JP2005536486A - 癌の処置に使用するためのキナゾリン誘導体 - Google Patents
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Abstract
【化1】
Description
いくつかの癌遺伝子が、チロシンキナーゼ酵素をコードしているということおよび若干の増殖因子受容体がチロシンキナーゼ酵素でもあるということも知られている(Yarden et al., Ann. Rev. Biochem., 1988, 57, 443; Larsen et al., Ann. Reports in Med. Chem., 1989, Chpt. 13)。識別されるチロシンキナーゼの最初の群は、ウイルス癌遺伝子、例えば、pp60v−Srcチロシンキナーゼ(それ以外には、v−Srcとして知られる)および正常細胞中の該当するチロシンキナーゼ、例えば、pp60c−Srcチロシンキナーゼ(それ以外には、c−Srcとして知られる)などに由来した。
mは、0、1、2、3または4であり;
基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、イソシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R4)、CO、CH(OR4)、CON(R4)、N(R4)CO、SO2N(R4)、N(R4)SO2、OC(R4)2、SC(R4)2およびN(R4)C(R4)2より選択され、ここにおいて、R4は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、または(R1)mは、(1−3C)アルキレンジオキシであり、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、O、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、CH=CHおよびC≡Cより選択される基のその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、ここにおいて、R5は、水素または(1−6C)アルキルであり、または挿入された基がN(R5)である場合、R5は(2−6C)アルカノイルであってもよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2=CH−基またはHC≡C−基も、その末端のCH2=またはHC≡の位置に、ハロゲノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより、または式:
Q2−X2−
[式中、X2は、直接結合であり、またはCOおよびN(R6)COより選択され、ここにおいて、R6は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ置換基または(1−6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシアルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルコキシアルキル]アミノまたはヒドロキシ(1−6C)アルキルアミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X3−Q3
[式中、X3は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R7)、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、C(R7)2O、C(R7)2SおよびN(R7)C(R7)2より選択され、ここにおいて、R7は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ3は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのアリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ホルミル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X4−R8
[式中、X4は、直接結合であり、またはOおよびN(R9)より選択され、ここにおいて、R9は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR8は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、または式:
−X5−Q4
(式中、X5は、直接結合であり、またはO、N(R10)およびCOより選択され、ここにおいて、R10は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであって、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニルおよび(1−6C)アルコキシより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよいものである)
を有する基である]
を有する基より選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよく;
nは、0、1または2であり;そして
R3は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X6−R11
[式中、X6は、直接結合であり、またはOおよびN(R12)より選択され、ここにおいて、R12は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR11は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され;
Z2は、C≡C基またはC(R13)=C(R13)基であり、ここにおいて、基R13は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、水素または(1−6C)アルキルであり;そして
R14は、ハロゲノ、シアノ、イソシアノ、ホルミル、カルボキシ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜7員のヘテロシクリルであって、酸素、窒素または硫黄より選択される更に2個までのヘテロ原子を含有していてよいヘテロシルリルを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は、直接結合であり、またはCO、CH(OR15)、CON(R15)またはSO2N(R15)より選択され、ここにおいて、R15は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ5は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、このCH基、CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ置換基、(1−6C)アルキル置換基または(3−6C)シクロアルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R16)、CO、CH(OR16)、CON(R16)、N(R16)CO、SO2N(R16)、N(R16)SO2、C(R16)2O、C(R16)2SおよびN(R16)C(R16)2より選択され、ここにおいて、R16は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ6は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのアリール基、シクロアルキル基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X9−R17
[式中、X9は、直接結合であり、OおよびN(R18)より選択され、ここにおいて、R18は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR17は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルである、または式:
−X10−Q7
(式中、X10は、直接結合であり、O、N(R19)およびCOより選択され、ここにおいて、R19は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ7は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであって、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニルおよび(1−6C)アルコキシより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよいものである)
を有する基による]
を有する基より選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよい}
を有するキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。
mは、0、1、2、3または4であり;
基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、イソシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R4)、CO、CH(OR4)、CON(R4)、N(R4)CO、SO2N(R4)、N(R4)SO2、OC(R4)2、SC(R4)2およびN(R4)C(R4)2より選択され、ここにおいて、R4は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、または(R1)mは、(1−3C)アルキレンジオキシであり、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、O、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、CH=CHおよびC≡Cより選択される基のその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、ここにおいて、R5は、水素または(1−6C)アルキルであり、または挿入された基がN(R5)である場合、R5は(2−6C)アルカノイルであってもよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2=CH−基またはHC≡C−基も、その末端のCH2=またはHC≡の位置に、ハロゲノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより、または式:
Q2−X2−
[式中、X2は、直接結合であり、またはCOおよびN(R6)COより選択され、ここにおいて、R6は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ置換基または(1−6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X3−Q3
[式中、X3は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R7)、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、C(R7)2O、C(R7)2SおよびN(R7)C(R7)2より選択され、ここにおいて、R7は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ3は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのアリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X4−R8
[式中、X4は、直接結合であり、またはOおよびN(R9)より選択され、ここにおいて、R9は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR8は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、または式:
−X5−Q4
(式中、X5は、直接結合であり、またはO、N(R10)およびCOより選択され、ここにおいて、R10は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであって、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニルおよび(1−6C)アルコキシより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよいものである)
を有する基である]
を有する基より選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよく;
nは、0、1または2であり;そして
R3は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X6−R11
[式中、X6は、直接結合であり、またはOおよびN(R12)より選択され、ここにおいて、R12は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR11は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され;
Z2は、C≡C基またはC(R13)=C(R13)基であり、ここにおいて、基R13は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、水素または(1−6C)アルキルであり;そして
R14は、ハロゲノ、シアノ、イソシアノ、ホルミル、カルボキシ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルより、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は、直接結合であり、またはCO、CH(OR15)、CON(R15)またはSO2N(R15)より選択され、ここにおいて、R15は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ5は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、このCH基、CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ置換基または(1−6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R16)、CO、CH(OR16)、CON(R16)、N(R16)CO、SO2N(R16)、N(R16)SO2、C(R16)2O、C(R16)2SおよびN(R16)C(R16)2より選択され、ここにおいて、R16は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ6は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのアリール基、シクロアルキル基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X9−R17
[式中、X9は、直接結合であり、OおよびN(R18)より選択され、ここにおいて、R18は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR17は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルである、または式:
−X10−Q7
(式中、X10は、直接結合であり、O、N(R19)およびCOより選択され、ここにおいて、R19は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ7は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであって、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニルおよび(1−6C)アルコキシより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよいものである)
を有する基による]
を有する基より選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよい}
を有するキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。
基「Q」(Q1〜Q7)のいずれか一つがアリールである場合のその基について、または「Q」基内のアリール基について適当な意味は、例えば、フェニルまたはナフチル、好ましくは、フェニルである。
ハロゲノについて、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード;
(1−6C)アルキルについて:メチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよび tert−ブチル;
(2−8C)アルケニルについて:ビニル、イソプロペニル、アリルおよびブト−2−エニル;
(2−8C)アルキニルについて:エチニル、2−プロピニルおよびブト−2−イニル;
(1−6C)アルコキシについて:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシおよびブトキシ;
(2−6C)アルケニルオキシについて:ビニルオキシおよびアリルオキシ;
(2−6C)アルキニルオキシについて:エチニルオキシおよび2−プロピニルオキシ;
(1−6C)アルキルチオについて:メチルチオ、エチルチオおよびプロピルチオ;
(1−6C)アルキルスルフィニルについて: メチルスルフィニルおよびエチルスルフィニル;
(1−6C)アルキルスルホニルについて:メチルスルホニルおよびエチルスルホニル;
(1−6C)アルキルアミノについて:メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノおよびブチルアミノ;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノについて:ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノおよびジイソプロピルアミノ;
(1−6C)アルコキシカルボニルについて: メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルおよび tert−ブトキシカルボニル;
N−(1−6C)アルキルカルバモイル:N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイルおよびN−プロピルカルバモイル;
N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルについて:N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイルおよびN,N−ジエチルカルバモイル;
(2−6C)アルカノイルについて:アセチルおよびプロピオニル;
(2−6C)アルカノイルオキシについて:アセトキシおよびプロピオニルオキシ;
(2−6C)アルカノイルアミノについて:アセトアミドおよびプロピオンアミド;
N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノについて:N−メチルアセトアミドおよびN−メチルプロピオンアミド;
N−(1−6C)アルキルスルファモイルについて:N−メチルスルファモイルおよびN−エチルスルファモイル;
N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイルについて:N,N−ジメチルスルファモイル;
(1−6C)アルカンスルホニルアミノについて:メタンスルホニルアミノおよびエタンスルホニルアミノ;
N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノについて:N−メチルメタンスルホニルアミノおよびN−メチルエタンスルホニルアミノ;
(3−6C)アルケノイルアミノについて:アクリルアミド、メタクリルアミドおよびクロトンアミド;
N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノについて:N−メチルアクリルアミドおよびN−メチルクロトンアミド;
(3−6C)アルキノイルアミノについて:プロピオルアミド;
N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノについて:N−メチルプロピオルアミド;
アミノ−(1−6C)アルキルについて:アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチルおよび3−アミノプロピル;
(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルについて:メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、2−エチルアミノエチルおよび3−メチルアミノプロピル;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルについて:ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチルおよび3−ジメチルアミノプロピル;
ハロゲノ−(1−6C)アルキルについて:クロロメチル、2−クロロエチル、1−クロロエチルおよび3−クロロプロピル;
ヒドロキシ−(1−6C)アルキルについて: ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチルおよび3−ヒドロキシプロピル;
(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルについて:メトキシメチル、エトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチルおよび3−メトキシプロピル;
シアノ−(1−6C)アルキルについて:シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチルおよび3−シアノプロピル;
(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキルについて:アセトアミドメチル、プロピオンアミドメチルおよび2−アセトアミドエチル;および
(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルについて:メトキシカルボニルアミノメチル、エトキシカルボニルアミノメチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルおよび2−メトキシカルボニルアミノエチル。
(b)ZはOである;
(c)ZはNHである;
(d)置換基R1は、キナゾリン環上の5位、6位および/または7位にしか位置することができない、すなわち、2位および8位は、未置換のままである;
(e)置換基R1は、キナゾリン環上の6位および/または7位にしか位置することができない、すなわち、2位、5位および8は、未置換のままである;
(f)置換基R1は、キナゾリン環上の5位および/または7位にしか位置することができない、すなわち、2位、6位および8は、未置換のままである;
(g)mは、1または2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1は、直接結合でありまたはOであり、そしてQ1は、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oのその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシおよびヒドロキシ(1−6C)アルキルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(h)mは、1または2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1は、直接結合でありまたはOであり、そしてQ1は、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oのその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ基、またはアミノ、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシアルキルアミノ ジ−[(1−6C)アルコキシアルキル]アミノまたはヒドロキシ(1−6C)アルキルアミノより選択される基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、ハロゲノ、ハロゲノ(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、ホルミル、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシおよびヒドロキシ(1−6C)アルキルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(i)mは、1または2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oのその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基またはクロロ基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、アセチル、ヒドロキシおよびヒドロキシメチルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(j)mは、1または2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oのその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基、クロロ基またはブロモ基、またはアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(k)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oのその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基またはクロロ基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、アセチル、ヒドロキシおよびヒドロキシメチルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(l)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基、クロロ基、またはアミノ、メチルアミノ、メトキシ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(m)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、6位および7位に位置していて、そしてR1は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、1−、2−または3−ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oのその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基またはクロロ基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、アセチル、ヒドロキシおよびヒドロキシメチルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(n)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、6位および7位に位置していて、そしてR1は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、1−、2−または3−ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基またはクロロ基、またはアミノ、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(o)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、5位および7位に位置していて、そしてR1は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、1−、2−または3−ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基またはクロロ基、またはアミノ、メチルアミノ、メトキシ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(p)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、6位および7位に位置していて、メトキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、3−ピロリジニル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−モルホリン−4−イルエチル、4−モルホリン−4−イルブチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピルまたは3−ピペラジン−1−イルプロピルより選択される]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、アセチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチルおよび2−フルオロエチルより選択される1個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(q)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、6位および7位に位置していて、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−メチルプロポキシ、イソプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、3−ピロリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−モルホリン−4−イルエチル、4−モルホリン−4−イルブチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピルまたは4−ピペラジン−1−イルブチルより選択される]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、クロロ、ジメチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、ホルミル、アセチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メトキシおよび2−フルオロエチルより選択される1個または2個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(r)mは2であり、そして基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、5位および7位に位置していて、メトキシ、イソプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−モルホリン−4−イルエチル、4−モルホリン−4−イルブチル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピルまたは4−ピペラジン−1−イルブチルより選択される]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、ホルミルまたはアセチルより選択される1個または2個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(s)mは2であり、そして6位に位置する一つのR1基はメトキシであり、もう一つのR1基は、式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−モルホリン−4−イルエチル、4−モルホリン−4−イルブチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピルまたは3−ピロリジン−1−イルプロピルより選択される]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、アセチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチルおよび2−フルオロエチルより選択される1個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(t)mは2であり、そして6位に位置する一つのR1基はメトキシであり、そして7位に位置するもう一つのR1基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−メチルプロポキシ、イソプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、3−ピロリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−モルホリン−4−イルエチル、4−モルホリン−4−イルブチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピルまたは4−ピペラジン−1−イルブチルより選択される]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、クロロ、ジメチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、ホルミル、アセチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メトキシおよび2−フルオロエチルより選択される1個または2個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(u)mは2であり、そして5位に位置する一つのR1基は、イソプロポキシよりまたはテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシより選択され、そしてもう一つのR1基は、7位にあり、メトキシ、3−モルホリン−4−イルプロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ホルミルアセチルピペラジン−1−イル)プロポキシおよび3−(3−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロピオキシより選択される;
(v)mは2であり、そして6位に位置する一つのR1はメトキシであり、そしてもう一つのR1は、7位にあり、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、2−メトキシエトキシ、2−メチルプロポキシ、2−[3−(ヒドロキシ)プロピルアミノ]エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−モルホリン−4−イルプロポキシ、3−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、3−(3−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(2−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−[−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、2−モルホリン−4−イルエトキシ、3−クロロプロポキシ、4−モルホリン−4−イルブトキシまたは3−[(2−ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシより選択される。
(x)nは1であり、そして基R3は、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位または6位、特に、6位に位置していて、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシより選択される;
(y)nは1であり、そして基R3は、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位または6位、特に、5位に位置していて、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシより選択される;
(z)nは1であり、そしてR3は、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置していて、クロロおよびブロモより選択され、特に、クロロである;
(aa)Z2はC≡C基である;
(bb)Z2はCH=CH基である;
(cc)R14は、シアノ、カルボキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルより、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は、直接結合またはCOであり、そしてQ5は、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、(1−6C)アルコキシ基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよい;
(dd)R14は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、このCH基、CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、アリール、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基によるものを有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのアリール基、シクロアルキル基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、ヒドロキシル、アミノ、(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルカノイルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよい;
(ee)R14は、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシル−(1−6C)アルキルより、または式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、このCH基、CH2基またはCH3基上各々に、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイルより、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、(3−7C)シクロアルキルまたはヘテロシクリルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個のオキソ置換基を有していてよい;
(ff)R14は、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、メトキシイソプロピル、2−メトキシプロピル、エトキシメチル、メトキシエトキシメチル、ヒドロキシメチル、カルバモイルメトキシメチル、メチルカルバモイルメトキシメチル、イソプロポキシメチル、(ジメチルアミノ(dimethyamino))メチル、ヒドロキシイソプロピル、(シクロプロピルメトキシ)メチル、(シクロペンチルメトキシ)メチルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは1であり、Rcは水素であり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素およびメチルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する、またはxは1であり、Ra、RbおよびRcは、全てメチルである]
を有する基より選択され、または2−オキソピロリジン−1−イルメチル、ピリジン−2−イル、(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)メチル、(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)メチル、[(1,3ジオキソラン−2−イル)メトキシ]メチル、フェニル、ピリジン−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリミジン−2−イル、1H−ピラゾール−4−イルまたは1H−ピラゾール−5−イルより選択される;
(gg)R14はメトキシメチルである;
(hh)R14は、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは1であり、Rcは水素または(1−3C)アルキル、特に、メチルであり、そしてRaRbは、各々独立して、水素および(1−3C)アルキル、特に、メチルより選択される]
を有する基である;および
(ii)R14は、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであり、但し、そのヘテロシクリルは、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピラジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、2−ピロリジン−1−イル、1H−ピラゾール−4−イルまたは1H−ピラゾール−5−イルより選択され、そしてそのヘテロシクリルは、ハロゲノ、ヒドロキシル、アミノ、(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルカノイルより選択される1個、2個または3個の置換基、または2個のオキソまたはチオキソ置換基で置換されていてよい。
Zが、OまたはNHであり、
mが1であり、そして基R1が、5位、6位または7位に位置していて、または
mが2であり、そして基R1が各々、同じであってよいしまたは異なっていてよく、5位および7位に、または6位および7位に位置していて、そしてR1が、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oのその鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基、クロロ基またはブロモ基、またはアミノ、メトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよく;
nが、0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位または6位に位置していて、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、このCH基、CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、アリール、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基によるものを有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのアリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、ヒドロキシル、アミノ、(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルカノイルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよい式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩である。
ZがNHであり、
mが2であり、そして
第一R1基が6−メトキシ基であり、第二R1基が、7位に位置していて、メトキシ、エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−モルホリン−4−イルエトキシ、4−モルホリン−4−イルブトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−フルオロエトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−[4−(2−フルオロエチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)エトキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、1−メチルピペリジン−4−イルメトキシまたは3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシより選択され、
nが、0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール基の5位に位置していて、フルオロまたはクロロより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、シアノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルより、式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合またはCOであり、そしてQ5は、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、(1−6C)アルコキシ基を有していてよい式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩である。
ZがNHであり、
mが2であり、そして
第一R1基が6−メトキシ基であり、第二R1基が、7位に位置していて、メトキシ、2−メトキシエトキシ、2−フルオロエトキシ、3−クロロエトキシ、イソプロポキシ、イソプロピルメトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、ジメチルアミノイソプロポキシ、2−[3−(ヒドロキシ)プロピルアミノ]エトキシ、3−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、4−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]ブトキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エトキシ、4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、3−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)エトキシ、4−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)ブトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−モルホリン−4−イルエトキシ、4−モルホリン−4−イルブトキシ、3−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ、2−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)エトキシ、4−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)ブトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、4−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]ブトキシ、2−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]エトキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エトキシ、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ブトキシ、1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、3−(1−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)エトキシまたは4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ブトキシより選択され、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよく;
nが、0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソリル基の5位に位置していて、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシル−(1−6C)アルキルより、または式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、このCH基、CH2基またはCH3基上各々に、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、(3−7C)シクロアルキルまたはヘテロシクリルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個のオキソ置換基を有していてよい式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩である。
ZがNHであり、
mが2であり、そして
第一R1基が6−メトキシ基であり、第二R1基が、7位に位置していて、メトキシ、2−メトキシエトキシ、イソプロポキシ、イソプロピルメトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、ジメチルアミノイソプロポキシ、2−[3−(ヒドロキシ)プロピルアミノ]エトキシ、3−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(2−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−モルホリン−4−イルエトキシ、4−モルホリン−4−イルブトキシ、3−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−フルオロエトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)プロポキシまたは3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシより選択され、
nが1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール基の6位に位置していて、フルオロ、クロロまたはブロモより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、メトキシイソプロピル、2−メトキシプロピル、エトキシメチル、メトキシエトキシメチル、ヒドロキシメチル、カルバモイルメトキシメチル、メチルカルバモイルメトキシメチル、イソプロポキシメチル、ジ−(メチルアミノ)メチル、ヒドロキシイソプロピル、(シクロプロピルメトキシ)メチル、(シクロペンチルメトキシ)メチルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは1であり、Rcは水素であり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素およびメチルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する、またはxは1であり、そしてRa、RbおよびRcは、全てメチルである]
を有する基より選択され、または2−オキソピロリジン−1−イルメチル、ピリジン−2−イル、(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)メチル、(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)メチル、[(1,3−ジオキソラン−2−イル)メトキシ]メチル、フェニル、ピリジン−3−イル、ピラジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、1H−ピラゾール−4−イルまたは1H−ピラゾール−5−イルより選択される式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩である。
ZがNHであり、
mが2であり、そして
第一R1基が6−メトキシ基であり、第二R1基が、7位に位置していて、3−モルホリノ−4−イルプロポキシ、2−モルホリン−4−イルエトキシ、4−モルホリン−4−イルブトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、3−[4−(2−フルオロエチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ、1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシまたは3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシより選択され;
nが、0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール基の5位に位置していて、フルオロまたはクロロより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14がメトキシメチルである式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩である。
ZがNHであり、
mが2であり、そして基R1が各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、5位および7位に位置していて、R1が、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、1−、2−または3−ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、このCH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基またはクロロ基、またはアミノ、メチルアミノ、メトキシ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよく;
nが0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール基の5位に位置していて、フルオロまたはクロロより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシル−(1−6C)アルキルより、または式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、このCH基、CH2基またはCH3基上各々に、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、(3−7C)シクロアルキルまたはヘテロシクリルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個のオキソ置換基を有していてよい式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩である。
ZがNHであり、
mが2であり、そして第一R1基が、5位に位置していて、イソプロポキシ、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシより選択され、第二R1基が、7位に位置していて、メトキシ、3−モルホリン−4−イルプロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ホルミルアセチルピペラジン−1−イル)プロポキシおよび3−(3−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシより選択され、
nが1であり、そして基R3が、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置していて、クロロであり;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メトキシイソプロピルおよびピリジン−2−イルより選択される式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩である。
リン−4−アミン、N−[5−クロロ−7−(ピラジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、N−[5−クロロ−7−(ピリミジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、N−[5−クロロ−7−(1H−ピラゾール−4−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(cis−2,6ジメチルモルホリン−4−イル]プロポキシ)]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン、N−(5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−アミン、4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、N−[5−クロロ−7−(1H−ピラゾール−5−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、4−{6−クロロ−7−[(6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}−2−メチルブト−3−イン−2−オール、2−[(3−{6−クロロ−7−[(6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}プロプ−2−イン−1−イル)オキシ]−N−メチルアセトアミド、2−[(3−{6−クロロ−7−[(6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}プロプ−2−イン−1−イル)オキシ]−N,N−ジメチルアセトアミド、N−[5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−アミン、N−[5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、N−[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン、4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、N−[5−ブロモ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミンおよび4−{3−[(4−{[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オンが含まれる。
を有するキナゾリンと、式III
を有する化合物との反応の後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去する。
を有する3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オンを、塩化チオニル、塩化ホスホリル、または四塩化炭素およびトリフェニルホスフィンの混合物などのハロゲン化剤と反応させることができ、その後、存在するいずれかの保護基を、慣用的な手段によって除去する。
Q1−X1−
[式中、Q1は、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキル基、または置換されていてよいアルキル基であり、そしてX1は酸素原子である]
を有する基である式Iの化合物の製造について、好都合には、適当な脱水剤の存在下における、式V
を有するキナゾリンと、式Q1−OH(式中、いずれの官能基も、必要ならば保護されている)を有する適当なアルコールとのカップリングの後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去する。
(f)好都合には、本明細書中の前に定義の適当な塩基の存在下および適当な触媒の存在における、式VI
を有する化合物と、式VII
HZ2−−R14 VII
(式中、Z2は、C≡CまたはC(R13)=C(R13)基であり、そしてR13およびR14は、いずれの官能基も、必要ならば保護されていることを除き、本明細書中の前に定義のいずれかの意味を有する)
を有する化合物との反応の後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去する。
この開裂反応は、好都合には、(1−6C)アルコキシカルボニル基の加水分解により、適当な塩基、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのようなアルカリまたはアルカリ土類金属の炭酸塩または水酸化物の存在下およびメタノールなどの本明細書中の前に定義の適当な不活性希釈剤または担体の存在下において10〜150℃の範囲内、好ましくは、40℃またはその付近の温度で行う。
を有する化合物と、式IX
L−−R14 IX
(式中、Lは置換可能な基、特に、ハロゲノ基、例えば、ヨードであり、そしてR14は、いずれの官能基も、必要ならば保護されていることを除き、本明細書中の前に定義のいずれかの意味を有する)
を有する化合物とのカップリング反応の後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去する。
次の検定を用いて、MAPK経路の阻害剤としての化合物の作用を測定することができる。
MAPK経路の阻害剤を評価するために、阻害剤の存在下または不存在下における基質中に存在するセリン/トレオニン残基のリン酸化を測定する共役した検定を行った。ヒトp45MEK1を含有するリコンビナントグルタチオンS−トランスフェラーゼ融合タンパク質(GST−MEK)を、c−raf(c−raf/ras/lckでの三重バキュロウイルス感染によるSf9昆虫細胞溶解産物)によって活性化させ、検定に用いた。最初に、活性なGST−MEKを用いて、p44MAPキナーゼを含有するリコンビナントグルタチオンS−トランスフェラーゼ融合タンパク質(GST−MAPK)を、ATPおよびMg2+の存在下において、可能性のある阻害剤の存在下または不存在下、室温で60分間活性化させた。次に、活性化されたGST−MAPKを、基質としてのミエリン塩基性タンパク質(MBP)と一緒に、ATP、Mg2+および33P−ATPの存在下において室温で10分間インキュベートした。その反応を、20%v/vリン酸の添加によって止めた。ミエリン塩基性タンパク質中への33Pの取込みを、フィルターマット上の基質の捕捉、洗浄およびシンチレーション法を用いた計数によって決定した。阻害の程度は、未処置対照との比較によって決定した。
化合物が、GST−MEKまたはGST−MAPKを阻害していたかどうかを決定するために、MAPK活性の直接検定を用いた。GST−MAPKを、二つの点突然変異(S217E、S221E)を含有する構成的に活性なGST−MEK融合タンパク質によって活性化させ、そして可能性のある阻害剤の存在下および不存在下における検定に用いた。活性化されたGST−MAPKを、基質(MBP)と一緒に、ATP、Mg2+および33P−ATPの存在下において室温で60分間インキュベートした。その反応を、20%v/vリン酸の添加によって止めた。ミエリン塩基性タンパク質中への33Pの取込みを、フィルターマット上の基質の捕捉、洗浄およびシンチレーション法を用いた計数によって決定した。
細胞を、マルチウェルプレート中の5%FCSを含有する増殖培地中に、20,000〜40,000個/mlの細胞で播種し、37℃で一晩インキュベートした。化合物を、新鮮培地中に適当な濃度で調製し、そしてそれら細胞が入っているウェルに加えた。次に、これらを、更に72時間インキュベートした。次に、細胞を、トリプシン/EDTAと一緒にインキュベートすることによってウェルから取り出し、Coulter カウンターを用いて計数するかまたは、PBSA中においてXTT/PMSで処理し、450nmで光学濃度を読み取った。
酵素c−Srcキナーゼによるチロシン含有ポリペプチド基質のリン酸化を阻害する試験化合物の能力を、慣用的な Elisa 検定を用いて評価した。
この検定は、ヒトc−Srcの活性化突然変異体(Y530F)で安定してトランスフェクションされた National Institute of Health(NIH)マウス3T3線維芽細胞の増殖を阻害する試験化合物の能力を決定した。
この検定は、付着哺乳動物細胞系、例えば、ヒト腫瘍細胞系A549の遊走を阻害する試験化合物の能力を決定する。
この試験は、無胸腺ヌードマウス(Alderley Park nu/nu系統)において腫瘍として成長するA549ヒト癌腫の成長を阻害する化合物の能力を測定する。マトリゲル(Beckton Dickinson Catalogue No.40234)中の合計約5x106個のA549細胞を、各々の試験マウスの左側腹に皮下注射し、そして得られた腫瘍を約14日間成長させた。腫瘍サイズを、カリパスを用いて週に2回測定し、理論体積を計算した。被験動物を選択して、ほぼ等しい平均腫瘍体積の対照群と処置群を与えた。試験化合物を、1%ポリソルベートビヒクル中でボールミル磨砕懸濁液として調製し、そして1日1回約28日間経口投与した。腫瘍成長への作用を評価した。
試験(b):活性は、このスクリーニングで認められた;
試験(c):例えば、30μM未満の範囲内のIC50;
試験(d):例えば、0.001〜10μMの範囲内のIC50;
試験(d):例えば、0.01〜20μMの範囲内のIC50;
試験(f):例えば、0.1〜25μMの範囲内の活性;
試験(g):例えば、1〜200mg/kg/日の範囲内の活性。
上述のように、本発明者は、式Iの本発明のキナゾリン誘導体が、MAPK経路に関与している一つまたはそれを超えるMEK酵素の阻害によって得られると考えられる強力な抗腫瘍活性を有するということを発見した。
(ii)医学腫瘍学で用いられる他の抗増殖薬または抗腫瘍薬およびそれらの組合せであって、アルキル化剤(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファンおよびニトロソ尿素);代謝拮抗薬(例えば、5−フルオロウラシルおよびテガフルのようなフルオロピリミジン類、ラルチトレキセド(raltitrexed)、メトトレキサート、シトシンアラビノシドおよびヒドロキシ尿素などの葉酸拮抗薬、または例えば、(2S)−2−{o−フルオロ−p−[N−{2,7−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルメチル)−N−(プロプ−2−イニル)アミノ]ベンズアミド}−4−(テトラゾール−5−イル)酪酸のような、欧州特許出願第562734号に開示された好ましい代謝拮抗薬の一つ);抗腫瘍抗生物質(例えば、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン(idarubicin)、マイトマイシンC、ダクチノマイシンおよびミトラマイシンのようなアントラサイクリン系);有糸分裂阻止薬(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシンおよびビノレルビン(vinorelbine)のようなビンカアルカロイド類、およびタキソールおよびタキソテールのようなタキソイド類(taxoids));およびトポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシドおよびテニポシドのようなエピポドフィロトキシン類、アムサクリン、トポテカン(topotecan)およびカンプトテシン)のようなもの;
(iii)細胞分裂抑制薬であって、抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン、トレミフェン(toremifene)、ラロキシフェン(raloxifene)、ドロロキシフェン(droloxifene)およびヨードキシフェン(iodoxyfene))、抗アンドロゲン(例えば、ビカルタミド(bicalutamide)、フルタミド、ニルタミド(nilutamide)および酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニストまたはLHRHアゴニスト(例えば、ゴセレリン、ロイプロレリン(leuprorelin)およびブセレリン(buserelin))、プロゲストゲン(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール(anastrozole)、レトラゾール(letrazole)、ボラゾール(vorazole)およびエクセメスタン(exemestane))、およびフィナステリドのような5α−レダクターゼの阻害剤のようなもの;
(iv)増殖因子機能の阻害剤、例えば、このような増殖因子には、増殖因子抗体、増殖因子受容体抗体、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤およびセリン/トレオニンキナーゼ阻害剤、例えば、上皮増殖因子ファミリーの阻害剤(例えば、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ZD1839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(CP358774)および6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI1033))、例えば、血小板由来増殖因子ファミリーの阻害剤、そして例えば、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤が含まれる;
(v)抗血管新生薬であって、国際特許出願WO97/22596号、WO97/30035号、WO97/32856号およびWO98/13354号に開示された化合物のような、血管内皮増殖因子を阻害するもの、および他の機構によって作用するもの(例えば、リノマイド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤およびアンギオスタチン(angiostatin))のようなもの;
(vi)アンチセンス療法、例えば、ISIS2503、抗rasアンチセンスのような、上に挙げられた標的に向けられているもの;
(vii)遺伝子治療アプローチであって、例えば、異常p53または異常BRCA1のような異常遺伝子を置き換えるアプローチ;シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼまたは細菌ニトロレダクターゼ酵素を用いたものなどのGDEPT(遺伝子に支配される酵素プロドラッグ療法(gene−directed enzyme pro−drug therapy))アプローチ;および多剤耐性遺伝子治療のような、化学療法または放射線療法への患者耐性を増加させるアプローチを含めたもの;および
(viii)免疫療法アプローチであって、例えば、インターロイキン2、インターロイキン4または顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子などのサイトカインでのトランスフェクションのような、患者腫瘍細胞の免疫原性を増加させる ex-vivo および in-vivo アプローチ;T細胞アネルギーを減少させるアプローチ;サイトカインでトランスフェクションされた樹状細胞のようなトランスフェクションされた免疫細胞を用いたアプローチ;サイトカインでトランスフェクションされた腫瘍細胞系を用いたアプローチ;および抗イディオタイプ抗体を用いたアプローチを含めたもの。
式Iの化合物は、主に、温血動物(ヒトを含めた)に用いるための治療薬として価値があるが、それらは、更に、MAPKキナーゼ経路に関与しているMEK酵素の作用、またはc Srcの作用を阻害することが要求される場合は常に有用である。したがって、それらは、新しい生物学的試験の開発においておよび新しい薬理学的物質の探求において用いるための薬理学的標準として有用である。
(i)操作は、特に断らない限り、周囲温度、すなわち、17〜25℃の範囲内の温度において、アルゴンなどの不活性ガスの雰囲気下で行った;
(ii)蒸発は、真空中のロータリーエバポレーションによって行い、処理手順は、濾過による残留固体の除去後に行った;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)および中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)は、E. Merck, Darmstadt, Germany より入手した Merck Kieselgel シリカ(Art. 9385)または Merck Lichroprep RP−18(Art. 9303)逆相シリカで行ったし、または高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)は、C18逆相シリカ、例えば、Dynamax C−18 60Å分離用逆相カラムで行った;
(iv)収率は、示されている場合、必ずしも達成可能な最大値ではない;
(v)概して、式Iの最終生成物は、納得のいく微量分析を有するが、それらの構造は、核磁気共鳴(NMR)および/または質量スペクトル技術によって確認した;高速原子衝撃(FAB)質量スペクトルデータは、Platform 分光計を用いて得、適宜、陽イオンデータかまたは陰イオンデータを集めた;NMR化学シフト値は、δ尺度で測定した[プロトン磁気共鳴スペクトルは、400MHzの磁場強度で操作する Jeol JNM EX 400分光計、300MHzの磁場強度で操作する Varian Gemini 2000分光計、または300MHzの磁場強度で操作する Bruker AM300分光計を用いて決定した];次の略語を用いた:s,一重線;d,二重線;t,三重線;q,四重線;m,多重線;br,幅広;
(vi)中間体は、概して、充分に特性決定されなかったが、純度は、薄層クロマトグラフィー、HPLC、赤外(IR)および/またはNMR分析によって評価した;
(vii)融点は未補正であるが、Mettler SP62自動融点装置または油浴装置を用いて決定した;式Iの最終生成物の融点は、エタノール、メタノール、アセトン、エーテルまたはヘキサンなどの単独または混合物での慣用的な有機溶媒からの結晶化後に決定した;
(viii)次の略語を用いた:
DMF N,N−ジメチルホルムアルデヒド
DMSO ジメチルスルホキシド
THF テトラヒドロフラン
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
6−メトキシ−N−[7−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(94mg)、ヨウ化銅(19mg)およびジイソプロピルアミン(68mg)を、酢酸エチル(5ml)中のN−(7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(200mg)およびメチルプロパルギルエーテル(47mg)の撹拌溶液に−20℃で加えた。その反応を、周囲温度に暖め、16時間にわたって撹拌した。その反応混合物を、酢酸エチルと飽和NaHCO3とに分配した。有機層を、水および飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。その生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、0〜10%メタノール/塩化メチレンの勾配を溶離剤として用いて精製した。得られた黄色ガムを、最少量の塩化メチレン中に溶解させ、ジエチルエーテルで希釈し、そして1.0Mエーテル性塩化水素の添加によってHCl塩として沈殿させた。得られた固体を遠心分離し、ジエチルエーテルで(3回)洗浄し、乾燥させて、標題化合物を黄色固体(55mg)として生じた。
2,3−ジヒドロキシ安息香酸(5g)、メタノール(50ml)および濃硫酸(10滴)の混合物を、撹拌し、60℃に24時間加熱した。その混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチル中に入れた。その有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて、2,3−ジヒドロキシ安息香酸メチル(2.19g)を生じた。
ジクロロヨウ素酸ベンジルトリメチルアンモニウム(2.8g)を、メタノール(5ml)およびジクロロメタン(10ml)中の1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1g)、炭酸カルシウム(0.95g)の撹拌混合物に10分間にわたって少量ずつ加えた。その反応混合物を、周囲温度で1.5時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、水飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、8:1のジクロロメタン/イソヘキサンの混合物〜ジクロロメタンの勾配を溶離剤として用いて精製した。このようにして、7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンをベージュ色結晶性固体(1.1g)として得た。
2−アミノ−4−ベンジルオキシ−5−メトキシベンズアミド(J. Med. Chem., 1977, 20, 146-149;10g)、(3−ジメチルアミノ−2−アザプロプ−2−エン−1−イリデン)ジメチルアンモニウムクロリド(Gold's 試薬,7.4g)およびジオキサン(100ml)の混合物を、撹拌し、加熱して24時間還流させた。酢酸ナトリウム(3.02g)および酢酸(1.65ml)を加え、その反応混合物を更に3時間加熱した。混合物を蒸発させ、水を残留物に加えた。得られた固体を濾過によって集め、水で洗浄し、乾燥させた。その物質を、酢酸から再結晶させて、7−ベンジルオキシ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(8.7g)を生じた。
モルホリン(52.2ml)、1−ブロモ−3−クロロプロパン(30ml)およびトルエン(180ml)の混合物を、70℃に3時間加熱した。固体を濾過によって除去し、濾液を真空下で蒸発させた。得られた油状物を、析出したそれ以外の固体から傾瀉し、油状物を真空蒸留によって精製して、3−モルホリノプロピルクロリド(37.91g)を生じた。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
ナトリウムヘキサメチルジシラザン(THF中1M溶液;1.0ml)を、0℃に冷却されたDMA(5ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(0.16g)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.12g)の混合物に加えた。得られた混合物を、撹拌し、周囲温度に2時間暖めた。反応混合物を真空中で減少させ、酢酸エチルと水とに分配した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、その生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、0〜10%メタノール/塩化メチレンの勾配を溶離剤として用いて精製した。得られた黄色ガムを、最少量の塩化メチレン中に溶解させ、ジエチルエーテルで希釈し、そして1.0Mエーテル性HClの添加によってHCl塩として沈殿させた。得られた固体を遠心分離し、ジエチルエーテルで(3回)洗浄し、乾燥させて、標題化合物を黄色固体(185mg)として生じた。
(a)4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリンを、上の実施例1に記載のように製造した。
塩化スルフリル(72.5ml)を、ベンゾジオキソール(100g)、三塩化アルミニウム(0.43g)およびジフェニルスルフィド(0.55ml)の撹拌混合物に1.7時間滴加した。二酸化硫黄の発生で反応がいったん開始したら、その反応混合物を水浴中で約22℃の温度に冷却した。添加の完了後、反応混合物を周囲温度で45分間撹拌した。反応混合物を真空下で脱気し、濾過し、そして濾液を、Vigreux 蒸留カラムを用いて大気圧で蒸留した。このようにして、5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソールを得た。
6−メトキシ−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0Mol/L,1.33mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.33ml)を、窒素雰囲気下において0℃に冷却されたDMF(3ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ)キナゾリン(0.212g)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.16g)の溶液に加えた。その反応混合物を1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。有機相を一緒にし、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製して、標題化合物を淡褐色固体(0.22g)として生じた。
(a)5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
4−トルエンスルホン酸3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルを、次のように製造した。
質量スペクトル:M+H+313。
質量スペクトル:M+H+333。
質量スペクトル:M+H+351。
N−[5−フルオロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
DMF(3ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(201mg,0.60mmol)および5−フルオロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(140mg,0.63mmol)を、氷水浴中で冷却後、窒素雰囲気下において、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.25ml)で滴下処理した。得られた混合物を、氷温で更に90分間撹拌後、希塩化アンモニウム水溶液中で急冷し、ジクロロメタン(僅かなメタノールを含有)で抽出した。その抽出物を、飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて、橙色油状物とした。その残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(245mg,78%)を無色固体として得た。
(a)4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリンを、上の実施例1に記載のように製造した。
5−フルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、WO0308409号に記載のように製造した。
7−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)プロポキシ]−N−[5−フルオロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−7−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン(150mg,0.39mmol)、5−フルオロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(91mg,0.41mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,0.82ml)をDMF(2.5ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(194mg,87%)を無色固体として得た。
7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−N−[5−フルオロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−4−クロロ−6−メトキシキナゾリン(150mg,0.40mmol)、5−フルオロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(97mg,0.43mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,0.83ml)をDMF(2.5ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(162mg,72%)を淡黄色固体として得た。
4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−オール(6.0g,28.5mmol)を、ジクロロメタン(300mL)中に懸濁させた。トリフェニルホスフィン(10.47g,40mmol)および3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オール(6.36g,34mmol)を加えた。次に、アザジカルボン酸ジイソプロピル(6.75mL,34mmol)を滴加した。その反応混合物を、室温で3.5時間撹拌後、真空中で濃縮した。残留物をアセトン(200mL)中に懸濁させ、室温で30分間撹拌後、濾過し、更にアセトン(50+30mL)で洗浄した。次に、濾過ケーキを乾燥させて、清浄な生成物(7.24g,67%)を生じた。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(165mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(109mg,33%)を淡黄色固体として得た。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
N−[5−フルオロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、5−フルオロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(154mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.25ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(183mg,57%)を淡褐色固体として得た。
5−フルオロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例4に記載のように製造した。
酢酸エチル(5ml)中の5−フルオロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(320mg,1.14mmol)および4−メトキシブト−1−イン(191mg,2.27mmol)を、窒素の雰囲気下において氷−メタノール中で冷却後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(80mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(22mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(231mg,2.28mmol)で処理した。反応を室温に暖め、4時間撹拌した。その混合物を、Celite を介して濾過した後、濾液を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、1:1のメチル tert−ブチルエーテルおよびイソヘキサンの混合物を溶離剤として用いて精製して、5−フルオロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−)イル−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(524mg,82%)を暗橙色油状物として生じ、放置して凝固させた。
N−[5−クロロ−7−(3−エトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、5−クロロ−7−(3−エトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(165mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(261mg,79%)を淡黄色固体として得た。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
酢酸エチル(12ml)中の5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.0g,3.36mmol)および3−エトキシプロプ−1−イン(560mg,6.67mmol)を、窒素の雰囲気下において氷−メタノール中で冷却後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(236mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(64mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(681mg,6.7mmol)で処理した。反応混合物を室温に暖め、2.5時間撹拌後、Celite を介して濾過した。濾液を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、1:1のメチル tert−ブチルエーテルおよびイソヘキサンの混合物を溶離剤として用いて精製して、5−クロロ−7−(3−エトキシプロプ−1−イン−1−)イル−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(610mg,72%)を暗橙色油状物として生じ、これは、放置すると凝固した。
N−{5−クロロ−7−[3−(2−メトキシエトキシ)プロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、5−クロロ−7−[3−(2−メトキシエトキシ)プロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(185mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(268mg,77%)を淡黄色固体として得た。
3−(2−メトキシエトキシ)プロプ−1−インを、J. Med. Chem. 2001, 44(17), 2719-34 に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(174mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(222mg,66%)を淡黄色固体として得た。
3−イソプロポキシプロプ−1−インを、Macromolecules 1995, 28(4), 866-9 に記載のように製造した。
酢酸エチル(12ml)中の5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.0g,3.36mmol)および3−イソプロポキシプロプ−1−イン(502mg,5.12mmol)を、窒素の雰囲気下において氷−メタノール中で冷却後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(236mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(64mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(681mg,6.74mmol)で処理した。反応混合物を室温に暖め、2.5時間撹拌後、Celite を介して濾過した。濾液を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、イソヘキサン中の40%メチル tert−ブチルエーテルを溶離剤として用いて精製して、5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソ−4−アミン(660mg,73%)を暗橙色油状物として生じた。
N−{5−クロロ−7−[3−(シクロプロピルメトキシ)プロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、5−クロロ−7−[3−(シクロプロピルメトキシ)プロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(182mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(247mg,72%)を淡黄色固体として得た。
酢酸エチル(12ml)中の5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.0g,3.36mmol)および[(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]シクロプロパン(739mg,6.72mmol)を、窒素の雰囲気下において氷−メタノール中で冷却後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(236mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(64mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(681mg,6.74mmol)で処理した。その反応を室温に暖め、4時間撹拌後、Celite を介して濾過した。濾液を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、イソヘキサン中の40%メチル tert−ブチルエーテルを溶離剤として用いて精製して、5−クロロ−7−[3−(シクロプロピルメトキシ)プロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(850mg,90%)を暗橙色油状物として生じた。
7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
2−メトキシエタノール(4ml)中のN−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(192mg,0.38mmol)および1−アセチルピペラジン(244mg,1.9mmol)を、撹拌し、100℃で12時間加熱した後、水中で急冷し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出物を、飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて橙色油状物とした。次に、これを、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(187mg,82%)を淡黄色固体として得た。
4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリンを、WO0121597号に記載のように製造した。
(1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペリジン−4−イル)メタノール
これは、実施例13に記載の方法を用いて、N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(192mg,0.38mmol)および4−ピペリジンメタノール(220mg,1.9mmol)を2−メトキシエタノール(4ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノール性アンモニアを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(177mg,80%)を淡黄色固体として得た。
N−[3−(6−クロロ−7−{[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]モルホリン−4−カルボキサミド
これは、実施例4に記載の方法により、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、N−[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]モルホリン−4−カルボキサミド(220mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の10%メタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(272mg,72%)を淡褐色固体として得た。
プロプ−2−イン−1−イルカルバミン酸4−ニトロフェニルを、WO0226723号に記載のように製造した。
N’−[3−(6−クロロ−7−{[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N,N−ジメチル尿素
これは、実施例4に記載の方法により、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、N’−[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N,N−ジメチル尿素(193mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の10%メタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(254mg,72%)を淡褐色固体として得た。
プロプ−2−イン−1−イルカルバミン酸4−ニトロフェニルを、WO0226723号に記載のように製造した。
ジクロロメタン(7ml)中のジメチルアミン(THF中2.0M溶液の3.0ml,6.0mmol)およびプロプ−2−イン−1−イルカルバミン酸4−ニトロフェニル(800mg(80%純度),2.91mmol)を、室温で4時間撹拌後、その反応溶液を、シリカ上のクロマトグラフィーにより酢酸エチルを溶離剤として用いて精製して、N,N−ジメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素(289mg,79%)を無色固体として生じた。
N−[3−(6−クロロ−7−{[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N’−メチル尿素
これは、実施例4に記載の方法により、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、N−[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N’−メチル尿素(170mg,0.60mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の10%メタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(209mg,61%)を黄色固体として得た。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−アミン
これは、実施例13に記載の方法により、N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(200mg,0.40mmol)および1−メチルピペラジン(198mg,1.98mmol)を2−メトキシエタノール(4ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノール性アンモニアを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(154mg,68%)を淡褐色固体として得た。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(200mg,0.40mmol)およびジメチルアミン(エタノール中33%溶液の5ml)を、撹拌し、還流下において90℃で30分間加熱後、溶液を蒸発させた。更に5mlのジメチルアミン溶液を残留物に加え、その溶液を更に90分間加熱後、蒸発させた。再度、更に5mlのジメチルアミン溶液を残留物に加え、溶液を更に1時間加熱後、水中で急冷し、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて、橙色油状物とした。次に、それを、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノール性アンモニアを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(156mg,77%)を淡橙色固体として得た。
7−{3−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ}−N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
これは、実施例13に記載の方法を用いて、N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(200mg,0.40mmol)およびビス(2−メトキシエチル)アミン(264mg,1.98mmol)を2−メトキシエタノール(4ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(147mg,66%)を淡褐色固体として得た。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペラジン−1−カルバルデヒド
これは、実施例13に記載の方法を用いて、N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(200mg,0.40mmol)および1−ホルミルピペラジン(226mg,1.98mmol)を2−メトキシエタノール(4ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(148mg,64%)を淡褐色固体として得た。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−{3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法により、4−クロロ−7−{3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン(200mg,0.52mmol)、5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(146mg,0.57mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,1.10ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(187mg,60%)を無色固体として得た。
(a)5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例7に記載のように製造した。
炭酸カリウム(1.85g,13.4mmol)および1−ブロモ−2−フルオロエタン(440μl,5.9mmol)を、アセトニトリル(12ml)中の tert−ブチル−1−ピペラジンカルボキシレート(1g,5.4mmol)の溶液に加えた。その反応混合物を65℃で3.5時間撹拌した後、更に1−ブロモ−2−フルオロエタン(160μl,2.1mmol)を加えた。反応を更に3時間加熱後、濾過して無機固体を除去した。濾液を濃縮し、そして粗生成物を、カラムクロマトグラフィーを用いて酢酸エチルで溶離して精製して、4−(2−フルオロエチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(714mg,57%)を生じた。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−アミン
これは、実施例13に記載の方法を用いて、N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(200mg,0.40mmol)および4−メトキシピペリジン(246mg,2.14mmol)を2−メトキシエタノール(4ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノール性アンモニアを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(184mg,80%)を淡黄色固体として得た。
N’−(3−{6−クロロ−7−[(6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}プロプ−2−イン−1−イル)−N,N−ジメチル尿素
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(160mg,0.71mmol)、N’−[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N,N−ジメチル尿素(232mg,0.78mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,1.5ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(265mg,77%)を淡褐色固体として得た。
(a)N’−[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N,N−ジメチル尿素を、実施例16に記載のように製造した。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
これは、実施例13に記載の方法により、N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(200mg,0.40mmol)および1−メチルピペラジン−2−オン(226mg,1.98mmol)を2−メトキシエタノール(4ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(166mg,72%)を淡褐色固体として得た。
1−[3−(6−クロロ−7−{[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]ピロリジン−2−オン
酢酸エチル(8ml)中のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(250mg,0.42mmol)および1−プロプ−2−イン−1−イルピロリジン−2−オン(103mg,0.84mmol)を、窒素の雰囲気下において氷−メタノール中で冷却後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(30mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(8mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(84mg,0.84mmol)で処理した。その反応を室温に暖め、46時間撹拌後、Celite を介して濾過し、蒸発させた。残留物を、ジクロロメタンと希塩化アンモニウム水溶液とに分配し、有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた後、シリカ上のクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製して、標題化合物(98mg,40%)を淡褐色固体として生じた。
(a)1−プロプ−2−イン−1−イルピロリジン−2−オンを、J. Med. Chem. 1990, 33(2), 580-4 に記載のように製造した。
N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミンを、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(1.0g,2.96mmol)、5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.97g,3.26mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,6.2ml)をDMF(15ml)中で用いて製造した。粗生成物は、その反応混合物を希塩化アンモニウム水溶液で急冷することによって淡褐色固体(1.71g,97%)として得た。
質量スペクトル:M+H+ 599/601。
N−[3−(6−クロロ−7−{[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N,N’,N’−トリメチル尿素
これは、N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(310mg,0.52mmol)、N,N,N’−トリメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素(145mg,1.04mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(36mg,10mol%)、ヨウ化銅(I)(10mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(105mg,1.04mmol)を酢酸エチル(10ml)中で用いて室温で3時間にわたって行ったことを除き、実施例26に記載の方法を用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製して、標題化合物(218mg,69%)を淡褐色固体として生じた。
ジクロロメタン(10ml)中のN−メチルプロパルギルアミン(600mg,8.70mmol)およびトリエチルアミン(878mg,8.68mmol)を、ジクロロメタン(10ml)中のクロロギ酸4−ニトロフェニル(1.75g,8.68mmol)の撹拌溶液に氷冷しながら滴下した。その反応を、氷温で3時間撹拌後、得られた溶液を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、イソヘキサン中の25%酢酸エチルを溶離剤として用いて精製した。このようにして、メチル(プロプ−2−イン−1−イル)カルバミン酸4−ニトロフェニル(1.80g,89%)を無色油状物として得た。ジクロロメタン(7ml)中のジメチルアミン(THF中2.0M溶液の3.0ml,6.0mmol)およびメチル(プロプ−2−イン−1−イル)カルバミン酸4−ニトロフェニル(600mg,2.56mmol)を、室温で6日間撹拌後、その反応溶液を、シリカ上のクロマトグラフィーにより酢酸エチルを溶離剤として用いて精製して、N,N,N’−トリメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素(164mg,46%)を無色油状物として生じた。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
これは、実施例13に記載の方法により、N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(250mg,0.51mmol)および1−メチルピペラジン−2−オン(290mg,2.54mmol)を2−メトキシエタノール(4ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(229mg,79%)を淡褐色固体として得た。
(a)1−メチルピペラジン−2−オンを、WO9727188に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法を用いて、4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン(400mg,1.39mmol)、5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(367mg,1.53mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,2.90ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより酢酸エチルを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(454mg,66%)を淡黄色固体として得た。
(a)5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
N’−{3−[6−クロロ−7−({6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]プロプ−2−イン−1−イル}−N,N−ジメチル尿素
酢酸エチル(8ml)中の4−[3−({4−[(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]−6−メトキシキナゾリン−7−イル}オキシ)プロピル]−1−メチルピペラジン−2−オン(250mg,0.40mmol)およびN,N−ジメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素(60mg,0.48mmol)を、窒素の雰囲気下において室温で撹拌し、そしてビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(28mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(8mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(81mg,0.80mmol)で処理した。その反応を6時間撹拌後、DMF(3ml)を加え、反応を60℃で3時間加熱した。更に60mgのN,N−ジメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素を加え、加熱を3時間続けた。次に、混合物を蒸発させ、残留物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて橙色油状物とした。これを、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製して、標題化合物(164mg,66%)を淡褐色固体として生じた。
(a)N,N−ジメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素を、実施例16に記載のように製造した。
N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミンを、次のように製造した。
4−[3−({4−[(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]−6−メトキシキナゾリン−7−イル}オキシ)プロピル]−1−メチルピペラジン−2−オンを、実施例13に記載の方法により、N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(800mg,1.46mmol)および1−メチルピペラジン−2−オン(830mg,7.28mmol)を2−メトキシエタノール(12ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(752mg,82%)を淡橙色固体として得た。
1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン
これは、実施例4に記載の方法により、1−{3−[(4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン(200mg,0.55mmol)、5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(145mg,0.60mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,1.15ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより酢酸エチルを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(237mg,76%)を淡黄色固体として得た。
(a)5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
THF(10ml)中の(3−ブロモプロポキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(2.53g,0.01mol)を、THF(15ml)中の3−オキソピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(2.0g,0.01mol)、粉末水酸化カリウム(0.67g,0.012mol)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(0.63g,0.002mol)の撹拌混合物に室温で滴加した。その反応を2時間撹拌後、濾過し、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより酢酸エチルを溶離剤として用いて精製して、4−(3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチル(2.98g,80%)を無色油状物として生じた。
アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(393mg,1.71mmol)を、ジクロロメタン(10ml)中の4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−オール(300mg,1.42mmol)、1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−メチルピペラジン−2−オン(270mg,1.57mmol)およびトリフェニルホスフィン(522mg,1.99mmol)の撹拌懸濁液に室温で少量ずつ加えた。その反応を1時間撹拌後、追加のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(393mg)およびトリフェニルホスフィン(522mg)を加え、更に1時間撹拌した。得られた反応溶液を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製して、1−{3−[(4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン(260mg,50%)淡黄色固体として生じた。
1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン
これは、実施例4に記載の方法によるが、1−{3−[(4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン(140mg,0.38mmol)、5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(107mg,0.42mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,0.81ml)をDMF(2ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(150mg,67%)を淡橙色固体として得た。
(a)5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例7に記載のように製造した。
N’−{3−[6−クロロ−7−({6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−2−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]プロプ−2−イン−1−イル}−N,N−ジメチル尿素
これは、実施例4に記載の方法によるが、1−{3−[(4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン(140mg,0.38mmol)、N’−[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N,N−ジメチル尿素(125mg,0.42mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,0.81ml)をDMF(2ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノール性アンモニアを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(193mg,81%)を淡黄色固体として得た。
(a)1−{3−[(4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オンを、実施例31に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシペント−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
これは、実施例4に記載の方法によるが、4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(200mg,0.59mmol)、5−クロロ−7−(4−メトキシペント−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(174mg,0.65mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,1.24ml)をDMF(3ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(216mg,64%)をオフホワイト固体として得た。
DMF(15ml)中の4−ペンチン−2−オール(3.2g,0.038mol)を、氷水冷却下のDMF(15ml)中の水素化ナトリウム(油中60%分散液の1.7g,0.042mol)の撹拌懸濁液に、窒素の雰囲気下において滴加した。その混合物を、氷温で更に1時間撹拌後、ヨードメタン(3.8ml,0.061mol)で滴下処理した。その反応を室温に暖め、4時間撹拌後、水(100ml)中で急冷し、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を、水(3X)および飽和ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を大気圧で蒸留してジエチルエーテルを除去し、粗製4−メトキシペント−1−イン(2.5g)を無色油状物として残した。
酢酸エチル(8ml)中の5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(600mg,2.02mmol)および4−メトキシペント−1−イン(500mg,5.10mmol)を、窒素の雰囲気下において氷−メタノール中で冷却後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(141mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(38mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(407mg,5.69mmol)で処理した。その反応を室温に暖め、90分間撹拌後、Celite を介して濾過した。その濾液を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、1:1のメチル tert−ブチルエーテルおよびイソヘキサンの混合物を溶離剤として用いて精製して、5−クロロ−7−(4−メトキシペント−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(495mg,92%)を暗褐色油状物として生じた。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシペント−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
酢酸エチル(8ml)中の4−[3−({4−[(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]−6−メトキシキナゾリン−7−イル}オキシ)プロピル]−1−メチルピペラジン−2−オン(250mg,0.40mmol)および4−メトキシペント−1−イン(120mg,1.2mmol)を、窒素の雰囲気下において室温で撹拌し、そしてビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(28mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(8mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(82mg,0.81mmol)で処理した。その反応を2時間撹拌後、DMF(3ml)を加え、次に追加の120mgの4−メトキシペント−1−インを加えた。その混合物を1時間撹拌後、蒸発させ、残留物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて橙色油状物とした。シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノールを溶離剤として用いて精製して、標題化合物(174mg,73%)を淡黄色固体として生じた。
(a)4−[3−({4−[(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]−6−メトキシキナゾリン−7−イル}オキシ)プロピル]−1−メチルピペラジン−2−オンを、実施例30に記載のように製造した。
1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン
これは、実施例4に記載の方法によるが、1−{3−[(4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン(137mg,0.37mmol)、5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(113mg,0.41mmol)およびナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M,0.8ml)をDMF(2ml)中で用いて製造した。粗生成物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の10%メタノールを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(181mg,80%)を淡黄色固体として得た。
(a)1−{3−[(4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オンを、実施例31に記載のように製造した。
N’−{3−[6−クロロ−7−({7−[3−(cis−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン−4−イル}アミノ)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]プロプ−2−イン−1−イル}−N,N−ジメチル尿素
酢酸エチル(8ml)中のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−7−[3−(cis−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(250mg,0.40mmol)およびN,N−ジメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素(100mg,0.79mmol)を、窒素の雰囲気下において室温で撹拌し、そしてビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(28mg,10mol%)で、次にヨウ化銅(I)(8mg,10mol%)およびジイソプロピルアミン(81mg,0.81mmol)で処理した。その反応を1時間撹拌後、DMF(4ml)を加え、反応を更に1時間撹拌した。得られた橙色溶液を、真空中で蒸発させた後、希重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて橙色油状物とした。精製は、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の漸増濃度のメタノール性アンモニアを溶離剤として用いて行って、標題化合物(211mg,85%)を淡橙色固体として生じた。
(a)N,N−ジメチル−N’−プロプ−2−イン−1−イル尿素を、実施例16に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[(1−メチルピペルジン−4−イル)メトキシ]キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.7mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.7ml)を、ジメチルホルムアミド(5ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]キナゾリン(0.25g,0.78mmol)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.223g,0.93mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に1.5時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の2〜11%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を固体(0.092g,23%)として生じた。
(a)4−クロロ−6−メトキシ−7−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]キナゾリンを、WO0285895号に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.63mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.63ml)を、ジメチルホルムアミド(4ml)中の6−メトキシ−7−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−4−(ペンタフルオロフェノキシ)キナゾリン(0.35g,0.74mmol)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.213g,0.89mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に3時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の2〜11%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を固体(0.029g,8%)として生じた。
(a)6−メトキシ−7−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−4−(ペンタフルオロフェノキシ)キナゾリンを、WO0020402号に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−エトキシ−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,2.2mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(2.2ml)を、ジメチルホルムアミド(4ml)中の4−クロロ−7−エトキシ−6−メトキシキナゾリン(0.24g,1.0mmol)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.266g,1.1mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に3時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてヘキサン中の30%〜70%酢酸エチルの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物をオフホワイト固体(0.159g,36%)として生じた。
(a)4−クロロ−7−エトキシ−6−メトキシキナゾリン
4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−オールを、WO0020402号に記載のように製造した。
これら実施例は、実施例40に記載されたのに類似した手順で製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(4−モルホリン−4−イルブトキシ)キナゾリン−4−アミン
7−(4−クロロブトキシ)−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.23g,0.4mmol)を、モルホリン(3ml)中に溶解させ、50℃に12時間加温した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の2〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を橙色固体(0.16g,72%)として生じた。
(a)7−(4−クロロブトキシ)−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−オールを、WO0020402号に記載のように製造した。
テトラヒドロフラン中(1.0M,2.66mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(2.66ml)を、ジメチルホルムアミド(4ml)中の4−クロロ−7−(4−クロロブトキシ)−6−メトキシキナゾリン(0.4g,1.33mmol)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.35g,1.47mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に1時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、7−(4−クロロブトキシ)−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミンをガム(0.493g,73%)として生じた。
7−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ブトキシ]−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
2−メトキシエタノール(2ml)中の7−(4−クロロブトキシ)−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.23g,0.4mmol)、トリエチルアミン(0.22ml,1.6mmol)、N−アセチルピペラジン(0.205g,1.6mmol)の混合物を、80℃に12時間加熱後、100℃で7時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を酢酸エチルと水とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の2〜10%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を淡橙色固体(0.041g,17%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−{3−(cis−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
7−(4−クロロプロポキシ)−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.15g,0.307mmol)を、2,6−ジメチルモルホリン(2ml)中に溶解させ、50℃に12時間加温した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして残留物を、最初に、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離した後、更に、逆相クロマトグラフィーによって精製して、生成物を固体(0.026g,15%)として生じた。
3−({2−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]エチル}アミノ)プロパン−1−オール
7−(2−クロロエトキシ)−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.15g,0.31mmol)、トリエチルアミン(0.22ml,1.6mmol)、3−アミノプロパノール(0.12ml,1.6mmol)および2−メトキシエタノール(2ml)の混合物を、110℃で12時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を酢酸エチルと水とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の2〜10%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を淡橙色固体(0.051g,32%)として生じた。
4−クロロ−6−メトキシキナゾリン−7−オール(1.2g,5.8mmol)、1−ブロモ−2−クロロエタン(5.69ml,6.8mmol)、炭酸カリウム(2.36g,17.4mmol)およびジメチルホルムアミド(15ml)の懸濁液を、90℃に1.5時間加熱した。過剰の炭酸カリウムを濾去し、反応を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の60〜100%ジクロロメタンおよびヘキサン中の30〜50%酢酸エチルの混合物で溶離して精製して、4−クロロ−7−(2−クロロエトキシ)−6−メトキシキナゾリンを固体(0.89g,57%)として生じた。
テトラヒドロフラン中(1.0M,5.6mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(5.6ml)を、ジメチルホルムアミド(8ml)中の4−クロロ−7−(2−クロロエトキシ)−6−メトキシキナゾリン(0.7g,2.6mmol)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.675g,2.8mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に3時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてヘキサン中の30〜100%酢酸エチルの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を固体(0.608g,49%)として生じた。
質量スペクトル:M+H+476およびM+H−474。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]キナゾリン−4−アミン
7−(2−クロロエトキシ)−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.2g,0.4mmol)を、1−メチルピペラジン(4ml)中に溶解させ、50℃で12時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして残留物を、アルミナ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を白色固体(0.037g,17%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.5mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.5ml)を、ジメチルホルムアミド(4ml)中の4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(0.15g,0.7mmol)および5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.176g,0.7mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に2時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の3〜10%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を固体(0.118g,60%)として生じた。
(a)4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリンを、実施例24に記載のように製造した。
3−(6−クロロ−7−{[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−オール
酢酸エチル(10ml)中のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.35g,0.59mmol)、プロパルギルアルコール(0.075ml,1.3mmol)およびジイソプロピルアミン(0.18ml,1.3mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.034g,0.12mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.082g,0.17mmol)を加えた。反応を周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。その反応を、Celite を介して濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を固体(0.16g,51%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(フェニルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
酢酸エチル(4ml)中のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.17g,0.285mmol)、フェニルアセチレン(0.07ml,0.63mmol)およびジイソプロピルアミン(0.088ml,0.63mmol)の混合物を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.016g,0.085mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.04g,0.057mmol)を加えた。その混合物を周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を固体(0.108g,66%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.6mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.6ml)を、ジメチルホルムアミド(4ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(0.272g,0.73mmol)および5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.2g,0.81mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に1.5時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水と酢酸エチルとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を固体(0.135g,32%)として生じた。
(a)4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリンを、実施例1に記載のように製造した。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
N−{5−クロロ−7−[3−(シクロペンチルメトキシ)プロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
酢酸エチル(3ml)中のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.14g,0.235mmol)、[(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]シクロペンタン(0.071g,0.52mmol)およびジイソプロピルアミン(0.073ml,0.52mmol)の混合物を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.014g,0.071mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.033g,0.041mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜8%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を固体(0.132g,90%)として生じた。
(a)N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミンを、実施例26に記載のように製造した。
水素化ナトリウム(油中60%分散液,0.82g,20.4mmol)を、ジメチルホルムアミド(30ml)中に入れ、不活性雰囲気下において氷浴中で冷却した。これに、シクロペンタンメタノール(2ml,18.5mmol)を加え、その混合物を1時間撹拌させた。トルエン(80%wt/溶液,20.4mmol)中の臭化プロパルギル(2.24ml,20.4mmol)を滴加し、反応混合物を周囲温度に暖めた後、12時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水と酢酸エチルとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の80〜40%ヘキサンの混合物で溶離して精製して、生成物を油状物(1.14g,32%)として生じた。
これらは、実施例53に記載されたのに類似した手順で製造した。
N−{5−クロロ−7−[3−ジメチルアミノプロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
酢酸エチル(4ml)中のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.25g,0.42mmol)、1−ジメチルアミノ−2−プロピン(0.088ml,0.84mmol)およびジイソプロピルアミン(0.12ml,0.84mmol)の混合物を、窒素雰囲気下において−10℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.023g,0.12mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.06g,0.084mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を固体(0.129mg,55%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−3−イルエチニル) −1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,0.48mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(0.48ml)を、ジメチルホルムアミド(2ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(0.074g,0.22mmol)および5−クロロ−7−(ピリジン−3−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.06g,0.22mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に2時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水と酢酸エチルとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を固体(0.036g,29%)として生じた。
(a)4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリンを、実施例1に記載のように製造した。
(i)5−クロロ−7−[(トリメチルシリル)エチニル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンの製造
酢酸エチル(60ml)中の5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(実施例2)(3g,10.0mmol)、トリメチルシリルアセチレン(2.8ml,20.0mmol)およびジイソプロピルアミン(2.8ml,20.0mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.58g,3.0mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(1.4g,2.0mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の80〜20%ヘキサンの混合物で溶離して精製して、生成物を油状物(2.44g,91%)として生じた。
メタノール(30ml)および水(6ml)中の5−クロロ−7−[(トリメチルシリル)エチニル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(2.44g,9.12mmol)、炭酸カリウム(3.78g,27.4mmol)の溶液を、35℃に3時間加温した。その混合物を冷却し、濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の80〜0%ヘキサンの混合物で溶離して精製して、生成物を淡黄褐色固体(1.41g,79%)として生じた。
酢酸エチル(3ml)中の5−クロロ−7−エチニル−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.08g,0.41mmol)、3−ヨードピリジン(0.084g,0.41mmol)およびジイソプロピルアミン(0.115ml,0.82mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.023g,0.123mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.057g,0.08mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。反応混合物を濾過した後、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンで、次に酢酸エチル中の70〜30%ヘキサンの混合物で溶離して精製して、生成物を油状物(0.065g,58%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(ピラジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
酢酸エチル(3ml)中のN−(5−クロロ−7−エチニル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.12g,0.24mmol)、3−ヨードピラジン(0.1g,0.48mmol)およびジイソプロピルアミン(0.066ml,0.48mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.014g,0.072mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.034g,0.048mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を淡黄色固体(0.052g,38%)として生じた。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリンを、実施例1に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(ピリミジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
酢酸エチル(3ml)中のN−(5−クロロ−7−エチニル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.12g,0.24mmol)、2−ブロモピリミジン(0.076g,0.48mmol)およびジイソプロピルアミン(0.066ml,0.48mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.014g,0.072mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.034g,0.048mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。混合物を濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を淡黄色固体(0.026g,19%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(1H−ピラゾール−4−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
酢酸エチル(5ml)中のN−(5−クロロ−7−エチニル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.15g,0.30mmol)、1−アセチル−4−ヨード−1H−ピラゾール(0.142g,0.6mmol)およびジイソプロピルアミン(0.082ml,0.6mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.018g,0.091mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.043g,0.06mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物をクリーム色固体(0.017g,10%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(cis−2,6ジメチルモルホリン−4−イル]プロポキシ)]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
7−(3−クロロプロポキシ)−N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミンの溶液(0.39g,0.75mmol)を、cis−2,6ジメチルモルホリン(2ml)中に溶解させ、40℃に12時間加温した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジクロロメタンと水とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物をクリーム色固体(0.096g,22%)として生じた。
5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例52に記載のように製造した。
N−(5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−アミン
酢酸エチル(5ml)中のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−アミン(0.131g,0.27mmol)、2−エチニルピリジン(0.056g,0.54mmol)およびジイソプロピルアミン(0.075ml,0.54mmol)の混合物を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.016g,0.081mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.038g,0.054mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜3%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を淡褐色固体(0.075g,60%)として生じた。
4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリンを、実施例24に記載のように製造した。
テトラヒドロフラン中(1.0M,7.0mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(7ml)を、ジメチルホルムアミド(14ml)中の4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(0.72g,3.2mmol)および5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.0g,3.4mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に2時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を水と酢酸エチルとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてヘキサン中の20〜80%酢酸エチルの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を固体(0.93g,60%)として生じた。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
2−メトキシエタノール(3ml)中のN−[5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.22g,0.43mmol)、トリエチルアミン(0.29ml,2.13mmol)、1−メチルピペラジン−2−オン(0.24g,2.13mmol)の混合物を、80℃に12時間加熱後、100℃で7時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をジクロロメタンと水とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の2〜8%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を淡橙色固体(0.129g,51%)として生じた。
5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例11に記載のように製造した。
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.5mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.5ml)を、ジメチルホルムアミド(3ml)中の4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン(0.196g,0.68mmol)および5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−アミン(0.20g,0.75mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に1.5時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水とジクロロメタンとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、最初にジクロロメタンで、次にヘキサン中の20〜70%酢酸エチルの混合物で溶離して精製して、生成物を褐色油状物(0.265g,75%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(1H−ピラゾール−5−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−({1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピラゾール−5−イル}エチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.098g,0.137mmol)、水酸化ナトリウム(1M溶液の0.5ml,0.5mmol)およびメタノール(3ml)の溶液を、周囲温度で1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水と酢酸エチルとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜10%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を固体(0.023g,30%)として生じた。
ピラゾール(2g,29.0mmol)、ジクロロメタン(20ml)およびピリジン(5ml)の溶液に、4−トルエンスルホニルクロリド(6.89g,36mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。その反応混合物を、ジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の70〜100%ジクロロメタンの混合物で、次にジクロロメタン中の10%酢酸エチルで溶離して精製して、生成物を白色固体(4.9g,76%)として生じた。
THF(50ml)中の1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピラゾール(2.0g,9.0mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−78℃に冷却した。これに、ペンタン(1.7M,10mmol)中の tert−ブチルリチウム(5.9ml)を加えた。10分後、THF(10ml)中のヨウ素(2.53g,10mmol)を加え、反応混合物を更に30分間撹拌後、周囲温度に暖めた後、12時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、その混合物を水と酢酸エチルとに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の20〜100%ジクロロメタンの混合物で溶離して精製して、生成物を固体(0.96g,30%)として生じた。
N−(5−クロロ−7−エチニル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミンを、実施例59に記載のように製造した。
質量スペクトル:M+H+717およびM+H−715。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
酢酸エチル(5ml)中の4−[3−({4−[(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]−6−メトキシキナゾリン−7−イル}オキシ)プロピル]−1−メチルピペラジン−2−オン(0.17g,0.27mmol)、2−エチニルピリジン(0.056g,0.54mmol)およびジイソプロピルアミン(0.075ml,0.54mmol)の溶液を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却した。これに、ヨウ化銅(I)(0.016g,0.081mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.038g,0.054mmol)を加えた。その反応混合物を、周囲温度に暖めた後、一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0〜8%メタノールの混合物で溶離して精製して、生成物を淡褐色固体(0.056g,35%)として生じた。
4−{6−クロロ−7−[(6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}−2−メチルブト−3−イン−2−オール
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.5mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.5ml)を、窒素雰囲気下において0℃に冷却されたDMF(6.5ml)中の4−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−2−メチルブト−3−イン−2−オール(0.186g)および4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(0.150g)の撹拌混合物に5分間にわたって加えた。その混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(70ml)で希釈し、酢酸エチル(3x30ml)で抽出した。有機抽出物を、ブライン(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチルおよびイソヘキサンの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物を固体(0.150g)として得た。
(a)4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリンを、実施例24に記載のように製造した。
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.236g)、ヨウ化第一銅(0.096g)およびジイソプロピルアミン(0.47ml)を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却された酢酸エチル(8ml)中の5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.500g)および2−メチル−3−ブチン−2−オール(0.33ml)の撹拌溶液に加えた。その混合物を周囲温度で3時間撹拌した。反応混合物を、Celite を介して濾過し、酢酸エチル(12ml)で希釈後、飽和水性重炭酸ナトリウム(20ml)で洗浄した。水性層を酢酸エチル(20ml)で再抽出した。有機抽出物を、ブライン(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、カラムクロマトグラフィーにより、イソヘキサン中の25%酢酸エチルを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物を固体(0.475g)として得た。
2−[(3−{6−クロロ−7−[(6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}プロプ−2−イン−1−イル)オキシ]−N−メチルアセトアミド
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.23mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.23ml)を、窒素雰囲気下において0℃に冷却されたDMF(6.0ml)中の2−{[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]オキシ}−N−メチルアセトアミド(0.182g)および4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(0.125g)の撹拌混合物に5分間にわたって加え、その混合物を、周囲温度で1.25時間撹拌した。反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(60ml)で希釈し、酢酸エチル(3x30ml)で抽出した。有機抽出物を、ブライン(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、メタノールおよびジクロロメタンの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物を固体(0.106g)として得た。
(a)4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリンを、実施例24に記載のように製造せいした。
プロプ−2−イニルオキシアセチルクロリドを、Teresa M. V. D. Pinho e Melo et al, J. Chem. Soc., Perkins Trans. 1, 1999, 1219-1223 に記載のように製造した。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
2−[(3−{6−クロロ−7−[(6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}プロプ−2−イン−1−イル)オキシ]−N,N−ジメチルアセトアミド
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.3mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.3ml)を、窒素雰囲気下において0℃に冷却されたDMF(5.7ml)中の2−{[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]オキシ}−N,N−ジメチルアセトアミド(0.200g)および4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(0.132g)の撹拌混合物に5分間にわたって加え、得られた混合物を周囲温度で1.5時間撹拌した。その反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(60ml)で希釈し、酢酸エチル(3x30ml)で抽出した。有機抽出物を、ブライン(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、メタノールおよびジクロロメタンの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物を固体(0.102g)として得た。
2−{[3−(7−アミノ−6−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]オキシ}−N,N−ジメチルアセトアミドを、次のように製造した。
プロプ−2−イニルオキシアセチルクロリドを、実施例68に記載のように製造した。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6,7−ジメトキシキナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.7mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.7ml)を、窒素雰囲気下において0℃に冷却されたDMF(7.0ml)中の5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.211g)および4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン(0.170g)の撹拌混合物に5分間にわたって加え、得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。その反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(70ml)で希釈し、酢酸エチル(3x30ml)で抽出した。有機抽出物を、ブライン(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、酢酸エチルおよびイソヘキサンの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物をラセミ化合物として固体(0.200g)で得た。
(a)4−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリンを、実施例24に記載のように製造した。
(i)3−メトキシブト−1−インの製造:
DMF(20ml)中の3−ブチン−2−オール(7.8ml)の溶液を、窒素雰囲気下において0℃に冷却されたDMF(100ml)中の水素化ナトリウム(60%分散液の6.0g)の撹拌スラリーに30分間にわたって加えた。30分後、硫酸ジメチル(14.2ml)を、0℃で30分間にわたって加えた。添加後、反応混合物を周囲温度で30分間撹拌後、酢酸(6ml)を徐々に加えた。生成物を、その反応混合物から直接的に蒸留した。このようにして、3−メトキシブト−1−インを液体(3.37g,bp80〜84oC;77%純度)として得た。
(iii)5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンの製造
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.236 g)、ヨウ化第一銅(0.096g)およびジイソプロピルアミン(0.47ml)を、窒素雰囲気下において−20℃に冷却された酢酸エチル(8ml)中の5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.500g)および3−メトキシブト−1−イン(0.370g)の撹拌溶液に加え、得られた混合物を周囲温度で3.5時間撹拌した。反応混合物を、Celite を介して濾過し、酢酸エチル(12ml)を加え、得られた溶液を、飽和水性重炭酸ナトリウム(20ml)で洗浄した。水性層を分離し、酢酸エチル(20ml)で再抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、イソヘキサン中の20%酢酸エチルを溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物を固体(0.454g)として得た。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.5mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.5ml)を、窒素雰囲気下において0℃に冷却されたDMF(6.5ml)中の5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−アミン(0.190g)および4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(0.230g)の撹拌混合物に5分間にわたって加え、得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。その反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(70ml)で希釈し、酢酸エチル(3x25ml)で抽出した。有機抽出物を、ブライン(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物をラセミ化合物として、固体(0.314g)の形で得た。
(a)5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−アミンを、実施例70に記載のように製造した。
N−[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.0mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.0ml)を、ジメチルホルムアミド(5ml)中の[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミン(0.137g,0.48mmol)および4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(0.163g,0.48mmol)の氷冷溶液に滴加した。その混合物を、室温に2時間にわたって暖めた。飽和塩化アンモニウム溶液(10ml)を加え、混合物を水(50ml)と酢酸エチル(50ml)とに分配した。有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、褐色油状物を残した。シリカ上においてジクロロメタン中の2〜4%メタノール(7Nアンモニアを含有)の混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を淡黄色固体(0.175g,62%)として生じた。
(a)4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリンを、実施例1に記載のように製造した。
(i)5−ブロモ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、次のように製造した。
ジクロロヨウ素酸ベンジルトリメチルアンモニウム(2.2g,6.3mmol)を、ジクロロメタン(30ml)およびメタノール(15ml)中の5−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.3g,5.8mmol)および炭酸カルシウム(0.75g,7.5mmol)の混合物に一度に加えた。その混合物を、室温で1時間撹拌後、ジクロロメタン(20ml)で希釈し、そして最初に水(50ml)で、次に飽和塩化ナトリウム溶液(50ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、褐色油状物を残した。シリカ上において3:1のイソヘキサンおよび酢酸エチルの混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を黄色固体(1.5g,76%)として生じた。
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.111g,0.16mmol)およびヨウ化銅(I)(0.045g,0.24mmol)を、−20℃に冷却された酢酸エチル(5ml)中の5−ブロモ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.27g,0.79mmol)、メチルプロパルギルエーテル(0.11g,1.6mmol)およびジイソプロピルアミン(0.22ml,1.6mmol)の溶液に加えた。その混合物を、室温に1時間にわたって暖めた後、2時間撹拌した。その混合物をシリカ上に吸収させ、そしてシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、3:1〜2:1のイソヘキサンおよび酢酸エチルの混合物で溶離して精製して、生成物を暗褐色油状物(0.165g,74%)として生じた。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.153g,0.31mmol)を、エタノール中のジメチルアミン溶液(33%,10ml)に加え、その混合物を100℃で2時間加熱した。追加部分のジメチルアミン溶液(10ml)を加え、その混合物を100℃で更に2時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水酸化ナトリウム溶液(1N,25ml)と酢酸エチル(25ml)とに分配した。有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下で蒸発させて、淡黄色固体を残した。シリカ上においてジクロロメタン中の2〜4%メタノール(7Nアンモニアを含有)の混合物で溶離するフラッシュクロマトグラフィーは、生成物を淡黄色固体(0.069g,45%)として生じた。
4−{3−[(4−{[5−ブロモ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
2−メトキシエタノール(2ml)中のN−[5−ブロモ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.12g,0.22mmol)、1−メチルピペラジン−2−オン(0.125g,1.1mmol)およびトリエチルアミン(0.15ml,1.1mmol)の溶液を、80℃に一晩加熱後、100℃に更に24時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジクロロメタンと水とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の(0−8%)メタノールの漸増極性溶液で溶離するフラッシュクロマトグラフィーの後、ジエチルエーテルでの研和は、生成物をラセミ化合物として、クリーム色固体(0.052g)の形で生じた。
(a)5−ブロモ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンの製造
5−ブロモ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例72に記載のように製造した。
質量スペクトル:M+H+298および200。
4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリンを、実施例13に記載のように製造した。
質量スペクトル:M+H+548/550/552。
N−[5−ブロモ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
モルホリン(2ml)中のN−[5−ブロモ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.12g,0.22mmol)の混合物を、40℃で5時間加熱後、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって直接的に、ジクロロメタン中の0〜8%メタノールの漸増極性溶液で溶離して精製後、ジエチルエーテルで研和して、生成物をラセミ化合物として、淡黄色固体(0.040g)の形で生じた。
4−{3−[(4−{[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
2−メトキシエタノール(2ml)中のN−[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.14g,0.26mmol)、1−メチルピペラジン−2−オン(0.15g,1.3mmol)およびトリエチルアミン(0.18ml,1.3mmol)の溶液を、80℃で一晩加熱後、更に100℃で24時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジクロロメタンと水とに分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。シリカ上においてジクロロメタン中の(0〜8%)メタノールの漸増極性溶液で溶離するフラッシュクロマトグラフィーの後、ジエチルエーテルでの研和は、生成物をクリーム色固体(0.042g)として生じた。
4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリンを、実施例13に記載のように製造した。
質量スペクトル:M+H+534/536/538。
7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.158g)を、2−メトキシエタノール(5ml)中に溶解させた後、N−アセチルピペラジン(0.600g)を加え、その混合物を105℃に加熱した。少量のヨウ化ナトリウムを反応混合物に加え、加熱を合計2時間半続けた。反応混合物を室温に冷却した後、ジクロロメタンで希釈した。その混合物を、水/ブライン(5/1)混合物で、次にブラインで洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.136g)を淡黄色泡状物として得た。
4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリンを、実施例13に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]−キナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.265g)を、2−メトキシエタノール(7ml)中に溶解させた後、4−ヒドロキシピペリジン(0.818g)を加え、その混合物を105℃に50分間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、ジクロロメタンで希釈し、水で、次にブラインで洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンと、メタノール性アンモニアを含むメタノールとの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.341g)を淡黄色ガムとして得た。
((2R)−1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピロリジン−2−イル)メタノール
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.165g)を、2−メトキシエタノール(5ml)中に溶解させた後、(R)−(−)−2−ピロリジンメタノール(0.516g)を加え、その混合物を110℃に50分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンと、メタノール性アンモニアを含むメタノールとの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.341g)を淡黄色ガムとして得た。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[3−ピペラジン−1−イルプロポキシ]−キナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.165g)を、2−メトキシエタノール(5ml)中に溶解させた後、ピペラジン(0.586g)を加え、その混合物を110℃に45分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンと、メタノール性アンモニアを含むメタノールとの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.126g)を透明なガムとして得た。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペラジン−2−オン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.200g)を、2−メトキシエタノール(6ml)中に溶解させた後、ピペラジン−2−オン(0.821g)を加え、その混合物を110℃に3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.162g)を白色粉末として得た。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−{3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−アミン(0.165g)を、2−メトキシエタノール(5ml)中に溶解させた後、フルオロエチルピペラジン(0.821g)を加え、次にジイソプロピルエチルアミン(0.83ml)を加え、そしてその混合物を110℃に15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンと、メタノール性アンモニアを含むメタノールとの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.092g)を、約5wt.%のジイソプロピルエチルアミンを混入した白色粉末として得た。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.28mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.28ml)を、−10℃に冷却されたDMF(4ml)中の5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.153g)および4−クロロ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン(0.260g)の懸濁液に加え、その混合物を90分間撹拌した。追加部分のテトラヒドロフラン中(1.0M,0.64mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(0.64ml)を加え、その反応を室温に暖めた後、更に2時間撹拌した。反応混合物を水中に急冷し、飽和塩化アンモニウム溶液を加えた。次に、これをジクロロメタン中に抽出した後、有機部分をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。泡状物としてクロマトグラフィー後に集められた生成物を、ジエチルエーテルで研和して、オフホワイト固体を生じた。次に、これをジクロロメタン中に再溶解させた後、減圧下で蒸発させた。得られた固体をジエチルエーテルで研和し、自然乾燥させた。このようにして、標題化合物(0.141g)を白色固体として得た。
(a)5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
(i)4−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン−7−イルアセテートを、WO01/94341号に記載のように製造した。
四塩化炭素(1.76ml)を、1,2−ジクロロエタン(150ml)中の4−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロキナゾリン−7−イルアセテート(1.842g)およびトリフェニルホスフィン(3.333g)の懸濁液に加え、その反応混合物を70℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン:酢酸エチル(9:1)を溶離剤として用いて精製した。このようにして、粗生成物(2.516g)を、トリフェニルホスフィンとの混和物での白色固体として得た。この物質を、7Nメタノール性アンモニア(40ml)中に溶解させ、ジクロロメタン(40ml)で希釈し、そしてその全体を室温で20分間撹拌した。減圧下での溶媒の蒸発は、オフホワイト固体を生じ、それをジクロロメタンで研和した。得られた白色沈殿を濾去し、吸引しながら自然乾燥させて、標題化合物(0.580g)を白色固体として生じた。
4−クロロ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン−7−オール(0.200g)およびトリフェニルホスフィン(0.260g)を、ジクロロメタン(7ml)中に懸濁させた。これに、3−モルホリン−4−イル−プロパン−1−オール(0.1ml)を、次にアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.17ml)を加えた。その反応混合物を、室温で18時間撹拌させた後、減圧下で溶媒を蒸発させて、約2mlの容量とした。この残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.265g)をオフホワイト固体として得た。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−メトキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン−4−アミン
7−メトキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン−4(3H)−オン(0.800g)およびトリフェニルホスフィン(1.592g)を、1,2−ジクロロエタン(60ml)中に懸濁させた後、四塩化炭素(0.84ml)を加えた。その反応混合物を80℃に3時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させて、濃厚ガムを生じ、それに、シリカゲル上においてメチル tert−ブチルエーテルを溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィーによる精製を行った。これは、4−クロロ−7−メトキシ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン(1.524g)を、トリフェニルホスフィンオキシドとの1:2wt.:wt.混合物として与えた。この混合物の一部分(0.556g)を、反応容器に入れ、そしてこれに、N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)中の5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.152g)の溶液を加えた。次に、その反応混合物を−10℃に冷却後、テトラヒドロフラン中(1.0M,1.26mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.26ml)を加えた。反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌させた。次に、反応混合物を水中に注ぎ、飽和塩化アンモニウムを加えた。その混合物を10分間撹拌し、ジクロロメタン中に抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.193g)を白色泡状物として得た。
5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.10mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.10ml)を、−10℃に冷却されたDMF(5ml)中の5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−アミン(0.139g)および4−クロロ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン(0.223g)の懸濁液に加え、その混合物を90分間撹拌後、反応を室温に暖め、更に2時間撹拌した。反応混合物を水中に急冷し、飽和塩化アンモニウム溶液を加えた。次に、これをジクロロメタン中に抽出し、有機部分をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。泡状物としてクロマトグラフィー後に集められた生成物を、ジエチルエーテルで研和し、自然乾燥させて、オフホワイト固体を生じた。このようにして、標題化合物(0.216g)を灰色固体として得た。
4−クロロ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリンを、実施例83に記載のように製造した。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン
N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−5−イソプロポキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.262g)、4−メトキシ−ブト−1−イン(0.070g)、パラジウム(II)ビストリフェニルホスフィン二塩化物(0.030g)およびヨウ化銅(I)(0.008g)の混合物を、酢酸エチル(5ml)中に入れ、−10℃に冷却した。それを、急速撹拌するように設定した後、ジイソプロピルアミン(0.12ml)を加え、反応を室温に暖め、3時間撹拌させた。反応混合物を、Celite を介して濾過後、濾液を減圧下で蒸発させて、褐色ガムを生じた後、それを、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.239g)を淡黄色泡状物として得た。
N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−5−イソプロポキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミンを、次のように製造した。
(i)7−ベンジルオキシ−5−イソプロポキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オンの製造
−10℃に冷却されたジクロロメタン(300ml)中の7−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−3−ピバロイルオキシメチル−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(6.500g)およびトリフェニルホスフィン(6.242g)の溶液に、イソプロピルアルコール(1.45ml)を加え、次に、ジクロロメタン(25ml)中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(4.698g)の溶液を30分間にわたって滴加した。得られた黄色溶液を、更に1時間冷却撹拌させた後、室温に加温し、30分間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて、黄色ガムを残した。次に、これを7Nメタノール性アンモニア(250ml)中に溶解させ、室温で18時間撹拌させた。減圧下での溶媒の蒸発は、透明な油状物を生じ、これをジエチルエーテルで研和し、自然乾燥させて、標題化合物(3.477g)を白色固体として生じた。
7−ベンジルオキシ−5−イソプロポキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(3.461g)を、N,N−ジメチルホルムアミド(46ml)中に懸濁させた。これに、木炭上10%パラジウム(0.408g)を加え、その混合物を急速撹拌するように設定した。次に、ギ酸アンモニウム(7.031g)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌させた後、Celite を介して吸引濾過した(Celite は、N,N−ジメチルホルムアミド(25ml)で更に洗浄する)。合わせた濾液を減圧下で蒸発乾固させ、得られた白色ガムを水中に懸濁させ、pHを7に調整した。得られた白色固体沈殿を、濾過によって集め、自然乾燥させた。このようにして、標題化合物(2.357g)を白色固体として得た。
7−ヒドロキシ−5−イソプロポキシ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(2.329g)を、無水酢酸(5ml)およびピリジン(0.09ml)の混合物中に懸濁させた。次に、これを75℃に20分間加熱して、透明な溶液を生じた。次に、溶媒を減圧下で蒸発させて白色固体を生じ、これを水(50ml)中に懸濁させ、そして時々手動撹拌しながら70℃に45分間加熱した。得られた白色沈殿を、吸引濾過によって集め、自然乾燥させた。このようにして、標題化合物(2.769g)を白色固体として得た。
5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例2に記載のように製造した。
4−[(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]−5−イソプロポキシキナゾリン−7−オール(1.533g)およびトリフェニルホスフィン(2.256g)を、ジクロロメタン(58ml)中に懸濁させ、そして3−クロロプロパン−1−オール(0.70ml)を加えた後、その撹拌懸濁液を−5℃に冷却した。これに、ジクロロメタン(7ml)中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(1.768g)の溶液を1滴ずつの方法で加え、その反応を1時間撹拌させた。減圧下での溶媒の蒸発は、濃厚褐色油状物を生じ、これを、シリカ上のカラムクロマトグラフィーによりジエチルエーテルを溶離剤として用いて精製して、2バッチの生成物含有物質を生じた。第一バッチの物質は、所望のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミノ)−7−(3−クロロプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン(2.500g)を、白色固体としてであるが、トリフェニルホスフィンオキシドとの1:1wt.:wt.混合物として含有することを示した。第二バッチの物質を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、3:1のメチル−tert−ブチルエーテル:イソヘキサンを溶離剤として用いて更に精製した。このようにして、所望のN−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミノ)−7−(3−クロロプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン(0.206g)を白色結晶性固体として得た。
N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−7−(3−クロロプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン(0.188g)を、2−メトキシエタノール(5ml)中に溶解させた後、モルホリン(0.71ml)およびヨウ化ナトリウム(0.049g)を加え、その混合物を110℃に90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で蒸発乾固させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。生成物含有画分を一緒にし、溶媒を減圧下で蒸発させて、褐色ガムを生じ、それをジクロロメタン中に溶解させ、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下で蒸発乾固させた。このようにして、(0.179g)を白色泡状物として得た。
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン
N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−5−イソプロポキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.228g)、3−メトキシプロプ−1−イン(0.067ml)、パラジウム(II)ビストリフェニルホスフィン二塩化物(0.025g)およびヨウ化銅(I)(0.007g)の混合物を、酢酸エチル(5ml)中に入れ、−10℃に冷却した。これを、急速撹拌するように設定後、ジイソプロピルアミン(0.1ml)を加え、その反応を室温に暖め、3時間撹拌させた。その反応混合物を、Celite を介して吸引濾過し(Celite を追加部分の酢酸エチルで洗浄する)、合わせた濾液を減圧下で蒸発させて、褐色ガムを生じた。次に、そのガムを、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.129g)を淡黄色泡状物として得た。
7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン(0.253g,1:1.3wt.:wt.のトリフェニルホスフィンとの混合物として)およびN−アセチルピペラジン(0.538g)の混合物を、2−メトキシエタノール中に溶解させた。ヨウ化ナトリウム(0.031g)を加え、反応混合物を110℃で撹拌しながら4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(150ml)で希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.105g)を白色泡状物として得た。
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−5−イソプロポキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
N−(5−クロロ−7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−5−イソプロポキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(0.162g)、2−エチニルピリジン(0.03ml)、パラジウム(II)ビストリフェニルホスフィン二塩化物(0.020g)およびヨウ化銅(I)(0.006g)を、酢酸エチル(5ml)中に入れ、−10℃に冷却した。これを、急速撹拌するように設定後、ジイソプロピルアミン(0.047ml)を加え、その反応を30分間冷却撹拌後、室温に加温し、18時間撹拌させた。次に、その反応混合物を、Celite を介して吸引濾過し(Celite を追加部分の酢酸エチルで洗浄する)、次に、合わせた濾液を減圧下で蒸発させて、褐色ガムを生じた。次に、これを、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.090g)を淡褐色泡状物として得た。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−5−イソプロポキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペラジン−1−カルバルデヒド
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン(0.320g,1:1.3wt.:wt.のトリフェニルホスフィンとの混合物として)およびN−ホルミルピペラジン(0.69ml)の混合物を、2−メトキシエタノール(7ml)中に溶解させ、次に、ヨウ化ナトリウム(0.040g)を加えた後、その反応混合物を110℃で撹拌しながら24時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(70ml)で希釈し、水:ブライン(1:1)、次に水、次にブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、濾過と、減圧下での溶媒の蒸発を行った。次に、そのように得られた残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、標題化合物(0.086g)を白色泡状物として得た。
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−5−イソプロポキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−クロロプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン(0.320g,1:1.3wt.:wt.のトリフェニルホスフィンとの混合物として)および1−メチルピペラジン−2−オン(0.280g)の混合物を、2−メトキシエタノール(7ml)中に溶解させ、次に、ヨウ化ナトリウム(0.040g)を加えた後、その反応混合物を110℃で撹拌しながら24時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタン(70ml)で希釈し、水:ブライン(1:1)、次に水、次にブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、濾過と、減圧下での溶媒の蒸発を行った。次に、そのように得られた残留物を、シリカ上のカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中のメタノールの漸増極性混合物を溶離剤として用いて精製した。このようにして、4−(3−{4−[5−クロロ−7−(3−メトキシ−プロプ−1−イニル)−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ]−5−イソプロポキシキナゾリン−7−イルオキシ}−プロポキシ)−1−メチル−ピペラジン−2−オン(0.086g)を白色泡状物として得た。
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン
テトラヒドロフラン中(1.0M,1.12mmol)のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.12ml)を、−15℃に冷却されたDMF(6ml)中の4−クロロ−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン(0.189g)および5−クロロ−7−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(0.150g)の溶液に加え、その混合物を3時間撹拌後、反応を室温に暖めた。反応混合物を水中に急冷し、飽和塩化アンモニウム溶液を加えた。得られた白色沈殿を、吸引濾過し、水で洗浄して、淡黄褐色ペーストを生じた。次に、これをジクロロメタン中に抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させて、黄褐色泡状物を生じた。これをジエチルエーテルで研和して、白色固体を生じた。次に、得られた固体を濾過によって集め、自然乾燥させた。このようにして、標題化合物(0.225g)をオフホワイト固体として得た。
5−クロロ−7−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを、実施例67に記載のように製造した。
Claims (16)
- 式I
mは、0、1、2、3または4であり;
基R1は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、イソシアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R4)、CO、CH(OR4)、CON(R4)、N(R4)CO、SO2N(R4)、N(R4)SO2、OC(R4)2、SC(R4)2およびN(R4)C(R4)2より選択され、ここにおいて、R4は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、または(R1)mは、(1−3C)アルキレンジオキシであり、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、O、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、CH=CHおよびC≡Cより選択される基の該鎖中への挿入によって隔てられていてよく、ここにおいて、R5は、水素または(1−6C)アルキルであり、または挿入された基がN(R5)である場合、R5は(2−6C)アルカノイルであってもよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2=CH−基またはHC≡C−基も、その末端のCH2=またはHC≡の位置に、ハロゲノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより、または式:
Q2−X2−
[式中、X2は、直接結合であり、またはCOおよびN(R6)COより選択され、ここにおいて、R6は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ2は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、該CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ置換基または(1−6C)アルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシアルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルコキシアルキル]アミノまたはヒドロキシ(1−6C)アルキルアミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X3−Q3
[式中、X3は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R7)、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、C(R7)2O、C(R7)2SおよびN(R7)C(R7)2より選択され、ここにおいて、R7は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ3は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのアリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ホルミル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X4−R8
[式中、X4は、直接結合であり、またはOおよびN(R9)より選択され、ここにおいて、R9は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR8は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキル、または式:
−X5−Q4
(式中、X5は、直接結合であり、またはO、N(R10)およびCOより選択され、ここにおいて、R10は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ4は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであって、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニルおよび(1−6C)アルコキシより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよいものである)
を有する基である]
を有する基より選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよく;
nは、0、1または2であり;そして
R3は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、(3−6C)アルケノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルケノイルアミノ、(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(3−6C)アルキノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X6−R11
[式中、X6は、直接結合であり、またはOおよびN(R12)より選択され、ここにおいて、R12は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR11は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルまたはジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され;
Z2は、C≡C基またはC(R13)=C(R13)基であり、ここにおいて、基R13は各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、水素または(1−6C)アルキルであり;そして
R14は、ハロゲノ、シアノ、イソシアノ、ホルミル、カルボキシ、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜7員のヘテロシクリルであって、酸素、窒素または硫黄より選択される更に2個までのヘテロ原子を含有していてよいヘテロシクリルを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は、直接結合であり、またはCO、CH(OR15)、CON(R15)またはSO2N(R15)より選択され、ここにおいて、R15は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ5は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、該CH基、CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ置換基、(1−6C)アルキル置換基または(3−6C)シクロアルキル置換基、またはヒドロキシ、シアノ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合であり、またはO、S、SO、SO2、N(R16)、CO、CH(OR16)、CON(R16)、N(R16)CO、SO2N(R16)、N(R16)SO2、C(R16)2O、C(R16)2SおよびN(R16)C(R16)2より選択され、ここにおいて、R16は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ6は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのアリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(2−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノより、または式:
−X9−R17
[式中、X9は、直接結合であるか若しくは、、OおよびN(R18)より選択され、ここにおいて、R18は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてR17は、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイルアミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシカルボニルアミノ−(1−6C)アルキルである、または式:
−X10−Q7
(式中、X10は、直接結合であるか若しくは、、O、N(R19)およびCOより選択され、ここにおいて、R19は、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてQ7は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであって、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニルおよび(1−6C)アルコキシより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個または2個の置換基を有していてよいものである)
を有する基による]
を有する基より選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよい}
を有するキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる塩。 - R1、R2、R3、Z、Z2、mおよびnが、請求項1に定義のいずれかの意味を有し、そして
R14が、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であるか若しくは、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、該CH基、CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、アリール、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基によるものを有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのアリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、ヒドロキシル、アミノ、(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルカノイルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよい、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその薬学的に許容しうる塩。 - Zが、OまたはNHであり、
mが1であり、そして基R1が、5位、6位または7位に位置していて、または
mが2であり、そして基R1が各々、同じであってよいしまたは異なっていてよく、5位および7位に、または6位および7位に位置していて、そしてR1が、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれかの(2−6C)アルキレン鎖中の隣接した炭素原子は、Oの該鎖中への挿入によって隔てられていてよく、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、該CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基、クロロ基またはブロモ基、またはアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよく;
nが、0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位または6位に位置していて、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、該CH基、CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるハロゲノ、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、(1−6C)アルコキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、アリール、(3−7C)シクロアルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキルである]
を有する基によるものを有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのアリール基、シクロアルキル基またはヘテロシクリル基も、ハロゲノ、ヒドロキシル、アミノ、(1−6C)アルキルまたは(1−6C)アルカノイルより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基またはチオキソ置換基を有していてよい、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩。 - R1、R2、R3、R14、Z2、mおよびnが、請求項1に定義のいずれかの意味を有し、そしてZがNHである、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体、またはその薬学的に許容しうる塩。
- ZがNHであり、
mが2であり、そして
第一R1基が6−メトキシ基であり、第二R1基が、7位に位置していて、メトキシ、2−メトキシエトキシ、2−フルオロエトキシ、3−クロロエトキシ、イソプロポキシ、イソプロピルメトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、ジメチルアミノイソプロポキシ、2−[3−(ヒドロキシ)プロピルアミノ]エトキシ、3−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、2−ピペラジン−1−イルエトキシ、4−ピペラジン−1−イルブトキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、2−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]エトキシ、4−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]ブトキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エトキシ、4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ブトキシ、3−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)エトキシ、4−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)ブトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−モルホリン−4−イルエトキシ、4−モルホリン−4−イルブトキシ、3−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ、2−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)エトキシ、4−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)ブトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、4−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]ブトキシ、2−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]エトキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エトキシ、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ブトキシ、1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、3−(1−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ、3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)エトキシまたは4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ブトキシより選択され、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよく;
nが、0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソリル基の5位に位置していて、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシおよびエトキシより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシル−(1−6C)アルキルより、または式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、該CH基、CH2基またはCH3基上各々に、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、(3−7C)シクロアルキルまたはヘテロシクリルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個のオキソ置換基を有していてよい、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩。 - R1、R2、R3、Z、Z2、mおよびnが、請求項1に定義のいずれかの意味を有し、そしてR14が、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは1であり、Rcは、水素または(1−3C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−3C)アルキルより選択される]
を有する基である、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体、またはその薬学的に許容しうる酸付加塩。 - ZがNHであり、
mが2であり、そして
第一R1基が6−メトキシ基であり、第二R1基が、7位に位置していて、メトキシ、2−メトキシエトキシ、イソプロポキシ、イソプロピルメトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、ジメチルアミノイソプロポキシ、2−[3−(ヒドロキシ)プロピルアミノ]エトキシ、3−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ、3−(3−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(2−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−モルホリン−4−イルエトキシ、4−モルホリン−4−イルブトキシ、3−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−フルオロエトキシ、3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ホルミルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ、3−クロロプロポキシ、2−(2−クロロエトキシ)エトキシ、1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ、3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)プロポキシまたは3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシより選択され、
nが1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール基の6位に位置していて、フルオロ、クロロまたはブロモより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、メトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、メトキシイソプロピル、2−メトキシプロピル、エトキシメチル、メトキシエトキシメチル、ヒドロキシメチル、カルバモイルメトキシメチル、メチルカルバモイルメトキシメチル、イソプロポキシメチル、ジ−(メチルアミノ)メチル、ヒドロキシイソプロピル、(シクロプロピルメトキシ)メチル、(シクロペンチルメトキシ)メチルより、式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは1であり、Rcは水素であり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素およびメチルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する、またはxは1であり、そしてRa、RbおよびRcは、全てメチルである]
を有する基より選択され、または2−オキソピロリジン−1−イルメチル、ピリジン−2−イル、(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)メチル、(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)メチル、[(1,3−ジオキソラン−2−イル)メトキシ]メチル、フェニル、ピリジン−3−イル、ピラジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、1H−ピラゾール−4−イルまたは1H−ピラゾール−5−イルより選択される、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩。 - ZがNHであり、
mが2であり、そして基R1が各々、同じであってよいしまたは異なっていてよいが、5位および7位に位置していて、R1が、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシ、ビニルオキシより、または式:
Q1−X1−
[式中、X1はOであり、そしてQ1は、1−、2−または3−ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−、3−または4−ホモピペリジニル、ピペラジン−1−イル、ホモピペラジン−1−イル、1−、2−または3−ピロリジニルメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチル、3−または4−ピペリジニルメチル、1−、3−または4−ホモピペリジニルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−2−イルプロピル、ピロリジン−2−イルメチル、2−ピロリジン−2−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、4−ピロリジン−1−イルブチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、4−モルホリノブチル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、2−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)エチル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−4H−1,4−チアジン−4−イル)プロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、4−ピペリジノブチル、2−ピペリジン−3−イルエチル、ピペリジン−4−イルメチル、3−ピペリジン−1−イルプロピル、3−ピペリジン−3−イルプロピル、2−ピペリジン−4−イルエチル、3−ピペリジン−4−イルプロピル、2−ホモピペリジン−1−イルエチル、3−ホモピペリジン−1−イルプロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、4−ピペラジン−1−イルブチル、2−ホモピペラジン−1−イルエチルまたは3−ホモピペラジン−1−イルプロピルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R1内のいずれのCH2基またはCH3基も、該CH2基またはCH3基上各々に、1個またはそれを超えるフルオロ基またはクロロ基、またはアミノ、メチルアミノ、メトキシ、ジメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、ジ−(メトキシエチル)アミノまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、フルオロエチルまたはヒドロキシプロピルアミノより選択される同じであってよいしまたは異なっていてよい1個、2個または3個の置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R1上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個または2個のオキソ置換基を有していてよく;
nが0または1であり、そして基R3が、存在する場合、1,3−ベンゾジオキソール基の5位に位置していて、フルオロまたはクロロより選択され;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシル−(1−6C)アルキルより、または式:
(CH2)x−N(Rc)−C(O)−NRaRb
[式中、xは、0、1、2または3であり、Rcは、水素または(1−6C)アルキルであり、そしてRaおよびRbは、各々独立して、水素および(1−6C)アルキルより選択され、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成する]
を有する基より、または式:
−X7−Q5
[式中、X7は直接結合であり、そしてQ5は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリルオキシ−(1−6C)アルキルである]
を有する基より選択され、そしてここにおいて、
置換基R14内のいずれのCH基、CH2基またはCH3基も、該CH基、CH2基またはCH3基上各々に、(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、または式:
−X8−Q6
[式中、X8は、直接結合またはOであり、そしてQ6は、(3−7C)シクロアルキルまたはヘテロシクリルである]
を有する基より選択される置換基を有していてよく、そしてここにおいて、
R14上の置換基内のいずれのヘテロシクリル基も、1個のオキソ置換基を有していてよい、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩。 - ZがNHであり、
mが2であり、そして第一R1基が、5位に位置していて、イソプロポキシ、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシより選択され、第二R1基が、7位に位置していて、メトキシ、3−モルホリン−4−イルプロポキシ、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ホルミルアセチルピペラジン−1−イル)プロポキシおよび3−(3−オキソ−4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシより選択され、
nが1であり、そして基R3が、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基の5位に位置していて、クロロであり;
Z2が、C≡C基またはCH=CH基であり;そして
R14が、メトキシメチル、2−メトキシエチル、メトキシイソプロピルおよびピリジン−2−イルより選択される、請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体;
またはその薬学的に許容しうる酸付加塩。 - 請求項1に記載の、
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(3−エトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−{5−クロロ−7−[3−(シクロプロピルメトキシ)プロプ−1−イン−1−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル}−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
(1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペリジン−4−イル)メタノール、
N’−[3−(6−クロロ−7−{[6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)プロプ−2−イン−1−イル]−N,N−ジメチル尿素、
7−{3−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ}−N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペラジン−1−カルバルデヒド、
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−{3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−アミン、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、
N’−{3−[6−クロロ−7−({6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]プロプ−2−イン−1−イル}−N,N−ジメチル尿素、
1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−4−メチルピペラジン−2−オン、
N’−{3−[6−クロロ−7−({7−[3−(cis−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン−4−イル}アミノ)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]プロプ−2−イン−1−イル}−N,N−ジメチル尿素、
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(4−モルホリン−4−イルブトキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−{3−(cis−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−[(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−{[(1,3−ジオキソラン−2−イル)メトキシ]メチル}−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−[(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)メチル]−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−3−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(1H−ピラゾール−4−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、
N−[5−ブロモ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
4−{3−[(4−{[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(cis−2,6ジメチルモルホリン−4−イル]プロポキシ)]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−イソプロポキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、
N−[5−クロロ−7−(1H−ピラゾール−5−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]−キナゾリン−4−アミン、
((2R)−1−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピロリジン−2−イル)メタノール、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−6−メトキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペラジン−2−オン、
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−{3−[4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(4−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン、
7−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−5−イソプロポキシキナゾリン−4−アミン、
N−[5−クロロ−7−(ピリジン−2−イルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−5−イソプロポキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−5−イソプロポキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}ピペラジン−1−カルバルデヒド、
4−{3−[(4−{[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]アミノ}−5−イソプロポキシキナゾリン−7−イル)オキシ]プロピル}−1−メチルピペラジン−2−オン、
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシブト−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミン、
N−[5−ブロモ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−メトキシ−7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−アミンおよび
N−[5−クロロ−7−(3−メトキシプロプ−1−イン−1−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−7−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン−4−アミン
より選択される式Iのキナゾリン誘導体、またはその薬学的に許容しうる酸付加塩。 - 請求項1に記載の式Iのキナゾリン誘導体またはその薬学的に許容しうる塩の製造方法であって、
(a)式II
を有するキナゾリンと、式III
を有する化合物との反応の後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去すること;
(b)少なくとも一つのR1基が、式
Q1−X1−
[式中、Q1は、アリール−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、(3−7C)シクロアルケニル−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール−(1−6C)アルキルまたはヘテロシクリル−(1−6C)アルキル基、または置換されていてよいアルキル基であり、そしてX1は酸素原子である]
を有する基である式Iの化合物の製造について、好都合には、適当な脱水剤の存在下における、式V
を有するキナゾリンと、式Q1−OH(式中、いずれの官能基も、必要ならば保護されている)を有する適当なアルコールとのカップリングの後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去すること;
(c)R1が、アミノ置換(1−6C)アルコキシ基(2−ホモピペリジン−1−イルエトキシまたは3−ジメチルアミノプロポキシなど)である式Iの化合物の製造について、R1がハロゲノ置換(1−6C)アルコキシ基である式Iの化合物と、ヘテロシクリル化合物または適当なアミンとの反応;
(d)基R1が、(1−6C)アルコキシまたは置換(1−6C)アルコキシ基または(1−6C)アルキルアミノまたは置換(1−6C)アルキルアミノ基を含有する式Iの化合物の製造について、適宜、基R1が、ヒドロキシ基または第一級若しくは第二級アミノ基を含有する式Iのキナゾリン誘導体のアルキル化;
(e)Zが、SOまたはSO2基である、置換基R1またはR3が、(1−6C)アルキルスルフィニルまたは(1−6C)アルキルスルホニル基である、または置換基R1、R3またはR14が、SOまたはSO2基を含有する式Iの化合物の製造について、適宜、ZがS基である、または置換基R1またはR3が(1−6C)アルキルチオ基である、または置換基R1、R3またはR14がS基を含有する式Iの化合物の酸化;
(f)式VI
を有する化合物と、式VII
HZ2−−R14 VII
(式中、Z2は、C≡CまたはC(R13)=C(R13)基であり、そしてR13およびR14は、いずれの官能基も、必要ならば保護されていることを除き、請求項1に定義のいずれかの意味を有する)
を有する化合物との反応の後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去すること;
(g)R14がカルボキシ基である式Iの化合物の製造について、R14が(1−6C)アルコキシカルボニル基である式Iの化合物の開裂;
(h)R14がカルボキシ基である式Iの化合物と、適当なアミンとを反応させて、R14が、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルまたはヘテロシクリルカルボニルアミノ基である式Iのもう一つの化合物を形成すること;または
(i)式VIII
を有する化合物と、式IX
L−−R14 IX
(式中、Lは置換可能な基であり、そしてR14は、いずれの官能基も、必要ならば保護されていることを除き、請求項1に定義のいずれかの意味を有する)
を有する化合物とのカップリング反応の後、存在するいずれの保護基も、慣用的な手段によって除去すること
を含み;そして式Iのキナゾリン誘導体の薬学的に許容しうる塩が必要とされる場合、慣用法を用いてそれを得ることができる方法。 - 医薬組成物であって、請求項1に定義の式Iのキナゾリン誘導体またはその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
- ヒトまたは動物の身体の療法による処置方法で用いるための式Iのキナゾリン誘導体またはその薬学的に許容しうる塩。
- 癌の処置で用いるための請求項1に定義の式Iのキナゾリン誘導体またはその薬学的に許容しうる塩。
- 充実性腫瘍疾患の封じ込めおよび/または処置に抗増殖薬として用いるための薬剤の製造における請求項1に定義の式Iのキナゾリン誘導体またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
- 充実性腫瘍疾患の封じ込めおよび/または処置に抗浸潤薬として用いるための薬剤の製造における請求項1に定義の式Iのキナゾリン誘導体またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
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