JP2005516203A - 多軸干渉計 - Google Patents

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Abstract

装置は、測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を含む。干渉計は入力入射ビームを受信し、入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように方向付け、入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付け、次にこれらの角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成され、この場合各角度測定ビームは、合成されて角度測定出力ビームを生成する前に、測定対象物への単一の通過路を形成する。干渉計は、入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、次にこれらのビームを合成して、測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成するように構成される。

Description

本発明は干渉計、例えばリソグラフィスキャナまたはステッパシステムのマスクステージまたはウェハステージのような測定対象物の角度変位及び直線変位を測定する変位測定分散干渉計に関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は次の米国仮特許出願、Henry A. Hillによる「多自由度測定平面ミラー干渉計アセンブリ」と題する2002年1月28日出願(Z−391)の米国出願第60/352,341号、及びHenry A. Hillによる「ビームずれ差を減少させた多自由度干渉計」と題する2002年1月28日出願の米国出願第60/352,425号の優先権を主張するものである。参照される上記仮特許出願の各々は本明細書において参照により援用される。
変位測定干渉計は、光学的な干渉信号に基づいて、基準物体に対する測定対象物の位置の相対的な変化をモニタする。干渉計は、測定対象物から反射した測定ビームと、基準物体から反射した基準ビームとを重ね合わせ、干渉させることによって光学的な干渉信号を生成する。
多くの応用例では、測定および基準ビームの偏光は直交しており、周波数は異なっている。異なる周波数は、たとえば、レーザによるゼーマン分裂または音響光学変調によって、あるいは複屈折素子などを使用してレーザ内部で生成し得る。偏光が直交していることで、偏光ビーム・スプリッタにより測定および基準ビームがそれぞれ測定および基準物体に方向づけられ、反射した測定および基準ビームが合成されて、重なり合う射出測定および基準ビームが形成され得る。この重なり合う射出ビームが出力ビームを形成し、その後で偏光子を通過する。
偏光子は、測定および基準射出ビームの偏光を混合して、混合ビームを形成する。混合ビーム中の測定および基準射出ビームの成分は互いに干渉して、測定および基準射出ビームの相対位相に応じて混合ビームの強度が変化する。検出器が、この混合ビームの時間依存性強度を測定し、この強度に比例した電気的な干渉信号を生成する。測定および基準ビームの周波数は異なるので、この電気的な干渉信号は、測定および基準射出ビームの周波数の差に等しいビート周波数を有する「ヘテロダイン」信号を含む。たとえば、測定対象物を含むステージを並進移動させることによって、測定および基準経路長が相互に変化する場合、ビート周波数の測定値は、2νnp/λに等しいドップラー・シフトを含む。ここで、νは測定および基準物体の相対速度、λは測定および基準ビームの波長、nは光ビームが通過する空気または真空などの媒質の屈折率、pは基準および測定物体まで通過した回数である。測定対象物の相対位置の変化は、干渉信号の測定値の位相変化に相当し、2πの位相変化が、ほぼλ/(np)の距離の変化Lに等しい。ここで、Lは往復距離の変化、たとえば、測定対象物を含むステージに至り、それから戻るまでの距離の変化である。
残念ながら、この等式は必ずしも正確ではない。更に、干渉信号測定値の振幅は変化し得る。振幅が変化すると、後続の位相変化測定値の精度が低くなり得る。多くの干渉計には、「周期誤差」として知られているような非線形性を含む。この周期誤差は、干渉信号測定値の位相および/または強度として表すことが可能であり、光路長pnLの変化に対する正弦波依存性を有する。具体的には、位相の第1高調波周期誤差は(2πpnL)/λに対する正弦波依存性を有しており、位相の第2高調波周期誤差は2×(2πpnL)/λに対する正弦波依存性を有する。より高次の高調波周期誤差が存在する可能性もある。
干渉計の基準ビーム成分及び測定ビーム成分が波面誤差を含む場合、出力ビームの基準ビーム成分及び測定ビーム成分との間の横方向変位(すなわち「ビームずれ」)の変化により生じるような「非周期的非線形性」も存在する。この現象は次のように説明できる。
干渉計光学系の不均質性は基準ビーム及び測定ビームに波面誤差を生じさせる。基準ビーム及び測定ビームがこのような不均質性により互いに共線的に伝搬する場合、その結果として生じる波面誤差は同じとなり、干渉信号に対するこれらの寄与が互いに相殺し合う。しかしながらより一般的には、出力ビームの基準ビーム成分及び測定ビーム成分は横方向に互いに変位する、すなわちこれらの成分は相対ビームずれを有する。このようなビームずれによって波面誤差が生じて、誤差が出力ビームから生じる干渉信号に影響する。
また、多くの干渉計システムにおいて、ビームずれは測定対象物の位置または角度配向(agnular orientation)が変わると変化する。例えば、相対ビームずれの変化が平面ミラー測定対象物の角度配向の変化により生じる。従って、測定対象物の角度配向の変化により、対応する誤差が干渉信号に生じる。
ビームずれ及び波面誤差の影響は、成分偏光状態に関連する出力ビームの成分を混合し、混合出力ビームを検出して電気干渉信号を生成するために使用する手順に依存することになる。混合出力ビームは、例えば混合ビームを検出器に集光させることなく検出器により、混合出力ビームを検出器に集光するビームとして検出することにより、または混合出力ビームをシングルモードまたはマルチモード光ファイバの中に向けて射出し、光ファイバが搬送する混合出力ビームの一部を検出することにより検出することができる。ビームずれ及び波面誤差による影響はまた、仮にビームストップを混合出力ビームを検出する手順に使用するとした場合、ビームストップの性能にも依存することになる。一般的に、干渉信号の複数の誤差は、光ファイバを使用して混合出力ビームを検出器に送信するときに混合される。
測定干渉信号の振幅変動は多数のメカニズムによる正味の結果である。一つのメカニズムは出力ビームの基準成分及び測定成分の相対ビームずれであり、このビームずれは、例えば測定対象物の姿勢の変化の結果である。
分散測定の適用においては、光路長測定は複数の波長、例えば532nm及び1064nmで行なわれ、この測定を使用して距離測定干渉計の測定経路に在るガスの分散を測定する。分散測定は、距離測定干渉計で測定する光路長を物理長に変換する際に使用することができる。このような変換は、測定対象物までの物理距離は変化しない場合であっても測定光路長の変化がガス乱流により及び/又は測定アーム中のガスの平均密度の変化により生じるので重要となる。
上述の干渉計は多くの場合、リソグラフィに使用して半導体ウェハに集積回路を形成するためのスキャナシステム及びステッパシステムの不可欠な構成要素である。このようなリソグラフィシステムは通常、ウェハを支持し、固定する移動可能なステージ、照射ビームをウェハ上に方向付けるために使用する集光光学系、ステージを露光ビームに対して移動させるスキャナまたはステッパシステム、及び一つ以上の干渉計を含む。各干渉計は測定ビームをステージに取り付けた平面ミラーに方向付け、また反射測定ビームを平面ミラーから受光する。各干渉計はその反射測定ビームを該当する基準ビームと干渉させ、全体として干渉計は照射ビームに対するステージの位置の変化を正確に測定する。干渉計によってリソグラフィシステムは、ウェハのどの領域が照射ビームに晒されるかについて正確に制御することができる。
多くのリソグラフィシステム及び他の用途において、測定対象物は各干渉計からの測定ビームを反射する一つ以上の平面ミラーを含む。測定対象物の角度配向の小さな変化、例えばステージのピッチング及びヨーイングは、平面ミラーが反射する各測定ビームの方向を変えることができる。補償しないままにしておくと、これらの変化した測定ビームは各該当する干渉計における射出測定ビーム及び射出基準ビームのオーバーラップを小さくしてしまう。また、これらの射出測定ビーム及び射出基準ビームは互いに平行に伝搬しないか、または混合ビームを形成するときにそれらの波面が一致しない。その結果、射出測定ビームと射出基準ビームとの間の干渉が混合ビームの進行方向に垂直な面内において変化するので、検出器が測定する光強度の中に符号化されている干渉情報が壊れる。
この問題に対処するために、多くの従来の干渉計は再帰性反射体を含み、この再帰性反射体は測定ビームの向きを変えて平面ミラーに戻すので測定ビームは干渉計と測定対象物との間の経路を「2回通過する」。再帰性反射体を設けることにより射出測定ビームの方向が確実に測定対象物の角度配向の変化に対して鈍感になる。しかしながら、再帰性反射体を設けるとしても、射出測定ビームの横方向位置は依然として測定対象物の角度配向の変化に敏感なままである。また、干渉計内の光学系を通過する測定ビームの経路も依然として測定対象物の角度配向の変化に敏感なままである。
実際、干渉計システムを使用してウェハステージの位置を複数の測定軸に沿って測定する。例えば、ウェハステージがx−y平面に位置する直交座標系を定義すると、測定は通常、ウェハステージがx−y平面に沿って移動するに従って、ステージのx及びy位置だけでなくz軸に対するステージの角度配向に関しても行なわれる。また、x−y平面の面外のウェハステージの傾きもモニターすることが望ましい。例えば、そのような傾きの正確な特徴づけはx及びy位置のアッべオフセットエラーを計算するために必要となる。従って、所望の用途に応じて、最大5つの測定すべき自由度が存在する。また、幾つかの用途では、z軸に対するウェハステージの位置もモニターして6つの自由度をモニターすることが望ましい。
各自由度を測定するために、干渉計を使用して距離変化を該当する測定軸に沿ってモニターする。例えば、ステージのx及びy位置だけでなくx,y及びz軸に対するステージの角度配向を測定するシステムでは、少なくとも3つの空間的に分離された測定ビームをウェハステージの一方のサイドで反射し、少なくとも2つの空間的に分離された測定ビームをウェハステージの他方のサイドで反射する。例えば、「5つの測定軸を使用して基板にマスクパターンを繰り返し結像する方法及び装置」と題する米国特許第5,801,832号を参照されたい。ここで、この文献の内容を参照により援用する。各測定ビームを基準ビームと再合成して該当する測定軸に沿った光路長変化をモニターする。異なる測定ビームがウェハステージに異なる位置で衝突するので、ウェハステージの角度配向は光路長測定を適切に組み合わせることにより得ることができる。従って、各自由度をモニターするために、システムはウェハステージに衝突する少なくとも一つの測定ビームを含む。また上述のように、各測定ビームがウェハステージを2回通過するのでウェハステージの角度配向の変化による干渉信号の劣化を防止することができる。測定ビームは、物理的に独立した干渉計または複数の測定ビームを生成する多軸干渉計により生成することができる。
本発明は、2、3及び/又はそれよりも多くの自由度を単一の干渉計光学アセンブリを使用して測定する多自由度測定干渉計アセンブリ及び方法を特徴とする。例えば、2自由度測定平面ミラー干渉計アセンブリは、平面ミラーの直線変位及び角度変位の両方、または2つの直交角度変位を測定するように構成することができる。また、3自由度測定平面ミラー干渉計アセンブリは、平面ミラーの1つの直線変位及び2つの直交角度変位を測定するか、または2つの直線変位及び1つの角度変位を測定するように構成することができる。また、4またはそれよりも多くの自由度を測定する平面ミラー干渉計アセンブリは、直線変位及び角度変位の他の組合せを測定するように構成することができる。
多くの実施形態において、干渉計は共通入力ビームから生成される第1組の2つの「角度測定」ビームを方向付けて測定対象物(例えば、平面ミラー測定対象物)に2つの異なる位置で衝突させ、そして次にこれらの角度測定ビームを合成して該当する角度測定出力ビームを生成する。2つの角度測定ビームの間に光学的差異があるので、角度測定出力ビームは測定対象物の角度配向の変化についての情報を含む。また、多くの実施形態では、角度測定ビームの各々は測定対象物に1回だけ衝突するので、出力信号における周期誤差の非直線性の発生源を減らすことができる。
干渉計は更に、一つ以上の別の組のビームをそれぞれの経路に沿って方向付けて一つ以上の別の出力ビームを生成し、これらの出力ビームは追加の自由度に関する測定対象物の位置または姿勢の変化についての情報を含む。例えば、干渉計は測定対象物までの距離の変化を測定する高安定性平面ミラー干渉計(HSPMI)部分を含む。
干渉計の実施形態は更に、検出器またはビームを検出器に入力する光ファイバピックアップにおける角度測定出力ビーム(群)の成分の間のビームずれ差を小さくする、または無くす構成を含む。
複数の自由度を測定するために、干渉計の実施形態は入力ビーム(または入力入射ビーム)を複数組のビームに分離する。第1組の実施形態では、干渉計は、測定対象物との衝突の前には必ず、入力入射ビームを2つ以上の後続の入力ビーム(例えば、角度測定入力ビーム及び距離測定入力ビーム)に分離する。別の組の実施形態では、干渉計は中間ビームを異なる自由度に対応する複数のビームに分離し、この場合中間ビームは測定ビームに少なくとも1回衝突する成分(例えば、「主」測定ビーム)を含む。このような実施形態では、出力ビームの内の2つ以上の出力ビームは共通経路(例えば、主測定ビームによって定義される経路)に沿って測定対象物に衝突する成分を含む。また、更に別の組の実施形態では、干渉計は出力ビーム(例えば、角度測定出力ビーム)の一部を分離して追加の入力ビームを形成し、この入力ビームは向きを変えられて干渉計に戻って追加の自由度が測定される。
通常、干渉計アセンブリは、出力ビームの異なる成分に対応するビームがガラス中において等しい長さの光路長、及び/又はガス中において等しい長さの光路長を有するように構成される。
次に本発明の異なる態様及び特徴について要約する。
一般的に、一態様において、本発明は測定対象物(例えば、平面ミラー)の位置の変化を測定する多軸干渉計を含む装置を特徴とする。干渉計は入力入射ビームを受信し、入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように方向付け、入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付け、そして次に角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成される。各角度測定ビームは、合成されて角度測定出力ビームを形成する前に、測定対象物への単一の通過路を形成する。干渉計は更に、入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、これらのビームを合成して測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成するように構成される。
装置の実施形態は次に示す特徴のいずれかを含むことができる。
別の組のビームが第1距離測定ビーム及び第2距離測定ビームを含み、別の出力ビームは距離測定出力ビームである。このような実施形態では、干渉計は第1距離測定ビームを測定対象物に達するための第1及び第2通過路を形成するように方向付け、次に第1距離測定ビームを第2距離測定ビームと合成して距離測定出力ビームを生成する。
干渉計は、入力入射ビームを受信し、入力入射ビームを角度測定入力ビーム及び距離測定入力ビームに分離するように配置された非偏光ビームスプリッタを備え、第1及び第2角度測定ビームは角度測定入力ビームから生成され、第1及び第2距離測定ビームは距離測定入力ビームから生成される。例えば、干渉計は角度測定光学アセンブリ及び距離測定光学アセンブリを備え、角度測定光学アセンブリは角度測定ビームを測定対象物に方向付けるように構成され、距離測定光学アセンブリは距離測定ビームを方向付けるように構成され、角度測定光学アセンブリ及び距離測定光学アセンブリはそれぞれ、別個の偏光ビームスプリッタを備える。距離測定光学アセンブリは高安定性平面ミラー干渉計(High−Stability Plane Mirror Interferometer:HSPMI)として構成することができる。
干渉計は、ビームが測定対象物への第1通過を形成する間に、第1角度測定ビームを第1距離測定ビームにオーバーラップさせるように構成することができる。例えば、干渉計は、ビームが測定対象物への第1通過を形成した後に第1角度測定ビームを第1距離測定ビームから分離するように配置された非偏光ビームスプリッタを含むことができる。
干渉計は、角度測定出力ビームを受信し、角度測定出力ビームの一部を分離して距離測定入力ビームを形成するように配置された非偏光ビームスプリッタを含むことができ、この場合距離測定ビームは距離測定入力ビームから生成される。また、このような実施形態では、干渉計は更に、距離測定入力ビームを方向付けるように配置される出力折返し光学系を含むことができ、この場合出力折返し光学系は、第1距離測定ビームが測定対象物に測定対象物の角度配向範囲に対して実質的に法線方向から衝突するように選択される倍率を有するアフォーカル系を備える。例えば、倍率は2:1とすることができる。
干渉計は更に、測定対象物への通過路を形成した後、かつ第2角度測定ビームと合成される前に、反射基準物体への通過路を形成するように第1角度測定ビームを方向付け、測定対象物に達するための通過を行なう前に、基準物体への通過路を形成するように第2角度測定ビームを方向付けるように構成される。また、干渉計は、基準物体(例えば平面ミラー)への第1及び第2通過路を形成するように第2距離測定ビームを方向付けるように構成される。
干渉計は偏光ビームスプリッタ及び戻し光学アセンブリを備え、偏光ビームスプリッタは、測定対象物及び基準物体への通過路の各々の間に、角度測定ビーム及び距離測定ビームの各々の内の一方を透過させ、かつ角度測定ビーム及び距離測定ビームの各々の内の他方を反射するように配置され、更に、第1及び第2通過路の後に、角度測定ビームを再合成して角度測定出力ビームを形成し、距離測定ビームを再合成して距離測定出力ビームを形成するように配置され、戻し光学アセンブリは、角度測定ビーム及び距離測定ビームを偏光ビームスプリッタから受信し、第1及び第2通過路の間に、これらのビームの向きを変えて偏光ビームスプリッタに戻すように配置される。干渉計は基準物体を含むことができる、または基準物体は、差動平面ミラー干渉計(Differential Plane Mirror Interferometer:DPMI)におけるような別の測定対象物の一部とすることができる。干渉計は更に、偏光ビームスプリッタと基準物体との間に位置する1/4位相差板及び偏光ビームスプリッタと測定対象物との間に位置する1/4位相差板を備えることができる。
戻し光学アセンブリは、第1及び第2通過の間に角度測定ビームの偏光を回転させるように配置される1/2位相差板を備えることができる。戻し光学アセンブリは更に、角度測定ビームの向きを変えて偏光ビームスプリッタに戻すように配置される奇数の反射面を有することができる。奇数の反射面の各々が共通平面に法線を有する。更に、奇数の反射面は、反射面の各々での入射ビームと反射ビームとの間の角度の合計がゼロ、または360度の整数倍となるように角度測定ビームを反射して、各角度は入射ビームから反射ビームに向かう方向に測定され、反時計回りに測定される場合に正の値を有し、時計回りに測定される場合に負の値を有する。戻し光学アセンブリは、距離測定ビームの向きを変えて偏光ビームスプリッタに戻すように配置される再帰性反射体を更に備える。
更に、戻し光学アセンブリは、角度測定ビームの向きを変えて偏光ビームスプリッタに戻すように配置された一組の反射面を有し、一組の反射面は、反射面の各々での入射ビームと反射ビームとの間の角度の合計がゼロ、または360度の整数倍となるように角度測定ビームを反射して、各角度は入射ビームから反射ビームに向かう方向に測定され、反時計回りに測定される場合に正の値を有し、時計回りに測定される場合に負の値を有する。
干渉計は、入力入射ビームを受信し、入力入射ビームを角度測定入力ビーム及び距離測定入力ビームに分離するように配置された非偏光ビームスプリッタを更に備え、偏光ビームスプリッタは角度測定入力ビームを第1及び第2角度測定ビームに分離し、距離測定入力ビームを第1及び第2距離測定ビームに分離するように配置される。
干渉計は、測定対象物への第1通過路の間に第1角度測定ビームを方向付けて第1距離測定ビームにオーバーラップさせ、そして、基準物体への第1通過路の間に第2角度測定ビームを方向付けて第2距離測定ビームにオーバーラップさせるように構成される。例えば、偏光ビームスプリッタは、第1角度測定ビーム及び第1距離測定ビームを含む重複ビームペアと、第2角度測定ビーム及び第2距離測定ビームを含む重複ビームペアとに入力入射ビームを分離するように配置され、偏光ビームスプリッタは、これらのビームペアがそれぞれの測定対象物及び基準物体への第1通過路を形成した後に、これらのビームペアを再合成して中間ビームを形成するように配置される。また、戻し光学アセンブリは、中間ビームを受信するように配置され、角度測定ビームを距離測定ビームから空間的に分離するように配置される非偏光ビームスプリッタを含む。
干渉計は、非偏光ビームスプリッタを含出力折返し光学系を備え、この非偏光ビームスプリッタは、角度測定出力ビームを受信し、角度測定出力ビームの一部を分離して距離測定入力ビームを形成するように配置され、出力折返し光学系は距離測定入力ビームを偏光ビームスプリッタに方向付けるように構成され、偏光ビームスプリッタは距離測定入力ビームを距離測定ビームに分離するように配置される。また、出力折返し光学系は、第1距離測定ビームが測定対象物に測定対象物の角度配向範囲に渡って実質的に法線方向から衝突するように選択される倍率を有するアフォーカル系を備える。例えば、倍率は2:1とすることができる。
装置は、入力入射ビームを生成し、入力入射ビームを多軸干渉計に方向付けるように構成された光源を更に備え、入力入射ビームは、分離ヘテロダイン周波数を有する2つの成分を含み、角度測定ビーム及び別の組のビームの各々の内の一方は入力ビームの成分の内の一方から生成され、角度測定ビーム及び別の組のビームの各々の内の他方は入力ビームの成分の内の他方から生成される。例えば、入力ビームの成分は直交偏光を有する。
装置は、出力ビームを受信し、測定対象物の角度配向、及び測定対象物までの距離の変化を示す電気信号を生成するように構成される検出器を備え。装置は、各検出器の手前に配置され、出力ビームの各々の成分の内の中間偏光を通過させるように構成される偏光解析器を更に備え。また、装置は、各出力ビームが該当する偏光解析器を通過した後に、各出力ビームを該当する検出器に入力する光ファイバピックアップを備える。
干渉計は、角度測定出力ビームのビームずれ差を小さくするように配置される光遅延線を備える。例えば、光遅延線は、第2角度測定ビームが測定対象物から戻る間に第2角度測定ビームに追加の経路長を生じさせるように配置される。別の例では、光遅延線は、入射ビームの直交偏光成分の経路長に差を生じさせるように構成される。また、光遅延線は入力入射ビーム及び両方の出力ビームを受信するように配置される。別の例では、光遅延線は入力入射ビーム及び距離測定出力ビームを受信するように配置され、干渉計は、第2角度測定ビームが測定対象物への通過路を形成する間に第2角度測定ビームを受信するように配置される第2光遅延線を備える。
干渉計は、第2角度測定ビームが測定対象物から戻る間に第2角度測定ビームに追加の経路長を生じさせて角度測定出力ビームのビームずれ差を小さくするように配置される光遅延ブロックを備える。
角度測定出力ビームは第1回転軸に対する測定対象物の角度配向についての情報を含む。干渉計は、入力入射ビームから生成される第3角度測定ビームを測定対象物への通過路を形成するように方向付け、入力入射ビームから生成される第4角度測定ビームを測定対象物への通過路を形成するように方向付け、次に第3及び第4角度測定ビームを合成して、第1回転軸とは異なる第2回転軸に対する測定対象物の角度配向についての情報を含む第2角度測定出力ビームを生成するように構成される。例えば、第2回転軸は第1回転軸と直交する。干渉計は、ビームが測定対象物への通過路を形成している間に第1及び第3角度測定ビームをオーバーラップさせるように構成される。
別の態様において、本発明は第1の装置を特徴とし、この第1の装置は、測定対象物の角度配向及び測定対象物までの距離の変化を測定する多軸干渉計を備える。この干渉計は入力入射ビームを受信し、入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように方向付け、入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付け、次にこれらの角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、次にこれらのビームを合成して測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、入力入射ビームを受信し、入力入射ビームを角度測定入力ビーム及び別の入力ビームに分離する非偏光ビームスプリッタを備え、第1及び第2角度測定ビームは角度測定入力ビームから生成され、別の組のビームは別の入力ビームから生成される。
第2の装置の実施形態は更に第1に記載した装置に関連する形で上述の特徴を含む。
概括すると、別の態様において、本発明は測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備える第3の装置を特徴とする。この干渉計は入力入射ビームを受信し、入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように方向付け、入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付け、次にこれらの角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、次にこれらのビームを合成して測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成するように構成される。動作状態において、第1角度測定ビームが測定対象物への第1通過路を形成する間に、第1角度測定ビームが別の組のビームの内の第1ビームとオーバーラップする。
第3の装置の実施形態は更に、第1に記載した装置に関連する形で上述の特徴を含む。
概括すると、別の態様において、本発明は測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備える第4の装置を特徴とする。この干渉計は入力入射ビームを受信し、入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを前記測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように方向付け、入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付け、次にこれらの角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、入力入射ビームから生成される第1距離測定ビームを測定対象物への第1及び第2通過路を形成するように方向付け、次に第1距離測定ビームを入力入射ビームから生成される第2距離測定ビームと合成して距離測定出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、角度測定出力ビームを受信し、角度測定出力ビームの一部を分離して距離測定入力ビームを形成するように配置された非偏光ビームスプリッタを備え、距離測定ビームは距離測定入力ビームから生成される。幾つかの実施形態では、干渉計は、距離測定入力ビームを方向付けるように配置された折返し光学系を備え、折返し光学系は、第1距離測定ビーム部分が測定対象物に測定対象物の角度配向範囲に対して実質的に法線方向から入射して衝突するように選択される倍率を有するアフォーカル系を備える。
第4の装置の実施形態は更に、第1に記載した装置に関連する形で上述の特徴を含む。
概括すると、別の態様において、本発明は測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備える第5の装置を特徴とする。この干渉計は入力入射ビームを受信し、入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように方向付け、入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付け、次にこれらの角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、次にこれらのビームを合成して測定対象物の位置の変化についての情報を含む別の出力ビームを生成するように構成される。干渉計は、第1角度測定ビームが測定対象物への通過路を形成した後、かつ第2角度測定ビームが測定対象物への通過路を形成する前に、第1角度測定ビームを第2角度測定ビームと合成するように配置された偏光ビームスプリッタを備え、この合成ビームは中間ビームを形成する。干渉計は、中間ビームを受信し、中間ビームを方向付けて偏光ビームスプリッタに戻すように配置された戻し光学アセンブリを備え、戻し光学アセンブリは、測定対象物へのこれらの角度測定ビームの入射によって定義される平面で中間ビームを奇数回反射するように配置された一組の反射面を有し、戻し光学アセンブリは、中間ビームの各角度測定ビームの偏光を回転させるように構成された1/2波長板を更に備える。
第5の装置の実施形態は更に、第1に記載した装置に関連する形で上述の特徴を含む。
概括すると、別の態様において、本発明は方法を特徴とし、この方法においては、測定対象物の位置の第1角度測定変化を方向付け、入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを測定対象物の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付け、測定対象物への通過路を形成した後に、角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成し、入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、別の組のビームを合成して測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成する。好適な実施形態では、各角度測定ビームは測定対象物への単一の通過路を形成する。
この方法は、異なる装置と関連する形で上述の特徴のいずれかに対応する追加の特徴を更に含む。
別の態様において、本発明は集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムを特徴とする。このリソグラフィシステムは、ウェハを支持するステージと、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像する照明システムと、結像した照射線に対するステージの位置を調整するポジショニングシステムと、結像した照射線に対するウェハの位置をモニターする上述の干渉計装置のいずれかと、を備える。
別の態様において、本発明は集積回路をウェハの上に製造する際に使用する別のリソグラフィシステムを特徴とする。このリソグラフィシステムは、ウェハを支持するステージと、照射源、マスク、ポジショニングシステム、レンズアセンブリ、及び上述の干渉計装置のいずれかを含む照明システムと、を備える。動作状態において、照射源は照射線をマスクを通して方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成し、ポジショニングシステムは照射源からの照射線に対するマスクの位置を調整し、レンズアセンブリは空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像し、干渉計システムは照射源からの照射線に対するマスクの位置をモニターする。
別の態様において、本発明はリソグラフィマスクを製造する際に使用するビーム書込みシステムを特徴とする。このビーム書込みシステムは、書込みビームを照射して基板にパターンを形成する照射源と、基板を支持するステージと、書込みビームを基板にビーム方向付けアセンブリと、ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めするポジショニングシステムと、ビーム方向付けアセンブリに対するステージの位置をモニターする上述の干渉計装置のいずれかと、を備える。
別の態様において、本発明は集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィ法を特徴とする。このリソグラフィ法においては、ウェハを移動可能なステージの上に支持し、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像し、ステージの位置を調整し、ステージの位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターする。
別の態様において、本発明は集積回路の製造に使用する別のリソグラフィ法を特徴とする。このリソグラフィ法においては、入力照射線をマスクを通して方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成し、マスクを入力照射線に対して位置決めし、入力照射線に対するマスクの位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターし、空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像する。
別の態様において、本発明は集積回路をウェハの上に製造する第3のリソグラフィ法を特徴とし、このリソグラフィ法においては、リソグラフィシステムの第1構成要素をリソグラフィシステムの第2構成要素に対して配置してウェハを空間的にパターン化された照射線で露光し、第2構成要素に対する第1構成要素の位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターする。
別の態様において、本発明は上述のリソグラフィ法のいずれかを含む集積回路の製造方法を特徴とする。
別の態様において、本発明は上述のリソグラフィシステムのいずれかの使用を含む集積回路の製造方法を特徴とする。
別の態様において、本発明はリソグラフィマスクの製造方法を特徴とし、この方法においては、書込みビームを基板に方向付けて基板にパターンを形成し、基板を書込みビームに対して位置決めし、書込みビームに対する基板の位置を上述の干渉計動作方法のいずれかを使用してモニターする。
特別に定義しない限り、本明細書に使用する全ての技術的及び科学的用語は本発明が属する技術分野の当業者が共通して理解するのと同じ意味を有するものとする。刊行物、特許出願、特許、及び本明細書において参照されることにより本発明の開示に組み入れられる上述の他の参考文献と相容れない事態が生じる場合には、定義を含む本明細書が優先する。
本発明の一つ以上の実施形態についての詳細は、添付の図面及び以下の記載に開示される。本発明の他の特徴、目的及び利点は記載及び図面から、そして請求項から明らかになるであろう。
なお、種々の図面の同様な参照符号は同様の素子を示す。
本発明の実施形態は、一つ以上の直線変位干渉計及び一つ以上の角度変位干渉計を備える干渉計アセンブリを有する。直線変位干渉計は、高安定性平面ミラー干渉計(High Stability Plane Mirror Interferometer:HSPMI)または差動平面ミラー干渉計(Differential Plane Mirror Interferometer:HSPMI)等のダブルパス干渉計を備える。角度変位干渉計は2本のビームを平面ミラー測定対象物上の異なるポイントに方向付け、これらのビームを合成して角度測定出力ビームを形成する。干渉計アセンブリの実施形態について記載するが、これらの実施形態においては、干渉計アセンブリは一つ以上の直線変位干渉計及び一つ以上の角度変位干渉計を備える。
図1は干渉計システムの概略図であり、このシステムにより、平面ミラー測定対象物92の直線変位及び角度変位を測定し、モニターする。図1に示すように、干渉計システムは照射源10、多数の干渉計タイプの一つとして構成し、配置することができる干渉計14、検出器70、及びデータ処理を実行するために公知の方法でプログラムされた電子プロセッサ兼コンピュータ90を備える。各タイプにおいては、別個の実施形態として以下に詳述するように、干渉計ビームはミラー92に向かって、またはミラー92から、20として示す光路にほぼ沿う形で進み、そして出力ビームは干渉計14から検出器70に向かって60で示す光路に沿って進む。出力ビームは検出器70により検出されて電気干渉信号を生成し、これらの信号は電子プロセッサ兼コンピュータ90に信号80として送信される。通常、偏光子または偏光「解析器」(図示せず)を使用して検出器70による検出の前に、出力ビームの測定ビーム成分及び基準ビーム成分の偏光を混合する。幾つかの実施形態においても、光ファイバピックアップ(図示せず)を使用して偏光混合出力ビームをリモート検出器に入射させる。
入力ビーム12は照射源10から供給される2成分ビームである。2つの成分は、異なる周波数を有し、直交する平面偏光である。異なる周波数は照射源10で、例えばレーザゼーマン分裂、音響光学変調、または複屈折素子などを使用してレーザの内部により生成することができる。
干渉計14の第1の実施形態を図2aの透視図に示すが、この実施形態は、符号114としてその全体を示された統合光学アセンブリ内に2つの平面ミラー干渉計を含む。干渉計114については干渉計14の動作として記載することとする。測定ビーム122,124及び126の経路は図1の符号20で示す経路に対応する。2つの平面ミラー干渉計は、平面ミラー測定対象物92への1つの通過路を形成するための共通測定ビーム経路を有する。共通測定ビーム経路は測定ビーム122の経路に対応する。
次の説明は図2a〜2gを参照して行なう。図2aによれば、本発明の第1の実施形態は干渉計アセンブリ200を含み、このアセンブリは高安定性平面ミラー干渉計(HSPMI)及び角度変位干渉計を備え、この場合干渉計アセンブリは平面ミラー測定対象物280の直線変位及び角度変位を測定するように構成される。干渉計200については図1の干渉計14の動作として記載することとする。ビーム291,293及び294の経路は図1の符号20で示す経路に対応する。HSPMIを図2bに模式的な形で示し、角度変位干渉計を図2cに模式的な形で示す。この装置は広範囲の照射源に適用することができるが、次の説明は光測定システムに関する例を通して行なわれる。
図2aを参照すると、入力ビーム12が照射源10から射出される。入力ビーム12は、周波数f1が異なる2つの直交偏光ビーム成分を含む。2つの直交偏光成分の偏光面はそれぞれ図2aの平面に平行、及び直交する。ビーム12の第1部分は非偏光ビームスプリッタ220を角度干渉計の角度測定入力ビーム282として透過し、ビーム12の第2部分は非偏光ビームスプリッタ220によってHSPMIの距離測定入力ビーム284として反射される。第1の実施形態はヘテロダインシステムとして記載されるが、第1の実施形態は、本発明の技術範囲及び技術思想から逸脱することなくホモダインシステムとして動作するように構成することができる。
図2a及び2bを参照すると、HSPMIは偏光ビームスプリッタ230、再帰性反射体232、2つの1/4波長板234及び236、及び基準ミラー238を含む。ミラー231及び233は距離測定入力ビーム284を偏光ビームスプリッタ230に方向付け、このスプリッタ230が入力ビーム284を基準ビーム295及び測定ビーム291に分離する。基準ビーム295は基準ミラー238により反射され、次に1/4波長板236を2回通過した後、偏光ビームスプリッタ230により反射されて再帰性反射体232に向かう。次に再帰性反射体232は基準ビーム295を方向付けて偏光ビームスプリッタ230に戻し、このビームスプリッタ230は基準ビーム295を反射して基準ミラー238に戻し、今度は基準ミラー238が基準ビーム295を反射して、基準ビームが1/4波長板236を別の経路で2回通過した後、偏光ビームスプリッタに戻す。1/4波長板を2回通過するので、偏光ビームスプリッタ230は距離測定出力ビーム274の基準ビーム成分として基準ビームを透過させる。測定ビーム291は測定ミラー280により反射され、次に1/4波長板234を2回通過した後、偏光ビームスプリッタ230を透過して再帰性反射体232に到達する。次に再帰性反射体232は測定ビーム291を方向付けて偏光ビームスプリッタ230に戻し、偏光ビームスプリッタ230は測定ビーム291を透過させて測定ミラー280に戻し、今度は測定ミラー280が測定ビームを反射して、測定ビームが1/4波長板238を別の経路で2回通過した後、偏光ビームスプリッタに戻す。1/4波長板を2回通過するので、偏光ビームスプリッタ230は、距離測定出力ビーム274の測定ビーム成分として測定ビームを反射する。
従って、測定対象物280への測定ビーム291の2重通過路、及び基準物体238への基準ビーム295の2重通過路の後に、偏光ビームスプリッタ230は測定ビーム291及び基準ビーム295をそれぞれ再合成して距離測定出力ビーム274を形成する。偏光子271は距離測定出力ビームが検出器272に衝突する前に距離測定出力ビームの偏光成分を混合する。基準ビーム295及び測定ビーム291は、距離測定入力ビーム284から生成され、かつ最終的には再合成されて距離測定出力ビーム274を生成する2本の距離測定ビームと見なすことができる。
図2a及び2cによれば、角度変位干渉計は偏光ビームスプリッタ240、反射面242を含む菱面体241、光学ブロック243、及び反射面244,246を含む菱面体245を含む。角度変位干渉計は更に、HSPMIの一部でもある1/4波長板234を含む。偏光ビームスプリッタ240は角度測定入力ビーム282を角度測定ビーム293及び294に分離する。角度測定ビーム293は表面242により反射され、光学ブロック243を通過し、次に平面ミラー測定対象物280により反射される。1/4波長板234を2回通過した後、角度測定ビーム293は偏光ビームスプリッタ240に戻り、偏光ビームスプリッタ240が角度測定ビーム293を角度測定出力ビーム278の第1成分として透過させる。角度測定ビーム294は表面244及び246により反射され、次に平面ミラー測定対象物280により反射される。1/4波長板234を2回通過した後、角度測定ビーム294は偏光ビームスプリッタ240に戻り、偏光ビームスプリッタ240が角度測定ビーム294を角度測定出力ビーム278の第2成分として反射する。従って、偏光ビームスプリッタ240は、ビーム293及び294がそれぞれ平面ミラー測定対象物に1回だけ異なるポイントで衝突した後、ビーム293及び294を再合成して角度測定出力ビーム278を形成する。偏光子275は、角度測定出力ビームが検出器276に衝突する前に角度測定出力ビームの偏光成分を混合する。
角度変位干渉計は、図2a及び2cの平面での平面ミラー測定対象物の角度配向の変化θ1に対応する、角度測定出力ビームの成分の間の相対位相シフトφ1を導入する。相対位相シフトφ1及び角度変化θ1は次式の関係を有する。
φ1=k111θ1 (1)
上式において、b1は平面ミラー測定対象物でのビーム293と294との間隔、入力ビーム12の波長λ1に対応する波数k1=2π/λ1、n1は基準ビーム経路及び測定ビーム経路内のガスの屈折率である。
図2a及び2cに示す角度変位干渉計は、検出器276または光ファイバピックアップ(OFP)での角度測定出力ビームのビーム成分の間に相対ビームずれが生じないように構成する。また、図2a及び2cに示す角度変位干渉計は、ガラス中の経路長がビーム293及び294に対して同じとなって角度変位干渉計がガラスの屈折率変動を引き起こす温度変化に対して鈍感になるように構成する。角度変位干渉計は
、ガス中の経路長が該当するビームに対して同じとなるように構成する。
平面ミラー測定対象物上のビームスポットの配置を図2dに示す。これらのスポットは直線アレイを形成し、この場合直線変位干渉計の測定軸は角度変位干渉計のビーム293と294に平行な線に一致し、かつこれらのビームの間に集中する。しかしながら直線変位干渉計の測定軸は、本発明の技術範囲及び技術思想から逸脱することなく、角度変位干渉計のこれらのビームに平行な線から外れ、かつこれらのビームの間に集中するようにすることもできる。
第1の実施形態の利点は、角度変位干渉計において、及び検出器または光ファイバピックアップにおいて、出力ビームのビーム成分の間に相対ビームずれが生じないことである。また、角度測定出力ビームの成分は、平面ミラー測定対象物に傾きがあっても互いに平行に伝搬する。これは、角度測定ビームが測定対象物に1回衝突するので、測定対象物の傾きにより生じるいかなる角度変位によっても両成分が生じ、従ってこれらのビーム成分は角度変位干渉計の出力で平行な状態を維持するからである。
第1の実施形態の別の利点は、角度変位の測定に使用するビームは測定対象物への1つの通過路だけを形成することである。角度変位干渉計のこの1通過路(シングルパス)構成では、周期的非線形性を生じさせる発生源の数が複数通過路(マルチパス)干渉計構成で考えられる発生源の数に比べて少ない。しかしながらこの技術分野の当業者であれば、本発明の技術範囲及び技術思想から逸脱することなく、基準ビーム及び測定ビームの各々が、平面ミラー測定対象物に達するための複数通過路(マルチパス)を行なうように、角度変位干渉計を構成することができる。
第1の実施形態の別の利点は、平面ミラー測定対象物でのビームのビームずれが角度変位干渉計においてゼロであることである。
第1の実施形態の別の利点は、角度変位干渉計のビームがガラス中で等しい経路長を有し、かつ該当する経路のガス中で等しい経路長を有することである。
第1の実施形態の別の利点は、θ1=0に対応する角度変位干渉計の測定位相φ1が角度変位干渉計の温度に鈍感であることである。
第1の実施形態の第1の変形例について記載するが、この第1の変形例では、干渉計アセンブリが単一の平面ミラー対象物の直線変位及び角度変位を測定するように構成される。第1の実施形態の第1の変形例は、第1の実施形態のHSPMI及び角度変位干渉計を備えるが、第1の実施形態の角度変位干渉計が、平面ミラー測定対象物に入射する角度変位干渉計のビーム293及び294に平行な線の回りに90度回転する点が異なる。測定する角度変位は、HSPMIの第1及び第2通過測定ビームにより定義される平面に直交するとされる平面にある。
第1の実施形態の第1の変形例における単一の平面ミラー上のビームスポットの配置を図2eに示す。これらのスポットはアレイを形成し、この場合直線変位干渉計の測定軸は角度変位干渉計のビームに平行な線に一致する。本発明の技術範囲及び技術思想から逸脱することなく、直線変位干渉計の測定軸が、例えば図2eに示すように、角度変位干渉計の基準ビーム及び測定ビームに平行な線から外れ、かつこれらのビームの間の中心に位置するようにすることができる。
第1の実施形態の第1の変形の残りの部分については、第1の実施形態について記載した該当する部分と同じである。
第1の実施形態の第2の変形例について記載するが、この第2の変形例では、1つの角度変位及び2つの直線変位を測定する。第1の実施形態の第2の変形例の干渉計アセンブリは第1の実施形態の干渉計アセンブリ、及び第2のHSPMIを備える。図2aにおいて、第2のHSPMIは第1のHSPMIの直下に位置する。第2のHSPMIへの入力ビームは、ビーム12の一部を非偏光ビームスプリッタにより分離することにより生成される。
第1の実施形態の第2の変形例における単一の平面ミラー上のビームスポットの配置を図2fに示す。これらのスポットはアレイを形成し、この場合直線変位干渉計の測定軸は角度変位干渉計のビームに平行な線に一致する。本発明の技術範囲及び技術思想から逸脱することなく、直線変位干渉計の測定軸のいずれか、または両方が、角度変位干渉計の基準ビーム及び測定ビームに平行な線から外れ、かつこれらのビームの間の中心に位置するようにすることができる。
第1の実施形態の第2の変形例の残りの部分については、第1の実施形態について記載した該当する部分と同じである。
上述のように、第1の実施形態の角度変位干渉計は実質的に温度変動に対して鈍感である。何故なら、ビーム293及び294はそれぞれ等しい量のガラスを通過するからである。図2gに示す第1の実施形態の別の変形例には、温度勾配の影響を最小化するための補償光学アセンブリが含まれる。例えば、図2cの角度変位干渉計において、ビーム293は菱面体241及び光学ブロック243を通過し、それに対してビーム294は菱面体245を通過する。これらの素子は等しい量のガラスであるので温度変動の影響を減らすことができるが、これらの種々の素子の間には温度差、すなわち温度勾配が未だ存在し、この温度差により角度測定ビーム間に余分な光路長差が生じる。図2gに示す変形例はこれを以下のように対処する。第1角度測定ビーム293’を方向付けてその通過経路上の菱面体241を通過させて平面ミラー測定対象物280に到達させ、平面ミラー測定対象物280からその経路を戻って菱面体245を通過させる。第2角度測定ビーム294’の場合にはその逆のプロセスとなる。
更に図2gによれば、この変形例は図2cの実施形態の素子群のような素子240,241及び243を含むことにより、角度測定入力ビーム282から角度測定ビーム293’及び294’を生成する。この変形例は更に、補償光学アセンブリを構成する次の素子を含む。それぞれ1/4位相差板251及び261を含む反射インターフェイス250及び260、偏光ビームスプリッタ252,254,262及び264、反射インターフェイス262及び264、並びに1/2位相差板256及び266である。更に、この変形例において、別個の1/4位相差板234a及び234bが図2cの単一の1/4波長板234に置き換わる。更に、図2gにおいて、方向矢印の後にドットで示されたビームは図の平面に直交する直線偏光を有し、それに対して方向矢印の後に線で示されたビームは図の平面内における直線偏光を有する。
次にこの変形例におけるビーム経路について記載する。ビーム293’は偏光ビームスプリッタ252により反射され、次にインターフェイス250により反射されて、1/4位相差板251を2回通過する。この2回通過により、偏光ビームスプリッタ252が次にビーム293’を透過させ、その後ビーム293’は1/2位相差板256を通過した後にインターフェイス262及び264により反射され、このプロセスによりその直線偏光が90度回転する。次にビーム293’は偏光ビームスプリッタ264に入射し、このスプリッタ264がビーム293’を反射して平面ミラー測定対象物280(図2cに示す)に到達させ、今度はこの対象物280がビーム293’を反射して偏光ビームスプリッタ264に戻し、結果としてビーム293’は1/4位相差板234bを2回通過する。この2回通過を行なうので、偏光ビームスプリッタ264はビーム293’を透過させて偏光ビームスプリッタ262に到達させ、このスプリッタ262が同様にしてビーム293’を透過させ、それに伴ってビーム293’は1/2位相差板266に入射して、このプロセスによりその直線偏光が90度回転する。ビーム293’の偏光回転が行なわれるので、偏光ビームスプリッタ240はビーム293’を反射して(インターフェイス246及び244による反射に続いて)角度測定出力ビーム278の第1成分を形成する。
他方、ビーム294’は偏光ビームスプリッタ252を透過し、インターフェイス244及び246により反射され、次に1/2位相差板266を通過して、このプロセスによりビーム294’の直線偏光が90度回転する。次にビーム294’は偏光ビームスプリッタ262により反射され、次に反射インターフェイス260により反射されて偏光ビームスプリッタ262に戻ることにより、1/4位相差板261を2回通過する。この2回通過により、偏光ビームスプリッタ262は次にビーム294’を透過させ、それに伴ってビーム294’は1/2位相差板256を通過し、このプロセスによりその直線偏光が90度回転する。偏光回転が行なわれるので、ビーム294’は次に偏光ビームスプリッタ254により反射されて平面ミラー測定対象物280に向かい(図2cに示す)、今度はこの対象物280がビーム294’を反射して偏光ビームスプリッタ254に戻し、結果としてビーム294’が1/4位相差板234aを2回通過する。この2回通過を行なうので、偏光ビームスプリッタ254はビーム294’を透過させて偏光ビームスプリッタ252に到達させ、このスプリッタ252が同様にしてビーム294’を透過させ、それに伴ってビーム294’は反射インターフェイス242により反射され、次に偏光ビームスプリッタ240を角度測定出力ビーム278の第2成分として透過する。
補償セクションは角度変位干渉計の温度勾配に対する角度変位干渉計の感度を下げると同時に、角度変位干渉計の温度変化に対する角度変位干渉計の低感度を維持する。角度変位干渉計の変形例が示す温度勾配感度は、第1の実施形態の角度変位干渉計が示す温度勾配感度よりもほぼ1桁低い、すなわち偏光ビームスプリッタ立方体の長さ寸法のΔ≒0.3倍に相当する。相対次元で示すガラス中の余分の経路長はビーム293’及び294’の経路がガラス中で等しい経路長を有するように選択される。
図1gの変形例の利点は、ビーム293’及び294’が部分的に同一の広がりを持ち、反対方向に伝搬することである。反対方向に伝搬する特徴により、例えば周期的非線形性の発生源を減らすという改善につながる。
角度変位干渉計の変形例の別の利点は、偏光ビームスプリッタが或る周期的非線形性の振幅を小さくする偏光フィルタとしても機能することである。
本発明の第2の実施形態を図3に示す。第2の実施形態は、非偏光ビームスプリッタ320が入力入射ビーム12を角度測定入力ビーム382及び距離測定入力ビーム384に分離し、干渉計の距離測定部分が高安定性平面ミラー干渉計(HSPMI)を含む点で第1の実施形態と同様である。また、第2の実施形態の角度測定部分は、角度測定ビームを方向付けて測定対象物の異なるポイントに到達する1回通過を行なって、光学的差異に基づいて角度測定出力ビームを生成する点で第1の実施形態のものと類似する。以下に更に詳細に記載するように、第2の実施形態の角度測定部分もまた、第2の実施形態の距離測定HSPMI部分と多数の構成要素を共有する。
図3を参照すると、非偏光ビームスプリッタ320は距離測定入力ビーム384を(ミラー331を通して)反射して偏光ビームスプリッタ330に到達させ、この偏光ビームスプリッタ330が距離測定入力ビーム384を2本の距離測定ビーム、すなわち反射基準ビーム395及び透過測定ビーム391に分離する。次に基準ビーム395は基準ミラー338により反射され、次に、1/4波長板336を2回通過した後、偏光ビームスプリッタ330を透過して再帰性反射体332に到達する。次に再帰性反射体332は基準ビーム395を方向付けて偏光ビームスプリッタ330に戻し、この偏光ビームスプリッタ330が基準ビーム395を透過させて基準ミラー338に戻し、今度は基準ミラー338が基準ビーム395を反射して、基準ビーム395が別の経路で1/4波長板336を2回通過した後、基準ビーム395を偏光ビームスプリッタに戻す。1/4波長板を2回通過するので、偏光ビームスプリッタ330は次に基準ビームを、距離測定出力ビーム374の基準ビーム成分として反射する。測定ビーム391は測定ミラー380により反射され、次に1/4波長板334を2回通過した後、偏光ビームスプリッタ330により反射されて再帰性反射体332に到達する。次に再帰性反射体332は測定ビーム391を方向付けて偏光ビームスプリッタ330に戻し、この偏光ビームスプリッタ330が測定ビーム391を反射して測定ミラー380に戻し、今度は測定ミラー380が測定ビーム391を反射して、測定ビーム391が別の経路で1/4波長板338を2回通過した後、測定ビーム391を偏光ビームスプリッタに戻す。測定ビーム391が1/4波長板を2回通過するので、偏光ビームスプリッタ330は次に測定ビームを、距離測定出力ビーム274の測定ビーム成分として透過させる。
従って、測定対象物380への測定ビーム391の2重通過路、及び基準物体338への基準ビーム395の2重通過路に続いて、偏光ビームスプリッタ330は測定ビーム391及び基準ビーム395をそれぞれ再合成して距離測定出力ビーム374を形成する。偏光子371は距離測定出力ビームが検出器372に衝突する前に、距離測定出力ビームの偏光成分を混合する。距離測定出力ビームの位相は検出器372による測定から生成され、そしてその位相を使用して測定軸X1に沿った平面ミラー対象物の直線変位を求める。
非偏光ビームスプリッタ320は角度測定入力ビーム382を透過させて偏光ビームスプリッタ330に到達させ、この偏光ビームスプリッタ330は角度測定入力ビーム382を角度測定ビーム392及び394に分離する。偏光ビームスプリッタ330は角度測定ビーム393を透過させ、次にこの角度測定ビーム393は平面ミラー測定対象物380により反射される。1/4波長板334を2回通過した後、角度測定ビーム393は偏光ビームスプリッタ330に戻り、この偏光ビームスプリッタ330が角度測定ビーム393を中間ビーム390の第1成分として反射する。偏光ビームスプリッタ330はビーム394を反射し、次にビーム394は平面ミラー基準物体338により反射される。1/4波長板336を2回通過した後、角度測定ビーム394は偏光ビームスプリッタ330に戻り、この偏光ビームスプリッタが角度測定ビーム394を中間ビーム390の第2成分として透過する。
次に中間ビーム390はミラー347,348及び349による3回の反射を経て、これらのミラーが中間ビーム390を方向付けて偏光ビームスプリッタ330に戻し、今度は偏光ビームスプリッタ330が中間ビームを分離してビーム393及び394に戻す。しかしながら偏光ビームスプリッタ330に到達する前に、中間ビーム390は1/2位相差板350を通過し、このプロセスにより中間ビームの成分の直線偏光が90度回転する。偏光回転が生じるので、偏光ビームスプリッタ330は続いて角度測定ビーム394を反射して平面ミラー測定対象物380に到達させ、角度測定ビーム393を透過させて平面ミラー基準物体338に到達させる。ビーム394及び393がそれぞれ測定対象物380及び基準物体338によって反射され、それぞれ1/4波長板334及び336を2回通過した後、偏光ビームスプリッタ330は角度測定ビームを角度測定出力ビーム378の成分として再合成する。従って、ビーム393及び394は、これらのビームがそれぞれ、異なるポイントで1回だけ平面ミラー測定対象物に衝突した後に角度測定出力ビーム378を形成する。偏光子375は角度測定出力ビーム378が検出器376に衝突する前に、角度測定出力ビーム378の偏光成分を混合する。
再帰性反射体332、ミラー347,348及び349、並びに1/2位相差板350を含む構成要素は、全体として戻りビーム光学アセンブリ351を構成し、このアセンブリ351は、それぞれ測定対象物及び基準物体への第1通過路と第2通過路との間に距離測定ビーム391及び395を偏光ビームスプリッタ330に戻し、それぞれ測定対象物及び基準物体への通過路の後、及び、それぞれ基準物体及び測定対象物への通過路前に、角度測定ビーム393及び394を偏光ビームスプリッタ330に戻す。
各角度測定ビームは測定対象物に1回衝突するので、測定対象物380の傾きにより生じる角度変位があれば両方のビーム成分にその影響が及ぶので、これらのビーム成分は角度変位干渉計の出力で平行な状態を維持する。
第1の実施形態の場合のように、角度測定出力ビームは相対位相シフトφ1を含み、このφ1は、測定対象物の角度変化θ1との間に等式1に従った関係を有する。
角度測定ビーム393及び394の向きを変えて(これらのビームが中間ビーム390の成分である場合)偏光ビームスプリッタ330に戻す3つのミラー347,348及び349を含む折返しシステムの戻しミラーシステムは、角度測定出力ビーム378の両方の成分が平行なることを保証する。
また、本発明の第2の実施形態の別の利点は、検出器または光ファイバピックアップ(FOP)での角度測定出力ビームの成分のビームずれ差が、例えばHSPMIの検出器またはFOPでの出力ビームのビームずれ差に比べて実質的に小さくなることである。これは、角度測定出力ビーム(すなわち角度測定ビーム393及び394)の両成分は、測定平面ミラーにより法線方向ではない方向の反射を経て、それに続いて伝搬して干渉計に戻ると、実質的に等しい量のずれを生じることになるからである。これとは反対に、一方の成分が、測定対象物により反射される前に干渉計内を伝搬し(すなわち基準物体に向かって)、他方の成分が、測定対象物に衝突して反射された後に干渉計内を伝搬する(すなわち基準物体に向かって)ので、補償されない余分のずれ差が干渉計内の経路長により生じる。この補償されない余分のずれ差は2α11/n' 1に等しく、ここでα1は図3の平面内における平面ミラー測定対象物の角度配向の変化であり、l1は平面ミラー測定対象物から偏光ビームスプリッタ330に至る角度測定ビームの物理長の差であり、この場合この偏光ビームスプリッタでこれらの角度測定ビームが合成されて角度測定出力ビームを形成し、n' 1は、干渉計のガラスの屈折率である。長さl1は平面ミラー測定対象物の直線変位には依存しない。また、この経路長差は通常、干渉計と測定対象物との間の経路長に対して短い。光遅延線を加えて、以下に更に示す追加の実施形態に記載されるように、この余分なずれ差を補償することができる。
干渉計の角度測定部分はまた、ガラス中の経路長が、異なる出力ビーム成分に対して同じになり、角度変位干渉計が実質的に温度の変化に鈍感になるように構成される。干渉計の角度測定部分は更に、ガス中の経路長が、異なる出力ビーム成分に対して同じになり、角度変位干渉計が該当するビーム経路におけるガス密度の環境変化に実質的に鈍感になるように構成される。
第2の実施形態の別の利点は、角度変位干渉計からの電気干渉信号の計測位相における周期誤差の発生源が少なくなることである。角度測定ビームが平面ミラー測定対象物への一つだけの通過路を形成する結果として、周期誤差の発生源の数が減る。
本発明の第3の実施形態を図4a〜4eに示す。第3の実施形態は角度測定部分及び距離測定部分を第2の実施形態の該当する部分と非常に類似する形で含む。しかしながら第3の実施形態では、角度測定ビームの内の一方は、測定対象物への第1通過路の間に距離測定ビームの内の一方とオーバーラップし、角度測定ビームの内の他方は、基準物体への第1通過路の間に距離測定ビームの内の他方とオーバーラップする。戻しビームアセンブリの非偏光ビームスプリッタは、角度測定ビームを距離測定ビームから順次空間的に分離し、空間的に分離した角度測定出力ビーム及び距離測定出力ビームが最終的に生成される。角度測定ビームの内の一方が測定対象物への第1通過路の間に距離測定ビームの内の一方とオーバーラップするので、角度測定出力ビーム及び距離測定出力ビームの各々は、共通経路に沿って少なくとも1回は測定対象物に衝突する該当する成分を含む。
次に図4a〜eを参照すると多軸干渉計が示されており、この干渉計は高安定性平面ミラー干渉計(HSPMI)及び角度変位干渉計を含む。HSPMI及び角度変位干渉計は幾つかの光学要素を共有する。HSPMIを図4bに模式図として示し、角度変位干渉計を図4cに模式図として示す。HSPMIは距離測定出力ビーム474を生成し、このビーム474は、第1測定軸に沿った平面ミラー測定対象物480までの距離の変化についての情報を含み、角度変位干渉計は角度測定出力ビーム478を生成し、このビーム478は、第1回転軸に対する平面ミラー測定対象物の角度配向の変化についての情報を含む。
図4aを参照すると、照射源10が入力ビーム12を生成し、ビーム12を方向付けて偏光ビームスプリッタ430に到達させ、このスプリッタ430はビーム12をビーム496及び497に分離する。ビーム496は「主」測定ビームと考えることができ、この主測定ビームは角度測定ビーム及びオーバーラップする距離測定ビーム(HSPMIの測定ビームに対応する)を含む。ビーム497は「主」基準ビームと考えることができ、この主基準ビームは別の角度測定ビーム及びオーバーラップする距離測定ビーム(HSPMIの基準ビームに対応する)を含む。
ビーム496は偏光ビームスプリッタ430を透過し、平面ミラー測定対象物480により反射され、次に1/4位相差板434を2回通過した後に偏光ビームスプリッタ430に戻り、このプロセスによってビーム496の直線偏光が90度回転する。2回通過により、偏光ビームスプリッタ430はビーム496を戻しビームアセンブリ451に向けて反射することとなる。ビーム497は偏光ビームスプリッタ430により反射され、平面ミラー基準物体438により反射され、次に1/4位相差板436を2回通過した後に偏光ビームスプリッタ430に戻り、このプロセスによってビーム497の直線偏光が90度回転する。2回通過により、偏光ビームスプリッタ430はビーム497を戻しビームアセンブリ451に向けて透過させることとなる。また、偏光ビームスプリッタはビーム496及び497を再合成して中間ビーム490を形成する。
戻しビームアセンブリ451は非偏光ビームスプリッタ452を含み、このビームスプリッタ452は中間ビームをビーム498及び499を含む複数のビームに分離し、このビーム498はビームスプリッタ452を透過し、再帰性反射体454によって方向付けられて偏光ビームスプリッタ430に戻り、ビームスプリッタ452により反射されるビーム499は、ペンタプリズム456によって偏光ビームスプリッタ430に向かうように方向が変えられ、偏光ビームスプリッタ430に到達する前に1/2位相差板450を透過する。1/2位相差板はビーム499の成分の直線偏光を90度回転させる姿勢となるように配置される。
ビーム498は主測定ビーム496の距離測定ビーム及び主基準ビーム497の距離測定ビームを成分として含む。偏光ビームスプリッタ430はビーム498を受信し、主測定ビームから生じる成分を平面ミラー測定対象物480に向けて反射して副測定ビーム491を形成し、主基準ビームから生じる成分を平面ミラー基準物体438に向けて透過させて副基準ビーム495を形成する。ビーム491及び495はそれぞれの平面ミラーにより反射され、それらの該当する1/4位相差板を2回通過し、次に偏光ビームスプリッタ430により再合成されて距離測定出力ビーム474を形成する。従って、距離測定出力ビームは測定対象物に2回衝突する一方の成分を含むことになるが、この場合第1回目は主測定ビームが定義する共通経路に沿って、第2回目は副測定ビームが定義する異なる経路に沿って衝突する。距離測定出力ビームの他方の成分は平面ミラー基準物体に2回衝突することになるが、この場合第1回目は主基準ビームの距離測定成分として、第2回目は副基準ビームとして衝突する。次に、距離測定出力ビームの成分の直交偏光は偏光子471によって混合され、結果として得られるビームの強度は検出器472が測定する。図4bはHSPMIを構成し、距離測定出力ビームを生成する干渉計の部分を示している。
ビーム499は主測定ビーム496から生じる角度測定ビーム及び主基準ビーム497から生じる角度測定ビームを成分として含む。偏光ビームスプリッタ430はビーム499を受信し、主測定ビームから生じる成分を平面ミラー基準物体438に向けて透過させて副ビーム493を形成し、主基準ビームから生じる成分を平面ミラー測定対象物480に向けて反射して副ビーム494を形成する。ビーム493及び494はそれらのそれぞれの平面ミラーにより反射され、それらの該当する1/4位相差板を2回通過し、次に偏光ビームスプリッタ430により再合成されて角度測定出力ビーム478を形成する。従って、角度測定出力ビームは第1成分及び第2成分を含み、第1成分は主測定ビームが定義する共通経路に沿って測定対象物に1回衝突し、次に基準物体に副ビーム493として衝突し、第2成分は基準物体に主基準ビームの角度測定成分として1回衝突し、次に測定対象物に副ビーム494として1回衝突する。次に、角度測定出力ビームの成分の直交偏光は偏光子475が混合し、結果として得られるビームの強度は検出器476が測定する。図4cは角度変位干渉計を構成し、角度測定出力ビームを生成する干渉計の部分を示している。
角度変位干渉計は、図4a及び4cの平面内における平面ミラー測定対象物の角度配向の変化θ2に対応する、角度測定出力ビーム成分の間の相対位相シフトφ2を導入する。相対位相シフトφ2及び角度変化θ2は次式の関係を有する。
φ2=k222θ2 (2)
上式において、b2は平面ミラーでの測定対象物上のビームの間隔(図12a及び12c参照)、入力ビーム12の波長λ1に対応する波数k2=2π/λ2、n2は基準ビーム経路及び測定ビーム経路におけるガスの屈折率である。
平面ミラー測定対象物480上のビームスポットの配置を図4dに示す。これらのスポットは直線アレイを形成し、この場合、直線変位干渉計の測定軸は角度変位干渉計の基準ビームと測定ビームに平行な線から外れ、かつこれらのビームの間の中央に位置する。図4aの実施形態において非制限的な意味での例として模式的に示された干渉計アセンブリの場合、変位は平面ミラーでの直線変位干渉計の測定ビームの間隔の2分の1に等しいとされる。
ミラーとして動作する非偏光ビームスプリッタ452とペンタプリズム456との組合せは、第2の実施形態のミラー347,348及び349と同様に、単一反射面(図4cのRとして示す)の画像反転特性を示す。その結果、図4aに示す角度変位干渉計は、主測定ビーム及び副測定ビームが測定対象物に法線方向でない方向から衝突する場合でも角度測定出力ビームの成分が互いに平行に伝搬するように構成される。また角度変位干渉計は、角度変位干渉計内の角度測定出力ビームの成分の間の検出器476または光ファイバピックアップにおける相対ビームずれが小さくなるように構成される。上述のように、相対ビームずれは2α22/n' 2に等しく、ここでα2は図4aの平面内における平面ミラー測定対象物の角度配向の変化であり、l2は平面ミラー測定対象物から偏光ビームスプリッタ430に至る角度測定ビームの物理長の差であり、この場合この偏光ビームスプリッタでそれらが合成されて角度測定出力ビームを形成し、n' 2は、干渉計におけるガラスの屈折率である。長さl2は平面ミラー測定対象物の直線変位には依存しない。また図4aに示す角度変位干渉計は、ガラス中の経路長が、異なる出力ビーム成分に関する経路長と同じになり、その場合に角度変位干渉計が角度変位干渉計の温度変化に鈍感になるように構成することができる。角度変位干渉計は更に、ガス中の経路長が、異なる出力ビーム成分に対して同じになり、その場合角度変位干渉計が該当するビーム経路におけるガス密度の環境変化に鈍感になるように構成することができる。
図4aの実施形態の利点は、角度変位の測定に使用するビームが平面ミラー測定対象物への単一通過路(シングルパス)を形成することである。角度変位干渉計におけるシングルパス構成では、周期的非線形性の発生源の数が、マルチパス干渉計構成において考えられる発生源の数に比べて少ない。しかしながら、本発明において更に示す実施形態では角度変位干渉計は、角度変位干渉計に使用するビームが測定対象物に達するための複数通過路(マルチパス)を形成するように構成することもできる。
図4aの実施形態の別の利点は、直線変位出力ビーム及び角度変位出力ビームは平面ミラー測定対象物への通過路を形成するための共通測定ビーム経路を有することである。その経路は主測定ビーム1291の経路に対応する。
図4aの実施形態の別の利点は、角度変位干渉計に使用する平面ミラー測定対象物上のビームの位置が、測定対象物の角度配向が変化してもずれないことである。これは、角度測定出力ビームの各成分がただ平面ミラー測定対象物に衝突するだけであるということの結果として得られる。
ミラーとして動作する非偏光ビームスプリッタと図4cにRとして示すペンタプリズムとの組合せは、上述したように単一反射面の画像反転特性を示す。また、非偏光ビームスプリッタ及び図4cにRとして示すペンタプリズムによる反射を組み合わせることにより、図4eに示す多面反射板の画像反転特性を実現する。図4eに示す反射板は別の構成として反射板Rに替えて使用することができ(第2または第3のいずれかの実施形態において)、この場合図4eに示す反射板の一ファセットは非偏光ビームスプリッタの機能を果たす。
第2及び第3の実施形態における角度測定ビームの折返し光学系の追加の実施形態は、戻しビームアセンブリにおける反射面の他の組合せを含むことにより上述の単一反射面の画像反転特性を実現する。一般的に、一連の反射面は、反射面の各々での入射ビームと反射ビームとがなす角度の合計値がゼロまたは360度の整数倍になるように中間ビームの角度測定部分を反射し、この場合、各角度は入射ビームから反射ビームの方向に測定し、反時計回りの方向に測定したときに正の値を、時計回りの方向に測定したときに負の値を示す。多くの実施形態において、一の共通平面に複数の法線を有する複数の表面による反射の数は奇数になる。
図5a,5b及び5cは本発明の干渉計の別の実施形態を模式的に示している。本実施形態は、直線変位干渉計(例えばHSPMI)及び角度変位干渉計を含む点で図4aの実施形態と同様である。しかしながら本実施形態では、直線変位干渉計の測定ビームの平面及び角度変位を測定する平面が直交する。図5a及び5bの平面は平行であり、図5cに示すように一方が他方に対して距離b3だけずれている。図5cは干渉計アセンブリを側面から見たときの図を模式的に示している。干渉計の素子の多くは図4aの実施形態の素子と同じであり、同じ符号が付されている。
図5a〜5cの実施形態の直線変位干渉計はHSPMIであり、図4aの実施形態のそれと同じである。HSPMIの基準ビーム及び測定ビームによって定義される平面は図5aの平面内に在る。
図5a〜5cの実施形態の角度変位干渉計の動作は、図4aの実施形態における中間ビーム490の生成までの動作と同じである。中間ビーム生成後の操作において、非偏光ビームスプリッタ552がビームスプリッタ452に、ペンタプリズム556がペンタプリズム456に置き替わる。また、偏光ビームスプリッタ530が偏光ビームスプリッタ430に、1/2位相差板550が1/2位相差板450に置き替わる。
次に図5a〜cを参照すると、ビームスプリッタ552は中間ビーム490を受信し、図5aの平面外で角度測定ビームに対応する中間ビームの一部を反射し、この場合この中間ビームの一部はペンタプリズム556によって偏光ビームスプリッタ530に向けて図5bの平面内で反射され、偏光ビームスプリッタにビーム599として到達する前に1/2位相差板450を通過する。図4aの実施形態における場合のように、1/2位相差板はビーム599の成分の直線偏光を90度回転させる。次に偏光ビームスプリッタ530はビーム599を副ビーム593及び594に分離して、図4aの実施形態における副ビーム493及び494の生成方法と同様な方法で最終的に角度測定出力ビーム578を生成する。次に、角度測定出力ビームの成分の直交偏光を偏光子575によって混合し、その結果として得られるビームの強度を検出器576によって測定する。
角度変位干渉計は、図5bの平面に直交する平面における平面ミラー測定対象物の角度配向の変化θ3に対応する、角度測定出力ビーム578の成分の間の相対位相シフトφ3を導入する。相対位相シフトφ3及び角度変化θ3は次式の関係を有する。
φ3=k333θ3 (3)
上式において、b3は基準ビームと測定ビームの間隔(図5c参照)、入力ビーム12の波長λ3に対応する波数k3=2π/λ3、n3は基準ビーム経路及び測定ビーム経路におけるガスの屈折率である。
平面ミラー測定対象物上のビームスポットの配置を図5dに示す。図5a〜5cの実施形態は上述した利点と同様な利点を含む。
図6aは本発明の干渉計の別の実施形態を模式的に示している。本実施形態は、本実施形態が更に補償素子C1、及び補償素子C1の前に距離測定出力ビーム674を受信するように位置する1/2位相差板661を含む点を除き、図4aの実施形態と同じである。干渉計の素子の多くは図4aの実施形態の素子と同じであり、同じ符号が付されている。
素子C1の機能は、第2の実施形態において生じる、角度変位干渉計の出力ビームの基準ビーム成分及び測定ビーム成分の間の小さい相対ビームずれを更に小さくする、または無くすことである。角度変位干渉計のビームのガラス中及びガス中の経路長は等しくなるように維持される。補償素子(群)は、角度測定出力ビームの2つの成分に対応するビームが、これらのビームが測定対象物に衝突してから偏光ビームスプリッタにより合成されて角度測定出力ビームを生成するまでの間に等しい経路長を有するように作用する。この結果、測定対象物での角度測定ビームの法線方向から外れた反射によって生じる伝搬距離の変位は角度測定出力ビームの2つの成分に対して等しくなる。
素子C1の3つの実施形態を図6c、6d及び6eに示す。図6c、6d及び6eの平面は図6aの平面に直交する。角度変位干渉計の出力ビームのビーム成分に対応する経路長の差をl2に等しくなるように設定し、素子C1のガラス屈折率はn’2と同じである。その結果、干渉計アセンブリ内または検出器或いは光ファイバピックアップ(FOP)のいずれかにおける角度変位干渉計の出力ビームの基準ビーム成分と測定ビーム成分との間の相対ずれが無くなる。
図6cは、再帰性反射体RR41と連動する2つの偏光ビームスプリッタPBS6及びPBS7を含む素子C1の実施形態を示している。
図6dは、偏光ビームスプリッタPBS8及び2つの再帰性反射体RR42及びRR43を含む素子C1の実施形態を示している。
図6eは、2つのミラーM1及びM2、及び1/4波長板QW1及びQW2と連動する偏光ビームスプリッタPBS9を含む素子C1の実施形態を示している。
出力ビームが角度変位干渉計から素子C1を通過することにより生じるガラス中の基準ビーム経路長及び測定ビーム経路長のアンバランスは、入力ビームの基準ビーム成分及び測定ビーム成分が素子C1を通過する際に遭遇する光路長の差によるずれである。図6aに示す1/2位相差板はそれぞれのビームの偏光を90度回転させて、入力ビーム及び出力ビームによる素子C1の通過を合成したときに出力ビームの該当する成分のガラス中の経路が等しくなるようにする。
ずれ差が補償素子C1により更に小さくなることに加えて、図6aの実施形態は上述した利点と同様な利点を含む。
更に別の実施形態においては、一つ以上の補償素子を図6aの補償素子とは異なる方法で展開することができる。例えば、補償素子C2及びC3を図6bに示すように展開することができる。更に別の実施形態においては、一つ以上の補償素子を同様な形で図5a〜5cに示す実施形態において展開して角度測定出力ビームの成分の間のずれ差を更に小さくする、または無くすことができる。
本発明の干渉計の別の実施形態を図7a〜7cに示すが、この実施形態では図5a〜5c及び図6aの実施形態の素子を組み合わせて距離測定出力ビーム474及び2つの角度測定出力ビーム478及び578を生成する。2つの角度測定出力ビームによって、互いに直交する2つの回転軸に対する平面ミラー測定対象物の角度配向の変化を測定することができる。3つの出力ビームを生成するために、戻しビームアセンブリ751は非偏光ビームスプリッタ452及び552の両方と、ペンタプリズム456及び556の両方を含む。本実施形態はまた、補償素子C5を含むことにより角度測定出力ビーム478及び578の成分の間のずれ差を更に小さくする。
図7aは距離測定出力ビーム474、角度測定出力ビーム478及びこれらの出力ビームを生成するために使用する成分ビームの平面における干渉計の模式図を示している。図7bはビーム599を含む干渉計の側面図を示しており、このビーム599は分離されて第2角度測定出力ビーム578を生成するために使用する副ビームを生成する。図7cは干渉計の別の側面図を示している。
ペンタプリズム556のサイズに対するペンタプリズム456のサイズは、ビームずれと、平面ミラー測定対象物の該当する角度変位との比が2つの角度変位干渉計の出力ビーム成分に対して同じになるように設計される。その結果、単一の補償板C5(図7c参照)を直線変位干渉計及び2つの角度変位干渉計に使用することができる。図7cに示す単一の補償板C5は偏光ビームスプリッタPBS11及びPBS12、及び再帰性反射体RR51を含む。
平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を図7dに示す。補償素子C5によってずれ差が更に小さくなることに加えて、図7a〜7cに示す実施形態は上述した利点と同様な利点を含む。
図8aは本発明の干渉計の別の実施形態を模式図として示している。この実施形態は図6aの構成と同様であるが次の点が異なる。すなわち、補償素子C1を含むのではなく、光学系の補償ブロックを含むことにより、平面ミラー測定対象物に衝突する副ビームに経路長を直接付加して、角度測定出力ビームの成分が測定対象物に衝突してから偏光ビームスプリッタによって合成されて角度測定出力ビームを形成するまでの角度測定出力ビームの成分の経路長が等しくなるようにする(すなわち、図4aの実施形態における経路長差l2をゼロにする)。この結果、補償ブロックによって角度測定出力ビームの成分の間のビームずれ差を無くすことができる。
図8aの実施形態における直線変位干渉計は図4aの実施形態の干渉計におけるものと同じHSPMIである。図8aの実施形態における角度変位干渉計の動作は、図4aの実施形態における中間ビーム490の生成までの動作と同じである。後続の操作において、非偏光ビームスプリッタ852は中間ビーム490の角度測定成分を反射してビーム899を形成し、次にこのビーム899が1/2位相差板860を透過するとビーム899の成分の直線偏光が90度回転する。次にビーム899は別の偏光ビームスプリッタ862に入射し、このスプリッタ862は、主測定ビームから生じるビーム899の成分を透過させて副ビーム893を形成し、主基準ビームから生じるビーム899の成分を反射して副ビーム894を形成する。副ビーム893はミラー864により反射され、1/4位相差板865を2回通過した後に偏光ビームスプリッタ862に戻り、この位置で偏光ビームスプリッタ862は副ビーム894を角度測定出力ビーム878の第1成分として反射する。副ビーム894はミラー847,848及び849により反射され、次にミラー866によって方向付けられて平面ミラー測定対象物480に衝突する。次に副ビーム894は測定対象物により反射され、ミラー847,848,849及び866によって偏光ビームスプリッタ862に戻り、このスプリッタ862が副ビーム894を角度測定出力ビーム878の第2成分として透過させる。偏光子875は、ビーム878が検出器876に衝突する前に角度測定出力ビーム878の偏光成分を混合する。
ミラー847,848及び849が構成する折返しアセンブリは、上述した単一の反射面の画像反転特性を実現する。図8aの実施形態における平面ミラー測定対象物上のビームスポットの相対位置を図8bに示す。
補償ブロックがミラー864,866,847,848及び849、1/4位相差板865、偏光ビームスプリッタ862、並びに1/2位相差板860と連動し、補償ブロックにより、副ビーム894が測定対象物に達するために行なう通過の間に副ビーム894に余分の経路長が付加されるので、図8aの実施形態は、角度測定出力ビーム878のビーム成分の間の相対ビームずれがゼロになるように構成される。
本発明の別の実施形態を図9a〜9cに模式図の形で示す。本実施形態は図8aの実施形態における補償ブロックと同様な補償ブロックを図5a〜5cの干渉計に適用している。図9a及び9cの平面は平行であり、図9bに示すように一方が他方に対して距離b6だけずれている。
図9a〜9cの実施形態における直線変位干渉計は、図5a〜5cの実施形態の干渉計におけるものと同じHSPMIである。図9a〜9cの実施形態における角度変位干渉計の動作は図5a〜5cの実施形態における中間ビーム490の生成までの動作と同じである。その後の操作において、非偏光ビームスプリッタ952は中間ビーム490の角度測定成分を反射してビーム999を形成し、このビーム999はプリズム961によって図9cに定義される下側の平面に方向付けられる(図9bにも示す)。次にビーム999は1/2位相差板960を通過してビーム999の成分の直線偏光が90度回転し、その後ビーム999はインターフェイス962により反射されて偏光ビームスプリッタ530に戻る。偏光ビームスプリッタ530は、主測定ビームから生じるビーム999の成分を透過させて副ビーム993を形成し、主基準ビームから生じるビーム999の成分を反射して副ビーム994を形成する。副ビーム993は平面ミラー基準物体438により反射され、1/4位相差板436を2回通過し、偏光ビームスプリッタ530によって角度測定出力ビーム978の第1成分として反射される。副ビーム994は偏光ビームスプリッタ530により反射され、平面ミラー測定対象物480に入射する前にミラー946,947,948及び949が形成する遅延線に沿って伝搬する。次に副ビーム994は、測定対象物により反射され、遅延線に沿って戻る方向に伝搬し、偏光ビームスプリッタ530を角度測定出力ビーム978の第2成分として透過する(1/4位相差板934を2回通過した後に)。偏光子975は、角度測定出力ビーム978の偏光成分を、ビーム978が検出器976に衝突する前に混合する。
上述のように角度変位干渉計は、図9bの平面に在って、かつ図9a及び9cの平面に直交する平面ミラー測定対象物の角度配向の変化θ6に対応する、角度測定出力ビームのビーム成分の間の相対位相シフトφ6を導入する。相対位相シフトφ6及び角度変化θ6は次式の関係を有する。
φ6=k666θ6 (4)
上式において、b6は基準ビームと測定ビームの間隔、入力ビームの波長λ6に対応する波数k6=2π/λ6、n6はビーム経路におけるガスの屈折率である。
光学ブロックが遅延線を含むので、図9a〜9cの角度変位干渉計は、検出器または光ファイバピックアップにおける角度変位干渉計内の角度測定出力ビームのビーム成分の間の相対ビームずれがゼロになるように構成される。平面ミラー測定対象物上のビームスポットの配置を図9dに示す。
更に別の実施形態では、図5a〜5c及び図6aの実施形態を図7a〜7cの実施形態と組み合わせる方法と同じ方法で図8a及び図9a〜9cの実施形態を組み合わせて、各自由度によってそのビーム成分間のずれの差がゼロとなる異なる自由度に関する測定対象物の角度配向の変化の測定を可能にする2つの角度測定出力ビームを生成し、また、距離測定出力ビームを集積HSPMIにより生成する。
図10aに示す本発明の別の実施形態では、図3の干渉計と同様な多軸干渉計を開示するが、本実施形態の多軸干渉計は、図3の角度変位干渉計と同じ角度変位干渉計を含み、HSPMIも含む点で図3の干渉計と類似する。しかしながら、図3の実施形態とは異なり、入力ビーム12は角度測定入力ビームと直接対応し、距離測定入力ビームは角度測定出力ビームから生成される。
図10aを参照すると、入力ビーム12は偏光ビームスプリッタ330に入射し、このスプリッタ330は、図3の実施形態の場合と同じように、入力ビームを角度測定ビーム393及び394に分離する。角度測定ビームはシステムの中を図3に関して記載したものと同じプロセスで伝搬して、角度測定出力ビーム378を生成する。しかしながら図10aの実施形態では、ビーム378の一部を透過させて距離測定出力ビーム1084を生成し、ビーム378の残りの部分を反射して偏光子1075及び検出器1076に到達させて図3の実施形態の場合のように角度情報を生成するように非偏光ビームスプリッタ1020を配置する。
次に距離測定入力ビーム1084を、再帰性反射体1062、及び倍率2:1のアフォーカル系1064を含む折返しアセンブリによって調整して調整済み距離測定入力ビーム1085を生成する。次に調整済み距離測定入力ビームは偏光ビームスプリッタ330に入射して測定ビーム1091及び基準ビーム1095を生成し、これらのビームは、図3の実施形態の測定ビーム391及び基準ビーム395と同様のプロセスに従ってシステム中を伝搬して距離測定出力ビーム1074を生成する。次に距離測定出力ビームは偏光子1071及び検出器1072に入射して距離情報を供給する。距離情報は図3の実施形態の検出器372が測定する距離情報と同様であるが、本実施形態の距離情報が角度測定出力ビームに固有の、光学的差異に関連する追加の位相項目を含む点が異なる。
折返しアセンブリによる距離測定入力ビームの調整の結果、測定ビーム1091は、測定対象物が図10aの平面内において傾いていても法線方向の入射角で平面ミラー測定対象物380に衝突することになる。ビームが法線方向の入射角で衝突するのは、距離測定入力ビームが角度測定出力ビームから生成され、この角度測定出力ビームが、各々測定対象物に1回衝突する成分を含むからである。従って、距離測定入力ビームの伝搬方向は、測定対象物の姿勢の変化に応じて変化する。アフォーカル系1064の倍率によって距離測定入力ビームの伝搬方向を調整して調整ビームを生成し、調整ビームから生成される測定ビームを平面ミラー測定対象物に法線方向の入射角で衝突させる。従って、測定対象物によって法線方向以外の方向に反射されて生じる、角度変位干渉計からの入力距離測定ビームの角度偏差(α)はα/2にまで小さくなる。測定ビームが法線方向から入射すると、測定ビームが測定対象物の角度配向の変化に応じてずれることがないので、距離測定出力ビームの成分のずれ差が非常に小さくなる、という利点がある。
アフォーカル系1064の適切な実施形態は、アフォーカルレンズ及び/又はアナモルフィックアフォーカル付属部品を備える[例えばHandbook Of Optics II, Second Edition (McGraw−Hill)第2章のW.B. Wetherell著の「アフォーカル系」を参照されたし]。以下に、ガリレイアフォーカルレンズに代表されるようなアフォーカル系の第1の実施形態を図式的に示す。しかしながらケプラーアフォーカルレンズを使用することもできる。ケプラーアフォーカルレンズを一つ以上のアフォーカル系に使用する場合、該当する中継レンズ系の変換特性を変更してケプラーアフォーカルレンズの反転機能を反映させる必要がある。アフォーカル系はまた、円筒レンズ、プリズム及び複屈折素子を基本とするアナモルフィックアフォーカル付属部品を備えることができる。
ガリレイアフォーカルレンズの一例を図10bに図式的に示し、プリズム複屈折アナモルフィックアフォーカル付属部品を図10c及び10dにそれぞれ図式的に示す。図10bに示すガリレイアフォーカルレンズは正レンズ1077A及び負レンズをそれぞれ備え、その縮小モードの動作を示している。
図10cに示すプリズムアナモルフィックアフォーカル付属部品は、2つのプリズム1079A及1079Bを備え、これもまたその縮小モードの動作を示している。
図10dに示す複屈折アナモルフィックアフォーカル付属部品は、互いに接着された2つの複屈折プリズム1073A及1073Cを備え、その拡大モードの動作を示している。複屈折プリズムは、例えば方解石及びパラテルル石のような一軸結晶を含む。複屈折プリズム1073A及1073Cの光学軸を図10dにそれぞれ要素1073B及び1073Dとして示す。入射ビームの偏光は異常光である。複屈折アナモルフィックアフォーカル付属部品を通過する入射ビームの経路及び光学軸1073B及び1073Dの方向を正の一軸結晶を含む系の場合に関して示し、この系では通常光屈折率は異常光屈折率よりも小さい。
図10aの実施形態において行なわれるような入力ビームの調整については、Henry A. Hillによる「ずれがゼロの受動干渉計」と題する2002年6月29日出願の米国出願第10/207,314号に詳細に記載されており、上記出願の内容は本明細書において参照により援用する。
図10aの実施形態の利点は、図3の実施形態におけるものと同じ理由により、検出器またはFOPでの角度変位干渉計の出力ビームの成分のビームずれ差が、例えばHSPMIの検出器またはFOPでの出力ビームのビームずれ差に比べて非常に小さくなることである。
図10aの実施形態の別の利点は、HSPMI及び距離測定出力ビームの基準ビーム及び測定ビームの成分のビームずれ差が、例えばHSPMIの検出器またはFOPでの出力ビームのビームずれ差に比べて非常に小さくなることである。
図10aの実施形態の別の利点は、角度変位干渉計からの電気干渉信号の測定位相の周期誤差の発生源の数が少ないことである。周期誤差の発生源の数は、角度測定ビームの各々が平面ミラー測定対象物への一つの通過路を形成する結果、少なくなる。
実施形態の別の実施形態を図10eに示すが、この実施形態は図10aの実施形態と次の点を除いて同じである。すなわち、ミラー1046,1047,1048及び1049が形成する遅延線によって、角度測定ビーム394’(図3の実施形態における角度測定ビーム394に対応する)にそのビームが形成する平面ミラー測定対象物380への通過路間に追加の経路長が付加されて、出力角度測定ビームの各角度測定ビームの経路長が平面ミラー測定対象物による反射から角度測定出力ビームの形成に至るまでの距離に等しくなる。上述のように、これによって角度測定出力ビームの成分の間のずれ差が実質的に無くなる。角度測定ビーム394’が遅延線のミラーによって反射される間のビーム394’の偏光解消度を最小化するために、追加の1/4波長板334’を使用して偏光ビームスプリッタ330と1/4波長板334’との間に遅延線を位置させる空間を設ける。この結果、ビーム394’が遅延線のミラーにより反射されるときにビーム394’が図10eの平面で、または図10eの平面に直交する平面で直線偏光される。
遅延線は、図10aの実施形態の角度測定出力ビームに含まれる残存ビームずれ差を補償する。第4の実施形態における補償後の残存ビームずれ差は約1マイクロメートル未満である。
角度測定出力ビームのビームずれ差を補償することによって、距離測定出力ビームのビームずれ差が補償される、すなわち残存ビームずれ差が約1マイクロメートル未満となる、という結果が更に得られる。
光遅延線の光路はガス中、好ましくは真空中に在って、角度変位干渉計の2つの測定区間のガラスの中の光路長が同じに維持される。光遅延線の長さは、それぞれの測定ビームが平面ミラー測定対象物に衝突した後に生じる角度変位干渉計の2つの測定区間の間の差を補償するように選択される。光遅延線の光路長を求める目的で設けられる測定区間の長さは、1/nで重み付けされた測定区間の各セクションの長さの合計であり、この場合nはそれぞれのセクションの屈折率である。測定区間の各セクションの屈折率は幾つかの異なる値を有することができる。
更に別の実施形態においては、図10eの実施形態における遅延線を図3の実施形態に同様にして導入して図3の実施形態の角度変位干渉計の角度測定出力ビームの残存ビームずれ差を補償することができる。
図13は干渉計システムの概略図であり、このシステムにより平面ミラー測定対象物92の直線変位及び角度変位を測定し、モニターする。図13に示すように、干渉計システムは、本明細書に記載する干渉計のいずれかとして構成し、配列することができる干渉計14、及び干渉計14への入力ビーム12の方向を制御する動的ビーム操作素子を備える。
入力ビームの方向を変える目的は、干渉計14の出力ビームから生成される電気干渉信号の非周期誤差の影響を排除する、または十分に低減することにある。非周期誤差による影響の排除、または十分な低減は、干渉計14内の、及び検出器70でのビームずれを無くす、または十分に小さくすることにより達成される。
干渉計システムは更に、ビーム112を生成する照射源10、検出器70、サーボ制御装置94、変換器96及び電子プロセッサ兼コンピュータ90を備える。各干渉計タイプにおいて、干渉計ビームはミラー92に向かって、ミラー92から20で示される光路にほぼ沿って伝搬し、出力ビームは干渉計14から検出器70に向かって60で示される光路に沿って伝搬する。ビーム112についての記載は図1のビーム12についての記載と同じである。
ビーム操作素子98の姿勢を変換器96により制御して経路20に沿って伝搬する測定ビームがゼロ度の入射角でミラー92に入射するようにする。変換器96はサーボ制御装置94からのサーボ制御信号86によって制御される。サーボ制御信号86は電子プロセッサ兼コンピュータ90が生成するサーボ信号82から生成される。
動的素子98の制御は2つのモードの内の一つのモードで行われる。一つのモードはフィードバックモードであり、このモードでは、動的素子98の姿勢は、例えばミラー92での測定ビーム入射角のゼロ度からの測定変位に基づく誤差信号に従って制御される。第2のモードはフィードフォワードモードであり、このモードでは、制御信号82はミラー92の姿勢の測定変化に基づく。測定変化はその全体が、または一部が、例えば干渉計14によって測定されるミラー92の姿勢の変化に基づく。
干渉計への入力ビーム上に位置する動的ビーム操作素子を含む干渉計システムは、本出願人が本出願と共に保有する米国特許第6,252,667号、米国特許第6,313,918号、及び米国特許第6,271,923号に、PCT公開公報WO 00/66969号にも記載されており、上記文献の内容は全て、本明細書において参照により援用する。
経路20に在る測定ビームの方向を維持する/認識するべき精度は通常、ミラー92の角度配向の変化を維持する/認識するべき精度と同じではなく、数桁オーダーの大きさ異なる。干渉計システム14が測定する直線変位の変化は、ミラー92の反射面に直交するラインに沿ってビーム操作素子が定義するポイントからの距離の変化とされる。測定ビームの方向の直交ラインからの変位εにより生じる測定直線変位の部分誤差は(1−cos2ε)≒ε2となる。従って、例えば1ppb及び0.1ppbの部分誤差の場合、εの該当する値はそれぞれ、≦3.2×10-5及び≦1.0×10-5である必要がある。通常の値θの範囲は0.001ラジアンのオーダーであり、この場合θは、リソグラフィツール計測システムの固定基準枠に対するミラー92の反射面の傾きである。従って、認識する必要のあるθに対するεの精度はそれぞれ3.2%及び1.0%である。本発明のこの特徴によって、制御システムにおける動的ビーム操作素子に要求される性能要件が相当緩和される。これは特に、フィードフォワード制御システムにおいて重要である。
εに要求される精度が緩和される結果更に、フィードバックまたはフィードフォワード制御システムの精度を容易にその場で決定することができる。制御システムの校正手順の一例として、ミラー92の一連の固定姿勢に対してビーム操作素子の姿勢を細かく調査して、ミラー92の固定姿勢の各々に対してε=0となる位置を、ヘテロダイン信号または電気干渉信号の振幅をモニターすることにより検出する。
直交直線変位に関して測定される変化をリソグラフィツール計測システムの固定基準枠に変換するために使用する変換係数はcos2θである。通常の値θの範囲は0.001ラジアンのオーダーである。従って、変換係数に1ppb及び0.1ppbの部分誤差がある場合、θ値の該当する誤差はそれぞれ、≦5×10-7及び≦5×10-7である必要がある。変換係数を適用する際に要求されるθに関する情報は、本発明においては、直線変位ペアに関して測定される変化から得られる。
図14は干渉計システムの概略図であり、このシステムにより平面ミラー測定対象物92の直線変位及び角度変位を測定し、モニターする。図14に示すように、干渉計システムは干渉計14及び動的ビーム操作素子を備え、干渉計14は本明細書に記載する干渉計のいずれかとして構成及び配置され、動的ビーム操作素子は、干渉計14への入力ビーム12の方向及び検出器70への出力ビーム60の方向を制御する。
入力ビーム12の方向及び出力ビーム60の方向を変える目的は、干渉計14の出力ビームから生成される電気干渉信号の非周期誤差の影響を排除する、または十分に低減することにある。非周期誤差による影響の排除、または十分な低減は、干渉計内の、及び検出器70でのビームずれを無くすこと、または実質的に小さくすること、検出器70でのビームの入射角の変化を無くすこと、または実質的に小さくすることにより達成される。
干渉計システムは更に、ビーム112を生成する照射源10、検出器70、サーボ制御装置94、変換器96及び電子プロセッサ兼コンピュータ90を備える。各干渉計タイプにおいて、干渉計ビームはミラー92に向かって、ミラー92から20で示される光路にほぼ沿って伝搬し、出力ビームは干渉計14から検出器70に向かって60で示される光路に沿って伝搬する。ビーム112についての記載は図1のビーム12についての記載と同じである。
ビーム操作素子98の姿勢を変換器96により制御して経路20に沿って伝搬する測定ビームがミラー92にゼロ度の入射角で入射するようにする。変換器96はサーボ制御装置94からのサーボ制御信号86によって制御される。サーボ制御信号86は電子プロセッサ兼コンピュータ90が生成するサーボ信号82から生成される。
誤差ε及び変換係数に関する図14に示す干渉計システム及び動的ビーム操作システムについての記載は、図13に示す干渉計システム及び動的ビーム操作システムについての記載の該当する箇所と同じである。
上述した干渉計システムのいずれにおいても、平面ミラー基準物体を干渉計アセンブリと一体化することができることに注目する。別の構成として、平面ミラー基準物体を、差動平面ミラー干渉計における場合のように第2測定対象物の一部とすることができる。このような実施形態では、干渉計は、ビームを第2測定対象物上の基準ミラーに連結する追加の光学系を含むことができる。
上述の干渉計システムは非常に高精度の測定を可能にする。このようなシステムはコンピュータチップなどのような大規模集積回路に使用するリソグラフィ用途において特に有用である。リソグラフィは半導体製造産業にとって非常に重要な技術推進要素である。重ね合わせにおける改良は、100nm線幅(設計ルール)以下の線幅を実現するための5つの最も困難な挑戦の内の一つであり、例えばSemiconductor Industry Roadmap, p82(1997)を参照されたい。
重ね合わせはウェハステージ及びレチクル(またはマスク)ステージの位置決めに使用する距離測定干渉計の性能、すなわち精度及び確度に直接依存する。リソグラフィツールにより年当り50〜100百万ドルの製品を生産することができるので、性能の改良された距離測定干渉計がもたらす経済効果は非常に大きい。リソグラフィツールによる歩留まりが1%上がる度に、年当り約百万ドルの経済効果が集積回路製造業者にもたらされ、リソグラフィツールベンダーにそれに匹敵する大きな利益がもたらされる。
リソグラフィツールの機能は、空間的にパターン化された照射線をフォトレジストに覆われたウェハに方向付けることである。このプロセスでは、ウェハのどの位置が照射線を受けるのかを決定し(位置合わせ)、その位置で照射線をフォトレジストに当てる(露光)。
ウェハを正しく位置させるために、ウェハは位置合わせマークをウェハ上に含み、これらの位置合わせマークは専用センサによって測定される。位置合わせマークの測定される位置によってウェハのツール内での位置を決定する。この情報を、ウェハ表面を所望の形状にパターニングするための仕様と一緒に用いて、ウェハを空間的にパターニングされた照射線に対して位置合わせする。このような情報に基づいて、フォトレジストに覆われたウェハを支持する移動可能なステージがウェハを移動させて照射線によってウェハの正しい位置が露光されるようにする。
露光の間、照射源はパターン化されたレチクルを照射し、このレチクルが照射線を散乱して空間的にパターン化された照射線を生成する。レチクルはマスクとも呼ばれ、これらの用語は以下において同じ意味で使用する。縮小リソグラフィの場合、縮小レンズが散乱照射線を収集してレチクルパターンの縮小画像を形成する。別の構成として、近接転写の場合、散乱照射線はウェハに達する前に短い距離(通常、マイクロメートルのオーダー)を伝搬してレチクルパターンの1:1画像を生成する。照射によってレジストの中で光−化学プロセスが始まり、このプロセスによって照射線パターンがレジスト内の潜像に変換される。
干渉計システムは、ウェハ及びレチクルの位置を制御し、レチクル画像をウェハに転写するポジショニング(位置決め)メカニズムの重要な要素である。このような干渉計システムが上述のような特徴を含む場合、距離測定に対する周期誤差の影響が最小化されるのに伴って、システムが測定する距離の精度が向上する。
一般的に、露光システムとも呼ばれるリソグラフィシステムは通常、照射システム及びウェハポジショニングシステムを含む。照射システムは紫外線、可視光線、x線、電子線またはイオン照射線のような照射線を供給する照射源、及び照射線にパターンを与えることにより空間的にパターン化された照射線を生成するレチクルまたはマスクを含む。また縮小リソグラフィの場合、照射システムは空間的にパターン化された照射線をウェハ上に結像させるレンズアセンブリを含むことができる。結像した照射線によってウェハ上のレジストが露光される。照射システムはまた、マスクを支持するマスクステージ、及びマスクを通して方向付けられる照射線に対するマスクステージの位置を調整するポジショニングシステムを含む。ウェハポジショニングシステムは、ウェハを支持するウェハステージ、及び結像した照射線に対するウェハステージの位置を調整するポジショニングシステムを含む。集積回路の製造は多くの露光工程を含む。リソグラフィについての一般的な参考文献として、例えばJ.R Sheats and B.W. SmithによるMicrolithography:Science and Technology(Marcel Dekker, Inc., New York, 1998)を参照されたい。この参考文献の内容は、本明細書において参照により援用する。
上述の干渉計システムを使用して、レンズアセンブリ、照射線源または支持構造のような露光システムの他の素子に対するウェハステージ及びマスクステージの位置を正確に測定することができる。このような場合、干渉計システムを固定構造に取り付け、測定対象物をマスクステージ及びウェハステージの内の一つのような可動素子に取り付けることができる。別の構成として、配置を逆にして、干渉計システムを可動対象物に取り付け、測定対象物を固定対象物に取り付けることができる。
一般的に、このような干渉計システムを使用して露光システムの他のいずれか素子に対する露光システムのいずれか一つの素子の位置をも測定することができ、この場合干渉計システムは、素子及び測定対象物の内の一方に取り付けられるか或いは支持されるか、または素子の内の他方に取り付けられるか或いは支持される。
干渉計システム1126を使用するリソグラフィスキャナ1100の一例を図11aに示す。干渉計システムを使用して露光システム内のウェハ(図示せず)の位置を正確に測定する。ここで、ステージ1122を使用してウェハを露光ステーションに対して配置し、支持する。スキャナ1100はフレーム1102を含み、このフレームは他の支持構造、及びこれらの構造に搭載される種々の素子を搭載する。露光ベース1104はその頂部にレンズハウジング1106を搭載し、このハウジングの頂部にレチクルまたはマスクステージ1116を搭載し、このステージを使用してレチクルまたはマスクを支持する。マスクを露光ステーションに対して位置決めするポジショニングシステムを素子1117として模式的に示す。ポジショニングシステム1117は、例えば圧電変換素子及び該当する制御電子機器を含むことができる。ここに記載する実施形態には含まれていないが、上述の干渉計システムの内の一つ以上を使用してマスクステージだけでなく、リソグラフィ構造の製造プロセスにおいてその位置を高精度にモニターする必要のある他の可動素子の位置を正確に測定することもできる(上のSheats及びSmithによるMicrolithography:Science and Technologyを参照されたし)。
露光ベース1104の下方に延びているのは支持ベース1113であり、この支持ベースはウェハステージ1122を搭載する。ステージ1122は平面ミラー1128を含み、このミラーは、干渉計システム1126によりステージに方向付けられる測定ビーム1154を反射する。ステージ1122を干渉計システム1126に対して位置決めするポジショニングシステムを素子1119として模式的に示す。ポジショニングシステム1119は、例えば圧電変換素子及び該当する制御電子機器を含むことができる。測定ビームは反射されて露光ベース1104に搭載される干渉計システムに戻る。干渉計システムは前に記載した実施形態のいずれかとすることができる。
動作状態において、照射ビーム1110、例えばUVレーザ(図示せず)からの紫外線(UV)ビームはビーム成形光学アセンブリ1112を通過し、ミラー1114によって反射された後に下方に伝搬する。その後、照射ビームはマスクステージ1116に搭載されるマスク(図示せず)を通過する。マスク(図示せず)は、レンズハウジング1106に収容されるレンズアセンブリ1108を通してウェハステージ1122上のウェハ(図示せず)に結像される。ベース1104及びそのベースが支持する種々の素子は、バネ1120として示す振動減衰システムによって周囲の振動から分離される。
リソグラフィスキャナの他の実施形態では、前に記載した干渉計システムの内の一つ以上を使用して多軸に沿った距離を、例えばこれらに制限されないが、ウェハステージ及びレチクル(又はマスク)ステージに関する角度を測定することができる。また、UVレーザビームではなく他のビームを使用してウェハを露光することができ、これらのビームとしては、例えばx線ビーム、電子ビーム、イオンビーム及び可視光ビームなどが挙げられる。
幾つかの実施形態では、リソグラフィスキャナはこの技術分野でコラム基準(column reference)として知られるものを含むことができる。このような実施形態では、干渉計システム1126は基準ビーム(図示せず)を外部基準経路に沿って方向付けて基準ミラー(図示せず)に衝突させ、この基準ミラーは或る構造、例えばレンズハウジング1106に取り付けられて照射ビームを方向付ける。基準ミラーは基準ビームを反射して干渉計システムに戻す。ステージ1122により反射される測定ビーム1154と、レンズハウジング1106に搭載された基準ミラーにより反射される基準ビームとを合成する際に干渉計システム1126が生成する干渉信号は、照射ビームに対するステージの位置の変化を示す。また、他の実施形態では、干渉計システム1126を、スキャナシステムのレチクル(またはマスク)ステージ1116または他の可動素子の位置の変化を測定するように配置することができる。最後に、干渉計システムは、スキャナに加えて、またはスキャナに代えてステッパを含むリソグラフィシステムと同様な態様で使用することができる。
公知のように、リソグラフィは、半導体装置を作成する製造方法の重要な一部である。たとえば、米国特許第5,483,343号にはそのような製造方法の工程が概述されている。これらの工程について、図11bおよび11cに関して以下で記述する。図11bは、半導体チップ(ICまたはLSIなど)、液晶パネル、またはCCDなど、半導体装置を製造する順序のフロー・チャートである。工程1151は、半導体装置の回路を設計する設計過程である。工程1152は、回路パターン設計に基づくマスクの製造過程である。工程1153は、シリコンなどの材料を使用することによってウェハを製造する過程である。
工程1154は、予備過程と呼ばれるウェハ過程であり、準備したマスクおよびウェハを使用することによって、リソグラフィにより、回路をウェハの上に形成する。十分な空間分解能でマスク上の回路パターンに対応する回路をウェハの上に形成するために、ウェハに対するリソグラフィ・ツールの干渉分光による位置決めが必要である。本明細書で記述する干渉分光法およびシステムは、ウェハ過程において使用されるリソグラフィの有効性を向上させるのに特に有用であり得る。
工程1155は、工程1154によって処理されたウェハが半導体チップに形成される事後過程と呼ばれる組立て工程である。この工程は、組立て(方形切断および結合)および実装(チップ封止)を含む。工程1156は、検査工程であり、工程1155によって作成された半導体装置の動作性の検査、耐久性の検査などが実施される。これらの過程により、半導体装置は完成し、出荷される(工程1157)。
図11cは、ウェハ過程の詳細を示すフロー・チャートである。工程1161は、ウェハの表面を酸化させる酸化過程である。工程1162は、絶縁膜をウェハ表面の上に形成するCVD過程である。工程1163は、蒸着によってウェハの上に電極を形成する電極形成過程である。工程1164は、イオンをウェハに注入する注入過程である。工程1165は、レジスト(感光材料)をウェハに加えるレジスト過程である。工程1166は、露光(すなわちリソグラフィ)によって、上記で記述した露光装置により、マスクの回路パターンをウェハの上に印刷する露光過程である。再び、上記で記述したように、本明細書で記述する干渉計システムおよび方法を使用することにより、そのようなリソグラフィ工程の精度および分解能は向上する。
工程1167は、露光ウェハを成長する成長過程である。工程1168は、成長レジスト像以外の部分を除去するエッチング過程である。工程1169は、エッチング過程を施された後にウェハ上に残留しているレジスト材料を分離するレジスト分離過程である。これらの過程を反復することによって、回路パターンがウェハの上に形成され、重ね合わされる。
上記した干渉計システムは、物体の相対位置を正確に測定する必要がある他の応用分野において使用することも可能である。たとえば、基板またはビームが移動する際に、レーザ、x線、イオン、または電子ビームなどの書込みビームが、基板の上にパターンをマーキングする応用分野では、干渉計システムを使用して、基板と書込みビームとの相対運動を測定することが可能である。
例として、ビーム書込みシステム1200の図12に概略的に示されている。ソース1210は、書込みビーム1212を生成する。ビーム集束部品1214は、放射ビームを、可動ステージ1218によって支持された基板1216に向ける。ステージの相対位置を決定するために、干渉計システム1220は、基準ビーム1222をビーム集束部品1214の上に取り付けられたミラー1224に向け、測定ビーム1226をステージ1218の上に取り付けられたミラー1228に向ける。基準ビームはビーム収束部品上に搭載されたミラーと接触するので、ビーム書込みシステムは、コラム基準を用いるシステムの例である。干渉計システム1220は、以前に説明した干渉計システムのいずれかとすることが可能である。干渉計システムによって測定された位置の変化は、基板1216上における書込みビーム1212の相対位置の変化に対応する。干渉計システム1220は、基板1216上における書込みビーム1212の相対位置を表す測定信号1232を制御装置1230に送信する。制御装置1230は、出力信号1234を、ステージ1218を支持し、かつ位置決めするベース1236に送信する。更に、書込みビームが、基板の選択位置のみにおいて光物理的変化または光化学的変化が生じるのに十分な強度で基板1216に接触するように、書込みビーム1212の強度を変化させるために、または書込みビーム1212を遮断するために、制御装置1230は、信号1238をソース1210に送信する。
更に、いくつかの例では、制御装置1230は、ビーム集束部品1214に、たとえば信号1244を使用して、基板の領域にわたって書込みビームを走査させることが可能である。その結果、制御装置1230は、基板をパターン化するように、システムの他の要素を誘導する。パターン化は、通常、制御装置に記憶されている電子設計パターンに基づく。いくつかの応用例では、書込みビームは、基板の上に被覆されたレジストをパターン化し、他の応用例では、書込みビームは、基板をエッチングするなど、直接パターン化する。
そのようなシステムの重要な応用分野は、以前に記述したリソグラフィ方法において使用されるマスクおよびレチクルの製造である。たとえば、リソグラフィ・マスクを製作するために、電子ビームを使用して、クロミウム被覆ガラス基板をパターン化することが可能である。書込みビームが電子ビームであるような場合では、ビーム書込みシステムは、電子ビーム経路を真空に封入する。また、書込みビームが電子ビームまたはイオン・ビームである場合では、ビーム集束部品は、真空下において帯電粒子を基板上に集束させ、向けるための四重極レンズなどの電場生成装置を含む。書込みビームがx線、UV、または可視光線の放射などの放射ビームである他の場合では、ビーム集束部品は、放射を基板に集束させ、向けるための対応する光学機器を含む。
各種実施態様について、上記のように説明したが、各種の変更が本発明の技術思想及び範囲から逸脱することなく行われてもよい。従って、他の実施形態も、特許請求の範囲内にある。
干渉計システムの模式図である。 干渉計システムの第1の実施形態の平面図である。 干渉計システムの第1の実施形態の一部の平面図である。 干渉計システムの第1の実施形態の別の部分の平面図である。 干渉計システムの第1の実施形態の変形例における平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を描いた図である。 干渉計システムの第1の実施形態の変形例における平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を描いた図である。 干渉計システムの第1の実施形態の変形例における平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を描いた図である。 干渉計システムの第1の実施形態の一部の変形例の平面図である。 干渉計システムの第2の実施形態の平面図である。 は干渉計システムの第3の実施形態の平面図である。 干渉計システムの第3の実施形態の一部の平面図である。 干渉計システムの第3の実施形態の別の部分の平面図である。 干渉計システムの第2の実施形態における平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を描いた図である。 干渉計システムの実施形態に使用することができる構成要素の模式図である。 は干渉計システムの第4の実施形態の第1平面の平面図である。 干渉計システムの第4の実施形態の第2平面の平面図である。 干渉計システムの第4の実施形態の側面図である。 干渉計システムの第4の実施形態における平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を描いた図である。 は干渉計システムの別の実施形態の平面図である。 図6aの実施形態の変形の平面図である。 3つの補償素子の模式図である。 3つの補償素子の模式図である。 3つの補償素子の模式図である。 干渉計システムの別の実施形態の第1平面の平面図である。 図7aの実施形態の側面図である。 図7aの実施形態の別の側面図である。 図7a〜cの実施形態における平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を描いた図である。 干渉計システムの別の実施形態の平面図である。 図8aの実施形態における平面ミラー測定対象物上の基準及び測定ビームスポット配置を描いた図である。 干渉計システムの別の実施形態の第1平面の平面図である。 図9aの実施形態の構成要素の側面図である。 図9aの実施形態の第2平面の平面図である。 図9a〜cの実施形態における平面ミラー測定対象物上のビームスポット配置を描いた図である。 干渉計システムの別の実施形態の平面図である。 図10aの実施形態における使用に適するアフォーカルシステムの実施形態を示す。 図10aの実施形態における使用に適するアフォーカルシステムの実施形態を示す。 図10aの実施形態における使用に適するアフォーカルシステムの実施形態を示す。 図10aのそれと同様な干渉計システムの更に別の実施形態の平面図である。 集積回路を製造するために使用するリソグラフィシステムの模式図である。 集積回路を製造する工程を表わすフローチャートである。 集積回路を製造する工程を表わすフローチャートである。 ビーム書込みシステムの模式図である。 入力ビームを干渉計に方向付けるように配置される動的ビーム操作素子を含む干渉計システムの模式図である。 入力ビームを干渉計に、干渉計からの一つ以上の出力ビームを方向付けるように配置される動的ビーム操作素子を含む干渉計システムの模式図である。

Claims (62)

  1. 装置であって、
    測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備え、
    前記干渉計は、入力入射ビームを受信し、前記測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように、前記入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを方向付け、前記測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように、前記入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを方向付け、次に前記角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成され、各角度測定ビームは、合成されて前記角度測定出力ビームを形成する前に、前記測定対象物への単一の通過路をのみを形成し、
    前記干渉計は更に、前記入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、これらのビームを合成して前記測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成するように構成される、装置。
  2. 前記別の組のビームが第1距離測定ビーム及び第2距離測定ビームを含み、前記別の出力ビームは距離測定出力ビームであり、前記干渉計は、前記測定対象物への第1及び第2通過路を形成するように前記第1距離測定ビームを方向付け、次に前記第1距離測定ビームを前記第2距離測定ビームと合成して前記距離測定出力ビームを生成する、請求項1記載の装置。
  3. 前記干渉計は、前記入力入射ビームを受信し、かつ前記入力入射ビームを角度測定入力ビーム及び距離測定入力ビームに分離するように配置された非偏光ビームスプリッタを備え、前記第1及び第2角度測定ビームは前記角度測定入力ビームから生成され、前記第1及び第2距離測定ビームは前記距離測定入力ビームから生成される、請求項2記載の装置。
  4. 前記干渉計は、ビームが前記測定対象物に達するための第1通過を行なっている間に前記第1角度測定ビームを前記第1距離測定ビームにオーバーラップさせる、請求項2記載の装置。
  5. 前記干渉計は、ビームが前記測定対象物に達するための第1通過を行なった後に前記第1角度測定ビームを前記第1距離測定ビームから分離するように配置された非偏光ビームスプリッタを備える、請求項4記載の装置。
  6. 前記干渉計は、前記角度測定出力ビームを受信し、かつこの角度測定出力ビームの一部を分離して距離測定入力ビームを形成するように配置された非偏光ビームスプリッタを備え、前記距離測定ビームは前記距離測定入力ビームから生成される、請求項2記載の装置。
  7. 前記干渉計は、前記距離測定入力ビームを方向付けるように配置された出力折返し光学系を更に備え、前記出力折返し光学系は、前記第1距離測定ビームが前記測定対象物に前記測定対象物の角度配向範囲に対して実質的に法線方向から入射して衝突するように選択される倍率を有するアフォーカル系を備える、請求項6記載の装置。
  8. 前記干渉計は角度測定光学アセンブリ及び距離測定光学アセンブリを備え、前記角度測定光学アセンブリは前記角度測定ビームを前記測定対象物に方向付けるように構成され、前記距離測定光学アセンブリは前記距離測定ビームを方向付けるように構成され、前記角度測定光学アセンブリ及び距離測定光学アセンブリはそれぞれ、別個の偏光ビームスプリッタを備える、請求項3記載の装置。
  9. 前記距離測定光学アセンブリは高安定性平面ミラー干渉計(HSPMI)として構成されている、請求項8記載の装置。
  10. 前記干渉計は、前記測定対象物への通過路が形成された後、かつ前記第2角度測定ビームと合成される前に、反射基準物体への通過路を形成するように前記第1角度測定ビームを方向付け、前記測定対象物への通過路が形成される前に、前記基準物体への通過路が形成されるように前記第2角度測定ビームを方向付けるように構成される、請求項2記載の装置。
  11. 前記干渉計は、て前記基準物体への第1及び第2通過路を形成するように前記第2距離測定ビームを方向付けるように構成される、請求項10記載の装置。
  12. 前記干渉計は偏光ビームスプリッタ及び戻し光学アセンブリを備え、
    前記偏光ビームスプリッタは、前記測定対象物及び基準物体への通過路の各々の間に、前記角度測定ビーム及び前記距離測定ビームの各々の内の一方を透過させ、かつ前記角度測定ビーム及び前記距離測定ビームの各々の内の他方を反射するように配置され、更に、前記第1及び第2通過路の後に、前記角度測定ビームを再合成して前記角度測定出力ビームを形成し、かつ前記距離測定ビームを再合成して前記距離測定出力ビームを形成するように配置され、
    前記戻し光学アセンブリは、前記角度測定ビーム及び前記距離測定ビームを前記偏光ビームスプリッタから受信し、前記第1及び第2通過路の間に、これらのビームの向きを変えて前記偏光ビームスプリッタに戻すように配置される、請求項11記載の装置。
  13. 前記基準物体は平面ミラーを含む、請求項12記載の装置。
  14. 前記干渉計は前記基準物体を更に備える、請求項13記載の装置。
  15. 前記干渉計は、前記偏光ビームスプリッタと前記基準物体との間に位置する1/4位相差板を更に備える、請求項13記載の装置。
  16. 前記測定対象物は平面ミラーを含む、請求項12記載の装置。
  17. 前記干渉計は、前記偏光ビームスプリッタと前記測定対象物との間に位置する1/4位相差板を更に備える、請求項16記載の装置。
  18. 前記戻し光学アセンブリは、前記第1及び第2通過の間に前記角度測定ビームの偏光を回転させるように配置される1/2位相差板を備える、請求項12記載の装置。
  19. 前記戻し光学アセンブリは、前記角度測定ビームの向きを変えて前記偏光ビームスプリッタに戻すように配置される奇数の反射面を更に有する、請求項18記載の装置。
  20. 前記戻し光学アセンブリは、前記距離測定ビームの向きを変えて前記偏光ビームスプリッタに戻すように配置される再帰性反射体を更に備える、請求項19記載の装置。
  21. 前記干渉計は、前記入力入射ビームを受信し、かつ前記入力入射ビームを角度測定入力ビーム及び距離測定入力ビームに分離するように配置された非偏光ビームスプリッタを更に備え、前記偏光ビームスプリッタは前記角度測定入力ビームを第1及び第2角度測定ビームに分離し、かつ前記距離測定入力ビームを前記第1及び第2距離測定ビームに分離するように配置される、請求項12記載の装置。
  22. 前記干渉計は、前記測定対象物への第1通過路の間に前記第1角度測定ビームを方向付けて前記第1距離測定ビームにオーバーラップさせ、前記基準物体への第1通過路の間に前記第2角度測定ビームを方向付けて前記第2距離測定ビームにオーバーラップさせるように構成される、請求項12記載の装置。
  23. 前記偏光ビームスプリッタは、前記入力入射ビームを前記第1角度測定ビーム及び前記第1距離測定ビームを含む重複ビームペアと前記第2角度測定ビーム及び前記第2距離測定ビームを含む重複ビームペアとに分離するように配置され、前記偏光ビームスプリッタは、これらのビームペアがそれぞれの前記測定対象物及び基準物体への第1通過路を形成した後に、これらのビームペアを再合成して中間ビームを形成するように配置される、請求項22記載の装置。
  24. 前記戻し光学アセンブリは、前記中間ビームを受信するように配置され、かつ前記角度測定ビームを前記距離測定ビームから空間的に分離するように配置される非偏光ビームスプリッタを備える、請求項23記載の装置。
  25. 前記干渉計は、非偏光ビームスプリッタを含む出力折返し光学系を備え、この非偏光ビームスプリッタは、前記角度測定出力ビームを受信し、かつ前記角度測定出力ビームの一部を分離して距離測定入力ビームを形成するように配置され、前記出力折返し光学系は前記距離測定入力ビームを前記偏光ビームスプリッタに方向付けるように構成され、前記偏光ビームスプリッタは前記距離測定入力ビームを前記距離測定ビームに分離するように配置される、請求項12記載の装置。
  26. 前記出力折返し光学系は、前記第1距離測定ビームが前記測定対象物に前記測定対象物の角度配向範囲に対して実質的に法線方向から衝突するように選択される倍率を有するアフォーカル系を備える、請求項25記載の装置。
  27. 前記奇数の反射面の各々が共通平面内に法線を有する、請求項19記載の装置。
  28. 前記奇数の反射面は、前記反射面の各々での入射ビームと反射ビームとの間の角度の合計がゼロ、または360度の整数倍となるように前記角度測定ビームを反射し、各角度は前記入射ビームから前記反射ビームに向かう方向に測定され、反時計回りに測定される場合に正の値を有し、時計回りに測定される場合に負の値を有する、請求項27記載の装置。
  29. 前記戻し光学アセンブリは、前記角度測定ビームの向きを変えて前記偏光ビームスプリッタに戻すように配置された一組の反射面を有し、前記一組の反射面は前記反射面の各々での入射ビームと反射ビームとの間の角度の合計がゼロ、または360度の整数倍となるように前記角度測定ビームを反射し、各角度は前記入射ビームから前記反射ビームに向かう方向に測定され、反時計回りに測定される場合に正の値を有し、時計回りに測定される場合に負の値を有する、請求項12記載の装置。
  30. 前記入力入射ビームを生成し、かつ前記入力入射ビームを前記多軸干渉計に方向付けるように構成された光源を更に備え、前記入力入射ビームは分離ヘテロダイン周波数を有する2つの成分を含み、前記角度測定ビーム及び別の組のビームの各々の内の一方は前記入力ビームの前記成分の内の一方から生成され、前記角度測定ビーム及び別の組のビームの各々の内の他方は前記入力ビームの前記成分の内の他方から生成される、請求項1記載の装置。
  31. 前記入力ビームの前記成分は直交偏光を有する、請求項30記載の装置。
  32. 前記出力ビームを受信し、前記測定対象物の角度配向、及び前記測定対象物までの距離の変化を示す電気信号を生成するように構成された検出器を更に備える、請求項1記載の装置。
  33. 各検出器の手前に配置され、前記出力ビームの各々の出力ビームに含まれる前記成分の内の中間偏光成分を通過させるように構成された偏光解析器を更に備える、請求項32記載の装置。
  34. 各出力ビームが該当する偏光解析器を通過した後に、各出力ビームを該当する検出器に入力する光ファイバピックアップを更に備える、請求項33記載の装置。
  35. 前記角度測定出力ビームのビームずれ差を小さくするように配置される光遅延線を更に備える、請求項12記載の装置。
  36. 前記光遅延線は、前記第2角度測定ビームが前記測定対象物から戻る間に前記第2角度測定ビームに追加の経路長を生じさせるように配置される、請求項35記載の装置。
  37. 前記光遅延線は、入射ビームの直交偏光成分間に経路長差を生じさせるように構成される、請求項35記載の装置。
  38. 前記光遅延線は前記入力入射ビーム及び両方の前記出力ビームを受信するように配置される、請求項37記載の装置。
  39. 前記光遅延線は前記入力入射ビーム及び前記距離測定出力ビームを受信するように配置され、かつ前記干渉計は第2光遅延線を備え、この第2光遅延線は、前記第2角度測定ビームが前記測定対象物への通過路を形成する間に前記第2角度測定ビームを受信するように配置される、請求項37記載の装置。
  40. 前記干渉計は、前記第2角度測定ビームが前記測定対象物から戻る間に前記第2角度測定ビームに追加の経路長を生じさせて前記角度測定出力ビームのビームずれ差を小さくするように配置される光遅延ブロックを更に備える、請求項1記載の装置。
  41. 前記角度測定出力ビームは第1回転軸に対する前記測定対象物の角度配向についての情報を含む、請求項2記載の装置。
  42. 前記干渉計は、前記測定対象物への通過路を形成するように前記入力入射ビームから生成される第3角度測定ビームを方向付け、前記測定対象物への通過路を形成するように前記入力入射ビームから生成される第4角度測定ビームを方向付け、次に前記第3及び第4角度測定ビームを合成して、前記第1回転軸とは異なる第2回転軸に対する前記測定対象物の角度配向についての情報を含む第2角度測定出力ビームを生成するように構成される、請求項41記載の装置。
  43. 前記干渉計は、ビームが前記測定対象物への通過路を形成する間に前記第1及び第3角度測定ビームをオーバーラップさせるように構成される、請求項42記載の装置。
  44. 前記第2回転軸は前記第1回転軸と直交する、請求項42記載の装置。
  45. 装置であって、
    測定対象物の角度配向及び測定対象物までの距離の変化を測定する多軸干渉計を備え、
    前記干渉計は入力入射ビームを受信し、前記測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように前記入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを方向付け、前記測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように前記入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを方向付け、次に前記角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、次にこれらのビームを合成して前記測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記入力入射ビームを受信し、前記入力入射ビームを角度測定入力ビーム及び別の入力ビームに分離する非偏光ビームスプリッタを備え、前記第1及び第2角度測定ビームは前記角度測定入力ビームから生成され、前記別の組のビームが前記別の入力ビームから生成される、装置。
  46. 装置であって、
    測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備え、
    前記干渉計は、入力入射ビームを受信し、前記測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように前記入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを方向付け、前記測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように前記入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを方向付け、次に前記角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、次にこれらのビームを合成して前記測定対象物の前記位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成するように構成され、
    動作状態において、前記第1角度測定ビームが前記測定対象物への第1通過路を形成する間に、前記第1角度測定ビームが前記別の組のビームの内の第1ビームとオーバーラップする、装置。
  47. 装置であって、
    測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備え、
    前記干渉計は入力入射ビームを受信し、前記測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように、前記入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを方向付け、前記測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように、前記入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを方向付け、次に前記角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記測定対象物に達するための第1及び第2通過路を形成するように、前記入力入射ビームから生成される第1距離測定ビームを方向付け、次に前記第1距離測定ビームを前記入力入射ビームから生成される第2距離測定ビームと合成して距離測定出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記角度測定出力ビームを受信し、前記角度測定出力ビームの一部を分離して距離測定入力ビームを形成するように配置された非偏光ビームスプリッタを備え、前記距離測定ビームは前記距離測定入力ビームから生成される、装置。
  48. 前記干渉計は、前記距離測定入力ビームを方向付けるように配置された折返し光学系を更に備え、前記折返し光学系は、前記第1距離測定ビーム部分が前記測定対象物に前記測定対象物の角度配向範囲に対して実質的に法線方向から入射して衝突するように選択される倍率を有するアフォーカル系を備える、請求項47記載の装置。
  49. 装置であって、
    測定対象物の位置の変化を測定する多軸干渉計を備え、
    前記干渉計は入力入射ビームを受信し、前記測定対象物上の第1ポイントへの通過路を形成するように、前記入力入射ビームから生成される第1角度測定ビームを方向付け、前記測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように、前記入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを方向付け、次に前記角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付け、次にこれらのビームを合成して前記測定対象物の前記位置の変化についての情報を含む別の出力ビームを生成するように構成され、
    前記干渉計は、前記第1角度測定ビームが前記測定対象物への通過路を形成した後、かつ前記第2角度測定ビームが前記測定対象物への塚路を形成する前に、前記第1角度測定ビームを前記第2角度測定ビームと合成するように配置された偏光ビームスプリッタを備え、合成ビームは中間ビームを形成し、
    前記干渉計は、前記中間ビームを受信し、前記中間ビームを方向付けて前記偏光ビームスプリッタに戻すように配置された戻し光学アセンブリを更に備え、前記戻し光学アセンブリは、前記測定対象物へのこれらの角度測定ビームの入射によって定義される平面で前記中間ビームを奇数回反射するように配置された一組の反射面を有し、前記戻し光学アセンブリは、前記中間ビームの各角度測定ビームの偏光を回転させるように構成された1/2波長板を更に備える、装置。
  50. 方法であって、
    測定対象物の位置の第1角度測定変化を方向付けること、
    前記入力入射ビームから生成される第2角度測定ビームを前記測定対象物上の第2ポイントへの通過路を形成するように方向付けること、
    前記測定対象物へのこれらビームの通過路が形成された後に、前記角度測定ビームを合成して角度測定出力ビームを生成し、この場合、各角度測定ビームは前記測定対象物への単一の通過路を形成すること、
    前記入力入射ビームから生成される別の組のビームを異なる経路に沿って方向付けること、
    前記別の組のビームを合成して前記測定対象物の位置の変化に関する情報を含む別の出力ビームを生成することを備える方法。
  51. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムであって、
    前記ウェハを支持するステージと、
    空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像する照明システムと、
    結像した照射線に対する前記ステージの位置を調整するポジショニングシステムと、
    結像した照射線に対する前記ウェハの位置をモニターする請求項1記載の装置とを備えるリソグラフィシステム。
  52. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィシステムであって、
    前記ウェハを支持するステージと、
    照射源、マスク、ポジショニングシステム、レンズアセンブリ、及び請求項1記載の装置を含む照明システムとを備え、
    動作状態において、前記照射源は照射線を前記マスクを通して方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成し、前記ポジショニングシステムは前記照射源からの前記照射線に対する前記マスクの位置を調整し、前記レンズアセンブリは前記空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像し、前記干渉計システムは前記照射源からの前記照射線に対する前記マスクの位置をモニターする、リソグラフィシステム。
  53. リソグラフィマスクを製造する際に使用するビーム書込みシステムであって、
    書込みビームを照射して基板にパターンを形成する照射源と、
    前記基板を支持するステージと、
    前記書込みビームを前記基板に供給するビーム方向付けアセンブリと、
    前記ステージ及びビーム方向付けアセンブリを互いに対して位置決めするポジショニングシステムと、
    前記ビーム方向付けアセンブリに対する前記ステージの位置をモニターする請求項1記載の装置とを備えるビーム書込みシステム。
  54. 集積回路をウェハの上に製造する際に使用するリソグラフィ法であって、
    前記ウェハを移動可能なステージの上に支持すること、
    空間的にパターン化された照射線を前記ウェハの上に結像すること、
    前記ステージの位置を調整すること、
    前記ステージの位置を請求項50に記載の方法を使用してモニターすることを備えるリソグラフィ法。
  55. 集積回路の製造に使用するリソグラフィ法であって、
    入力照射線をマスクを通して方向付けて空間的にパターン化された照射線を生成すること、
    前記マスクを前記入力照射線に対して位置決めすること、
    前記入力照射線に対する前記マスクの位置を請求項50に記載の方法を使用してモニターすること、
    前記空間的にパターン化された照射線をウェハの上に結像することを備えるリソグラフィ法。
  56. 集積回路をウェハの上に製造するリソグラフィ法であって、
    リソグラフィシステムの第1構成要素をリソグラフィシステムの第2構成要素に対して位置決めして前記ウェハを空間的にパターン化された照射線で露光すること、
    前記第2構成要素に対する前記第1構成要素の位置を請求項50に記載の方法を使用してモニターすることを備えるリソグラフィ法。
  57. 請求項54に記載のリソグラフィ法を有する集積回路の製造方法。
  58. 請求項55に記載のリソグラフィ法を有する集積回路の製造方法。
  59. 請求項56に記載のリソグラフィ法を有する集積回路の製造方法。
  60. 請求項51に記載のリソグラフィ装置を使用する集積回路の製造方法。
  61. 請求項52に記載のリソグラフィ装置を使用する集積回路の製造方法。
  62. リソグラフィマスクの製造方法であって、
    書込みビームを基板に方向付けて前記基板にパターンを形成すること、
    前記基板を前記書込みビームに対して位置決めすること、
    前記書込みビームに対する前記基板の位置を請求項50に記載の干渉計による方法を使用してモニターすることを備える方法。
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