JP2005521963A - 無線通信装置における文字入力のための方法および装置 - Google Patents

Abstract

文字入力、詳細には中国文字入力のための方法および装置。方法は、少なくとも３×３行列（１０６）のキーパッド配列を有する装置（１００）での中国文字入力の容易さを改善する。例えば、無線電話を始めとする無線通信装置は、電話番号をダイヤルするためのキーパッド（１０８）を有している。キーパッドの上記少なくとも３×３行列と対応させるべく、装置のディスプレイ上の中国文字を３×３行列に並べることにより、ユーザは、対応する行列中の所望の文字に対応するキーパッド上のキーを、ピンインリスト（１０４）から素早く選択することが可能となる。

Description

本発明は、一般に、キーパッドを使用した電子機器への文字入力に関し、詳細には、電話のキーパッドを使用した中国文字の入力に関する。

セル式無線電話を始めとする携帯型の手持ち式（ハンドヘルド）通信装置は、一般に、ショートメッセージや電子メールテキストなどの情報の入力に利用可能な少数のキーを有している。手持ち式無線通信装置に使用される通常のキーパッドは、１０個の数字キー、スター（＊）キー、およびパウンド（＃）キーを有する標準的な電話のキーパッドである。英語や他の多くのアルファベット言語の場合、電話の数字キーパッドはアルファベットのキーパッドで重複され、アルファベットの３個以上の文字が各数字キーに関連付けられている。例えば、５のキーは文字ｊ−ｋ−ｌに対応付けられている。いくつかのキーパッドを減少させた電子機器では、アルファベット入力モードに入る際に、ユーザが複数回のキープレス（key press,キーを押すこと）を使用して文字を入力し、ショートメッセージやアドレス帳の機能によって使用される単語や名前を作成する。

例えば、一旦アルファベット入力モードに入ると、ユーザは１回のキープレスを用いて、押し下げられたキーに関連する第１の文字を選択することができ、同じキーの２回のキープレスを用いて、そのキーに関連する第２の文字を選択することができ、同じキーの３回のキープレスを用いて、そのキーに関連する第３の文字を選択することができる。

しかしながら、中国語や、日本の漢字のような他の文字ベースの言語は、数字キー上で重複可能な扱いやすい文字数を有していない。例えば、中国語はアルファベットを使用せず、その代りに約５０００〜７０００の一般的に使用されている文字を有する。有利には、例えば標準中国語（マンダリン）の発音を標準化するために、多くの音声システムが開発されている。そのような音声システムの一部は、例えば、Ｗａｄｅ−Ｇｉｌｅｓや標準中国語のためのピンインシステムのように、音声記号としてローマ字を使用しており、音声システムの他の一部は、例えば、３７個の記号の音声アルファベットを有する標準中国語のための注音（ｚｈｕｙｉｎ）システムのように、独自の音声記号のセットを使用している。広東中国語も、ローマ字を使用した音声システムを有している。

一般に使用されている中国文字は５０００個を超えるが、標準中国語の話し言葉には約４００の基本の音声的音節しかない。したがって、様々な中国文字が同じ標準中国語の音声的音節を使用している。極端な例は、標準中国語のピンイン語の「ｙｉ」である。この音声的音節は、各々が異なる意味を持つ１００を超える異なる中国文字を各々表わす。

さらに、標準中国語は、意味を区別するために４つの標準的な声調を使用する。したがって、同じ音声的音節は、異なる声調を用いて発音されると、異なる意味を持つ。例として音声の語「ｙｉ」を使用すると、少なくとも２０文字が第１声調を使用し、少なくとも３１文字が第２声調を使用し、少なくとも１６文字が第３声調を使用し、少なくとも６３文字が第４声調を使用する。

様々な音声システムのうちの１つの音声記号のすべてと四声に対応するキーを有する標準サイズのキーボードを使用したコンピュータシステムへの中国文字の入力方法は種々存在するが、セル式無線電話を始めとする携帯型の手持ち式装置に使用する文字のための、縮小型キーパッド入力の方法が必要である。

従って、美観を改善し、かつユーザインタフェースを保護するシステムが必要である。装置の機能は増すが、ユーザに対する美観に優れた表面を維持し、インタフェースが環境の影響を不注意に受けることを保護する手段を提供することが必要である。

複数の文字が英数字記号の組み合わせまたは文字ストロークと関連付けられた、縮小型キーパッド上の少数のキープレスを使用して、中国文字を始めとする語を入力するための言語表示を入力する、キーパッド入力の方法および装置について開示する。ユーザは、適切な回数だけキーパッド上のキーを押して記号を入力することで、スクリーン上に所望の記号を得る。この記号は、最終的に望まれる文字に関連付けられたストロークであってもよいし、１セットの記号に関連付けられた１または複数の英数字記号であってもよい。中国語に関連付けられた共通のセットの記号のリストを、ピンインリストと称する。ユーザが追加の記号を入力して単語または文字を完成させると、方法および装置は、その記号に関連する文字を３×３行列で表示する。ディスプレイに示された３×３行列は、装置上のキーパッドに対応するか、または装置上のキーパッドにマッピングされる。これによって、ユーザは、行列の象限を所望の文字に対応させるキーパッドのそのマッピングされたキーを押すことにより、所望の文字を選択することが可能となる。このキーパッド入力の方法および装置は、キーパッドを使用した中国文字の効率的な入力を可能にする。

図１は、ディスプレイ１０２、ピンインリスト１０４、３×３文字表示行列１０６、キーパッド１０８およびテキスト表示エリア１１０を含む手持ち式（ハンドヘルド）データ入力装置１００を示す。手持ち式データ入力装置１００は、装置が文字タイプの情報、詳細には中国文字の入力に使用される限り、無線接続を有していても有していなくてもよいセル式電話またはＰＤＡを始めとする無線通信装置である。これは、ＳＭＳ、ＥＭＳまたはＭＭＳメッセージを送るために使用されるセル式電話のようにデータ入力能力に限界のある小型装置上の、限定されたキーパッド、すなわち縮小型入力キーパッドで特に有用である。

図２は、好ましい実施形態による縮小型キーパッド入力装置２００の内部回路のブロック図を示す。図示された縮小型キーパッド入力装置は、セル式電話で実現されるが、標準の有線電話、ＰＤＡ、ファクシミリ機、ポケベル、電子ラベルメーカー、またはアルファベット記号より少数のキーを有する縮小型キーパッドを備えた他の電子機器で実現されてもよい。キーパッド１０８およびディスプレイ１０２はマイクロプロセッサ２２０に結合されている。マイクロプロセッサ２２０は、キーパッド１０８からの入力を受け取り、ディスプレイ１０２に出力を送る。マイクロプロセッサ２２０に、メモリ２４０、例えば読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）が結合されている。このメモリ２４０は、情報の２つの別個のブロック、すなわち有効性規則２４２および辞書２４４を保持する電気的消去可能メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）であることが好ましい。マイクロプロセッサ２２０には、別のメモリ２５０、好ましくはランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）も結合されている。このメモリ２５０は、文字がキーパッドによって入力された時のその文字、入力された音声的音節に関連する中国文字の一時的リスト、格納されたショートメッセージおよびアドレス帳情報を格納するためのものである。

図３は、好ましい実施形態による、ディスプレイ１０２と中国文字ピンインリスト１０４の拡大図を示す。Ｗａｄｅ−Ｇｉｌｅｓとピンイン音声システムはいずれも、標準中国語のための発音記号としてローマ字を使用する。ローマ字を使用する他の言語システムをキーパッド１０２を使用して実装してもよい。図示した実施形態では、中国文字の入力のために、ピンインシステムが使用されている。

キーパッド１０８は、０〜９、＊、および＃と印を付けられた１２個の標準キー１１２
〜１３４を有する。２〜９と印を付けられたキー１１２〜１３４は、国際電気通信連合・電気通信標準化部門（ＩＴＵ−Ｔ）によって決定されたローマ字の文字に対応する記号でも印を付けられている。

２〜９と印を付けられた数字キー１１２〜１３４は、ローマ字の３つの文字または４つの文字のうちの１つを選択するために使用することができる。一実施形態では、装置のデータ入力モードは「ピンイン入力」方法である。ピンイン入力モードの間の文字選択に対する１つのオプションは、１つのキーを連続して押した回数によってローマ字を選択することである。例えば、５のキー１２０を１回押すと、ディスプレイ１０２上に文字ｊが生じ、２回押すと、ディスプレイ１０２上に文字ｋが生じ、３回押すと、ディスプレイ１０２上に文字ｌが生じる。５のキー１２０をさらに回数を押していくと、ｊ−ｋ−ｌ−１の文字をまた周期的に繰り返す。上記に説明した方法の代わりに、数字キーを使用してローマ字を選択する他の方法を用いることができる。例えば、別の文字入力システムは、スター（＊）キー１３０を使用して、１つの数字キーに関連する文字をスクロールする。５＊はスクリーン上に文字ｊを生じさせ、５＊＊はスクリーン上に文字ｋを生じさせ、５＊＊＊はスクリーン上に文字ｌを生じさせる。

図２に示されるメモリ２４０の有効性規則２４２は、表の中に、どのローマ字がピンイン語の第１の文字となり得るかということと、有効な第１の文字の各々の頻度とを格納している。キーを押すと、マイクロプロセッサ２２０は有効性規則２４２に従ってディスプレイ１０２上に有効な第１の文字を提示するよう命令する。例えば、２のキー３１２はローマ字ａ、ｂおよびｃに関連付けられている。文字ａで始まる５個のピンイン語、文字ｂで始まる１６個のピンイン語、および文字ｃで始まる３５個のピンイン語がある。文字ｃが２のキー３１２に関連する最も一般的な第１の文字なので、ユーザが２のキー３１２を１回押すと、ディスプレイ１０２には文字ｃが示される。２のキー３１２を２回押すと、ディスプレイ１０２には文字ｂが示され、２のキー３１２を３回押すと、ディスプレイ１０２には文字ａが示される。２のキー３１２をさらに回数を押していくと、ｃ−ｂ−ａの文字が繰り返しスクロールされる。

１つのキーに関連付けられた他のローマ字の提示を、ピンイン語の第１の文字としての該ローマ字の出現度数に照らして再び並べ換えてもよい。好ましい実施形態では、７のキー１２４に関連する文字は、ｓ−ｐ−ｑ−ｒの順に示され、９のキー１２８に関連する文字は、ｚ−ｙ−ｗ−ｘの順に示され、残りの数字キーに関連する文字はそれらの標準アルファベット順に示される。また、あるローマ字は標準中国語のピンイン語の先頭に来ることはない。例えば、文字ｉ、ｕおよびｖはピンイン語の先頭に来ないので、語の第１の文字を入力するときにはマイクロプロセッサ２２０によって表示されない。この有効性と提示順序の情報は、図２に示したＲＯＭ２４０の有効性規則２４２のメモリに好ましくは格納される。

一旦第１の文字が選択され、ディスプレイ１０２上に表示されると、ユーザは異なるキーを押して次の文字の周期的表示を開始するか、ユーザはパウンド（＃）キー１３４を押して所望の文字が入力されたことを示してから更に文字を入力する。パウンド（＃）キー１３４を押す操作は、ピンイン語の連続する文字がいずれも同じ数字キーに対応付けられている場合に必要である。例えば、音声的音節「ｃａｎ」の連続する文字ｃ−ａは、いずれも２のキー１１４に対応付けられている。したがって、文字「ｃ」をディスプレイ１０２に表示した後で、ユーザはパウンド（＃）キー１３４を押して文字ｃの入力を確認し、その後、２のキー１１４に戻って文字ａを入力する。上記に説明したのとは別の状況で、１つの単語中の文字間でパウンド（＃）キー１３４を使用することは任意選択である。例えば、「ｃａｎ」の「ａ」を一旦入力すると、ユーザはまずパウンド（＃）キー１３４を押さなくても、すぐに６のキーを押してｎを得ることができる。

マイクロプロセッサ２２０は、ディスプレイ１０２に、選択された数字キーと対応付けられた文字を、第１の文字に続くその出現度数に基づいて提示する。例えば、例えば、文字ｊがピンイン語の第１の文字である場合、有効な第２の文字は文字ｉまたは文字ｕのみであり得る。したがって、ユーザが５のキー３１５および次に４のキー３１４を押せば、ディスプレイ１０２は２回のキーストロークのみで音声語「ｊｉ」を示すだろう。好ましい実施形態では、キープレスに関連する文字が１つしか有効でない場合、マイクロプロセッサ２２０は自動的にディスプレイ１０２にその有効な文字を連続的に表示させるだろう。１回のキープレスと関連する文字が２つ以上有効な場合、マイクロプロセッサ２２０は、現在表示されている文字をディスプレイ１０２上で点滅させ、他の有効な選択肢が存在することを示すだろう。ＲＯＭ２４０は単語内でのその位置に基づいて各文字の出現に関する情報を格納するので、そのような情報は、文字の連続表示や点滅表示を指示するために使用することができる。

ピンインを選択する別の方法は、予測選択法である。この方法はピンインのリストを利用する。これによって、ユーザは１回のキープレスを実行するだけでそのキーに関連付けられたすべての文字を得ることができるので、データ入力がより容易となる。例えば、９のキーを押すと、縦方向の文字リストｗｘｙｚが昇順で表示され、下端の文字フィールドが強調表示される。その後、ユーザは、続けて第２のキープレスを実行し、第２の文字をピンインに加える。表示された第１の文字に関する有効性規則に適合する、任意の有効な文字が表示される。この場合、もし２のキーが選択されれば、縦方向のリストはｗａ、ｘａ、ｙａ、ｚａの２文字のピンインリストを表示するだろう。有効性規則は文字の可能な組み合わせをリストから排除するだろう。第３の文字を選択するときも、同じプロセスが適用される。３文字のピンインが形成され、すべての有効な組み合わせが、縦に表示されたピンインリストで提示され、最も一般的に使用されるピンインがリストの下端に強調フィールドで表示される。例えば、第３のキープレスが６である場合、有効性規則に従う次のピンインリスト１０４は、ｗａｎ３０２、ｙａｎ３０４、ｙａｏ３０６、ｚａｎ３０８、ｚａｏ３１０だろう。ｗａｎピンイン３０２は、生じるピンインリスト１０４から最も一般的に選択されているピンインであるため、ピンインリスト１０４の下端に強調表示３１２される。

図３には、ピンインリスト１０４の強調表示されたピンイン３０２に関連する文字も示されている。図３では、強調エリアは、ピンインｗａｎ３０２を強調している。ｗａｎに関連する中国文字がピンインリストの下に位置する行列で表示されている。ピンインリストの、行列に対する位置関係は、任意の方向にあってよい。この現在の配置は、全表示にも、またはピンインリストまたは行列のいずれかの一部だけしか表示できないより小さな表示にも使用される。所与のディスプレイに、１つのピンインと行列の上端の列だけが表示される可能性もある。最も頻繁に選択されるピンインをピンインリストの下端、詳細には行列に最も近い位置に配置することにより、現在のピンインと、そのピンインに対応する行列の両方が同時に表示される。表示サイズが増大するにつれて、ピンインと行列の各々をますます多く表示することが可能となる。例えば、２つのピンインを、行列の２つの列と共に提示するなどが可能となる。

図４に続き、ユーザがピンインリスト１０４をスクロールすると、強調表示が静止したままリストが移動するように見える。これにより、ピンインと、それに関連または対応する文字とが、見えるように維持される。矢印４０２は強調エリア３１０に位置する第１のピンイン３０２から、ピンインｙａｎ３０４が強調エリア３１０に位置する図４へと、スクロールする進行状態を示す。行列１０６中の文字も変更される。図３の行列１０６中に示された文字は、ｗａｎピンイン３０２に対応し、図４の行列１０６中に示された文字は、ｙａｎピンイン ３０４に対応する。

一旦ピンインが強調エリア３１０に表示されると、強調されたピンインに関連する文字が、好ましい実施形態の３×３行列１０６で表示される。３×３行列１０６は９つの文字で満たされるか、または所与のピンインに一致するのが９つより少ない文字である場合には、９つより少ない文字で満たされ得る。行列中にはそれらの文字だけが表示され、３×３行列１０６中のスペースの一部は空白のままにされる。所与のピンインに一致するのが９文字より多い文字である場合、３×３行列の第２のページが（図示しない）が必要になるだろう。ユーザは、３×３行列の第２のページに移動するために、ナビゲーションキーを使用するだろう。

一旦、ユーザが所望のピンインを入力し、および／またはスクロールすれば、選択されたピンインに関連する所望の文字を選択することができる。ユーザは、キーパッド１０８またはジョイスティック上のナビゲーションキーを使用して、ピンインリストから行列まで移動することができる。いずれの場合も、ピンインと文字を選択するのに同じキーが使用されるので、ユーザはピンイン入力モードを出て、文字選択モードに入る必要があるだろう。１のキー１１２は使用されないため、１のキー１１２を、ピンイン入力モードと文字選択モードを切り替えるために使用してもよい。別のソフトキーまたはメニューキーが使用されてもよい。一旦文字選択モードに入ると、ユーザは、矢印キーまたはジョイスティックを操作して、行列の周囲を移動することができる。図５は、行列中の強調された文字５１８を示す。ユーザが行列の周囲で操作進行するにつれて、文字が強調される。所望の文字が強調されたら、選択キーを押し下げて、その文字を選択する。

本発明の好ましい実施形態は、図６で示されるようなキーパッド１０８のキーに文字行列１０６をマッピングする。ここで、キーパッド上の個々のキーは、文字行列１０６中の対応する位置を有している。例えば、位置４０２は、キーパッド上の１のキー６０２にマッピングされる。一旦ユーザが文字入力モードに切り替えると、キーパッド１０８上の対応するキーを押して、所望の文字を選択するだけでよい。例えば、ユーザが位置番号５１８の文字を選択することを望む場合、９のキー６１０が押される。その後、その文字は、図９に示されるように、テキスト行１１０に表示される。

音声的音節が完全に入力されると、ユーザは、音節の声調を示すために声調値を選択するというオプションを有する。声調値は０のキー１３４を使用して選択することができる。０キー１３４の代わりに、それに関連する文字が無いため、１キー１１２であってもよい。０キー１３４を１回押すと、スクリーン上に第１の声調マーカ（実装形態に基づき「１」または「−」）が生じる。再び０キー１３４を押すと、スクリーン上に第２の声調マーカ（「２」または「／」）が生じ、さらに第３の声調（「３」または

）および第４の声調（「４」または「＼」）が生じるといった具合である。０キー１３４を５回押すと声調マーカが除去され、６回以上押すと再び声調が連続して周期的に繰り返される。好ましくは、マイクロプロセッサ２２０は、ＲＯＭ２４０に格納された情報に基づいて無効文字を自動的にスキップするようにして、無効の声調マーカを自動的にスキップする。したがって、音声的音節および関連声調マーカを入力するのに必要なキーストロークの数を減少させることができる。

音声的音節の入力の間のどの時点でも、ユーザはクリア（Ｃ）キー３８４を使用して、ローマ字または声調マーカを消去することができる。ユーザが語が完全に入力されている
ことを示すＯＫキー３８６を押した後、図２に示したマイクロプロセッサ２２０は、入力された音声的音節に関連するあらゆる中国文字について、ＲＯＭ２４０の中の辞書２４４の検索を開始する。声調マーカが入力されていない場合、マイクロプロセッサ２２０はディスプレイ１０２上に、使用頻度によって順位が付けられた音声的音節のみに関連するすべての文字を提示する。声調マーカが入力されている場合、入力された音声的音節に関連する文字と声調マーカが、やはり使用頻度によって順位付けられて、提示される。適格な中国文字が表示のためにＲＡＭ２５０にロードされる。この実施形態では、５つの中国文字が一度にディスプレイ１０２に現われ、ユーザは、１〜５の数字キー３１１〜３１５を使用して５つの表示された文字のうちの１つを選択するか、パウンド（＃）キー３２２を使用して次の５つの別の文字のセットへと前方向にスクロールして移動することができる。また、スター（＊）キー３２１は、ユーザが別の５つの文字へと後方向にスクロールして移動することを可能にする。

キープレスが単語の第１の文字、単語の次の文字、または声調マーカであるかどうかに依存して、様々な有効性規則が存在する。マイクロプロセッサ２２０は、適切な有効性規則を使用して、有効なキーが押されたか否かをステップ４３５で決定する。有効なキーが押されていない場合、マイクロプロセッサ２２０は、図２に示すディスプレイ１０２上にローマ字を表示せずに、ステップ４１０に戻る。有効なキーが押された場合、ステップ４４０で、マイクロプロセッサ２２０は、ディスプレイ１０２上のキープレスに関連して最も頻繁に遭遇する有効な文字を表示し、ステップ４１０に戻る。同じキーが続けてキープレスされた場合、マイクロプロセッサ２２０は、有効性規則に従った優先順位で、キーに関連するすべての有効な文字をスクロールするだろう。続くキープレスが異なるキーに対するものである場合、マイクロプロセッサは、ディスプレイ１０２上で作成されている語に、ローマ字または声調マーカを加えるだろう。

９文字よりも多い文字が所与のピンインに関連付けられる可能性があるため、マイクロプロセッサ２２０は、最初の最も頻繁に使用される９つの中国文字を文字行列１０６で表示する。スター（＊）またはパウンド（＃）キー３２１，３２２のようなスクロールキーもしくはジョイスティックを使用して、次のまたは前の９つの頻繁に使用される文字を文字行列１０６で示すことができる。

この縮小型キーパッド入力の装置および方法は、ピンイン語入力のためだけでなく、中国文字のストローク入力のためにも使用することができる。図１０は、キーパッドを用いてピンインリスト１０４と同じ方法で入力された、ストロークシーケンス１００２に対応する中国文字を示す。ストロークが入力されると、そのストロークシーケンスの組み合わせに関連する可能な文字が文字行列１０６で示される。その後、ユーザは文字選択モードに切り替えて、キーパッド１０８上の対応するキーを押すことができる。その後、その文字がテキスト行１１０で示される。

かくして、上述のキーパッド入力の方法および装置は、縮小型キーパッド上の少数のキープレスを使用した、単語入力の方法および装置を提供する。かかる方法および装置は、優先規則を使用して、キーパッド上の１つのキーに関連する複数のアルファベット記号の提示順序を並べ替え、無効のアルファベット記号の提示を自動的に無くし、声調値のような追加情報の入力を許容する。キーパッドの個々のキーの、ディスプレイ上の文字行列へのマッピングにより、文字を素早くより直感的に選択することが可能となる。縮小型キーパッド入力の方法および装置の特定の構成要素および機能を上述したが、当業者は、本発明の真の精神および範囲で、より少ない機能または追加の機能を使用することが可能であろう。本発明を上記で詳細に説明してきたが、本発明は、上述したような特定の実施形態に限定されない。当業者が本発明の概念から外れずに、本明細書で説明した特定の実施形態の多くの使用方法、改変、該特定の実施形態からの逸脱を行ない得ることは明らかであ
る。

データ入力装置を例証する図。 データ入力装置の内部回路を例証するブロック図。 ディスプレイを例証する拡大図。 ピンインリストをスクロールするディスプレイを例証する拡大図。 ディスプレイを例証する拡大図。 ディスプレイ上の行列への入力装置のマッピングを例証する図。 ディスプレイを例証する拡大図。 ディスプレイを例証する拡大図。 テキストフィールド中の文字を備えたディスプレイを例証する拡大図。 文字ストロークを備えたディスプレイを例証する拡大図。

Claims (31)

1. 少なくとも１個のキーが複数の記号に関連付けられている、データ入力装置へ文字入力する方法であって、
   前記データ入力装置（１００）の少なくとも１個のキー（１１２〜１３４）のキープレスシーケンスを受け取る工程；
   前記少なくとも１個のキーの前記第１のキープレスシーケンスに対応する第１セットの文字の組み合わせを表示する工程；
   前記第１セットの文字の組み合わせの中の第１セットの文字に関連する第２セットの文字を、３×３行列（１０６）で表示する工程；
   前記３×３行列の前記第２セットの文字を、３×３キーパッドにマッピングする工程；および
   前記対応するようマッピングされた前記３×３キーパッドのキープレスに応答して、前記３×３行列の前記第２セットの文字から、ある文字を選択する工程；
   から成る方法。
2. 手持ち式無線通信装置の英数字キーパッドの３×３行列部分の対応するようマッピングされたキーのキープレスに応答して、前記３×３行列の前記第２セットの文字から、ある文字を選択することから成る、請求項１に記載の方法。
3. 前記第２セットの文字と異なる第３セットの文字を第２の３×３行列で表示することから成り、前記第３セットの文字は、前記３×３行列の前記第２セットの文字の続きである、請求項１に記載の方法。
4. 前記少なくとも１個のキーの前記第１のキープレスシーケンスに対応する第１のピンインリストを表示することから成り、前記ピンインリストは少なくとも１つのピンインを含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記少なくとも１つのピンインに対応する１セットの文字を行列で表示することから成る、請求項４に記載の方法。
6. 前記第２セットの文字は１セットの中国文字であり、前記１セットの中国文字を前記ピンインリストの第１のピンインに関連付けることから成る、請求項４に記載の方法。
7. 前記１セットの中国文字が、前記ピンインリストの前記第１のピンインの強調表示により強調されたピンインに対応する、請求項６に記載の方法。
8. ピンインの選択頻度によって前記ピンインリストの優先順位をつけることから成る、請求項８に記載の方法。
9. 前記ピンインリストを昇順で表示し、最優先のピンインが前記ピンインリストの下端に来ることから成る、請求項５に記載の方法。
10. キープレスで、前記第１セットの文字と、前記第２セットの文字とを切り替えることから成る、請求項１に記載の方法。
11. ジョイスティックで前記行列の位置を操作し、ソフトキーで前記文字を選択することから成る、請求項１に記載の方法。
12. 矢印キーで前記行列の位置を操作し、ソフトキーで前記文字を選択することから成る、
    請求項１に記載の方法。
13. キーパッド入力装置であって、
    少なくとも３×３行列（１０６）に並べられたキー（１１２〜１３４）を有するデータ入力用のキーパッド（１０８）；
    前記キーパッドに結合されたディスプレイ（１０２）；
    前記ディスプレイ上に表示された第１の文字セット（１０４）；および
    前記第１の文字セットの第１の文字に関連する第２の文字セットであって、前記第２の文字セットは前記ディスプレイ上に３×３の文字行列（１０６）で表示され、前記第２の文字セットの各文字は前記３×３行列のキーにマッピングされている、第２の文字セット；
    から成る装置。
14. 前記第１セットの文字は中国文字である、請求項１３に記載の装置。
15. 前記第１セットの文字は中国文字ストロークである、請求項１３に記載の装置。
16. 前記第１の文字セットはピンインである、請求項１３に記載の装置。
17. 前記キーパッドのキーが、前記第１の文字セットの文字を選択するために作動される、請求項１３に記載の装置。
18. 前記ピンインリストは前記３×３の文字行列よりも上に位置する、請求項１３に記載の装置。
19. 少なくとも１個のキーが複数の記号に関連付けられている、データ入力装置へ文字入力する方法であって、
    前記データ入力装置上の、第１のピンインリストを生成する第１のキーシーケンスを押す工程；
    前記データ入力装置のディスプレイ上に前記第１のピンインリストを表示する工程；
    前記第１のピンインリストの第１のピンインを強調する工程；および
    第１の文字セットを表示する工程であって、前記第１文字セットは第１の３×３の文字行列に並べられ、前記第１の文字セットは前記強調された第１のピンインに関連付けられ、前記３×３の文字行列は、データ入力装置のキーパッドにマッピングされる工程；
    から成る方法。
20. 前記第１のピンインリストを縦列に表示することから成る、請求項１９に記載の方法。
21. 前記第１のピンインリストの各ピンインに優先順位をつけることから成る、請求項２０に記載の方法。
22. 前記第１のピンインリストを下端から上端までの昇順の優先順位で表示することから成る、請求項２１に記載の方法。
23. 最優先のピンインを前記縦列の下端で強調することから成る、請求項２１に記載の方法。
24. 選択頻度に基づいて各ピンインの優先順位をつけることから成る、請求項２０に記載の方法。
25. 前記第１の文字リストを表示する工程の前に、ピンインの強調表示によって前記第１の
    ピンインリストをスクロールにより移動させ、その結果、前記第１のピンインリストは移動するが、前記ピンインハイライトは静止したままとなることから成る、請求項１９に記載の方法。
26. データ入力装置へ文字入力する方法であって、
    前記データ入力装置の少なくとも１個のキーの第１の入力シーケンスに応答して、第１セットの文字を表示する工程；
    前記第１セットの表示に応答して、第２セットの文字を行列で表示する工程、前記第２セットの文字は前記第１セットの文字の第１の文字に関連する工程；および
    前記行列になっている前記第２セットの文字を、キーパッドにマッピングする工程；
    から成る方法。
27. 前記キーパッドの対応するようマッピングされたキーを押し下げることにより、前記行列になっている前記第２セットの文字から、ある文字を選択することから成る、請求項２６に記載の方法。
28. 前記第２セットの文字を３×３行列で表示することから成る、請求項２６に記載の方法。
29. 前記少なくとも１個のキーの第１の入力シーケンスに応答して、第１セットのストロークを表示することから成る、請求項２６に記載の方法。
30. 前記少なくとも１個のキーの第１の入力シーケンスに応答して、ピンインリストを表示することから成る、請求項２６に記載の方法。
31. 前記ピンインリストの表示に応答して、第２セットの文字を行列で表示することから成り、前記第２セットの文字は前記ピンインリストの第１のピンインに関連する、請求項３０に記載の方法。

Images