JP2005534668A - 新規なアリール−{4−ハロ−4−〔(ヘテロアリールメチルアミノ)メチル〕ピペリジン−1−イル}メタノン誘導体、その製造方法および医薬としてのその使用 - Google Patents

新規なアリール−{4−ハロ−4−〔(ヘテロアリールメチルアミノ)メチル〕ピペリジン−1−イル}メタノン誘導体、その製造方法および医薬としてのその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(1)の化合物に関する(上記式中、XおよびYは水素原子と結合した炭素原子(CH)または窒素原子を表し、Aはメチル、フルオロメチル、シアノ、水酸基、メトキシ、または塩素原子またはフッ素原子を表すが、Aがメチル基(CH)を表し、かつ、XおよびYがともに水素原子と結合した炭素原子を表す場合は、Bは塩素原子を表し、Bは塩素原子またはフッ素原子を表し、Dは、水素原子、塩素原子、フッ素原子、またはシアノ、またはトリフルオロメチルを表し、Eは水素原子、フッ素原子、または塩素原子を表す)。
【化1】

Description

5−HT1Aアゴニストは中枢神経系障害の治療に有用である(CNS Drugs 1998,10(5),343-353)。しかし、多くの化合物が5−HT1Aサブタイプの受容体に対しアゴニストとしての性質を持つものとして特許請求されているにもかかわらず、臨床的に利用できるものはわずかに2種類のみである(すなわち、ブスピロン:ヨーロッパおよびアメリカ合衆国、およびタンドスピロン:日本)。しかしながら、この2種類の化合物は同じ化学群(すなわち、アリールピペラジン)に属し、比較的似た薬理学的特性を持つ。
候補物質の数と臨床上利用可能な化合物の数を対比すると、とりわけ、親和性、選択性、標準薬力学的評価などの評価を用いた5−HT1Aアゴニストの薬理学的特徴付けの限界が示されている。一方、5−HT1A受容体に対するリガンドの効果についての報告はほとんどされていない。現在、リガンド固有の活性および5−HT1A受容体への効果は、潜在的な5−HT1Aの適用分野における活性の治療範囲のみならず、既知の治療適用における活性のレベルを決定することが明らかとなってきている(Eur.J.Pharmacol.2001,420,103-112)。しかしながら、理論上は、5−HT1Aのリガンドの固有の活性(およびこのような効果)は重要なパラメーターではあるが、実際は、当該測定は用いられている実験条件に左右されるものである。しかし、この状況は利用されており、固有の活性のスペクトルの特定領域の分解能を上げることで、5−HT1Aのリガンドの相対的効果を評価するシステム開発の基礎が構築されている(J.Pharmacol.Exp.Ther.2000,292(2),684-91;Naunyn-Schmiedeberg’Arch.Pharmacol.1997,356,551-61)。前述のシステムを使用することにより2つの重要な特徴が明らかとなる。アンタゴニストと完全なアゴニスト間において、効果を試験していない分野の範囲は非常に大きく、多くが5−HT1Aアゴニストとして特許請求されているリガンドであるにもかかわらず、8−OH−DPAT(8−ヒドロキシ−2−ジ−n−プロピルアミノテトラリン)より効果の大きいリガンドはほとんどない。例えば、5−HT1Aアゴニストの基準とされている8−OH−DPATがセロトニンの効果と比較して平凡なことが顕著である。
5−HT1A受容体に対してアゴニストとしての活性を持つ化合物の治療上の大きな可能性と、セロトニンと同程度の効果を有するリガンドが存在しないことを考えると、既知のリガンドより優れた5−HT1Aアゴニストの特徴を有する新規の構造を見いだすことが望まれている。出願人はアリール−{4−ハロ−4−〔(ヘテロアリールメチルアミノ)メチル〕ピペリジン−1−イル}−メタノンから誘導されるいくつかの化合物が5−HT1Aサブタイプであるセロトニン作動性受容体と選択的に相互作用し、これらがアゴニストとして効果的に働くことを見いだした。したがって、本発明の化合物は、5−HT1A受容体により制御されるセロトニン作動性の制御に対して感受性がある障害の治療に有用な可能性がある。このような制御感受性の結果として考えられている障害、疾患および病理は多い。しかし、我々は、本発明による出願の範囲を、うつ病、薬物依存および痛みの治療に限定するものである。
もっとも近い先行技術として、下記の式に対応する、ピリジン―2―イルメチルアミン型化合物(WO98/22459)が挙げられる。
Figure 2005534668
式中:
Aは、特に、水素原子を表し、
Uは、特に、メチル基を表し、
Vは、特に、水素原子を表し、
Wは、特に、水素原子を表し、
Xは、特に、フッ素原子を表し、
Yは、特に、塩素原子を表し、
Zは、特に、水素原子、フッ素原子または塩素原子を表す。
検討する化合物は、抗うつ剤または鎮痛剤として有用な、選択的な5−HT1Aアゴニストとして特許請求されている。
WO98/22459に記載されている化合物と本発明の化合物は、窒素含有複素環である性質および/または上記複素環上の置換基の性質および/またはピペリジン環の4位の水素原子の性質および/またはアリール基上の置換基の性質において異なる。本発明の化合物は、WO98/22459に記載されている化合物のように、5−HT1A受容体に対し高い親和性および選択性を持つ(特に、ドーパミン性受容体Dサブタイプに対して)。しかし、非常に驚くべきことに、本発明の化合物に導入した構造の改良により、WO98/22459に記載されている化合物よりも一様に高い効果がもたらされる。したがって親和性および選択性は実質的には等しいが、いくつかの本発明の化合物のエフェクタータンパク質複合体活性化能は、WO98/22459に記載されている中で最も効果の高いアゴニストである(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(化合物I−66)よりも高いことがインビトロにおいて示されている。本発明の化合物について最も興味深い点は、5−HT1Aサブタイプの受容体を活性化する特有かつ比類がない能力にある;この特性は、治療上の必要性が高いながら、臨床上利用できる5−HT1Aアゴニストが存在しなかったヒト臨床医学の分野、例えばうつ病、薬物依存および痛みの治療、における新しい治療の展望を切り開くものであり、有利なものである。
より具体的には、本発明は、基本骨格が一般式(1)で表される、新規なアリール−{4−ハロ−4−〔(ヘテロアリールメチルアミノ)メチル〕ピペリジン−1−イル}−メタノンの誘導体:
Figure 2005534668
[式中:
Xは、水素原子と結合した炭素原子(CH)または窒素原子を表し、
Yは、水素原子と結合した炭素原子(CH)または窒素原子を表し、
Aは、メチル基(CH)、フルオロメチル基(CHF)、シアノ基(CN)、水酸基(OH)、またはメトキシ基(OCH)、または塩素原子またはフッ素原子を表し(ただし、Aがメチル基(CH)を表し、かつ、XおよびYがともに水素原子と結合した炭素原子を表す場合は、Bは、塩素原子を表す)、
Bは、塩素原子またはフッ素原子を表し、
Dは、水素原子、塩素原子、フッ素原子、シアノ基(C≡N)、またはトリフルオロメチル基(CF)を表し、
Eは、水素原子、フッ素原子、または塩素原子を表す]
その薬学上許容される無機酸または有機酸との付加塩、場合によっては該付加塩の水和物、ならびにその互変異性型に関する。
本発明は特に、BおよびEがそれぞれフッ素原子を表し、Dが塩素原子を表す、一般式(1)の化合物に向けられる。
一般式(1)の誘導体はスキームAに記載の工程により得ることができる。
Figure 2005534668
スキームA
式(1)の化合物は、WO98/22459に記載の方法と同様の方法に従って、式(II)のアルデヒドと式(III)の第一級アミンの還元的アミノ化反応を介して製造される。式(1)の化合物は、結晶化および/または液層クロマトグラフィーの技術から選択される1またはそれ以上の方法によって精製される。また、必要であれば、薬学上許容される無機酸または有機酸を用いて塩化する。
式(II)の化合物アルデヒドの製造方法は、X基、Y基およびA基の性質による。XおよびYがともにCH基でAがCH基、CN基、OCH基またはOPMB基(略記PMBはp−メトキシベンジルを意味する)、塩素原子またはフッ素原子であるアルデヒド(IIa1−6)の製造方法は文献に記載されている。従って、AがCH基であるアルデヒド(IIa−1)の製造方法はArch.Pharm.(Weinheim,Ger.),1977,310(2),128-36に記載された方法にしたがって製造する。
AがCN基であるアルデヒド(IIa−2)は、WO98/16526の記載にしたがって製造する。
AがOCH基またはOPMB基であるアルデヒド(IIa−3)および(IIa−4)はそれぞれ、Tetrahedron:Asymmetry 2001,12,1047-51の記載にしたがって製造する。
Aが塩素原子またはフッ素原子であるアルデヒド(IIa−5)および(IIa−6)はそれぞれ、J.Med.Chem.1970,13(6),1124-30の記載にしたがって製造する。
AがCHF基であるアルデヒド(IIa−7)は、スキームBに記載された工程にしたがって製造する。
Figure 2005534668
スキームB
アルデヒド(IIa−7)の製造は、出発物質である6−ヒドロキシメチルニコチン酸エチルを用いる(Bioorg.Med.Chem.Lett.1996,6(24)3025-28)。第一級アルコール官能基はメトキシメチルエーテル基の形で保護し、式(2)の化合物のエステル基は水素化アルミニウムリチウムを用いて還元し、式(3)のアルコールが得られる。フッ素原子は、低温においてジクロロメタンに溶解したHF−ピリジン複合体の存在下でモルフォリノサルファートリフルオライド(morpholinosulfur trifluoride)を用いてヒドロキシル基から導入される。式(4)の化合物からのメトキシメチルエーテル基の開裂が、酸性媒質で行われると、式(5)のアルコールが導かれ、WO98/22459に記載の方法と同様の方法に従って二酸化マンガン(MnO)を用いて酸化すると、目的のアルデヒド(IIa−7)が得られる。
Xが窒素原子、YがCH基そしてAがCH基であるアルデヒド(IIb)の製造は、米国特許第4923989号に記載されている。
XがCH基、Yが窒素原子そしてAがCH基であるアルデヒド(IIc)は、有機化学の分野でよく知られている標準的な方法に従って、低温においてテトラヒドロフランに溶かした水素化ジイソブチルアルミニウムを用いて、シアノ基の還元によって6−メチルピリダジン−3−カルボニトリル(Heterocycles 1986,24(3),793-7)から製造してもよい。Bがフッ素原子であり、DおよびEが前記と同様の意味を有する式(IIIa)の第一級アミンの製造は、WO98/22459およびJ.Med.Chem.1992,42(9),1648-60に記載の方法と同様の方法に従って行う。
Bが塩素原子であり、DおよびEが前記と同様の意味を有する式(IIIb)の第一級アミンは、式(IIIa)の第一級アミンの製造と同様の方法に従って製造する(J.Med.Chem.1992,42(9),1648-60およびWO98/22459)。しかし、スピロ−エポキシドの最初の工程は、(IIIa)のアミンの製造においてフッ化水素酸−ピリジン複合体よりもジオキサンに溶かした塩酸(4M)を用いる方がよい。
前記のスピロ−エポキシドの製造において出発物質として用いる安息香酸は市販のものを用いることができるが、3−シアノ−4−フルオロ安息香酸は、Tetrahedron Lett.1997,38(18),3131-34に記載の方法に従う。
本発明はまた、有効成分として少なくとも1種の一般式(1)の誘導体またはその塩またはこれらの塩の水和物を、1以上の不活性の医薬品支持体または他の薬学上許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物に関する。
本発明による医薬組成物は、例えば、経口、経鼻、舌下、直腸または非経口で投与されるための組成物であってよい。経口投与のための組成物の例として、錠剤、ゲルカプセル、顆粒、粉末および経口溶液または経口懸濁液が挙げられる。
選択される投与形態に適した製剤は公知であり、例えば、Remington,The Science and Practice of Pharmacy,19th Edition,1995,Mack Publishing Company. に記載されている。
本発明の有効量は、例えば、選択した投与経路、体重、年齢、性別、治療される病態の進行程度および治療を受ける個体の感受性等、多くのパラメーターによって異なる。このため、最適投与量は、当該分野の専門家が適切であると考えるパラメーターの関数として決定される。本発明の化合物の有効量は、大部分の人の間で異なるが、1日の投与量は、治療を受ける個体の体重1kgあたり0.01mgから100mgの間の範囲である。しかしながら、本発明の化合物の1日の投与量は、治療を受ける個体の体重1kgあたり0.05mgから50mgの間の範囲が好ましい。
本発明による医薬組成物はうつ病、薬物依存および痛みの治療に用いられる。
下記の実施例により、本発明を説明するが、これに限定されるものではない。
以下の実施例では、
(i)反応の進行は薄層クロマトグラフィー(TLC)で観察し、その結果、参考程度に反応時間が与えられる。
(ii)結晶形態が異なると融点が異なることがあり、本特許出願書類中に報告される融点は、記載された方法に従って製造される生成物のものであって、補正されていない。
(iii)本発明に従って得られる生成物の構造は、核磁気共鳴(NMR)スペクトルおよび元素分析によって確認し、最終生成物の純度はTLCにより点検する。
(iv)NMRスペクトルは示されている溶媒おいて記録されたものである。化学シフト(δ)はテトラメチルシランに対し、100万分の一単位(ppm)で示される。このシグナルの多重度は、s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;b、幅広で示す。
(v)様々な単位記号は通常の意味を有する:μg(マイクログラム);mg(ミリグラム);g(グラム);ml(ミリリットル);℃(摂氏);mmol(ミリモル);nmol(ナノモル);cm(センチメートル);nm(ナノメートル);min(秒);気圧はミリバール(mb)
(vi)略語は以下の意味を有する:m.p.(融点);b.p.(沸点);「室温」とは20℃〜25℃の温度を意味する。
中間体(IIa−7)の製造
工程1:6−メトキシメトキシメチルニコチン酸エチル(2)
−15℃に冷却したDMF(250ml)に水酸化ナトリウム(8g、1.98×10−1mol)を懸濁した懸濁液へ、6−ヒドロキシメチルニコチン酸エチル(30g、1.65×10−1mol)を滴下し、窒素雰囲気の下で維持し、混合物を10分間撹拌し、その後−23℃で冷却する。次にクロロメチルメチルエーテルを滴下し、滴下終了後、混合物を5分間撹拌し、その後、氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム溶液600mlへ注ぐ。混合物は石油エーテルで抽出し、合わせた有機相を、中性になるまで水で洗浄し、次にブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過後、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を蒸留すると(P:4.2×10−2mb;b.p.:120-130℃)、黄色の油状物質である標題の生成物が得られ(21g)、この生成物は、更なる精製を行わずに次の工程で用いる。
工程2:(6−メトキシメトキシメチルピリジン−3−イル)メタノール(3)
−80℃に冷却したテトラヒドロフラン(200ml)に水素化アルミニウムリチウム(9g、2.18×10−1mol)を懸濁した懸濁液へ、テトラヒドロフラン(100ml)に溶解した化合物(2)を滴下し、不活性雰囲気下で維持する。滴下終了後、反応混合物を−80℃で30分間撹拌する。水(18ml)、10%水酸化ナトリウム水溶液(23ml)、THF(200ml)そして更に水(53ml)を加える。温度を室温に戻し、続けて懸濁液に酢酸アンモニウム(20g、2.6×10−1mol)を加える。15分後、反応混合物をセライトで濾過し、濾液を真空下で濃縮する。残渣をジクロロメタンに溶解し、相を沈降法により分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。濃縮後、減圧下で、残渣をシリカで濾過することにより精製する(溶出液:96/4 CHCl/メタノール)。得られた生成物(14.2g)は更なる精製を行わずに次の工程で用いる。
工程3:5−フルオロメチル−2−メトキシメトキシメチルピリジン(4)
−78℃に冷却したジクロロメタン(32ml)にモルフォリノサルファートリフルオライド(morpholinosulfur trifluoride)(2ml、1.63×10−2mol)を溶解した溶液へ、70%HF−ピリジン複合溶液(0.3ml)を添加し、不活性雰囲気下で維持し、続けて1g(5.4mmol)の化合物(3)をジクロロメタン(10ml)に溶かした溶液を滴下する。混合物を−78℃で2時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液へ注ぐ(75ml)。水相をジクロロメタンで抽出し、結合した有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮する。残渣をバルブ−トゥ−バルブ(bulb-to-bulb)で蒸留する(P:4.7×10−2mb;b.p.:110-130℃)。標題の化合物は無色の油状物質として分離し(0.3g)、これを次の工程で直接用いる。
工程4:(5−フルオロメチルピリジン−2−イル)メタノール(5)
0℃に冷却したエタノール(5.5ml)に塩酸(4.2N)を溶解した溶液へ、0.45gの化合物(4)をメタノールに溶解したものを、滴下する。滴下終了後、混合物の温度を室温に戻し、12時間撹拌し続ける。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣をイソプロピルエーテルを加えた水で洗浄する。エーテル相を取り除き、残渣をジクロロメタン/メタノール溶液(75/25)に溶解し、炭酸ナトリウム(1.2g)で撹拌する。混合物を濾過し、濾液を蒸発して、無色の油状物質が得られる(0.3g)。これを更なる精製を行わずに次の工程で用いる。
工程5:5−フルオロメチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−7)
クロロホルム(5ml)に化合物(5)(0.3g)を溶解した溶液に、室温において、二酸化マンガン(1.4g)を一度に加える。懸濁液を7時間激しく撹拌し、その後クロロホルムに溶解し、セライトで濾過する。溶液を真空下で濃縮し、得られた黄色の油状物質(0.25g)をこの現在の形態で次の還元的アミノ化の工程に用いる。
1H NMR (CDCl3) δ: 5. 53 (d, 2H) ; 7. 90 (d, 1H) ; 8. 01 (d, 1H) ; 8.79 (s, 1H) ; 10. 09 (s, 1H) .
実施例1:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−ヒドロキシピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−1)の製造
工程1:(4−{[(5−ベンジルオキシピリジン−2−イル−メチル)アミノ]メチル}−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メタノン(1−1a)の製造
2g(8.22mmol)のアルデヒド(IIa−4)を60mlの1,2−ジクロロエタンに溶かした溶液に、2.42g(8.38mmol)の(4−アミノメチル)−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メタン(IIIa−1)を加える。混合物が均一になったところで、5gの4Åのモレキュラーシーブを加え、混合物を30分間攪拌する。2.1gのトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(9.86mmol)を数回に分けて加え、引き続き室温で2時間撹拌する。10mlのメタノールを加え、反応混合物を濾過する。濾液を真空下で濃縮し、得られた油状物質をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄し、その後ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した後、減圧下で濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−で精製する(溶出液:98/2 CHCl/CHOH)。標題の化合物は無色の油状物質として得られる(3g)。
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.62-191 (m, 4H) ; 2.33 (s, 1H) ; 2. 67 (d, 2H) ; 3. 05-3.39 (m, 3H) ; 3. 75 (s, 5H) ; 4.25 (s, 1H) ; 5. 07 (s, 2H) ; 6. 94 (d, 2H) ; 7.32-7.51 (m, 6H) ; 7. 66 (d, 1H) ; 8 .24 (s, 1H) .
工程2:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−ヒドロキシピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−1)の製造
Figure 2005534668
0℃に冷却した50mlのジクロロメタンに3g(5.88mmol)の化合物(1−1a)を溶かした溶液に、4.5mlのトリフルオロ酢酸(58mmol)を加え、不活性雰囲気下で維持する。室温に戻した後、混合物を2時間攪拌し、その後真空下で濃縮する。残渣をエチルエーテルに溶解し、形成された沈殿物を濾去し、エチルエーテルで洗浄する。そして沈殿物を酢酸エチルに溶解し、この溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で抽出する。有機相はブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、2.2gの淡黄色の油状物質が得られる。
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.66-1.98 (m, 4H) ; 2.22 (s, 1H) ; 2. 67 (d, 2H); 3.15-3.50 (m, 3H); 3.71 (s, 2H); 4.20 (s, 1H); 7.12(dd, 1H) ; 7.20 (d, 1H) ; 7.42-7.51 (m, 2H) ; 7.66 (dd, 1H) ; 8.03 (d, 1H) ; 9.69 (s, 1H) .
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 225-227℃
C23H24ClF2N306 : 511.91
計算値%: C 53.97; H 4.73; N 8.21
実測値%: C 53.73; H 4.97; N 8.01
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.66 (m, 1H) ; 1.77 (m, 2H) ; 1.91 (m, 1H) ; 2.74 (d, 2H) ; 3.05 (m, 1H) ; 3.25 {m, 1H) ; 3.41 (m, 1H) ; 3.76 (s, 2H) ; 4.25 (m, 1H) ; 6.60 (s, 2H) ; 7.13 (dd, 1H); 7.23 (d, 1H); 7.45 (m, 2H); 7.66 (dd, 1H); 8.05 (d, 1H).
実施例2:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−シアノピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−2)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を6−ホルミルニコチノニトリル(IIa−2)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 170-172℃
C24H23ClF2N405: 520.93
計算値%: C 55.34; H 4.45; N 10.76
実測値%: C 55.32; H 4.50; N 10.73
1H NMR (DMSOd6) δ : 1.68 (m, 1H) ; 1.78 (m, 2H) ; 1.91 (m, 1H) ; 2.73 (d, H) ; 3.06 (m, 1H) ; 3.26(m, 1H) ; 3.40 (m, 1H) ; 3.94 (s, 2H) ; 4.26 (m, 1H) ; 6.62 (s, 2H) ; 7.47 (m, 2H) ; 7.67 (m, 2H) ; 8.27 (dd, 1H) : 8.94 (s, 1H) .
実施例3:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−クロロピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−3)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−クロロピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−5)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 160-162℃
C23H23Cl2F2N304 : 530.35
計算値%: C: 52.09; H 4.37; N 7.92
実測値%: C 51.89; H 4.41; N 7.84
1H NMR (DMSOd6) δ: 1. 65 (m, 1H) ; 1.78 (m, 2H) ; 1.78 (m, 1H) ; 2.72 (d, 2H) ; 3.06 (rn, 1H) ; 3.25 (m, 1H) ; 3. 39 (m, 1H); 3.85 (s, 2H); 4.25 (m, 1H); 6.62 (s, 2H); 7.44 (m, 1H) ; 7.49 (t, 2H) ; 7. 66 (dd, 1H) ; 7.89 (dd, 1H) ; 8 . 54 ( d, 1H) .
実施例4:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−フルオロメチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−4)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−フルオロメチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−7)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 157-159℃
C24H25ClF3N3O5: 527.92
計算値%: C 54.60; H 4.77; N 7,96
実測値%: C 54.42; H 4.65; N 7.75
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.67 (m, 1H) ; 1.77 (m, 2H) ; 1.91 (m, 1H) ; 2.75 (d, 1H) ; 3.06 (m, 1H) ; 3.26 (m, 1H) ; 3.42 (m, 1H); 3.89 (s, 2H); 4.25 (m, 1H); 5.46 (d, 2H; J = 48 Hz) ; 6.61 (s, 2H) ; 7.44 (m, 1H) ; 7.50 (d, lH) ; 7.66 (dd, 1H) ; 7.85 (d, 1H) ; 8.57 (s, 1H) .
実施例5:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリミジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノンの製造(1−5)
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリミジン−2−カルバルデヒド(IIb)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 105℃ (分解)
C23H25ClF2N4O5: 510.93
計算値%: C 53.39; H 4.85; N 10.38
実測値%: C 53.20; H 5.11; N 10.52
1H NMR (DMSOd6) δ: 1. 67-1.91 (m, 4H) ; 2.26 (s, 3H) ; 2.60 (d, 2H); 3.10-3.40 (m, 3H); 3.92 (s, 2H); 4.24 (s, 1H); 6.61 (s, 2H) ; 7.42-7.51 (m, 2H) ; 7.66 (d, 1H) ; 8.62 (s, 2H) .
実施例6:(3,4―ジクロロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリミジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−6)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリミジン−2−カルバルデヒド(IIb)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3,4―ジクロロフェニル)メタノン(IIIa−2)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のヘミフマル酸塩:
融点: 161℃
C21H23Cl2FN4O3: 469.35
計算値%: C: 53.74; H 4.94; N 11.94
実測値%: C: 53.54; H 4.95; N 12.06
1H NMR (DMSOd6) δ: 1. 65-1.98 (m, 4H) ; 2.25 (s, 3H) ; 2.80 (d, 2H) ; 3.07-3.51 (m, 3H) ; 3.89 (s, 2H) ; 4.24 (s, 1H) ; 6.61 (s, 1H) ; 7.40 (d, 1H) ; 7.70 (s, 1H) ; 7 .71 (d, 1H) ; 8.62 (s, 2H) .
実施例7:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(6−メチルピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−7)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を6−メチルピリダジン−3−カルバルデヒド(IIc)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物の二塩酸塩:
融点: 205℃ (分解)
C19H23Cl3F3N4O: 467.78
計算値%: C: 48.79; H 4.96; N 11.98
実測値%: C: 48.60; H 4.92; N 11.88
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.79-2.04 (m, 4H) ; 2.68 (s, 3H) ; 3.07-3.51 (m, 3H) ; 3.35 (d, 2H) ; 4.26 (s, 1H) ; 4.53 (s, 2H) ; 7.43-7.46 (m, 1H) ; 7.52 (t, 1H) ; 7.67 (d, 1H) ; 7.76 (d, 1H) ; 7.92 (d, 1H) .
実施例8:(3,4―ジクロロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(6−メチルピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−8)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を6−メチルピリダジン−3−カルバルデヒド(IIc)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3,4―ジクロロフェニル)メタノン(IIIa−2)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のシュウ酸塩:
融点: 203℃ (分解)
C21H23Cl2FN4O5: 501.35
計算値%: C 50.31; H 4.62; N 11.18
実測値%: C 50.34; H 4.69; N 11.14
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.68-1.96 (m, 4H) ; 2.61 (s, 3H) ; 2.94(d, 2H) ; 3.05-3.57 (m, 3H) ; 4.19 (s, 2H) ; 4 .28 (s, 1H) ; 7.39 (d, 1H); 7.58 (d, 1H); 7.65 (d, 1H); 7.69-7.73 (m, 2H) .
実施例9:(3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−クロロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−9)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−1)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−クロロピペリジン−1−イル)(3−クロロ−4―フルオロフェニル)メタノン(IIIb−1)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物の二塩酸塩:
融点: 190℃ (分解)
C20H24Cl4FN3O: 483.35
計算値%: C: 49.71; H 5.O1; N 8.70
実測値%: C: 49.62; H 4.99; N 8.72
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.85-2.O1 (m, 4 H) ; 2.34 (s, 3H) ; 3.07-3.55 (m, 3H) ; 4.18 (s, 1H) ; 4.37 (s, 2H) ; 7.40-7.54 (m, 3H) ; 7.67 (d, 1H) ; 7.74 (d, 1H) .
実施例10:(4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−10)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−1)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−フルオロピペリジン−1−イル)(4―フルオロフェニル)メタノン(IIIa−3)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 154-156℃
C24H27F2N3O5: 475.49
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.66 (m, 1H) ; 1.77 (m, 2H) ; 1.86 (m, 1H) ; 2.27 (s, 3H) ; 2.75 (d, 2H) ; 3.08 (m, 1H) ; 3.23 (m, 1H) ; 3.43 (m, 1H) ; 3.83 (s, 2H) ; 4.26 (m, 1H) ; 6.42 (s, 2H) ; 7.29 (m, 3H) ; 7.48 (dd, 2H) ; 7.57 (d, 1H) ; 8.34 (s, 1H) .
実施例11:(3,4―ジフルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−11)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−1)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3,4―ジフルオロフェニル)メタノン(IIIa−4)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 158℃
C24H26F3N3O5: 493.49
計算値%: C: 58.41; H 5.31; N 8.52
実測値%: C: 58.45; H 5.35; N 8.41
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.64-1.91 (m, 4H) ; 2.27 (s, 3H) ; 2.73 (d, 2H); 3.06-3.41 (m, 3H); 3.82 (s, 2H); 6.61 (s, 2H); 7.26-7.31 (m, 1H); 7.31 (d, 1H); 7.48-7.58 (m, 3H); 8.33 (s, 1H) .
実施例12:(3−フルオロ−4−クロロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−12)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−1)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3−フルオロ−4−クロロフェニル)メタノン(IIIa−5)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点: 150℃
C24H26ClF2N3O5: 509.94
計算値%: C 56.53; H 5.14; N 8.24
実測値%: C 56.58; H 5.24; N 8.19
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.64-1.92 (m, 4H) ; 2.27 (s, 3H) ; 2.72 (d, 2H); 3.05-3.51 (m, 3H); 3.82 (s, 2H); 4.25 (s, 1H); 6.61 (s, 2H) ; 7.26-7.32 (m, 2H) ; 7.53 (d, 1H) ; 7.56 (d, 5 1H) ; 7.67 (m, 1H) ; 8.33 (s, 1H) .
実施例13:(3−シアノ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−13)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−1)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3−シアノ−4−フルオロフェニル)メタノン(IIIa−6)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物のフマル酸塩:
融点:175℃
C25H26F2N4O5: 500.51
計算値%: C 59.99; H 5.24; N 11.19
実測値%: C 59.99; H 5.32; N 10.85
1H NMR (DMSOd6) δ: 1. 69-1.81 (m, 4H) ; 2.29 (s, 3H) ; 2.83 (d, 2H); 3.28-3.48 (m, 3H); 3.91 (s, 2H); 4.28 (s, 1H); 6.61 (s, 2H); 7.34 (d, 1H); 7.58-7.63 (m, 2H); 7.82-7.87 (m, 1H) ; 8.04 (m, 1H) ; 8.36 (s, 1H) .
実施例14:(3−トリフルオロメチルフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(1−14)の製造
Figure 2005534668
工程1におけるアルデヒド(IIa−4)を5−メチルピリジン−2−カルバルデヒド(IIa−1)に置き換えることおよび第一級アミン(IIIa−1)を(4−アミノメチル−4−フルオロピペリジン−1−イル)(3−トリフルオロメチルフェニル)メタノン(IIIa−7)に置き換えること以外は実施例1と同様に操作すると、標題の化合物が得られる。
標題の化合物の二塩酸塩:
融点: 172°C (昇華)
C21H25Cl2F4N3O: 482.35
計算値%: C 52.29; H 5.22; N 8.71
実測値%: C 52.56; H 5.47; N 8.51
1H NMR (DMSOd6) δ: 1.83-2.08 (m, 4H) ; 2.37 (s, 3H) ; 3.08-3.51 (m, 3H) ; 3.28 (d, 2H) ; 4.36 (s, 1H) ; 4.37 (s, 2H) ; 7.66-7.88 (m, 6H) ; 8.57 (s, 1H) .
本発明による生成物の薬理試験
5−HT1A受容体に対する本発明の化合物の親和性の測定
プロトコール
インビトロにおける5−HT1A受容体に対する本発明の化合物の親和性は〔H〕8−OH−DPAT(TRK 850;160−240 Ci/mmol)の置換を測定することにより決定した。
5−HT1A受容体に対する結合試験はSleightとPeroutkaによる記載(Naunyn-Schmiedeberg’s Arch.Pharmaco.1991,343,106)と同様に行う。これらの試験は、ラットの大脳皮質を使用する。25℃のTris-HCl緩衝液(50mmol、pH=7.4)中で脳を解凍した後、大脳皮質を取り出し、4℃に維持した20容量の緩衝液中でホモジナイズする。ホモジネートは39000×gで10分間遠心分離し、遠心分離ペレットを同容量の緩衝液に懸濁し、再度遠心分離を行う。同じ条件で再度懸濁した後、ホモジネートを37℃で10分間培養し、その後再度遠心分離を行う。最終的に得られたペレットを、10mmolのパルギリン、4mmolの塩化カルシウムそして0.10%のアスコルビン酸を含む25℃で冷却したTris-HCl反応緩衝液(50mmol)に懸濁する。培養培地における組織の最終濃度は10mg/試験管である。
反応試験管は0.10mlの〔H〕8−OH−DPAT(0.20mmol 最終)、6−7種の濃度の試験生成物0.10mlそして組織0.80mlを含む。非特異的結合は10mmol のセロトニンを用いて規定する。反応試験管は23℃で30分間培養し、その内容物をWhatman GF/B濾紙を用いて真空下で迅速に濾過し、そして試験官は25℃のTris-HCl緩衝液5mlで2回すすぐ。濾紙から回収された放射活性は、4mlのシンチレーション液を加えて液体シンチレーションで分析する(Emulsifier Safe,Packard,Warrenville,USA)。すべての実験は3回行う。
受容体に対する本発明の化合物の親和性の測定
プロトコール
インビトロにおけるドーパミンD受容体に対する本発明の化合物の親和性は〔H〕YM−09151−2(NET−1004 70−87 Ci/mmol)の置換を測定することにより求めた。D受容体に対する結合試験はNiznikによる記載(Naunyn-Schmiedeberg's Arch.Pharmacol.methods 1985,329,333)と同様に行う。これらの試験は、ラットの線条体を使用する。25℃のTris-HCl緩衝液(50mmol、pH=7.4)中で脳を解凍した後、線条体を取り出し、4℃に維持した40容量の緩衝液中でホモジナイズする。ホモジネートは20000×gで10分間遠心分離し、遠心分離ペレットを同容量の緩衝液に懸濁し、再度遠心分離を行う。最終的に得られたペレットを、120mmolの塩化ナトリウムおよび5mmolの塩化カリウムを含む25℃で冷却したTris-HCl反応緩衝液(50mmol)に懸濁する。インキュベーション培地における組織の最終濃度は2mg/試験管である。反応試験管は0.20mlの〔H〕YM−09151−2(0.05mmol 最終)、6−7種の濃度の試験生成物0.20mlおよび組織1.60mlを含む。非特異的結合は1mmol の(+)−ブタクラモールを用いて規定する。反応試験管は23℃で60分間培養し、その内容物をWhatman GF/B濾紙を用いて迅速に濾過し、そして試験官は25℃のTris-HCl緩衝液5mlで2回すすぐ。濾紙から回収された放射活性は、4mlのシンチレーション液を加えて液体シンチレーションで分析する(Emulsifier Safe,Packard,Warrenville,USA)。すべての実験は3回行う。
本発明の生成物の阻害定数(Ki)はEBDA(Equilibrium Binding Data Analysis)からの非線形回帰プログラムRADLIGバージョン4を用いた置換試験によって評価する(Biosoft,Cambridge,UK,Mcphrson,1985)。計測に用いられる放射性リガンドの解離定数は〔H〕8−OH−DPATについては0.31mmol、〔H〕YM−09151−2については0.036mmolである。pKi(−logKi)値は少なくとも3回の実験の平均より求められる。
本発明の化合物の有効性の測定
プロトコール
細胞(Gibco Biocult.Laboratory, Paisley UK)をリン酸緩衝液(pH=7.4)に回収し、48000×gで20分間遠心分離する。遠心分離ペレットをEDTA(10mmol)を含むHepes(20mmol、pH=7.4)中でホモジナイズし、再度48000×gで10分間遠心分離を行う。遠心分離ペレットをEDTA(0.1mmol)を含むHepes(10mmol、pH=7.4)で2回洗浄する。ペレットは600から750μgのタンパク質を含む中で−80℃で保存する。ペレットを30μmol GDP、100mmol 塩化ナトリウム、3mmol 塩化マグネシウムそして0.2mmol アスコルビン酸を含むHepes(20mmol)で20倍に希釈する。培養培地は0.4mlの膜調整物および0.05mlの試験化合物を含む。25℃で30分間培養した後、0.05mlの〔35S〕GTPγS(500ピコモル)(〔35S〕GTPγS(1100 Ci/mmol),Amersham,Les Ulis France)を加え、その混合物を30分間培養する。3mmolの塩化マグネシウム含む、氷冷したHepes(20mmol)を3ml加えることにより反応物を急冷し、Whatman GF/B濾紙を用いて迅速に濾過する。試験官は25℃のHepes緩衝液5mlで3回すすぐ。濾紙から回収された放射活性は、4mlのシンチレーション液を加えて液体シンチレーションで分析する(Emulsifier Safe,Packard)。非特異的結合は冷却したGTPγSの存在下で決定する。〔35S〕GTPγSの結合の最高刺激はセロトニン(10μmmol)と定義する。すべての実験は3回行う。
本発明の化合物はセロトニン、ブスピロン、8−OH−DPATおよびI−66(WO98/22459)と比較した。
結果
式(1)の化合物および治療上許容されるこれらの塩は優れた薬理学的特性を有する。これらの試験の結果は以下の表に示す。
Figure 2005534668
これらの試験結果は、式(1)の化合物が5−HT1A のサブタイプであるセロトニン作動性受容体と高い親和性を持ち、D受容体に対しこれらの受容体と選択的に結合することを示している。
式(1)の化合物の、細胞膜調整物における〔35S〕GTPγSの結合刺激能は、さらに、8−OH−DPAT、(+)−8−OH−DPATおよびブスピロンのような参照化合物よりも非常に高い。また本発明の化合物の効果は、先行技術に記載されている最も効果的なアゴニストである化合物(I−66)よりも極めて高い。さらに本発明の化合物の効果は、セロトニン(5−HT)に近いもしくは同等のものである。
これらの研究より、本発明の化合物は5−HT1Aの選択的なアゴニストとしての特徴を有する点で有利であり、先行技術の生成物よりも効果的であることが明らかとなった。この点において、本発明の化合物は、例えばうつ病、痛みおよび薬物依存のようなセロトニン機能不全による障害、病訴または病理の治療に有効である可能性がある。
本発明の化合物の投与は経口、経鼻、舌下、直腸または非経口で行われてもよい。本発明の化合物の調製を、限定されない処方例として下に示す。成分および治療上許容される他の成分は、本発明の範囲が変更されない限り、他の比率で導入してもよい。下の処方例で用いる「有効成分」とは、式(1)の化合物、または薬学上許容される有機酸または無機酸と式(1)の化合物との付加塩または場合によっては該付加塩の水和物である。
医薬組成物の例
それぞれ有効成分を10mg含む1000錠に対する製剤処方
有効成分: 10g
ラクトース 100g
小麦澱粉 10g
ステアリン酸マグネシウム 3g
タルク 3g

Claims (8)

  1. 一般式(1)の化合物、その薬学上許容される無機酸または有機酸との付加塩および場合によっては該付加塩の水和物、ならびにその互変異性体:
    Figure 2005534668
    [式中、
    Xは、水素原子と結合した炭素原子(CH)または窒素原子を表し、
    Yは、水素原子と結合した炭素原子(CH)または窒素原子を表し、
    Aは、メチル基(CH)、フルオロメチル基(CHF)、シアノ基(CN)、水酸基(OH)、またはメトキシ基(OCH)、または塩素原子またはフッ素原子を表し(ただし、Aがメチル基(CH)を表し、かつ、XおよびYがともに水素原子と結合した炭素原子を表す場合は、Bは、塩素原子を表す)、
    Bは、塩素原子またはフッ素原子を表し、
    Dは、水素原子、塩素原子、フッ素原子、シアノ基(C≡N)、またはトリフルオロメチル基(CF)を表し、
    Eは、水素原子、フッ素原子、または塩素原子を表す]
  2. BおよびEがそれぞれフッ素原子を表し、Dが塩素原子を表す、請求項1に記載の一般式(1)の化合物。
  3. 下記の化合物:
    (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−ヒドロキシピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−シアノピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−クロロピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−フルオロメチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリミジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3,4―ジクロロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリミジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(6−メチルピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3,4―ジクロロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(6−メチルピリダジン−3−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−クロロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3,4―ジフルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−フルオロ−4−クロロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−シアノ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    (3−トリフルオロメチルフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)メタノン;
    から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の誘導体。
  4. 薬剤としての、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 有効成分として、請求項1〜3のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物と、不活性の医薬品支持体または他の薬学上許容される担体ならびに場合によっては他の医薬品とを組み合わせて含むことを特徴とする医薬組成物。
  6. うつ病の治療に用いられる薬剤の製造のための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  7. 痛みの治療に用いられる薬剤の製造のための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  8. 薬物依存の治療に用いられる薬剤の製造のための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物の使用。
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