JP2005522408A - 5−HT受容体リガントとしてのヘキサヒドロアゼピノ(4,5−g)インドールおよびインドリン - Google Patents

5−HT受容体リガントとしてのヘキサヒドロアゼピノ(4,5−g)インドールおよびインドリン Download PDF

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Abstract

本発明は、R、R、R、R、R、Rおよび−−−は明細書中で定義した値のいずれかを有する式(I)の化合物、ならびに該化合物を含む医薬組成物を提供する。また、本発明は、治療方法ならびに式(I)の化合物を調製するのに有用な製法および中間体を提供する。該化合物は5−HTリガンドとして有用である。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
発明の分野
本発明は、三環ヘキサヒドロアゼピノインドールおよびインドリン誘導体を提供し、さらに詳しくは、以下に記載する式(I)の化合物を提供する。これらの化合物は5−HTリガンドであり、5−HTの活性の変調が望まれる病気を治療するのに有用である。
発明の背景
セロトニンは、中枢神経系に由来する多数の病気および疾患と関連付けられてきた。これらは睡眠、摂食、苦痛の感知、体温の制御、血圧の制御、うつ病、不安、精神分裂病および他の体の状態に関連する病気および疾患を含む(R.W.Fuller, Biology of Serotonergic Transmission, Neville V.Osborne編,John Wiley and Sons (1982), p221; D.J.Boullin, Serotonin in Mental Abnormalities 1, John Wiley and Sons (1978), p.316; J.Barchasら, Serotonin and Behavior, Academic Press, New York, New York (1973))。また、セロトニンは、そこで種々の収縮、分泌および電気生理学的効果を媒介することが見出されている、胃腸系のごとき末梢系で重要な役割を演じる。
体内でのセロトニンの広い分布の結果として、セロトニン作動性系に影響する薬物に対して大きな注目が払われている。特に、受容体−特異的アゴニストおよびアンタゴニストは不安、うつ病、高血圧、偏頭痛、肥満、強迫障害、精神分裂病、自閉症、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病およびハンチントン舞踏病)、および化学療法で誘導された嘔吐を含めた広い範囲の障害の治療で注目されている(M.D.Gershonら, The Peripheral Actions of 5-Hydroxytryptamine, 246 (1989); P.R.Saxenaら, Journal of Cardiovascular Pharmacology,15: Supplement 7(1990))。
主なクラスのセロトニン受容体(5−HT1−7)は、公式に分類された14ないし18の別々の受容体を含む。Glennonら, Neuroscience and Behavioral Reviews, 1990, 14, 35;およびD.Hoyerら,Phermacol. Rev. 1994, 46, 157-203参照。サブタイプの同一性、分布、構造および機能に関する最近発見された情報は、改良された治療プロフィール(例えば、より少ない副作用)を有する新規なサブタイプ特異的剤を同定することが可能なことを示唆する。
例えば、受容体の5−HTファミリーは、一次構造、二次メッセンジャーシステム、および作動プロフィールに基づいて一緒にグループ分けされてきた5−HT2A、5−HT2B、および5−HT2Cサブタイプよりなる。全ての3つのサブタイプはG−プロテインにカップリングされており、主な変換メカニズムとしてホスホリパーゼを活性化し、7回膜貫通ドメイン構造を含む。3つの5−HTサブタイプの分布には区別される差異がある。5−HT2Bおよび5−HT2A受容体は末梢に広く分布し、他方、5−HT2C受容体は中枢神経系のみで見出されており、これは人の脳の多くの領域でかなり発現されている。G.Baxterら, Trends in Pharmacol. Sci. 1995, 16, 105-110参照。
サブタイプ5−HT2Aは血管収縮、血小板凝集および気管支収縮を含めた効果と関連付けられており、他方、サブタイプ5−HT2Cはうつ病、不安、強迫障害、恐慌障害、恐怖症、精神病症候群および肥満を含む病気と関連付けられてきた。5−HT2B受容体の薬理学的役割についてはほとんど知られていない。F.Jenckら, Exp. Opin. Invest. Drugs, 1998, 7, 1587-1599; M.Bosら, J. Med. Chem., 1997, 40, 2762-2769; J.R.Martinら, The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 1998, 286, 913-924; S.M.Bromidgeら, J. Med. Chem., 1998, 41, 1598-1612; G.A.Kennett, Drugs, 1998, 1, 4,456-470 ; and A. Dekeyneら, Neuropharmacology, 1999, 38, 415-423参照。
現在、5−HT受容体と関連する病気および疾患を治療するのに有用な医薬に対する要望が存在する。
発明の概要
本発明により、有用な生物学的活性、特に5−HT受容体リガンドとしての活性を示す新規な化合物が提供される。かくして、本発明は、式(I):
Figure 2005522408
[式中、−−−によって表される結合は存在しないか、あるいは存在し;
およびRは、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、RC(=O)−、RNC(=O)−、RN−、アリール、アリールC1−8アルキレン−、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−8アルキレン−、Het、またはHetC1−8アルキレン−であり;あるいは
およびRは、一緒になって、1以上の炭素原子を含み、かつ所望により、鎖中に1つまたは2つのオキシ(−O−)、チオ(−S−)、スルフィニル(−SO−)、スルホニル(−S(O)−)、または−NR10−を含む3−、4−、5−、6−、7−または8−員の飽和または部分的に不飽和の鎖であり;
は水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Het、RC(=O)−、ROC(=O)−、RSO−、RNC(=O)−、RC(=S)−、RSC(=O)−、RNC(=S)−、RSO−、RNSO−、RS(=O)−、RNS(=O)−、R1−8アルキレン−、またはR1−8アルキレンC(=O)−であり;
はアリール、Het、ヘテロアリール、RCO−、RC(=O)−、ROC(=O)−、RO−、ROC1−8アルキレンO−、RS−、RC(=S)−、RS(=O)−、RSC(=O)−、RC(=O)N(R)−、RC(=S)N(R)−、RN−、RNC(=O)−、RNC(=S)−、RNS(=O)−、RNSO−、RS(=O)N(R)−、またはRSON(R)−であり;
は水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはHetであり;
およびRは、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、RC(=O)−、RNC(=O)−、RN−、アリール、アリールC1−8アルキレン−、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−8アルキレン−、Het、またはHetC1−8アルキレン−であり;
およびRは、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、Het、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−8アルキレン−、またはヘテロアリールC1−8アルキレン−であり;
ここに、R、R、R、R、R、R、RおよびRのうちのいずれのアリール、ヘテロアリールまたはHetも、所望により、1以上のハロ、C1−8アルキル、フェニル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−OR10、−SR10、−SO10、−SONR1011、−NR1011、−C(=O)NR1011、−NR10C(=O)R11、−NR10C(=O)NR1112、−CO10、−C(=O)R10、−OC(=O)R10、テトラゾール、トリアゾール、アミジン、グアニジン、チオグアニジン、またはシアノグアニジンで置換されていてもよく;
ここに、R、R、R、R、RおよびRのうちのいずれのC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニルまたはC1−8アルカノイルオキシも、所望により、アリールオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、ハロ、シアノ、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、R10S(O)−、R1110NS(O)−、R1110N−、またはR1110NC(=O)−で置換されていてもよく;
ここに、R10、R11およびR12は、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−8アルキレン−、またはヘテロアリールC1−8アリキレンであり;
ここに、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11およびR12のうちのいずれのC1−8アルキル、C1−8アルキレン、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシまたはC3−8シクロアルキルも所望により部分的に不飽和であってもよく;
mは0、1または2である]
の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
本発明の特別な化合物は式(II):
Figure 2005522408
[式中、R、R、R、R、RおよびRは前記定義に同じ]
のものである。
本発明の特別な化合物は式(III):
Figure 2005522408
[式中、R、R、R、R、RおよびRは前記定義に同じ]
のものである。
もう1つの態様において、本発明は:
式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩、および医薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物(該組成物は好ましくは治療上有効量の該化合物またはその塩を含む)、
治療上有効量の式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とする、それを必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)において5−HT受容体が関連し、5−HT機能の変調が望まれる病気または疾患を治療する方法、
治療上有効量の式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩をそれを必要とする哺乳動物に投与することを特徴とするそれを必要とする哺乳動物において中枢神経系の病気または障害を治療または予防する方法、
医学的診断または治療で用いられる式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩(例えば、不安、肥満、うつ病またはストレス−関連病のごとき5−HT関連病の治療または予防)、
哺乳動物において中枢神経系の病気または障害を治療または予防するのに有用な医薬を製造するための式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩の使用、および
効果的な変調量の式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とする5−HT受容体の機能を変調する方法;
を提供する。
また、本発明は、式(I)の化合物を調製するのに有用なここに開示する新規な中間体(式IV):
Figure 2005522408
[式中、R、R、RおよびPGは前記定義に同じ]
および製法を提供する。
発明の詳細な記載
本発明の化合物は、中枢神経系の疾患または障害を治療または予防するのに有用である。式(I)の化合物が活性を有し得る中枢神経系の特定の疾患または障害には、限定されるものではないが、以下のもの:肥満、鬱病、精神分裂病、精神分裂病型障害、分裂情動障害、妄想障害、ストレス関連疾患(例えば、一般的不安障害)、恐慌性障害、恐怖症、強迫神経障害、外傷後ストレス症候群、免疫系機能低下、泌尿器系、胃腸系または心血管系でのストレス誘導問題(例えば、緊張性尿失禁)、神経変性障害、自閉症、化学療法誘導の嘔吐、高血圧症、片頭痛、群発性頭痛、哺乳動物(例えば、ヒト)における性的機能不全、沈溺障害および離脱症候群、適応障害、加齢関連の学習および精神障害、神経性無食欲症、感情鈍麻、一般的な医学的疾患のための注意欠陥障害、注意欠陥亢進障害、(認識低下(例えば、痴呆、精神薄弱または妄想)と関連した疾患における激昴(agitation)を含めた)行動障害、双極性異常、神経性食欲昂進症、慢性疲労症候群、行為異常症、循環気質障害、気分変調障害、線維筋肉痛および他の身体性障害、全般性不安障害、吸入性障害、中毒障害、運動障害(例えば、ハンチントン病または遅発性ジスキネジア)、反対反抗障害、末梢性神経障害、外傷後ストレス障害、月経前不快障害、神経異常障害(短期間および長期間の障害、医学的疾患のための精神障害、精神障害 NOS)、気分障害(精神的特徴を持つ重度の抑欝性または双極性異常) 周期的情動障害、睡眠障害、特異性発達障害、激昴障害、選択的セロトニン再取込阻害(SSRI)「プープアウト(poop out)」症候群またはチック障害(例えば、トゥーレット症候群)が含まれる。
本発明は、式(I):
Figure 2005522408
[式中、−−−によって表される結合は存在しないか、あるいは存在し;
およびRは、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、RC(=O)−、RNC(=O)−、RN−、アリール、アリールC1−8アルキレン−、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−8アルキレン−、Het、またはHetC1−8アルキレン−であり;あるいは
およびRは、一緒になって、1以上の炭素原子を含み、かつ所望により、鎖中に1つまたは2つのオキシ(−O−)、チオ(−S−)、スルフィニル(−SO−)、スルホニル(−S(O)−)、または−NR10−を含む3−、4−、5−、6−、7−または8−員の飽和または部分的に不飽和の鎖であり;
は水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Het、RC(=O)−、ROC(=O)−、RSO−、RNC(=O)−、RC(=S)−、RSC(=O)−、RNC(=S)−、RSO−、RNSO−、RS(=O)−、RNS(=O)−、R1−8アルキレン−、またはR1−8アルキレンC(=O)−であり;
はアリール、Het、ヘテロアリール、RCO−、RC(=O)−、ROC(=O)−、RO−、ROC1−8アルキレンO−、RS−、RC(=S)−、RS(=O)−、RSC(=O)−、RC(=O)N(R)−、RC(=S)N(R)−、RN−、RNC(=O)−、RNC(=S)−、RNS(=O)−、RNSO−、RS(=O)N(R)−、またはRSON(R)−であり;
は水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはHetであり;
およびRは、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、RC(=O)−、RNC(=O)−、RN−、アリール、アリールC1−8アルキレン−、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−8アルキレン−、Het、またはHetC1−8アルキレン−であり;
およびRは、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、Het、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−8アルキレン−、またはヘテロアリールC1−8アルキレン−であり;
ここに、R、R、R、R、R、R、R7およびRのうちのいずれのアリール、ヘテロアリールまたはHetも、所望により、1以上のハロ、C1−8アルキル、フェニル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−OR10、−SR10、−SO10、−SONR1011、−NR1011、−C(=O)NR1011、−NR10C(=O)R11、−NR10C(=O)NR1112、−CO10、−C(=O)R10、−OC(=O)R10、テトラゾール、トリアゾール、アミジン、グアニジン、チオグアニジン、またはシアノグアニジンで置換されていてもよく;
ここに、R、R、R、R、RおよびRのうちのいずれのC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニルまたはC1−8アルカノイルオキシも、所望により、アリールオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、ハロ、シアノ、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、R10S(O)−、R1110NS(O)−、R1110N−、またはR1110NC(=O)−で置換されていてもよく;
ここに、R10、R11およびR12は、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−8アルキレン−、またはヘテロアリールC1−8アリキレンであり;
ここに、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11およびR12のうちのいずれのC1−8アルキル、C1−8アルキレン、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシまたはC3−8シクロアルキルは所望により部分的に不飽和であってもよく;
mは0、1または2である]
の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
本発明の特別な化合物は、式(II):
Figure 2005522408
[式中、R、R、R、R、RおよびRは前記定義に同じである]
のものである。
本発明の特別な化合物は、式(III):
Figure 2005522408
[式中、R、R、R、R、RおよびRは前記定義に同じである]
のものである。
また、本発明は、式(I)の化合物を調製するのに有用なここに開示する新規な中間体(式IV):
Figure 2005522408
[式中、R、R、RおよびPGは前記定義に同じである]
およびその製法を提供する。
特に断りのない限り、以下の定義を用いる:ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。アルキル、アルコキシ等は直鎖および分岐鎖の基を共に示す;しかしながら、「プロピル」のごとき個々の基への言及は直鎖基のみを含み、「イソプロピル」のごとき分岐鎖異性体は特別に言及する。アルキルまたはアルキレンが部分的に不飽和であり得る場合、アルキル鎖は該鎖中に1以上の(例えば1、2、3または4の)二重または三重結合を含むことができる。
アリールは、フェニル基、あるいは少なくとも1つの環が芳香族である約9ないし10の環原子を有するオルト−縮合二環炭素環基を示す。ヘテロアリールは、炭素、および各々独立して非−ペルオキシド酸素、硫黄およびXが存在しないか、あるいはH、O、C1−8アルキル、フェニルまたはベンジルであるN(X)よりなる群から選択される1、2、3または4のヘテロ原子よりなる5つまたは6つの環原子を含む単環芳香族環の基、ならびにそれに由来する約8ないし10の環原子のオルト−縮合二環複素環の基、特にベンズ−誘導体あるいはそれに対してプロピレン、トリメチレン、またはテトラメチレンのジ基を縮合することによって誘導されたものを示す。
用語「Het」は、一般に、独立して、酸素、窒素および硫黄よりなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む、飽和または部分的に不飽和であり得る、非−芳香族複素環基を表す。具体的な「Het」基は、独立して酸素、窒素および硫黄よりなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含む単環、二環または三環基を含む。また、「Het」基は、原子価が許す環原子に結合した1以上のオキソ基(=O)を含むことができる。Het基の非限定的例は1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキサニル、1,4−ジチアニル、2H−ピラニル、2−ピラゾリニル、4H−ピラニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、インドリニル、イソクロマニル、イソインドリニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリジル、ピラゾリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピロリジニル、ピロリニル、キヌエリジニル、チオモルホリニル等を含む。
キラル中心を有する本発明の化合物が存在することができ、それは光学的に活性な、およびラセミ形態で単離することができるのは当業者に認識されるであろう。いくつかの化合物は多形を呈することができる。本発明は本発明の化合物のいずれのラセミ系光学的活性多形、互変異性または立体異性形態、またはその混合物をも含み、それは本明細書中に記載した有用な特性を保有することが理解されるべきであり、(例えば、再結晶技術によるラセミ形態の分割によって、光学的に活性な出発物質からの合成によって、キラル合成によってまたはキラル固定相を用いるクロマトグラフィー分離によって)どのようにして光学的活性形態を調製するか、および当該分野でよく知られた標準的なテストを用いて5−HT活性をどのようにして測定するかはよく知られている。
種々の炭化水素−含有基の炭素含有量は当該基における炭素原子の最小数および最大数を示す接頭辞によって示され、すなわち、接頭辞Ci−jは、包括的に整数「i」ないし整数「j」の炭素原子の基を示す。かくして、例えば、C1−8アルキルは、包括的に、1ないし8個の炭素原子のアルキルをいう。
本発明の化合物は、一般に、IUPACまたはCAS命名システムに従って命名される。当業者によく知られた略語を用いることができる。(例えば、フェニルについて、「Ph」、メチルについて、「Me」、エチルについて「Et」、時間について(h)、および室温について「rt」)。基、置換基および範囲についての以下にリストする具体的かつ好ましい値は説明のために過ぎない。それらは、他の定義された値、または、基および置換基についての定義された範囲内の他の値を排除しない。
具体的には、C1−8アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、3−ペンチル、ヘキシルまたはヘプチルとすることができ;C1−8アルコキシはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、3−ペントキシ、ヘキシルオキシ、1−メチルヘキシルオキシまたはペプチルオキシとすることができ;C1−8アルカノイルは、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、4−メチルペンタノイル、ヘキサノイル、またはヘプタノイルとすることができ;C1−8アルコキシカルボニルはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、またはペプチルオキシカルボニルとすることができ、C1−8アルカノイルオキシはアセトキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、イソブタノイルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシまたはヘプタノイルオキシとすることができ;アリールはフェニル、インデニルまたはナフチルとすることができ;およびヘテロアリールは、フリル、イミダゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、オキサゾイル、イソオキサゾイル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、ピラジニル、テトラゾリル、ピリジル(またはそのN−オキシド)、チエニル、ピリミジニル(またはそのN−オキシド)、インドリル、イソキノリル(またはそのN−オキシド)またはキノリル(またはそのN−オキシド)とすることができる。
についての具体的な値は、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、アリールまたはC1−8アルキレン−である。
についてのもう1つ具体的な値は、水素である。
についてのもう1つ具体的に値は、アリールまたは置換されたアリールである。
についてのもう1つの具体的な値はフェニルである。
についての具体的な値は、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、アリールまたはアリールC1−8アルキレン−である。
についてのもう1つの具体的な値は水素である。
についてのもう1つの具体的な値はアリールまたは置換されたアリールである。
についてのもう1つの具体的な値はフェニルである。
についての具体的な値は、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Het、RC(=O)、RSO−、RNC(=O)−、RSC(=O)−、R1−8アルキレン−またはR1−8アルキレンC(=O)−である。
についてのもう1つの具体的な値は、水素、C1−8アルキル、アリール、RNC(=O)C1−8アルキレン−またはROC1−8アルキレン−である。
についての具体的な値はヘテロアリールである。
についての具体的な値はチアゾリル、キノリルまたはピリジルである。
についてのもう1つの具体的な値はアリールである。
についてのより具体的な値はフェニル、ナフチルまたはテトラリル(テトラヒドロナフチル)である。
についてのもう1つの具体的な値は、少なくとも1つの塩素、臭素またはC1−8アルキルで置換されたアリールである。
についてのもう1つの具体的な値は、メチルで置換されたアリールである。
についての具体的な値は水素、C1−8アルキル、アリールまたは置換されたアリールである。
についてのもう1つの具体的な値は、水素、メチルまたはフェニルである。
についての値はハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、アリールまたは置換されたアリールである。
についての具体的な値は水素である。
についてのもう1つの具体的な値はアリールまたは置換されたアリールである。
についてのもう1つの具体的な値はフェニルである。
の値はハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、アリールまたは置換されたアリールである。
についての具体的な値は水素である。
についてのもう1つの具体的な値はアリールまたは置換されたアリールである。
についてのもう1つの具体的な値はフェニルである。
化合物の具体的な群は、R、RおよびRが各々水素であって、RがC1−8アルキルである化合物;およびその医薬上許容される塩である。
化合物のもう1つの具体的な群は、R、R、R、RおよびRが各々水素であって、RがR1−8アルキレン−である式(I)の化合物;およびその医薬上許容される塩である。
化合物のもう1つの具体的な群は、R、R、RおよびRが各々水素であり;RがR1−8アルキレン−であって;RがC1−8アルキル−である式(I)の化合物;およびその医薬上許容される塩である。
具体的には、本発明は、治療上有効量の式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩を哺乳動物に投与することを特徴とする、それを必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)において不安、肥満、うつ病、精神分裂病、ストレス−関連病(例えば一般的に不安障害、恐慌障害、自閉症、強迫性障害、外傷後−ストレス症候群、免疫系低下、胃腸または心血管系に伴うストレス−誘導問題、または性的機能不全を治療または予防する方法を提供する。
具体的には、本発明は、治療上有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩をそのような治療を必要とする動物、例えば、ヒトに投与することを特徴とする不安、肥満、うつ病またはストレス−関連病を治療または予防する方法も提供する。具体的には、本発明は、哺乳動物(例えば、ヒト)において不安、肥満、うつ病、精神分裂病、ストレス−関連病(例えば一般的に不安障害)、恐慌障害、自閉症、強迫性障害、外傷後−ストレス症候群、免疫系低下、胃腸または心血管系に伴うストレス−誘導問題、または性的機能不全を治療または予防するための医薬を調製するための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用も提供する。
具体的には、本発明は、哺乳動物(例えばヒト)において不安、肥満、うつ病またはストレス−関連病を治療または予防するための医薬を調製するための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用も提供する。
また、本発明は、RまたはRが適当な窒素保護基である対応する式(I)の化合物を脱保護することを特徴とするRまたはRが水素である式(I)の化合物を調製する方法も提供する。
本発明の化合物は、一般に、反応図式1ないし4に示す合成スキームを用いて調製することができる。出発物質はこれらのスキームに記載した手法によってあるいは有機化学における当業者によく知られた手法によって調製することができる。反応図式で用いる変数は後に定義するか、あるいは請求の範囲の定義に同じである。
式(I)の化合物は反応図式1ないし4に概略を示した反応によって調製することができる。式(I)の化合物を調製するために合成で用いる中間体は反応図式1および2に示したごとく調製することができ、ここに保護基(PG)は、各々、−COOMeおよび−Bocである。
Figure 2005522408
反応図式1は中間体4および6(PGは、各々、COOMeおよびBocである)の合成を示す。ベンゾアゼピン(1)(Pecherer,B.ら, J.Heterocycl. Chem., 9, 609 (1972))は、カルバミン酸メチルで保護し、例えば、NHNO/HSOのごとき有機合成の分野における当業者によく知られた標準的なニトロ化条件下でニトロ化して、2つのレジオ異性体3および4の混合物が得られ、これは、クロマトグラフィーによって分離することができる。化合物4をBa(OH)で処理して中間体5が得られ、ここに、Boc基は標準的な方法(例えばBocO/ジオキサン)を用いて導入することができる。
Figure 2005522408
反応図式2は中間体6の調製のための別の方法を示す。メトキシベンゾアゼピン(7)(Pecherer,B.ら, J.Heterocycl. Chem., 9, 609 (1972)))をトリフルオロアセチル基および引き続いてのBBrのごときルイス酸での脱メチル化で保護して、ヒドロキシ化合物9が得られ、これは、Buchwald/Hartwig条件下で対応するトリフレート10に変換される。(Yang,B.H.ら, J.Organomet. Chem., 576, 125 (1999) and Hartwig, J. F.,Angew. Chem., Int. Ed. Engt., 37, 2046 (1998)参照)。トリフレート10とベンゾフェノンイミンとの反応、続いての加水分解の後にアニリン11を形成することができる。アニリン11を酸化してニトロ化合物12が得られ、保護基をBoc基に変換して化合物6が得られる。
Figure 2005522408
式(I)の化合物は、インドール環を構築することによって、(Indoles, Best Synthetic Methods@Academic Press, 1999, San Diego, CA参照)、反応図式3(ここに、XはHまたはOである)に概略を記載した反応により調製することができる。例えば、Xが水素であって、PGがCOOMeである場合、アニリンはクロラール水和物およびヒドロキシルアミンと反応してイサチンが形成され、これをLiAlHで還元してインドール環が形成される。同一反応条件下で、カルバメート基をメチル基まで還元する。また、アニリンは対応するヒドラジンに変換し、次いで、フィッシャーインドール合成条件に付してインドールを得ることができる。また、アニリンはα−ハロアルデヒドまたはケトンと反応して対応するα−アニリノ中間体が形成され、酸性条件下で、インドール形成に導くことができる。
反応図式3において、Xが酸素である化合物、該ニトロ化合物をバルトリ(Bartoli)インドール合成に付すことができる(Bartoli, G.ら, Tetrahedron Lett., 30, 2129 (1989)参照)。使用する条件、塩化ビニルマグネシウム/THFによりインドール14(RおよびRは各々水素である)が得られる。化合物15において、Rが水素である場合、親電子置換により、種々の親電子体、例えば、アシルおよびニトロ基およびハロゲンの導入に導くことができる。RまたはRがハロゲンである場合、15の化合物は、例えば、Pd(PPh、Pd(dba)、Pd(OAc)のごときパラジウム触媒を用いて種々のアリールボロン酸と反応して、アリール化インドールを形成することができる(例えば、Miyaura, N.ら、Chem. Rev.95,2457(1995)参照)。アリールまたはヘテロアリール基としてRを導入するためには、種々のアリールもしくはヘテロアリールハライドまたはアリールもしくはヘテロアリールトリフレートを含むナトリウムtert−ブトキシドKPOのごとき塩基の存在下でパラジウムジベンジリジンアセトン(dba)触媒(Pd(dba))のごときパラジウム触媒を用いて反応を行う。(Old, D. W.ら, Org. Lett., 2,1403 (2000))参照)。
保護基の開裂で出発することによって、R基を導入することができる(15ないし16)(Protective Groups in Organic Synthesis, 第2版@ GreeneおよびWuts, John Wiley and Sons, Inc, New York(1991))。次いで、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミド(DMF)のごとき溶媒中、トリエチルアミンまたは炭酸ナトリウムのごとき塩基の存在下で(例えば、Glennonら, Med. Chem. Res,, 197 (1996)参照)、あるいは、トリフルオロ酢酸(TFA)のごとき酸を用いる酸性条件下でシアノホウ水素化ナトリウムの存在下でのアルデヒドでの処理のような標準的な還元アルキル化条件にて、第二級アミンをアルキルハライドまたはアルキルメシレートで誘導体化して、R−置換生成物が得られる(例えば、Lane, C. F., Sodium Cyanoborohydride−A Highly Selective Reducing Agent for Organic Functional Groups@, Synthesis, 135(1975)参照)。
TFAまたは酢酸のごとき酸性媒体中で化合物16をシアノホウ水素化ナトリウムで還元して、インドール化合物17を形成することができる。
Figure 2005522408
反応図式4はインドール窒素におけるR基の操作を説明する。アセトニトリルまたはDMFのごとき溶媒中、トリエチメアミン、水素化ナトリウム、または炭酸ナトリウム(またはセシウム)のごとき塩基の存在下で、インドール窒素をアルキルハライドまたはアルキルメシレートでアルキル化する(Glennonら, Med. Chem. Res., 197(1996)参照)。例えば、ブロモ酢酸エチルを用いて化合物19を形成することができ、これをLiBHで選択的に還元してアルコール20が得られる。種々のヒドロキシ芳香族とのMitsunobu反応によりアリールエーテル化合物21が得られる。例えば、HCl、TFAまたはβ−クロロカテコールボランのごとき酸での脱保護により、所望の生成物が得られる。また、化合物22をTFAまたは酢酸のごとき酸性媒体中でシアノホウ水素化ナトリウムで還元して、インドリン化合物23を形成することができる。
化合物が安定な非毒性の酸または塩基の塩を形成するのに十分に塩基性または酸性である場合、塩としての化合物の投与は適当であろう。医薬上許容される塩の例は、薬理学上許容されるアニオン、例えば、トシレート、メタンスルホネート、アセテート、シトレート、マロネート、タルタレート、スクシネート、ベンゾエート、アスコルベート、α−ケトグルタレートおよびα−グリセロホスフェートを形成する酸とで形成された有機酸付加塩である。塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸水素塩および炭酸塩を含めた適当な無機塩を形成することもできる。
医薬上許容される塩は、当該分野でよく知られた標準的な手法を用い、例えば、アミンのごとき十分に塩基性の化合物を適当な酸と反応させて、生理学上許容されるアニオンを得ることによって得ることができる。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムまたはリチウム)またはアルカリ土類金属(例えば、カルシウム)塩も作成することができる。
本発明の化合物は、便宜には、適当な賦形剤と組合せて当該化合物またはその塩を含有する医薬組成物にて投与することができる。そのような医薬組成物は当該分野でよく知られた方法によって調製することができ、当該分野でよく知られた賦形剤を含有することができる。そのような方法および成分の一般に認められた総目録はE.W.MartinによるRemington's Pharmaceutical Sciences(Mark Publ. Co., 第15版, 1975)である。本発明の化合物および組成物は非経口(例えば、静脈内、腹腔内または筋肉内注射による)、局所、経口または直腸投与することができる。
経口治療投与では、活性化合物またはその塩は1以上の賦形剤と組合せることができ、摂取可能な錠剤、バッカル錠剤、トローチ、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ、ウェハー等の形態で用いることができる。そのような組成物および製剤は少なくとも0.1%の活性化合物を含有すべきである。組成物および製剤のパーセンテイジは、もちろん、変化させることができ、便宜には、与えられた単位投与形態の約2ないし約60重量%の間とすることができる。そのような治療上有用な組成物中の活性化合物の量は、有効な投与量レベルが得られるようなものである。
また、錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤等は以下の:トラガカントガム、アカシア、トウモロコシ澱粉またはゼラチンのごときバインダー;リン酸二カルシウムのごとき賦形剤;トウモロコシ澱粉、ジャガイモ澱粉、アルギン酸等のごとき崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのごとき滑沢剤;およびスクロース、フルクトース、ラクトースまたはアスパルテームのごとき甘味剤、またはペパーミント、冬緑油、またはチェリーフレーバーのごときフレーバー剤を含有することもできる。単位投与形態がカプセル剤である場合、それは、前記したタイプの物質に加え、植物油またはポリエチレングリコールのごとき液体担体を含有することができる。種々の他の物質をコーティングとして存在させて、固体単位投与形態の物理的形態を修飾することができる。例えば、錠剤、丸剤またはカプセル剤をゼラチン、ワックス、シェラックまたは糖等で被覆することができる。シロップ剤またはエリキシル剤は活性化合物、甘味剤としてのスクロースまたはフルクトース、保存剤としてのメチルおよびプロピルパラベン、色素、および/またはチェリーまたはオレンジフレーバーのごときフレーバー剤を含有することができる。もちろん、いずれの単位投与形態を調製するのに用いるいずれの物質も医薬上許容されるものであるべきであり、使用する量では実質的に非毒性であるべきである。加えて、活性化合物を徐放性製剤およびデバイスに一体化することができる。
また、化合物または組成物は注入または注射により静脈内または腹腔内投与することができる。活性化合物またはその塩の溶液は、所望により、非毒性界面活性剤と混合した水中で調製することができる。また、分散液はグリセロール、液状ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびその混合物中にて、および油中で調製することもできる。貯蔵および使用の通常の条件下では、これらの製剤は微生物の増殖を妨げるために保存剤を含有する。
注射または注入に適した医薬投与形態は、所望によりリポソーム中にカプセル化された、滅菌注射または注入溶液または分散液の即席製剤に適した有効成分を含む滅菌水溶液または分散液または滅菌粉末を含むことができる。全ての場合、最終的な投与形態は滅菌されており、液体であり、かつ製造および貯蔵条件下で安定であるべきである。液体担体またはビヒクルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液状ポリエチレングリコール等)、植物油、非毒性グリセリルエステル、およびその適当な混合物を含む溶媒または液状分散媒体とすることができる。適当な流動性は、例えば、リポソームの形成によって、分散液の場合に必要な粒子サイズの維持によって、または界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロザール等によって行うことができる。多くの場合、等張剤、例えば、糖、緩衝液または塩化ナトリウムを含むのが好ましいであろう。注射組成物の延長された吸収は、吸収を遅延させる剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンの組成物中での使用によってもたらすことができる。
滅菌注射溶液は、必要に応じ、前記した種々の他の成分と共に必要な量の活性化合物を適当な溶媒に配合し、続いてろ過滅菌することによって調製することができる。滅菌注射溶液の製剤のための滅菌粉末の場合には、調製の好ましい方法は真空乾燥および凍結乾燥技術であり、それにより、先に滅菌−ろ過された溶液中に存在した有効成分+いずれかのさらなる所望の成分の粉末が得られる。
局所投与では、本発明の化合物またはその塩を、それが液状である場合、純粋な形態で適用することができる。しかしながら、固体または液体であり得る皮膚科学的に許容される担体と組合せて、それを組成物または処方物として皮膚に投与するのが一般には望ましいであろう。
有用な固体担体はタルク、クレイ、マイクロクリスタリンセルロース、シリカ、アルミナ等のごとき微粉砕固体を含む。有用な液状担体は水、アルコールまたはグリセロールあるいは水−アルコール/グリコールブレンドを含み、ここに、所望により非毒性界面活性剤の助けを借りて本発明の化合物を有効なレベルで溶解または分散させることができる。フラグランスおよびさらなる抗微生物剤のごときアジュバントを添加して、与えられた用途での特性を最適化することができる。得られた液体組成物を吸収剤パッドから適用し、それを用いて包帯および他の手当用品に含浸させ、またはポンプタイプまたはエアロゾルスプレイヤーを用いて患部領域にスプレイすることができる。また、合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸の塩およびエステル、脂肪アルコール、修飾されたセルロースまたは修飾されたミネラル物質のごとき増粘剤を液状担体と共に使用して、使用者の皮膚への直接的適用のために広げることができるペースト、ゲル、軟膏、ソープ等を形成することができる。
式(I)の化合物の有用な投与量は、動物モデルにおいてそれらのイン・ビトロ活性およびイン・ビボ活性を比較することによって決定することができる。マウスおよび他の動物における有効投与量をヒトへ外挿する方法は当該分野で知られている;例えば、米国特許第4,938,949号参照。
当該化合物は、便宜には、例えば、単位投与形態当たり約0.05mgないし約500mg、便宜には約0.1mgないし約250mg、最も便宜には約1mgないし約150mgの有効成分を含有する単位投与形態で投与される。所望の用量は、便宜には、単一用量で与えることができるか、あるいは適当な間隔で投与される分割された用量、例えば、1日当たり2、3、4またはそれ以上のサブ用量として投与することができる。該サブ用量それ自体は、例えば、多数の区別される緩く間隔を設けた投与にさらに分割することができる。
組成物は、便宜には、約0.01ないし約150mg/kg、好ましくは約0.1ないし約50mg/kg、より好ましくは約0.1ないし約10mg/kg哺乳動物体重の用量レベルで経口、舌下、経皮または非経口投与することができる。
非経口投与では、化合物は約0.1ないし約10%、より好ましくは約0.1ないし約7%の濃度にて水溶液中で供される。溶液は乳化剤、抗酸化剤または緩衝液のごとき他の成分を含有することができる。
本明細書中で開示した化合物および組成物の投与のための正確な方法は、必然的に、治療すべき個々の対象の必要性、治療のタイプおよび、もちろん、付添実行者の判断に依存するであろう。
また、5−HT受容体のアゴニストまたはアンタゴニストとして作用する本発明の化合物の能力は、当該分野で知られたイン・ビトロおよびイン・ビボアッセイを用いて測定することができる。本発明は、1以上の5−HT受容体サブタイプのアゴニストまたはアンタゴニストいずれかとして作用する式(I)の化合物を提供する。本発明の化合物は、典型的には、1μMの濃度にて1以上の5−HT受容体サブタイプから放射性標識テストリガンドの>50%を置き換える5−HTリガンドである。そのような置き換えをテストするのに用いられる手法はよく知られており、当業者に容易に利用できるであろう。例えば、L.W.Fitzgeraldら,Mol.Pharmacol, 2000, 57, 1, 75-81;およびD.B.Wainscottら,J.Pharmacol Exp The, 1996, 276, 2, 720-727参照。
好ましい具体例の記載
調製例1:6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸tert−ブチルの調製
Figure 2005522408
工程a.1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチル
火炎乾燥した2Lの三頸フラスコに2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(95.0g,0.645モル)、炭酸水素ナトリウム(108.4g,1.29モル)、THF(600mL)および水(600mL)を充填した。該フラスコを0℃まで冷却し、クロロギ酸メチル(62.3mL,0.81モル)を30分間にわたって滴下した。浴を取り除き、混合物を室温で16時間撹拌した。EtOAcを添加し、混合物を分離し、水性層をさらにEtOAcで抽出した。合わせた有機層を濃縮して、133g(100%)の標記生成物が透明な油として得られ、これは室温で結晶化する:1H NMR (300 MHz,CDC13) δ 7.15-7. 13 (m, 4 H), 3.76 (s, 3 H), 3.71-3.53 (m, 4 H), 2.99-2.82 (m, 4 H); MS(ESI+) m/z 206 (M+H)+.
工程b.(各々)7−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチルおよび6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチル
2Lの三頸フラスコに1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチル(132.4g,0.645モル)および硫酸(400mL)を充填した。別のフラスコにおいて、−5℃において、氷−ブライン浴で冷却した硫酸の溶液(400mL)に硝酸アンモニウム(54.2g,0.677モル)を添加し、均一になるまで撹拌した。−5℃にて、硫酸中の1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボキシレートの溶液に硝酸アンモニウム/硫酸溶液を1時間にわたって添加した。1.5時間後、溶液を氷(2L)に注いだ。水性混合物をまずEtOAc、次いで、CHClで抽出した。有機層を濃縮し、硫酸マグネシウムで乾燥して、59.5gのオレンジ色油(37%)を得た。該油を分取用HPLCに付し、異性体を分離し、精製して、標記化合物の6−ニトロ−1,2,4,5−−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチル(1%)および7−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチル(20%)の純粋な試料を得た。7−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチルについては: IR(散漫な反射)1693, 1517, 1471, 1440, 1415, 1345, 1318, 1310, 1270, 1243, 1199, 1108, 953, 895, 751cm-1; 元素分析Cl2Hl4N2O4として: 計算値 C, 57.59; H, 5.64; N, 11.19. 実測値: C, 57.56; H, 5.79; N, 11.19. 6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸メチルについては: 1H NMR(300 MHz, CDC13) δ 7.54 (dd,J= 1, 8 Hz, 1 H), 7.35-7.33 (m, 1 H), 7.24 (t,J= 8 Hz, 1 H), 3.71 (s, 3 H), 3.70-3.61 (m, 4 H), 3.08-2.96 (m, 4 H); MS (FAB) m/z 251 (MH+); HRMS (FAB) Cl2Hl4N2O4+Hとして 計算値 251.1032, 実測値 251.1040; 元素分析Cl2Hl4N2O4として: 計算値 C, 57.59 ; H, 5.64; N, 11.19. 実測値: C, 57.41; H, 5.69 ; N, 11.22.
工程c.6−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンのマレイン酸塩
6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボキシレート(1.05g,4.2ミリモル)をメタノール(3.0mL)で溶解させて、水酸化バリウム八水和物(6.31g,0.020モル)および水(6.0mL)を添加し、混合物を100℃にて16時間加熱した。混合物をろ過し、濾液を濃縮し、EtOAcおよび水の間に分配した。有機層を濃縮して0.80gのオレンジ色ないしは茶色の油を得た。カラムクロマトグラフィー(メタノール性アンモニアを含む1ないし5%のCHCl/MeOHでの溶出)により、0.62mg(78%)の6−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンをオレンジ色油として得た。一部をマレイン酸塩に変換して白色固体を得た。融点193-195℃;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.88 (br, 2 H), 7.74 (dd,J= l, 8 Hz, 1 H), 7.57 (dd,J= 1,7 Hz, 1 H), 7.44 (t,J= 8 Hz, 1 H), 6.03 (s, 2 H), 3.29-3.20 (m, 6 H), 3.16-3.13 (m, 2 H); 13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 167.1, 159.2, 150.4, 142.8, 136.0, 133.4, 132.6, 127.8, 122.2, 44.4, 43.9, 31.6, 25.6; IR(散漫な反射)1630, 1570, 1527, 1498, 1491, 1458, 1393, 1349, 1327, 1005, 983, 866, 746, 731, 714cm-1; MS(EI) m/z 192 (M+); HRMS (FAB) C10H12N2O2+Hとして 計算値 193.0977, 実測値 193.0980;元素分析C10H12N2O2・C4H4O4として: 計算値 C, 54.54; H, 5.23; N, 9.09. 実測値: C, 54.50; H, 5.27; N, 9.08.
工程d.6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸tert−ブチルの調製
6−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.51g,2.65ミリモル)をジオキサン(4.0mL)に溶解させ、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.65g,3.0ミリモル)を添加した。一旦初期の発熱反応が終了すれば、溶液を1時間で100℃まで加熱した。次いで、溶液を濃縮し、EtOAcおよび水の間に分配した。有機層を濃縮して0.85gの琥珀色油を得た。カラムクトマトグラフィー(10ないし20%EtOAc/ヘプタンでの溶出)により0.75g(97%)の標記化合物を透明な油として得た。EtOAc/ヘキサンからの結晶化により、0.68gの白色結晶を得た。融点73-76℃;1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 7.54 (dd,J= 1, 8 Hz, 1 H), 7.34 (d,J= 7 Hz, 1 H), 7.24 (t,J= 8 Hz, 1 H), 3.66-3.60 (m, 4 H), 3.02-2.99 (m, 4 H), 1.42 (s, 9 H); IR(散漫な反射)1676, 1531, 1468, 1454, 1427, 1366, 1314, 1301, 1267, 1241, 1170, 1108, 948, 807, 739cm-1; MS(EI) m/z 292 (M+); HRMS (FAB) Cl5H20N2O4+Hとして 計算値 293.1501, 実測値 293.1498;元素分析Cl5H20N2O4として: 計算値 C, 61.63; H, 6.89; N, 9.58. 実測値: C, 61.66; H, 6.95 ; N, 9.55.
調製例2:6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸tertブチルの別の調製
Figure 2005522408
工程a.6−メトキシ−3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
6−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(19.11g,0.119モル)、CHCl(100mL)およびトリエチルアミン(16.7mL,0.119モル)を合わせ、溶液を0℃まで冷却した。無水トリフルオロ酢酸(16.2mL,0.119モル)を滴下漏斗を介してゆっくりと加えた。次いで、溶液を室温で72時間撹拌した。さらにCHClを加え、溶液をCHClおよび水の間に分配した。NaHCOでの抽出およびHOでの洗浄の後に、有機層を濃縮して27.6gの茶色液体を得た。カラムクロマトグラフィー(10ないし20%のEtOAc/ヘプタンでの溶出)により、20.5g(70%)の標記化合物を茶色油として得た。EtOAc/ヘキサンからの結晶化により、12.9gの灰色がかった白色結晶を得た。融点75-78℃; 1H NMR (400 MHz,CDCl3) δ 7.16-7.12 (m, 1 H), 6.81 (m, 2 H), 3.81 (s, 3 H), 3.81-3.71 (m, 2 H), 3.70-3.64 (m, 2 H), 3.12-3.07 (m, 2 H), 2.99-2.95 (m, 2 H); IR(散漫な反射)1681, 1468, 1269, 1209, 1189, 1176, 1166, 1151, 1136, 1088, 1004, 950, 780, 754, 739cm-1. MS(EI) m/z 273 (M+); 元素分析Cl3H14F3NO2として: 計算値 C, 57.14; H, 5.16; N, 5.13; F, 20.86. 実測値: C, 57.23; H, 5.15; N, 5.17.
工程b.3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−6−オール
6−メトキシ−3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(11.5g,42.0ミリモル)をCHCl(200mL)に溶解させ、窒素下で、0℃まで冷却した。三臭化ホウ素(10.0mL,0.105モル)をシリンジを介して添加し、溶液を室温で16時間撹拌した。飽和塩化アンモニウムを撹拌しつつ2時間にわたってゆっくりと添加した。さらにCHClを添加し、溶液をCHClおよび水の間に分配した。得られた混合物を濃縮し、酢酸エチルおよびHOの間に再度分配した。有機層を濃縮して白色固体を得た。EtOAc/ヘキサンからの再結晶により、9.95g(91%)の標記化合物を白色結晶性固体として得た。融点183-186℃;1H NMR (400 MHz,DMSO-d6) δ 6.93 (dt,J= 2, 8 Hz, 1 H), 6.71 (dd,J= 4, 8 Hz, 1 H), 6.61 (t,J= 6 Hz,1 H), 3.68-3.60 (m, 4 H), 3.00-2.88 (m, 4 H); IR(散漫な反射)3311, 1671, 1466, 1375, 1337, 1313, 1277, 1217, 1199, 1175, 1160, 1147, 949, 785, 739cm-1; MS(EI) m/z 259 (M+); 元素分析C12H12F3NO2として: 計算値 C, 55.60; H, 4.67; N, 5.40; F, 21.99. 実測値: C, 55.24; H, 4.75; N, 5.36.
工程c.3−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−6−イルトリフルオロメタンスルホネート
500mLの三頸フラスコに、窒素下で、3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−6−オール(3.97g,15.3ミリモル)CHCl(150mL)およびトリエチルアミン(6.4mL,45.9ミリモル)を充填し。溶液を0℃まで冷却した。無水トリフルオロメタンスルホン酸(7.7mL,45.9ミリモル)を15分間にわたってシリンジを介してゆっくりと添加し、溶液を室温にて16時間撹拌した。飽和した塩化アンモニウムを撹拌しつつ2時間にわたってゆっくりと添加した。さらにCHClを添加し、溶液をCHClおよび水の間に分配した。NaHCOでの抽出およびHOでの洗浄の後に、有機層を濃縮して8.0gの茶色油を得た。カラムクロマトグラフィー(5ないし20%EtOAc/ヘプタンでの溶出)により、5.69g(95%)の標記化合物を油として得た。分析用試料をEtOAcヘキサンから結晶化して白色結晶を得た。融点59-61℃;1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 7.30-7.17 (m, 3 H), 3.82-3.79 (m, 2 H), 3.74-3.71 (m, 2 H), 3.11-3.04 (m, 4 H); IR(散漫な反射)1686, 1466, 1397, 1251, 1208, 1172, 1167, 1150, 1137, 947, 891, 882, 852, 814, 806cm-1; MS(EI) m/z 391 (M+); 元素分析C13H11F6NO4Sとして: 計算値 C, 39.90; H, 2.83; N, 3.58; S, 8.19; F, 29.13. 実測値: C, 39.89; H, 2.85; N, 3.70.
工程d.3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−6−アミン
窒素下、火炎乾燥した500mLの三頸フラスコに酢酸パラジウム(0.60g,2.7ミリモル)、(S)−BINAP(2.5g,4.0ミリモル)、THF(80mL)、3−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−6−イルトリフルオロメタンスルホネート(11.7g,30.0ミリモル)、ベンゾフェノンイミン(6.5mL,38.9ミリモル)および炭酸セシウム(9.8g,29.9ミリモル)を充填した。混合物を65℃にて16時間加熱した。混合物を冷却し、エーテルを添加し、混合物をセライトを通して濾過した。濾液を濃縮して20.8gの茶色油が得られ、該イミン中間体(3.4g)の以前のロットと合わせ、カラムクロマトグラフィー(5ないし20%のEtOAc/ヘプタンでの溶出)に付した。所望の化合物を含有する合わせた画分を収集し、濃縮して11.8gの黄色固体が得られ、これはベンゾフェノンで汚染されていた。固体を結晶化して、7.82gのイミン中間体を黄色結晶として得た。母液を第2のカラムクロマトグラフィー(5ないし20%EtOAc/ヘプタンでの溶出)に付して、さらに3.37gのイミン中間体を得た。
この中間体(10.27g,24.3ミリモル)をTHF(75mL)に溶解させ、HCl225mL,2N)を添加し、溶液を室温で1時間撹拌した。溶液を濃縮し、HCl(ほぼ200mLの1N)およびヘキサン:EtOAc(2:1,400mL)で洗浄して、残存するベンゾフェノン不純物を除去した。次いで、水性層を分離し、混合物のpHが7ないし8となるまで、炭酸水素ナトリウムを撹拌しつつゆっくりと添加した。CHCl(2×250mL)での抽出および有機層の濃縮により、6.2g(98%)の標記化合物を透明な油として得た。分析用試料をEtOAc/ヘキサンから結晶化して、白色結晶を得た。融点85-88℃;1H NMR (400 MHz, CDC13) δ 7.00-6.95 (m, 1 H), 6.65-6.58 (m, 2 H), 3.82-3.70 (m, 4 H), 3.61 (br s, 2 H), 2.98-2.95 (m, 2 H), 2.88-2.84 (m, 2 H); IR(散漫な反射)3383, 3253, 1687, 1467, 1382, 1300, 1224, 1212, 1202, 1166, 1126, 778, 756, 730, 662cm-1; MS(EI) m/z 258 (M+); 元素分析C12H13F3N2Oとして: 計算値 C, 55.81; H, 5.07 ; N, 10.85; F, 22.07. 実測値: C, 55.87; H, 5.12; N, 10.84.
工程e.6−ニトロ−3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
窒素下で、火炎乾燥した100mLの三頸フラスコに過ホウ酸ナトリウム四水和物(5.75g,37.4ミリモル)および酢酸(20mL)を充填し、油浴中で3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−6−アミン(1.93g,7.5ミリモル)の溶液を30分間にわたってゆっくりと添加した。混合物を55℃にて1時間撹拌した。混合物をろ過し、CHClおよび水の間に分配した。有機層を水で洗浄し、濃縮して2.24gの琥珀色油を得た。カラムクロマトグラフィー(10ないし25%のEtOAc/ヘプタンでの溶出)に付して1.52g(70%)の標記化合物を黄色油として得た。分析用試料をEtOAc/ヘキサンから結晶化させて、灰色がかった結晶を得た。融点64-67℃;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.63 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.41-7.29 (m, 2 H), 3.89-3.74 (m, 4 H), 3.15-3. 10 (m, 4 H); IR(散漫な反射)1687, 1523, 1466, 1451, 1376, 1368, 1295, 1197, 1186, 1179, 1168, 1147, 950, 818, 752cm-1; MS(EI) m/z 288 (M+); 元素分析C12H11F3N2O3として: 計算値 C, 50.01; H, 3.85; N, 9.72; F, 19.77. 実測値: C, 49.95; H, 3.88; N, 9.68.
工程f.6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸tert−ブチル
丸底フラスコにおいて、6−ニトロ−3−(トリフルオロアセチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(5.17g,17.9ミリモル)をジオキサン(50mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(4N,13.4mL,53.8ミリモル)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。二炭酸ジ−tert−ブチル(7.83g,35.9ミリモル)を添加し、溶液をさらに16時間撹拌した。溶液を濃縮し、EtOAcおよび水の間に分配し、有機層を濃縮して7.1gの油を得た。カラムクロマトグラフィー(10ないし30%EtOAc/ヘプタンでの溶出)により、5.11g(98%)の標記化合物を琥珀色油として得た。得られた化合物の物理特性は調製例1から得られた化合物のそれと同一であった。
調製例3:
1−(2−ヒドロキシエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルの調製
Figure 2005522408
工程a.6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
窒素下、火炎乾燥した500mLの三頸フラスコに6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボン酸tert−ブチル(5.49g,18.8ミリモル)および無水THF(150mL)を充填し、溶液を−40℃まで冷却した。臭化ビニルマグネシウム(100mL,94.0ミリモル)をカニューレを介して添加し、溶液を−20ないし−40℃にて1.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウムを添加し、混合物を室温まで加温した。次いで、混合物をEtOAcおよび水の間に分配した。有機層を水で洗浄し、有機層を濃縮して6.72gの茶色固体を得た。次いで、混合物をCH2Cl2でトリチュレートし、ろ過して2.39g(44%)の標記化合物をベージュ色固体として得た。残存する濾液をカラムクロマトグラフィー(15ないし25%EtOAc/ヘプタンで溶出)に付して、さらに0.26g(5%)の標記化合物を灰色がかった白色固体として得た。CHClおよびエーテルでトリチュレートして白色結晶を得ることによって、分析用試料を得た。融点226-229℃; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.95 (br, 1 H), 7.27-7.25 (m, 2 H), 6.79 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.38-6.36 (m, 1 H), 3.55-3.47 (m, 4 H), 3.17-3.08 (m, 2 H), 2.98-2.89 (m, 2 H), 1.40 (s, 9 H); IR(散漫な反射)3289, 2965, 1664, 1475, 1440, 1419, 1365, 1356, 1303, 1226, 1162, 1121, 802, 738, 724cm-1; MS(EI) m/z 286 (M+); HRMS (FAB) C17H22N2O2+Hとして 計算値 287.1759, 実測値 287.1758; 元素分析C17H22N2O2として: 計算値 C, 71.30; H, 7.74; N, 9.78. 実測値: C, 71.14; H, 7.71; N, 9.63.
工程b.1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
窒素下、火炎乾燥した250mLの三頸フラスコに水素化ナトリウム(0.56g,13.9ミリモル)および無水DMF(20mL)を充填し、0℃まで冷却した。無水DMF(30mL)中の6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル(2.66g,9.3ミリモル)の懸濁液を添加し、混合物を0℃にて1時間、次いで室温にて30分間撹拌した。ブロモ酢酸エチル(2.06mL,18.6ミリモル)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAcおよび水の間に分配し、有機層を水で洗浄し、有機層を濃縮して4.32gの茶色油を得た。CHClへの該油の溶解および得られた沈殿のろ過により、未反応出発物質が除去された。濾液のカラムクロマトグラフィー(20ないし50%EtO/ヘプタンでの溶出)により、2.11g(61%)の標記化合物を白色固体として得た。融点111-115℃; 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.37 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.93-6.90 (m, 2 H), 6.48 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.98 (s, 2 H), 4.24 (q,J= 7 Hz, 2 H), 3.60-3.57 (m, 4 H), 3.17-3.13 (m, 2 H), 3.04-3.00 (m, 2 H), 1.44 (s, 9 H), 1.29 (t,J= 7 Hz, 3 H); MS(EI) m/z 372 (M+); HRMS (FAB) C20H26N2O4+Hとして 計算値 359.1971, 実測値 359.1972; 元素分析C21H28N2O4として: 計算値 C, 67.72; H, 7.58; N, 7.52. 実測値: C, 68.06; H, 7.70; N, 7. 73.
工程c.1−(2−ヒドロキシエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
窒素下、火炎乾燥した100mLの三頸フラスコにホウ水素化ナトリウム(0.39g,17.0ミリモル)および無水THF(10mL)を充填し、−10℃まで冷却した。無水THF(20mL)中の1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル(2.11g,5.66ミリモル)の溶液を添加し、混合物を室温まで加温し、2時間撹拌した。さらなる当量のホウ水素化リチウム(0.13mL,5.66ミリモル)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。水をゆっくりと添加し、混合物をEtOAcおよび水の間に分配した。合わせた有機層を濃縮して2.09gの油を得た。カラムクロマトグラフィー(10ないし30%Et2O/ヘキサンでの溶出)により、1.70g(91%)の標記化合物を透明な油として得た。分析用試料をEtOAc/ヘキサンから結晶化して、白色固体を得た。融点109-111℃; 1H NMR (400 MHz,CDCl3) δ 7.38 (d,J = 8 Hz, 1 H), 7.03 (d,J= 3 Hz, 1 H), 6.90 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.45 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.45 (t,J= 5 Hz, 2 H), 3.99-3.88 (m, 2 H), 3.72-3.54 (m, 4 H), 3.39-3.25 (m, 2 H), 3.10-2.99 (m, 2 H), 1.38 (s, 9 H); IR(散漫な反射)3470, 2976, 1666, 1457, 1428, 1369, 1350, 1312, 1267, 1251, 1192, 1178, 1081, 816, 720cm-1; MS(EI) m/z 330 (M+); 元素分析C19H26N2O3として: 計算値 C, 69.06; H, 7.93; N, 8.48. 実測値: C, 68.92; H, 7.94; N, 8.43.
実施例1
8−メチル−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
窒素下、火炎乾燥した50mLの二頸フラスコにLiAlH(0.10g,重量当量)およびTHF(3.0mL)を充填し、0℃まで冷却した。次いで、THF(2.0mL)中の6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸メチル(0.105g,0.43ミリモル)の溶液を添加し、混合物を室温にて16時間撹拌した。水(0.1mL)をゆっくりと添加し、続いて15%のNaOH(0.1mL)、次いで水(0.3mL)を添加した。混合物を30分間撹拌し、セライトを添加し、混合物をセライトを通してろ過し、濾液を濃縮して84mg(98%)の粗生成物を得た。EtOAc/ヘキサンからの結晶化により、27mgの標記生成物をベージュ色固体として得た。融点150-153℃; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.09 (br, 1 H), 7.39 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.17 (t,J= 3 Hz, 1 H), 6.91 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.53 (dd,J= 2, 3 Hz, 1 H), 3.10-3.05 (m, 4 H), 2.67-2.62 (m, 4 H), 2.40 (s, 3 H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 135.5, 135.0, 126.5, 123.8, 123.8, 123.6, 121.9, 118.0, 103.1, 57.7, 56.8, 47.6, 36.2, 29.3; HRMS (FAB) C13H16N2+Hとして 計算値 201.1392, 実測値 201.1390.
中間体6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸メチルは以下の通りに調製した。
1(a).6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸メチル
窒素下、火炎乾燥した100mLの二頸フラスコに6−ニトロ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン−3−カルボキシレート(0.85g,3.4ミリモル)およびTHF(20mL)を充填し、−40℃まで冷却した。臭化ビニルマグネシウム(11.2mL,11.2ミリモル)を添加し、溶液を30分間撹拌し、−20℃まで加温した。塩化アンモニウムを添加し、混合物をEtOAcおよび水の間に分配した。有機層を濃縮して0.88gの茶色油を得た。カラムクロマトグラフィー(10ないし30%EtOAc/ヘプタンでの溶出)により、0.28g(34%)の標記化合物を固体として得た。EtOAc/ヘキサンからの結晶化により、0.192gの白色固体を得た。融点169-171℃; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.41 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.19-7.17 (m, 1 H), 6.90 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.53-6.52 (m, 1 H), 3.76 (s, 3 H), 3.72-3.63 (m, 4 H), 3.19-3.10 (m, 1 H), 3.00-3.10 (m, 3 H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 156.6, 135.5, 134.1, 133.6, 126.6, 124.3, 122.7, 118.3, 102.9, 52.7, 47.4, 46.0, 37.3, 30.4; IR(散漫な反射)3313, 1673, 1476, 1446, 1414, 1275, 1260, 1237, 1217, 1115, 947, 805, 764, 745, 731cm-1; MS(EI) m/z 244 (M+); 元素分析C14H16N2O2として: 計算値 C, 68.83; H, 6.60; N, 11.47. 実測値: C, 68.78; H, 6.58; N, 11.43.
実施例2
1−(2−フェノキシエチル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
火炎乾燥した50mLの二頸フラスコ中、窒素下、1−(2−フェノキシエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸(0.134g,0.33ミリモル)をCHCl(2mL)に溶解させ、β−クロロカテコールボラン(0.105g,0.66ミリモル)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。炭酸水素ナトリウムを添加し、混合物を30分間撹拌し、次いで、CHClおよび水の間に分配した。有機層を真空中で濃縮乾固し、残渣をカラムクロマトグラフィー(1%メタノール性アンモニアを含む5ないし20%MeOH/CHCl3での溶出)に付して、0.050g(50%)の透明な油を得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.33-7.29 (m, 2 H), 7.11 (d,J= 3 Hz, 1 H), 7.02-6.95 (m, 2 H), 6.91-6.88 (m, 2 H), 6.51 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.72 (t,J= 6 Hz, 2 H), 4.32 (t,J= 6 Hz, 2 H), 3.43-3.40 (m, 2 H), 3.13-3.10 (m, 4 H), 3.06-3.03 (m, 2 H); MS(EI) m/z 306 (M+); HRMS (FAB) C20H22N2O+Hとして 計算値 307.1810, 実測値 307.1812. 元素分析C20H22N2Oとして: 計算値 C, 78.40; H, 7.24; N, 9.14.
中間体1−(2−フェノキシエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルは以下の通りに調製した。
2(a).1−(2−フェノキシエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
窒素下、火炎乾燥した50mLの三頸フラスコに1−(2−ヒドロキシエチル)−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル、トリフェニルホスフィン(0.177g,3.86ミリモル)、フェノール(0.064g,0.675ミリモル)および無水THF(3mL)を充填した。アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.15g,0.675ミリモル)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。トリフェニルホスフィン(0.059g,0.225ミリモル)およびアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.052g,0.225ミリモル)のさらなるアリコットを添加し、混合物を室温にてさらに60時間撹拌した。混合物を濃縮し、CHClに溶解させ、カラムクロマトグラフィー(10ないし30%EtOAc/ヘプタンでの溶出)に直接的に付して、0.135g(74%)の透明な油を得た:1H NMR (400 MHz,CDCl3) δ 7.42 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.32-7.26 (m, 2 H), 7.13 (d,J= 3 Hz, 1 H), 7.02-6.94 (m, 2 H), 6.90-6.87 (m, 2 H), 6. 50 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.73 (t,J= 6 Hz, 2 H), 4.31 (t,J= 6 Hz, 2 H), 3.91-3.70 (m, 2 H), 3.70-3.63 (m, 2 H), 3.46-3.36 (m, 2 H), 3.14-3.05 (m, 2 H), 1.47 (s, 9 H).
実施例3
1−[2−(2−フルオロフェノキシ)エチル]−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例2の手法に従い、1−[2−(2−フルオロフェノキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルから標記化合物を琥珀色油(34%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.14-7.08 (m, 3 H), 7.04-6.78 (m, 3 H), 6.51 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.74 (t,J= 6 Hz, 2 H), 4.37 (t,J= 7 Hz, 2 H), 3.44-3.41 (m, 2 H), 3.14-3.05 (m, 6 H).
中間体1−[2−(2−フルオロフェノキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルは以下のごとく調製した。
3(a).1−[2−(2−フルオロフェノキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例2(a)の手法に従い、フェノールの代わりに2−フルオロフェノールを用い、標記化合物を白色結晶性固体(74%)として調製した。融点132-134℃; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.15-6.86 (m, 6 H), 6.51 (s, 1 H), 4.77 (t,J= 6 Hz, 2 H), 4.37 (t,J= 6 Hz, 2 H), 3.80-3.70 (m, 2 H), 3.70-3.72 (m, 2 H), 3.46-3.37 (m, 2 H), 3.14-3.05 (m, 2 H), 1.46 (s, 9 H); IR(散漫な反射)1690, 1506, 1456, 1423, 1362, 1318, 1282, 1256, 1249, 1201, 1173, 1108, 814, 748, 728cm-1; MS(EI) m/z 424 (M+); 元素分析C25H29FN2O2として: 計算値 C, 70.73; H, 6.89; N, 6.60. 実測値: C, 70.81; H, 6.97; N, 6.51.
実施例4
1−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニルオキシ)エチル]−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例2の手法に従い、1−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニルオキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルから標記化合物をベージュ色フォーム(54%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.14 (d,J= 3 Hz, 1 H), 7.05 (t,J= 8 Hz, 1 H), 6.95 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.73 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.57 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.50 (d,J = 3 Hz, 1 H), 4.72 (t,J= 6 Hz, 2 H), 4.28 (t,J= 6 Hz, 2 H), 3.52-3.45 (m, 2 H), 3.21-3.00 (m, 6 H), 2.79-2.73 (m, 2 H), 2.64-2.57 (m, 2 H), 1.84-1.73 (m, 4 H); MS(EI) m/z 360 (M+); HRMS (FAB) C24H28N2O+Hとして 計算値 361.2280, 実測値 361.2284.
中間体1−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニルオキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルは以下のごとく調製した。
4(a).1−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニルオキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例2(a)の手法に従い、フェノールの代わりに5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフトールを用い、標記化合物を透明な油(30%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 (d,J = 8 Hz, 1 H), 7.09 (d,J= 3 Hz, 1 H), 6.99 (t,J= 8 Hz, 1 H), 6.89 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.68 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.53 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.44 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.70 (t,J= 6 Hz, 2 H), 4.23 (t,J= 5 Hz, 2 H), 3.76-3.65 (m, 2 H), 3.65-3.58 (m, 2 H), 3.39-3.31 (m, 2 H), 3.08-3.00 (m, 2 H), 2.75-2.67 (m, 2 H), 2.59-2.52 (m, 2 H), 1.81-1.79 (m, 4 H), 1.43 (s, 9 H); IR (liq.) 2973, 2930, 2858, 1692, 1585, 1456, 1421, 1366, 1335, 1326, 1316, 1251, 1170, 1097, 765cm-1; MS(EI) m/z 460 (M+); HRMS (FAB) C29H36N2O3+Hとして 計算値 461.2804, 実測値 461.2814; 元素分析C29H36N2O3として: 計算値 C, 75.62; H, 7.88; N, 6.08. 実測値: C, 75.32; H, 8.17; N, 5.98.
実施例5
1−{2−[(5,5−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ]エチル}−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例2の手法に従い、1−{2−[(5,5−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルから標記化合物をベージュ色フォーム(44%)として調製した:MS(EI) m/z 388 (M+); HRMS (FAB) C25H28N2O2+Hとして 計算値 389.2229, 実測値 389.2200.
中間体1−{2−[(5,5−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルは以下のごとく調製した。
5(a).1−{2−[(5,5−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例2(a)の手法に従い、フェノールの代わりに5,5−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフトールを用い、標記化合物を透明な油(74%)として調製した:MS(EI) m/z 488 (M+).
実施例6
1−[2−(8−キノリニルオキシ)エチル]−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例2の手法に従い、1−[2−(8−キノリニルオキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルから標記化合物をベージュ色固体(57%)として調製した。融点129-132℃; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.98 (dd,J= 2, 4 Hz, 1 H), 8.14 (dd,J= 2, 8 Hz, 1 H), 7.46-7.36 (m, 4 H), 7.12 (d,J= 3 Hz, 1 H), 6.92 (d,J= 8 Hz, 2 H), 6.47 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.93 (t,J= 7 Hz, 2 H), 4.53 (t,J= 7 Hz, 2 H), 3.42-3.39 (m, 2 H), 3.07-2.98 (m, 6 H); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 154.1, 149.6, 140.3, 137.1, 136.0, 134.1, 131.2, 129.6, 129.5, 126.6, 124.7, 122.5, 121.7, 120.6, 118.7, 109.4, 102.0, 68.2, 49.0, 48.1, 47.7, 39.6, 31.8; IR(散漫な反射)2928, 2918, 1501, 1464, 1422, 1379, 1361, 1330, 1316, 1261, 1111, 816, 789, 747, 732cm-1; MS(EI) m/z 357 (M+); HRMS (FAB) C23H23N3O+Hとして 計算値 358.1919, 実測値 358.1927.
中間体1−[2−(8−キノリニルオキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルは以下のごとくに調製した。
6(a).1−[2−(8−キノリニルオキシ)エチル]−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例2(a)の手法に従い、フェノールの代わりに8−ヒドロキシキノリンを用い、標記化合物を透明な油(93%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.00 (s, 1 H), 8.17 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.53-7.37 (m, 4 H), 7.17 (br s, 1 H), 6.95 (dd,J= 1, 7 Hz, 2 H), 6.49 (br s, 1 H), 4.98 (t,J= 6 Hz, 2 H), 4.55 (t,J= 7 Hz, 2 H), 3.77-3.67 (m, 2 H), 3.67-3.61 (m, 2 H), 3.47-3.38 (m, 2 H), 3.10-3.02 (m, 2 H), 1.41 (s, 9 H); MS(EI) m/z 457 (M+); HRMS (FAB) C28H31N3O3+Hとして 計算値 458.2443, 実測値 458.2444.
実施例7
1−{2−[(5,7−ジクロロ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例2の手法に従い、1−{2−[(5,7−ジクロロ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルから標記化合物を灰色がかった白色フォーム(72%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.97 (dd,J= 2, 4 Hz, 1 H), 8.55 (dd,J= 2,9 Hz, 1 H), 7.66 (s, 1 H), 7. 56 (dd,J= 4,9 Hz, 1 H), 7.39 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.22 (d,J= 3 Hz, 1 H), 6.93 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.49 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.90 (t,J= 7 Hz, 2 H), 4.73 (t,J= 7 Hz, 2 H), 3.44-3.40 (m, 2 H), 3.09-3.01 (m, 8 H); MS(EI) m/z 425 (M+); HRMS (FAB) C23H21Cl2N3O+Hとして 計算値 426.1140, 実測値 426.1136; 元素分析C23H21Cl2N3Oとして: 計算値 C, 64.79; H, 4.96; N, 9.86; Cl, 16.63. 実測値: C, 64.38; H, 5.17; N, 9.55.
中間体1−{2−[(5,7−ジクロロ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルは以下のごとく調製した。
7(a).1−{2−[(5,7−ジクロロ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例2(a)の手法に従い、フェノールの代わりに5,7−ジクロロ−8−ヒドロキシキノリンを用い、標記化合物を透明な油(88%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.96 (s, 1 H), 8.57-8.50 (m, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.54 (dd,J= 6, 11 Hz, 1 H), 7.38 (d,J= 11 Hz, 1 H), 7.23 (br, 1 H), 6.96-6.88 (m, 1 H), 6.47 (d, J= 1 Hz, 1 H), 4.90 (t,J= 9 Hz, 2 H), 4.71 (t,J= 8 Hz, 2 H), 3.73-3.57 (m, 4 H), 3.46-3.37 (m, 2 H), 3.08-3.01 (m, 2 H), 1.45 (s, 9 H); MS(EI) m/z 525 (M+); HRMS (FAB) C28H29Cl2N3O3+Hとして 計算値 526.1664, 実測値 526.1666.
実施例8
1−{2−[(5,7−ジブロモ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例2の手法に従い、1−{2−[(5,7−ジブロモ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルから標記化合物を透明な油(78%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.93 (d,J= 3 Hz, 1 H), 8.51 (d,J= 9 Hz, 1 H), 8.00 (s, 1 H), 7.57 (dd,J= 4,9 Hz, 1 H), 7.40 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.23 (d,J = 3 Hz, 1 H), 6.93 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.50 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.91 (t,J = 7 Hz, 2 H), 4.73 (t,J= 7 Hz, 2 H), 3.55- 3.47 (m, 2 H), 3.17-3.06 (m, 6 H); HRMS (FAB) C23H21Br2N3O+Hとして 計算値 514.0131, 実測値, 514.0136.
中間体1−{2−[(5,7−ジブロモ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチルは以下のごとくに調製した。
8(a).1−{2−[(5,7−ジブロモ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例2(a)の手法に従い、フェノールの代わりに5,7−ジブロモ−8−ヒドロキシキノリンを用い、標記化合物を黄色フォーム(87%)として調製した:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.92-8.90 (m, 1 H), 8.48 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.95 (s, 1 H), 7.54 (dd,J= 4,9 Hz, 1 H), 7.36 (d,J= 8 Hz, 1 H), 7.21 (br s, 1 H), 6.89 (d,J= 8 Hz, 1 H), 6.44 (d,J= 3 Hz, 1 H), 4.90 (t,J= 7 Hz, 2 H), 4.69 (t,J= 6 Hz, 2 H), 3.72-3.64 (m, 2 H), 3.64-3.57 (m, 2 H), 3.44-3.38 (m, 2 H), 3.07-3.00 (m, 2 H), 1.43 (s, 9 H); IR(散漫な反射)1688, 1482, 1451, 1421, 1390, 1385, 1365, 1345, 1318, 1262, 1248, 1209, 1168, 1106, 809cm-1; MS(EI) m/z 613 (M+); HRMS (FAB) C28H29Br2N3O3+Hとして 計算値 614.0655, 実測値 614.0646.
本明細書中に開示した同様な合成手法を用い、式(I)の以下の化合物も調製することができる:
実施例9:1−(3−フェノキシプロピル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例10:8−メチル−1−(3−フェノキシプロピル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例11:1−(2−(2,3−ジメチルフェニルアミノ)−2−オキソエチル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
実施例12:1−(2−(4−メチルチアゾール−3−イルアミノ)−2−オキソエチル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール
Figure 2005522408
種々の具体的かつ好ましい具体例および技術を参照して本発明を記載してきた。しかしながら、本発明の精神および範囲にとどまりつつ、多くの変形および修飾をなすことができるのは理解されるべきである。

Claims (41)

  1. 式(I):
    Figure 2005522408
    [式中、−−−によって表される結合は存在しないか、あるいは存在し;
    およびRは、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、RC(=O)−、RNC(=O)−、RN−、アリール、アリールC1−8アルキレン−、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−8アルキレン−、Het、またはHetC1−8アルキレン−であり;あるいは
    およびRは、一緒になって、1以上の炭素原子を含み、かつ所望により、鎖中に1つまたは2つのオキシ(−O−)、チオ(−S−)、スルフィニル(−SO−)、スルホニル(−S(O)−)、または−NR10−を含む3−、4−、5−、6−、7−または8−員の飽和または部分的に不飽和の鎖であり;
    は水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Het、RC(=O)−、ROC(=O)−、RSO−、RNC(=O)−、RC(=S)−、RSC(=O)−、RNC(=S)−、RSO−、RNSO−、RS(=O)−、RNS(=O)−、R1−8アルキレン−、またはR1−8アルキレンC(=O)−であり;
    はアリール、Het、ヘテロアリール、RCO−、RC(=O)−、ROC(=O)−、RO−、ROC1−8アルキレンO−、RS−、RC(=S)−、RS(=O)−、RSC(=O)−、RC(=O)N(R)−、RC(=S)N(R)−、RN−、RNC(=O)−、RNC(=S)−、RNS(=O)−、RNSO−、RS(=O)N(R)−、またはRSON(R)−であり;
    は水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはHetであり;
    およびRは、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、RC(=O)−、RNC(=O)−、RN−、アリール、アリールC1−8アルキレン−、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−8アルキレン−、Het、またはHetC1−8アルキレン−であり;
    およびRは、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、Het、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−8アルキレン−、またはヘテロアリールC1−8アルキレン−であり;
    ここに、R、R、R、R、R、R、RおよびRのうちのいずれのアリール、ヘテロアリールまたはHetも、所望により、1以上のハロ、C1−8アルキル、フェニル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−OR10、−SR10、−SO10、−SONR1011、−NR1011、−C(=O)NR1011、−NR10C(=O)R11、−NR10C(=O)NR1112、−CO10、−C(=O)R10、−OC(=O)R10、テトラゾール、トリアゾール、アミジン、グアニジン、チオグアニジン、またはシアノグアニジンで置換されていてもよく;
    ここに、R、R、R、R、RおよびRのうちのいずれのC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニルまたはC1−8アルカノイルオキシも、所望により、アリールオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、ハロ、シアノ、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、R10S(O)−、R1110NS(O)−、R1110N−、またはR1110NC(=O)−で置換されていてもよく;
    ここに、R10、R11およびR12は、独立して、水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−8アルキレン−、またはヘテロアリールC1−8アリキレンであり;
    ここに、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11およびR12のうちのいずれのC1−8アルキル、C1−8アルキレン、C1−8アルコキシ、C1−8アルカノイル、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシまたはC3−8シクロアルキルも所望により部分的に不飽和であってもよく;
    mは0、1または2である]
    の化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 式(II):
    Figure 2005522408
    の化合物である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  3. 式(III):
    Figure 2005522408
    の化合物である請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  4. およびRが、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、アリール、またはアリールC1−8アルキレン−である請求項1記載の化合物。
  5. およびRが、独立して、水素、アリールまたは置換されたアリールである請求項4記載の化合物。
  6. およびRの一方がフェニルである請求項4記載の化合物。
  7. およびRの一方または双方が水素である請求項4記載の化合物。
  8. が水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Het、RC(=O)−、RSO−、RNC(=O)−、RSC(=O)−、R1−8アルキレン−、またはR1−8アルキレンC(=O)−である請求項1記載の化合物。
  9. が水素、C1−8アルキル、アリール、ヘテロアリール、RNC(=O)C1−8アルキレン−、またはROC1−8アルキレン−である請求項8記載の化合物。
  10. がヘテロアリールである請求項9記載の化合物。
  11. がチアゾリル、キノリルまたはピリジルである請求項9記載の化合物。
  12. が少なくとも1つのフッ素、塩素、臭素またはC1−8アルキルで置換された請求項11記載の化合物。
  13. が少なくとも1つのメチルで置換された請求項11記載の化合物。
  14. が水素またはC1−8アルキルである請求項9記載の化合物。
  15. がアリールである請求項9記載の化合物。
  16. がフェニル、ナフチルまたはテトラリルである請求項9記載の化合物。
  17. が少なくとも1つのフッ素、塩素、臭素またはC1−8アルキルで置換された請求項16記載の化合物。
  18. が少なくとも1つのメチルで置換された請求項16記載の化合物。
  19. が水素、C1−8アルキル、アリールまたは置換されたアリールである請求項1記載の化合物。
  20. が水素またはメチルである請求項19記載の化合物。
  21. およびRが、独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、アリール、または置換されたアリールである請求項1記載の化合物。
  22. およびRが、独立して、水素、アリールまたは置換されたアリールである請求項21記載の化合物。
  23. およびRが、独立して、水素またはフェニルである請求項21記載の化合物。
  24. およびRが、各々、水素である請求項21記載の化合物。
  25. 、RおよびRが各々水素であって、Rがメチルである請求項5記載の化合物。
  26. 8−メチル−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−(2−フェノキシエチル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−[2−(2−フルオロフェノキシ)エチル]−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニルオキシ)エチル]−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−{2−[(5,5−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ]エチル}−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−[2−(8−キノリニルオキシ)エチル]−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−{2−[(5,7−ジクロロ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−{2−[(5,7−ジブロモ−8−キノリニル)オキシ]エチル}−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−(3−フェノキシプロピル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    8−メチル−1−(3−フェノキシプロピル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−(2−(2,3−ジメチルフェニルアミノ)−2−オキソエチル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    1−(2−(4−メチルチアザ−3−イルアミノ)−2−オキソエチル)−1,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[4,5−g]インドール;
    またはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  27. 請求項1記載の化合物および医薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物。
  28. 医学的診断または治療で用いられる請求項1記載の化合物。
  29. 該治療が中枢神経系の病気または障害の処置である請求項28記載の化合物。
  30. 該治療が不安、肥満、うつ病またはストレス−関連病の処置である請求項28記載の化合物。
  31. 中枢神経系の病気または障害を治療または予防するための医薬を製造するための請求項1記載の化合物の使用。
  32. 中枢神経系の該病気または障害が不安、肥満、うつ病またはストレス−関連病である請求項31記載の使用。
  33. 治療上有効量の請求項1記載の化合物を哺乳動物に投与することを特徴とする、それを必要とする哺乳動物において5−HT受容体が関係し、5−HTの機能の変調が望まれる病気または疾患を治療する方法。
  34. 該病気が、不安、肥満、うつ病またはストレス−関連病である請求項33記載の方法。
  35. 治療上有効量の請求項1記載の化合物を哺乳動物に投与することを特徴とするそれを必要とする哺乳動物において中枢神経系の病気または障害を治療または予防する方法。
  36. 式IV:
    Figure 2005522408
    [式中、RおよびRは、独立して、水素、ハロ、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシカルボニル、C1−8アルカノイルオキシ、RC(=O)−、RNC(=O)−、RN−、アリール、アリールC1−8アルキレン−、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−8アルキレン−、HetまたはHetC1−8アルキレン−であり;あるいは
    およびRは一緒になって、1以上の炭素原子を含み、かつ所望により鎖中に1つまたは2つのオキシ(−O−)、チオ(−S−)、スルフィニル(−SO−)、スルホニル(S(O)−)、または−NR10−を含んでもよい3−、4−、5−、6−、7−または8−員の飽和または部分的に不飽和の鎖であり;
    は水素、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Het、RC(=O)−、ROC(=O)−、RSO−、RNC(=O)−、RC(=S)−、RSC(=O)−、RNC(=S)−、RSO−、RNSO−、RS(=O)−、RNS(=O)−、R1−8アルキレン−またはR1−8アルキレンC(=O)−であり;および
    PGはCOOMeまたはBocである]
    の化合物。
  37. PGがCOOMeである請求項36記載の化合物。
  38. PGがBocである請求項36記載の化合物。
  39. が水素またはC1−8アルキルである請求項36記載の化合物。
  40. およびRが、独立して、水素、アリールまたは置換されたアリールである請求項36記載の化合物。
  41. 、RおよびRが水素である請求項36記載の化合物。
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