JP2005510468A - 抗菌性マクロ環 - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式(I)の化合物、それらの調製方法、それらを含む医薬組成物、およびヒトまたは動物の疾患の処置におけるそれらの使用に関するものである。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
本発明は、化合物、その調製方法、それらを含む医薬組成物、およびヒトまたは動物の疾患の処置におけるそれらの使用に関するものである。
US4492650は、化合物
Figure 2005510468
(Rは常に水素であり、Rはヘプタ−1,3,5−トリエニルであり、Rは水素であるか、またはRはヘプタ−1,3,5−トリエニルであり、Rはメチルであるか、またはRはヘプタ−1,3−ジエニルであり、Rはメチルであるか、またはRはペンタ−1,3−ジエニルであり、Rはメチルであるか、またはRはペンタ−1,3−ジエニルであり、Rは水素であるか、またはRはペンタ−5−ヒドロキシル−1,3−ジエニルであり、Rはメチルである)を、抗菌活性のあるものとして記載している。
JP05065297は、エノペプチンA(enopeptin A)(Rはオクタ−1,3,5,7−テトラエニルであり、Rは水素であり、Rはメチルである)を、抗菌活性のあるものとして記載している。
JP05117290は、デプシペプチド(depsipeptide)AおよびB(Rは基
Figure 2005510468
であり、Rは水素であり、Rは水素またはメチルである)を、抗菌活性のあるものとして記載している。
ヒトおよび動物の細菌性疾患処置用の、匹敵するかまたは改善された抗菌作用を有する入手可能な代替化合物を作成することが、本発明の目的である。
従って、本発明は一般式(I)
Figure 2005510468
式中、
は、ハロゲン、アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
は、水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
は、水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
は、水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
は、水素、C−C−アルキル、フッ素または塩素を示し、
は、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
は、アルキルまたは(シクロアルキル)アルキルを示し、
8aは、アルキル、アルキレン、シクロアルキルまたは(シクロアルキル)アルキルを示すか[ここで、R8aは、ヒドロキシル、アルコキシ、基−OR8a−1、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、複素環アミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ(式中、R8a−1はカルボニル結合アミノ酸基である)からなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもある]、または、
およびR8aは、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に複素環式環を形成し、それは、ハロゲン、アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アジド、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アルカノイルオキシからなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもあり、
8bは、水素またはアルキルを示し、
9aは、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシルアルキルまたはアミノアルキルを示し、
9bは、水素またはアルキルを示し、
10aは、水素、アルキルまたはフッ素を示し、
10bは、水素またはフッ素を示し、
11は、水素またはアルキルを示し、
12は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルケニル)アルケニルを示すか[ここで、R12は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、フルオロアルコキシ、アリールオキシ、アルカノイルオキシ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、複素環アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもある]、または、
およびR12は、それらが結合する炭素原子と共にシクロアルキルを形成し、それはハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもあり、
13は、水素またはアルキルを示し、
Aは、ハロゲン、アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アルカノイルオキシ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アジド、アルコキシカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもある複素環を表し、
........は、単結合または二重結合を表す、
の化合物、およびそれらの医薬的に許容し得る塩、溶媒和物および水和物に関する。
本発明による一般式(I)の化合物は、像および鏡像をとる形(エナンチオマー)または像および鏡像をとらない形(ジアステレオマー)の様々な立体異性形で存在できる。本発明は、エナンチオマーおよびジアステレオマーの両方に、そしてそれらの各々の混合物に関する。ジアステレオマーのように、ラセミ形は公知の方法で立体異性的に均一な成分に分離できる。
本発明による一般式(I)の物質は、塩としても存在できる。本発明に関しては、医薬的に許容し得る塩が好ましい。
医薬的に許容し得る塩は、本発明の化合物の無機または有機酸との塩であり得る。好ましい塩は、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸もしくは硫酸などの無機酸との塩、または、例えば酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、安息香酸もしくはメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸もしくはナフタレンジスルホン酸などの有機カルボン酸またはスルホン酸との塩である。
生理的に許容し得る塩は、同様に、本発明による化合物の、例えば金属またはアンモニウム塩などの塩基との塩であり得る。好ましい例は、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、マグネシウムまたはカルシウム塩)、および、例えばエチルアミン、ジ−またはトリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジ−またはトリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、メチルピペリジン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンまたは2−フェニルエチルアミンなどのアンモニアまたは有機アミンから誘導されるアンモニウム塩である。
上述の一般的な基の定義または好ましい範囲において記述された基の定義は、式(I)の最終生成物に適用され、そして、各場合で調製に必要とされる、開始物質または中間体に対応して適用される。
基の各々の組合せまたは好ましい組合せにおいて特に記述される基の定義は、各々記述される基の組合せと独立して、他の組合せの基の定義によりまた任意に置き換えられる。
アルキルおよび、アルコキシ、モノおよびジアルキルアミノ、アルキルスルホニルなどの置換基のアルキル部分は、例えばC−C24−、好ましくはC−C12−およびC−C24−、特にC−C−およびC−C−アルキルなどの、線状または分枝アルキルを含む。
−C24−アルキルは、メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、sec−およびtert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−オクチル、デシル、ドデシル、パルミチル、ステアリルを含み、C−C12−アルキルは、メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、sec−およびtert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−オクチル、デシル、ドデシルを含み、C−C−アルキルは、メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、sec−およびtert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルを含み、C−C−アルキルは、メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、sec−およびtert−ブチルを含み、アルケニルは、例えばビニル、アリル、プロプ−1−エン−1−イル、イソプロペニル、ブト−1−エニル、ブト−2−エニル、ブタ−1,2−ジエニル、ブタ−1,3−ジエニルなどの、線状および分枝C−C24−、好ましくはC−C12−、特にC−C−およびC−C−アルケニルを含む。
シクロアルキルは、14個までのC原子を有する多環式飽和炭化水素基、即ち、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルなどの単環式C−C12−、好ましくはC−C−アルキル、および多環式アルキル、即ち、例えばビシクロ[2.2.1]−ヘプト−1−イル、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−イル、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−7−イル、ビシクロ[2.2.2]−オクト−2−イル、ビシクロ[3.2.1]−オクト−2−イル、ビシクロ[3.2.2]−ノン−2−イルおよびアダマンチルなどの、二環式および三環式、場合によりスピロ環式C−C14−アルキルを含む。
シクロアルケニルは、14個までのC原子を有する多環式不飽和非芳香族性炭化水素基、即ち、例えばシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノネニルなどの単環式C−C12−、好ましくはC−C−アルキル、および多環式アルキル、即ち好ましくは二環式および三環式、場合によりスピロ環式C−C14−アルケニルを含む。
(シクロアルキル)アルキルは、シクロアルキル基により置換されるアルキル基を表し、例としてシクロヘキシルメチルが言及され得る。対応して、(シクロアルケニル)アルキルは、シクロアルケニル環により置換されるアルキル基、例えば2−シクロヘキセニルメチル、を示す。
本発明に関しては、アリールは、好ましくは炭素数6ないし10の芳香族基を表す。好ましいアリール基は、フェニルおよびナフチルである。
本発明に関しては、アルコキシは、好ましくは、直鎖または分枝アルコキシ基、特に炭素数1ないし6、1ないし4または1ないし3のものを表す。炭素数1ないし3の直鎖または分枝アルコキシ基が好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシ。
本発明に関しては、アルコキシカルボニルは、好ましくは、カルボニル基を介して結合する炭素数1ないし6または1ないし4の直鎖または分枝アルコキシ基を表す。炭素数1ないし4の直鎖または分枝アルコキシカルボニル基が好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびt−ブトキシカルボニル。
本発明に関しては、アルカノイルオキシは、好ましくは、1位に二重結合した酸素原子を有し、さらなる酸素原子により1位で結合する炭素数1ないし6、1ないし5または1ないし3の直鎖または分枝アルキル基を表す。炭素数1ないし3の直鎖または分枝アルカノイルオキシ基が好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:アセトキシ、プロピオンオキシ、n−ブチロキシ、i−ブチロキシ、ピバロイルオキシおよびn−ヘキサノイルオキシ。
本発明に関しては、モノアルキルアミノは、好ましくは炭素数1ないし6、1ないし4または1ないし2の直鎖または分枝アルキル置換基を有するアミノ基を表す。炭素数1ないし4の直鎖または分枝モノアルキルアミノ基が好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、t−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノおよびn−ヘキシルアミノ。
本発明に関しては、ジアルキルアミノは、好ましくは各々炭素数1ないし6、1ないし4または1ないし2の、2個の同一かまたは異なる直鎖または分枝アルキル置換基を有するアミノ基を表す。炭素数1ないし4の直鎖または分枝ジアルキルアミノ基が好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−t−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノ。
本発明に関しては、モノ−またはジアルキルアミノカルボニルは、カルボニル基を介して結合し、好ましくは各々炭素数1ないし4または1ないし2の、1個の直鎖もしくは分枝、または2個の同一かもしくは異なる直鎖もしくは分枝アルキル置換基を有するアミノ基を表す。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、t−ブチルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニルおよびN−t−ブチル−N−メチルアミノカルボニル。
本発明に関しては、アルキルカルボニルアミノ(アシルアミノ)は、好ましくは各々炭素数1ないし6、1ないし4または1ないし2の、カルボニル基を介して結合する直鎖または分枝アルカノイル置換基を有するアミノ基を表す。炭素数1ないし2のモノアシルアミノ基が好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:ホルムアミド、アセトアミド、プロピオンアミド、n−ブチルアミドおよびピバロイルアミド。
複素環(ヘテロ環)は、4ないし10個の環の原子および、N、O、S、SO、SOからなる系列から3個まで、好ましくは1個のヘテロ原子(複数も可)またはヘテロ基(複数も可)を有する、単環または多環式の複素環式基を表す。4ないし8員の複素環が好ましい。単環または二環式複素環が好ましい。単環式複素環が特に好ましい。好ましいヘテロ原子は、NおよびOである。複素環基は、飽和または部分不飽和であり得る。飽和複素環基が好ましい。複素環基は、炭素原子またはヘテロ原子を介して結合できる。N、OおよびSからなる系列から2個までのヘテロ原子を有する5ないし7員の単環式飽和複素環基が特に好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:オキセタン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラニル、ピペリジニル、チオピラニル、モルホリニル、ペルヒドロアゼピニル。窒素複素環式環は、この場合は、ヘテロ原子として窒素原子のみを含有する複素環である。
ヘテロアリールは、5ないし10個の環の原子およびS、Oおよび/またはNからなる系列から5個までのヘテロ原子を有する芳香族の単環または二環の基を表す。4個までのヘテロ原子を有する5ないし6員のヘテロアリールが好ましい。ヘテロアリール基は、炭素原子またはヘテロ原子を介して結合できる。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル。
本発明に関しては、アルコキシカルボニルアミノは、好ましくはアルコキシ基において炭素数1ないし6または1ないし4であり、カルボニル基を介して結合する直鎖または分枝アルコキシカルボニル置換基を有する、アミノ基を表す。炭素数1ないし4のアルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。例として、そして好ましいものとして、以下のものが言及され得る:メトキシカルボニル−アミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−プロポキシカルボニルアミノおよびt−ブトキシカルボニルアミノ。
アミノスルホニルは、−S(O)NH基を表す。従って、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、複素環アミノスルホニルおよびヘテロアリールアミノスルホニルは、対応する基、即ちアルキル、アリールなどにより、アミノ基において置換される。
カルボニル結合アミノ酸基は、アミノ酸の酸官能基のカルボニル基を介して結合するアミノ酸基を表す。ここではLまたはD配置のα−アミノ酸、特に天然のL配置の天然産生αアミノ酸、例えばグリシン(R8a−1はアミノメチルカルボニルである)、L−アラニン(R8a−1は(S)−(+)−2−アミノプロピルカルボニルである)、L−プロリン(R8a−1は(S)−(−)−ピロリジン−2−カルボニルである)、N,N−ジメチルグリシン(R8a−1はN,N−ジメチルアミノメチルカルボニルである)が好ましい。
本発明に関しては、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。フッ素または塩素が好ましい。
........は、単結合または二重結合を表す。これは、シスまたはトランス配置で有り得、トランスが好ましい。
本発明に関しては、好ましい化合物は、
が、ハロゲン、アルキルまたはトリフルオロメチルを示し、
が、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
が、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
が、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
が、水素、メチルまたはフッ素を示し、
が、水素またはC−C−アルキルを示し、
がアルキルを示し、
8aが、アルキル、アルキレン、シクロアルキルまたは(シクロアルキル)アルキルを示すか[ここで、R8aは、ヒドロキシル、アルコキシ、基−OR8a−1、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ(式中、R8a−1はカルボニル結合アミノ酸基である)からなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある]、または、
およびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に複素環式環を形成し、それは、ハロゲン、アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アルカノイルオキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもあり、
8bが水素を示し、
9aが、水素、メチルまたはヒドロキシメチルを示し、
9bが水素を示し、
10aが水素を示し、
10bが水素を示し、
11が水素を示し、
12が、アルキル、アルケニル、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルケニル)アルケニルを示すか[ここで、R12は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある]、または、
およびR12は、それらが結合する炭素原子と共にシクロアルキルを形成し、それはハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもあり、
13が水素を示し、
Aが、フッ素、アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある複素環を表し、
........が、単結合または二重結合を表す、
一般式(I)のものである。
本発明に関しては、好ましい化合物はまた、
がフッ素を示し、
が水素またはフッ素を示し、
が水素を示し、
が水素を示し、
が水素またはフッ素を示し、
が水素を示し、
がメチルを示し、
8aがC−C−アルキルを示すか[ここで、R8aは、ヒドロキシルおよび基−OR8a−1(式中、R8a−1はアミノメチルカルボニル基である)からなる群から選択される1個の置換基により置換されることもある]、または、
およびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に5ないし6員の窒素複素環式環を形成し、それは、2個までの窒素原子を含有でき、アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシルからなる群から選択される1個の置換基により置換されることもあり、
8bが水素を示し、
9aが、水素、アルキルまたはヒドロキシメチルを示し、
9bが水素を示し、
10aが水素を示し、
10bが水素を示し、
11が水素を示し、
12が、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルケニル)アルケニルを示すか[ここで、R12は、ヒドロキシルにより1置換されることもある]、または、
およびR12は、それらが結合する炭素原子と共に5ないし6員のシクロアルキルを形成し、それはヒドロキシルにより1置換されることもあり、
13が水素を示し、
Aが、1個の窒素原子を含有し、フッ素、アルキルからなる群から選択される置換基により1置換されることもある5員の複素環を表し、
........が、単結合または二重結合を表す、
一般式(I)のものである。
本発明に関しては、好ましい化合物は、一般式(II)
Figure 2005510468
式中、A、........およびRないしR12は上記定義の通りである、
を有する一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、一般式(III)
Figure 2005510468
式中、A、........およびRないしR12は上記定義の通りである、
を有する一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、一般式(IV)
Figure 2005510468
式中、A、........およびRないしR12は上記定義の通りであり、R14はアルキルである、
を有する一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、一般式(I)、
式中、Rはハロゲンを示し、R、RおよびRは等しいかまたは同一であり、水素およびハロゲンからなる群から相互に独立して選択され、特に、式中、Rはフッ素を示し、R、RおよびRは、同一かまたは異なり、水素およびフッ素からなる群から相互に独立して選択され、特に、式中、RおよびRはフッ素であり、かつ各々ベンジル型メチレン基に対してメタ位であり、RおよびRは水素である、
のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、Rが水素を示す一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、Rが水素を示す一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、Rがメチルを示す一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、R8aがメチル、ヒドロキシメチルまたは−OR8a−1を示し[式中、R8a−1は、カルボニル結合アミノ酸基、特にアミノメチルカルボニルまたはN−アルキル−もしくはN,N−ジアルキルアミノメチルカルボニルを示す]、R8bが水素を示す、一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、式中、RおよびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に、ハロゲン、アルキルおよびアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある複素環式環を形成する、特に、式中、RおよびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に、5ないし6員の複素環式環を形成する、一般式(I)のものである。特に好ましい化合物は、式中、RおよびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に、ピロリジン環、モルホリン環またはピペリジン環を形成するものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、R9aがアルキル、特にメチルを示し、R9bが水素を示す、一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、R10aおよびR10bが水素を示す一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、R11が水素を示す一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、
12がC−C−アルキルを示す、特に、R12が鎖形態のC−C−アルキル、特に鎖形態のC−アルキルを示す、
一般式(I)のものである。
以下の基R12もまた好ましい:
Figure 2005510468
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、R13が水素を示す一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、Aが、1個の窒素原子を含有し、フッ素およびアルキルからなる群から選択される置換基により1置換されることもある5員の複素環を表す、一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、好ましい化合物は、RおよびRが水素であり、........がトランスの二重結合を表す、一般式(I)のものである。
さらに、本発明に関しては、以下の化合物が好ましい:
(E)−ヘプト−2−エン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,7S,13S,16S,19S)−13,16,17−トリメチル−2,6,12,15,18−ペンタオキソ−5−オキサ−1,11,14,17−テトラアザ−トリシクロ[17.3.0.07,11]ドコサ−3−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
(E)−ヘプト−2−エン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
3−シクロヘキシルプロパン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
3−シクロヘキシル−2−プロペン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチル]−アミド。
本発明の化合物は、多耐性微生物、特にバンコマイシンまたはメチシリン耐性株を含むブドウ球菌、肺炎球菌および腸球菌にも及ぶ、グラム陽性菌に対する広い作用スペクトルにより、卓越している。
本発明は、さらに、一般式(I)の化合物の調製方法に関する。その方法では、一般式(V)
Figure 2005510468
式中、RないしR、RないしR11、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、一般式(XXV)
Figure 2005510468
式中、R、R、R12および........は、上記の意味を有する、
の化合物と反応させる。ここで、これらは活性化形態で存在することもある。
化合物を活性化形態に変換するために、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(場合によりペンタフルオロフェノール(PFP)の存在下)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物が適する。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンなどの有機塩基である。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
一般式(XXV)の化合物は公知であるか、文献から知られる方法に従って、公知のカルボン酸から調製できる。
一般式(V)の化合物は新規であり、一般式(VI)
Figure 2005510468
式中、RないしR、RないしR11、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、酸で処理することにより調製できる。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ジオキサン、ニトロメタン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどのハロゲノ炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジクロロメタンが特に好ましい。
適する酸は、特にトリフルオロ酢酸、特に水性溶液中、またはジオキサン中の塩化水素である。
一般式(VI)の化合物は新規であり、一般式(VII)
Figure 2005510468
式中、RないしR、R11、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、一般式(VIII)
Figure 2005510468
式中、RないしRおよびR10は、上記の意味を有する、
の化合物と、脱水剤の存在下で反応させることにより調製できる。
これに関して、適する脱水剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(場合によりペンタフルオロフェノール(PFP)の存在下)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物である。好ましくは、縮合はHATUを使用して実行する。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。好ましくは、縮合はジイソプロピルエチルアミンを使用して実行する。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルまたはヘキサメチルホスホルアミドなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
一般式(VII)の化合物は、それらの塩形態、特にそれらの塩酸塩形態でも存在できる。
一般式(VIII)の化合物は公知であるか、文献から知られる方法に従って、公知のアミノ酸から調製できる。
一般式(XXV)の化合物は公知であるか、文献から知られる方法に従って、公知のカルボン酸から調製できる。
Figure 2005510468
式中、RないしR、R11、R13およびAは、上記の意味を有する、は、例えばメタノール中の塩化水素を使用して場合により酸が添加され、水素化される。
これに関して適する触媒は、用いる一般式(IX)の化合物の量をベースとして0.01ないし1当量、好ましくは0.05ないし0.2当量の、例えばパラジウム、プラチナまたはロジウムなどの遷移金属である。活性炭に吸着させたパラジウムが、非常に特に好ましい。
一般式(IX)の化合物は新規であり、一般式(X)
Figure 2005510468
式中、RないしR11、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物を環化することにより調製できる。
このために、一般式(X)の化合物を、ワンポット多段階反応で相互に順次反応させる:
1.活性エステルの形成(例えばEDCおよびペンタフルオロフェノールを使用する)、および続く溶媒の除去。
2.例えばジオキサン中の塩化水素などの酸で処理することによるBoc保護基の排除、および続く溶媒の除去。
3.2相混合物(水/有機溶媒、例えばジクロロメタン/水またはクロロホルム/水)中での、希釈条件下で水性炭酸水素ナトリウム溶液(または他の緩衝系)で中和することによる環化。
これに関して、適する脱水剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(場合によりペンタフルオロフェノール(PFP)の存在下)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物である。好ましくは、縮合はペンタフルオロフェノールの存在下のEDCで実行する。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。
この理論に拘束されないが、環化は、おそらく、脱水剤の補助の下での活性化エステルの形成(1.)、酸の補助の下での塩酸エステルの形成(2.)およびアミンのゆっくりとした放出による環化により起こる。
一般式(X)の化合物は新規であり、一般式(XI)
Figure 2005510468
式中、RないしR11、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、例えば90%強度の酢酸中の亜鉛を使用して、還元的エステル加水分解に付すことにより調製できる。
一般式(XI)の化合物は新規であり、一般式(XII)
Figure 2005510468
式中、RないしRおよびR11は、上記の意味を有する、
の化合物を、一般式(XIII)
Figure 2005510468
式中、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、脱水剤を使用して反応させることにより調製できる。
これに関して、適する脱水剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物である。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。
好ましくは、縮合は、HOBTおよび塩基、特にHuenig’s塩基の存在下で、TPTU(2−(2−オキソ−1(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩)を使用して実行する。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジクロロメタンが特に好ましい。
一般式(XIII)の化合物は、それらの塩形態、特にそれらの塩酸塩形態でも存在できる。
一般式(XIII)の化合物は新規であり、一般式(XIV)
Figure 2005510468
式中、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物を、無水有機溶媒中、特にジオキサンまたはテトラヒドロフラン中で、酸により、特に塩化水素により、処理することにより調製できる。
一般式(XIV)の化合物は新規であり、一般式(XV)
Figure 2005510468
の化合物を、一般式(XVI)
Figure 2005510468
式中、R13およびAは、上記の意味を有する、
の化合物と、場合により脱水剤の存在下で、反応させることにより調製できる。
これに関して、適する脱水剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物である。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。
好ましくは、縮合はDMAPの存在下のEDCを使用して実行する。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジクロロメタンが特に好ましい。
一般式(XV)および(XVI)の化合物は公知であるか、文献から知られる方法に従って、アミノ酸から調製できる。
一般式(XII)の化合物は新規であり、一般式(XVII)
Figure 2005510468
式中、RないしRおよびR11は、上記の意味を有する、
の化合物を、水素化することにより調製できる。
これに関して適する触媒は、用いる一般式(XVII)の化合物の量をベースとして0.01ないし1当量、好ましくは0.05ないし0.2当量の、例えばパラジウム、プラチナまたはロジウムなどの遷移金属、好ましくはパラジウムである。活性炭に吸着させたパラジウムが、非常に特に好ましい。
一般式(XVII)の化合物は新規であり、一般式(XVIII)
Figure 2005510468
式中、RないしRおよびR11は、上記の意味を有する、
の化合物を、N−Boc−プロリンと、場合により脱水剤の存在下で、反応させることにより調製できる。
これに関して、適する脱水剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物である。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。
好ましくは、縮合はHATUを使用して、またはHOBtの存在下でEDCを使用して実行する。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドが特に好ましい。
一般式(XVIII)の化合物は新規であり、一般式(XIX)
Figure 2005510468
式中、RないしRおよびR11は、上記の意味を有する、
の化合物を、無水有機溶媒中、特にジオキサンまたはテトラヒドロフラン中で、酸により、特に塩化水素により、またはジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸により、処理することにより調製できる。
一般式(XIX)の化合物は新規であり、一般式(XX)
Figure 2005510468
式中、RおよびR11は、上記の意味を有する、
の化合物を、一般式(XXI)
Figure 2005510468
式中、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物と、場合により脱水剤の存在下で、反応させることにより調製できる。
これに関して、適する脱水剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物である。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。
好ましくは、縮合はHATUを使用して、またはHOBtの存在下でEDCを使用して実行する。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジメチルホルムアミドまたはジクロロメタンが特に好ましい。
一般式(XX)および(XXI)の化合物は公知であるか、文献から知られる方法に従って、アミノ酸から調製できる。
あるいは、一般式(I)の化合物の調製のために、一般式(VII)の化合物を、一般式(XXII)
Figure 2005510468
式中、RないしR、R10、R12および........は、上記の意味を有する、
の化合物と、場合により脱水剤の存在下で、反応させることもできる。
これに関して、適する脱水剤は、例えば、N,N'−ジエチル−、N,N,'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)などのカルボジイミド類、またはカルボニルジイミダゾールなどのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム3−硫酸塩または2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンなどのアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−塩化ホスホリル、またはベンゾトリアゾリルオキシ−トリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラ−メチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロ−ホウ酸塩(TPTU)、またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロ−リン酸塩(BOP)、または塩基とこれらの混合物である。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。
好ましくは、縮合はHATUを使用して実行する。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
一般式(I)の化合物は、この反応経路において、式(XXII)中でアスタリスク(*)により印を付けた炭素原子上でエピマー化でき、様々なジアステレオマー形態で生じ得る。この場合、望まざるジアステレオマーは、標準的方法に従って、例えばクロマトグラフィーにより、分離除去される。
一般式(XXII)の化合物は新規であり、一般式(XXIII)
Figure 2005510468
式中、RないしRおよびR10は、上記の意味を有する、
の化合物を、一般式(XXIV)
Figure 2005510468
式中、R、R、R12および........は、上記の意味を有し、Xはハロゲンを示す、
の化合物と、場合により塩基の存在下で、反応させることにより調製できる。
これに関して、フェニルアミンの酸官能基は、シリルエステルとしてその場で(in sistu)妨害される。あるいは、tert−ブチルエステルを介して、多数の段階で反応を実行できる。
塩基は、例えば、炭酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸水素ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンのような有機塩基である。
好ましくは、反応はジイソプロピルエチルアミンを使用して実行する。
これに関して適する溶媒は、反応条件下で変化しない不活性有機溶媒である。これには、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンなどのハロゲノ炭化水素、ベンゼン、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの炭化水素が含まれる。同様に、溶媒の混合物を採用することも可能である。ジクロロメタンが特に好ましい。
一般式(XXIII)および(XXIV)の化合物は公知であるか、文献から知られる方法に従って、アミノ酸またはカルボン酸から調製できる。
上記の反応は、一般に、−78℃から還流温度まで、好ましくは−78℃ないし+20℃の温度範囲で実行する。
反応は、常圧、加圧または減圧下(例えば0.5ないし5バール)で実行できる。一般に、常圧で実行する。
下記のフロースキーム図1ないし図3は、過程を図解することを企図している:
Figure 2005510468
図1
Figure 2005510468
図2
中間体は、図3に図解するように調製できる。
Figure 2005510468
図3
活性化合物は、全身的および/または局所的に作用できる。このために、例えば、経口、非経腸、経肺、経鼻、舌下、経舌(lingually)、頬内、経直腸、経皮、結膜、耳内またはインプラントとしてなど、適するように投与できる。
これらの投与経路のために、活性化合物は適する投与形で投与できる。
経口投与には、例えば、錠剤(非被覆および被覆錠剤、例えば腸溶性被覆と共に提供される錠剤またはフィルム被覆錠剤)、カプセル剤、被覆錠剤、顆粒剤、小丸剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤および液剤などの、活性化合物を迅速におよび/または修飾形態で放出する公知の投与形が適する。
非経腸投与は、吸収段階を回避して(静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内)、または吸収段階を含めて(筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)で実行できる。非経腸投与に適する投与形は、なかんずく、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤および滅菌粉末剤形態の注射および点滴製剤である。
他の投与経路には、例えば、吸入医薬形態(なかんずく粉末吸入器、噴霧器)、点鼻剤/液剤、スプレー剤;経舌、舌下または頬内投与される錠剤またはカプセル剤、坐剤、耳内および眼内製剤、膣坐剤、水性懸濁剤(ローション剤、震盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、ミルク、ペースト、散布剤またはインプラントが適する。
活性化合物は、それ自体公知の手法で上述の投与形に変換できる。これは、不活性、非毒性の、医薬的に適する賦形剤を使用して実行する。これには、なかんずく、媒体(例えば、微結晶性セルロース)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム)、分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然バイオポリマー(例えば、アルブミン)、安定化剤(例えば、アスコルビン酸などの抗酸化剤)、着色剤(例えば、酸化鉄などの無機色素)または味および/または臭気の矯正剤が含まれる。
一般に、非経腸投与の場合、約5ないし250mg/kg体重の量を24時間毎に投与することが、意図した効果を生ずる結果を達するのに有利であることが明らかにされた。経口投与の場合、量は約5ないし100mg/kg体重を24時間毎である。
これにも関わらず、上述の量から逸脱することが場合により必要であり得る。即ち、体重、投与経路、活性化合物に対する個体の挙動、製剤のタイプおよび投与時間または間隔による。
最小阻害濃度(MIC)の測定:
MICは、液体希釈試験で測定される。Mueller Hinton ブロス (製造元:BBL) 中で、試験微生物の終夜培養物を1:5000に希釈するか、またはS.アウレウス(aureus)133を、1:10000に希釈し、試験物質の希釈物(希釈段階1:2)と共にインキュベートする。例外はS.ピオゲネス(pyogenes)Wacker およびS.ニューモニアエ(pneumoniae)1707/4での試験であり、Mueller Hinton ブロスプラス20%ウシ血清中で実行した。
培養物を37℃で18−24時間インキュベートする;腸球菌および連鎖球菌は、8−10%のCO2存在下である。
結果:
目に見える細菌増殖がもはや起こらない各場合の最低物質濃度をMICと定義する。本発明のいくつかの化合物のμg/mlでのMIC値を、下表に例として挙げる。化合物は、殆どの試験微生物に対して非常に良好な抗細菌作用を示し、従って広いグラム陽性菌作用を示す。
Figure 2005510468
S.アウレウス・133の全身感染
S.アウレウス・133細胞を、BHブロス (Oxoid)中で終夜培養する。終夜培養物を新鮮なBHブロスで1:100に希釈し、高速で3時間回転させた。対数増殖期にある細菌を遠心分離し、緩衝生理塩水で2回洗浄する。この後、50ユニットの吸光度を有する塩水中の細胞懸濁物を、光度計(Dr. Lange LP 2W)で調整する。希釈段階(1:15)の後、この懸濁物を10%強度のムチン懸濁物と1:1で混合した。0.25ml/20gマウスで、この感染溶液を腹膜内投与する。これは、細胞数約1x10E6微生物/マウスに相当する。腹膜内治療を感染の30分後に実行する。感染実験には、雌のCFW1マウスを使用する。動物の生存率を6日間に渡って記録する。本発明の化合物は、特にグラム陽性微生物に対して、広い抗菌スペクトルを有する。これらの特性は、ヒトの医学および獣医学における化学療法的に活性な化合物としてのこれらの使用を可能にする。それらの補助を得て、グラム陽性微生物を制御し、これらの病原体により引き起こされる疾患を予防、改善および/または治療することが可能である。
それらは、ヒトの医学および獣医学において、かかる病原体により引き起こされる局所的および全身的感染の予防および化学療法に非常に適する。
Figure 2005510468
HPLC方法:
Figure 2005510468
Figure 2005510468
Figure 2005510468
LC−MS方法:
Figure 2005510468
Figure 2005510468
SMKL−ZQ−1
方法MHZ−2P−01
器具: Micromass Platform LCZ, HP1100; カラム: Symmetry C18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm; 溶離剤A:水+0.05%蟻酸、溶離剤b:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分90%A→4.0分10%A→6.0分10%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法MHZ−2Q−01
器具: Micromass Quattro LCZ, HP1100; カラム: Symmetry C18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;溶離剤A:水+0.05%蟻酸、溶離剤B:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分90%A→4.0分10%A→6.0分10%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法SMKL−ZQ−1
器具: Waters Alliance 2790 LC; カラム: Symmetry C18, 50 mm x 2.1, 3.5 μm;溶離剤A:水+0.0%蟻酸、溶離剤B:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分10%B→4.0分90%B→6.0分90%B→6.1分10%B;温度:50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm
実施例1A
(2−オキソ−2−フェニル−エチル)(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−ヒドロキシ−プロピオン酸
Figure 2005510468
169.0g(706mmol)のZ−(L)−セリンおよび197ml(1.41mol)のトリエチルアミンを、1.6lの酢酸エチルに室温で添加する。10分間の経過中に、154.7g(777mmol)の2−ブロモアセトフェノンを添加する。反応混合物をRTで3h攪拌する。それを2.4lの酢酸エチルで希釈し、2lの2N硫酸と1回震盪することにより抽出し、懸濁物から濾過し、有機相を分離し、水相を各500mlの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、水相を800mlの酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。濾過後、溶媒を真空で除去する。残渣を3.0lの高温酢酸エチルに溶解し、氷槽中でRTに冷却する。堆積した結晶を吸引濾過し、少量のジエチルエーテルで洗浄し、高真空で乾燥させる。124.5g(理論値の49%)の生成物を得る。母液を2分の1に濃縮し、沈殿を加熱下で溶解し、溶液を0℃に冷却する。濾過および乾燥の後、さらに30.6g(理論値の12%)の生成物を単離する。残存する母液を乾燥するまで濃縮し、残渣を500mlの高温酢酸エチルに溶解し、再度0℃で沈殿させる。17.0g(7%)の生成物、および、母液の濃縮と乾燥の後、さらに38.8g(15%)の生成物(HPLC分析によると、依然として96パーセントである)を得る。
Rf (MeOH/ジクロロメタン 1/20)= 0.54.
HPLC (方法 A): Rt= 4.21 分
MS (ESI pos): m/z = 358 (M+H)+, 380 (M+Na)+, 715 (2M+H)+, 737 (2M+Na)+.
1H-NMR (200 MHz, CDCl3):δ = 3.64 (dd, 1H), 3.91 (dt, 1H, Jt= 11.0 Hz, Jd= 3.2 Hz), 4.34 (m, 1H), 4.63 (m, 1H), 5.14 (s, 2H), 5.32 (d, 1H, J= 16.7 Hz), 5.74 (d, 1H, J= 16.4 Hz), 5.74-5.84 (m, 1H), 7.29-7.41 (m, 5H), 7.46-7.57 (m, 2H), 7.61-7.71 (m, 1H), 7.86-7.96 (m, 2H).
実施例2A
2−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−オキソ−2−フェニル−エトキシカルボニル)−エチル]1−tert−ブチル(S)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸塩
Figure 2005510468
15.06gのN−Boc−(L)−プロリン(69.96mmol)および25.00g(69.96mmol)の実施例1A由来セリンエステルを、アルゴン下で塩化メチレン(250ml)に溶解する。溶液を−20℃に冷却し、13.41gのEDC(69.96mmol)および0.85gのDMAP(7.00mmol)で処理する。反応溶液を−20℃で1h、次いで室温で48h攪拌し、蒸発させ、残渣を酢酸エチルに取る。溶液をaq.クエン酸、aq.飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびaq.飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。トルエン/酢酸エチル(5/1)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーの後、32.47g(理論値の84%)の生成物を単離する。
LC-MS: Rt = 4.66分;
MS (ESI+, 方法 MHZ2P): m/z = 577 (M+Na+).
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,):δ= 1.85-2.3 (m, 4H), 3.25 (m, 2H), 4.4-4.8 (m, 4H), 5.1 (s, 2H), 5.5-5.8 (m, 2H), 7.3-8.1 (m, 10H), 8.9 (s, 1H).
実施例3A
(S)−2−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−オキソ−2−フェニル−エトキシカルボニル)−エトキシカルボニル]ピロリジニウム塩化物
Figure 2005510468
31.5g(56.8mmol)の実施例2A由来化合物を200mlのジオキサン中4M塩化水素溶液にアルゴン下で溶解し、終夜RTで攪拌する。反応溶液を濃縮し、1回酢酸エチルを使用して溶かし、再度濃縮し、ジクロロメタンを使用して2回濃縮する。残渣をエタノール(100ml)に溶解し、ジエチルエーテル(400ml)を攪拌しながらゆっくりと添加し、混合物を冷却し、沈殿を吸引濾過する。25.2g(理論値の86%)の生成物を得、さらなる精製をせずにさらに反応させる。
LC-MS (方法 MHZ2P): Rt=2.84 分;
MS (ESI+): m/z= 454 (M+).
実施例4A
ベンジル(S)−2−[(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−プロパノイルアミノ]−プロピオン酸
Figure 2005510468
4.81g(22.3mmol)のL−アラニンベンジルエステル塩酸塩、3.32g(24.6mmol)のHOBtおよび4.92g(25.7mmol)のEDCを、10mlの無水ジメチルホルムアミドにアルゴン下で導入する。0℃で、4.54g(22.3mmol)のN−Boc−N−メチル−L−アラニンおよび14.7ml(133.9mmol)のN−メチルモルホリンを添加し、反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。反応溶液を水およびトルエンで処理し、震盪しながら抽出する。水相をトルエンで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過の後、乾燥するまで濃縮する。約1500mlのシリカゲル上で、MeOH/ジクロロメタン10/1を使用して、シリカゲルクロマトグラフィーによりクロマトグラフィー的に生成物を精製する。7.9g(理論値の97%)の生成物を得る。
HPLC (方法 A): Rt= 4.56 分
MS (ESI pos): m/z = 365 (M+H)+, 387 (M+Na)+.
1H-NMR (300 MHz, CDCl3):δ= 1.34 (d, 3H), 1.40 (d, 3H), 1.48 (s, 9H), 2.78 (s, 3H), 4.52-4.73 (m, 2H), 5.15 (d, 1H), 5.19 (d, 1H), 6.57 (br. s, 1H), 7.29-7.41 (m, 5H).
実施例5A
[(S)−1−((S)−1−ベンジルオキシカルボニル−エチルカルバモイル)−エチル]−メチル−塩化アンモニウム
Figure 2005510468
7.80g(21.4mmol)の実施例4A由来化合物をジオキサン中の4N塩化水素溶液(80ml)に溶解する。数分後、沈殿形成が始まる。混合物をさらに1h、RTで攪拌し、固体を吸引濾過し、ジエチルエーテルで洗浄する。真空で乾燥させた後、5.96g(理論値の93%)の生成物を得る。
HPLC (方法 A): Rt= 3.55 分
MS (ESI pos): m/z = 265 [(M-HCl)+H]+.
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.36 (d, 6H), 2.45 (br. s, 3H), 3.80 (br. s, 1H), 4.40 (quint., 1H), 5.13 (s, 2H), 7.30-7.40 (m, 5H), 8.96 (br. s, 1H), 9.13 (d, 1H), 9.58 (br. s, 1H).
実施例6A
tert−ブチル(S)−2−{[(S)−1−((S)−1−ベンジルオキシカルボニル−エチルカルバモイル)−エチル]−メチル−カルバモイル}−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
7.53g(19.8mmol)のHATUおよび3.8ml(21.8mmol)のエチルジイソプロピルアミンをアルゴン下、0℃で、無水ジメチルホルムアミド中の5.96g(19.8mmol)の実施例5A由来塩酸塩および4.27g(19.8mmol)のN−Boc−(L)−プロリンの溶液(150ml)に添加する。氷槽中で冷却しながら30分間攪拌した後、さらに7.6ml(43.6mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加し、反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。反応溶液をトルエンおよび10pc.水性クエン酸で処理し、震盪しながら抽出し、有機相を水性クエン酸溶液で再度洗浄し、合わせた有機相を飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液および水で各2回震盪することにより抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。真空で溶媒を除去した後、ジクロロメタンを使用して残渣を溶かし、再度濃縮する。9.14g(理論値の98%)の生成物を得る。
HPLC (方法 A): Rt= 4.46 分
MS (ESI pos): m/z = 462 (M+H)+, 484 (M+Na)+.
1H-NMR (300 MHz, CDCl3):δ= 1.31-1.48 (m, 15H), 1.73-2.26 (m, 4H), 2.76 (s, 2H), 2.96 (d, 1H), 3.37-3.69 (m, 2H), 4.47-4.66 (m, 2H), 4.76 (q, 0.66H), 5.04 (q, 0.33H), 5.07-5.25 (m, 2H), 6.62 (br. d, 0.33H), 7.29-7.37 (m, 5H), 8.45 (br. d, 0.66H).*
*アミド異性
実施例7A
tert−ブチル(S)−2−{[(S)−1−((S)−1−カルボキシ−エチルカルバモイル)−エチル]−メチル−カルバモイル}−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
9.10g(19.7mmol)の実施例6A由来化合物をメタノール(100ml)に溶解し、1gの活性炭上の10pc.パラジウムをアルゴン下で添加し、混合物を水素圧3バール下、3h、RTで水素化する。珪藻土を通して反応溶液を吸引濾過し、メタノールで洗浄し、溶媒を真空で除去する。7.03g(理論値の96%)の生成物を無色固体として得る。
HPLC (方法 A): Rt= 3.52 分
MS (ESI pos): m/z = 372 (M+H)+, 394 (M+Na)+, 765 (2M+Na) +.
1H-NMR (200 MHz, CDCl3):δ= 1.31-1.51 (m, 15H), 1.70-2.35 (m, 4H), 2.78 (s, 1.5 H), 3.00 (d, 1.5H), 3.35-3.68 (m, 2 H), 4.40-4.75 (m, 2H), 4.85 (q, 0.5H), 4.98 (q, 0.25H), 5.24 (q, 0.25H), 7.00 (br. t, 0.5H), 6.5-8.2 (br., 1H), 8.49 (br. d, 0.5H)*.
*アミド異性
実施例8A
tert−ブチル(S)−2−{[(S)−1−((S)−2−{(S)−2−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−オキソ−2−フェニル−エトキシカルボニル)−エトキシカルボニル]−ピロリジン−1−イル}−1−メチル−2−オキソ−エチルカルバモイル)−エチル]−メチル−カルバモイル}−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
90.0g(242mmol)の実施例7A由来トリペプチドおよび152.5g(242mmol)の実施例3A由来塩酸塩を一緒に、−5℃、アルゴン下でジクロロメタン(2.0l)に導入し、86.4(291mmol)のTPTU、45.8g(339mmol)のHOBTおよび118ml(678mmol)のエチルジイソプロピルアミンを順次添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。後処理のために、混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かし、水性10pc.クエン酸で2回、水性10pc.炭酸水素ナトリウム溶液で2回、そして飽和水性塩化ナトリウム溶液で1回震盪することにより抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮する。シリカゲル上で酢酸エチル/エタノール20/1を使用するクロマトグラフィーにより残渣を精製する。162g(理論値の83%)の生成物を得る。
LC-MS (方法 MHZ2P): Rt=4.26 分; MS (ESI-): m/z = 806 (M-).
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,):δ= 1.1-1.4 (m, 13H), 1.5-2.3 (m, 10 H), 2.5 (m, 1H), 2.7 (s, 2H), 2.85 (2, 2H), 3.2-3.65 (m, 4H), 3.95-5.1 (m, 10H), 5.5-5.6 (m, 2H), 7.25-8.0 (m, 10H).
実施例9A
tert−ブチル(S)−2−[((S)−1−{(S)−2−[(S)−2−((S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルボキシ−エトキシカルボニル)−ピロリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルカルバモイル}−エチル)−メチル−カルバモイル]−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
アルゴン下で、90pc.水性酢酸中の17.0g(21.0mmol)の実施例8A由来化合物の溶液および10.3g(158mmol)の亜鉛に導入する。反応混合物は僅かに温まり、25℃に冷却する。それをこの温度で3h攪拌し、続いて珪藻土を通して混合物を吸引濾過し、酢酸エチルで洗浄する。溶媒を回転エバポレーターで除去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、1N水性塩酸で2回震盪することにより抽出する。有機相を再度濃縮し、トルエンで3回処理し、真空で乾燥するまで蒸発させ、最後に真空で乾燥させる。14g(理論値の94%)を単離する。生成物をさらなる精製をせずに反応させる。
LC-MS (方法 MHZ2Q): Rt=3.62 分; MS (ESI+): m/z = 689 (M+).
実施例10A
ベンジル((3S,7S,13S,16S,19S)−13,16,17−トリメチル−2,6,12,15,18−ペンタオキソ−5−オキサ−1,11,14,17−テトラアザ−トリシクロ[17.3.0.07,11]ドコサ−3−イル)−カルバメート
Figure 2005510468
109.0g(158mmol)の実施例9A由来カルボン酸および116.4g(632mmol)のペンタフルオロフェノールを1000mlの無水ジクロロメタンに溶解し、−20℃に冷却し、39.4g(205mmol)のEDCを導入する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。溶媒を真空で除去し、残渣をジオキサン中の塩化水素(600ml)で氷冷しながら処理する。混合物をRTで3h攪拌し、溶媒を真空で除去し、トルエンを使用して残渣を3回溶かし、再度乾燥するまで濃縮する。残渣を3分の1に分け、各部分を以下のように処理する:中間生成物をジクロロメタン(900ml)に溶かし、1.5lの水性炭酸水素ナトリウム溶液と5lのジクロロメタンの激しく攪拌された2相混合物に、流速0.8ml/分、RTで導入し、約2h攪拌する。有機相を分離し、水相を各500mlジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮する。
シリカゲル上で、最初に酢酸エチル/シクロヘキサン2/1、次いで純粋酢酸エチル、次いで酢酸エチル/エタノール20/1、そして最後に10/1を使用するクロマトグラフィーにより、合わせた3反応由来の残渣を精製する。49.2g(理論値の53%)の生成物を得る。純粋でないバッチの反復クロマトグラフィー、および酢酸エチル/ジクロロメタンに溶かすこと、不完全濃縮および冷却により、さらに約5g(5%)の結晶性生成物を得る。
LC-MS (方法 MHZ2Q): Rt=3.32 分;
MS (ESI+): m/z = 571 (M+).
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,):δ= 1.4 (d, 3H), 1.5 (d, 3H), 1.9-2.4 (m, 9H), 3.5-3.85 (m, 5H), 4.2-4.2 (m, 1H), 4.5 (m, 1H), 4.75-5.25 (m, 5H), 5.64 (m, 1H), 7.3-7.4 (m, 5H), 8.3 (m, 1H).
実施例11A
(3S,7S,13S,16S,19S)−13,16,17−トリメチル−2,6,12,15,18−ペンタオキソ−5−オキサ−1,11,14,17−テトラアザ−トリシクロ[17.3.0.07,11]ドコサ−3−イル−塩化アンモニウム
Figure 2005510468
4.10g(7.17mmol)の実施例10A由来化合物を、アルゴン下でメタノール(30ml)に導入し、8.6ml(8.6mmol)の1N水性塩酸で処理し、500mgの活性炭上の10pc.パラジウムを添加する。混合物を常圧、RTで2h水素化する。珪藻土を通して反応混合物を濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥するまで濃縮する。後処理のために、残渣をジエチルエーテルで攪拌し、吸引濾過する。3.18g(理論値の94%)の生成物を得、さらなる精製をせずにそれを反応させる。
LC-MS (方法 MHZ2Q): Rt=0.36 分
HPLC (方法 B): Rt= 1.95 分
MS (ESI pos): m/z = 438 [(M-HCl)+H]+, 875 [2x(M-HCl)+H]+.
実施例12A
tert−ブチル[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,7S,13S,16S,19S)−13,16,17−トリメチル−2,6,12,15,18−ペンタオキソ−5−オキサ−1,11,14,17−テトラアザ−トリシクロ[17.3.0.07,11]ドコサ−3−イルカルバモイル)−エチル]−カルバメート
Figure 2005510468
1.30g(2.74mmol)の実施例11A由来塩化アンモニウムおよび0.91g(3.02mmol)のN−Boc−3,5−ジフルオロ−L−フェニルアラニンを無水ジメチルホルムアミド(6ml)にアルゴン下で溶解し、氷槽中で冷却する。1.15g(3.02mmol)のHATUおよび0.525ml(3.02mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加し、さらに1.05ml(6.03mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加する前に、反応混合物を0℃で30分間攪拌する。反応混合物を、ゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。アセトニトリル/水(勾配)を使用する3分画での分取RP−HPLCによるクロマトグラフィーで、反応溶液を直接精製する。1.13g(理論値の57%)の生成物が得られる。
LC-MS (方法 MHZ2P): Rt=4.03 分; MS (ESI+): m/z = 720 (M+).
HPLC (方法 A): Rt= 4.51 分
MS (ESI pos): m/z = 721 (M+H)+, 743 (M+Na)+.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.40 (d, 3H), 1.42 (s, 9H), 1.52 (d, 3H), 1.88-2.40 (m, 8H), 2.82 (s, 3H), 2.87 (dd, 1H), 3.06 (dd, 1H), 3.50-3.71 (m, 4H), 3.76 (m, 1H), 4.27 (q, 1H), 4.48-4.56 (m, 2H), 4.77 (q, 1H), 4.84-4.94 (m, 2H), 5.17 (m, 1H), 5.84 (br. d, 1H), 6.66 (br. t, 1H), 6.73-6.80 (m, 2H), 6.90 (br. d, 1H), 8.51 (br. d, 1H).
代わりに、反応をジクロロメタン中で実行し、ジクロロメタン/メタノール、次いで酢酸エチルを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって、生成物を精製することもできる。
実施例13A
(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,7S,13S,16S,19S)−13,16,17−トリメチル−2,6,12,15,18−ペンタオキソ−5−オキサ−1,11,14,17−テトラアザ−トリシクロ[17.3.0.07,11]ドコサ−3−イルカルバモイル)−エチルアンモニウム2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
Figure 2005510468
2.12g(2.94mmol)の実施例12A由来カルバメートをジクロロメタン(32ml)に溶解し、0℃に冷却する。続いて、水とトリフルオロ酢酸の混合物(1/9)(32ml)を添加し、混合物を0℃で45分間攪拌し、蒸発させる。2.83gの粗生成物を得、それをトルエンおよびジクロロメタンに溶かした後、続く濃縮をさらに反応させる。
LC-MS (方法 MHZ2Q): Rt=2.33 分;
MS (ESI+): m/z = 620 (M+)
実施例14A
3−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−((E)−ヘプト−2−エノイルアミノ)−プロピオン酸
Figure 2005510468
6.3ml(49.7mmol)のクロロトリメチルシランをジクロロメタン中の5.0g(24.9mmol)の3,5−ジフルオロ−DL−フェニルアラニン溶液(150ml)に添加し、反応混合物を還流に1h加熱する。0℃に冷却した後、9.7ml(55.9mmol)のエチルジイソプロピルアミンをゆっくりと添加し、次いで、3.64g(24.9mmol)のトランス−2−ヘプテノイル塩化物を滴下して添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌し、RTで2日間静置する。後処理のために、真空で乾燥するまで蒸発させ、ジエチルエーテルを使用して残渣を溶かし、2.5pc.水性炭酸水素ナトリウム溶液(250ml)で抽出する。水相をエーテルで2回抽出し、合わせた有機相をさらに3回炭酸水素ナトリウム溶液で抽出する。合わせた水相を、1N水性塩酸を使用してpH=2にし、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた酢酸エチル相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で濃縮する。残渣をジエチルエーテルと攪拌することにより洗浄し、濾過する。濾過残渣を単離し、濾過物を濃縮し、ジエチルエーテルで再度処理する。2回繰返した後、全部で6.12g(理論値の79%)の生成物を無色固体として得る。
HPLC (方法 A):Rt= 4.30 分
MS (ESI pos): m/z = 312 (M+H)+, 334 (M+Na)+, 623 (2M+H)+, 645 (2M+Na)+.
1H-NMR (200 MHz, CDCl3):δ= 0.91 (t, 3H), 1.20-1.53 (m, 4H), 2.20 (br. q, 2H), 3.14 (dd, 1H), 3.28 (dd, 1H), 4.92 (br. q, 1H), 5.80 (br. d, 1H, Jd= 15.4 Hz), 5.99 (br. d, 1H), 6.63-6.79 (m, 3H), 6.91 (dt, 1H, Jd= 15.3 Hz, Jt= 6.9 Hz), 7.5-9.0 (br., 1H).
実施例15A
1−tert−ブチル2−メチル(2S,4R)−4−(トルイル−4−スルホニルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸塩
Figure 2005510468
20.0g(81.5mmol)のトランス−N−Boc−L−ヒドロキシプロリンメチルエステルを75mlのジクロロメタンにアルゴン下で導入し、26.4ml(326mmol)のピリジンを添加し、0℃で、ジクロロメタン(75ml)中の31.1g(163mmol)のp−トルエンスルホニル塩化物を添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌し、RTで2日間静置する。後処理のために、混合物を水と震盪することにより抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮する。シリカゲル上で酢酸エチル/シクロヘキサン1/5を使用するクロマトグラフィーにより残渣を精製する。30.1g(理論値の92%)の生成物を無色固体として得る。
Rf(酢酸エチル/ シクロヘキサン 1/1)= 0.56.
LC-MS (MHZ2P): Rt= 4.30 分
MS (ESI pos): m/z = 400 (M+H)+, 422 (M+Na)+, 821 (2M+Na)+.
1H-NMR (200 MHz, CDCl3):δ= 1.39+1.42 (2 x s, 9H), 2.05-2.24 (m, 1H), 2.33-2.62 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 3.56-3.65 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 4.37 (q, 1H), 4.97-5.11 (m, 1H), 7.36 (d, 2H), 7.79 (d, 2H).
実施例16A
1−tert−ブチル(2S,4R)−4−(トルイル−4−スルホニルオキシ)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸塩
Figure 2005510468
25.0g(62.6mmol)の実施例15A由来メチルエステルをアセトニトリル/水3/1に溶解し、10.5g(250mmol)の水酸化リチウム水和物で処理する。反応混合物を終夜RTで攪拌する。アセトニトリルを除去するために、溶液を真空下で濃縮する。50mlの5N水性塩酸を水性溶液に添加し、1N水性塩酸を使用してpH=3に合わせ、酢酸エチルを使用して混合物を3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。21.0g(理論値の87%)の生成物を無色固体として得る。H−NMRスペクトルの特徴は、約20%の割合のジアステレオマー化合物を示す。
HPLC (方法 A): Rt= 4.23 分
MS (DCI-NH3): m/z = 403 (M+NH4)+.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.48 (s, 9H), 2.23-2.31 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.55 (m, 1H), 3.49 (dd, 1H), 3.81 (br. d, 1H), 4.47 (t, 1H), 4.98 (br. m, 1H), 7.38 (d, 2H), 7.79 (d, 2H).
ジアステレオマー不純物のシグナル:δ= 1.42 (s), 2.60 (br. m), 3.56 (br. m), 3.66 (br. d), 4.41 (br. t), 5.03 (br.).
あるいは、プロリンベンジルエステルおよび炭上のパラジウムを使用する加水分解を介して合成を実行できる。
実施例17A
1−tert−ブチル(2S,4R)−4−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸塩
Figure 2005510468
加熱フラスコ中の11.0g(123mmol)のシアン化銅(I)を無水テトラヒドロフラン(110ml)に−78℃で導入する。153mlのジエチルエーテル中の1.6Mメチルリチウム溶液を滴下して添加し、溶液を0℃に温め、この温度で10分間攪拌する。−78℃に冷却した後、無水テトラヒドロフラン(110ml)中の18.9g(49.0mmol)の実施例16A由来トシレートをゆっくりと添加する。トルエンに溶かし、再度蒸発させることにより、トシレートを予め乾燥させる。添加した後、無色の僅かに濁った反応混合物を−20℃に冷却し、ゆっくりと0℃に温めながら3h攪拌する。飽和水性塩化アンモニウム溶液(150ml)の添加により−20℃で反応を停止させ、混合物をRTに温めながら終夜攪拌する。5N水性塩酸を使用してpH=3に酸性化した後、酢酸エチルで3回抽出する。飽和水性塩化ナトリウム溶液と攪拌することにより、合わせた有機相を抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。ジクロロメタンを使用して残渣を溶かし、再度濾過する。濾過物を真空下で蒸発させることにより、11.8gの粗生成物を粘性の油状物として得る。さらなる精製をせずに、化合物を次の反応に用いる。
LC-MS (MHZ2Q): Rt= 3.32 分
MS (ESI neg): m/z = 228 (M-H)+.
1H-NMR (200 MHz, CDCl3):δ= 1.06 (d, 3H), 1.43+1.49* (2 x s, 9H), 1.55-2.04 (br. m, 1H), 2.04-2.57 (br. m, 2H), 2.80-3.06 (br. m, 1H), 3.45-3.82 (br. m, 1H), 4.16-4.50 (br. m, 1H).
*強度比約1:2
実施例18A
2−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−オキソ−2−フェニル−エトキシカルボニル)−エチル]1−tert−ブチル(2S,4R)−4−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸塩
Figure 2005510468
11.8g(49.0mmol)の実施例17A由来粗生成物および17.5g(49.0mmol)の実施例1A由来フェナシルエステルを、ジクロロメタン(140ml)に0℃で導入し、0.6g(4.9mmol)のDMAPおよび9.4g(49.0mmol)のEDCを添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。後処理のために、水およびジクロロメタンと震盪することによりそれを抽出し、有機相を0.1N水性塩酸で2回洗浄し、有機相を飽和NaCl溶液と震盪することにより抽出する。水相をジクロロメタンで1回再抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。シリカゲル上で酢酸エチル/シクロヘキサン1/4ないし1/2を使用して、残渣をクロマトグラフィーにより精製する。19.3g(理論値の69%)の生成物を得る。
Rf (酢酸エチル/シクロヘキサン 1/1) = 0.58.
HPLC (方法 A): Rt = 5.09 分
MS (ESI pos): m/z = 569 (M+H)+, 591 (M+Na) +, 469 [(M-Boc)+H] +.
1H-NMR (300 MHz, CDCl3):δ= 0.95-1.07 (m, 3H), 1.33-1.48 (m, 9H), 1.53-1.67 + 1.73-1.89 (2 x m, 0.25H + 0.75H), 2.08-2.26 (m, 1H), 2.26-2.48 (m, 1H), 2.83-3.02 (m, 1H), 3.58-3.78 (m, 1H), 4.16-4.26 + 4.27-4.39 (2 x m, 0.2H + 0.8H), 4.48-4.71 (m, 2H), 4.79-4.90 (m, 1H), 5.07-5.20 (m, 2H), 5.37 (dd, 1H, J1= 16.2 Hz, J2= 3.6 Hz), 5.49 (dd, 1H, J1= 16.4 Hz, J2= 2.1 Hz), 5.32-5.54 (br., 0.25H), 5.57 (br. q, 0.25H), 5.97 (br. d, 0.38H), 6.45H (br. d, 0.12H), 7.29-7.40 (m, 5H), 7.45-7.55 (m, 2H), 7.58-7.67 (m, 1H), 7.84-7.93 (m, 2H).
実施例19A
(2S,4R)−2−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−オキソ−2−フェニル−エトキシカルボニル)−エトキシカルボニル]−4−メチル−ピロリジニウム塩化物
Figure 2005510468
92ml(366mmol)のジオキサン中の4N塩化水素溶液を16g(28.1mmol)の実施例18A由来化合物に添加する。反応混合物をRTで1h時間攪拌し、溶媒を真空で除去する。ジクロロメタンを使用して残渣を2回溶かし、乾燥するまで濃縮する。15.1gの粗生成物を淡黄色の固い泡状物として得、それは依然としてジオキサンの重量で約4%を含有する。さらなる精製をせずに、粗生成物をさらに反応させる。
LC-MS (MHZ2Q): Rt= 2.91 分
MS (ESI pos): m/z = 469 [(M-HCl)+H]+.
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,):δ= 1.03-1.08 (m, 3H), 1.76 (br. q, 0.25 H), 1.93 (m, 0.75H), 2.38-2.52 (m, 2H), 2.95 (br. m, 1H), 3.65 (br. m, 1H), 4.42-4.61 (m, 2H), 4.78-4.95 (m, 2H), 5.13 (t*, 2H), 5.32 (d, 0.75H), 5.40 (d, 0.25H), 5.56 (d, 1H), 7.01 (br. d, 0.75 H), 7.12 (br. d, 0.25H), 7.27-7.41 (m, 5H), 7.45-7.53 (m, 2H), 7.57-7.65 (m, 1H), 7.87 (br. d, 1.5H), 7.91 (br. d, 0.5H), 8.81 (br. s, 0.66H), 9.08 (br. s, 0.33 H), 11.05 (br. s, 0.33H), 11.20 (br. s, 0.66H).
*ABシステム強度比:1:12:1
実施例20A
tert−ブチル(S)−2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニル−エチルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
9.85g(45.57mmol)のアラニンベンジルエステル、6.79gのHOBT(50.23mmol)および10.07g(52.52mmol)のEDCをジメチルホルムアミド(30ml)に0℃で導入し、10.47g(45.67mmol)のN−Boc−ピペコリン酸および27.71g(274mmol)のN−メチルモルホリンで処理し、終夜室温で攪拌する。続いて、混合物を水およびトルエンで処理し、相を分離し、有機相をsat.水性塩化ナトリウム溶液で洗浄する。14.9g(理論値の83%)の生成物を、シクロヘキサン/酢酸エチル10/1を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより単離する。
LC-MS (方法 MHZ2P): Rt=4.40 分;
MS (ESI+): m/z = 390 (M+)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6,):δ= 1.48-1.65 (m, 17H), 2.2-2.3 (m, 1H), 2.7-2.8 (m, 1H), 3.9-4.1 (m, 1H), 4.52-4.8 (m, 2H), 5.15 (m, 2H), 6.6 (m, 1H), 7.3-7.4 (m, 5H).
実施例21A
(S)−2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニル−エチルカルバモイル)−ピペリジニウム塩化物
Figure 2005510468
2.30g(5.89mmol)の実施例20A由来カルバメートを、ジオキサン中の4N塩酸(23ml)に溶解し、室温で1h攪拌する。続いて溶液を蒸発させ、再度トルエンに溶かし、再度濃縮する。攪拌しながらジエチルエーテルで残渣を洗浄し、吸引濾過する。1.70g(理論値の88%)の生成物を得、さらなる精製をせずにそれを次の反応に用いる。
LC-MS (方法 MHZ2Q): Rt=1.76 分;
MS (ESI+): m/z = 290 (M+).
実施例22A
tert−ブチル(S)−2−{1−[(S)−2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニル−エチルカルバモイル)−ピペリジン−1−イル]−メタノイル}−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
12.27g(37.54mmol)の実施例21A由来塩酸塩および10.50g(48.81mmol)のN−Boc−L−プロリンを塩化メチレン(30ml)に溶解し、0℃に冷却する。続いて、溶液を18.56g(48.81mmol)のHATUおよび5.82g(45.05mmol)のエチルジイソプロピルアミンで処理し、0℃で30分間攪拌する。さらに11.64g(90.10mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加した後、混合物を室温で72h攪拌し、蒸発させる。酢酸エチルを使用して残渣を溶かし、aq.クエン酸およびaq.炭酸水素ナトリウム溶液およびsat.aq.塩化ナトリウム溶液で溶液を洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。シクロヘキサン/酢酸エチル5/1を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより残渣を精製する。18.25g(理論値の99%)の生成物を得る。
LC-MS (方法 MHZ2Q): Rt=4.30 分;
MS (ESI+): m/z = 487 (M+Na+).
実施例23A
tert−ブチル(S)−2−{1−[(S)−2−((S)−1−カルボキシ−エチルカルバモイル)−ピペリジン−1−イル]−メタノイル}−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
メタノール(100ml)中の10.00g(20.51mmol)の実施例22A由来エステルの溶液を、Pd/C(1.00g)(10pc.)で処理し、RTで、水素圧1バール下で水素化する。続いて、シリカゲルを通して溶液を濾過し、蒸発させる。7.93g(理論値の97%)の生成物を得、さらなる精製をせずに反応させる。
LC-MS (方法 MHZ2P): Rt=3.16 分;
MS (ESI+): m/z= 397 (M+).
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.45-1.58 (m, 15H), 1.6-1.75 (m, 2H), 1.78-2.0 (m, 2H), 2.05-2.2 (m, 2H), 2.4-2.6 (m, 2H), 3.05-3.2 (m, 1H), 3.38-3.6 (m, 2H).
実施例24A
tert−ブチル(S)−2−{1−[(S)−2−((S)−2−{(2S,4R)−2−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−(2−オキソ−2−フェニルエトキシカルボニル)−エトキシカルボニル]−4−メチル−ピロリジン−1−イル}−1−メチル−2−オキソ−エチルカルバモイル)−ピペリジン−1−イル]−メタノイル}−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
3.12g(6.18mmol)の実施例19A由来塩酸塩および2.46g(6.18mmol)の実施例23A由来トリペプチド酸を、−0℃、アルゴン下でジクロロメタン(40ml)に導入し、1.17g(8.65mmol)のHOBT、2.20g(7.41mmol)のTPTUおよび3.0ml(17.4mmol)のエチルジイソプロピルアミンを順次添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。後処理のために、それを濃縮し、酢酸エチルを使用して残渣を溶かし、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液と震盪することにより抽出する。有機相を0.1N塩酸、水および飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。5.8g(理論値の71%)の生成物を固い淡黄色の泡状物として得、さらなる精製をせずにそれを次の反応に用いる。
LC-MS (MHZ2P): Rt= 4.59 分
HPLC (方法 A): Rt= 4.81 分
MS (ESI pos): m/z = 848 (M+H)+, 870 (M+Na)+.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.00-1.13 (m, 3H), 1.25-1.34 (m, 3H), 1.34-1.48 (m, 11H), 1.58-1.70 (m, 3H), 1.75-2.57 (m, 8H), 2.95-3.19 (m, 2H), 3.29-3.82 (m, 4H), 4.30-4.75 (m, 5H), 4.77-4.84 (m, 1H), 5.09-5.21 (m, 3H), 5.26-5.55 (m, 2.33H), 5.74-5.81 (m, 0.66H), 6.64 (dd, 0.66H), 7.29-7.41 (m, 5H), 7.45-7.55 (m, 2H), 7.59-7.66 (m, 1H), 7.85-7.94 (m, 2H), 8.41-8.53 (m, 0.33H).
実施例25A
tert−ブチル(S)−2−[1−((S)−2−{(S)−2−[(2S,4R)−2−((S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−カルボキシ−エトキシカルボニル)−4−メチル−ピロリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルカルバモイル}−ピペリジン−1−イル)−メタノイル]−ピロリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2005510468
5.17g(6.1mmol)の実施例24A由来フェナシルエステルを、90pc.水性酢酸(60ml)に溶解し、2.99g(45.8mmol)の亜鉛粉末で処理する。反応混合物をRTで2h攪拌する。珪藻土を通して反応溶液を濾過し、酢酸エチルで洗浄する。有機相を真空で濃縮し(乾燥するまでではない)、酢酸エチルおよび1N塩酸と震盪することにより残渣を抽出し、相を分離する。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮する。残渣をトルエンに2回溶かし、真空で蒸発させる。残渣をジエチルエーテルに溶かし、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液と震盪することにより抽出し、水相をジエチルエーテルで再度洗浄する。続いて5N塩酸を使用して水相をpH2.7に合わせ、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する、4.01g(理論値の91%)の生成物を固い泡状物として得る。
LC-MS (MHZ2P): Rt= 4.02 分
MS (ESI pos): m/z = 730 (M+H)+, 752 (M+Na)+.
MS (ESI neg): m/z = 728 (M-H)-.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.02-1.11 (m, 3H), 1.23-1.34 (m, 3H), 1.35-1.44 (m, 6H), 1.46 (br. d, 3H), 1.51-1.76 (br. m, 4H), 1.77-2.41 (br. m, 7H), 2.41-2.55 (m, 1H), 3.00 (dd, 0.66H), 3.07-3.23 (m, 1H), 3.32-3.90 (m, 4H), 4.14-4.21 (br. m, 0.5H), 4.31-4.38 (br. m, 0.66H), 4.39-4.86 (m, 5H), 5.08-5.19 (m, 3H), 5.20-5.28 (m, 0.5H), 5.82-5.93 (m, 1H), 7.00 (dd, 0.4H), 7.29-7.40 (m, 5H), 8.01-8.06 (m, 0.2H).
実施例26A
ベンジル((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イル)−カルバメート
Figure 2005510468
3.95g(5.41mmol)の実施例25A由来酸および3.98g(21.65mmol)のペンタフルオロフェノールをジクロロメタン(13ml)に溶解し、アルゴン下で−20℃に冷却する。1.14g(5.95mmol)のEDCを添加し、反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。反応溶液を乾燥するまで濃縮し、残渣を0℃でジオキサン中の4N塩化水素溶液(80ml)で処理する。混合物を3h攪拌し、続いて溶媒を真空で除去する。残渣をジクロロメタン(約900ml)に溶解し、1N水性炭酸水素ナトリウム溶液(700ml)およびジクロロメタン(1200ml)の激しく攪拌された2相混合物に、RTでゆっくりと滴下して添加する。反応混合物を終夜攪拌する。相を分離し、水相をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮する。残渣(2.7gの黄色の固い泡状物)を、アセトニトリル/水(勾配)を使用する分取RP−HPLCによる3部のクロマトグラフィーによって精製する。1.98g(60%理論値の)の生成物を得る。
LC-MS (MHZ2P): Rt= 3.74 分
MS (ESI pos): m/z = 612 (M+H)+.
MS (ESI neg): m/z = 610 (M-H)-.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.08 (d, 3H), 1.24-1.51 (m, 3H), 1.42 (d, 3H), 1.58-1.65 (br. d, 1H), 1.71-1.78 (br. m, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.91-2.01 (m, 2H), 2.06-2.20 (m, 1H), 2.10 (dd, 1H), 2.30-2.42 (m, 1H), 2.45-2.61 (m, 2H), 2.73 (br. d, 1H), 3.22 (dd, 1H), 3.55 (dt, 1H, Jd= 11.5 Hz, Jt= 7.1 Hz), 3.62 (dd, 1H, J1= 9.7 Hz, J2= 11.7 Hz), 3.71 (dd, 1H, J1= 8.8 Hz, J2= 11.8 Hz), 3.78 (m, 1H), 4.21 (dt, 1H, Jd= 1.2 Hz, Jt= 9.7 Hz), 4.47-4.55 (br. m, 2H), 4.69 (br. s, 1H), 4.80 (dd, 1H, J1= 11.6 Hz, J2= 1.2 Hz), 5.02 (m, 1H), 5.08 (q*, 2H), 5.19 (dd, 1H), 5.60 (br. d, 1H), 7.28-7.40 (m, 5H), 8.32 (br. d, 1H).
*ABシステム、強度比約1:12:12:1
実施例27A
(3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イル−塩化アンモニウム
Figure 2005510468
1.45g(2.37mmol)の実施例26A由来ベンジルカルバメート−保護環系を、アルゴン下でメタノール(60ml)に導入し、1N塩酸(2.8ml)を添加し、混合物を活性炭上の320mgの10%パラジウムで処理する。混合物を、常圧下、2h、RTで水素化する。珪藻土を通して反応混合物を濾過し、メタノールで洗浄し、濾液を濃縮する。1.2g(理論値の98%)の生成物を得、さらなる精製をせずに次の反応で用いる。
LC-MS (方法 A): Rt= 3.44 分
MS (ESI pos): m/z = 478 [(M-HCl)+H]+.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.07 (d, 3H), 1.20-1.80 (m, 6H), 1.42 (d, 3H), 1.88 (m, 1H), 1.80-2.12 (m, 4H), 2.13-2.29 (br. m, 1H), 2.40 (m, 1H), 2.45-2.67 (br. m, 2H), 2.75 (br. m, 1H), 3.08-3.28 (br. m, 1H), 3.55-3.67 (br. m, 1H), 3.67-4.04 (br. m, 4H), 4.49 (br. d, 1H), 4.55 (d, 1H), 4.61 (br. d, 2H), 4.72-5.20 (br. m, 2H).
実施例28A
tert−ブチル[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチル]−カルバメート
Figure 2005510468
337mg(0.89mmol)のHATUおよび0.138ml(0.78mmol)のエチルジイソプロピルアミンを、アルゴン下、0℃で、無水ジメチルホルムアミド(2ml)中の350mg(0.68mmol)の実施例27A由来塩酸塩および267mg(0.89mmol)のN−Boc−L−3,5−ジフルオロフェニルアラニンの溶液に添加する。30分間攪拌した後、さらに0.277ml(1.56mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加し、反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。反応溶液を直接、溶離剤としてアセトニトリル/水を使用する分取RP−HPLCに用いる。クロマトグラフィーによる精製の後、505mg(理論値の97%)の生成物を得る。
HPLC (方法 A): Rt= 4.62 分
MS (ESI pos): m/z = 761 (M+H)+, 783 (M+Na)+,
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.09 (d, 3H), 1.36-1.49 (m, 14 H), 1.65 (br. d, 1H), 1.72-1.80 (br. m, 1H), 1.83-2.01 (m, 3H), 2.08-2.19 (m, 2H), 2.30-2.51 (m, 2H), 2.64 (dt, 1H, Jd= 2.4 Hz, Jt= 13.4 Hz), 2.72 (br. d, 1H), 2.85 (dd, 1H), 3.07 (dd, 1H), 3.16 (dd, 1H), 3.50-3.65 (m, 2H), 3.72-3.87 (m, 2H), 4.25 (br. q, 1H), 4.51 (dt, 1H, Jd= 1.3 Hz, Jt= 9.9 Hz), 4.56 (d, 1H), 4.61-4.70 (br. m, 2H), 4.83 (br. d, 1H), 4.99 (m, 1H), 5.13 (m, 1H), 5.84 (br. d, 1H), 6.62-6.71 (m, 2H), 6.72-6.79 (m, 2H), 6.84 (br. d, 1H), 8.58 (br. d, 1H).
実施例29A
(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチルアンモニウム2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
Figure 2005510468
485mg(0.64mmol)の実施例28A由来化合物をジクロロメタン(7ml)に0℃で導入する。体積で9部がトリフルオロ酢酸で1部が水の溶液7mlを添加し、反応混合物を45分間攪拌する。溶媒を真空で除去し、ジクロロメタンを使用して、続いてトルエンを使用して、各場合で残渣を溶かし、乾燥するまで濃縮する。588mgの粗生成物を得、さらなる精製をせずに次の段階で用いる。
あるいは、反応をジクロロメタン中で実行することもできる。
LC-MS (MHZ2P): Rt= 2.70 分
MS (ESI pos): m/z = 661 [(M-TFA)+H]+.
MS (ESI neg): m/z = 659 [(M-TFA)-H]-.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 1.02 (d, 3H), 1.26 (d, 3H), 1.31-1.55 (m, 4H), 1.63-1.89 (m, 4H), 1.91-2.03 (m, 2H), 2.04-2.19 (m, 2H), 2.32-2.51 (m, 2H), 2.60 (br. t, 1H), 2.67-2.75 (br. m, 1H), 2.97 (dd, 1H), 3.10-3.25 (m, 2H), 3.47-3.57 (m, 1H), 3.60-3.87 (m, 4H), 4.30 (br. t, 1H), 4.44 (br. t, 1H), 4.53 (d, 1H), 4.62-4.70 (br. m, 2H), 4.77 (d, 1H), 4.96 (m, 1H), 5.11 (m, 1H), 6.72 (m, 1H), 6.77-6.85 (m, 2H), 7.86 (br. s, 1H), 8.23 (br. d, 1H).
実施例30A
3−シクロヘキシル−2−プロペン酸
Figure 2005510468
3.34g(32.1mmol)のマロン酸をピリジン(10ml)に溶解し、弱い発熱反応が鎮まった後、3.0g(26.7mmol)のシクロヘキサンカルボアルデヒドおよび0.23g(2.7mmol)のピペリジンを添加し、反応混合物を還流に4h加熱する。冷却した反応溶液を、氷と濃塩酸の混合物に添加し、水相をジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去する。4.42gの生成物を得、精製をせずにさらに反応させる。
HPLC (方法 A): Rt= 4.21 分
MS (ESI pos): m/z = 155 (M+H)+, 177 (M+Na)+.
1H-NMR (200 MHz, CDCl3):δ= 1.02-1.45 (m, 5H), 1.59-1.87 (m, 5H), 2.06-2.28 (m, 1H), 5.77 (dd, 1H, J1= 15.8 Hz, J2= 1.1 Hz), 7.03 (dd, 1H, J1= 15.8 Hz, J2= 6.8 Hz), 11.7 (br.s, 1H).
実施例31A
3−シクロヘキシル−2−プロペノイル塩化物
Figure 2005510468
4.22g(27.3mmol)の3−シクロヘキシル−2−プロペン酸をジクロロ−メタン(30ml)に懸濁し、5滴のDMFを添加し、RTで1.9ml(164mmol)の塩化チオニルをゆっくりと滴下して添加する。反応混合物を還流に2h加熱し、冷却し、回転エバポレーター上で乾燥するまで濃縮する。トルエンを使用して油状の残渣を2回溶かし、乾燥するまで濃縮し、真空で乾燥させる。4.72gの生成物を得、それを直接さらに反応させる。
実施例32A
N−[(2E)−3−シクロヘキシル−2−プロペノイル]−3,5−ジフルオロフェニルアラニン
Figure 2005510468
6.3ml(49.7mmol)のクロロトリメチルシランを、ジクロロメタン(150ml)中の5.0g(24.9mmol)の3,5−ジフルオロ−DL−フェニルアラニン溶液に添加し、反応混合物を還流に1h加熱する。0℃に冷却した後、9.7ml(55.9mmol)のエチルジイソプロピルアミンをゆっくりと添加し、その後、4.29g(24.9mmol)のトランス−3−シクロヘキシル−2−プロペノイル塩化物を滴下して添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌し、RTで2日間静置する。後処理のために、混合物を乾燥するまで真空で蒸発させ、ジエチルエーテルを使用して残渣を溶かし、2.5pc.aq.炭酸水素ナトリウム溶液(250ml)で抽出する。水相をジエチルエーテルで2回抽出する。合わせた有機相を炭酸水素ナトリウム溶液でさらに3回抽出する。合わせた水相を、1N水性塩酸を使用してpH=2にし、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた酢酸エチル相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で濃縮する。ジエチルエーテルと攪拌することにより残渣(4.63g)を洗浄し、濾過する。3.64g(理論値の43%)の無色固体を得る。濃縮した母液からの残渣、および濃縮したアルカリ抽出(上記)のジエチルエーテル相からの残渣を、一緒に酢酸エチルに溶かし、1N塩酸で抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。ジエチルエーテルと攪拌することにより残渣を洗浄し、吸引濾過する。さらなる2.18g(26%)の生成物を単離する。
調製実施例
実施例1
(E)−ヘプト−2−エン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,7S,13S,16S,19S)−13,16,17−トリメチル−2,6,12,15,18−ペンタオキソ−5−オキサ−1,11,14,17−テトラアザ−トリシクロ[17.3.0.07,11]ドコサ−3−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
Figure 2005510468
2.89g(2.75mmol)の実施例13A由来化合物および458.8mg(3.58mmol)のトランス−2−ヘプテン酸をジクロロメタン(20ml)に導入し、0℃に冷却し、2.09g(5.51mmol)のHATUおよび462.7mg(3.58mmol)のエチルジイソプロピルアミンで処理する。溶液を0℃で30分間攪拌し、さらに925.3mg(7.16mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加し、それを室温で18h攪拌する。反応溶液を蒸発させ、酢酸エチルを使用して残渣を溶かし、aq.クエン酸、aq.炭酸水素ナトリウム溶液およびsat.aq.塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮する。シリカゲル上で酢酸エチル/シクロ−ヘキサン1/2を使用して残渣をクロマトグラフィーする。1.51g(理論値の56%)の生成物を得る。
LC-MS (方法 MHZ2Q): Rt=4.32 分;
MS (ESI+): m/z = 731 (MH+).
HPLC (方法 A): Rt= 4.54 分
MS (ESI pos): m/z = 731 (M+H)+, 753 (M+Na) +.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 0.90 (t, 3H), 1.28-1.39 (m, 5H), 1.40-1.48 (m, 2H), 1.53 (d, 3H), 1.85-2.06 (m, 5H), 2.09-2.26 (m, 4H), 2.30-2.41 (m, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.96 (d, 2H), 3.32 (m, 1H), 3.50-3.67 (m, 3H), 3.77 (m, 1H), 4.45-4.54 (m, 2H), 4.62 (q, 1H), 4.77 (q, 1H), 4.84 (dd, 1H, J1= 11.7 Hz, J2= 1.7 Hz), 4.89 (dq, 1H), 5.15 (dd, 1H), 6.18 (dt, 1H, Jd= 15.3 Hz, Jt= 1.,5 Hz), 6.63 (br. d, 1H), 6.67 (tt, 1H, J1= 9.1 Hz, J2= 2.3 Hz), 6.75 (m, 2H), 6.88-7.00 (m, 2H), 8.46 (br. d, 1H).
あるいは、実施例14A(下記)と同様に、最初にアシル−フェニルアラニン側鎖を構築できる。実施例11A由来塩酸塩をこの酸と反応させ、アミドを得る。この場合、目標の化合物である実施例1は、(R)−フェニルアラニンエピマーからまだ分離していなければならない。
実施例2
(E)−ヘプト−2−エン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
Figure 2005510468
101.5mg(0.13mmol)の実施例29A由来化合物および23.0mg(0.17mmol)のトランス−2−ヘプテン酸をアルゴン下、0℃で無水ジメチルホルムアミド(2ml)に導入し、65.0mg(0.17mmol)のHATUおよび0.025ml(0.14mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加する。30分後、さらに0.05ml(0.29mmol)のエチルジイソプロピルアミンを反応混合物に添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。反応溶液を、溶離剤としてアセトニトリル/水を使用するRP−HPLCに直接かける。この経過中に、63mg(理論値の62%)の無色固体を得る。
HPLC (方法 A): Rt= 4.90 分
MS (ESI pos): m/z = 771 (M+H)+.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 0.98 (t, 3H), 1.02 (d, 3H), 1..29-1.53 (m, 10 H), 1.66 (br. d, 1H), 1.73-1.87 (m, 2H), 1.91-2.02 (m, 2H), 2.05-2.18 (m, 2H), 2.22 (br. q, 2H), 2.31 2.48 (m, 2H), 2.63 (br. t, 1H), 2.71 (br. d, 1H), 2.90 3.00 (m, 2H), 3.10 (dd, 1H), 3.48-3.59 (m, 3H), 3.76 (m, 1H), 4.46-4.54 (m, 2H), 4.63 (dt, 1H), 4.65-4.73 (m, 2H), 4.80 (dd, 1H, J1= 11.8 Hz, J2= 1,5 Hz), 4.98 (dq, 1H), 5.11 (dd, 1H), 6.19 (dt, 1H, Jd= 15.4 Hz, Jt= 1.5 Hz), 6.60 (br. d, 1H), 6.66 (tt, 1H, J1= 9.0 Hz, J2= 2.2 Hz), 6.70-6.76 (m, 2H), 6.90-7.00 (m, 2H), 8.50 (br. d, 1H).
実施例3
3−シクロヘキシルプロパン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
Figure 2005510468
100mg(0.13mmol)の実施例29A由来化合物および22.0mg(0.14mmol)の3−シクロヘキシルプロピオン酸を、アルゴン下、0℃で無水ジメチル−ホルムアミド(1ml)に導入し、54.0mg(0.14mmol)のHATUおよび0.025ml(0.14mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加する。30分後、さらに0.05ml(0.29mmol)のエチルジイソプロピルアミンを反応混合物に添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。反応溶液を、溶離剤としてアセトニトリル/水を使用するRP−HPLCに直接かける。この経過中に、50mg(理論値の49%)の無色固体を得る。
HPLC (方法 A): Rt= 5.14 分
MS (ESI pos): m/z = 799 (M+H)+, 821 (M+Na)+.
1H-NMR (400 MHz, CDCl3):δ= 0.84-0.98 (m, 2H), 1.05 (d, 3H), 1.10-1.30 (m, 4H), 1.37 (d, 3H), 1.35-1.80 (m, 12H), 1.80-1.89 (m, 1H), 1.92-2.03 (m, 2H), 2.04-2.20 (m, 2H), 2.31-2.52 (m, 4H), 2.63 (br. t, 1H), 2.72 (br. d, 1H), 2.89 (dd, 1H), 2.95 (dd, 1H), 3.15 (dd, 1H), 3.48-3.59 (m, 3H), 3.77 (m, 1H), 4.44-4.55 (m, 3H), 4.64-4.73 (br. d, 2H), 4.80 (br. d, 1H), 4.97 (m, 1H), 5.11 (dd, 1H, J1= 8.7 Hz, J2= 2.8 Hz), 6.43 (br. d, 1H), 6.67 (tt, 1H, J1= 9.0 Hz, J2= 2.2 Hz), 6.71-6.76 (m, 2H), 6.84 (br. d, 1H), 8.47 (br. d, 1H).
実施例4
3−シクロヘキシル−2−プロペン酸[(S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−((3S,9S,13S,15R,19S,22S)−15,19−ジメチル−2,8,12,18,21−ペンタオキソ−11−オキサ−1,7,17,20−テトラアザ−テトラシクロ[20.4.0.03,7.013,17]ヘキサコサ−9−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
Figure 2005510468
152mg(0.30mmol)の実施例27A由来塩化アンモニウムおよび110mg(0.33mmol)の実施例32A由来酸を、アルゴン下、0℃で無水ジメチルホルムアミド(1ml)に導入し、124mg(0.33mmol)のHATUおよび0.057ml(0.11mmol)のエチルジイソプロピルアミンを添加する。30分後、さらに0.113ml(0.22mmol)のエチルジイソプロピルアミンを反応混合物に添加する。反応混合物をゆっくりとRTに温めながら終夜攪拌する。反応溶液を、溶離剤としてアセトニトリル/水を使用するRP−HPLCに直接かける。この経過中に、104mg(理論値の44%)の生成物および71mg(理論値の30%)のエピマーを単離する。
HPLC (方法 A): Rt= 5.31 分
MS (ESI pos): m/z = 797 (M+H)+.
1H-NMR (200 MHz, CDCl3):δ= 1.02 (d, 3H), 1.08-1.30 (m, 5H), 1.37 (d, 3H), 1.30-1.57 (m, 4H), 1.60-1.88 (m, 7H), 1.88-2.28 (m, 5H), 2.28-2.52 (m, 2H), 2.52-2.82 (m, 2H), 2.84-3.05 (m, 2H), 3.11 (dd, 1H), 3.44-3.66 (m, 3H), 3.68-3.85 (m, 1H), 4.42-4.58 (m, 2H), 4.61-4.86 (m, 4H), 4.98 (m, 1H), 5.12 (br. d, 1H), 6.16 (br. d, 1H, J= 15.4 Hz), 6.58-6.79 (m, 3H), 6.80-7.02 (m, 3H), 8.52 (d, 1H).
エピマー:
HPLC (方法 A): Rt= 5.31 分
MS (ESI pos): m/z = 797 (M+H)+, 819 (M+Na) +.






























Figure 2005510468





Figure 2005510468




Figure 2005510468








Figure 2005510468












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Figure 2005510468







Figure 2005510468









Figure 2005510468















Figure 2005510468

Claims (21)

  1. 式(I)
    Figure 2005510468
    式中、
    は、ハロゲン、アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはアルキルカルボニルアミノを示し、
    は、水素、C−C−アルキル、フッ素または塩素を示し、
    は、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
    は、アルキルまたは(シクロアルキル)アルキルを示し、
    8aは、アルキル、アルキレン、シクロアルキルまたは(シクロアルキル)アルキルを示すか[ここで、R8aは、ヒドロキシル、アルコキシ、基−OR8a−1、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、複素環アミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ(式中、R8a−1はカルボニル結合アミノ酸基である)からなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもある]、または、
    およびR8aは、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に複素環式環を形成し、それは、ハロゲン、アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アジド、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アルカノイルオキシからなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもあり、
    8bは、水素またはアルキルを示し、
    9aは、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシルアルキルまたはアミノアルキルを示し、
    9bは、水素またはアルキルを示し、
    10aは、水素、アルキルまたはフッ素を示し、
    10bは、水素またはフッ素を示し、
    11は、水素またはアルキルを示し、
    12は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルケニル)アルケニルを示すか[ここで、R12は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、フルオロアルコキシ、アリールオキシ、アルカノイルオキシ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、複素環アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもある]、または、
    およびR12は、それらが結合する炭素原子と共にシクロアルキルを形成し、それはハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもあり、
    13は、水素またはアルキルを示し、
    Aは、ハロゲン、アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アルカノイルオキシ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アジド、アルコキシカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個、2個または3個の置換基により置換されることもある複素環を表し、
    ........は、単結合または二重結合を表す、
    の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物および水和物。
  2. が、ハロゲン、アルキルまたはトリフルオロメチルを示し、
    が、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
    が、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
    が、水素、ハロゲンまたはアルキルを示し、
    が、水素、メチルまたはフッ素を示し、
    が、水素またはC−C−アルキルを示し、
    がアルキルを示し、
    8aが、アルキル、アルキレン、シクロアルキルまたは(シクロアルキル)アルキルを示すか[ここで、R8aは、ヒドロキシル、アルコキシ、基−OR8a−1、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ(式中、R8a−1はカルボニル結合アミノ酸基である)からなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある]、または、
    およびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に複素環式環を形成し、それは、ハロゲン、アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アルカノイルオキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもあり、
    8bが水素を示し、
    9aが、水素、メチルまたはヒドロキシメチルを示し、
    9bが水素を示し、
    10aが水素を示し、
    10bが水素を示し、
    11が水素を示し、
    12が、アルキル、アルケニル、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルケニル)アルケニルを示すか[ここで、R12は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある]、または、
    およびR12は、それらが結合する炭素原子と共にシクロアルキルを形成し、それはハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもあり、
    13が水素を示し、
    Aが、フッ素、アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシカルボニルアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある複素環を表し、
    ........が、単結合または二重結合を表す、
    請求項1に記載の一般式(I)の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物および水和物。
  3. がフッ素を示し、
    が水素またはフッ素を示し、
    が水素を示し、
    が水素を示し、
    が水素またはフッ素を示し、
    が水素を示し、
    がメチルを示し、
    8aがC−C−アルキルを示すか[ここで、R8aは、ヒドロキシルおよび基−OR8a−1(式中、R8a−1はアミノメチルカルボニル基である)からなる群から選択される1個の置換基により置換されることもある]、または、
    およびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に5ないし6員の窒素複素環式環を形成し、それは、2個までの窒素原子を含有でき、アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシルからなる群から選択される1個の置換基により置換されることもあり、
    8bが水素を示し、
    9aが、水素、アルキルまたはヒドロキシメチルを示し、
    9bが水素を示し、
    10aが水素を示し、
    10bが水素を示し、
    11が水素を示し、
    12が、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルケニル)アルケニルを示すか[ここで、R12は、ヒドロキシルにより1置換されることもある]、または、
    およびR12は、それらが結合する炭素原子と共に5ないし6員のシクロアルキルを形成し、それはヒドロキシルにより1置換されることもあり、
    13が水素を示し、
    Aが、1個の窒素原子を含有し、フッ素、アルキルからなる群から選択される置換基により1置換されることもある5員の複素環を表し、
    ........が、単結合または二重結合を表す、
    請求項1に記載の一般式(I)の化合物、またはその医薬的に許容し得る塩、溶媒和物および水和物。
  4. 一般式(II)
    Figure 2005510468
    式中、A、........およびRないしR12は上記定義の通りである、
    を有する請求項1の化合物。
  5. がハロゲンを示し、
    、RおよびRが等しいかまたは同一であり、水素およびハロゲンからなる群から相互に独立して選択される、
    請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  6. が水素を示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  7. が水素を示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  8. がメチルを示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  9. 8aがメチル、ヒドロキシメチルまたは−OR8a−1を示し[式中、R8a−1は、カルボニル結合アミノ酸基を示す]、R8bが水素を示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  10. およびR8aが、R8aが結合する炭素原子およびRが結合する窒素原子と共に、ハロゲン、アルキルおよびアミノからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されることもある複素環式環を形成する、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  11. 9aがアルキルを示し、R9bが水素を示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  12. 10aおよびR10bが水素を示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  13. 11が水素を示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  14. 12がC−C−アルキルを示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  15. 12が、以下の群:
    Figure 2005510468
    から選択される、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  16. 13が水素を示す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  17. Aが、フッ素およびアルキルからなる群から選択される置換基により1置換されることもある、1個の窒素原子を含有する5員の複素環を表す、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  18. 一般式(I)の化合物の調製方法であって、その方法では、一般式(V)
    Figure 2005510468
    式中、RないしR、RないしR11、R13およびAは、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物を、一般式(XXV)
    Figure 2005510468
    式中、R、R、R12および........は、請求項1に示す意味を有する、
    の化合物と反応させ、これらは活性化形態で存在することもある、方法。
  19. 疾患を制御するための、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  20. 請求項1に記載の一般式(I)の化合物および賦形剤を含む医薬。
  21. 細菌性疾患の処置用医薬を製造するための、請求項1に記載の一般式(I)の化合物の使用。
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