JP2006000181A - 光学式生体情報測定装置 - Google Patents

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勲 青木
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Abstract

【課題】 被測定者の前腕において非侵襲的に生体情報を測定する場合に、被測定者の状態等の種々の要因を精度よく把握して、正確な生体情報を測定する。
【解決手段】 被測定者の前腕Bを位置決め状態に載置する腕置き部と、該腕置き部に載置された前腕に密着させられる光学式測定ヘッド5と、該光学式測定ヘッド5または腕置き部を相対的に移動させ、光学式測定ヘッド5を前腕Bに密着させる移動機構とを備え、光学式測定ヘッド5に、前腕B内部に光を照射して戻り光を検出する光検出部41が備えられるとともに、肌の水分量を検出する水分検出部43、脂肪量を検出する脂肪検出部44、血流量を検出する血流検出部42または体温を検出する体温検出部45のいずれか少なくとも1つが備えられ、これら光検出部41と他の検出部42〜46とが前腕Bの長手方向に沿って配列されている光学式生体情報測定装置を提供する。
【選択図】 図7

Description

この発明は、光学式生体情報測定装置に関するものである。
従来、糖尿病の判断のために血中グルコース濃度測定が行われており、特に、糖尿病患者のインシュリン投与量を決定する血糖値を検査するために、グルコース濃度の測定が行われている。グルコース濃度の測定は、一般に、指や腕から採取した血液を直接分析することにより行われている。患者の体内における血液中のグルコース濃度は、食事の前後や運動後などの測定条件によって変化するため、正確な血糖値を得るためには、頻繁なグルコース濃度測定が必要である。
しかしながら、採取した血液を直接分析する上記方法は、グルコース濃度の測定の度に注射針等を刺して採血しなければならず、患者にかかる負担が大きいという問題がある。
この問題を解決するために、指、腕、耳朶などの生体組織に対し、外部から近赤外光を照射して生体内で拡散させ、生体外に出射された光を検出する非侵襲的なグルコース濃度測定方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1の方法は、複数本の発光ファイバと複数本の受光ファイバとを束ねて構成した光ファイババンドルを用意し、該光ファイババンドルを構成する各光ファイバの先端面を生体表面に接触状態に配置する。そして、ハロゲンランプから複数の発光ファイバに集光した近赤外光をそれら発光ファイバの先端面から照射することにより、生体内に入射させ、生体内において拡散されて生体表面から生体外に戻る光を複数の受光ファイバにおいて受光するとともに、受光された光のスペクトルを分析することによりグルコースの濃度を算出するものである。
一方、光を用いて非侵襲的にグルコース濃度を測定する場合には、各検出時において同一の測定条件を再現することが必要不可欠となる。
光学式生体情報測定装置と生体との位置関係を一定にする手段として、検出端子を掌に配置する場合に、手首と5本の指の6カ所をリングによって拘束し、指の付け根の3カ所をポールによって拘束する位置決め装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。掌のように形状的な特徴が明確で、完全に拘束することで比較的簡易に検出端子を高い再現性をもって位置決めできる。
ところで、掌を測定部位とすることについては、以下の問題がある。
すなわち、掌には汗腺が多いため汗によって測定結果が大きく変動するおそれがある。また、掌は角質(表皮)が比較的厚いため、グルコース等の生体情報を多く含む真皮層まで光を到達させることが困難である。また、掌は血流量が多いため、血流変動によって測定結果が変動する可能性が高い。さらに、掌は職業によってもその表皮の状態、すなわち、荒れ方や汚れ、皺における個人差が大きく、測定に際して個別の調節を必要とするという不都合もある。
これに対して、前腕の特に内側の表皮には上述した問題が少ない。前腕に対して光学式に生体情報を測定する技術は提案されている(例えば、特許文献3参照。)。この技術は、被測定者の肘を固定するとともに、手を上にして前腕を0〜90°傾斜させた状態で測定することにしている。
特開2000−131322号公報(図3等) 特開平11−47119号公報(図1等) 特開平11−244266号公報(図1等)
しかしながら、前腕の表面に測定端子を配置して生体情報を測定する場合であっても、生体から非侵襲的に得られる生体情報は微細であり、生体表面、生体内部および測定端子との関係等、種々の要因によって変動することが考えられる。そこで、種々の要因を考慮して、生体情報を精度よく測定可能な生体情報測定装置の開発が望まれている。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、被測定者の前腕において非侵襲的に生体情報を測定する場合に、被測定者の状態等の種々の要因を精度よく把握して、正確な生体情報を測定することを可能とする光学式生体情報測定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、被測定者の前腕を位置決め状態に載置する腕置き部と、該腕置き部に載置された前腕に密着させられる光学式測定ヘッドと、該光学式測定ヘッドまたは腕置き部を相対的に移動させ、光学式測定ヘッドを前腕に密着させる移動機構とを備え、前記光学式測定ヘッドに、前腕内部に光を照射して戻り光を検出する光検出部が備えられるとともに、肌の水分量を検出する水分検出部、脂肪量を検出する脂肪検出部、血流量を検出する血流検出部または体温を検出する体温検出部のいずれか少なくとも1つが備えられ、これら光検出部と他の検出部とが前腕の長手方向に沿って配列されている光学式生体情報測定装置を提供する。
この発明によれば、被測定者の前腕を腕置き部に位置決め状態に載置して、移動機構を作動させることにより、前腕と光学式測定ヘッドとが相対的に移動させられて相互に密着させられる。光学式測定ヘッドには、光検出部が設けられているので、密着している前腕内部に光が照射され、前腕内部からの戻り光が光検出部において検出されることになる。この場合において、光学式測定ヘッドの光検出部の近傍には、水分検出部、脂肪検出部、血流検出部または体温検出部のいずれかが配置され、光検出部とこれらの他の検出部とが前腕の長手方向の沿う方向に配列されているので、移動機構の作動により光学式測定ヘッドと前腕とが密着させられると、光検出部を含む全ての検出部が同時に同等の接触状態で前腕の表面に密着させられることになる。
その結果、光検出部と前腕との生体情報の測定に適した接触状態を達成すると、他の検出部と前腕とも良好な接触状態となり、生体情報を精度よく検出するのと同時に、肌の水分量、脂肪量、血流量または体温を精度よく検出することができる。生体情報は、肌の水分量、脂肪量、血流量または体温等によって変動するため、これらの情報に基づいて生体情報を補正し、変動を除去した生体情報を得ることができる。
上記発明においては、前記光学式測定ヘッドに、前記光検出部の温度を所定の温度に保持する温度調節手段が設けられていることが好ましい。
温度調節手段の作動により、光学式測定ヘッドが密着させられる前腕の表面温度や光検出部の配置される外気温度にかかわらず、光検出部の温度を所定の温度に保持できる。したがって、前腕の温度や外気温度によって光検出部の温度が変化させられることによる生体情報の変動を防止し、測定精度を向上することができる。
本発明によれば、光学式測定ヘッドを被測定者の前腕に密着させて生体情報を測定する際に、測定される生体情報を変動させる種々の要因となる前腕の状態を示す情報を取得する他の検出部を、光検出部と同時に同様の接触状態で前腕に接触させることを可能とし、生体情報の測定精度を向上することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る光学式生体情報測定装置について、図1〜図22を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る光学式生体情報測定装置は、被測定者Aの体内のグルコース濃度を測定するグルコース濃度測定装置1であって、図1に示されるように、被測定者Aが座る椅子2と、椅子2に座った状態で被測定者Aの、例えば、左腕の前腕Bを載置する腕置き部3と、該腕置き部3を水平に移動させる移動機構4と、腕置き部3の近傍に固定された測定ヘッド5と、該測定ヘッド5に接続された光ファイバ6およびケーブル7を導く接続部8と、光ファイバ6およびケーブル7が接続され、測定ヘッド5によって測定した種々の情報に基づいて生体情報、例えば、被測定者Aの体内のグルコース濃度を測定する測定装置本体9と、前記腕置き部3および測定ヘッド5の上方に間隔をあけて下向きに配置されたカメラ10と、該カメラ10により撮像された腕置き部3上の前腕Bの画像を処理して、位置ずれを検出する画像処理部11とを備えている。
前記椅子2は、測定時における被測定者Aの安静状態を達成するように、例えば、図示しないリクライニング機構、シート高調節機構等を備えている。また、測定時に足に負担がかからないように、フットレスト12が設置されている。
前記腕置き部3は、図2および図3に示されるように、被測定者Aの前腕Bを略水平に支持する受け台部13と、該受け台部13を固定する台座部14とから構成されている。受け台部13は、被測定者A毎に用意した水硬性のキャスト材を整形して、略下向きに配した掌B1を突き当てる第1の突当部15と、肘B2を突き当てる第2の突当部16とを有している。また、腕置き部3には、図3および図4に示されるように、掌B1を略下向きにして略水平に配置された被測定者Aの前腕Bの両側面に接触する側壁部17,18が設けられている。特に、前腕Bの外側、すなわち、被測定者Aの胴体から遠い側の側面に接触する側壁部18は、第3の突当部(以下、第3の突当部18ともいう。)を構成している。
水硬性のキャスト材は、例えば、板状に形成された水硬性樹脂を含有する芯材の周囲に布材を備えていて、接触する被測定者Aの前腕Bの外形に合わせて自由に湾曲整形することができ、整形後の形状において硬化させることができるようになっている。
前記第1の突当部15は、図5に示されるように、キャスト材を整形する際に、キャスト材を介して、例えば、変形可能な空気袋19(例えば、マンシェット)を被測定者Aの掌B1に握らせて隆起部20を形成することにより構成されている。すなわち、形成された隆起部20は、腕置き部3に被測定者Aの前腕Bが載置されたときに、被測定者Aの掌B1を突き当てる第1の突当部15を形成するとともに、隆起部20を覆う掌B1が、軽く握られた状態となるように形成されている。
また、隆起部20は、図6に示されるように、被測定者Aの掌B1が載せられたときに、略下向きに配される掌B1が、親指側から小指側に向かって漸次下降するように傾斜する傾斜面20aを備えている。被測定者Aが前腕Bを略水平に配置して力を抜くと、掌B1は真下に向かうより、自然に若干小指側に向かって下がるように配置される。したがって、このようにすることで、測定時に被測定者Aの前腕Bに無理な力が加わらないようになっている。さらに、隆起部20の小指側には、キャスト材を折り曲げることにより、掌B1の小指側の側面を支持する掌側面支持部20bが設けられている。隆起部20の傾斜面20aに沿って下降しようとする掌B1を掌側面支持部20bで支持することにより掌B1を安定させることができ、被測定者Aが力を抜いたときに、掌B1が移動しないようにすることができるようになっている。
前記第2の突当部16は、上記のようにして形成した第1の突当部15に掌B1を突き当てて位置決めし、被測定者Aが肩の力を抜いてリラックスした状態において、肘B2側のキャスト材を折り曲げて整形し、硬化させることにより構成されている。これにより、第1の突当部15に掌B1を突き当て、第2の突当部16に肘B2を突き当てることで、被測定者Aの前腕Bが両突当部15,16間に挟まれて長手方向に移動しないように位置決めされるようになっている。
前記第3の突当部18は、上記のようにして形成した第1の突当部15と第2の突当部16との間に前腕Bを長手方向に位置決めし、被測定者Aが肩の力を抜いてリラックスした状態において、前腕Bの両側面のキャスト材を折り曲げて硬化させることにより構成されている。前腕Bの曲面に沿うようにキャスト材を整形するために、キャスト材に複数の切り込み21が形成されている。整形時には、キャスト材に形成されたこれらの切り込み21によって折り曲げ方向を微調整するとともに、切り込み21間の隙間を調整することにより、キャスト材における皺の発生を防止し前腕Bの外面に密着する形状に第3の突当部18を形成することができるようになっている。
また、第3の突当部18は、後述するように測定ヘッド5と前腕Bとが密着させられたときに、前腕Bの外側の側面B3を支持するようになっている。
前腕Bの内側の側壁部17には、その略中央部に切欠22が形成されている。切欠22は、前記測定ヘッド5の大きさよりも若干大きく形成されている。
このように腕置き部3の受け台部13を水硬性のキャスト材によって製造することにより、各被測定者Aの前腕Bの形状に適合する形態の受け台部13を簡易にかつ迅速に製造することができ、被測定者Aに負担がかからないようになっている。
このように構成された受け台部13は、ボルト23等の任意の固定手段によって台座部14に固定されている。前記台座部14は、図2に示されるように、上部プレート24と、下部プレート25と、これらのプレート24,25間に配置される4本の間隔部材26とを備えている。間隔部材26は下部プレート25に固定されている。間隔部材26の上端には、前記上部プレート24を固定するネジ27が設けられており、該ネジ27を挿通させるように上部プレート24に設けられた穴(図示略)とネジ27とのクリアランスの範囲で、下部プレート25に対する上部プレート24の水平方向位置、すなわち、上部プレート24に固定されている受け台部13の水平方向位置を調節することができるようになっている。
また、前記下部プレート25に対する上部プレート24の水平方向位置の調節は、前記受け台部13に載置した被測定者Aの前腕Bの内側の側面が、後述する移動機構4による移動方向に対して略直交する方向に配されるように行われる。
前記下部プレート25には、ボルト28を貫通させる貫通穴29と、後述する移動機構4との間で位置決めするためのピン30を嵌合させるピン穴31とが設けられている。
下部プレート25が移動機構4に固定されたときに、上部プレート24に配されている受け台部13は、前記椅子2に対して水平方向に若干傾斜して配置されるようになっている。すなわち、椅子2を基準としてその前後方向に沿う平面に対し、受け台部13が前方に向かって漸次離れるように配置されている。これにより、被測定者Aが椅子2に座って受け台部13に前腕Bを載置したときに、前腕Bが、肘B2側から掌B1側に向かって被測定者Aの胴体から離れる方向に若干傾斜して配置されるようになっている。すなわち、被測定者Aが腕置き部3に前腕Bを載置すると、前腕Bが肘B2から掌B1に向かって胴体の前後方向に平行ではなく、若干開く方向に配置されるので、被測定者Aが肩の力を抜いてリラックスしたときに自然に採られる姿勢にさらに近づけた状態で、前腕Bを腕置き部3に支持させることができるようになっている。
前記移動機構4は、図2および図4に示されるように、中間ベース32と、中間ベース32上に固定されたリニアガイド33と、該リニアガイド33により水平移動可能に支持されるスライダ34と、前記リニアガイド33によるスライダ34の案内方向に平行に伸縮可能なエアシリンダ35とを備えている。エアシリンダ35は、図4に示されるように、シリンダ35a側を、例えば中間ベース32に、ロッド35b側を、例えばスライダ34にそれぞれブラケット36,37によって固定されている。エアシリンダ35には、図示しないレギュレータによって設定された所定の圧力の加圧空気が供給されるようになっている。これにより、ロッド35bをシリンダ35aから突出させた状態で、スライダ34を被測定者Aに近づく方向に水平移動させ、ロッド35bをシリンダ35a内に引っ込めることで被測定者Aから離れる方向に水平移動させることができるようになっている。
また、移動機構4には、図4に示されるように、中間ベース32側に固定ストッパ38、スライダ34側に移動ストッパ39が配置されている。エアシリンダ35のロッド35bがシリンダ35aから突出し過ぎた場合に、スライダ34とともに移動する移動ストッパ39を固定ストッパ38に衝突させることで、スライダ34の所定以上の移動を制限することができるようになっている。
前記測定ヘッド5は、図1に示されるように、中間ベース32に固定されたブラケット40に固定されている。測定ヘッド5の先端面5aには、図7に示されるように、グルコース濃度測定端子41と、血流計端子42と、水分計端子43と、脂肪計端子44と、圧力センサ45と、温度センサ46とが配置されている。グルコース濃度測定端子41は、測定ヘッド5の中央に配置され、他の端子およびセンサ42〜46は、水平方向に一列に配置されている。これにより、各センサおよび端子41〜46が被測定者Aの前腕Bの長さ方向に沿って配列され、該前腕Bの内側側面のほぼ同一高さ位置に同時に接触させられるようになっている。圧力センサ45および温度センサ46はグルコース濃度測定端子41に近接して配置され、血流計端子42、水分計端子43および脂肪計端子44はそれよりも離れた位置に配置されている。
測定ヘッド5の先端面5aは、上記移動機構4のスライダ34の移動方向に直交する方向に沿って配置されている。また、測定ヘッド5は、前記腕置き部3の受け台部13に形成した切欠22に対応する位置に配置されており、スライダ34が移動させられて前腕Bが測定ヘッド5に近接させられると、測定ヘッド5の先端面5aが、前記切欠22内に露出している被測定者Aの前腕Bの内側側面に接触して密着させられるようになっている。
測定ヘッド5の先端面5aに露出配置された、グルコース濃度測定端子41を始めとする種々のセンサ42〜46は、腕置き部3に載置された被測定者Aの前腕Bの内側側面が水平方向に最も張り出す位置に接触させられるように、その高さ方向位置を調節されている。すなわち、図4に示されるように、前腕Bの横断面において、内側側面が水平方向に最も突出し、測定ヘッド5に接触させられるときに最初に接触させられることとなる位置に接触させられるようにその高さ方向位置を調節されている。高さ方向位置の調節は間隔部材26の長さを調節することにより行えばよい。
前記接続部8は、図4に示されるように、前記測定ヘッド5の各端子およびセンサ41〜46から引き出された光ファイバ6やケーブル7を後述する測定装置本体9に導く部分であって、測定ヘッド5の背面から被測定者A側に引き出された光ファイバ6やケーブル7を鉛直面内においてUターンさせ、腕置き部3を挟んで椅子2とは反対側に配置されている測定装置本体9に接続するように構成されている。接続部8内には、図4に示される略U字状のブラケット47配置されている。
ブラケット47は測定ヘッド5に固定されるとともに、測定装置本体9の筐体に固定され、測定ヘッド5と測定装置本体9とを結ぶ光ファイバ6やケーブル7、特に、光ファイバ6を収容する溝47aを備え、測定中に光ファイバ6が動かないように支持している。ブラケット47の周囲には、断熱部材48が配置され、測定中に光ファイバ6に温度変化が生じないように覆っている。
また、接続部8の先端の測定ヘッド5内部には、測定ヘッド5の中央に固定されているグルコース濃度測定端子41の先端部における温度を高い精度で一定温度に保持するために、図8に示されるように、ペルチェ素子49が配置されている。符号50は放熱フィンである。ペルチェ素子49は、例えば、20±0.1℃に、前腕Bの測定部位の表面温度を保持するようになっている。
前記測定装置本体9は、図9に示されるように、被測定者Aの前腕Bの表面に照射する光を発生する光源52と、該光源52から出射された光を分光する分光器53と、分光器53から出射された分光された光を前腕B表面に向けて照射し、前腕B内部を拡散または透過した光を受光する前記グルコース濃度測定端子41と、該グルコース濃度測定端子41において受光された光S4を検出する信号光検出器54と、該信号光検出器54により検出された光のスペクトルに基づいて被測定者Aのグルコース濃度を算出する演算部55とを備えている。
また、測定装置本体9内には、分光器53により分光された光を測定光S1と参照光S2とに分岐する参照光分岐部56と、分岐された参照光S2を検出する分岐光検出器57とを備えている。また、参照光分岐部56とグルコース濃度測定端子41との間には、グルコース濃度測定端子41において反射されて戻る反射光S3を分岐する反射光分岐部58が設けられている。前記分岐光検出器57は、反射光分岐部58において分岐された反射光S3をも検出するようになっている。
前記光源52は、例えば、ハロゲンランプ、波長帯域を異にする複数の広帯域光源、例えば、ASE(Amplified Spontaneous
Emission)光源や、SLD(Super Luminescence Diode)光源からの光をマルチプレクサで合波した光源、あるいはこれらの組み合わせからなる光源のいずれでもよい。ハロゲンランプによれば、簡易かつ安価に構成できる利点があり、広帯域光源からの光を合波した光源によれば、高輝度の光を効率よく伝播することができる利点がある。
前記分光器53は、入力された高周波の周波数に応じて、入射された光の内の特定の波長の光のみを出射する音響光学可変波長フィルタ(AOTF:Acousto-Optic
Tunable Filter、以下、AOTFという。)と、該AOTF53に高周波を供給して制御するフィルタ制御部59とを備えている。
前記フィルタ制御部59は、AOTF53に対して特定の周波数の高周波を供給する。フィルタ制御部59からAOTF53に供給される高周波の周波数は、所定の速度で順次変更されるようになっている。
また、フィルタ制御部59がAOTF53に対して供給する高周波の周波数は、コンピュータ60により制御されるようになっている。図中、符号61は、同期検波のための基本周波数を発生する発振器、符号62は乗算器を示している。これにより、AOTF53には、発振器61から供給される基本周波数とフィルタ制御部59から供給される周波数とが乗算器62によって乗算された周波数の高周波が入力されるようになっている。
前記参照光分岐部56は、例えば、図10に示されるように、AOTF53から発せられた光を2方向に分岐させるビームスプリッタ63と、該ビームスプリッタ63により分岐された参照光S2を光ファイバ64の端面に集光させるコリメータ65とを備えている。分岐された参照光S2は、コリメータ65によって光ファイバ64の端面に集光させられ、後述する分岐光検出器57に導かれるようになっている。参照光分岐部56におけるビームスプリッタ63の分岐比率は、例えば、グルコース濃度測定端子41に向かう測定光S1が95%、分岐光検出器57に向かう参照光S2が5%程度となるように設定されている。
前記グルコース濃度測定端子41には、その先端面41aに、図11に示されるように、中心に1本の照射用光ファイバ66が配置され、その周囲に間隔をあけて複数本の受光用光ファイバ67が配置されている。すなわち、グルコース濃度測定端子41の先端面41aを前腕Bの表面に密着させた状態で測定装置本体9を作動させることにより、グルコース濃度測定端子41の中心の照射用光ファイバ66から出射された測定光S1は、前腕B内に入射され、拡散あるいは透過させられた後に、前腕Bの表面に戻り、照射用光ファイバ66の周囲に配置されている受光用光ファイバ67によって信号光S4として受光されるようになっている。
各受光用光ファイバ67と照射用光ファイバ66との間の距離は、照射用光ファイバ66から出射された測定光S1が、所定の光路長を経て受光用光ファイバ67に受光されるような距離に設定されている。本実施形態においては、グルコースを多く含む真皮領域にまで測定光S1が進達するように、約0.4〜0.8mmの距離をあけて配置されている。これにより、受光用光ファイバ67により受光される信号光S4は、前腕B内を真皮の深さまで進達した光を多く含んでいるようになる。受光用光ファイバ67は、束ねられることによりファイババンドルを形成し、他のコネクタにより筐体68に接続されている。
前記反射光分岐部58は、前記参照光分岐部56において分岐された測定光S1が照射用光ファイバ66を介してグルコース濃度測定端子41に供給され、グルコース濃度測定端子41の先端面41aから前腕B内に入射される際に、前腕Bの表面によって反射されて照射用光ファイバ66内を戻る反射光S3を分岐するようになっている。反射光分岐部58においては、例えば、照射用光ファイバ66を戻る反射光S3のうち、10%を分岐するようになっている。分岐された反射光S3は、光ファイバ69内を伝播して分岐光検出器57まで導かれるようになっている。
信号光検出器54は、受光用光ファイバ67の端面に対向して配置されており、受光用光ファイバにより受光された信号光S4を検出して、信号光S4の光強度に応じた電気信号を出力するように構成されている。また、分岐光検出器57は、前記参照光分岐部56および反射光分岐部58において分岐された参照光S2および反射光S3を伝播してくる光ファイバ64,69の端面に対向して配置されており、さらに、参照光S2および反射光S3の出射端と分岐光検出器57との間にはシャッタ70が配置され、参照光S2または反射光S3を選択的に分岐光検出器57に検出させることができるようになっている。これら信号光検出器54および分岐光検出器57は、例えば、PbSセンサ、あるいは、InGaAsセンサである。
前記演算部55は、前記信号光検出器54の検出信号および前記分岐光検出器57の検出信号をそれぞれ増幅するアンプ71と、該アンプ71から出力された電気信号から特定の周波数に同期することでノイズの少ない信号のみを抽出するロックイン検波器72と、該ロックイン検波器72から出力された電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換器73と、該A/D変換器73から出力されたディジタル信号に基づいてグルコース濃度を算出するコンピュータ60とを備えている。
前記ロックイン検波器72は、前記発振器61から供給された基本周波数を受信して、アンプ71からの電気信号から、基本周波数に同期する周波数成分の電気信号のみを抽出するようになっている。
また、コンピュータ60は、前記フィルタ制御部59を制御し、つまり、AOTF53より発せられる光の波長信号と同期して、ロックイン検波器72により抽出された電気信号をA/D変換した出力信号を検出するようになっている。
これにより、コンピュータ60においては、A/D変換器73から得られた複数の出力信号と、各出力信号に対応する波長信号とから得られる出力信号のスペクトル分布に基づいて、特定の波長領域、例えば、波長1600nm近傍の領域における出力信号値からグルコース濃度が演算されるようになっている。
また、コンピュータ60には、測定ヘッド5に備えられた種々の端子およびセンサ41〜46からの出力が入力されるようになっている。すなわち、測定ヘッド5に設けられた血流計端子42、水分計端子43、脂肪計端子44、圧力センサ45および温度センサ46等からの信号がコンピュータ60に入力され、グルコース濃度値は、これらの端子やセンサ42〜46からの信号に基づいて補正されるようになっている。
また、コンピュータ60には、モニタ74が接続されており、コンピュータ60において演算され、種々の補正を施されたグルコース濃度値が表示されるようになっている。
また、本実施形態においては、光源52、AOTF53、参照光分岐部56、反射光分岐部58、分岐光検出器57、信号光検出器54が、全て1つの筐体68内に収容されている。好ましくは、図示しない冷却装置によって、一定の温度条件に冷却されている。
前記カメラ10は、図1に示されるように、腕置き部3に載置された前腕Bと測定ヘッド5との密着位置近傍を撮像するように、測定ヘッド5の略鉛直上方に下向きに配置されている。カメラ10は、移動機構4による腕置き部3の移動方向に沿って間隔をあけて2カ所に設けられている。第1のカメラ10aは、図3に示されるように、腕置き部3に載置された前腕Bが測定ヘッド5に密着している状態における密着位置近傍の前腕Bの両側面の輪郭線を含む楕円領域Cを撮像するようになっている。第2のカメラ10bは、腕置き部3に載置された前腕Bが測定ヘッド5に密着していない状態における同様の楕円領域Dを撮像するようになっている。
カメラ10により撮像された画像は、図12に示されるように、画像処理部11に送られるようになっている。画像処理部11には、同一の被測定者Aに対する最初に撮像された画像を記憶する画像記憶部75が接続されている。画像記憶部75は、各カメラ10a,10bにより撮像された測定ヘッド5への密着前後の画像をそれぞれ記憶している。また、画像処理部11および画像記憶部75には、現在撮像されている画像と、画像記憶部75に記憶されている画像とを比較する比較部76が接続されている。
比較部76からの出力は、画像処理部11からの現在撮像している画像および画像記憶部75からの過去の画像とともにモニタ77に送られるようになっている。そして、比較部76による比較の結果、画像記憶部75に記憶されていた画像と、現在撮像している画像とが所定のしきい値以上のずれを生じている場合には、再調整を行うべき旨の表示が、ずれ量がしきい値を下回っている場合には、測定準備が完了した旨の表示がモニタ77上になされるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る光学式グルコース濃度測定装置1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1を用いて被測定者Aの体内の体液のグルコース濃度を測定するには、被測定者Aを椅子2に座らせ、その左腕の前腕Bを腕置き部3に載置させる。前腕Bを腕置き部3に載置する際には、第1の突当部15に掌B1を突き当て、第2の突当部16に肘B2を突き当てる。そして、受け台部13に設けられた側壁部17,18の間に前腕Bを挿入し、肩の力を抜いてリラックスした状態とする。これにより、腕置き部3を製造したときと同じ状態で前腕Bを腕置き部3に載置することができる。
このとき、被測定者Aの前腕Bは、完全に拘束されるのではなく、第1の突当部15と第2の突当部16との間において長手方向に拘束される一方、側壁に設けた第3の突当部18によって長手方向に直交する方向にも拘束される。したがって、被測定者Aは、前腕Bを腕置き部3に載置した状態においても、比較的自由に前腕Bを動かすことができ、最もリラックスした窮屈感のない状態に、前腕Bを配置することができる。
この状態で、第2のカメラ10bを作動させることにより、腕置き部3に載置され、測定ヘッド5に接触していない状態の前腕Bの画像が撮像される。撮像された画像は画像処理部11に送られ、画像処理部11において所定の処理が施される。すなわち、第2のカメラ10bで撮像された測定ヘッド5に接触しない状態の前腕Bの楕円領域Dの画像が取得され、該楕円領域Dに含まれている前腕Bの両側面の輪郭線の位置と形状が演算される。また、撮像した前腕Bの画像がその被測定者Aの最初の測定時の画像であるか否かが判断され、最初の画像である場合には、その画像と、演算された輪郭線の形状データとが画像記憶部75に記憶される。
一方、最初の測定時の画像ではない場合には、既に画像記憶部75に画像およびその形状データが記憶されているので、現在撮像している画像と記憶している画像とがモニタ77に表示される。また、現在撮像している画像の輪郭線の形状データと画像記憶部75に記憶されている輪郭線の形状データとが比較部76に入力されることによりそのずれ量が計算され、ずれ量が所定のしきい値を越えている場合には、その旨がモニタ77に表示される。
被測定者Aは、モニタ77上の表示に基づいてずれを補正するように前腕Bをずらし、あるいはオペレータは、前腕Bをずらすように被測定者Aに促すことができる。また、ずれ量が所定のしきい値を下回っている場合には、測定続行の指令がモニタ77に表示されることになる。オペレータはモニタ77上の表示に基づいて測定作業を続行するよう操作し、あるいは自動的に測定作業が続行される。
最初の測定時において第2のカメラ10bによる撮像が行われた後、または、2回目以降の測定時で、測定作業続行指令がモニタ77に表示された後には、移動機構4が作動させられて、スライダ34が測定ヘッド5に近接する方向に移動させられる。スライダ34は所定の圧力の加圧空気を供給されたエアシリンダ35により押圧されることにより前腕Bを載置した腕置き部3を測定ヘッド5に向けて移動させる。そして、前腕Bが測定ヘッド5に接触すると、エアシリンダ35により発生された所定の押圧力によって前腕Bと測定ヘッド5とが密着させられてスライダ34が静止する。
この場合において、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、スライダ34が水平方向に移動させられることにより、前腕Bが水平方向に移動させられて前腕Bと測定ヘッド5とが水平方向に密着させられるので、測定ヘッド5に対して前腕Bの自重が加わることがなく、エアシリンダ35に供給される予め設定された空気圧に従い、常に一定の接触圧力で密着させられることになる。すなわち、接触圧力の変動によるグルコース濃度値の測定結果が変動することを防止できる。
この状態で第1のカメラ10aが作動させられ、測定ヘッド5に密着した状態の前腕Bの画像が撮像される。撮像された画像は画像処理部11に送られ、画像処理部11におい所定の処理が施される。すなわち、第1のカメラ10aで撮像された測定ヘッド5に密着した状態の前腕の楕円領域Cの画像が取得され、該楕円領域Cに含まれている前腕Bの両側面の輪郭線の位置と形状が演算される。また、撮像した前腕Bの画像がその被測定者Aの最初の測定時の画像であるか否かが判断され、最初の画像である場合には、その画像と、演算された輪郭線の形状データとが画像記憶部75に記憶される。
一方、最初の測定時の画像ではない場合には、既に画像記憶部75に画像およびその形状データが記憶されているので、現在撮像している画像と記憶している画像とがモニタ77に表示される。また、現在撮像している画像の輪郭線の形状データと画像記憶部75に記憶されている輪郭線の形状データとが比較部76に入力されることによりそのずれ量が計算され、ずれ量が所定のしきい値を越えている場合には、その旨がモニタ(報知部)77に表示される。被測定者Aは、モニタ77上の表示に基づいてずれを補正するように前腕をずらし、あるいはオペレータは、前腕Bをずらすように被測定者Aに促すことができる。
この場合において、測定ヘッド5と前腕Bとが密着する前の段階で、既に一度、位置合わせが行われているので、測定ヘッド5と前腕Bとを密着させ前腕Bの長手方向に直交する方向に前腕Bを拘束したこの段階での位置合わせ作業は微調整で足り、被測定者Aは無理に前腕Bを動かすことなく、簡易に位置調整を行うことができる。また、ずれ量が所定のしきい値を下回っている場合には、測定が開始される。オペレータはモニタ77上の表示に基づいて測定を開始するよう操作し、あるいは自動的に測定が開始される。
グルコース濃度の測定は、グルコース濃度測定端子41の先端面41aを前腕Bの内側側面に密着させた状態で、光源52を作動させ、光源52から発せられた光を光ファイバ78により伝播してコリメータ79によって平行光にした状態でAOTF53に入射させる。AOTF53を作動させるには、AOTF53により分光する測定光の波長に対応する周波数の高周波をフィルタ制御部59からAOTF53に供給する。これにより、入射された光から所定波長の測定光が分光されて出射されることになる。
AOTF53から出射された光は、参照光分岐部56に入射され、その一部、例えば5%を参照光S2として分岐される。分岐された参照光S2は、コリメータ65によって参照用光ファイバ64の一端面に集光され、他端面に対向配置されている分岐光検出器57によりそのまま検出されることになる。
参照光S2を分離された残りの測定光S1は、照射用光ファイバ66に入射される前に反射光分岐部58を通過させられる。反射光分岐部58においては、測定光S1のうちの10%が分離され残りの90%が照射用光ファイバ66に入射される。分離された10%の測定光S1は廃棄される。
照射用光ファイバ66に入射された測定光S1は、照射用光ファイバ66によってグルコース濃度測定端子41まで伝播され、グルコース濃度測定端子41の先端面41aに配置されている照射用光ファイバ66の端面から、該端面に密着配置されている前腕Bの内部に向けて出射される。
このとき、前腕Bの表面においては、照射された測定光S1の一部が反射光S3として照射用光ファイバ66内に戻り、残りが前腕B内に入射される。
照射用光ファイバ66内を戻る反射光S3は、反射光分岐部58を通過させられる際に、その10%が分離されて分岐光検出器57まで伝播され、分岐光検出器57により検出される。
前腕B内に入射された測定光S1は、前腕B内を進行する間に、その一部は、生体組織に衝突して拡散され、他の一部は生体組織を透過して直進する。測定光S1は、通過する前腕B内組織や体液の成分に応じて、特定の波長領域の光を吸収される。したがって、前腕B内で拡散または透過されることにより前腕B外に出射された信号光S4は、通過した前腕B組織や体液に応じた特定の波長領域の光量が低下していることになる。
受光用光ファイバ67は、上述したように照射用光ファイバ66との間の距離を一定に固定されているので、その距離に応じた深さまで進達した光を多く含む信号光S4を受光する。本実施形態の場合には、測定光S1は真皮領域まで進達した後に、入射表面に戻って、照射用光ファイバ66に隣接している受光用光ファイバ67に受光されるので、受光される信号光S4はグルコースの情報を多く含んでいることになる。
受光された信号光S4は、受光用光ファイバ67を介して筐体68内に戻され、受光用光ファイバ67の端面に対向配置されている信号光検出器54により検出される。
信号光検出器54および分岐光検出器57からの出力信号は、演算部55に入力されると、アンプ71によってそれぞれ増幅される。信号光検出器54により検出される信号光S4の大きさは、前腕Bに入射される光、すなわち、AOTF53から発せられた測定光S1の強度の変動とともに変動する。したがって、前腕Bへの入射前の測定光S1の一部を参照光S2として分岐光検出器57により検出しておき、後述するコンピュータ60において受光された信号光S4から差し引くことにより、AOTF53から発せられる測定光S1の強度変動による信号光S4の光強度の変動を除去することが可能となる。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、参照光分岐部56における分岐比率が、測定光95%、参照光5%程度に設定されているので、測定光S1が前腕B内で減衰されて得られる信号光S4と参照光S2とのレベルを同等にして測定光S1の強度変動による信号光S4強度の変動を効果的に除去することができる。この場合に、コンピュータ60においては、分岐光検出器57からの出力信号に所定の係数をかけることにより、信号レベルを調整してもよい。
また、信号光検出器54により検出される信号光S4の大きさは、入射される前腕Bの表面状態、例えば、皮膚の硬さ、厚さ、色、温度や湿度等によって変動する。したがって、前腕B表面における反射光S3を反射光分岐部58において分岐して分岐光検出器57により検出しておき、検出された反射光S3を用いて、信号光S4強度を補正することにより、表面状態の変動により信号光S4強度が変動するゆらぎノイズを除去することが可能となる。この場合に、分岐光検出器57の前段に設けられているシャッタ70を作動させ、参照光S2が分岐光検出器57に検出されるのを阻止しておくことにより、分岐光検出器57により反射光S3のみを検出して個別に補正をかけることが可能となる。
また、反射光分岐部58における分岐比率が、測定光90%、反射光10%程度に設定されているので、前腕Bに入射される測定光S1が必要以上に減衰されてしまうことを防止できる。
アンプ71において増幅された各検出器54,57からの出力信号は、それぞれロックイン検波器72を通過させられる。これにより、フィルタ制御部59からのAOTF53に入力された高周波に対応する波長の光に関する出力信号のみが抽出される。したがって、抽出された出力信号には、前腕Bに入射された測定光S1と波長を同じくする前腕Bからの散乱光の情報のみが含まれ、他の波長の光、例えば、外来光に関する情報は除かれている。その結果、外来光等によるノイズの発生を抑制することができる。
そして、ロックイン検波器72において抽出された出力信号は、それぞれA/D変換器73によってディジタル信号に変換させられてコンピュータ60に入力される。コンピュータ60においては、フィルタ制御部59からAOTF53に入力させる高周波の周波数、すなわち、前腕Bに入射させた測定光S1の波長情報が順次変更されている。したがって、コンピュータ60においては、出力信号と波長情報との関係を示す波長特性が求められていくことになる。また、コンピュータ60は、求めた波長特性の内、所定の波長領域、例えば、波長1600nm近傍の領域における出力信号値を求めることにより、前腕B内部のグルコース濃度を演算する。
また、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、グルコース濃度測定端子41に隣接して、血流計端子42、水分計端子43、脂肪計端子44、圧力センサ45および温度センサ46が設けられているので、グルコース濃度測定端子41による信号光S4の検出と同時に、該グルコース濃度測定端子41近傍の組織内の血流、表皮の水分量、脂肪量、測定ヘッド5と前腕Bの表面との接触圧力および表皮の温度が測定される。特に、これらの端子およびセンサ41〜46は、前腕Bの長手方向に沿って、前腕Bの輪郭線が最も側方にせり出す高さ位置に一列に配置されているので、前腕Bと測定ヘッド5とが密着させられたときに、同時に前腕Bの側面に密着させられることになる。したがって、それぞれの検出すべき情報量をより正確に検出することができる。
そして、コンピュータ60においては、これらの端子またはセンサ42〜46からの出力信号が入力されることにより、予め記憶しておいたデータテーブルに従って、演算されたグルコース濃度値が補正される。そして、補正されたグルコース濃度値が、モニタ74に表示されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、水硬性のキャスト材により構成した腕置き部3により、形状的特徴の少ない前腕Bを少ない拘束点で効果的に位置決めするので、測定に際して被測定者Aに与えられる窮屈感を解消し、被測定者Aを安静な状態にすることができる。その結果、測定中のストレス等による測定結果の変動を防止して精度よくグルコース濃度を測定することができる。
また、受け台部13を取り付けた台座部14をピン30によりスライダ34に位置決めするので、異なる被測定者Aに対して、個別に作成された腕置き部3をスライダ34に交換可能に取り付けることができる。また、同一の被測定者Aに対する複数回にわたる測定に際しても、同一の測定条件を再現することができる。
また、腕置き部3に載置した前腕Bを移動機構4によって水平方向に移動させて測定ヘッド5に密着させるので、測定ヘッド5に対し前腕Bの自重がかからない状態で測定を行うことができる。また、その際の測定ヘッド5と前腕Bとの接触圧力を小さくかつ一定に設定することができる。その結果、測定ヘッド5と前腕Bとの間の接触圧力が被測定者A毎に変動することが防止され、全ての被測定者Aに対し、同一の適正な接触圧力で接触させた状態での測定を行うことができる。また、移動機構4にはストッパ38,39が設けられ、スライダ34の所定以上の移動が制限されるので、前腕Bに対して測定ヘッド5が過度の圧力で密着させられることを防止できる。
さらに、腕置き部3に載置した前腕Bの位置ずれを測定ヘッド5に接触させる前と後の両時点においてチェックするので、複数回の測定においても精度よく測定状態を再現することができ、同一条件下の測定を行うことができる。また、測定ヘッド5への接触前に、位置ずれが生じていないことを前提として測定ヘッド5に前腕Bを密着させるので、密着時の位置ずれ修正を微細なものとして、被測定者Aにかかる負担を低減し、また、測定状態の再現性を向上することができる。
また、グルコース濃度測定端子41と他の端子およびセンサ42〜46とを前腕Bの長手方向に沿って一列に配列したので、全ての端子およびセンサ41〜46をほぼ同一の接触圧力で前腕Bに密着させることができる。したがって、グルコース濃度測定端子41を前腕Bの表面に適正に密着させて測定を行う際に、他の端子およびセンサ42〜46も適正な密着状態を達成することができる。
また、測定ヘッド5と測定装置本体9とを接続する光ファイバ6を、測定ヘッド5からU字状に湾曲させて導くこととしているので、前腕Bの内側側面に接触させられる測定ヘッド5と測定装置本体9とを、被測定者Aを横切ることなく、短い距離で接続することができる。その結果、光ファイバ6を短くして、信号光に混入する外乱を低減し、測定精度を向上することができる。また、光ファイバ6等が、被測定者Aが椅子から立ち上がる際の邪魔になることが防止される。また、略U字状のブラケット47により光ファイバ6を固定しているので、測定中に光ファイバ6の位置が変動することにより測定結果に変動が生ずることを防止して測定精度を向上することができる。
また、グルコース濃度測定端子41の近傍にペルチェ素子49を配置して、グルコース濃度測定端子41が接触している前腕Bの表面温度を所定の温度に制御することができ、前腕Bの表面温度が変動することによる測定値の変動を防止することができる。また、ブラケット47により固定した光ファイバ6の周囲を断熱部材48により覆っているので、外気の変化による光ファイバ6の温度変化が防止される。
なお、測定ヘッド5の熱が略U字状のブラケット47に伝導しないように、測定ヘッド5とブラケット47との接続部に断熱材(図示略)を配置してもよい。また、U字状のブラケット47に沿う光ファイバ6の温度をより確実に所定の温度に保つために、ブラケット47に沿ってペルチェ素子等の温度調節部材(図示略)を配置することにしてもよい。
また、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、前腕Bの表面における反射光S3を検出して、検出された反射光S3を用いて信号光S4を補正するので、表面状態の変動により信号光S4内に含まれることとなるゆらぎノイズを除去することができる。その結果、グルコース濃度の測定精度を向上することができるという効果がある。
なお、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、測定ヘッド5に、血流計端子42、水分計端子43、脂肪計端子44、圧力センサ45、温度センサ46を備えたものを例示したが、これに限定されるものではなく、これらのいずれか1以上を備えていてもよく、他のセンサや端子、例えば、オキシメータを備えていてもよい。また、温度センサ46としては、前腕Bの表面温度を検出する熱電対、白金抵抗の他、深部の温度を測定する放射温度センサでもよい。また、水分計としては、インダクタンス方式またはコンダクタンス方式のいずれのものを採用してもよい。また、測定ヘッド5のグルコース濃度測定端子41に外部から光が入射することを防止するために、図13に示されるようなカバー81を設け、前腕Bの表面と測定ヘッド5との間の隙間を覆うようにしてもよい。
また、測定ヘッド5を固定して、前腕Bを移動させ、測定ヘッド5を前腕B表面に密着させることとしたが、これに代えて、前腕Bを腕置き部3に載置した状態で固定し、測定ヘッド5を水平方向に移動させて両者を密着させることにしてもよい。また、腕置き部3と測定ヘッド5の両方を移動させることにしてもよい。
また、エアシリンダ35に所定の空気圧の加圧空気を供給することにより、一定の接触圧力によって測定ヘッド5と前腕Bとを密着させることとしたが、これに代えて、図14に示されるように、測定ヘッド5に設けた圧力センサ45からの接触圧力信号Pを制御装置100にフィードバックし、制御装置100の指令に基づいてレギュレータ101によりエアシリンダ35に供給する加圧空気の空気圧を調整することとしてもよい。図中符号102は空気圧源である。
また、アクチュエータとしてエアシリンダ35を採用したが、これに代えて、図15に示されるように、モータ103とボールネジ104等の公知の直動機構を採用してもよい。この場合においても、圧力センサ45における検出信号Pを制御装置100にフィードバックしてモータ100の回転角度を制御すればよい。
また、受け台部13として、水硬性のキャスト材を用いた場合について説明したが、石膏、熱可塑性樹脂等、任意の硬化性のキャスト材を用いることにしてもよい。また、被測定者Aの左腕の前腕Bを測定対象部位としたが、これに代えて、右腕の前腕Bを採用してもよい。この場合に、移動機構4と椅子2との位置関係を逆転することにより、左腕用と右腕用とで装置を兼用できるようにしてもよい。
また、2台のカメラ10a,10bにより、測定ヘッド5と前腕Bとの密着前後の画像をそれぞれ取得することとしたが、これに代えて、密着前後の前腕Bを全て含む視野を有する1台のカメラによって画像処理用の画像を取得することにしてもよい。また、視野角の広いカメラを採用することによって、3次元的な位置合わせを行うことにしてもよい。
なお、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、光源52から発せられた光を前腕Bへの入射前に分光するAOTF53を用いることとしたが、これに代えて、図16に示されるように、前腕Bへの入射後に、検出された信号光S4を回折格子82等により分光し、分光された光を、リニアアレイセンサ83によって一度に検出することにしてもよい。図中符号84はコリメートレンズである。
このようにすることで、全波長帯域にわたる信号光S4の波長特性を一度に取得することができるので、測定を迅速に行うことができるという利点がある。また、波長特性を一度に取得するこの方法によれば、前腕B表面の状態が時間的に変化する場合においても、これを補償してゆらぎノイズを除去することができるという利点がある。
この場合に、光源52からの光を伝播する例えば、14本の光ファイバ85からなる光ファイバ束86が、分岐部87において7本ずつ2束の光ファイバ束88,89に分岐され、一方の光ファイバ束88が投光用光ファイバ85としてグルコース濃度測定端子41に導かれ、他方の光ファイバ束89が投光用光ファイバ85として参照用測定端子90に導かれている。参照用測定端子90は、既知の反射率を有する標準反射板91に接触配置されている。
参照用測定端子90において受光された参照光は、受光用光ファイバ92を介してコリメートレンズ84により平行光とされ、回折格子93により分光されてリニアアレイセンサ94により一度に検出されるようになっている。そして、これらのリニアアレイセンサ83,94により検出された信号光と参照光とを表す電気信号は、A/D変換器95によりA/D変換された後にコンピュータ60に入力されるようになっている。
参照用測定端子90により受光される参照光は、光源52における光の強度変動を反映して変動するので、その変動を検出して、光源52の光の強度変動による信号光の変動を補正することができるようになっている。
各測定端子41,90の先端面41a,90aにおいては、各投光用光ファイバ85は、6本の受光用光ファイバ92とともに、図17に示されるように配列されている。
すなわち、1本の投光用光ファイバ85の周囲に0.4〜0.8mmの等距離をおいて6本の受光用光ファイバ92が等間隔に配置され、さらに、各受光用光ファイバ92の周囲に、中心の1本の投光用光ファイバ85を含めて、3本の投光用光ファイバ85がそれぞれ等距離の位置に等間隔をあけて配置されている。このように配列することで、各受光用光ファイバ92からみると、周囲の3本の投光用光ファイバ85の次に近接する投光用光ファイバ85は、周囲の3本の投光用光ファイバ85までの距離の2倍離れて配置されるようになっている。
したがって、各受光用光ファイバ92には、実質的に3本の投光用光ファイバ85から前腕Bに入射された光が拡散して戻った戻り光のみが受光されることになる。すなわち、全ての受光用光ファイバ92に同等の光強度の戻り光が受光される。
また、6本の受光用光ファイバ92は、図18に示されるように一列に並べられて回折格子82に入射させられるようになっている。受光用光ファイバ92の配列方向は、回折格子82による光の分光方向に対して直交する方向である。これにより、各受光用光ファイバ92の端面から出射された光は、回折格子82によって一方向に分光されるが、分光方向に対して直交する方向に所定の幅を有する光束として光検出器83により検出される。
すなわち、光検出器83においては、広い検出面積を有効に利用して、多くの情報を得ることができる。特に、光検出器83を長方形状のアレイセンサにより構成すれば、一辺を分光方向、他辺を光ファイバ92の端面の配列方向として、検出面全体に光を受光して、最大限の情報量を得ることができるので好ましい。
また、各測定端子41,90の先端面41a,90aにおける光ファイバ85,92の配列は、上記の配列に限定されるものではなく、図19に示されるように、12本の投光用光ファイバ85からなる光ファイバ束86を、1本の受光用光ファイバ92の周囲に等間隔をあけて配列することにしてもよい。この場合には、全ての投光用光ファイバ85により発せられた光の前腕Bの組織内において拡散された戻り光が全て、中央の受光用光ファイバ92によって受光されることになる。
また、標準反射板91を用いることなく、図20に示されるように、測定ヘッド5において参照光S4′を同時に検出し、信号光S4と参照光S4′とを別個の回折格子82,93により分光し、別個のリニアアレイセンサ83,94によって検出することにしてもよい。この場合には、図21に示されるように、図17と同様に配列された最外周の6本の投光用光ファイバ85のそれぞれに、他の受光用光ファイバ92よりも近接して、例えば、0.2〜0.3mmの間隔で参照光検出用の受光用光ファイバ96を配置することにすればよい。また、図22に示されるように、図19と同様に配列された投光用光ファイバ85のいずれかに近接して1本の参照光検出用の受光用光ファイバ96を配置することとしてもよい。
このようにすることで、参照光検出用の受光用光ファイバ96は、前腕Bの表面に近い、比較的浅い表皮領域に進達した参照光S4′を受光することができる。したがって、前腕B表面の状態を表す、参照光S4′を受光することができ、これを利用して、前腕B表面のゆらぎノイズを除去することが可能となる。
また、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、信号光検出器54および分岐光検出器57からの出力信号をそれぞれ別個のアンプ71で増幅し、別個のロックイン検波器72およびA/D変換器73を介してコンピュータ60に入力し、該コンピュータ60において差分処理を行うこととしたが、これに代えて、差動アンプ(図示略)に入力することにより、得られた差分信号を単一のロックイン検波器72およびA/D変換器73を介してコンピュータ60に入力することにしてもよい。
また、カメラ10a,10bにより撮像した密着前後の前腕の画像に基づいて、画像比較部75において位置ずれの検出が行われたときにその旨を表示する報知部としてモニタ77を採用したが、これに代えて、音声により表示するスピーカを採用してもよい。
また、光学式に測定する生体情報として、被測定者Aの体内のグルコース濃度を例に挙げて説明したが、これに代えて、他の生体情報の測定に適用することとしてもよい。
本発明の一実施形態に係る光学式生体情報測定装置の全体構成を示す斜視図である。 図1の光学式生体情報測定装置の腕置き部および移動機構を示す側面図である。 図2の腕置き部を示す平面図である。 図1の光学式生体情報測定装置の腕置き部に載置した前腕が測定ヘッドに密着している状態を示す一部を破断した正面図である。 図3の腕置き部における第1の突当部を説明する側面図である。 図5の第1の当節部を説明する正面図である。 図1の光学式生体情報測定装置の測定ヘッドの先端面に配列された種々の端子およびセンサを示す正面図である。 図7の測定ヘッドの背面に配置されたペルチェ素子を示す背面図である。 図1の光学式生体情報測定装置の測定装置本体の内部構造を模式的に示すブロック図である。 図9の測定装置本体内の参照光分岐部を示す図である。 図1の光学式生体情報測定装置の測定ヘッドに設けられたグルコース濃度測定端子の先端面を示す図である。 図1の光学式生体情報測定装置の腕置き部に載置された前腕の位置検出用システムを示すブロック図である。 図1の光学式生体情報測定装置の測定ヘッドにカバーを有する変形例を示す図である。 図1の光学式生体情報測定装置において、圧力センサの接触圧力信号を用いて、スライダの移動量を制御する場合のシステムを示す図である。 アクチュエータとしてモータを用いた場合の図14と同様の図である。 図9の測定装置本体の変形例を示すブロック図である。 図9の測定装置本体が用いられる場合のグルコース濃度測定端子の先端面における光ファイバの配列を示す図である。 回折格子に向けて受光した光を照射する受光用光ファイバの端面の配列を示す図である。 図17のグルコース濃度測定端子の先端面における光ファイバの配列の変形例を示す図である。 図9の測定装置本体の他の変形例を示すブロック図である。 図20の測定装置本体が用いられる場合のグルコース濃度測定端子の先端面における光ファイバの配列を示す図である。 図21のグルコース濃度測定端子の先端面における光ファイバの配列の変形例を示す図である。
符号の説明
A 被測定者
B 前腕
1 グルコース濃度測定装置(光学式生体情報測定装置)
3 腕置き部
4 移動機構
5 測定ヘッド(光学式測定ヘッド)
41 グルコース濃度測定端子(光検出部)
42 血流計端子(血流検出部)
43 水分計端子(水分検出部)
44 脂肪計端子(脂肪検出部)
45 温度センサ(体温検出部)
49 ペルチェ素子(温度調節手段)

Claims (2)

  1. 被測定者の前腕を位置決め状態に載置する腕置き部と、
    該腕置き部に載置された前腕に密着させられる光学式測定ヘッドと、
    該光学式測定ヘッドまたは腕置き部を相対的に移動させ、光学式測定ヘッドを前腕に密着させる移動機構とを備え、
    前記光学式測定ヘッドに、前腕内部に光を照射して戻り光を検出する光検出部が備えられるとともに、肌の水分量を検出する水分検出部、脂肪量を検出する脂肪検出部、血流量を検出する血流検出部または体温を検出する体温検出部のいずれか少なくとも1つが備えられ、
    これら光検出部と他の検出部とが前腕の長手方向に沿って配列されている光学式生体情報測定装置。
  2. 前記光学式測定ヘッドに、前記光検出部の温度を所定の温度に保持する温度調節手段が設けられている請求項1に記載の光学式生体情報測定装置。
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