JP2005537169A - 2つの組付け構造体よりなるホイールリム - Google Patents

2つの組付け構造体よりなるホイールリム Download PDF

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Abstract

【課題】 最適な軽さを得、従来技術の欠点を解消する2つの組付け構造体よりなるホイールリムを提供する。
【解決手段】 ホイールリムの半径方向外側幾何形状は、外側および内側リムシートを備えており、タイヤトレッド支持リングを受けるように支持面が本質的に回転円筒体として形成されている。このリムの半径方向内側幾何形状は、取付け溝とホイールディスクへの連結帯域との間で増大しておらず、このホイールリムは、前記リムの半径方向内側幾何形状と、半径方向外側幾何形状の一部とを構成する第1金属構造体と、半径方向外側に前記支持面を構成するように設計された第2構造体とを組付けることによって構成されている。このホイールリムは、第2構造体が、少なくとも1つの本質的に軸方向の開口部を備えていて、前記第1金属構造体の半径方向外壁部と接触する環状支持要素よりなることを特徴としている。

Description

本発明は、タイヤ用のディスクおよびリムよりなり、タイヤ用の支持リングおよびトレッドと共に、膨らまし圧力が公称使用圧力としてしられている正常の利用圧力と比較して異常に低い(実際の圧力はゼロであることもある)ときの転動の場合に有用であることができる転動組立体を構成することができるホイールに関する。
特許文献1は、図6の実施形態において、半径方向外側幾何形状が外側リムシートおよび内側リムシートを備えているホイールリムを述べており、少なくとも外側リムシートは、軸方向外端部が、軸方向内端部が位置する円の直径より小さい直径の円に位置している母線を有しており、前記外側リムシートは、高さの低い突起またはハンプにより軸方向外方に、またフランジにより軸方向内方に延長されている。このホイールリムは、また、リムの外側から内側に向けて軸方向に摺動させることによって位置決めされるトレッド支持リングを受けるように設計された本質的に回転円筒体として形成された支持面と、外側および内側の側壁部を有している取付け溝を備えており、半径方向内側幾何形状が、前記取付け溝とホイールディスクへの連結帯域との間で増大しない直径を有している。このホイールリムは、前記リムの半径方向内側幾何形状と、半径方向外側幾何形状の一部とを構成する第1金属構造体と、半径方向外側に前記支持面を構成するように設計された第2構造体とを組付けることによって作成されている。このリムは、前記第2構造体が外側シートの内側フランジおよび取付け溝の外側の側壁部に半径方向外方に位置している回転円筒体として形成された金属カラーであるようになっている。
特許文献1により述べられているホイールリムは、半径方向内側では、使用中、種々の物が蓄積する帯域を有していないと言う利点を有している。他方、第2構造体を構成する金属カラーは、これをリムの軸方向外側から軸方向内側に向けて取付け、次いで溶接することにより第1構造体のまわりの適所に設置されなければならない。これは、その幾何形状および実用性を大いに限定してしまう。
以後、「リムの軸方向外側」はリムが意図される車両の外側から見えるようになっている側Eを意味するものと理解され、「リムの軸方向内側」は車両の内側に面するようになっている側Iを意味している(図1参照)。
WO00/05083 WO01/08905A1
本発明の目的は、最適な軽さを得、前記欠点を解消することにある。
上記の目的を達成するために、本発明によるホイールリムは、このリムの半径方向外側幾何形状は外側および内側リムシートを備えており、少なくとも外側リムシートは、軸方向内端部が位置する円の直径より小さい直径の円に軸方向外端部が位置している母線を有しており、前記外側リムシートは、高さの低い突起またはハンプにより軸方向外方に、またフランジにより軸方向内方に延長されており、また、このリムは、タイヤトレッド支持リングを受けるように設計された本質的に回転円筒体である支持面を備えており、このリムの半径方向内側幾何形状は、前記内側シートとホイールディスクへの連結帯域との間で増大していない直径を有している。このホイールリムは、
前記リムの半径方向内側幾何形状と、半径方向外側幾何形状の一部とを構成する第1金属構造体と、
半径方向外側に前記支持面を構成するように設計された第2構造体と、を組付けることによって構成されている。
このホイールリムは、第2構造体が、円筒形であって、その母線のうちの1つに沿って開口している構成部品よりなることを特徴としている。
この構成部品は、これを製造する材料の弾性限度を超えることなしに、その細長さおよび可撓性により第1構造体のまわりに容易に組付けられることができ、次いで、この部品は第1構造体の半径方向外壁部に静止する。トレッド支持リングが一旦位置決めされたら、第2構造体は好ましくは適所に安定に保持される。
好ましくは、割りリングの形態のこの第2構造体の開口部のリップは、第2構造体を第1構造体のまわりに螺旋形に取付け得るために軸方向に対して斜めに傾斜されている。
本発明の更なる対象は、前記第2構造体が、前記第1金属構造体の半径方向外壁部と接触状態にある少なくとも2つの支持要素の周方向組立体よりなることを特徴とする同様なホイールリムである。
かくして、第2構造体は第1構造体のまわりに直接組みつけられて、大きな設計自由度をもたらす。
好ましくは、第2構造体により構成される支持面は支持リングを軸方向に係止するように設計されている半径方向外側の周方向溝を備えている。この溝は、支持リングが限定された軸方向幅のものである場合、およびその軸方向外側部分が外側シートのフランジと接触していない場合に特に有用である。このような支持リング適合式ホイールリム組立体は特許文献2に述べられている。
好適な実施形態によれば、前記第1金属構造体の半径方向内壁部は、前記取付け溝の内側の側壁部に対して軸方向外側に、前記取付け溝の内側の側壁部から前記支持面の外端部まで軸方向に延びている本質的に回転円筒体である帯域を備えている。
有利には、その場合、前記第2構造体は、半径方向内壁部が本質的に回転円筒体であって、この半径方向内壁部全体が第1金属構造体の半径方向外壁部と接触しているほぼ一定の厚さの環状構造体である。
そして、第2構造体は、不強化またはほんの僅かに強化された熱可塑性プラスチックのような低密度の材料よりなることができる。何故なら、この材料が水平の地面上で転動中の使用時に受ける機械的応力が、この材料の金属構造体との非常に大きい接触面積により比較的低いからである。
また、前記第2構造体は、前記支持面の半径方向内側に延びていて、前記第1金属構造体の半径方向外壁部に対する支持体として役立つ少なくとも2つの周方向フィンを備えることができる。
第2構造体の材料は、好ましくは、かなり剛性であり、つまり、ガラス繊維で強化された熱可塑性プラスチック、または熱硬化性プラスチック、または鋼またはアルミニウムシートのような金属材料である。
前記第1金属構造体の半径方向外側幾何形状は、前記取付け溝の外側の側壁部を備えることができ、その場合、第2構造体は内側で前記側壁部により軸方向に阻止される。
変更例として、第2構造体の軸方向内端部は前記取付け溝の外側の側壁部を構成することもできる。
他の実施形態では、本質的に回転円筒体として形成された第1構造体の前記帯域は、前記支持面の高さのところでは、取付け溝の外端部の高さのところに段部が位置決めされて、より小さい直径を有しており、この段部は前記第2構造体の軸方向内端部を軸方向に係止するように設計されている。
この幾何形状は、リムの内側をより剛性にすると言う利点を有している。第2構造体の半径方向外壁部の直径がより小さい場合、第2構造体はより大きい周方向のフィンを有しており、従って、より剛性の材料を使用するのが望ましい。
第2構造体を第1構造体に軸方向に係止するために、第1構造体の壁部に周方向の溝を形成することができ、この溝は第2構造体の前記円筒形回転帯域のものに対応する。
第3実施形態によれば、第1金属構造体は、その取付け溝とホイールディスクへの連結帯域との間に、軸方向直径が連続的に減じている壁部を有している。
この幾何形状は第1金属構造体の質量および機械強度を最適にすると言う利点を有している。その場合、平らな地面上で転動しているときの使用中に受ける応力に対して数および剛性の点で適している周方向接触フィンを有する第2構造体を設計することが必要である。
第2構造体は、一方では、前記第1金属構造体の前記外側シートのフランジの前記内側の側壁部に、他方では、第2構造体の本質的に周方向のフィンに接触する阻止手段により軸方向に係止されることもできる。
これらの阻止手段は有利にはねじ/円錐体装置であることができる。
また、第2構造体は有利には、前記支持面を軸方向外方に延長する本質的に回転円筒体として形成された帯域を備えることができ、この回転円筒体は、前記第2構造体を支持し、軸方向外側に阻止するために前記第1金属構造体の外側フランジの内側の側壁部と協働するように設計されている。
この実施形態は、外側シートにおけるタイヤビードの保持を強化する外側シートの内側フランジを軸方向内方に延長すると言う利点を有している。
支持リングを位置決めし易くするために、第2構造体の補足円筒形回転帯域の外壁部が外側シートに隣接したフランジの外径より小さい直径の帯域を備えていることが望ましい。
この小さい直径の帯域は、第2構造体とリングの内壁部との間の摩擦を減じることによって支持面にリングを嵌合し易くする。
有利には、第2構造体は、クリップ、溶接部または接着剤よりなる群から選択された補足手段により前記第1構造体のまわりに固定されることができる。
本発明の更なる対象は、少なくとも2つの要素の組立体により第2構造体を構成するように設計されている組付け手段を備えている支持要素である。
好ましくは、支持要素は、前記第2構造体が2つまたは3つの支持要素を組付けることにより構成されるようなものである。
組付け手段はクリップ、雄/雌装置、接着剤、溶接部、またはねじよりなる群から選択されることができる。
支持要素を構成する材料は、強化されようがされまいがいずれにせよ、熱硬化性樹脂、強化されようがされまいがいずれにせよ、熱可塑性樹脂、および鋼またはアルミニウムシートのような金属材料よりなる群から選択されることができる。
添付図面を参照して内容を制限することなしに本発明の幾つかの実施形態を説明する。
図1は本発明によるホイールリム1の第1例を示している。図示の例では、このリムは鋳造アルミニウム合金で製造されている。ホイールリムは2つのシート、すなわち、1つの外側シート2および1つの内側シート2′を備えている。外側シート2は、リムの外側で高さの低い突起またはハンプ3により延長されており、内側でフランジ4により延長されている。内側シート2′は、内側でハンプ3′により延長されており、外側でフランジ4′により延長されている。これらの2つのシートは通常のホイールリムのものとは反対に傾斜されている。また、リム1は外側側壁部5′′および内側側壁部5′を有する取付け溝5と、リムの外側Eから内側Iに向けての摺動により支持面6に位置決めされるトレッド支持リング(図示せず)を受けるように設計された支持面6とを備えている。従って、この作動が可能であるために、支持面6の直径がフランジ4の直径より大きいか或いはそれに等しくなければならないことは気づくべきである。支持面は、支持リングが一旦位置決めされたなら、これを軸方向に係止するために支持リングの内壁部に形成された適切な大きさの隆起部と協働するように設計された周方向の溝6′′を備えている。また、表面6の内端部には、補足係止突起6′′′が位置決めされている。また、ホイールリムは、ホイールの重量を減じるように設計された外側側壁部7′および内側側壁部7′′を持つ軽量化溝7を有している。この溝7はフランジ4と支持面6との間に周方向に延びている。リムの半径方向内側には、特に、ホイールディスク(図示せず)への連結帯域8が設けられている。このようなホイールリムは、特に、先に引用した特許文献1に述べられている。
ホイールリム1は第1金属構造体10および第2構造体20を組付けることによって作成される。第1構造体10は、内側シート2′および外側シート2と、ハンプ3、3′と、フランジ4、4′と、軽量化溝と、取付け溝5の一部と、ホイールリム1の半径方向内側幾何形状すべてとを有している。第2構造体20は、係止突起6′′′と、溝6′′と、表面6より大きい直径の帯域6′とを有する支持面6、並びに取付け溝5の外側側壁部5′′を備えている。
なお、第1および第2構造体は、第1構造体の本質的に垂直な側壁部15と接触するリップ21によってこの第2構造体を軸方向に係止するように表面6の外端部と協働する。軸方向係止は、第1構造体に溝6′′の反対側に形成された周方向の溝14により完了される。取付け溝5と軽量化溝の内壁部7′との間、すなわち、取付け溝5と支持面6の半径方向反対側の帯域全体との間に位置決めされた第1表面の帯域12は本質的に回転円筒体である。その結果、第2構造体の厚さは小さく、そして補強がほとんど或いは全く無い熱可塑性プラスチックのような低い剛性の複合材料で製造された支持要素から組立てられたリングよりなることができる。2つの表面、すなわち、第1構造体の半径方向外面13および第2構造体の半径方向内面22は全体的に接触しているので、平らな地面上での転動している使用時にこの第2構造体が受ける応力は強さが小さい。
金属構造体10は種々の材料で種々の技術により製造されることができる。工業的量産のために本願に最良に適している材料はアルミニウムおよび鋼である。この金属構造体の輪郭は、特許文献1に提案されているホイールのものより製造が簡単である。詳細には、支持体の横方向当接部および支持体(クリップ)を係止するのに役立つ周方向溝は、第2構造体において一体化されることができる。第1構造体の半径方向内側の輪郭は、機械加工をほとんど或いは全く必要としておらず、いずれの保持帯域をも回避している。かくして、この第1金属構造体の製造は標準の輪郭を有するホイールのものに非常に似ている。従って、第1構造体のコストは、特許文献1に示されているものと同様な幾何形状を有するホイールより低いであろう。
第2構造体の支持要素は任意の種類の材料で製造されることができる。それにもかかわらず、支持要素は、有利には、補強されようがされまいがいずれにせよ、熱可塑性または熱硬化性の材料、またはアルミニウムから製造される。実際、これらの材料は強さ、密度、工業的実施性およびコストの良好な妥協をもたらす。選択された材料によっては、材料の熱機械特性および方法の拘束、形状の適合性が必要とされることがある。
図2は本発明による第1構造体30と第2構造体40との第2組立体を示している。
第1構造体30は取付け溝5の外端部に段部31を有するという点で先の組立体10と異なっている。この段部31は、支持面6と反対側に配置された円筒形回転帯域33の直径が取付け溝5の直径より小さいことを意味している。従って、段部31の高さのところの第1構造体の半径方向外面には、第2構造体40用の軸方向阻止当接部として役立つ本質的に垂直な側壁部が設けられている。なお、軽量化溝7の無い壁部7′と円筒形回転帯域12との間の連結部は垂直な側壁部15を有していない。
段部31により、第1構造体の半径方向外壁部13と支持面6との間の距離が増大している。その結果、第2構造体は支持面6と壁部13との間に半径方向に延びていて、第2構造体40を支持するのに役立つ2つの周方向フィン41、42を有している。フィン42は周方向溝6′′から延びている。フィン41は段部31により生じられている垂直な壁部と軸方向に接触している。また、第2構造体40は、本質的に回転円筒体43、44として形成された延長部を有しており、この延長部は、支持面6からフランジ4まで軸方向外方に延びている。この延長部の部分44は、フランジ4のタイヤビードのシート外れ防止機能に関与するためにフランジ4のものと本質的に同じ直径を有している。軽量化溝7の外側の側壁部7′′は、軸方向肩部32により第2構造体を軸方向に固定するために延長部43の外端部のフィン45と協働する。延長部43の軸方向内側部分は、好ましくは、嵌合中の摩擦力を低減することによって延長部43に支持リングを嵌合し易くするために小さい直径を有している。
図3は本発明による第1構造体50と第2構造体60との第3組立体を示している。
第1構造体50は、内側シート2′、より正確にはこの内側シートの外端部とホイールディスクへの連結帯域8との間の帯域51の直径が連続的に減じているという点で先に構造体と異なっている。これにより、第1構造体をモールドから取出し易くすることにより、且つ機械加工手順の数を減らすことによって第1構造体の製造を容易にしている。なお、取付け溝5の外側の側壁部5′′はこの第1構造体の一部であり、この側壁部5′′はトレッド支持リングを軸方向に阻止する突起6′′を備えている。
第2構造体60は、厚さが使用中に出会う応力に適している4つの周方向フィン61、62、63、64を介して帯域51の半径方向外側の壁部と接触している本質的に円筒形の支持面6を備えている。フィン61は第1構造体の側壁部に位置している。第1構造体50のまわりにおける第2構造体60の係止を完全にするために、フィン63が第1構造体の帯域51の外壁部に形成された係止溝52に嵌め込まれている。第2構造体の周方向フィンの高さを考慮に入れて、第2構造体は好ましくは剛性の高い材料、例えば、剛性の熱硬化性材料またはガラス繊維で強化された熱可塑性プラスチックから製造されている。
図4は第1金属構造体70と第2構造体75との第4組立体を示している。第1金属構造体70は図1の金属組立体10と非常に類似している。第1金属構造体70は、軽量化溝7の外側面が、フランジ4までの支持面6の第2構造体75の延長部76、77の外側フィン78用の支持体および当接部として役立つように溝72および軸方向肩部71が続いている半径方向側壁部73を備えていると言う点でのみ異なっている。この延長部は図2に示す延長部43、44と同様である。この延長部は軸方向外側において軸方向肩部71と接触するフィン78で終わっている。また、フィン78はリブ79を備えており、このリブ79は、第2構造体が第1構造体のまわりに嵌められると、前記リブ79が溝72に入り込んで第1構造体への第2構造体の保持を強化するように、溝72に適合されている。
図5は、第1金属構造体80および第2構造体85を備えている本発明によるホイールリムの第5例を示している。第1金属構造体80もまた図1の金属構造体10と非常に類似している。この第1金属構造体80は、軽量化溝7の外側の側壁部7′′が第2構造体85の外側延長部86の外端部88を支持するように設計された軸方向肩部81を備えていると言う点でのみ異なっている。肩部の半径方向厚さは、第2構造体が内側において同じ直径でフランジ4を延長しているような厚さである。この場合、第2構造体85は金属シート、つまり、鋼またはアルミニウムで製造されている。外端部88は肩部81と接触し、軸方向内端部87は取付け溝5の外側の側壁部5′′および支持リングの軸方向阻止突起6′′′を構成するように円形に湾曲されている。2つのフィン89、89′により、第2構造体85の外径を支持面6に必要とされる直径に適合することができる。フィン89は第2構造体の軸方向係止を完全にするために第1構造体に形成されたリブと協働するリブの形態である。
第2構造体の支持要素は、有利には、重量と工業的実施性との良好な妥協を得るようにアルミニウムシートで製造されている。
図6は第1金属構造体90および第2構造体95を備えている本発明によるホイールリムの第6例を示している。第1金属構造体90は厚さが一定である金属シート、つまり、鋼またはアルミニウムよりなる。ホイールディスク(図示せず)を帯域92の半径方向ない壁部に溶接しなければならないので、このホイールディスクは軽量化溝7の底部に対応する。取付け溝5とホイールディスクへのこの連結帯域92との間には、第1段部94と、支持面6の下の直径が本質的に一定に減じている帯域91と、外方に向けられた段部93とが軸方向に次々に設けられている。2つの周方向段部94、93の目的は、第2構造体95が一旦第1構造体のまわりの適所に設置されたら、この第2構造体95を軸方向に阻止することである。第2構造体95は、支持面6と、帯域91に対する5つの支持フィン96、97、98、99、100とを備えている。フィン96および100の半径方向内端部はそれぞれ段部94、93の外壁部の形状に合うように且つ第2構造体を軸方向に阻止するようになっている。
図7は第2構造体20の支持要素102を第1構造体10に組付ける手段101の例を示す図1のホイールリムの拡大図を示している。
図8および図9は図7に示すようなホイールリムの周方向断面図AAである。図8は第1構造体の位置12のまわりに組付ける前の2つの支持要素102を示している。各支持要素は、この場合には、その要素の2つの端部に位置決めされた雄部分103および雌部分104よりなる組付け手段101を備えている。図9では、第2構造体は2つの支持要素102の組立体よりなる。雄部分103および雌部分104は互いに嵌込まれている。なお、これらのような組付け手段は、まわり全体に支持リングが存在することにより、使用中、低い引張応力が生じるために十分である。
もちろん、この場合には半周方向である支持要素は、周囲の3分1に寸法決めされることもできる。それ以外に、組付けを行なうにもっと長くかかることがわかった。
先の例によりすでに指摘したように、第2構造体は、クリップ留め、阻止当接部の存在、接着剤接合などのような種々の手段により第1構造体に位置決めされることができる。
図10は金属構造体110のまわりに第2構造体120を固定するための第2原理を示している。この図では、金属構造体に第2構造体を固定する方法は円錐締め付けの原理を利用している。第2構造体120を構成する種々の支持要素を、一体の組立体を形成するように第1金属構造体のまわりで予め互いに組み付ける。次いで、第2構造体を1つまたはそれ以上のねじ125により表面111により形成された円錐体に押付けることができる。ねじ125は軽量化溝の外側の側壁部7′′に静止し、第2構造体120のフィン121を押す。この分野の当業者には、適切な装置125が周知である。かくして、或る程度のトルクをねじ125に加えると、第2構造体は第1金属構造体に係止される。この装置によれば、金属構造体と、第2構造体を構成する支持要素との異なる機械加工および/製造許容度に関係された種々の遊びを取ることができる。
図11、図12および図13は本発明による第2構造体の他の実施形態の例の周方向断面を示しており、この実施形態では、第2構造体は円筒形であり、その母線のうちの1つに沿って開口している。かくして、第2構造体は開口リングの形態である。図示の周方向断面は図7におけるような断面AAである。
この第2構造体はその細長い形態および可撓性により第1構造体のまわりに容易に配置されることができる。図11は開放リングの形態の第2構造体140がまわりに位置決めされた第1構造体を示している。リング140の開口部の2つのリップ141、142はリング140を位置決めし得るように離れている。
図12はトレッド支持リング9を第2構造体140のまわり全体に嵌合した後の同じホイールリムを示している。この時点でリップ141、142がリング9のたが嵌め作用により互いに押付けられることがわかる。
図13は第2構造体140を第1構造体130に適所により容易に保持することができるように第2構造体140のリップ141、142を組付けるための手段の概略例を示している。この場合、これらの組付け手段は、第2構造体を適所にクリップ留めし得るためにほぞ穴およびほぞ142、143の形態である。
図示のような第1および第2構造体で構成された種々のホイールリムは、トレッド支持リングのために考慮された軸方向幅すべてに容易に適合されることができる支持面を有している。このような適切な支持リングの例が特許文献1に述べられている。
前述の実施形態は、単に非限定例として示したものであって、本発明の範囲を超えることなしにいずれの所望の方法でも変更することができる。
非常に簡単な第2構造体を備えている本発明による第1ホイールリムの概略的な半径方向横断面図である。 本発明によるホイールリムの第2変形例の図である。 本発明によるホイールリムの第3変形例の図である。 外側シートの内側フランジとの連結を有する第2構造体を備えた図1のものと同様なホイールリムの図である。 アルミニウムシートで製造された第2構造体を備えた本発明によるホイールの第5変形例の図である。 鋼シートで製造された第1金属構造体を備えた本発明によるホイールリムの変形例の図である。 第2構造体の組付け手段を有する図1の拡大を示す半径方向断面図である。 第1構造体のまわりに組付ける前の周方向断面で示される図7のホイールリムの図である。 組付け後の図8と同様な図である。 第2構造体を第1構造体に係止するためのねじ円錐体装置を備えたホイールリムの図である。 割りリングの形態の第2構造体を備えたホイールリムの断面図である。 トレッド支持リングを取付けた後の図11のホイールリムの図である。 割りリングの形態の第2構造体用の組付け手段の例の図である。

Claims (20)

  1. 半径方向外側幾何形状が外側リムシート(2)および内側リムシート(2′)を備えているホイールリム(1)であって、少なくとも外側リムシートは、軸方向内端部が位置する円の直径より小さい直径の円に軸方向外端部が位置している母線を有しており、前記外側リムシートは、高さの低い突起(3)またはハンプにより軸方向外方に、またフランジ(4)により軸方向内方に延長されており、タイヤトレッド支持リングを受けるように設計された回転円筒体として支持面(6)が形成されており、前記リムの半径方向内側幾何形状が、前記内側シート(2′)とホイールディスク(8)への連結帯域との間で増大していない直径を有しており、
    前記リムの半径方向内側幾何形状と、半径方向外側幾何形状の一部とを構成する第1金属構造体(10、30、50、70、80、90、110、130)と、
    半径方向外側に前記支持面(6)を構成するように設計された第2構造体(140)と、を組付けることによって構成されるホイールリム(1)において、
    前記第2構造体(140)はその母線のうちの1つに沿って開口している円筒形部品よりなることを特徴とするホイールリム(1)。
  2. 前記第2構造体(140)の開口部のリップは軸方向に対して斜めに傾斜されている請求項1に記載のホイールリム。
  3. 半径方向外側幾何形状が外側リムシート(2)および内側リムシート(2′)を備えているホイールリム(1)であって、少なくとも外側リムシートは、軸方向外端部が、軸方向内端部が位置する円の直径より小さい直径の円に位置している母線を有しており、前記外側リムシートは、高さの低い突起(3)またはハンプにより軸方向外方に、またフランジ(4)により軸方向内方に延長されており、タイヤトレッド支持リングを受けるように設計された回転円筒体として支持面(6)が形成されており、前記リムの半径方向内側幾何形状が、前記内側シート(2′)とホイールディスク(8)への連結帯域との間で増大していない直径を有しており、
    前記リムの半径方向内側幾何形状と、半径方向外側幾何形状の一部とを構成する第1金属構造体(10、30、50、70、80、90、110)と、
    半径方向外側に前記支持面(6)を構成するように設計された第2構造体(20、40、60、75、85、95、120)と、を組付けることによって構成されるホイールリム(1)において、
    前記第2構造体は前記第1金属構造体の半径方向外壁部と接触する少なくとも2つの支持要素よりなることを特徴とするホイールリム(1)。
  4. 内側の側壁部(5′′)および外側の側壁部(5′)を有する取付け溝(5)を備えており、前記第1金属構造体(10、30、70、80)の半径方向内壁部は、前記取付け溝(5)の外側の側壁部(5′)に対して半径方向外側に、本質的に回転円筒体(12、33)として形成された帯域を備えており、この帯域は前記取付け溝(5)の外側の側壁部(5′)から前記支持面(6)の外端部まで軸方向に延びている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のホイールリム。
  5. 第2構造体(20)は、半径方向内壁部が本質的に回転円筒体として形成されている実質的に一定の厚さの環状構造体であり、この半径方向内壁部の全体は、支持面(6)と反対の側で第1金属構造体(10)の半径方向外壁部と接触している、請求項4に記載のホイールリム。
  6. 第1金属構造体(50、90、110)は前記内側シート(2′)と、軸方向直径が連続的に減じているディスク連結帯域(8)との間に壁部を有している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のホイールリム。
  7. 第2構造体(40、60、85、95)は、前記支持面(6)から半径方向内方に延びていて、前記第2構造体を前記第1金属構造体(30、50、80、90)の半径方向外壁部に支持するのに役立つ少なくとも2つの周方向フィン(41、42、61ないし64、89、89′、96ないし100)を備えている、請求項1ないし4および6のいずれか1項に記載のホイールリム。
  8. 第2構造体(20、40、75、85、95)の軸方向内端部は前記取付け溝(5)の外側の側壁部(5′′)を構成している、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のホイールリム。
  9. 本質的に前記第1構造体(30)の回転円筒体として形成された前記帯域は、前記支持面(6)の高さのところでは、取付け溝(5)の外端部(5′′)の高さのところに段部(31)が位置決めされて、よい小さい直径を有しており、この段部(31)は軸方向内側で第2構造体の軸方向内端部を阻止するように設計されている、請求項4または8に記載のホイールリム。
  10. 前記第2構造体(40、75、85)は、前記支持面(6)を軸方向外方に延長する本質的に回転円筒体(43−44、76−77、86、88)として形成された帯域を備えており、前記回転円筒体は、前記第2構造体を支持してこれを軸方向外側に係止するために第1金属構造体(30、70、80)の外側シートのフランジの内側の側壁部と協働するように設計されている、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のホイールリム。
  11. 前記外側シートの前記フランジは内側の側壁部を有しており、前記第2構造体(40、75、120)は、阻止手段により、一方では、前記第1金属構造体(30、70、110)の前記外側シートのフランジ(4)の前記内側の側壁部(7′′)と、他方では、前記第2構造体の本質的に周方向のフィン(45、78、121)と接触状態で軸方向に係止されている、請求項10に記載のホイールリム。
  12. 前記阻止手段はねじ/円錐体装置(125)よりなる、請求項11に記載のホイールリム。
  13. 第2構造体の回転帯域の補足円筒体の外壁部は外側シートに隣接したフランジの外径より小さい直径の帯域(43、76、86)を備えている、請求項10ないし12のいずれか1項に記載のホイールリム。
  14. 前記第2構造体はクリップ、溶接部、接着剤および機械的固定手段よりなる群から選択された手段により前記第1構造体のまわりに固定されている、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のホイールリム。
  15. 前記支持面(6)は前記支持リングを軸方向に係止するように設計された周方向の溝(6′′)を備えている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のホイールリム。
  16. 前記第1金属構造体(10、70、80)は、前記第2構造体を軸方向に係止するように設計された前記第2構造体(20、75、85)の前記円筒形回転帯域のものに対応する周方向の溝を備えている、請求項15ないし6のいずれか1項に記載のホイールリム。
  17. 少なくとも2つのリップの組付けのより請求項1ないし14のいずれか1項に記載の第2構造体を構成するように設計された組付け手段を備えている支持要素。
  18. 前記第2構造体は2つまたは3つの支持要素の組立体により形成されている、請求項17に記載の支持要素。
  19. 前記組付け手段はクリップ、雄/雌装置、接着剤、溶接部、またはねじおよびナットよりなる群から選択される、請求項17または15に記載の支持要素。
  20. 支持要素を構成する材料は、強化されようがされまいがいずれにせよ、熱硬化性樹脂、強化されようがされまいがいずれにせよ、熱可塑性樹脂、および金属材料よりなる群から選択される、請求項17ないし19のいずれか1項に記載の支持要素。
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