JP2003535112A - 有効な送達のための定義されたpH制限を有する水性軟骨保護組成物 - Google Patents

有効な送達のための定義されたpH制限を有する水性軟骨保護組成物

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JP2003535112A JP2002501277A JP2002501277A JP2003535112A JP 2003535112 A JP2003535112 A JP 2003535112A JP 2002501277 A JP2002501277 A JP 2002501277A JP 2002501277 A JP2002501277 A JP 2002501277A JP 2003535112 A JP2003535112 A JP 2003535112A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、例えば関節の健康、骨の健康、心臓の健康、及び/又は坑炎症の促進を包含する1つまたは複数の健康状態の利益を促進するのに有用である組成物を指向する。本発明はさらにこのような組成物を含むキット並びに該組成物及びキットの使用方法を指向する。特に本発明は以下を含む料組成物を指向する:(a)アミノ糖類、アミノ糖塩類、及びこれらの混合物からなる群から選択される軟骨保護剤;及び(b)水;その際組成物はさらに約3〜約5のpHを示す。当該組成物は哺乳類の使用に好適である。本発明はまた本発明の組成物を含むキット及び本明細書で定義したように、組成物の哺乳類への投与方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、例えば関節の健康、骨の健康、心臓の健康、及び/又は坑炎症の促
進を包含する1つまたは複数の健康状態の利益を促進するのに有用であるすぐ飲
める組成物を指向する。本発明は更にこのような組成物を含むキット並びに該組
成物及びキットの使用方法を指向する。
【0002】 (発明の背景) 骨関節症は関節、軟骨及び他の関節成分から広く行き渡る変性疾患である。骨
関節症はすべての世界中の人種に影響を与える。ヒトに加えて、骨関節症はほと
んど全ての哺乳類、例えば馬及び牛、並びに飼い猫及び飼い犬に影響を及ぼす。
骨関節症の多くの処置法が提案されてきたが、すべて成功の程度は多様である。 最近提案された骨関節症の処置の1つはグルコサミン及び/又はコンドロイチ
ンなどの軟骨保護剤の経口投与である。ニュートラマックス・ラボラトリーズ(
Nutramax Laboratories)に譲渡されたの米国特許第5,364,845号(ヘ
ンダーソン(Henderson)、1994年11月15日発行)を参照のこと。典型
的には、かかる薬剤の投与は、グリコサミノグリカンの濃度を高めることによっ
てプロテオグリカンを向上させるよう考案される。向上されたプロテオグリカン
はコラーゲン及び他の関節成分の基盤並びに柔軟性、弾力性、及び圧縮に対する
抵抗性をもたらす。このように、これらの薬剤は関節組成物を向上するため、又
は最低限、悪化の工程を阻害するために多様な方法で投与してもよい。
【0003】 不運なことに、グルコサミン、及び他の同様の薬剤は水溶液の存在下で又は単
に水和雰囲気下でさえ不安定性を示すことは周知である。そのように、及び驚く
ことではないが、グルコサミン含有摂取法のバルクは乾燥形態、たとえば丸剤及
びカプセルである。いくつかの製品は消費の直前に水に軟骨保護飲料組成物を調
合するために乾燥混合物形態で提供され得る。このためにグルコサミン、及び同
様の軟骨保護剤の投与は乾燥形態(例えば丸剤形態)又は乾燥混合物に制限され
ていた。これらの乾燥形態及び混合物は多くの理由で特に不利益である。例えば
、乾燥形態に関しては、遵守性がしばしば問題である。多くの消費者にとって丸
剤を毎日の摂取法に組み入れるのは不都合であり、特に現在の利用可能な摂取法
では複数回の毎日の投与が必要とされる(例えば、グルコサミン500mg、一
日に3回)加えて、利用可能な乾燥混合物は特にまずく、遵守性に関して直接的
な不利益を有する。いっそうさらに不利益なのは、乾燥混合物は簡便ではなく及
びすぐに使用できないということである。おそらく、最も重要なことは、乾燥混
合物は軟骨保護剤の適切な量の投与に誤りを生ずることがありえ(例えば不正確
な再組成)及び最終的な生成物に汚染物質が導入されることがあり得ることであ
る。
【0004】 しかし、本発明者らはグルコサミンのような軟骨保護剤を含有する保存安定性
のあるすぐ飲める組成物を見出した。本発明者らは、驚くべきことに軟骨保護剤
を含有するすぐ飲める飲料が、長期保存(例えば2ヶ月以上)後でさえも摂取可
能であることを見出し、その際組成物はpHが約3〜約5を示す。このように、
本発明者らはすぐ飲める飲料の提供に関する先の安定性の問題を解決する。そう
することにおいて、本発明者らは味のよい、いずれの特定の摂取法においても遵
守性を促進する簡便な軟骨保護剤組成物を本明細書において提供する。
【0005】 (発明の概要) 本発明は、本明細書で定義するような1つまたは複数の健康利益を促進するの
に有用な組成物を指向する。特に本発明は以下を含む保存安定性であり、すぐ飲
める飲料組成物を指向する: (a)アミノ糖類、アミノ糖塩類、及びこれらの混合物からなる群から選択さ
れる軟骨保護剤;及び (b)水; その際組成物はさらにpHが約3〜約5を示す。 当該製品は哺乳類への使用に好適である。本発明は本組成物を含むキット及び
組成物の使用が関節の健康、骨の健康、心臓の健康、及び坑炎症を包含する現在
定義した1つまたは複数の健康利益を促進するという情報にも関する。本発明は
、追加的に、本明細書で定義したような組成物を哺乳類に投与することを含む関
節機能、骨機能、心臓機能、又は炎症を処置する方法に関する。
【0006】 (発明の詳細な説明) 本発明は1つまたは複数の健康の利益を促進するのに有用な保存安定性を有す
るすぐ飲める組成物を指向する。当該組成物は哺乳類への使用、特にヒト及び家
畜、例えば犬、猫、馬及び牛における使用に好適である。本発明は更にかかる組
成物を含むキット及びかかる組成物の使用方法を指向する。
【0007】 本発明の組成物は、1つまたは複数の関節の健康、骨の健康、心臓の健康、及
び/又は坑炎症性利益をもたらすのに有用である。関節の健康利益としては、関
節症、特に骨関節症に関連する作用の予防、防御、停止及び/又は後退などが挙
げられるが、これに限定されない。このように、改善された関節の健康は、例え
ば関節の痛みの低減及び柔軟性の向上をもたらす。骨の健康利益としては、骨の
損失の予防、防御、停止及び/又は後退及び/又は骨量の形成、及び/又は骨阻
喪症の予防、防御、停止及び/又は後退が挙げられるがこれらに限定されない。
このように、骨の健康の改善は、例えば健康的な骨、より強い骨、及び/又は骨
量の増加をもたらし得る。心臓の健康利益としては、例えば、心臓病、アテロー
ム性動脈硬化、及び/又はレステノシス(restenosis)の予防、防御、停止及び
/又は後退などが挙げられるが、これらに限定されない。坑炎症の利益としては
、例えば特に関節における炎症の予防、防御、停止及び/又は後退が挙げられる
。このように、坑炎症は典型的に痛みを低減する結果となる。
【0008】 本開示全般にわたり、出版物及び特許を参照する。本明細書中で引用された全
ての参考文献は、参照として本明細書に組み入れられる。 パーセント及び比率は全て、他に指示しない限り、重量で計算されている。パ
ーセント、及び比率は全て、他に指示しない限り、総組成物量基準で計算されて
いる。 全ての構成成分又は組成物のレベルは、その構成成分又は組成物の活性レベル
に関するものであり、不純物、例えば、市販品として入手可能な供給物中に存在
している可能性がある残存溶媒又は副生物は除外されている。
【0009】 本明細書で言及するのは本発明で使用する多様な構成成分を包含する成分の商
品名である。本発明者は本明細書において、ある特定の商品名の物質に限定され
るようには意図していない。それら参照の商品名の材料と同等の材料(例えば、
異なる出所から異なる名称又はカタログ(参照)番号で入手されるもの)は、本
明細書の組成物、キット及び方法において、置き換え、利用し得る。 本発明の説明において、種々の実施形態及び/又は個々の特徴が開示される。
通常の熟練開業医には明らかであろうが、これらの実施形態及び特徴のあらゆる
組み合わせは可能であり、結果的に本発明の好ましい実行となり得る。 本明細書の組成物、キット及び方法は、本明細書に記載されているように、い
ずれの要素を含んでもよく、いずれの要素から本質的になってもよく、又はいず
れの要素からなってもよい。
【0010】 本発明のすぐ飲める飲料組成物 本発明は、本明細書においてかなり詳細に記載した1つまたは複数の健康利益
の促進に有用な保存安定性を有するすぐ飲める飲料組成物を指向する。当該組成
物は哺乳類への使用、特にヒト及び家畜、例えば犬、猫、馬及び牛における使用
に好適である。本発明は更にかかる組成物を含むキット及びかかる組成物の使用
方法を指向する。
【0011】 本来、グルコサミン、及び他の同様の成分は水溶液の存在下で又は単に水和雰
囲気の存在下でさえ不安定性をしめすことは周知であるので、消費の直前に水に
軟骨保護粉末組成物を調合することが安定した保存のために重要であると従来認
められてきた。おそらく、グルコサミン、及び同様の軟骨保護剤の投与は乾燥形
態(例えば丸剤形態)又は使用直前に水に希釈することを指向する実質的な乾燥
混合物に限定される。これらの乾燥形態及び混合物は多くの理由で特に不利益で
ある。例えば、乾燥形態に関して、遵守性がしばしば問題である。多くの消費者
にとって丸剤を毎日の摂取法に組み入れるのは不都合であり、特に現在の利用可
能な摂取法では複数回の毎日の投与が必要とされる(例えば、グルコサミン50
0mg、一日に3回)。加えて、利用可能な乾燥混合物は特にまずく、遵守性に
関して直接的な不利益を有する。さらに不利益なのは、乾燥混合物は簡便ではな
く及びすぐに使用できないということである。
【0012】 本発明者らは、驚くべきことにグルコサミン(及び他の同様の軟骨保護剤)を
含有するすぐ飲める飲料が、長期保存後でさえも摂取可能であることを見出し、
その際組成物はpHが約3〜約5を示す。本発明者らはこの穏やかな酸性マトリ
ックスがグルコサミンの安定性の提供に重要であることを見出した。好ましくは
、当該組成物はpHが約3.5〜約4.5、さらに好ましくは約3.7〜約4.
2、及び最も好ましくは約3.7〜約3.9を示す。このように、本発明者らは
グルコサミン、又は同様の軟骨保護剤を含む簡便で味のよい、及び効力のあるす
ぐ飲める組成物を提供する。
【0013】 軟骨保護剤 本明細書で利用する軟骨保護剤はアミノ糖類、アミノ糖塩類、及びこれらの混
合物からなる群から選択される。アミノ糖類はアミン官能基で修飾されている単
糖類成分(すなわち、ヘキソース類)である。アミン官能基は遊離アミン部分で
あってもよく又は保護されたアミン部分(例えばN−アシルアミン)であっても
よい。好ましくは、アミノ糖類はグリコサミノグリカンの前駆体であり、それは
関節構成要素(例えば、コラーゲン)の構築に重要である。加えて、ある種のア
ミノ糖類は骨関節症において軟骨の破断に影響を与える酵素の活性を阻害するの
に役立ち得る(例えば、マンノサミンであり、アグリカナーゼを阻害することが
認められている)当該アミノ糖類は当業界において周知であり;多くのアミノ糖
類が天然に発生する。
【0014】 例として、グルコサミンは軟骨において見られるグルコサミノグリカンの製造
に生体内で必要とされる形成ブロックをもたらす。このように、グルコサミン、
及び他のアミノ糖類は関節の痛みの症状を和らげるのみでなく、悪化の工程を停
止、防止、及び/又は後退するように機能する。 特に好ましいアミノ糖類としてはグルコサミン、グルコサミン塩類、ガラクト
サミン、ガラクトサミン塩類、マンノサミン、及びマンノサミン塩類が挙げられ
る。より好ましくは、アミノ糖類としてはグルコサミン及びグルコサミンの塩類
、最も好ましくはグルコサミンの塩類が挙げられる。特に好ましいグルコサミン
の塩類としては、グルコサミンサルフェート及びグルコサミン塩酸塩が挙げられ
る。グルコサミンの塩類は生物学的利用能及びこのように効力を補助するのに特
に好ましい。
【0015】 好ましくは、軟骨保護剤は1日に一度の投与を目的とするとき、ヒト患者の投
与に基づいて、少なくとも約1500mgのグルコサミン塩酸塩に等しいモル量
を投与するべきであることがわかった。さらにより好ましくは、ヒト患者の投与
に基づいて、少なくとも約1800mgのグルコサミン塩酸塩に等しいモル量を
投与するべきである。いっそうさらにより好ましくは、ヒト患者の投与に基づい
て、少なくとも約1800mg〜約5000mgのグルコサミン塩酸塩に等しい
モル量を投与するべきである。最も好ましくは、ヒト患者の投与に基づいて、少
なくとも約1800mg〜3600mgのグルコサミン塩酸塩に等しいモル量を
投与するべきである。
【0016】 好ましくは、軟骨保護剤は1日に二度の投与を目的とするとき、ヒト患者の投
与に基づいて、少なくとも約850mg、好ましくは少なくとも約900mgの
グルコサミン塩酸塩に等しいモル量を投与する。また好ましくは、軟骨保護剤は
1日に三度の投与を目的とするとき、ヒト患者の投与に基づいて、少なくとも約
560mg、好ましくは少なくとも約590mgのグルコサミン塩酸塩に等しい
モル量を投与する。 前述の好ましい投与量レベルは典型的なヒト患者(例えば約55kg〜65k
gの患者)に基づく。本組成物が他の哺乳類に使用される場合投与量の修正が必
要となる。患者の必要性に基づいた投与量の修正は通常の熟練者の技術範囲内で
ある。それゆえに、これらの投与量の範囲は例示のみのためのもので、及び毎日
の投与は多様な要因に依存して調節することができることが理解されている。投
与すべき軟骨保護剤の具体的な投与量と、処置の継続期間は相互に依存する。ま
た、用量及び処置の投与計画も、使用する具体的な軟骨保護剤、処置の徴候、化
合物の有効性、患者の個人的特性(例えば、患者の体重、年齢、性別、症状など
)、及び処置投与計画の順守などの要因によって決まる。
【0017】 水 水は本発明のすぐ飲める組成物の必要な構成要素である。水が本明細書の組成
物に包含される場合に、当該組成物は好ましくは、水少なくとも約20%、より
好ましくは水少なくとも約40%、いっそうより好ましくは水少なくとも約50
%、さらにより好ましくは水少なくとも約75%、最も好ましくは、水少なくと
も約80%を含む。いっそうさらに、すぐ飲める飲料組成物は典型的に、水少な
くとも約80%〜約99.9%を含む。これらのレベルで包含される水は全ての
加えられる水及び組み合わせ構成成分、例えばフルーツジュースに存在する水を
包含する。
【0018】 pH 本発見に従って、本発明のすぐ飲める飲料組成物はpHが約3〜約5を示す。
好ましくは、当該組成物はpHが約3.5〜約4.5、さらに好ましくは約3.
7〜約4.2、及び最も好ましくは約3.7〜約3.9を示す。 もし必要なら、本組成物は必要とされるpHに到達し及び維持するために1つ
または複数の酸味料を含み得る。飲料の酸性度は、例えば、1つまたは複数の酸
味料の使用等、既知で従来の方法によって必要な範囲に調整され、その範囲内に
維持されることができる。 有機並びに無機食用酸は、すぐ飲める飲料組成物のpH調整に使用し得る。酸
は、その解離していない形態、又はそのそれぞれの塩として存在することができ
、例えば、リン酸水素カリウム又はナトリウム、又はリン酸二水素カリウム又は
ナトリウムの塩である。好ましい酸は、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピ
ン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸、又はこれ
らの混合物を包含する可食有機酸である。最も好ましい酸は、クエン酸及びリン
ゴ酸である。
【0019】 本組成物の任意成分 すぐ飲める飲料などの使用と一致して、本発明の組成物は例えば、関節の健康
、骨の健康、その他の健康利益、望ましい栄養側面及び/又は感覚器の特性の提
供においてそれらの性能を向上させる追加の任意成分を含み得る。例えば、本明
細書に記載した軟骨保護剤とは異なる1つまたは複数の「関節健康剤」を追加的
に利用し得る。さらに、1つまたは複数のオメガ−3−脂肪酸、興奮剤、フラバ
ノ−ル類、乳ベース固形物、可溶性繊維、ノンカロリー甘味料、栄養素、着香剤
、着色剤、防腐剤、乳化剤、油、炭酸塩成分、及びその他同様のものを本明細書
の組成物に包含し得る。このような任意成分は、本組成物中に分散、溶解しても
よいし、又はさもなければ混合してもよい。当該飲料組成物の特徴、特に関節及
び/又は骨の健康を実質的に妨害さえしなければ、このような成分を本発明の組
成物に加えてもよい。本明細書に用いるのに好適な任意成分の非限定的な例を以
下に挙げる。
【0020】 さらなる関節健康剤 先に記載した軟骨保護剤とは異なる、本明細書における定義による1つまたは
複数の「関節健康剤」を本明細書に任意に使用してよい。かかる軟骨保護剤は通
常当業者には周知である。関節健康剤の非限定的な例としてはゼラチン、軟骨、
グリコサミノグリカン類、メチルスルホニルメタン、メチルスルホニルメタンの
前駆体、S−アデノシルメチオニン、これらの塩類、及びこれらの混合物が挙げ
られる。 一般的に既知であるように、ゼラチンはコラーゲンの部分加水分解から得られ
るたんぱく質であり、それは哺乳類における主要な構造及び連結たんぱく質組織
である。ゼラチンは典型的には、たんぱく質約84%〜約90%、ミネラル塩約
1%〜約2%、及び水約8%〜約15%(これらは非限定的な近似値である)を
含有する。ゼラチンは典型的に特定な量の18種類の異なるアミノ酸類を含有し
、それは鎖当たりアミノ酸残基およそ1,000個を有するポリペプチドを形成
するように互いに結合されている。
【0021】 典型的には、ゼラチン製造のために得られるコラーゲンは例えば牛及び豚のよ
うに、動物の骨、及び皮膚からのものである。ゼラチン製造は典型的にはアルカ
リ予備処理、それに続く熱水抽出(等電点約5を有するゼラチンを提供)をコラ
ーゲン物質に行うことを包含する。酸性予備処理を使用し得る(等電点約7〜9
を有するゼラチンを提供する)。 本発明に従って、ゼラチンは本組成物に包含され、組成物のゼラチンの1回の
用量は、好ましくは約1mg〜約2000mg、より好ましくは約100mg〜
約700mg、さらにより好ましくは約150mg〜約600mg、及び最も好
ましくは約200mg〜約400mgである。典型的にゼラチンを含む当該組成
物は一日に約1〜約5回投与される。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成
物の実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な
投与量を増加できることが、好ましい。このように、これらの食品及び飲料組成
物において、遵守性及び消費者の利益が高まる。
【0022】 軟骨を本明細書に使用する軟骨保護剤に加える関節健康剤として本組成物に使
用するのに選択し得る。当業界において、一般的に既知であるように、軟骨は多
様な哺乳類の身体の関節(並びに他の部位)に存在する強い、弾性的な組織であ
る。軟骨はカルシウム、タンパク質、炭水化物ムコ多糖類(例えば、コンドロイ
チン)、及びコラーゲンのうちの少なくとも1つを含む。 本明細書の使用に特に好ましいのは子牛軟骨及びさめ軟骨である。子牛軟骨は
主として牛の気管から誘導される(子牛気管軟骨、又はBTCとしても既知であ
る)。さめ軟骨と構造が似ている。さめ軟骨は広く使用される軟骨源であり、さ
めの骨格は主に骨よりむしろ軟骨からなっている。
【0023】 本発明に従って、軟骨は本組成物中に包含され、組成物中の軟骨の1回の用量
は、好ましくは約1mg〜約2000mg、より好ましくは約100mg〜約7
00mg、さらに好ましくは約150mg〜約600mg、及び最も好ましくは
約200mg〜約400mgである。典型的に軟骨を含む当該組成物は一日に約
1〜約5回投与する。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物の実施形態に
おいて、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典型的な投与量を増加で
きることが好ましい。このように、これらの食品及び飲料組成物において、遵守
性及び消費者の利益が高まる。
【0024】 1つまたは複数のグリコサミノグリカン類も任意に本明細書に利用し得る。当
該グリコサミノグリカン類は一般的にGAGsとして既知であり、及び構造物、
例えばコラーゲンを結合する前駆体である。当該グリコサミノグリカン類も骨の
治療に重要であり得る。 好適なグリコサミノグリカン類は通常の熟練技術者に周知であろう。好ましい
グリコサミノグリカン類としては、コンドロイチン、ヒアルロン酸、ケラタン、
ヘパリン及びダーマチン、並びにこれらの塩類が挙げられる。例えば、コンドロ
イチン硫酸は特に好ましいコンドロイチン塩である。アミノ糖類のように、グリ
コサミノグリカン類の塩類は特に本明細書の使用に好ましい。
【0025】 例えば、コンドロイチンは構造物を提供し及び軟骨を通して多様な分子に輸送
される(軟骨に血液は供給されないので、これは重要である)コンドロイチンは
軟骨の主要な構成要素であり及びムコ多糖類の繰り返し鎖を含有する。 グリコサミノグリカン類の典型的な1回の用量は、コンドロイチンの分子量に
基づいて、好ましくは約1mg〜約10g、より好ましくは約100mg〜約5
g、さらにより好ましくは約150mg〜約1000mg及び最も好ましくは約
250mg〜800mgである。すべての他のグリコサミノグリカン類はコンド
ロイチンの分子量に基づいて同様に投与し得る。典型的にグリコサミノグリカン
を含む当該組成物は一日に約1〜約5回投与する。しかしながら、本発明の食品
及び飲料組成物の好ましい実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみ
になるように典型的な投与量を増加できることが好ましい。
【0026】 追加的な関節健康剤はメチルスルホメタン、又はそれらの前駆体であり得る。
本明細書で使用する「前駆体」という用語は哺乳類系において生体内でメチルス
ルホニルメタンに転化される化合物を意味する。メチルスルホニルメタン及びこ
の前駆体は生体内において及び天然に、例えば加工していない食品に共通して見
られる構成成分である。理論に限定されるものではないが、メチルスルホニルメ
タン及びこの前駆体に存在する硫黄部分は関節において連結組織を保持するのに
必要な二硫化結合(「タイバー」又は「架橋結合」として一般に既知である)を
提供すると考えられている。
【0027】 加工されていない食品はメチルスルホニルメタン及びこの前駆体を含有するが
、従来の食品加工及び調製は食品からこれらの化合物を損失させる原因となる。
それゆえに、一般的に摂取された食品はこれらの化合物が不足となり得る。これ
らの点において、メチルスルホニルメタンは通常の食品加工及び調製の際、典型
的には部分的に又は全体的に失われるビタミン類及びミネラルと似ている。本明
細書の組成物にメチルスルホニルメタン又はこの前駆体を包含することは、それ
ゆえに本発明の重要な(しかしなお任意である)実施形態である。 メチルスルホニルメタンの前駆体の非限定的な例としてはメチオニン及びメチ
ルスルフィドが挙げられる。米国特許第4,863,748号(ハーシュラー(
Herschler)ら、1989年9月5日発行)を参照のこと)メチルスルホニルメ
タンの前駆体は坑炎症並びに関節利益(骨関節症及びリューマチ関節症の軽減な
ど)を包含する多様な健康利益に関連する。
【0028】 本発明に従って、メチルスルホニルメタンは本組成物に包含され、組成物のメ
チルスルホニルメタンの1回の用量は、好ましくは約0.01mg〜約2000
mg、より好ましくは約0.01mg〜約500mg、さらに好ましくは約1m
g〜約200mg、及び最も好ましくは約1mg〜約100mgである。メチル
スルホニルメタンの前駆体はメチルスルホニルメタンと比較して前駆体の分子量
に基づいて同様に投与し得る。典型的にメチルスルホニルメタンを含む当該組成
物は一日に約1〜約5回投与する。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成物
の好ましい実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように典
型的な投与量を増加できることが好ましい。
【0029】 S−アデノシルメチオニンはSAM−eとして一般的に既知であり、全てでは
なくても、ほとんどの生体細胞に存在する化合物である。理論に限定されるもの
ではないが、SAM−eは必須アミノ酸メチオニンとアデノシン三リン酸として
既知のエネルギー分子(一般的にATPとして既知である)の反応によって生成
される。SAM−eは軟骨の成分を製造し及び関節機能を修正、修復及び維持す
る。SAM−eは生体内においてアミノ酸メチオニンから製造され、及び肉類、
大豆、卵、種、及びヒラマメなどの食物源に通常存在する。 本発明に従って、SAM−eは本組成物に包含され、組成物のSAM−eの1
回の用量は、好ましくは約1mg〜約2000mg、より好ましくは約100m
g〜約700mg、さらに好ましくは約150mg〜約600mg、及び最も好
ましくは約200mg〜約400mgである。典型的にSAM−eを含む当該組
成物は一日に約1〜約5回投与する。しかしながら、本発明の食品及び飲料組成
物の好ましい実施形態において、投与の必要性が1日に約1回のみになるように
典型的な投与量を増加できることが好ましい。
【0030】 本明細書において必要とされる軟骨保護剤については参考文献において以前議
論されたように、前述の投与量レベルは典型的なヒト患者を基準にしている。(
例えば約55〜65kgの患者)本組成物が他の哺乳類に使用される場合投与量
の修正が必要となり得る。患者の必要性に基づいた投与量の修正は通常の熟練技
術者の範囲内である。それゆえに、これらの投与量の範囲は例示のみのためのも
ので、及び毎日の投与は多様な要因に依存して調節することができることが理解
されている。投与すべき軟骨保護剤の具体的な投与量と、処置の継続期間は相互
に依存する。また、用量及び処置の投与計画も、使用する具体的な軟骨保護剤、
処置の徴候、化合物の有効性、患者の個人的特性(例えば、患者の体重、年齢、
性別、症状など)、及び処置投与計画の順守などの要因によって決まると考えら
れる。
【0031】 オメガ−3−脂肪酸類 本明細書の特に好ましい実施形態において、1つまたは複数のオメガ−3−脂
肪酸類を本組成物に加え得る。オメガ−3−脂肪酸類はアラキドン酸カスケード
の拮抗的阻害剤として作用する坑炎症性化合物である。オメガ−3−脂肪酸類は
哺乳類において炎症を制御する機能を有するプロスタグランジン類の合成におけ
る前駆体である。例えば、米国特許第5,843,919号(バーガー(Burger
)、1998年12月1日発行)を参照のこと。 本明細書で任意に使用するオメガ−3−脂肪酸類はオメガ−3−脂肪酸類又は
オメガ−3−脂肪酸類の組み合わせであってよい。本明細書の使用に好適なオメ
ガ−3−脂肪酸類の非限定的な例としては、エイコサペンタノン酸(EPAとし
ても既知である)、ドコサヘキサノン酸(DHAとしても既知である)、及びこ
れらの混合物が挙げられる。
【0032】 任意に、オメガ−3−脂肪酸類、並びに本明細書に記載した全ての他の油可溶
性成分を乳化及び/又はカプセル化によって本組成物に加えることができる。加
えて、本質的に乾燥組成物において、オメガ−3−脂肪酸類は一般に既知の技術
によって噴霧乾燥し得る。 1つまたは複数のオメガ−3−脂肪酸類を本明細書の組成物に使用する場合、
本明細書の軟骨保護剤とオメガ−3−脂肪酸類の比率はしばしば健康利益、特に
関節の健康利益、骨の健康利益、及び坑炎症の最適化に重要である。好ましくは
、軟骨保護剤と組成物に存在する全オメガ−3−脂肪酸(類)の比率は(重量対
重量基準で)、約95:5〜約5:95、より好ましくは約75:25〜約25
:75、最も好ましくは約60:40〜約40:60である。組成物に包含され
るオメガ−3−脂肪酸(類)の投与量はそれゆえに好ましくはこれらのガイドラ
インによって投与する。軟骨保護剤の典型的な投与量レベルは本明細書に詳細に
上記されている。
【0033】 興奮剤 当業界において一般的に既知であるように、興奮剤は天然資源からの抽出によ
って得ることができ又は合成的に製造することもできる。興奮剤の非限定的な例
としてはメチルキサンチン、例えばカフェイン、テオブロミン、及びテオフィリ
ンが挙げられる。加えて、多くの他のキサンチン誘導体が分離又は合成されてお
り、それらは本明細書の組成物に興奮剤として使用し得る。とりわけ、キサンチ
ン、9−メチルキサンチン、7−メチルキサンチン、3−メチルキサンチン、3
,7−ジメチルキサンチン、8−クロロメチル−3,7−ジメチルキサンチン、
8−ヒドロキシメチル−3,7−ジメチルキサンチン、3,7−ジエチルキサン
チン、3,7−ビス−(2−ヒドロキシエチル)キサンチン、3−プロピル−7
−(ジメチルアミノエチル)キサンチン、1−メチルキサンチン、1,9−ジメ
チルキサンチン、1−メチル−8−メチルチオキサンチン、8−フェニル−1−
メチルキサンチン、1,7−ジメチルキサンチン、1,7−ジメチル−8−オキ
ソキサンチン、1,3−ジメチルキサンチン、1,3,9−トリメチルキサンチ
ン、8−フルオロテオフィリン、8−クロロテオフィリン、8−ブロモテオフィ
リン、8−チオテオフィリン、8−メチルチオテオフィリン、8−エチルチオテ
オフィリン、8−ニトロテオフィリン、8−メチルアミノテオフィリン、8−ジ
メチルアミノテオフィリン、8−メチルテオフィリン、8−エチルテオフィリン
、8−プロピルテオフィリン、8−シクロプロピルテオフィリン、テオフィリン
−8−プロピオネ−ト(エチルエステル)、8−ベンジルテオフィリン、8−シ
クロペンチルテオフィリン、8−シクロヘキシルテオフィリン、8−(3−イン
ドリル)テオフィリン、8−フェニルテオフィリン、9−メチル−8−フェニル
テオフィリン、8−(p−クロロフェニル)テオフィリン、8−(p−ブロモフ
ェニル)テオフィリン、8−(p−メトキシフェニル)テオフィリン、8−(p
−ニトロフェニル)テオフィリン、8−(p−ジメチルアミノフェニル)テオフ
ィリン、8−(p−メチルフェニル)テオフィリン、8−(3,4−ジクロロフ
ェニル)テオフィリン、8−(m−ニトロフェニル)テオフィリン、8−(o−
ニトロフェニル)テオフィリン、8−(o−カルボキシフェニル)テオフィリン
、8−(1−ナフチル)テオフィリン、8−(2,6−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)テオフィリン、7−メトキシ−8−フェニルテオフィリン、1,3
,7−トリメチルキサンチン、S−クロロカフェイン、S−オキソカフェイン、
S−メトキシカフェイン、S−メチルアミノカフェイン、8−ジエチルアミノカ
フェイン、8−エチルカフェイン、7−エチルテオフィリン、7−(2−クロロ
エチル)テオフィリン、7−(2−ヒドロキシエチル)テオフィリン、7−(カ
ルボキシメチル)テオフィリン、7−(カルボキシメチル)テオフィリン(エチ
ルエステル)、7−(2−ヒドロキシプロピル)テオフィリン、7−(2、3−
ヒドロキシプロピル)テオフィリン、7−b−D−リボフラノシルテオフィリン
、7−(グリセロ−ペント−2−エノピラノシル)テオフィリン、7−フェニル
テオフィリン、7,8−ジフェニルテオフィリン、1−メチル−3,7−ジエチ
ルキサンチン、1−メチルー3−イソブチルキサンチン、1−エチル−3,7−
ジメチルキサンチン、1,3−ジエチルキサンチン、1,3,7−トリエチルキ
サンチン、1−エチル−3−プロピル−7−ブチル−8−メチルキサンチン、1
,3−ジプロピルキサンチン、1,3−ジアリルキサンチン、1−ブチル−3,
7−ジメチルキサンチン、1−へキシル−3,7−ジメチルキサンチン、及び1
−(5−オキソへキシル)−3,7−ジメチルキサンチンについて記載している
ブランス(Bruns)、生化学薬理学、第30巻、325−333ページ(198
1年)を参照のこと。
【0034】 加えて、これらの1つまたは複数の興奮剤は、例えばコーヒー、お茶、コーラ
ノキの果実、カカオさや、マテ茶、ヤウポン、ガラナペースト、及びヨコに存在
する。天然植物抽出物は、興奮剤の生物利用能を遅らせる他の化合物を含有して
もよい好ましい興奮剤の源であり、このように、それらは緊張又は神経質になる
ことなく精神的な回復及び変化を提供してよい。 最も好ましいメチルキサンチンはカフェインである。カフェインは前述植物及
びそれらの廃棄物から得ることができ、又は、あるいは合成的に調製することが
できる。完全な又は部分的なカフェイン源として使用し得るカフェインの好まし
い植物源としては緑茶、ガラナ、マテ茶、紅茶、コーラの木の果実、ココア、及
びコーヒーが挙げられる。本明細書で使用するとき、緑茶、ガラナ、コーヒー、
及びマテ茶が最も好ましいカフェインの植物源であり、最も好ましいのは緑茶、
ガラナ、及びコーヒーである。マテ茶は食欲抑制効果の付加的な利益を有し得、
同様にこの目的のために包含されてもよい。本発明のいずれの実施例においても
、カフェインの総量はいずれの加えられたカフェイン並びに茶抽出物、香着剤、
植物及びいずれの他の化合物において自然に存在するカフェインの量も包含する
【0035】 本明細書で使用するいずれかの興奮剤は好ましくは生理学的に適切な量で存在
し、それは本発明の実際に使用する源が望ましい精神的な変化を達成する安全か
つ効果的な量を提供することを意味する。 本組成物中に興奮剤が使用される場合、かかる組成物は、組成物の、好ましく
は約0.0005重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.003重量%〜約
0.5重量%、より好ましくは約0.003重量%〜約0.2重量%、より更に
好ましくは約0.005重量%〜約0.05重量%、最も好ましくは約0.00
5重量%〜約0.02重量%の興奮剤を含む。もちろん、熟練技術者は理解する
ように、興奮剤の実際の添加量はそれの生理学的効果、例えば消費者の精神的な
変化の効果に依存する。 本組成物の全てにおいて、興奮剤の総量には、いずれの追加された興奮剤でも
、並びに本発明のいかなる他の成分中に自然に存在する、いずれの興奮剤でも包
含される。
【0036】 フラバノール類 フラバノール類は多様な植物に存在する天然物質である(例えば、果物、野菜
及び花)本明細書で使用するフラバノール類は例えば果物、野菜、緑茶又は他の
天然資源から当業者に周知のいずれかの好適な方法によって抽出してもよい。例
えば、酢酸エチル又は塩素化有機溶媒での抽出が緑茶からフラバノール類を分離
するための一般的な方法である。フラバノール類は1つの植物又は植物の混合物
から抽出することができる。多くの果物、野菜、及び花がフラバノール類を含有
するが、緑茶と比較して程度は低い。フラバノール類を含有する植物は当業者に
は既知である。茶植物及びカテキュー・ガンビール(ウンカリア属)の他のもの
から抽出される最も一般的なフラバノール類としては、例えばカテキン、エピカ
テキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、及びエピガ
ロカテキンガレートが挙げられる。
【0037】 本発明のすべての組成物に使用されるフラバノール類は茶抽出物の形態である
ことができる。茶抽出物は、未発酵茶、発酵茶、部分発酵茶、及びこれらの混合
物の抽出によって得られる。好ましくは、茶抽出物は、未発酵茶及び部分発酵茶
の抽出によって得られる。最も好ましい茶抽出物は緑茶から得られる。加熱及び
冷却の両方の抽出物を本明細書に使用できる。茶抽出物を得るために好適な方法
は周知である。例えば、米国特許第5,879,733号(エカナヤケ(Ekanay
ake)、1999年3月9日発行);米国特許第4,935,256号(サイ(T
sai)、1990年6月発行);米国特許第4,680,193号(ランダー(L
under)、1987年7月発行);及び米国特許第4,668,525号(クレ
スウィック(Creswick)、1987年5月26日発行)参照のこと。
【0038】 本発明の組成物に好ましいフラバノ−ル類源は緑茶である。緑茶、及び特に緑
茶に存在するフラバノ−ル類が飲料に組み込まれる場合、本発明者らはフラバノ
ール類は少なくとも部分的に興奮剤の生物利用能を遅らせる原因であり、これは
かかる興奮剤に典型的に関連する神経質状態及び緊張の低減及び/又は除去に寄
与することを認めている。 あるいは、これらの同じフラバノ−ル類を合成的に又は他の適切な化学的な方
法で調製することができ、及び本組成物に組み込むことができる。カテキン、エ
ピカテキン、及びこれらの誘導体を包含するフラバノ−ル類は市販されている。 本発明の組成物中のフラバノ−ル類の量は変化し得る。しかしながら、1つま
たは複数のフラバノ−ル類が使用される場合、本組成物の好ましくは約0.00
1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約2重量%、さら
により好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、及び最も好ましくは約0.0
1重量%〜約0.05重量%の1つまたは複数のフラバノ−ル類が使用される。
【0039】 本発明の全ての実施形態において、フラバノ−ル類の総量は、いずれかの添加
されたフラバノ−ル類並びに本発明のいずれの他の成分に天然に存在するいずれ
のフラバノ−ル類を包含する。
【0040】 乳ベース固形物 1つまたは複数の乳ベース固形物を任意に本発明の組成物に包含することがで
きる。本明細書で使用するとき、乳ベースは1つまたは複数の哺乳類からの乳又
は植物由来の乳を意味し、及び、例えば発酵乳、乳酸発酵によって得られる乳酸
飲料、若しくはさもなければ酸性化滅菌乳ベース、液体乳、及びスキムミルク粉
末又は全乳粉末又は乳の他の粉末形態などの乳製品を包含する。本明細書で使用
するとき、乳ベース固形物は固形内容物又は乳ベースの乾燥物体を意味する。 1つまたは複数の乳固形物を使用する場合、乳ベース固形物の望ましい全濃度
は本発明の組成物に対して乳固形物基準で計算して、典型的には約0.001%
〜約15%、好ましくは約0.005%〜約10%、及び最も好ましくは約0.
1%〜約5%である。乳ベース固形物の総量には、いずれの追加された乳ベース
固形物、並びに本発明のいかなる他の構成成分中に自然に存在するいずれの乳ベ
ース固形物も包含される。
【0041】 可溶性繊維 1つまたは複数の可溶性繊維を任意に、栄養利益をもたらすために本発明の組
成物に包含し得る。本発明の全実施形態中に、単独で又は組み合わせて用いられ
得る可溶性繊維は、ペクチン、プシリウム(psyllium)、グアーガム、キサンタ
ンガム、アルギン酸塩、アラビアゴム、フルクトオリゴ糖類、イヌリン、寒天、
カラゲナン等を包含するが、これらに限定されるものではない。これらの可溶性
繊維の中で好ましいのは、グアーガム、キサンタン、及びカラゲナンの少なくと
も1つであり、最も好ましくはグアーガム及びキサンタンの少なくとも1つであ
る。これら可溶性繊維もまた、本発明の多様な実施形態において安定剤として役
立ち得る。 本明細書の使用に特に好ましい可溶性繊維はグルコースポリマー類であり、好
ましくは分枝鎖を有するものである。これらの可溶性繊維のうち、好ましいもの
は、マツタニ化学工業(Matsutani Chemical Industry Co.、日本国兵庫県伊丹
市)から市販され、商品名ファイバーゾル(Fibersol)2で販売されているもの
である。
【0042】 ペクチン及びフルクトオリゴ糖類も、本明細書の可溶性繊維として好ましい。
ペクチンとフルクトオリゴ糖を組み合わせて用いるのが、さらにより好ましい。
ペクチンとフルクトオリゴ糖の好ましい比率は、組成物の重量を基準に、約3:
1から約1:3である。好ましいペクチンは、約65%より高いエステル化度を
有する。 好ましいフルクトオリゴ糖は、スクロース分子と結合したフルクトース分子鎖
から構成されるフルクトオリゴ糖の混合物である。最も好ましくは、フルクトオ
リゴ糖は、ナイストース(nystose)、ケストース(kestose)、フルクトシル−
ナイストース(fructosyl-nystose)の比率が、組成物の重量を基準に、約40
:50:10を有する。好ましいフルクトオリゴ糖は、例えば、フランス、ヌイ
リー−シュール−セーヌのベギン−メイジインダストリー社(Beghin-Meiji Ind
ustries,Neuilly-sur-Seine,France)より市販されているスクロースのフラクト
シル転移酵素の酵素反応によって得ることができる。
【0043】 好ましいペクチンは、柑橘類の皮から高温酸性抽出により得られ、また例えば
、デンマーク、ブラバンド(Braband,Denmark)のデニスコ社(Danisco Co.)か
ら得ることもできる。 可溶性繊維が用いられる場合、本発明の組成物にとっての望ましい可溶性食物
繊維の総量の値は、組成物の約0.01重量%〜約15重量%、好ましくは約0
.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、最も好
ましくは約0.2重量%〜約2重量%である。可溶性食物繊維の総量には、いず
れの添加された可溶性食物繊維も、並びに本発明のいかなる他の構成成分中に自
然に存在する、いずれの可溶性食物繊維も包含される。
【0044】 甘味料 本発明の組成物は、炭水化物甘味料並びに天然及び/又は人工のノンカロリー
/低カロリー甘味料を包含する、1つまたは複数の甘味料の有効量を含有するこ
とができる、しかも通常含有する。本発明の飲料に使用される甘味料の量は典型
的に、使用される特定の甘味料と望ましい甘味強度によって決まる。ノンカロリ
ー/低カロリー甘味料について、この量は、個々の甘味料の甘味強度によって変
化する。 本発明の組成物は、いかなる炭水化物甘味料、好ましくは単糖類、及び/又は
ニ糖類によって甘味付けすることができる。甘味付けられた飲料は典型的に、甘
味料約0.1%〜約20%、最も好ましくは約6%〜約14%を含む。これらの
糖は、固形、又は液体の形状で含有され得るが、典型的に、好ましくはシロップ
剤、最も好ましくは高フルクトースコーンシロップ剤のような濃縮シロップ剤と
して飲料中に組み込まれる。本発明の飲料を調製するためには、これらの糖甘味
料は、ある程度までは例えば、フルーツジュース構成成分及び/又はフレーバ等
の飲料のその他の構成成分によって提供することができる。
【0045】 本発明の飲料製品に使用する好ましい糖甘味料は、スクロース、フルクトース
、ブドウ糖、及びこれらの混合物で、特にスクロース及びフルクトースである。
フルクトースは、液体フルクトース、高フルクトースコーンシロップ剤、乾燥フ
ルクトース、又はフルクトースシロップ剤として得ることができ、又は提供する
ことができるが、好ましくは高フルクトースコーンシロップ剤として提供される
。高フルクトースコーンシロップ剤(HFCS)は、HFCS‐42、HFCS
‐55、HFCS‐90として市販されており、それぞれその中にフルクトース
としての糖固形分を42重量%、55重量%及び90重量%含む。他の天然に発
生する甘味料、又はグリシルリジン、ステビオシド、たんぱく質甘味料タウマチ
ン、例えば米国特許第5,433,965号(フィッシャー(Fischer)ら、1
995年7月18日発行)に記載されているルオ・ハン・グオの果汁(甘味モグ
ロシド類を含有する)などの精製抽出物、及びその他同様のものも本発明の飲料
に使用できる。
【0046】 効果的なレベルのノンカロリー甘味料を本発明の組成物においてさらにかかる
組成物に加糖するのに任意に使用し得る。他のノンカロリー甘味料の非限定的な
例としては、アステルパーム、サッカリン、シクラメート、アセスルフェームK
、L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル甘味料、例え
ば米国特許第4,411,925号(ブレンナン(Brennan)ら、1983年発
行)に開示されているものなどのL−アスパルチル−D−アラニンアミド類、例
えば米国特許第4,399,163号(ブレンナン(Brennan)ら、1983年
発行)に開示されているものなどのL−アスパルチル−D−セリンアミド類、例
えば米国特許第4,338,346号(ブランド(Brand)、1982年発行)
に開示されているものなどのL−アスパルチル−ヒドロキシメチルアルカンアミ
ド甘味料、例えば米国特許第4,423,029号(リッチ(Rizzi)、198
3年発行)に開示されているものなどのL−アスパルチル−1−ヒドロキシエチ
ルアルカンアミド甘味料、グリシルリジン及び合成アクコキシ芳香族類が挙げら
れる。アステルパーム及びアセスルフェ−ム−Kは本明細書で利用するのに最も
好ましいノンカロリー甘味料であり、及び単独で又は組み合わせて使用してよい
【0047】 1つまたは複数の甘味料を本明細書において利用する場合、全ノンカロリー甘
味料は当該組成物の好ましくは約0.0001重量%〜約5重量%、より好まし
くは約0.001重量%〜約5重量%、いっそうより好ましくは約0.005重
量%〜約2重量%、さらにより好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、及び
最も好ましくは約0.01重量%〜約0.05重量%の濃度で利用する。
【0048】 栄養剤 本明細書の組成物は、任意に、しかし好ましくは1種または複数の栄養剤、と
りわけ1種または複数のビタミン、及び/又はミネラルでさらに補強され得る。
国立科学学会−国立調査審議会、推奨日常食物配当量−食物及び栄養局において
、ビタミン、及びミネラルについての米国推奨日常摂取量(The U.S.Recommende
d Daily Intake)(USRDI)が、定義され、説明されている。 本明細書で特に指定しない限りは、組成物中に一定のミネラルが存在する場合
、組成物は典型的にこのようなミネラルについてのUSRDIの少なくとも約1
%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更に
より好ましくは約40%〜約150%、最も好ましくは約60%〜約125%を
含む。本明細書で特に指定しない限りは、組成物中に一定のミネラルが存在する
場合、組成物はこのようなビタミンについてのUSRDIの少なくとも約1%、
好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200%、更により
好ましくは約20%〜約150%、最も好ましくは約25%〜約120%を含む
【0049】 かかるさらなるビタミン及びミネラルの非限定的な例として、ナイアシン、チ
アミン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB2 、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、ビタ
ミンK、鉄、亜鉛、銅、リン、ヨウ素、クロム、モリブデン、及びフッ化物が挙
げられる。好ましくは、さらにビタミン又はミネラルが利用される場合、ビタミ
ン又はミネラルは、ナイアシン、チアミン、葉酸、ヨウ素、ビタミンA、ビタミ
ンC、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、鉄、亜鉛及びカ
ルシウムから選択される。好ましくは、少なくとも1つのビタミンが、ビタミン
C、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンE、パントテン酸、ナイアシン、及
びビオチンの中から選択される。また、好ましくは当該組成物はビタミンC並び
にビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンE、パンテトン酸、ナイアシン、及び
ビオチンから選択される1つまたは複数の他のビタミン類を含む。
【0050】 市販されているビタミンA源もまた、本組成物中に包含されてもよい。本明細
書で使用する時、「ビタミンA」という用語は、ビタミンA(レチノ−ル)、β
−カロチン、レチノールパルミテート及びレチノールアセテートが挙げられるが
、それに限定されるものではない。ビタミンAは、例えば、油脂、ビードレット
、又はカプセル封入のいずれの形態であってよい。本明細書の組成物中にビタミ
ンAが存在する場合、製品はこのようなビタミンについてのUSRDIの少なく
とも約1%、好ましくは少なくとも約5%、より好ましくは約10%〜約200
%、更により好ましくは約15%〜約150%、最も好ましくは約20%〜約1
20%を含む。本明細書の組成物中にビタミンAが存在する場合、ビタミンAに
ついてのUSRDIの約25%を含有することが特に好ましい。加えられるビタ
ミンAの量は、加工条件、及び保管後のビタミンAの望ましい配給量によって決
まる。本組成物中にビタミンAが含まれる場合、組成物は製品の、好ましくは約
0.0001重量%〜約0.2重量%、より好ましくは約0.0002重量%〜
約0.12重量%、また好ましくは約0.0003重量%〜約0.1重量%、よ
り更に好ましくは約0.0005重量%〜約0.08重量%、最も好ましくは約
0.001重量%〜約0.06重量%のビタミンAを含む。
【0051】 市販されているビタミンB2(リボフラビンともいう)源を、本発明の組成物
に使用してもよい。本明細書の組成物中にビタミンB2が存在する場合、製品は
このようなビタミンについてのUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少な
くとも約5%、より好ましくは約5%〜約200%、更により好ましくは約10
%〜約150%、最も好ましくは約10%〜約120%を含む。本明細書の組成
物中にビタミンB2が存在する場合、ビタミンB2についてのUSRDIの約15
%〜約35%を含有するのが特に好ましい。 ビタミンC(アスコルビン酸)は本明細書の使用に特に好ましい任意の構成成
分である。理論に限定されるものではないが、ビタミンCはコラーゲンを架橋す
る酵素の共同因子として作用することによって本明細書の利益を高めるために使
用し得ると考えられている。
【0052】 カプセル化されたアスコルビン酸、及びアスコルビン酸の可食塩もまた、使用
できる。本明細書の組成物中にビタミンCが存在する場合、製品はこのようなビ
タミンについてのUSRDIの少なくとも約1%、好ましくは少なくとも約5%
、より好ましくは約10%〜約200%、更により好ましくは約20%〜約15
0%、最も好ましくは約25%〜約120%を含有する。本明細書の組成物中に
ビタミンCが存在する場合、ビタミンCについてのUSRDIの約100%を含
有することが特に好ましい。加えられるビタミンCの量は、加工状態、及び保管
後のビタミンCの望ましい配給量によって決まる。本組成物中にビタミンCが含
まれる場合、組成物は製品の、好ましくは約0.005重量%〜約0.2重量%
、より好ましくは、約0.01重量%〜0.12重量%、また好ましくは、約0
.02重量%〜約0.1重量%、更により好ましくは約0.02重量%〜約0.
08重量%、最も好ましくは約0.03重量%〜約0.06重量%のビタミンC
を含む。
【0053】 本明細書に組み入れてもよい他のビタミンの栄養補助剤の量は、ビタミンB6
、及びビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビタミンD、ビ
タミンEを包含するが、これに限定されるものではない。製品がこれらのビタミ
ンのうち一つを含む場合、好ましくは製品は、そのようなビタミンについてのU
SRDIの少なくとも5%、好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少な
くとも35%を含む。 本明細書の組成物に任意に包含し得るミネラルは、例えばカルシウム、マンガ
ン、マグネシウム、ホウ素、亜鉛、鉄、及び銅である。ミネラルは、例えば塩類
、キレート化、錯体化、又はコロイドの形態であり得る。
【0054】 食用組成物に含まれるのに好適なこれらのミネラルのあらゆる可溶性塩、例え
ば、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化
亜鉛、硫酸亜鉛、ヨウ化カリウム、硫酸銅、グルコン酸銅、クエン酸銅等は、使
用され得る。 マンガンは本明細書の使用に特に好ましいミネラルであり、このミネラルはグ
リコサミノグリカン類の合成、コラーゲン、及びグリコプロテインに包含される
。加えて、マンガンの欠乏は骨の異常な成長、関節の炎症、骨の損失、及び関節
症を招き得る。アスコルビン酸マンガンは本明細書の使用に好ましいマンガンの
形態である。典型的なマンガン投与量はヒト又は大型の哺乳類(例えば馬)にお
いて約0〜約1000mg、より好ましくは約50mg〜約950mg、及び最
も好ましくは約50mg〜約250mgの範囲である。
【0055】 ホウ素は本明細書の使用に特に好ましいミネラルであり、このミネラルは骨の
オステオカルシン形成に必要である。
【0056】 カルシウムは、本発明での使用に特に好ましいミネラルである。カルシウムの
好ましい供給源には、例えば、アミノ酸をキレートしたカルシウム、炭酸カルシ
ウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、
リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、クエン酸
カルシウム、りんご酸カルシウム、カルシウムティトレート(calcium titrate
)、グルコン酸カルシウム、カルシウムリアレート、カルシウムタントレート、
及び乳酸カルシウムが挙げられ、特にクエン酸−リンゴ酸カルシウムが挙げられ
る。カルシウムクエン酸塩−リンゴ酸塩は、例えば米国特許第5,670,34
4号(メハンショー(Mehansho)、1997年9月23日発行);米国特許第5
,612,026号(ディ−ル(Diehl)ら、1997年3月18日発行);米
国特許第5,571,441号(アンドン(Andon)ら、1996年11月5日
発行);米国特許第5,474,793号(メイヤー(Meyer)ら、1995年
12月12日発行);米国特許第5,468,506号(アンドンら、1995
年11月21日発行);米国特許第5,445,837号(バークス(Burkes)
ら、1995年8月29日発行);米国特許第5,424,082号(デイク(
Dake)ら、1995年6月13日発行);米国特許第5,422,128号(バ
ークスら、1995年6月6日発行);米国特許第5,401,524号(バー
クスら、1995年3月28日発行);米国特許第5,389,387号(ズニ
ガ(Zuniga)ら、1995年2月14日発行);米国特許第5,314,919
号(ジェイコブズ(Jacobs)、1994年5月24日発行);米国特許第5,2
32,709号(ソルトマン(Saltman)ら、1993年8月3日発行);米国
特許第5,225,221号(カムデン(Camden)ら、1993年7月6日発行
);米国特許第5,215,769号(フォックス(Fox)ら、1993年6月
1日発行);米国特許第5,186,965号(フォックスら、1993年2月
16日発行);米国特許第5,151,274号(ソルトマンら、1992年9
月29日発行);米国特許第5,128,374号(コチャノウスキー(Kochan
owski)、1992年7月7日発行);米国特許第5,118,513号(メハ
ンショーら、1992年6月2日発行);米国特許第5,108,761号(ア
ンドンら、1992年4月28日発行);米国特許第4,994,283号(メ
ハンショーら、1991年2月19日発行);米国特許第4,786,510号
(ナケル(Nakel)ら、1988年11月22日発行):及び米国特許第4,7
37,375号(ナケルら、1988年4月12日発行)に記載されている。本
発明の好ましい組成物は、製品の、約0.01重量%〜約0.5重量%、さらに
好ましくは約0.03重量%〜約0.2重量%、一層さらに好ましくは約0.0
5重量%〜約0.15重量%、及び最も好ましくは約0.1重量%〜約0.15
重量%のカルシウムを含む。
【0057】 鉄もまた、本発明の組成物及び方法に用い得る。鉄の容認可能な形態は、当該
技術で周知である。製品中に組み入れられる鉄化合物の量は、最終製品に望まれ
る栄養補給の程度と、対象となる消費者によって大きく変化する。本発明の鉄強
化組成物は典型的に、鉄についてのUSRDIの約5%〜約100%、好ましく
は約15%〜約50%、最も好ましくは約20%〜約40%を含有する。
【0058】 第一鉄は典型的に、第二鉄よりも身体用により良く利用される。本発明の摂取
可能な組成物中に使用可能である、高度に生物学的に利用可能な第一鉄塩は、硫
酸第一鉄、フマル酸第一鉄、コハク酸第一鉄、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、
酒石酸第一鉄、クエン酸第一鉄、アミノ酸キレート第一鉄、並びにそれら第一鉄
塩の混合物等である。第一鉄は典型的に、より生物学的に利用可能であるが、あ
る種の第ニ鉄塩もまた、きわめて生物学的に利用可能な鉄源を提供できる。本発
明の食物、又は飲料組成物中に使用できるきわめて生物学的に利用可能な第二鉄
塩は、糖酸第二鉄(ferric saccharate)、クエン酸アンモニウム第二鉄、クエ
ン酸第二鉄、硫酸第二鉄、並びにそれら第二鉄塩の混合物である。きわめて生物
学的に利用可能な第一鉄及び第二鉄塩の組み合わせ、又は混合物は、これらの可
食ミックス、及び、直ちに提供可能な形での飲料に使用することができる。きわ
めて生物学的に利用可能な好ましい鉄源は、フマル酸第一鉄、及びアミノ酸キレ
ート第一鉄である。
【0059】 本発明に使用のきわめて生物学的に利用可能な鉄源としての特に好適なアミノ
酸キレート第一鉄は、少なくとも2:1の配位子対金属比率を有するものである
。例えば、配位子対金属モル比率2を有する好適なアミノ酸キレート第一鉄は、
以下の式である: Fe(L)2 式中、Lは、α−アミノ酸、ジペプチド、トリペプチド、又はテトラペプチド(
quadrapeptide)の配位子である。このようにLは、アラニン、アルギニン、ア
スパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン
酸、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リ
シン、メチオニン、オルニチン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオ
ニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンから選択された天然に存在するα
−アミノ酸;又はこれらのα−アミノ酸のいずれかの組み合わせによって形成さ
れる、ジペプチド、トリペプチド、又はテトラペプチド(quadrapeptide)であ
るいずれかの配位子で有り得る。米国特許第4,863,898号(アッシュミ
ード(Ashmead)ら、1989年9月5日発行);米国特許第4,830,71
6号(アッシュミード(Ashmead)、1989年5月16日発行)、米国特許4
,599,152号(アッシュミード(Ashmead)、1986年7月8日発行)
を参照とし、これら全てを参考として組み込む。特に好ましいアミノ酸キレート
第一鉄は、反応する配位子がグリシン、リジン、及びロイシンであるものである
。商品名フェローシェル(Ferrochel)(登録商標)(アルビオン研究所(Albio
n Laboratories)、ユタ州ソルトレークシティ)で販売されている、グリシンが
その配位子であるアミノ酸キレート第一鉄が最も好ましい。
【0060】 これらのきわめて生物学的に利用可能な第一鉄及び第二鉄塩に加えて、その他
の生物学的に利用可能な鉄源は、本発明の食品及び飲料組成物中に含まれ得る。
本発明の組成物を強化するのに特に好適なその他の鉄源には、ある種の鉄−糖−
カルボキシレート錯体が包含される。これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体に
おいて、このカルボキシレートは、(好ましくは)第一鉄、又は第二鉄の対イオ
ンを提供する。これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体の全合成は、水性媒体中
のカルシウム−糖部分の形成(例えば、糖と水酸化カルシウムの反応)、鉄−糖
部分を提供するため水性媒体中での(硫酸アンモニウム第一鉄のような)鉄源と
カルシウム−糖部分との反応、そして望ましい鉄−糖−カルボキシレート錯体を
提供するため反応系をカルボン酸(「カルボキシ対イオン」)で中和することに
よる。カルシウム−糖部分を作るのに使用可能な糖は、グルコース、スクロース
及びフルクト−ス、マンノース、ガラクトース、ラクトース、マルトース等のあ
らゆる摂取可能な糖質材料、及びこれらの混合物を包含し、スクロース、及びフ
ルクトースがより好ましい。「カルボキシレート対イオン」を提供するカルボン
酸は、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、コハク酸、プロピオン酸等、並びに
それら酸の混合物等の摂取可能なカルボン酸であり得る。
【0061】 これらの鉄−糖−カルボキシレート錯体は例えば米国特許第4,786,51
0号及び第4,786,518号(ナケル(Nakel)ら、1988年11月22
日発行)に記載されている方法で調製することができ、両方とも参考として組み
入れる。これらの材料は、「錯体」と呼ばれるが、複雑な高水和保護コロイドと
して溶液中に存在し得る;「錯体」という用語は、単純化する目的で用いる。 亜鉛もまた、本発明の組成物、及び方法に用いることができる。亜鉛の許容可
能な形態は、当技術で周知である。本発明の亜鉛強化組成物は典型的に、亜鉛に
ついてのUSRDIの約5%〜約100%、好ましくは約15%〜約50%、最
も好ましくは約25%〜約45%を含有する。本発明に使用可能の亜鉛化合物は
、例えば、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛(zinc gluconate)
、アスコルビン酸亜鉛(zinc ascorbate)、クエン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛
、ピコリン酸亜鉛(zinc picolinate)、アミノ酸キレート亜鉛、酸化亜鉛等、
一般的に用いられる形であれば、どのようなものでもあり得る。グルコン酸亜鉛
、及びアミノ酸キレート亜鉛は、特に好ましい。
【0062】 着香剤 1つまたは複数の着香剤がそれらの嗜好性を高めるために本明細書の実施形態
として推奨される。いずれかの天然又は合成フレーバーを本発明に使用し得る。
例えば、1つまたは複数の植物及び/又は果実フレーバーを本明細書に使用して
よい。本明細書で使用するとき、かかるフレーバーは合成又は天然フレーバーで
あってよい。 特に好ましい果実フレーバーは例えばパッションフルーツフレーバー、マンゴ
フレーバー、パイナップルフレーバー、クプアクフレーバー、グァバフレーバー
、ココアフレーバー、パパイヤフレーバー、ピーチフレーバー、及びアプリコッ
トフレーバーなどの外来フレーバー及びラクトンフレーバーである。これらのフ
レーバーの他に、例えばりんごフレーバー、柑橘類フレーバー、葡萄フレーバー
、ラズベリーフレーバー、クランベリーフレーバー、チェリーフレーバー、グレ
ープフルーツフレーバーなどの各種の他の果実フレーバーを使用できる。これら
の果実フレーバーは果汁及びフレーバー油などの天然資源から誘導でき、又はあ
るいは合成的に調製し得る。
【0063】 好ましい植物フレーバーとしては、例えば、茶(好ましくは紅茶及び緑茶、最
も好ましくは緑茶)、アロエベラ、ガラナ、ヤクヨウニンジン、イチョウ、サン
ザシ、ハイビスカス、ローズヒップ、カモミール、ペパーミント、ウイキョウ、
ショウガ、カンゾウ、ハスの種、シザンドラ、ノコギリパルメット、サルサパリ
ラ、サフラワー、オトギリソウ、ウコン、カルディモン、ナツメグ、カッシア樹
皮、ブッコノキ、シナモン、ジャスミン、セイヨウサンザシ、キク、ヒシ、サト
ウキビ、レイシ、タケノコ、バニラ、コーヒーなどが挙げられる。これらの中で
好ましいのは茶、ガラナ、ヤクヨウニンジン、イチョウ、及びコーヒーである。
特に、茶フレーバー、好ましくは緑茶又は紅茶フレーバー(好ましくは緑茶)と
任意に果実フレーバーとの組み合わせは美味しそうな風味を有する。その他の好
ましい実施形態において、コーヒーは本組成物に包含される。本組成物における
緑茶とコーヒーの組み合わせはしばしば好ましい。
【0064】 着香剤も多様なフレーバーの混合物を含むことができる。所望する場合、着香
剤におけるフレーバーを乳化液滴に形成することができ、それはその後飲料組成
物又は濃縮物に分散させる。これらの液滴は普通水より小さい比重を有し及びそ
れゆえに分離相を形成するので、加重剤(曇り剤としても作用できる)を当該飲
料組成物又は濃縮物に乳化液滴分散を維持するために使用できる。かかる加重剤
の例は臭素化植物油(BVO)及び樹脂エステル類であり、特にエステルゴムで
ある。液体飲料における加重剤及び曇り剤の使用についてさらに記載されている
L.F.グリーン(Green)、清涼飲料技術における発展、1巻、アプライド・
サイエンス出版社(Applied Science Publishers Ltd.)、87−93ページ(
1978年)を参照のこと。典型的に、着香剤は濃縮物又は抽出物として、又は
合成的に生成されたフレーバーエステル類、アルコール類、アルデヒド類、テル
ペン類、セスキテルペン類などの形態において簡便に入手可能である。
【0065】 着色剤 本発明の組成物中には少量の1つまたは複数の着色剤を使用してもよい。FD
&C染料(例:黄色5号、青色2号、赤色40号)、及び/又はFD&Cレーキ
の使用が好ましい。レーキを他の粉末成分に加えることによって、全粒子、特に
着色鉄化合物は、完全に、そして均一に着色され、均一に着色した飲料混合物が
できあがる。本発明に使用され得る好ましいレーキ染料は、赤色40号、黄色6
号、青色1号レーキ等、米国食品医薬品局が認可したレーキである。加えて、F
D&C染料、又はFD&Cレーキ染料の混合物は、他の従来の食品、及び食品用
着色料と組み合わせて使用してもよい。リボフラビン、及びb−カロチンもまた
使用し得る。加えて、例えば、果実、野菜、及び/又はグレープ、黒ブドウ、ア
ロニア、ニンジン、ビートの根、赤キャベツ、及びハイビスカスなどの植物抽出
物を包含する他の天然着色剤を使用してよい。
【0066】 着色料の使用は、使用する着色剤と最終製品におけるその望ましい強度によっ
て変化する。その量は、当業者によって容易に決定することができる。使用する
場合は、一般的に着色剤は、組成物の、約0.0001重量%〜約0.5重量%
、好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%、最も好ましくは約0.00
4重量%〜約0.1重量%の濃度で存在するべきである。
【0067】 防腐剤 任意に1種または複数の防腐剤を、本明細書において追加的に使用し得る。好
ましい防腐剤には、例えば、ソルビン酸塩、安息香酸塩及びポリリン酸塩防腐剤
が挙げられる。 好ましくは、防腐剤が本明細書において使用される場合、1種または複数のソ
ルビン酸塩又は安息香酸塩防腐剤(又はそれらの混合物)が使用される。本発明
への使用に好適なソルビン酸塩及び安息香酸塩の防腐剤には、ソルビン酸、安息
香酸、及びそれらの塩が包含され、それらはまた、ソルビン酸カルシウム、ソル
ビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸ナトリ
ウム、安息香酸カリウム、及びそれらの混合物を包含しているが、それに限定さ
れるものではない。ソルビン酸塩防腐剤は、特に好ましい。ソルビン酸カリウム
は、本発明での使用に特に好ましい。
【0068】 本組成物が防腐剤を含む場合、好ましくは組成物の、好ましくは約0.000
5重量%〜約0.5重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約0.4重量
%、いっそうより好ましくは約0.001重量%〜約0.1重量%、より更に好
ましくは約0.001重量%〜約0.05重量%、最も好ましくは約0.003
重量%〜約0.03重量%の濃度で包含される。組成物が1種または複数の防腐
剤の混合物を含む場合、そのような防腐剤の全体的な濃度は、これらの範囲内に
維持されることが好ましい。
【0069】 乳化剤及び油類 1つまたは複数の乳化剤及び/又は油類をきめ細かさ及び不透明化の目的のた
めに本組成物に包含し得る。本明細書で有用な典型的な乳化剤及び油類としては
、例えばモノージグリセリド類、レシチン、パルプ、綿種子油、及び植物油が挙
げられる。
【0070】 炭酸化成分 二酸化炭素は、炭酸化を得るため、飲料濃縮物と混ぜ合わせる水に、又は希釈
後の飲料組成物中に注入することができる。炭酸飲料は、ビン、又はカン等の容
器へ収容することができ、その後密封される。従来の炭酸化の方法はどれでも、
この発明の炭酸飲料組成物を作るのに用いられてもよい。飲料へ注入される二酸
化炭素の量は、用いられる特定のフレーバ系、及び望ましい炭酸化量によって決
まる。
【0071】 本発明のキット 本発明はさらに前述組成物を含むキット及び組成物の使用が関節の健康、骨の
健康、心臓の健康、及び坑炎症、元気回復、及び栄養物摂取からなる群から選択
される利益を促進するという情報に関する。 本発明のキットは1つまたは複数の組成物とともに、キットのユーザーに言葉
、絵、及び/又はその他同様のものによって、キットの使用は、これに限定され
ないが、関節の健康利益(関節症及び/又は骨関節症の軽減、防御、及び/又は
予防、並びに柔軟性の向上を包含する)、骨の健康利益(骨の維持及び/又は形
成を包含する)、心臓の健康、坑炎症(例えば、痛みの軽減)、回復及び栄養摂
取(特定の栄養の利益を包含する)を包含する1つまたは複数の一般的な健康及
び/又は一般的な生理学的健康を提供することを知らせる情報を含んでもよい。
かかる指導は、本明細書で使用する例えば「関節」、「骨」、「心臓の」又は「
栄養」といった実際の語を使用する必要はなく、むしろそれと同一、又は類似の
意味を伝達する言語、絵、記号等の使用が本発明の範囲内で考慮される。
【0072】 特に好ましい実施形態において、当該情報は組成物を保持する容器、例えばビ
ンに印刷される。これらの好ましいキットは組成物を含有する1つのビンの形態
であってよく、又は組成物をそれぞれ含有する複数のビンとして入手してよい。
例えば、当該キットは1つのビン、又は4、6、7(例えば週ごとに供給)、又
は8つビンがともに包装されたケースとして購入されてよい。加えて、月ごとの
キットは、例えば28又は30個のビンがともに包装されたケースとして購入さ
れてもよい。
【0073】 本発明の方法 本発明の方法は、関節、骨、心臓、及び坑炎症利益、並びに栄養及び感覚器の
利益を包含する多様な健康利益を哺乳類、好ましくはヒトに提供する本発明の組
成物の経口投与(すなわち、摂取)を含む。本発明の組成物は最も好ましくは味
のよい組成物、食間の空腹を満たす方法、又は遵守性を増加させるための丸剤形
態摂取又は水と乾燥混合物摂取の代用物を望む消費者に摂取される。当該組成物
は関節及び/又は骨が機能不全に陥っている消費者又は現在の関節及び/骨機能
(すなわち予防的使用)の維持を望む消費者に摂取される。本発明の組成物は通
常の栄養必要物の補助剤として摂取され得る。投与の頻度は限定されないが、し
かし、かかる投与は典型的には少なくとも週に1回、より好ましくは少なくとも
週に3回、及び最も好ましくは少なくとも日に1回である。
【0074】 本明細書で使用する時、哺乳類(好ましくは、ヒト又は馬、牛、猫又は犬とい
った家畜(最も好ましくはヒト))に関する「経口投与」という用語は、哺乳類
の摂取を意味し、若しくは本発明の1つまたは複数のすぐ飲める飲料を(好まし
くは関節及び/又は骨の健康を提供する目的で)摂取することを指向する。哺乳
動物が1種または複数の組成物を摂取するよう導かれる場合、このような指導は
、組成物を使用すれば、例えば、限定されないが、関節の健康、骨の健康、心臓
の健康、坑炎症、回復、飽食及び栄養摂取を包含する1つまたは複数の一般的な
健康及び/又は一般的な生理学的利益をもたらし得る、及び/又はもたらすこと
を、ユーザーに指示及び又は知らせるものであり得る。例えば、そのような指導
は、口頭指導(例:例えば、医師、健康専門家、専門販売員、又は協会による口
頭での指示、及び/又はラジオやテレビ媒体(即ち、広告)を通じて)、又は書
面での指導(例:例えば、医師又は他の健康専門家(例:手書きメモ)、専門販
売員、又は協会(例:広告用チラシ、パンフレット、又はその他教育的備品を通
じて)による書面指示を通じて)、文字媒体(例:インターネット、電子メール
、その他コンピュータ関連媒体)、及び/又は本組成物に関連のパッケージ(例
:本組成物を収容するパッケージ上のラベル)であり得る。本明細書で使用され
るとき、「書面にした」は言語、絵、記号及び/又はその他の視覚的記述子を介
することを意味する。かかる指導は、本明細書で使用する例えば「関節」、「骨
」、「ヒト」又は「哺乳類」といった実際の語を使用する必要はなく、むしろそ
れと同一、又は類似の意味を伝達する言語、絵、記号等の使用が本発明の範囲内
で考慮される。
【0075】 製造方法 今記載したすぐ飲める飲料組成物は通常熟練技術者に周知な方法によって製造
される。例えば、本発明の組成物は、全ての構成成分を、単独で又は適切に組み
合わせて、水に溶解、分散、又は混合し、適切な場合には、全ての成分が溶解又
は十分に分散するまで機械的攪拌機で攪拌することにより調製することができる
。適切な場合には、その際全ての分離溶液及び分散体を組み合わせてもよい。本
明細書に記載したようなpH感度であると認められている軟骨保護剤を使用する
場合、混合物に軟骨保護剤を加える前に酸味剤及び/又は緩衝液系で所望のpH
に調整することが重要であり得る。貯蔵安定性の組成物を所望する場合、最終混
合物を、任意ではあるが好ましくは、適切なプロセス条件下で低温殺菌するか又
は無菌状態で充填する。
【0076】 飲料組成物の製造において、任意に飲料濃縮物を最初に形成してもよい。濃縮
形態の飲料組成物を調製する一方法は、飲料組成物の調製に用いられる必要量未
満の水を用いて始めることである。他の方法は、最終的に調製された飲料組成物
を部分的に脱水して、水の一部と存在する他の任意の揮発性液体だけを除去する
ことである。脱水は、真空下で蒸発させるなど、周知の手順に従って行い得る。
濃縮物は、比較的濃厚な液体の形態であることもできる。一般的に、シロップ剤
は、好適な成分、例えば、電解質又はエマルションを飲料濃縮物に添加すること
によって形成する。次いで、シロップ剤は、水と混合され、最終の飲料又は最終
の飲料濃縮物を形成する。水のシロップに対する重量比は典型的には約1:1〜
約5:1である。
【0077】 二酸化炭素は、炭酸化を完成するため、飲料濃縮物と混合される水にも、又は
すぐ飲める飲料組成物にも注入することができる。炭酸化された飲料組成物は、
次いで、好適な容器に貯蔵され、密封され得る。本発明の飲料の製造及び炭酸化
の実施形態の技術は次の参考文献に記載されている:L.F.グリーン(Green
)(編)、清涼飲料技術の発展、1巻(エルセビア(Elsevier)、1978年)
;G.S.カッテル(Cattell)及びP.M.デービーズ(Davies)、「フルー
ツジュース、コーディアル及び飲料の調製及び加工」、酪農技術協会誌(Journa
l of the Society of Dairy Technology);38巻(1)、21−27ページ、
A.H.バーナム(Varnam)及びJ.P.サザーランド(Sutherland)、飲料−
技術、化学及び微生物学、チャップマン・ホール(Chapman Hall)、1994年
;及びA.J.ミッチェル(Mitchel)(編)、炭酸清涼飲料水の調合及び製造
、ブラッキー・アンド・サンズ社(Blackie and Sons Ltd.)、1990年。
【0078】 (実施例) 以下は従来の方法を使用して調製した本組成物の非限定的な例である。以下の
例は本発明を説明するために提供し及びいずれの方法においてもこれらの範囲を
限定するものではない。 実施例1 8オンスのすぐ飲める飲料組成物を従来の方法で以下の成分を混合して調製す
る:
【0079】
【表1】
【0080】 本飲料組成物の特に好ましい実施例において、およそ1800mgのグルコサ
ミン塩酸塩を当該組成物に使用する。必要な場合、飲料組成物のpHをおよそ3
.7に調整する。飲料組成物の多様なフレーバーを例えばグレープフルーツ及び
/又はクランベリーフレーバーを標準的な技術によって調合し得る。
【0081】 実施例2 実施例1のすぐ飲める飲料組成物及び飲料組成物摂取の利益について記載した
情報を含むキットを調製する。飲料組成物を「柔軟性の改善」、「カルシウムの
すばらしい供給源」、及び/又はその他同様のものなどの言葉を含むガラスビン
に含有する。キットは50歳のヒト女性に得られ、そのヒト女性によって経口的
に摂取される。
【0082】 実施例3 4オンスのすぐ飲める飲料組成物を従来の方法で以下の成分を混合して調製す
る:
【0083】
【表2】
【0084】 必要な場合、飲料組成物のpHを約3.7〜約3.9に調整する。飲料組成物
の多様なフレーバーを例えばグレープフルーツ及び/又はクランベリーフレーバ
ーを標準的な技術によって調合し得る。所望する場合、本飲料組成物は摂取の前
に追加的な水、又は消費者の選択した飲料で消費者によりさらに希釈することが
できる。
【0085】 実施例4 実施例3のすぐ飲める飲料組成物及び飲料組成物摂取の利益について記載した
情報を含むキットを調製する。飲料組成物を「関節痛の緩和」、「カルシウムの
すばらしい供給源」、及び/又はその他同様のものなどの言葉を含むガラスビン
に含有する。キットは45歳ヒト女性に得られ、そのヒト女性によって経口的に
摂取される。
【0086】 実施例5 2オンスのすぐ飲める飲料組成物を従来の方法で以下の成分を混合して調製す
る:
【0087】
【表3】
【0088】 必要な場合、飲料組成物のpHを約3.7〜約3.9に調整する。飲料組成物
の多様なフレーバーを例えばグレープフルーツ及び/又はクランベリーフレーバ
ーを標準的な技術によって調合し得る。好ましくは、本飲料組成物は摂取の前に
追加的な水、又は消費者の選択した飲料で消費者によりさらに希釈することがで
きる。
【0089】 実施例6 実施例5の飲料組成物及び飲料組成物摂取の利益について記載した情報を含む
キットを調製した。飲料組成物を「柔軟性の改善」、「カルシウムのすばらしい
供給源」、及び/又はその他同様のものなどの言葉を含むガラスビンに含有する
。キットは25歳の運動しているヒト女性に得られ、そのヒト女性によって経口
的に摂取される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/08 A61P 19/08 4C086 A61P 19/08 C07H 5/06 C07H 5/06 A23L 2/00 F (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジュディス リン ハリス アメリカ合衆国 45002 オハイオ州 ク リーブス ジオン ロード 4755 Fターム(参考) 4B017 LC03 LG04 LG14 LK11 4B018 LB08 MD27 MD52 MD59 ME05 4B027 FB13 FC06 FE06 FK04 4C057 BB01 BB02 CC01 CC04 4C076 AA12 BB01 CC09 DD21A FF63 4C086 AA01 EA02 NA03 ZA96

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)アミノ糖類、アミノ糖塩類、及びこれらの混合物からなる群から選択さ
    れる軟骨保護剤;及び (b)水; によって特徴付けられる、すぐに飲める飲料組成物であって、該組成物は、pH
    が約3〜約5であることによってさらに特徴付けられる組成物。
  2. 【請求項2】 前記軟骨保護剤が、グルコサミン、グルコサミン塩類、ガラ
    クトサミン、ガラクトサミン塩類、マンノサミン、及びマンノサミン塩類からな
    る群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 pHが約3.5〜約4.5であることによって特徴付けられ
    る、請求項1又は2のいずれかに記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記軟骨保護剤が、グルコサミン及びグルコサミン塩類から
    なる群から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 少なくとも約50%の水によって特徴付けられる、請求項1
    〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記軟骨保護剤が、グルコサミンサルフェート及びグルコサ
    ミン塩酸塩からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物
  7. 【請求項7】 pHが約3.7〜約4.2であることによって特徴付けられ
    る、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】 pHが約3.7〜約3.9であることによって特徴付けられ
    る、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 果汁、茶固形物、乳固形物、果実フレーバー、植物性フレー
    バー、及びこれらの混合物からなる群から選択される1つまたは複数の飲料成分
    によってさらに特徴付けられる、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 1つまたは複数の栄養素によってさらに特徴付けられる、
    請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
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