JP2005513111A - 消化管の特定部分に物質を統制送達(adirecteddelivery)するための微生物の使用 - Google Patents

消化管の特定部分に物質を統制送達(adirecteddelivery)するための微生物の使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2005513111A
JP2005513111A JP2003554230A JP2003554230A JP2005513111A JP 2005513111 A JP2005513111 A JP 2005513111A JP 2003554230 A JP2003554230 A JP 2003554230A JP 2003554230 A JP2003554230 A JP 2003554230A JP 2005513111 A JP2005513111 A JP 2005513111A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microorganism
microorganisms
substance
gastrointestinal tract
use according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003554230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005513111A5 (ja
Inventor
− テウラズ、イレーヌ コルテスィ
ゲルマン、ジョン、ブルース
− デーヴィッド プリドモア、レイモンド
レニエロ、ロベルト
ジンク、ラルフ
Original Assignee
ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム filed Critical ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム
Publication of JP2005513111A publication Critical patent/JP2005513111A/ja
Publication of JP2005513111A5 publication Critical patent/JP2005513111A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/42Proteins; Polypeptides; Degradation products thereof; Derivatives thereof, e.g. albumin, gelatin or zein
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/50Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
    • A61K47/69Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit
    • A61K47/6901Conjugates being cells, cell fragments, viruses, ghosts, red blood cells or viral vectors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/66Microorganisms or materials therefrom
    • A61K35/74Bacteria
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/36Polysaccharides; Derivatives thereof, e.g. gums, starch, alginate, dextrin, hyaluronic acid, chitosan, inulin, agar or pectin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/04Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for ulcers, gastritis or reflux esophagitis, e.g. antacids, inhibitors of acid secretion, mucosal protectants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/14Prodigestives, e.g. acids, enzymes, appetite stimulants, antidyspeptics, tonics, antiflatulents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

本発明は、微生物の使用に関し、より詳細には、受容者に有益な物質をその胃腸管の特定部分に送達するための乳酸菌、例えば乳酸桿菌及びビフィズス菌に関する。より詳細には、本発明は、このような特性を有する微生物を含む摂食可能な担体、並びに個体の健康を支援するため又は疾病を治療及び/若しくは予防するためのその使用に関する。

Description

本発明は、受容者に有益な物質をその胃腸管の目的とする特定の部分に送達するための、微生物、特に乳酸桿菌(Lactobacillus)及びビフィズス菌(Bifidomacterium)の使用に関する。より詳細には、本発明は、消化管の特定の位置で溶解するように設計された微生物を含む摂食可能な担体、並びに個体の健康を支援するため又は疾病を治療及び/若しくは予防するためのその使用に関する。
胃腸管は、個体がその健全性を維持するために利用する物質を吸収するための主要な器官である。このような物質は、タンパク質、脂質、又は炭水化物など任意のエネルギー源を含む他、ビタミン、精油などの必須成分も含む。胃腸管は、その役割を果たすために、その異なる位置で異なる任務が果たされるよう設計されている。例えば、胃では、支配的な酸性pHが消化された物質の初期分解を支援し、他方、腸管では、存在する細菌から分泌される酵素によってその物質がさらに分解されて、最終的に吸収される。
腸管では、バクテロイド(Bacteroid)、乳酸桿菌、ビフィズス菌並びに大腸菌(E.coli)などの微生物がコロニー形成しており、それらの主要な役割の1つは、個体を病原体による攻撃から守ることである。これは主に、付着部位及び最終的には増殖する位置について病原体と競合することによって達成される。また、これらの細菌は、個体が摂取した食物のさらなる分解も支援する。
従来、一部の株で、食物摂取に関するヒト及び動物にとっての有益な特性が見出され、プロバイオティック生物が大変な注目を集めている。プロバイオティックとは、腸管内の天然の微生物相を保持することによって個体の健康を促進する生微生物とされている。プロバイオティックは、胃腸粘膜に付着して、少なくとも一時的に胃腸管でコロニー形成すると同時に、有害な微生物がそこに付着することを防ぐ。その作用の重要な前提条件は、適切かつ生きた形態で腸粘膜に到達し、胃腸管の上部、特に胃内で支配的な低pHの影響によって破壊されないことにある。具体的には、乳酸桿菌属又はビフィズス菌属の一部の株が、胃環境を通過する際にその酸性pHで生き残って、腸管粘膜にコロニー形成することができ、これらが一時的又は持続的に腸内に維持されることでこれらを取り込んだ個体の健康に数々のプラスの効果を与えることが判明した。これらの有益な効果は、概して、プロバイオティックが腸内に滞在する間に産生及び分泌する特定の化合物/代謝産物に起因している。
この点、欧州特許第0577903号は、胃潰瘍及び胃癌の発生原因と認められているヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)を、胃細胞から移動させる能力を有する乳酸菌を開示している。これに関して利用された乳酸菌は、ヘリコバクターの増殖に有害なある種の化合物を放出すると考えられており、これにより、この病原体のその後の又は過剰な増殖が軽減され又は阻止さえされる。
国際公開公報WO 97/00078号は、Lactobacillus rhamnosus GG(ATCC第53103号)と呼ばれる特定の株をそのようなプロバイオティックとして開示している。この微生物は特に、食品で誘発される過敏性反応を予防又は治療する方法で使用され、ペプシン及び/又はトリプシンで加水分解処理した食物と共に受容者に投与される。選択されたこの乳酸桿菌株が、付着特性とコロニー形成特性を発揮するとともにプロテアーゼ酵素系を提示し、摂取される食品に含まれるタンパク質が、特定の乳酸桿菌株から分泌されるプロテアーゼによってさらに加水分解されることが記載されている。この文献中で論じられている方法は最終的に、もはや実質的に意味の有る量のアレルギー性物質が現れない、タンパク質物質の消化管による取込みをもたらすであろう。
欧州特許第0768375号はさらに、腸内菌叢中に移植することができ、腸管細胞に付着し得るビフィズス菌属の特定の株を開示している。これらのビフィズス菌は、免疫調節を補助し、病原細菌が腸管細胞に付着することを競合的に排除することにより、個体の健康の維持を補助することができると報告されている。
このため、ここ数年の研究では、共通して、胃腸の微生物相内に移植され、一定期間胃腸管でコロニー形成し、それが存在する領域又は位置でそれらの効果を発揮することを意図し、総てそのような種類の微生物を追加することに焦点があてられてきた。
プロバイオティックは、それを取り込む個体に多大な有益な効果をもたらすが、当該微生物が腸内でコロニー形成してそのような効果の誘発に関与する化合物を分泌している場合にのみその効果が発揮されるという欠点がある。さらに、それぞれの化合物の分泌は、様々な異なるパラメータによって影響される生物学的プロセスなので、利用可能な化合物/代謝産物の量は大幅に変動する。その上、この微生物は、その増殖に好ましい条件を提供する消化管の限定された部分でのみコロニーを形成するので、この効果はその場所でのみ発揮されると予測される。
したがって、本発明の目的は、従来技術の欠点を取り除き、物質を、それが有益である個体に送達する、改良された方法を提供することにある。
本発明者らは、本発明をもたらすべく鋭意検討した結果、現在までに利用されてきた発想とは完全に逆の新規概念を適用することによって上記課題を解決し得ることを見出した。
即ち、本発明においては、使用する微生物が、プロバイオティックの場合のように胃腸管で生存してコロニーを形成することを意図しない。むしろ、本発明は、宿主に有益な物質をその胃腸管の特定部分に送達するための、1つ又は複数の物質をそれぞれ胃腸管の所定の位置ですぐに放出(いわゆる標的放出)できる状態にある微生物の使用を提案する。
目的化合物のこのような統制的な送達及び/又は放出を達成するために、使用する微生物は、所望の位置でその細胞内物質を放出するような状態にある。
このような状態、すなわち消化管内の所定の位置で目的の生体物質を放出する能力は、胃腸管内の前記特定位置で支配的な環境条件に対する感受性に起因する、微生物自体の生来の特性によることができる。この点、対応する1つ又は複数の物質を含む微生物は、消化管の特定位置で溶解し、目的物質を含めたその細胞内物質すべてを放出するであろう。
同様に、目的の生体物質を放出するこのような能力は、受容者に投与する前に微生物を適切に前処理することによっても生じさせることができる。このような前処理としては、生存力を弱めて、微生物の全体的な増殖能又は耐久能を低下させることが含まれる。他方、このような前処理には、対応する微生物の生存能及び/又は耐久性を強化することも含まれ、このような強化としては、例えばカプセル被包によって達成される、微生物に胃液及び/又は胆汁に対する耐性付与がある。
適切な前処理は、例えば、微生物をショック処理することで達成できる。例えば微生物をそれぞれ特定の熱条件、低温又は低い若しくは高いpHに曝す;ファージと共にインキュベートするか又は細胞の早期溶解をもたらす構築体を微生物に挿入する;プロファージを含むことで知られている微生物を使用する;微生物を増殖に好ましくない特定の発酵条件に付する;細菌性SOS応答を作動させる;、或いは、損傷した細胞内タンパク質を調節レベル若しくは遺伝子発現レベルで修復する内因性保護的ストレス応答系を不活性化させることが挙げられる。これにより、得られる微生物は最終的に、腸内の環境条件/変化に対する生存能及び/又は耐性の低下を示す。
前記生存能の低下及び/又は環境条件/変化に対する耐性の低下は、適用した方法、それに対する対応する微生物の感受性、並びにその方法を適用した速度(rate)に大きく依存する。
既に言及したように、例えばカプセル被包によって、又は、損傷した細胞内タンパク質を調節レベル若しくは遺伝子発現レベルで修復するポジティブかつ増強された内因性保護的ストレス応答系を作動させることによって、微生物を特定の条件においてより耐性にすることができる。これにより、使用した微生物が長期に渡って持続し、受容者の胃腸管に入った際(例えば低pHを有する胃内で)すぐに溶解せず、最終的に微生物中の積載物を受容者の消化管に入った位置からより離れた位置に送達する(標的放出)。
原則的として、使用する微生物は、それを投与する個体に有害でない微生物であり、例えば乳酸菌、乳酸桿菌、ビフィズス菌、連鎖球菌(Streptococcus)、ペジオコッカス(Pediococcus)などの食物の製造に通常使用される微生物、及び/又はバクテロイドや大腸菌など胃腸管で通常コロニーを形成する微生物等とすることができる。好ましい実施形態によれば、使用する微生物は、乳酸桿菌及びビフィズス菌並びにそれらのプロバイオティック変異体からなる群から選択される。このような微生物の好ましい例は、それぞれ寄託番号CNCM I−2168、CNCM I−2169、CNCM I−2170又はCNCM I−1225の下で寄託機関から自由に入手できるBad4、B128、B129又はLa1である。
使用する微生物は、特定の位置で放出されることによって受容者に有益な効果をもたらす少なくとも1種の物質を含む。このような物質としては、原則的には、例えば免疫系を刺激する若しくは炎症反応を軽減させることによるなど、有利な方法で免疫系に影響を与える化合物、或いは受容者自体の組織に対する胃腸管内の病原体の増殖若しくは過増殖を妨げる物質、又は吸収や運動性など腸の機能を支援する物質など、所望の効果をもたらすことで知られている物質がある。
特定の微生物によって生成される化合物、例えば抗生物質、又はポリペプチド、炭水化物、或いは特定の脂肪など他の生理活性分子など、疾病を治療するよう設計された又は治療することが知られている物質も、本発明によって想定される。
このような物質の例は、例えば、例えば免疫グロブリンやインターロイキンなど免疫調節化合物、必須脂肪酸など身体自体で産生できない化合物、抗真菌剤など病原体と戦うことが知られている化合物等である。他の化合物は、例えばバクテリオシン、オートリシン、リポテイコ酸、リポ多糖類などの殺菌性分子、又は必須脂肪酸など身体自体で産生できない化合物である。
小腸への特異的な送達の例としては、例えば、宿主の粘液層と局所的に相互作用し、病原体を凝集させ、特定の栄養素を複合体形成させてその吸収パターンを改変することで栄養吸収を増強させる粘液フラッシング物質によって病原体の排除を促進する物質、或いは、例えば病原体の毒性因子(エンテロトキシンなど)を消化する特性を有する酵素などの物質がある。
大腸への特異的送達の例としては、例えば、解毒特性を有する物質、消化管の特定部分の運動パターンを制御する能力を有する物質、腸管細胞の分化を支援する能力を有する物質、先天性免疫を増強させる能力を有する物質、又は粘液層の健全性を修復する能力を有する物質である。
1種又は複数種の目的の物質を含む微生物を準備するためには、このような物質を生来発現する任意の微生物を選択すればよい。微生物は、有益な1種又は複数種の物質を含めたその細胞内物質を消化管の特定位置で放出するよう設計されるので、該物質を環境中へ分泌することを要求されない。それどころか、本発明によれば、本質的に使用した微生物のすべてが所定の位置で溶解して物質を放出するので、この物質は当該所定の位置でより多量に存在するであろう。このため、それぞれの物質を既に含んでいる対応微生物を、任意に消化管の所望する特定位置まで送達させるのに適した方法で前処理して、受容者に投与すればよい。この結果、前処理の種類に応じて微生物が消化管の種々の位置で溶解する。
このことは、主に環境中への分泌によって有益な物質が放出されるプロバイオティックの一般的な使用と比較すると、大きな利点である。本発明によれば、利用した微生物はその有益な積載物のすべてを、微生物が溶解するよう設計された消化管の位置に到着した際に本質的に同時に放出する。さらに、目的物質の含有量が大体分かっている微生物を所定量で使用して投与するので、受容者に送達する対応する物質の量も、より適正に制御し得る。
微生物によって送達される所定の物質の量を増加するために、特定の発酵条件を適用すること、又は微生物自体を、例えば微生物をランダムな突然変異に供して所望の物質をより多く発現している変異体を選択することによって遺伝的に改変することなど、一般的な技術を使用することができる。さらに、例えば対応する遺伝子を内在性のプロ−モーターより強力なプロモーターに連結させることによって、或いは任意選択で、組換え微生物が、所望する物質をより多く含むよう目的の遺伝子若しくは複数の遺伝子の発現を駆動する、より強力なプロモーターに連結している、目的の1つ又は複数の物質をコードしている遺伝子又は複数の遺伝子を、プラスミド又はその染色体に挿入することによって、内在遺伝子の発現を増加させる、組換え手段を適用することもできる。
組換え技術により、目的の物質をコードしている遺伝子を、生来そのような物質を含まない微生物内に挿入し得ることも認識される。したがって、微生物によって発現され得る任意の所望の物質を、前記1つ又は複数の物質をコードしている1つ又は複数の遺伝子を選択された微生物に挿入し、組換え微生物を、1つ又は複数の物質を細胞内で発現して増加するのに適した培養条件に供することによって、所定の微生物に含ませることができる。その後、微生物を物質が胃腸管の特定の部分に送達される状態にするのに適した方法で、微生物を前処理すればよい。
微生物を、目的化合物を含むブロス中で培養し、任意選択で、物質が培地から取り込まれるように微生物を「処理」することも、本発明の概念の範囲内にある。この方法で取り込まれる化合物の例は、複合糖質又は任意の種類のポリペプチド、ペプトン若しくはタンパク質である。
したがって、本発明の微生物は、目的の物質を受容者の胃腸管の所定の位置又は領域に運ぶ輸送担体とみなされるべきである。本発明によれば、当業者は物質が何処で放出されるべきか決定し得るので、本発明は、胃腸管の特定の部分に所望の物質を統制送達する優れた手段を提供する。
前処理の性質及び時間次第で、微生物の耐性、すなわち胃腸管内におけるその生存が確立され、予定する送達位置を口、喉、胃、十二指腸、空腸、回腸又は大腸とすることができる。当業者は自身の一般知識及び単純な実験に基づいて受容者の消化管における所定の微生物の生存期間を決定し、受容者に微生物を投与する前に対応する処理を適用するであろうことが、理解される。
このような微生物は、それぞれ摂食可能な担体又は支持体など、消費者に許容される製品形態で適宜投与される。このような担体又は支持体の例としては、薬剤組成物、生薬組成物又は食品組成物がある。このような組成物の非限定的な例としては、乳、ヨーグルト、カード、チーズ、発酵乳、乳ベースの発酵製品、アイスクリーム、発酵穀類ベースの製品、乳ベースの粉末、特殊調製粉末、ペットフード、錠剤、細菌懸濁液、ドライ経口サプリメント、ウェット経口サプリメント、ドライ経管栄養又はウェット経管栄養がある。
このような製品は、送達する1つ又は複数の物質を既に含む微生物や、このような1つ又は複数の物質を十分な量で提供する目的に応じて改変された微生物を選択することによって調製することができる。
次いで、胃腸管内における全体的な生存能を示す単純な実験によって、当該微生物の特性を評価する。微生物、例えば胃液に耐性がなく、その積載物を胃腸管のさらに下流の位置に送達するはずの微生物を選択する場合は、このような微生物は、それが胃を通過することを確実にするためにカプセル被包することが好ましい。一方、胃腸管内で支配的な環境条件で生存することで知られ、腸管内で増殖し始める場合もあるプロバイオティック微生物を選択する場合は、このような微生物の生存能及び/又は耐性を、これらが所望の位置で増殖し始めるのではなく、むしろそこで溶解してその積載物をそこに送達するように弱めてもよい。
微生物を選択して任意に前処理した後、当該微生物を、上述の製品に、送達する物質の性質及びそれぞれの微生物に含まれる物質の量に応じて、10〜1013cfu/mlの量で含めればよい。
結果として、微生物及び上記製品を、当該微生物を消化する個体の健康を支援するため、並びに/又は疾病を治療及び/若しくは予防するために利用することができる。
以下の非限定的な実施例により、本発明をさらに例示する。
胃腸管内で支配的な様々な条件に対する様々な微生物の感度を試験するために、腸内の様々な条件を模倣したin vitro試験を設定した。
ネスレ培養物コレクション(Nestle culture collection、NCC)由来の11種の乳酸桿菌株、10種のビフィズス菌株及び1種のロイコノストック株を含めた22種の細菌を再活性化させ、最初、MRS−ブロス[乳酸桿菌及びロイコノストック]又はMRS−システイン[ビフィズス菌]中で(表1)、嫌気的条件下(嫌気的ジャー)で16時間(ビフィズス菌では24〜36時間)増殖させた。
Figure 2005513111
模擬胃液(SGJ)及び胆汁酸塩中での22種の株(乳酸桿菌、ロイコノストック、ビフィズス菌)の性能及び生存能を決定するために、様々な生理学的試験を適用した。
a.)酸性条件に対する耐性:5mlの模擬胃液(0.3%w/vのペプシン、0.5%w/vのNaCl、HClでpH2.0)+1.5mlの0.5%NaClを1mlの新鮮な細菌培養液と混合した。様々な時点(0分間、1分間、30分間、60分間、120分間、180分間)で、1mlずつの試料を採取し、希釈し(10倍連続希釈)、計数した。
b.)胆汁酸塩(Oxgall、Difco)に対する耐性:すべての株を、MRS−ブロス中の1%の接種物中で15時間、様々な濃度の胆汁酸(0.0%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%)で接種した。この時間の後、1mlずつの試料を採取し、希釈し(10倍連続希釈)、計数した。
結果を以下の表2及び3に要約する。
表2から推論し得るように、一部の株が酸耐性であることが証明された。例えば、4種のLb.rhamnosus株(Ls8=Lb.GGを含む)すべてで、模擬胃液(SGJ)に1分間曝した後既に1log(+/−0.2log)の細菌数(cfu/ml)が失われていた。30分後、4種のLb.rhamnosus株すべてで少なくとも2.4log(最大5log)の減少が観察された。SGJに60分間曝した後、すべての細菌が基本的に死滅していた(少なくとも6logの損失)。この関係で、調査したすべてのLb.rhamnosus株が低pHに非常に感受性があることが明らかとなった。
Lb.johnsonii Lj3では、SGJに1分間曝した後、約0.6〜1.0logが失われる。30、60、120及び240分間さらに曝露しても、それ以上生細菌数は減少しなかった。この関係で、試験したLb.johnsonii株が低pHに対して非常に安定であることが明白となる。この発見は、Lb.johnsonii La1(NCC533)でも以前に観察されている。
Figure 2005513111
ハイライトした菌株は、pH2.0で不安定であることが判明し、胃内における迅速な溶解及び所望する化合物の標的放出の良い候補と考えられる。
表3に、胆汁酸塩中の実験の結果を要約する。菌株は、胆汁酸塩に対するこのチャレンジ試験において明らかに異なった挙動をしていた。
すべてのLb.rhamnosus/casei単離体は、全般的に様々な胆汁酸塩濃度にどちらかといえば安定であった。0.1%の濃度で、細菌数が最大0.6log減少した。濃度を0.2%まで上げることにより、0.5〜0.9logの損失がもたらされた。0.3%のOxgallでは、減少は一般に1log(+/−0.2log)の範囲であったが、0.4%の濃度の胆汁酸塩では、17時間の曝露後に、調査した菌株に応じて1.0〜1.7logの生細菌の減少がもたらされた。Lb.rhamnosus Ls8(=Lb.GG)では、1logのみの損失がもたらされ、胆汁酸塩に対してどちらかといえば安定であり、これは非常に有意である。
Figure 2005513111
すべての細菌株は、MRS中で1%で接種し、37℃又は30℃で16時間増殖させた。
ハイライトした菌株は様々な濃度の胆汁酸塩に対して不安定であり、腸管のこの位置での迅速な溶解及び標的放出の良い候補である。
菌株を上に詳述した条件又は腸で見られる環境を反映する他の条件に供することによって、当業者は胃腸管内の特定の位置で溶解する素質について他の菌株も十分検査し得ることを理解されたい。
本発明の概念を示す模式図であり、放出のおおよその領域及びそれを達成する方法を示す。

Claims (15)

  1. 宿主に有益な物質を、胃腸管の特定の部分に送達するための微生物の使用であって、前記微生物が前記物質を消化管の所定の位置に放出する状態にある、微生物の使用。
  2. 前記微生物が、前記化合物を送達する胃腸管の前記特定の部分で支配的な環境条件に感受性である、請求項1に記載の上記使用。
  3. 前記微生物が、前記化合物を送達する胃腸管の前記部分で支配的な特定の環境条件で死滅するように前処理されている、請求項2に記載の上記使用。
  4. 前記微生物を、高温、低温、様々なpH値、ファージに曝露すること、タンパク質、炭水化物、脂質若しくは任意の他の有機及び無機物質によってカプセル被包すること、特定の発酵条件に供すること、或いは細菌性SOS応答を作動させること、又は調節レベル若しくは遺伝子発現レベルで損傷した細胞内タンパク質を修復する内因性保護的ストレス応答系を不活性化させることによって、前処理する、請求項3に記載の上記使用。
  5. 前記微生物が、乳酸桿菌(Lactobacillus)、ビフィズス菌(Bifidobacterium)、連鎖球菌(Streptococci)、ペジオコッカス(Pediococcus)、腸球菌(Enterococcus)、ラクトコッカス(Lactococcus)、オエノコッカス(Oenococcus)、ブドウ球菌(Staphylococci)、バクテロイド、又はそれらの混合物からなる群から選択される、前記請求項のいずれかに記載の上記使用。
  6. 前記微生物がプロバイオティックである、前記請求項のいずれかに記載の上記使用。
  7. 前記微生物が、前記宿主に有益な少なくとも1種の物質を産生する1つ又は複数の遺伝子を保有している改変した微生物である、前記請求項のいずれかに記載の上記使用。
  8. 前記宿主に有益な少なくとも1種の物質を産生する前記1つ又は複数の遺伝子が、その発現がより多くなるよう改変されている、或いは前記1つ又は複数の遺伝子が外来源から前記微生物中に導入されている、請求項7に記載の上記使用。
  9. 前記微生物が、胃、十二指腸、空腸、回腸又は大腸で死滅する、前記請求項のいずれかに記載の上記使用。
  10. 前記送達する物質が、ペプチド、ペプトン、タンパク質、単糖、二糖、複合糖質又は脂質からなる群から選択される、前記請求項のいずれかに記載の上記使用。
  11. 前記宿主に有益な物質をその胃腸管の特定の部分に送達するのに使用する微生物を含む、摂食可能な製品。
  12. 薬剤、生薬又は食品である、請求項11に記載の前記摂食可能な製品。
  13. 乳、ヨーグルト、カード、チーズ、発酵乳、乳ベースの発酵製品、アイスクリーム、発酵穀類ベースの製品、乳ベースの粉末、特殊調製粉末、ペットフード、錠剤、細菌懸濁液、ドライ経口サプリメント、ウェット経口サプリメント、ドライ経管栄養又はウェット経管栄養からなる群から選択される、請求項12に記載の上記製品。
  14. 前記宿主に有益な物質を含む微生物を用意し、
    任意選択で、目的の1種又は複数の物質を消化管の前記選択された部分に送達することを確保するのに適切な方法で前記微生物を前処理し、
    前記微生物を適切な担体中に含有させる
    ことを含む、前記請求項11から13までのいずれか一項に記載の摂食可能な製品を調製する方法。
  15. 前記1種又は複数の微生物を消化する個体の健康を支援し、かつ/又は疾病を治療及び/若しくは予防するための、前記宿主に有益な物質をその前記胃腸管の特定の部分に送達する能力を有する微生物の使用。
JP2003554230A 2001-12-11 2002-11-25 消化管の特定部分に物質を統制送達(adirecteddelivery)するための微生物の使用 Pending JP2005513111A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP01129563A EP1319410A1 (en) 2001-12-11 2001-12-11 Use of micro-organisms for a directed delivery of substances to specific parts of the gut
PCT/EP2002/013244 WO2003053474A2 (en) 2001-12-11 2002-11-25 Use of micro-organisms for a directed delivery of substances to specific parts of the gut

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005513111A true JP2005513111A (ja) 2005-05-12
JP2005513111A5 JP2005513111A5 (ja) 2006-02-02

Family

ID=8179510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003554230A Pending JP2005513111A (ja) 2001-12-11 2002-11-25 消化管の特定部分に物質を統制送達(adirecteddelivery)するための微生物の使用

Country Status (16)

Country Link
US (1) US20050084479A1 (ja)
EP (2) EP1319410A1 (ja)
JP (1) JP2005513111A (ja)
KR (1) KR20040063942A (ja)
CN (1) CN100450550C (ja)
AU (1) AU2002352135A1 (ja)
BR (1) BR0214835A (ja)
CA (1) CA2469894A1 (ja)
IL (1) IL161658A0 (ja)
MX (1) MXPA04005346A (ja)
NO (1) NO20042152L (ja)
NZ (1) NZ533376A (ja)
PL (1) PL370439A1 (ja)
RU (1) RU2311929C2 (ja)
WO (1) WO2003053474A2 (ja)
ZA (1) ZA200405453B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526486A (ja) * 2008-07-03 2011-10-13 ネステク ソシエテ アノニム 微生物による胃腸管への栄養素の温度誘導送達

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004001020A2 (en) * 2002-06-19 2003-12-31 Vlaams Interuniversitair Instituut Voor Biotechnologie Vzw Methods and means to promote gut absorption
US8871266B2 (en) * 2003-10-01 2014-10-28 Commonwealth Scientific & Industrial Research Organisation Probiotic storage and delivery
US8877178B2 (en) 2003-12-19 2014-11-04 The Iams Company Methods of use of probiotic bifidobacteria for companion animals
US20050158294A1 (en) 2003-12-19 2005-07-21 The Procter & Gamble Company Canine probiotic Bifidobacteria pseudolongum
DK1880001T3 (da) 2005-05-31 2011-09-12 Iams Company Feline probiotiske lactobacilli
CA2607949C (en) 2005-05-31 2012-09-25 Thomas William-Maxwell Boileau Feline probiotic bifidobacteria
JP5410759B2 (ja) 2005-11-29 2014-02-05 アクトジェニックス・エヌブイ 抗原に対する粘膜寛容の誘導
EP2774621B1 (en) 2007-01-25 2018-01-24 Intrexon Actobiotics NV Treatment of immune disease by mucosal delivery of antigens
AU2008211600B8 (en) 2007-02-01 2014-02-13 Mars, Incorporated Method for decreasing inflammation and stress in a mammal using glucose antimetabolites, avocado or avocado extracts
US9771199B2 (en) * 2008-07-07 2017-09-26 Mars, Incorporated Probiotic supplement, process for making, and packaging
WO2010002241A1 (en) * 2008-06-30 2010-01-07 N.V. Nutricia Nutritional composition for infants delivered via caesarean section
US9232813B2 (en) * 2008-07-07 2016-01-12 The Iams Company Probiotic supplement, process for making, and packaging
US10104903B2 (en) 2009-07-31 2018-10-23 Mars, Incorporated Animal food and its appearance
HUE039577T2 (hu) * 2011-06-01 2019-01-28 Intrexon Actobiotics Nv Policisztronos expressziós rendszer baktériumokhoz
KR102219239B1 (ko) * 2018-12-12 2021-02-24 피부생명공학센터 주식회사 레스베라트롤이 세포내에 축적되어 있는 미생물 제제 및 이의 제조방법
CN113403375A (zh) * 2021-02-20 2021-09-17 北京金则医学检验实验室有限公司 一种用于预测儿童肥胖症的组合物及其应用

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11504049A (ja) * 1996-02-14 1999-04-06 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー ツツジ科の植物種より由来する物質および乳酸バクテリア成長因子を含む泌尿生殖器および腸の疾患用の組成物
JPH11506451A (ja) * 1995-06-02 1999-06-08 ラフォー・ラボラトリーズ・リミテッド 医学的利用のためのマイクロカプセル封入されたラクトバシルス
JPH11199495A (ja) * 1998-01-10 1999-07-27 Nichinichi Seiyaku Kk 腸溶性カプセルを用いた抗アレルギー剤
JPH11302158A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Oruto Corporation:Kk 腸溶性シームカプセルを用いた整腸作用を有する健康食品
WO2001021200A1 (en) * 1999-09-17 2001-03-29 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Oral recombinant lactobacilli vaccines

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5830463A (en) * 1993-07-07 1998-11-03 University Technology Corporation Yeast-based delivery vehicles
CN1153002A (zh) * 1995-12-29 1997-07-02 中国科学院上海细胞生物学研究所 抗人体消化道病原微生物免疫牛奶
CN1121817C (zh) * 1996-02-28 2003-09-24 中国科学院上海细胞生物学研究所 抗人体消化道病原微生物免疫乳制品
AT406166B (de) * 1997-12-30 2000-03-27 Erber Erich Kg Mikroorganismus, verfahren zur gewinnung desselben sowie futtermittelzusatz
US6368591B2 (en) * 1998-05-15 2002-04-09 Shanghai Sine Pharmaceutical Corporation Ltd. Beneficial microbe composition, new protective materials for the microbes, method to prepare the same and uses thereof
US6713073B1 (en) * 1998-07-24 2004-03-30 Megan Health, Inc. Method of vaccination of newly hatched poultry
JP2004514424A (ja) * 2000-09-25 2004-05-20 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム アレルギー反応を起こす個人の傾向を減少させることができる乳酸菌
CA2607949C (en) * 2005-05-31 2012-09-25 Thomas William-Maxwell Boileau Feline probiotic bifidobacteria

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11506451A (ja) * 1995-06-02 1999-06-08 ラフォー・ラボラトリーズ・リミテッド 医学的利用のためのマイクロカプセル封入されたラクトバシルス
JPH11504049A (ja) * 1996-02-14 1999-04-06 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー ツツジ科の植物種より由来する物質および乳酸バクテリア成長因子を含む泌尿生殖器および腸の疾患用の組成物
JPH11199495A (ja) * 1998-01-10 1999-07-27 Nichinichi Seiyaku Kk 腸溶性カプセルを用いた抗アレルギー剤
JPH11302158A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Oruto Corporation:Kk 腸溶性シームカプセルを用いた整腸作用を有する健康食品
WO2001021200A1 (en) * 1999-09-17 2001-03-29 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Oral recombinant lactobacilli vaccines

Non-Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5004005635, WELLS J M, ANTONIE VAN LEEUWENHOEK, 199610, V70 N2−4, P317−330, NL *
JPN5004005636, GEOFFROY MARIE−CLAUDE, APPLIED AND ENVIRONMENTAL MICROBIOLOGY, 200001, V66 N1, P383−391 *
JPN5004005638, SINGH JAGVEER, CARCINOGENESIS, 1997, V18 N4, P833−841, GB *
JPN5004005639, FORESTIER CHRISTIANE, RESEARCH IN MICROBIOLOGY, 200103, V152 N2, P167−173, NL *
JPN5004005640, MURPHY L, MICROBIAL ECOLOGY IN HEALTH & DISEASE, 1999, V11, P149−157, GB *
JPN5004005641, O’SULLIVAN D J, INTERNATIONAL DAIRY JOURNAL, 1998, V8, P513−525, GB, ELSEVIER APPLIED SCIENCE *
JPN5004005642, CHARTERIS W P, JOURNAL OF APPLIED MICROBIOLOGY, 199805, V84 N5, P759−768, GB *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526486A (ja) * 2008-07-03 2011-10-13 ネステク ソシエテ アノニム 微生物による胃腸管への栄養素の温度誘導送達

Also Published As

Publication number Publication date
EP1455836A2 (en) 2004-09-15
CN100450550C (zh) 2009-01-14
WO2003053474A3 (en) 2004-02-19
KR20040063942A (ko) 2004-07-14
RU2004121169A (ru) 2005-06-10
US20050084479A1 (en) 2005-04-21
EP1319410A1 (en) 2003-06-18
WO2003053474A2 (en) 2003-07-03
NZ533376A (en) 2006-05-26
PL370439A1 (en) 2005-05-30
CN1599626A (zh) 2005-03-23
RU2311929C2 (ru) 2007-12-10
IL161658A0 (en) 2004-09-27
NO20042152L (no) 2004-09-08
MXPA04005346A (es) 2004-09-27
ZA200405453B (en) 2005-07-08
AU2002352135A1 (en) 2003-07-09
CA2469894A1 (en) 2003-07-03
BR0214835A (pt) 2004-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11911516B2 (en) Protection of microbial cells from acidic degradation
Islam et al. Microencapsulation of live probiotic bacteria
KR101370143B1 (ko) 프로바이오틱 저장 및 전달
CN100469869C (zh) 一种肠道益生菌包埋保护方法
CN100360658C (zh) 肠道微生态制剂及其制备方法
US8496923B2 (en) Probiotic treatment for infectious gastrointestinal diseases
Todorov et al. Bacteriocin production and resistance to drugs are advantageous features for Lactobacillus acidophilus La-14, a potential probiotic strain
JP2005513111A (ja) 消化管の特定部分に物質を統制送達(adirecteddelivery)するための微生物の使用
US20060008511A1 (en) Probiotic products for pet applications
AU2012210575A1 (en) Protection of microbial cells from acidic degradation
Brashears et al. Lactic acid bacteria and their uses in animal feeding to improve food safety
CN112877233B (zh) 一种瑞士乳杆菌菌株及其应用
CA2466022A1 (en) Probiotic compositions
US20220151929A1 (en) Drug and small molecule delivery via microbial vesicles
US20130115328A1 (en) Microencapsulated probiotics for reducing fecal shedding of pathogenic microbes in animals
Mukhammadiev et al. Survival of probiotic strains of microorganisms under imitating digestion in the stomach and intestines of farm animals
O'Sullivan et al. Bifidobacteria and siderophores produced thereby and methods of use
Huyghebaert Development of an oral formulation of viable, recombinant Lactococcus lactis and F4 fimbriae
Kailasapathy et al. Recent trends in the role of micro encapsulation in the development of bio-functional foods
Huyghebaert FACULTY OF PHARMACEUTICAL SCIENCES
PANDEY Encapsulation of Probiotic Organisms Isolated from Fermented Food (Koozh)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051206

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061110

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091009

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091116

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026