JP2005529887A - ケラチン繊維を染色するためのブレンステッド酸のアンモニウム塩の存在下でのα−ジアルデヒドの使用 - Google Patents

ケラチン繊維を染色するためのブレンステッド酸のアンモニウム塩の存在下でのα−ジアルデヒドの使用 Download PDF

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Abstract


本発明は、少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩の存在下、次の式(I):
【化1】
Figure 2005529887

[上式中、Aは・6〜50の炭素原子を含み、縮合又は非縮合環を有する、芳香族又は非芳香族の炭素環式、単環式又は多環式基;又は・5〜30の炭素原子を含み、縮合又は非縮合環を有する炭素環式、単環式又は多環式基と組み合わせられていてもよい、縮合又は非縮合環を有する、5員ないし30員で芳香族又は非芳香族の複素環式、単環式又は多環式基を表し、ここで複素環式基のヘテロ原子が、窒素、硫黄、酸素及び/又はリンから選択され、炭素環式基又は複素環式基が、一又は複数のハロ、C-アルキル、ヒドロキシル、C-アルコキシ、チオール、カルボン酸、ニトロ、スルホ又は窒素含有複素環式置換基を担持していてもよい]
のα-ジアルデヒド類の、ケラチン繊維の染色のための使用に関する。

Description

本発明は、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例えば毛髪を染色するための、ブレンステッド酸のアンモニウム塩の存在下でのα-ジアルデヒド類の使用、少なくとも一のα-ジアルデヒド及び少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩を含有する、ケラチン繊維を染色するための使用準備が整った組成物、及びこれらの組成物を調製し、ケラチン繊維を染色するための多区画キットに関する。
男性も女性も、毛髪の色調を変え、特に加齢の目に見える兆候である白髪を覆うことを、非常に長い期間にわたって探求してきている。
ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の染色の分野においては、通常2つの染色方法が区別されており、それぞれ利点と欠点を有している:
− 酸化染色法は、酸化剤の存在下で、一般的に芳香族ジアミン類、ジフェノール類又はアミノフェノール類である染料前駆物質として知られている小さな無色の分子が酸化縮合し、ケラチン繊維中に有色のポリマー化合物が生成されることによって行われる。
酸化染色の主な利点は、得られた着色が長期にわたって持続し、特に洗浄に対する堅牢性、及び環境条件に対する堅牢性が優れており、広範囲の色調を作り出すことができることである。しかしながら、化学的染色条件、例えばpHの高さや強力な酸化媒体により、ケラチン繊維が劣化するおそれがある。さらにこの染色方法には、比較的長い作用時間が必要であり、使用者にとって不便なばかりでなく、毛髪を上述の有害な条件に長く暴露することになり、毛髪の劣化をさらに悪化させる;
− ケラチン繊維の表面に染料を吸着させることによる、及び/又はこれらの繊維の表面層に染料を拡散させることによる直接染色法。
作用時間は一般的にかなり短く、穏和な染色条件によりケラチン繊維の質が保たれるが、この染色方法により得られる着色は、洗浄に対して乏しい耐性しか示さず、ほんの数回のシャンプー後に消失してしまう。
米国特許第3871818号には、少なくとも一の窒素化合物の存在下でジアルデヒド類を用いる、毛髪の染色方法が記載されている。前記文献には、特に、0.1%のオルト-フタルアルデヒドと0.1%のアンモニア水(NHOH)を含有する溶液を使用する染色例が記載されている。前記文献によれば、記載された染色方法により、作用時間に依存してグレイから黒の着色が得られる。しかし、実際には、この方法を使用すると、毛髪に接触した際に緑の着色を生じ、これは比較的魅力的ではなく、使用に適さない。
ケラチン繊維の染色分野における研究により、本出願人は、驚くべきことに、α-ジアルデヒドとブレンステッド酸のアンモニウム塩との間の着色反応により、毛髪を非常に堅牢性のあるグレイの色調にすることができることを発見した。
特に、本出願人は、以下に詳細に記載するある群のα-ジアルデヒド類がブレンステッド酸の存在下でアンモニア水と、又はアンモニア水でブレンステッド酸を中和することにより得られるアンモニウム塩と反応し、ほぼ即時に黒色沈殿物を生じ、この反応をケラチン繊維上で行わしめると、ケラチン繊維を強いグレイの色調に染色することができることを知見した。
毛髪等のヒトのケラチン繊維の染色においてこれまで使用されている他の着色反応と比較して、本発明の基礎であるα-ジアルデヒドとアンモニウム塩との反応は、堅牢性のある結果をもたらし、特にシャンプー、光、発汗及びパーマネントウエーブに対して、酸化染色により通常得られるものより優れていないにしても同等である耐性をもたらす。
ケラチン繊維の染色のためにα-ジアルデヒドとアンモニウム塩とを組合せて使用することの他の利点は、ケラチンが、酸化染色に通常使用される過酸化水素水溶液等の強力な酸化剤と接触しないため、繊維の劣化が制限されることにある。さらに、満足のいく着色強度を得るために必要なアンモニア水又はアンモニウム塩の濃度は、通常の酸化染色で使用される濃度よりも小さい。
従って、本発明の主題は、化粧品的に許容可能な媒体中に、以下の式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドと、少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩を含有せしめてなる、ケラチン繊維を染色するための即時調製される使用準備が整った組成物にある。
また本発明の主題は、前記即時調製された使用準備が整った組成物をケラチン繊維に適用し、所望の着色が得られるのに十分な作用時間、組成物をケラチン繊維と接触させ、ケラチン繊維をすすぐことを含む、ケラチン繊維の染色方法にある。
単一の適用工程(一工程の方法又は一段階の方法)からなるこの染色方法に加えて、本発明は、使用準備が整った組成物を適用するのではなく、このような組成物の種々の活性成分を、別々に又は順次適用する方法、例えば最初にジアルデヒドを単独で適用した後、アンモニウム塩を適用し、場合によっては2つの適用工程の間にすすぎ工程を実施する、ケラチン繊維の染色方法に関する。これらの2工程の方法を実施するための種々の方法を以下に詳細に記載する。
これらの2段階の染色方法の重要な利点は、それらにより、着色組成物を使用しないで毛髪を染色することが可能になり、よって衣服、手、又は染色用組成物に接触する可能性のある他の物体を汚す危険性をかなり低減することができるという点にある。この理由は、一方の後に他方が別々に適用される種々の組成物が無色であり、如何なる付着物も残ることがなく、発色は第2の成分が適用されたときにその場で(インシトゥーで)のみ生じるからである。
本発明で使用されるα-ジアルデヒド類は、次の式(I):
Figure 2005529887
[上式中、Aは:
・6〜50の炭素原子を含み、縮合又は非縮合環を有する、芳香族又は非芳香族の炭素環式、単環式又は多環式基、又は
・5〜30の炭素原子を含み、縮合又は非縮合環を有する炭素環式、単環式又は多環式基と組み合わせられていてもよい、縮合又は非縮合環を有する、5員ないし30員で芳香族又は非芳香族の複素環式、単環式又は多環式基;
を表し、
ここで複素環式基のヘテロ原子が窒素、硫黄、酸素及び/又はリンから選択され、炭素環式基又は複素環式基が、一又は複数のハロ、C-アルキル、ヒドロキシル、C-アルコキシ、チオール、カルボン酸、ニトロ、スルホ又は窒素含有複素環式置換基を担持していてもよい]
の化合物である。
本出願人は、Aが上記の意味を有し、2つの近接するアルデヒド官能基を担持する環が少なくとも芳香環である、式(I)の芳香族α-ジアルデヒドを用いて、特に有利な結果を得た。
挙げることのできるこのような化合物の好ましい例には、2つの近接するアルデヒド官能基が、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピリジン又はチオフェン環に担持されているものが含まれる。
これらの化合物として好ましいのは、特に次の式(II):
Figure 2005529887
[上式中、R、R、R及びRは互いに独立して、水素原子、又はハロ、C-アルキル、ヒドロキシル、C-アルコキシ、チオール、カルボン酸、ニトロ、スルホ又は窒素含有の非芳香族複素環式置換基を表す]
に相当するオルト-フタルアルデヒド又はその誘導体である。
特に好ましい芳香族α-ジアルデヒドは、R、R、R及びRが全て水素原子を表す、上述した式(II)に相当する非置換のオルト-フタルアルデヒドである。
本発明で使用することができ、商業的に入手可能な他のα-ジアルデヒドは、4,5-ジメトキシ-オルト-フタルアルデヒド(CAS 43073-12-7)、ナフタレン-2,3-ジアルデヒド(CAS 7149-49-7)、アントラセン-2,3-ジアルデヒド(CAS 76197-35-8)及びチオフェン-2,3-ジアルデヒド(CAS 932-41-2)である。
「ケラチン繊維を染色するために本発明で使用され得るブレンステッド酸のアンモニウム塩」なる表現は、アンモニア水(NHOH)で、ブレンステッド酸、すなわちプロトンを生成可能な酸を中和することにより得られる任意の塩を意味する。
ブレンステッド酸は、カルボン酸、チオール、炭酸水素塩、硫酸、スルホン酸、リン酸又はリン酸官能基等の少なくとも一の酸官能基を担持する有機又は無機化合物であってよい。
挙げることのできる無機ブレンステッド酸のアンモニウム塩の例には、硫酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、及びリン酸アンモニウムが含まれる。
有機ブレンステッド酸のアンモニウム塩は、例えばカルボン酸のアンモニウム塩、有機スルホン酸アンモニウム、有機硫酸アンモニウム、有機リン酸アンモニウム、有機-ホスホン酸アンモニウム、及びアンモニウムチオラート類である。
炭酸水素アンモニウム及びカルボン酸アンモニウム、特に酢酸アンモニウムが、本発明において特に好ましい。
このことは、その構造がそれに特定の物理化学的性質、例えば可視光線又は紫外線を吸収する能力、生物学的活性、界面活性特性又は増粘特性を付与するブレンステッド酸を使用してアンモニウム塩を生成させることがある場合には非常に有利であろう。
挙げることのできるこのような化合物の例には、少なくとも一の酸官能基、一般的にスルホン酸官能基を有するアニオン性の有機染料のアンモニウム塩、少なくとも一の酸官能基を有するアニオン性界面活性剤のアンモニウム塩、例えばラウリルエーテル硫酸アンモニウム、アミノ酸のアンモニウム塩、例えばグルタミン酸アンモニウム又はアスパラギン酸アンモニウム、及び酸官能基を有するポリマー、例えばポリ(アクリル酸)又はポリ(メタクリル酸)が含まれる。
本発明の使用準備が整った組成物のpHは、化粧品的に許容可能な値でなくてはならない。一般的に3〜12、好ましくは6〜11である。
式(I)のα-ジアルデヒドの濃度は、非常に多くのパラメータ、例えば温度及び作用時間、得ることを所望する着色強度及びケラチン繊維の状態に依存する。本出願人は、式(I)のα-ジアルデヒドの濃度を、組成物の全重量に対して0.01重量%〜30重量%、好ましくは0.05重量%〜20重量%とすることで、満足のいく結果を得た。
またアンモニウム塩の濃度は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01重量%〜30重量%、特に0.05重量%〜20重量%である。
本出願人は、アンモニウム塩に対するα-ジアルデヒドの分子比が、5×10−4〜500、好ましくは5×10−2〜50、特に0.1〜10である場合に、特に有利な結果を得た。
また本発明の主題は、上述した使用準備が整った組成物を使用する、毛髪等のケラチン繊維を染色するための第1の方法にある。
具体的には、この方法は次の連続工程、すなわち:
・使用直前に、式(I)の少なくとも一のジアルデヒドと少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩を含有する使用準備が整った組成物を調製し、
・即時調製されたこの使用準備が整った組成物をケラチン繊維に適用し、
・所望の着色が得られるのに十分な作用時間、組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、
・ケラチン繊維をすすぐ、
ことからなる連続工程を含む。
使用準備が整った組成物は、ケラチン繊維と接触させる前に、α-ジアルデヒドとアンモニウム塩との間に着色反応が生じるのを防止するために、それぞれ別々に包装される種々の成分を、単に混合することにより調製されてもよい。
使用準備が整った組成物を即時調製するための3つの方法が考慮され得る:
・第1の調製方法では、式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドを含有する第1の組成物(組成物(a))を、少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩を含有する第2の組成物(組成物(b))と混合する。
・使用準備が整った組成物を調製するための他の方法では、式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドと、少なくとも一の酸の形態のブレンステッド酸を双方含有する第1の組成物(組成物(c))を、アンモニア水を含有する第2の組成物(組成物(d))と混合する。
・言うまでもなく、式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒド、少なくとも一のブレンステッド酸、及びアンモニア水をそれぞれ含有し、別々に包装されている3つの異なる組成物を互いに混合することにより調製することも考えることができる。
使用準備が整った組成物は、可能な限り素早く、すなわち上述した種々の組成物を混合して10分以内、好ましくは5分以内に、ケラチン繊維に適用すべきである。優れた堅牢性を得るためには、実際には、本発明の方法において、ケラチン繊維の存在下で着色反応を生じさせることが必要不可欠である。
所望の着色を得るのに十分な作用時間は、一般的に5分〜1時間、好ましくは5〜30分である。
先に示したように、上述したケラチン繊維の染色方法は、即時調製された使用準備が整った染色用組成物を、比較的素早く適用する必要がある。この適用中、使用者は、自身の衣服、手、又は他の表面及び物体を着色組成物で汚す危険性がある。
この欠点は、本発明の主題を構成する、2段階の染色方法により克服され得る。
このような方法は、上述した組成物(a)及び(b)、又は組成物(c)及び(d)をケラチン繊維に連続適用し、ついで、第2の組成物の適用時に、α-ジアルデヒドとブレンステッド酸のアンモニウム塩との着色反応のみを開始させることを含む。このような2段階の方法において、組成物の適用は、素早く実施する必要はない。さらに先に示したように、この方法で作業すると、ケラチン繊維以外の物体を汚す危険性がかなり低減される。
具体的には、ケラチン繊維を染色するための2段階の方法は、次の工程、すなわち:
・式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドを含有する第1の組成物(a)をケラチン繊維に適用し、5分〜1時間、好ましくは5〜30分の作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、
・場合によってはケラチン繊維を水ですすぎ、
・少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩を含有する第2の組成物(b)をケラチン繊維に適用し、所望の着色が得られるのに十分な作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、ついで、
・ケラチン繊維をすすぐ、
ことからなる工程を含む。
同様に、組成物(a)及び(b)の代わりに、それぞれ組成物(c)及び(d)を使用することによる、本発明のケラチン繊維を染色するための他の方法は、次の工程、すなわち:
・式(I)の少なくとも一の芳香族α-ジアルデヒドと少なくとも一のブレンステッド酸を含有する第1の組成物(c)をケラチン繊維に適用し、5分〜1時間、好ましくは5〜30分の作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、
・場合によってはケラチン繊維を水ですすぎ、
・アンモニア水を含有する第2の組成物(d)をケラチン繊維に適用し、所望の着色が得られるのに十分な作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、ついで、
・ケラチン繊維をすすぐ、
ことからなる工程を含む。
他の実施態様では、本発明のケラチン繊維を染色するための方法は、次の工程、すなわち:
・式(I)の少なくとも一の芳香族α-ジアルデヒドと少なくとも一のアンモニア水を含有する第1の組成物(e)をケラチン繊維に適用し、5分〜1時間、好ましくは5〜30分の作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、
・場合によってはケラチン繊維を水ですすぎ、
・一のブレンステッド酸を含有する第2の組成物(f)をケラチン繊維に適用し、所望の着色が得られるのに十分な作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、ついで、
・ケラチン繊維をすすぐ、
ことからなる工程を含む。
所望の着色を得るのに必要な第2の作用時間の継続時間は、一般的に、第1の作用時間と同一の限界値の範囲内、すなわち5分〜1時間、好ましくは5〜30分である。
上述したケラチン繊維を染色するための2段階の方法の一変形例では、組成物(a)及び(b)、又は組成物(c)及び(d)、又は組成物(e)及び(f)の適用順は逆である。
本発明のケラチン繊維を染色するための方法の基礎である、α-ジアルデヒドとアンモニウム塩との間の着色反応は、赤外線等の光線、又はヘアドライヤーや蒸気発生器から得られる暖かくて、乾燥した又は湿った空気を使用し、熱を適用することで促進され得る。作用時間中での熱の供給は、一般的に80℃を超えない、好ましくは60℃を超えない値まで温度を上昇させるように実施される。
ケラチン繊維を染色するための方法の変形例では、酸性溶液を適用し、この溶液をケラチン繊維と接触させて放置し、ついでケラチン繊維をすすぐことからなる後処理を実施することもできる。
好ましくは水溶液である酸性溶液は、最大で7のpHを有し、特に3〜7を含む。pHは任意の従来からの方法により調節することができる。
酸は有利にはブレンステッド酸である。
この後処理の継続時間は、一般的に10秒〜1時間、好ましくは10秒〜30分の間に含まれる。
後処理は酸性シャンプー、ローション、スプレー又はゲルを使用して実施することもできる。
また本発明の主題は、上述したケラチン繊維を染色するための、一段階又は2段階の方法を実施するための染色用キットにある。これらのキットには、別々の区画又は容器に包装されている、着色反応に関与する種々の試薬が含まれている。
第1の染色キットは少なくとも2つの区画を具備しており、これらの区画の少なくとも一方は式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒド(組成物(a))を収容しており、少なくとも一の他方の区画は、少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩(組成物(b))を収容している。
同様に、ケラチン繊維を染色するための第2のキットは少なくとも2つの区画を具備しており、これらの区画の少なくとも一方は式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドと少なくとも一のブレンステッド酸(組成物(c))を収容しており、少なくとも一の他方の区画は、アンモニア水(組成物(d))を収容している。
最後に、3つの別々の区画に、本発明の基礎である着色反応に関与する3つの試薬を包装することも考慮することができる。このような染色キットは少なくとも3つの区画を具備し、少なくとも第1番目は式(I)のα-ジアルデヒドを収容しており、少なくとも2番目はブレンステッド酸を収容しており、少なくとも3番目はアンモニア水を収容している。
上述した全ての染色キットにおいて、α-ジアルデヒド、ブレンステッド酸のアンモニウム塩は、種々の区画に収容される組成物の全重量に対して、好ましくは0.01重量%〜30重量%の割合、特に0.05重量%〜20重量%の割合でそれぞれ存在する。
さらに、ブレンステッド酸とアンモニア水が別々の区画に存在している場合、使用準備が整った組成物中のブレンステッド酸のアンモニウム塩の量が、該組成物の全重量に対して0.01重量%〜30重量%、特に0.05重量%〜20重量%であると表されるような量で、それぞれ存在している。特に、ブレンステッド酸とアンモニア水は、それぞれ好ましくは、種々の区画に収容される組成物の全重量に対して、0.01重量%〜30重量%の割合、特に0.05重量%〜20重量%の割合で存在している。
上述した使用準備が整った染色用組成物、及び組成物(a)、(b)、(c)又は(d)は、化粧品の分野、特にケラチン繊維の染色の分野においてよく知られている他の染料、化粧品用活性成分、又は処方アジュバントをさらに含有していてよい。
染料は、例えば酸化染料前駆物質(ベース及びカップラー)及び直接染料、特にカチオン性直接染料及び天然由来の染料から選択され得る。
化粧品用活性成分は、ビタミン類、糖類、オリゴ糖類、加水分解された又は加水分解されておらず、変性した又は未変性の多糖類、アミノ酸、オリゴペプチド類、ペプチド類、加水分解された又は加水分解されておらず、変性した又は未変性のタンパク質、ポリアミノ酸、酵素、分枝状又は非分枝状の脂肪酸及びアルコール類、動物性、植物性又は鉱物性のロウ、セラミド類及び擬似セラミド類、ヒドロキシル化された有機酸、UV-遮蔽剤、酸化防止剤、フリーラジカル捕捉剤、キレート剤、抗フケ剤、脂漏調節剤、鎮静剤(calmant)、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、有機変性された又は有機変性されていないシリコーン類、鉱物性、植物性又は動物性油、ポリイソブテン類及びポリ(α-オレフィン類)、脂肪エステル、溶解した又は分散した形態のアニオン性ポリマー、溶解した又は分散した形態の非イオン性ポリマー、還元剤及び顔料から選択され得る。
処方アジュバントは、例えば増粘剤、pHを調節又は固定する薬剤、防腐剤、消泡剤、香料、及び非カチオン性界面活性剤から選択される。
本発明を実施例により以下に例証する。
実施例1
一段階の染色方法
使用準備が整った染色用組成物を、適用直前に、以下の成分を互いに混合することにより調製する:
オルト-フタルアルデヒド 0.4重量%
酢酸アンモニウム 1.3重量%
蒸留水 全体を100%にする量
この組成物を白髪を90%含有するナチュラルな又はパーマネントウエーブがかかった毛髪に適用し、毛髪上で5分間放置する。作用時間の終わりに、毛髪を水ですすぎ、標準的なシャンプーで洗浄する。
染色強度を、ミノルタCM2002比色計を使用し、CIELAB系に従い、比色分析により評価する(光源D65、観測角10°、反射コンポーネントを除外)。
CIELAB表記方法は比色空間を定めるもので、各色調は3つのパラメータ(L*、a*及びb*)により定まる:
− パラメータL*は色調の明度を表し、L*値は、黒の場合に0に等しく、絶対白色の場合に1に等しい。L*値が高ければ高い程、着色強度は低くなる。
− パラメータa*及びb*は色度を定めるもので、a*は緑-赤の拮抗対の軸に相当し、b*は青-黄の拮抗対の軸に相当する。
以下の表1は、発色前又は発色後の、ナチュラルな毛髪又はパーマネントウエーブがかかった毛髪の束のパラメータL*、a*及びb*を示す。
Figure 2005529887
得られた着色はグレイで、比較的非選択的であった。
ついで、上述したようにして染色されたナチュラルな及びパーマネントウエーブがかかった毛髪の束を、連続して24回のシャンプー洗浄にかけ、CIELAB比色空間のパラメータL*、a*及びb*を、それぞれ6、12及び24回のシャンプー洗浄後に測定し、測定値から以下の等式:
Figure 2005529887
により定義される△E値を算出する。
△Eは全体的な色調変化を表す。その値が比例して大きくなればなるほど、色調変化が大きくなる。
次の表2は、ナチュラルな及びパーマネントウエーブがかかった染色された毛髪を、6、12及び24回シャンプー洗浄した後に測定された、全体的な色調変化(△E)を示す。
Figure 2005529887
これらの結果には、得られた着色が、シャンプーに対して優れた耐性を示すことが示されている。特に、全体的な色調変化はパーマネントウエーブがかかった毛髪において低い。
実施例2
二段階の染色方法
以下の組成物A及びBを調製する:
Figure 2005529887
組成物A及びBを、表3に特定する作用時間及び順序で、白髪を90%含有するナチュラルな毛髪の束及びパーマネントウエーブがかかった毛髪の束に、逐次適用する。2つの適用の間に、毛髪の束を水で簡単にすすぐ。2回目の作用時間の終わりに、毛髪を水ですすぎ、標準的なシャンプーで洗浄する。
ナチュラルな及びパーマネントウエーブがかかった毛髪において得られた比色結果を、以下の表3にまとめる。
Figure 2005529887
これらの結果には、中間に水ですすがれる2段階の方法により、強いグレイの着色が得られることが示されている。
実施例3
得られた着色の堅牢度
白髪を90%含有するナチュラルな毛髪を、毛髪の束に適用される直前に調製された、0.4重量%のオルト-フタルアルデヒドと1.3重量%の酢酸アンモニウムを含有する本発明の使用準備が整った組成物を使用し、一段階の方法で染色した。
光、パーマネントウエーブ処理及び発汗に対する着色の堅牢度を、染色された毛髪の束を次の条件:
・光に対する耐性:サンテストに18時間
・発汗に対する耐性:合成汗に48時間、pH3.2、温度32℃
・パーマネントウエーブ処理に対する耐性:Dulcia Tonica No.2
にかけることにより、パーマネントウエーブがかかった毛髪において評価した。
染色された毛髪を上述した条件に暴露する前又は暴露した後に、パラメータL*、a*及びb*を測定し、上述した等式から、全体的な色調変化(△Eresistance)を推定する。
以下の表4には、耐性テスト後に観察された色調変化(△Eresistance)が示されている。この変化が大きければ大きい程、得られた着色の耐性(堅牢度)は低くなる。
本発明の結果を、0.4重量%のオルト-フタルアルデヒドと0.4重量%のアンモニア水を含有する染色溶液で染色された毛髪を使用して得られた結果と比較する(比較例)。
Figure 2005529887
これらの結果には、得られた着色の堅牢度に対してブレンステッド酸が重要であることが実証されている。特に、本発明の染色用組成物(α-ジアルデヒド+アンモニウム塩)を用いて得られた着色の堅牢度が、単にα-ジアルデヒドとアンモニア水を含有する染色用組成物で得られた着色の堅牢度よりも大きいことが分かる。

Claims (30)

  1. 化粧品的に許容可能な媒体中に、
    (A)少なくとも一の次の式(I):
    Figure 2005529887
    [上式中、Aは:
    ・6〜50の炭素原子を含み、縮合又は非縮合環を有する、芳香族又は非芳香族の炭素環式、単環式又は多環式基、又は
    ・5〜30の炭素原子を含み、縮合又は非縮合環を有する炭素環式、単環式又は多環式基と組み合わせられていてもよい、縮合又は非縮合環を有する、5員ないし30員で芳香族又は非芳香族の複素環式、単環式又は多環式基、
    を表し、
    ここで複素環式基のヘテロ原子が窒素、硫黄、酸素及び/又はリンから選択され、炭素環式基又は複素環式基が、一又は複数のハロ、C-アルキル、ヒドロキシル、C-アルコキシ、チオール、カルボン酸、ニトロ、スルホ又は窒素含有複素環式置換基を担持していてもよい]
    のα-ジアルデヒドと、
    (B)少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩、
    を含有してなる、ケラチン繊維を染色するための即時調製される使用準備が整った組成物。
  2. Aが請求項1に記載の炭素環式又は複素環式基を表し、ここで2つの近接するアルデヒド官能基を担持する環が少なくとも芳香環であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 式(I)のα-ジアルデヒドが、次の式(II):
    Figure 2005529887
    [上式中、R、R、R及びRは互いに独立して、水素原子、又はハロ、C-アルキル、ヒドロキシル、C-アルコキシ、チオール、カルボン酸、ニトロ、スルホ又は窒素含有複素環式置換基を表す]
    のオルト-フタルアルデヒドであることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  4. 、R、R及びRが全て水素原子を表すことを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
  5. α-ジアルデヒドが、4,5-ジメトキシ-オルト-フタルアルデヒド、ナフタレン-2,3-ジアルデヒド、アントラセン-2,3-ジアルデヒド及びチオフェン-2,3-ジアルデヒドから選択されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  6. 無機ブレンステッド酸のアンモニウム塩が、硫酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、及びリン酸アンモニウムから選択されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 有機ブレンステッド酸のアンモニウム塩が、カルボン酸のアンモニウム塩、有機スルホン酸アンモニウム、有機硫酸アンモニウム、有機リン酸アンモニウム、有機ホスホン酸アンモニウム、及びアンモニウムチオラート類から選択されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 有機アンモニウム塩が、炭酸水素アンモニウム及びカルボン酸アンモニウムから選択されることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  9. 有機アンモニウム塩が酢酸アンモニウムであることを特徴とする、請求項8に記載の組成物。
  10. 有機アンモニウム塩が、少なくとも一の酸官能基を有するアニオン性の有機染料のアンモニウム塩、少なくとも一の酸官能基を有するアニオン性界面活性剤のアンモニウム塩、アミノ酸のアンモニウム塩、及び酸官能基を有するポリマーから選択されることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  11. 3〜12、好ましくは6〜11のpHを有することを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 式(I)のα-ジアルデヒドの濃度が、組成物の全重量に対して0.01重量%〜30重量%、好ましくは0.05重量%〜20重量%であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. ブレンステッド酸のアンモニウム塩の濃度が、組成物の全重量に対して0.01重量%〜30重量%、好ましくは0.05重量%〜20重量%であることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. ・使用直前に、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の使用準備が整った組成物を調製し、
    ・即時調製されたこの使用準備が整った組成物をケラチン繊維に適用し、
    ・所望の着色が得られるのに十分な作用時間、組成物をケラチン繊維と接触させ、
    ・ケラチン繊維をすすぐ、
    ことからなる工程を含んでなる、ケラチン繊維の染色方法。
  15. 使用準備が整った組成物が、式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドを含有する第1の組成物(a)と、少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩を含有する第2の組成物(b)とを互いに混合することにより調製されることを特徴とする、請求項14に記載のケラチン繊維の染色方法。
  16. 使用準備が整った組成物が、式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドと少なくとも一のブレンステッド酸を含有する第1の組成物(c)と、アンモニア水を含有する第2の組成物(d)とを混合することにより調製されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  17. 使用準備が整った組成物が、式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドと、少なくとも一のブレンステッド酸と、アンモニア水をそれぞれ含有する3つの組成物を互いに混合することにより調製されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  18. 使用準備が整った組成物が、5分〜1時間、好ましくは5〜30分、ケラチン繊維と接触せしめられることを特徴とする、請求項14ないし17のいずれか1項に記載の方法。
  19. ・式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドを含有する第1の組成物(a)をケラチン繊維に適用し、5分〜1時間の作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、
    ・場合によってはケラチン繊維を水ですすぎ、
    ・少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩を含有する第2の組成物(b)をケラチン繊維に適用し、所望の着色が得られるのに十分な作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、ついで、
    ・ケラチン繊維をすすぐ、
    ことからなる工程を含んでなる、ケラチン繊維の染色方法。
  20. 組成物(a)及び(b)の適用順が逆であることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  21. ・式(I)の少なくとも一の芳香族α-ジアルデヒドと少なくとも一のブレンステッド酸を含有する第1の組成物(c)をケラチン繊維に適用し、5分〜1時間の作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、
    ・場合によってはケラチン繊維を水ですすぎ、
    ・アンモニア水を含有する第2の組成物(d)をケラチン繊維に適用し、所望の着色が得られるのに十分な作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、ついで、
    ・ケラチン繊維をすすぐ、
    ことからなる工程を含んでなる、ケラチン繊維の染色方法。
  22. 組成物(c)及び(d)の適用順が逆であることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. ・式(I)の少なくとも一の芳香族α-ジアルデヒドと少なくとも一のアンモニア水を含有する第1の組成物(e)をケラチン繊維に適用し、5分〜1時間、好ましくは5〜30分の作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、
    ・場合によってはケラチン繊維を水ですすぎ、
    ・一のブレンステッド酸を含有する第2の組成物(f)をケラチン繊維に適用し、所望の着色が得られるのに十分な作用時間、この組成物をケラチン繊維と接触させて放置し、ついで、
    ・ケラチン繊維をすすぐ、
    ことからなる工程を含んでなる、ケラチン繊維の染色方法。
  24. 組成物(e)及び(f)の適用順が逆であることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  25. 作用時間中に熱を加え、80℃を超えない、好ましくは60℃を超えない値まで温度を上昇させることを特徴とする、請求項14ないし24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 酸性溶液を適用し、この溶液をケラチン繊維と接触させ、ついでケラチン繊維をすすぐことからなる後処理がなされることを特徴とする、請求項14ないし25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 少なくとも2つの区画を具備し、その区画の少なくとも一方が式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒド(組成物(a))を収容し、少なくとも一の他方の区画が少なくとも一のブレンステッド酸のアンモニウム塩(組成物(b))を収容している、ケラチン繊維を染色するためのキット。
  28. 少なくとも2つの区画を具備し、その区画の少なくとも一方が式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドと少なくとも一のブレンステッド酸(組成物(c))を収容し、少なくとも一の他方の区画がアンモニア水(組成物(d))を収容している、ケラチン繊維を染色するためのキット。
  29. 少なくとも2つの区画を具備し、その区画の少なくとも一方が式(I)の少なくとも一のα-ジアルデヒドとアンモニア水(組成物(e))を収容し、少なくとも一の他方の区画が、少なくとも一のブレンステッド酸(組成物(f))を収容している、ケラチン繊維を染色するためのキット。
  30. 少なくとも3つの区画を具備し、少なくとも第1番目が式(I)のα-ジアルデヒドを収容し、少なくとも2番目がブレンステッド酸を収容し、少なくとも3番目がアンモニア水を収容している、ケラチン繊維を染色するためのキット。
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