が0ではない場合には、ステップ18の処理に戻る。
ステップ20において、メインCPU31は、ステップ11で決定した当選役及びリール停止信号回路43からの停止指令信号が入力されたタイミング(停止ボタン7L、7C、7Rが操作されたタイミング)に基づいて、滑りコマ数を決定する。なお、この滑りコマ数は、リール停止信号回路43からの停止指令信号が入力されてから実際にリール3L、3C、3Rの回転を停止させるまでに、所定数(例えば、4コマ)を上限として移動させる図柄の数である。すなわち、当選役に係る図柄が0コマから4コマの範囲内にあるタイミングで停止ボタン7L、7C、7Rが操作された場合には、当選役に係る図柄を揃えることができる可能性があるが、当選役に係る図柄が0コマから4コマの範囲内にないタイミングで停止ボタン7L、7C、7Rが操作された場合には、当選役に係る図柄を揃えることができない。
ステップ21において、メインCPU31は、ステップ20で決定した滑りコマ数分だけ停止操作されたリールを回転させて、該リールを停止させるとともに、停止させたリールに係る情報(所定の入賞ライン(例えば、センターライン8c)上の図柄に係る図柄番号、停止させたリールの識別子(停止リール識別子)、リールが回転中であるか否かを示すリール回転識別子(左、中又は右のいずれか)等)を示す回胴停止コマンドを副制御回路80・90に送信する。
ステップ22において、メインCPU31は、全リールが停止したか否かを確認する。また、メインCPU31は、全リールが停止した場合には、ステップ23の処理に移り、全リールが停止していない場合には、ステップ18の処理に移る。
ステップ23において、メインCPU31は、全リールが停止したことを示す全リール停止コマンドを副制御回路80・90に送信する。
ステップ24において、メインCPU31は、入賞検索処理を行う。具体的には、メインCPU31は、有効ラインに当選役に係る図柄の組合せが揃っているか否かを確認する。また、メインCPU31は、有効ラインに揃った図柄の組合せに対応する入賞役を特定する入賞フラグをセットする。
ステップ25において、メインCPU31は、ステップ24でセットした入賞フラグが正常であるか否かを確認する。また、メインCPU31は、ステップ24でセットした入賞フラグが正常である場合には、ステップ27の処理に移り、ステップ24でセットした入賞フラグが正常ではない場合には、ステップ26の処理に移る。
ステップ26において、メインCPU31は、入賞フラグが正常ではないことを示すイリーガルエラーを表示する。
ステップ27において、メインCPU31は、入賞フラグによって特定される入賞役、該入賞役に係る図柄の組合せが揃った入賞ライン(有効ラインに限る)等を示す入賞コマンド(24ビットのパラメータ)を副制御回路80・90に送信する。例えば、リール3Lの上段にベルの図柄、リール3Cの中段にベルの図柄、リール3Rの下段にベルの図柄が揃った場合には、メインCPU31は、ベルの役及びクロスダウン8aを特定する入賞コマンドを副制御回路80・90に送信する。
ステップ28において、メインCPU31は、入賞フラグによって特定される入賞役がBB又はRBであるか否かを確認する。また、メインCPU31は、入賞フラグによって特定される入賞役がBB又はRBである場合には、ステップ29の処理に移り、入賞フラグによって特定される入賞役がBB又はRBではない場合には、ステップ30の処理に移る。
ステップ29において、メインCPU31は、持越役としてセットされていたBB又はRBをクリアする。
ここで、持越役とは、BB又はRBが当選役として決定された後、実際にBB又はRBが入賞するまでの間、当選役として持ち越される役である。すなわち、持越役は、BB又はRBのみである。
ステップ30において、メインCPU31は、入賞役に応じた枚数のメダル25を配当として払い出す。具体的には、メインCPU31は、クレジットで遊技が行われている場合には、入賞役に応じたメダル25の枚数分、クレジット数表示部19に表示されたメダル25の枚数を増加させ、メダル投入口22に投入されたメダル25によって遊技が行われている場合には、入賞役に応じた枚数のメダル25をメダル払出口15a、15bから払い出す。なお、ここでメダル25が払い出される際に、後述するメダル振分処理2又はメダル振分処理3が行われる。
ステップ31において、メインCPU31は、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを確認する。また、メインCPU31は、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態である場合には、ステップ32の処理に移り、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態ではない場合には、次のゲームに備えてステップ2の処理に移る。
ステップ32において、メインCPU31は、BB一般遊技状態のゲーム回数、BB一般遊技状態におけるRB遊技状態が発生した回数、RB遊技状態におけるゲーム数、RB遊技状態における入賞回数等のチェック処理を行う。また、メインCPU31は、BB一般遊技状態とRB遊技状態との間における遊技状態の移行(セット)を行う。
ステップ33において、メインCPU31は、ステップ32におけるチェック処理の結果に基づいて、BB遊技状態又はRB遊技状態を終了するか否かを確認する。具体的には、メインCPU31は、「BB」が入賞した後には、3回行うことのできるRB遊技状態のうち、3回目のRB遊技状態におけるJACゲーム(例えば、Replay−Replay−Replayが入賞ラインに揃うことによって入賞)の入賞回数が8回、又は3回目のRB遊技状態におけるゲーム回数が12回であるか、又は、BB一般遊技状態におけるゲーム回数が30回であるか否かを確認する。また、「RB」が入賞した後には、メインCPU31は、「RB遊技状態」におけるJACゲームの入賞回数が8回、又は、「RB遊技状態」におけるゲーム回数が12回であるか否かを確認する。また、メインCPU31は、ステップ32におけるチェック処理の結果に基づいて、BB遊技状態又はRB遊技状態を終了する場合には、ステップ34の処理に移り、ステップ32におけるチェック処理に基づいて、BB遊技状態又はRB遊技状態を終了しない場合には、次のゲームに備えてステップ2の処理に戻る。
ステップ34において、メインCPU31は、BB遊技状態又はRB遊技状態において使用されたパラメータ等を制御RAM33から削除する。また、メインCPU31は、終了する遊技状態に応じて、BB遊技状態の終了を示すBB終了コマンド又はRB遊技状態の終了を示すRB終了コマンドを副制御回路80・90に送信する。
以上説明したように、メインCPU31は、ステップ2からステップ34の処理を1回のゲームにおける処理として行い、これらの処理が終了すると、次のゲームに備えて再びステップ2の処理に戻る。
図8は、本実施形態におけるメダル振分処理1を示すフロー図である。このメダル振分処理1は、2ms毎にメイン処理に割り込む。
ステップ61において、メインCPU31は、メダル通過センサ107からの入力信号があるか否かを確認する。また、メインCPU31は、メダル通過センサ107からの入力信号がある場合には、ステップ62の処理に移り、メダル通過センサ107からの入力信号がない場合には、メダル振分処理1を終了する。
ステップ62において、メインCPU31は、通過枚数に1を足し、現段階での通過枚数を算出する。通過枚数とは、メダル通過センサ107付近を通過したメダル25の枚数である。
ステップ63において、メインCPU31は、通過枚数が基準値と等しいか否かを確認する。基準値とは、振分板105を回転させるタイミングを示す基準となる数値であり、予めプログラムROM32に記憶されている。また、メインCPU31は、通過枚数が基準値と等しい場合には、ステップ64の処理に移り、通過枚数が基準値と等しくない場合には、メダル振分処理1を終了する。
ステップ64において、メインCPU31は、振分板駆動処理を行う。具体的には、メインCPU31は、振分板モータ駆動回路106に対して振分板105を回転するよう指令を出し、該指令を受けた振分板モータ駆動回路106が振分板モータ104を駆動し、該振分板モータ104の一端に設けられている回転軸104aが回転することに伴って振分板105が回転する。ここで、例えば、基準値が5としてプログラムROM32に記憶されている場合には、メインCPU31は、ホッパー52から出たメダル25及びメダル投入口22から返却されたメダル25が5枚キャンセルシュート100の内部に入ったことを検出し、振分板モータ駆動回路106に対して振分板105を回転するよう指令を出す。そして、該指令を受けた振分板モータ駆動回路106が振分板モータ104を駆動し、該振分板モータ104の一端に設けられている回転軸104aが回転することに伴って振分板105が回転する。
ステップ65において、メインCPU31は、通過枚数をクリアする。
このような本発明によれば、振分板105と振分板モータ104が設けられていることによって、一定枚数のメダル25が払い出される毎に振分板モータ104を駆動させ、振分板105を回転させることができるため、遊技機1は、メダル払出口15a、15bから同量のメダル25を払い出し、メダル受け皿16内にほぼ均等にメダル25を蓄積させることができる。
なお、振分部は、遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を、一方の通路部へ誘導する第一の状態と、他方の通路部へ誘導する第二の状態とのいずれかに切替可能な切替部材(例えば、振分板105)と、第一の状態又は第二の状態のいずれかの状態に切り替える切替部(例えば、振分板モータ104、メインCPU31)とを備えてもよい。
(変更例1)
以下において、遊技機1の動作についての変更例を説明する。
なお、以下において説明する遊技機1の動作は、図4のキャンセルシュート100の動作を示すものである。
図9は、本実施形態におけるメダル振分処理2を示すフロー図である。このメダル振分処理2は、図7のステップ30の後に行われる。
同図は、図8のメダル振分処理1を示すフロー図と異なり、入賞役に対応するメダル25の払出枚数の半分ずつが、それぞれのメダル払出口15a、15bに対応する通路に振り分けられる。なお、同図のステップ94乃至ステップ98は図8と重複するため、ステップ91乃至ステップ93のみ説明する。
ステップ91において、メインCPU31は、入賞フラグがセットされたか否かを確認する。具体的には、メインCPU31は、図7のステップ24の入賞検索処理において、入賞フラグがセットされたか否かを確認する。また、メインCPU31は、入賞フラグがセットされた場合には、ステップ92の処理に移り、入賞フラグがセットされていない場合には、メダル振分処理2を終了する。
ステップ92において、メインCPU31は、払出枚数を2で割る。具体的には、メインCPU31は、図7のステップ24においてセットされた入賞フラグに基づいて、払い出されるメダル25の枚数を確認し、該枚数を2で割る。例えば、有効ラインに揃った図柄の組合せがベル−ベル−ベルの場合には、メダル25の払出枚数が8枚であるため、8を2で割った4が算出される。
ステップ93において、メインCPU31は、払出枚数を2で割った数を基準値として制御RAM33に記憶する。具体的には、メインCPU31は、ステップ92で算出した数値を制御RAM33に、基準値として記憶する。
なお、ステップ94からステップ98は、図8のステップ61からステップ65と同一であるため、説明は省略する。
このような本発明によれば、遊技媒体数分割手段よって払出枚数が2分割され、2つのメダル払出口15a、15bからほぼ同じ数のメダル25が払い出されるため、遊技機1は、メダル受け皿16内にほぼ均等にメダル25を蓄積させることができ、遊技者がメダル25をメダル受け皿16内で均す手間を軽減させることができる。
なお、メインCPU31は、入賞判定手段によって入賞と判定された場合には、遊技媒体払出手段から払い出される遊技媒体の払出数を所定数で割る遊技媒体数分割手段と、遊技媒体数分割手段において算出された算出数を所定の領域に記憶する算出数記憶手段と、通路部を遊技媒体が通過したことを検出したか否かを確認する検出確認手段と、検出確認手段において検出したと確認された場合には、通過した遊技媒体の通過枚数を計数する通過枚数計数手段とを構成し、切替部は、算出数記憶手段に記憶された算出数と通過枚数計数手段において計数された数とが一致していると判定された場合には、切替部材を第一の状態又は第二の状態のいずれかの状態に切り替える。
ここで、所定数とは、メダル払出口の数である。また、ここで、所定の領域とは、制御RAM33である。
なお、本実施形態において、遊技媒体数分割手段は、払い出されるメダル25を2で割るとして説明しているが、これに限定されるものではなく、メダル払出口が3つであれば3で割ってもよく、メダル払出口の数と同じであることが好ましい。
(変更例2)
以下において、遊技機1の動作についての変更例を説明する。
なお、以下において説明する遊技機1の動作は、図4のキャンセルシュート100の動作を示すものである。
図10は、本実施形態におけるメダル振分処理3を示すフロー図である。このメダル振分処理3は、図9と同様、図7のステップ30の後に行われる。
同図は、図8のメダル振分処理1を示すフロー図とは異なり、メダル25を遊技状態に応じてメダル払出口15a、15bのいずれかに対応する通路に振り分ける。
ステップ101において、メインCPU31は、図6のステップ10においてセットされた遊技状態がBB又はRBであるか否かを確認する。また、メインCPU31は、遊技状態がBB又はRBである場合には、ステップ102の処理に移り、遊技状態がBB又はRBではない場合には、ステップ103の処理に移る。
ステップ102において、メインCPU31は、振分板105を右へ回転させる。具体的には、メインCPU31は、振分板モータ駆動回路106に対して振分板105を回転するよう指令を出し、該指令を受けた振分板モータ駆動回路106が振分板モータ104を駆動し、該振分板モータ104の一端に設けられている回転軸104aが回転することに伴って振分板105を右へ回転させ、図4におけるメダル払出口15bからメダル25が払い出されるようにする。
ステップ103において、メインCPU31は、振分板105を左へ回転させる。具体的には、メインCPU31は、振分板モータ駆動回路106に対して振分板105を回転するよう指令を出し、該指令を受けた振分板モータ駆動回路106が振分板モータ104を駆動し、該振分板モータ104の一端に設けられている回転軸104aが回転することに伴って振分板105を左へ回転させ、図4におけるメダル払出口15aからメダル25が払い出されるようにする。
このような本発明によれば、遊技状態確認手段によって遊技状態が確認され、確認された遊技状態に応じてメダル払出口15a又は15bのいずれかのメダル払出口を選択するため、遊技機1は、現在の遊技状態を遊技者に報知することができ、それによって遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態に係るメインCPU31は、遊技状態が特定の遊技状態であるか否かを判定する遊技状態判定手段を構成する。
また、メインCPU31は、遊技状態判定手段において特定の遊技状態であると判定された場合には、切替部材を第一の状態に切り替え、遊技状態判定手段において特定の遊技状態ではないと判定された場合には、切替部材を第二の状態に切り替える切替部を構成する。
ここで、特定の遊技状態とは、BB遊技状態又はRB遊技状態である。また、ここで、第一の状態とは右であり、第二の状態とは左である。
なお、本実施形態において、遊技状態がBB(又はRB)遊技状態である場合には、振分板105を右へ回転し、遊技状態がBB(又はRB)遊技状態ではない場合には、振分板105を左へ回転するとして説明しているが、これに限定されるものではなく、遊技状態がBB(又はRB)遊技状態である場合には振分板105を左へ回転し、遊技状態がBB(又はRB)遊技状態ではない場合には振分板105を右へ回転してもよい。
なお、このメダル振分処理3は、図7のステップ30の後に行われるとして説明しているが、これに限定されるものではなく、2ms毎にメイン処理に割り込んでもよい。
本実施形態における遊技機1の概観を示す斜視図である。 本実施形態におけるキャンセルシュート100を示す斜視図である。 本実施形態における振分部材103を示す図である。 本実施形態におけるキャンセルシュート100を示す斜視図である。 本実施形態における遊技機1の主制御回路60を示すブロック図である。 本実施形態におけるメイン処理を示すフロー図である。 本実施形態におけるメイン処理を示すフロー図である。 本実施形態におけるメダル振分処理1を示すフロー図である。 本実施形態におけるメダル振分処理2を示すフロー図である。 本実施形態におけるメダル振分処理3を示すフロー図である。
符号の説明
1…遊技機、2a…キャビネット、2b…前面扉、3L、3C、3R…リール、4L、4C、4R…表示窓、5…液晶表示装置、6…スタートレバー、6S…スタートスイッチ、7L、7C、7R…停止ボタン、8a…クロスダウンライン、8b…トップライン、8c…センターライン、8d…ボトムライン、8e…クロスアップライン、9a…1BETランプ、9b…2BETランプ、9c…MAX−BETランプ、11…1BETボタン、11S、12S、13S…BETスイッチ、12…2BETボタン、13MAX−BETボタン、14…C/Pボタン、14S…C/Pスイッチ、15a、15b…メダル払出口、16…メダル受け皿、19…クレジット数表示部、21L、21R…スピーカ、22…メダル投入口、22S…メダル投入センサ、23…配当表パネル、25…メダル、30…マイクロコンピュータ、31…メインCPU、32…プログラムROM、33…制御RAM、34…クロックパルス発生回路、35…分周器、36…乱数発生器、37…サンプリング回路、38…I/Oポート、41…モータ駆動回路、42…リール位置検出回路、43…リール停止信号回路、49L、49C、49R…ステッピングモータ、51…ホッパー駆動回路、52…ホッパー、52S…メダル検出部、53…払出完了信号発生回路、54…副制御回路通信ポート、60…主制御回路、100…キャンセルシュート、101…開口部、102…上部通路、103…振分部材、103a、103b、103c、103d…側面、103e…頂点、104…振分板モータ、104a…回転軸、105…振分板、106…振分板モータ駆動回路、107、107S…メダル通過センサ

Claims (3)

  1. 複数種類の図柄を変動表示及び停止表示する図柄表示手段と、
    遊技者による操作に応じて単位遊技の開始を指令する信号を出力する遊技開始指令手段と、
    前記遊技開始指令手段から出力された信号に基づいて当選役を決定する当選役決定手段と、
    前記当選役決定手段において決定された当選役と前記図柄表示手段において停止表示された前記図柄の組合せとに基づいて、入賞か否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段において入賞と判定された場合には、所定数の遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段とを備えた遊技機であって、
    前記遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を遊技機外へ排出可能に形成された複数の通路部と、
    前記遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体をいずれかの通路部に振り分ける振分部とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記振分部は、前記遊技媒体払出手段から払い出された遊技媒体を一方の通路部へ誘導可能な第一の面と、該遊技媒体を他方の通路部へ誘導可能な第二の面とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記振分部は、
    前記遊技媒体払出手段から払い出された前記遊技媒体を、一方の通路部へ誘導する第一の状態と、他方の通路部へ誘導する第二の状態とのいずれかに切替可能な切替部材と、
    前記切替部材を前記第一の状態又は前記第二の状態のいずれかの状態に切り替える切替部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

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