JP2005508204A - 床及び／又は壁用房付敷物 - Google Patents

Abstract

床敷物は第１裏張りを含む。この第１裏張りは摩損表面部分を構成する第１裏張りによって房付けされたヤーンを有する。摩損表面部分は、第１裏張りの房無し領域と共に、房付ヤーンの返し縫いから成る。露出した両摩損表面部分は、審美的なデザイン・パターンを構成する。これにより、安く、目の詰んだ広幅織り又はモジュール式カーペットが減じられた材料及び費用で提供される。好ましくは、第１裏張りはポリプロピレン織布から構成される。また、第２裏張りには、樹脂によって適所に固定される第１裏張りの裏側にカット又はループ・ヤーンが設けられる。スクリム織布によって覆われたＥＶＡ、炭酸カルシウム及び樹脂の混合物から構成される第２裏張りが設けられる。第２裏張りは、ニードル接合された合成繊維で構成し得る。さらに、第１裏張りは、ナイロン及びポリエステルのような不織布材料で構成し得る。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は敷物そして特に房付幅広織カーペット及び／又はモジュール式カーペット、すなわち、敷物の磨耗表面が第１裏張りの露出したパターン付部分と、審美的デザイン特性を有する房の返し縫いと、を含む、カーペット・タイル又はロール・タイルに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の敷物の一形態が、幅広織ロール・カーペット又はモジュール式カーペット、すなわち、以降、一般的にカ−ペット又は敷物と呼称する、カーペット・タイル又はロール・タイルに房付けされる。カーペット又は敷物という用語は、床、壁あるいは天井に適用されたカーペットを包含するのが目的である。カーペットの、特に商用設備における主要で固有な欠点は、長い期間に亘るカーペットの審美的特徴の外観保持の劣化にある。例えば、商用設備並びに家庭では、隣接した戸口又は高交通圏に隣接して設置されたカーペット・パイルは外観に非常に顕著な有害変化が表れて急速に劣化する。別の例は、車輪及び／又は椅子用キャスター、カート及び他の物品が頻繁に使用されるロケーションで使用される従来のカーペットである。そのような領域のカーペットの外観は急速に劣化する。従来のレベルに典型的になされたカーペット構造体が足元又は吸音そしてしばしば審美的特性の欠如のような他の望ましくない属性を犠牲にすることが認識される。また、高使用及び高交通圏に適合させるために過度に工作されかつ過度に構成されたカーペットは交通及び使用が少ない区域には相伴って過度な構成である。例えば、補足パイルの使用により高交通圏に適合させるために非常に高密度なカーペットを構成することにより、カーペット、すなわちパイルの最も高価な部分のコスト増加によって実質的に増加したカーペットのコストのみならず、廃棄処理も深刻な問題となっている。従って、上述の欠点を克服し、低価格で審美的に喜ばせる外観を与えるカーペットに対する要求がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【０００３】
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明に従って構成された房付カーペットの摩損表面の負担が、カーペット・パイルが、通常、覆い隠す第１裏張り表面に部分的に伝えられる。房付パイルカーペットの第１次裏張りは、典型的に、カーペットに何等かの審美性を与えるというよりはむしろパイル用支持として働く。ほとんどのカーペットでは、第１裏張りは、パイルによって全体的に覆い隠されかつカーペットの審美的デザインの役割を果たさない。しかしながら、本発明の好ましい実施形態では、房付カーペットは、房の返し縫い及び第１裏張りの露出した部分が、摩損表面として提供される部分に設けられる。すなわち、カーペットの選択された別個の領域の房の返し縫い及び第１裏張り部分の両方は、それぞれ、摩損表面の別個部分として露出する。第１裏張りの露出した部分は、このように、第１裏張りの一側上に露出した房の返し縫いによって形成されたカーペットの摩損表面の他の部分と共にカーペット摩損表面の審美的部分をも構成する。カーペット摩損表面のかなりの部分が露出した第１裏張りを備えているため、第１裏張りは審美的考慮が与えられているのみならず、太陽の紫外線の破壊的な影響を緩和するために紫外線安定剤が取り付けられている。
【０００４】
本発明による好ましい第１裏張りは、ナイロン又はポリエステル、あるいはポリエチレンのような他のポリオレフィンのような構造の他の材料を使用し得るが、織られたポリプロピレン・テープ・ヤーンあるいは多重フィラメント・ヤーンで作られている。他のヤーン形態も使用し得る。そして縦編、横糸挿入及び不織又はステッチ接合も使用し得る。
【０００５】
かくして、本願明細書のカーペットは、摩損表面として同様に露出されかつ自身を貫通する何れの房付ヤーンをも有さない第１裏張りの部分と共に該第１裏張りの摩損表面の部分に沿った房の緊密で、目の詰まった露出した返し縫いによって部分的に特徴づけられる。カーペットの部分のみにおける房付ヤーンの使用と、摩損表面の一部として、第１裏張りの残りの部分、すなわち房付けされていない領域の露出は、より少ない表面パイル材料しか要しないという汚染物質の恩恵、減じられたコスト及びカーペットの利用寿命の終わりでの減じられた処分問題を有する。さらにまた、結果として生じるカーペットは、目の詰まった低プロファイルを有する。自身の織物の審美性を保持し、カーペットの外観の実質的な劣化無しに、ベッド、椅子、洗浄装置及びその他同種のもののような回転する交通がカーペット上を移動することを可能にする。カーペットは従来の房付けカーペットより極めて軽い。
【０００６】
本願明細書のカーペットを構成するために、第１裏張りは、慣用のやり方及び第１裏張りに沿う選択された領域で房付けされる。カーペットの摩損表面に沿ってカット又は連続ループを形成するよりはむしろ、房付第１裏張りは、房の返し縫いが摩損表面部分を形成するように逆さにされる。樹脂は、第１裏張りの裏側の適所にカット又はループ・ヤーンを保持するためにカット又はループ・ヤーンの何れかを含んでいる、第１裏張りの裏側に貼付される。したがって、第１裏張りの裏側のカット又はループ・ヤーンの全ては樹脂によって封じ込められる。その後、ホット・メルト複合物が樹脂上に貼付される。好ましくは、ホット・メルト複合物は、ＥＶＡ、炭酸カルシウム、及び樹脂の混合物からなる。この混合物はＵｎｉｂｏｎｄ（登録商標）として業界で知られている。さらに、ホット・メルトがまだ液体又はプラスチック状態である間、第２裏張り、好ましくは織ったポリプロピレン・スクリムが溶融複合物に添加される。その後、カーペット構造体は、Ｕｎｉｂｏｎｄ（登録商標）層を凝固するためにチル・テーブルを横切って移動する。最終的に、織ったポリプロピレン・スクリムは、例えば、接着剤によって、その後、床表面に貼付されるカーペットの裏面を構成する。
【０００７】
更なる代案として、及び織ったポリプロピレン第１裏張りの代わりに、モジュール式敷物類に特に役立つ、不織布第１裏張りを提供し得る。この第１裏張りは、ナイロンとポリエステル繊維の混合物から構成され、切断又は乱切にされ、共に混合され、及び複合物構造体から成る平坦なシートを構成するために一対の加熱ロール間を通過せしめられる。複合物シートは房付とし得るものであり、織ったポリプロピレンより、より寸法上安定した第１次裏張りを提供する。特にモジュール式カーペットに使用した時、これはカーペットの安定性を保証する。不織布第１裏張りが第２裏張りとしてのＵｎｉｂｏｎｄ（登録商標）及び織ったポリプロピレン・スクリム、あるいはニードル接合合成繊維の何れかと共に使用し得る間、不織布は、幅広織りカーペットの製造に使用するために必要不可欠又は必要ではない。しかしながら、高い安定性が要求されるモジュール式敷物類のために、ナイロンとポリエステル繊維の房付シートから構成された不織布第１裏張りは、房付繊維を封じ込めてかつ適所に房付繊維を維持するためにＰＶＣプリコートを含む第２裏張りを有し得る。より重いＰＶＣ及びガラス繊維安定剤を有する主被覆を更なる安定性のために加え得る。
【０００８】
織ったポリプロピレン・スクリムの第２裏張りの代わりに、ニードル接合合成繊維裏張りをカット又はループ・ヤーンに重なる樹脂及びＵｎｉｂｏｎｄ（登録商標）層に貼付し得る。ニードル接合合成繊維は好ましくはポリプロピレンのナイロン及び小量の混合物である。それらの両方は好ましくは他の生産流からのリサイクル繊維である。したがって、ニードル接合ナイロン及びポリプロピレン繊維は均質化され、適所にカット又はループ・ヤーンを固定する樹脂が染み込んだ第１裏張りの裏側に貼付される。もちろん、ニードル接合ナイロン及びポリプロピレンは、新規及び廃物のナイロン及びポリプロピレン繊維を使用し得る何れの無駄な中身又は混合物無しに元々のナイロン及びポリプロピレンから構成することができる。このタイプの第２裏張りは、足元の快適さ、音響的制御及び断熱性を与える目の詰まったコヒーレントなクッション織物を与える。
【０００９】
本発明による好ましい実施形態では、敷物の摩損表面の分離した摩損表面を形成するために敷物の一側に部分的に露出した第１裏張りと、摩損表面から離れた第１裏張りの裏側上にカット又はループ・ヤーンを形成する第１裏張りの残りの部分に沿って第１裏張り内に房付けされ、摩損表面の残りの部分に沿ってかつ残りの部分を形成する房付ヤーンから成る複数の返し縫いを残す複数のヤーンと、第１裏張りの裏側に沿うカット又はループ・パイルを固定する樹脂と、を備え、返し縫い及び第１裏張りが互いに区別される審美的特性を有する摩損表面に沿って露出される、床、壁あるいは天井表面用敷物が提供される。
【００１０】
本発明による層なる好ましい実施形態では、敷物の摩損表面の分離した摩損表面部分を形成するために露出した敷物の一側上の房付及び房無し部分を有する、織った第１裏張りを備え、房状部分は、第１裏張り内に房付けされかつ摩損表面から離れた第１裏張りの裏側上にカット又はループ・ヤーンから構成され、摩損表面の残りの部分に沿ってかつ残りの部分を形成する複数の房付ヤーンの返し縫いを残す複数のヤーンを含み、房無し部分が第１裏張りから成るワープ及びウェフト・ヤーンを備え、第１裏張りの房付及び房無し部分が互いに区別される審美的特性を有する摩損表面に沿って露出している、床、壁あるいは天井表面用敷物が提供される。所望により、保護塗装が摩損寿命を向上させるために第１裏張りの摩損表面に加え得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
ここで図面、特に図１を参照すると、本発明の好ましい実施形態に従って構成された、全体的に参照符号１０で示される敷物が示されている。敷物１０は、テクスチャード加工又は未テクスチャード加工連続フィラメントを、織った裏張りを通過させ、第１裏張り１２の下側に沿ってループ状ヤーン１６を形成することによって慣用の態様で房付けされる織ったポリプロピレン第１裏張り１２を含んでいる。所望により、房付プロセスは慣用のものであり、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ乳酸あるいはナイロンのような何れのタイプの繊維も房付けされるヤーンに利用し得る。さらに、房付連続ループ・ヤーン１６が、第１裏張り１２の裏側に示されている間、単数又は複数のループ・ヤーン１６が第１裏張り１２の裏側に沿うカット・パイル・ヤーンを備えることが理解される。明らかになるであろう理由のために、第１裏張り織布は、紫外線の劣化効果に対して保護するための紫外線（ＵＶ）安定剤を有する。すなわち、第１裏張りは、第１裏張りを構成するポリプロピレン・ヤーンの押出し成形の間に加えられたＵＶ安定剤を備えたポリプロピレン織布から構成されることが好ましい。
【００１２】
樹脂１８は、第１裏張りの裏側に沿って貼付され、適所にループ・ヤーンを錠止するためにループ１６を覆い、封じ込めて、一杯にする。その後、Ｕｎｉｂｏｎｄ（登録商標）又は被覆は、樹脂被覆された連続ループ・ヤーン１６上に貼付される。Ｕｎｉｂｏｎｄ（登録商標）被覆２０は、エチルビニル酢酸塩（ＥＶＡ）、炭酸カルシウム及び樹脂の混合物を備える。Ｕｎｉｂｏｎｄ（登録商標）被覆は、樹脂１８上にホット・メルトとして加えられる。ホット・メルトが、依然として液体又はプラスチック状態にある間、第２裏張り、好ましくは織ったポリプロピレン・スクリム２２はＵｎｉｂｏｎｄ（登録商標）被覆２０に貼付される。その後、Ｕｎｉｂｏｎｄ（登録商標）被覆を設定し凝固し、かつカーペット構造体に第２裏張り２２を固定するためにチル・テーブル上に通過される。第２裏張り２２は、敷物に対する完全性及び寸法上の安定性を与える。
【００１３】
図１を検討すると、房付ヤーン１４の返し縫い２８が第１裏張り１２によって露出し、かつ摩損表面の部分を構成することが認識される。さらに、各返し縫い２８は、摩損表面の第１裏張り１２によって露出した自身の長さの全体に対して織ったポリプロピレン第１裏張り１２と実質的に連続接触するように、緊密に房付けされる。
【００１４】
ここで図４及び図５を参照すると、２つの異なるスタイの敷物構造体が図示されており、そしてこれらは本発明による多数の異なるスタイルの敷物を表すと考えられる。本発明の主な特徴は、敷物の摩損表面の一部として第１裏張りを使用することである。図４では、図示された、敷物スタイルは、房付ヤーン１４によって構成された六角形の対角線上に延在するパターンを備える。第１裏張り１２の部分２４は露出して置かれ、敷物の摩損側の部分を構成する。房付ヤーン１４の返し縫い２８は、敷物の摩損表面の他のもの、あるいは残りの部分を構成する。したがって、第１裏張り１２の房無し部分２４及びヤーン１４の房付部分、例えば、返し縫い２８は、敷物の摩損表面の補足パターンを構成する。この例示的な実施形態では、ヤーン４は、摩損表面の一部として露出した第１裏張り１２の六角形領域を境界づける。この実施形態の房付ヤーン１４は、カット又は連続ループ・ヤーンを備え得る。第１裏張り部分２４が、摩損表面の部分として露出するために、第１裏張りは紫外線に露出する。従って、繊維、フィルム・ヤーンあるいは第１裏張り、好ましくはポリプロピレンのヤーンを構成する多重フィラメントは、ＵＶ安定剤を備えて押し出し成形される。これは、日光による第１裏張りの露出した部分の劣化を排除する。
【００１５】
図４に示す敷物のパターン、すなわち、摩損表面の部分として露出した返し縫いを具備する摩損表面及び房付第１裏張りの部分として露出した房無し第１裏張りのチェックボードパターンは、図示するのみであり、しかも本発明は、種々の審美的特性を備えた多くの異なるスタイル及びパターン構造体で前方に担持し得る。例えば、図５に示すように、第１裏張り１２ｂは、房無し第１裏張りの列によって他から分離される房１４ｂの房付パターン列を含んでいる。両者はカーペットの摩損表面として露出している。第１裏張りの部分に房付けをして第１裏張りの他の部分で房を省略することによって様々に異なるパターンを得ることができるが、最終結果は、摩損表面の部分として露出した第１裏張りの部分と、摩損表面の残りの部分を形成する房付ヤーンの返し縫いで第１裏張り内に房付ヤーンを含んでいる第１裏張りの部分と、を備える敷物であることが理解される。房無し第１裏張り部分は、このように、第１裏張りの房付部分の露出した返し縫いと共に敷物の審美的部分を形成する。従って、第１裏張りは、好ましくは異なる色付けがされた房付ヤーンと共に、楽しい審美的外観を与えるために、染色によってその形成中又は形成後に着色されることが好ましい。第１裏張りの房無し部分と、房付部分の返し縫いは両方共、摩損表面の分離した部分を構成することを考慮して、敷物の摩損表面のテクスチャは顕著に異なることも理解される。
【００１６】
本発明の敷物の外観は、長い期間の使用の間に亘って保持される。慣用の房付カーペットでのように高交通圏で連続的に磨り減った直立したパイルを露出する代わりに、本発明の敷物摩損表面は返し縫いによって提供される。これらは第１裏張りに対して緊密に引かれる。従って、非常に目の詰まったパイルには、運動に対する少々の能力が与えられる。さらに、この構造体で、多数の色及び異なるテクスチャのような敷物の織特性は保存される。
【００１７】
本願明細書の敷物の有利な特性を要約すると、第１裏張りの返し縫いは、各々が色、テクスチャ及び敷物の審美的構成要素を有する第１裏張りの注意深く構成された部分と共に、カーペット摩損表面の一部として現れる。緊密で、目の詰まった返し縫いが摩損表面として表されかつ両方共魅力的でありかつ機能的である。第２に、返し縫いの効果は低パイルを構成することである。これにより、製品の有効寿命の最後における縮小したコスト及び処理問題によって、敷物により少ない材料しか要さないという汚染的な恩恵を有する。
第３に、その織りの審美性を保持しながらも、非常に目の詰まった低プロファイル表面は、車両全体の交通を、この交通を動かすに費やす非常に少ない作業で容易にしかつ車両交通全体並びに敷物の寿命を大幅に増大させる。さらに、実質的な経済性は、本願明細書の敷物で利用された縮小された材料に照らして原材料費で達成される。さらに、敷物は、様々に異なる色及びテクスチャを与える、多数の異なるパターンの余地がある。
【００１８】
向上されたクッション効果を与えるために、及び図２を参照して、図１でのように、樹脂１８によって下側に被覆された連続ループ・ヤーン１４に房付けされた織った第１裏張り１２が図示されている。しかしながら、この形態では、ニードル接合合成繊維と主マット３０は樹脂被覆１８の底に貼る。マット３０を構成するニードル接合合成繊維は、自身のカット混合物かつ樹脂と混合されたナイロン及びポリプロピレンを備え得る。好ましくは、カット・ファイバーの全て、無し又は部分は、他のカーペット製造流からの廃棄物から構成し得る。
【００１９】
ここで図３を参照すると、織ったポリプロピレン第１裏張り１２の代わりに、特にモジュール式敷物類、すなわち、カーペット・タイルに有用な、不織布第１裏張り４０が提供される。不織布の第１裏張りは、ナイロン及びポリエステル繊維の混合物で構成されることが好ましい。これらの繊維は共に縮小されかつ混合され、繊維を平坦化しかつ複合物平坦シート構造体を構成するために加熱ロール間に通される。ポリエステル繊維は、ナイロン繊維を互いに実質的に接合する。その後、このシートは、非常に寸法上安定した第１裏張りを構成するために、カット又は連続ループ・ヤーン１４の何れかと共に房付けし得る。
【００２０】
第２裏張り又はニードル接合合成繊維としてＵｎｉｂｏｎｄ（登録商標）材料及び織ったスクリムの何れかで不織布の第１裏張りを提供することが可能な間、不織布裏張りは幅広織り敷物類に必要ではない。好ましくは、そしてモジュール式敷物類で使用するために、ＰＶＣ裏張りは不織布の第１裏張りに提供される。特に、不織布の第１裏張り４０の下側に沿って適所にループをふさいで錠止するために、ＰＶＣプリコート４２には、房付ヤーン・ループ１４が貼付される。その後、より重いＰＶＣの主被覆４４は、更なる安定化のために、ガラス繊維と共に貼付される。
【００２１】
上述の構造の全てにおいて、敷物の摩損表面は、房無しで露出した第１裏張りと、露出した房無しの第１裏張りが摩損表面に対する審美的デザインの部分を構成する箇所で、低く、目の詰まった繊維からなる審美的に楽しいパターンで構成された房付ヤーンの露出した返し縫いと、を備えることが理解される。上述したように構成されるが、変更される織物は、壁あるいは天井覆いとして使用し得ることが理解される。この変更は、上述されたＵｎｉｂｏｎｄ（登録商標）裏張りの代わりの裏張り材として難燃剤を含んでいる複合物で代用することにより行われるであろう。これらのタイプの裏張り複合物は、通常、入手可能である。この場合、第２裏張り材は命じられない。
【００２２】
本発明は最も実際的で好ましい実施形態ものであると現在考えられるものに関して記述されているが、本発明は開示された実施形態に限定されず、これに反して、添付の特許請求の精神及び範囲内に含まれる種々の変形及び等価な配置構成を網羅することを意図したものであることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】本発明の好ましい実施形態に従って構成された敷物の概略断面図である。
【図２】本発明の更なる実施形態を示す、図１に類似した図である。
【図３】本発明の更なる実施形態を示す、図１に類似した図である。
【図４】本発明に従って構成された敷物の一部の摩損表面を示す斜視図である。
【図５】本発明の敷物の別の様式を示す平面図である。
【符号の説明】
【００２４】
１０ 敷物
１２ 第１裏張り
１２ｂ 第１裏張り
１４ 房付ヤーン
１４ｂ 房
１６ 連続ループ・ヤーン
１８ 樹脂
２０ 被覆
２２ 第２裏張り
２４ 第１裏張り部分
２８ 返し縫い
３０ マット
４０ 不織布第１裏張り
４２ ＰＶＣプレコート
４４ ＰＶＣ主被覆

Claims (20)

1. 床、壁又は天井表面用敷物であって、
   前記敷物の摩損表面の分離した摩損表面部分を構成するために該敷物の一側に部分的に露出した第１裏張りと、
   前記摩損表面から離れた前記１次裏張りの裏側にカット又はループ・ヤーンを構成する該第１裏張りの残部に沿って該第１裏張り内に房付けされ、前記摩損表面に沿ってかつ残部を形成する複数の返し縫いを残す、複数のヤーンと、
   前記第１裏張りの返し縫いに沿って前記カット又はループ・パイル房付ヤーンを固定する樹脂と、を備え、
   前記返し縫いと、前記摩損表面に沿って露出した前記裏張り部分が互いに区別される審美的特性を有する敷物。
2. 前記第１裏張りは紫外線安定剤を有する織布材料から構成される、請求項１に記載の敷物。
3. 前記各返し縫いは、前記開口間の該返し縫いの実質的に全範囲に亘って、前記第１裏張りに沿って且つ該第１裏張りに係合して延在する前記摩損表面に沿う一対のニードル状開口間に延在する、請求項１に記載の敷物。
4. 前記返し縫い及び前記第１裏張り部分は、異なる審美的な効果を与える、異なる着色剤を有する、請求項１に記載の敷物。
5. 前記樹脂の底に貼るＥＶＡ及び炭酸カルシウム層を含む、請求項１に記載の敷物。
6. 前記ＥＶＡ及び炭酸カルシウム層に埋設されたスクリムを備える第２裏張りを含む、請求項５に記載の敷物。
7. 前記スクリムがポリプロピレン織布からなる、請求項６に記載の敷物。
8. 前記房付ヤーンは連続ループ・パイル構造をしている、請求項１に記載の敷物。
9. 前記房付ヤーンはカットループ・パイル構造をしている、請求項１に記載の敷物。
10. 前記第１裏張りは紫外線安定剤を有する織布材料から構成され、前記返し縫い及び第１裏張り部分は、異なる審美的な効果を与える、異なる着色剤を有し、前記樹脂の底に貼るＥＶＡ及び炭酸カルシウム層と前記第２裏張りは、前記ＥＶＡ及び炭酸カルシウム層に埋設されたスクリムを備える、請求項１に記載の敷物。
11. 前記スクリムがポリプロピレン織布を備え、前記房付ヤーンが連続ループ・パイル構造をしている、請求項１０に記載の敷物。
12. 前記房付ヤーンが連続ループ・パイル構造をしている、請求項１０に記載の敷物。
13. 前記樹脂の下にありかつ該樹脂によって前記第１裏張りに固定された第２裏張りを含む、請求項１に記載の敷物。
14. 前記第２裏張りがナイロンとポリプロピレンから構成された繊維を含む、請求項１３に記載の敷物。
15. 前記第１裏張りが合成繊維から構成された不織材料から成る、請求項１に記載の敷物。
16. 前記不織材料が互いに接合されるナイロンとポリエステルから成る、請求項１５に記載の敷物。
17. 前記樹脂が、前記カット又はループ・ヤーンを固定するポリ塩化ビニルのプレコートと、前記プレコートの下に敷くガラス繊維安定剤を有する主ポリ塩化ビニルコーティングとを備える、請求項１５に記載の敷物。
18. 前記敷物が広幅織り絨毯からなる、請求項１に記載の敷物。
19. 前記敷物がモジュール式絨毯からなる、請求項１に記載の敷物。
20. 床、壁又は天井表面用敷物であって、
    前記敷物の摩損表面の分離した摩損表面部分を構成するために該敷物の一側に露出した房付された部分及び房付けされていない部分を有する第１裏張りであって、房付けされた前記部分が前記摩損表面から離れた前記第１裏張りの裏側で該第１裏張り内に房付けされかつカット又はループ・ヤーンから構成される複数のヤーンを含み、前記摩損表面に沿ってかつ該摩損表面の部分を形成する複数の返し縫いを残す、前記第１裏張りと、
    前記第１裏張りの裏側に沿う前記カット又は房付ループ・パイルを固定する樹脂と、を備え、
    房付けされていない前記部分が、前記第１裏張りからなるワープおよびウエルト・ヤーンを備え、
    前記第１裏張りの房付された前記部分及び房付けされていない前記部分が互いに区別される審美的特性を有する前記摩損表面に沿って露出される敷物。