JP2005520970A - フィルタ装置のフィルタキャップからフィルタを解放するための装置及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、フィルタ装置のフィルタキャップからのフィルタの解放に係わる。
【解決手段】フィルタ装置（１０）は、その中にフィルタ室（２８）が画定されたフィルタキャップ（２２）を含む。流体フィルタ（２６）がフィルタ室（２８）内に配置されている。バネ付き戻り止めボタン（５２）が、フィルタキャップ（２２）に移動可能に取り付けられ、フィルタ室（２８）内に延出している。戻り止めボタン（５２）がユーザによって押されると、フィルタ室（２８）内に位置する戻り止めボタン（５２）の端（７０）は、流体フィルタ（２６）と接触し、これにより流体フィルタ（２６）をフィルタキャップ（２２）から解放する。流体フィルタを交換する関連する方法も開示される。

Description

本発明は、内燃エンジン等の動力装置における流体をろ過するためのフィルタに関し、より具体的には、フィルタ装置のフィルタキャップからフィルタを解放する装置及び方法に関する。

ある種の流体フィルタ装置は、内燃エンジンに固定されたハウジングに収容された交換可能なフィルタエレメントを含む。通常、ハウジングの底部はエンジンブロックに固定されているか、またはエンジンブロックと一体になっている。そのハウジングの上部またはフィルタキャップは、フィルタエレメントのサービス寿命が終了した時に、そのフィルタエレメントの交換ができるように、ハウジングの底部から着脱可能である。

フィルタの交換に関連する１つの問題は、フィルタキャップからのフィルタエレメントの取り外しである。例えば、フィルタキャップからフィルタエレメントを力ずくで取り外すことがしばしば必要になる。この力ずくの取り外しは、手を使うか、又はねじ回し又はペンチの使用等の破壊する可能性のある方法によって行われる。また、フィルタキャップからフィルタエレメントを容易に取り外すことができない場合は、フィルタエレメントとキャップの両方が廃棄され、このため環境に優しいフィルタの使用に関連する利点（例えば、フィルタキャップが再利用可能等）のいくつかが損なわれる。

また、フィルタエレメントの取り外しにおける困難は、他の厄介な問題も引き起こす。例えば、フィルタエレメントの取り外しにおける困難は、取り外し中に好ましくない流体飛散（例えば、オイル流出）を引き起こし、その作業エリアの清掃が必要になることが多い。

本発明の１つの態様によれば、流体フィルタがその中に配置されたハウジングを有するフィルタ装置が提供される。そのフィルタ装置は、流体フィルタをハウジングから排出する排出機構を含む。

より例示的な１つの実施形態においては、オイルフィルタ装置が提供される。そのオイルフィルタ装置は、フィルタ室がその中に画定されたフィルタキャップを含む。フィルタキャップは、開口を有する外壁を備える。オイルフィルタはフィルタ室内に配置される。フィルタキャップには、アクチュエータが移動可能な状態で取り付けられている。アクチュエータの一部は、フィルタ室内に前記開口を通って延出している。この例示的な実施形態の具体的な実施においては、アクチュエータは、フィルタキャップに取り付けられ、バネが装着された戻り止めボタンとして実現される。ユーザがこの戻り止めボタンを押すと、フィルタ室内に配置された戻り止めボタンの端部がオイルフィルタを構成する中央管に接触することにより、中央管が（したがって、それに固定されたフィルタエレメントが）フィルタキャップから押出されるか、あるいは排出される。

別の具体的で例示的な実施形態においては、オイルフィルタキャップから中央管を解放するよう動作可能な戻り止めボタンを有する前記オイルフィルタキャップとともに使用される前記中央管が提供される。前記中央管は、いくつかの孔が画定された管体を含む。１つの突起の第１の端が前記管体に固定されている。前記突起の他の端が前記戻り止めボタンと接触するよう構成されている。この例示的な実施形態の具体的な実施においては、前記突起は、回転楕円体形部を備えている。前記回転楕円体形部は、ユーザが前記戻り止めボタンを押すと、前記戻り止めボタンと接触するよう構成されている。

さらに別の例示的な実施形態においては、オイルフィルタをフィルタキャップから取り外す方法が提供される。その方法は、オイルフィルタに力を及ぼすためにフィルタキャップの外壁を通って延出するアクチュエータを動かすステップと、前記オイルフィルタに前記力が及ぼされていることに応答して、前記オイルフィルタを前記外壁に対して移動させるステップとを含む。

さらに別の例示的な実施形態においては、フィルタ装置が提供される。そのフィルタ装置は、その中にフィルタ室が画定されたフィルタキャップと、前記フィルタ室に配置された流体フィルタとを備える。アクチュエータが前記フィルタキャップに移動可能に取り付けられている。前記アクチュエータは前記フィルタ室から前記流体フィルタを排出するよう動作可能である。

本発明の上記及び他の特徴は、以下の説明と添付の図面から明らかとなるであろう。

図１において、フィルタ装置１１０が示されている。フィルタ装置１１０は、流体フィルタ１１４がその中に配置されたハウジング１１２を含む。流体フィルタ１１４は、流体から微粒子と残屑をろ過または取り除くためのいかなる種類のフィルタであってもよい。例えば、フィルタ装置１１０は、燃料フィルタ装置、油圧フィルタ装置、空気フィルタ装置、冷却剤フィルタ装置またはオイルフィルタ装置であってもよい。

フィルタ装置１１０は、流体フィルタ１１４をハウジング１１２から排出するためのフィルタ排出機構１１６を含む。フィルタ排出機構１１６は、ハウジング１１２を通って延出するアクチュエータ１１８であってもよい。このアクチュエータ１１８は、ユーザによって作動された時、流体フィルタ１１４をハウジング１１２から排出または取り除くように働く。

図２において、フィルタ装置１１０の典型的な実施形態、すなわち、オイルフィルタ装置１０が示されている。オイルフィルタ装置１０は、内燃エンジン１６のエンジンブロック１２に取り付けられている。いくつかのラグボルト１４がオイルフィルタ装置１０をエンジンブロック１２に固定するのに使用される。

図３に示したように、オイルフィルタ装置１０は、ハウジング１８と、オイルフィルタ２０と、フィルタキャップ２２とを含んでいる。本明細書で説明する例示的な実施形態では、オイルフィルタ２０は、中央管２４とフィルタエレメント２６とを含んでいる。しかし、当然のことながら、本発明において、オイルフィルタ２０の他の実施形態を使用してもよい。例えば、管とフィルタエレメントが一体化された構成のフィルタを使用してもよい。

オイルフィルタ２０は、フィルタキャップ２２の中に配置が可能である。具体的には、図５に示したように、オイルフィルタ２０は、フィルタキャップ２２内に画定されたフィルタ室２８内に解放可能に取り付けられる。そうするために、図３と図５に示したように、フィルタエレメント２６は先ず中央管２４の周りに配置される。具体的には、フィルタエレメント２６は、中央管２４の管体３４を嵌め入れるための管嵌め入れチャネル３２を含むように形成されている。以下により詳細に説明するように、中央管２４はフィルタキャップ２２に解放可能に取り付けられている。オイルフィルタ２０が取り付けられたフィルタキャップ２２は、次にハウジング１８に、例えば、ねじ作用で取り付けられる。このような構成において、オイルフィルタ２０は、フィルタ室２８と、ハウジング１８内に画定された第２のフィルタ室３０とを含む領域内に密封される。

フィルタキャップ２２（オイルフィルタ２０が固定されている）が上記のようにハウジング１８に固定された後、内燃エンジン１６の動作中、エンジンオイルがオイルフィルタ２０を通って流れる。具体的には、エンジン１６のオイルパン（不図示）からハウジング１８に画定された注入口（不図示）を通ってハウジング１８のフィルタ室３０に流入する。その後、エンジンオイルはオイルフィルタ２０を取り囲み、そして、半径方向に沿って内側にフィルタエレメント２６のフィルタ媒体３６を通って、中央管２４に向かって進行する。オイルがフィルタエレメント２６のフィルタ媒体３６を通ることにより、オイルから汚染物質及び不純物が取り除かれる。

フィルタ媒体３６を通過した後、オイルは、中央管２４の管体３４に画定された、いくつかの孔３８を通って、中央管２４の中央通路４０に流入する。中央通路４０に入った後、オイルは、ハウジング１８の排出口（不図示）を通って進行し、エンジン１６に戻る。図５に示したように、オイルフィルタ２０をハウジング１８に対してシールするためにフィルタシール４２を使用してもよい。これにより、オイルがフィルタエレメント２６のフィルタ媒体３６を通らずにエンジン１６に戻るのを防ぐことができる。このため、上述したように、オイルフィルタ装置１０を通って流れるエンジンオイルは、エンジン１６の動作中に、効果的に洗浄される。

図３と図５に示したように、フィルタキャップ２２はフィルタ排出機構４４を備えている。例示的な実施形態においては、フィルタ排出機構４４は、外壁５０に画定された開口４８を通ってフィルタキャップ２２のフィルタ室２８に延出するアクチュエータ４６として具現化される。以下により詳細に説明するように、アクチュエータ４６がフィルタキャップ２２からのオイルフィルタ２０の排出を引き起こす、あるいは解放を可能にする活性位置と、アクチュエータ４６がフィルタキャップ２２からオイルフィルタ２０を取り外す働きをしない非活性位置との間で、アクチュエータ４６の位置変更が可能である。アクチュエータ４６は、フィルタ室２８に配置されたオイルフィルタ２０に力を及ぼすのに使用できる別の機構として具現化されてもよい。

この例示的な実施形態の具体的な実施において、アクチュエータ４６は、バネが装着された戻り止めボタン５２として具現化される。図５に示したように、戻り止めボタン５２の一方の端部５４は、フィルタ室２８内に位置し、一方、戻り止めボタン５２の他方の端部５６は開口４８から延出し、フィルタ室２８の外部に位置している。図５に示したように、Ｏリング６４等のシールは、戻り止めボタン５２とフィルタキャップ２２の隙間をシールするために使用することができる。これによりオイルが開口４８を通って漏れるのを防ぐ。非活性位置に戻り止めボタン５２を維持するためにバイアス・バネ５８を使用してもよい。特に、バイアス・バネ５８は、戻り止めボタン５２をオイルフィルタ２０から離れる方向（概略、図５の矢印６０の方向）に押し出すように戻り止めボタン５２にバイアスを及ぼす。しかし、ユーザが戻り止めボタン５２を押す（すなわち、戻り止めボタン５２の端部５６に図５の矢印６２の方向に力を働かせる）と、バネ５８のバイアスに抗して、戻り止めボタン５２はオイルフィルタ２０に向かって（概略、図５の矢印６２の方向に）押し出される。下記に説明するように、戻り止めボタン５２のこの動きは、戻り止めボタン５２を活性位置にし、フィルタキャップ２２のフィルタ室２８からのオイルフィルタ２０の排出を引き起こす、あるいは解放を可能にする。

当然のことながら、図５に示したように非活性位置にある場合は、戻り止めボタン５２はオイルフィルタ２０から物理的に離れている。この場合、戻り止めボタン５２がユーザによって押されてオイルフィルタ２０と接触する位置に移動するまで、戻り止めボタン５２はオイルフィルタ２０に接触しない。あるいは、戻り止めボタン５２が非活性位置にある時に、戻り止めボタン５２がオイルフィルタ２０に物理的に接触するようにしてもよい。このような構成においては、ユーザによる戻り止めボタン５２の外部からの操作に先立って、バネ５８によって戻り止めボタン５２に働くバネバイアスによって、フィルタキャップ２２からオイルフィルタ２０が排出されることはない。

戻り止めボタン５２は、フィルタ室２８からオイルフィルタ２０を解放するためにオイルフィルタ２０に付随するいずれの部品又は特定部分に力を及ぼすよう構成されてもよい。例えば、中央管２４とフィルタエレメント２６の両方がフィルタキャップ２２から取り外しできる場合は、戻り止めボタンは、中央管２４に力を及ぼすよう構成されてもよい。あるいは、中央管２４がフィルタキャップ２２から取り外しできない場合は、戻り止めボタンは、フィルタキャップ２２からフィルタエレメント２６を排出するためにフィルタエレメント２６に力を及ぼすよう構成されてもよい。

明確にする目的で、本明細書では、中央管２４とフィルタエレメント２６の両方がフィルタキャップ２２から取り外しできる場合について、詳細に説明する。オイルフィルタ２０の中央管２４は、ユーザによって戻り止めボタン５２が押されている期間に戻り止めボタン５２が力を及ぼす特定部分を含むよう構成されている。特に、図３と図５に示したように、中央管２４は、そこから延びる突起６６を有する。突起６６は管体３４に一体的に成形されていることが望ましい。あるいは、突起６６は、管体３４に取り付けられた別個の部品であってもよい。

図５に示したように、突起６６は、回転楕円体形の部分６８を有している。戻り止めボタン５２は、ユーザによって戻り止めボタン５２が押された時、回転楕円体形部６８と接触するように構成されている。具体的には、図５に示したように、戻り止めボタン５２の端部５４には、アーチ形の表面７０が形成されている。アーチ形表面７０は、回転楕円体形部６８の外面にほぼ一致する。このため、ユーザが戻り止めボタン５２を押すことによって生成された力が、効果的に回転楕円体形部６８と、そして次に中央管２４に伝えられる。

当然のことながら、突起６６は、回転楕円体形部６８以外の特定部分を代わりに備えていてもよい。例えば、突起６６は、（例えば、アイスホッケーの「パック」のような）相対的に薄い、平坦な円形の部分を有してもよい。あるいは、突起６６の構造において多数の他の幾何学形状を使用することも可能である。

図５に示したように、突起６６は、フィルタキャップ２２に付随するフィルタ保持部７２によって選択的に捕捉または保持される。フィルタ保持部７２は、オイルフィルタ２０をフィルタキャップ２２に解放可能に固定するように働く。従って、フィルタ保持部７２はオイルフィルタ２０をフィルタキャップ２２に解放可能に固定するように働くいかなる種類の機構であってもよい。フィルタ保持部７２は、例えば、いくつかのフランジ又は指状部材、嵌め込み部分を嵌め込むための空洞、いくつかの粘着性又は連結する帯状部材、あるいはその他のいかなる種類の保持機構であってもよい。１つの例示的な実施形態においては、フィルタ保持部７２は、外壁５０の内面にその一端が固定され、外壁５０からフィルタ室２８内に延出する複数の片持ちスプリングアーム７６として具現化される。

フィルタ保持部７２は、保持位置または開放位置とすることができる。フィルタ保持部７２が保持位置にある時、突起６６の回転楕円体形部６８は、フィルタ保持部７２によってフィルタ室２８内に保持もしくは固定される。また、フィルタ保持部７２が開放位置にある時、回転楕円体形部６８（従って、中央管２４）は、フィルタキャップ２２に対して自由に動くことができ、このため、フィルタ室２８から排出または取出しが可能である。

フィルタ保持部７２が複数のスプリングアーム７６として具現化されている具体的な実施形態においては、スプリングアーム７６は、保持位置と開放位置との間を移るもしくは向きを変えることができる。図５において、スプリングアーム７６は、それぞれの保持位置にあるとして描かれている。スプリングアーム７６の可動端部７８が、互いから離れる方向に移動もしくは向きを変え（図５の矢印８０によって示される半径方向に沿って外側に）それぞれの開放位置になると、回転楕円体形部６８はスプリングアーム７６によって画定されるギャップ８２を通って自由に移動が可能となる（図４を参照）。

スプリングアーム７６にそのような動きをさせるために、スプリングアーム７６はそれぞれ一対のカム面８４、８６を有する。突起６６の回転楕円体形部６８が進行してカム面８４、８６と接触すると、スプリングアーム７６は保持位置と開放位置との間を移る。特に、オイルフィルタ２０をフィルタ室２８に挿入（すなわち、概略、図５の矢印６０の方向のフィルタ２０の移動）時、回転楕円体形部６８はスプリングアーム７６のカム面８４と接触し、これによりスプリングアーム７６が互いから離れる方向に外側に向かって押される（概略、図５の矢印８０の方向）。回転楕円体形部がカム面８４の端を越えて進行した後、スプリングアーム７６が跳ね戻るもしくは互いに向かって内側に移動し（概略、図５の矢印８２の方向）、これにより回転楕円体形部６８をその間に捕捉する。

逆に、オイルフィルタ２０をフィルタ室２８から取り出す（すなわち、概略、図５の矢印６２の方向のフィルタ２０の移動）時、回転楕円体形部６８はスプリングアーム７６のカム面８６と接触し、これによりスプリングアーム７６が互いから離れる方向に外側に向かって押される（概略、図５の矢印８０の方向）。回転楕円体形部がカム面８６の端を越えて進行した後、スプリングアーム７６が跳ね戻るもしくは互いに向かって内側に移動する（概略、図５の矢印８２の方向）。また、回転楕円体形部６８がカム面８６の端を越えて進行した後、中央管２４（従って、それに固定されたフィルタエレメント２６）は、フィルタキャップ２２に対して自由に動くことができ、この結果、そこからの排出が可能である。

交換作業において、オイルフィルタ装置１０はオイルフィルタ２０の迅速で容易な交換を可能とする。そのため、先ず、フィルタキャップ２２がハウジング２２からねじ作用により取り外される。ハウジング２２から取り外された後、オイルフィルタ２０が固定されたフィルタキャップ２２を廃棄処理容器上に保持したまま、戻り止めボタン５２を押しオイルフィルタ２０を排出する。具体的には、詳細に上述したように、ユーザが戻り止めボタン５２を押した時、中央管２４（従って、それに固定されたフィルタエレメント２６）は、フィルタキャップ２２に対して自由に動くようになる。そのため、戻り止めボタン５２が上向きとなる向きにフィルタキャップ２２が保持されていると、ユーザが戻り止めボタン５２を押した時、中央管２４とフィルタエレメント２６とは、フィルタキャップ２２から落下する。

交換するべきオイルフィルタ２０を取り去った後、新しいオイルフィルタ２０を取り付けることができる。具体的には、フィルタキャップ２２から取り去った後、ユーザは、中央管２４を再利用する一方、フィルタエレメント２６を捨てるために、フィルタエレメント２６を中央管２４から滑らせて外す。あるいは、特に中央管２４とフィルタエレメント２６が一体の部品である場合、中央管２４とフィルタエレメント２６の両方を捨ててもよい。いずれの場合も、次に、交換用中央管２４とフィルタエレメント２６がフィルタキャップ２２に取り付けられる。フィルタキャップ２２がハウジング２２に再びねじ作用で取り付けられ、フィルタ交換手順が完了する。

本開示は各種の変更及び別の形態が可能であるが、図面例を用いて例示的実施形態を示し、詳細に説明した。しかし、本発明を開示した特定の形態に限定する意図ではないこと、また、本発明の精神及び範囲に入る全ての変更物、等価物、及び代替物も本発明に含まれることは、理解されるべきである。

本明細書に記述した装置及び方法の各種の特徴から生じる複数の利点を本発明は有する。なお、本開示の装置及び方法の別の実施形態は、上述した特徴の全ては含まない場合でも、それら特徴の少なくともいくつかの利点を有する。当業者であれば、本発明の特徴の１つ以上を含み、本発明の精神及び範囲に入る、装置及び方法の彼ら自身の実施形態を容易に思いつくことができる。

流体フィルタ装置の概略図である。 オイルフィルタ装置がそのエンジンブロックに取り付けられた内燃エンジンの側立面図である。 図２のオイルフィルタ装置の分解斜視図である。 図２及び図３のオイルフィルタ装置のフィルタキャップの斜視図である。 図２の線５−５に沿う矢印の方向に見た断面図である。なお、中央管の回転楕円体形部は説明の明確化のために示されていない。

符号の説明

１０ フィルタ装置 １６ 内燃エンジン
１８ ハウジング ２０ オイルフィルタ
２２ フィルタキャップ ２４ 中央管
２６ フィルタエレメント ２８，３０ フィルタ室
３４ 管体 ３６ フィルタ媒体
３８ 孔 ４８ 開口
５０ 外壁 ５２ 戻り止めボタン
５８ バネ ６６ 突起
６８ 回転楕円体形部 ７２ フィルタ保持部
７６ スプリングアーム ７８ スプリングアームの可動端部
８２ ギャップ ８４，８６ カム面

Claims (23)

1. 内部にフィルタ室が画定され、開口を有する外壁を備えたフィルタキャップと、
   前記フィルタ室に配置されたオイルフィルタと、
   前記フィルタキャップに移動可能に取り付けられたアクチュエータと
   を備え、前記アクチュエータの一部が前記開口を通って前記フィルタ室に延出しているフィルタ装置。
2. 前記アクチュエータが、第１端と第２端を有する戻り止めボタンを備え、前記戻り止めボタンの第１端は、前記フィルタ室に配置され、前記戻り止めボタンの第２端は、前記開口から延出している請求項１に記載のフィルタ装置。
3. 前記フィルタキャップは、それに固定されたフィルタ保持部を有し、
   前記フィルタ保持部は、前記フィルタ保持部が前記オイルフィルタを前記フィルタ室内に保持する保持位置と、前記オイルフィルタを前記フィルタ室から取り出し可能な解放位置との間を変位することができる請求項１に記載のフィルタ装置。
4. 前記アクチュエータは、活性位置と非活性位置との間を変位することができ、
   前記アクチュエータは、前記活性位置において前記オイルフィルタに力を及ぼし、
   前記アクチュエータが前記活性位置にある時に、前記フィルタ保持部は解放位置となる請求項３に記載のフィルタ装置。
5. 前記フィルタキャップは、それに固定された複数のスプリングアームを有し、
   前記オイルフィルタは、それから延出する突起を有し、
   前記突起の一部は前記スプリングアームによって解放可能に保持されている請求項１に記載のフィルタ装置。
6. 前記フィルタキャップは、それに固定された複数のスプリングアームを有し、
   前記オイルフィルタは、それから延出する突起を有し、
   前記突起は、回転楕円体形の部分を有し、
   前記回転楕円体形部は、前記複数のスプリングアームの間に配置可能である請求項１に記載のフィルタ装置。
7. 前記アクチュエータは、前記回転楕円体形部と接触する位置に配置可能である請求項６に記載のフィルタ装置。
8. 前記オイルフィルタは、中央管とフィルタエレメントとを備え、
   前記中央管は、前記フィルタキャップに固定され、
   前記アクチュエータは、前記フィルタエレメントに力を及ぼすよう構成されている請求項１に記載のフィルタ装置。
9. オイルフィルタキャップから中央管を解放するよう動作可能な戻り止めボタンを有する前記オイルフィルタキャップとともに使用される前記中央管であって、
   いくつかの孔が画定された管体と、
   前記管体に固定された第１の端部と前記戻り止めボタンによって接触されるよう構成された第２の端部とを有する突起と
   を備えた中央管。
10. 前記突起の前記第２の端部は、回転楕円体形部を備える請求項９に記載の中央管。
11. 前記回転楕円体形部は、前記オイルフィルタキャップに備えられたいくつかのスプリングアームによって捕捉されるよう構成されている請求項１０に記載の中央管。
12. 前記回転楕円体形部は、前記スプリングアームのそれぞれが有する複数のカム面と係合するよう構成されている請求項１１に記載の中央管。
13. オイルフィルタに力を及ぼすためにフィルタキャップの外壁を通って延出するアクチュエータを動かすステップと、
    前記オイルフィルタに前記力が及ぼされていることに応答して、前記オイルフィルタを前記外壁に対して移動させるステップと
    を含むオイルフィルタをフィルタキャップから取り外す方法。
14. 前記フィルタキャップは、その中に画定されたフィルタ室を有し、
    前記オイルフィルタが前記フィルタ室に配置され、
    前記アクチュエータは、前記フィルタ室に配置された第１端と、前記開口から延出する第２端とを有する戻り止めボタンを備え、
    アクチュエータを動かす前記ステップは、前記戻り止めボタンにより前記オイルフィルタに前記力を及ぼすために前記戻り止めボタンを動かすことを含む請求項１３に記載の方法。
15. オイルフィルタを移動させる前記ステップは、前記戻り止めボタンにより前記オイルフィルタに前記力が及ぼされていることに応答して、前記フィルタ室から前記オイルフィルタを排出することを含む請求項１４に記載の方法。
16. 前記フィルタキャップは、それに固定されたフィルタ保持部を有し、
    前記オイルフィルタに前記力が及ぼされていることに応答して、前記フィルタ保持部が前記オイルフィルタを保持する保持位置から、前記オイルフィルタが前記フィルタキャップに対して移動可能な解放位置に前記フィルタ保持部を移すステップを更に含む請求項１３に記載の方法。
17. 前記フィルタキャップは、それに固定された複数のスプリングアームを有し、
    前記オイルフィルタは、それから延出する突起を有し、
    前記オイルフィルタに前記力が及ぼされていることに応答して、前記複数のスプリングアームのそれぞれを前記複数のスプリングアームが協同して前記突起を保持する保持位置から、前記突起が前記フィルタキャップに対して移動可能な解放位置に移すステップを更に含む請求項１３に記載の方法。
18. アクチュエータを動かす前記ステップは、前記力を前記突起に及ぼすために前記アクチュエータを前記突起と接触させるように動かすことを含む請求項１７に記載の方法。
19. 前記フィルタキャップは、それに固定された複数のスプリングアームを有し、
    前記オイルフィルタは、それから延出する突起を有し、
    前記突起は、回転楕円体形部を有し、
    前記回転楕円体形部を前記複数のスプリングアームのそれぞれと接触するように押すステップと、
    前記押すステップに応答して、前記複数のスプリングアームのそれぞれを前記複数のスプリングアームが協同して前記回転楕円体形部を保持する保持位置から、前記突起が前記フィルタキャップに対して移動可能な解放位置に移すステップを更に含む請求項１３に記載の方法。
20. アクチュエータを動かす前記ステップは、前記力を前記回転楕円体形部に及ぼすために前記アクチュエータを前記回転楕円体形部と接触させるように動かすことを含む請求項１９に記載の方法。
21. 前記押すステップは、前記アクチュエータを前記回転楕円体形部と接触させるように動かすことに応答して、前記回転楕円体形部を前記複数のスプリングアームのそれぞれと接触させるように押すことを含む請求項２０に記載の方法。
22. 内部にフィルタ室が画定されたフィルタキャップと、
    前記フィルタ室に配置された流体フィルタと、
    前記フィルタキャップに移動可能に取り付けられたアクチュエータと
    を備え、前記アクチュエータは前記フィルタ室から前記流体フィルタを排出するよう動作可能なフィルタ装置。
23. 前記アクチュエータが、
    第１端と第２端を有する戻り止めボタンを備え、
    前記フィルタキャップは、開口を有する外壁を備え、
    前記戻り止めボタンは、前記第１端は前記フィルタ室内に配置され、前記第２端は前記開口から延出するように、前記開口内に配置されている請求項２２に記載のフィルタ装置。
    
    

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