JP2005522614A - 内燃機関のための燃料噴射装置および燃料噴射装置の動作方法 - Google Patents

内燃機関のための燃料噴射装置および燃料噴射装置の動作方法 Download PDF

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Abstract

少なくとも二つのシリンダを備えた内燃機関、例えばディーゼル機関のための燃料噴射装置が提供される。この燃料噴射装置は少なくとも2つのアクチュエータ素子を有し、各シリンダには燃料をシリンダに噴射するためのアクチュエータ素子が少なくとも1つずつ配属されている。またこの燃料噴射装置はアクチュエータ素子の駆動制御時に衝突を監視および/または解消するための噴射制御部を有する。この噴射制御部はアクチュエータ素子を噴射時の噴射素子の充電エッジおよび/または放電エッジに依存して早めおよび/または遅めに駆動制御するまたは駆動制御しない。

Description

本発明は、少なくとも2つのシリンダを備えた内燃機関、例えばディーゼル機関のための燃料噴射装置に関し、ここで燃料噴射装置は少なくとも2つのアクチュエータ素子を有し、各シリンダにはシリンダに燃料を噴射するためのアクチュエータ素子が少なくとも1つずつ配属されている。本発明はさらにそのような燃料噴射装置の動作方法に関する。
DE 100 33 343 A1から、アクチュエータ素子の駆動制御においてコンフリクトを監視および/または解消するための噴射制御部、例えばピエゾアクチュエータの重複する噴射経過のコンフリクトマネージメントを有する、内燃機関例えばディーゼル機関のための燃料噴射装置が公知である。
ピエゾコモンレールアクチュエータにおいては同時に1つの制御エッジしか実現することができない。しかしながら燃焼技術的な理由から、補完的なバンクの駆動制御を噴射が重複するように適用することが必要である。このことは圧電素子の充電エッジ/放電エッジがオーバラップする部分を有さない場合には、DE 100 33 343 A1から公知である、圧電素子を相互接続するための回路装置により可能となる。エッジがオーバラップする場合にはDE 100 33 343 A1から明らかにされている燃料噴射装置では、優先順位の低い駆動制御(以下では低優先制御と称する)がシフトされる、または短縮される。
しかしながらDE 100 33 343 A1によれば低優先の噴射時にはただ1つの反応しか行われない。すなわち、一方のアクチュエータが充電または放電されるべき間は他方のアクチュエータが充電されないような低優先の噴射の短縮、または異なるアクチュエータの噴射エッジがオーバラップしないような低優先の噴射のシフト、または異なる噴射のエッジとオーバラップしないような低優先の噴射の遅延である。
本発明の課題は、内燃機関のための燃料噴射装置および燃料噴射装置の動作方法を、任意の衝突、例えば優先順位の等しい噴射の衝突も回避されるようにさらに発展させることである。
この課題は冒頭で述べたような内燃機関のための燃料噴射装置においては、噴射制御部がアクチュエータ素子を噴射時の噴射素子の充電エッジおよび/または放電エッジに依存して早めおよび/または遅めに駆動制御するまたは駆動制御しないことによって解決される。
さらにこの課題は、少なくとも2つのシリンダを有する内燃機関、例えばディーゼル機関のための燃料噴射装置によって、噴射制御が低い優先順位を有する少なくとも1つの噴射および/または高い優先順位を有する少なくとも1つの噴射を、噴射時の噴射素子の充電エッジおよび/または放電エッジに依存して早めおよび/または遅めにシフトするおよび/またはキャンセルすることによって解決される。ここで前述の燃料噴射装置は少なくとも2つの圧電素子を有し、各シリンダには圧電素子の充電または放電によってシリンダに燃料を噴射するための圧電素子が少なくとも1つずつ配属されており、圧電素子には圧電素子を充電または放電するための唯一の供給ユニットが配属されており、燃料噴射装置はさらに、一方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔と、他方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔との起こりうる交差を監視するための噴射制御部を有し、また少なくとも2つの噴射には、1つの噴射に少なくとも1つの噴射(低優先噴射)よりも高い優先順位(高優先噴射)が割り当てられているように異なる優先順位が割り当てられる。
さらにこの課題は本発明によれば請求項5記載の方法ならびに請求項6記載の方法により解決される。
本発明の有利な実施形態においては、シフトが噴射の優先順位に依存して行われる。
しかしながら本発明の別の有利な実施形態においては、シフトを優先順位に依存せずに行うこともできる。
さらにはシフトを噴射のタイプに依存して、すなわちパイロット噴射、メイン噴射またはポスト噴射であるかに依存して行うことができる。
本発明の別の有利な実施形態においてはシフトを先行するシフトに依存して行うことができる。
さらにシフトを少なくとも2つの噴射のオーバラップの種類に依存してまたは依存せずに行うことができる。
シングル一次衝突時、すなわち他のエッジペアがオーバラップしないときに、同一の優先順位または異なる優先順位を有する任意の2つのエッジがオーバラップする場合には、以下のシフトが可能である:
a)優先順位の低いエッジ(低優先エッジ)を早めにシフトする、または
b)低優先エッジを遅めにシフトする、または、
c)優先順位の高いエッジ(高優先エッジ)を早めにシフトする、または、
d)高優先エッジを遅めにシフトする、または、
e)高優先エッジを早めにシフトし、同時に低優先エッジを遅めにシフトする、または、
f)高優先エッジを遅めにシフトし、同時に低優先エッジを早めにシフトする、または、
g)高優先エッジを遅めにシフトし、同時に低優先エッジを遅めにシフトする、または、
h)高優先エッジを早めにシフトし、同時に低優先エッジを早めにシフトする、
この際一方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔は、他方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔とは交差しない。
本発明の別の実施形態においては、オーバラップに関与しないエッジは早めまたは遅めにシフトされるか、シフトせずにそのままにされる。例えば高優先エッジに属する噴射または低優先エッジに属する噴射は、その都度因果関係がありうる限り実施できない。
マルチ一次衝突時、すなわち3つまたは4つの任意のエッジが関連的にオーバラップする場合、例えば4つのエッジがオーバラップする場合、これらのエッジは関連してまたは別個にオーバラップし、以下のシフトが行われる:
a)オーバラップするエッジそれぞれを早めまたは遅めにシフトできる。
b)オーバラップする全てのエッジをシフトする必要はない。
c)付加的に、オーバラップに関与しないエッジが早めまたは遅めにシフトされる。
本発明のさらなる利点、特徴および詳細は後続の実施例の説明および図面から明らかになる。
図面において、
図1は従来技術から公知である圧電素子の接続を示し、
図2aは圧電素子の充電を示し、
図2bは圧電素子の充電を示し、
図2cは圧電素子の放電を示し、
図2dは圧電素子の放電を示し、
図3は駆動制御ICを示し、
図4は従来技術から公知の割込みの時間的なシーケンスを示し、
図5は2つの噴射のオーバラップするエッジの組み合わせを概略的に示し、
図6は優先順位の割り当てを概略的に示し、
図7はエッジのシングル一次衝突時のシフトの措置を示す。
図1は圧電素子10、20、30、40、50、60ならびにこれらの圧電素子を駆動制御するための手段を示す。ここではAの領域が詳細に示されており、Bの領域は詳細には示されていない。これらの領域は破線cで示されているように分けられている。詳細に示された領域Aは圧電素子10、20、30、40、50および60を充電および放電するための回路を包含する。考察する例においては圧電素子10、20、30、40、50および60は内燃機関の燃料噴射弁(殊にいわゆるコモンレールインジェクタ)内のアクチュエータである。説明する実施形態においては、内燃機関の6つのシリンダを独立して制御するために、6つの圧電素子10、20、30、40、50および60が使用される。しかしながら他の任意の目的のためには、別の任意の数の圧電素子が適しているであろう。
詳細には示されていない領域Bは、制御装置Dと駆動制御ICEとを備えた噴射制御部Fを包含し、この噴射制御部Fは詳細に示された領域A内の素子を制御するために使用される。駆動制御ICEには圧電素子の残りの制御回路全体からの電圧および電流の種々の測定値が供給される:本発明によれば制御計算機Dおよび駆動制御ICEは圧電素子に対する制御電圧ならびに制御時間を制御するために構成されている。制御計算機Dおよび/または駆動制御ICEは同様に、圧電素子の制御回路全体の種々の電圧および電流を監視するために構成されている。
以下の説明においては先ず詳細に示された領域A内の個々の素子を説明する。次に圧電素子10、20、30、40、50および60の充電過程および放電過程の一般的な説明が続く。最後に、2つの過程が制御計算機Dおよび駆動制御ICEによってどのように制御され、また監視されるかを詳細に記述する。
圧電素子10、20、30、40、50および60は第1のグループG1と第2のグループG2に分割されており、これらのグループはそれぞれ3つの圧電素子を含む(すなわち、グループG1内には圧電素子10、20および30、グループG2内には圧電素子40、50および60)。グループG1およびグループG2は並列接続された回路部の構成部分である。グループ選択スイッチ310、320を用いて、圧電素子10、20および30のグループG1ないし圧電素子40、50および60のグループG2のいずれのグループがそれぞれ共通の充放電装置を用いて放電されるかを決定することができる(しかしながら充電過程に関しては、以下においてさらに詳述するが、グループ選択スイッチ310、320は重要ではない)。第1のグループG1の圧電素子10、20および30は1つのアクチュエータバンクに配置されており、第2のグループG2内の圧電素子40、50および60は別のアクチュエータバンクに配置されている。アクチュエータバンクとして1つのブロックが表されており、このブロックには2つまたはそれ以上のアクチュエータ素子、例えば圧電素子が固定的に配置されている、例えば鋳込まれている。
グループ選択スイッチ310、320はコイル240とそれぞれのグループG1およびG2(コイル側の端子)との間に配置されており、トランジスタとして実現されている。ドライバ311、321が実装されており、これらのドライバは駆動制御ICEから受信する制御信号を電圧に変換し、この電圧は要求に応じて回路の開閉のために選定することができる。
グループ選択スイッチ310、320に並列にして(グループ選択ダイオードとも称される)ダイオード315ないし325が設けられている。グループ選択スイッチ310、320がMOSFETないしIGBTとして実施されている場合には、例えばこれらのグループ選択ダイオード315および325を寄生ダイオード自体によって形成することができる。充電過程の間にグループ選択スイッチ310、320がダイオード315、325によって橋絡される。したがってグループ選択スイッチ310、320の機能は、単に放電過程に関して圧電素子10、20および30のグループG1ないし圧電素子40、50および60のグループG2のうちの1つのグループの選択に制限される。
グループG1ないしグループG2において圧電素子10、20および30ないし40、50および60は、それぞれ並列接続されている圧電分岐110、120および130(グループG1)および140、150および160(グループG2)の構成部分として配置されている。各圧電分岐は1つの圧電素子10、20、30、40、50ないし60と(分岐抵抗と称される)1つの抵抗13、23、33、43、53ないし63とを備えた第1の並列回路、ならびにトランジスタ11、21、31、41、51ないし61として実施されている(分岐選択スイッチと称される)1つの選択スイッチと(分岐ダイオードと称される)1つのダイオード12、22、32、42、52ないし62とを有する第2の並列回路から構成されている。
分岐抵抗13、23、33、43、53ないし63は、容量性の圧電素子10、20、30、40、50ないし60の2つの端子と相互接続されているので、それぞれ対応する圧電素子10、20、30、40、50ないし60が充電過程中および充電過程後に継続的に放電するよう作用する。しかしながら分岐抵抗13、23、33、43、53ないし63は、後述するように、被制御の充電過程および放電過程に比べこの過程を緩慢に成すために十分な大きさを有する。したがって、任意の圧電素子10、20、30、40、50ないし60の電荷を充電過程後の関連する時間内では不変とみなすことができる。
個々の圧電分岐110、120、130、140、150ないし160における分岐選択スイッチ/分岐ダイオードペア、すなわち圧電分岐110における選択スイッチ11とダイオード12、圧電分岐120における選択スイッチ21とダイオード22らは、寄生ダイオードを有する電子スイッチ、例えばMOSFETないしIGBT(すなわちトランジスタ)として実現することができる(前述したようにこの電子スイッチに関してはグループ選択スイッチ/ダイオードペア310および315ないし320および325を示している)。
分岐選択スイッチ11、21、31、41、51ないし61を用いて、圧電素子10、20、30、40、50ないし60のいずれの圧電素子がそれぞれ共通の充放電装置を用いて充電されるかを決定することができる:後述する充電過程の間に所属の分岐選択スイッチ11、21、31、41、51ないし61が閉じられている圧電素子は全てそれぞれ充電される。
分岐ダイオード12、22、32、42、52および62は放電過程中に分岐選択スイッチ11、21、31、41、51ないし61を橋絡するために使用される。したがって考察する例においては、充電過程に関してはそれぞれ1つの圧電素子を選択することができ、放電過程に関しては圧電素子10、20および30の第1のグループG1か、圧電素子40、50および60の第2のグループG2かを選択する必要がある、もしくは両方のグループを選択する必要がある。
圧電素子10、20、30、40、50および60自体に再び立ち返るが、分岐選択圧電端子15、25、35、45、55ないし65は分岐選択スイッチ11、21、31、41、51ないし61を用いるか、対応するダイオード12、22、32、42、52ないし62を介して、ならびにこれらの分岐選択スイッチおよびダイオード両方を介する場合において付加的に抵抗300を介してアースに置かれる。抵抗300を用いて圧電素子10、20、30、40、50および60の充電および放電の間に分岐選択圧電端子15、25、35、45、55ないし65とアースとの間に流れる電流が測定される。これらの電流の知識は圧電素子10、20、30、40、50および60の被制御の充電および放電を可能にする。例えば電流の絶対値に依存して充電スイッチ220ないし放電スイッチ230を閉じ、また開くことによって、充電電流ないし放電電流を所定の平均値に調節することができる、および/または、これらの充電電流ないし放電電流が所定の最大値および/または最小値を上回るないし下回ることを回避できる。
考察する例においては、測定自体のために例えば5VDCの電圧を供給する電圧源621と、2つの抵抗622および623の形態の電圧分配器とが必要である。したがって駆動制御ICE(測定を実施する)は負の電圧から保護されるべきであり、さもなければこの負の電圧が測定点620において発生する可能性があり、またこの負の電圧は駆動制御ICEによっては抑制することができない:このような負の電圧は前述の電圧源621と電圧分配器抵抗622および623から供給される正の電圧を加えることによって変化される。
それぞれの圧電素子10、20、30、40、50および60の別の端子、すなわちそれぞれのグループ選択圧電端子14、24、34、44、54ないし64をグループ選択スイッチ310ないし320またはグループ選択ダイオード315ないし325を介して、ならびにコイル240と充電スイッチ220および充電ダイオード221からなる並列回路とを介して電圧源の正極に接続することができ、また択一的ないし付加的にグループ選択スイッチ310ないし320またはダイオード315ないし325を介して、ならびにコイル240と放電スイッチ230および放電ダイオード231からなる並列回路とを介してアースに置くことができる。充電スイッチ220および放電スイッチ230は例えばトランジスタとして実現されており、このトランジスタはドライバ222ないし232を介して制御することができる。
電圧源はコンデンサ210を包含する。コンデンサ210はバッテリ200(例えば自動車のバッテリ)および後置接続されている直流電圧変換器201によって充電される。直流電圧変換器201はバッテリ電圧(例えば12V)を本質的に任意の別の直流電圧(例えば250Vに変換し、コンデンサをこの電圧に充電する。直流電圧変換器201の制御はトランジスタスイッチ202および抵抗203を介して行われ、この抵抗203は測定点630において取り出される電流の測定に使用される。
相互制御を目的として駆動制御ICEによって、ならびに抵抗651、652および653および例えば5Vの直流電圧源654によって測定点650における別の電流測定が可能となる。さらには駆動制御ICEによって、ならびに電圧分配抵抗641および642によって測定点640における電圧測定が可能となる。
(総放電抵抗と称される)抵抗330、(停止スイッチと称される)スイッチ331ならびに(総放電ダイオードと称される)ダイオード332は最終的に、(圧電素子が通常動作ではなく、以下説明するように、「通常の」放電過程によっては放電されない場合には)圧電素子10、20、30、40、50ならびに60の放電に使用される。停止スイッチ331は有利には「通常の」放電過程(放電スイッチ230を介する周期的な放電)後に閉じられ、これによって圧電素子10、20、30、40、50および60は抵抗330および300を介してアースに置かれる。したがって、場合によっては圧電素子10、20、30、40、50および60内にとどまっているそれぞれの残留電圧が除去される。総放電ダイオード332は状況によっては負の電圧によって損傷される可能性のある圧電素子10、20、30、40、50および60における負の電圧の発生を回避する。
全ての圧電素子10、20、30、40、50および60ないし特定の圧電素子10、20、30、40、50ないし60の充電および放電は(全てのグループおよびその圧電素子に共通の)唯一の充放電装置を用いて行われる。考察する例においては、共通の充放電装置はバッテリ200、直流電圧変換器201、コンデンサ210、充電スイッチ220および放電スイッチ230、充電ダイオード221および放電ダイオード231ならびにコイル240を包含する。
各圧電素子の充電および放電は同じやり方で行われるので、以下では第1の圧電素子10のみを参照して説明する。
充電および放電過程の間に生じる状態を図2Aから図2Dに関連して説明する。図面のうち図2Aおよび図2Bは圧電素子10の充電を示し、図2Cおよび図2Dは圧電素子10の放電を示す。
充電ないし放電すべき1つまたは複数の圧電素子10、20、30、40、50ないし60ないし10、20、30、40、50および60の選択の制御、以下説明する充電過程ならびに放電過程は駆動制御ICEおよび制御装置Dによって、上述したスイッチ11、21、31、41、51、61;310、320;220、230および331のうちの1つまたは複数のスイッチを開くないし閉じることによって行われる。一方では詳細に示した領域A内の素子間の相互作用、他方では駆動制御ICEと制御計算器Dの相互作用を以下ではさらに詳述する。
充電過程に関しては、先ず充電すべき1つの圧電素子10、20、30、40、50ないし60を選択する必要がある。第1の圧電素子10のみを充電するために、第1の分岐110の分岐選択スイッチ11が閉じられ、他方ではその他の全ての分岐選択スイッチ21、31、41、51および61は開かれたままである。他の任意の圧電素子20、30、40、50、60のうちの1つだけを充電するために、ないし複数の圧電素子を同時に充電するためには、スイッチの選択を相応の分岐選択スイッチ21、31、41、51および/または61を閉じることにより行えばよい。
次に充電過程自体を行うことができる。
考察する例においては、充電過程のために一般的にコンデンサ210と第1の圧電素子10のグループ選択圧電端子14との間の正の電位差が必要である。しかしながら充電スイッチ220および放電スイッチ230が開かれている限り、圧電素子10の充電ないし放電は行われない。この状態においては図1に表されている回路は定常状態にあり、すなわち圧電素子10はその電荷状態を本質的には変化させずに維持し、この際電流は流れない。
第1の圧電素子10を充電するためにスイッチ220が閉じられる。これによって論理的には第1の圧電素子10のみを充電することができる。しかしながらこのことは、関連する素子を損傷させる虞のある過度に大きな電流を流すことになりかねない。したがって、測定点620に生じる電流が測定され、スイッチ220は検出された電流が所定の限界値を上回ると即座に再び開かれる。したがって第1の圧電素子10において任意の電荷を達成するために、放電スイッチ350が開かれている間に充電スイッチ220が反復的に開閉される。
より詳細に考察すると、充電スイッチ220が閉じられている場合には、図2Aに示されている関係が生じ、すなわち圧電素子10、コンデンサ210およびコイル240からなる直列回路を包含する閉成された回路が生じ、この際回路には図2Aにおいて矢印によって示されているように電流iLE(t)が流れる。この電流の流れに基づき、第1の圧電素子10のグループ選択圧電端子14に正の電荷が供給され、またコイル240においてはエネルギが蓄積される。
充電スイッチ220が閉じられた直後(例えば数μs)に開かれる場合には、図2bに示されているような関係が生じる:圧電素子10、放電ダイオード231およびコイル240からなる直列回路を包含する閉成された回路が生じ、この際回路には図2Bにおいて矢印によって示されているように電流ILA(t)が流れる。この電流の流れに基づき、コイル240に蓄積されているエネルギが圧電素子10に流れる。圧電素子10へのエネルギ供給に応じて、この圧電素子10において生じる電圧が上昇し、圧電素子10の外形寸法が拡大する。コイル240から圧電素子10にエネルギ供給が行われる場合には、図1に示されており、既に説明した回路の定常状態が再び達成される。
この時点においてないし(充電過程の所望の時間プロファイルに応じて)この時点よりも早めまたは遅めに、充電スイッチ220が新たに閉じられ、また再び開かれることにより、前述の行程が新たに行われる。充電スイッチ220を新たに閉じ、また新たに開くことによって圧電素子10に蓄積されるエネルギが上昇し(圧電素子10に既に蓄積されているエネルギと新たに供給されるエネルギが加算される)、圧電素子10において生じる電圧が上昇し、この圧電素子10の外形寸法が相応に拡大する。
充電スイッチ220の上述した開閉が何度も繰り返される場合には、圧電素子10において生じる電圧の上昇ならびに圧電素子10の拡張は段階的に行われる。
充電スイッチ220が所定の回数開閉された場合および/または圧電素子10が所望の充電状態に達した場合には、圧電素子10の充電は充電スイッチ220を開いたままにすることによって終了される。
放電過程に関しては、考察する例においてはグループ(G1およびG2)内の圧電素子10、20、30、40、50および60が以下のように放電される。
先ず、圧電素子が放電されるべきグループG1および/またはG2のグループ選択スイッチ310および/または320が閉じられる(分岐選択スイッチ11、21、31、41、51、61は放電過程に関して圧電素子10、20、30、40、50、60の選択に何ら影響を有さない。何故ならばこれらの分岐選択スイッチはこの場合ダイオード12、22、32、42、52および62によって橋絡されるからである)。したがって第1のグループG1の一部である圧電素子10を放電するために、第1のグループ選択スイッチ310が閉じられる。
放電スイッチ230が閉じられると、図2Cに示されている関係が生じる:圧電素子10およびコイル240からなる直列回路を包含する閉成された回路が生じ、この際回路には図2Cにおいて矢印によって示されているように電流IEE(t)が流れる。この電流の流れに基づき圧電素子に蓄積されているエネルギ(エネルギの一部)がコイル240に伝送される。圧電素子10からコイル240へのエネルギ伝送に応じて、圧電素子10において生じる電圧が降下し、また圧電素子の外形寸法が縮小する。
放電スイッチ230が閉じられた直後(例えば数μs)に開かれる場合には、図2Dに示されている関係が生じる:圧電素子10、コンデンサ210、充電ダイオード221およびコイル240からなる直列回路を包含する閉成された回路が生じ、この際回路には図2Dにおいて矢印によって示されているように電流IEA(t)が流れる。この電流の流れに基づき、コイル240に蓄積されているエネルギはコンデンサ210に再び供給される。コイル240からコンデンサ210へのエネルギ伝送が行われる場合には、図1に示されており既に説明した回路の定常状態が再び達成される。
この時点においてないし(放電過程の所望の時間プロファイルに応じて)この時点より早めにまたは遅めに、放電スイッチ230は新たに閉じられて、また再び開かれることにより、前述の行程が新たに行われる。放電スイッチ230を新たに閉じ、また新たに開くことによって圧電素子10に蓄積されているエネルギはさらに低減し、また同様に相応にして圧電素子に生じる電圧が降下し、圧電素子の外形寸法は縮小する。
上述した放電スイッチ230の開閉が何度も繰り返される場合には、圧電素子10において生じる電圧の降下ならびに圧電素子10の縮小は段階的に行われる。
放電スイッチ230が所定の回数開閉された場合および/または圧電素子が所望の充電状態に達した場合には、圧電素子の放電は放電スイッチ230を開いたままにすることによって終了される。
一方では駆動制御ICEと制御計算器Dとの相互作用、他方では詳細に示した領域A内部の素子間の相互作用は制御信号によって生じ、この制御信号は分岐選択制御線410、420、430、440、450、460、グループ選択制御線510、520、停止スイッチ制御線530、充電スイッチ制御線540および放電スイッチ制御線550ならびに制御線560を介して、詳細に示した領域A内の素子に駆動制御ICEから供給される。他方では詳細に示した領域Aにおける測定点600、610、620、630、640、650においてセンサ信号が検知され、このセンサ信号はセンサ線路700、710、720、730、740、750を介して駆動制御ICEに供給される。
前述したような相応のスイッチの開閉による単一または複数の圧電素子10、20、30、40、50、60の充電過程ないし放電過程の実施に関して圧電素子10、20、30、40、50ないし60を選択するために、トランジスタのベースには制御線路を用いて電圧が印加される、ないし印加されない。センサ信号を用いて例えば、測定点600ないし610に基づく圧電素子10、20および30ないし40、50および60に生じた電圧の検出ならびに測定点620に基づく充電電流および放電電流の検出が行われる。
図3には駆動制御ICE内に包含されている構成素子すなわち論理回路800、メモリ810、ディジタル・アナログ変換モジュール820ならびに比較モジュール830が示されている。さらには、(制御信号のために使用される)高速なパラレルバス840が駆動制御ICEの論理回路800と接続されており、他方では低速なシリアルバス850がメモリ810と接続されている。論理回路800はメモリ810、比較モジュール830ならびに信号線路410、420、430、440、450および460;510および520;530、540、550および560と接続されている。さらには、ディジタルアナログ変換モジュール820は比較モジュール830と接続されている。それに加え、比較モジュール830はセンサ線路700および710、720、730、740および750、また上述したように、論理回路800と接続されている。
圧電素子の噴射は、例えば図4から明らかなように、充電エッジおよび放電エッジによって特徴づけられている。以下では充電エッジを開始エッジBとして表し、放電エッジを終了エッジEと表す。これは前述したように、圧電素子においてはただ1つの充電エッジまたは放電エッジしか同時に発生させることができないという構想的に条件付けられた制限である。したがってオーバラップが識別された場合には規定のストラテジに従い応答しなければならない。先ず、図5に概略的に示されているような2つの噴射のオーバラップするエッジの任意の組み合わせから出発する。
可能なストラテジは以下の措置の任意の組み合わせである。
1.図6から見て取れるように、4つのエッジに任意の優先順位が割り当てられる。この際4つ全てのエッジは、
a)異なる優先順位を有する。または、
b)部分的に異なる優先順位を有する。または、
c)同一の優先順位を有する。
2.以下ではシングル一次衝突時の措置を記述する。シングル一次衝突とは、同時に他のエッジペアがオーバラップしないときの同一の優先順位または異なる優先順位を有する任意の2つのエッジのオーバラップを表す。この場合以下のシフトが考えられる:
a)低優先エッジを早めにシフトする、または、
b)低優先エッジを遅めにシフトする、または、
c)高優先エッジを早めにシフトする、または、
d)高優先エッジを遅めにシフトする、または、
e)高優先エッジを早めにシフトし、同時に低優先エッジを遅めにシフトする、または、
f)高優先エッジを遅めにシフトし、同時に低優先エッジを早めにシフトする、または、
g)高優先エッジを遅めにシフトし、同時に低優先エッジを遅めにシフトする、または、
h)高優先エッジを早めにシフトし、同時に低優先エッジを早めにシフトする。
この結果一方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔は他方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔とは交差しない。
2つのエッジの優先順位が等しい場合には、任意のやり方で高優先の噴射または低優先の噴射を早めまたは遅めにシフトすることができる。
早めにシフトされたエッジが開始エッジである場合には、措置は噴射の早めへのシフトに相当し、その限りにおいて所属の終了エッジは同量早めにシフトされる。
早めにシフトされたエッジが終了エッジである場合には、措置は噴射持続時間の短縮に相当し、その限りにおいて所属の開始エッジは変化せずそのままである。
遅めにシフトされたエッジが開始エッジである場合には、措置は噴射の遅めへのシフトに相当し、その限りにおいて所属の終了エッジは同量遅めにシフトされる。
遅めにシフトされたエッジが終了エッジである場合には、措置は噴射持続時間の延長に相当し、その限りにおいて所属の開始エッジは変化せずそのままである。さらには付加的に、オーバラップに関与しないエッジを早めまたは遅めにシフトすることが可能である。考えられる全ての組み合わせが図7に示されている。
オーバラップするエッジが2つとも早めにシフトされる場合には、シフトの度合いは異なっていなければならず、同様のことがオーバラップするエッジが2つとも遅めにシフトされる場合にも該当する。
3.シングル二次衝突時の措置
シングル二次衝突とは、同時に他のエッジペアがオーバラップしないときの、一次衝突のシフトに起因する、同一の優先順位または異なる優先順位を有する2つの任意のエッジのオーバラップを意味する。この場合、シングル一次衝突の場合と同じシフト措置が可能である。シングル二次衝突における措置は、さらなる後続の衝突が生じないように選択されるべきである。さもなければ三次または高次の衝突が考えられ、これらの衝突には一次衝突および二次衝突への反応に応じて反応しなければならない。
4.マルチ一次衝突時の措置
マルチ一次衝突とは3つまたは4つの任意のエッジの関連的なオーバラップを表す。4つのエッジがオーバラップする場合には、これらのエッジは関連してオーバラップするか、別個にオーバラップする可能性がある。この際以下の周辺条件を遵守しながらシフトのための任意の措置が考えられる:
a)オーバラップするエッジそれぞれを早めまたは遅めにシフトすることができる。
b)オーバラップする全てのエッジをシフトする必要はない。
c)シフト後は以前オーバラップしていたエッジはオーバラップしておらず、その結果一方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔は、他方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔とは交差しない。
d)付加的に、オーバラップに関与しないエッジを早めにまたは遅めにシフトすることができる。
5.マルチ二次衝突時の措置
マルチ二次衝突とは、一次衝突のシフトのための措置に起因する3つまたは4つの任意のエッジのオーバラップを表す。この際マルチ一次衝突と同じ措置が可能である。マルチ二次衝突時の措置は、さらなる後続の衝突が生じないように有意であるべきである。さもなければ三次または高次の衝突が考えられ、これらの衝突には一次衝突および二次衝突への反応と同様に反応しなければならない。
6.これらの措置の変形が可能であり、上記2.から5.において述べたシフトのための措置の他に、さらに以下のことを考慮することができる:
a)シフトを選択する際に優先順位だけでなく、時間的に重複する噴射のタイプも考慮する;
b)シフトを選択する際に、考察するオーバラップの種類と同一および/または異なるオーバラップの種類において過去のシフトを考慮する;
c)高優先エッジに属する噴射を、因果関係がありうる限り実施しない;
d)低優先エッジに属する噴射は、因果関係がありうる限り実施しない;
e)例えば短縮時に目標量を達成するために、1つまたは複数の噴射を付加する;
f)噴射が早めまたは遅めにシフトされるおよび/または短縮ないし延長される場合には、オーバラップに関与しない他の1つ又は複数の噴射が同じやり方または異なるやり方で変化され、つまり例えば第1のポスト噴射が変更される場合には、続く関連性の無い第2のポスト噴射を変更することができる。噴射は状況に応じて実施しなくても良い。さらには、2つ以上の噴射のエッジがオーバラップする、ないし措置によって別の噴射との衝突が生じることも考えられる。ここでもまた上記4.のa)からd)において述べたシフトの措置が可能である。
従来技術から公知の圧電素子の相互接続を示す。 圧電素子の充電を示す。 圧電素子の充電を示す。 圧電素子の放電を示す。 圧電素子の放電を示す。 駆動制御ICを示す。 従来技術から公知の割込みの時間的なシーケンスを示す。 2つの噴射のオーバラップするエッジの組み合わせを概略的に示す。 優先順位の割当を概略的に示す。 エッジのシングル一次衝突時のシフトの措置を示す。

Claims (15)

  1. 少なくとも2つのシリンダを備えた内燃機関、例えばディーゼル機関のための燃料噴射装置であって、
    少なくとも2つのアクチュエータ素子を有し、各シリンダには燃料をシリンダに噴射するためのアクチュエータ素子が少なくとも1つずつ配属されており、前記アクチュエータ素子の駆動制御時に衝突を監視および/または解消するための噴射制御部を有する、燃料噴射装置において、
    前記噴射制御部は前記アクチュエータ素子を噴射時の噴射素子の充電エッジおよび/または放電エッジに依存して早めおよび/または遅めに駆動制御するまたは駆動制御しないことを特徴とする、燃料噴射装置。
  2. 前記アクチュエータ素子は圧電素子である、請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 前記アクチュエータ素子は磁石弁である、請求項1記載の燃料噴射装置。
  4. 少なくとも2つのシリンダを備えた内燃機関、例えばディーゼル機関のための燃料噴射装置であって、
    少なくとも2つの圧電素子を有し、各シリンダには前記圧電素子の充電または放電によって燃料をシリンダに噴射するための圧電素子が少なくとも1つずつ配属されており、前記圧電素子には該圧電素子を充電または放電するための唯一の供給ユニットが配属されており、一方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔と他方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔との起こりうる交差を監視する噴射制御部を有し、少なくとも2つの噴射には、1つの噴射に少なくとも1つの別の噴射(低優先噴射)よりも高い優先順位(高優先噴射)が割り当てられるように異なる優先順位を割り当てられている、燃料噴射装置において、
    前記噴射制御部は同一の優先順位または異なる優先順位の噴射を、噴射時の噴射素子の充電エッジおよび/または放電エッジに依存して、一方の圧電素子が充電または放電されるべき場合に他方の圧電素子が充電されないように早めおよび/または遅めにシフトするおよび/またはキャンセルすることを特徴とする、燃料噴射装置。
  5. 少なくとも2つのシリンダを備えた内燃機関のための燃料噴射装置、例えば請求項1から4までのいずれか1項記載の燃料噴射装置の動作方法であって、
    前記燃料噴射装置は少なくとも2つのアクチュエータ素子を有し、各シリンダには燃料をシリンダに噴射するためのアクチュエータ素子が少なくとも1つずつ配属されており、起こりうる衝突を前記アクチュエータ素子の駆動制御時に監視および/または解消する、燃料噴射装置の動作方法において、
    前記アクチュエータ素子を噴射時の噴射素子の充電エッジおよび/または放電エッジの時間経過に依存して早めおよび/または遅めに駆動制御するまたは全く駆動制御しないことを特徴とする、燃料噴射装置の動作方法。
  6. 少なくとも2つのシリンダを備えた内燃機関のための燃料噴射装置、例えば請求項4記載の燃料噴射装置の動作方法であって、
    前記燃料噴射装置は少なくとも2つの圧電素子を有し、各シリンダには前記圧電素子の充電または放電によって燃料をシリンダに噴射する圧電素子が少なくとも1つずつ配属されており、前記圧電素子には該圧電素子を充電または放電するための供給ユニットが配属されており、一方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔と、他方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔とが交差するか否かを監視する、燃料噴射装置の動作方法において、
    同一の優先順位または異なる優先順位を有する噴射を、噴射時の噴射素子の充電エッジおよび/または放電エッジに依存して、一方の圧電素子が充電または放電されるべき場合に他方の圧電素子が充電されないように早めおよび/または遅めにシフトするおよび/またはキャンセルすることを特徴とする燃料噴射装置の動作方法。
  7. 前記シフトを前記噴射の優先順位に依存して行う、請求項6記載の方法。
  8. 前記シフトを前記噴射の優先順位に依存せずに行う、請求項6記載の方法。
  9. 前記シフトを少なくとも2つの噴射のオーバラップの種類に依存して行う、請求項6から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 前記シフトを少なくとも2つの噴射のオーバラップの種類に依存せずに行う、請求項6から8までのいずれか1項記載の方法。
  11. 前記シフトを前記噴射のタイプ(パイロット噴射、メイン噴射、ポスト噴射)に依存して行う、請求項6から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 前記シフトを先行するシフトに依存して行う、請求項6から11までのいずれか1項記載の方法。
  13. シングル一次衝突またはシングル二次衝突時には以下の措置:
    a)低優先エッジを早めにシフト、または、
    b)低優先エッジを遅めにシフト、または、
    c)高優先エッジを早めにシフト、または、
    d)高優先エッジを遅めにシフト、または、
    e)高優先エッジを早めにシフト、同時に低優先エッジを遅めにシフト、または、
    f)高優先エッジを遅めにシフト、同時に低優先エッジを早めにシフト、または、
    g)高優先エッジを遅めにシフト、同時に低優先エッジを遅めにシフト、または、
    h)高優先エッジを早めにシフト、同時に低優先エッジを早めにシフト、
    のうちの1つの措置に基づき前記シフトを行う、請求項5から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. 前記オーバラップに関与しないエッジを早めまたは遅めにシフトする、またはそのままにする、請求項5から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. マルチ一次衝突またはマルチ二次衝突時には以下の周辺条件:
    a)オーバラップするエッジそれぞれを早めまたは遅めにシフトできる;
    b)オーバラップする全てのエッジをシフトする必要はない;
    c)シフト後は以前オーバラップしていたエッジはオーバラップしておらず、一方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔は、他方の圧電素子が充電または放電されるべき時間間隔と交差しない;
    d)付加的に、オーバラップに関与しないエッジを早めまたは遅めにシフトできる、
    の遵守下で前記シフトを行う、請求項5から14までのいずれか1項記載の方法。
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