JP3668744B2 - （熱可塑性材を使用したバイトブロック） - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療器具として使用されるバイトブロックに関する。
【０００２】
【従来の技術】
歯科診療、口腔ケアにおいて、患者さんの開口を行なうのは、木片にガーゼなどを巻いたものや、患者個々に合わせて歯科用レジンで形成したものや、既成の開口器などが有るが安定性が悪いことがあったり、制作時間がかかったり大きく口腔内で邪魔になる場合あった。特許申請されているなかにも開口具はあるが、歯列の乱れに対応する事は難しく誤飲して喉に詰まらせる恐れがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、歯科診療や歯科衛生、口腔ケアなどを行なう際に必要な開口量を維持し口腔内で邪魔にならず、噛みつぶされることのないような硬さと弾性を持ち、安定していて外れにくく、衛生的で誤飲しない、使い勝手の良いバイトブロックを提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにバイトブロックの歯牙と接する面に熱可塑性材を使用し、歯牙にしっかり密着させ口腔内で安定させる。中に箱型の硬質材を入れることにより噛み込みを止め必要な開口量を保つことができる。貫通孔を設ける事により誤飲防止の処置をする事ができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係わるバイトブロックを、その実際の形態を示した図面を基に詳細に説明する。図１は本発明に係わるバイトブロックの実施の形態の一例を示した斜視図、図２は図１のバイトブロックの咬合面から見た断面図、図３は図１のバイトブロックを装着した必要開口量の側面からの説明図、図４は図１のバイトブロックを装着した最大開口量の側面からの説明図、図５は図１のバイトブロックを装着した正面図。
【０００６】
熱可塑性材（１）には、人体に悪影響の少ないエチレンビニールアセテートやクレイトンなどを使うことにより、安全で安定が良く歯牙の跡を簡単に付ける事ができる。
【０００７】
熱可塑性材（１）に覆われる硬質材（２）には、歯科医療などで使用されるメチルメタクリレートやポリカーボネイト、ポリサルフォンなどのレジン材を使用する事により、軽く、必要な硬度を持ち、加工しやすいバイトブロック形成することが出来る。
【０００８】
貫通孔（３）を設けることにより、糸やロープ、ピンセットなどで把持する事が可能で、口腔内で外れたとき誤飲を予防する効果がある。
【０００９】
バイトブロックの歯牙接触面（Ａ−Ｂ Ａ−Ｃ）の長さを変えることにより開口量を調整することが出来る。
【００１０】
バイトブロックの歯牙接触面（ａ−ｂ）の幅を片側歯列咬合面を覆える幅に抑える事により、口腔内で作業の邪魔にならず、舌の清掃や治療も使用したまま行なうことが出来る。
【００１１】
【発明の効果】
本発明のバイトブロックは、熱可塑性材を使用することにより、口腔内で安定していて、作業の邪魔にならず必要な開口量が保たれ、患者の負担が少なく、歯科診療や歯科衛生、口腔ケアが行なえるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わるバイトブロックの実施の形態の一例を示した斜視図である。
【図２】図１のバイトブロックの咬合面から見た断面図である。
【図３】図１のバイトブロックを装着した必要開口量の側面からの説明図である。
【図４】図１のバイトブロックを装着した最大開口量の側面からの説明図である。
【図５】図１のバイトブロックを装着した正面図である。
【符号の説明】
（１）熱可塑性材
（２）硬質材
（３）貫通孔
（Ａ−Ｂ）最大開口量時の歯牙接触面
（Ａ−Ｃ）必要開口量時の歯牙接触面
（ａ−ｂ）歯牙咬合面を被覆する事のできる必要径

Claims (1)

1. 熱可塑性材（１）で箱型の硬質材（２）の周りを覆い、貫通孔（３）を有することを特徴とするバイトブロック。

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