JP2005525083A - 大豆タンパク質を含む組成物及びそれらの調製方法 - Google Patents

大豆タンパク質を含む組成物及びそれらの調製方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、改善されたクリーム状の口当たり及び大豆タンパク質の健康上の利益を有する組成物を記述する。更に記述されるのは、約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む組成物であり、その際この組成物は脂肪を実質的に含まない。その他の記述される組成物は、約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有し、及びpH約6〜約8、あるいは約2.5〜約3.5を有する大豆タンパク質粒子を含む組成物である。
この開示は更に大豆タンパク質粒子を含む組成物を製造する方法に関し、
a)大豆タンパク質と水性液体との混合物を提供する工程であって、その際前記混合物のpHが少なくとも約11である工程と、
b)前記混合物のpHをpH約6〜約8に低下させ、前記混合物に機械的エネルギーを適用する工程と
を含み、
その際、前記混合物のpHが約8より高い場合には、前記混合物の温度は約20℃以下であり、前記大豆タンパク質粒子は約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する。

Description

本発明は、食品又は飲料製品に用いられてもよい大豆タンパク質を含む組成物、及びこうした組成物を製造する方法に関する。
近年、大豆製品に結び付いた健康上の利益についての発見が着実に増加している。ごく最近、米国食品医薬品局(FDA)は、飽和脂肪及びコレステロールの低い食品と共に大豆タンパク質を消費すると、米国で第一の死因である冠状動脈性心疾患にかかる危険性を低減し得るという健康強調表示への認可を発表した。大豆タンパク質の健康強調表示の資格がある製品としては、製品の各一回量が少なくとも6.25グラムの大豆タンパク質、即ちコレステロール低減効果を生み出すと示された25グラムの4分の1の量を含有しなければならない。
その上、大豆タンパク質の規則的な消費は、乳癌を含むいくつかの癌発生の可能性を低減する助けとなり得ることを研究は示唆している。現代医療産業(Medical Industry Today)、「大豆タンパク質がFDAより心臓への健康強調表示を獲得(Soy Protein Gains Heart Health Claim from FDA)」、1999年10月22日を参照のこと。
大豆タンパク質と結び付いた多くの健康上の利益の発見により、様々な食品及び飲料製造業者は、消費者を引き付ける大豆タンパク質製品を製造しようと試みてきた。消費者による大豆タンパク質製品の消費を増加させる上で困難となる重要な要因には、大豆タンパク質自体に起因する不快な豆様の風味及び臭気、並びに大豆タンパク質のザラザラした質感のような、こうした製品に結び付いた望ましくない官能特性が挙げられる。
製造業者は大豆タンパク質に関連した加工を最適化する試みにおいて様々な方法を用いてきた。例えば、食品及び飲料製品に有用な大豆タンパク質製品の製造のために現在利用できる多くの方法は、一般に低いpH環境と共に高温を利用してタンパク質を変性し、及び所望の大豆タンパク質製品を得ている。典型的には、結果として得られる製品は水に可溶性の大豆タンパク質であるか、又はタンパク質凝固物のような不溶性の沈殿である。例えば、1972年4月4日にコスキ(Koski)らに発行された米国特許第3,653,912号;1976年11月30日にグッドナイト(Goodnight)らに発行された米国特許第3,995,071号;1998年8月25日にニュームラー(Neumuller)に発行された米国特許第5,798,446号;及び2000年1月11日にシェン(Shen)らに発行された米国特許第6,013,771号を参照のこと。しかしながら、大きな大豆タンパク質粒子を含有する現在市販されている大豆製品は、一般的に大豆に結び付いた前述の不快な風味、臭気、及び質感という結果をもたらす。更に、可溶化された大豆タンパク質を有する製品は、多くの場合、クリーム状であること及び消費者が所望する質感を欠いている。
加えて、大豆タンパク質製品の「口当たり」の改善を求める製造業者は、タンパク質を安定化させ及びタンパク質が製品から沈降又は沈殿するのを防ぐために、脂肪を加える。「口当たり」は一般に触感に関係し、これは特に口及び喉で知覚される。より具体的には、本明細書で使用する時、用語「口当たり」は細かさ、粗さ、及び滑らかさの触覚に結び付いている。
しかしながら、この脂肪の添加は沈殿を防止するのを助け、及び所望のクリーム状の口当たりを達成するが、一方でそれはまた脂肪を消費者の食品に添加する。例えば、1972年2月1日にムスタカス(Mustakas)らに発行された米国特許第3,639,129号を参照のこと。これを不利に思わない消費者もいるが、健康を気にする多くの消費者は不利に思う。
本明細書において見出されたように、本発明は脂肪に頼らずに、極めて安定に分散した大豆タンパク質を提供する。それ故に、本発明は任意選択的に脂肪を含有してもよいが、本発明の特に好ましい実施形態では、脂肪を実質的に含まない飲料組成物に用いる大豆タンパク質の分散物が提供される。したがって本発明により、消費者の所望によって様々な脂肪濃度を有してもよい(又は全く含まない)飲料組成物が提供される。
本明細書で見出されたように、ただし理論によって拘束されないが、本発明者は前述の不快な風味、臭気、及び質感は主として製品中の大豆タンパク質粒子の大きさに関係すると考えている。現在の技術と対照的に、本発明は、大豆タンパク質に結び付いた「豆っぽい」風味、臭気、及びザラザラした質感を取り除くのに十分なほど小さく、及び消費者に所望のクリーム状の口当たり、及び大豆の健康上の利益を提供する分散物中に留まるのに十分なほど小さい大豆タンパク質の微粒子を含む組成物に関する。
それ故に、本発明は、飲料組成物に用いる大豆タンパク質組成物を提供し、これは改善されたクリーム状の口当たり、及び大豆タンパク質の健康上の利益を有する。特に有利なように、本組成物は任意選択的に脂肪を含まなくてもよい。その上、著しい量の大豆タンパク質が含まれてもよく、例えば、現在のFDAの健康強調表示を満たすような量が含まれてもよい。
本発明は改善されたクリーム状の口当たり及び大豆タンパク質の健康上の利益を有する組成物に関する。本発明の任意の及び好ましい実施形態は、約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む組成物に関し、その際この組成物は脂肪を実質的に含まない。更に本発明は、約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有し、及びpH約6〜約8、あるいは約2.5〜約3.5を有する大豆タンパク質粒子を含む組成物に関する。
本発明は大豆タンパク質粒子を含む組成物を製造する方法に更に関し、
a)大豆タンパク質と水性液体との混合物を提供する工程であって、その際前記混合物のpHが少なくとも約11である工程と、
b)前記混合物のpHをpH約6〜約8に低下させ、前記混合物に機械的エネルギーを適用する工程と
を含み、
その際、前記混合物のpHが約8より高い場合には、前記混合物の温度は約20℃以下であり、前記大豆タンパク質粒子は約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する。
本発明は、前述の方法により調製される組成物に更に関する。
本発明は、食品及び飲料に利用されてもよい大豆タンパク質組成物に関する。これらの組成物及びそれらの調製方法は、改善されたクリーム状の口当たり及び大豆タンパク質の健康上の利益を有する製品を提供する。
出版物及び特許は、この開示全体を通じて参照される。本明細書で引用された参考文献はすべて参考として本明細書に組み入れられる。
パーセント及び比はすべて、他に指示がない限り、重量で計算されている。パーセント及び比はすべて、他に指示しない限り、総組成物基準で計算されている。
すべての構成成分又は組成物の濃度は、その構成成分又は組成物の活性濃度に関するものであり、不純物、例えば、市販の供給源中に存在する可能性がある残存溶媒又は副生成物は除外されている。
本明細書で参照するのは、本発明で利用される様々な成分を含む構成成分の商品名である。本発明者は本明細書において、ある特定の商品名の物質により限定されるようには意図していない。商品名により参照されているものと同等の物質(例えば、異なる名称又は参照番号で異なる供給元から得られるもの)は、本明細書の方法において置き換えられてもよく、また利用されてもよい。
発明の記載において、様々な実施形態及び/又は個々の特徴が開示される。当業者には明らかであろうが、これらの実施形態及び特徴のあらゆる組み合わせが可能であり、及び結果として本発明の好ましい実行となり得る。
本明細書の組成物は、本明細書に記載されているようないかなる要素を含んでもよく、いかなる要素から本質的に成ってもよく、又はいかなる要素から成ってもよい。
(本発明の組成物)
本発明は、既知の大豆製品と比較して、特に風味、臭気、及び口当たりに関して向上した官能特性を提供する大豆タンパク質を含む組成物に関する。特に本発明は、本明細書に各々詳細に論じられるいくつかの実施形態に関する。
大豆タンパク質は当該技術分野において一般的に既知であり、例えば、大豆タンパク質単離物、大豆タンパク質濃縮物、及び/又は大豆粉の形態であることができる。例えば、大豆粉は、油を除去した後の挽いた大豆から製造されてもよく、及び典型的には大豆粉の少なくとも約50重量%のタンパク質を含有する。大豆タンパク質濃縮物は、非タンパク質構成成分の大部分を除去することにより更に精製され、及び典型的には大豆タンパク質濃縮物の少なくとも約65重量%のタンパク質を含有する。大豆タンパク質単離物は、タンパク質含有量が高いため、本明細書で利用される最も好ましい大豆タンパク質の形態である。例えば、大豆タンパク質単離物は、典型的には大豆タンパク質単離物の少なくとも約70重量%の大豆タンパク質、及び最も好ましくは少なくとも約90重量%の大豆タンパク質を含む。これらの形態のすべてはイソフラボン及びフィトステロールを含有する可能性があり、これは血清コレステロールの減少、癌の予防、及びホルモン失調の改善のような様々な健康上の利益に結び付いている。
本明細書に記載される実施形態の各々において、本発明の組成物は定義された平均粒径分布を有する大豆タンパク質を含む。本明細書で見出されたように、組成物中におけるこの定義された平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子の使用は、豆様の風味及び臭気を著しく減少させ、組成物の口当たりを向上させる。その上、本明細書で見出されたように、組成物は水性の性質であり、こうした平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子の使用は、粒子が水性液体から沈降又は沈殿するのを防止又は抑制する。粒子を分散したまま維持することにより、前述の向上した官能特性を提供し、更に大豆タンパク質自体の適切な投与量の送達を向上させる。それ故に、こうした平均粒径分布の使用は最終的な大豆タンパク質組成物のすべての局面を改善する。
本明細書の組成物は様々な形態であってよい。例えば、組成物は食品若しくは飲料製品の中に、又は食品若しくは飲料製品として用いられてもよいし、又は容認可能な食品若しくは飲料製品が配合されるように適切な出発原料を食品若しくは飲料製造業者に供給するために(即ち実質的に乾燥した大豆タンパク質組成物若しくは水性液体中の大豆の分散液として)用いられてもよい。本明細書で使用する時、所与の組成物に関して、用語「実質的に乾燥した」とは、組成物が組成物の約5重量%未満の水、より好ましくは約3重量%未満の水、及び最も好ましくは約2重量%未満の水を含むことを意味する。好ましい製品形態の非限定的例には、健康バー、パン、アイスクリームなど、又は食品若しくは飲料製品の更なる配合に用いる出発原料さえも挙げられる。更に、組成物はすぐ飲める飲料又は飲料濃縮物であってもよい。これらの様々な形態を配合するのに好適な任意成分の非限定的例は以下に記載される。
本明細書で見出されたように、本発明の組成物は約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む。好ましくは、組成物は約0.1〜約7ミクロン、及び最も好ましくは約0.1〜約5ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む。本明細書で使用する時、及び当該技術分野において一般的に理解されるように、大豆タンパク質粒子に関して、用語「平均粒径分布」とは、組成物中の個々の大豆タンパク質粒子の粒径に基づく、組成物中に存在する大豆タンパク質粒子の平均値である。本発明のタンパク質粒子の平均粒径分布は、ホリバ(HORIBA)LA−910レーザー散乱式粒径分布測定装置、又は実質的に同様な結果を提供するその他の機器を用いて測定されることができる。
本明細書の組成物は様々な濃度の大豆タンパク質を含んでもよい。特に本発明は、特に定義された平均粒径分布による高濃度の大豆タンパク質含有量を含むことを可能にし、及び本明細書に記載される調製方法により増進される。好ましくは、組成物は、組成物の約15重量%以下の大豆タンパク質、及びより好ましくは約10重量%以下の大豆タンパク質を含む。あるいは、比較的低濃度の大豆タンパク質、例えば、組成物の約5重量%以下の大豆タンパク質、又は約2重量%以下の大豆タンパク質を含んでもよい。あるいは又は更には、本発明は米国FDAの大豆タンパク質の心臓への健康強調表示の標識化を可能にする大豆タンパク質濃度、即ち組成物の一回量当たり少なくとも約6.25グラムの大豆タンパク質を含むことに関し、その際一回量は好ましくは少なくとも約50グラム、より好ましくは少なくとも約100グラムである。飲料組成物については、一回量は更により好ましくは少なくとも約200グラムである。
本発明の様々な実施形態が、ここで次のように詳細に記載される。これらの実施形態は、「第一の実施形態」、「第二の実施形態」などと呼ばれる。しかしながら、これらの参照は便宜的な目的のためにのみ用いられ、例えば、いかなる所与の実施形態の相対的重要性を示すものとも解釈されるべきではない。
(本発明の第一の実施形態)
本発明の一つの実施形態は、約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む大豆タンパク質組成物に関し、その際この組成物は脂肪を実質的に含まない。大豆タンパク質を含む組成物が脂肪を実質的に含まないように製造され得ることは、特に驚くべきことである。実際、大豆タンパク質を含有する既知の食品及び飲料組成物、特に水性飲料は、大豆タンパク質を安定化させ、及びこうしたタンパク質が溶液から沈降又は沈殿するのを防止するための手段として一般に脂肪を含む。これは、本質的に乳化をもたらす水−脂肪の相互作用におけるタンパク質の吸収により達成される。本明細書で見出されるように、この乳化及び脂肪の包含は、上述のように定義された平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を組成物が含む場合には、驚くべきことに不必要である。
「脂肪を実質的に含まない」とは、組成物が、組成物の約1重量%未満の全脂肪、好ましくは約0.75重量%未満の全脂肪、更により好ましくは約0.5重量%未満の全脂肪、及び最も好ましくは約0重量%の脂肪を含むことを意味する。脂肪を構成するものは当業者に周知であり、実際脂肪の計算は、大部分の食品及び飲料について定期的に計算され、また標示情報で伝達される。
この記述された実施形態の更に好ましい変形、例えば、組成物の好ましい形態(例えば、実質的に乾燥しているか又はすぐ飲める食品又は飲料)、好ましい大豆タンパク質含有量、好ましい平均粒径分布、好ましいpHの制限、並びに追加の任意成分及びそれらの濃度が、本明細書の記述全体を通じて記載されている。
(本発明の第二及び第三の実施形態)
本発明の別の実施形態は、約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む大豆タンパク質組成物に関し、その際この組成物のpHは約6〜約8、より好ましくは約6〜約7、及び最も好ましくは約6.5〜約7である。本発明の更に別の実施形態では、約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む大豆タンパク質組成物が提供され、その際この組成物のpHは約2.5〜約3.5である。
これらの実施形態に関して、特定のpH範囲は大豆タンパク質の最適な安定性を、特に水性液体中での分散液として提供することが見出された。特に、弱酸性から弱アルカリ性(即ちpH約6〜約8)の組成物が利用されてもよいことが見出された。しかしながら、pHが約6未満の場合には、非常に驚くべきことには、pHが約2.5〜約3.5でない場合は最適な安定化が達成されない。それ故に、本発明は弱酸性から弱アルカリ性の組成物(例えば、乳製組成物、スポーツ飲料、又は水飲料)、又は強酸性の組成物(例えば、果汁組成物)について特に有用である。したがって本組成物は、消費者の要求によって、様々な最終組成物に非常に適合性がある。
この場合もやはり、これらの記述された実施形態の更に好ましい変形、例えば、組成物の好ましい形態(例えば、実質的に乾燥しているか又はすぐ飲める食品又は飲料)、好ましい大豆タンパク質含有量、好ましい平均粒径分布、並びに追加の任意成分及びそれらの濃度が、本明細書の記述全体を通じて記載されている。更に、こうした変形も第一の実施形態に上述されるように、脂肪を実質的に含まなくてもよい。
(本発明の第四の実施形態)
本明細書の更に別の実施形態として、本発明者は本明細書の最適な組成物の調製に用いる方法を見出した。この実施形態は、こうした方法及びこの方法により製造される組成物に関する。更に、本明細書に記載される前述の実施形態は、任意選択的に、また好ましくはこの記述された方法により調製されてもよい。
本発明の方法では、大豆タンパク質粒子を含む組成物が調製され、
a)大豆タンパク質と水性液体との混合物を提供する工程であって、その際前記混合物のpHが少なくとも約11である工程と、
b)前記混合物のpHをpH約6〜約8に低下させ、前記混合物に機械的エネルギーを適用する工程と
を含み、
その際、前記混合物のpHが約8より高い場合には,前記混合物の温度は約20℃以下であり、前記大豆タンパク質粒子は約0.1〜約10ミクロンの平均粒径分布を有する。
方法の第一工程は、大豆タンパク質と水性液体(好ましくは水)との混合物を提供することを伴い、その際この混合物のpHは少なくとも約11であり、及び最も好ましくは少なくとも約12である。理論により束縛することを意図しないが、この工程は分子がその過程で粒径の観点から更に再構成され得るように、様々なタンパク質分子のもつれを解くために重要であると考えられている。この工程に対する制限は、pHが約10より高い場合に約20℃より高い温度で生じる、タンパク質構造における望ましくない化学変化を排除するために重要であると更に考えられている。例えば、より高温では、タンパク質は分解及び加水分解して、卵様の香り及び風味を付与するイオウ化合物を生成する可能性がある。
この第一工程を実行する好ましい方法は、大豆タンパク質と水性液体とを混合し、次いでこの混合物のpHが少なくとも約11に、及び最も好ましくは少なくとも約12に上昇するのに十分な量のアルカリ物質を混合物に添加することである。別の好ましい方法としては、所望のpHを達成するのに十分な量のアルカリ物質を水性液体に添加することができ、続いて大豆タンパク質を添加する。この混合物は、pHが上昇する時、好ましくは従来の方法により撹拌される。この方法に好適な、当該技術分野において既知のいかなるアルカリ物質を使用してもよいが、食品等級アルカリ物質が好ましい。例えば、利用することができる好ましいアルカリ物質には、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、リン酸二カリウム、リン酸二ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、及びこれらの混合物が挙げられる。
この工程の間にいったん大豆タンパク質が混合物中に含まれると、混合物の温度が約20℃未満、より好ましくは約15℃以下、及び最も好ましくは約10℃以下であることが重要である。これは、大豆タンパク質の加水分解及び化学的分解を回避又は実質的に回避するために極めて好ましいであろうために重要である。温度は、例えば、混合容器を冷水に接触させるなど、様々な既知の手段により維持されてもよい。より詳しくは、冷水は、混合物の温度を維持するために工業規模の熱交換器に用いられてもよい。
方法の次の工程は、混合物のpHを低下させて、約6〜約8、より好ましくは約6〜約7、及び最も好ましくは約6.5〜約7のpHを提供することである。pHを低下させることは、酸性物質の混合物への添加を含む様々な周知の手段により行われてもよい。この方法に好適な、当該技術分野において既知のいかなる酸性物質を使用してもよいが、食品等級酸性物質が極めて好ましい。例えば、本明細書に利用されてもよい好ましい酸性物質には、リン酸、酢酸、乳酸、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、コハク酸、及びこれらの混合物が挙げられる。理論により束縛することを意図しないが、この工程は、特に以下に記述するように機械的エネルギーを同時に適用する場合には、タンパク質が水性液体から沈殿するのを防止し、及び非常に大きな粒子又は不溶性の凝固物様の沈殿を形成するのを防止するために重要であると考えられている。
第一の工程と同様に、混合物のpHが約8未満になるまで、混合物の温度を約20℃以下に、より好ましくは約15℃以下に、及び最も好ましくは約10℃以下に維持することが重要である。しかしながら、pHを約8未満に更に低下させる場合には、方法の工程全体を通じてこの温度を維持することがまた好ましい。もちろん、いったん約8未満になると、組成物は次に周囲温度に維持されてもよく、又はそうでなければ最終的な食品又は飲料組成物の配合中のように維持されてもよい。
機械的エネルギーの適用は、pH約6〜約8への混合物の酸性化の間に生じる。機械的エネルギーのこうした適用は、pHの低下期間のほんの一部分の間に実行されてもよく、又は所望のpHが達成されるまで絶えず行われてもよい。最も好ましくは、機械的エネルギーの適用は混合物のpHのこの低下の間に絶えず行われる。機械的エネルギーの適用は、本明細書に上述されるように、定義された平均粒径分布を確実に達成するために重要である。
本明細書で使用する時、用語「機械的エネルギー」とは、可動部付き装置又は器具によりシステムに適用されるエネルギーを意味し、それにより可動部は流体の圧力を増加するか、又は流体に剪断力を受けさせることができる。例えば、高速剪断混合、均質化、コロイドミル、及びこれらの混合を含む様々な種類の機械的エネルギーがこの方法において使用されてもよい。
本明細書で使用する時、高速剪断混合は流体の層の間、又は流体若しくは固体(壁)装置の間の剪断力を伴い、その際それらの流体層又は流体固体の相互作用は高速で移動し、それにより粒子を定義された大きさに分解する回転力を利用する。本発明では、高速剪断混合が約100,000 1/秒〜約750,000 1/秒の速度で好ましく適用される。
均質化は一般に、圧力を利用して、粒子を定義された大きさに分解する。混合物はホモジナイザーを強制的に通過させられるが、そこでは製品は圧力を受け、結果としてこの分解を生じる。当業者によく理解されるであろうが、結果として生じる粒子の大きさは適用される圧力の量により変化する。その上、均質化は一段階又は二段階のいずれかにおいて適用されることができる。一段階適用では、分散物は圧力の一回適用により、小さい開口部を強制的に通過させられる。二段階適用では、分散物は圧力適用を二回受ける。この第二の圧力適用の目的は、分散物中の粒子を更に分解することである。本発明では、一段階均質化が利用される場合、好ましくは少なくとも約350kg/cm2(平方センチメートル当たりのキログラム)の圧力で一段階で適用される。より好ましくは、二段階均質化が利用される場合、約420kg/cm2未満の圧力で適用される。
コロイドミルは高速剪断と類似しているが、この場合は流体は二つの固体の壁、つまり一つは静止しており(動かない)、もう一つは高速(rpm)で移動する壁の間の剪断力を受ける。本明細書で及び一般的に「間隙」と呼ばれる、静止した及び移動する固体の壁の間の間隙は、所望の粒径分布を得るために調整することができる。本発明では、コロイドミルは、約1ミクロン〜約20ミクロンの間隙を用いて適用されるのが好ましい。
本発明の方法に用いる機械的エネルギーの最も好ましい適用は、高速剪断混合と均質化とを組み合わせたものである。例えば、この組み合わせは、流体が高速剪断混合を受けているタンクの中にあり、次いで目的の圧力で作動するホモジナイザーを通って再循環し、タンク又は乾燥のために最終タンクに戻るというやり方で連続形態で実行することができる。
いったん約6〜約8のpHが達成され、大豆タンパク質粒子が約0.1ミクロン〜約10ミクロンの粒径を有すると、組成物は様々な用途に利用することができる。例えば、組成物は、本明細書に記載される任意成分の様々な混合物と組み合わされることにより、食品及び飲料製品に更に配合されることができる。このように用いられる場合、組成物はすぐ飲める飲料、スープ、及びアイスクリームのような品目を配合するのに用いられることができる。その上、組成物は、実質的に乾燥した組成物、例えば「乾燥飲料組成物」を製造する乾燥プロセスを受けることができる(本明細書で使用する時、「乾燥飲料組成物」とは、濃縮された又はすぐ飲める飲料組成物を形成するために水又はその他の液体による希釈に好適な、実質的に乾燥した(0%〜約4%、好ましくは0%〜約3%の水を含むことを意味する)組成物である)。こうした実質的に乾燥した組成物は、水のような水性液体の添加により、容易にもどすことができる濃縮食品又は飲料として利用することができる。
本明細書に記載される方法は、多種多様な完成飲料組成物を調製するために特に有用である。こうした飲料組成物は、「伝統的な」飲料だけでなく、規制ガイドラインのもとでの栄養補助食品などのようなものも含む。
(本発明に用いる任意成分)
様々な任意成分が、所望の完成組成物を形成するために組成物に添加されてもよい。こうした任意成分の非限定的例が以下に示される。
こうした飲料組成物は、任意選択的に低濃度水飲料(「ニアウォーター」飲料とも呼ばれる)、植物性飲料(例えば、コーヒー及び茶)、乳製飲料、ジュース、その他の風味飲料、アイソトニック飲料であってもよい。
(水)
組成物は、組成物の0重量%〜約99.999重量%の水を含んでもよい。水は乾燥飲料組成物中に必要ではないが、含まれてもよい(本明細書で使用する時、「乾燥飲料組成物」とは、濃縮された又はすぐ飲める飲料組成物を形成するために水又はその他の液体による希釈に好適な、実質的に乾燥した(0%〜約4%、好ましくは0%〜約3%の水を含むことを意味する)組成物である)。
乾燥飲料組成物ではない飲料組成物は、典型的には少なくとも約4%の水、好ましくは少なくとも約20%の水、より好ましくは少なくとも約40%の水、なおより好ましくは少なくとも約50%の水、更により好ましくは少なくとも約75%の水、及び最も好ましくは少なくとも約80%の水を含む。なお更に、すぐ飲める飲料組成物は、典型的には少なくとも約50%の水を含む。これらの濃度で含まれる水は、すべての添加される水、及び組み合わせ構成成分、例えば、果汁の中に存在するいかなる水も含む。
(増粘剤)
一以上の増粘剤を、例えば、粘度の制御を提供するために本組成物に任意選択的に添加してもよい。好ましい増粘剤には、天然及び合成ゴム、及び天然及び化学修飾デンプンが挙げられる。好適なゴムには、イナゴマメゴム、グアーガム、ジェランガム、キサンタンガム、ガティゴム、改質ガティゴム、トラガカントガム、カラゲナン、及びカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロースから誘導される陰イオン性ポリメント、並びにこれらのゴムの混合物が挙げられる。好適なデンプンには、これらに限定されないが、糊化済デンプン(例えば、トウモロコシ、小麦、タピオカ)、糊化済高アミロース含有デンプン、糊化済加水分解デンプン(例えば、マルトデキストリン、コーンシロップ固形物)、化学修飾デンプン、例えば、糊化済置換デンプン(例えば、ナショナル・スターチ(National Starch)により製造される、N−クリ−マー(N-Creamer)、N−ライトLP(N-Lite LP)、及びテキストラ(TEXTRA)のようなコハク酸オクテニル修飾デンプン)、並びにこれらのデンプンの混合物が挙げられる。増粘剤が主にデンプンから製造され、及び約20%以下、最も好ましくは約10%以下の増粘剤がゴムから製造されることが、特に好ましい。
(風味剤)
本明細書の組成物は、任意選択的に、ただし好ましくは、一以上の風味剤を含んでもよい。好ましくは、こうした風味剤は飲料組成物中に含まれ、典型的には、乳タンパク質、果汁、果実風味、植物性風味、及びこれらの混合物から選択される。
本明細書で使用する時、用語「乳タンパク質」とは、すべての形態の乳(例えば、哺乳類又は植物供給源)を含む。乳には、これらに限定されないが、全乳、脱脂粉乳、練乳、脱脂乳、クリーム、及び乳固形分が挙げられる(これらのすべては脂肪を含むか又は脂肪を含まない)。好ましくは、乳タンパク質が利用される場合は、組成物は、組成物の約0.01重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約15重量%、更により好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、及び最も好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の乳タンパク質を含み、その際その量は乳固形分の形により表現される。
果汁が含まれる場合、本発明の飲料は、約0.1%〜約99%、好ましくは約1%〜約50%、より好ましくは約2%〜約15%、及び最も好ましくは約3%〜約6%の果汁を含むことができる。(本明細書の測定では、果汁の重量パーセントは、シングルストレングスの糖度2ブリックス度から16ブリックス度の果汁を基にしている。)果汁は、ピューレ、粉末、又はシングルストレングス又は濃縮果汁として飲料中に混和させることができる。特に好ましいのは、糖度約20ブリックス度から約80ブリックス度の固形分含有量(主に砂糖固形分として)を有する濃縮物として果汁を混和させることである。
果汁は、低濃度ジュース飲料への使用が知られている、いかなる柑橘果汁、柑橘以外の果汁、又はそれらの混合物でもあり得る。ジュースは、例えば、リンゴ、クランベリー、洋ナシ、桃、プラム、アンズ、ネクタリン、ぶどう、さくらんぼ、アカスグリ、ラズベリー、スグリ、ニワトコ、ブラックベリー、ブルーベリー、イチゴ、レモン、ライム、マンダリン、オレンジ、グレープフルーツ、クプアク(cupuacu)、ジャガイモ、トマト、レタス、セロリ、ほうれん草、キャベツ、クレソン、タンポポ、ダイオウ、ニンジン、ビート、キュウリ、パイナップル、ココナッツ、ザクロ、キウイ、マンゴ、パパイヤ、バナナ、スイカ、パッションフルーツ、タンジェリン、及びカンタロープメロンから得ることができる。リンゴ、洋ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、イチゴ、タンジェリン、ぶどう、キウイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グアヴァ、ラズベリー、及びさくらんぼから得られるジュースが好ましい。柑橘果汁、好ましくは、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム及びマンダリンのジュース、並びにマンゴ、リンゴ、パッションフルーツ及びグアヴァから得られるジュース、並びにこれらのジュースの混合物が最も好ましい。
果実風味もまた利用してもよい。果実風味は、精油及び抽出物のような天然供給源から得てもよいし、又は合成的に調製することもできる。果実風味は、加工、特に濃縮することによって果実から得てもよい。果汁が濃縮又は蒸発する場合、除去された水又は凝縮物は、果実の風味を含む揮発性物質を含有する。しばしばこのような風味は、果汁濃縮物にその風味を高めるために加えられる。凝縮物もまた、「ニアウォーター」(かすかに風味付けされた水)の風味付けに用いられてもよい。
豆、木の実、樹皮、根、及び/又は植物の葉から得られるものを含む植物性風味もまた利用されてもよい。植物性風味は、精油及び抽出物のような天然供給源から得ることもできるし、又は合成的に調製することもできる。極めて好ましい植物性風味には、茶及びコーヒー、特にコーヒーが挙げられる。その他の好適な植物性風味には、ジャマイカ、コーラノキ、マリゴールド、キク、カミツレ、ショウガ、カノコソウ、ヨヒンベ、ホップ、イエルバサンタ(eriodictyon)、薬用ニンジン、コケモモ、米、赤ワイン、マンゴ、ボタン、西洋ヤマハッカ、没食子、オークチップ、ラベンダー、クルミ、ゲンチアナ(gentiam)、羅漢果(luo han guo)、シナモン、アンゼリカ、アロエ、キンミズヒキ、セイヨウノコギリソウ、及びこれらの混合物が挙げられる。
茶固形分が含まれる場合、本発明の飲料は、飲料製品の約0.01重量%〜約1.2重量%、好ましくは約0.05重量%〜約0.8重量%の茶固形分を含むことができる。本明細書で使用する時、「茶固形分」という用語は、中国種(C.sinensis)及びアッサム種(C.assaimica)を含むツバキ属から得られるそれらの材料を含む茶材料から抽出される固形物を意味する。例えば、新しく収穫された茶葉、収穫後直ちに乾燥された新鮮な緑茶の葉、存在する酵素を不活性化するため乾燥前に熱処理された新鮮な緑茶の葉、非発酵茶、インスタント緑茶、一部発酵茶葉である。緑茶固形分は茶葉、茶の木の茎、及び関係するその他の植物物質であって、紅茶を生成するための著しい発酵を経験していないものである。フィランツス属(genus Phyllanthus)の植物、カテキュー・ガンビール及びカギカズラ科の茶木もまた使用することができる。非発酵茶と一部発酵茶との混合物もまた、使用することができる。
当該技術分野において一般的に既知であるように、コーヒーは挽いて焙煎したコーヒー及びインスタントコーヒーを含む様々な形態から得られてもよい。使用されるコーヒー豆は、入手可能な様々なコーヒー豆のいかなるものであってもよい。非限定的例として、ブラジル、天然アラビカ、水洗式アラビカ、及びロブスタ種が用いられてもよい。
本発明の飲料に用いる茶固形分は、既知の及び従来の茶固形分抽出方法によって得ることができる。緑茶固形分の特に好ましい供給源は、1996年2月26日に出願された、エカナヤケ(Ekanayake)らの米国出願番号第08/606,907号に記載された方法により得ることができる。そうして得られた茶固形分は、典型的にはカフェイン、テオブロミン、タンパク質、アミノ酸、ミネラル、及び炭水化物を含む。茶固形分を含有する好適な飲料は、1990年8月7日にツァイ(Tsai)らに発行された米国特許第4,946,701号により配合されることができる。また本発明に用いる緑茶固形分の好適な供給源について、1995年6月26日にエカナヤケ(Ekanayake)らに発行された米国特許第5,427,806号も参照のこと。
(甘味料)
本発明の飲料組成物は、炭水化物甘味料並びに天然及び/又は人工のノンカロリー/低カロリー甘味料を含む、一以上の甘味料の有効量を含有することができ、及び典型的には含有する。本発明の組成物に用いられる甘味料の量は、典型的には用いられる特定の甘味料及び所望の甘味強度に依存する。ノンカロリー/低カロリー甘味料については、この量は、特定の甘味料の甘味強度に依存して変化する。
本発明の組成物は、いかなる炭水化物甘味料、好ましくは単糖類、及び/又は二糖類によって甘味付けすることができる。甘味付けされた組成物、特に飲料は、典型的には、約0.1%〜約40%、より好ましくは約0.1%〜約20%、及び最も好ましくは約6〜約14%の甘味料を含む。これらの甘味料は、組成物中に固形又は液体の形態で混和されることができるが、典型的には及び好ましくはシロップ剤、最も好ましくは高フルクトースコーンシロップ剤のような濃縮シロップ剤として混和される。本発明の飲料を調製するために、これらの糖甘味料は、ある程度までは、例えば、果汁構成成分及び/又は風味のような、飲料のその他の構成成分により提供されることができる。
本発明の組成物に用いる好ましい糖甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、及びこれらの混合物である。フルクトースは、液体フルクトース、高フルクトースコーンシロップ剤、乾燥フルクトース、又はフルクトースシロップ剤として得ることができ、又は提供することができるが、好ましくは高フルクトースコーンシロップ剤として提供される。高フルクトースコーンシロップ剤(HFCS)は、HFCS−42、HFCS−55、HFCS−90として市販されており、それぞれその中にフルクトースとしての糖固形分を42重量%、55重量%及び90重量%含む。その他の天然起源の甘味料又はそれらの精製された抽出物、例えば、グリチルリチン、タンパク質甘味料タウマチン、例えば、1995年7月18日にフィッシャー(Fischer)らに発行された米国特許第5,433,965号に開示された羅漢果(Luo Han Guo)の果汁などもまた本発明の組成物に用いることができる。
好適なノンカロリー/低カロリーの甘味料には、サッカリン、シクラメート、L−アスパラチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル甘味料(例えば、アスパルテーム);L−アスパラチル−D−アラニンアミド(ブレナン(Brennan)らの米国特許第4,411,925号に開示されている);L−アスパラチル−D−セリンアミド(ブレナン(Brennan)らの米国特許第4,399,163号に開示されている);L−アスパラチル−L−1−ヒドロキシメチルアルカンアミド甘味料(ブランド(Brand)の米国特許第4,338,346号に開示されている);L−アスパラチル−1−ヒドロキシエチルアルカンアミド(hydroxyethyalkaneamide)甘味料(リッツィ(Rizzi)の米国特許第4,423,029号に開示されている);L−アスパラチル−D−フェニルグリシンエステル及びアミド甘味料(1986年1月15日に発行されたヤヌシ(Janusz)のEP−A−168,112に開示されている);N−[N−3,3−ジメチルブチル)−L−α−アスパラチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル甘味料(1999年6月24日に発行され、ニュートラスィート社(The Nutrasweet Co.)に譲渡されたゲルラト(Gerlat)らのPCT国際公開特許WO99/30576に開示されている);オールテーム(alltame)、タウマチン;ジヒドロカルコン;シクラメート;ステビオシド;グリチルリチン、合成アルコキシ芳香族、例えば、ズルチン及びP−4000;スクラロース;スオサン(suosan);ミラクリン;モネリン;ソルビトール、キシリトール;スルファミン酸シクロヘキシル;置換イミダゾリン;合成スルファミン酸、例えば、アセスルファム、アセスルファム−K、及びn−置換スルファミン酸;オキシム、例えば、ペリラルチン(perilartine);レバウジオシド−A;ペプチド、例えば、マロン酸アスパラチル及びスカニリック酸(succanilic acid);ジペプチド;アミノ酸系甘味料、例えば、gem−ジアミノアルカン、m−アミノ安息香酸、L−アミノジカルボン酸アルカン、及び特定のα−アミノジカルボン酸及びgem−ジアミンのアミド;並びに3−ヒドロキシ−4−アルキルオキシフェニル脂肪族カルボキシレート又は複素環式芳香族カルボキシレートなど;並びにこれらの混合物が挙げられる。特に好ましい低カロリー甘味料は、アスパルテームである。
(着色剤)
本発明の組成物中には少量の着色剤が利用されてもよい。天然及び人工の色が用いられてもよい。
FD&C染料(例:黄色5号、青色2号、赤色40号)、及び/又はFD&Cレーキが好ましくは用いられる。レーキ又は染料をその他の粉末成分に添加することによって、全粒子、特に着色鉄化合物は、完全に及び均一に着色され、均一に着色された組成物が達成される。本発明に用いられてもよい好ましいレーキは、赤色40号、黄色6号、青色1号などのようなFDAが認可したレーキである。更に、FD&C染料又はFD&Cレーキ染料とその他の従来の着色剤とを組み合わせた混合物を使用してもよい。
その他の着色剤、例えば、天然の剤を使用してもよい。こうしたその他の着色剤の非限定的例には、果実及び野菜の果汁、リボフラビン、カロチノイド(例えば、β−カロチン)、ターメリック、及びリコピンが挙げられる。
用いられる着色料の正確な量は、用いられる着色剤及び最終製品における所望の強度に依存して変化する。一般的に着色剤は、利用する場合、組成物の約0.0001重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.004重量%〜約0.1重量%の濃度で存在するべきである。
(栄養素)
本明細書の組成物は、任意選択的に、一以上のビタミン及び/又はミネラルを含む一以上の栄養素により補強されてもよい。推奨日常食事配当量−食物及び栄養局、国立科学学会−国立調査審議会において、ビタミン及びミネラルについての米国推奨日常摂取量(The U.S.Recommended Daily Intake)(USRDI)が定義され及び記載されている。本明細書で特に指示がない限り、所与のビタミンが組成物に存在する場合、組成物は、少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約20%〜約150%、及び最も好ましくは約25%〜約120%のこうしたビタミンのUSRDIを含む。
ビタミンの非限定的例には、ビタミンA、一以上のビタミンB複合体(これはチアミン(一般的に「ビタミンB1」とも呼ばれる)、リボフラビン(一般的に「ビタミンB2」とも呼ばれる)、ナイアシン(一般的に「ビタミンB3」とも呼ばれる)、パントテン酸(一般的に「ビタミンB5」とも呼ばれる)、ピリドキシン(一般的に「ビタミンB6」とも呼ばれる)、ビオチン、葉酸(一般的に葉酸塩とも呼ばれる)、及びコバラミン(一般的に「ビタミンB12」とも呼ばれる)の一以上を含む)、ビタミンC、ビタミンD、及びビタミンEが挙げられる。好ましくは、ビタミンが利用される場合、ビタミン又はミネラルは、ビタミンA、ナイアシン、チアミン、葉酸、ピロキシジン(pyroxidine)、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンE、及びビタミンDから選択される。好ましくは、少なくとも一つのビタミンは、ビタミンA、チアミン、ピロキシジン(pyroxidine)、パントテン酸、ビタミンC、及びビタミンEから選択される。
本明細書で使用する時、「ビタミンA」とは、レチノイド(レチノール及び4つのイソプレノイド単位を有するその化学的誘導体を含む化合物の種類)及びカロチノイドを含む、一以上の栄養学的に活性のある不飽和炭化水素を含む。
一般のレチノイドには、レチノール、レチナール、レチノイン酸、パルミチン酸レチニル、及び酢酸レチニルが挙げられる。
本明細書の好ましい実施形態では、ビタミンAはカロチノイドである。一般的なカロチノイドには、β−カロチン、α−カロチン、β−アポ−8’−カロテナール、クリプトキサンチン、カンタキサンチン、アスタセン、及びリコペンが挙げられる。中でも、β−カロチンが本明細書に用いるのに最も好ましい。
ビタミンAは、例えば、油、ビードレット、又はカプセル封入のいずれの形態であってもよい。例えば、1999年12月28日にコックス(Cox)らに発行され、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Co.)に譲渡された米国特許第6,007,856号を参照のこと。ビタミンAは多くの場合、油中分散物、即ち油中に懸濁される小さな粒子として利用される。
本明細書の組成物にビタミンAが存在する場合、組成物は典型的には、組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たり、少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%のこうしたビタミンのUSRDIを含む。本明細書の組成物にビタミンAが存在する場合、組成物の一回量当たり、ビタミンAのUSRDIの約25%を含むことが特に好ましい。あるいは、組成物は好ましくは、組成物の0重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.0002重量%〜約0.5重量%、また好ましくは約0.0003重量%〜約0.25重量%、更により好ましくは約0.0005重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.08重量%のビタミンAを含む。ビタミンAの添加量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンAの送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
前述のように、本明細書で用いられるビタミンは、ビタミンB複合体であってもよい。本明細書で使用する時、ビタミンB複合体は、チアミン(一般的に「ビタミンB1」とも呼ばれる)、リボフラビン(一般的に「ビタミンB2」とも呼ばれる)、ナイアシン(一般的に「ビタミンB3」とも呼ばれる)、パントテン酸(一般的に「ビタミンB5」とも呼ばれる)、ピリドキシン(一般的に「ビタミンB6」とも呼ばれる)、ビオチン、葉酸(一般的に葉酸塩とも呼ばれる)、及びコバラミン(一般的に「ビタミンB12」とも呼ばれる)の一以上を含む。中でも、ビタミンB1及び/又はB6を含むのが特に好ましい。
本明細書の組成物にビタミンB複合体が存在する場合、組成物は典型的には、組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たり、少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%の、組成物中に存在する各ビタミンB複合体のUSRDIを含む。本明細書の組成物にビタミンB複合体が存在する場合、組成物の一回量当たり、組成物中に存在する各ビタミンB複合体のUSRDIの約10%〜約50%を含むことが特に好ましい。あるいは、本組成物中にビタミンB複合体が含まれる場合、組成物は典型的には、組成物の0重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.0002重量%〜約1重量%、また好ましくは約0.0005重量%〜約0.2重量%、更により好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%の、組成物中に存在する各ビタミンB複合体を含む。ビタミンB複合体の添加量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンB複合体の送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
本明細書で使用する時、「ビタミンC」は、一以上のL−アスコルビン酸、並びにその塩及びエステルを含むそれらの生物学的同等性の形態を含む。例えば、L−アスコルビン酸のナトリウム塩は本明細書ではビタミンCと考えられる。更に、酢酸アスコルビルを含む多数の広く知られたビタミンCのエステルがある。ビタミンCの脂肪酸エステルは脂溶性であり、抗酸化効果を提供することができる。
利用されるビタミンCは、いかなる形態、例えば、遊離の形態又はカプセル封入の形態であってもよい。
本明細書の組成物にビタミンCが存在する場合、組成物は典型的には、組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たり、少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%のこうしたビタミンのUSRDIを含む。本明細書の組成物にビタミンCが存在する場合、組成物の一回量当たり、ビタミンCのUSRDIの約100%を含むことが特に好ましい。あるいは、本組成物中にビタミンCが含まれる場合、組成物は典型的には、組成物の0重量%〜約2重量%、より好ましくは、約0.0002重量%〜約1重量%、また好ましくは約0.0003重量%〜約0.5重量%、更により好ましくは約0.0005重量%〜約0.2重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%のビタミンCを含む。ビタミンCの添加量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンCの送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
本明細書で使用する時、「ビタミンE」は、一以上のトコール又はα−トコフェロール(本明細書で使用する時、トコールとみなす)に類似したビタミン活性を示すトコトリエノール、並びにその塩及びエステルを含むそれらの生物学的同等性の形態を含む。ビタミンEは典型的には、例えば、ヒマワリ油、ピーナッツ油、大豆油、綿実油、コーン油、オリーブ油、及びパーム油を含む油の中に見出される。
ビタミンEの非限定的例には、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、及びδ−トコフェロール、並びにそのエステル(例えば、α−トコフェロールアセテート)が挙げられる。α−トコフェロール及び特にα−トコフェロールアセテートは、本明細書でビタミンEとして用いるのに極めて好ましい。
利用されるビタミンEは、いかなる形態、例えば、遊離の形態又はカプセル封入の形態であってもよい。
本明細書の組成物にビタミンEが存在する場合、組成物は典型的には、組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たり、少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%のこうしたビタミンのUSRDIを含む。本明細書の組成物にビタミンEが存在する場合、組成物の一回量当たり、ビタミンEのUSRDIの約25%を含むことが特に好ましい。あるいは、本組成物中にビタミンEが含まれる場合、組成物は典型的には、組成物の0重量%〜約2重量%、より好ましくは、約0.0002重量%〜約1重量%、また好ましくは約0.0003重量%〜約0.2重量%、更により好ましくは約0.0005重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%のビタミンEを含む。ビタミンEの添加量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンEの送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
ミネラルは当該技術分野において周知である。こうしたミネラルの非限定的例には、亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、セレン、ヨウ素、及びフッ化物が挙げられる。好ましくは、ミネラルが利用される場合、ミネラルは、亜鉛、マグネシウム、鉄、ヨウ素、及びカルシウムから選択される。最も好ましくは、ミネラルは、亜鉛、鉄、マグネシウム、及びカルシウムから選択される。鉄及びカルシウムが、本明細書に用いるのに特に好ましい。ミネラルは、例えば、塩、キレート、錯体、カプセル封入、又はコロイドの形態であってもよい。
本明細書で使用する時、「亜鉛」は、塩、錯体、又は元素亜鉛を含むその他の形態の亜鉛を含む亜鉛を含有するいかなる化合物をも含む。亜鉛の許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。本発明に用いることができる亜鉛は、例えば、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛(zinc gluconate)、アスコルビン酸亜鉛(zinc ascorbate)、クエン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛(zinc picolinate)、アミノ酸キレート化亜鉛、及び酸化亜鉛のような、一般的に用いられるいかなる形態でもあり得る。グルコン酸亜鉛及びアミノ酸キレート化亜鉛が、特に好ましい。更に、アミノ酸キレート化亜鉛は、この亜鉛の形態が亜鉛、組成物内に存在するその他のミネラルの最適な生物学的利用能を提供するため、並びに組成物中に利用されるアラビノガラクタンの生物学的利用能を最適化するため、最も極めて好ましいことが見出された。
亜鉛のアミノ酸キレートは当該技術分野において周知であり、例えば、1996年5月14日にペデルセン(Pedersen)らに発行され、アルビオン・インターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第5,516,925号;1994年3月8日にアシュミード(Ashmead)に発行され、アルビオン・インターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第5,292,729号;及び1989年5月16日にアシュミード(Ashmead)に発行され、アルビオン・インターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第4,830,716号に記載されている。
更に、カプセル封入された亜鉛もまた本明細書に用いるのに好ましい。例えば、亜鉛は二重層形成乳化剤によりカプセル封入されてもよい。1999年3月30日にミハンショ(Mehansho)らに発行された米国特許第5,888,563号を参照のこと。
本発明の亜鉛強化組成物は、典型的には、組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たり、少なくとも約1ミリグラムの亜鉛、より好ましくは少なくとも約5ミリグラムの亜鉛、及び最も好ましくは少なくとも約10ミリグラムの亜鉛を含有する。典型的には一回量当たり約10ミリグラム〜約25ミリグラムの亜鉛が推奨される。あるいは、本組成物は好ましくは、組成物の0重量%〜約0.1重量%の亜鉛、より好ましくは約0.001重量%〜約0.08重量%の亜鉛、更により好ましくは約0.002重量%〜約0.05重量%の亜鉛、及び最も好ましくは約0.002重量%〜約0.03重量%の亜鉛を含む。本明細書で使用する時、いかなる所与の組成物における亜鉛の質量パーセント又は重量パーセントの列挙も、亜鉛含有構成成分の一部である元素亜鉛の質量パーセント又は重量パーセントではなく、亜鉛含有構成成分(例えば、アミノ酸キレート化亜鉛構成成分)の質量パーセント又は重量パーセントを指す。もちろん亜鉛として元素亜鉛が利用される場合は、いかなる所与の組成物における亜鉛の質量パーセント又は重量パーセントも、元素亜鉛のそれを指す。
本明細書で使用する時、「鉄」は、塩、錯体、又は元素鉄を含むその他の形態の鉄を含む鉄を含有するいかなる化合物をも含む。鉄の許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。
本発明に用いることができる第一鉄供給源の非限定的例には、硫酸第一鉄、フマル酸第一鉄、コハク酸第一鉄、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、酒石酸第一鉄、クエン酸第一鉄、アミノ酸キレート第一鉄、及びピロリン酸(pyrophsophate)第一鉄、並びにこれらの第一鉄塩の混合物が挙げられる。第一鉄は典型的には、より生物学的に利用可能であるが、特定の第二鉄塩もまた、生物学的に極めて利用可能な鉄供給源を提供することができる。本発明に用いることができる第二鉄供給源の非限定的例は、糖酸第二鉄、クエン酸アンモニウム第二鉄、クエン酸第二鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、及びピロリン酸第二鉄、並びにこれらの第二鉄塩の混合物である。特に好ましい第二鉄供給源は、ピロリン酸第二鉄であり、例えば、米国ミネソタ州エディナ及び日本の三重県四日市のタイヨー・インターナショナル社(Taiyo International,Inc)より市販されている微小カプセル封入されたサンアクティブ鉄(SUNACTIVE Iron)である。サンアクティブ鉄(SUNACTIVE Iron)は、その水分散性、粒径、適合性、及び生物学的利用能により、本明細書に用いるのに特に好ましい。
生物学的に極めて利用可能なアミノ酸キレート化鉄として本発明に用いるのに特に好適であるアミノ酸キレート第一鉄は、少なくとも2:1の配位子対金属の比を有するものである。例えば、配位子対金属のモル比2を有する好適なアミノ酸キレート第一鉄は、以下の式のものである:
Fe(L)2
式中、Lはαアミノ酸、ジペプチド、トリペプチド又はクアドラペプチド(quadrapeptide)の反応配位子である。このようにLは、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、オルニチン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンから選択される天然に存在するα−アミノ酸;又はこれらのアミノ酸の組み合わせによって形成されるジペプチド、トリペプチド、若しくはクアドラペプチド(quadrapeptide)であるいかなる反応配位子でもあり得る。例えば、1996年5月14日にペデルセン(Pedersen)らに発行され、アルビオン・インターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第5,516,925号;1994年3月8日にアシュミード(Ashmead)に発行され、アルビオン・インターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第5,292,729号;及び1989年5月16日にアシュミード(Ashmead)に発行され、アルビオン・インターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第4,830,716号を参照のこと。特に好ましいアミノ酸キレート第一鉄は、反応配位子がグリシン、リシン、及びロイシンであるものである。最も好ましいのは、グリシンのような反応配位子を有する商品名フェロチェル(FERROCHEL)で販売されているアミノ酸キレート第一鉄である。フェロチェルは、ユタ州ソルトレイクシティのアルビオン・ラボラトリーズ(Albion Laboratories)から市販されている。
これらの生物学的に極めて利用可能な第一鉄及び第二鉄の塩に加えて、生物学的に利用可能な鉄のその他の供給源が、本発明の組成物中に含まれることができる。本明細書の組成物を強化するのに特に好適なその他の鉄供給源は、特定の鉄−糖−カルボキシレート錯体である。これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体において、このカルボキシレートは、第一鉄(好ましい)、又は第二鉄の対イオンを提供する。これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体の全合成は、水性媒体中のカルシウム−糖部分の形成を伴う(例えば、糖と水酸化カルシウムとの反応、鉄−糖部分を提供するための水性媒体中での(硫酸アンモニウム第一鉄のような)鉄供給源とカルシウム−糖部分との反応、及び所望の鉄−糖−カルボキシレート錯体を提供するために反応系をカルボン酸(「カルボキシレート対イオン」)で中和することによる)。カルシウム−糖部分を調製するのに用いることができる糖は、グルコース、スクロース及びフルクトース、マンノース、ガラクトース、ラクトース、マルトースなどの摂取可能ないかなる糖質材料、及びこれらの混合物を含み、スクロース及びフルクトースがより好ましい。「カルボキシレート対イオン」を提供するカルボン酸は、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、コハク酸、及びプロピオン酸、並びにこれら酸の混合物などの摂取可能ないかなるカルボン酸でもあり得る。
更に、カプセル封入された鉄もまた本明細書に用いるのに好ましい。例えば、水素添加大豆油マトリックスにカプセル封入された硫酸第一鉄、例えば、ニューヨーク州スレートヒルのバルケム社(Balchem Corp.)から市販されているキャップ−シュア(CAP−SHURE)を用いてもよい。トリステアリン、水素添加コーン油、綿実油、ヒマワリ油、タロー、及びラードのようなその他の固形脂肪を用いて鉄をカプセル封入することができる。特に好ましいカプセル封入された鉄供給源は、米国ミネソタ州エディナのタイヨー・インターナショナル社(Taiyo International,Inc.)から市販されている微小カプセル封入されたサンアクティブ鉄(SUNACTIVE Iron)である。サンアクティブ鉄(SUNACTIVE Iron)は、その水分散性及び生物学的利用能により、本明細書に用いるのに特に好ましい。更に、鉄(特にフマル酸第一鉄、及びコハク酸第一鉄)は、二重層形成乳化剤によりカプセル封入されてもよい。1999年3月30日にミハンショ(Mehansho)らに発行された米国特許第5,888,563号を参照のこと。
本発明の鉄強化組成物は、好ましくは、組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たり、少なくとも約1ミリグラムの鉄、より好ましくは少なくとも約5ミリグラムの鉄、及び最も好ましくは少なくとも約10ミリグラムの鉄を含有する。典型的には一回量当たり約10ミリグラム〜約25ミリグラムの鉄が推奨される。あるいは、本組成物は、組成物の0重量%〜約0.1重量%の鉄、より好ましくは約0.0001重量%〜約0.08重量%の鉄、更により好ましくは約0.0002重量%〜約0.05重量%の鉄、及び最も好ましくは約0.0002重量%〜約0.03重量%の鉄を含む。本明細書で使用する時、いかなる所与の組成物における「鉄」の質量パーセント又は重量パーセントの列挙も、鉄含有構成成分の一部である元素鉄の質量パーセント又は重量パーセントではなく、鉄含有構成成分(例えば、アミノ酸キレート化鉄構成成分)の質量パーセント又は重量パーセントを指す。もちろん「鉄」として元素鉄が利用される場合は、いかなる所与の組成物における鉄の質量パーセント又は重量パーセントも、元素鉄のそれを指す。
本明細書で使用する時、「マグネシウム」は、塩、錯体、又は元素マグネシウムを含むその他の形態のマグネシウムを含むマグネシウムを含有するいかなる化合物をも含む。マグネシウムの許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。
塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルセプト酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マグネシウムピコレート(magnesium picolate)、及び硫酸マグネシウムが、本明細書に用いるマグネシウムの非限定的な代表的形態である。更に、アミノ酸キレート化及びクレアチンキレート化マグネシウムが極めて好ましい。マグネシウムのアミノ酸及びクレアチンキレートは当該技術分野において周知であり、例えば、1996年5月14日にペデルセン(Pedersen)らに発行された米国特許第5,516,925号;1994年3月8日にアシュミード(Ashmead)に発行された米国特許第5,292,729号;及び1989年5月16日にアシュミード(Ashmead)に発行された米国特許第4,830,716号に記載されている。これらのキレートは、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、オルニチン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリン、又はこれらのアミノ酸の組み合わせで形成されるジペプチド、トリペプチド又はクアドラペプチド(quadrapeptide)から選択される一以上の天然アミノ酸を含有する。
典型的には、本明細書にマグネシウムが利用される場合は、少なくとも約1ミリグラムのマグネシウムが組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たりに含まれる。より好ましくは、用いられる場合少なくとも約50ミリグラムのマグネシウムが、組成物の一回量当たりに含まれる。最も好ましくは、用いられる場合少なくとも約100ミリグラムのマグネシウムが、組成物の一回量当たりに含まれる。組成物の一回量当たり約400ミリグラムのマグネシウムが、成人のヒトについて推奨される。あるいは、本組成物は、組成物の0重量%〜約1重量%のマグネシウム、より好ましくは約0.001重量%〜約0.8重量%のマグネシウム、更により好ましくは約0.002重量%〜約0.6重量%のマグネシウム、及び最も好ましくは約0.002重量%〜約0.5重量%のマグネシウムを含む。本明細書で使用する時、いかなる所与の組成物における「マグネシウム」の質量パーセント又は重量パーセントの列挙も、マグネシウム含有構成成分の一部である元素マグネシウムの質量パーセント又は重量パーセントではなく、マグネシウム含有構成成分(例えば、アミノ酸キレート化マグネシウム構成成分)の質量パーセント又は重量パーセントを指す。もちろん「マグネシウム」として元素マグネシウムが利用される場合は、いかなる所与の組成物におけるマグネシウムの質量パーセント又は重量パーセントも、元素マグネシウムのそれを指す。
本明細書で使用する時、「カルシウム」は、塩、錯体、又は元素カルシウムを含むその他の形態のカルシウムを含むカルシウムを含有するいかなる化合物をも含む。カルシウムの許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。
カルシウムの好ましい供給源には、例えば、アミノ酸キレート化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、カルシウムティトレート(calcium titrate)、グルコン酸カルシウム、カルシウムリアレート(calcium realate)、カルシウムタントレート(calcium tantrate)、及び乳酸カルシウムが挙げられ、特にクエン酸−リンゴ酸カルシウムが挙げられる。クエン酸−リンゴ酸カルシウムの形態は、例えば、1997年9月23日にミハンショ(Mehansho)らに発行された米国特許第5,670,344号;1997年3月18日にディール(Diehl)らに発行された米国特許第5,612,026号;1996年11月5日にアンドン(Andon)らに発行された米国特許第5,571,441号;1995年12月12日にメイヤー(Meyer)らに発行された米国特許第5,474,793号;1995年11月21日にアンドン(Andon)らに発行された米国特許第5,468,506号;1995年8月29日にバークス(Burkes)らに発行された米国特許第5,445,837号;1995年6月13日にデイク(Dake)らに発行された米国特許第5,424,082号;1995年6月6日にバークス(Burkes)らに発行された米国特許第5,422,128号;1995年3月28日にバークス(Burkes)らに発行された米国特許第5,401,524号;1995年2月14日にスニガ(Zuniga)らに発行された米国特許第5,389,387号;1994年5月24日にジェーコブス(Jacobs)に発行された米国特許第5,314,919号;1993年8月3日にサルトマン(Saltman)らに発行された米国特許第5,232,709号;1993年7月6日にカムデン(Camden)らに発行された米国特許第5,225,221号;1993年6月1日にフォックス(Fox)らに発行された米国特許第5,215,769号;1993年2月16日にフォックス(Fox)らに発行された米国特許第5,186,965号;1992年9月29日にサルトマン(Saltman)らに発行された米国特許第5,151,274号;1992年7月7日にコハノフスキ(Kochanowski)に発行された米国特許第5,128,374号;1992年6月2日にミハンショ(Mehansho)らに発行された米国特許第5,118,513号;1992年4月28日にアンドン(Andon)らに発行された米国特許第5,108,761号;1991年2月19日にミハンショ(Mehansho)らに発行された米国特許第4,994,283号;1988年11月22日にネイケル(Nakel)らに発行された米国特許第4,786,510号;及び1988年4月12日にネイケル(Nakel)らに発行された米国特許第4,737,375号に記載されている。
典型的には、本明細書にカルシウムが利用される場合は、少なくとも約100ミリグラムのカルシウムが組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たりに含まれる。より好ましくは、用いられる場合少なくとも約200ミリグラムのカルシウムが、組成物の一回量当たりに含まれる。最も好ましくは、用いられる場合少なくとも約400ミリグラムのカルシウムが、組成物の一回量当たりに含まれる。組成物の一回量当たり約1,000ミリグラムのカルシウムが、成人のヒトについて推奨される。本発明の好ましい組成物は、組成物の0重量%〜約5重量%のカルシウム、より好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%のカルシウム、なおより好ましくは約0.03重量%〜約0.2重量%のカルシウム、更により好ましくは約0.05重量%〜約0.15重量%のカルシウム、及び最も好ましくは約0.1重量%〜約0.15重量%のカルシウムを含む。本明細書で使用する時、いかなる所与の組成物における「カルシウム」の質量パーセント又は重量パーセントの列挙も、カルシウム含有構成成分の一部である元素カルシウムの質量パーセント又は重量パーセントではなく、カルシウム含有構成成分(例えば、アミノ酸キレート化カルシウム構成成分)の質量パーセント又は重量パーセントを指す。もちろん「カルシウム」として元素カルシウムが利用される場合は、いかなる所与の組成物におけるカルシウムの質量パーセント又は重量パーセントも、元素カルシウムのそれを指す。
本明細書で使用する時、「ヨウ素」は、塩、錯体、又は元素ヨウ素を含むその他の形態のヨウ素を含むヨウ素を含有するいかなる化合物をも含む。ヨウ素の許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。ヨウ素形態の非限定的例には、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ素酸カリウム、及びヨウ素酸ナトリウムが挙げられる。
典型的には、本明細書にヨウ素が利用される場合は、少なくとも約10マイクログラムのヨウ素が組成物の一回量(典型的には全組成物の約240ミリリットル)当たりに含まれる。より好ましくは、用いられる場合少なくとも約15マイクログラムのヨウ素が、組成物の一回量当たりに含まれる。最も好ましくは、用いられる場合少なくとも約20マイクログラムのヨウ素が、組成物の一回量当たりに含まれる。組成物の一回量当たり約10〜約70マイクログラムのヨウ素が、成人のヒトについて推奨される。本発明の好ましい組成物は、組成物の0重量%〜約0.1重量%のヨウ素、より好ましくは約0.00001重量%〜約0.05重量%のヨウ素、なおより好ましくは約0.00001重量%〜約0.01重量%のヨウ素、更により好ましくは約0.00001重量%〜約0.005重量%のヨウ素、及び最も好ましくは約0.00001重量%〜約0.001重量%のヨウ素を含む。本明細書で使用する時、いかなる所与の組成物における「ヨウ素」の質量パーセント又は重量パーセントの列挙も、ヨウ素含有構成成分の一部である元素ヨウ素の質量パーセント又は重量パーセントではなく、ヨウ素含有構成成分(例えば、ヨウ化カリウム)の質量パーセント又は重量パーセントを指す。もちろん「ヨウ素」として元素ヨウ素が利用される場合は、いかなる所与の組成物におけるヨウ素の質量パーセント又は重量パーセントも、元素ヨウ素のそれを指す。
(繊維)
組成物は、更に一以上の食物繊維を含むように製造されることができる。「食物繊維」とは、植物細胞壁及び海藻に見い出される炭水化物、並びに微生物発酵により生じるもののような、哺乳類の酵素による消化に抵抗性のある複合炭水化物を意味する。このような複合炭水化物の例は、糠、セルロース、ヘミセルロース、ペクチン、ゴム及び漿剤、海藻抽出物、及び生合成ゴムである。セルロース繊維の供給源には、野菜、果実、種子、穀物、及び人工繊維(例えば、細菌による合成による)が挙げられる。精製された植物セルロース、又はセルロース粉末のような市販の繊維もまた用いられることができる。天然に生じる繊維には、柑橘類の全皮、柑橘類のアルベド、テンサイ、柑橘類の果肉及び小嚢固形物、リンゴ、アンズ、及びスイカの外皮からの繊維が挙げられる。
本明細書に用いるのに特に好ましい繊維は、グルコースポリマーであり、好ましくは分岐鎖を有するものであり、及びこれはデンプン及びマルトデキストリンと比べて典型的には消化性が劣る。これらの繊維の中で好ましいものは、日本の兵庫県伊丹市マツタニ化学工業(Matsutani Chemical Industry Co.)から市販され、商品名ファイバーゾル2(Fibersol2)で販売されているものである。
フルクトオリゴ糖もまた、本明細書の好ましい繊維である。好ましいフルクトオリゴ糖は、スクロース分子と結合したフルクトース分子鎖から構成されるフルクトオリゴ糖の混合物である。最も好ましくは、フルクトオリゴ糖は、ナイストース(nystose)とケストース(kestose)とフルクトシル−ナイストース(fructosyl−nystose)との比が、組成物の重量を基準に、約40:50:10である。好ましいフルクトオリゴ糖は、例えば、フランス、ヌイリー−シュール−セーヌ(Neuilly-sur-Seine)のベギン−メイジ・インダストリーズ(Beghin−Meiji Industries)より市販されているようなスクロースのフラクトシル転移酵素の酵素作用により得ることができる。
本明細書に用いるのに好ましいその他の繊維には、アラビノガラクタンが挙げられる。アラビノガラクタンの好ましい市販の供給源の非限定的例には、ラレックスUF(LAREX UF)、ララケアA200(LARACARE A200)、イミューンエンハンサー(IMMUNENHANCER(CAS番号9036−66−2))、クリアトラック(CLEARTRAC)、ファイバーエイド(FIBERAID)、及びAC−9が挙げられ、すべて(例えば)、米国ミネソタ州セントポールのラレックス社(Larex,Inc.)より市販されている。
このような食物繊維は、未加工形態であっても、精製した形態であってもよい。用いられる食物繊維は、単一型(例えば、セルロース)、複合食物繊維(例えば、セルロース及びペクチンを含有する柑橘類のアルベド繊維)、又は繊維の何らかの組み合わせ(例えば、セルロースとゴム)であってもよい。繊維は当該技術分野において既知の方法により加工されることができる。
可溶性繊維が利用される場合、本発明の本組成物における可溶性食物繊維の所望の総濃度は、約0.01%〜約15%、好ましくは約0.1%〜約5%、より好ましくは約0.1%〜約3%、及び最も好ましくは約0.2%〜約2%である。可溶性食物繊維の総量には、添加されたいかなる可溶性食物繊維も、並びに本発明のその他の構成成分中に自然に存在するいかなる可溶性食物繊維も含まれる。
(炭酸化構成成分)
二酸化炭素は、炭酸化を得るために、飲料シロップ剤と混ぜ合わせる水に、又は希釈後の低濃度飲料中に入れることができる。炭酸飲料は、瓶又は缶のような容器へ収容することができ、その後密封される。いかなる従来の炭酸化の方法も、この発明の炭酸飲料製品を製造するために利用されてもよい。飲料に入れる二酸化炭素の量は、利用される特定の風味系、及び所望の炭酸化の量に依存する。
組成物の使用、組み合わせ、及び利益に関するこの議論は、限定又は包括を意図するものではない。本発明の精神及び範囲内に入る他の同様の使用及び利益が見い出され得ると考えられる。
以下は、本発明により用いられる組成物の非限定的な実施例である。以下の例は本発明を説明するために提供され、いかなる方法においても本発明の範囲を限定することを意図しない。
(実施例1)
大豆タンパク質分散液である組成物が、本発明により次のように調製される。分散液の約10重量%の大豆タンパク質を含む、二千(2000)グラムの水性分散液を、200グラムの大豆タンパク質単離物(ミズーリ州セントルイスのプロテイン・テクノロジーズ・インターナショナル(Protein Technologies International))と1800グラムの蒸留水とを混合することにより調製する。水性分散液を温度5℃まで冷却し、及びこの温度を氷浴を用いて、全プロセスを通じて維持する。水性分散液を、4000RPMで作動するIKAウルトラ・タラックスT50(IKA Ultra Turrax T50)高速剪断混合機(ノースカロライナ州ウィルミントン、IKAワークス社(IKA Works,Inc.))を用いて混合する。泥状物のpHが少なくとも約12に達するまで、食品等級水酸化カリウムのペレットをゆっくりと添加するが、この時点で混合物は透明な緑がかった色を有する。高速剪断混合機を7200rpmまで上げ、及び食品等級リン酸を水性分散液がpH約7に達するまで添加する。結果として得られた大豆タンパク質分散液は大豆タンパク質粒子を本発明の範囲内で含み、更なる使用まで冷却状態で保存される。
(実施例2)
大豆タンパク質分散液である組成物が、本発明により次のように調製される。分散液の約10重量%の大豆タンパク質を含む、二千(2000)グラムの水性分散液を、200グラムの大豆タンパク質単離物(ミズーリ州セントルイスのプロテイン・テクノロジーズ・インターナショナル(Protein Technologies International))と1800グラムの蒸留水とを混合することにより調製する。水性分散液を温度5℃まで冷却し、及びこの温度を氷浴を用いて、全プロセスを通じて維持する。水性分散液を、4000RPMで作動するIKAウルトラ・タラックスT50(IKA Ultra Turrax T50)高速剪断混合機(ノースカロライナ州ウィルミントン、IKAワークス社(IKA Works,Inc.))を用いて混合する。泥状物のpHが少なくとも約12に達するまで、食品等級水酸化カリウムのペレットをゆっくりと添加するが、この時点で混合物は透明な緑がかった色を有する。高速剪断混合機を7200rpmまで上げ、及び食品等級リン酸を水性分散液がpH約7に達するまで添加する。大豆タンパク質微粒子水性分散液は、次いで約50MPa(約7000psi)で作動するAPV ゴーリン(APV GAULIN)ホモジナイザー(マサチューセッツ州ウィルミントン、APV)中で一段階モードで均質化を受ける。大豆タンパク質微粒子分散液は冷却状態で保存される。
(実施例3)
約5ミクロン以上の平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む実質的に乾燥した組成物が、次のように調製される。大豆タンパク質分散液が本明細書の実施例2により調製される。分散液は、当業者に既知の条件で作動する噴霧乾燥器中で乾燥され、流動性及び分散性の粉末が得られる。この粉末は所望に応じて、例えば、食品又は飲料組成物の配合に更に利用されてもよい。
(実施例4)
乳及び大豆飲料である組成物が、本発明により次のように調製される。千(1000)グラムの飲料を、947グラムの脱脂粉乳と実施例3により調製された33グラムの大豆タンパク質分散物と20グラムのスクロースとを2000ミリリットルのガラスビーカー内で混合することにより調製する。混合物を、ブラウン(BRAUN)ハンドミキサーを用いて、約15秒間混合する。この飲料をいくつかの237ミリリットルのPET瓶内に収容し、及び冷却状態で保存する。この飲料は、237ミリリットルの一回量当たり、約6.25グラムの大豆タンパク質を含有する。
(実施例5)
風味飲料組成物が、本発明により次のように調製される。実施例2により調製された330グラムの大豆タンパク質分散液に100グラムのオレンジ果汁と55グラムのスクロースと4グラムの風味剤;及び511グラムの水とを2000ミリリットルのガラスビーカー内で混合することにより、千(1000)グラムの果汁/大豆タンパク質飲料を調製する。混合物を、ブラウン(BRAUN)ハンドミキサーを用いて、約15秒間混合する。この飲料をいくつかの237ミリリットルのPET瓶内に収容し、及び冷却状態で保存する。この飲料は、237ミリリットルの一回量当たり、約6.25グラムの大豆タンパク質を含有する。
(実施例6)
健康的な大豆飲料が、表示された量の次の成分から調製される。
Figure 2005525083
すべての成分を2000ミリリットルのガラスビーカー内に入れ、ブラウン(BRAUN)ハンドミキサーを用いて約15秒間混合する。この飲料を343ミリリットルのPET瓶内に収容し、及び冷却状態で保存する。
(実施例7)
コーヒー飲料が次のように調製される。実施例2により調製された420グラムの大豆タンパク質分散液に200グラムのコーヒー抽出物(4.0%コーヒー固形分)と60グラムのフルクトースと320グラムの水とを2000ミリリットルのガラスビーカー内で混合することにより、千(1000)グラムの飲料を調製する。混合物を、ブラウン(BRAUN)ハンドミキサーを用いて、約15秒間混合する。この飲料を343ミリリットルのPET瓶内に収容し、及び冷却状態で保存する。このコーヒー飲料は、脂肪を含まず且つラクトースを含まない飲料である。
(実施例8)
タンパク質含有量の高い風味飲料組成物が次のように調製される。実施例2により調製された420グラムの大豆タンパク質分散液に530グラムの水と50グラムのスクロースと0.5グラムの風味剤とを2000ミリリットルのガラスビーカー内で混合することにより、千(1000)グラムの飲料を調製する。混合物を、ブラウン(BRAUN)ハンドミキサーを用いて、約15秒間混合する。この飲料を343ミリリットルのPET瓶内に収容し、及び冷却状態で保存する。この飲料は、343ミリリットルの一回量当たり、約12グラムの大豆タンパク質を含有する。
(実施例9)
発泡性の風味インスタントコーヒー製品(1000グラム)が、表示された量の次の成分から調製される。
Figure 2005525083
すべての成分をホバート混合機(オハイオ州トロイのホバート社(Hobart Corp.))内に入れ、5分間混合して、インスタント乾燥ミックスを調製する。次いで9.8グラムの乾燥ミックスと240ミリリットルの水とを82℃で混合することにより、すぐ飲める飲料を調製することができる。この風味コーヒー飲料は、脂肪を含まず、ラクトースを含まず、及び砂糖を含まない飲料である。

Claims (14)

  1. 0.1〜10ミクロン、好ましくは0.1〜7ミクロン、より好ましくは0.1〜5ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む組成物であって、前記組成物が脂肪を実質的に含まないことを特徴とする組成物。
  2. 前記組成物の15重量%以下の大豆タンパク質を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 乳タンパク質、果汁、果実風味、植物性風味、及びこれらの混合物から成る群から選択される風味剤を更に含む飲料組成物であって、好ましくは構成成分の少なくとも一つが果汁である、請求項1又は2記載の組成物。
  4. pH6〜8を有する、好ましくはpH2.5〜3.5を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物の少なくとも70重量%の水を含むすぐ飲める飲料組成物である、請求項3に記載の組成物。
  6. 実質的に乾燥している、請求項1又は2に記載の組成物。
  7. 0.1〜10ミクロンの平均粒径分布を有する大豆タンパク質粒子を含む組成物であって、前記組成物のpHが6〜8であることを特徴とする組成物。
  8. 大豆タンパク質粒子を含む組成物を製造する方法であって、
    a)大豆タンパク質と水性液体との混合物を提供する工程であって、その際前記混合物のpHが少なくとも11である工程と、
    b)前記混合物のpHをpH6〜8に低下させ、前記混合物に機械的エネルギーを適用する工程と
    を含むことを特徴とし、
    その際、前記混合物のpHが8より高い場合には、前記混合物の温度が20℃以下であり、前記大豆タンパク質粒子が0.1〜10ミクロンの平均粒径分布を有する方法。
  9. 前記混合物のpHが8より高い場合には、前記混合物の温度が15℃以下であり、好ましくは10℃以下であり、その際前記混合物のpHを低下させる間に機械的エネルギーの前記適用が絶えず行われる、請求項8に記載の方法。
  10. 前記機械的エネルギーが、高速剪断混合、均質化、コロイドミル、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 高速剪断混合が使用され、前記高速剪断混合が100,000 1/秒〜750,000 1/秒の速度で前記混合物に適用される、請求項8又は9に記載の方法。
  12. 均質化が使用され、前記均質化が一段階で少なくとも350kg/cm2の圧力で前記混合物に適用される、請求項8又は9に記載の方法。
  13. 均質化が使用され、前記均質化が二段階で420kg/cm2未満の圧力で前記混合物に適用される、請求項8又は9に記載の方法。
  14. コロイドミルが使用され、前記コロイドミルが1ミクロン〜20ミクロンの間隙で前記混合物に適用される、請求項8又は9に記載の方法。
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