JP2005508280A - 断熱グレージングユニット及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

ガス封入キャビティ（１２）によって離して配置された少なくとも２枚のガラスシート（１０、１１）と、該２枚のガラスシートを離した状態に維持する役目を果たし、かつ該ガス封入キャビティに対面する内面（２０）及び反対側の外面（２１）を有するインサート（２）と、グレージングユニットの内部に関して封止するための封止手段（３）とを含んで成る断熱グレージングユニットであって、該インサート（２）が、該グレージングユニット周囲の第１部分を取り囲む実質的に平坦なストリップと、該グレージングユニット周囲の第２部分を取り囲む他のストリップ（３０）とを含んで成り、該実質的に平坦なストリップが、該ガラスシートのエッジ（１０ａ、１１ａ）に対してその内面（２０）を介してプレスされ、固定手段（４）によって固定した状態に維持されたことを特徴とする、断熱グレージングユニット。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明の主題は、断熱グレージングユニット及びその製造方法である。
【背景技術】
【０００２】
断熱グレージングユニットの１つのよく知られたタイプは、空気などのガスで充満したキャビティによって離して配置された２枚のガラスシートを含んで成り、この２枚のガラスシートは、折り曲げられるか又はコーナーピースにより組み立てられた中空の金属ストリップから成るスペーサーフレームを用いて離した状態を維持し、互いに接合されている。このストリップはモレキュラーシーブを備えており、そのモレキュラーシーブの機能は、特にはグレージングユニットを製造する間に中間のエアキャビティにおいてトラップされ、寒い天候では凝縮しやすく、それによって曇った外観を生じさせる水分子を吸収することである。
【０００３】
グレージングユニットを確実に封止するために、スペーサーフレームは、ノズルを通して押出すことでストリップに直接適用されるブチルゴムタイプのエラストマービーズによって、ガラスシートに接着結合される。スペーサーフレームの各コーナーも同様に、コーナーピースにおいてブチルゴムを与えられる。いったんグレージングが組み立てられると、エラストマーの封止用ビーズは、ガラスシートの機械的保持を一時的に与えるという機能を有する。最終的には、ポリスルフィド又はポリウレタンタイプの架橋可能な封止用マスチックが、２枚のガラスシート及びスペーサーフレームによって囲まれた周囲溝に注入され、それによってガラスシートの機械的な組み立てを完全にする。ブチルゴムの主な機能が、水蒸気に関してグレージングユニットの内部を封止することであるのに対し、マスチックは液体の水及び溶媒に対して封止する。
【０００４】
このグレージングユニットの製造は、ストリップ、コーナーピース、モレキュラーシーブ、及び有機シールを含むいくつかの異なる材料を必要とし、これらの材料は、１つの及び同じ操作では組み立てられない。
【０００５】
このような製造方法に関連した１つの欠点は材料の保管である。断熱グレージングユニットの任意の新たな注文に関して使用可能であるためには、各材料の多くのバッチが利用可能でなければならず、このことは、これら材料の調達及び保管に関して簡単でかつ迅速な管理には寄与しない。
【０００６】
さらには、現在の数の材料は、組み立てるのにいくつかの取り付け操作を必要とし、この操作は自動化されているが、順々に実施され、製造時間を相当に長くする。これらの操作の中には、製造ラインの中断を必要とするものもあり、これら短期間の損失時間によって、生産性がさらに損なわれる場合がある。
【０００７】
加えて、中空ストリップの内部に提供されるモレキュラーシーブの再生は、断熱グレージングユニットの破壊を伴うので、現時点で公知の断熱グレージングユニットに関しては不可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
それゆえ、本発明の目的は、その材料選択により、製造フローの管理を容易にすること；取り付け操作を簡単にすること；並びにグレージングユニットを破壊することなく、特には粒状のモレキュラーシーブを取り替えること及び／又はガスを再導入することでそれを復元すること；ができる断熱グレージングユニットを提供することによってこれらの欠点を取り除くことである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明によれば、ガス封入キャビティによって離して配置された少なくとも２枚のガラスシートと、該２枚のガラスシートを離した状態に維持する役目を果たし、かつ該ガス封入キャビティに対面する内面及び反対側の外面を有するインサートと、グレージングユニットの内部に関して封止するための手段とを含んで成る断熱グレージングユニットは、該インサートが、該グレージングユニット周囲の第１部分を取り囲む実質的に平坦なストリップと、該グレージングユニット周囲の第２部分を取り囲む他のストリップとを含んで成り、該実質的に平坦なストリップが、該ガラスシートのエッジに対しその内面を介してプレスされ、固定手段によって固定した状態に維持されることを特徴としている。
【００１０】
このタイプのストリップ及びグレージングユニットのエッジ上のその配置は、特には実質的に平坦なストリップのみをインサートとして有するグレージングユニット周囲のエッジ部分において、グレージングユニットを通る可視性を増加させるという利点を有する。
【００１１】
グレージングユニット周囲の第１及び第２部分は、インサートの通常のスペーシング及び封止機能が満たされるという条件で、部分的又は完全にさえ重ねることができる。多くの場合、前記他のストリップによって占められた周囲の第２部分は全周には相当しない。これは、他のストリップが中空である場合に、本発明の主な利点が、特に中空ストリップが収容している乾燥用モレキュラーシーブを取り替えるために、中空ストリップ内部へのアクセスを得ることができるよう、実質的に平坦なストリップの極めて容易な接着及び脱着を利用することにあるからであり、現状では、このアクセシビリティは、中空ストリップがグレージングユニット周囲のすべてではなく一部、例えば、下方の水平側又はまっすぐな側の一部分のみを占める場合に最適である。平坦なストリップを脱着した後、それを再接着することは、標準的な材料の多くの選択に関して何ら問題がない。
【００１２】
“他のストリップ”という語は、本発明の中で、例えば、ガス封入キャビティの厚さに実質的に相当する長さの一辺を有する正方形、長方形又はより複雑な断面の本質的に平坦でない中空又は固体のストリップを意味すると解される。
【００１３】
本発明のグレージングユニットは、離して配置された少なくとも２枚、主として３枚以上のガラスシートを含んで成り、各ガラスシートは、モノシリックなガラスシートであるか、又はガラス及びプラスチックシートの積層体の何れかである。
【００１４】
互いに限定的でない２つの実施態様によれば、
−前記他のストリップは、直接的に、又は例えば、前記実質的に平坦なストリップを介在させて、ガラスシートのエッジに対しその内面を介してプレスされる。
−前記他のストリップは、ガラスシート間に少なくとも部分的に配置される。
【００１５】
両方の場合において、他のストリップは、ガラスシートのエッジ又はその内表面に関わらず、ガラスシートに接着結合できる。しかしながら、このような結合は、例えば、
−ガラスシートのエッジに対してプレスされた他のストリップであって、かつガラスにそれ自体接着結合された平坦なストリップによって完全に包囲された他のストリップ、及び
−完全にガラスシートの間にあって、下方の水平側で平坦なストリップの内面に重力を加えるか、又は２枚のガラスシートの間で締め付けられた状態の他のストリップ
のような構成では達成されない場合もある。
【００１６】
有利には、他のストリップは、ガラスシートによって閉ざされた空間の外部に位置する少なくとも一部を含んで成り、意図した開口にグレージングユニットを取り付けるか及び／又は固定するのに好適な形状を有する。したがって、他のストリップのこの外側部分はストリップの全長に渡る突出部を形成し、この突出部は、開口のフレームに形成された溝にぴったりと適合することができると考えられ、それにより、グレージングビードと呼ばれるビーディングを、グレージングユニットのこの周囲部分に釘固定又はそれに相当する方法によって次に固定することが不要となる。
【００１７】
好ましくは、インサートは、ガス及びダスト並びに液体の水に対して封止する特性を有する。
【００１８】
実質的に平坦なストリップの封止手段が、インサートの少なくとも外面上又は少なくとも内面上に配置される。インサートの少なくとも内面上に配置される場合には、実質的に平坦なストリップの外面は、有利には意図した開口にグレージングを取り付けるか、中央に配置するか、及び／又は固定することを確実にすることができる凹凸を有する。これらの凹凸は、熱可塑性物質の押出又は同様の処理によって得られるような縦方向の細溝から成ることができる。この点に関しては、傾斜したランプに沿って配置され、かつ単純なプレスにより同時に中心を合わせてグレージングユニットをそのフレームに固定するよう設計された、一方の側が傾斜し、もう一方の側がまっすぐな段のある細溝を記載している出願ＥＰ０７４５７５０Ａ１（図７及び図８）を参照できる。このタイプの細溝は、本実施態様の中に完全に含まれる。
【００１９】
実質的に平坦なストリップの封止手段は、金属、好ましくはステンレス鋼又はアルミニウムから作製された、２〜５０μｍの厚さを有するコーティングから成ることができる。
【００２０】
実質的に平坦なストリップは完全に金属から作製できる。
【００２１】
ストリップがプラスチックから作製される場合には、上で示したガス及び水蒸気の封止手段を構成するために、該ストリップは金属コーティングを備えている。
【００２２】
このコーティングは、ガス封入キャビティ側の内面上だけでなくまさに外面上にもあることができる。好ましくは内面上にこのコーティングを配置することには利点がある。即ち、より薄い厚さで十分である。というのも、外部の衝撃又は引掻きに耐える必要がなく、グレージングユニット周囲付近の熱架橋がより薄く、特に該コーティングがアルミニウムから作製される場合、ガラスへのその結合は、ストリップに使用されるプラスチックが何であれ完全に制御され、最終的に、そのことによってグレージングユニット内に与えられる電気部材への電気接続の作製をより容易にできるためである。
【００２３】
１つの特徴によれば、インサートは、少なくとも４００Ｎ／ｍの線形座屈強さを有する。この強度を確実にするために、平坦なストリップは、完全にステンレス鋼から成る場合には少なくとも０．１ｍｍ、アルミニウムから完全に作製される場合には少なくとも０．１５ｍｍ、及び強化用繊維によって強化された熱可塑性物質から作製される場合には少なくとも０．２５ｍｍの厚さでなければならない。
【００２４】
有利には、グレージングユニットにインサートを固定する手段は、水に対して不透過性であり、少なくとも０．４５ＭＰａの引裂強さを有する接着剤から成る。
【００２５】
別の特徴によれば、実質的に平坦なストリップの自由端部は、グレージングユニットのすべて又は一部を取り囲むために、該端部のうち一方がもう一方に重なるか、又は他のストリップの一方の端部に重なるよう互いに接合され、補助的な封止手段が、その重なりによって開いたままになっている側面の区画を封止するために提供される。
【００２６】
変形態様として、グレージングユニット全体を取り囲むために、実質的に平坦なストリップの自由端部は、互いに作用して隣接により組み付けるのに適した相補的な形状である。ガス及び水蒸気に対して不透過性の接着テープ又は接着剤が、好ましくはこの隣接領域に適用される。
【００２７】
この断熱グレージングユニットは、とりわけ曲線部分を有する複雑な形状であることができる。平坦なインサートは、その可撓性によってグレージングユニットの湾曲部に容易に追従できるので、曲線部分に完全に適している。
【００２８】
別の特徴によれば、インサートの面のうち何れか又は両方は、成形によって構築されるか又は実質的に結合された機能部材を有する。
【００２９】
したがって、ストリップを非常に正確な形状で成形することが可能である。ストリップを取り付ける前に、圧延又は機能的な目的のためにさまざまな部材を取り込むのに好適な他の任意の手段によって、ストリップを形成することができる。例として、不連続な点に又は連続的に配置され、例えば、２つの平行バンドに若しくは千鳥状に、又はパンチ、セレーション若しくは前もって筋をつけることなど、コーナーに鋭いエッジを与えることによって配列された、スタッド、くぼみ、若しくはバンプを有するストリップ面を構築することが可能である。
【００３０】
スタッドは、ガス封入キャビティに設置された交差部材を固定するための保持部材として特に利用でき、これらの交差部材は装飾的な機能を有する。
【００３１】
これらのスタッドは、グレージングユニットの内部で、少なくとも２つの平行バンドにおいて配置される場合には、３重又は４重でさえあるグレージングユニットを製造するために、少なくとも１枚の付加的なガラスシートを導きかつ取り付けるための部材として利用できる。しかしながら、スタッドは、このようにこれらの部材で支持されることによって、グレージングユニットのさまざまなエア封入キャビティ間の連絡が可能となる場所にガラスシートを保持するための部材としても利用できる。これらの部材は、その機能性がグレージングユニットの外部に対するものである場合には、窓の溝に又は隣接する壁若しくはグレージングユニットとともに、グレージングユニットを挿入により取り付けること、適合させること、固定すること、又は設置することをより容易にすることができ、あるいはこれらの部材は、スライド式ドアのためにレールと協同して通路を構成することができる。
【００３２】
当然ながら、たとえストリップの完全性が変化する場合にそれが復旧できるとしても、ストリップ上の材料の性質に応じた他の手段、接着結合、半田付け、溶接若しくはリベット結合によって、それによりストリップの完全性を変化させることなく、更なる部材をストリップに加えることが考えられる。加えて、付加的な部品を付け加えることによって、グレージングを組み立てるための、あるいはグレージングの設置、特にグレージングの溝への取り付けに寄与するためのストリップの剛性及び慣性をさらに改善するインサートを形成することが可能である。
【００３３】
封止若しくは装飾のために、プラスチックスタッドによって又は特定断面のリップ若しくは溝の押出成形によって更なる材料を付加することもできる。
【００３４】
これらの付加とは別に、前もって防食処理又は塗装若しくは装飾的なラッカーをストリップに施すこと、さらにまた、例えば、製造されるグレージングユニットのトレーサビリティを与えるために、何らかのマーキング又は情報をスタンプ又はプリントすることも十分考えることができる。
【００３５】
実質的に平坦な形状のインサートは、機能的な例えば通気管（即ち、グレージングユニットの内側と外側の間の圧力を対流なしにバランスさせる管）を構成又は収容できるくぼみ又は二重壁を有することができる。
【００３６】
本発明のインサートは、有利には以下の機能性、即ち、
−特にインサートの形状に組み込まれた又はインサートに取り付けられたくぼみに乾燥剤を含有すること、
−制御、機械的伝達、又は電気接続手段（電線、グレージングユニットのエッジを加熱するための導電性部材、印刷回路）を含み、導体が、例えば、隣接領域に導き出されること、
−ガス封入キャビティに設置されるベネチアンブラインドを組み込むこと、並びに
−グレージングユニットを取り外して、洗浄し、そして再度取り付けすること、及び乾燥剤を再生することによるグレージングユニットの復元が必要なときを予測するために、ガス封入キャビティ中の水分含有量を測定する手段を組み込むこと、
のうち１つ又は複数を含む。
【００３７】
本発明によれば、実質的に平坦なストリップをグレージングユニットの４つのサイドのうち３つと関連させること、グレージングユニットのフリーサイドを介して上記の機能性のうち１つを組み込むこと、並びに次いで、実質的に平坦なストリップをグレージングユニットのフリーサイドに接着結合することが特に有利である。
【００３８】
１つの実施態様においては、インサートは、例えば、乾燥剤カートリッジを取り付けることができるよう少なくとも１つの穴を有するか、又はガラスシート間の空間にガスを満たすよう、さらにまた気圧が送出点の圧力と異なる場所でグレージングユニットを製造したときに、圧力をバランスさせることができるようガスカートリッジを有し、あるいは１つ又は複数の穴によって、例えば、乾燥器のドアに非常に有用な通気性グレージングユニットを構成するよう、ガラスシート間で空気の制御された循環を与えることができる。この穴は、実質的に平坦なストリップ、あるいは他のストリップ、又はその両方で作製でき、両方の場合には、２つの穴が互いに対面していることが有利である。穴は、（例えば、封止が実質的に平坦なストリップとの重なりによって提供される中空ストリップの端部区画がある場合には）ガス封入キャビティと直接連絡してもよいし又は直接連絡していなくてもよい。穴は、スルーホールであってもよいし又はそうでなくてもよい。このように、穴は、アルミニウム又は他の材料から作製された不透過性層が局部的にないことからのみ得ることができるが、下地の、場合によってガス透過性の層からは得ることができない。
【００３９】
この穴は、任意の好適な穴抜き手段により、若しくはストリップに取り付けられたパンチを備えた部材により、指示された点でストリップを穴抜きすることによって、又は例えば、ストリップ上の予備成形されたくぼみにより、若しくは上で説明したように、ストリップ上に前もって成形されたバンプを配置することにより取り付けられた部材を正確に位置させることによって得ることができる。穴抜き用のくぼみは、例えば、市販のアルミニウムの飲料缶に提供されるタイプのものであることができ、いったん穴抜きされると、押戻された材料部分は、ストリップに付着したままである。
【００４０】
穴がガスの注入用に作製された場合、その時には、例えば、ガス不透過性の箔を用いて再びその穴を封止することが賢明であり、該箔は、例えば、好適な封止用接着剤を使用した様々な手段によってストリップに対して機械的に固定される。
【００４１】
したがって、穴の開いたストリップに対して適用されることを意図した箔の面に、テープをその面の一方を介して接着結合することができる。テープは、その反対側の面に非粘着性の保護膜を有し、ストリップに対して箔を適用する時に箔の位置を所望の位置に正しく配置するよう修正できる。突出部がストリップに対して横に提供され、保護膜を取り除いて、ストリップへの箔の結合を確実にする接着剤を露出させるために、その突出部を引っ張ることができる。
【００４２】
さらに本発明は、２枚のガラスシートのエッジが互いに関して少なくとも部分的にずれている特定のグレージングユニットも包含する。２枚のシートのうち一方の１つの側のみが、２枚のシートのうちもう一方の対応する側を超えて及び、ずれた空間が、その側の全長に渡って前記他のストリップで占められるということが考えられる。さらに、２枚のガラスシートのうち一方は積層体であることができ、グレージングユニットの外側に配向されたその積層体のシートは、積層体の他の構成物よりも大きな寸法であり、一方でその構成物のエッジに接着結合され、他方で２枚のガラスシートのうちもう一方のエッジに接着結合され、実質的に平坦なストリップである。
【００４３】
本発明に従った別の特定の断熱グレージングユニットは、２枚のガラスシートのうち少なくとも一方がスルーホールを有し、かつこのホールのエッジがグレージングユニット周囲の第１部分の一部を形成するとみなされるという事実によって区別され、実質的に平坦なストリップがこれらのエッジに対してプレスされ、これらのエッジに対して封止して接着結合される。スルーホールがディスクである場合、平坦なストリップは、場合によって、建築構造物などにグレージングユニットを固定するための手段が提供される管の形態に成形される。
【００４４】
最終的に、インサートがガラスシートのエッジ上に配置されるという事実は、エッジに近いガラスシート内部の周囲表面が自由なままであるということを意味するのに対し、先行技術においては、この表面はインサートによって占められている。したがって、装飾的な交差部材などの部材を固定するために、例えば、接着結合によってこの自由表面を用いることが可能である。グレージングユニットが窓のフレームに組み込まれる場合、その固定は、日光から離れて窓の溝の中にあるので目に見えない。
【００４５】
本発明の第１の製造方法は、
−場合によってグレージングユニットに固定するための手段を備えた前記他のストリップと、平行に維持されかつ離して配置された２枚のガラスシートとを組み付けること、
−固定手段を備えた実質的に平坦なストリップの内面を、該ガラスシートのエッジに接して配置し、場合によって該他のストリップの外面上に配置すること、
−該実質的に平坦なストリップを配置する工程の間、ほとんど同時に、該ストリップが該ガラスシートのエッジ、場合によって該他のストリップに確実に付着するよう該ストリップの外面に圧力手段を適用すること、並びに
−該実質的に平坦なストリップの２つの端部を、一方の端部からもう一方の端部に、又はそれぞれの端部から該他のストリップの一方の端部にしっかりと接合すること、
を特徴としている。
【００４６】
１つの特徴によれば、配置される前の実質的に平坦なストリップは、巻きを解いて引っ張り、そして所望の長さにカットすることを意図した巻きテープの形態であるのに対し、接着剤タイプの固定手段が、引っ張られたテープ上に注入手段によって堆積される。
【００４７】
有利には、乾燥剤が、固定手段を適用する間に引っ張られたテープ上に堆積される。
【００４８】
別の特徴によれば、実質的に平坦なストリップは、グレージングユニットの第１側面のエッジに対し、出発点において該ストリップの上に圧力を加えることによって配置され、取り囲み操作はこの出発点から行われ、熱可塑性物質に基づいた実質的に平坦なストリップの場合には、該ストリップをコーナーの周りに曲げるのを補助し、コーナーの外形と完全に適合するよう該ストリップの外面を予備加熱することによって、テープがグレージングユニットのコーナー上に配置される。
【００４９】
好ましくは、実質的に平坦なストリップを同時に２つの反対方向に適用かつ加圧するように、グレージングユニットの一方の側に沿った中ほどに出発点が配置され、それにより製造時間の節約を可能とする。
【００５０】
変形態様として、その代わりに、出発点をグレージングユニットのコーナーに配置することができる。
【００５１】
グレージングユニットを取り囲む他の方法においては、実質的に平坦なストリップが、２つのテープを適用すること、並びに送出及び加圧手段を用いて２つの出発点で２つのテープの上に圧力を加えることによって配置され、取り囲み操作が、グレージングユニット及び／又は送出手段の並進移動によりこれらの出発点から行われる。本発明のストリップと組み合せたこの変形態様によって、非常に有利には、複雑な形状、とりわけ湾曲部分を有する形状のグレージングユニットを提供することが可能となる。
【００５２】
実際には、グレージングユニットを製造するすべての操作は、グレージングユニット内に収容しなければならないガスを充填したチャンバー中で実施できる。しかしながら、変形態様として、グレージングユニットに取り囲み操作を施しながらガスを送るために、２枚のガラスシート間に挿入されたガス供給装置を想定することが可能であり、該装置は、取り囲み操作が終了する直前に取り除かれる。
【００５３】
本発明の第２の製造方法は、
−２枚のガラスシートを平行に維持しかつ離して配置すること、
−該ガラスシートのエッジに対して固定するための手段を備えた実質的に平坦なストリップの内面を、グレージングユニットの全周に配置すること、
−該実質的に平坦なストリップを配置する間、ほとんど同時に、該ストリップが該ガラスシートのエッジに確実に付着するよう該ストリップの外面に圧力手段を適用すること、
−該グレージングユニット全体を取り囲んだ後、該実質的に平坦なストリップの２つの端部を互いにしっかりと接合すること、
−該実質的に平坦なストリップにおける穴を、前記他のストリップによって封鎖し、場合により、その目的に合った該他のストリップと該実質的に平坦なストリップとを互いに近づけ、セルフボーリング手段を用いて穴を開け、この操作が、注入された接着剤と随意に組み合せた接着テープなど、該他のストリップを該実質的に平坦なストリップに接着させる手段の使用を必要とすること、
を特徴としている。
【００５４】
本発明の更なる特徴及び利点は、以下の説明を読むことによって、及び添付図面と関連して明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【００５５】
図１ａは、図２に示される装置に関して以下に説明する製造方法によって得られる単純な断熱グレージングユニットを図示している。
【００５６】
グレージングユニット１は、ガス封入キャビティ１２によって離して配置された２枚のガラスシート１０及び１１と、２枚のガラスシートを離して配置した状態に維持する役目を果たし、かつグレージングユニット全体の機械的な保持を確実にする機能を有するインサート２と、液体の水、溶媒及び水蒸気に対してグレージングユニットを封止することを意図した封止手段３とを含んで成る。
【００５７】
インサート２は、厚さ約１ｍｍの実質的に平坦なストリップでかつ断面が実質的に平行六面体の形態である。有利には、このストリップは低い機械慣性を有し、即ち、該ストリップは、例えば、１０ｃｍの小さい曲げ半径で容易に巻くことができる。
【００５８】
ストリップは、グレージングユニットの周囲を取り囲んでいる。該ストリップは、ガラスシートのエッジ１０ａ及び１１ａ上にテープのようにして配置されており、ガラスへの全体的な接着を確実にする固定手段４によってグレージングユニットの機械的な組み立てを保証している。
【００５９】
ストリップは、２枚のガラスシートを離して配置した状態に機械的に維持する機能を与えるほど十分強い。その強度は、その成分材料のまさにその性質によって規定され、その線形座屈強さは少なくとも４００Ｎ／ｍでなければならない。
【００６０】
さらには、ストリップ材料の性質はまた、グレージングユニットを製造するプロセスの間、ストリップが、とりわけコーナーを縁取る際にガラスのエッジを取り囲む操作を実施するのに十分な可撓性を提供できるよう選択される。
【００６１】
第１の実施態様においては、インサートは完全に金属から作製され、選択される材料は、好ましくはステンレス鋼又はアルミニウムである。プロセスの間、コーナーは金属材料の加工において当業者に周知の機械を用いて曲げることにより縁取られる。
【００６２】
４００Ｎ／ｍの最小線形座屈強さを保証するために、インサートは、ステンレス鋼の場合には少なくとも０．１ｍｍ、アルミニウムの場合には少なくとも０．１５ｍｍの厚さでなければならない。
【００６３】
本発明の第２の好ましい実施態様においては、インサート２はプラスチックに基づいており、該プラスチックは、細断した又は連続の強化用繊維で強化されてもよいし、強化されなくてもよい。したがって、１つの材料は、細断したガラス繊維と組み合せたスチレンアクリロニトリル（ＳＡＮ）であることができ、この製品は、例えば、ＢＡＳＦにより商品名ＬＵＲＡＮ（登録商標）のもとで販売されており、あるいは該材料は、連続のガラス繊維で強化されたポリプロピレンであることができ、この製品は、Ｖｅｔｒｏｔｅｘにより商品名ＴＷＩＮＴＥＸ（登録商標）のもとで販売されている。
【００６４】
さらに、例えば、金属の厚さと堅固に組み合わされたプラスチックの厚さを有するインサートを形成するよう、プラスチック及び金属などの材料の組み合せからインサートを製造することも可能である。
【００６５】
熱可塑性物質であるプラスチックの場合には、材料を軟化させた後、その材料を曲げることによってグレージングユニットのコーナーを縁取る操作は、完全な金属材料の場合よりも容易に実施されるということに注目すべきである。
【００６６】
さらには、プラスチックの使用に関して、非常に有利には、乾燥剤をストリップに部分的又は完全に本質的に組み込むことを考慮でき、このことは金属の場合には不可能である。乾燥剤は、その比率が２０ｗｔ％又は約１０ｖｏｌ％までであることができる粉末ゼオライトなどのモレキュラーシーブであることができる。乾燥剤の量は、その乾燥剤が、グレージングユニットに関して与えることを望まれる寿命に依存している。
【００６７】
最終的には、プラスチックは金属よりも熱伝導性が低いので、グレージングユニット全体の断熱は、グレージングユニットが、例えば、強い日差しにさらされる場合にまさにより良い。
【００６８】
プラスチックにガラス繊維を添加することについては、これによって、得られる材料の熱膨張係数は、純粋なプラスチックの熱膨張係数よりもはるかに低く、ガラスの熱膨張係数に近くなる。このため、ガス封入キャビティの熱変動の間、固定手段４に関してより低いせん断力がもたらされる。
【００６９】
４００Ｎ／ｍの線形強度を確実にするために、インサート２は、熱可塑性物質及び強化用繊維から成る場合には、少なくとも０．２ｍｍの厚さを有する。
【００７０】
インサート２の幅はグレージングユニットの合計厚さに合わせられ、該グレージングユニットは、ガス封入キャビティにより離して配置された何枚かのガラスシートを含んで成る複合グレージングユニットであることができる。有利には、本発明のインサートに関しては、グレージングユニットの合計幅のみを知ることが必要であり、ガラスシートの間隔を知ることは必要でない。このことは、複合グレージングユニットの間隔がさまざまであることができるためであり、そのことは、先行技術によるインサートを使用する場合には、異なる間隔についてグレージングユニットの製造に利用できるいくつかのインサートを有さなければならず、間隔に応じて異なる幅のインサートを有さなければならないということを必然的に意味する。
【００７１】
それゆえ、グレージングユニット全体について、本発明によれば、このスペーシングユニットの内部を隔てる間隔の数、及びその間隔の幅がどうであれ、グレージングユニットの合計幅に相当するただ１つの幅を有する１つのインサート又はストリップを単に有することが必要である。
【００７２】
ガラスシートのエッジ上にインサートを配置した本発明のグレージングユニットは、強度の点で劣らないどころか、その強度は、ガラスシートの内面の間にインサートを配置した先行技術の標準的なグレージングユニットに比べてさらに改善されることが実証された。
【００７３】
［本発明のグレージングユニットの撓み量］対［標準的なグレージングユニットの撓み量］の比を、同じ表面積、同じガラス厚さ、及び同じエアキャビティ厚さを有するガラスシートについて、エアキャビティ厚さの関数として算出した。この目的のために、所与の力をグレージングユニットのそれぞれに加え、次いで、各グレージングユニットの最大撓み量を測定し、次いで撓み量の比を算出する。この比は、標準的なグレージングユニットの撓み量を本発明のグレージングユニットの撓み量で除したものに等しいが、本発明のグレージングユニットの曲げに対するより良好な抵抗性、及びそれゆえより良好な強度のために常に１よりも大きい。
【００７４】
図６は、エアキャビティの関数としてこの比を図示しており、本発明の断熱グレージングユニットについて当該インサートは、０．５ｍｍのアルミニウムストリップである。この比は常に１よりも大きく、例えば、１２ｍｍのエアキャビティで１．５であることを示すことができる
【００７５】
本発明によれば、インサート又はストリップ２は、内面２０及び反対側の外面２１を有し、内面２０は、固定手段４によりガラスシートのエッジ１０ａ及び１１ａに対して、単一の断熱グレージングユニットの場合には、そのエッジを介してプレスされ、適切に保持されることを意図している。
【００７６】
ストリップの内面２０は、ガス封入キャビティ１２に面したその中央部分２２に、その目的がガス封入キャビティ内にトラップされることのある水分子を吸収することである乾燥剤の特性を有する。これらの乾燥特性は、まさにその組成がモレキュラーシーブを組み込んでいるインサート材料の性質から生じることができる。変形態様として、その代わりに、インサートをグレージングユニットのエッジ上に配置する前に、中央部分２２上にモレキュラーシーブを堆積させることによって乾燥部材を得ることができる。これについては以下で説明する。
【００７７】
内面２０のエッジは、固定手段４を構成する接着剤で覆われる。
【００７８】
接着剤はセメントタイプのものであり、ガス及び水蒸気に対して不透過性である。アメリカ規格のＡＳＴＭ ９６−６３Ｔに従って、厚さ１．５ｍｍの接着剤試験片に関して実施した試験によって、シリコンのように３５ｇ／２４ｈ・ｍ^２の水蒸気透過率を有する接着剤が好適であることが示された。当然ながら、ポリウレタンのように４ｇ／２４ｈ・ｍ^２、又はそれよりも低くさえある透過率を有する接着剤は、封止がさらに改善されるのでより好適であり、その場合には、より少量の乾燥剤を提供しなければならない。
【００７９】
接着剤はまた、液体の水、紫外線放射、及びグレージングユニットの面に垂直に加えられることのある、通常、せん断応力と呼ばれる引張力、並びにグレージングユニットの重力に平行に加えられる引張力による剥離に耐性がなければならない。満足のいく接着剤は、０．４５ＭＰａの引裂強さを有さなければならない。
【００８０】
さらに、接着剤の性質をグレージングユニットの使用環境に適応させることが妥当であり、したがって、接着剤は、例えば、グレージングユニットを家庭用電気オーブンのドアに適用するのに十分な耐温度性能を有さなければならない。
【００８１】
好ましくは、接着剤は、数秒程度で結合する急速結合特性を有し、熱又は圧力による活性化に関わらず化学反応によって固化されるか、あるいは接着剤が、例えば、空気中の水分と接触して架橋することのできるポリウレタンに基づいたホットメルト材料から成る場合には冷却によって固化される接着剤である。
【００８２】
強化プラスチックインサートの外面２１は、例えば、２〜５０μｍの厚さを有するアルミニウム又はステンレス鋼の箔タイプの金属保護コーティング２１ａで覆われており、このコーティングは、封止手段３を構成している。その封止の役割は別として、箔は、特にそれがステンレス鋼から作製される場合には、例えば、ストリップをハンドリング又は移送するときの摩耗に対して効果的な保護をストリップに提供する。最後に、ストリップは、製造プロセスが熱可塑性物質を軟化することを伴う場合、熱可塑性物質との熱交換に好都合である。
【００８３】
変形態様として、金属コーティング２１ａは、外面２１を覆うほど十分に幅が広く、内面２０のエッジに沿って下方に折り曲げることができる。
【００８４】
使用する１つ又は複数の材料の性質によって左右されるインサートの厚さに関して上で与えた数値は、最も標準的なサイズ、即ち、１．２０ｍ×０．５０ｍのグレージングユニットに関して通常の値である４００Ｎ／ｍの線形座屈強さについて与えられている。しかしながら、より大きなサイズのグレージングユニット及び／又は極度に応力を加えた条件にさらしたグレージングユニットへ使用を拡大するためには、そのインサートが直線方向のメートル当たり５７００Ｎの力に耐えることができるグレージングユニットを設計することが好ましい。このような座屈強さを達成するために、材料のタイプに応じて、本発明のインサートに与えられるべき対応する厚さの関数として、５７００Ｎ／ｍの基準に関して計算された安全係数を示す表が以下に与えられる。
【００８５】
【表１】

【００８６】
本発明の断熱グレージングユニットへの中空ストリップの組み込みを、図１ｂ〜１ｄに図示する。
【００８７】
図１ｂについて言えば、中空ストリップ３０が固定手段５によってガラスシート１０及び１１のエッジに接着結合されている。したがって、インサートの内面２０は、ガス封入キャビティ１２の境界であるので、中空プロファイルに収容された乾燥用モレキュラーシーブ（示されない）は、内面２０に作製された連絡３１、即ち、穴、孔などを介してガス封入キャビティに関して活性がある。必要であれば、ガス封入キャビティとのこれらの連絡３１は、ストリップ３０が備えている可能性のある封止層を局部的に除去することによって露出される。連絡３１の大きさは、中空ストリップ３０の中に乾燥剤を保持するために、しばしばグラニュールの形態である乾燥剤の大きさよりも小さい。
【００８８】
固定手段５によって、ガス封入キャビティ１２と外部雰囲気との間に必要とされる封止が保証される。
【００８９】
中空ストリップは、例えば、１０〜１５ｃｍの長さを有する１つ又は複数の区画において、断熱グレージングユニットのまっすぐな側のすべて又は一部の上に配置される。随意には、中空ストリップは、ポリウレタンなど、低水分透過のホットメルト材料で以って遮断することができる。
【００９０】
実質的に平坦な区画（図１ｂには示されない）が、中空ストリップ３０の２つの端部区画のそれぞれに接着結合され、そうして、封止されるように、場合によって低水分透過の上記ホットメルト材料と組み合せて遮断される。
【００９１】
平坦なストリップ２（図１ａ参照）は、上記のように、グレージングユニットの内側に配向できるアルミニウム箔３から成る封止手段を含み、接着剤４が、中空プロファイル３０、及び同様にガラスシートのエッジにアルミニウムを結合するよう選択される。封止手段３のこの配向は、例えば、プラスチックから作製された平坦なストリップ２の外面に、出願ＥＰ７４５７５０Ａ１で記載されているように、特に押出によってグレージングユニットを固定するための細溝を設けることができるという利点を有する。
【００９２】
ガラスシートによって閉ざされた空間の少なくとも部分的に外側に中空ストリップ３０を配置することにより、カバーストリップを固定する付加的な工程を必要とせずに、開口のフレームに形成された溝に挿入することで、グレージングユニットの取り付けに中空ストリップ３０を使用できるようになる。これは、次に参照する図１ｃで示される実施態様によって与えられる利点でもある。
【００９３】
この実施態様によれば、外側に配向された封止手段３を備えた実質的に平坦なストリップ２は、断熱グレージングユニットの周囲全体を取り囲んでおり、接着剤４によってガラスシートのエッジに結合されている。平坦なストリップ２は、例えば、該平坦なストリップがガラスシートに結合された後、及び場合によってはそれから得られたグレージングユニットをある期間使用した後カットすることができる穴６を有する。それゆえ、中空ストリップ３０は、この場合、続いて接着剤５によって平坦なストリップ２に結合される。ストリップ３０の中空に収容されるモレキュラーシーブは、ストリップ３０の中空が、ストリップ３０の内壁２０に作製された孔又は穴３１を介して、及び穴６を介して連絡するガス封入キャビティ１２に関して活性がある。
【００９４】
この場合、中空ストリップ３０は、低水分透過の熱可塑性物質を用いて、その端部で遮断することもできる。補助的な封止手段（示されない）、即ち、接着テープ又は側面の開いている重複区画を封止するのに好適な材料の注入を、平坦なストリップ２と中空ストリップ３０の間で適切に使用する（上記参照）。これらの補助的な手段は除去可能であるので、数年の長い使用期間後にあり得るストリップ３０のモレキュラーシーブの再生は、本発明の配置によって特に簡単になる。
【００９５】
図１ｄは、中空ストリップ３０を、ガス封入キャビティと外部雰囲気との間に、しかし、グレージングユニット周囲の一部にわたってのみ、好ましくはグレージングユニットのまっすぐな側の一部又はすべてにわたって、必要とされる封止を提供できる材料５‘を用いて接着結合することで、断熱グレージングユニットの２枚のガラスシート１０及び１１によって閉ざされた空間内に完全にはめ込んだ変形態様を示している。実質的に平坦なストリップ（示されない）が重なって、中空ストリップ３０の奥まった所と外部雰囲気との間に必要とされる封止を与えるか、又は少なくともそれに寄与するように、中空ストリップ３０の２つの端部区画の少なくともそれぞれに接着結合される。したがって、必要なことは、中空ストリップ３０の一方の端部を露出させて、該ストリップが収容している使用済み乾燥剤を取り替えるのに十分な平坦ストリップ２の部分を剥離させ、次いで該ストリップを再び結合させることだけである。
【００９６】
次に、製造プロセスが、強化熱可塑性物質に基づく実質的に平坦なストリップを用いた本発明の好ましい実施態様を参照して説明される。この説明は、断熱グレージングユニットへの中空ストリップの組み込みを省いているが、その組み込みは上で説明されており、この組み込みは、平坦なストリップが組み付けられる前（図１ｂ及び１ｄで示される実施態様）、又はその後（図１ｃで示される実施態様）に実施される。
【００９７】
ガラスシート１０及び１１は、標準的な手段により縁を下にして運ばれ、グレージングユニットに導入されるべきガスを収容できるチャンバーに入れられる。
【００９８】
ガラスシート１０及び１１は、グレージングユニットの外面上に配置されかつ空気式シリンダーによって制御される吸込み管を用いて所望の間隔で保持される。
【００９９】
図２は、チャンバーＣの中に封入されたグレージングユニットの製造装置を概略的に図示している。
【０１００】
リール５０は、伸展装置（示されない）を用いてテープの形態に巻きを解かれ、伸ばされるストリップ２の貯蔵所を構成する。該テープは、グレージングユニットの周囲に等しい長さにカットされ、テープ幅はグレージングユニットの合計厚さに相当している。
【０１０１】
いったんストリップを平坦にすると、グレージングユニットのエッジに対して適用することを意図したテープの内面２０に、ノズルなどの注入手段５１を用いて接着剤４を堆積させる。この場合、テープはその内面に本質的に乾燥剤を含んでおり、この乾燥剤は、ストリップを製造する間に、粉末又はグラニュールの形態で強化熱可塑性物質に取り込まれる。
【０１０２】
しかしながら、ストリップを製造した後に乾燥剤を添加すべき場合には、３つの注入ノズル、即ち、グレージングユニットのエッジに対面するよう接着剤を堆積させるためにテープの端部に向けられた２つの横方向ノズルと、ガス封入キャビティに対面するようテープの中央部分２２の上に乾燥剤を注入する１つの中央ノズルとを用いて、１つ及び同じ操作の間に適切に乾燥剤及び接着剤を置くことが好ましい。
【０１０３】
ストリップを製造する間に堆積される接着剤であって、それが用いられるまで、この場合には、ストリップがグレージングユニットに適用されるまで保護されている接着剤を考えることもできる。
【０１０４】
関節式アーム（示されない）で制御される少なくとも１つのプレスローラー５４によって、グレージングユニット１の全周にわたり、そのエッジに対してテープ２を適用しプレスする。取り囲み操作の時間を節約するためには、２つの反対の方向に駆動して、同時にその周囲の２つの半分を縁取る２つのロール５４を提供することが好ましい。
【０１０５】
熱線抵抗器などの加熱手段５５が、ストリップをグレージングユニットのコーナーで曲げて適用する前に、該ストリップを加熱するため提供される。
【０１０６】
装置の操作は以下の通りである。
【０１０７】
間隔をあけて保持した２枚のガラスシート１０及び１１を、チャンバーＣの中央に固定して配置する。
【０１０８】
グレージングユニットの下で、乾燥剤及び封止手段４を含むストリップ又はテープ２を、解いて伸ばし、そしてカットする。
【０１０９】
２つのプレスローラー５４は、グレージングユニット下方の水平側中間点でテープを適用するために該テープと接触している。テープをグレージングユニットのエッジに対してプレスした後、縁取り操作を中間点で開始し、したがって、テープが張力下にあることを確実にする。
【０１１０】
次いで、ロール５４が、グレージングユニットの底部左のコーナー１３と底部右のコーナー１４へ反対方向に移動する。
【０１１１】
プレスローラー５４が２つのコーナー１３及び１４を回り始める前に、コーナーに対して適用することを意図した熱可塑性物質を加熱するために、ストリップの金属箔２１ａ付近の及びそれに対面しているローラーの下流に熱線５５を配置する間、プレスローラー５４を一時的に停止する（図３）。
【０１１２】
ストリップを軟化した後、ストリップを曲げ、かつグレージングユニットのコーナー１３及び１４を正しく縁取るために、プレスローラー５４を再び操作する。次いで、ストリップの加熱操作を熱線５５によって繰り返す場合には、ローラーは、グレージングユニット周囲をグレージングユニットの上部コーナー１５及び１６まで引き続き移動する。
【０１１３】
グレージングユニットの上部コーナーを取り囲んだ後、プレスローラー５４はグレージングユニットの最終面を縁取ることにより操作を終了する。この最終面の中間点に近づくと、ローラーの一方を停止して、もう一方の操作ローラーに関連するストリップの自由端部２３が、配置されたストリップのもう一方の端部２４に重なるまで、もう一方のローラーによって引き続きストリップを加圧する（図４）。次いで、取り囲み操作を完了し、プレスローラー５４をグレージングユニットから外す。
【０１１４】
テープの２つの端部２３及び２４の固定を強化するために、及びとりわけ端部の重なりによるテープの２つの開いている側面区画２５を封止するために、接着剤などの補助的な封止手段を、これらの区画２５を閉鎖するよう注入する。
【０１１５】
テープの２つの端部を互いに接合する他の方法（図示されない）は、端部がほぞとほぞ穴のように互いに作用し合うよう設計された相補的な形状を有する場合には、それら端部を重ねることにあるのではなく、一方に対してもう一方を隣接させることにあることができる。完全な封止を確実にするために、ステンレス鋼の接着剤テープなど、ガス及び水蒸気に対して不透過性の接着剤又は接着テープを隣接領域に加える。
【０１１６】
重ねるか又は隣接するかに関わらず、グレージングユニットの面のうち１つの上でテープの２つの端部が互いに接合されるが、グレージングユニットのコーナーでこの接合を行うことも変形態様として可能である。
【０１１７】
さらには、プロセスを実施する他の方法においては、テープ２を送るための２つのヘッド５６ａ、５６ｂ、それぞれ固定ヘッドと垂直に移動できるヘッドを備えることができ、各ヘッドはプレスローラー５４と関連しており、グレージングユニットは水平に平行移動することができる。
【０１１８】
図５（ａ）について言えば、チャンバーＣ（ここでは図示されない）に入れたグレージングユニットを、グレージングユニットの正面に対応する位置（１）とグレージングユニットの背面に対応する位置（２）との間に配置する。開始時、可動ヘッド５６ｂは、位置（１）に対応するグレージングユニットの底部コーナーから開始し、グレージングユニットの正面の垂直面をたどるように上方へ動く。いったんヘッド５６ｂが上部コーナーに達すると、ヘッド５６ｂは９０°回転して停止し、次いで２つのヘッドが互いに向き合う。次に、グレージングユニットが左から右へ平行移動し、即ち、グレージングユニットの背面が位置（２）から位置（１）へ進むので、グレージングユニットの水平面が各ヘッドによってそれぞれ同時に取り囲まれる（図５（ｂ））。最後に、グレージングユニットの背面を位置（１）で停止させ、底部コーナーへ降下するためにグレージングユニットの上部コーナーで９０°回転した可動ヘッドにより垂直面を取り囲む（図５（ｃ））。次いで、グレージングユニットの底部コーナーで、２つのテープが重なるか又は隣接することによって互いに固定される。
【０１１９】
グレージングユニットの並進移動と、少なくとも１つのテープ送出ヘッドの並進移動とのこの組み合せによって、グレージングユニットを取り囲む時間を節約することができる。
【０１２０】
さらには、移動と本発明のストリップの使用とのこの組み合せによって、例えば、凹及び／又は凸形状の湾曲したエッジを有する複雑な形状のグレージングユニットを取り囲むことができる。
【０１２１】
グレージングユニットに収容しなければならないガスを充填する他の方法を考えることができる。ガス封入チャンバーを有さなければならない代わりに、ホースなどのガス供給装置を提供する。グレージングユニットのエッジを取り囲みかつ封止しているときに、２枚のガラスシートの間に該ホースを挿入してガスを送る。この装置は、グレージングユニットの最後の面を閉じる直前に取り除かれる。
【０１２２】
本発明のストリップは、平坦でかつ平行六面体の全体形状を有するが、他の実施態様が可能である。例えば、ストリップがグレージングユニットのエッジに対して適切に導かれかつ位置されるように、金属コーティングを有する側と反対側のストリップの内面２０に、心合せ及び位置合せ手段（例えば、２枚のガラスシートの間隔に等しい幅で隔てた２つの長手方向の線に沿って均一に分布した長手方向の突起及び出張り）を提供することを考えることができ、この突起及び出張りは、グレージングユニットに挿入され、内壁に対してプレスされている。
【図面の簡単な説明】
【０１２３】
【図１ａ】中空ストリップが見えていない本発明に従った断熱グレージングユニットの断面図である。
【図１ｂ】中空ストリップがガラスシートのエッジに直接的に接着結合されている、本発明に従った断熱グレージングユニットの部分的な概略の断面描写である。
【図１ｃ】中空ストリップが、実質的に平坦なストリップを介在させてガラスシートのエッジに接着結合されている、本発明に従った断熱グレージングユニットの部分的な概略の断面描写である。
【図１ｄ】中空ストリップがガラスシート間に接着結合されている、本発明に従った断熱グレージングユニットの部分的な概略の断面描写である。
【図２】実質的に平坦なストリップをガラスシートに適用する装置の概略縦断面図を図示している。
【図３】製造プロセスの１つの工程中における図２を示している。
【図４】グレージングユニットを完全に取り囲んだ後の本発明に従った平坦なストリップについての２つの自由端部間における接合の拡大図である。
【図５】（ａ）〜（ｃ）は、中空ストリップがガラスシートによって閉ざされた空間の中に完全に配置されている構成における、グレージングユニットを取り囲むための他の方法を図示している。
【図６】エアキャビティの厚さの関数として、所与の力に関する［先行技術の標準的なグレージングユニットの最大撓み量］／［本発明のグレージングユニットの最大撓み量］の比をプロットした曲線を示している。

Claims (32)

1. ガス封入キャビティ（１２）によって離して配置された少なくとも２枚のガラスシート（１０、１１）と、該２枚のガラスシートを離した状態に維持する役目を果たし、かつ該ガス封入キャビティに対面する内面（２０）及び反対側の外面（２１）を有するインサート（２）と、グレージングユニットの内部に関して封止するための封止手段（３）とを含んで成る断熱グレージングユニットであって、該インサート（２）が、該グレージングユニット周囲の第１部分を取り囲む実質的に平坦なストリップと、該グレージングユニット周囲の第２部分を取り囲む他のストリップとを含んで成り、該実質的に平坦なストリップが、該ガラスシートのエッジ（１０ａ、１１ａ）に対してその内面（２０）を介してプレスされ、固定手段（４）によって固定した状態に維持されたことを特徴とする、断熱グレージングユニット。
2. 前記他のストリップが、前記ガラスシートのエッジ（１０ａ、１１ａ）に対してその内面（２０）を介してプレスされたことを特徴とする、請求項１に記載の断熱グレージングユニット。
3. 前記他のストリップが、前記ガラスシート（１０、１１）の間に少なくとも部分的に配置されたことを特徴とする、請求項１に記載の断熱グレージングユニット。
4. 前記他のストリップが、前記ガラスシート（１０、１１）によって閉ざされた空間の外部に位置する少なくとも一部を含んで成り、意図した開口に前記グレージングユニットを取り付けるか及び／又は固定するのに特に好適な形状を有することを特徴とする、請求項１〜３の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
5. 前記インサート（２）が、ガス及びダスト並びに液体の水に対して封止する特性を有することを特徴とする、請求項１〜４の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
6. 前記実質的に平坦なストリップの前記封止手段（３）が、前記インサートの少なくとも外面（２１）上に配置されたことを特徴とする、請求項１〜５の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
7. 前記実質的に平坦なストリップの前記封止手段（３）が、前記インサートの少なくとも内面（２０）上に配置されたことを特徴とする、請求項１〜５の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
8. 前記実質的に平坦なストリップの外面（２１）が、意図した開口に前記グレージングユニットを取り付けるか、中央に配置するか、及び／又は固定することのできる凹凸を有することを特徴とする、請求項７に記載の断熱グレージングユニット。
9. 前記凹凸が、熱可塑性物質の押出又は同様の処理によって得られるような縦方向の細溝から成ることを特徴とする、請求項８に記載のグレージングユニット。
10. 前記インサートの面（２０、２１）のうち何れか又は両方が、成形によって構築されるか又はしっかりと結合された機能部材を有することを特徴とする、請求項１〜９の何れか１項に記載のグレージングユニット。
11. 前記インサートの一部が、塗装若しくはラッカー塗の防食処理又はプリントに基づいたマーキング処理を施されたことを特徴とする、請求項１〜１０の何れか１項に記載のグレージングユニット。
12. 前記実質的に平坦なストリップの前記封止手段（３）が金属コーティング（２１ａ）から成ることを特徴とする、請求項１〜１１の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
13. 前記実質的に平坦なストリップが、完全に金属、特には少なくとも０．１０ｍｍの厚さを有するステンレス鋼、若しくは少なくとも０．１５ｍｍの厚さを有するアルミニウムから作製されるか、又は必要であれば、強化用繊維、特には連続の又は細断したガラス繊維を含む熱可塑性物質から作製され、この場合、その厚さが少なくとも０．２ｍｍであることを特徴とする、請求項１〜９の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
14. 前記実質的に平坦なストリップが、少なくとも４００Ｎ／ｍの線形座屈強さを有することを特徴とする、請求項１〜１３の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
15. 前記固定手段（４）が、水蒸気及びガスに対して不透過性であることを特徴とする、請求項１〜１４の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
16. 前記固定手段（４）が接着剤から成ることを特徴とする、請求項１〜１５の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
17. 前記接着剤が、少なくとも０．４５ＭＰａの引裂強さを有することを特徴とする、請求項１５に記載の断熱グレージングユニット。
18. 前記実質的に平坦なストリップが２つの自由端部（２３、２４）を有し、該自由端部が、前記グレージングユニットのすべて又は一部を取り囲むために、該端部のうち一方がもう一方に重なるか、又は前記他のストリップの一方の端部に重なるよう互いに接合され、補助的な封止手段が、その重なりによって開いたままになっている側面の区画（２５）を封止するために提供されたことを特徴とする、請求項１〜１７の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
19. 前記実質的に平坦なストリップが、前記グレージングユニット全体を囲むために、互いに作用してその隣接を得るのに適した相補的な形状の２つの自由端部（２３、２４）を有することを特徴とする、請求項１〜１７の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
20. ガス及び水蒸気に対して不透過性の接着テープ又は接着剤が、隣接領域に適用されたことを特徴とする、請求項１９に記載の断熱グレージングユニット。
21. とりわけ曲線部分を有する複雑な形状であることを特徴とする、請求項１〜２０の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
22. 前記インサート（２）が、乾燥剤を含有すること；制御、電気接続、及び機械的伝達手段を含むこと；前記ガス封入キャビティに設置されるベネチアンブラインド、及び／若しくは水分含有量を測定する手段を組み込むこと；並びに／又は該ガス封入キャビティに設置される交差部材を固定するのに利用できることを特徴とする、請求項１〜２１の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
23. 前記インサート（２）が少なくとも１つの穴を有することを特徴とする、請求項１〜２２の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
24. 前記２枚のガラスシートのエッジが、互いに関して少なくとも部分的にずれていることを特徴とする、請求項１〜２３の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
25. 前記２枚のガラスシートの少なくとも一方がスルーホールを含み、かつこのホールのエッジが前記グレージングユニット周囲の前記第１部分の一部を形成するとみなされ、実質的に平坦なストリップが、これらのエッジに対してプレスされ、これらのエッジに対して封止して接着結合されることを特徴とする、請求項１〜２４の何れか１項に記載の断熱グレージングユニット。
26. 断熱グレージングユニットを製造するための方法であって、
    −場合によって前記グレージングユニットに固定するための手段（５、５’）を備えた前記他のストリップと、平行に維持されかつ離して配置された前記２枚のガラスシート（１０、１１）とを組み付けること、
    −前記固定手段（４）を備えた前記実質的に平坦なストリップの内面（２０）を、該ガラスシートのエッジ（１０ａ、１１ａ）に接して配置し、場合によって該他のストリップの外面（２１）上に配置すること、
    −該実質的に平坦なストリップを配置する工程の間、ほとんど同時に、該ストリップが該ガラスシートのエッジ、場合によって該他のストリップに確実に付着するよう該ストリップの外面（２１）に圧力手段（５４）を適用すること、並びに
    −該実質的に平坦なストリップの２つの端部（２３、２４）を、一方の端部からもう一方の端部に、又はそれぞれの端部から該他のストリップの一方の端部にしっかりと接合することを特徴とする、請求項１〜２５の何れか１項に記載の断熱グレージングユニットを製造する方法。
27. 配置される前の前記実質的に平坦なストリップが、巻きを解いて引っ張り、そして所望の長さにカットすることを意図した巻きテープ（５０）の形態であるのに対し、接着剤タイプの固定手段（４）が、引っ張られたテープ上に注入手段（５１）によって堆積されることを特徴とする、請求項２６に記載の断熱グレージングユニットを製造する方法。
28. 乾燥剤が、前記固定手段（４）を適用する間に引っ張られたテープ上に堆積されることを特徴とする、請求項２７に記載の断熱グレージングユニットを製造する方法。
29. 前記２枚のガラスシート間に挿入されたガス供給装置が、前記グレージングユニットに取り囲み操作を施しながらガスを送るために提供され、該装置が、該取り囲み操作が終了する直前に取り除かれることを特徴とする、請求項２６〜２８の何れか１項に記載の断熱グレージングユニットを製造する方法。
30. 断熱グレージングユニットを製造するための方法であって、
    −前記２枚のガラスシートを平行に維持しかつ離して配置すること、
    −該ガラスシートのエッジ（１０ａ、１１ａ）に対して前記実質的に平坦なストリップを固定するための手段（４）を備えた該ストリップの内面（２０）を、該グレージングユニットの全周に配置すること、
    −該実質的に平坦なストリップを配置する間、ほとんど同時に、該ストリップが該ガラスシートのエッジに確実に付着するよう該ストリップの外面（２１）に圧力手段（５４）を適用すること、
    −該グレージングユニット全体を取り囲んだ後、該実質的に平坦なストリップの２つの端部（２３、２４）を互いにしっかりと接合すること、
    −該実質的に平坦なストリップにおける穴（６）を前記他のストリップ（３０）によって封鎖し、場合により、その目的に合った該他のストリップと該実質的に平坦なストリップとを互いに近づけて該穴（６）を開けることを特徴とする、請求項１〜２５の何れか１項に記載の断熱グレージングユニットを製造する方法。
31. 断熱グレージングユニットのインサートを形成することを意図したストリップであって、該インサートが実質的に平坦で、ほぼ平行六面体形状を有し、場合によって成形により構築されるか又はしっかりと結合された機能部材を有することを特徴とする、断熱グレージングユニットのインサートを形成することを意図したストリップ。
32. その主要な面のうちの一方（２０）に、前記グレージングユニット上のインサートを心合せ及び位置合せするための手段を含むことを特徴とする、請求項３１に記載のストリップ。

Images