JP2005523616A - 共有周波数帯域を管理するシステムおよび方法 - Google Patents

共有周波数帯域を管理するシステムおよび方法 Download PDF

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    • H04W16/14Spectrum sharing arrangements between different networks

Abstract

複数種別の信号により周波数および時間の両方を共有する無線周波数帯域における活動を管理するシステム、方法、ソフトウェア、および関連機能が提供される。このような周波数帯域の一例は免許不要周波数帯域である。周波数帯域における無線周波エネルギーは、周波数帯域での活動が発生している領域中の1つまたは複数の装置および/または場所で捕捉される。周波数帯域で発生する信号は、時間間隔にわたって周波数帯域の一部または全部をサンプリングすることによって検出される。帯域中の信号パルスエネルギーが検出され、この信号パルスエネルギーを使用して、信号種別に従って信号を分類する。周波数帯域で発生している信号の種別についての知識、および他のスペクトル活動関連統計(スペクトルインテリジェンスと呼ぶ)を用いて、装置または装置ネットワークにおいて措置がとられ、他の信号との干渉を回避する、また一般にその他の信号との周波数帯域の同時使用を最適化することができる。スペクトルインテリジェンスを用いて、装置ユーザまたはネットワーク管理者に措置を示唆する、または装置または装置のネットワークにおいて措置を自動的に呼び出して所望のパフォーマンスを維持することができる。

Description

本願は、以下の出願(すべての全体を参照により本明細書に援用する)に対する優先権を主張するものである。
2002年4月22日出願の米国仮特許出願第60/374,363号
2002年4月22日出願の米国仮特許出願第60/374,365号
2002年5月16日出願の米国仮特許出願第60/380,891号
2002年5月16日出願の米国仮特許出願第60/380,890号
2002年7月30日出願の米国仮特許出願第60/319,435号
2002年9月11日出願の米国仮特許出願第60/319,542号
2002年11月20日出願の米国仮特許出願第60/319,714号
2003年3月10日出願の米国仮特許出願第60/453,385号
2003年3月14日出願の米国仮特許出願第60/320,008号
2002年9月18日出願の米国特許出願第10/246,363号
2002年9月18日出願の米国特許出願第10/246,364号
2002年9月18日出願の米国特許出願第10/246,365号
本願は、2002年9月18日出願の米国特許出願第10/246,363号の一部継続である。
[発明の背景]
過去数年にわたるワイヤレス用途および装置の爆発的な成長により、途方もない公益恩恵がもたらされた。ワイヤレスのネットワークおよび装置は何百万ものオフィス、家庭、および最近ではますます多くの公共の場で展開されている。こういったワイヤレスの展開は活発なペースで継続すると予想され、利便性および生産性を高める将来性が与えられる。
殆どは免許不要帯域において見られるこの成長にはマイナス面がないわけではない。米国では、FCCによって確立された免許不要帯域は、自由に使用できる2.4GHzおよび5GHzのスペクトルの大部分からなる。FCCは現在、送信パワー(transmit power)スペクトル密度に対する限度およびアンテナ利得に対する限度等、免許不要帯域に対する要件を設定している。免許不要帯域装置がより普及するようになり、所与のエリアでの装置の密度が増大することから、多くの場合で「共有財産の悲劇」(tragedy of the commons)作用が明るみに出るようになり、ワイヤレスユーティリティ全体(およびユーザの満足度)が崩壊するであろうことが十分に認識される。この現象はすでに、高密度のワイヤレス装置が存在する環境で観察されている。
免許不要帯域の装置によって使用されるシグナリングプロトコルの種別は、その帯域で同じく動作している他の種別の信号と連携して指定されていない。たとえば、周波数ホッピング信号(frequency hopping signal)(たとえば、Bluetooth(商標)通信プロトコルを使用する装置から発信される信号、または特定のコードレス電話から発信される信号)は、IEEE802.11ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の周波数チャネル中にホッピングする場合があり、それによってWLANの動作に干渉することになる。したがって、ユーザが予期するサービスレベルを劣化させることなく、免許不要帯域の恩恵をすべて利用する技術が必要である。
歴史から見て、「共有財産の悲劇」問題を解決するワイヤレス業界の一般的な手法は、製造業者が単に、スペクトルがさらに高い別の共有財産に移すというものであった。しかしこの方策は、スペクトルの希少性および高い帯域ほど技術的特性の魅力が低い(信号伝搬の減少および表面貫通不能)ことからあまり長くは実現することができない。
企業が免許不要帯域を使用する場合は、ワイヤレスネットワーク(たとえば、WLAN)のより大規模な展開およびワイヤードネットワークへの統合に焦点が合わせられる。WLANは、無線スペクトルの効率的な管理についての追加要件を導入するため、既存のネットワーク管理方式を複雑化する場合がある。現行のWLANシステムおよび管理技術は、WLANのネットワークレベルでの活動の管理に焦点を合わせているが、複数種別の信号(たとえば、通信プロトコル/ネットワーク種別、装置種別等)が存在する場合に周波数帯域を管理する能力を提供しないか、わずかしか提供しない。必要なのは、免許不要帯域等の共有無線周波数帯域で何が発生しているかについての知識を取得して利用し、装置が周波数のそれぞれの使用に関して知的に行動することができ、それによってその周波数帯域で動作している装置および装置ネットワークのパフォーマンスを維持する技術である。
[発明の概要]
手短に、複数の異種の種別の信号および様々な技術の装置により、周波数および時間の両方で共有される無線周波数帯域における活動を管理するシステム、方法、ソフトウェア、および関連機能を提供する。このような周波数帯域の一例は免許不要周波数帯域である。周波数帯域における無線周波エネルギーは、周波数帯域での活動が発生している領域中の1つまたは複数の装置および/または場所で捕捉される。周波数帯域で発生する信号は、時間間隔にわたって周波数帯域の一部または全体をサンプリングすることによって検出される。帯域中の信号パルスエネルギーが検出され、この信号パルスエネルギーを使用して、信号種別に従って信号を分類する。周波数帯域で発生している信号の種別についての知識、および他のスペクトル活動関連統計(スペクトルインテリジェンス(spectrum intelligence)と呼ぶ)を用いて、装置または装置ネットワークにおいて他の信号との干渉を回避する、また一般にその他の信号との周波数帯域の同時使用を最適化するような措置がとられることができる。スペクトルインテリジェンスを用いて、装置ユーザまたはネットワーク管理者に措置を示唆する、または装置または装置のネットワークにおいて措置を自動的に呼び出して所望のパフォーマンスを維持することができる。
免許不要周波数帯域または共有周波数帯域を使用する装置は、本明細書に記載の機構および機能を採用して、異種の技術を用いる複数の装置同士の帯域共有および共存をより容易にすることができる。インテリジェンスを収集し、インテリジェンスに基づいて行動する能力を有する装置、または他の装置によって得られたインテリジェンスに基づいて行動する能力を有する装置は、本明細書では「認知無線装置」(cognitive radio device)と呼ぶ。共有周波数帯域で動作する装置はいずれも、程度の様々な認知無線を備えてそれぞれのローカル無線環境を感知し、かつ/または同じ免許不要帯域にアクセスしている他の装置の存在(およびアプリケーションニーズ)を検出することができる。装置付近での共有周波数帯域の他のユーザを感知し、検出し、分類する能力は、装置がどのようにしてスペクトルを最も効率的に使用することができるかを求めることができることにとって重要である。この認知無線哲学は個々の装置および装置ネットワークの両方に当てはまる。
認知無線装置により、免許不要帯域を頑健かつ効率的に使用することが可能になるとともに、二次アクセスアプリケーション(secondary access application)が容易になる。認知無線はそれぞれの無線環境を感知し、他のワイヤレス装置の存在を検出し、該他の装置を分類し、次いで特定用途向け通信ポリシーを実施することができる。認知無線には位置感知機構も装備して、最も効率的に通信することができる様式を求めるのを助け、または二次アクセスの場合は特定のスペクトルに仮にもアクセスする場合があるか否かを判断するのを助けることができる。
認知無線は、認知無線装置ユーザおよび付近で動作しているその他の「ダム(dumb)」
装置ユーザの両方のためになる。それぞれの無線環境のスペクトルアウェアネスを通して、認知無線装置は他の装置からの干渉を回避することができ、それによってそれぞれの振る舞いを適合させることができないダム装置よりも信頼性の高いワイヤレス接続を維持する。認知無線装置は、それぞれの環境に適合して、たとえば混雑の少ない周波数で送信することができるため、発生する無線干渉はダム装置よりも少ない。これにより、認知無線装置ユーザおよびダム装置ユーザの両方にとってのユーザ体験の向上につながる。
認可ワイヤレス用途の場合と同様に、パフォーマンスの予測可能性は免許不要帯域ワイヤレスサービスを満足のいくように提供することにとって重要である。認知スペクトル管理技法を首尾よく提供することは、免許不要帯域用途が、便利であるが多くの場合二次的である今日のワイヤレス(wireless)の概観を、免許不要帯域接続の信頼性が高く一次的なものであり、かつ頑健であると見られるものへ進化するのを助ける可能性を有する。
メディアへのアクセスが制御され、効率的に管理されるワイヤード接続および認可帯域ワイヤレス接続とは異なり、免許不要帯域は異種のワイヤレス技術による使用に利用可能である。パフォーマンスの点でこのような環境で動作している装置の末路は破滅的である場合がある。たとえば、また上に述べたように、2つの商業的に成功している免許不要規格IEEE802.11bおよびBluetoothは、互いに近くで動作するときは「非知的」に(unintelligently)振舞う。
免許不要帯域の知的使用を通して、総容量を上げ、より多くのユーザのニーズを満足させることができる。同じ帯域が複数の地理的エリアで使用される周波数再利用は、容量を劇的に増大することをが示されている。認可帯域オペレータにより現在実証されているように「周波数セル」サイズを低減することにより、機器の追加という犠牲を払って全体のスループットを高めることができる。免許不要帯域でのパワーレベル限度により、数百平方メートルを超えるエリアにわたってワイヤレスサービスを提供するにあたって周波数再利用は実質上必要なものになる。知的パワー制御機構を採用することにより、免許不要帯域での周波数再利用をさらに拡張することができる。
ワイヤレス接続性の範囲が数メートルに限られている、いわゆるパーソナルエリアネットワーク(PAN)用途の場合、このようなPAN装置によって生じる干渉のレベルは、ワイヤレス接続を持続させるのに必要最低限のレベルに出力パワー(output power)を制御して、ことによって非常に低くすることができる。装置は、付近にある他の装置がワイヤレスメディアを求めて競合していないことを感知することが可能な場合、付近の他の装置に対するパフォーマンスを劣化させることなく、スペクトルを必要なだけ使用して可能な限り高いデータレートで送信することができる。スペクトルにアクセスしている他の装置の存在が検出されると、装置は続けて帯域幅使用を低減して他の装置への干渉を最小化することができる。このような柔軟かつ知的な免許不要帯域の使用は認知無線装置の一例である。
測定および分類を通してローカルRF環境の占有を認識して反応する装置の能力により、占有されていない認可帯域での二次アクセスユーザとして短距離ワイヤレス装置を使用可能にすることにより、ワイヤレス容量を実質的に増大する機会が開かれる。スペクトル管理を通して、このアクセスを、こういった認可帯域で提供されるサービスに影響を与えることなく提供することができる。
本発明の目的および利点は、添付図面に関連して行われる以下の説明を参照した場合により容易に明らかになろう。
[図の詳細な説明]
本明細書に記載のシステム、方法、ソフトウェア、および他の技術は、免許不要帯域等、複数の種別の信号が発生し(多くの場合同時に)、またその帯域のユーザ間の干渉が発生する場合がある共有周波数帯域の使用を協働管理するように設計される。本明細書に述べる概念の多くは、認可周波数帯域が二次認可または免許不要目的で使用される場合等、必ずしも「免許不要」であるとは限らない周波数帯域に適用することができる。
「ネットワーク」なる用語は以下、多くの様式で使用される。共有周波数帯域で動作する複数の装置またはノードをそれぞれ含む1つまたは複数のワイヤレスネットワークがあり得る。このようなネットワークの一例はWLANである。Bluetooth(商標)使用可能装置と併せて形成されるピコネット(piconets)と呼ばれるネットワークもある。本明細書において説明する例の多くは主に、ある程度は、使用の拡大がWLANにこれまで見られ、また引き続き見られると予想されることにより、IEEE802.11WLANに関して行われる。さらに、ネットワークという用語はワイヤードネットワーク、ならびに1つまたは複数のワイヤードネットワークおよびワイヤレスネットワークの集合体を指す。本明細書において述べるスペクトル管理のシステム、方法、ソフトウェア、および装置の特徴は、特定のワイヤレスネットワークのいずれにも限定されず、共有周波数帯域で使用される現在既知の、または以後開発されるワイヤレスネットワーク技術のいずれにも等しく適用することが可能である。
図1を参照して、それぞれの動作モードの或る時点で共通周波数帯域内の信号を送信すなわち発信すると共に、周波数および時間の点で少なくとも一部重複する場合がある複数の装置がある環境を示す。これら装置が近接して互いに十分近い場合、または十分に高いパワーレベルで信号を送信する場合、必然的に1つまたは複数の装置の信号同士に干渉が発生することになる。図1に示す点線は、図示の装置のいずれかからの活動が他の装置に影響を及ぼす可能性がある領域を示すことを意味する。図1は、コードレス電話1000、周波数ホッピング通信装置1010、マイクロ波オーブン(microwave oven)1020、WLANアクセスポイント1050(1)および関連するクライアントステーション(STA)1030(1)、1030(2)〜1030(N)で構成されるワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、乳児モニタ装置1060、ならびに他の任意の既存の、または新しいワイヤレス装置1070を含む、免許不要周波数帯域で動作することができる装置の非網羅的な例示として選択されたものを示す。複数のWLAN AP1050(1)〜1050(N)は、1つまたは複数の関連するクライアントSTA1030(1)〜1030(N)をそれぞれ有する領域で動作することができる。別法として、図1に示す領域は、周波数帯域での活動が行われている多数の他の同様の領域のうちの1つであることができる。所望のカバレッジエリアに応じて、1つまたは複数のAPをいくつかの領域のうちの対応する領域に割り当てることができ、各領域は、図1の単一領域に示されるユーザ等、他のユーザと共有することが可能である。WLAN1050(1)〜1050(N)のうちの1つまたは複数は、サーバ1055に接続されたワイヤードネットワーク(たとえば、イーサネット(登録商標)ネットワーク)に接続することができる。コードレス電話1000は、種類に応じてアナログであっても、デジタルの周波数ホッピング装置であってもよい。周波数ホッピング通信装置1010には、Bluetooth(商標)ワイヤレス通信プロトコル、HomeRF(商標)ワイヤレス通信プロトコルに従って動作する装置、ならびにコードレス電話を含むことができる。さらに、レーダ装置1080も免許不要周波数帯域で動作する場合がある。周波数帯域で動作することが可能な他の装置としては、デジタル(静止および/または)ビデオカメラ、ケーブルセットトップボックス等の機器も挙げることができる。
以下でさらに明らかになるように、本明細書に記載のスペクトル管理方法は、周波数帯域で動作する装置または装置ネットワーク(図1に示すもの等)のいずれでも実施することができる。必要なハードウェア機能および/またはソフトウェア機能がその装置のハードウェア/ソフトウェアプラットフォームに配備されて、装置が認知無線装置として機能し、それによって信号検出、累積/測定、分類、および制御/報告といったスペクトル管理ステップを実行することができるようにする。たとえば、WLANアプリケーションをサポートする認知無線装置は、マイクロ波オーブン、周波数ホッピング装置、または別法として別のWLANとして干渉源を分類した後、データレート、パケットサイズ、周波数チャネル、伝送パワー等のうちの少なくとも1つを採用することによってより知的なスペクトルアクセスおよび波形判断を行うことができ、最終的により高いリンク信頼性を提供することができる。
これに代えて、またはこれに加えて、スペクトル管理は、複数の信号種別のいずれかに関連する活動が周波数帯域で行われている様々な場所に、図1に示す複数のスペクトルセンサ1200(1)〜1200(N)を配備して、センサオーバーレイネットワークを形成することによって実施することができる。スペクトルセンサによって集められたスペクトルインテリジェンスは、ネットワーク管理ステーション1090やサーバ1055、APのホストプロセッサ等の1つまたはいくつかの処理プラットフォームに供給され、そこでポリシー判断が行われ、コントロールを生成することができる。たとえば、AP1050(1)〜1050(N)に対してWLAN管理アプリケーションを実行する別のサーバ1057があることがある。サーバ1055またはネットワーク管理ステーション1090は、1つまたは複数のAPでの変更に影響するコントロールまたは報告をサーバ1057に対して生成することがある。
ネットワーク管理ステーション1090、サーバ1055、およびサーバ1057は、その他の装置が動作している領域に物理的に存在する必要はない。ネットワーク管理ステーション1090は、サーバ1055と同じワイヤードネットワークに接続することができ、また、1つまたは複数のWLAN AP1050(1)〜1050(N)および/あるいは1つまたは複数のスペクトルセンサ1200(1)〜1200(N)からスペクトル活動情報を受け取ることができる。ネットワーク管理ステーション1090は、たとえば、プロセッサ1092、プロセッサにより実行される1つまたは複数のソフトウェアプログラムを記憶するメモリ1094、および表示モニタ1096を有する。ネットワーク管理ステーション1090は、WLAN AP1050(1)〜1050(N)によってサービス提供されるWLAN等、ワイヤードネットワークならびにワイヤレスネットワークを管理する1つまたは複数のソフトウェアプログラムも実行することができる。スペクトルセンサ1200(1)〜1200(N)は、ワイヤード接続またはワイヤレス接続によってAP、サーバ1055、またはスペクトル管理ステーション1090に接続することができる。
現在米国において、免許不要周波数帯域は産業科学医療用(ISM)帯域およびUNII周波数帯域にあり、2.4GHzにおける免許不要周波数帯域、および、5GHzにおける、または5GHz付近における、免許不要周波数帯域を含む。これらは既存の免許不要帯域の単なる例である。他の国々では、スペクトルの他の部分が免許不要使用のために確保されてきており、またそうすることができる。定義により、「免許不要」周波数帯域は一般に、いずれのユーザも別のユーザに対してその周波数帯域を使用する優先権利を何等有さないことを意味する。いずれの団体もそのスペクトルに対する専有権利を購入していない。免許不要帯域に関連する基本的なパワー要件および帯域幅要件の一式があるが、これら要件内で動作するいずれのユーザも随時自由に免許不要帯域を使用することができる。これら周波数帯域の「免許不要」特徴の結果、これら周波数帯域で動作する装置は必然的に互いの動作に干渉することになる。干渉が発生すると、或る装置から別の装置への信号を適宜受信することができず、送信側装置が再送信する(したがってスループットが低下する)、またはおそらく、2つの通信装置間の通信リンク全体が破壊されることになる。さらに、これら周波数帯域は自由に使用することができるため、コストがゼロであることにより、より多くのアプリケーションおよびユーザが免許不要帯域へと促され、これにより、より混雑し、干渉をより受けやすくなる。したがって、免許不要周波数帯域で動作している装置の動作を管理して、すべてのユーザによる効率的かつ公平な利用を確保する必要がある。
図2および図3は、米国での2つの免許不要帯域のスペクトル使用のいくつかの例を示す。図2は、たとえば周波数ホッパ装置、コードレス電話、IEEE802.11bWLAN通信装置、乳児モニタ装置、およびマイクロ波オーブン等、2.4GHz免許不要周波数帯域で動作する例示的な装置のスペクトルプロファイルを示す。周波数ホッピング装置はその時々で、予測可能な、またはランダムな周波数副帯域を占有するため、経時にわたり周波数帯域全体に広がることができる。非周波数ホッピング種類のコードレス電話は、その時々でいくつかの周波数副帯域(チャネル)のうちの1つを占有することができる。IEEE802.11b装置は通常、その時々で2.4GHz帯域中の3つのRFチャネルのうちの1つを占有することになり、乳児モニタも同様である。マイクロ波オーブンは、免許不要帯域の大部分に広がり得るエネルギーバーストを放射することになる。2.4GHz帯域で動作可能な他の装置はIEEE802.11gWLAN装置である。
図3は5GHz免許不要帯域の場合の同様の環境セットを示す。米国では、5GHzに実際に3つの免許不要周波数帯域がある。これらのうちの2つは隣接し、3つ目は他の2つに隣接しない(簡略化するために、図3において考慮せず)。5GHz免許不要帯域には、8つの異なる周波数副帯域(チャネル)で動作するIEEE802.11aWLAN装置、直接拡散方式(DSSS:direct sequence spread spectrum)コードレス電話、および様々なレーダ装置が存在し得る。
複数の種類の信号が同時に発生し得る免許不要帯域の管理には、干渉の最小化およびスペクトル効率の最大化が含まれる。干渉の最小化は信号対雑音比(SNR)、ビットエラーレート(BER)等に関して表現され、スペクトル効率の最大化は単位面積当たりに使用される単位帯域当たりのデータレート(bps/Hz/m)または「満足した」ユーザ数として表現される。ここで、満足したとは、データレート、待ち時間、ジッタ、セッション失敗、およびセッション遮断等、特定のパフォーマンス基準に見合うことに基づく。スペクトル管理の目標は、可能な場合に回避行動をとって干渉を回避し、干渉が発生した場合には干渉を検出して報告し、干渉が不可避である場合は知的に判断して干渉を緩和することである。さらに、スペクトル管理は柔軟であり、様々なエンドユーザの需要および新しい装置および種別の装置の出現に対処する。
図4および図5は、免許不要周波数帯域のスペクトル管理に関連する全体的な概念を示す。スペクトル活動情報と呼ばれる、周波数帯域での活動についての情報が、図7および図8に関連して以下で説明する或る程度の機能を有する、周波数で動作している装置のいずれか1つまたはいくつかから得られる。これは、ステップ2000ではスペクトルサンプリングと呼ばれ、時間期間中の周波数帯域全体での無線周波数エネルギーをサンプリングする、または周波数帯域の副帯域を走査して(要求に応じて、または周期的に)、周波数帯域におけるスペクトルベースおよび時間ベースの活動を求めることを含むことができる。図5に示す各ステップは無線装置、たとえば、認知無線装置内で行うことが可能である。これに代えて、またはこれに加えて、スペクトル活動情報は複数の装置(センサオーバーレイネットワークの複数のスペクトルセンサにおいて等)において集められ、コンピューティング装置で処理されて、周波数帯域で動作している1つまたは複数の装置、あるいは装置ネットワーク(たとえば、1つまたは複数のAP)に報告および/またはコントロールを生成する。スペクトルインテリジェンスは、同じ装置で集められて使用されるか、それともセンサオーバーレイネットワークから集められるかに関わりなく、スペクトルアウェア報告またはコントロールを、たとえば、企業のワイヤードネットワークおよびワイヤレスネットワークを管理する汎用ネットワーク管理アプリケーションにインタフェースするために使用することができる。
たとえば、図4に示すように、スペクトル活動情報は1つまたは複数のAP1050(1)〜1050(N)、および/またはセンサオーバーレイネットワークの1つまたは複数のスペクトルセンサ1200(1)〜1200(N)、または以下で説明する特定の機能を備えた他の任意の装置において得られる。たとえば、地域や構内の様々な場所に配置されるであろう3つのスペクトルセンサが図4に示される。スペクトル活動情報は、周波数帯域中の信号を受信可能な装置においてローカルに生成することができ、または装置内の無線受信器(または、受信器出力に結合されたデータコンバータ)によって出力された未処理データが、必ずしもその周波数帯域で動作している訳ではない、または周波数帯域で動作している装置付近にある別の装置に結合される。スペクトル活動情報は、周波数帯域全体における活動に関連する情報、ならびにWLANで動作しているAPまたはSTAにより得ることができる、IEEE802.11xWLAN統計等、周波数帯域で動作しているワイヤレスネットワークに関連する統計を含むことができる。
認知無線装置によっては、それぞれの周囲/環境にのみ影響するスペクトル活動状況を知ることができる。他の高度知的装置は、それ自体、および接続されたすべての装置のスペクトル活動状況を知ることができる。たとえば、STAはそれ自体の認知無線機能を有することができるが、関連するAPそれ自体だけでなくその各STAのインテリジェンスも有する。しかしAPは、APまたは他のSTAにおけるスペクトル状況についてSTAにアドバイスすることができる。階層を上に移動すると、複数のAPを管理するサーバは、複数APネットワーク全体のインテリジェンスを有することになる。スペクトル活動情報は、さらなる処理のために「上流」に送られると、必要な構成要素または要素に蒸留する、または圧縮することができる。
スペクトル活動情報(またはスペクトル活動情報の生成に使用される未処理データ)は、ローカルまたはリモートに他の装置に報告されて、周波数帯域での活動に関連するリアルタイムアラートを表示、解析、かつ/または生成する。さらにスペクトル活動情報は、後で解析するために短期ベース(秒もしくは分)または長期ベース(分〜時間)で累積し記憶することができる。たとえば、スペクトル活動情報の長期記憶は、以下でさらに説明するデータマイニングおよび他の非リアルタイム処理アプリケーションに有用であり得る。
これに加えて、または報告機能から離れて、スペクトル活動情報をプロセッサ(実際のスペクトル活動情報のソース装置に近く、または遠くの)で処理することができる。信号分類ステップ2010は、スペクトルサンプリングステップの出力を処理して信号を測定し、パワー、持続時間、帯域幅、周波数ホッピング性等の特性に基づいて分類することを含む。信号分類ステップ2010の出力は検出された信号/装置を分類するデータである。分類出力は、たとえば、「コードレス電話」、「周波数ホッパ装置」、「周波数ホッパコードレス電話」、「マイクロ波オーブン」、「802.11xWLAN装置」等であることができる。スペクトル活動情報を処理することによって生成される信号分類情報は、スペクトル活動情報のように、近くまたは遠くの場所に報告し、リアルタイムアラートの生成に使用することができる。たとえば、干渉状況(周波数帯域中の装置または装置ネットワークの動作周波数帯域、隣接する動作周波数チャネル等に別の信号が存在する)が検出されると、リアルタイムアラートを生成して、ネットワーク管理者にこの状況についてアドバイスすることができる。リアルタイムアラートは、グラフィックス表示、オーディオ、電子メールメッセージ、ページングメッセージ等の形をとることができる。アラートは、周波数帯域で動作している装置または装置ネットワークに調整を行うという、ユーザまたはネットワーク管理者への推奨を含むことができる。
ポリシー実行ステップ2020は、もしあれば、信号分類ステップ2010によって出力された情報について何を行うべきかを判断することを含む。たとえば、ポリシーは、信号分類ステップ2010の出力に基づいて通信装置または装置ネットワークのスペクトルアクションまたはコントロールのいずれを採用すべきかを規定する。ポリシー実行ステップ2020の出力は、状況を改善または調整するために取るべき、ネットワーク管理者、アプリケーションプログラム、またはシステムへの推奨アクションを含むことができる。さらに、スペクトル活動情報の処理にあたり、コントロールを生成して、周波数帯域で動作している装置または装置ネットワークの1つまたは複数の動作パラメータを調整することができる。スペクトルアクションステップ2030は、アクションを実行するための特定のコントロールを生成する。コントロールの例は、装置を周波数帯域中の異なる周波数副帯域またはチャネルに割り当てること(動的周波数選択−DFS)、ネットワーク負荷平衡(チャネル周波数または時間に基づいた)、送信パワーの調整(送信パワー制御−TPC)、通信データレートの調整、送信データパケットのパラメータの調整、干渉緩和アルゴリズムまたは共存アルゴリズムの実行、スペクトルエチケット手続き(spectrum etiquette procedure)の実行、スペクトル優先方式の実行、またはWLAN中のAPへのSTA再割り当てである。干渉緩和アルゴリズムの例は、2002年5月23日公開の、本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許公報第20020061031号に開示されている。取ることができる他のアクションとしては、ユーザおよび管理者にスペクトル活動情報を報告して、診断問題に人知を介入できるようにし、ネットワーク設定を最適化し、干渉源を除去することが挙げられる。調整が自動的に行われる場合であっても、イベント報告またはアラートを生成してネットワーク管理者に状況をアドバイスすることができる。コントロールは、特定の装置レベルで装置の動作パラメータを変更することであっても、またIEEE802.11xAP装置が使用する1つまたは複数の動作パラメータを変更する(そのAPに関連するSTAがそのワイヤレスネットワークでどのように動作するかに影響する)ことによる等、ネットワークレベルで、周波数帯域で動作しているワイヤレスネットワークの動作パラメータを変更することであってもよい。
制御信号を、周波数帯域で実際に動作している装置(図11および図12参照)、または周波数帯域で動作している装置から離れたコンピューティング装置において生成することができる。この後者の場合、ネットワーク管理ステーション1090またはサーバ1055(図1)はスペクトル活動情報を受け取り、制御信号を生成することができる。次いで、制御信号は次に、周波数帯域で動作している1つまたは複数の装置に返送される。たとえば、制御信号がWLAN APまたはSTAのパラメータに関連する場合、ネットワーク管理ステーション1090またはサーバ1055は、ネットワーク接続を介して制御信号を1つまたは複数のAP(たとえば、図1に示すAP1050(1)〜1050(N)のうちの1つまたは複数)に送出することができる。APは制御信号を受け取り、その動作パラメータの1つを変更する。これに加えて、適切なコマンドをそのSTAのAPに供給して、APにパラメータ変更情報をSTAに送信させることによって、制御信号を特定のSTAに送出することができる。
スペクトル管理構造
図6を参照して、スペクトル管理システム構造について説明することにする。この構造については「最下」レベルから説明を始め、上位レベルに向かって上に進められる。図6のブロックの脇にある注釈は、さらなる図を参照してより明らかになるように、これらプロセスを実行することができるところを示すことを意味する。最下レベルには、周波数帯域で動作する装置に存在するハードウェアおよびハードウェアに関連するドライバがある。したがって、以下このレベルをハードウェア/ドライバレベルと呼ぶこともある。こういった装置(認知無線装置)の例は図1に関連して上で参照されており、例示的な装置について図11により詳細に説明する。周波数帯域中の無線周波数エネルギーを受信しサンプリングするために、装置には少なくとも、リアルタイムスペクトル解析器(SAGE)20および無線受信器または無線送受信器(以下「無線器」)12がある。SAGE20はハードウェアまたはソフトウェアに無線器12と併せて実装することができ、狭帯域モードあるいは広帯域モードで動作している無線器12により受信した信号を処理する。広帯域モードでは、無線受信器/送受信器12は、その時々の時間間隔中の対象周波数帯域全体にわたって信号をダウンコンバートすることができる。無線受信器/送受信器12が狭帯域モードで動作する場合、無線受信器(または送受信器)は周波数帯域にわたる異なる副帯域に同調させて帯域全体についての情報を得ることができる。特定の装置に応じて、特定の通信規格に従ってベースバンド信号処理を実行するために使用されるモデム14も存在する場合がある。
また最下レベルには、SAGE20、無線送受信器/受信器12、およびモデム14に関連するドライバのセットもある。SAGE20ドライバ15は、SAGE20により生成されたスペクトル活動情報をより上位レベルのプロセスにインタフェースすると共に、SAGE20にコントロールをインタフェースする。スペクトルアウェアドライバ17は、手動で生成された、または自動的に生成されたコントロールに応答して、装置または装置ネットワークの動作パラメータを変更する。たとえば、装置がIEEE802.11APの場合、動作パラメータの変更は、APの動作ならびにそのAPに関連するSTAの動作の変更に影響し得る。スペクトルアウェアドライバ17は、制御信号に応答して、特定の通信プロトコルのルールにより必ずしも要求される訳ではない動作パラメータを変更することが可能な場合があり、隣接するパラメータに対して必要な制御点を有する、IEEE802.11等、特定の通信規格に関連する、特別に設計された下位媒体アクセス制御(LMAC:lower medium access control)レイヤの形をとることができる。
スペクトルアウェアドライバ17は上位レベルのインタフェースアルゴリズムからコマンドを受け取り、送信レート、断片化しきい値等を調整することができる。これに加えて、スペクトルアウェアドライバ17はコマンドを受け取り、別の装置からの信号と時間および周波数において干渉する可能性があるパケットの送信を回避する動的パケットスケジューリング、動的パケット断片化、および「オンザフライ」でのデータ暗号化を実行することができる。さらに、スペクトルアウェアドライバ17はコマンドを受け取り、動作の(中心周波数)、動作の帯域幅、データレート、送信パワー等を変更することができる。スペクトルアウェアドライバ17は適切な制御信号を生成して、無線装置内の適切なハードウェアまたはファームウェア中のこういった動作パラメータのいずれかを変更する。
図7を参照して、SAGE20について手短に説明することにする。SAGEは、本発明の譲受人に譲渡され、全体を参照により本明細書に援用する「System and Method for Real-Time Spectrum Analysis in a Communication Device」という名称の2002年9月18日出願の同時係属中の米国特許出願第10/246,365号により十分に説明されている。
SAGE20は、周波数帯域中の活動についてのリアルタイム情報を取得し、VLSIアクセラレータとして、またはソフトウェアに実装することができる。SAGE20は、スペクトル解析器(SA)22、信号検出器(SD)23、スナップショットバッファ(SB)24、および汎用信号シンクロナイザ(USS)25を備える。
SA22は、たとえば、高速フーリエ変換(FFT)プロセスを使用して最大で100MHz等、RFスペクトルの帯域幅のリアルタイムの分光写真を表すデータを生成する。したがって、SA22を使用して、2.4GHz帯域または5GHz帯域等、周波数帯域におけるすべての活動を監視することができる。図7に示すように、SA22に入るデータパスは、自動利得制御ブロック(AGC)ブロック、窓掛けブロック、NFFT=265ポイント複素数FFTブロック、およびスペクトル補正ブロックで構成される。窓掛けブロックおよびFFTブロックは最高で120Msps(複素数)のサンプリングレートをサポートすることができる。窓掛けブロックは、ハニング窓あるいは矩形窓を使用してIデータおよびQデータに対してFFT前に窓掛けを実行する。FFTブロックは、対象周波数帯域の帯域幅に広がる256個の周波数ビンそれぞれに(IおよびQ)FFTデータを提供する。各FFTサンプリング時間間隔毎に、FFTブロックはM(10等)ビットのデータを各FFT周波数ビン、たとえば、256個のビンに出力する。スペクトル補正アルゴリズムは側音抑制およびDCオフセットを補正する。
SA22内には、ローパスフィルタ(LPF)、線形/対数コンバータ、デシメータ、および統計ブロックがある。LPFは、各FFT周波数における信号のパワー値に対して単位利得単極ローパスフィルタ処理を実行する。Pfft(k)を使用してFFT周波数f(k)の信号のパワー値を表すと、ローパスフィルタ出力Plpf(k)は、以下:
lpf(k,t)=α・Plpf(k,t)+(1−α)・Plpf(k,t−1)、1≦k≦256のように各FFT期間につき1度更新される。ここで、αはLPF帯域幅を指定するパラメータである。FFTの出力にある線形/対数ブロックは、各FFT値Plpf_td(k)毎にデシベル値PdB(k)=10log(|Plpf_td(k)|)を計算し(dBFS単位、すなわちADCのフルスケールからのdB単位)、デシベル値は続けて、dBFS値から受信器利得制御を取り去ることによって絶対パワーレベル(dBm単位)に変換される。PDB(k)は、複数の周波数ビンkでのパワーに対応するデータフィールドである。統計ブロックは、以下の統計を累積し、RAMインタフェースI/F26を介してデュアルポートRAM(DPR)28の統計バッファに記憶する。すなわち、時間期間中のデューティサイクル(duty cycle)vs周波数、時間期間中の平均パワーvs周波数、時間期間中の最大(max)パワーvs周波数、および時間期間中のピーク数。統計ブロックは、SAGE20を動作させている装置の周囲の他の信号についての基本的な情報を与える。デューティサイクルは、FFT周波数ビンでのパワーがパワーしきい値を超えた回数の連続計数である。特定のFFT周波数ビンでの最大パワーは経時にわたり追跡される。ピークヒストグラムは、時間間隔にわたって検出されたピーク数を追跡する。
統計ブロックは、パワー、デューティサイクル、最大パワー、およびピークヒストグラムの統計を累積するモジュールを有する。統計は連続したFFT時間間隔にわたってDPRに累積される。スペクトル解析器制御レジスタに記憶される構成可能値によって決まる特定数のFFT間隔後、割り込みがプロセッサに対して発生し、したがってプロセッサは統計をDPRからメモリに読み出す。たとえば、統計は、プロセッサがDPRから値を読み出す前に、10,000FFT間隔分、DPRに保持される。
(平均)パワー統計を累積するために、生成されたPDB(k)データフィールドは統計ブロックに供給される。これは任意選択のデシメータにより間引きすることができる。ステータスブロックが前の時間間隔の各周波数ビンのパワーを加算し、これは現在の時間間隔のその周波数ビンのパワーに加算される。各周波数ビンの連続パワー和は、平均パワー統計とも呼ばれるSumPwr統計としてDPR28に出力される。
デューティサイクル統計は、PDB(k)をパワーしきい値と比較することによって生成される。周波数ビンのパワーがパワーしきい値を超える都度、その周波数ビンのそれまでの、デューティ計数統計(duty count stat)(DutyCnt)に対応するデューティ計数統計が増分され、これはここでも、FFT周波数のパワーがパワーしきい値を超えた回数の連続計数である。
最大パワー統計(MaxPwr)は各周波数ビンで追跡される。各周波数kでの現在の最大パワー値は、各周波数kでの新しいパワー値と比較される。新しいPDB(k)がその周波数での現在の最大パワーを超えるか否かに応じて、現在のパワー最大または新しいPDB(k)のいずれかが出力される。
各FFT時間間隔中にピーク検出器によって検出されるピークの数は、計数され、バッファリングされ、ヒストグラムレジスタに記憶されて、DPR28に出力される。
これら統計のそれぞれについてより詳細に以下で説明する。
SD23は、受信信号データ中の信号パルスを識別し、それぞれのスペクトル属性および時間属性に基づいてこれら信号を濾波し、各パルスについての特徴情報をデュアルポートRAM(DPR)28に渡す。SD23はまた、パルスタイミング情報をUSS25ブロックに提供し、それによってUSS25は他の装置への伝送および他の装置からの伝送にクロックを同期させることができる(たとえば、コードレス電話、Bluetoothヘッドセット、ビデオオーバー802.11装置等のQoSに注意を払うべきULB装置との干渉をなくすため)。SD23はピーク検出器およびいくつかのパルス検出器、たとえば4つのパルス検出器を備える。ピーク検出器は入力においてFFTデータ中のスペクトルピークを探し、検出された各ピークの帯域幅、中心周波数、およびパワーを報告する。ピーク検出器の出力は1つまたは複数のピークおよび関連する情報である。各パルス検出器は、ピーク検出器からの入力を基にして信号パルスを検出し、特徴付ける。
ピーク検出器は、構成された最小パワーレベルよりもそれぞれ上の、連続したFFT周波数ビン中のFFTポイントのセットとしてピークを検出する。FFT間隔につき1度、ピーク検出器は、ピークしきい値よりも上のFFT値を有する周波数ビン、および連続した周波数ビンのセットのうちのいずれの周波数ビンがそのセットの最大値を有するかを記述したデータを出力する。これに加えて、ピーク検出器は各FFT間隔毎にパワーvs周波数ビンデータフィールドを渡す。これは擬似コード(kは周波数ビンインデックス):
PDBdiff(k)=PDB(k)-SD_PEAKTH;
If(PDBdiff(k)≧0)
PDBpeak(k)=PDB(k);
PEAKEN(k)=1;
Else
PDBpeak(k)=0;
PEAKEN(k)=0;
end
により表すことができる。ピークは検出された各ピークの帯域幅、中心周波数、およびパワーを出力する。
パルス検出器は構成情報に基づいて相対しきい値を計算し、ピークが相対しきい値を超えるか否かを判断する。ピークが相対しきい値を超える場合、ピークをパルス候補と定める。パルス候補が見つかると、パルス検出器は識別されたパルス候補を、パワー範囲、中心周波数、帯域幅、および持続時間(パルス検出器構成情報によって定義される)等のパルス定義と比較する。パルス候補が構成情報に関連する、定義されたパルスと一致した後、パルス検出器はパルスが検出されたことを宣言し、検出されたパルスに関連するパルスイベントデータ(パワー、中心周波数、帯域幅、持続時間、および開始時間)を出力する。
SB24は、到着時間場所測定値(time of arrival location measurements)等、信号分類および他の目的のために有用な、受信信号の未処理デジタル信号サンプルのセットを集める。スナップショットトリガ信号SB_TRIGを使用してSB24をトリガし、SD23から、あるいは外部トリガソースからサンプル収集を開始することができる。スナップショットトリガ条件が検出されると、SB24はデジタルサンプルのセットをバッファアップし、プロセッサへの割り込みをアサートする。次いでプロセッサは、別の装置を識別する、または見つける目的でサンプルに対してバックグラウンドレベル処理を実行することができる。
USS25は、周波数ホッピング信号(たとえば、Bluetooth(商標)SCOおよび特定のコードレス電話)等、周期信号源を検出してそれと同期をとる。USS25は、たとえばIEEE802.11通信規格によって提供されるもの等、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルに従って周波数帯域でのパケット伝送のスケジューリングを管理するスペクトルアウェアドライバ17(図6)とインタフェースする。USS25は、SD23内のパルス検出器によって識別された信号のクロックを追跡するようにそれぞれ構成することができる1つまたは複数のクロックモジュールを備える。
プロセッサ(図示せず)はSAGE20とインタフェースして、SAGE20によって出力されたスペクトル情報を受け取り、SAGE20の特定の動作パラメータを制御する。プロセッサは、SAGE20と同じ半導体チップ上あるいは別のチップ上に存在する適したマイクロプロセッサのいずれであってもよい。プロセッサは、DPR28および制御レジスタ27を通してSAGE20とインタフェースする。
制御レジスタ27は、プロセッサがSAGE20を構成し、制御し、監視することができるようにするレジスタを含む。制御/状態レジスタ、割り込みイネーブルレジスタ、割り込みフラグレジスタ、スペクトル解析器制御レジスタ、信号検出器制御レジスタ、スナップショットバッファ制御レジスタ、およびUSS制御レジスタがある。
図6を再び参照すると、次の上位レベルには、測定エンジン50、分類エンジン51、位置特定(location)エンジン54、およびスペクトルエキスパート56がある。これらプロセスはソフトウェアによって実行することができる。プロセス50、52、および54のいずれによっても使用されるスペクトル活動情報は、周波数帯域で動作している通信装置から、および/または他の場所の商業設備や他の設備およびその周囲等、対象領域の様々な場所に位置決めされた1つもしくは複数のスペクトルセンサ(図1)からのものであることができる。さらに、測定エンジン50、分類エンジン52、およびスペクトルエキスパート56は、AP等、無線周波数帯域で動作する装置でローカルに実行されても、また図1に示すサーバ1055やネットワーク管理ステーション1090等、サーバコンピュータでリモートに実行されてもよい。
測定エンジン50はSAGE20からの出力を集めて総計し、データを将来の処理に有用なデータ単位に正規化する。具体的には、測定エンジン50は、SAGE20からの出力データの時間間隔にわたって統計を累積し、周波数帯域に広がる複数の周波数ビンそれぞれに関して、平均パワー、最大パワー、およびデューティサイクル、ならびに以下で説明する他の統計を追跡する。これに加えて、測定エンジン50は、構成された基準に見合う、SAGEによって出力された信号パルスのパルスイベントデータを累積する。各パルスイベントは、パワーレベル、中心周波数、帯域幅、開始時間、持続時間、および終了時間についてのデータを含むことができる。測定エンジン50は信号分類に有用な信号パルスデータのヒストグラムを構築することができ、その例について後述する。最後に、測定エンジン50は、構造中の上位レベルからのコマンドに応答しての場所測定に有用な未処理受信信号データ(SAGE20のスナップショットバッファから)を累積する。測定エンジン50はスペクトル活動情報の短期記憶を保持することができる。さらに、測定エンジン50はIEEE802.11WLAN等、無線周波数帯域で動作しているワイヤレスネットワークのパフォーマンスに関連する統計を総計することができる。測定エンジン50の例示的な出力について、ネットワークスペクトルインタフェースに関連して後述する。測定エンジン50の出力のグラフィックス表示の例を図21〜図25に示す。さらに、上位レベルアプリケーションは、ユーザコマンド(適したユーザインタフェースを通して)に応答して測定エンジンのデータおよび統計を監視し、装置または装置ネットワークのパフォーマンス低下があるか否かを判断することができる。パフォーマンス低下の突き止められた原因に基づいて、特定のアクションを推奨する、または特定のアクションを自動的にとることができる。
他のソフトウェアプログラムまたはシステム(以下で説明するネットワークスペクトルインタフェース、分類エンジン52、または位置特定エンジン54等)からの要求に応答して、測定エンジン50は応答して、要求されたデータ種別に従ってSAGE20(SAGEドライバ15を通して)およびまたは無線器12を構成し、これら構成を使用してSAGE20を走らせ、SAGE20によって出力されたデータを処理することによって生成されたいくつかの種別のデータのうちの1つまたは複数で応答する。
分類エンジン52は、SAGE20の出力(測定エンジン50により累積される)を既知の信号のデータテンプレートおよび関連する情報と比較し、SAGEによって検出されたエネルギーパルス情報に基づいて周波数中の信号を分類する。分類エンジン52は、たとえば、1つまたは複数の装置の動作に干渉する信号(たとえば、免許不要帯域で動作している装置として免許不要帯域の同じチャネルを占有する、または同じチャネルで発生している)を検出することができる。分類エンジン52の出力には、周波数帯域において検出された信号の種別が含まれる。分類出力は、たとえば、「コードレス電話」、「周波数ホッパ装置」、「周波数ホッパコードレス電話」、「マイクロ波オーブン」、「802.11xWLAN装置」等であることができる。分類エンジン52は、測定エンジンによってそれに供給された信号データを既知の信号または信号種別の情報データベースと比較することができる。信号分類データベースは、周波数帯域を使用する新たな装置の参照データで更新することができる。これに加えて、分類エンジン52は、SAGEの信号検出器出力から直接容易に得られる、分類された信号の中心周波数、帯域幅、パワー、パルス持続時間等のうちの1つまたは複数を記述する情報を出力することができる。これは、周波数帯域で他の装置の動作に干渉していると判断された分類信号にとって特に有用であり得る。
信号分類技法の例は、本発明の譲受人に譲渡され、全体を参照により本明細書に援用する「System and Method for Signal Classification of Signals in a Frequency Band」という名称の2002年9月18日出願の同時係属中の米国特許出願第10/246,364号に記載されている。使用可能なこれら信号分類技法は、パルスヒストグラム、パルス時間シグネチャ、および他のカスタムアルゴリズムに基づき、その例が上記係属中の特許出願に説明されており、図8および図9に関連して手短に説明する。他の信号分類技法も当分野において既知であり得ることを理解されたい。
図8は、周波数帯域に存在し得る信号の例示的な信号パルスを示す。パルス1〜6からなるIEEE802.11b信号活動がある。パルス1、3、および5は順方向チャネル802.11b伝送であり、パルス2、4、および6は承認信号である。パルス7〜14を含む、Bluetooth(商標)SCO信号等の周波数ホッピング信号もある。信号のタイミング、強度、および持続時間は厳密な尺度で示されていない。たとえば、適宜構成されたパルス検出器により、信号パルス1〜6に対してパルスイベントデータが生成される。適宜構成された別のパルス検出器により、信号パルス7〜14に対してパルスイベント情報が生成される。信号パルスデータは2つの種別の信号に関して経時にわたり累積される。信号パルスデータは様々なヒストグラムに累積することができる。これに加えて、周波数帯域における信号活動からスペクトル解析情報を導き出すことができ、この情報を使用して、たとえば、同じ時間間隔中の帯域中の異なる周波数でのパワー値(しきい値を超える)の数を計数することにより、所与の時間期間に周波数帯域に存在すると見られる異なる伝送数を生成することができる。
図8に示す例示的なパルスに生成されるパルスイベントデータの例を以下に提供する。
パルス1
SDID: 1(パルス検出器1を識別する)
パルス帯域幅: 11MHz
中心周波数: 37MHz
パルス持続時間: 1.1m秒
パワー: −75dBm
パルス2
SDID: 1
パルス帯域幅: 11MHz
中心周波数: 37MHz
パルス持続時間: 200マイクロ秒
パワー: −60dBm
パルス3
SDID: 1
パルス帯域幅: 12MHz
中心周波数: 37MHz
パルス持続時間: 1.1m秒
パワー: −75dBm
パルス4
SDID: 1
パルス帯域幅: 11MHz
中心周波数: 37MHz
パルス持続時間: 200マイクロ秒
パワー: −60dBm
パルス5
SDID: 1
パルス帯域幅: 13MHz
中心周波数: 37MHz
パルス持続時間: 18m秒
パワー: −75dBm
パルス6
SDID: 1
パルス帯域幅: 11MHz
中心周波数: 37MHz
パルス持続時間: 200マイクロ秒
パワー: −60dBm
上に列挙していないが、各パルスの情報にはパルスの開始時間も含まれ、それによってパルス検出器によって検出された連続パルス間の時間を計算することが可能になる。
パルス7〜14のパルスイベントデータも中心周波数を例外として極めて類似する。たとえば、パルス7〜14はパルス帯域幅1MHz、パルス持続時間350m秒を有することができるが、中心周波数は2400MHz〜2483MHz周波数帯域の略すべてにわたって変化する。パルス7〜14のSDIDは、パルス検出器2がたとえば、これら種別のパルスを検出するように構成されているため2である。
図9は、累積された信号パルスデータがどのように参照データと比較されるかを大まかに示す。分類すべき信号の累積信号パルスデータが、既知の信号の参照データまたはプロファイル信号パルスデータと比較される。累積信号パルスデータの各ヒストグラムが、参照信号パルスデータの同様種類のヒストグラムと比較される。累積信号パルスデータと参照信号パルスデータの間での一致度は調整することができ、特定の参照信号パルスの場合、必ず、他の信号パルスデータと比較して特定のパルスデータへの非常に近い一致が見つけられる。このために、各参照データセットは、最終的に一致を宣言するために満たさなければならないそれぞれの一致基準を有することができる。たとえば、累積信号パルスデータをBluetooth(商標)SCO信号の参照データと比較する場合、一致を宣言するためには、パルス持続時間、帯域幅、パルスヒストグラム間の時間に非常に厳密な一致がなければならない。スコアシステムを使用することができ、この場合、数値が各信号特徴間での比較結果に割り当てられる。特定の信号種別の場合、総数値(たとえば、トータルスコア)が特定の値以上である場合、一致を宣言することができる。特定の信号特徴が最小の一致度を有さなければならないことを要求するさらなる制約が必要な場合もある。
周波数帯域を使用し得る様々な信号の参照データは、そういった装置の実際の測定および解析から、および/または米国の連邦通信委員会等の監督機関によって提供される情報データベースから得ることができる。FCCは、周波数帯域での動作を許可された各装置の伝送パラメータデータベースを保持し公開することができる。このようなパラメータの例は、
動作周波数範囲
スペクトルチャネル化(帯域幅)および特徴付け:
周波数ホッピング:ホップレートおよびホップ中心周波数
静止チャネル:チャネル中心周波数
シンボルレート
変調モード(たとえば、QPSK、OFDM、QAM、・・・)
伝送スペクトルマスク
伝送パワーレベル
伝送オン/オフ時間特徴付け
最小および最大の「オン」時間
最小および最大の「オフ」時間
当てはまる場合、チャネルアクセス間のスロット時間
比較ステップは、既知の信号のパルスタイミングシグネチャを累積信号パルスデータ(通常、比較的短い時間期間にわたる)と比較して、特定の所定かつ調整可能な許容差内で一致があるか否かを判断することを含むことができる。視覚的なパラダイムは、まるで既知の信号のパルスタイミングテンプレートを未知の信号の累積パルスデータに沿ってスライドさせて、十分な一致があるか否かを判断するようなことである。パルスタイミングシグネチャは、装置または装置クラスの示差的な表現を提供することができる。これらは非常に厳密なタイミング属性を有する信号の分類に有用である。
特定のパルスの累積パルスデータは、特定の種別のものであるが、必ずしも確定である訳ではないことを示唆する場合がある。たとえば、802.11信号の示唆的な特徴は、200マイクロ秒未満という非常に持続時間が短い信号パルスの存在、および20マイクロ秒未満のパルス間の時間である。しかし、データ(中心周波数および帯域幅)を追加しても、802.11信号であると確認するには十分ではない。したがって、パルスタイミングシグネチャ解析(すなわち、パターン)がパルスデータに対して実行される。たとえば、802.11信号のパルスタイミング解析は、互いの間隔が20マイクロ秒未満であり、第2の信号パルス(802.11ACKパルス)が200マイクロ秒未満である、同じ中心周波数上の2番目の信号パルスの識別に焦点合わせされる。802.11信号の最初のパルスの持続時間はこの解析に特に関連しない。
同様の解析は、活動が時間的に非常に近い2つのバーストエネルギー(パルス)からなるBluetooth(商標)SCO信号のパルスシグネチャ情報と突き合わせて、パルスデータに対して実行することができる。最初のパルスに関連するエネルギーは帯域中の1つの周波数で発生し、2番目のパルスに関連するエネルギーは、一貫して繰り返される時間間隔だけ最初のパルスから隔てられた帯域中の別の周波数で発生する場合がある。実際、Bluetooth(商標)SCO信号は、周波数ホッピングシーケンスを採用する多くの免許不要帯域装置の代表であり、第1の装置(たとえば、「マスタ」)による伝送およびその後の厳密な時間期間後に第2の装置(たとえば、「スレーブ」)による伝送を含む。第1のパルスの立ち上がりまたは立ち下がりと第2のパルスの立ち上がりの間の時間期間は一般にかなり一定している。両方のパルスも、持続時間は比較的短くてよい。これに加えて、第2のパルスの立ち上がりと次の第1のパルスの立ち上がりの間の時間期間は非常に一定であり得る。Bluetooth(商標)ACL伝送は、周期的に見え、Bluetooth(商標)SCO伝送と同様のタイミングシグネチャを有する場合もあれば、有さない場合もあるという点で準周期的である。
周波数ホッピング信号の場合のパルスタイミングシグネチャ解析は、スペクトル情報が、信号がホップインすることができる帯域全体ではなく、その周波数帯域の一部のみのサンプリングから導き出される場合、わずかに異なる。たとえば、周波数ホッピング信号も同様に、帯域の20MHz部分のみのデータが入力として分類プロセスに提供された場合、2.4GHz帯域等、周波数帯域中のどこにでも発生する可能性があるため、信号パルスデータは周波数ホッピング信号からの比較的少ない割合のパルスを示す。パルスタイミングシグネチャ解析はそれに従って調整される。
パルスタイミングシグネチャ解析を用いての信号分類は、2つ以上の装置が周波数帯域で伝送している場合に特に有用である。信号のパルスタイミングシグネチャ情報は、パルス持続時間、パルス間の時間等、パルスの特徴を記述するデータで表すことができる。次いでこの情報を同様のパルスタイミングシグネチャ情報と比較して、一致があるか否かを判断することができる。
測定エンジン50および分類エンジン52は両方とも、上位レベルのソフトウェアプログラムやシステムに報告されるスペクトルイベントを生成することができる。たとえば、SAGE20によって生成されるスペクトル活動情報の解析に基づいて、Bluetooth(商標)装置の周波数帯域でのオンまたはオフ、またはコードレス電話のアクティブ化等、特定種別のイベントについて報告を行うことができる。こういったスペクトルイベントについてはさらに後述する。
図6を再び参照すると、位置特定エンジン54は、周波数帯域で動作している装置の物理的な場所を計算する。場所測定技法の一例は、測定エンジン50によって集められたスナップショットバッファデータを使用して、場所を特定すべき装置によって送信された信号および別の参照信号(AP等)の2つ以上の既知の場所(2つ以上のSTA等)で到着時間差(TDOA)測定を実行し、周波数帯域の領域で動作している様々な装置(干渉源等)の場所を求めることを含む。単に干渉源を別の場所に移すだけで、別の装置または装置ネットワークが経験している場合がある伝送問題を解消することができるときもある。位置特定エンジン54は、ネットワーク内の複数の場所から得られた測定を調整することができる。位置特定エンジンの一例は、本発明の譲受人に譲渡され、全体を参照により本明細書に援用する「System and Method for Locating Wireless Devices in an Unsynchronized Wireless Network」という名称の2002年11月27日出願の同時係属中の米国特許出願第60/319,737号に開示されている。TDOAおよび到着時間(TOA)測定を使用してワイヤレス無線通信装置の場所を求める他の多くの技法が当分野において既知であり、同様に位置特定エンジンに使用することができる。
位置特定エンジン54は、別法として、ネットワークスペクトルインタフェース(NSI)70の「上」のソフトウェアに存在してもよい。周波数帯域での干渉状況が検出されると、スペクトルエキスパート56またはネットワークエキスパート80は位置特定エンジン54と通信して、干渉源ソースを物理的に見つけることができる。位置特定エンジン54の出力は、位置情報、パワーレベル、装置種別、および/または装置(MAC)アドレスを含むことができる。セキュリティサービス82が位置特定エンジン54に、考えられるセキュリティ問題を呈する可能性がある不良装置を見つけるように命じることができる。
スペクトルエキスパート56は、測定エンジンおよび分類エンジンが得た周波数帯域での活動についての知識が与えられた場合、周波数帯域で動作している装置の動作を最適化するプロセスである。たとえば、スペクトルエキスパート56はSAGE20からのデータ、および任意選択で、IEEE802.11xネットワーク等の周波数帯域で動作している特定のワイヤレスネットワークからの統計を処理して、装置のパラメータの調整を推奨し、またはこれら調整を装置において自動的に実行する。スペクトルエキスパート56は、たとえば、APに結合されたホスト装置、サーバ、またはネットワーク管理ステーション(図1)によって実行されるソフトウェアプログラムであることができる。スペクトルエキスパート56の出力に基づいて調整する(手動または自動的に)ことができるパラメータには、周波数チャネル、送信パワー、断片化しきい値、RTS/CTS、送信データレート、CCAしきい値、干渉回避等が含まれる。干渉緩和技法の他の例は、本発明の譲受人に譲渡され、全体を参照により本明細書に援用する、「Systems and Methods for Interference Mitigation with Respect to Periodic Interferers in Short-Range Wireless Applications」という名称の2003年1月20日出願の同時係属中の米国特許出願第10/248,434号に記載されている。スペクトルエキスパート56は、周波数帯域で動作している装置または装置ネットワークの動作に干渉する信号の検出等、周波数帯域でのアラート状況に関するトリガに対して動作して、アラートを自動的に報告し、かつ/またはこれに応答して装置においてパラメータを調整することができる。たとえば、スペクトルエキスパート56は単一のWLAN APを制御する、または制御を示唆するように動作することができる。
スペクトルエキスパート56はスペクトルインテリジェンス意志決定者である。スペクトルエキスパート56(および/または後述するネットワークエキスパート)は、スペクトルポリシー情報に基づいてどのアラートおよび/またはコントロールを生成するかを判断することができる。スペクトルポリシー情報は、周波数帯域で発生していると判断された状況に基づいて、対応するアラートおよび/またはコントロールを規定する情報集合体である。この情報集合体は、周波数帯域で動作する新たな装置および/または周波数帯域の要件に関する規定の変更を考慮して(account for)更新可能である。さらに、スペクトルエキスパート56は行動をとること、またどのように行動するか、または行動しないことを判断することができる。たとえば、スペクトルエキスパートは、別の信号に干渉するか、それともしないかを判断することができる。スペクトルポリシーをどのように適用することができるかの例について以下で説明する。
スペクトルエキスパート56はスペクトル活動情報を用いてAPにおけるIEEE802.11WLANパラメータを知的に制御することができる。
1.干渉信号についての情報と共に受信信号の品質の測定には、APおよび/またはSTAの送信データレートの調整が必要な場合がある。
2.パケットエラーおよびSAGEパルスデータの追跡には、断片化しきい値の調整が必要な場合がある。
3.隠れノードを示す統計のパケットシーケンスでの検出には、RTS/CTSシーケンスの実行が必要な場合がある。RTS/CTSシーケンスは、「送出確認システム」として使用され、伝送を遅くするので可能な場合は低雑音環境においてオフにされるが、STAを見つける等、必要な場合はアクティブ化することができる。
4.SAGEスペクトル解析データを使用して、新しくよりクリーンなチャネルを選択するようにAPを制御することができる。
5.干渉源を示すSAGE関連データおよび信号分類データの使用には、APの送信パワーの調整が必要な場合がある。
6.特定の装置種別または特定された(スナップショットバッファおよび他のスペクトルデータを通して)ブランドおよび装置モデルに応じて、アクションを実行する。
一般に、スペクトルエキスパート56は、(APの場合のように)関連するいくつかの他の無線装置の振る舞いを制御することのそれ自体を制御する無線装置で実行することができる。これら種類の判断およびコントロールは、装置または特定の限られた装置群に影響するという点でローカルのポリシー判断またはコントロールと呼ばれる。以下で説明するネットワークエキスパート80は、装置ネットワーク全体(たとえば、複数のAPおよびWLAN内のそれぞれの関連するSTA)に影響するもの等、より広い種別のポリシー判断およびコントロールを行う。
1つまたは複数のスペクトルセンサ1200(1)〜1200(N)で構成されるセンサオーバーレイネットワークはスペクトル活動情報を生成することができ、スペクトル活動情報は、周波数帯域中の装置を制御するサーバに供給される。たとえば、信号検出がセンサレベルで実行され、測定および累積をセンサレベルあるいはAPのホストプロセッサで実行することができる。スペクトルエキスパート56は、APに接続されたホスト装置のホストプロセッサで実行され、そのAPの制御に使用される。信号検出はセンサレベルで実行され、測定および累積はセンサレベルあるいはAPのホストプロセッサで実行することができる。
測定エンジン50、分類エンジン52、およびスペクトルエキスパート56が存在する抽象レベルは、以下で「スペクトル」レベルまたは「スペクトルアウェア」レベルと呼ぶことができる。
図6に示すNSI70は、測定エンジン50、分類エンジン52、位置特定エンジン54、およびスペクトルエキスパート56の各プロセス(および下位レベルドライバ)を上位レベルサービスにインタフェースする。NSI70は、アプリケーションプログラムにより(1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に)実装することができ、これらプロセスのスペクトル解析機能にアクセスするアプリケーションプログラミングインタフェース(API)としての役割を果たす。特定の装置のスペクトル知識または活動情報をチェックするというエンドユーザの需要に応じてのコマンドをアプリケーションプログラムから受け取ることができ、NSIはコマンドをプロセスの1つからの特定のスペクトル解析機能への要求に変換する。NSI70と同様のインタフェースを使用して測定エンジン50、分類エンジン52、位置特定エンジン54、およびスペクトルエキスパート56間、または中での対話があり得ることも可能である。さらに、図6におけるブロックの物理的な場所はこれら機能、アプリケーション、またはプロセスの可能な論理的配置を限定する意味はない。たとえば、NSIは、測定エンジン、分類エンジン、および/またはスペクトルエキスパートのスペクトル解析機能を使用して、図6に示すブロックのうちの任意の1つまたは複数とインタフェースするために使用することができる。さらに、非公式なインタフェースや接続が、図6に示す任意の2つのプロセス間に存在してもよい。
NSI70のすぐ上の抽象レベルは「ネットワーク」レベルと呼ぶことができる。ネットワークレベルには様々なサービスが存在し得る。たとえば、ネットワークエキスパート80、セキュリティサービス82、ロケーションサービス86、およびデータマイニングサービス88がある。NSIの上にあるソフトウェアは、別個に以下特定し説明するが、集合的に、また総称的に、たとえばネットワーク管理ステーション1090(図1)によって実行可能なネットワーク管理ソフトウェア(NMS)と呼ぶこともできる。
ネットワークエキスパート80はスペクトルエキスパート56と同様であるが、図1に示すAP1050(1)〜1050(N)およびそれぞれに関連する各STA等、複数のWLAN APにわたって等、上位レベルで動作する。ネットワークエキスパート80は、配備コスト、容量、およびQoSに基づいてネットワークを最適化する。ネットワークエキスパート80は、ネットワーク管理者に提案を行う、または1つもしくは複数のワイヤレスネットワークのパラメータを自動的に調整することができる。たとえば、ネットワークエキスパート80は、APの配置およびAPのアンテナの配置、APチャネル割り当て、APにわたるSTAの負荷平衡(ネットワーク負荷状況に基づいてSTAを別のAPに再び割り当てる)、送信パワー、およびRTS/CTSパラメータのパラメータを制御または提案することができる。これに加えて、ネットワークエキスパートは、ネットワークのどこからでも検出された干渉についてネットワーク管理者またはネットワーク管理アプリケーションに通知することができる。ネットワークエキスパート80は、最良のスループットおよび信頼性の高い通信リンクを提供するであろうAPにSTAを割り当てることによって、ワイヤレスネットワークでの装置のカバレッジを最適化することができる。ネットワークエキスパートによって処理されるスペクトル活動情報は、周波数帯域で動作しているAPからのものであっても、また他のビジネス企業や他の設備の場所およびその周囲等、対象領域の様々な場所に位置決めされた1つおよび/または複数のスペクトルセンサからのものであってもよい。ネットワークエキスパート80は、特定の状況が検出された場合にアラートを生成するトリガも有することができる。スペクトル監視機能(ならびに制御機能)を有するWLAN APは、関連する任意のWLAN STAによって供給される任意のスペクトル情報をスペクトル知識に追加することができる。しかしネットワークエキスパート80は、同じまたは異なる種類(たとえば、IEEE802.11WLAN、WPAN、Bluetooth(商標)等)の複数のワイヤレスネットワークを含み得る、免許不要帯域動作の全体領域のスペクトル活動のさらに大きな全体図を有することができる。逆に、WLAN APは関連するSTAにSPが監視するスペクトル状況についてアドバイスすることができる。
ネットワークエキスパート80は、スペクトル測定データを使用して、SAGE20が帯域全体のデータを解析して、分類エンジン52が他のチャネルに何が存在しているかを特定することができるようにする情報を出力するチャネルスキャン、SAGE20がチャネル利用について帯域全体の統計を集めるチャネル選択/負荷平衡等の802.11プロトコル機能を最適化することができる。こういった技法の恩恵は、より高速なチャネル取得、より高速なチャネルのハンドオフ、およびSTAベースの負荷平衡である。
ネットワークエキスパート80は、ネットワーク全体等、より広い領域にわたって得られたスペクトル活動情報に対して働く。この情報を得る1つの方法は、ネットワークエキスパート80が実行されるサーバにそれぞれ接続された複数の認知的に動作可能な(cognitively-enabled)APを通してである。これに代えて、またはこれに加えて、1つまたは複数のスペクトルセンサ1200(1)〜1200(N)で構成されたセンサオーバーレイネットワークが、ネットワーク全体または対象領域にわたって配備される。ネットワークエキスパート80は、センサおよび制御機構に接続された、またはWLAN管理アプリケーションを通して等、APを制御するように結合されたサーバで実行される。信号検出はセンサレベルで実行され、測定および分類はセンサレベルあるいはサーバで実行することができる。
ネットワークエキスパート80は、図1に示すネットワーク管理ステーション1090によってサポートされるもの等、汎用ネットワーク管理システムとインタフェースすることができる。汎用ネットワーク管理システムは、AP等のネットワーク構成要素のイネーブル、ディセーブル、および構成を制御することができる。システム統合ブロック90(後述)がネットワークエキスパート80を汎用ネットワーク管理システムにインタフェースして、汎用ネットワーク管理システムによる変更をネットワークエキスパート80に通知できるようにすると共に、チャネル割り当ておよびSTA関連付け等、ワイヤレスネットワーク(複数可)内の変更を汎用ネットワーク管理システムに通知できるようにすることができる。
したがって、ネットワークエキスパート80はより広い種別のポリシー判断および制御を行う。これに加えて、ネットワークエキスパート80は、より広いネットワークの一部、または装置の局所配備である装置にそれぞれ関連するスペクトルエキスパート56の複数のインスタンスの上位レベル制御として動作することができる。このパラダイムは後述する図28に示される。そうするにあたり、ネットワークエキスパート80は、ネットワークエキスパート80の権限下のスペクトルエキスパート56によって行われるローカルポリシー判断およびコントロールを考慮しなければならない。ネットワークエキスパート80は、そのスペクトルエキスパート56によって行われるローカルポリシー判断およびコントロールについての知識を記憶し保持する。ネットワークエキスパート80は、局所範囲のポリシー判断もしくはコントロール、またはネットワーク範囲のポリシー判断もしくはコントロールを行うことができる。局所範囲の判断は、たとえば、ネットワークエキスパート権限下のすべてではなくいくつかのスペクトルエキスパート56によって制御される特定の「領域」またはロケールで発生している活動に関する。ネットワーク範囲の判断は、ネットワークが存在するすべての領域またはロケールにわたるネットワーク全体で発生している活動に関する。局所範囲、またはネットワーク範囲の判断を行う場合、ネットワークエキスパート80は、スペクトルエキスパート56によって行われるローカルポリシー判断またはコントロールに干渉しないように判断を行うことができ、または特定のローカル判断に取って代わる特定の判断を行うことができる。たとえば、ネットワークエキスパートの制御下にある特定のAPは、1日の中の特定の時間に特定の周波数チャネルで時折干渉を経験する場合があり、したがって1日の中のその時間中に別のチャネルに移るように調整される(スペクトルエキスパート56によって等)。ネットワークエキスパート80は、他の情報に基づいて、特定のAPをその特定のチャネルにより永続的に移すという判断をすることもできる。これは、APが時折1日の中の特定の時間にそのチャネルから離れるニーズと競合する。したがってネットワークエキスパート80は、そのAPをそのチャネルに移してAPでのローカルポリシーを遵守するように判断を変更する。ローカルポリシー判断を考慮に入れる場合、ネットワークエキスパート80は、ネットワークまたは局所的な振る舞いの「ぐらつき(oscillations)」を回避するように判断を変更することができる。
セキュリティサービス82は、下位レベルで生成されたスペクトル活動および関連情報に基づいてセキュリティ情報を提供する。たとえば、セキュリティサービス82は、周波数帯域で動作しているもう1つの装置またはネットワークでサービス不能攻撃があるときを検出し、「駐車場」攻撃(parking lot attack)を検出し、不認可AP等の不良装置を見つけ、RFフィンガープリンティングを実行して認可装置(たとえば、ステーションやAP)になりすましている装置があるか否か判断することができる。
サービス不能攻撃は、スペクトル活動情報を調べて、周波数帯域中の1つまたは複数の信号に干渉する場合がある大きな帯域幅の雑音信号を探すことによって検出することができる。雑音信号がかなりの時間期間続く場合、セキュリティサービスは、サービス不能攻撃が周波数帯域で動作している1つまたは複数のワイヤレスネットワークに対して行われていることを宣言することができる。アラートまたは報告を生成してネットワーク管理者に状況を通知し、攻撃の状況を説明する(攻撃元のおおよその場所、パワーレベル、周波数帯域幅、発生時刻等)ことができる。
駐車場攻撃は、暗号化という障害をかいくぐることができる、または暗号化がネットワーク上でイネーブルされていないと想定して、ワイヤレスネットワーク装置のユーザが、稼働中のネットワークの、このネットワーク上で信号を送信かつ/または受信するのに十分近くにワイヤレス装置を配置する等によって、許可なくワイヤレスネットワーク上で信号を送信かつ/または受信する場合である。装置のユーザが単に、送信された信号をリスンしている場合、それを検出する方法はない場合がある。しかし、物理的境界(2次元または3次元で)を、ネットワークにサービス提供しているAPの周囲に作ることができる場合、位置特定エンジン54を使用して、装置の送信から、装置が、AP(複数可)に接続されたワイヤードネットワークのサーバに記憶されている情報へのアクセスを試みる恐れのある不認可装置を示す物理的境界外にあるか否かを判断することができる。
不認可装置(たとえば、AP)は、装置の伝送を調べることによって検出することができ、使用する伝送に含まれる情報から(IEEE802.11、サービスセット識別子(SSID)など)、記憶されている有効SSIDセットと突き合わせてそのSSIDが有効であるか否かを判断することができる。APが無効SSIDを使用して周波数帯域で動作している場合、セキュリティサービス82は位置特定エンジン54に、APの場所を突き止めるように命令することができる。
セキュリティサービス82は、セキュリティに関連する違反が、周波数帯域で動作している1つまたは複数のワイヤレスネットワークまたは装置において検出された場合、ネットワーク管理者にリアルタイムアラートを生成することができる。駐車場攻撃の可能性が検出される場合、手続きをセットアップして、境界外装置のユーザ(または装置自体)に、APが認可装置として検証するために使用するセキュリティコードを供給するように求めることができる。このコードを供給することができない装置は不認可装置と見なされ、その装置へのサービスが停止される。アラートを生成して、ネットワーク管理者にそのユーザをさらに調査するようにアドバイスすることもできる。
ワイヤレスネットワークにおいてセキュリティを管理する別の方法は、認可された各STAやAP等、各認可装置のRFシグネチャを記憶するというものである。RFシグネチャは、SAGE機能を有する装置を使用して得られた各認可装置の詳細な信号パルス特徴を捕捉し、これら特徴を記述した情報をデータベースに記憶することによって作成することができる。STAがAPに関連する都度、信号パルス特徴を情報データベースと突き合わせて比較して、認可装置であるか否かを判断することができる。この手続きは、有効なMACアドレスを得ること(WLANでの伝送をリスンすることにより)、およびそのMACアドレスを使用するそのSTAとしてのなりすましからSTAのユーザを守る。MACアドレスが有効になる場合であっても、不正装置のRFフィンガープリントは、データベースに記憶されている認可装置のRFフィンガープリントと一致しない可能性が高い。
ロケーションサービス86は、位置特定エンジン54によって行われる場所測定に付加価値サービスを提供する。こういったサービスの例は、図10に一例を示すカバレッジマップ、ボイスオーバIP装置の高速ハンドオフ、装置に最も近いプリンタの発見、なくした装置の発見、および緊急位置特定(E911)の実行である。別の例として、ロケーションサービス86は免許不要帯域動作領域(たとえば、企業)中の複数のポイントおよびノード(複数のスペクトルマップ)からのスペクトル情報を処理し、情報を理解し易いフォーマットに組み立てることができる。
データマイニングサービス88は、スペクトル活動情報(および任意選択で、スペクトルエキスパートからの出力)を捕捉してデータベースに長期記憶することを含む。クエリを使用して非リアルタイムでスペクトル活動情報を解析することにより、ネットワーク管理者は、1日の中のどの時間で干渉が問題であるか、動作領域のうちのどのエリアに最も重いスペクトル負荷があるか等、様々な状況を求めることができる。
ネットワークレベルの上には、システム統合ブロック90およびユーザインタフェース(UI)ブロック92がある。システム統合ブロック90は、下位のサービスのいずれからのデータも、一般にネットワーク管理アプリケーション(複数可)94と呼ばれる他のアプリケーション、プロトコル、ソフトウェアツール、またはシステムにインタフェースする。たとえば、システム統合ブロック90は情報をSNMPフォーマットに変換することができる。システム統合ブロック90によって実行される機能は、下位のサービスを使用して動作したい特定のアプリケーション、プロトコル、システム、またはソフトウェアツールによって指示される。ネットワーク管理アプリケーション94は、ネットワーク管理ステーション1900(図1)によって実行されてワイヤードネットワークおよびワイヤレスネットワークを管理することができる。UI92は、人が使用するために下位の任意のサービスによって生成される情報のグラフィックス、オーディオ、またはビデオ種別のインタフェースを提供することができる。スペクトル活動情報およびアラートのグラフィカルユーザインタフェースの例を図16〜図25に示し、後述する。これら上位レベルのプロセスは、無線周波数帯域活動が発生している箇所から離れたコンピュータ機器上で実行することができる。たとえば、ネットワーク管理アプリケーション94は、センサ装置、AP等、ならびに広域ネットワーク(WAN)接続、たとえば、インターネット、専用高速ワイヤード接続、または他のより長距離のワイヤードまたはワイヤレス接続を介して、被制御装置(たとえば、AP)に結合された中央監視センタまたは中央制御センタ(電話サービスプロバイダ、ケーブルインターネットサービスプロバイダ等)にあるネットワーク管理ステーション1090によって実行することができる。
対象周波数帯域中の無線周波数エネルギーを受け取る装置にSAGE20を装備して、スペクトル活動情報を生成することができる。図11はこのような認知無線装置の一例を示す。通信装置は、受信した無線周波数エネルギーをダウンコンバートし、送信する信号をアップコンバートする無線器12を備える。無線器12は狭帯域無線器であっても、または広帯域動作および狭帯域動作が可能な無線器であってもよい。広帯域無線送受信器の一例は、「System and Architecture for Wireless Transceiver Employing Composite Beamforming and Spectrum Management Techniques」という名称の2002年4月2日出願の本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許仮出願第60/374,531号、および「Multiple-Input Multiple-Output Radio Transceiver」という名称の2002年10月11日出願の本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許出願第10/065,388号に開示されている。ベースバンドセクション(図6に示すモデムを備える、またはこれに対応することができる)14が無線器12に結合され、信号のデジタルベースバンド処理を実行する。1つまたは複数のアナログ/デジタルコンバータ(ADC)18が、無線器12によって出力されるアナログベースバンド信号をデジタル信号に変換する。同様に、1つまたは複数のデジタル/アナログコンバータ(DAC)16は、ベースバンドセクション14によって生成されたデジタル信号を、無線器12によるアップコンバートに向けて変換する。図6において参照されるSAGE20は、ADC18からの入力を受け取るものとして示されている。
ベースバンドセクション14およびSAGE20に結合されたプロセッサ30を設けることができる。プロセッサ30はメモリ32に記憶されている命令を実行して、本明細書では「オンチップ」ソフトウェア機能または「埋め込み」ソフトウェア機能であるとして説明されるソフトウェアスペクトル管理機能のいくつかを実行する。したがって本明細書では、メモリ32に記憶されるソフトウェアのいくつかはオンチップソフトウェアまたは埋め込みソフトウェアと呼ばれる。オンチップソフトウェア機能または埋め込みソフトウェア機能の例は、SAGEドライバ15、スペクトルアウェアドライバ17、および測定エンジン50であるが、分類エンジン52、位置特定エンジン54、およびスペクトルエキスパート56等、図6に示すさらなるプロセスもプロセッサ30によって実行することができる。図11に示す想像線は、想像線で囲まれた要素のいくつかまたはすべてを単一のデジタル特定用途向け集積回路(ASIC)に組み立てることができることを示すことを意味する。プロセッサ30は通信プロトコルに関連するMAC処理も実行することができる。無線器およびその他の構成要素の周りのより大きなブロックは、これら要素をネットワークインタフェースカード(NIC)フォームファクタに実装し得ることを示すことを意味する。プロセッサ30は、装置が使用する特定の通信プロトコルに関連するトラヒック統計を生成する能力を有することもできる。IEEE802.11トラヒック統計の例について後述する。
適したインタフェース34によりプロセッサ30に結合されたホストプロセッサ40を設けることができる。ホストプロセッサ40は、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバ1055、またはネットワーク管理ステーション1090(図1)等、ホスト装置の一部であってもよい。メモリ42は、上位レベルのスペクトル管理機能を実行するために、ホストされる、または「オフチップ」のソフトウェアを記憶する。ホストプロセッサ40が実行し得るプロセスの例としては、測定エンジン50、分類エンジン52、位置特定エンジン54、およびスペクトルエキスパート56が挙げられる。これに加えて、ホストプロセッサ40は、ネットワークエキスパート80等、さらに上位レベルのプロセス、ならびに下位レベルのプロセスも実行することができる。
図11に示す通信装置は、IEEE802.11WLAN APまたはSTA等、周波数帯域で動作する様々な装置のいずれの一部であっても、またはそのような様々な装置に対応してもよい。通信装置は、図1に示すサーバ1055やネットワーク管理ステーション1090等、通信装置から離れていてもよいコンピュータと情報を共有することができる。リモートコンピュータは、ワイヤレス通信機能を有することができる(または通信装置とのワイヤレス通信機能を有する別の装置を通るワイヤによってリンクされる)。システム統合ブロック90およびUI92(図6)を実行するソフトウェアは、ホストプロセッサ40またはリモートコンピュータ、たとえばサーバ1055やリモートネットワーク管理ステーション1090によって実行することができる。
図11に示すもの等の認知無線装置は、周波数帯域で発生している活動を検出し、測定し、分類することができ、またスペクトルエキスパート56等の機能を通して、動作周波数、送信パワー、データレート、パケットサイズ、送信のタイミング(他の信号を避けるため)等、その動作パラメータのいずれか1つを変更すべきか否かについて知的に判断することができる。さらに無線装置は、周波数帯域での活動を検出し、測定し、分類する別の無線装置によって生成された情報を基にして生成されたコントロールに応答することができる。
図12は、スペクトルセンサ(たとえば、図4に関連して上で参照したスペクトルセンサ1200(1)〜1200(N))の例示的なブロック図を示す。スペクトルセンサは、対象周波数帯域中の信号を受信する無線装置である。この意味で、スペクトルセンサはある種のスペクトルモニタであり、検出、測定、および分類もして、他の無線装置、装置ネットワーク全体の動作を制御することができるネットワーク制御アプリケーション等に供給されるスペクトルインテリジェンスを提供することもできる。スペクトルセンサは、広帯域モードあるいは走査狭帯域モードで、対象周波数帯域中の信号をダウンコンバート可能な少なくとも1つの無線受信器を備える。図12に示すように、スペクトルセンサは2つの無線受信器4000および4010(別の免許不要帯域専用)を備える、または単一の二重帯域無線受信器を備えることが可能である。無線受信器の出力をデジタル信号に変換するADC18があり、次いでデジタル信号はSAGE20または信号パルスデータおよびスペクトルを生成可能な他の装置に結合される。DAC16は、スイッチ4020を介して無線受信器に制御信号を供給するために有用であることができる。
カードバス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ミニPCI等のインタフェース4030は、SAGE20および他の構成要素の出力をホスト装置3000にインタフェースする。ローカル処理(図6に示す測定エンジン50、分類エンジン52、位置特定エンジン54、およびスペクトルエキスパート56等)を実行する任意選択の埋め込みプロセッサ4040、ワイヤードネットワークにインタフェースするイーサネット(登録商標)ブロック4050、フラッシュメモリ4060、およびSDRAM4070がある。特定の通信プロトコルまたは規格(「プロトコルX」)に関連する任意選択の下位MAC(LAMC)論理ブロック4080、およびプロトコルXに関連するモデム4090もある。プロトコルXは、IEEE802.11xプロトコル等、周波数帯域で動作するいずれの通信プロトコルであってもよい。装置は複数のプロトコルをサポートすることができる。ブロックの多くはデジタル論理ゲートアレイASICに統合することができる。LMAC論理4080およびモデム4090は、プロトコルX上の通信トラヒックの追跡、およびトラヒック統計の生成に使用することができる。無線器(複数可)および他の構成要素の周りのより大きなブロックは、スペクトルセンサ装置をPCI PCカードまたはミニPCI配備のためにNICフォームファクタに実装し得ることを示すことを意味する。別法として、これら構成要素の多くは、埋め込みプロセッサを節約して、プロセッサ/CPUマザーボード上に直接実装してもよい。
ホスト装置3000は、ワイヤードネットワーク接続、USB接続、さらにはワイヤレス接続(802.11xワイヤレスネットワーク接続等)を介してスペクトルセンサによって供給されるスペクトル活動情報を処理する、プロセッサ3002およびメモリ3004を有するコンピュータであることができる。ホスト装置3000に表示モニタ3010を結合することができる。ホスト装置内のメモリ3004は、上記埋め込みソフトウェアおよび/またはホストされるソフトウェア(図6に示すプロセスの場合)に対応するソフトウェアプログラムを記憶することができる。これに加えて、メモリ3004は、Windows(登録商標)オペレーティングシステム(Windows(登録商標)XP、Windows(登録商標)CE等)等のオペレーティングシステムのドライバ等、ホスト装置のドライバソフトウェアを記憶することができる。ホスト装置3000は、デスクトップまたはノートブックのパーソナルコンピュータ、個人情報端末、または図1に示すスペクトルセンサ、サーバ1055、またはネットワーク管理ステーション1090にローカルな、もしくはリモートなコンピュータ装置であることができる。
或る形のスペクトルセンサには、SAGE20はあるが、埋め込みプロセッサ等、他の処理構成要素がない。センサはホスト装置または離れて配置されたサーバ等のプロセッサに接続され、そこでSAGE20の出力が処理されて、信号の測定/累積、分類等が行われる。これは、信号処理の大部分が1つまたは複数の中央に配置されたコンピューティング装置で実行されるセンサオーバーレイネットワークの一部として使用される低コストスペクトルセンサにとって望ましい場合がある。
さらに別の変形形態は、SAGE20の機能をホストプロセッサ3002上のソフトウェアに実装するというものである。周波数帯域で動作しているいずれか1つまたは複数の装置(特に、広帯域で使用可能な無線受信器を有する装置)のADCの出力をホストプロセッサに供給することができ、ホストプロセッサにおいて、測定エンジン、分類エンジン等、上に述べたスペクトル管理機能全体がソフトウェアで実行される。たとえば、ADC18の出力を、図12に示すインタフェースのいずれか1つを介在させてホストプロセッサ3002に結合することができ、ホストプロセッサ3002がソフトウェアにおいて、SAGEプロセスならびに他のプロセスの1つまたは複数を実行する。
スペクトルセンサは、免許不要または共有の周波数帯域での動作が発生している領域に存在するいずれの装置にも配備することができる。たとえば、スペクトルセンサは、カメラ、ホームステレオ、PCの周辺機器等のコンシューマ装置に存在することができる。スペクトルセンサに接続される他のいずれの装置も、スペクトルセンサが得たスペクトル知識を取得し、このスペクトル知識を、それぞれのスペクトル監視機能(サポートされる場合)から得ることができるスペクトル自体についての知識に追加することができる。さらに、ローカル装置(たとえば、PC)がリモート装置から得るスペクトル知識は、ローカル装置(たとえば、PDA)ならびにリモート装置での動作の構成および/または診断に有用であり得る。
LMAC論理4080は、埋め込みプロセッサ4040によって実行されるソフトウェアに実装することができる。ソフトウェア実装されるLAMCの1つの利点は、プロトコルXに関連する追加統計を、ファームウェア実装で必要な場合よりも容易に生成することができることである。こういった統計をソフトウェアカウンタによって累積し、LAMCソフトウェア中のメモリロケーションに割り振ることができる。図11および図12に示す無線装置が生成することができる追加のIEEE802.11統計の例について以下で説明する。こういった統計のいくつかは、WLAN APやWLAN STA等、装置内のパフォーマンス低下の良好な指標であり、修正アクションまたは制御の自動的な開始またはユーザ/ネットワーク管理者、ソフトウェアアプリケーション等に警告する情報の生成に使用することができる。これら統計の多くは32ビットカウンタによって提供することができ、折り返すことができる。折り返し間隔は特定の統計に依存するが、最短で5分であることができる。ホストドライバからのソフトウェアはこれらカウンタを周期的にポーリングして、64ビットカウンタ(折り返し時間は43000年)に変換することができ、これによってオンチップメモリ要件が低減することになる。
LMAC論理によって生成された統計からSTAに提供することができる追加のIEEE802.11MIB拡張の例を以下で説明する。これら統計は、一般的なチャネルの問題ならびに位置および局所的な干渉に基づく問題等、STAの部分集合に影響する問題を特定するために使用することができる。たとえば、これら統計は、パケットエラーレート(PER)情報を示し、考えられる干渉種別への洞察を提供することができ、断片化およびRTSしきい値の調整を助けるために使用することができる。
lmst_RxTime 最後のフレーム(任意の種別の)をこのSTAからいつ受信したかについてのタイムスタンプ。これは、STAがチャネルに存在することを含意するが、関連/認証状態、または他の上位レベルの活動で応答していることは含意しない。マルチキャストSTAエントリの場合、最後のマルチキャストフレームが送信されたときに更新される。
lmst_AckMSDU 送信に成功した、すなわち最後/唯一の断片が承認された、またはマルチキャストされたMSDUの数。送信されたデータ/管理フレームの総数は、承認された数および承認されなかった数によって導き出される。
lmst_AckFrag 送信に成功した断片の数(lmst_AckMSDUに計数された最後の断片を除く)。
lmst_RxCTS RTSが送信され、CTSを受信した回数。送信されたRTSフレームの数は、受信したCTSフレームの数および受信されなかったCTSフレームの数から導き出される。
lmst_NoCTS RTSを送信したが、CTSを受信しなかった回数。
lmst_RxACK ユニキャストデータ/管理フレームを送信し、明示的なACKフレームを受信した数。これは、PCF/HCFピギーバックACKではなく実際のACK制御フレームを示す。PER計算の場合、lmst_AckMSDU+lmst_AckFragがより有用であり得る。これら統計の差およびこのフィールドは、処理されたピギーバックACKの数である。
lmst_NoACK ユニキャストデータ/管理フレームを送信したが、ACKを受信しなかった数。
lmst_BadCRC CTSまたはACK制御フレームが期待されたが、CRCエラーを有するフレームを代わりに受信した回数。これはおそらく、受信側がフレームを受信したが、応答が失われたことを意味する。CRCエラーを有する他のフレームは、フレーム種別フィールドおよび発信アドレスフィールドに疑いのある場合もあるため、相関付けることはできない。
lmst_BadPLCP CTSまたはACK制御フレームが期待されたが、PHY制御を復調することができないフレームを代わりに受信した回数。これはおそらく、受信側がフレームを受信したが、応答が失われたことを意味する。PLCPエラーを有する他のフレームは、PHYからフレーム種別フィールドおよび発信アドレスフィールドが提供されないため、相関付けることはできない。この状況は、lmif_BadPLCP統計の下でも計数される。
lmst_MaxRetry 過度の再送信によりドロップされたフレームを示す。
lmst_HistRetry[8] 応答受信前の再送信試行数のヒストグラムを提供する。これは、RTSからCTSまで、および各断片からフレーム交換シーケンス中のACKまでを含む。インデックス0は、始めて送信に成功したフレームである。これは通常、逆指数曲線を提供するはずであり、この曲線が大幅に外れる場合、遠方のマイクロ波オーブンからの干渉等、大きなアウテージ(outage)を示す場合がある。
lmst_HistSize[2][4] PERとフレームサイズとの関係のヒストグラムを提供する。最初のインデックスはOK応答およびNO応答であり、2番目のインデックスは断片化しきい値に相対するフレームサイズ(4分の1単位(in quarters))である。断片化しきい値の調整の高速化に使用される。
これら以下の統計は、受信したデータ/管理フレームについての情報を提供する。統計は受信したあらゆるフレームについて保持することができる。統計によっては、チャネル上に重複するBSSがない限りAPまたはSTA上でのみ予期され、この重複により失われたチャネル帯域幅に対する洞察を提供することができる。
lmst_FiltUcast データ/管理フレームは、別のSTAにアドレス指定されたため濾波された。
lmst_FiltMcast データ/管理フレームは、マルチキャストアドレスハッシュでイネーブルされていないマルチキャストアドレスに向けられていたため濾波された。
lmst_FiltSelf データ/管理フレームは、APによりBSSに転送されていたマルチキャストフレームであったため濾波された。
lmst_FiltBSS データ/管理フレームは、マルチキャストフレームであり、BSSIDがフィルタに整合しなかったため濾波された。
lmst_FiltType データ/管理フレームは、フレーム種別/サブ種別がフレーム種別フィルタからディセーブルされているため濾波された。これは、ヌルデータフレーム種別、サポートされていない管理フレーム種別を含む場合があり、BSS走査中に他の種別も含む場合がある。
lmst_FiltDup データ/管理フレームは、前に受信したフレームの複製であるため濾波された。これは、ACKフレームが失われていることを示す。すべてのエラーがここで検出されるわけではないが、これは逆方向でPERの粗い近似を提供することができる。
lmst_FwdUcast ユニキャストデータ/管理フレームが埋め込みプロセッサに送出された。
lmst_FwdMcast マルチキャストデータ/管理フレームが埋め込みプロセッサに送出された。
lmst_BadKey データ/管理フレームは、提供されていない解読鍵を必要とするため濾波された。これは接続の片側での構成エラーを示す。
lmst_BadICV データ/管理フレームは首尾良く解読することができなかったため濾波された。これはセキュリティ攻撃を示す場合がある。
lmst_TooSmall データ/管理フレームは、暗号化されていたが、必要な暗号化ヘッダを含んでいなかったため濾波された。これはプロトコルエラーを示す。
以下のこれら統計は他のフレーム交換に関する情報を提供する。
lmst_RxRTSother このSTAにアドレス指定されなかったRTSを受信した回数。
lmst_TxCTS RTSを受信し、CTSがこれに応答して送信された回数。
lmst_TxACK ユニキャストデータ/管理フレームを受信し、ACKがこれに応答して送信された回数。
以下の統計は、送信データレートの調整に有用な情報を提供することができる。
lmst_TxAveRate データ/管理フレームが首尾良く送信された連続平均レート。平均レートコードの場合は(lmst_AckMSDU+lmst_AckFrag)で除算される。これは承認されたフレームのみを計数する。
lmst_RxAveRate ユニキャストデータ/管理フレームを首尾良く受信した連続平均レート。平均レートコードの場合はlmst_TxACKで除算される。これは、濾波されたフレームを含め、承認されたすべてのフレームを含む。これは複製(lmst_FiltDup)も含み得るため、その値は送信と完全に対称ではない。
以下の統計は様々なエラーを有し、発信局まで辿ることができない受信フレームについての情報を提供する。
lmif_SaveCRC[3] これは、CRCエラーを有する最後のフレームを受信したタイムスタンプおよびPHY統計を提供する。
lmif_BadCRC CRCエラーを有する受信フレームの数は、ここで計数されるか、あるいはlmst_BadCRCの下で計数される。
lmif_SavePLCP[4] これは、lmif_BadPLCPの下で計数された最後の受信フレームのタイムスタンプ、PLCPヘッダ、およびPHY統計を提供する。
lmif_BadPLCP[4] PHYヘッダが破壊されたため、PHYがPHYヘッダを復調することができなかった受信フレームの数。これらには、CRC/パリティエラー、不良SFDフィールド、無効/非サポートレート、および無効/非サポート変調が含まれる。
lmif_SaveMisc[3] これは、このグループに列挙された、残りの受信エラーについて、タイムスタンプ、PHY統計、および最後の受信フレームのMACヘッダの最初の4バイトを提供する。
lmif_TooSmall それぞれのフレームタイプ/サブタイプには小さすぎた受信フレームの数。これはプロトコルエラーを示す。
lmif_BadVer 無効/非サポートバージョンを有する受信フレームの数。これはプロトコルエラー、または802.11仕様の新バージョン(互換性のない)がリリースされたことを示す。
lmif_BadType 無効/非サポートフレームタイプ/サブタイプを有する受信した制御(または確保されている)フレームの数。これはプロトコルエラー、または802.11仕様の新バージョンがリリースされたことを示す。
lmif_BadSrc 発信アドレスがマルチキャストアドレスであったためドロップされたフレームの数。これはプロトコルエラーを示す。
lmif_FromUs 「私たちの(our)」MACアドレスから受信したフレームの数。これはセキュリティ攻撃を示し、ネットワーク管理アプリケーションに報告すべきである。
以下の統計は、発信アドレスが未知である他のフレーム交換についての情報を提供する。
lmif_RxCTSother 他の局に向けられたCTSフレームの数。
lmif_RxCTSbad 未処理のRTSがないときに受信したCTSフレームの数。これはプロトコルエラーを示す。
lmif_RxACKother 他の局に向けられたACKフレームの数。
lmif_RxACKbad 未処理のデータ/管理フレームがないときに受信したACKフレームの数。これはプロトコルエラーを示す。
以下の統計はチャネルの使用および搬送波センサ多元接続(CSMA)についての情報を提供する。
seq_CntRx 0.5μs単位での802.11フレームの受信に費やされた時間。フレームの復調に費やされる時間によっては、PHYヘッダが処理されるまでseq_CntCCAの下で計数される。
seq_CntTx 0.5μs単位での802.11フレームの送信に費やされた時間。
seq_CntCCA 0.5μs単位での、802.11フレームを受信していないエネルギーの検出に費やされた時間。フレームの復調に費やされる時間によっては、PHYヘッダが処理されるまでseq_CntCCAの下で計数される。これは、乳児モニタ等、ネットワークを閉め出した(ネットワークへのサービスを拒絶する)強い干渉の存在の検出にも使用することができる。
seq_CntEna 0.5μs単位でのチャネルイネーブルおよびアイドルに費やされた時間。これは、SIFS時間およびチャネルバックオフ時間等、チャネルをCSMAにより使用することができない時間を含む。使用が多い場合、サービス不能攻撃または隠れノードの存在を示す場合がある。
seq_Timer 0.5μs単位での、最後のLMACリセット(アップタイム)からの時間。先の4つのカウンタから考慮されないいずれの時間も、チャネルがディセーブルされていた時間を示す。
lmif_CCAcnt 受信エネルギーを検出した回数。これはいずれの送信時間も含まない。
lmif_CCAother 受信エネルギーを検出したが、802.11フレームを受信しなかった(復調することができなかったフレームも)回数。
lmif_RxFIP 他ではフレームタイプ毎の統計に示される受信イベントの総数。
lmif_TxFIP 他ではフレームタイプ毎の統計で示される送信イベントの総数。
lmif_TxSkip チャネルがCSMAプロトコルによる送信に利用可能であったが、送信に利用可能なフレームがなかった回数。これは、上位MAC(UMAC)またはホストプロセッサボトルネットと802.11チャネルまたはプロトコル制約との間の関係によるパフォーマンス問題の区別を助けることができる。
lmif_CWnBack チャネルバックオフまたは延期が行われた回数。
lmif_CWused バックオフおよび延期によって消費されたスロット時間の数。
lmif_HistDefer[4] フレーム交換シーケンスを開始する各試み毎に、これは、延期またはバックオフが必要であった場合、およびその原因を示す。4つのケースは、延期必要なし、エネルギー受信および/またはフレーム受信後に延期、送信後に延期、およびCTS/ACK応答を受信しない場合にバックオフ、である。最後の原因の場合の単一エントリのみが、フレーム交換シーケンスをそれぞれ試みる前に計数することができる。
スペクトル活動情報およびNSIを使用してのスペクトル活動情報へのアクセス
測定エンジン50、分類エンジン52、位置特定エンジン54、スペクトルエキスパート56は、スペクトル解析機能を実行し、NSI70を通してこれら機能にアクセスする情報(アプリケーションプログラムまたはシステムにより使用されることができる)を生成する。NSI70は、コンピュータ/プロセッサ可読媒体に記憶され、1つまたは複数のアプリケーションプログラムまたはシステムを実行するプロセッサ(サーバ1055、またはネットワーク管理ステーション1090)によって実行される命令によって具体化することができる。たとえば、このプロセッサは、スペクトル解析機能に関する要求および構成を生成し、アプリケーションプログラムに関して結果として得られたデータを受け取るNSI「クライアント」機能の命令を実行する。測定エンジン、分類エンジン、位置特定エンジン、および/またはスペクトルエキスパートを実行するプロセッサ(複数可)は、関連するコンピュータ/プロセッサ可読媒体(図1、図11、または図12に示す)に記憶されている命令を実行して、NSIクライアントからの要求に応答して構成パラメータを生成し、測定エンジン、分類エンジン、位置特定エンジン、および/またはスペクトルエキスパートによるスペクトル解析機能を開始して、要求されたスペクトル解析機能を実行し、結果として得られたデータを返すNSI「サーバ」機能を実行することになる。次に、測定エンジンは、SAGEドライバ15がSAGE20および/または無線器12を構成するコントロールを生成することができる。
分類エンジン、位置特定エンジン、およびスペクトルエキスパートは、測定エンジンに対するクライアントとして見ることができ、アプリケーションプログラムが測定エンジンと対話するのと同様にして、測定エンジンに要求を生成すると共に、測定エンジンからデータを受け取ることをさらに理解されたい。またさらに、スペクトルエキスパートは、分類エンジンおよび位置特定エンジンに対するクライアントとして見ることができ、これらエンジンの解析サービスを要求することができる。
NSI70は、トランスポートから独立していてもよく(たとえば、ソケット、SNMP、RMON等をサポートする)、また802.11APから、さらなる解析および処理のためにトラヒックを受け入れるように設計されたソフトウェアを実行しているPCへのTCP/IPトラヒックによる等、ワイヤードまたはワイヤレスフォーマットで実装するように設計されてもよい。TCP/IPトラヒック(または他の或るネットワークプロトコルを使用したトラヒック)は、PCが組み込み802.11技術または802.11NICを有する場合、ラップトップPC内のPCIバスによって搬送することもできる。スペクトル情報データストリームのソースがTCP/IP接続である場合、アプリケーションプログラムはソケットを実装し、正しいポートにアクセスしてデータストリームを読み取る。この目的のための代表的なコードのサンプルを以下に示す。(サンプルはJava(登録商標)であり、クライアント側のコードを示す)。データストリームへのポート接続が確立すると、データストリームの使用はネットワーク管理ソフトウェア自体によって決定される。
!ソケットおよびポートを開く(まず、忘れずに正しい値を802.11装置のPortNumberに割り当てる)
Socket MyClient;
try {
MyClient=new Socket("Machine name", PortNumber);
}
catch (IOException e) {
System.out.println(e);
}
!入力ストリームを作成して、NSIからデータを得る
DataInputStream input;
try {
input=new DataInputStream(MyClient.getInputStream());
}
catch(IOException e) {
System.out.println(e);
}
!DataOutputStreamを作成して、制御コマンドおよび構成データをNSIに送る
DataOutputStream output;
try {
output=new DataOutputStream(MyClient.getOutputStream());
}
catch (IOException e) {
System.out.println(e);
}
クラスDataInputStreamは読み出し等のメソッドを有する。クラスDataOutputStreamは、Java(登録商標)プリミティブデータ型の書き込みを可能にし、そのメソッドの1つはwriteBytesである。これらメソッドは、NSI70からのデータの読み出し、およびNSI70へのデータの書き込みに使用することができる。
データストリームのトランスポートが他の下位レベル媒体を介して行われる場合、他の方法を使用してデータストリームにアクセスする。たとえば、データがPCのPCIバスを介して搬送される場合、通常、PCIデバイスドライバがデータへのアクセスを提供する。
NSIによりアプリケーションプログラムに提供される情報は、測定エンジン50(SAGEを通して)、分類エンジン52、位置特定エンジン54、および/またはスペクトルエキスパート56によって生成されるデータに対応する。
APIとして動作する際、NSIは、実行すべきスペクトル解析機能(サービスまたはテストとも呼ばれる)を識別(かつ開始)し、機能の構成情報を提供する第1のメッセージグループを有する。これらはセッション制御メッセージと呼ばれ、アプリケーションプログラムによりNSIに送られる。NSIにより(要求されたスペクトル解析機能が実行された後)、対象テストデータを含むアプリケーションプログラムに送られる、情報メッセージと呼ばれる第2のメッセージグループがある。
スペクトル解析機能(すなわち、テスト)の大半は様々な構成パラメータを有し、構成パラメータはセッション制御メッセージを介して送られ、テストの特定の詳細を決める。たとえば、スペクトル監視では、セッション制御メッセージはNSIに、帯域幅の広さ(狭帯域または広帯域)、および監視中の帯域幅の中心周波数を伝える。多くの場合、スペクトル解析機能の詳細なテスト構成パラメータはセッション制御メッセージから省くことができる。こういった場合、NSIはデフォルト設定を使用する。
測定エンジン50(SAGE20のサービスと併せて)が実行することのできるスペクトル解析機能、および返される、結果として得られるデータの例としては、
スペクトル解析器パワーvs周波数データ(このデータは、所与の帯域幅にわたる周波数の関数としてスペクトルの総パワーを記述する)
スペクトル解析器統計データ(このデータは、RFパワーvs周波数測定値でのデータの統計的解析を提供する)
パルスイベントデータ(このデータは、SAGE20によって検出された個々のRFパルスの特徴を記述する。SAGE20によって検出された特徴(ひいてはパルスのタイプ)を構成することができる)
パルスヒストグラムデータ(このデータは、異なる周波数、エネルギーレベル、および帯域幅に分布したパルスの割合に関しての、単位時間当たりのパルスの分布を記述する。
スナップショットデータ:このデータは、SAGE20のスナップショットバッファによって取り込まれたRFスペクトルの未処理デジタルデータの部分を含む。データは装置の位置特定を助けることができ、また、たとえば周波数帯域で動作している特定の装置のブランドを求めることができる識別子情報の抽出に使用することもできる。スナップショットデータは信号分類にも有用な場合がある)
が挙げられる。
分類エンジン52はスペクトル解析機能を実行して、周波数帯域で発生している信号の種別を求めて分類することができ、分類エンジン52またはスペクトルエキスパート56によって提供することができる任意選択の推奨または記述的な情報と共に、結果として得られる、返されたデータは、スペクトルイベントデータと呼ばれ、周波数帯域でアクティブ化される、または非アクティブ化される特定の信号種別の検出等、特定のイベントを記述する。スペクトルエキスパート54、ならびにネットワークエキスパート80および他のアプリケーションまたはプロセスは、分類エンジン52の出力を使用することができる。
NSIメッセージをフォーマットして、スペクトル解析機能に関連して所望のAPI機能を提供する多くの方法がある。以下は、完全を期して提供されるメッセージフォーマットの例であるが、他のAPIメッセージフォーマットを使用して、アプリケーションプログラムと、複数種別の信号が同時に発生し得る周波数帯域での活動に関連するスペクトル解析機能との間の同じタイプのインタフェースを提供し得ることを理解されたい。
共通メッセージヘッダは、セッション制御メッセージおよび情報メッセージの両方によって使用することができる。smlStdHdr_tヘッダと呼ばれる共通ヘッダは、すべてのメッセージの一番最初にあり、特定の汎用識別情報をメッセージに提供する。共通ヘッダの汎用フォーマットの一例を以下の表において説明する。
Figure 2005523616
情報メッセージは2つのヘッダで始まる。すなわち、共通ヘッダ(smlStdHdr_t)の後に情報ヘッダ(smlInfoHdr_t)が続く。smlInfoHdr_tヘッダは、情報メッセージのパラメータを特定する詳細を提供する。
Figure 2005523616
NSIを介して送ることができるすべてのメッセージの要約が以下の表に含まれる。以下の表中の数値は、smlStdHrd_tフィールドのmsgTypeサブフィールドに使用される値に対応する。
Figure 2005523616
上に示唆したように測定エンジン50および分類エンジン52、ならびに任意選択でスペクトルエキスパート54の出力をNSIフォーマットしたものである情報メッセージの例について説明する。
スペクトル解析器パワーvs周波数データ
SAGE20は、制御可能な周波数にセンタリングされた周波数帯域を解析することになる。さらに、解析された周波数帯域の帯域幅を制御することができる。たとえば、20MHz(狭帯域モード)等、周波数帯域全体の一部を解析しても、または100MHz(広帯域モード)等、ほぼ全周波数帯域を解析してもよい。選択された周波数帯域は、複数の周波数「ビン」(たとえば、256個のビン)、または隣接する周波数副帯域に分割される。各ビン毎に、また各サンプル時間間隔毎に、SAGE20の出力から、dBm単位で測定された、そのビン内で検出されたパワーについての報告が行われる。測定エンジン50は構成パラメータをSAGEドライバ15に供給し、SAGE20(図1)の出力を累積する。
図22は、所与の時間間隔で行われたパワー測定から作成することができるグラフを示す(また、以下でさらに説明する)。図では、縦の棒は別個の周波数ビンを表さない。図22に示す2本のぎざぎざした線のうち、下の線は所与の瞬間でのスペクトルの単一のスナップショットでのデータの直接のグラフを表す。これは、以下で説明する1つの単一sapfListEntriesフィールド中のデータに対応する。しかし、スペクトル解析メッセージは複数のsapfListEntriesフィールドを含むことができ、このような各フィールドはスペクトルの単一スナップショットに対応する。上のぎざぎざの線はソフトウェアアプリケーションによって構築された。これは、現在の瞬間までのテスト期間全体にわたってRFスペクトルに見られたピーク値を表す。
スペクトル解析器パワーvs周波数データの構造の一例は以下である。
Figure 2005523616
第2の標準ヘッダでは、msgTypeは46であり、メッセージが情報メッセージと特定され、sessTypeは10(SM_L1_SESS_SAPF)であり、そのデータが、スペクトル解析器パワーvs周波数テストであるセッションからのものであることを特定する。
以下のフィールドは、スペクトル解析器パワーvs周波数データの標準情報ヘッダである。
Figure 2005523616
この以下のフィールドsmlSapfMsgHdr_tは、監視中の周波数スペクトルを記述する。このメッセージはビンの中心周波数および幅を提供するが、測定中の総帯域幅を提供しない場合がある。これは計算することができる(下端=frqCenterkHz−128binSize、上端=frqCenterkHz+128binSize。帯域幅の監視に使用中の無線受信器は、実際に全帯域幅に広がる必要はない。その結果、通常、スペクトルのいずれかの端にある周波数ビンによってはゼロ(0)RFパワーを示すことになる。
Figure 2005523616
瞬間でのRFスペクトルの単一スナップショットの場合、以下で説明するsapfListEntriesフィールドは、主な対象についての情報、すなわち周波数ビンそれぞれのdBm単位でのパワーレベルを含む。
Figure 2005523616
ビン「N」に対応する周波数範囲は(ここで、Nは0〜255)は、
LowFrequency[N]=smlSapfMsgHdr_t.frqCenterKHz+(N−128)smlSapfMsgHdr_t.binSizeKHz
HighFrequency[N]=smlSapfMsgHdr_t.frqCenterKHz+(N−127)smlSapfMsgHdr_t.binSizeKHz
により与えられる。
スペクトル解析器統計データ
スペクトル解析器統計データ/メッセージは、周波数スペクトル中のデータの統計解析を提供する。
指定された数のFFTサイクルから単一のメッセージが構築される。ここで、単一のFFTサイクルは、たとえば、FFTの256個の周波数ビン出力を表す。たとえば、1秒の1/10の総時間にわたってとられたRFスペクトルの40,000の連続したFFTが使用されて、単一メッセージの統計が構築される。
図23は、スペクトル解析器統計データにおいて伝えることができる情報の種類を示す。下の線はサンプリング期間にわたる(すなわち、40,000FFT、すなわち1/10秒にわたる)平均パワーを示す。上の線は、それまで受け取ったすべてのスペクトル解析器統計メッセージにわたる「絶対最大パワー」を表す。
スペクトル解析器統計データの全体構造の一例は、
Figure 2005523616
である。
このメッセージヘッダsmlSaStatsMsgHdr_tフィールドは、サンプリングプロセスを記述するパラメータを含み、その例は以下である。
Figure 2005523616
たとえば、以下の表に示すように、それぞれ4つのサブフィールドを有する256個の連続したstatsBinがある。4つのサブフィールドを有する各statsBinは、特定の帯域幅についての統計データを含む。各周波数ビンの幅を計算するには、以下の公式を使用することができる。
binWidth=smlSaStatsMsgHdr_t.bwKHz/256
各ビンの下帯域幅および上帯域幅は以下の公式:
LowBandwidth[N]=smlSaStatsMsgHdr_t.centerFreqKHz+((N−128)binWidth)
HighBandwidth[N]=smlSaStatsMsgHdr_t.centerFreqKHz+((N−127)binWidth)
によって与えられる。
Figure 2005523616
「ピーク」活動を記録する10個の連続したactiveBinがある。ビンは0〜9まで連続してインデックス付与されるものとして見ることができる。各ビン毎に、ビンの値は以下のように解釈すべきである。N番目のビンでは、ビンの値がXである場合、ビン9と呼ばれる10番目のビンに関する以下の特殊なケースを除き、(X/2)%の時間で、サンプリング期間中にRFスペクトルにN個のピークがあった。
Figure 2005523616
SAGE20に関連して上に説明したように、ピークはRFスペクトルにおけるスパイク、すなわち非常に短いエネルギーバーストである。バーストが特定の時間期間続く場合(たとえば、およそ2.5μ秒)、SAGE20はピークを検出することになり、ピークはこのサブセクションにおいて説明する統計に含められることになる。このような短いピークは一般にパルスデータまたはパルス統計に含まれない。また上に説明したように、一連の連続したピークが連続した時間期間にわたってすべての同じ周波数に見られる場合、このシリーズは、或る最小時間しきい値に達するとパルスとして計数されることになる。図23は、周波数帯域での活動に関連してピーク数をどのように表示することができるかも示す。
テスト目的のために、パルスの厳密な最小持続時間はアプリケーションプログラムにより構成可能であるが、典型的な時間は100μ秒であることができる。SAGE20は最短で2.5μ秒のRFイベントを検出することができるため、典型的なパルスは、パルスであると承認されるには少なくとも40のFFT続く必要があるであろう。
パルスイベントデータ
信号パルスは、特定の時間に開始する特定の帯域幅でのRFエネルギーの持続した放射である。SAGE20は、帯域幅、中心周波数、持続時間、およびパルス間の時間(「パルスギャップ」とも呼ばれる)についての特定の構成可能な特徴(たとえば、範囲)を満たす無線周波数帯域においてパルスを検出する。SAGE20は、これら特徴を有するパルスを検出すると、
開始時間−SAGEが最初にパルスの検出を開始したときから測定される
持続時間−パルスの寿命
中心周波数−パルスの中心周波数
帯域幅−パルスがどの程度広いか
パワー−dBm単位での平均パワー
を含むパルスのパルスイベントデータを出力する。
パルスイベント(PEVT)データ/メッセージの全体構造を以下の表に示す。
Figure 2005523616
この情報ヘッダフィールドは、パルスイベントメッセージの標準情報ヘッダである。
Figure 2005523616
メッセージには1つまたは多くのパルスイベントがあり得る。以下のclassPevtsフィールドの各インスタンスは1つのパルスの属性を記述する。
Figure 2005523616
パルスヒストグラムデータ
個々のパルスについての情報にアクセスすることが可能であるが、これは、検出され、経時にわたり周波数帯域で発生するパルスについての統計情報を使用して作業することが有用な場合もある。その情報はパルスヒストグラムデータによって提供される。パルスヒストグラムは、パルスの持続時間(短、中、および長持続時間を有するパルスの割合)、パルス間の時間のギャップ(短時間ギャップ、中時間ギャップ、および長時間ギャップを間に有するパルスの割合)、パルスの帯域幅、パルスの周波数、およびパルスのパワーの分布を追跡する。
図24は例示的なパルスヒストグラムのグラフィックス表示を示す。
パルスヒストグラムデータの全体構造を以下の表に示す。
Figure 2005523616
このPhistMsgHdrフィールドは、監視中の周波数スペクトルおよび全体のサンプリングプロセスの他のいくつかのパラメータを記述する。
Figure 2005523616
パルス持続時間ヒストグラムフィールドは一連のバイトを含む。一連の各データバイトまたはビンは、所与の範囲の持続時間に入るパルスの割合(2で乗算される)を示す。以下の表は、データをsmallBins、mediumBins、およびlargeBinsに分類し、パルス持続時間を追跡する方法の単なる例である。
最初のビン(ビン0)は0μ秒〜9μ秒であったパルスの割合(×2)を含む。2番目のビン(ビン1)は、持続時間が10μ秒〜19μ秒であったパルスの割合を2で乗算したものを含む。これら「ビン」はそれぞれ10μ秒幅である。これは20番目のビン(ビン19)まで続き、20番目のビンの値は、長さが190〜199μ秒であったパルスの割合を2で乗算したものである。
次の26個のビンも、より広い、具体的には50μ秒幅であること以外は同様である。ビン20は、長さが200μ秒〜249μ秒であったパルスの割合(×2)を示す値を有する。ここでも、50μ秒幅の26個のビンがある。ビン番号45は、長さが1450μ秒〜1499μ秒であったパルスの割合(掛ける2)を示す値を有する。
最終の27個のビンセットはそれぞれ、さらに広い、具体的には500μ秒幅のパルスの割合(×2)を示す。ビン番号46は、持続時間の長さが1500μ秒〜1999μ秒であったパルスを含む。ビン72は、持続時間が14499〜14999μ秒であったパルスを含む。
Figure 2005523616
パルスギャップヒストグラムは、ギャップの持続時間が所与の時間範囲内に入る、パルス間のギャップの割合(2で乗算される)を示す。ビンは、ギャップがいつ発生したかを反映せず、ギャップの長さがどれくらいであったかを反映する。ギャップは、或るパルスの開始と次のパルスの開始との間で測定される。これは、パルスの開始ははっきりと線引きされる傾向があるが、パルスはしりすぼみになって消える(trail off more gradually)場合があるためである。たとえば、総計で20のギャップがパルス間にあったと想定する。これら20のうち、2つのギャップのみが10μ秒〜19μ秒の持続時間を有した。最初のギャップは12μ秒続き、時間15.324秒において発生した。2番目のギャップは15μ秒続き、時間200.758秒において発生した。両方のギャップは2番目のビン(ビン1と付番される)に記録される。2つのギャップは記録されたすべてのギャップのうちの10%を反映するため、2番目のビン(ビン1)の値は2×10%=20になる(すべての割合は2で乗算されるため)。
Figure 2005523616
パルス帯域幅ヒストグラムの場合、各データビンは徐々に広くなる帯域幅を反映する。たとえば、最初のビンが0〜90999kHz幅のパルスを表す場合、2番目のビンは10kHz〜19.999kHzのパルスを表し、3番目のビンは20kHz〜29.999kHz幅のパルスを表す等である。ビンに記憶される値は、示される範囲内のどこかにある帯域幅を有するパルスの割合(×2)である。たとえば、各ビンのサイズが80kHzであると想定する。また、SAGE20が1000個のパルスを検出し、256個の周波数ビンがあると想定する。0〜20,480kHzの帯域幅を有するパルス。別の例としては、SAGE20が、400〜480kHzのどこかにある帯域幅をそれぞれ有する65個のパルスを検出すると想定する。すると、パルスの6.5%が6番目の帯域幅範囲内にあり、したがって6番目のビン(ビン番号5)は2×6.5%=13の値を有することになる。
帯域幅ビンはまったく同じ幅を有することができる。たとえば、最初のビンが80kHz幅である(また、帯域幅0〜79.999kHzを有するパルスのデータを含む)場合、連続したすべてのビンは80kHz幅である。2番目のビンは80kHz〜159.999kHzのパルスを含み、256番目のビンは、依然として80kHz幅であり、20,400kHz〜20,479,999kHzの帯域幅を有するパルスを含む。
Figure 2005523616
パルス中心周波数ヒストグラムの場合、各データビンは周波数の範囲を反映する。ビンに記憶される値は、中心周波数が示される周波数範囲内にあるパルスの割合を2で乗算したものである。
すべての周波数ビンはまったく同じ幅であることができる。しかし一般に、一番下のビン(バイト番号0)は周波数0Hzから始まらない。パルスヒストグラムメッセージヘッダ(PhistMsgHdr_t)は、kHz単位での測定であるサブフィールドhistCenterFreqkHzを有することを想起する。このフィールドは、パルス中心周波数ヒストグラムの中心周波数を定める。
以下の公式により、このヒストグラムの各ビンによってカバーされる実際の周波数範囲が与えられ、この範囲の低周波数および高周波数の両方が示される。数Nはビンの番号であり、ビン番号はfreqBins0〜freqBins255まで計数される。
低周波数(ビンN)=histCenterFreqkHz−(128binSizekHz)+(NbinSizekHz)
高周波数(ビンN)=histCenterFreqkHz−(128binSizekHz)+((N+1)binSizekHz))
kHz単位での各ビンのサイズが100kHzであり、帯域幅が2.4GHzであると想定する。周波数は2,387,200kHz〜2,412,800kHzの範囲で実際に監視されている。また、SAGE20が1000個のパルスを検出し、80個のパルスが2,387,600kHz〜2,387,699kHzの範囲の中心周波数を有すると想定する。すると、パルスの8%は5番目の帯域幅範囲に入るため、ビン4は2×8%=16の値を有することになる。
パルス中心周波数ヒストグラムのフィールド構造を以下の表に示す。
Figure 2005523616
パルスパワーヒストグラムの場合、各ビンはdBm単位で測定される特定のパワー範囲を反映する。各ビンの値は、パワーレベルが示される範囲内にあるパルスの割合(×2)を反映する。
Figure 2005523616
スナップショットデータ
スナップショットデータは、NSIによって提供される他のデータと異なり、SAGEまたはソフトウェアによるデータ解析に基づかない。むしろこのデータは、SAGEに先行し、受信信号アナログ信号をデジタルデータに変換するADCからの未処理データを提供する。
未処理ADCデータはnビットI/Qフォーマットで表現することができる。ここで、「n」は「bitsPerSample」で示される。スナップショットサンプルは、位置測定、または詳細なパルス分類(装置の厳密なモデルを特定する等)に使用することができる。「snapshotSamples」に含まれるサンプルデータのサイズは通常、8Kバイトである。メッセージの全体構造を以下の表に示す。
Figure 2005523616
スナップショットメッセージsmSnapshotMsg_tフィールドの一例を以下に定義する。
Figure 2005523616
スペクトルイベントデータ(たとえば、信号活動の監視)
スペクトルイベントデータのmsgTypeは46であり、sessTypeは14(SM_L1_SESS_EVENT)である。smEventMsg_tスペクトルイベントメッセージフィールドのフォーマットを以下の表に説明する。
Figure 2005523616
Figure 2005523616
スペクトルイベントメッセージを表示することができる様式の例を図16〜図20に示し、以下で説明する。
ソフトウェアおよびシステムは、上で参照したセッション制御メッセージを使用して、NSIの他方の側でのサービスからのデータに対する要求をNSIに通信する。セッション制御メッセージのフォーマットの一例は以下の通りである。標準ヘッダがあり、その後に情報要素が続く。情報要素は、以下の表に説明するように、いくつかの部分を有するデータ構造である。
Figure 2005523616
典型的な情報要素は、SAGE構成データ、無線構成データ、およびサービス固有データ(たとえば、パルスデータ、スペクトルデータ等)のデータを提供する。NSI情報要素の例を以下の表に提供する。
Figure 2005523616
NSIセッション制御メッセージにおいて情報要素を使用する利点がある。セッション制御メッセージのフォーマットは、技術がさらに発展するにつれ、NSIを使用する既存のソフトウェアまたはシステムを改訂する必要なく、時間の経過に伴って変更または拡張することができる。言い換えれば、メッセージの拡張により、レガシーコードは壊されない。
従来のソフトウェア設計では、ネットワーク管理ソフトウェアは、セッション制御メッセージそれぞれに固有のデータ構造を予期して符号化されていた。セッション制御メッセージが変更または拡張されるときは常に、ネットワーク管理ソフトウェアのコードの変更が必要であり、コードをリコンパイルする必要があった。
しかし、セッション制御メッセージを使用する場合、これはもはや必要ない。セッション制御メッセージは以下のように処理される。
1.要求側ソフトウェアまたはシステムがメッセージヘッダを読み取り、いずれの種類のメッセージを受け取っているのかを判断する。
2.ソフトウェア開発者は、仕様文書に基づいて、いずれの種類の情報要素がヘッダフィールドの後に続くかを知る。設計判断を行い、これら情報要素に応答して、ソフトウェアまたはシステムがいずれの種類の行動を取るかを判断する。
3.コード自体において、ヘッダフィールドを読み取った後、ソフトウェアは続く情報要素をループする。対象情報要素にのみ−各情報要素中のinfoElementTypeフィールドによりフラグを立てることができる−ソフトウェアは適切な行動をとる。
さらなる情報要素をセッション制御メッセージのいくつかに追加することができる。しかし、「ループ」プロセス中、要求側ソフトウェアは要求側ソフトウェアが対象としないいずれの情報要素も無視するため、制御メッセージ中の追加された情報要素にソフトウェアコードを変更する必要は何等ない。もちろん、追加された種別の情報を利用するようにソフトウェアプログラムをアップグレードすることが望ましい場合があるが、ここでも、その新しいソフトウェアが配置されるまで既存のソフトウェアは機能し続ける。
この恩恵は双方向で功を奏する。たとえば、NSIへのメッセージを送信する際に、ソフトウェアプログラムは、SAGEの振る舞いを微調整する情報要素を送信することができる。しかし通常、SAGEのデフォルト動作モードは満足のいくものであり、変更を行う必要はない。SAGEの冗長的なデフォルト構成データを含む情報要素を送信する必要なく、この情報要素は単純に省くことができる。
ハンドシェイク種別のプロトコルを使用して、アプリケーションとNSIの間のセッションのセットアップ、開始、および終了を行うことができる。当分野において、この機能を提供する多くの技法が既知である。たとえば、すべてのテストは、smlStdHdr_tフィールドを送信することによって開始される。さらに、任意選択の情報要素を続けることができる。NSIは、テストが首尾よく開始された、拒絶された、またはテストが保留中である(テストは同じサービスの他の要求の後にキューイングされた)ことを示すメッセージで応答する。4つの考えられるセッション制御応答メッセージは開始、保留、拒絶、および停止である。
すべての開始メッセージは以下の構造を有することができる。
1.SESS_START_REQ(40)のmsgType値を有し、実行すべきテストを示すsessTypeの値を有する要求されたsmlStdHdr_tフィールド。このフィールドは最初に来ることができる。たとえば、パルスイベントテストを開始するにはsessType値12が使用され、パルスヒストグラムテストを開始するには、sessType値13が使用され、スペクトル解析器パワーvs周波数テストを開始するには、sessType値10が使用される等である。
2.任意選択の共通セッション構成情報要素。これは、以下で説明する考えられるすべてのテストの対象であるパラメータを構成する。
3.パルスイベントテストの場合のみ、パルス検出器を構成する任意選択の情報要素。
4.SAGEおよび無線器を構成する任意選択の情報要素。
5.任意選択のベンダー固有の情報要素、通常(しかし、必ずしもそうというわけではない)無線器に対するさらなる構成に関連する。
6.特定のテスト(PEVT、PHIST、SAPF等)の構成情報を有する任意選択のセッション種別固有情報要素。
汎用/共通セッション構成要素IE_Session_CFGは、テストを開始する、すなわちSESS_START_REQを使用する場合に任意選択である。送信されない場合、デフォルト値が使用される。
Figure 2005523616
Figure 2005523616
無線器は、NSIが任意のテストを開始することができる前に、開始帯域幅(たとえば、2.4GHz、または5GHz帯域のうちの1つ)に構成される。同様に、多くのパルステストサービスを実行することができる前に、SAGEの4つのパルス検出器のうちの少なくとも1つ(それ以上ない場合)を少なくとも一度構成する必要がある。これらサービスには、パルスイベント、パルスヒストグラム、スナップショットデータ、およびスペクトル解析器パワーvs周波数(しかし、このテストがパルスイベントによるトリガされるべきである場合のみ)が含まれる。パルス検出器が構成されると、アプリケーションプログラムはパルス検出器を再構成することができるが、続くテストではそれぞれの初期構成のままであることができる。
無線器構成要素IE_Radio_CFGを以下の表に説明する。これは、無線器のパフォーマンスを微調整するために使用される。情報要素がメッセージの一部として送信されない場合、無線器はデフォルト値に構成される。
Figure 2005523616
SAGE構成情報要素IE_SAGE_CFGは任意選択である。これは、SAGE20のパフォーマンスを微調整する。この情報要素がメッセージの一部として送信されない場合、SAGE20はデフォルト値に構成される。SAGE構成要素の一例を以下に記す。
Figure 2005523616
IE_VENDOR_CFG情報要素はベンダー固有の構成情報を含む。通常、これは使用中の特定の無線器に固有の構成である。
Figure 2005523616
NSIは、パルス検出器の構成に使用されるパルス検出器構成要素(IE_PD_CFG)を提供する。この要素は、パルス検出器を最初に構成するときに使用されなければならない。これはまた、パルス検出器を再構成する(稀であり得る)場合にも使用される。任意選択のパルスイベントテスト構成要素(IE_PEVT_CFG)を以下の表に示す。この構成要素が送信されない場合は、デフォルト値がテストに使用される。
Figure 2005523616
パルス検出器を構成することは、いずれのパルス検出器(複数可)をテストに使用するかを選択することを含む。これはまた、実際に、パルスとして解釈されることになる信号パルスの種類を示すパラメータ(たとえば、信号パワーの範囲、パルス持続時間、パルス中心周波数等)を提供することも含む。パルス検出器の取り扱いには様々な選択肢がある。
サービスに既存のパルス検出器構成を用いる。
現在使用されていない検出器を割り振る。
既存のパルス検出器を再構成する。
他のセッションが使用可能なようにパルス検出器を解放する。
パルス検出器を最初に使用する前に構成するか、それとも検出器を再構成するかに関わらず、ヘッダフィールドがまず、特定のmsgTypeと共に送信されることになる。この後に、以下の表に説明するパルス検出器構成要素IE_PD_CFGが続くことになる。(他の情報要素も同様にメッセージに含めることができる)。パルス検出器は、0〜3のPD_ID_サブフィールド値を使用して選択される。これらは物理的なパルス検出器に対応せず、むしろ、セッションをサポートしているトランスポート接続により使用されるパルス検出器への論理的な参照である。
Figure 2005523616
フィールドbwThreshDbmは、いずれのRF信号がパルスとして計数されるか判断するのを助ける符号付きdBm値をとる。パルスは、一連の時間連続かつ帯域幅連続「ピーク」、すなわち短いスパイクによって定義され、これがパルスの全体の帯域幅を決める(したがって、「帯域幅しきい値」と参照する)。「ピークフロア(peak floor)」が確立されて、無線エネルギーのいずれのスパイクが有効な「ピーク」として適格であるかが判断される。この「ピークフロア」よりも下のエネルギースパイクは適格ではなく、「ピークフロア」よりも上のエネルギースパイクは適格である。bwThreshDbmパラメータは、「bwThreshDbm」が正であるか、それとも負であるかに基づいて「ピークフロア」を求める。
bwThreshDbmが負(たとえば、−65dBm)の場合、ピークフロアはbwThreshDbmの値と同じである。
bwThreshDbmが正(たとえば、24dBm)の場合、ピークフロアは現在のノイズフロアに基づいて動的に求められる。
ピークフロアdBm=ノイズフロアdBm+bwThreshDbm
ノイズフロアに基づくメカニズム(bwThreshDbmが正)が、無線スペクトル環境での変化によく対応するため、略例外なく使用される。
特定種別の信号パルスを検出するために、以下の表に示す予め規定されたパルス検出構成があり得る。
Figure 2005523616
この以下の短パルスプロファイルは、Bluetooth(商標)ヘッドセットおよび多くのコードレス電話等、短パルス周波数ホッパの検出に適している。
Figure 2005523616
以下の長パルスプロファイルは、マイクロ波オーブンおよびテレビジョン送信(乳児モニタ、監視カメラ、X−10カメラ等)による長パルス出力の検出に適している。
Figure 2005523616
パルスヒストグラムテストを最初に実行する前に、パルス検出器を構成する必要がある。これは、上に説明したパルスイベントテストを最初に実行することによって行われる。sessType値が「13」のヘッダフィールドを含むセッション制御メッセージが送信される。この後には、任意選択のパルスヒストグラムテスト構成要素(IE_PHIST_CFG)を詳述する以下の表に示すように、任意選択の情報要素が続く。これが送信されない場合はデフォルト値(表に示す)が使用される。
Figure 2005523616
スペクトル解析器パワーvs周波数テストは、sessType値「10」を有するヘッダフィールドを含み、ヘッダフィールドの後に以下示す任意選択の情報要素が続くセッション制御メッセージを送信することによって開始される。
Figure 2005523616
スペクトル解析器統計テストは、sessType値「11」を有するヘッダフィールドを含むセッション制御メッセージを送信することによって開始される。この後には、以下で説明するように、任意選択の情報要素が続く。
Figure 2005523616
フィールドpwrThreshDbmは、「デューティサイクル」および「ピークカウント」の最小パワーレベルを求めるのを助ける符号付きdBm値をとる。pwrThreshDbmパラメータは、pwrThreshDbmが正であるか、それとも負であるかに基づいて、これら測定の「フロア(floor)」、すなわち最小エネルギーレベルを求める。
pwrThreshDbmが負(たとえば、−65dBm)の場合、フロアはpwrThreshDbmの値と同じである。
pwrThreshDbmが正(たとえば、24dBm)の場合、フロアは現在のノイズフロアに基づいて動的に求められる:パワーフロアdBm=ノイズフロアdBm+pwrThreshDbm。ノイズフロアに基づくメカニズム(pwrThreshDbmが正)が、無線スペクトル環境での変化によく対応するため、略例外なく使用される。
スペクトルイベントデータテストは、sessType値「14」を有するヘッダフィールドを含むメッセージを送信することによって開始される。
スナップショットメッセージテストは、sessType値「17」を有するヘッダフィールドを含むメッセージを送信することによって開始され、ヘッダフィールドの後には任意選択の構成要素が続く。任意選択のスナップショットメッセージ構成要素(IE_SNAP_CFG)が続く。これが送信されない場合はデフォルト値がテストに使用される。
Figure 2005523616
スナップショットの捕捉のトリガに使用するパルス検出器を指定することにより、いずれの種別の信号パルスを検出して未処理ADCデータ捕捉をトリガするかを制御することが可能である。
NSIはテスト開始メッセージを返信して、要求側ソフトウェアアプリケーションにテストのステータスおよび基となるアプリケーションが要求されたテストについてのデータを送出する能力について通知することができる。要求されたテストを停止することも可能である。以下の表に、NSIを介して送信することができるセッション制御ステータスメッセージを要約する。
NSIをどのように使用して、SAGEパルス検出器を構成してデータを得ることができるかの一例を図13に示す。図中、実線は統一メッセージであり、破線は、単一のメッセージを構成する、送信されたヘッダ、情報要素、および情報メッセージを示す。ステップ6000は、NSIに開始メッセージを送信しているソフトウェアアプリケーションを表す。メッセージは、開始メッセージであることを示す特定のmsgType値およびパルスイベントテストであることを示すsessType値を有するメッセージヘッダを含む。これが送信された最初のメッセージ要求である場合、開始メッセージはIE_Radio_CFG要素あるいはIE_VENDOR_CFG要素を含む。2つのIE_PD_CFG要素は、短パルスを検出するようにパルス検出器0を構成し、長パルスを検出するようにパルス検出器1を構成するために送信される。パルスイベント情報要素IE_PEVT_CFGも送信され、構成されたパルス検出器のうちのいずれを使用すべきかを示す。SAGEからの適用可能なデータが生成され、NSIに使用可能になる。ステップ6010において、NSIはサービスが開始されたことを確認するメッセージおよび進行中のサービスのステータスを返信する。ステップ6020において、一連の情報メッセージがデータと共に送信される。含まれる各メッセージは情報メッセージであることを示し、また構成されたパラメータ内で検出されるパルスの測定された属性を記述した実際のデータを保持するClassPevtフィールドの1つまたは複数を含む。ステップ6030に示すように、さらなる情報メッセージが送信される。
例示的なスペクトル管理シナリオ
シナリオ1:ネットワーク監視、報告、および行動
報告はスペクトル管理の最も単純かつ最も強力な利用である。この例では、報告を用いて「不良」または望ましくない雑音源の存在への対処を助ける。
例1:企業WLAN環境
測定:各APは環境の測定を行う。APは、予期せぬ雑音信号を検出する場合、スペクトルおよびサンプルデータをWLAN管理サーバ、たとえば図1のサーバ1055に転送する。
分類:サーバにおいて、信号が既知の信号パルス情報に基づいて分類される。信号源の位置が求められる。
ポリシー:サーバはアラートをWLAN管理者に発する。「干渉源検出、部屋400内のPanasonicコードレス電話と特定」。
行動:サーバは、スペクトル解析グラフおよびグラフィカル位置情報を含む報告(たとえば、電子メール、オンスクリーンポップアップウィンドウ等)を管理者に送出する。改善行動をとる提案をネットワーク管理者に提供することができる。
例2:家庭WLAN環境
測定、分類:上と同様であるが、この場合、APおよびSTAは測定に使用され、分類ソフトウェアがSTAに結合されたPC上で実行される。
ポリシー:PC上での単純な言葉のメッセージを介してユーザに通知されるが、対応は自動である。「コードレス電話が干渉を引き起こしています。雑音解消ウィザードを起動するにはOKをクリックして下さい」。「雑音解消ウィザード」は、別のチャネルに移る等により、装置に対する雑音の影響を取り除くスペクトル行動であることができる。別法として、改善行動が自動的にとられ、ユーザにはイベント要約情報が表示される。
図14および図15は、シナリオ1の状況の実行に使用することができるフローチャート(図5に示すフローチャートから変更された)を示す。たとえば、WLAN APまたはSTAで実行されるソフトウェアプログラムにより、ユーザ支援ツールを提供することができる。STAの場合、家庭環境での場合のように、ツールが自動的にスペクトル管理行動または制御を実行することが可能である。ネットワーク管理者が管理特権および他の制御特権を有し得るAPの場合では、ツールは自動的でなくてもよく、代わりにネットワーク管理者ユーザにとるべき行動の選択肢を与えることができる。もちろん、非自動的なツールがSTA等の装置に存在してもよい。
図14はツールの自動版のフローチャートであり、図15は非自動版のフローチャートである。スペクトルサンプリングステップ2000、信号分類ステップ2010、およびスペクトルポリシー実行ステップ2020は、図5に関連して上に説明した同様に付番されたステップと同様である。図14では、信号分類ステップ2010の後、ステップ2015において、特定種別の信号または干渉が、信号分類ステップの出力に基づいて検出される場合、アラートをユーザに(たとえば、コンピュータ上に)表示または通知することができる。ステップ2020において、次いでスペクトルポリシーが、信号分類ステップの出力に基づいて自動的に実行され、ステップ2025において、スペクトルイベント要約情報がユーザに表示または通知される。たとえば、スペクトル行動または制御は、干渉回避手順を実行することであることができる。
図15を参照すると、スペクトルサンプリングステップ、信号分類ステップ、およびアラート表示ステップ2000、2010、および2015は、図14に関連して上に説明したステップと同じである。しかし、図15では、アラートを表示した後、ステップ2016が呼び出されて、推奨される行動と共にイベント情報が表示される。ステップ2017において、次いでユーザは実行すべきスペクトルポリシーを選択する、または「ポリシーウィザード」に進み、その種別のアラートにとるべきポリシーおよび行動をセットアップすることができる。ポリシーウィザードの一例は、ユーザ(または管理者)に一連の質問をすることによってスペクトルポリシーを作成する作業を単純化する情報である。この情報に基づいて、ポリシーウィザードは、これらのパラメータに適切なスペクトルポリシーおよび関連する行動を生成する。ポリシーウィザードについて以下でさらに詳細に説明する。ステップ2017における推奨行動は、図26と併せて以下で説明するように、装置またはネットワークの動作パラメータの変更以外の提案であることができる。
図16〜図25は、スペクトル活動および測定情報をユーザに、またユーザからインタフェースするのに有用な、例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)アプリケーションの出力を示す。GUIは、スペクトル管理システムの様々な構成要素を監視し、構成し、解析する手段を提供する。これは、図6と併せて上に参照したNSIを介して、スペクトル管理システムの他の構成要素と対話する。
GUIアプリケーションはJava(登録商標)で書くことができ、TCPを介したソケットを使用して、たとえば特定の無線通信装置に関連するスペクトル活動情報を通信することができる。GUIアプリケーションソフトウェアは、ホスト名およびポート番号のような構成関連情報をすべて含むPE.iniファイルを初期化時にロードする。通信が確立されると、アプリケーションは生成(spawn)およびスレッド(thread)し、ポートで待機してソース装置から来るスペクトル活動情報メッセージを検出する。情報は、ソケットを通して来ると、処理され、これらメッセージを検出している様々な構成要素に表示される。メッセージディスパッチャが、処理されたメッセージを適切な表示パネルにディスパッチする。ソケットを通して来るすべてのメッセージはまた、鍵PE_LOGSと突き合わせてPE.iniにおいてユーザにより指定されたディレクトリにあるログファイルに記録される。GUIアプリケーションには、図6と併せて上で参照した測定エンジンおよび分類エンジンからのデータが供給される。
GUIはいくつかのサブパーツからなる。
故障管理。故障情報を検出し、受け取り、提供する手段を提供する。故障情報は故障の原因を記述する。
構成管理。スペクトル構成要素を構成する手段を提供する。スペクトルアドバイザが、構成関連情報を提供し、構成プロセスを通してユーザをガイドする。
パフォーマンス管理。IEEE802.11ネットワーク等の通信プロトコルのトラヒックを監視し、スペクトルの利用を示す統計情報を集めて表示する。
イベント管理。様々なスペクトルイベントを監視し、この情報をグラフおよびヒストグラムの形で表示する手段を提供する。
図16は、アラートがGUIバー上のアイコンに表示される、干渉が検出されたときにアラートを生成することができる方法を示す。ユーザはより多くの情報を求めてそのアイコンをクリックし、図17のスペクトル管理コンソールウィンドウに進む。スペクトル管理タブには、周波数帯域で検出され分類されている信号種別を表すアイコン、ならびにこれらの装置を特定するテキスト情報があることができる。さらに、周波数帯域で現在使用されている装置の種別およびトラヒックに基づいて周波数帯域で利用可能な容量を示す、周波数帯域の「容量格付け」を表示するサブウィンドウがあることができる。容量格付けは、スペクトル解析器統計として上で報告された「品質」測定から導き出すことができ、周波数帯域全体の搬送容量の定性推定である。
図17に示すスペクトル管理コンソールウィンドウ上の「イベントログ」ボタンをクリックすることにより、図18のイベントログ画面が表示される。イベントログは、SAGE、測定エンジン、および分類エンジンが検出したすべてのRFイベントのイベント情報を表フォーマットで表示する。各イベントには、上に説明したNSIスペクトルイベントメッセージのフィールドと同様に、イベントメッセージ、イベントデータおよび時間、イベントタイムスタンプ、イベントID、およびイベントソースIDを含むフィールドが関連付けられている。
低〜高〜深刻を範囲とするアラートレベルは、イベントが802.11通信に引き起こし得る干渉の程度を示す。
イベント種別は、「干渉源」(たとえば、IEEE802.11通信に干渉し得る信号)、「情報」および「エラー」を含む。
イベントを記述する特定のメッセージ。
イベントの日時。これは、コンピュータの内部クロックに基づいてアプリケーション(すなわち、イベントログソフトウェア)により記入される日時である。
秒およびマイクロ秒単位でのタイムスタンプであり、イベントが発生した時間を示し、テストが最初に開始されたときから計数される。このデータは測定エンジンにより(SAGEから)提供される。
IDは装置種別を示し、以下の表に一部のIDのリストを提供する。
Figure 2005523616
たとえば、表示値7は([011][1])と同じであり、Bluetoothヘッドセットがオンになったことを意味する。8([100][0])は乳児モニタがオフになったばかりであることを意味する。
ソースIDはターゲットソースを特定する。このパラメータは、2つ以上のソース(アクセスポイント、すなわちAP)がデータをアプリケーションプログラムに供給している場合にのみ有効である。
イベント行をクリックしてダイアログを開くことにより、特定のイベントについてのより詳細な情報が表示される。このダイアログは、イベントの説明を含むテキストエリアおよびイベントの詳細を含むテキストエリアの形でイベントについての詳細な情報を含む。詳細なイベントダイアログの例を図19および図20に示す。図19は、行動がスペクトルポリシーに従って実行された後の、例示的なスペクトルイベント要約情報を示す。詳細なイベント情報は、図14に示すものと同様に、行動がプロセスに従って自動的にとられたことを示す。これと対照的に、図20は、行動が自動的にとられず、その代わりに、詳細テキストボックスにおいて、図15に示すものと同様のプロセスに従って、周波数帯域で検出された別の装置の干渉をユーザがどのようにして回避することができるかを提案するユーザへの推奨が行われるイベント情報を示す。
図21は、特定の通信プロトコル、たとえばIEEE802.11のトラヒック統計等、統計情報の表示を示し、これは拡張統計を含むことができ、そのうちのいくつかを上に説明した。
図22〜図25は、スペクトル活動情報の表示に使用されるグラフパネルでの例示的な画面を示す。グラフパネルは、画面の右側のグラフまたはプロットおよび左側のツリービューでのプロット種別からなる。ツリービューが開き、任意のプロット種別がクリックされると、対応するプロットが右側に追加されて表示される。画面の右側の任意のプロットは、プロットのクローズアイコンをクリックすることによって取り除くことができる。「開始」ボタンがクリックされ、データがソケット上で利用可能になるとすぐに、スペクトル解析器プロットがプロットされる。「停止」ボタンが押下されると、プロット行動がディセーブルされ、スペクトル解析器プロットはもはや入力データで更新されない。スペクトル活動情報はスペクトル解析器グラフ、パルスヒストグラム、およびパルスプロットに表示される。
図22のスペクトル解析器グラフは、上に説明したスペクトル解析器パワーvs周波数情報を含む。スペクトル解析器統計は図23に示され、スペクトル解析器統計グラフ、デューティサイクルグラフ、およびピーク数棒グラフを含む。このSA統計グラフは、周波数スペクトルについての統計データを表示する。これはスペクトルメッセージに基づき、単一のメッセージが特定数の連続したFFTサイクルから構築される。通常、総時間1/10秒にわたってとられたRFスペクトルの40,000の連続したFFTが、単一メッセージの統計の構築に使用される。1行目は、サンプリング期間にわたる(すなわち、40,000FFT、すなわち1/10秒にわたる)平均パワーを示す。2行目は、1秒の1/10から次に高速変化する場合があり、「単一サンプリング期間当たりの最大パワー」を表す。これは、1/10秒サンプリング期間中に、256個の周波数ビンそれぞれにおいて達成された最大パワーを示す。3行目は、それまでに受信したすべてのメッセージにわたる「絶対最大パワー」を表す。デューティサイクルグラフは、所与の周波数に関して、RFスペクトルのパワーが指定のしきい値よりも上である時間の割合を示す。
ピーク数チャートは、RFスペクトル中に「N」個のピークがある時間の割合を示す。たとえば、50%前後に棒「0」がある場合、50%の時間でピークがまったくない。20%前後に棒「1」がある場合、20%の時間でRFスペクトルにたった1つのピークしかない。棒「2」が5%前後にある場合、5%の時間でSAGEはRFスペクトルにおいて2つのピークを検出している。(棒「9」は特別なケースである。棒「9」が、たとえば3%前後にある場合、時間の3%でSAGEはRFスペクトルにおいて9以上のピークを見つけている。
図24は、中心周波数、帯域幅、パルス持続時間、パルスギャップ、パルスパワー、およびパルス計数の例示的なパルスヒストグラムプロットを示す。「開始」ボタンおよびヒストグラムデータがソケット上で利用可能になるとすぐに、ヒストグラムがプロットされることになる。「停止」ボタンが押下される場合、プロット行動はディセーブルされ、ヒストグラムは入力データでもはや更新されない。以下の種別のプロットが閲覧に利用することができる。
中心周波数はパルスの中心周波数の分布を示す。グラフは100MHzの帯域幅に広がる。実際の中心周波数は、グラフに示される中心周波数を全体のRF中心周波数(2.4GHz)と組み合わせることによって求められる。また、グラフの両端は通常、無線器によって捕捉される実際の帯域幅は83MHzであるため平坦である。
帯域幅はパルスの帯域幅の分布を示す。
パルス持続時間はパルスの持続時間の分布を示す。たとえば、およそ200μ秒のピークは、パルスの多くが約200μ秒続くことを示す。
パルスギャップはギャップ時間の分布を示す。約1500μ秒のピークは、パルスの多くが約1500μ秒の長さのギャップだけ時間的に分離されていることを示す。
パルスパワーはパルスのパワーの分布を示す。
パルス計数は、対数尺度で、1サンプル間隔当たりで計数されたパルスイベントの数を示す。複数の色を使用して、パルス数が、たとえば、802.11通信等、無線周波数帯域で発生している特定種別の通信に及ぼす危険度が低、中、高であることを示すことができる。
図25は、周波数帯域で検出された様々なパルスのパルスチャート/プロットを示す。「捕捉」ボタンが選択されると、GUIアプリケーションはパルスを捕捉してパルスチャートに表示する。各パルスは三次元で画定され、各パルス毎に単一のドットを提示する。各パルスが発生した時間(横軸)、中心周波数(縦軸)、およびパワー(ドットの色)を示すことを意図する。色分けされた説明文をパルスチャートの左側に使用することができる。ズーム行動は、マウスを、ズームするエリアの下のプロット中の指定エリアにドラッグすることによって実行して、そのエリアを拡大することができる。
図26は、クライアント装置上で使用して、クライアント装置、たとえばSTAにおいて検出され得る特定のスペクトル状況をデバッグすることができるスペクトル管理サポートツールプロセス5000の別の例を示すフローチャートである。本明細書において参照する処理は、クライアント装置、またはクライアント装置から離れた処理装置で実行することができる。プロセス5000は、適したユーザインタフェースアプリケーションを通して、必要に応じて装置のパフォーマンスの振る舞いをチェックするユーザコマンドにより、または以下で説明するように、周期的にもしくはパフォーマンスの低下を検出したことに応答して、装置のパフォーマンスの振る舞いをチェックするアプリケーションプログラムにより開始することができる。まず、ステップ5010において、装置はビットエラーレート(BER)またはPER、および他のスペクトル活動情報(上で参照したSAGEのような構成要素から導き出される)を監視する。ステップ5020においてスペクトル活動が高い、またはBERもしくはPERが高いことが確認される場合、ステップ5030において、装置は信号対干渉雑音比(SINR)を計算し、SAGEからの出力を使用してさらなるスペクトル解析を実行することができる。この時点までに計算された情報に基づいて、装置はステップ5040において、低下の原因が干渉であるか、それとも低信号レベルであるかを判断することができる。
原因が低信号レベルであると判断される場合、一連のユーザ推奨が行われると共に、ユーザが行動をとった後に信号レベルが適正レベルに戻るか否かを調べるさらなる解析がなされる。たとえば、ステップ5050において、弱(受信)信号が装置ユーザに通知される。ステップ5060において、装置のアンテナを調整する、または装置の位置を調整する等、信号レベルを向上させるというその場での行動がユーザに推奨される。次いで、ステップ5070において、調整により信号レベルが適正な状態に戻ったと判断される場合、プロセスは終了する。ステップ5060および5070は数回(m回繰り返し)繰り返すことができる。ユーザが調整しても依然として信号レベルに効果がない場合、ステップ5080において、さらなる行動を、AP等、リンク上の他の装置でとることが推奨される。これら推奨行動としては、APでのアンテナの調整、またはAPの位置の調整を挙げることができる。ステップ5090において再び、装置の信号レベルが適正レベルであるか否かが判断される。適正ではない場合、プロセスはステップ5100に続き、信頼性のあるリンクを保持することができないことがユーザに通知され、さらなる推奨としては、2つの装置間の障害を低減または除去すること、および2つの装置間の範囲/距離を低減することを挙げることができる。
ステップ5040において原因が干渉であると判断される場合、一連のステップが実行される。まず、ステップ5110において、干渉が信号種別等によって分類される。さらに、ステップ5120において、干渉源が干渉軽減技法を使用して軽減することができる種別のものであると判断される場合、装置はこういった技法を自動的に実行する(AP等、他の装置との協働および/または他の装置による行動を含み得る)。干渉軽減技法の例については上で参照した。干渉源が自動的に軽減できないものである場合、他の様々な行動がユーザに対して推奨される。ステップ5140において、干渉状況が検出されたことがユーザに通知される。ステップ5150において、干渉が既知の種別である場合、干渉に手動で対処するいくつかの行動が推奨される。ステップ5160において、干渉が同じチャネル上の別のIEEE802.11ネットワークによるものである場合、推奨されるユーザ行動は、ユーザのネットワークのAPをクリーン/使用されていないチャネルに調整することである。ステップ5170において、干渉が隣接チャネル上のIEEE802.11ネットワークによるものである場合、推奨されるユーザ行動としては、APを他方のネットワークのチャネルから遠くのチャネルに調整する、干渉ネットワークの物理的な位置を調整する、またはユーザネットワーク中のAPの位置を調整することを挙げることができる。ステップ5180において、干渉がマイクロ波オーブンによるものである場合、推奨されるユーザ行動としては、ユーザネットワークのAPをよりクリーンなチャネルに調整する、ユーザネットワーク中のAPの位置を調整する、ユーザネットワーク中のAPの断片化しきい値を調整して相互運用性を向上させる、またはユーザ装置とマイクロ波オーブンの間の距離を広くすることを挙げることができる。
さらに別の状況をステップ5190および5200に示す。ステップ5190において、状況は、干渉がBluetooth(商標)装置であると判断されるものである。Bluetooth(商標)装置(同期動作モードまたは非同期動作モードで)が干渉の原因であることがユーザに通知され、推奨されるユーザ行動としては、ユーザ装置と干渉装置の間の範囲を広げることが挙げられる。ステップ5200において、干渉がコードレス電話により引き起こされるものである場合、ユーザ装置またはユーザネットワーク中のAPから少なくとも5m等、ユーザ装置とコードレス電話の親機の間の距離を広げるようにユーザに推奨される。
ステップ5150において、干渉源がわからないと判断される場合、ステップ5210において、推奨されるユーザ行動としては、干渉の原因となり得る、最近取得または配備されたワイヤレス機器をチェックする、互換性のないネットワークの機器間の範囲/距離を広げる、また様々なネットワーク非両立性の可能性をユーザにアドバイスすることを挙げることができる。
図26は、ユーザに情報を通知することを含む様々なステップを示す。テキストを使用してモニタ上に、情報を音声合成オーディオメッセージで通知する、情報をオーディオ−ビデオセグメントで伝える、伝えるべき情報を表す1つまたは複数のアイコンまたはシンボルを表示する等を含め、ユーザに通知する多くのメカニズムがある。こういった表示の例を図16〜図20に示す。
シナリオ2:二次利用
二次利用は、装置が「休閑」許可されたスペクトル("fallow" licensed spectrum)を利用できるようにすることを指す。これは単なる未来のシナリオではない。このシナリオは、欧州での802.11aの場合ですでに存在する。5GHzでは、レーダが主なユーザであると考えられ、802.11aは二次ユーザである。現在の実施態様は単純にネットワークを休止させ、RSSIを探すだけである。単純なRSSI測定およびDFSは二次利用を可能にするには十分ではない。一次ユーザ(primary user)と二次ユーザ(secondary user)の間の「序列」により、一次ユーザからのものであるか、それとも別の二次ユーザからのものであるかに応じて、雑音に対して別様に応答することが要求される。信号を検出し分類することにより、レーダと他のスペクトルユーザとの差別化が、RSSIに基づく技法よりも高速かつ少ない偽検出で行われ、トラヒックがレーダにより影響を受けない新しいチャネルを選択することができる。
二次ユーザになるには、以下のことが行われる。
測定:周期的に一時停止して一次ユーザの存在をチェックする。
分類:一次ユーザと他の二次ユーザとを区別する。
ポリシー:測定の長さおよび頻度、ならびに一次ユーザが検出された場合の応答の仕方を決める。
シナリオ3:干渉信号または雑音が存在する場合の高QoS
802.11aネットワークはビデオストリームを搬送する。背景雑音はパケット損失を伴う問題を引き起こしている。ネットワーク中のAPがマルチチャネル機能を有すると想定する。
最良の解決策は、雑音を測定して分類し、干渉信号に応じて異なるポリシーを使用することによって達成される。図27を参照して、雑音が背景ハムであり、時間的に均一である第1のケースを示す(ケース1)。このケースに関連するポリシーは、空間処理アルゴリズムを使用して2つの装置間のリンクマージンを向上させることであることができる。空間処理アルゴリズムの例は、「System and Method for Antenna Diversity Using Joint Maximal Ratio Combining」という名称の本発明の譲受人に譲渡された2002年6月19日出願の同時係属中の米国特許出願第10/174,728号、「System and Method for Antenna Diversity Using Equal Power Joint Maximal Ratio Combining」という名称の2002年6月19日出願の第10/174,689号、および「System and Method for Joint Maximal Ratio Combining Using Time-Domain Signal Processing」という名称の2002年7月18日出願の第10/064,482号に開示されている。
ケース2では、干渉は低速周波数ホッピング信号に起因する。このケースに関連するポリシーは冗長チャネルを使用してパケットエラーレートを低減することであろう。
ケース3では、干渉は高速周波数ホッピング信号に起因する。このケースに関連するポリシーは、より広い帯域幅のチャネルにわたってレート1/2コードを使用し、パケットエラーレートを低減することであろう。
シナリオ4:高密度環境でのチャネルの発見
使用がまばらな環境では、単に干渉のないチャネルを探すだけで十分であり得る。これは容易なケースである。
しかし、使用が高密度な環境では、装置は、干渉のないチャネルが利用できないことを容易に見つけることができる。
このケースでの1つの手法は、「最小」干渉を有するチャネルを受け入れるというものであり得る。新しいネットワークが別のスペクトルユーザと競合しなければならない場合、最適チャネル選択アルゴリズム、たとえば、
様々なネットワークの優先度は何か
新しいネットワークが協働して機能することができるネットワークはどれか
を考慮すべきである。
たとえば、IEEE802.11仕様は、2つの802.11ネットワークがチャネルを適度に共有することができるように設計されているため、各ネットワークは帯域幅の割り振られた部分を得る。この種類の判断を最も最適に行うには、測定機能、分類機能、およびポリシー機能が必要である。
シナリオ5:Bluetoothが存在する場合の802.11
Bluetooth(商標)信号は周波数ホッピング信号である。したがって、Bluetoothは、たとえば、固定チャネルを使用するIEEE802.11ネットワークのAPへの周期的な干渉を引き起こし得る。Bluetooth(商標)と協働するために、IEEE802.11ネットワークは、測定および分類を行ってBluetooth(商標)ネットワークの有無を判断することができる。
Bluetoothが検出されると、いくつかのポリシーを呼び出すことができる。
ポリシー1a:Bluetoothが同期(SCO)トラヒックを使用している場合、それらがSCOパケットのタイミング間に行われるようにいずれの802.11QoSパケットもスケジュールする。いくつかの技法が上記同時係属中で本発明の譲受人に譲渡された特許出願に記載されている。
ポリシー1b:BluetoothがSCOトラヒックを使用している場合、SCO期間中には送信しない。
ポリシー2:操縦アンテナを調整することによってBluetoothからの干渉を受信する影響を最小化しようと試みる。
ポリシー3:パケットエラーに応答してより低いデータレートにシフトしない。これは問題を悪化させるだけである場合がある。実験により、Bluetooth周波数ホッピング信号の干渉に曝された場合に、IEEE802.11b装置は「エラーレートの増大」を検出し、これに応答して電波送信レートを低減することが分かっている。送信レートの低減は必ずしも助けになる訳ではなく、IEEE802.11b装置は、許容できない程高い(または潜在的に高い)エラーレートを引き続き検出する場合、データレートをさらに低減する。この行動はIEEE802.11規格に準拠するが、明らかに知的ではない。装置は事実上、電波データレートの低減を通してパケットの持続時間を増大させることによって周波数ホッパへの露出を増大させる。標準化機関はこういった種別の状況でのオープンスタンダードプロトコル間で共存性を向上させることができることは事実であるが、この種のパフォーマンスの低下は、本明細書に記載の認知スペクトル管理技術の採用によって最小化、または完全に回避することができる。
シナリオ6:802.11が存在する場合のBluetooth
802.11と協働するには、Bluetoothネットワークは測定および分類を行って802.11ネットワークの有無を判断すべきである。802.11ネットワークが検出されると、ポリシーを呼び出すことができる。
ポリシー1:Bluetooth(商標)ネットワークにアダプティブホップセット(adaptive hop set)がサポートされていない。
この場合、Bluetoothネットワークは、802.11データまたはACKが発生するスロットをアイドル化することによって802.11への干渉の発生を回避すべきである。この技法の一例は米国特許公報第20020061031号に開示されている。Bluetooth(商標)ネットワークは、雑音源のみではなく、「実際の」データネットワークが存在する場合にこのアルゴリズムを使用したいだけであろう。これは、単純なRSSI測定よりも優れた信号分類の利点の根拠を示す。
ポリシー2:Bluetooth(商標)ネットワークにアダプティブホップセットがサポートされている
このケースでは、Bluetoothネットワークは802.11帯域に入るホップを除去すべきである。802.15.2における1つの既知の提案は、損失パケットを使用して異種ネットワークの存在を識別することを示唆している。これは常に有効であるとは限らない。干渉は常に対称であるわけではない(すなわち、Bluetoothネットワークは別のネットワークで問題の原因となっている場合があるが、他のネットワークはBluetoothネットワークに干渉していない)。さらに、これには別のネットワークが検出される前にパケットを損失する必要がある。
シナリオ7:周波数ホッピング信号が存在する場合のDRA
動的レート適応(DRA:Dynamic Rate Adapting)装置は、利用可能な場合はより多くのスペクトルを使用し、利用可能でない場合はより少ないスペクトルを使用する。たとえば、多くのスペクトルをより高いデータレート、QoS等に使用することができる。DRAは、新しいプロトコルとして(たとえば、「つらい状況での(bed of nails)」直交周波数分割多重システム)、または複数の標準チャネルをまとめることによって実施することができる。
しかし、DRAがどのようにして周波数ホッピングプロトコルに対処するかについて疑問が生じる。1つの解決策は、周波数ホッピング信号に丁寧に対処するために、DRA装置は測定および分類を介してホッパを検出しなければならないことである。ホッパが分類されると、ポリシーを呼び出すことができる。例示的な状況は以下である。
ポリシー1:周波数ホッピング信号が検出される場合、DRAを帯域の50%に制限し、したがって周波数ホッピングネットワークは引き続き動作することができる。
ポリシー2:周波数ホッピングネットワークが、応答してホップセットを適応させる(測定によって観察される)場合、DRAは帯域の75%を使用することが許される。
シナリオ8:装置固有のポリシー
消費者環境において、ユーザは特定の装置に優先度を定義したい場合がある。たとえば、家庭で、ユーザはコードレス電話、ストリーミングビデオ、WLAN等の間に「序列」を確立したい場合がある。特定の装置レベルでのポリシーを可能にするためには、装置が他の動作中の装置を測定し分類することが必要になる。装置には、分類情報を直接交換することにより、または汎用遠隔制御と同様の「トレーニング」モードを使用することにより、互いを認識するように教えることができる。認識されない装置は様々なポリシーで対処することができる。
オフィス環境では、即座に報告する。
家庭環境では、状況を優先度が低いものとして取り扱う。
シナリオ9:コンテキスト固有のポリシー
いくつかのポリシーは、位置、日時等のコンテキスト情報に依存することになる。
これらポリシーは、ユーザの要望に大きく依存するため、更新可能であることができる。
ネットワーク選択:
家庭環境では、特定の基本サービスステーション識別子、たとえばBSSID7を常に使用する。
オフィス環境では、BSSID23、27の中の最小のCCAを使用する。
公衆アクセス環境(たとえば、空港)では、1分当たりで最低のアクセス料金を提供するBSSIDを使用する。
トラヒック優先順位付け:
朝の時間帯には、WLANダウンロードトラヒックを優先する。
夕方の時間帯には、ビデオストリーミングデータを優先する。
ポリシーウィザードを使用して、あまり慣れていないユーザが複雑なポリシーを作成できるようにすることができる。
シナリオ10:規制固有のポリシー
様々な国々の規制要件に従うために、異なるポリシーが必要な場合がある。
これらポリシーは、たくさんあるためダウンロード可能であるべきであり、かつ
時間の経過に伴い変化することになる。
欧州通信委員会(ECC)は、802.11aのチャネル選択アルゴリズムに対して均等分散要件を課し得る。国により異なる送信パワー、帯域、およびチャネル要件が存在する場合がある。
シナリオ11:動的周波数選択
動的周波数選択は、非WLAN信号が特定のWLAN周波数チャネルに干渉している状況で有用であり得る。たとえば、図1を参照すると、WLAN STA1030(1)(たとえば、802.11ネットワークインタフェースカード(NIC)を有するラップトップコンピュータ)は、WLAN AP1050(1)〜1050(N)の1つを通してサーバ1055とデータを交換している。乳児モニタ送信器1060は、AP1050(1)がSTA1030(1)とデータを交換するために使用しているものと同じ周波数チャネルでオンになる。スペクトルセンサ1200(または認知的に動作可能なAP)はスペクトル活動情報を生成し、この活動情報はネットワーク管理ステーション1090に供給される。AP1050(1)は802.11ネットワーク統計を供給することができる。802.11ネットワーク統計に基づいて、ネットワーク管理ステーション1090は、AP1050(1)がチャネルへのクリアなチャネルアクセス(CCA)を得ることができないことを検出することになる。ネットワーク管理ステーション1090は、スペクトルセンサ1200またはAP1050により供給されたスペクトル活動情報を解析して、周波数帯域中の別のクリアなチャネルを見つけることができる。次いで、ネットワーク管理ステーション1090は、AP1050(1)をクリアなチャネルに再び割り当てることができる。AP1050(1)は、新しいクリアなチャネル上でビーコンの送信を開始することになる。STA1030(1)は結局、チャネルの走査に向かい、新しいクリアなチャネル上のビーコンを取得し、AP1050(1)を使用しての802.11トラヒックは新しいクリアなチャネル上で再開されることになる。周波数帯域の特定の部分が常に他の装置により使用されている場合、別の装置またはネットワークは帯域幅で送信しないようにオンザフライでプログラムまたは制御することができる。逆に、「クリーン」なチャネルを慎重に探すことにより、それらチャネルで放送するように装置またはネットワークを制御することができる。
シナリオ12:パケットサイズの調整
パルスヒストグラムは、検出された信号パルス間のギャップの持続時間を示すことができる。ギャップが非常に短い場合、パケットサイズを低減してパルス間の利用可能な時間ギャップに合うように、ここでも「オンザフライ」で装置または装置ネットワークをプログラムすることができる。これは単一のパケットが干渉を経験する機会を少なくするため、パケットを再送信する必要性を低減する。もちろん、パルス間のギャップが長くなる場合、パケットサイズを再び増大して、結果としてより高い送信速度を実現することができる。
上記シナリオは、スペクトルの使用についてのインテリジェンスを集め、その情報を使用することの利点を示す。スマートなデータレート選択は、知的なシステムがどのように、たとえば、干渉についての直接の情報がない現在のシステムよりも優れた利点を有するかの別の例である。干渉についての知識なしでは、干渉、パケットエラー、または隠れノードに起因する問題を区別することは困難である。その結果、現在のシステムは、非生産的である場合が多い「最良推測(best-guess)」アルゴリズムを実施する。一例は、Bluetooth(商標)SCO等、周波数ホッピング信号の存在に対する802.11b応答である。初期802.11b応答はデータレートのバックオフであり、これは次いでより多くの衝突を引き起こし、802.11bはさらなるレートバックオフ等でこれに対応する。これとは対照的に、上に説明したシステムは信号分類および他の干渉タイミング情報を使用して、データレートに対して知的な判断を行う。
さらに、現在のシステムは、静的な予め定められたパケット断片化レベルを使用し、また、干渉信号のタイミングについての情報を有さない。知的スペクトル管理システムは、干渉パターンに応答して、断片化レベルの最適化およびパケットスケジューリングが可能である。
スペクトル管理システムのより詳細な構造
図28を参照して、図6に示すものと同様であるが、測定、分類、およびスペクトル行動または制御のいくつかの機能を複数の層に分けたスペクトル管理システム構造の図を示す。この処理レベルは、
1)L0:ハードウェア管理サービス100
2)L1:エンジン管理サービス200
3)L2:管理サービス300
4)APP:アプリケーションサービス400
である。図6の図と比較すると、レベルL0は、ハードウェアまたは物理層レベルおよびハードウェアレベルの上にあるドライバに対応し、レベルL1はスペクトルレベルに対応し、レベルL2はネットワークレベルに対応する。最上位層APPは、UIブロック、システム統合ブロック、およびシステム統合ブロックが統合される他のシステムまたはアプリケーションに対応する。
L0:ハードウェア管理サービス
L0ハードウェア管理サービス100は、スペクトル管理システムで使用されるハードウェア資源10を管理する。これらハードウェア資源は、他の装置および通信装置により共有される周波数帯域で動作している通信装置に存在する。ハードウェア資源の管理には、さらに以下で説明する競合管理およびトラヒックデータ累積に基づいた無線器(無線送受信器または受信器)12の管理、およびSAGE20の管理が含まれる。
L0ハードウェア管理サービスレベル100には、L0資源マネージャ110、SAGE20を管理するL0SAGEエンジン120、およびL0測定エンジン130がある。L0ハードウェア管理サービスは通信装置に含まれる集積回路(IC)上を意味する「オンチップ」で実行して、ネットワークでの送受信のために信号を処理することができる。この処理レベルは、ネットワークで動作しているすべての通信装置にも同様に適用することができる。
L0SAGEエンジン120は、上位レベルのコマンドをSAGE20にインタフェースし、これらコマンドをSAGE20が認識することができる信号に変換する装置ドライバである。コマンドは、以下で説明するSAGE20の1つまたは複数の構成要素の構成信号を含むことができる。
L0測定エンジン130は、SAGE20により出力されるデータの、スペクトル利用マップ(SUM)フォーマットへの初期累積を実行する。スペクトル利用マップについては以下で説明することにする。
L1:エンジンサービス
L1エンジンサービスレベル200は、最初のレベルの測定、分類、位置特定、およびポリシーサービスが実行されるところである。エンジンサービスレベルには、L0ハードウェア管理レベルプロセスを制御し、情報を使用してそれぞれの次のレベルのサービスを実行するL1位置特定エンジン210、L1測定エンジン220、L1分類エンジン230、およびL1ポリシーエンジン240等のL1エンジンがある。エンジン管理レベル200にL1資源マネージャ250もある。プロトコル調整エンジン260はL1エンジンサービスレベル200に存在し、プロトコル管理に関連する機能を実行し、スペクトル管理において積極的な役割を果たさない。
L1エンジンサービスレベル200は通常、通信装置のホストプロセッサ内にあり、「オフチップ」で実行される。しかし、いくつかのL1処理は、追加の外部メモリがサポートされる場合にオンチップで実行することができる。ローカル干渉軽減等、いくつかのローカルポリシー判断は、L1エンジン処理レベルで判断することができる。L1エンジンサービスレベルは、ネットワークで動作しているすべての通信装置にも同様に適用することができる。
L2:マネージャサービスレベル
次の上位レベルはL2マネージャサービスレベル300である。L2マネージャサービスは、より複雑なネットワークスペクトル管理機能を受け持つ。このレベルのプロセスの例は、L2位置特定マネージャ310、L2測定マネージャ320、L2分類マネージャ330、およびL2ポリシーマネージャ340である。L2資源マネージャ350およびL2ネットワークスペクトルマネージャ360もある。このレベルでの処理は、必ずしもネットワークで動作している通信装置によるものとは限らない、処理についての情報をまとめる中央サーバ位置で実行することができる。
このレベルに存在し得る他のソフトウェア機能には、報告および照会サービスを使用して、下位の処理レベル、セキュリティポリシー、干渉ポリシー、管理情報ベース(MIB)、ウェブサーバ、SNMPエージェント、SendMail等から集められたスペクトル活動情報を解析するデータベース機能が挙げられる。
APP:アプリケーションサービスレベル
システム構造での最上位レベルは、ネットワークアプリケーションが実行されるAPPアプリケーションサービスレベル400である。ネットワークの例としては、スペクトル解析器表示アプリケーション410、位置/マップ表示アプリケーション420、測定/統計アプリケーション430、およびスペクトル管理ポリシーアプリケーション440が挙げられる。
図29を参照すると、スペクトル管理の観点から、ネットワークは、ステーションSTA500、アクセスポイントAP510、監督ネットワークスペクトルマネージャ360、およびアプリケーションサービス400等の装置を含むことができる。ネットワークスペクトルマネージャ360の一例は、AP510およびそれぞれに関連するSTA500からなるサブネットを受け持つ。本明細書において、IEEE802.11xWLANアプリケーションに関連するSTAおよびAPなる用語が使用されるが、本明細書に記載のスペクトル管理構造およびプロセスは、いずれのワイヤレス通信アプリケーションに適用することもできることを理解されたい。上に述べたように、ネットワークスペクトルマネージャ360は、ワイヤリンクまたはワイヤレスリンクによりサブネット内のAPに結合されたサーバコンピュータ(たとえば、図1のネットワーク管理ステーション1090)上に存在することができる。多くの場合、サブネットは実際には、問題となっているネットワーク全体である。
スペクトル管理は、並列異種ネットワーク管理エンティティと協働するように設計される。たとえば、AP等のネットワーク構成要素のイネーブル、ディセーブル、および構成を行う汎用ネットワーク管理システムが存在し得る。ネットワークスペクトルマネージャは、異種ネットワーク管理システムによるこのような変更の通知を可能にするサービスインタフェースを有する。同様に、スペクトル管理は、チャネル割り当ておよびSTA関連付け等、ネットワーク内の変更を汎用ネットワーク管理システムに通知することができるようにサービスインタフェースを提供する。アプリケーションサービス400でのいずれの適合するアプリケーションもこのネットワーク更新サービスインタフェースを使用することができる。
図28を再び参照すると、スペクトル管理サービスの例には、位置特定、測定、分類、およびポリシー管理が挙げられる。ポリシー管理は、周波数帯域で動作している異なる種別の通信装置の共存、周波数帯域での装置へのチャネル割り当て、周波数帯域で動作している装置の送信パワー制御、および周波数帯域で動作している装置の帯域幅割り当てを支配するアルゴリズムを構成し開始する。
大半のスペクトル管理サービスは特定の媒体アクセスプロトコルから独立している。たとえば、スペクトル解析、分類、無線測定、およびいくつかのポリシーはプロトコルから独立している。これらプロトコルから独立したサービスに加えて、スペクトル管理は、IEEE802.11xおよび共存アルゴリズム等、特定の媒体アクセスプロトコルに関連するトラヒック統計のサポート等、いくつかのプロトコル固有のサポートも提供する。しかし、全体スペクトル管理構造は、米国のISM免許不要帯域および世界中の他の管轄での免許不要帯域等、いずれの周波数帯域にも適用することができる。
ネットワークスペクトルインタフェース(NSI)
図30を参照すると、図28の構造に関連して複数のNSI APIがある。
1)L0ハードウェア管理サービス100をLlエンジン管理サービス200にインタフェースするハードウェアNSI170、
2)L1エンジン管理サービス200をL2マネージャサービス300にインタフェースするエンジンNSI270、エンジンNSI270は図6において参照されるNSIに類似し、
3)L2マネージャサービス300をアプリケーションサービス400にインタフェースするマネージャNSI370
がある。
NSIは、様々なプログラムインタフェースおよびトランスポートメカニズムに埋め込まれる論理インタフェースであり、任意の適したトランスポートメカニズムを採用することができる。これは主にハードウェアNSI170に影響する。たとえば、L0ハードウェア管理サービスがオンチップで実行され、L1エンジン管理サービスがホスト装置ドライバ内で実行される場合、ハードウェアNSIのトランスポートメカニズムは、たとえばPCIインタフェースを介してのものであることができる。一方、L0ハードウェア管理サービスがL1エンジン管理サービスと一緒にオンチップで実行される場合、トランスポートはローカル(オンチップ)ソフトウェアインタフェースであることができる。いずれの場合でも、ハードウェアNSIサービスモデルは同じであろう。
図31は、図28に示すシステム階層のコンテキストの中でスペクトル管理ソフトウェア構造の様々なレベルの間でどのようにNSIが使用されるかを示す。各NSIに、そのインタフェースのトランスポートプロトコルを規定するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)がある。スペクトル管理構造の最上位レベルには、情報がL2マネージャサービス300とアプリケーションサービス400の間でどのように交換されるかを規定するNSIマネージャサービスAPI372がある。いずれのサブネットのNSIマネージャサービスAPI372も、同じサブネットおよび他のサブネットのL2マネージャサービスとインタフェースすることができる。1つ下のレベルには、情報がL2マネージャサービス300とそのサブネットのAPで実行されているL1エンジンサービス200の間でどのように交換されるかを規定するNSIエンジンサービスAPI272がある。情報がL1エンジン管理サービス200と各APにおけるL0ハードウェア管理サービス100の間でどのように交換されるかを規定するNSIハードウェアAPI172がある。
STAネットワークレベルには、情報をSTAにおけるL0ハードウェア管理サービス100とSTAにおけるL1エンジン管理サービス200の間でどのように交換するかを規定するNSIハードウェアAPI174もある。同様に、情報がL2エンジン管理サービス200とSTAにおけるアプリケーションサービス400の間でどのように交換されるかを規定するNSIエンジンサービスAPI274がある。
資源マネージャ
図32を参照して、資源マネージャ機能について説明することにする。スペクトル管理ソフトウェア構造の各レベルの各ネットワーク構成要素内に、資源マネージャがある。資源マネージャは、(1)同じレベルのソフトウェア構成要素間での共通資源(無線送受信器およびSAGE等)の競合の調停、および(2)共通下位レベル資源へのアクセス要求、および(3)上位レベルからの要求に応答してそのレベルによるサービスのスケジュール、を受け持つ。可能な場合、資源マネージャは、下位レベル資源の使用スケジュールについての知識および完全な制御権をすでに有している。しかし、いつ下位資源が利用可能になるかについて下位レベルと相談する必要がある場合があり得る。サービス要求が認可されると、上位層構成要素は一般に、下位層構成の相手方と直接対話することになる。資源の調整がネットワークにわたって求められる場合、L2ネットワークスペクトルマネージャ360は関わる様々な資源マネージャを調整する。
図33を参照すると、スペクトル管理は、分類、位置特定、および測定等、スペクトル管理サービスの実行に必要な資源のスケジューリングおよび調整に関わる。スペクトルインテリジェンスは、未処理データから、その情報を知的に使用するための上位レベルの情報内容への変換である。
ネットワーク資源の管理に関わるソフトウェア構成要素は、各ソフトウェアレベルの資源マネージャおよびL2ネットワークスペクトルマネージャ360である。L2ネットワークスペクトルマネージャ360はネットワークにわたる資源を管理する。これは本質的にネットワーク制御のマスタである。ネットワーク更新サービスインタフェース450は、異種のネットワーク管理システムまたは他の上位層アプリケーションから来得る更新要求を管理するアプリケーションサービスである。これら要求はL2ネットワークスペクトルマネージャ360により処理され、ネットワークにわたる影響を有し得る。
L0およびL1資源マネージャ110および250はそれぞれ、それぞれのネットワーク構成要素(STAまたはAP)内の資源要求の管理のみを受け持つ。L2資源マネージャはネットワーク間の資源要求を管理する。しかし、L2資源マネージャはいずれの活動も管理しない。L2資源マネージャは本質的に、L2ネットワークスペクトルマネージャ360が制御する資源のインベントリを管理する。
L2ネットワークスペクトルマネージャ360によって積極的に管理される各MACプロトコルには、実際のプロトコルMACエンジンを管理するL1プロトコル調整エンジン260(図28)がある。
図33に示すソフトウェア構成要素はネットワーク活動を制御するが、いずれの行動をとるかについて知的な選択を行わない。こういった知的な判断は、ポリシーエンジン/マネージャあるいはアプリケーションサービスレベル400におけるアプリケーションによって行われる。
図34を参照して、スペクトルインテリジェンスの概念についてさらに説明する。スペクトルインテリジェンスは2つの大きなカテゴリで表される。すなわち、知的スペクトル情報600および知的スペクトル制御620。知的スペクトル情報600は、未処理のスペクトル活動データを次第に上位の情報内容に変換した結果である。たとえば、L0SAGEエンジン120はパルスイベントを捕捉し、パルスイベントはL1分類エンジン230によって解析され、L1分類エンジン230は次いで、必要な場合にさらに解析するために事前処理結果をL2分類マネージャ330に渡す。
知的スペクトル制御620は、発効すると周波数帯域の使用に影響を与える周波数帯域で動作している装置の振る舞いを変更させる、生成されるコマンドである。L1ポリシーエンジン240およびL2ポリシーマネージャ340は、ネットワーク状況に対して知的に応答する主なメカニズムである。行動には、APチャネル選択、STA負荷平衡、および干渉軽減(共存アルゴリズム)等が含まれる。これに加えて、マネージャNSI370(図30)は、上位レベルのネットワークアプリケーションがポリシーを更新する、またはポリシーに影響を及ぼせるようにするポリシーマネージャサービスインタフェースを提供する。
図35および図36は、スペクトル管理システムの異なるレベルのモジュール間の対話についてのより多くの詳細を示す。これら図では、ブロック間の実線はデータフローを表し、破線は制御を表す。
図35は、L0ハードウェア管理サービスとハードウェア資源の間の情報のインタフェース、およびL0ハードウェア管理サービスとL1エンジンサービスの間のハードウェアNSIによる情報のインタフェースを示す。L0資源マネージャ110は無線資源の使用を管理して、無線器の競合使用を防ぐ。たとえば、L0資源マネージャ110は、中心周波数、帯域幅、またはパワーの変更等、スペクトル管理タスクを実行する要求、またはSAGE機能/制御要求をL1資源マネージャから受け取ることができる。L0資源マネージャ110は、無線器が使用する中心周波数、帯域幅、および/または出力パワーレベルを制御する制御信号を生成し、信号を受信または送信するMACプロトコルプロセス140とSAGE要求の間で無線器の使用を調停することになる。たとえば、MACプロトコルに従って信号を送信かつ/または受信する場合、L0資源マネージャ110は狭帯域モードで動作するように無線器の帯域幅を設定することになり、それによって無線器が周波数帯域の一部(信号が存在すると予期される)のみをダウンコンバートする、または信号が送信されるべきであり、プロトコルシーケンサ150が無線器を使用することになる周波数帯域の一部のみをアップコンバートする。一方、SAGE20を動作している場合、L0資源マネージャ110は、広帯域モードで動作して、スペクトル管理機能のために周波数帯域の全体または実質的な部分をサンプリングする、または周波数帯域で広帯域信号を送信するように無線器を制御することになる。受け取った要求に基づいて、L0資源マネージャ110はSAGEまたは信号通信機能が無線器を使用する持続期間を設定することになる。
L0SAGEエンジン120は、装置ドライバ、構成、およびインタフェースの管理をSAGE20のために提供する。これら受け持ちには、SAGEデュアルポートRAM(DPR)の利用が含まれる。SAGEデュアルポートRAMはいくつかのSAGE内部構成要素によって使用される。L0SAGEエンジン120は、DPR資源を様々なアプリケーションに割り当てること、およびDPR資源が現在利用可能ではない場合に要求を拒絶することを受け持つ。L0SAGEエンジン120は、SAGE情報を、L0測定エンジン130等の他のL0サブシステムまたはL1分類エンジン230にオフチップに転送する。
L0SAGEエンジン120は、L1エンジンからいくつかの構成要素の構成情報を受け取る。たとえば、L0SAGEエンジン120は、L1位置特定エンジン210からスナップショットバッファの構成情報を受け取り、適切なトリガイベントがあると、スナップショットバッファの内容をL1位置特定エンジン210に供給する。同様に、L0SAGEエンジン120は、L1分類エンジン230からSAGE信号検出器構成情報を受け取る。L0SAGEエンジン120は信号検出器パルスイベントをL1分類エンジン230に出力する。L1ポリシーエンジン240は、SAGE20のUSS構成要素の制御を提供する。
L1測定エンジン220は、SAGEスペクトル解析器および信号検出器の構成情報をL0測定エンジン130と交換する。これに加えて、L0測定エンジンは、SAGE信号検出器からパルスイベントを、ならびにSAGEスペクトル解析器から統計およびデューティサイクル情報を出力する。L0測定エンジン120は、スペクトル利用マップ(SUM)の初期情報を構成するこの情報を累積する。このレベルにおいて、この情報はL0SUM160と呼ばれる。L0SUM160は周期的に、L1SUM265にオフチップに、またはL2SUMへの累積のためにL1測定エンジン220に渡すことができる。
L1測定エンジン220は、パワーvs周波数(PF)スペクトログラム情報およびSAGE20のスペクトル解析器により生成されたスペクトル解析器統計、ならびにSAGE信号検出器により出力されたパルスイベントをL2マネージャに提供する。L1測定エンジン130はSAGEスペクトル解析器構成情報をL2測定マネージャ320から受け取り、ローパスフィルタパラメータ、デシメーション係数等のものを構成することができる。L1測定エンジン220は、複数の高速フーリエ変換(FFT)ビンそれぞれのタイムスタンプおよび関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)パワー値を出力する。スペクトル解析器統計の場合、SAGE20のスペクトル解析器は同様に、ローパスフィルタパラメータ、デシメーション係数、サイクル計数(スペクトル解析器更新が統計転送前に実行された数)、およびデューティ計数の最小パワーについて構成することができる。スペクトル解析器統計は、各FFTビンのタイムスタンプ、および平均パワー、最大パワー、および最小パワーよりも上であった回数を含む関連する統計を含む。
パルスイベントは、SAGE信号検出器のパルス検出器構成要素により出力される。SAGEは、たとえば、4つのパルス検出器を備える。L1測定エンジン220はパルスイベントを集める。2つ以上のL1ユーザが同じパルスイベントストリームを使用することができる。たとえば、L2分類マネージャ330はパルスイベントを使用してより詳細な分類を実行することができる。同じパルスイベントストリームはまた、L1分類エンジン230によっても調べられる。
パルスイベントストリームのユーザは、たとえば0〜3等の信号検出器IDを指定することによって特定のパルス検出器を指定することができる。その他の場合は、L2ネットワークスペクトルマネージャ360がパルス検出器を選択する。パルス検出器の構成情報は、ID、帯域幅しきい値、最小中心周波数、最大中心周波数、最小パワーしきい値、最小パルス帯域幅、最大パルス帯域幅、最大パルス持続時間等を含む。パルス検出器の構成についてのさらなる詳細は、SAGEについての上記同時係属中の出願に開示されている。
パルスイベントデータストリームは、たとえば、信号検出器ID、中心周波数(パルスの開始における)、パルス帯域幅(パルスの開始における)、パルス持続時間、パルスイベント開始のタイムスタンプ、パルス検出器に関連する汎用クロックモジュールにおけるダウンカウンタのカウンタ値、およびパルスパワー推定(パルスの開始における)を含む。
L1分類エンジン230は最初のレベルの信号分類を実行する。信号分類手順の詳細は、本発明の譲受人に譲渡された上記特許出願に開示されている。L1分類エンジン230は、統計およびパルス情報とフィンガープリントテンプレートとの一致により、信号またはパルスのフィンガープリント識別を出力する。結果は、パルスの種別およびタイミングについての1つまたは複数の識別の一致である。これに加えて、L1分類エンジン230は、周波数帯域で何が発生しているかを大まかに特徴付ける統計情報を出力する。L1分類エンジン230は、上に説明したように信号分類に適するようにSAGEパルス検出器を構成する。
L1分類エンジン230によって出力された信号識別情報は「フィンガープリント識別」とも呼ばれ、たとえば、中心周波数(関連する場合)、フィンガープリントID、フィンガープリントIDが装置を表す推定確率、識別された装置のパワー、および推定デューティサイクル割合を含む。フィンガープリントIDは、たとえば、マイクロ波オーブンのID、周波数ホッピング装置(Bluetooth(商標)SCO装置のID、またはBluetooth(商標)ACL装置のID、コードレス電話のID、IEEE802.11装置のID、およびIEEE802.15.3装置のID、および様々な種別のレーダ信号のIDを含む。
分類統計情報は、SAGE信号検出器により生成されたパルスイベントから構築されるヒストグラムを含む。L1分類エンジン230は、構成に基づいてパルスイベントを集めるようにパルス検出器を構成する。構築される統計ヒストグラムの例としては、中心周波数、帯域幅、アクティブ送信、パルス持続時間、パルス間の時間、および自動補正が挙げられる。これらヒストグラムおよび分類エンジンについては、上記信号分類特許出願にさらに詳細に記載されている。
図36は、様々なアプリケーションサービスおよびこれらアプリケーションサービスがマネージャサービスとどのようにインタフェースするかも示す。L2測定マネージャ320は、スペクトル解析器アプリケーション410および測定/統計アプリケーション430とデータを交換する。L2測定マネージャ320は、L1測定エンジン220からSUMデータを受け取り、L2SUM380と呼ばれる完全なSUMを構築する。L2SUM380は無線統計およびプロトコル統計を含む。L2SUM280については図41と併せてさらに詳細に説明することにする。L2位置特定マネージャ310は情報を位置特定アプリケーション420とインタフェースする。たとえば、L2位置特定マネージャ310は未処理の位置データを供給し、位置特定アプリケーション420がこのデータを処理して、周波数帯域で動作している様々な装置の位置情報を生成する。L2分類マネージャ330は情報を分類定義アプリケーション425と交換する。分類定義アプリケーション425は、分類エンジン230による使用のために新しいまたは更新された信号定義参照データ(フィンガープリントとも呼ばれる)を生成して供給するアプリケーションである。分類定義アルゴリズムは、信号分類に関連する、本発明の譲受人に譲渡された上記出願に開示されている。L2ポリシーマネージャ340はポリシーアプリケーション440と情報を交換する。ポリシーアプリケーション400の1つの機能は、特定の状況での周波数帯域の使用を支配するスペクトルポリシーを定義し供給することである。以下で説明するポリシーウィザードは、ポリシーアプリケーション440の別の機能の例である。
図37〜図40を参照して、L1エンジンサービスとL2マネージャサービスの間のインタフェースについて説明することにする。エンジンNSIの機能は、L1エンジンサービスへのアクセスを提供することである。図37に示すように、WLAN用途では、L1エンジンサービスはAPおよびクライアントSTA内で動作する。エンジンNSIの単一のインスタンスは、APおよびSTA、あるいは単一のSTAへのアクセスを提供する。エンジンNSIのインスタンスはトランスポート接続によって区別される。すなわち、エンジンNSIの各インスタンスに別個のトランスポート接続がある。WLAN用途では、エンジンNSIはAP内およびSTA内の両方に提供することができる。同様のL1サービスがSTAおよび制御APの両方に提供される。たとえば、SAGEの出力はAPおよびSTAの両方に提供される。同様に、ネットワークSUM/統計もAPおよびSTAの観点から利用することが可能である。
図38を参照すると、エンジンNSIユーザが2つ以上のAPにアクセスしたい場合、エンジンNSIの別個のインスタンスが作成される。各インスタンスは別個のトランスポート接続によって区別される。図38は、それぞれのトランスポート接続をそれぞれ有するエンジンNSIの2つの別個のインスタンスを介して2つのAPにアクセスする単一のエンジンNSIユーザの一例を示す。
図39および図40を参照すると、ステーション内のNSエンジンサービスにアクセスすることは、ステーション内でローカルに、あるいはトランスポートプロトコルを介してリモートに達成することができる。図39はローカルステーション管理アプリケーションに典型的なローカルアクセスを示す。STA管理アプリケーションは、SAGEスペクトル解析器または統計等のユーザサービスを提供する。図40は、どのようにしてリモートモデルがリモートSTA統計の中央累積を可能にするかを示す。これはまた、AP、STA、および干渉ソースの間の干渉軽減のような活動の調整を可能にする。
図41は、L2SUM380に含まれる情報の一例を示す。(周波数帯域に広がる複数の周波数ビンのうちの)各高速フーリエ変換(FFT)周波数ビンは、関連するデューティサイクル統計、最大パワー統計、平均パワー統計、およびネットワークトラヒック統計がもしあれば、それらを有する。図41は周波数ビンの例示的な部分集合のみを示す。
L2ポリシーマネージャ
ポリシーマネージャ340は、周波数帯域に他の信号が存在することに対してどのように反応するかを定義する。これらポリシーは、統制ドメインまたはユーザ/管理者によって命令することができる。たとえば、欧州FCCは、レーダ信号が検出された場合はチャネルを移す命令を有する。別法として、管理者は、トラヒック負荷が60%を超える場合に最も少ない雑音を有するチャネルを追加したい場合がある。ユーザは、WLANトラヒック上でコードレス電話トラヒックを優先したい場合がある。
これらポリシーは経時にわたり変化し、使用ケースによって変わることになる。これにより、すべてのケースをハードコードし、製品と共に出荷することが不可能になる。作成された新しいまたは更新されたポリシー(たとえば、以下で説明するように)は、L2ポリシーマネージャ340によりL1ポリシーエンジン240にダウンロードすることができる。管理ポリシーは明確な文法の形で説明することができる。これら文法規則は、RSSIレベル、CCA割合、トラヒック種別(音声、データ、ビデオ等)、プロトコル種別、アクティブチャネル、代替チャネル等の概念を定義する。文法により「よりも大きい」、「最大」、および「のメンバ」等の演算子を定義する。
文法により、if/then規則の優先順位付きセットを、
If[条件]、then[規則をアクティブ化]
の形で構築することができる。
アクティブ化規則は、DFS、TPC等の基となるスペクトル管理ツールを利用する。
スペクトルポリシーステートメントの例は、
SOHO AP:
ifスタートアップ
アクティブチャネル=最低RSSI(AP)からランダム
ifアクティブチャネルパケットエラー1>20
アクティブチャネル=最低RSSI(AP、STA)からランダム
SOHO NIC:
ifスタートアップ
アクティブチャネル=最後のアクティブチャネルを使用して開始されたBSSID(1234)を見つける
大型WLAN AP:
ifスタートアップ
アクティブチャネル=7固定
ifアクティブチャネルトラヒック利用率>60%
測定(チャネル8)=低雑音の場合、チャネル8を追加
大型WLAN NIC:
ifスタートアップ
アクティブチャネル=低CCAを有する最高SNRを見つける
ifアクティブチャネル衝突>50%
低CCAを有する代替チャネルを見つける
である。
ポリシーマネージャ340は、スペクトルポリシー規則を現在の状況と突き合わせて行動をとり、本質的に規則ベースのエキスパートシステム「推論エンジン」のように行動する。ポリシーマネージャ340の突き合わせインテリジェンスは人工知能のフィールド:lisp、prolog等からのツールキットを使用することができる。これに加えて、ポリシーマネージャ340はファジー論理を使用して、「高トラヒック」、「不良信号強度」等のファジー項に対処することができる。
ポリシーウィザードはポリシーアプリケーション440の一例である。これは情報をポリシーマネージャ340に供給し、ユーザ(または管理者)に一連の質問たとえば、
これは家庭のネットワークであるか、それともオフィスのネットワークであるか、
ネットワークに2つ以上のAPがあるか、
エリアに1つまたは複数のコードレス電話があるか
をすることによってスペクトルポリシー作成作業を簡易化する。
この情報に基づいて、ポリシーウィザードはパラメータに適したスペクトルポリシーを生成する。スペクトルポリシーはポリシーマネージャ340にダウンロードされる。
要約して言えば、複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域の使用を管理する方法であって、無線周波数帯域で発生している無線周波数エネルギーから導き出されたスペクトル活動情報に基づいて、(a)無線周波数帯域における装置の動作を制御する制御信号、および(b)無線周波数帯域において発生すると判断された特定種別の活動を記述した情報のうちの少なくとも1つを生成するステップを含む方法が提供される。
これに加えて、複数の種別の信号が存在し得る無線周波数帯域の使用を管理するシステムであって、無線周波数帯域での無線周波数エネルギーを受信して、無線周波数帯域で発生し得る複数の種別の信号の活動を監視し、発生し得る複数の種別の信号の活動を表すスペクトル活動情報を生成する少なくとも1つの無線装置、および無線装置に結合され、スペクトル活動情報を受け取り、無線周波数帯域で動作している装置を制御するコントロール、および無線周波数帯域で発生すると判断された特定種別の活動を記述した情報のうちの少なくとも1つを生成する計算装置を備えるシステムが提供される。
さらに、プロセッサにより実行されると、無線周波数帯域で発生している無線周波数エネルギーから導き出されるスペクトル活動情報に基づいて、無線周波数帯域における装置の動作を制御する制御信号、および(b)無線周波数帯域で発生すると判断された特定種別の活動を記述した情報を生成するステップをプロセッサに実行させる命令がエンコードされたプロセッサ可読媒体が提供される。
さらにまた、複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステムであって、無線周波数帯域における活動に関連するデータを累積する第1のプロセス、第1のプロセスからのデータに基づいて、無線周波数帯域で発生している信号の種別を分類する第2のプロセス、および第1のプロセスにより累積されたデータおよび/または第2のプロセスにより基づいて発生すると判断された信号の種別に基づいて、無線周波数帯域で動作している装置のコントロール、および周波数帯域で発生している特定種別の活動を記述する情報のうちの少なくとも1つを生成する第3のプロセスを含むソフトウェアシステム。
さらにまた、複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェア構造であって、無線周波数帯域における活動に関するスペクトル活動情報を処理して機能を実行するアプリケーションプログラム、およびスペクトル活動情報を生成する1つまたは複数のプロセスにメッセージを提示し、スペクトル活動情報をアプリケーションプログラムに返すアプリケーションプログラミングインタフェースを備えたソフトウェア構造がシステムに提供される。
アプリケーションプログラムを、複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における活動に関連するデータを解析し、スペクトル活動情報を生成する少なくとも1つのプロセスにインタフェースする方法であって、少なくとも1つのプロセスによるスペクトル解析機能要求を生成するステップ、および少なくとも1つのプロセスにより生成されたスペクトル活動情報を受け取るステップを含む方法が提供される。
同様に、アプリケーションプログラムを、複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における活動に関連するデータを解析し、スペクトル活動情報を生成する少なくとも1つのプロセスにインタフェースする、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に具体化されるアプリケーションプログラミングインタフェースであって、少なくとも1つのプロセスからの解析機能を要求する第1のメッセージ群、およびスペクトル活動情報をアプリケーションプログラムに提供する第2のメッセージ群を含むアプリケーションプログラミングインタフェースが提供される。
さらに、無線周波数帯域における無線周波数エネルギーを受信し、無線周波数エネルギーを表す信号を処理する装置(認知無線装置)であって、複数の種別の信号が発生している場合がある無線周波数帯域における無線周波数エネルギーを受信する無線受信器、時間間隔中の無線周波数帯域の少なくとも一部で受信した無線周波数エネルギーのパワー値を計算するスペクトル解析器、スペクトル解析器に結合され、1つまたは複数の特徴を満たす無線周波数エネルギーの信号パルスを検出する信号検出器、およびスペクトル解析器および信号検出器に結合され、スペクトル解析器および信号検出器の出力を受け取るプロセッサであって、スペクトル解析器および信号検出器から導き出されるスペクトル活動情報に基づいて、(a)無線周波数帯域における装置の動作を制御する制御信号、および(b)無線周波数帯域で発生すると判断された特定種別の活動を記述した情報のうちの少なくとも1つを生成するようにプログラムされたプロセッサを備える装置が提供される。
上記説明は、例のみを意図し、本発明を限定する意図は決してない。
免許不要周波数帯域または共有周波数帯域において同時に動作することができる複数の装置を示すブロック図である。 2つの例示的な無線周波数帯域に同時に存在することができる信号種別のスペクトルプロファイルを示す。 2つの例示的な無線周波数帯域に同時に存在することができる信号種別のスペクトルプロファイルを示す。 スペクトル管理システムの全体的なデータフローを示す図である。 スペクトル管理プロセスの全体的なフローチャートである。 スペクトル管理システムの様々なプロセスおよび基本構造を示すブロック図である。 スペクトル管理システムにおいて有用なリアルタイムスペクトル解析構成要素(以下SAGEと呼ぶ)のブロック図である。 SAGEの出力をどのように周波数帯域において検出された信号の分類に使用することができるかを示す図である。 スペクトル管理システムにおいて有用な信号分類プロセスの全体的なフローチャートである。 スペクトル管理システムによって生成することができる例示的なカバレッジマップである。 スペクトル管理システムにおいて役割を果たすことができる例示的な通信装置のブロック図である。 スペクトル管理システムにおいて役割を果たすことができる例示的なスペクトルセンサ装置のブロック図である。 ネットワークスペクトルインタフェースと呼ばれるアプリケーションプログラミングインタフェースがアプリケーションによってどのように使用されて、スペクトル解析機能が開始されるかを示すラダーダイアグラムである。 スペクトル管理システムにおいて生成された情報をどのように使用することができるかの例を示すフローチャートである。 スペクトル管理システムにおいて生成された情報をどのように使用することができるかの例を示すフローチャートである。 スペクトル管理関連情報をユーザに伝える際に有用である例示的な表示画面の図である。 スペクトル管理関連情報をユーザに伝える際に有用である例示的な表示画面の図である。 スペクトル管理関連情報をユーザに伝える際に有用である例示的な表示画面の図である。 スペクトル管理関連情報をユーザに伝える際に有用である例示的な表示画面の図である。 スペクトル管理関連情報をユーザに伝える際に有用である例示的な表示画面の図である。 スペクトル管理関連情報をユーザに伝える際に有用である例示的な表示画面の図である。 スペクトル活動情報を表示することができる例示的な方法の図である。 スペクトル活動情報を表示することができる例示的な方法の図である。 スペクトル活動情報を表示することができる例示的な方法の図である。 スペクトル活動情報を表示することができる例示的な方法の図である。 スペクトル管理関連情報を利用して、周波数帯域で動作している装置のパフォーマンスについてユーザにアドバイスするプロセスのフローチャートである。 スペクトル管理プロセスによって対処することができる免許不要帯域における複数のシナリオケースを示す図である。 スペクトル管理システムのより詳細な構造を示すブロック図である。 スペクトル管理プロセスのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アプリケーションでの装置同士の階層的対話を示すブロック図である。 スペクトル管理構造の様々なプロセスレベル同士のネットワークスペクトルインタフェース(NSI)を示すブロック図である。 スペクトル管理構造の様々なプロセスレベル同士のネットワークスペクトルインタフェース(NSI)を示すブロック図である。 スペクトル管理システムの様々なソフトウェアレベルでのリソースマネージャ同士の対話を示す流れ図である。 スペクトル管理構造の処理レベル同士の他の階層的関係を示すブロック図である。 スペクトル管理構造の処理レベル同士の他の階層的関係を示すブロック図である。 スペクトル管理システム構造における中間レベル同士の対話を示すより詳細なブロック図である。 スペクトル管理システム構造におけるより上位レベル同士の対話を示すより詳細なブロック図である。 エンジンNSIとWLAN環境における装置とのいくつかの対話を示す図である。 エンジンNSIとWLAN環境における装置とのいくつかの対話を示す図である。 エンジンNSIとWLAN環境における装置とのいくつかの対話を示す図である。 エンジンNSIとWLAN環境における装置とのいくつかの対話を示す図である。 スペクトル解析および周波数帯域で動作する装置から得られた他の情報から構築された例示的なスペクトル利用マップ(SUM)の図である。

Claims (117)

  1. 複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域の使用を管理する方法であって、前記無線周波数帯域で発生する無線周波数エネルギーから導き出されたスペクトル活動情報に基づいて、(a)前記無線周波数帯域での装置の動作を制御する制御信号、および(b)前記無線周波数帯域で発生すると判断された特定種別の活動を記述する情報、のうちの少なくとも1つを生成するステップを含む、無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  2. 複数の信号種別に関連する活動が発生し得る無線周波数帯域における無線周波数エネルギーを監視するステップであって、それによって前記周波数帯域での活動を表すスペクトル活動情報を生成する、監視するステップをさらに含む、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  3. 前記監視するステップは、前記無線周波数帯域で動作する通信装置において行われる、請求項2記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  4. 前記監視するステップは、前記無線周波数帯域における信号を受信可能な無線受信器を有する装置において行われる、請求項2記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  5. 前記監視するステップは、時間間隔中の周波数帯域の略全体における無線周波数エネルギーを受信することを含む、請求項2記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  6. 前記監視するステップは、前記無線周波数帯域の一部における無線周波数エネルギーを受信することを含む、請求項2記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  7. 前記監視するステップは、前記周波数帯域をスキャンして、前記無線周波数帯域の異なる部分における無線周波数エネルギーを受信することをさらに含む、請求項6記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  8. 前記監視するステップは、前記無線周波数帯域での活動に関連する領域の異なる場所で得られる活動を監視することを含む、請求項2記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  9. 前記監視するステップは、時間間隔中に前記無線周波数帯域において受信される無線周波数エネルギーに関連するパワースペクトル情報を生成することを含む、請求項2記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  10. 前記パワースペクトル情報から前記無線周波数帯域において検出された無線周波数エネルギーのパルスの特徴を記述する信号パルス情報を生成するステップをさらに含む、請求項9記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  11. 前記信号パルス情報を生成するステップは、前記スペクトル活動情報から前記周波数帯域において検出された信号パルスのパルス持続時間、パルス中心周波数、パルス帯域幅、およびパルス間の時間間隔のうちの1つまたは複数を含む信号パルスデータを生成することを含む、請求項9記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  12. 前記周波数帯域において経時にわたり検出された信号パルスの信号パルスデータを累積するステップをさらに含む、請求項11記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  13. 累積された信号パルスデータに基づいて前記周波数帯域における信号を分類するステップをさらに含み、前記生成するステップは、前記周波数帯域で発生していると判断された信号の種別に基づく、請求項12記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  14. 前記スペクトル活動情報に基づいて前記周波数帯域における信号を分類するステップであって、それによって信号の種別を判断する、分類するステップをさらに含み、前記生成するステップは、前記周波数帯域で発生していると判断された信号の種別に基づく、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  15. 前記生成するステップは、前記分類するステップに基づいて、前記無線周波数帯域において発生すると判断された信号の信号種別を記述する情報を生成することを含む、請求項14記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  16. 前記分類された信号の特徴に関する情報を表示するステップをさらに含む、請求項15記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  17. 前記分類するステップは、前記周波数帯域において発生すると判断された信号種別が、前記周波数帯域において動作している1つまたは複数の装置の動作に干渉する可能性があるものであるか否かを判断することを含む、請求項14記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  18. 前記生成するステップは、前記装置に干渉すると判断された前記信号に起因する前記装置のパフォーマンスの低下を回避するように、前記無線周波数帯域において動作している装置に変更を行う旨をユーザに指示する推奨情報を生成することを含む、請求項17記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  19. 前記制御信号を生成するステップは、制御信号を生成することを含み、それによって前記無線周波数帯域で発生すると判断された前記信号を周波数および時間において回避するように、前記無線周波数帯域において動作している装置を制御して送信をスケジューリングする、請求項17記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  20. 前記無線周波数帯域における前記装置の動作に干渉すると判断された前記信号のソースを位置特定するステップをさらに含む、請求項17記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  21. 前記無線周波数帯域において前記装置の動作に干渉すると判断された前記信号のソースの位置を表示することをさらに含む、請求項20記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  22. 前記無線周波数帯域において動作している装置のパフォーマンス状態を検出するステップをさらに含む、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  23. 前記検出するステップは、ユーザまたはアプリケーションプログラムからのコマンドに応答する、請求項22記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  24. 前記情報を生成するステップは、前記パフォーマンス状態についてユーザに通知する情報を生成することを含む、請求項22記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  25. 前記パフォーマンス状態を検出するステップは、しきい値を超えるビット/パケットエラーレートに基づいてパフォーマンスの低下を検出することを含む、請求項22記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  26. 前記パフォーマンス状態を検出するステップは、前記スペクトル活動情報に基づいて、しきい値に相対して、前記周波数帯域における高スペクトル活動を検出することを含む、請求項22記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  27. 前記スペクトル活動情報および/または前記装置の動作に関する情報に基づいて、前記装置のパフォーマンスの低下の原因を求めるステップをさらに含む、請求項22記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  28. 前記原因を求めるステップは、前記装置が別の信号からの干渉を受けているか否かを判断することを含む、請求項27記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  29. 前記パフォーマンスの低下の原因が別の信号からの干渉であると判断される場合、前記装置のパフォーマンスに干渉する前記信号を分類するステップをさらに含む、請求項28記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  30. 前記パフォーマンスの低下の原因が別の信号からの干渉であると判断される場合、前記装置において干渉回避手続きまたは干渉補償手続きを自動的に実行するステップをさらに含む、請求項28記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  31. 前記情報を生成するステップは、前記判断されたパフォーマンスの低下の原因に基づいて、前記装置のパフォーマンスをどのように向上させるかについての推奨情報を生成することを含む、請求項27記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  32. 前記推奨情報を生成するステップは、前記装置の少なくとも1つの動作パラメータを制御するにあたってパフォーマンス低下の改善措置がわからない、または利用不可能である場合に実行される、請求項31記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  33. 前記制御信号を生成するステップは、前記パフォーマンスの低下の原因に応じて、前記装置の動作パラメータを自動的に変更する制御信号を生成することを含む、請求項27記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  34. 前記パフォーマンスの低下の原因はしきい値未満の受信信号レベルであると判断するステップをさらに含む、請求項22記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  35. 前記情報を生成するステップは、前記装置または該装置の環境に調整を行って前記受信信号レベルを改良するようにユーザに指示する推奨情報を生成することを含む、請求項34記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  36. 前記制御信号および/または情報を生成するステップは、前記パフォーマンスの低下を経験している前記装置から離れたコンピューティング装置で行われる、請求項22記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  37. 前記パフォーマンスの低下を経験している装置からの情報を前記コンピューティング装置に送るステップをさらに含み、前記コンピューティング装置は前記パフォーマンスの低下の原因および/または改善措置を求め、情報および/またはコントロールを前記パフォーマンスの低下を経験している装置に送る、請求項36記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  38. 前記制御信号を生成するステップは、動作の周波数チャネル、送信データレート、パケット断片サイズ、他の信号への干渉を回避する送信スケジューリング、送信パワー、パケット断片化しきい値、およびクリアなチャネルアクセスしきい値からなる群から選択される、前記周波数帯域において動作している装置の1つまたは複数の動作パラメータを制御する制御信号を生成することを含む、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  39. 前記制御信号を生成するステップは、前記周波数帯域で動作している装置ネットワークの少なくとも1つの動作パラメータを調整する制御信号を生成することを含む、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  40. 前記制御信号を生成するステップは、前記周波数帯域で動作する1つまたは複数の関連するステーション装置を有するワイヤレスローカルエリアネットワークのアクセスポイント装置の動作パラメータを調整する制御信号を生成することを含む、請求項39記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  41. 前記制御信号を生成するステップは、関連するステーション装置をそれぞれ有する複数のアクセスポイントのうちの少なくとも1つの制御信号を生成することを含み、前記制御信号は、前記複数のアクセスポイントへのチャネルの割り当て、および前記複数のアクセスポイントへの関連するステーションの割り当てのうちの少なくとも1つを制御する、請求項40記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  42. 前記スペクトル活動情報に基づいて、前記周波数帯域で発生すると判断された信号を分類するステップをさらに含む、請求項38記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  43. 前記制御信号を生成するステップは、前記周波数帯域で発生すると判断された信号の種別に基づく、請求項41記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  44. 前記制御信号を生成するステップは、前記周波数帯域において、前記スペクトル活動情報から判断された状況が存在する場合、装置が前記無線周波数帯域でどのように動作すべきかを規定するポリシー情報に基づく、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  45. 前記制御信号を生成するステップは、前記周波数帯域での或る信号種別の使用を他の信号種別の使用よりも優先するポリシー情報に基づいて、前記周波数帯域における1つまたは複数の装置の動作を制御する信号を生成することを含む、請求項44記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  46. 前記制御信号を生成するステップは、規制機関により指定される前記周波数帯域の一次ユーザを前記周波数帯域の他のユーザよりも優先するというポリシー情報に基づいて、前記周波数帯域における1つまたは複数の装置の動作を制御する信号を生成することを含む、請求項44記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  47. 前記制御信号を生成するステップは、前記スペクトル活動情報によりレーダ信号が前記周波数帯域に存在することが示される場合、前記周波数帯域での装置による信号の送信を拒絶する信号を生成することを含む、請求項44記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  48. 前記制御信号を生成するステップは、前記周波数帯域に他の任意の信号が存在する場合、装置の送信データレートを最大化するポリシーに基づいて、前記周波数帯域における装置により送信される信号のデータレートを調整する信号を生成することを含む、請求項44記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  49. 前記無線周波数帯域において動作する新しい装置および/または規制ポリシーを考慮するように前記ポリシー情報を更新するステップをさらに含む、請求項44記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  50. 前記スペクトル活動情報に基づくことにより、前記周波数帯域において動作する1つまたは複数のワイヤレスネットワークに対するサービス不能攻撃の可能性を検出するステップをさらに含み、前記情報を生成するステップは、前記サービス不能攻撃の可能性を記述する情報を生成することを含む、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  51. 前記サービス不能攻撃の可能性を検出するステップは、前記スペクトル活動情報を解析して、サービス不能攻撃の可能性を示す雑音信号(複数可)を検出することを含む、請求項50記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  52. 前記スペクトル活動情報に基づいて、前記周波数帯域において動作する装置の位置を求めるステップをさらに含む、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  53. 許可を受けた装置による送信に使用されている装置の識別子と突き合わせた前記スペクトル活動情報に基づいて、前記周波数帯域において動作する前記許可を受けた装置の信号パルス特徴情報を記憶するステップと、送信において検出された識別子に対応する、前記周波数帯域で送信している装置の信号パルス特徴を前記識別子に関連する、記憶されている信号パルス特徴と比較するステップと、送信に関連する信号パルス特徴がその識別子に記憶されている前記信号パルス特徴に一致しない場合、装置が許可を受けていない装置であると判断するステップと、をさらに含む、請求項1記載の無線周波数帯域の使用を管理する方法。
  54. 複数の種別の信号が存在し得る無線周波数帯域の使用を管理するシステムであって、
    a.前記無線周波数帯域における無線周波数エネルギーを受信して、前記無線周波数帯域において発生し得る複数の種別の信号の活動を監視し、また複数の種別の信号の活動を表すスペクトル活動情報を生成する無線装置と、
    b.該無線装置に結合され、前記スペクトル活動情報を受け取り、前記無線周波数帯域において動作する装置を制御するコントロール、および前記無線周波数帯域において発生すると判断される特定種別の活動を記述する情報のうちの少なくとも1つを生成するコンピューティング装置と、
    を備える、無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  55. 前記無線装置はワイヤレスリンクまたはワイヤードリンクにより前記コンピューティング装置に結合される、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  56. 前記コンピューティング装置に結合されたディスプレイをさらに備え、前記コンピューティング装置は、前記周波数帯域において発生すると判断された特定種別の活動を記述する情報を表示する、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  57. 1つまたは複数のワイヤレスネットワーククライアントステーションに関連するワイヤレスアクセスポイントをさらに備える、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  58. 前記コンピューティング装置は前記ワイヤレスアクセスポイントに結合され、前記アクセスポイントの1つまたは複数の動作パラメータを制御する、請求項57記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  59. 前記コンピューティング装置は、動作の周波数チャネル、送信データレート、パケット断片サイズ、他の信号への干渉を回避するような送信のスケジューリング、送信パワー、パケット断片化しきい値、およびクリアなチャネルアクセスしきい値のうちの少なくとも1つを制御するコントロールを生成する、請求項58記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  60. 前記ワイヤレスネットワーククライアントステーションの少なくとも1つは前記無線装置を備える、請求項57記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  61. 前記無線装置を備える少なくとも1つのワイヤレスネットワーククライアントステーションは、得たスペクトル活動情報を前記ワイヤレスアクセスポイントに送信する、請求項60記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  62. 前記アクセスポイント装置は、スペクトル活動情報を関連する各ワイヤレスクライアントステーションに送る、請求項58記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  63. 前記アクセスポイント装置は前記無線装置を備える、請求項57記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  64. 1つまたは複数のワイヤレスネットワーククライアントステーションにそれぞれ関連する複数のワイヤレスアクセスポイントをさらに備える、請求項57記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  65. 前記コンピューティング装置は前記アクセスポイントのそれぞれに結合され、前記アクセスポイントの1つまたは複数のコントロールを生成する、請求項63記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  66. 前記コンピューティング装置は、アクセスポイントへのクライアントステーションの割り当て、アクセスポイントのパワーレベル、およびアクセスポイント周波数チャネルのうちの1つまたは複数のコントロールを生成する、請求項63記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  67. 前記コンピューティング装置は、アクセスポイント用のローカルに生成されたコントロールと競合しないように、いずれかの特定のアクセスポイントにおけるスペクトル活動の知識に基づいて前記複数のアクセスポイントのうちの1つまたは複数のアクセスポイントのうちの1つまたは複数に影響を与えるコントロールを生成する、請求項66記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  68. 前記無線装置は、無線受信器と、該無線受信器に結合され、前記無線受信器により前記周波数帯域において受信した無線周波数エネルギーのスペクトル解析を行って、前記受信した無線周波数エネルギーのパワースペクトル情報を生成するスペクトル解析器と、を備える、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  69. 前記無線受信器は、無線周波数帯域の略全体にわたる信号を受信することが可能である、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  70. 前記無線受信器は、前記無線周波数帯域の一部にわたる信号を受信することが可能であり、前記無線周波数帯域の異なる部分に調整されるように制御される、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  71. 前記無線装置は、前記スペクトル解析器に結合され、前記パワースペクトル情報から1つまたは複数の特徴を有する信号パルスを検出する信号検出器をさらに備える、請求項68記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  72. 前記信号検出器は、対応する1つまたは複数の範囲に入る1つまたは複数の特徴を有すると判断された無線周波数エネルギーのパルスの信号パルスの信号パルスデータを生成する、請求項71記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  73. 前記無線装置は、前記信号検出器により検出された各信号パルス毎に、パワーレベル、中心周波数、帯域幅、開始時間、および持続時間からなる群から選択されるデータを含む信号パルスデータを出力する、請求項73記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  74. 前記コンピューティング装置は、前記周波数帯域において経時にわたり検出された信号パルスの信号パルスデータを累積する、請求項73記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  75. 前記コンピューティング装置は、前記累積された信号パルスデータに基づいて前記周波数帯域における信号を分類し、前記周波数帯域において発生していると判断された信号の種別に基づいてコントロールまたは情報を生成する、請求項74記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  76. 前記コンピューティング装置は、前記スペクトル活動情報に基づいて前記周波数帯域において発生している信号を分類し、前記周波数帯域において発生していると判断された信号の種別に基づいてコントロールまたは情報を生成する、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  77. 前記コンピューティング装置は、前記無線周波数帯域で発生すると判断される信号の信号種別を記述する情報を生成する、請求項75記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  78. 前記コンピューティング装置はデータを生成して、前記分類された信号の特徴に関する情報を表示する、請求項77記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  79. 前記コンピューティング装置は、前記周波数帯域に発生すると判断された信号の種別が、前記周波数帯域において動作している1つまたは複数の装置の動作に干渉する可能性があるものであるか否かを判断する、請求項76記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  80. 前記コンピューティング装置は、前記装置に干渉すると判断された前記信号に起因する前記装置のパフォーマンスの低下を回避するように、前記無線周波数帯域において動作している装置に変更を行うことをユーザに指示する推奨情報を生成する、請求項79記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  81. 前記コンピューティング装置は、前記無線周波数帯域において動作している装置が、前記無線周波数帯域で発生すると判断された前記信号を周波数および時間において回避するように送信をスケジュールするコントロールを生成する、請求項79記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  82. 前記コンピューティング装置は、スペクトル活動情報を処理して、前記無線周波数帯域における前記装置の動作に干渉すると判断された前記信号のソースの位置を求める、請求項79記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  83. 前記コンピューティング装置はデータを生成して、前記無線周波数帯域における前記装置の動作に干渉すると判断された前記信号のソースの位置を表示する、請求項82記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  84. 前記コンピューティング装置は、前記周波数帯域において、前記スペクトル活動情報から判断された状況が存在する場合、装置が前記無線周波数帯域でどのように動作すべきかを規定するポリシー情報に基づいて前記コントロールを生成する、請求項54記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  85. 前記コンピューティング装置は、前記周波数帯域での或る信号種別の使用を他の信号種別の使用よりも優先するポリシー情報に基づいて、前記周波数帯域における1つまたは複数の装置の動作を制御する前記コントロールを生成する、請求項84記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  86. 前記コンピューティング装置は、規制機関により指定される前記周波数帯域の一次ユーザを前記周波数帯域の他のユーザよりも優先するというポリシー情報に基づいて、前記周波数帯域における1つまたは複数の装置の動作を制御する前記コントロールを生成する、請求項84記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  87. 前記コンピューティング装置は、前記スペクトル活動情報によりレーダ信号が前記周波数帯域に存在することが示される場合、前記周波数帯域での装置による信号の送信を拒絶する前記コントロールを生成する、請求項84記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  88. 前記コンピューティング装置は、前記無線周波数帯域において動作する新しい装置および/または規制ポリシーを考慮する新しいまたは更新されたポリシー情報を受け取る、請求項84記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  89. 前記無線周波数帯域での活動が発生し得る様々な場所に配置された複数の無線装置をさらに備える、請求項53記載の無線周波数帯域の使用を管理するシステム。
  90. 命令がエンコードされたプロセッサ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサにより実行されると、前記無線周波数帯域において発生している無線周波数エネルギーから導き出されたスペクトル活動情報に基づいて、無線周波数帯域における装置の動作を制御する制御信号、および(b)前記無線周波数帯域で発生すると判断された特定種別の活動を記述した情報を生成するステップを前記プロセッサに実行させる、プロセッサ可読媒体。
  91. 前記コントロールを生成する前記媒体にエンコードされる命令は、動作の周波数チャネル、送信データレート、パケット断片サイズ、他の信号への干渉を回避するような送信のスケジューリング、送信パワー、パケット断片しきい値、およびクリアなチャネルアクセスしきい値からなる群から選択される1つまたは複数の動作パラメータを制御するコントロールを生成する命令を含む、請求項90記載のプロセッサ可読媒体。
  92. 前記コントロールを生成する命令は、前記周波数帯域において、前記スペクトル活動情報から判断された状況が存在する場合、装置が前記無線周波数帯域でどのように動作すべきかを規定するポリシー情報に基づく、請求項91記載のプロセッサ可読媒体。
  93. 複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステムであって、
    a.前記無線周波数帯域における活動に関連するデータを累積する第1のプロセスと、
    b.該第1のプロセスからのデータに基づいて、前記無線周波数帯域で発生している信号の種別を分類する第2のプロセスと、
    c.前記第1のプロセスにより累積される前記データおよび/または前記第2のプロセスに基づいて発生すると判断された信号の種別に基づいて、前記無線周波数帯域において動作する装置のコントロール、および前記周波数帯域で発生している特定種別の活動を記述する情報のうちの少なくとも1つを生成する第3のプロセスと、
    を含む、無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  94. 前記第3のプロセスは、特定種別の信号が前記無線周波数帯域で動作している少なくとも1つの装置に干渉を引き起こしていると判断する、請求項93記載の無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  95. 前記無線周波数帯域における信号ソースの位置を求める第4のプロセスをさらに含む、請求項94記載の無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  96. 前記第2のプロセスで、特定種別の信号が前記無線周波数帯域において発生していると判断されることに応答して、前記第3のプロセスは、前記周波数帯域で発生している前記特定種別の信号の位置を求めるように前記第4のプロセスに命令する、請求項95記載の無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  97. 前記第1のプロセス、第2のプロセス、第3のプロセス、および第4のプロセスのうちの少なくとも1つと対話して、前記無線周波数帯域において動作している複数のワイヤレスネットワークのコントロール、および前記無線周波数帯域において動作している前記複数のワイヤレスネットワークの活動に関する情報のうちの少なくとも1つを生成する第5のプロセスをさらに含む、請求項94記載の無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  98. 前記第3のプロセスは、前記無線周波数帯域における信号の発生および終了の検出に関連するイベントを記述するイベントデータを生成し、前記データは、(a)前記イベントの発生時間、(b)イベントの種別、(c)信号の種別、(d)前記イベントの記述的情報、(e)検出された信号に関連するパワーレベル、帯域幅、および中心周波数のうちの1つまたは複数を含む、前記イベントに関連する技術的詳細、および(f)前記無線周波数帯域で動作している装置に対する前記イベントのパフォーマンスを低下させる可能性のある性質を示す、前記イベントに関連する警告インジケーションのうちの少なくとも1つを含む、請求項94記載の無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  99. 前記第1、第2、および第3のプロセスのうちの少なくとも1つからデータを受け取る少なくとも1つのアプリケーションプログラムと、前記第1、第2、および第3のプロセスのうちの少なくとも1つにより生成されたデータを前記少なくとも1つのアプリケーションプログラムにインタフェースするアプリケーションプログラミングインタフェースと、をさらに備える、請求項94記載の無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  100. 前記アプリケーションプログラミングインタフェースは、第1、第2、および第3のプロセスのうちの少なくとも1つから解析機能を要求する第1のメッセージ群と、スペクトル活動データを前記アプリケーションプログラムに提供する第2のメッセージ群と、を備える、請求項99記載の無線周波数帯域における活動を管理するソフトウェアシステム。
  101. 複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における活動を管理するシステムのソフトウェア構造であって、
    a.前記無線周波数帯域における活動に関するスペクトル活動情報を処理して機能を実行するアプリケーションプログラムと、
    b.前記スペクトル活動情報を生成する1つまたは複数のプロセスにメッセージを提示し、前記アプリケーションプログラムにスペクトル活動情報を返すアプリケーションプログラミングインタフェースと、
    を備える、無線周波数帯域における活動を管理するシステムのソフトウェア構造。
  102. 複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における活動に関するデータを解析し、スペクトル活動情報を生成する少なくとも1つのプロセスとアプリケーションプログラムをインタフェースする方法であって、
    a.前記少なくとも1つのプロセスによるスペクトル解析機能に対する要求を生成するステップと、
    b.前記少なくとも1つのプロセスにより生成される前記スペクトル活動情報を受け取るステップと、
    を含む、アプリケーションプログラムをインタフェースする方法。
  103. 前記要求を生成するステップは、スペクトル解析機能の種別の識別子を生成することを含む、請求項102記載のアプリケーションプログラムをインタフェースする方法。
  104. 前記要求を生成するステップは、(a)スペクトル解析機能を実行すべき前記無線周波数帯域の特定の部分の周波数位置および帯域幅、および(b)前記無線周波数帯域において発生を監視すべき無線周波数エネルギーの特徴のうちの少なくとも1つを記述するデータを生成することを含む、請求項103記載のアプリケーションプログラムをインタフェースする方法。
  105. 前記無線周波数帯域において監視すべき無線周波数エネルギーの特徴を記述するデータを生成するステップは、前記無線周波数帯域において監視すべき無線周波数エネルギーのパルスに関連する(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)パルス間の時間のうちの少なくとも1つの範囲を生成することを含む、請求項104記載のアプリケーションプログラムをインタフェースする方法。
  106. 前記要求を生成するステップは、(a)前記無線周波数帯域における無線周波数エネルギーの周波数の関数としてのパワー、(b)前記無線周波数帯域における無線周波数エネルギーの周波数の関数としてのパワーの統計解析、(c)前記無線周波数帯域において発生すると判断された特定の特徴を有する信号パルス、(d)少なくとも1つの範囲を満たす前記無線周波数帯域で発生すると判断された無線周波数エネルギーのパルスの(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)パルス間の時間のうちの少なくとも1つのヒストグラム、(e)前記無線周波数帯域における信号の活動に関連するイベントの検出、(f)前記無線周波数帯域において特定の状況が検出された場合、受信した無線周波数エネルギーのデジタルサンプル、のうちの少なくとも1つに関するデータに対する要求を生成することを含む、請求項105記載のアプリケーションプログラムをインタフェースする方法。
  107. 前記スペクトル活動情報を受け取るステップは、(a)(i)平均パワーレベル、(ii)前記無線周波数帯域の前記特定の部分における複数の周波数ビンの活動の最大パワーレベル、および(iii)活動を有する周波数ビンにおける活動の測定のうちの少なくとも1つを含む前記無線周波数帯域の特定の部分に関連する統計、(b)少なくとも1つの範囲を満たす前記無線周波数帯域において発生すると判断された信号パルスの(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)開始時間のうちの少なくとも1つを含む信号パルスデータ、(d)前記少なくとも1つの範囲を満たす前記無線周波数帯域において発生すると判断された信号パルスの(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)パルス間の時間のうちの少なくとも1つのヒストグラム、(e)前記無線周波数帯域において特定の状況が検出された場合、受信した無線周波数エネルギーのデジタルサンプル、(f)周波数の関数としての無線周波数帯域の指定部分または全体のパワー、(g)(i)前記イベントの発生時間、(ii)イベントの種別、(iii)信号の種別、(iv)前記イベントの記述的情報、(v)検出された信号に関連するパワーレベル、帯域幅、および中心周波数のうちの1つまたは複数を含む、前記イベントに関連する技術的詳細、および(vi)前記無線周波数帯域で動作している装置に対する前記イベントのパフォーマンスを低下させる可能性のある性質を示す、前記イベントに関連するアラートインジケーションのうちの少なくとも1つを含むイベントの発生、のうちの1つまたは複数のデータを受け取ることを含む、請求項106記載のアプリケーションプログラムをインタフェースする方法。
  108. 前記要求を生成するステップは、前記無線周波数帯域における活動を監視すべき信号および報告すべきイベントの特徴を記述するデータを生成することを含む、請求項107記載のアプリケーションプログラムをインタフェースする方法。
  109. アプリケーションインタフェースを、複数の種別の信号が発生している場合がある無線周波数帯域における活動に関するデータを解析し、スペクトル活動情報を生成する少なくとも1つのプロセスにインタフェースする、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に具現されるアプリケーションプログラミングインタフェースであって、前記少なくとも1つのプロセスから解析機能を要求する第1のメッセージ群と、前記スペクトル活動情報を前記アプリケーションプログラムに提供する第2のメッセージ群と、を備えるアプリケーションプログラミングインタフェース。
  110. 前記第1のメッセージ群は、前記少なくとも1つのプロセスにより実行すべき解析機能の識別子および前記解析機能の構成情報を含む、請求項109記載のアプリケーションプログラミングインタフェース。
  111. 前記識別子は、(a)前記無線周波数帯域における無線周波数エネルギーの周波数の関数としてのパワー、(b)前記無線周波数帯域における無線周波数エネルギーの周波数の関数としてのパワーの統計解析、(c)前記無線周波数帯域において発生すると判断された特定の特徴を有する信号パルス、(d)少なくとも1つの範囲を満たす前記無線周波数帯域で発生すると判断された信号パルスの(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)パルス間の時間のうちの少なくとも1つのヒストグラム、(e)前記無線周波数帯域における信号の活動に関連するイベントの検出、(f)前記無線周波数帯域において特定の状況が検出された場合、受信した無線周波数エネルギーのデジタルサンプル、のうちの少なくとも1つを識別する、請求項110記載のアプリケーションプログラミングインタフェース。
  112. 前記構成情報は、(a)前記少なくとも1つのプロセスにより解析機能を実行すべき前記無線周波数帯域の部分の周波数位置および帯域幅、および(b)前記無線周波数帯域において発生を監視すべき無線周波数エネルギーの特徴のうちの少なくとも1つのデータを含む、請求項111記載のアプリケーションプログラミングインタフェース。
  113. 前記無線周波数帯域において監視すべき無線周波数エネルギーの特徴を記述するデータは、前記無線周波数帯域において監視すべき無線周波数エネルギーのパルスに関連する(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)パルス間の時間のうちの少なくとも1つの範囲を指定する、請求項112記載のアプリケーションプログラミングインタフェース。
  114. 前記第2のメッセージ群は、(a)(i)平均パワーレベル、(ii)前記無線周波数帯域の前記特定の部分における複数の周波数ビンの活動の最大パワーレベル、および(iii)活動を有する周波数ビンにおける活動の測定のうちの少なくとも1つを含む、前記無線周波数帯域の特定の部分に関連する統計、(b)少なくとも1つの範囲を満たす前記無線周波数帯域において発生すると判断された信号パルスの(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)開始時間のうちの少なくとも1つを含む信号パルスデータ、(d)前記少なくとも1つの範囲を満たす前記無線周波数帯域において発生すると判断された信号パルスの(i)中心周波数、(ii)持続時間、(iii)帯域幅、および(iv)パルス間の時間のうちの少なくとも1つのヒストグラム、(e)前記無線周波数帯域において特定の状況が検出された場合、受信した無線周波数エネルギーのデジタルサンプル、(f)周波数の関数としての無線周波数帯域の指定部分または全体のパワー、(g)(i)前記イベントの発生時間、(ii)イベントの種別、(iii)信号の種別、(iv)前記イベントの記述的情報、(v)検出された信号に関連するパワーレベル、帯域幅、および中心周波数のうちの1つまたは複数を含む、前記イベントに関連する技術的詳細、および(vi)前記無線周波数帯域で動作している装置に対する前記イベントのパフォーマンスを低下させる可能性のある性質を示す、前記イベントに関連するアラートインジケーションのうちの少なくとも1つを含むイベントの発生、のうちの少なくとも1つに関するデータを提供する、請求項109記載のアプリケーションプログラミングインタフェース。
  115. 前記第1のメッセージ群は、前記無線周波数帯域における活動を監視すべき信号および報告すべきイベントの特徴を記述するデータを含む、請求項114記載のアプリケーションプログラミングインタフェース。
  116. イベントの発生に関連する情報を提供する前記第2のメッセージ群は、前記周波数帯域において発生する別の信号種別に対して、干渉源としてイベント種別をさらに識別する、請求項114記載のアプリケーションプログラミングインタフェース。
  117. 無線周波数帯域における無線周波数エネルギーを受信し、無線周波数エネルギーを表す信号を処理する装置であって、
    a.複数の種別の信号が発生し得る無線周波数帯域における無線周波数エネルギーを受信する無線受信器と、
    b.時間間隔中に前記無線周波数帯域の少なくとも一部において受信した無線周波数エネルギーのパワー値を計算するスペクトル解析器と、
    c.該スペクトル解析器に結合され、1つまたは複数の特徴を満たす無線周波数エネルギーの信号パルスを検出する信号検出器と、
    d.前記スペクトル解析器および前記信号検出器に結合され、前記スペクトル解析器および前記信号検出器の出力を受け取り、前記スペクトル解析器および前記信号検出器から導き出されるスペクトル活動情報に基づいて、(a)無線周波数帯域における装置の動作を制御する制御信号、および(b)前記無線周波数帯域において発生すると判断された特定種別の活動を記述する情報のうちの少なくとも1つを生成するようにプログラムされたプロセッサと、
    を備える、無線周波数エネルギーを受信し、無線周波数エネルギーを表す信号を処理する装置。
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