JP2005509661A - 規定のホウ素化合物を含む組成物及びキット、それらの調製方法、並びにそれらの使用及び投与 - Google Patents

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Abstract

本開示は、種々の目的に有用であるホウ素を含有する組成物を対象とし、その目的には、骨の健康上の促進、関節炎及び痛み及び炎症の緩和、並びに他の有益な健康上の効果の提供が含まれる。本開示は更に、かかる組成物を調製する方法、その組成物を使用する(投与することを含む)方法、並びにその組成物を含むキットを対象とする。その組成物は、ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低いpHを有する。

Description

本発明は、種々の目的に有用であるホウ素を含有する組成物に関し、その目的には、骨の健康上の促進、関節炎及び痛み並びに炎症の緩和、並びに他の有益な健康上の効果の促進が含まれる。本発明は更に、かかる組成物を調製する方法、その組成物を投与する方法、並びにその組成物を含有するキットを対象とする。
変形性関節症は関節、軟骨及び他の関節成分に広く行き渡る変性疾患である。変形性関節症は世界中の全ての人種に悪影響を及ぼす。ヒトに加えて、変形性関節症はほとんど全ての哺乳類、例えば馬及び牛、並びに飼い猫及び飼い犬にも悪影響を与える。変形性関節症の多くの治療法が提案されてきたが、その成果は多様である。
最近提案された1つの変形性関節症の治療はグルコサミン及び/またはコンドロイチンなどの軟骨保護剤の経口投与である。例えば、ニュートラマックス・ラボラトリーズ(Nutramax Laboratories)に譲渡された、1994年11月15日にヘンダーソン(Henderson)へ発行された米国特許第5,364,845号を参照のこと。実際、使用直前に飲料組成物に配合することも可能な、こうした薬剤及び粉末を含有する栄養補助剤を含む多様な市販製品が市場で入手可能である。
典型的には、かかる薬剤の投与は、グリコサミノグリカンの濃度を高めることによってプロテオグリカンを向上するよう考案される。向上されたプロテオグリカンはコラーゲン及び他の関節成分の基盤を提供すると共に、柔軟性、弾力性、及び圧縮に対する抵抗性を付与する。このように、これらの薬剤は関節の資質を高めるため、または最低でも悪化プロセスを阻害するために多様な方法で投与され得る。
しかし、容易に入手可能な組成物は、関節及び骨の悪化を導く全ての要因に抵抗するように考案されてはいない。このように、変形性関節症、または前変形性関節症(例えば、運動性)患者の要望を広範囲に満たす新しい組成物を発見することが重要となる。ごく最近では、科学者らがホウ素と関節炎の予防または治療との関連を調査している。ニューナム(Newnham)は、食用ホウ素が関節炎の発生率に関連していることを示唆している。ニューナム(Newnham)の「ヒトの栄養におけるホウ素の役割(The Role of Boron in Human Nutrition)」、応用栄養誌(Journal of Applied Nutrition)、第46巻、第3号(1984年)を参照のこと。ニューナム(Newnham)は、種々の地理学及び土壌条件を調査し、関節炎のより高い発生率と、土壌中の低濃度のホウ素と、このような条件で成長する食物との関係を明らかにするに至った。それ故に、ホウ素は、関節炎及び関連する状態の治療に有用である製品に、単独でまたはグルコサミン及びコンドロイチンのような他の軟骨保護剤と組み合わせて含めるには有用なミネラルである。
このような利益に加えて、ホウ素は、前立腺ガンのようなガン、並びに神経機能の治療に有用であり得ることがわかってきた。
しかし残念ながら、市販の食品及び飲料製品、特に飲料製品に実際にホウ素を配合するには問題が生じ得る。実際、本発明者は、特に水性飲料への溶解性が低いという点に関してホウ素にはこうした配合を困難にする溶解性の問題が存在し得ることを見出すに至った。通常溶解性が低いことは、水溶液中にホウ素が沈殿することによって観測されるが、それが外観上許容できない、または望ましくない配合につながる。加えて、更に一層問題になるのは、この低い溶解性により、ホウ素が適切に投与される見込みが低下し(例えば、飲料容器中でホウ素が沈殿することによってホウ素が消費されないかまたは消費量が減るという結果になり)、更にホウ素が溶解して生物学的に利用可能になるという見込みが、治療が必要な哺乳類にとって低下する。
特定の例として、本発明者は、果実または野菜ジュースマトリックスへのホウ素の配合は、本発明の教示なしでは特に困難となり得ることを見出している。例えば、ホウ素の形態と組成物のpHとの組み合わせが本発明の指導範囲内から適切に選択されない場合に、ホウ素は、かかる果実または野菜ジュースに見出されるペクチンと錯化することが発見された。このような錯体は不溶性であり得、そのことが、好適ではない配合、つまりミネラルの送達及び生物学的利用能に関連する前述の問題を生じる。更にホウ素化合物と組成物のpHとを共に適切に選択しない場合には、他の成分との好適ではない錯化を生じるか、或いは溶解性の問題が生じてくる。
本発明者は、特に水性飲料形態で使用することを目的とする場合には、利用されるホウ素のpH及び形態が本発明の教示の範囲内から選択されるべきであることを見出した。特に本発明者は、驚くべきことに、組成物のpHが、使用のため選択されたホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低くなければならないことを発見するに至った。そのため本発明の教示の範囲内からホウ素化合物及びpHを適切に選択することによって、ホウ素によって送達される種々の健康上の利益にとって有用な組成物を得ることができ、その利益には、関節炎または他の関節機能不全の治療が含まれる。
本発明者は更に、ホウ素化合物を含有する組成物を製造する規定の方法を見出している。例えば、驚くべきことに、ペクチン(例えば、果実または野菜ジュース)、炭水化物或いは錯化または他の問題を生じ得る他の成分を添加する前に、ホウ素化合物を含有する組成物のpHを適切に調整することが、組成物の配合の成功に非常に重要であることが発見された。これらの知見は、実際驚くべきものであり、文献にも扱われていない。本発明におけるこれらの実施形態及び他の実施形態は本明細書で規定され、それは驚くべきことに、投与量、服薬遵守及び生物学的利用能に役立つホウ素含有組成物を提供できる。
本発明の実施形態の1つでは、
a)ホウ素化合物;及び
b)組成物の少なくとも約10重量%の水;
を含む組成物であって、該組成物のpHが、該ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低い。
該組成物の調製方法もまた提供される。特に次の工程:
a)該ホウ素化合物を含む水溶液を提供する工程であって、該水溶液のpHが、該ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低く、該水溶液が実質的にペクチン及び炭水化物を含まない工程;及び
b)該水溶液と1以上の追加の飲料成分とを組み合わせる工程;
を含む飲料組成物の好ましい調製方法が提供される。
更に前記組成物を使用(投与を含む)する方法、並びに前記組成物を含むキットも開示される。
刊行物及び特許はこの開示全体に渡って参照される。本明細書で引用された参考文献はすべて参考として本明細書に組み入れられる。
パーセント及び比率はすべて、他に指示がない限り、重量で計算される。パーセント及び比率はすべて、他に指示がない限り、総組成物基準で計算される。
すべての成分または組成物の濃度は、その成分または組成物の有効濃度に関するものであり、不純物、例えば、市販の供給源中に存在する可能性がある残存溶媒または副生成物は除外されている。
本明細書で参照するのは、本発明で利用される様々な配合剤を含む成分の商品名である。本発明者は本明細書において、ある特定の商品名における物質により限定することは意図していない。商品名により参照されているものと同等の物質(例えば、異なる名称または参照番号で異なる供給元から得られるもの)は、本明細書の方法において置き換えられても、また利用されることも可能である。
本発明の説明において、種々の実施形態及び/または個々の特徴が開示される。当業者には明らかであろうが、これらの実施形態及び特徴のあらゆる組み合わせが可能であり、結果として本発明の好ましい実施となり得る。
本明細書の組成物は、本明細書に記載されているようないかなる要素を含むことも、いずれの要素から本質的に成ることも、またはいずれの要素から成ることも可能である。
好ましい投与に関して、全ての投与量レベルは典型的なヒト患者(例えば約55kg〜65kgの患者)に基づく。本組成物が他の哺乳類に使用される場合、投与量の修正が必要となることがある。患者の要件に基づいた投与量の修正は通常の熟練者の技術範囲内である。それ故に、本明細書に与えられる投与量の範囲は例示のみのためで、毎日の使用は多様な要因に依存して調節することができることは広く了解されている。使用される成分の具体的な投与量及び治療期間は相互依存している。また、投与量及び治療の投与計画も、使用する具体的な化合物(例えば、特定のホウ素化合物または軟骨保護剤)、治療の徴候、化合物の有効性、ユーザーの個人的特性(例えば、患者の体重、年齢、性別、医学的状態)、及び治療投与計画の遵守要因によって決まる。
(本発明の組成物)
本発明は、種々の目的に有用であるホウ素を含有する組成物を対象とし、その目的には、骨の健康上の促進、関節炎及び痛み並びに炎症の緩和、並びに他の有益な健康上の効果の提供が含まれる。組成物は、水性飲料へのホウ素の配合に関連する問題、及び付随する生物学的利用能及び安定性の低下を克服できる。本発明はいくつかの実施形態を含み、その実施形態としては、ホウ素を含有する組成物の配合に関して観察されてきた問題を克服できる種々の組成物、並びにこれら化合物を製造する方法及びこれら化合物を含むキットが挙げられる。
本発明は:
(a)ホウ素化合物;及び
(b)組成物の少なくとも約10重量%の水;
を含む飲料組成物であって、該組成物のpHは、前記ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低い。
本発明にはいくつかの要素があり、それは本明細書の種々の実施形態に共通する。それらの要素としては、利用されるホウ素化合物、組成物のそれぞれのpH特性、及び組成物中に存在する水の濃度が挙げられる。これらを以下で更に詳細に記載する。
(ホウ素化合物)
本明細書の飲料組成物は、ホウ素化合物、及び組成物の少なくとも約10重量%の水を含み、組成物のpHが、ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低い。より好ましくは組成物のpHは、ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2.5pH単位低い、またはホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約3pH単位低い。
本明細書で見出されてきたように、ホウ素化合物及び組成物のpHに関する本明細書の教示は、好ましくない錯化、及び結果として生じる化合物の不溶性及び沈殿を回避するのに有用である。例えば、相対的に低いpKaを有するホウ素化合物が、果実または野菜ジュースを含有する弱酸性組成物に利用される場合、かかる化合物が、ジュースに本質的に存在するペクチンと望ましくない錯体を形成し得ることが発見されている。このような錯化は、ホウ素の不溶性及び沈殿を生じる可能性があり、次に配合能力が低下し、ホウ素の生物学的利用能が低下することになる。このような現象は、組成物のpHがホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低い場合に、完全にまたは実質的に回避されることが発見されている。それ故に(例えば)、酸性果実または野菜ジュースにおいてホウ素化合物を選択することは重要であり得、またジュースよりも高いpHを通常有する乳飲料についても同様である。
そのため、利用されるホウ素化合物は限定されないが、利用することも可能な組成物のpHは使用されるホウ素化合物のpKaに依存する(逆もまた同様)。例えば、約9.2のpKaを有するホウ素化合物(例えば、ホウ酸)を使用する場合、約7.2以下のpHを有する飲料組成物を利用することもできる。逆に、約5.6のpKaを有するホウ素化合物(例えば、アスパラギン酸ホウ素)を使用する場合、約3.6以下のpHを有する飲料組成物を利用することも可能である。
所与の化合物のpKaは、当該技術分野においてよく理解されている物理的性質である。簡単には、所与の化合物のpKaは、化合物が半解離した時のpHの測定値であり、それは当業者によって容易に測定される。そのため、飲料組成物の所望のpHによるが、適切なpKa値を有するホウ素化合物は、本明細書の指導及び既知のpKa値測定法を用いて当業者にはよく理解されるであろう。例えば、特定のホウ素化合物が本発明での使用に好適であるどうかの決定に、単純な滴定手順の使用を利用することも可能である。例として、アトキンス(Atkins)、物理化学、第5版、ISBN 0−7167−2402−2、291〜298頁(1994年)を参照のこと。
好ましいホウ素化合物は、約4以上のpKaを有する。本発明の別の好ましい態様では、ホウ素化合物のpKaは約6以上、7.5以上、または更に約9以上である。
本明細書に用いるのに好適なホウ素化合物の非限定例としては、ホウ酸(約9.2のpKaを有する)、ホウ酸ナトリウム(例えば、ボラックス(BORAX)(登録商標))(約9.2のpKaを有する)、クエン酸ホウ素(約7.5のpKaを有する)、ボロングリシネート(約4.9のpKaを有する)、アスパラギン酸ホウ素(約5.6のpKaを有する)が挙げられる。本明細書に用いるのに最も好ましいホウ素化合物は、ホウ酸及びクエン酸ホウ素である。
本発明によれば、組成物の1回量(約236mL)は、好ましくは約0.001ミリグラム〜約20ミリグラム、より好ましくは約0.1ミリグラム〜約15ミリグラム、更により好ましくは約0.5ミリグラム〜約10ミリグラム、最も好ましくは約2ミリグラム〜約5ミリグラムのホウ素を含み、この場合組成物は典型的なヒトへの使用を目的としている。
通常、組成物は1日に約1〜約5回投与される。しかし、一般的な投与量は、投与の必要性が1日約1回または2回、好ましくは1日1回となるように投与され得る。これにより服薬遵守及び消費者利益が向上する。本明細書で使用する時、組成物の1回投与に使用される1回量は、通常、約236ミリリットルの組成物である。
或いはまたは更に、組成物は、好ましくは組成物の約0.00001重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.00005重量%〜約0.5重量%、更により好ましくは約0.0001重量%〜約0.01重量%、一層より好ましくは約0.0001重量%〜約0.008重量%、最も好ましくは約0.0001重量%〜約0.005重量%のホウ素化合物を含む。
(pH)
記載したように、本明細書に使用される組成物は、使用されるホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低いpHを有する。本明細書で論じてきたように、この規定されたpHを有する組成物は、ホウ素化合物の錯化、不溶性、及び/または沈殿を回避または最小限にし、配合の容易性及び望ましい生物学的利用能を達成するために本明細書に用いるために最適である。
好ましくは、組成物は、約7.2以下、更により好ましくは約6以下、最も好ましくは約5以下のpHを有する。酸性pHでは、本発明は約2.5〜約4のpHで最適に利用されることが発見されている。
利用される組成物のpHを調整する必要がある場合には、組成物は任意選択的に1以上の酸味料を含むこともできる。酸性度は、例えば、1以上の酸味料の使用等、既知の従来の方法によって必要な範囲内に調整され、その範囲内に維持され得る。一般的には、上記の範囲内の酸性度は、微生物を阻害するための最大酸性度と、所望の飲料の風味に最適な酸性度とのバランスである。
有機、並びに無機食用酸は、組成物のpHの調整に使用することもできる。酸は、その解離していない形態、またはそのそれぞれの塩として存在することができ、例えば、リン酸水素カリウムまたはナトリウム、またはリン酸二水素カリウムまたはナトリウムの塩である。好ましい酸は、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸、またはこれらの混合物を包含する食用有機酸である。最も好ましい酸は、クエン酸及び/またはリンゴ酸である。
酸味料はまた、飲料成分を安定化する酸化防止剤として作用することができる。一般的に使用される酸化防止剤の例としては、これらに限定されないが、アスコルビン酸、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)及びこれらの塩が挙げられる。
しかし、酸性成分を使用する必要がない場合もある。例えば本組成物が、必要なpHに改質する傾向の成分を使用しなくても本質的に必要なpHを有する場合がある。
(水)
本明細書の好ましい飲料組成物は、飲料濃縮物及びすぐ飲める飲料組成物である。本明細書に使用される組成物は、組成物の少なくとも約10重量%の水を含む。より好ましくは、組成物は、組成物の少なくとも約40重量%の水、一層より好ましくは少なくとも約50重量%の水、更により好ましくは少なくとも約75重量%の水、最も好ましくは少なくとも約80重量%の水を含む。尚、更に、すぐ飲める飲料組成物は、典型的に組成物の少なくとも約82重量%の水、より典型的には少なくとも約85重量%の水を含む。所与の組成物に存在する水は、全ての添加水及び他の成分、例えば果実または野菜ジュースに本質的に存在する水を含む。
(本発明の種々の実施形態)
記載してきたように、本発明には種々の実施形態があり、それらは本知見に従って利用することが可能である。好ましいpKa値、pHレベル、及び水濃度は本明細書の上記で記載された通りである。このような組成物は、更なる成分を任意選択的に含むことも可能で、本明細書の以下に記載される好ましい任意成分が挙げられるが、これらに限定されない。
更に特定の実施形態において、組成物はホウ素−炭水化物錯体を実質的に含まない場合がある(しかし含まないことが必要ではない)。このようなホウ素−炭水化物錯体は、例えばミルコビック(Miljkovic)に対して1999年10月5日に発行された米国特許第5,962,049号に記載されている。このようなホウ素−炭水化物錯体に関して、「実質的に含まない」という用語は、組成物がこのようなホウ素−炭水化物錯体を含んでいてもよいが、ホウ素−配位子結合定数が約250以下、より好ましくは約200以下である錯体だけであり、及び/または組成物が、ホウ素−配位子結合定数が約250(または200)以上のホウ素−炭水化物錯体を組成物の約1重量%以下、より好ましくは約0.5重量%以下、最も好ましくは0.1重量%以下含むことを意味する。ホウ素−配位子結合定数の説明についてミルコビック(Miljkovic)に1999年10月5日に発行された米国特許第5,962,049号を参照のこと。
本明細書で論じられてきたように、ホウ素錯体の形成を回避するのに、炭水化物のようなホウ素化合物と一般に錯化する可能性のある化合物を避ける必要はない。むしろ本明細書で見出されたように、本発明の組成物は、例えばスクロース、フルクトース、マンノース、キシロース、またはソルボースのような1以上の炭水化物、或いはペクチンのような他の影響を受けやすい成分の存在下であっても錯化しないままのホウ素化合物を提供できる。
このことは、例えば本明細書で更に説明される調製方法による、種々の機構によって達成することも可能である。別の成分と錯化しないホウ素化合物を提供することにより種々の特徴的な利益が与えられ、その利益には、例えばペクチン(果実または野菜ジュースに見られる)のような化合物との更なる錯化を回避すること、及びホウ素化合物の不溶性及び沈殿を回避することが含まれる。これらの特徴的な利益により、ホウ素含有組成物の配合が促進され、ホウ素の生物学的利用能が向上することになる。
そのため、本明細書の特に好ましい実施形態では、組成物はペクチンを含む。本発明の教示がなければ、ペクチンはホウ素化合物と好適ではない錯体を生じてしまうことが発見されている。このような錯化は錯体の不溶性及び沈殿につながり、そのことが次にこのようなホウ素含有成分を含有する飲料組成物を適切に配合できなくする可能性がある。しかし、本明細書に記載されるような適切なホウ素化合物及びpHレベルの使用によって、驚くべきことにこれらの問題が解決されるに至っている。
結果として、本発明の指導を用いて、配合を更に容易にし、ホウ素の生物学的利用能を向上させつつ、ホウ素をペクチンと組み合わせ得ることが発見された。このことは、通常ペクチンを含む果実または野菜ジュースを含有する組成物にとって特に重要である。それ故に本実施形態の特に好ましい例では、組成物は果実及び/または野菜ジュース、最も好ましくは果実ジュースを含む。
果実または野菜ジュースが含まれる場合、本発明の組成物は、約0.1%〜約99%、好ましくは約1%〜約50%、より好ましくは約2%〜約15%、及び最も好ましくは約3%〜約6%の果実または野菜ジュースを含むことができる。(本明細書の測定では、ジュースの重量パーセントは、シングルストレングスの糖度2ブリックス度から16ブリックス度のジュースを基にしている。)ジュースは、ピューレ、粉末、またはシングルストレングスまたは濃縮ジュースとして組成物中に混和させることができる。特に好ましいのは、糖度約20ブリックス度から約80ブリックス度の固形分含有量(主に砂糖固形分として)を有する濃縮物としてジュースを混和させることである。
ジュースは当該技術分野においてよく理解されており、例えば、リンゴ、クランベリー、洋ナシ、桃、プラム、アンズ、ネクタリン、ぶどう、さくらんぼ、アカスグリ、ラズベリー、スグリ、ニワトコ、ブラックベリー、ブルーベリー、イチゴ、レモン、ライム、マンダリン、オレンジ、グレープフルーツ、クプアク(cupuacu)、ジャガイモ、トマト、レタス、セロリ、ほうれん草、キャベツ、クレソン、タンポポ、ダイオウ、ニンジン、ビート、キュウリ、パイナップル、ココナッツ、ザクロ、キウイ、マンゴ、パパイヤ、バナナ、スイカ、パッションフルーツ、タンジェリン、及びカンタロープメロンから得ることができる。リンゴ、洋ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、イチゴ、タンジェリン、ぶどう、キウイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グアヴァ、ラズベリー、及びさくらんぼから得られるジュースが好ましい。柑橘系ジュース、好ましくは、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム及びマンダリンのジュース、並びにマンゴ、リンゴ、パッションフルーツ及びグアヴァから得られるジュース、並びにこれらのジュースの混合物が最も好ましい。
本発明の更に別の好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、さらなる軟骨保護剤を含むことも可能である。本明細書で記載されたように、ホウ素は、種々の健康上の利益に有用であり、その目的には、例えば骨の健康上の促進、関節炎及び痛み及び炎症の緩和、並びに他の有益な健康上の効果の提供が含まれる。本明細書において見出されたように、組成物のホウ素化合物は、最適なことには1以上の更なる軟骨保護剤と組み合わせて、特に骨の健康上、関節炎、痛みの軽減、及び抗炎症において相乗的な健康上の効果を与え得る。
軟骨保護剤は、当該技術分野において非常によく知られている。本明細書に用いるのに好ましい軟骨保護剤としては、ゼラチン、軟骨、アミノ糖、グリコサミノグリカン、メチルスルホニルメタン、メチルスルホニルメタンの前駆体、S−アデノシルメチオニン、これらの塩、及びこれらの混合物から成る群より選択されるものが挙げられる。
理論に限定されるわけではないが、軟骨保護剤は、生体内におけるプロテオグリカン及びコラーゲンの刺激を助ける薬剤として関節機能の更なる強化に有用である。プロテオグリカンは、関節の健康上必要な、例えばコラーゲンなどを連結組織をもたらす。本来、プロテオグリカンは変性された糖類の長鎖であるグリコサミノグリカン(しばしば「GAGs」と呼ばれる)から構成される。アミノ糖及びメチルスルホニルメタンはグリコサミノグリカン及びプロテオグリカンの形成に有用である。加えて、多様なこれらの成分が心臓にもたらす利益は、この成分の有益な特徴でもある。モリソン(Morrison)ら、冠動脈心臓病及びムコ多糖(グリコサミノグリカン)(Coronary Heart Disease and the Mucopolysaccharides (Glycosaminoglycans)、109〜127頁(1973年)を参照のこと。
好ましくは、薬剤は、ゼラチン、軟骨、アミノ糖、グリコサミノグリカン、S−アデノシルメチオニン、これらの塩、及びこれらの混合物から選択される。更に好ましくは、薬剤は、アミノ糖、グリコサミノグリカン、S−アデノシルメチオニン、これらの塩、及びこれらの混合物から選択される。更により好ましくは、薬剤は、アミノ糖、グリコサミノグリカン、これらの塩、及びこれらの混合物から選択される。アミノ糖及びそれらの塩は、特に好ましい。最も好ましくは、薬剤はアミノ糖の塩であり、特にその際アミノ糖はグルコサミンである。
それぞれ個々の例示される軟骨保護剤に関して以下に記載される好ましい投与レベルに加えてまたはその代わりとして、本明細書の組成物は、通常、組成物の約0重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.0001重量%〜約5重量%、一層より好ましくは約0.001重量%〜約3重量%、更により好ましくは約0.1重量%〜約2重量%、最も好ましくは約0.2重量%〜約1重量%の軟骨保護剤を含む。
種々の軟骨保護剤、及びその好ましい実施形態を、次に更に詳細に記載する。
一般的に知られているように、ゼラチンはコラーゲンの部分加水分解から得られるタンパク質であり、それは哺乳類における主要な構造及び連結タンパク質組織である。ゼラチンは典型的には、タンパク質約84%〜約90%、ミネラル塩約1%〜約2%、及び水約8%〜約15%(これらは非限定的な近似値である)を含有する。ゼラチンは典型的に特定量の18種類の異なるアミノ酸を含有し、それは鎖当たりアミノ酸残基およそ1,000個を有するポリペプチド鎖を形成するように互いに結合されている。
典型的には、ゼラチン製造のために得られるコラーゲンは例えば牛及び豚のように、動物の骨及び皮膚からのものである。ゼラチン製造は典型的にはアルカリ予備処理、それに続く熱水抽出(等電点約5を有するゼラチンを提供)をコラーゲン物質に行うことを含む。酸性予備処理を使用してもよい(等電点約7〜約9を有するゼラチンを提供する)。
本発明によれば、ゼラチンが本組成物に含まれる場合、本明細書の組成物の1回量は、好ましくは約1ミリグラム〜約2000ミリグラム、より好ましくは約100ミリグラム〜約700ミリグラム、更により好ましくは約150ミリグラム〜約600ミリグラム、最も好ましくは約200ミリグラム〜約400ミリグラムのゼラチンを含む。典型的にゼラチンを含む組成物は1日に約1〜約5回投与される。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物の実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な投与量を投与できるのが好ましい。それによってこれらの食品及び飲料組成物において、服薬遵守及び消費者の利益が向上する。本明細書で使用する時、組成物の1回量は、約236ミリリットルの組成物である。
軟骨を本組成物における薬剤として選択することも可能である。当該技術分野において一般的に知られているように、軟骨は多様な哺乳類の身体の関節(並びに他の部位)に存在する強い、弾性的な組織である。軟骨はカルシウム、タンパク質、炭水化物ムコ多糖(例えば、コンドロイチン)、及びコラーゲンのうちの少なくとも1つを含む。
本明細書の使用に特に好ましいのは子牛軟骨及びさめ軟骨である。子牛軟骨は主として牛の気管から誘導され(子牛気管軟骨、またはBTCとしても既知である)、さめ軟骨と構造が似ている。さめ軟骨は広く使用される軟骨源であり、さめの骨格は主に骨よりむしろ軟骨から成っている。
本発明によれば、軟骨が本組成物に含まれる場合、本明細書の組成物の1回量は、好ましくは約1ミリグラム〜約2000ミリグラム、より好ましくは約100ミリグラム〜約700ミリグラム、更により好ましくは約150ミリグラム〜約600ミリグラム、最も好ましくは約200ミリグラム〜約400ミリグラムの軟骨を含む。典型的に軟骨を含む組成物は1日に約1〜約5回投与される。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物の実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な投与量を投与できるのが好ましい。それによってこれらの食品及び飲料組成物において、投薬遵守及び消費者の利益が向上する。本明細書で使用する時、組成物の1回量は、約236ミリリットルの組成物である。
1以上のアミノ糖を本明細書の薬剤として選択することも可能である。アミノ糖はアミン官能基で変性されている単糖成分(即ち、ヘキソース)である。アミン官能基は遊離アミン部分であってもまたは保護されたアミン部分(例えばN−アセチルアミン)であることも可能である。好ましくは、アミノ糖はグリコサミノグリカンの前駆体であり、それは関節構成要素(例えば、コラーゲン)の構築に重要である。加えて、ある種のアミノ糖は変形性関節症において軟骨の破断を意味する酵素の活性を阻害するのに役立ち得る(例えば、マンノサミンであり、アグリカナーゼを阻害することが発見されている)。アミノ糖は当該技術分野において周知であり、多くのアミノ糖が天然に発生する。
特に好ましいアミノ糖は、グルコサミン、グルコサミンの塩、ガラクトサミン、ガラクトサミンの塩、マンノサミン、マンノサミンの塩、並びにN−アセチルグルコサミン及びN−アセチルガラクトサミンを包含するこれらのN−アセチル誘導体が挙げられる。より好ましくは、アミノ糖としてはグルコサミン及びグルコサミンの塩、最も好ましくはグルコサミンの塩が挙げられる。特に好ましいグルコサミンの塩としては、グルコサミンサルフェート及びグルコサミン塩酸塩が挙げられる。グルコサミンの塩は第二成分(本明細書に以下に記載する)によって達成される生物学的利用能の利益に加えてアミノ糖の生物学的利用能を補助するのに特に好ましい。
例として、グルコサミンは軟骨において見られるグルコサミノグリカンの製造に生体内で必要とされる形成ブロックをもたらす。このように、グルコサミン、及び他のアミノ糖は関節の痛みの症状を和らげるのみでなく、悪化プロセスを停止、防止、及び/または後退するように機能する。
アミノ糖が本明細書に使用される場合、組成物の1回量は、グルコサミン塩酸塩の分子量に基づいて、好ましくは約1ミリグラム〜約5000ミリグラム、より好ましくは約100ミリグラム〜約3600ミリグラム、更により好ましくは約150ミリグラム〜約2200ミリグラム、最も好ましくは約1400ミリグラム〜約1900ミリグラムのアミノ糖を含む。例えばグルコサミン塩酸塩の特に好ましい1日1回の投与量は、約1800ミリグラムであり、それはグルコサミン約1480ミリグラムに換算される。典型的には、アミノ糖を含む組成物は1日に約1回〜約5回、好ましくは1日に約1回〜約3回投与される。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物の実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な投与量を投与できるのが好ましい。本明細書で使用する時、組成物の1回量は、約236ミリリットルの組成物である。
1以上のグリコサミノグリカンを本明細書の薬剤として使用することもできる。グリコサミノグリカンは一般的にGAGsとして既知であり、並びに構造物、例えばプロテオグリカンの前駆体である。グリコサミノグリカンも骨の治療に重要であり得る。
好適なグリコサミノグリカンは通常の熟練技術者に周知である。好ましいグリコサミノグリカンとしては、コンドロイチン、ヒアルロン酸、ケラタン、ヘパリン及びダーマチン、並びにこれらの塩が挙げられる。例えば、コンドロイチン硫酸は特に好ましいコンドロイチン塩である。アミノ糖のように、グリコサミノグリカンの塩は特に本明細書の使用に好ましい。
例えば、コンドロイチンは構造物を提供し及び軟骨を通して多様な分子が輸送される(軟骨に血液は供給されないので、これは重要である)コンドロイチンは軟骨の主要な構成要素であり、糖鎖の繰り返しを含有する。
グルコサミノグリカンが本明細書に使用される場合、組成物の1回量は、コンドロイチンの分子量に基づいて、好ましくは約1ミリグラム〜約10グラム、より好ましくは約100ミリグラム〜約5グラム、更により好ましくは約150ミリグラム〜約1000ミリグラム、最も好ましくは約250ミリグラム〜約800ミリグラムのグルコサミノグリカンを含む。典型的にグリコサミノグリカンを含む組成物は1日に約1〜約5回投与される。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物の実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な投与量を投与できるのが好ましい。本明細書で使用する時、組成物の1回量は、約236ミリリットルの組成物である。
本明細書の薬剤はメチルスルホニルメタンまたはこの前駆体でも可能である。本明細書で使用する「この前駆体」という用語は哺乳類系において生体内でメチルスルホニルメタンに転化される化合物を意味する。メチルスルホニルメタン及びこの前駆体は生体内において及び天然に、例えば加工していない食品に共通して見られる配合剤である。理論に限定されるわけではないが、メチルスルホニルメタン及びこの前駆体に存在する硫黄部分は、関節において連結組織を保持するのに必要な二硫化結合(「タイバー」または「架橋結合」として一般に既知である)を提供すると考えられている。
加工されていない食品はメチルスルホニルメタン及びこの前駆体を含有するが、従来の食品加工及び調製は食品からこれらの化合物を損失させる原因となる。それ故に、一般的に摂取された食品はこれらの化合物が不足となることもある。これらの点において、メチルスルホニルメタンは通常の食品加工及び調製の際、典型的には部分的にまたは全体的に失われるビタミン及びミネラルと似ている。本組成物にメチルスルホニルメタンまたはこれらの前駆体を薬剤として包含することは、それ故に本発明の重要な実施形態である。
メチルスルホニルメタンの前駆体の非限定的な例としてはメチオニン及びメチルスルフィドが挙げられる。例えば、1989年9月5日に発行されたハーシュラー(Herschler)らの米国特許第4,863,748号を参照のこと。メチルスルホニルメタンの前駆体は関節での利益(変形性関節症及びリューマチ関節症の軽減など)並びに抗炎症を包含する多様な健康上の利益に関連する。
本発明によれば、メタンスルホニルメタンが本組成物に含まれる場合、本明細書の組成物の1回量は、好ましくは約0.01ミリグラム〜約2000ミリグラム、より好ましくは約0.01ミリグラム〜約500ミリグラム、更により好ましくは約1ミリグラム〜約200ミリグラム、最も好ましくは約1ミリグラム〜約100ミリグラム含む。メチルスルホニルメタンの前駆体はメチルスルホニルメタンと比較して前駆体の分子量に基づいて同様に投与することも可能である。典型的にメチルスルホニルメタンを含む組成物は1日に約1〜約5回投与される。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物の実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な投与量を投与できるのが好ましい。本明細書で使用する時、組成物の1回量は、約236ミリリットルの組成物である。
S−アデノシルメチオニンはSAM−eとして一般的に既知であり、全てではなくても、ほとんどの生体細胞に存在する化合物である。理論に限定されるわけではないが、SAM−eは必須アミノ酸メチオニンとアデノシン三リン酸として既知のエネルギー分子(一般的にATPとして既知である)との反応によって生成される。SAM−eは軟骨の成分を製造し及び関節機能を修正、修復及び維持する。SAM−eは生体内においてアミノ酸メチオニンから製造され、及び肉類、大豆、卵、種、及びヒラマメなどの食物源に通常存在する。
本発明によれば、SAM−eが本組成物に含まれる場合、本明細書の組成物の1回量は、好ましくは約1ミリグラム〜約2000ミリグラム、より好ましくは約100ミリグラム〜約700ミリグラム、更により好ましくは約150ミリグラム〜約600ミリグラム、最も好ましくは約200ミリグラム〜約400ミリグラムを含む。典型的にSAM−eを含む組成物は1日に約1〜約5回投与される。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物の実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な投与量を投与できるのが好ましい。本明細書で使用する時、組成物の1回量は、約236ミリリットルの組成物である。
(本組成物の他の任意成分)
記載したように、本発明の組成物は飲料組成物として利用することも可能で、そのため種々の任意成分を含むことも可能である。ペクチン(例えば、果実または野菜ジュース)及び軟骨保護剤が特に好ましく、それらは既に説明してきた。また、本発明の組成物は、例えば1以上の前述の健康上の利益(例えば関節炎の軽減)を提供すること、望ましい栄養側面を提供すること及び/または向上した感覚器の特性を提供すること、においてそれらの性能を向上させる他の任意成分を含むこともできる。このような任意成分は、本組成物中に分散、溶解することも可能で、或いは混合することもできる。本明細書に用いるのに好適な他の任意成分の非限定的な例を以下に挙げる。
(フラバノール)
フラバノールは多様な植物に存在する天然物質である(例えば、果物、野菜及び花)。本発明に利用され得るフラバノールは例えば果物、野菜、緑茶または他の天然資源から当業者に周知のいずれかの好適な方法によって抽出することも可能である。例えば、酢酸エチルまたは塩素化有機溶媒での抽出が緑茶からフラバノールを分離するための一般的な方法である。フラバノールは1つの植物または植物の混合物から抽出することができる。多くの果物、野菜、及び花がフラバノールを含有するが、緑茶に比較して程度は低い。フラバノールを含有する植物は当業者には既知である。茶植物及びカテキュー・ガンビール(ウンカリア属)の他のものから抽出される最も一般的なフラバノールとしては、例えばカテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、及びエピガロカテキンガレートが挙げられる。
本発明のすべての組成物に使用されるフラバノールは茶抽出物の形態であり得る。茶抽出物は、未発酵茶、発酵茶、部分発酵茶、及びこれらの混合物の抽出から得ることができる。好ましくは、茶抽出物は、未発酵茶及び部分発酵茶の抽出によって得られる。最も好ましい茶抽出物は緑茶から得られる。加熱及び冷却の両方の抽出物を本発明に使用できる。茶抽出物を得るために好適な方法は周知である。例えば、1999年3月9日にエカナヤケ(Ekanayake)に発行された米国特許第5,879,733号、1990年6月にサイ(Tsai)に発行された米国特許第4,935,256号、1987年7月にランダー(Lunder)に発行された米国特許第4,680,193号、及び1987年5月26日にクレスウィック(Creswick)に発行された米国特許第4,668,525号を参照のこと。
本発明の組成物に好ましいフラバノール源は緑茶である。緑茶、及び特に緑茶に存在するフラバノールが飲料に組み込まれる場合、本発明者は、フラバノールが少なくとも部分的に興奮剤の生物学的利用能を遅らせる原因であり、これが、かかる興奮剤に典型的に関連する神経質症及び緊張の低減及び/または除去に寄与することが発見された。
或いは、これらの同じフラバノールを合成的にまたは他の適切な化学的な方法で調製することができ、及び本組成物に組み込むことができる。カテキン、エピカテキン、及びこれらの誘導体を包含するフラバノールが市販されている。
本発明における組成物中のフラバノールの量は変化し得る。しかしながら、1以上のフラバノールが使用される場合、本組成物の好ましくは約0.001重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約2重量%、更により好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、及び最も好ましくは約0.01重量%〜約0.05重量%の1以上のフラバノ−ルが使用される。
(甘味料)
本発明の組成物は、炭水化物甘味料並びに天然及び/または人工のノンカロリー/低カロリー甘味料を包含する、1以上の甘味料有効量を含有することができ、通常は含有する。本発明の飲料に使用される甘味料の量は典型的に、使用される特定の甘味料と望ましい甘味強度によって決まる。ノンカロリー/低カロリー甘味料については、この量は、特定の甘味料の甘味強度に依存して変化する。
本発明の組成物は、いかなる炭水化物甘味料、好ましくは単糖、及び/または二糖によって甘味付けすることができる。これらの糖は、飲料物中に固形、または液体の形状で含有され得るが、典型的にはシロップ剤が好ましく、最も好ましくは高フルクトースコーンシロップ剤のような濃縮シロップ剤として混合される。本発明の飲料を調製するために、これらの糖甘味料は、ある程度までは、例えば、果実ジュース成分及び/または風味のような、飲料のその他の成分により提供され得る。
本発明の飲料製品に使用する好ましい糖甘味料は、スクロース、フルクトース、ブドウ糖、及びこれらの混合物で、特にスクロース及びフルクトースである。フルクトースは、液体フルクトース、高フルクトースコーンシロップ剤、乾燥フルクトース、またはフルクトースシロップ剤として得ることができ、または提供することができるが、好ましくは高フルクトースコーンシロップ剤として提供される。高フルクトースコーンシロップ剤(HFCS)は、HFCS−42、HFCS−55、HFCS−90として市販されており、それぞれその中にフルクトースとしての糖固形分を42重量%、55重量%、及び90重量%含む。他の天然甘味剤またはその精製抽出物、例えばグリチルリチン、ステビオシド、タンパク質甘味剤タウマチン、例えば、フィッシャー(Fischer)らに対して1995年7月18日に発行された米国特許第5,433,965号に開示される羅漢果(Luo Han Guo)のジュース(甘味モグロサイド含有)なども、本発明の飲料に使用できる。
有効濃度のノンカロリー甘味料を、更にかかる組成物を甘くするために本発明の組成物において任意選択的に使用することも可能である。ノンカロリー甘味料の非限定的な例としては、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、アセスルファムK、L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル甘味料、例えば1983年にブレンナン(Brennan)らに発行された米国特許第4,411,925号()に開示されているものなどのL−アスパルチル−D−アラニンアミド、例えば1983年にブレンナン(Brennan)らに発行された米国特許第4,399,163号に開示されているものなどのL−アスパルチル−D−セリンアミド、例えば1982年にブランド(Brand)に発行された米国特許第4,338,346号に開示されているものなどのL−アスパルチル−ヒドロキシメチルアルカンアミド甘味料、例えば1983年にリッチ(Rizzi)に発行された米国特許第4,423,029号に開示されているものなどのL−アスパルチル−1−ヒドロキシエチルアルカンアミド甘味料、及びグリシルリジン及び合成アルコキシ芳香族が挙げられる。アスパルテーム及びアセスルファム−Kは本明細書で利用するのに最も好ましいノンカロリー甘味料であり、及び単独でまたは組み合わせて使用することもできる。
1以上の甘味剤が本明細書に利用される場合、全甘味剤は、特に所望の糖度及び/または飲料組成物がすぐ飲める飲料組成物または飲料濃縮物であるかどうかによって、種々の濃度で利用されるのが好ましい。典型的な濃度は、組成物の約0.0001重量%〜約50重量%、0.001重量%〜約20重量%、0.001重量%〜約15重量%、0.005重量%〜約11重量%、1重量%〜約10重量%、または約5重量%〜約9重量%の範囲であることも可能である。
(栄養素)
本明細書の組成物は、任意選択的に、1以上のビタミン及び/またはミネラルで強化されることも可能で、それらは本明細書において栄養素と称される。推奨日常食事許容量 − 食物及び栄養局、国立科学学会 − 国立調査審議会において、ビタミン及びミネラルについての米国推奨日常摂取量(The U.S.Recommended Daily Intake)(USRDI)で規定され及び記載されている。本明細書で特に指示がない限り、所与のビタミンが組成物に存在する場合、組成物は、こうしたビタミンのUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約10%〜約150%、及び最も好ましくは約10%〜約100%を含む。本明細書で特に指定しない限りは、組成物中にホウ素以外の所与のミネラルが存在する場合、組成物は典型的にこのようなミネラルのUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約5%〜約100%、更により好ましくは約10%〜約40%、最も好ましくは約10%〜約30%を含む。
ビタミンの非限定的例には、ビタミンA、1以上のビタミンB複合体(これはチアミン(一般的に「ビタミンB1」とも呼ばれる)、リボフラビン(一般的に「ビタミンB2」とも呼ばれる)、ナイアシン(一般的に「ビタミンB3」とも呼ばれる)、パントテン酸(一般的に「ビタミンB5」とも呼ばれる)、ピリドキシン(一般的に「ビタミンB6」とも呼ばれる)、ビオチン、葉酸(一般的に葉酸塩とも呼ばれる)、及びコバラミン(一般的に「ビタミンB12」とも呼ばれる)の1以上を含む)、ビタミンC、ビタミンD、及びビタミンEが挙げられる。好ましくは、少なくとも1つのビタミンは、ビタミンA、ナイアシン、チアミン、葉酸、ピロキシジン(pyroxidine)、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンE、及びビタミンDから選択される。好ましくは、少なくとも1つのビタミンは、ビタミンA、チアミン、ピロキシジン(pyroxidine)、パントテン酸、ビタミンC、及びビタミンEから選択される。
本明細書で使用する時、「ビタミンA」とは、レチノイド(レチノール及び4つのイソプレノイド単位を有するその化学的誘導体を含む化合物の種類)及びカロチノイドを含む、1以上の栄養学的に活性のある不飽和炭化水素を含む。一般のレチノイドには、レチノール、レチナール、レチノイン酸、パルミチン酸レチニル、及び酢酸レチニルが挙げられる。
本明細書の好ましい実施形態では、ビタミンAはカロチノイドである。一般的なカロチノイドには、β−カロチン、α−カロチン、β−アポ−8’−カロテナール、クリプトキサンチン、カンタキサンチン、アスタセン、及びリコペンが挙げられる。中でも、β−カロチンが本明細書に用いるのに最も好ましい。
ビタミンAは、例えば、油、ビードレット、またはカプセル封入のいずれの形態でも可能である。例えば、1999年12月28日コックス(Cox)らに発行され、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Co.)に譲渡された米国特許第6,007,856号を参照のこと。ビタミンAは、油中分散液、即ち、油中に懸濁される小さな粒子として利用されることが多い。
本明細書の組成物にビタミンAが存在する場合、組成物は典型的には、組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たり、こうしたビタミンのUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%を含む。本明細書の組成物にビタミンAが存在する場合、組成物の1回量当たり、ビタミンAのUSRDIの約25%を含むことが特に好ましい。或いは、組成物は、好ましくは、組成物の0重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.0002重量%〜約0.5重量%、また好ましくは約0.0003重量%〜約0.25重量%、更により好ましくは約0.0005重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.08重量%のビタミンAを含む。ビタミンAの量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンAの送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
前述のように、本明細書で用いられるビタミンは、ビタミンB複合体であってもよい。本明細書で使用する時、ビタミンB複合体は、チアミン(一般的に「ビタミンB1」とも呼ばれる)、リボフラビン(一般的に「ビタミンB2」とも呼ばれる)、ナイアシン(一般的に「ビタミンB3」とも呼ばれる)、パントテン酸(一般的に「ビタミンB5」とも呼ばれる)、ピリドキシン(一般的に「ビタミンB6」とも呼ばれる)、ビオチン、葉酸(一般的に葉酸塩とも呼ばれる)、及びコバラミン(一般的に「ビタミンB12」とも呼ばれる)の1以上を含む。中でも、ビタミンB1及び/またはB6を含むのが特に好ましい。
本明細書の組成物にビタミンB複合体が存在する場合、組成物は典型的には、組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たり、組成物中に存在する各ビタミンB複合体のUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%を含む。本明細書の組成物にビタミンB複合体が存在する場合、組成物の1回量当たり、組成物中に存在する各ビタミンB複合体のUSRDIの約10%〜約50%を含むことが特に好ましい。或いは、本組成物中にビタミンB複合体が含まれる場合、組成物は典型的には、組成物の0重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.0002重量%〜約1重量%、また好ましくは約0.0005重量%〜約0.2重量%、更により好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%の組成物中に存在する各ビタミンB複合体を含む。ビタミンB複合体の量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンB複合体の送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
本明細書で使用する時、「ビタミンC」は、1以上のL−アスコルビン酸、並びにその塩及びエステルを含むそれらの生物学的同等性の形態を含む。例えば、L−アスコルビン酸のナトリウム塩は本明細書ではビタミンCと考えられる。更に、酢酸アスコルビルを含む多数の広く知られたビタミンCのエステルがある。ビタミンCの脂肪酸エステルは脂溶性であり、抗酸化効果を提供することができる。
利用されるビタミンCは、いかなる形態、例えば、遊離の形態またはカプセル封入の形態でも可能である。
本明細書の組成物にビタミンCが存在する場合、組成物は典型的には、組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たり、こうしたビタミンのUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%を含む。本明細書の組成物にビタミンCが存在する場合、組成物の1回量当たり、ビタミンCのUSRDIの約100%を含むことが特に好ましい。或いは、本組成物中にビタミンCが含まれる場合、組成物は典型的には、組成物の0重量%〜約2重量%、より好ましくは、約0.0002重量%〜約1重量%、また好ましくは約0.0003重量%〜約0.5重量%、更により好ましくは約0.0005重量%〜約0.2重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%のビタミンCを含む。ビタミンCの量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンCの送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
本明細書で使用する時、「ビタミンE」は、1以上のトコールまたはα−トコフェロール(本明細書で使用する時、トコールとみなす)に似たビタミン活性を示すトコトリエノール、並びにその塩及びエステルを含むそれらの生物学的同等性の形態を包含する。ビタミンEは典型的には、例えば、ヒマワリ油、ピーナッツ油、大豆油、綿実油、コーン油、オリーブ油、及びパーム油を含む油の中に見出される。
ビタミンEの非限定例には、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、及びδ−トコフェロール、並びにそのエステル(例えば、α−トコフェロールアセテート)が挙げられる。α−トコフェロール及び特にα−トコフェロールアセテートは、本明細書でビタミンEとして使用するのに極めて好ましい。
利用されるビタミンEは、いかなる形態、例えば、遊離の形態またはカプセル封入の形態でも可能である。本明細書の組成物にビタミンEが存在する場合、組成物は典型的には、組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たり、こうしたビタミンのUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約15%〜約150%、及び最も好ましくは約20%〜約120%を含む。本明細書の組成物にビタミンEが存在する場合、組成物の1回量当たり、ビタミンEのUSRDIの約25%を含むことが特に好ましい。或いは、本組成物中にビタミンEが含まれる場合、組成物は典型的には、組成物の0重量%〜約2重量%、より好ましくは、約0.0002重量%〜約1重量%、また好ましくは約0.0003重量%〜約0.2重量%、更により好ましくは約0.0005重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%のビタミンEを含む。ビタミンEの量は、加工条件及び保存後に所望されるビタミンEの送達量に依存することを当業者は理解するであろう。
ホウ素以外のミネラルは当該技術分野においてよく知られている。こうしたミネラルの非限定的例には、亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、セレン、ヨウ素、及びフッ化物が挙げられる。好ましくは、ミネラルが利用される場合、少なくとも1つのミネラルは、亜鉛、マグネシウム、鉄、ヨウ素、及びカルシウムから選択される。最も好ましくは、少なくとも1つのミネラルは、亜鉛、鉄、マグネシウム、及びカルシウムから選択される。鉄及びカルシウムが、本明細書に用いるのに特に好ましい。ミネラルは、例えば、塩、キレート、カプセル封入、またはコロイドの形態でも可能である。
本明細書で使用する時、「亜鉛」は、亜鉛を含有するいかなる化合物をも含み、それには塩、錯体、または元素亜鉛を含むその他の形態の亜鉛が含まれる。亜鉛の許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。本発明で使用し得る亜鉛は、例えば、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛(zinc gluconate)、アスコルビン酸亜鉛(zinc ascorbate)、クエン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛(zinc picolinate)、アミノ酸キレート亜鉛、酸化亜鉛等、一般的に用いられる形態であれば、どのような形態でもあり得る。グルコン酸亜鉛及びアミノ酸キレート化亜鉛が、特に好ましい。更に、アミノ酸キレート化亜鉛は、この亜鉛の形態が亜鉛、組成物内に存在するその他のミネラルの最適な生物学的利用能を提供するため、並びに組成物中に利用されるアラビノガラクタンの生物学的利用能を最適化するため、最も極めて好ましいことが発見されている。
アミノ酸キレート亜鉛は当該技術分野において周知であり、例えば、1996年5月14日ペダーセン(Pedersen)らに発行され、アルビオンインターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第5,516,925号、1994年3月8日アシュメド(Ashmead)に発行され、アルビオンインターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第5,292,729号、及び1989年5月16日アシュメド(Ashmead)に発行され、アルビオンインターナショナル社(Albion International,Inc.)に譲渡された米国特許第4,830,716号に記載されている。これらのキレートは、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、オルニチン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリン、またはこれらのアミノ酸の組み合わせによって形成されるジペプチド、トリペプチドまたはクアドラペプチド(quadrapeptide)から選択される1以上の天然アミノ酸を含有する。
更に、カプセル封入された亜鉛もまた本明細書に用いるのに好ましい。例えば、亜鉛は二重層形成乳化剤によりカプセル封入されることもできる。1999年3月30日にミハンショ(Mehansho)らに発行された米国特許第5,888,563号を参照のこと。
本発明の亜鉛強化組成物は、典型的には、組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たり、少なくとも約1ミリグラムの亜鉛、より好ましくは少なくとも約5ミリグラムの亜鉛、及び最も好ましくは少なくとも約10ミリグラムの亜鉛を含有する。典型的には、1回量当たり約10ミリグラム〜約25ミリグラムの亜鉛が推奨される。或いは、本組成物は、好ましくは、組成物の0重量%〜約0.1重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約0.08重量%、更により好ましくは約0.002重量%〜約0.05重量%、及び最も好ましくは約0.002重量%〜約0.03重量%の亜鉛含有成分を含む。
本明細書で使用する時、「鉄」は、鉄を含有するいかなる化合物をも含み、それには塩、錯体、または元素鉄を含むその他の形態の鉄が含まれる。鉄の許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。
本発明に用いることができる第一鉄供給源の非限定的例には、硫酸第一鉄、フマル酸第一鉄、コハク酸第一鉄、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、酒石酸第一鉄、クエン酸第一鉄、アミノ酸キレート第一鉄、及びピロリン酸(pyrophsophate)第一鉄、並びにこれらの第一鉄塩の混合物が挙げられる。第一鉄は典型的には、より生物学的に利用可能であるが、特定の第二鉄塩もまた、生物学的に極めて利用可能な鉄供給源を提供することができる。本発明に用いることができる第二鉄供給源の非限定的例は、糖酸第二鉄、クエン酸アンモニウム第二鉄、クエン酸第二鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、及びピロリン酸第二鉄、並びにこれらの第二鉄塩の混合物である。特に好ましい第二鉄供給源は、ピロリン酸第二鉄であり、例えば、米国ミネソタ州エディナ(Edina, Minnesota, U.S.A)及び日本の三重県四日市のタイヨー・インターナショナル社(Taiyo International,Inc)より市販されている微小カプセル封入されたサンアクティブ(SUNACTIVE)(登録商標)鉄である。サンアクティブ(SUNACTIVE)(登録商標)鉄は、その水分散性、粒径、適合性、及び生物学的利用能により、本明細書に用いるのに特に好ましい。
生物学的に極めて利用可能なアミノ酸キレート化鉄として本発明に用いるのに特に好適であるアミノ酸キレート第一鉄は、少なくとも2:1の配位子対金属の比を有するものである。例えば、配位子対金属のモル比2を有する好適なアミノ酸キレート第一鉄は、以下式:
Fe(L)2
のものであり、式中、Lはαアミノ酸、ジペプチド、トリペプチドまたはクアドラペプチド(quadrapeptide)の反応配位子である。このようにLは、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、オルニチン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンから選択される天然に存在するα−アミノ酸;またはこれらのアミノ酸の組み合わせによって形成されるジペプチド、トリペプチド、若しくはクアドラペプチド(quadrapeptide)であるいかなる反応配位子でもあり得る。例えば、米国特許第5,516,925号、米国特許第5,292,729号、及び米国特許第4,830,716号を参照のこと。特に好ましいアミノ酸キレート第一鉄は、反応配位子がグリシン、リシン、及びロイシンであるものである。最も好ましいのは、商品名フェローシェル(FERROCHEL)(登録商標)で販売されている、反応する配位子がグリシンであるアミノ酸キレート第一鉄である。フェローシェル(FERROCHEL)(登録商標)は、ユタ州ソルトレイクシティ(Salt Lake City, Utah)のアルビオン研究所(Albion Laboratories)から市販されている。本明細書のフェローシェル(FERROCHEL)(登録商標)の使用は、組成物のpHが低い場合に特に有用である。
これらの生物学的に極めて利用可能な第一鉄及び第二鉄の塩に加えて、生物学的に利用可能な鉄のその他の供給源が、本発明の組成物中に含まれ得る。本明細書の組成物を強化するのに特に好適なその他の鉄供給源は、特定の鉄−糖−カルボキシレート錯体である。これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体において、このカルボキシレートは、第一鉄(好ましい)または第二鉄の対イオンを提供する。これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体の全合成は、水性媒体中のカルシウム−糖部分の形成を伴う(例えば、糖と水酸化カルシウムとの反応、鉄−糖部分を提供するための水性媒体中での(硫酸アンモニウム第一鉄のような)鉄供給源とカルシウム−糖部分との反応、及び所望の鉄−糖−カルボキシレート錯体を提供するために反応系をカルボン酸(「カルボキシレート対イオン」)で中和することによる)。カルシウム−糖部分を調製するのに用いることができる糖は、グルコース、スクロース及びフルクトース、マンノース、ガラクトース、ラクトース、マルトースなどの摂取可能ないかなる糖質材料、及びこれらの混合物を含み、スクロース及びフルクトースがより好ましい。「カルボキシレート対イオン」を提供するカルボン酸は、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、コハク酸、及びプロピオン酸、並びにこれら酸の混合物などの摂取可能ないかなるカルボン酸でもあり得る。
これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体は、(例えば)1988年11月22日に発行された米国特許第4,786,510号及び第4,786,518号に記載されている方法で調製することができる。これらの材料は、「錯体」と呼ばれるが、それらは実際、複雑な高水和保護コロイドとして溶液中に存在してもよく、「錯体」という用語は単純化する目的で用いる。
更に、カプセル封入された鉄もまた本明細書に用いるのに好ましい。例えば、水素添加大豆油マトリクスにカプセル封入された硫酸第一鉄、例えば、ニューヨーク州、スレートヒル(Slate Hill, N.Y)のバケムコーポ(Bachem Corp.)から市販されているキャップ−シュア(CAP−SHURE)(登録商標)を用いることも可能である。トリステアリン、水素添加コーン油、綿実油、ヒマワリ油、タロー、及びラードのようなその他の固形脂肪を用いて鉄をカプセル封入することができる。特に好ましいカプセル封入された鉄供給源は、米国ミネソタ州エディナ(Edina, Minnesota, U.S.A)のタイヨー・インターナショナル社(Taiyo International,Inc.)から市販されている微小カプセル封入されたサンアクティブ(SUNACTIVE)(登録商標)鉄である。サンアクティブ(SUNACTIVE)(登録商標)鉄は、その水分散性及び生物学的利用能により、本明細書に用いるのに特に好ましい。更に、鉄(特にフマル酸第一鉄、及びコハク酸第一鉄)は、二重層形成乳化剤によりカプセル封入されることも可能である。米国特許第5,888,563号を参照のこと。
本発明の鉄強化組成物は、好ましくは、組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たり、少なくとも約1ミリグラムの鉄、より好ましくは少なくとも約5ミリグラムの鉄、及び最も好ましくは少なくとも約10ミリグラムの鉄を含有する。典型的には1回量当たり約10ミリグラム〜約25ミリグラムの鉄が推奨される。或いは、本組成物は、組成物の0重量%〜約0.1重量%、より好ましくは約0.0001重量%〜約0.08重量%、更により好ましくは約0.0002重量%〜約0.05重量%、及び最も好ましくは約0.0002重量%〜約0.03重量%の鉄含有成分を含む。
本明細書で使用する時、「マグネシウム」は、マグネシウムを含有するいかなる化合物をも含み、それには塩、錯体、または元素マグネシウムを含むその他の形態のマグネシウムが含まれる。マグネシウムの許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。
塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルセプト酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、酸化マグネシウム、ピコリン酸マグネシウム(magnesium picolate)、及び硫酸マグネシウムが、本明細書に用いるマグネシウムの非限定的な代表的形態である。更に、アミノ酸キレート化及びクレアチンキレート化マグネシウムが極めて好ましい。マグネシウムのアミノ酸及びクレアチンキレートは当該技術分野においてよく知られており、例えば米国特許第5,516,925号、米国特許第5,292,729号、及び米国特許第4,830,716号に記載されている。これらのキレートは、1以上の天然アミノ酸、またはこれらアミノ酸の組み合わせによって形成されるジペプチド、トリペプチド、またはクアドラペプチド(quadrapeptide)を含む。
典型的には、本明細書にマグネシウムが利用される場合は、少なくとも約1ミリグラムのマグネシウムが組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たりに含まれる。より好ましくは、マグネシウムが用いられる場合少なくとも約50ミリグラムが組成物の1回量当たりに含まれる。最も好ましくは、マグネシウムが用いられる場合少なくとも約100ミリグラムが組成物の1回量当たりに含まれる。組成物の1回量当たり、約400ミリグラムのマグネシウムが、成人のヒトについて推奨される。或いは、本組成物は、組成物の0重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約0.8重量%、更により好ましくは約0.002重量%〜約0.6重量%、及び最も好ましくは約0.002重量%〜約0.5重量%のマグネシウム含有成分を含む。
本明細書で使用する時、「カルシウム」は、カルシウムを含有するいかなる化合物をも含み、それには塩、錯体、または元素カルシウムを含むその他の形態のカルシウムが含まれる。カルシウムの許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。
カルシウムの好ましい供給源には、例えば、アミノ酸キレート化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、カルシウムティトレート(calcium titrate)、グルコン酸カルシウム、カルシウムリアレート(calcium realate)、カルシウムタントレート(calcium tantrate)、及び乳酸カルシウムが挙げられ、特にクエン酸リンゴ酸カルシウムが挙げられる。クエン酸リンゴ酸カルシウムの形態は、例えば、米国特許第5,670,344号、米国特許第5,612,026号、米国特許第5,571,441号、米国特許第5,474,793号、米国特許第5,468,506号、米国特許第5,445,837号、米国特許第5,424,082号、米国特許第5,422,128号、米国特許第5,401,524号、米国特許第5,389,387号、米国特許第5,314,919号、米国特許第5,232,709号、米国特許第5,225,221号、米国特許第5,215,769号、米国特許第5,186,965号、米国特許第5,151,274号、米国特許第5,128,374号、米国特許第5,118,513号、米国特許第5,108,761号、米国特許第4,994,283号、米国特許第4,786,510号、及び米国特許第4,737,375号に記載されている。
典型的には、本明細書にカルシウムが利用される場合は、少なくとも約100ミリグラムのカルシウムが組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たりに含まれる。より好ましくは、カルシウムが用いられる場合、少なくとも約200ミリグラムが組成物の1回量当たりに含まれる。最も好ましくは、カルシウムが用いられる場合少なくとも約400ミリグラムが組成物の1回量当たりに含まれる。組成物の1回量当たり約1,000ミリグラムのカルシウムが、成人のヒトについて推奨される。本発明の好ましい組成物は、組成物の0重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%、一層より好ましくは約0.03重量%〜約0.2重量%、更により好ましくは約0.05重量%〜約0.15重量%、及び最も好ましくは約0.1重量%〜約0.15重量%のカルシウム含有成分を含む。
本明細書で使用する時、「ヨウ素」は、ヨウ素を含有するいかなる化合物をも含み、それには塩、錯体、または元素ヨウ素を含むその他の形態のヨウ素が含まれる。ヨウ素の許容可能な形態は、当該技術分野において周知である。ヨウ素形態の非限定的例には、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ素酸カリウム、及びヨウ素酸ナトリウムが挙げられる。
典型的には、本明細書にヨウ素が利用される場合は、少なくとも約10マイクログラムのヨウ素が組成物の1回量(典型的には約236ミリリットルの総組成物)当たりに含まれる。より好ましくは、ヨウ素が用いられる場合、少なくとも約15マイクログラムが組成物の1回量当たりに含まれる。最も好ましくは、ヨウ素が用いられる場合、少なくとも約20マイクログラムが組成物の1回量当たりに含まれる。組成物の1回量当たり約10〜約70マイクログラムのヨウ素が、成人のヒトについて推奨される。本発明の好ましい組成物は、組成物の0重量%〜約0.1重量%、より好ましくは約0.00001重量%〜約0.05重量%、なおより好ましくは約0.00001重量%〜約0.01重量%、更により好ましくは約0.00001重量%〜約0.005重量%、及び最も好ましくは約0.00001重量%〜約0.001重量%のヨウ素含有成分を含む。
(エマルション)
本発明の希釈ジュース飲料は、任意選択的に、約0.2%〜約5%、好ましくは約0.5%〜約3%、及び最も好ましくは約0.8%〜約2%の飲料エマルションを含む。この飲料エマルションは、クラウドエマルションでもフレーバエマルションでも可能である。
クラウドエマルションについて、クラウディング剤は、好適な食品等級の乳化剤を使用する水中油型エマルションとして1種以上の安定した脂肪または油を含み得る。脂肪または油は、食品、及び/または飲料への使用に好適であるならば、あらゆる多様な脂肪または油は、クラウディング剤として利用することが可能である。それらの脂肪及び油は精製され、漂白され、及び風味を取り去るために脱臭されるのが好ましい。クラウディング剤として使用するには、官能検査で中性である脂肪が、特に好適である。これらは、次の供給源からの脂肪を包含する:大豆、とうもろこし、サフラワー、ひまわり、綿実、キャノーラ及び西洋アブラナの種子等の植物性脂肪;ココナッツ、パーム、パーム核等のナッツ脂肪;及び合成脂肪。例えば、好適な脂肪または油クラウディング剤について米国特許第4,705,691号を参照のこと。
水中油型エマルションとして脂肪または油クラウディング剤を安定させ得るあらゆる好適な食品等級の乳化剤が使用できる。好適な乳化剤は、アラビアゴム、変性食品デンプン(例:アルケニルコハク酸変性食品デンプン(alkenylsuccinate modified food starches))、セルロースから得られるアニオン性ポリマー(例:カルボキシメチルセルロース)、ガティゴム、変性ガティゴム、キサンタンゴム、トラガカントゴム、グアーガム、イナゴマメゴム、ペクチン、及びこれらの混合物を含む。例えば、米国特許第4,705,691号を参照のこと。米国特許第2,661,349号に記載されるもののような、親水性基同様に疎水性基を含有するように処理された変性スターチは、本明細書で使用するのに好ましい乳化剤である。米国特許第3,455,838号及び米国特許第4,460,617号に記載されるようなオクテニルスクシネート(OCS)変性スターチも好ましい乳化剤である。
クラウディング剤は、分離して上層部に浮き上がることなく、飲料全体または一部に不透明度を付与する飲料乳白剤を提供するために加重剤と組み合わせることができる。飲料乳白剤は、消費者にジュース含有飲料の外観を示す。あらゆる好適な加重油は飲料乳白剤中に使用することができる。通常加重油は、臭素化された植物油、ウッドロジンのグリセロールエステル(エステルゴム)、スクロースアセテートイソブチレート(SAIB)、及びその他スクロースエステル、ガムダマール、ロジン、ガムエレミ、またはその他当業者に既知のものを包含する。その他の好適な加重剤には、消化されない臭素化された液状ポリオールポリエステル等がある。例えば、米国特許第4,705,690号を参照のこと。
クラウディング剤を加重剤(乳白剤エマルション用)、乳化剤及び水と混ぜ合わせてクラウド/乳白剤エマルションを調製することも可能である。通常エマルションは、約0.1%〜約25%のクラウディング剤、約1%〜約20%の加重油剤(乳白剤エマルションの場合)、約1%〜約30%の乳化剤、及び約25%〜約97.9%の水(または十分の量)を含有する。
本発明の飲料製品に有効なフレーバエマルションは、飲料中に風味剤として使用される当該技術分野で知られる、1つ以上の好適な風味油、抽出物、含油樹脂、精油等を含む。この成分はまた、果実等の天然生成物の濃縮物から得られるような風味濃縮物も含み得る。テルペンを含有しない柑橘系オイル、及びエッセンスもまた、本明細書において使用され得る。好適な風味の例としては、例えば、オレンジ、レモン、ライム等のフルーツフレーバ、コーラフレーバ、ティーフレーバ、コーヒーフレーバ、チョコレートフレーバ、乳製品フレーバ等がある。これらの風味は、精油や抽出物等の天然の源から得ることができ、または合成で調製することもできる。フレーバエマルションは通常、多様な風味の混合物を含み、エマルション、アルコール性抽出物、または噴霧乾燥品等の形態で用いることができる。フレーバエマルションはまた、前述のように、加重剤を伴うまたは伴わないクラウディング剤を包含することもできる。例えば、米国特許第4,705,691号を参照のこと。
フレーバエマルションは通常、クラウド/乳白剤エマルションと同様の方法で、1種以上の風味油(約0.001%〜約20%)を、乳化剤(約1%〜約30%)及び水と混ぜ合わせて調製される。(油状クラウディング剤もまた存在することができる。)直径約0.1から約3.0ミクロンの粒子のエマルションが好適である。直径約2.0ミクロンまたはそれ以下の粒子が好ましい。直径約1.0ミクロン以下の粒子が最も好ましい。乳化剤は、特殊化された風味油を覆って癒着を防ぎ、適切な分散性の維持を補助する。フレーバエマルションの粘度と比重は、飲料最終品との適合性を持つよう調節されている。例えば、米国特許第4,705,691号を参照のこと。
(着香剤)
1以上の着香剤がそれらの美味性を高めるために本明細書の実施形態として推奨される。いずれかの天然または合成着香剤を本発明に使用し得る。例えば、1以上の植物及び/または果実風味を本明細書に使用することも可能である。本明細書で使用する時、かかる風味は合成または天然の風味でもよい。
特に好ましい果実風味は例えばパッションフルーツフレーバ、マンゴフレーバ、パイナップルフレーバ、クプアクフレーバ、グァバフレーバ、ココアフレーバ、パパイヤフレーバ、ピーチフレーバ、及びアプリコットフレーバなどの異国風な風味及びラクトニックフレーバである。これらの風味の他に、例えばりんごフレーバ、柑橘系フレーバ、葡萄フレーバ、ラズベリーフレーバ、クランベリーフレーバ、チェリーフレーバ、グレープフルーツフレーバなどの各種の他の果実風味を使用できる。これらの果実風味は果実ジュース及び風味油などの天然資源から得られ、或いは合成的に調製し得る。
好ましい植物風味としては、例えば、茶(好ましくは紅茶及び緑茶、最も好ましくは緑茶)、アロエベラ、ガラナ、ヤクヨウニンジン、イチョウ、サンザシ、ハイビスカス、ローズヒップ、カモミール、ペパーミント、ウイキョウ、ショウガ、カンゾウ、ハスの種、シザンドラ、ノコギリパルメット、サルサパリラ、サフラワー、オトギリソウ、ウコン、カルディモン、ナツメグ、カッシア樹皮、ブッコノキ、シナモン、ジャスミン、セイヨウサンザシ、キク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ、バニラ、コーヒーなどが挙げられる。これらの中で好ましいのは茶、ガラナ、ヤクヨウニンジン、イチョウ、及びコーヒーである。特に、茶フレーバ、好ましくは緑茶または紅茶フレーバ(好ましくは緑茶)と果実風味との任意な組み合わせは美味な風味を醸し出す。その他の好ましい実施形態において、コーヒーが本組成物に包含される。本組成物における緑茶とコーヒーの組み合わせは好ましい場合が多い。
着香剤も多様な風味の混合物を含むことができる。所望する場合、着香剤における風味を乳化液滴に形成することができ、それをその後飲料組成物または濃縮物に分散させる。これらの液滴は普通水より小さい比重を有し、及びそれ故に分離相を形成するので、加重剤(クラウディング剤としても作用できる)を飲料組成物または濃縮物に乳化液滴を分散させておくために使用し得る。かかる加重剤の例は臭素化植物油(BVO)及び樹脂エステルであり、特にエステルゴムである。液体飲料における加重剤及びクラウディング剤の使用について更に記載されているL.F.グリーン(Green)、清涼飲料技術における発展(Developments in Soft Drinks Technology)、1巻、アプライド・サイエンス出版社(Applied Science Publishers Ltd.)、87〜93ページ(1978年)を参照のこと。典型的に、着香剤は濃縮物または抽出物として、または合成的に生成されたフレーバエステル、アルコール、アルデヒド、テルペン、セスキテルペンなどの形態において簡便に入手可能である。
(着色剤)
本発明の組成物中には少量の1以上の着色剤を使用することが可能である。FD&C染料(例:黄色5号、青色2号、赤色40号)、及び/またはFD&Cレーキの使用が好ましい。レーキを他の粉末成分に加えることによって、全粒子、特に着色鉄化合物は、完全に且つ均一に着色され、一様に着色した飲料混合物ができあがる。本発明に用いることも可能な好ましいレーキは、赤色40号、黄色6号、青色1号などのようなFDAが認可したレーキである。加えて、FD&C染料、またはFD&Cレーキ染料と他の従来の食品、及び食品用着色料と組み合わせた混合物を使用することもできる。リボフラビン、及びβ−カロチンもまた使用可能である。加えて、例えば、果実、野菜、及び/またはぶどう、黒すぐり、アロニア、ニンジン、ビートの根、赤キャベツ、及びハイビスカスなどの植物抽出物を包含する他の天然着色剤を使用することもできる。
着色剤の使用量は、使用する着色剤と最終製品におけるその望ましい色強度によって変化する。一般的に着色剤は、利用する場合では、組成物の約0.0001重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%、及び最も好ましくは約0.004重量%〜約0.1重量%の濃度で存在するべきである。
(防腐剤)
防腐剤は、本組成物の使用に必要或いは不必要の場合がある。滅菌及び/または無菌充填加工のような技法を利用して防腐剤を回避することも可能である。
しかしながら、1以上の防腐剤を任意で本組成物に添加することも可能である。好ましい防腐剤には、例えば、ソルビン酸塩、安息香酸塩、及びポリリン酸塩の防腐剤(例えば、ヘキサメタポリリン酸ナトリウム)が挙げられる。
好ましくは、防腐剤が本明細書において使用される場合、1種または複数のソルビン酸塩または安息香酸塩防腐剤(またはそれらの混合物)が使用される。本発明への使用に好適なソルビン酸塩及び安息香酸塩の防腐剤には、ソルビン酸、安息香酸、及びそれらの塩が包含され、それらには、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、及びそれらの混合物が含まれる(しかし、それらに限定されるものではない)。ソルビン酸塩防腐剤は、特に好ましい。ソルビン酸カリウムは、本発明での使用に特に好ましい。
組成物が防腐剤を含む場合、防腐剤は、好ましくは組成物の、約0.0005重量%〜約0.5重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約0.4重量%、いっそうより好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%、より更に好ましくは約0.001重量%〜約0.05重量%、最も好ましくは約0.003重量%〜約0.03重量%の濃度で包含される。組成物が1以上の防腐剤の混合物を含む場合、そのような防腐剤の全体の濃度は、これらの範囲内に維持されることが好ましい。
(炭酸化成分)
二酸化炭素は炭酸化を得るため、飲料濃縮物と混ぜ合わせる水に、または希釈後の飲料組成物中に、注入することができる。炭酸飲料は、瓶または缶のような容器へ収容することができ、その後密封される。従来の炭酸化の方法はどれでも、本発明の炭酸飲料組成物を作るのに用いることが可能である。飲料に入れる二酸化炭素の量は、利用される特定の風味系、及び所望の炭酸化の量に依存する。
(本組成物の調製方法)
本明細書でより深く見出されてきたように、ホウ素は、以下で記載される規定された工程に従って配合されるのが最適である。或いは本組成物は、当業者に周知の様式を含む種々の様式で配合することもできる。
特に本発明者は、驚くべきことに本明細書で使用されるホウ素化合物の溶解性及び生物学的利用能を最適化する次の方法を見出すに至った。それは、ホウ素化合物を含む飲料組成物を調製する方法であって、該該方法が:
a)該ホウ素化合物を含む水溶液を提供する工程であって、該水溶液のpHが、該ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低く、該水溶液が実質的にペクチン及び炭水化物を含まない工程;及び
b)該水溶液と1以上の追加の飲料成分とを組み合わせる工程;
を含む方法。
これらの工程に関して、ホウ素化合物は、十分なペクチンまたは炭水化物を添加する前に適切にpH調整されたマトリックス内に存在する。「実質的にペクチンを含まない」とは、水溶液が、その水溶液の約0.5重量%未満のペクチン、好ましくは約0.1重量%未満のペクチン、更により好ましくは約0.05重量%未満のペクチン、最も好ましくは約0.001重量%未満のペクチンを含むことを意味する。「実質的に炭水化物を含まない」とは、水溶液が、水溶液の約0.5重量%未満の総炭水化物、好ましくは約0.1重量%未満の総炭水化物、更により好ましくは約0.05重量%未満の総炭水化物、最も好ましくは約0.001重量%未満の総炭水化物を含むことを意味する。「炭水化物」という用語は当該技術分野において周知であり、それには1以上のシス−ヒドロキシル部分を有する化合物が含まれ、例えば単糖、二糖、オリゴ糖、及びより長い長鎖の糖がある。
驚くべきことに、このpH調整はホウ素化合物の錯化を防止または阻止し、次にその化合物の溶解性及び生物学的利用能を向上させることを発見している。水溶液のpHは、上記で示した好ましいpHレベルに一致し、更に利用されるホウ素化合物に依存する。
ホウ素化合物を水溶液中に一旦存在させたら、さらなる飲料成分、更にはホウ素と一般に錯化可能なものを添加することも可能である。例えば1以上の炭水化物またはペクチン(果実または野菜ジュースを含む)を、次で組み合わせることも可能である。またホウ素と一般に錯化可能な成分は、1以上のシス−ヒドロキシル部分を有するもの、例えば炭水化物(例、単糖、二糖、オリゴ糖、及び更に長い長鎖の糖)及びペクチンである。ホウ素と一般に錯化可能でない成分(即ち、シス−ヒドロキシル部分を有していない成分)は、その方法のいずれの段階で組み合わせることも可能である。
(本発明のキット)
本発明の組成物は、本明細書に記載されているキットで使用することもできる。本発明のキットは1つ以上の本発明の組成物と共に、そのキットを使用することで、これに限定されないが、関節の健康上の利益(関節炎及び/または変形性関節症の軽減、予防、及び/または阻止、並びに柔軟性の強化を包含する)、骨の健康上の利益(骨の維持及び/または構築を包含する)、抗炎症及び鎮痛活性(例えば、痛みの軽減)、並びに抗がん上の利益(前立腺がんの治療を包含する)及び神経系上の利益を包含する1以上の一般的な健康上及び/または一般的な生理学的利益を提供するであろうことを、キットのユーザーに言葉、絵、及び/またはその他同様のものによって知らせる情報を含む。
特に好ましい実施形態においては、この情報は、直接的または間接的に組成物を含有する収納デバイス上、例えば、ビン上に印刷される。一例として、これらの好ましいキットは組成物を含有する1本のビンの形態であってもよく、または組成物をそれぞれ含有する複数のビンとして得ることも可能である。例えば、キットはビン1本、または4本、6本、7本(例えば週ごとに供給)、または8本のビンが一緒に包装されたケースとして得ることもできる。加えて、月ごとのキットは、例えば28本または30本のビンが一緒に包装されたケースとして得ることもできる。この場合、非限定的な例として、情報は、個々のビン上及び/またはビンを含有する収納デバイス(例えば、箱)上に印刷することも可能である。
本明細書で使用する時、情報は、言葉、絵、記号及び/またはその他の視覚的記述子を介して伝達することが可能である。このような情報は、本明細書で使用する、例えば「関節」、「骨」、「ヒト」、「哺乳類」、「関節炎」または「ホウ素」といった実際の語を使用する必要はなく、むしろそれと同一または類似の意味を伝達する言語、絵、記号等の使用が本発明の範囲内で意図されている。重要なことは、当該技術分野に必ずしも精通していない消費者が請求される発明の有用性を理解することである。
(本発明の使用方法)
本発明の方法は、関節機能不全、骨の機能不全、痛み及び/または炎症の治療のために、哺乳類、好ましくはヒトに本発明の組成物を経口投与すること(即ち、摂取による)を含む。好ましくは関節及び/または骨の機能不全を経験している哺乳類または現在の関節及び/骨機能の維持(即ち予防的使用)を望む者が組成物を摂取する。本発明の組成物はまた通常の栄養必要物の補助剤として摂取され得る。投与の頻度は限定されないが、かかる投与は典型的には少なくとも週に1回、より好ましくは少なくとも週に3回、及び最も好ましくは少なくとも1日に1回である。投与は典型的には継続される。
本明細書で使用する時、哺乳類(好ましくは、ヒト)に関する「経口投与」という用語は、哺乳類が摂取することを意味し、若しくは本発明の1以上の組成物を、本明細書に記載される1以上の目的のために摂取することを対象とし、その目的には関節機能不全、骨機能不全、鎮痛活性及び/または炎症、並びにガン(前立腺ガンの治療を包含する)及び神経系状態の治療が含まれる。例えば、そのような指導は、口頭指導(例:例えば、医師、健康上での専門家、専門販売員、または協会による口頭での指示、及び/またはラジオやテレビ媒体(即ち、広告)を通じて)、または書面での指導(例:例えば、医師または他の健康上での専門家(例:手書きメモ)、専門販売員、または協会(例:例えば、広告用チラシ、パンフレット、またはその他教育的備品を通じて)による書面指示を通じて)、文字媒体(例:インターネット、電子メール、その他コンピュータ関連媒体)、及び/または本組成物に関連のパッケージ(例:本組成物を収容するパッケージ上のラベル)であり得る。本明細書で使用する時、「書面での(written)」という用語は、言葉、絵、記号、及び/またはその他の視覚的記述子によることを意味する。このような指導は、本明細書で使用する、例えば「関節」、「骨」、「ヒト」、「哺乳類」、「関節炎」または「ホウ素」といった実際の語を使用する必要はなく、むしろそれと同一または類似の意味を伝達する言葉、絵、記号等の使用が本発明の範囲内で意図されている。
以下は、本発明により用いられる組成物の非限定的な実施例である。更に、非限定的な分析方法を記載する。以下の例は本発明を説明するために提供され、いかなる方法においても本発明の範囲を限定することを意図しない。
(実施例1)
本明細書に利用されるホウ素化合物のpKaは、次のように測定することが可能である。pKa値は、ホウ素化合物の飽和水溶液を調製し、その溶液を期待pKa値よりも低くなるまで塩酸で酸性化することによって測定することも可能である。自動滴定器を用い、標準的な方法に従って溶液を滴定する。ホウ素化合物のpKaは、得られた滴定曲線に変曲点が生じる際のpHである。
(実施例2)
次の成分が示されている量を有するように次の飲料組成物を調製する:
Figure 2005509661
次の成分が示されている量を有するようにこの飲料組成物のプレミックスを調製する:
Figure 2005509661
望ましくないホウ素錯体が処理中及びホウ素化合物を含有する飲料の配合中に形成するのを防止または最小限にするために、ホウ素化合物を添加する前に全ての成分を適切なpH条件にする(即ち、ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低い)。ホウ素化合物の添加後、成分またはプレミックスもこのような適切なpH条件下で添加すべきである。
本実施例においてクエン酸及びリンゴ酸を水に添加し、溶解させる。水酸化カルシウムを添加する。次いでフルクトース、グルコサミン塩酸塩及びアスコルビン酸を添加する。次いでホウ素化合物(例えば、ホウ酸またはクエン酸ホウ素)を添加し、1回量当たり3mgのホウ素を送達し、溶解させる。酸性化プレミックスを添加する。
(実施例3)
次の炭酸オレンジ飲料組成物を、炭酸水(塩基性特性を有する傾向にある)以外の全ての所望の成分を組み合わせることによって調製する。組成物のpHを必要によりクエン酸を用いて4に調整する。ホウ素化合物を添加して、最終飲料組成物236mL当たり約3mgのホウ素を送達する。炭酸水を最後に添加して最終飲料組成物を得る。
(実施例4)
次成分が示されている量を有するように次の果実及び野菜ジュース組成物を調製する:
Figure 2005509661
水、キャロットジュース、パッションフルーツジュース、ホワイトグレープジュース及びクエン酸を組み合わせる。これらの成分を溶液が形成されるまで混合する。ホウ素化合物(例えば、クエン酸ホウ素)を添加して、組成物236mL当たり約2mgのホウ素を送達する。均一になるまで溶解及び混合し、組成物を236mL容量の個別の瓶に入れる。
(実施例5)
次の成分が示されている量を有するように次のジュース組成物を調製する:
Figure 2005509661
pH調整された水にホウ酸を溶解させる。この溶液をジュース濃縮物に添加し、均一になるまで混合する。

Claims (25)

  1. a)ホウ素化合物;及び
    b)組成物の少なくとも約10重量%の水;
    を含む飲料組成物であって、該組成物のpHが、前記ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低いことを特徴とする飲料組成物。
  2. 該組成物のpHが約7.2以下であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 該ホウ素化合物のpKaが約4以上であることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. 該組成物の少なくとも約50重量%の水を含む、すぐ飲める飲料組成物であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  5. 該組成物のpHが、該ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2.5pH単位低いことを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 該組成物のpHが約6以下であり、該ホウ素化合物のpKaが約7.5以上であることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  7. 該組成物のpHが約5以下であり、該ホウ素化合物のpKaが約9以上であることを特徴とする請求項6に記載の組成物。
  8. ペクチンを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  9. 果汁を含むことを特徴とする請求項8に記載の組成物。
  10. 該ホウ素に加えて1以上の栄養素を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 該組成物の少なくとも約50重量%の水を含む、すぐ飲める飲料組成物であることを特徴とする請求項10に記載の組成物。
  12. 該ホウ素化合物が、ホウ酸、クエン酸ホウ素、及びこれらの混合物から成る群より選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. 該組成物のpHが約2.5〜約4であることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 該栄養素の少なくとも1つが、カルシウム及びビタミンDから成る群より選択されることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  15. 該栄養素の少なくとも1つがカルシウムであることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
  16. 1以上の更なる軟骨保護剤を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  17. 該軟骨保護剤の少なくとも1つがアミノ糖またはそれらの塩であることを特徴とする請求項16に記載の組成物。
  18. 該軟骨保護剤の少なくとも1つがグルコサミン塩であることを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  19. 該組成物のpHが、前記ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2.5pH単位低いことを特徴とする請求項18に記載の組成物。
  20. 果汁を更に含むことを特徴とする請求項19に記載の組成物。
  21. ホウ素化合物を含む飲料組成物を調製する方法であって:該方法が、
    a)該ホウ素化合物を含む水溶液を提供する工程であって、該水溶液のpHが、該ホウ素化合物のpKaよりも少なくとも約2pH単位低く、該水溶液が実質的にペクチン及び炭水化物を含まない工程;及び
    b)該水溶液と1以上の追加の飲料成分とを組み合わせる工程;
    を含むことを特徴とする方法。
  22. 該追加の飲料成分の少なくとも1つが、果汁及び炭水化物から成る群より選択されることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 関節機能不全、骨機能不全、痛み、炎症及びこれらの組み合わせから成る群より選択される状態を治療する方法であって、請求項1に記載の組成物を哺乳類に経口投与する工程を含むことを特徴とする方法。
  24. 該投与が1日1回であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. (a)請求項1に記載の組成物;及び
    組成物の使用が1以上の健康上の利益に有用であるという情報であって、該利益の少なくとも1つが、関節の健康上の利益、骨の健康上の利益、鎮痛活性、及び抗炎症から成る群より選択される情報を含むことを特徴とするキット。

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