JP2006000489A - 可撤式の矯正装置 - Google Patents

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【課題】歯に対する把持力を高め、また、容易に着脱できるようにするとともに、装着感の優れた可撤式の矯正装置を提供することを目的とする。
【解決手段】歯の内側、咬み合わせ面、外側を覆う歯被覆部4を有する樹脂ブロック2と、この樹脂ブロック2における歯の内側部42及び外側部40に設けられる金属線6と、口腔内の対向する位置に設けられる複数の樹脂ブロック2の幅を調整する幅調整機構3とを設ける。そして、この歯被覆部4によって歯の把持力を高めるとともに、その外側部40及び内側部42にも金属線6を埋設させて、より把持力を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者自身で取り付けや取り外しをすることができる矯正装置に関するものであり、より詳しくは、歯の把持力を高めるとともに、取り付けや取り外しを容易に行えるようにした矯正装置に関するものである。
一般に、歯を矯正治療する装置には、大きく分けて2種類存在する。まず、一種類目は可撤式の矯正装置であり、他方は固定式の矯正装置である。このうち可撤式の矯正装置は、患者自身で取り外しできるようにしたものであり、例えば、人前に出るときや、食事をするとき、歯を磨くときなどに取り外しできるようにしたものである。一方、固定式の矯正装置は、接着剤などによって直接歯に装着するようにしたもので、患者自身で取り外すことができず、短期間で歯を矯正させることができるようにしたものである。この固定式の矯正装置は、予定した期間内で治療を完了させることができるというメリットがある反面、食事や歯磨きの際に違和感を生じ、また、虫歯を生じさせやすいというデメリットがある。これに対して、可撤式の矯正装置は、食事や歯磨きの際などに簡単に取り外しを行うことができ、虫歯の原因を除去することができ、また、例えば、複雑な装置を装着することが困難な年少の患者に好適に使用することができるというメリットがある。
ところで、このような可撤式の矯正装置に関しては、下記の特許文献1に示すようなものを始めとして種々のものが存在する。
例えば、下記の特許文献1には、歯の外側面に接触するワイヤーと、上顎又は下顎を覆わないように設けられたレジン床とを有し、このレジン床とワイヤーとによって歯を矯正するようにした可撤式の矯正装置が開示されている。
特開2002−191623号公報
しかしながら、このような可撤式の矯正装置には、次のような問題点が存在する。すなわち、
(1)従来の可撤式の矯正装置は、一般に歯の外側を金属線で固定するようにしているため、歯の表面に対する接触面積が小さくなり、歯の把持力が小さくなる。このため、把持力を高めるようにするためには、金属線を歯に密着させるようにして取り付けなければならず、その取り外し作業や取り付けの作業に時間がかかってしまうという問題があった。
(2)また、従来の可撤式の矯正装置は、レジン床によって歯の内側の粘膜を押圧し、これによって歯への矯正力を付与するようにしているが、粘膜への押圧力が強くなると、装着時に違和感を生じてしまい、特に年少の患者などにとっては受け入れがたいものとなってしまう。
(3)更に、従来の可撤式の矯正装置を取り付ける場合、歯の内側のレジン床と外側の金属線とを指で挟み込むようにして歯に取り付けなければならず、取り付け作業に時間がかかる。また、食事をする際に、そのレジン床と歯との間に異物が挟まり込むなどの問題があった。
そこで、本発明はかかる問題に着目してなされたものであり、歯に対する把持力を高め、また、容易に着脱することができるようにするとともに、装着感の優れた可撤式の矯正装置を提供することを目的とするものである。
すなわち、本発明の可撤式の矯正装置は上記課題を解決するために、歯の内側、咬み合わせ部、外側を覆い、対向する歯の位置に設けられる複数の樹脂ブロックと、この樹脂ブロックの歯の内側部分及び外側部分に設けられる金属線と、口腔内の対向する位置に設けられる複数の樹脂ブロックの幅を調整する幅調整機構を設けるようにしたものである。
このように構成すれば、歯全体を樹脂ブロックで覆うので、歯に対する接触面積が大きくなり、把持力を高めることができる。また、咬み合わせ部における樹脂ブロックを歯に押し付けるだけで簡単に矯正装置を取り付けることができ、従来のように歯の両側を挟み込んで取り付けなければならないという面倒がなくなる。また、歯の内側部分と外側部分を連結する歯の咬み合わせ部分が存在することによって、樹脂ブロック全体の強度を高めることができ、更に、金属線によって樹脂ブロックの強度を保つだけでなく、歯に対する把持力も高めることができるようになる。
また、このような発明において、樹脂ブロックを上顎の中央部分まで設け、その上顎の中央部分における樹脂ブロック間に樹脂ブロックの幅を調整する幅調整機構を設けるようにする。
このように構成すれば、樹脂ブロックが上顎中央部分まで存在するため、例えば、その部分を滑らかな湾曲形状とすれば、上顎部分における舌触り感を自然なものにすることができ、また、発音時における障害を少なくすることができるようになる。
そして、このように上顎の中央部近傍まで樹脂ブロックを設ける場合、その樹脂ブロックと上顎の粘膜との間に隙間を設けるようにする。また、下顎についても同様に、樹脂ブロックと下顎の粘膜との間に隙間を設けるようにする。
このように構成すれば、上顎の粘膜と接触しなくなるため、使用時における違和感を少なくすることができ、装着感の良いものにすることができるようになる。
更に、このように幅調整機構を設ける場合、対向する樹脂ブロックの厚み範囲内に幅調整機構を設けるようにする。
このように構成すれば、舌が直接幅調整機構に接触することがなくなり、違和感を生じさせるようなことがなくなる。
加えて、金属線を樹脂ブロックに設ける場合、歯の後方部を周回させ、更に、歯の前方にフック部を設けるようにする。
このように構成すれば、歯の後方部を周回する金属線によって、この後方部における樹脂ブロックのクラックなどを防止することができ、また、前方のフックによって、この部分に弾性体であるゴムなどを係止させることができ、前歯部分の矯正治療を行うことができるようになる。
また、このように歯の後方部に周回する金属線を設ける場合、その金属線を、樹脂ブロックから露出するようにする。
このように構成すれば、その露出した金属部分を工具で変形させることにより、歯を覆う樹脂ブロックの内側と外側の幅などを調整することができるようになる。
本発明の可撤式の矯正装置は、歯の内側、咬み合わせ部、外側を覆い、対向する歯の位置に設けられる複数の樹脂ブロックと、この樹脂ブロックの歯の内側部分及び外側部分に設けられる金属線と、口腔内の対向する位置に設けられる複数の樹脂ブロックの幅を調整する幅調整機構を設けるようにしたので、歯に対する接触面積が大きくなり、把持力を高めることができる。また、咬み合わせ部における樹脂ブロックを歯に押し付けるだけで簡単に矯正装置を取り付けることができ、従来のように歯の両側を挟み込んで取り付けなければならないという面倒がなくなる。また、歯の内側部分と外側部分との間の咬み合わせ部分の存在によって、樹脂ブロック全体の強度を高めることができ、更に、金属線によって樹脂の強度を保つだけでなく、歯に対する把持力も高めることができるようになる。
以下、本発明における可撤式の矯正装置1の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本実施の形態における可撤式の矯正装置1を示したものであって、上顎7uの歯列に装着した状態(図1)と下顎7dの歯列に装着した状態(図2)を示したものである。また、図3は、図1におけるA−A断面図を示したものであり、図4は、上顎7uに装着される矯正装置1uの平面図を示したものである。なお、図1においては、理解を容易にするため上下を反対にして示しており、上顎用の矯正装置1uと下顎用の矯正装置1dにおける同一の構成部分については、同一の符号を付している。
この可撤式の矯正装置1は、矯正対象となる歯全体や顎(上顎7u、下顎7d)の粘膜部分を覆う樹脂ブロック2と、対向する樹脂ブロック2の隙間幅を調整する幅調整機構3とを備えてなるものであって、患者自身で歯列に被せるように取り付け、もしくは、取り外して樹脂ブロック2の隙間幅を調整できるようにしたものである。以下、本実施の形態における可撤式の矯正装置1の具体的構成について詳細に説明する。
この矯正装置1を構成する樹脂ブロック2は、矯正対象となる歯の外側、咬み合わせ面、内側全体を覆う歯被覆部4と、上顎7uの粘膜(口蓋)を覆う樹脂床5とを備える。この歯被覆部4および樹脂床5は、熱可塑性樹脂であるレジン、例えば、アクリルレジンなどによって一体成形される。このアクリルレジンは、加工性に富み、無味、無臭、無毒であって日常の使用に耐えるだけの強度を有するため、歯を被覆する部材として好適に使用することができる。また、このアクリルレジンは、透明であるため着色が自由であり、例えば、この実施の形態では、歯被覆部4を無色透明とし、樹脂床5を肌色などとしている。このように歯被覆部4を無色透明とすれば、樹脂ブロック2で被覆した場合であっても、内部に存在する歯の状態を簡単に視認することができるというメリットがある。しかし、この歯被覆部4を無色透明とした場合は、後述する金属線6が外から見えてしまい、体裁の悪いものとなってしまう。このため、通常の歯と区別のつかないようにするために、歯の色に対応させた白色とするようにしても良い。なお、この歯被覆部4については、全体を無色透明もしくは白色とする場合に限らず、歯の外側部40のみを白色とし、また、咬み合わせ面の部分を無色透明とするようにしても良い。更に、この樹脂ブロック2の材料については、アクリルレジンに限らず、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ブタル酸ジオプチルとセルロースアセテートの合成樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂などを用いるようにしても良い。
この樹脂ブロック2を構成する歯被覆部4は、矯正の対象となる歯の外側を覆う外側部40と、歯の咬み合わせ面を覆う咬み合わせ部41と、歯の内側を覆う内側部42とを設けて構成される。そして、この外側部40、咬み合わせ部41、内側部42は矯正対象となる歯全体を覆うように形成され、また、外側部40と内側部42については、歯茎近傍まで樹脂を設けるようにしている。そして、このように歯茎近傍まで樹脂を設けるようにすることによって、歯の基端部を押圧できるようにし、更に、その樹脂の外側部40及び内側部42に埋設された金属線6によっても、矯正力を高められるようにしている。なお、図1などにおいては、全ての歯列の咬み合わせ面を覆うようにしているが、このような構成に限らず、例えば、図5に示すように、生え替わりかけている歯の咬み合わせ面を覆わないように、部分的に咬み合わせ部41に開口部410を設けるようにしても良い。
図1及び図3、図4にこの樹脂ブロック2に埋設された金属線6の状態を示す。この金属線6は、図4などに示すように、歯の内側から歯の後方を周回して歯の前方に跨って設けられる。このうち、歯被覆部4の内側部42と外側部40に存在する金属線6については、その金属部分が直接歯に当接しないように樹脂ブロック2の内部に設けられる。また、歯の後方部である周回部60については、その金属部分を樹脂ブロック2から露出させるようにしている。そして、このように周回部60を露出させることによって、その露出部分を変形させて歯被覆部4の幅を変更できるようにしている。
ここで、周回部60を変形させる場合について説明する。まず、歯被覆部4の外側部40と内側部42との隙間幅が狭すぎる場合、もしくは、広すぎる場合、この矯正装置1を取り外し、作業を行える状態とした後、その露出したU字状の両側(歯の内側部分及び外側部分)を専用工具によって押し狭め、もしくは押し広げる。そして、歯被覆部4の隙間幅を変更することによって、より歯に密着させた状態で適切な矯正力を付与するようにする。
なお、別の実施の形態では、この周回部60を設けないようにすることもできる。この周回部60を設けない例を図5に示すが、この場合、金属線6は樹脂ブロック2の外側部40と内側部42に独立して設けられることとなる。
一方、この金属線6の歯外側前方部分にはフック部61を設けている。このフック部61は、対向するフック部61との間に図示しないゴムを係止させて歯を周回することによって、臼歯や前歯に矯正力を付与できるようにしたものである。このフック部61は、屈曲された先端部を歯の咬み合わせ面と反対側、すなわち、歯茎側に位置するように設けており、これによって、食事の際などにその先端部に異物が引っ掛からないようにしている。
また、この金属線6の歯内側前方部分については、樹脂ブロック2の前方まで設けられ、前歯や臼歯の内側に当接するように設けられる。
一方、上顎7u用の矯正装置1の樹脂床5は、図3などに示すように、歯被覆部4から連続した状態で上顎7uの中央部分まで滑らかな湾曲面をなすように設けられる。このような湾曲面は、舌が上顎7uに接触する際の違和感をなくし、また、発音障害を生じさせないようにしたもので、可能な限り上顎7uの湾曲形状に沿った形状にして設けられる。また、この樹脂床5は、上顎7uの粘膜に異物が当接する際の違和感をなくすために、上顎7uの粘膜から若干浮かすようにして設けられる。
また、下顎7d用の矯正装置1dの樹脂床5は、舌の存在によって下顎7dの中央部分まで設けることができず、このため、図2に示すように、前歯の内側粘膜部分に樹脂床5を設けるようにしている。この場合も同様に、樹脂床5は、歯被覆部4から連続した状態で前歯の中央部分まで滑らかな湾曲面をなすように設けられ、また、その粘膜に対しては若干浮かすようにして設けられる。
そして、このように構成された樹脂ブロック2の間には幅調整機構3が設けられる。この幅調整機構3は、対向する樹脂ブロック2の幅を縮小もしくは拡大するもので、樹脂床5の厚み範囲内に設けられる。この幅調整機構3は、スライド方向を規制する複数のスライドピン32と、これら複数のスライドピン32の間に設けられるスクリューネジ30とを設けて構成されるもので、スクリューネジ30を構成する操作ネジ31(図4参照)を回転させることによってスライド方向に沿って幅を調整する。この幅調整機構3を用いて樹脂ブロック2の幅を調整する場合は、まず、矯正装置1を取り外した状態で、操作ネジ31の中央に設けられた十文字状の貫通孔に工具を差し込み、適当な量だけ回転させることによって適当な幅となるように調整する。
次に、このように構成された矯正装置1を矯正対象となる歯列に装着する場合について説明する。
まず、矯正装置1を取り付ける場合は、矯正対象となる歯列に合わせて樹脂ブロック2を位置決めし、その状態で樹脂ブロック2の咬み合わせ部41を指などで上顎7uや下顎7dの方向に押圧する。すると、一体成形された樹脂及び金属線6全体に押圧力が伝わり、一気に矯正装置1を歯列に取り付けることができる。そして、この取り付けによってそれぞれの樹脂ブロック2間の隙間幅が適正でない場合と感じられた場合は、一旦、その矯正装置1を取り外し、幅調整機構3の操作ネジ31に設けられた十文字状の貫通孔に工具を差し込んで適当な量だけ回転させ、これにより最適な幅となるように樹脂ブロック2の隙間を調整する。そして、再度、同様にこの矯正装置1を歯列に取り付ける。一方、歯被覆部4の内部の幅が歯の形状に適合していない場合、取り付けられている矯正装置1を一旦取り外し、奥方に露出している周回部60の金属線6を変形させる。そして、最適な幅となるように金属線6の両側を押し狭め、もしくは押し広げることによって変形させ、再度、歯列に取り付ける。そして、最後に、このように装着された矯正装置1に対して臼歯や前歯に矯正力を付与する場合は、一方のフック部61に図示しないゴムなどを係止し、臼歯や前歯を経て、反対側にフック部61にゴムを係止する。
このように上記実施の形態によれば、歯被覆部4を有する樹脂ブロック2と、この樹脂ブロック2における歯の内側部42及び外側部40に設けられる金属線6と、口腔内の対向する位置に設けられる複数の樹脂ブロック2の幅を調整する幅調整機構3とを設けるようにしたので、歯被覆部4によって歯に対する接触面積を大きくすることができる。これにより、把持力を高めることができ、大きな矯正力を簡単に付与することができる。また、咬み合わせ部41を歯に押し込むだけで簡単に矯正装置1を取り付けることができるため、従来のように歯の両側を挟み込んで取り付けなければならないという面倒がなくなる。また、咬み合わせ部41の存在によって、樹脂全体の強度を高めることができ、更に、その内部に埋設された金属線6によっても樹脂の強度を高めるだけでなく、歯に対する把持力も高めることができるようになる。
また、この樹脂床5の形状については、上顎7uの中央部分までの滑らかな湾曲形状となるようにしたので、上顎7uへの舌触り感を良くすることができ、しかも、発音障害などを生じさせるようなことがなくなる。
そして、この樹脂床5を上顎7uや下顎7dの粘膜から若干浮かすようにしたので、粘膜との接触がなくなり、装着感の良いものにすることができるようになる。
更に、樹脂床5の厚み範囲内に幅調整機構3を設けるようにしたので、直接舌が幅調整機構3に接触するということがなくなり、口腔内における違和感を生じさせることがなくなる。
加えて、金属線6を可塑性樹脂に設ける場合、歯の後方部を周回させ、更に、歯の前方にフック部61を設けるようにしたので、歯の後方部を周回する金属線6によって、この後方部における可塑性樹脂のクラックなどを防止することができ、また、前方のフックによって、この部分に弾性体であるゴムなどを係止させて、前歯や臼歯などの矯正を行うことができるようになる。
また、このように歯の後方部に周回する金属線6を設ける場合、その金属線6を、可塑性樹脂から露出させるようにしたので、その露出した金属部分を工具で変形させることにより、歯被覆部4の内側部42と外側部40の幅を簡単に調整することができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、金属線6の後方部に存在する周回部60を歯被覆部4から露出させるようにしているが、その周回部60の奥方に親知らずなどが存在している場合は、その親知らずが存在する部分を避けて、大きく迂回するように周回部60を設けるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、このような周回部60を樹脂ブロック2から露出させるようにしているが、これに限らず、樹脂ブロック2内に周回部60を埋設させるようにしても良い。
同様に、上記実施の形態では、樹脂床5を上顎7uや下顎7dの粘膜から若干浮かすようにしているが、これに限らず、粘膜に密着させるようにしても良い。
更に、上記実施の形態では、幅調整機構3としてスクリューネジ30やスライドピン32などを有する構成を例として説明したが、これに限らず、他の幅調整機構3を採用するようにしても良い。
上顎の歯列に装着した状態の可撤式の矯正装置 下顎の歯列に装着した状態の可撤式の矯正装置 図1におけるA−A断面図 上顎用の可撤式の矯正装置 他の実施の形態における可撤式の矯正装置
符号の説明
1・・・矯正装置
2・・・樹脂ブロック
3・・・幅調整機構
4・・・歯被覆部
40・・・外側部
41・・・咬み合わせ部
42・・・内側部
5・・・樹脂床
6・・・金属線
60・・・周回部
61・・・フック部
7u・・・上顎
7d・・・下顎

Claims (6)

  1. 歯の内側、咬み合わせ部、外側を覆い、対向する歯の位置に設けられる複数の樹脂ブロックと、この樹脂ブロックの歯の内側部分及び外側部分に設けられる金属線と、口腔内の対向する位置に設けられる複数の樹脂ブロックの幅を調整する幅調整機構を設けたことを特徴とする可撤式の矯正装置。
  2. 前記樹脂ブロックが上顎の中央部分まで設けられるものであり、前記幅調整機構が前記上顎の中央部分における樹脂ブロック間の幅を調整するものである請求項1に記載の可撤式の矯正装置。
  3. 前記樹脂ブロックが、上顎の粘膜との間に隙間を有するように設けられるものである請求項2に記載の可撤式の矯正装置。
  4. 前記幅調整機構が、対向する樹脂ブロックの厚み範囲内に設けられるものである請求項1から3いずれか1項に記載の可撤式の矯正装置。
  5. 前記金属線が、歯の後方部を周回し、歯の前方にフック部を有するように設けられるものである請求項1から4いずれか1項に記載の可撤式の矯正装置。
  6. 前記歯の後方部に周回する金属線が、樹脂ブロックから露出するように設けられるものである請求項5に記載の可撤式の矯正装置。
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