JP2005508663A - 架橋性マクロマー - Google Patents
架橋性マクロマー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005508663A JP2005508663A JP2003503270A JP2003503270A JP2005508663A JP 2005508663 A JP2005508663 A JP 2005508663A JP 2003503270 A JP2003503270 A JP 2003503270A JP 2003503270 A JP2003503270 A JP 2003503270A JP 2005508663 A JP2005508663 A JP 2005508663A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polymer
- groups
- tissue
- macromer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L31/00—Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
- A61L31/08—Materials for coatings
- A61L31/10—Macromolecular materials
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L24/00—Surgical adhesives or cements; Adhesives for colostomy devices
- A61L24/001—Use of materials characterised by their function or physical properties
- A61L24/0031—Hydrogels or hydrocolloids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L27/00—Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
- A61L27/28—Materials for coating prostheses
- A61L27/34—Macromolecular materials
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Surgery (AREA)
- Transplantation (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
Description
マトリックスは、水中における不溶性により特徴づけられるポリマー網状構造である。ポリマーマトリックスの一つのタイプはヒドロゲルであり、しかしてヒドロゲルは、水を含有するポリマー網状構造と定義され得る。ヒドロゲルを作製するために用いられるポリマーは、メタクリル酸およびアクリル酸のエステルモノマー、アクリルアミド(メタクリルアミド)モノマー並びにN−ビニル−2−ピロリドンをベースとしたもののように、様々なモノマータイプをベースとし得る。ゲルを形成させるために、これらのモノマークラスは、典型的には、エチレンジメタクリレート、N,N′−メチレンビスアクリルアミド、メチレンビス(4−フェニルイソシアネート)、エチレンジメタクリレート、ジビニルベンゼンおよびアリルメタクリレートのような架橋剤で架橋される。
本発明は、植込み(インプラントされた)物品(たとえば、植込み組織または多孔質表面を与える植込み補てつ装置)の宿主組織部位内の性能を改善する方法であって、宿主組織とインプラントの間において連続組織の成長を促進することにより改善する方法を提供する。本発明の植込み物品は、たとえば、培養組織および/または天然組織(たとえば、移植組織)の形態にて与えられ得、あるいはポリマーおよび/または金属材料から製作され得る。該方法は物品と宿主組織の間の界面を形成するよう適応された架橋性マクロマー系を用いて、たとえば架橋マクロマー中へのおよび架橋マクロマーを貫いての並びに多孔質装置表面の細孔中への、インプラントと組織部位の間の体部による組織統合を容易にする(たとえば、促進するおよび/または可能にする)。
本明細書において用いられる場合、次の語および用語は、下記に帰せられる意味を有するものとする。すなわち、
「マクロマー系」は、側基としての重合性および開始剤基を与える1種またはそれ以上のポリマーを含む重合性ポリマー系を指すものとする。基は、同じまたは異なるポリマー主鎖上のどちらかに(たとえば、重合性マクロマーまたは非重合性ポリマー主鎖のどちらか上に)存在し得る;
「重合性マクロマー」は、2個またはそれ以上の重合性(たとえば、ビニル)基を担持するポリマー主鎖を指すものとする;
「開始剤基」は、重合性マクロマー上の側基または別個の非重合性ポリマー主鎖上の側基のどちらかとして存在するところの、フリーラジカル反応を開始させることの可能な化学基を指すものとする;そして
「ポリマー開始剤」は、1個またはそれ以上の開始側基を含みそして随意に1個またはそれ以上の他の熱化学反応性基または親和性基を含有するポリマー主鎖(重合性または非重合性)を指すものとする。
1)塊状重合
この具体的態様において、細胞物質がマクロマー系の溶液中に混入され、そして引き続いてエネルギーが加えられてフリーラジカル重合の開始が活性化される。開始に先だって、懸濁細胞物質を有するマクロマー系含有溶液は、特定の幾何学形状に造形された型中に入れられ、あるいは中空繊維のような予備成形されたメンブランシステムの内部に入れられ得る。照射されるとまたは他のエネルギーが加えられると、フリーラジカル重合の開始によりマクロマー系がゲル化されて、所望形状の細胞含有マトリックスが形成される。自立性幾何学形状に成形される場合、マクロマー系の処方は、引き続いて形成されるマトリックスに所望の程度の耐久性および選択透過性を与えるように設計され得る。所望の選択透過性を与えるように設計された中空繊維のようなメンブラン構造の内部にて形成される場合、マクロマー系は、生体適合性等のような細胞懸濁マトリックスの所望の特性を与えるように処方され得る。
この具体的態様において、メンブランが、細胞物質の表面上に直接的に形成される。親和性側基(たとえば、正荷電基)を含有する重合性または非重合性ポリマー開始剤の溶液が、細胞物質と混合される。親和性基は、細胞物質の表面における部位に結合する。引き続いて、過剰のポリマー開始剤は洗い流され、そして細胞物質は重合性マクロマーの溶液中に懸濁される。開始剤基は細胞物質の表面においてのみ存在するので、光エネルギーが適用される時、重合は表面:マクロマーの界面においてのみ開始される。照射の継続時間およびマクロマーの処方を操作することにより、厚さ、耐久性、選択透過性等の所望の特性を示すポリマーマトリックスが、細胞物質の表面上に直接的に形成される。
例1
7−メチル−9−オキソチオキサンテン−3−カルボン酸クロライド(MTA−Cl)の合成
2リットル三つ口丸底フラスコ中で、オーバーヘッド型撹拌機を用いて、7−メチル−9−オキソチオキサンテン−3−カルボン酸(MTA)50.0g(0.185mol)を、トルエン350mlおよびチオニルクロライド415ml(5.69mol)中に溶解した。N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)2mlを添加し、そしてこの反応物を2時間還流させた。この時間後、この混合物を室温にて16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、そしてこの生成物を3×350mlのトルエンと共に共沸させて過剰のチオニルクロライドを除去した。この生成物をクロロホルム800mlから再結晶し、そして生じた固体を真空炉中に45℃にて16時間置いて溶媒の除去を完全にした。この単離生成物は45.31g(85%収率)の重さがあり、そして核磁気共鳴分光法(NMR)により所望の構造であると確認された。この生成物を、例2に記載されたような光反応性モノマーの製造のために用いた。
N−[3−(7−メチル−9−オキソチオキサンテン−3−カルボキサミド)プロピル]メタクリルアミド(MTA−APMA)の合成
乾燥チューブを備えた250ml丸底フラスコ中で、N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド塩酸塩(APMA)4.53g(25.4mmol)を、無水クロロホルム100ml中に懸濁した。このスラリーを氷浴中で冷却した後、撹拌状態でMTA−Cl7.69g(26.6mmol)を固体のまま添加した。次いで、クロロホルム20ml中のトリエチルアミン(TEA)7.42ml(53.2mmol)の溶液を1.5時間の期間にわたって添加し、そして次いで室温にゆっくり温めた。この混合物を、乾燥チューブ下で室温にて16時間撹拌した。この時間後、この反応物を0.1N−HClで洗浄し、そして抑制剤として少量のフェノチアジンを添加した後、溶媒を真空下で除去した。生じた生成物をテトラヒドロフラン(THF)/トルエン(3/1)から再結晶し、そして風乾後8.87g(88.7%収率)の生成物が得られた。この化合物の構造は、NMR分析により確認された。
N−スクシンイミジル6−マレイミドヘキサノエート(MAL−EAC−NOS)の製造
オーバーヘッド型撹拌機および乾燥用チューブを備えた3リットル三つ口フラスコ中で、6−アミノヘキサン酸100.0g(0.762モル)を、酢酸300ml中に溶解した。マレイン酸無水物78.5g(0.801モル)を酢酸200ml中に溶解し、そして上記の6−アミノヘキサン酸溶液に添加した。この混合物を、沸騰水浴で加熱しながら1時間撹拌して、白色固体の形成がもたらされた。室温にて一晩冷却した後、固体を濾過により収集し、そして2×50mlのヘキサンですすいだ。乾燥後、この(Z)−4−オキソ−5−アザ−ウンデセン二酸の典型的収量は158〜165g(90〜95%)であり、160〜165℃の融点を有していた。NMR分光計での分析は、所望の生成物と一致した。
MTA−APMA、MAL−EAC−NOSおよびN−ビニルピロリドンのコポリマーの製造
5モル%MTA−APMA、10モル%MAL−EAC−NOSおよび85モル%N−ビニルピロリドン(VP)から成るモノマー装填物の共重合により、ポリマー開始剤を製造する。ホルムアミドまたは他の適当な溶媒中で、開始剤として2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)および酸素スカベンジャーとしてN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン(TEMED)を用いて、重合を実施する。メルカプトエタノールを連鎖移動試薬として、2,000〜20,000ダルトンの分子量をもたらすよう設計された濃度にて添加する。重合が完了すると、このコポリマーを、エーテルまたはこのポリマーについての他の非溶媒の添加により沈殿させる。濾過による単離後、この生成物を該沈殿用溶媒で大いなる程度洗浄して、残留のモノマーおよび低分子量オリゴマーを除去する。このコポリマーを真空下で乾燥し、そして加水分解性N−オキシスクシンイミド(NOS)エステルを保護するために乾燥状態で貯蔵する。
ペンタエリトリトールエトキシレートのポリ(カプロラクトン−コ−ラクチド)誘導体から誘導された光反応性マクロマーの合成
厚肉管に1−ラクチド(3,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)8.147g(56.5mmol)およびε−カプロラクトン6.450g(56.5mmol)を装填することにより、15グラム規模の反応を遂行した。この混合物に、重合部位を与えかつ分子量を制御するために、ペンタエリトリトールエトキシレート(平均MWおおよそ270)0.402g(1.49mmol)を添加した。この混合物を、すべての試薬の溶解が完了するまで穏やかに温めた。触媒すなわち2−エチルヘキサン酸第一スズ(0.015ml)を添加し、そして反応容器を密封した。この反応混合物を150℃に温め、そして20時間撹拌した。生じたポリマーをクロロホルム中に溶解し、そして1000MWCO透析チューブを用いてメタノールで透析した。透析後、溶媒を真空中で除去した。この精製したポリマーをクロロホルム中に溶解し、そしてTEA2.41g(23.8mmol)で処理した。この反応混合物に、4−ベンゾイルベンゾイルクロライド(BBA−Cl)292mg(1.19mmol)を添加し、そして生じた混合物を16時間撹拌した。この反応混合物に、アクリロイルクロライド0.734g(8.11mmol)を添加し、そしてこの反応物を更に8時間撹拌した。この変性ポリマーを、1000MWCO透析チューブを用いてメタノールでの透析により精製した。透析後、溶媒を真空中で除去し、そしてこのポリマー(15.36グラム)を室温にて乾燥状態で貯蔵した。
開始剤側基を有する水溶性シロキサンマクロマーの合成
最初にメチレンクロライド50ml中に商業的に入手できるポリ[ジメチルシロキサン−コ−メチル(3−ヒドロキシプロピル)シロキサン]−グラフト−ポリ(エチレングリコール)3−アミノプロピルエーテル(Aldrich Chemical)50グラムを溶解することにより、開始剤側基を有する水溶性シロキサンマクロマー50グラムを合成した。この溶液に、TEA5.0g(49mmol)を添加した。この反応溶液を−50℃に冷却し、次いで室温における撹拌板に移した。例1における一般的方法に従って製造されたMTA−Cl1.0g(3.5mmol)およびアクリロイルクロライド5.0g(55mmol)を添加し、そしてこの溶液を室温にて6時間撹拌した。この溶液を、3500MWCO透析チューブを用いて脱イオン水で透析し、そして引き続いて水を真空中で除去した。この生成物(48.4グラム)を、室温にて乾燥状態で貯蔵した。
重合性ヒアルロン酸の合成
ヒアルロン酸(ミネソタ州チャスカのLifecore Biomedical)2グラムを、乾燥ホルムアミド100ml中に溶解した。この溶液に、TEA1.0g(9.9mmol)およびグリシジルアクリレート4.0g(31mmol)を添加した。この反応混合物を、37℃にて72時間撹拌した。12〜14kMWCO透析チューブを用いて脱イオン水での徹底的な透析の後、この生成物(2.89グラム)を凍結乾燥により単離した。
光誘導体化ポリアクリルアミド(光−PAA)の製造
アクリルアミド10.24g(0.144mol)を、脱イオン水200ml中に溶解した。この溶液に、APMA0.279g(1.56mmol)、過硫酸アンモニウム0.33g(1.45mmol)およびTEMED0.155g(1.33mmol)を添加した。この溶液を、濾過フラスコ中で、水流アスピレーターでもって10分間排気した。チューブを締め付け、そして溶液を真空下に1時間放置した。生じたポリマー溶液を、12〜14kMWCO透析チューブを用いて脱イオン水で透析した。ポリマー3.0グラムを含有するPTFEボトル中のポリマー溶液150mlに、TEA0.504ml(3.62mmol)を添加した。この溶液に、CHCl3中の28.4mg/mlの4−ベンゾイルベンゾイルクロライド30ml(3.48mmol)を添加した。このボトルをきつく蓋締めし、そして1時間振とうした。次いで、このボトルを10分間遠心機にかけて相を分離し、その後、水性層を除去し、12〜14kMWCO透析チューブを用いて脱イオン水で透析し、そして凍結乾燥した。この生成物(3.21グラム)を、室温にて乾燥状態で貯蔵した。
エオシンYのN−ヒドロキシスクシンイミドの合成
エオシンY1.00g(1.54mmol)を、乾燥ジオキサン10ml中に、撹拌、穏やかな加温およびいくらかの音波処理でもって溶解した。溶解が完了した後、この橙色溶液をアルゴン下で室温に冷却した。N−ヒドロキシスクシンイミド0.195g(1.69mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド0.635g(3.08mmol)を、固体のまま添加した。生じた赤色混合物を、不活性雰囲気下で室温にて48時間撹拌した。この時間後、固体を濾過により除去し、そしてジオキサンで洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、1.08g(94%収率)のガラス質の赤色固体が得られた。
アクリロイル基の付加が後続されるAPMA、メチルメタクリレートおよびN−ビニルピロリドンのコポリマーの合成
該コポリマー用の次の成分をガラス容器に入れ、そしてDMSO20ml中に溶解した。すなわち、APMA(2.68g,15.0mmol)、VP(6.74ml,63.1mmol)、メチルメタクリレート(mMA)(0.334ml,3.12mmol)、メルカプトエタノール(0.053ml,0.76mmol)、AIBN(0.041g,0.25mmol)およびTEMED(0.057ml,0.38mmol)。溶解が完了した後、このモノマー溶液を脱気し、アルゴンでガスシールし、そして55℃における掻き混ぜ型定温器中に置いた。このコポリマーを、6〜8,000MWCO透析チューブにおいて、脱イオン水で透析した。この透析溶液(〜400ml)に、アクリレート基が含められた。TEA5.0ml(35.9mmol)を、撹拌状態で添加した。この溶液を冷凍庫に5〜10分間置いて冷却した。この時間後、クロロホルム5ml中のアクリロイルクロライド5.0ml(61.5mmol)を、撹拌状態で添加した。この反応混合物を、室温にて16時間撹拌した。この時間後、このアクリル化ポリマーを、6〜8,000MWCOチューブを用いて脱イオン水で透析した。この生成物を凍結乾燥して、7.10gが得られた。
アクリロイル基の付加が後続されるMTA−APMA、APMA、メチルメタクリレートおよびN−ビニルピロリドンのコポリマーの合成
該コポリマー用の次の成分をガラス容器に入れ、そしてDMSO20ml中に溶解した。すなわち、MTA−APMA(0.613g,1.55mmol)、APMA(2.578g,14.4mmol)、VP(6.27ml,58.7mmol)、mMA(0.319ml,2.98mmol)、メルカプトエタノール(0.054ml,0.77mmol)、AIBN(0.039g,0.24mmol)およびTEMED(0.053ml,0.35mmol)。溶解が完了した後、このモノマー溶液を脱気し、アルゴンでガスシールし、そして55℃における掻き混ぜ型定温器中に置いた。このコポリマーを、6〜8,000MWCO透析チューブにおいて、脱イオン水で透析した。この透析溶液を光から保護し、そしてアクリレート基が含められた。TEA5.0ml(35.9mmol)を、撹拌状態で添加した。この溶液を冷凍庫中に5〜10分間置いて冷却した。この時間後、クロロホルム5ml中のアクリロイルクロライド5.0ml(61.5mmol)を、撹拌状態で添加した。この反応混合物を、室温にて9時間撹拌した。この時間後、このアクリル化ポリマーを、6〜8,000MWCOチューブを用いて脱イオン水で透析し、そして光から保護した。この生成物(8.88グラム)を、凍結乾燥により単離した。
マトリックス形成の評価
例11からのコポリマーの15%溶液を、10%DMSO/水中で作製した。この溶液のMTA含有率を、395nmにおける該溶液の吸光度を測定することにより推定した(395nmにおけるA=42.6)。例10からのコポリマー(例11に記載されたコポリマーと同じコポリマー、しかしMTA−APMAを有さない)の15%溶液を、10%DMSO/水中で作製した。MTAをこの溶液に、395nmにおける吸光度が上記に記載された溶液の吸光度と同等になるまで添加した。これらの2種の溶液はコポリマーおよび光開始剤の濃度について同一であり、しかしてそれらの間の唯一の相違は、一方の溶液において光開始剤がポリマー形態(POLY)にて存在しそして他方の溶液において光開始剤は非ポリマー形態(NON)にて存在することであった。
0=液体,ゲル化なし
1=軟らかいゲル,型から取出し不能
2=堅固なゲル,わずかな困難を伴って型から取出し可能
3=非常に堅固なゲル,型から容易に取り出される
4=非常に堅固なゲル,明白なゴム状弾性
結果:
ポリマー 時間(sec)
2 5 10 30 60 120
(POLY) 1 2 3 4 4 4
(NON) 0 0 1 2 3 3
ポリマーに結合された開始剤(POLY)を含有するポリマー溶液は、光エネルギーに暴露された時、ポリマーに結合されていない開始剤(NON)を含有するポリマー溶液より速くかつ完全にマトリックスを形成した。
エオシン置換ポリマーの合成
N−ビニルピロリドン10.0g(90.0mmol)を、DMSO50ml中に溶解した。この溶液に、APMA0.30g(1.68mmol)、AIBN0.15g(0.91mmol)およびTEMED0.10g(0.86mmol)を添加した。この溶液を窒素で20分間スパージングし、そして55℃にて20時間定温放置した。生じたポリマーを水での透析により精製し、そして凍結乾燥により単離した。
生物分解性の組織用接着剤
水中の5%重合性ヒアルロン酸(例7)および2%感光性誘導体化ポリアクリルアミド(例8)から成る溶液を作製した。この試薬を、組織モデルとしてセルロース透析チューブを用いて、組織用接着剤としての使用について評価した。
剪断強さ試験を、透析チューブに関して遂行した。該チューブを切り開き、そして2cm×4cm断片に切断した。これらの断片を水中に短時間浸漬し、取り出し、そして依然湿気がある間に試験した。一つの断片を表面上に平らに置き、そしてこのストリップの一端に接着剤10μlを適用した。別の断片をこの断片上に、断片間において1cm重ねて置いた。光活性化性接着剤(2/5HA)を評価する場合、重なり域を10秒間照射した。対照接着剤を評価する場合、接着剤を5分間硬化させた。接着剤域の面が張力計の軸に平行になるように、接着された試料の両端を長手方向にて張力計に取り付けた。これらの試料を、接着剤または基体が破壊するまで1cm/分の速度にて伸長し、そして破壊時の力を記録した。基体のみの試料、および光活性化性接着剤について未照射試料を、評価における対照として含めた。
その場のヒドロゲル創傷用包帯の形成
光重合性のマトリックス形成性試薬を、その場の創傷用包帯としての効能について評価した。
試薬の作製:
実験用のその場形成性創傷用包帯を、下記の事項により作製した。すなわち、
1)例10からの反応性マクロマーを20%にて、水中の無菌の6%グリセリン溶液中に溶解する。
2)水中の4%における例12からのポリマーエオシン試薬の無菌溶液および水中の2Mトリエタノールアミン(TEA)の無菌溶液を作製する。
3)これらの3種の溶液を、ブタの皮膚上に発生された創傷部位への適用用の外科用スイートに輸送する。
15〜20kgの間の体重の4頭の若い雌チャイナ・ホワイト(China White)ブタを麻酔し、そして12個の創傷を各ブタの片側に加えた。創傷は1″×2″で深さ0.015″であり、そして検定済み電動デルマトーム(Padgett)により加えられた。該創傷は、隣接創傷間におおよそ2インチ残して各ブタの胸椎傍域において6個2列にて加えられた。これらの創傷は、無作為に選ばれそして3つの処置のうちの一つを受けた。すなわち、
1)無処置(対照)
2)Smith and Nephew, Inc.からの創傷用半閉鎖包帯であるOpSite(登録商標)の適用
3)実験用光硬化性包帯
該実験用包帯を適用するために、ポリマーエオシン溶液0.5mlおよびTEA溶液0.5mlをマクロマー/グリセリン溶液に添加して、感光性の創傷用包帯溶液を生じさせた。この溶液を16個の3ml無菌注射器(2ml/注射器)に移し、そして一つの注射器を各創傷部位への適用に対して用いた。該溶液を各割当て創傷部位に適用し(おおよそ1.5ml溶液/部位)、そして該部位上に流した。この溶液を、創傷表面から4インチの位置にある150W白熱光電球での30秒間の照射により固着させた。該包帯溶液はすぐに耐久性のゴム様ヒドロゲルに成り、しかして該ヒドロゲルは創傷部位に非常に良好に接着した。無菌の4×4ガーゼパッドを各ブタの全創傷域上に置き、そしてこれらのブタを無菌のストッキネットに置いた。選定日数(3、4、5および7)において、1頭のブタを安楽死させ、そして創傷の上皮形成および修復に対する包帯の効果を評価した。
安楽死後、皮膚の創傷をその下にある深部皮下組織から取り出し、そして10%中性緩衝ホルマリン溶液中で固定した。固定後、各創傷から5つの生検部位を、6mmKeys皮膚生検用パンチを用いて得た。各生検試料を包装し、ラベル付けし、そして組織学的切片化に付した。組織学的切片は4ミクロンにて切片にされており、そしてヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。創傷部位上に置かれた覆いのタイプを知ることなく、組織学的切片を顕微鏡で検査した。次の判定基準を評価し、そして顕微鏡検査にて採点した。すなわち、
創傷の上皮形成の程度
炎症性反応の規模
創傷における線維増殖の程度
皮下組織への損傷の程度
炎症性反応の程度:
1. 細胞の炎症性反応なしまたはボーダーライン
2. 最小炎症
3. いくらかの滲出物を伴った炎症細胞の中密度
4. 滲出物のより厚い層を伴った創傷中のまたは創傷上の炎症細胞のひどい高密度
5. 創傷組織にまたは創傷上に浸潤しかつ炎症性滲出物の厚い層を形成する炎症細胞の密集フォーカスの徴候を伴った過度の炎症。
1. 角質層が少なくとも4層の細胞にて存在しかつ完全な表皮表面が存在する。
2. 角質層が少なくとも1層の細胞にて存在しかつ完全な表皮表面が存在する。
3. 角質層が少なくとも1層の細胞にて存在しかつ表皮表面の1/2が覆われている。
4. 角質層が存在しない;表皮下組織の最小炎症。
5. 角質層が存在しない;表皮下組織における中くらいの炎症。
1. 創傷における線維増殖なし。
2. 創傷における穏和な線維増殖が1/3ないし1/2の創傷表面に及ぶ。
3. 創傷における穏和な線維増殖が創傷の2/3またはそれ以上に及ぶ。
4. 中くらいの線維増殖が創傷の1/3ないし1/2に及ぶ。
5. ひどい線維増殖が創傷の1/2またはそれ以上に及ぶ。
1. 皮下組織への損傷なし。
2. 穏和な浮腫および少数の炎症細胞を伴った皮下組織への穏和な損傷。
3. 中くらいの浮腫および炎症細胞の中くらいの蓄積を伴った皮下組織への中くらいの損傷。
4. ひどい浮腫および多数の炎症細胞を伴った皮下組織へのひどい損傷。
5. 炎症細胞の密集フォーカスを伴った皮下組織への過度の損傷。
各生検試料を、上記に列挙された判定基準を用いて、盲検にて等級付けした。組織学的検査が完了した時、等級付けされた生検試料を創傷部位と相間させた。各包帯についての単一平均得点を、各包帯についてのあらゆる部位についての得点のすべてを加算しそして得点の数で割ることにより算出した。
施された創傷処置の3つのタイプ間に差異があるかどうかを統計的に評価するために、日数3、4、5および7における創傷用包帯の各タイプについての総得点を、データ区間についてのANOVA SASプログラムでもって評価した。二つの得点のみが、統計的に有意であることが分かった。すなわち、
1. 創傷の発生後の日数4において、OpSite(登録商標)包帯についての平均値は2.4であり、そして対照および実験用の創傷部位と比較されるとき統計的に有意であると分かった。
2. 創傷の発生後の日数7において、1.8である実験用包帯についての平均値は、対照およびOpSite(登録商標)創傷用包帯と比較されるとき統計的に有意であると分かった。
記載された判定基準により判定された場合、創傷の発生後の日数7において、実験用の光硬化性包帯で処置された創傷部位は、処置されなかったまたはOpSite(登録商標)包帯で処置されたものより有意に優れた治癒を示した。
生物吸収性の薬物送達被膜
例5からのマクロマーの33%溶液を、エタノール中で作製した。10センチメートルの長さのポリウレタン製ロッド(PU)をマクロマー溶液中に浸漬し、そして6分間照射してマトリックスを形成させた。この手順は、該ロッド上における非常に耐久性で、靱性でかつ可撓性の被膜の形成をもたらした。クロルヘキシジン二酢酸塩(抗微生物剤)1グラムを該マクロマー溶液10ml中に溶解し、そして追加のPU製ロッドに関して被覆過程を繰り返した。これもまた、該ロッド上における靱性で、耐久性でかつ可撓性の被膜をもたらした。これらのロッドを1センチメートル断片に切断し、そして抑制帯域分析にて評価した。
生物安定性の薬物送達被膜
例6からのマクロマーの25%溶液を、50%IPA/H2O中で作製した。10センチメートルの長さのポリウレタン製ロッドをマクロマー溶液中に浸漬し、そして6分間照射してマトリックスを形成させた。この手順は、該ロッド上における非常に耐久性で、靱性でかつ可撓性の被膜の形成をもたらした。クロルヘキシジン二酢酸塩500ミリグラムを、エタノール10ml中に溶解した。被覆ロッドの半数をこの溶液中に室温にて60分間浸漬し、そして被覆ロッドの半数を純エタノール中に同じ条件下で浸漬した。浸漬後、ロッドをエタノールから取り出し、そして室温にて20時間乾燥した。これらのロッドを1センチメートル断片に切断し、そして抑制帯域分析にて評価した。
三次元装置の形成
3mm直径のテフロン被覆ロッドの一端を、純BBA−アクリロイルポリテトラ(カプロラクトン−コ−ラクチド)ペンタエリトリトールエトキシレート(例5参照)中に1.5cmのレベルまで浸し、そして対向Dymaxランプ間に吊り下げて10秒間回転状態で直ちに照射した。照射後、半硬質の弾性被膜がロッド上に形成されていた。ポリマー被膜の取出しを容易にするために、このロッドを冷却した。この円筒体の閉端をかみそり刃で取り除き、かくして長さ1.25cmおよび直径3.5mmの中空筒状装置が形成された。
重合性コラーゲンの合成
可溶性コラーゲン(Semed−S,Kensey−Nash Corp.)(I型とIII型の混合物)1グラムを、0.01N−HCl50ml中に溶解した。溶解された時、この反応混合物に、トリエチルアミン1.25グラム(12.4mmol)を添加した。この反応容器に、メチレンクロライド1ミリリットル中に溶解されたアクリロイルクロライド1グラム(11.0mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温にて20時間撹拌した。
この反応混合物をdH2Oで徹底的に透析し、そしてこの生成物を凍結乾燥により単離した。1.17グラムの収量の重合性コラーゲンが得られた。
骨形態形成タンパク質を含有するコラーゲン足場
A.固化足場の作製
pH7.4のリン酸塩緩衝食塩水中の5%(w/v)の重合性コラーゲン(例19)および1%(w/v)の光誘導体化ポリアクリルアミド(例8に記載されたように製造された)から成る液状マクロマーの溶液を作製する。これに、骨形態形成タンパク質(民間供給業者からのBMP−7)50μg/ml(0.005%w/v)を添加する。次いで、この溶液の分取量(150μl)を型(8mmの直径および3mmの高さ)中に入れ、そしてDymaxランプ(例13に記載されたような)で10秒間照射してコラーゲン足場を固化する。固化コラーゲン足場の対照ディスクを、BMP−7が添加されないこと以外は同じプロトコルにより作製する。
BMP−7を有する固化コラーゲン足場のディスクを、ラット頭蓋アンレーインプラントモデルにおいて骨発育の刺激について評価する。このモデルにおいて、骨膜の膜を除去し、そしてコラーゲンディスクを頭蓋上に植え込む。30日後、これらのインプラントおよび隣接頭蓋骨を取り出し、冷メタノール中で固定し、PMMA中に包埋し、切片にし、50〜100μmの厚さに砕き、Sandersons Rapid Bone Stainで染色し、そしてVan Giesonのピクロフクシンで対比染色する。このプロトコルは非脱灰化骨を評価し、しかして成熟骨は赤色に染まり、未成熟骨はピンク色に染まり、軟骨は青〜灰色に染まり、そして未分解コラーゲンは無細胞で淡黄色に見える。
重合性コラーゲンの合成
コラーゲン(不溶性ウシ腱コラーゲン,I型,ReGen Corp.)0.5グラムを乾燥ホルムアミド20ml中に、軌道振とう機上で37度Cにて20時間定温放置することにより溶解した。撹拌状態で、TEA1.0グラム(9.8mmol)を添加し、そして氷水浴中で60分間平衡化した。撹拌状態で、アクリロイルクロライド1.0グラム(11mmol)を、0.25グラム分取量にて添加した(1分取量/min)。最後の添加後、氷水浴中で2時間撹拌した。氷水浴から取り出し、そして室温にて18時間撹拌し続けた。この生成物を、6〜8kMWCO透析チューブを用いて脱イオン水での透析により精製し、そして凍結乾燥により単離した。
Claims (35)
- インプラント物品を組織部位に送達する方法であって、
a)組織インプラントおよび多孔質表面を与える補てつ装置から成る群から選択された物品を用意し、
b)重合開始剤と重合性側基を有する1種またはそれ以上のポリマーとを含む架橋性マクロマー系を用意し、
c)該物品を該組織部位内に、該物品と該組織の間に置かれる該マクロマー系と共に植え込み、そして
d)該マクロマー系を重合して、架橋マトリックスを貫いてそして該インプラントと天然組織の間にて連続組織成長を可能にするのに適した架橋マトリックスを該物品と該組織部位の間に形成させる
ことを含む方法。 - 物品を組織部位内に植え込む前にマクロマー系を該物品上に置き、そしてこの物品を組織部位内に植え込む前、中または後にマクロマー系を架橋する、請求項1に記載の方法。
- マクロマー系を組織部位に送達し、そしてインプラント物品が該組織部位内に置かれる前、中または後にマクロマー系を架橋する、請求項1に記載の方法。
- 物品を組織部位内に植え込む前に第1量のマクロマー系を該物品上に置き、そしてこのインプラント物品を組織部位内に置く前または後のどちらかにて第2量の同じまたは異なるマクロマー系のどちらかを組織部位に送達し、しかも第1および第2量は独立して、該インプラントを組織部位内に置く前、中または後に架橋される、請求項1に記載の方法。
- マクロマー系を吹き付ける、浸漬する、注入するまたは刷毛塗りすることにより、マクロマー系を組織部位および/またはインプラント物品に適用する、請求項1に記載の方法。
- 重合性側基を有するポリマーが、次の工程すなわち
a)ポリサッカライドおよびポリアミノ酸から成る群から選択されたポリマーを用意し、そして
b)該ポリマーと、フリーラジカル重合を受けることの可能なエチレン不飽和基を含有する反応性部分との反応により、重合性基を該ポリマー中に組み込む
工程を含み、しかも極性有機溶媒を含む媒質中で該ポリマーと該反応性部分の間の反応を行う方法により製造される、請求項1に記載の方法。 - ポリサッカライドが、ヒアルロン酸、デンプン、デキストラン、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸、デキストラン硫酸、ペントサンポリ硫酸およびキトサンから成る群から選択され、そしてポリアミノ酸が、ゼラチン、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン、アルブミン、エラスチンおよびそれらの活性ペプチドドメインから成る群から選択される、請求項6に記載の方法。
- 溶媒が、ホルムアミドを含む、請求項7に記載の方法。
- 反応性部分が、グリシジルアクリレートおよびアクリロイルクロライドから成る群から選択される、請求項8に記載の方法。
- ポリマーが、ヒアルロン酸またはコラーゲンを含む、請求項9に記載の方法。
- 開始剤が、ポリマーからのペンダントの開始剤を含む、請求項1に記載の方法。
- マクロマー系が、N−ビニル化合物を含む重合促進剤を更に含む、請求項1に記載の方法。
- 物品が、関節インプラント、歯科インプラント、軟組織美容補てつ物、創傷用包帯、脈管補てつ物および眼科補てつ物から選択される、請求項1に記載の方法。
- 物品が、多孔質表面を有する股関節および膝の補てつ装置から成る群から選択された関節インプラントである、請求項13に記載の方法。
- 補てつ装置が、合成材料から製作され、そして多孔質表面が、相互連結通路を有する三次元構造を与え、しかも孔直径が約5ミクロン〜約1mmの平均孔サイズを有する、請求項14に記載の方法。
- 平均孔サイズが、直径約20ミクロン〜約600ミクロンである、請求項15に記載の方法。
- 重合性マクロマー系を製造する方法であって、次の工程すなわち
a)ポリサッカライドおよびポリアミノ酸から成る群から選択されたポリマーを用意し、そして
b)該ポリマーと、フリーラジカル重合を受けることの可能なエチレン不飽和基を含有する反応性部分との反応により、重合性基を該ポリマー中に組み込む
工程を含み、しかも極性有機溶媒を含む媒質中で該ポリマーと該反応性部分の間の反応を行う方法。 - ポリサッカライドが、ヒアルロン酸、デンプン、デキストラン、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸、デキストラン硫酸、ペントサンポリ硫酸およびキトサンから成る群から選択され、そしてポリアミノ酸が、ゼラチン、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン、アルブミン、エラスチンおよびそれらの活性ペプチドドメインから成る群から選択される、請求項17に記載の方法。
- 溶媒が、ホルムアミドを含む、請求項18に記載の方法。
- 反応性部分が、グリシジルアクリレートおよびアクリロイルクロライドから成る群から選択される、請求項19に記載の方法。
- ポリマーが、ヒアルロン酸またはコラーゲンを含む、請求項20に記載の方法。
- 開始剤が、ポリマーからのペンダントの開始剤を含む、請求項17に記載の方法。
- マクロマー系が、N−ビニル化合物を含む重合促進剤を更に含む、請求項17に記載の方法。
- 重合性マクロマー系であって、ポリサッカライドおよびポリアミノ酸から成る群から選択されたポリマーを含み、しかも極性有機溶媒を含む媒質中での該ポリマーと、フリーラジカル重合を受けることの可能なエチレン不飽和基を含有する反応性部分との反応により、重合性基が該ポリマー中に組み込まれているマクロマー系。
- ポリサッカライドが、ヒアルロン酸、デンプン、デキストラン、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸、デキストラン硫酸、ペントサンポリ硫酸およびキトサンから成る群から選択され、そしてポリアミノ酸が、ゼラチン、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン、アルブミン、エラスチンおよびそれらの活性ペプチドドメインから成る群から選択される、請求項24に記載のマクロマー系。
- 溶媒が、ホルムアミドを含む、請求項25に記載のマクロマー系。
- 反応性部分が、グリシジルアクリレートおよびアクリロイルクロライドから成る群から選択される、請求項26に記載のマクロマー系。
- ポリマーが、ヒアルロン酸またはコラーゲンを含む、請求項27に記載のマクロマー系。
- 開始剤が、ポリマーからのペンダントの開始剤を含む、請求項24に記載のマクロマー系。
- マクロマー系が、N−ビニル化合物を含む重合促進剤を更に含む、請求項24に記載のマクロマー系。
- 植込み可能な組み合せ物あって、
a)組織インプラントおよび多孔質表面を与える補てつ装置から成る群から選択されたインプラント物品、および
b)該物品上に置かれ、かつ、重合開始剤と重合性側基を有する1種またはそれ以上のポリマーとを含むマクロマー系
を含む組み合せ物。 - マクロマー系が架橋されて、マトリックスを貫いてそしてインプラントと天然組織の間にて連続組織成長を可能にするのに適したマトリックスが形成される、請求項31に記載の組み合せ物。
- 組織部位内に植込まれた組み合せ物であって、
a)組織インプラントおよび多孔質表面を与える補てつ装置から成る群から選択されたインプラント物品、および
b)該物品と該組織部位の間に置かれた架橋マトリックスであって、重合開始剤と重合性側基を有する1種またはそれ以上のポリマーとを含むマクロマー系を架橋することにより作製されたマトリックス
を含む植込まれた組み合せ物。 - 組織部位内に植込まれた組み合せ物であって、該組み合せ物は
a)組織インプラントおよび多孔質表面を与える補てつ装置から成る群から選択されたインプラント物品、および
b)該物品と該組織部位の間に置かれた架橋マトリックスであって、重合開始剤と重合性側基を有する1種またはそれ以上のポリマーとを含むマクロマー系を架橋することにより作製されたマトリックス
を含み、しかも該組み合せ物は組織部位内におよび/または組織部位に並置して置かれ、また該マトリックスを貫いてそして該組織部位と該インプラント物品の間にて連続組織内成長が存在する植込まれた組み合せ物。 - 重合性側基および開始剤側基を与える1種またはそれ以上のポリマーを含む架橋性マクロマー系であって、該系は、生体内用途に適したマトリックスを形成するよう重合されるように適応されており、しかも
(a)該重合性基および該開始剤基は異なるポリマーにペンダントされており、しかも該開始剤基は独立して、ベンゾフェノン、チオキサントンおよびベンゾインエーテルから成る群から選択された長波紫外線活性化性分子;エチルエオシン、エオシンY、ローズベンガル、カンファーキノンおよびエリトロシンから成る群から選択された可視光活性化性分子;並びに4,4′−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩およびベンゾイルペルオキシドから成る群から選択された熱活性化性分子から成る群から選択され、そして該重合性側基は、ビニル基、アクリレート基、メタクリレート基、エタクリレート基、2−フェニルアクリレート基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、イタコネート基およびスチレン基から成る群から選択される、または
(b)該重合性基および該開始剤基は同じポリマーにペンダントされており、しかも該開始剤基は独立して、チオキサントンおよびベンゾインエーテルから成る群から選択された長波紫外線活性化性分子;エチルエオシン、エオシンY、ローズベンガル、カンファーキノンおよびエリトロシンから成る群から選択された可視光活性化性分子;並びに4,4′−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩およびベンゾイルペルオキシドから成る群から選択された熱活性化性分子から成る群から選択され、そして該重合性側基は、ビニル基、アクリレート基、メタクリレート基、エタクリレート基、2−フェニルアクリレート基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、イタコネート基およびスチレン基から成る群から選択される、または
(c)該重合性基および該開始剤基は同じポリマーにペンダントされており、しかも該開始剤基は独立して、ベンゾフェノン、チオキサントンおよびベンゾインエーテルから成る群から選択された長波紫外線活性化性分子;エチルエオシン、エオシンY、ローズベンガル、カンファーキノンおよびエリトロシンから成る群から選択された可視光活性化性分子;並びに4,4′−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩およびベンゾイルペルオキシドから成る群から選択された熱活性化性分子から成る群から選択され、そして該重合性側基は、アクリレート基、メタクリレート基、エタクリレート基、2−フェニルアクリレート基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、イタコネート基およびスチレン基から成る群から選択される
のいずれかであり、また該マクロマー系は、N−ビニル化合物を含む重合促進剤を更に含む架橋性マクロマー系。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/US2001/018345 WO2002100453A1 (en) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | Crosslinkable macromers |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005508663A true JP2005508663A (ja) | 2005-04-07 |
JP2005508663A5 JP2005508663A5 (ja) | 2008-08-07 |
Family
ID=21742629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003503270A Pending JP2005508663A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 架橋性マクロマー |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1395301A1 (ja) |
JP (1) | JP2005508663A (ja) |
CA (1) | CA2449964A1 (ja) |
MX (1) | MXPA03011263A (ja) |
WO (1) | WO2002100453A1 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009508626A (ja) * | 2005-09-21 | 2009-03-05 | サーモディクス,インコーポレイティド | 生分解性天然多糖を含む被膜及び器具 |
JP2010538791A (ja) * | 2007-09-19 | 2010-12-16 | サーモディクス,インコーポレイティド | 生体適合性フォーム、系及び方法 |
JP2012506478A (ja) * | 2008-10-22 | 2012-03-15 | サーモディクス,インコーポレイティド | 膨潤性および生分解性を有するポリマーマトリクス並びにその製造方法 |
JP2013500072A (ja) * | 2009-07-23 | 2013-01-07 | ユニバーシティ オブ ユタ リサーチ ファウンデーション | 接着複合コアセルベートならびにそれを作製および使用する方法 |
JP2021528127A (ja) * | 2018-06-11 | 2021-10-21 | ウニベルシダージ デ コインブラUniversidade De Coimbra | 生物医学的用途のための光重合生分解性コポリマー配合物 |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2004208821B2 (en) * | 2003-01-31 | 2009-01-15 | Zimmer Orthobiologics Inc. | Hydrogel compositions comprising nucleus pulposus tissue |
WO2004076511A2 (en) * | 2003-02-21 | 2004-09-10 | Ciphergen Biosystems, Inc. | Photocrosslinked hydrogel surface coatings |
US7169404B2 (en) | 2003-07-30 | 2007-01-30 | Advanced Cardiovasular Systems, Inc. | Biologically absorbable coatings for implantable devices and methods for fabricating the same |
US8202833B2 (en) | 2003-11-26 | 2012-06-19 | Surmodics, Inc. | Composition containing biocompatible polymerization accelerator and polymerizable material |
DE102004011497B4 (de) * | 2004-03-09 | 2008-05-21 | Ivoclar Vivadent Ag | Dentalwerkstoffe mit verbesserter Verträglichkeit |
CA2585215A1 (en) | 2004-10-28 | 2006-05-11 | Surmodics, Inc. | Pro-fibrotic coatings comprising collagen for medical implants |
CN101222902A (zh) | 2005-06-15 | 2008-07-16 | 苏尔莫迪克斯公司 | 包括光激活的引发剂的大分子单体组合物 |
JP5530934B2 (ja) | 2008-01-24 | 2014-06-25 | ユニバーシティ オブ ユタ リサーチ ファンデーション | 接着複合コアセルベートならびにその作製および使用方法 |
US8916188B2 (en) | 2008-04-18 | 2014-12-23 | Abbott Cardiovascular Systems Inc. | Block copolymer comprising at least one polyester block and a poly (ethylene glycol) block |
EP2575906B1 (en) | 2010-05-24 | 2014-12-10 | University of Utah Research Foundation | Reinforced adhesive complex coacervates and methods of making and using thereof |
CA2812599A1 (en) | 2010-11-12 | 2012-05-18 | University Of Utah Research Foundation | Simple adhesive coacervates and methods of making and using thereof |
US10077324B2 (en) | 2013-02-06 | 2018-09-18 | Kci Licensing, Inc. | Polymers, preparation and use thereof |
WO2014127418A1 (en) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | The University Of Queensland | Conjugate compound and uses of same |
WO2016011028A1 (en) | 2014-07-14 | 2016-01-21 | University Of Utah Research Foundation | In situ solidifying complex coacervates and methods of making and using thereof |
WO2019147922A2 (en) | 2018-01-26 | 2019-08-01 | Fluidx Medical Technology, Llc | Apparatus and method of using in situ solidifying complex coacervates for vascular occlusion |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6162466A (ja) * | 1984-07-17 | 1986-03-31 | コラ−ゲン コ−ポレイシヨン | コラ−ゲン被覆骨移植片 |
WO1999047129A1 (en) * | 1998-03-19 | 1999-09-23 | Surmodics, Inc. | Crosslinkable macromers bearing initiator groups |
JP2000503053A (ja) * | 1995-12-29 | 2000-03-14 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | ポリマー先駆物質の光反応性側鎖部分を使用して親水性感圧接着剤配合物を製造する方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5529914A (en) * | 1990-10-15 | 1996-06-25 | The Board Of Regents The Univeristy Of Texas System | Gels for encapsulation of biological materials |
-
2001
- 2001-06-07 MX MXPA03011263A patent/MXPA03011263A/es not_active Application Discontinuation
- 2001-06-07 CA CA002449964A patent/CA2449964A1/en not_active Abandoned
- 2001-06-07 JP JP2003503270A patent/JP2005508663A/ja active Pending
- 2001-06-07 EP EP01942016A patent/EP1395301A1/en not_active Withdrawn
- 2001-06-07 WO PCT/US2001/018345 patent/WO2002100453A1/en active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6162466A (ja) * | 1984-07-17 | 1986-03-31 | コラ−ゲン コ−ポレイシヨン | コラ−ゲン被覆骨移植片 |
JP2000503053A (ja) * | 1995-12-29 | 2000-03-14 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | ポリマー先駆物質の光反応性側鎖部分を使用して親水性感圧接着剤配合物を製造する方法 |
WO1999047129A1 (en) * | 1998-03-19 | 1999-09-23 | Surmodics, Inc. | Crosslinkable macromers bearing initiator groups |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009508626A (ja) * | 2005-09-21 | 2009-03-05 | サーモディクス,インコーポレイティド | 生分解性天然多糖を含む被膜及び器具 |
JP2009508658A (ja) * | 2005-09-21 | 2009-03-05 | サーモディクス,インコーポレイティド | 天然の生分解性マトリックス、及びその使用 |
JP2010538791A (ja) * | 2007-09-19 | 2010-12-16 | サーモディクス,インコーポレイティド | 生体適合性フォーム、系及び方法 |
JP2012506478A (ja) * | 2008-10-22 | 2012-03-15 | サーモディクス,インコーポレイティド | 膨潤性および生分解性を有するポリマーマトリクス並びにその製造方法 |
JP2013500072A (ja) * | 2009-07-23 | 2013-01-07 | ユニバーシティ オブ ユタ リサーチ ファウンデーション | 接着複合コアセルベートならびにそれを作製および使用する方法 |
JP2021528127A (ja) * | 2018-06-11 | 2021-10-21 | ウニベルシダージ デ コインブラUniversidade De Coimbra | 生物医学的用途のための光重合生分解性コポリマー配合物 |
JP7478394B2 (ja) | 2018-06-11 | 2024-05-07 | ウニベルシダージ デ コインブラ | 生物医学的用途のための光重合生分解性コポリマー配合物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2002100453A1 (en) | 2002-12-19 |
EP1395301A1 (en) | 2004-03-10 |
MXPA03011263A (es) | 2004-02-26 |
CA2449964A1 (en) | 2002-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6924370B2 (en) | Crosslinkable macromers | |
EP1063975B1 (en) | Crosslinkable macromers bearing initiator groups | |
US7547445B2 (en) | Crosslinkable macromers | |
JP2005508663A (ja) | 架橋性マクロマー | |
EP1973513B1 (en) | Light-curable bone growth material for treating dental bone defects | |
Ferreira et al. | Photocrosslinkable polymers for biomedical applications | |
JP2003508128A (ja) | 生物活性物質及びその調製物を担持する新規多層型材料 | |
JP2003516810A (ja) | 分解性ポリ(ビニルアルコール)ヒドロゲル | |
WO1998012243A1 (en) | Polymerizable biodegradable polymers including carbonate or dioxanone linkages | |
JP2002155137A (ja) | 酸化窒素生成ヒドロゲル物質 | |
JP3955107B2 (ja) | 架橋多糖の製造法 | |
WO2003047462A1 (en) | Polysaccharide-based polmerizable hydrogels | |
Das et al. | Recent advances in hydrogels for biomedical applications | |
Nair et al. | Polysaccharide-based hydrogels for targeted drug delivery | |
KR100776297B1 (ko) | 주사형 광가교 수화젤, 이를 이용한 생분해성 이식조직,주사형 약물전달 제제 및 이의 제조방법 | |
AU768179B2 (en) | Crosslinkable macromers bearing initiator groups | |
AU2001275315A1 (en) | Crosslinkable macromers | |
Singh¹ et al. | Injectable in situ Gelling Hydrogels as Biomaterials |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080530 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20111226 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120110 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120612 |