JP2005503749A - コンバータ及び該コンバータを制御する方法 - Google Patents

コンバータ及び該コンバータを制御する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、共振回路(16)を具備するコンバータに関する。該コンバータは、電流バルブ(2、3)を流れる電流の変化率(dI/dt)を測定するための装置(31)と、前記測定装置(31)と協働してコンバータ内の短絡を検出するための検出装置(32)とを具備し、該検出装置(32)は、所定の制限時間(tlim)を上回る時間に亘って測定装置(31)により測定された電流の変化率(dI/dt)が電流変化率の所定の極限値(dI/dtlim)以上である際に、短絡電流を検出するように適応されている。本発明はこのようなコンバータを制御する方法にも関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の序文に記載されたコンバータ及びそのようなコンバータを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、特にVSCコンバータに関する。直流電圧網と交流電圧網を接続するためのVSCコンバータは、1995年にストックホルムロイヤル工業大学(Royal Institute of Technology)のAnders Lindbergによる論文「PWM and control of two and three level high voltage source converters」で既に紹介されている。この文献では、このようなコンバータを利用しながら高電圧直流電流(HVDC)用の直流電圧網を介して送電するプラントが説明されている。当該論文の発表以前は、直流電圧網と交流電圧網間の送電用プラントは送電所で網転流CSC(Current Source Converter)コンバータを使用することを前提としていた。しかし、この論文で完全に新しい概念が開示された。該概念は、高圧直流電流の場合そこに過電圧がかかる直流電圧網と、そこに接続される交流電圧網との間の送電のための強制転流用にVSC(Voltage Source Converter)コンバータを代替的に用いることを前提としている。それにより、HVDCにおける網転流形CSCコンバータの使用と比較して複数の注目すべき長所が提供される。中でも、有効電力と無効電力の消費量を個別に制御可能であること、及び、コンバータ内で転流誤りが発生するリスクがないので、網転流形CSCで起こり得るような転流誤りが、異なるHVDCリンク間で送信されるリスクがないことに言及できる。さらに、弱交流電圧網又はそれ自身何も発生させない網(無交流電圧網)に給電することができる。
【0003】
本発明のコンバータは、例えば直流電圧網から交流電圧網に対して送電するために、高圧直流電流(HVDC)用の直流電圧網を介して送電するためのプラント内に具備することができる。この場合、当該コンバータは、直流電圧側が直流電圧網に接続され、交流電圧側が交流電圧網に接続される。しかし、本発明のコンバータは、高圧ジェネレータ又はモータ等の負荷に直接接続することもできる。その場合、当該コンバータは、その直流電圧側または交流電圧側でジェネレータ又はモータに接続される。本発明は、これらの用途に限定されず、これに対して、SVC(静止形無効電力補償器)又はバックツーバック局での変換への使用にも適する場合がある。当該コンバータの直流電圧側の電圧は、有利には、10−400kV、好ましくは130−400kVの高圧である。本発明のコンバータは、上記以外に他形式のFACTS(フレキシブル交流送電システム)装置にも具備することができる。
【0004】
VSCコンバータには複数の構成が知られている。あらゆる構成において、VSCコンバータは、いわゆる電流バルブを複数具備し、各電流バルブは、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)又はGTO(ゲートターンオフ形サイリスタ)等のターンオフ型の半導体素子と、それと逆並列に接続されたフリーホイールダイオードと称されるダイオード形の整流部材とを具備する。ターンオフ型の各半導体素子は、通常、高圧用途において、複数の直列接続に構成されて同時制御される、複数の個別のIGBT、又はGTO等のターンオフ型の半導体構成要素で製作される。高圧の用途では、遮断状態の各電流バルブにより保持電圧を確保するため、比較的多数のそのような半導体構成要素が必要とされる。同じように、各整流部材は複数の直列接続整流部材で構成される。ターンオフ型の半導体構成要素及び整流構成要素は、複数の直列接続された回路で構成された電流バルブにあり、その各回路は、つまり、ターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続された整流構成要素とを具備する。
【0005】
コンバータの電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素におけるターンオフ損失、つまり、これらがターンオフされる際のターンオフ型の半導体構成要素における損失を制限するため、ターンオフ型の各半導体素子を介して並列接続された、いわゆるスナバキャパシタ形態の容量性部材を構成することは周知である。また、相電流の転流に関して前記スナバキャパシタを再充電するための、いわゆる共振回路が設けられたコンバータを提供することも周知である。これによって、電流バルブのターンオフ型の半導体素子におけるターンオン損失、つまり、これらがターンオンする際の、ターンオフ型の半導体素子における損失を制限することも可能である。
【0006】
インダクタンスとキャパシタンスに基づく実質的に損失のない多様な形態の転流回路が開発され、転流に伴うVSCコンバータの損失を低下させるために使用される。この種のコンバータは、「ソフトスイッチコンバータ」と称される。このようなコンバータの一例として、ARCPCコンバータ(補助共振転流ポール形コンバータ)を挙げることができる。これらのコンバータは、電流バルブの整流部材から別の電流バルブのターンオフ型の半導体素子に対する相電流の転流に関して電流バルブのスナバキャパシタを再充電させるように適応された共振回路を具備する。それにより、前記半導体素子は、高圧でなく低圧でターンオンすることができ、よって電流バルブの半導体素子におけるターンオン損失が制限される。また、電流バルブのターンオフ型の半導体素子から別の電流バルブの整流部材に対して相電流が転流される際、つまり、第1電流バルブの半導体素子のターンオフに関して、相電流が低いために相出力における電圧のスイッチング時間が不当に長くなるようなときにも、共振回路は使用される。
【0007】
場合によっては、コンバータの電流バルブに短絡電流が発生し、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素が絶縁破壊しないようにこれに対処できることが必要になる。このような短絡電流は、例えば、極性を異にする電流バルブが通電しているときに、禁じられた電流バルブのターンオンが実行された場合に起こる。それは例えば、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオン及びターンオフを制御する制御装置で誤動作が発生したような場合である。このような場合、電流バルブを流れる電流は、該電流バルブのターンオフ型の半導体素子の電流飽和レベルに到達するまで急上昇する。ターンオフ型の半導体素子の電流飽和レベルに到達すると、半導体構成要素をターンオフすることは困難であり、多くの場合は不可能である。したがって、半導体構成要素が電流飽和レベルに到達する前に、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素を保護するために必要な手段を講じることができるよう、コンバータに発生する短絡電流を極めて迅速に検出可能であることが必要である。
【特許文献1】
米国特許第5572418号
【特許文献2】
米国特許第5828539号
【特許文献3】
米国特許第5990724号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的
本発明の目的は、コンバータの電流バルブに発生する短絡回路電流の効率的で素早い検出を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、前記目的は、請求項1に記載のコンバータ及び請求項19に記載の方法によって達成することができる。
【0010】
本発明の解決手段によれば、電流バルブを流れる電流の変化率が測定され、電流の変化率の極限値と比較される。所定の制限時間を上回る時間に亘り、測定された電流の変化率が電流の変化率の極限値以上である際に短絡電流が検出される。
【発明の効果】
【0011】
共振回路が設けられたコンバータにおける電流の変化率は、通常、共振回路内にインダクタがあるために低い。電流の変化率が大きくなることは、結果的に通常状態との偏差を示す。コンバータの電気回路内の任意箇所の短絡に関連して、そのような大きな電流変化率が生ずる。電流の変化率を測定することにより、非常に早い段階で短絡電流を検出することができるので、短絡電流が電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素の電流飽和レベルに達するような高い値に到達する前に、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフを含め、所要の保護対策を実行することができる。また、例えば、スナバキャパシタの再充電に関連するなど、通常の動作状態の間、電流バルブに大きな電流変化率を伴う短い間隔が発生する場合もある。さらに、特に、共振回路に含まれるインダクタ及び補助バルブの助けなしに実行される電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフ後、転流振動によって、高い電流変化率が短期間発生する場合もある。しかし、短絡電流が招く高い電流変化率は、通常の動作状態の間に時折発生する高い電流変化率よりも期間が長い。高い電流変化率の期間を検討することにより、短絡電流が招く高い電流変化率と、短絡電流によるものではない高い電流変化率とを識別することができる。検出された高い電流変化率の期間と所定の制限時間との比較により、結果的に、通常の動作状態の間に発生する高い電流変化率を、短絡電流が招く高い電流変化率から除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の好ましい実施形態によれば、各電流バルブは、該電流バルブの電流変化率の大きさを最大値までに制限する手段が設けられる。コンバータの電流バルブの電流変化率を制限する手段は異なる構成において公知であり、電流の上昇が急速過ぎることに起因する、つまり、電流の変化率が大きすぎることに起因する、電流バルブの構成要素の過負荷を防止するために使用される。このように電流バルブにおける電流の変化率を最大値以下に制限することは、発生する短絡電流の電流変化率が電流バルブにおける対応する最大値に制限されることも意味する。これによって、通常、電流バルブに短絡電流が発生する瞬間から、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素が電流飽和レベルに到達する瞬間まで一定時間が経過する。この時間を、例えば、問題の電流バルブをターンオフするように使用することができる。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、ターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続される整流構成要素とを有する電流バルブに含まれる少なくとも1つの回路は、該回路に含まれるターンオフ型の半導体構成要素と直列に且つ該回路に属するスナバキャパシタと並列に接続された電流の変化率を測定するための測定部材が設けられる。この様態では、前記回路を流れる電流の変化率のみが測定されて、回路に属するスナバキャパシタを流れる電流の変化率は測定されない。これにより、上記転流振動が招く高い電流の変化率の測定部材による登録が回避される。
【0014】
本発明の特に好ましい実施形態では、電流バルブの電流強度も測定され、測定された電流強度が所定の電流強度の極限値を上回ると短絡電流が検出される。これにより、誤動作によるターンオン、または極性を異にする電流バルブがターンオン状態になると同時にその他何らかの誤動作によって電流バルブが通電することにより引き起こされる短絡電流に対する保護を改善することができる。このような誤動作の状況に関し、当初から通電状態にある電流バルブの電流強度が誤動作の状況が発生する前に非常に高い通常レベルになっているために、短絡電流の発生に関連してこの電流バルブの電流強度が電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフが不可能となるレベルまであまりに急速に到達するため、電流バルブのターンオフを実行する時間がないというリスクがある。しかし、当初から通電状態にある電流バルブの電流強度が通常レベルを上回る時間を登録することにより、上述の電流バルブの電流強度が電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフが不可能となるレベルに到達する前に、誤動作のターンオンにより短絡電流が発生した極性を異にする電流バルブのターンオフを実行する十分な時間が取れる。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、制御装置は、電流バルブの直列接続部の2つの部分の一方で測定された電流強度が所定の電流強度の極限値を上回るとき、まず直列接続の他方の部分で電流バルブのターンオフ型の構成要素のターンオフを開始し、その後、所定の遅延時間を置いて、測定された電流強度が所定の電流強度の極限値を上回った直列接続の部分で電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフを開始する。前記遅延時間の適切な選択により、ターンオフ型の半導体構成要素のターンオフが開始される前に、誤動作でターンオンした電流バルブのターンオフは、当初から通電状態にある電流バルブにおける電流強度を、ターンオフ型の半導体構成要素が確実にターンオフできるレベルに低下させる時間を確保することができる。
【0016】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、電流バルブの直列接続の他方の部分の全ての制御ユニットから、ターンオフ型の関連半導体構成要素のターンオフに関する制御信号の受信確認が受信された場合、及び/又は、電流バルブの直列接続の他方の部分の各電流バルブから、電流バルブの整流構成要素で遮断電圧(Blocking voltage)が検出されたことを示す信号が受信された場合のみ、電流バルブの直列接続の一方の部分で電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオンが可能になる。これにより、互いに極性を異にする電流バルブが同時にターンオン状態になり、それにより通電状態となっている場合の安全性が向上する。
【0017】
本発明のコンバータ及び発明の方法のさらに好ましい実施形態は、従属請求項及び以下の詳細な説明から明らかである。
【0018】
本発明の解決法は、一般的に、例えば、共振回路を備えた上述の種類のコンバータ等、「ソフトスイッチコンバータ」形式のコンバータに適用できる。本発明の解決法が適用可能なコンバータの種類のさらなる例として、”Three level Auxiliary Resonant Pole Commutated Pole Inverter for High Power Applications”(Cho J G, Baek J W, Yoo D W, Won C Y, IEEE, 1996)に記載された種類の3レベルARCPコンバータ、及び、例えば特許文献1に記載された種類の擬似共振PWMコンバータに言及することができる。
【実施例】
【0019】
添付図を参照する実施例により本発明をさらに詳述する。
【0020】
本発明の異なる実施形態によるコンバータが図1ないし図3に示されている。本明細書では、各コンバータはいわゆるVSCコンバータである。図1ないし3では、交流電圧相線のうちの1相に接続されたコンバータの一部のみが図示されており、通常相は3相であるが、単相交流電圧網に接続される際にはコンバータ全体を構成することもできる。コンバータの図示された部分は、いわゆる相脚を構成し、例えば三相交流電圧網に適したコンバータは、図示されたような3つの相脚を有する。
【0021】
図1ないし図3に示されたコンバータ1の相脚は、コンバータの直流電圧側の2つの電極4、5間に直列接続された2つの電流バルブ2、3を有する。いわゆる中間リンクキャパシタを少なくとも2つ有する直流電圧中間リンク6は、2つの電極4、5間に設けられる。図示されたコンバータにおいて、中間リンク6は、2つの直列接続中間リンクキャパシタ7、8を有する。前記キャパシタ7、8の中間点9は、本明細書では一般的な例として各電極に+U/2及び−U/2の電位を形成するように接地されている。Uは2つの電極4、5間の電圧である。しかし、接地点9は、例えば、SVCに適用する場合は排除できる。
【0022】
コンバータの相出力部を構成する2つの電流バルブ2、3間の直列接続の中間点10は、交流電圧相線11に接続される。この様にして、前記直列接続は、それぞれ電流バルブ2と3を有する2つの部分1a、1bに等分される。3つの相脚を有する実施形態では、コンバータは、結果的に、3相交流電圧網の各交流電圧相線に接続される3相出力部を有する。相出力は通常ブレーカ、変圧器等の形態の電気的な装置を介して交流電圧網に接続される。
【0023】
図1と図2で示された実施形態では、各電流バルブ2、3には、IGBT、IGCT、MOSFET、JFET、MCT又はGTO等のターンオフ型の半導体構成要素13a、13bと、それと逆並列に接続されたフリーホイールダイオードと称されるダイオード形態の整流構成要素14a、14bとを含む回路12が設けられる。電流バルブ2、3の各々には、電流バルブに含まれるターンオフ型の半導体構成要素13a、13bと並列に接続されるスナバキャパシタと称される容量性部材15が設けられる。
【0024】
上述したように、各電流バルブは、複数の直列接続されたターンオフ型の半導体構成要素からなるターンオフ型の半導体素子と、複数の直列接続された整流構成要素からなる整流部材とを具備することができる。これらターンオフ型の半導体構成要素と整流構成要素とが、図3によりさらに詳細に説明されるように、複数の直列接続された回路に構成された電流バルブ2、3の各々を構成している。
【0025】
電流バルブの半導体構成要素13a、13bのターンオフに関連して、当該半導体構成要素と並列に接続されたキャパシタ15が充電される。続いて半導体構成要素がターンオンされたときにスナバキャパシタ15がこの充電を維持する場合、ターンオン損失が半導体構成要素で発生する。このようなターンオン損失を排除、或いは少なくとも低減し、高スイッチング周波数を利用できるようにするため、スナバキャパシタ15が共振回路16に含まれる。これにより、電流バルブの半導体構成要素13a、13bをターンオンしようとするとき、ターンオンされると各半導体構成要素にかかる電圧がゼロとなるか、またはそれに近似するように、電流バルブのスナバキャパシタ15を放電させることができ、それによりターンオン損失が制限される。
【0026】
共振回路16の直流電圧中間リンクの中間点9と相出力部10との間にキャパシタを配置することもできる。
【0027】
図1ないし図3に示されたコンバータは、ARCPコンバータと称される種類である。共振回路16は、本明細書ではいわゆる擬似共振形であり、2つの電流バルブ間で電流が転流されると、つまり、コンバータの相出力部上の電圧の充電が完了すると、共振のみが開始されることを意味する。
【0028】
図1及び図2に示された各実施形態では、共振回路16は、相出力10と、前記直列接続中間リンクキャパシタ7、8の中間点9との間に配設された、インダクタ17と補助バルブ18の直列接続部を具備する。補助バルブ18は、2つ一組の直列接続補助バルブ回路19を具備し、各補助バルブ回路は、IGBT、IGCT、MOSFET、JFET、MCT又はGTO等のターンオフ型の半導体構成要素20a、20bと、それと逆並列に接続されるダイオード形態の整流構成要素21a、21bとを有する。2つの補助バルブ回路19のターンオフ型の半導体構成要素20a、20bは、互いに極性が逆になるように構成される。当該補助バルブ18は、一方向又は他方向に導通可能な双方向性バルブで構成される。
【0029】
本明細書及び特許請求の範囲における補助バルブなる表現は、コンバータの共振回路16に含まれる電流バルブを示す。
【0030】
補助バルブ18は、図3に示したように、しかるべき場合には、複数の直列接続補助バルブ回路群を具備することもできる。図3に示した実施形態では、共振回路は、複数の直列接続補助バルブ回路群22からなる補助バルブ18を具備し、各群が上記形態の2つの直列接続補助バルブ回路19を有する。図3には、補助バルブ18の補助バルブ回路には2つの直列接続群22のみが示されているが、それより多くの群数であってもよい。補助バルブ18の補助バルブ回路の群数は、電流バルブ2、3の直列接続された回路12の数とは無関係に最適化することができ、特に補助バルブが遮断状態に維持可能な電圧、及び使用する個別の半導体構成要素20a、20bの特性に依存する。一般的に、遮断状態の補助バルブ18は電極電圧の半分、つまり、U/2を保持すればよく、それに対して電流バルブ2、3の各々は、電極電圧U全体を遮断状態に保持できるように形成されなければならない。
【0031】
図3に示した実施形態では、各電流バルブ2、3は、上述に基づいて、各々がターンオフ型の半導体構成要素13a、13bと、それと逆並列に接続されたダイオード形態の整流構成要素14a、14bとを有する複数の直列接続された回路12を具備する。図3では、各電流バルブ2、3には上述した形態の直列接続された回路12が2つのみ図示されているが、直列接続された回路12の数は、当然、さらに多くてもよい。特にコンバータを設計する電圧に基づいて、各電流バルブ2、3の前記直列接続された回路12の数は、2から数百まで拡張することができる。
【0032】
各電流バルブ2、3の直列接続された回路12それぞれには、該回路に含まれるターンオフ型の半導体構成要素13a、13bと並列に接続されたスナバキャパシタ15が設けられる。各スナバキャパシタ15のキャパシタンスは、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフに対して、各電流バルブに含まれるターンオフ型の半導体構成要素13a、13b間に適切な電圧配分が可能となるよう高くなければならない。スナバキャパシタ15のキャパシタンスの選定は場合に応じて、特に、ターンオフ型の半導体構成要素13a、13bと整流構成要素14a、14bの対応電流容量に依存して、調整される。
【0033】
図3に示されたように、補助バルブ18内の補助バルブ回路19の各群22は自己制御ユニット23を適宜具備しており、該制御ユニットは、当該群に含まれるターンオフ型の半導体構成要素20a、20bのターンオン及びターンオフを制御するように適応されている。補助バルブの全ての制御ユニット23は、全制御ユニット23に制御信号を送信するように適応された共通制御装置24に接続される。これにより、補助バルブの全補助バルブ回路19の同時制御が確保される。
【0034】
図3に示されたように、コンバータの電流バルブ2、3に含まれるターンオフ型の各半導体構成要素13a、13bは、ターンオン及びターンオフを制御するように適応された自己制御ユニット25を備えることがさらに好ましい。電流バルブの全制御ユニット25は、電流バルブ2、3に含まれる全制御ユニット25に制御信号を送信するように適応された共通制御装置24に接続される。これにより、電流バルブの全半導体構成要素13a、13bの同時制御が確保される。本実施例では、補助バルブの制御ユニット23と電流バルブの制御ユニット25は、同一の制御ユニット24に接続されている。制御ユニット23、25は、それらが制御装置24からターンオン信号及びターンオフ信号を受信したとき、前記ターンオン信号/ターンオフ信号を受信した確認として、信号を制御装置24に返信するように適応されていることが好ましい。
【0035】
図1と図2に示したコンバータは、図3の概略的に示したものと対応する制御装置24及び制御ユニット23、25を備えることを意図しているが、図1と図2には図示されていない。
【0036】
本発明のコンバータは、PWM技術(PWM=パルス幅変調)で制御されることが好ましい。前記制御装置24には、図7に概略的に示されたモジュレータ30から所望の転流の瞬間を示す信号が供給される。
【0037】
本発明のコンバータには、電流バルブ2、3を流れる電流の変化率dI/dtを測定するための装置31と、前記測定装置31と協働してコンバータの短絡を検出するための検出装置32とが設けられる。これらの装置は図7に概略的に示されている。当該検出装置32は、所定の制限時間tlimを上回る間、測定装置31により測定された電流の変化率dI/dtが、所定の電流変化率の極限値dI/dtlim以上であるとき、短絡電流を検出するように適応されている。電流変化率の極限値dI/dtlimは、それが通常の転流プロセスの間に電流バルブを流れる電流変化率の通常値をわずかに上回るように適宜選択される。電流バルブを流れる電流変化率dI/dtが通常値を上回っている時間の長さを調査することにより、前述したように、短絡電流が招く電流変化率の値の上昇を、通常の動作状態の間に発生するそのような電流変化率の値の上昇と識別することができる。制限時間tlimは、通常の動作状態の間に発生する電流変化率の値の上昇が、制限時間tlimに相当する時間内に、電流変化率の極限値dI/dtlimより低いレベルに低下する時間を有するように選択され、それにより、そのような電流変化率の値の上昇が排除され、短絡電流の誤検出を招かない。
【0038】
当該検出装置32は、図7に示されたように、制御装置24に組み込まれてもよく、それとは別体のユニットを構成してもよい。検出装置32と測定装置31を共通ユニットに統合することもできる。
【0039】
第1の実施形態によれば、測定装置31は、測定装置による電流変化率の測定値dI/dtが電流変化率の極限値dI/dtlim以上であるとき、これを示す信号を検出装置32に送信するように適応されている。この場合、電流変化率の測定値dI/dtと、電流変化率の極限値dI/dtlimとの比較が測定装置自体で行われ、該測定装置は、電流変化率の測定値dI/dtが電流変化率の極限値dI/dtlim以上であるとき、信号を検出装置32に送信する。第2実施形態によれば、測定装置31は、電流変化率の測定値dI/dtを示す測定信号を検出装置32に、好ましくは連続的に送信するように適応されている。後者の場合、結果的に、電流変化率の測定値dI/dtと、電流変化率の極限値dI/dtlimとの比較は検出装置32で行われる。
【0040】
前記測定装置31は、電流バルブの直列接続の前記2つの部分のうちの第1部分1aにおける電流変化率dI/dtを測定するための少なくとも1つの第1測定部材31aと、電流バルブの直列接続の他方の部分1bにおける電流変化率dI/dtを測定するための第2測定部材31bとを具備する。
【0041】
特に好ましい実施形態によれば、電流バルブに含まれるターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続された整流構成要素を有する少なくとも1つの回路12は、図2に示したように、該回路12に含まれるターンオフ型の半導体構成要素13a、13bと直列に、該回路12に属するスナバキャパシタ15と並列に接続された、電流変化率dI/dtの測定のための測定部材31a、31bを具備する。図2に示した実施形態では、測定部材31a、31bは、前記回路に含まれる整流構成要素14a、14bとも直列に接続されている。
【0042】
各電流バルブ2、3には、該電流バルブ2、3を流れる電流変化率dI/dtの大きさを最大値dI/dtmaxに制限するための手段が設けられるとさらに好ましい。本実施形態では、電流変化率の極限値dI/dtlimが、最大値dI/dtmaxを上回ることが許容されない、つまり、電流変化率の極限値dI/dtlimは、この最大値dI/dtmax以下になるように選択されることが理解される。さらに好ましい実施形態によれば、図4に示すように、当該手段は、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bの各々にキャパシタ41を具備する。該キャパシタは、ターンオフ型の各半導体構成要素13a、13bのゲートGとエミッタEとの間に配設される。ゲートとエミッタとの間の全キャパシタンス、つまり、ターンオフ型の半導体構成要素の自己キャパシタンスとキャパシタ41の合計は、制御電流の大きさと共にゲートとエミッタの間の電圧の変化率を決定し、それにより次に、ターンオフ型の半導体構成要素を流れる電流の変化率が決定される。ゲートとエミッタの間のキャパシタ41の所望のキャパシタンス値を選択することにより、電流の変化率は、所望の最大値に制限される。最大値dI/dtmaxは、この場合、短絡電流の検出とターンオフの実行のために十分な時間が確保され、短絡電流が、ターンオフが保証されるレベルより上に上昇するのを抑制するように適応される。特定の電圧レベルVthにおいて、ターンオフ型の半導体構成要素は導通を開始する。ターンオン遅延及びターンオン動作に必要な充電を不必要に増大させないように、ゲートGとエミッタEとの間に、前記キャパシタ41と直列にツェナーダイオード42が配設される。該ツェナーダイオードは、ゲート電圧がVthに近似すると導通を開始する。これは、適切な電圧で導通を開始するツェナーダイオードを選択することにより達成される。図4には、電流源43も図示されており、該電流源は、ターンオフ型の関連半導体構成要素13a、13bのターンオンする間に電流をゲートGに供給するように、制御部材44により制御される。電流源43と制御部材44は、前述の種類の制御ユニット25内に含まれる。上述したような種類の電流変化率制限手段は、特許文献2に開示されている。
【0043】
電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bの過負荷を防止するため、所定の制限時間tlimを上回る間、電流変化率の測定値dI/dtが電流変化率の極限値dI/dtlim以上となった結果、検出装置32が短絡電流を検出したとき、電流バルブ2、3のターンオフ型の半導体構成要素13a、13bのターンオフを開始するように制御装置24が適応されなければならない。
【0044】
3つの異なるプロセスにおいて電流バルブに流れる電流の変化を示す曲線が図5に示されている。図5のIで表記された第1曲線は、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素の通常のソフトターンオンを示している。図5のIで表記された第2曲線は、電流バルブに短絡電流が発生して誤動作した場合の電流の変化を示している。曲線I及びIから明らかなように、電流バルブを流れる電流は、通常のソフトターンオンの場合より誤動作の場合にさらに急上昇する、つまり、電流変化率dI/dtは相当に大きくなる。誤動作の場合、電流変化率の大きさは、前述の最大値dI/dtmaxに制限される。曲線Iは、t=toffの瞬間に電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフが実行され、それと同時に電流バルブを流れる電流がゼロに近づいていく誤動作の場合を示している。図5のIで表記された第3曲線は、電流バルブのハードターンオンを示している。このようなハードターンオンは、コンバータの始動時、及び、転流プロセスの間の電流バルブ又は補助バルブのターンオン又はターンオフの一時的な誤タイミングに関連して発生する。ハードターンオンの場合、電流バルブを流れる電流に、大きさが前記最大値dI/dtmaxに制限される大きな電流変化率が短時間、t=t以内の間に発生する。電流変化率の極限値dI/dtlimが、曲線IとIの電流上昇段階における電流変化率の値の間に設定しなければならないことが分かる。さらに、制限時間tlimがtよりわずかに大きく設定されなければならないことが分かる。
【0045】
本発明の特に好ましい実施形態によれば、コンバータは、検出装置32と協働して電流バルブ2、3を流れる電流の強度Iを測定するための装置33も具備する。該検出装置32は、測定された電流強度が所定の電流強度の極限値Ilimを上回るとき、短絡電流を検出するように構成される。電流強度の極限値Ilimは、負荷電流の最大予測値よりわずかに上回るように適切に選択される。
【0046】
第1変形例によれば、測定装置33は、該測定装置により測定された電流強度Iが電流強度の極限値Ilimを上回る際に、これを示す信号を検出装置32に送信するように適応されている。この場合、測定された電流強度と電流強度の極限値Ilimとの比較が測定装置自体で行われ、測定された電流強度が電流強度の極限値Ilimを上回る場合、前記測定装置が信号を検出装置に送信する。第2変形例によれば、測定装置33は、測定された電流強度の値を示す測定信号を検出装置32に、好ましくは連続的に送信するように適応されている。後者の場合、測定された強度と電流強度の極限値Ilimとの比較は検出装置32で行われる。
【0047】
前記測定装置33は、電流バルブ2、3の直流接続の前記2つの部分のうち一方の第1の部分1aにおける電流強度を測定するための少なくとも1つの第1測定部材33aと、他方の部分1bにおける電流強度を測定するための第2測定部材33bとを具備する。
【0048】
電流強度と所定の電流強度の極限値との比較により、前述したように、誤動作のターンオン、又は、極性を異にする電流バルブがターンオン状態にあるきに通電状態となる(つまり、電流バルブの直列接続の前記2つの部分の一方1a、1bにおける電流バルブ2、3が、他方の部分1b、1aにおける電流バルブがターンオン状態であるときに通電状態となる)他の何らかの誤動作に起因して電流バルブが招く短絡電流に対する保護を改善することができる。
【0049】
電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bの過負荷を防止するため、測定された電流強度Iが所定の電流強度の極限値Ilimを上回る結果、検出装置32が短絡電流を検出するとき、制御装置24は、電流バルブ2、3のターンオフ型の半導体構成要素13a、13bのターンオフを開始するように適応されなければならない。本明細書で問題とする種類の誤動作の状況に関連して、前述のように、誤動作状況の発生前に当初から通電状態にある電流バルブの電流強度が非常に高い通常レベル状態にあるために、短絡電流の発生に関する電流バルブの電流強度が、ほぼ瞬時に、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフが不可能となるレベルにまで到達するというリスクがある。その結果、制御装置24は、測定された電流強度Iが、電流バルブの直列接続の一方の部分1a、1bにおいて所定の電流強度の極限値Ilimを上回るとき、まず直列接続の他方の部分1b、1aにおいて電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフを開始し、その後、測定された電流強度Iが所定の電流強度の極限値Ilimを上回った部分1a、1bにおいて電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bのターンオフを開始するように適応される。これを確実に行うように、制御装置24は、測定された電流強度Iが所定の電流強度の極限値Ilimを上回った直列接続の部分1a、1bにおける電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bのターンオフを、他方の部分1b、1aにおいて電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13b、13aのターンオフを開始した後、所定の遅延時間を置いてから開始するように適応されるのが好ましい。
【0050】
短絡状況に関して、極性が逆となるように配置された2つの電流バルブを流れる電流の変化と、各電流バルブ内のターンオフ型の半導体構成要素のゲートとエミッタの間のそれに対応する電圧変化とを図示した曲線が図6に示されている。曲線Ic1とIc2は、当初から通電状態にある電流バルブと、誤動作でターンオンされることにより短絡電流を発生させる電流バルブとを流れる電流の変化をそれぞれ示している。曲線Vge1とVge2は、当初から通電状態にある電流バルブと、誤動作でターンオンされた電流バルブとに含まれるターンオフ型の半導体構成要素のゲートとエミッタとの間の電圧変化をそれぞれ示している。Ilimは前述の電流強度の極限値を表している。t=tの瞬間、誤動作でターンオンされた電流バルブが通電状態になると、当初から通電状態にある電流バルブに流れる電流が即座に急上昇する。電流がIlimまで上昇した場合、短絡電流の検出が行われて、t=toff1の瞬間に制御装置24が誤動作でターンオンされた電流バルブのターンオフを開始する。所定の遅延時間tの後、t=toff2=toff1+tの瞬間に当初から通電状態にある電流バルブに流れる電流のターンオフが開始される。このように、当初から通電状態にある電流バルブに流れる電流は、電流バルブのターンオフの実行前に、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素のターンオフを受容可能なレベルまで低下する時間を有する。
【0051】
本発明の好ましい実施形態によれば、制御装置24は、ターンオフ型の関連半導体構成要素13a、13bのターンオフに関する制御信号の受信確認を、前記直列接続の他方の部分1b、1aにおける全ての制御ユニット25から受信した場合のみ、電流バルブの直列接続の一方の部分1a、1bにおける電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bのターンオンを可能にするように適応される。これにより、誤動作による電流バルブのターンオンが直列接続された電流バルブに短絡電流を引起こすリスクが最少化される。直列接続の他方の部分1b、1aの電流バルブから、電流バルブの整流構成要素14b、14aにおいて遮断電圧が検出されたことを示す信号を受信した場合のみ、前記直列接続の一方の部分1a、1bにおいて電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bのターンオンを可能にするように制御装置24bを適応させることにより、前記リスクに対してさらに安全性が得られる。後者の場合、各電流バルブ2、3は、当然、電流バルブの整流構成要素14a、14bにおける遮断電圧を検出するための部材を設けなければならない。電流バルブの整流構成要素14a、14bにおける遮断電圧を検出するための部材は、適当には、制御ユニット25で構成される。すなわち、ターンオフ型の半導体構成要素13a、13bと並列に接続された整流構成要素14a、14bに遮断電圧が発生するとき、ターンオフ型の半導体構成要素の制御ユニット25の電圧を登録することができる。
【0052】
遮断電圧を示す信号は、通常の及び前述の短絡検出のバックアップとして使用することもでき、その場合、ターンオン信号が電流バルブに送信された後、所定の短期間内に極性を異にする電流バルブにおいて遮断電圧が示されない場合、短絡状況に関して電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素の保護対策が自動的に開始される。前記バックアップ方法に対する変形例として、ターンオンされた電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素の2つの電極間の電圧変化を、ターンオンプロセスの間、短絡状況の検出のために、測定することができる。後述のような方法は、特許文献3に詳述されている。
【0053】
図7に概略的に示したように、制御装置24は、本明細書では24aと24bで表記された2つの個別のユニットに適当に分離されている。第1ユニット24aは、PWMモジュレータ30からの信号により、補助バルブのターンオフ型の半導体構成要素20a、20b及び電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bのターンオン及びターンオフの瞬間とシーケンスを計算するように適応される中央演算装置を構成している。第2ユニット24bは、第1ユニット24aにより決定された瞬間及びシーケンスにより導かれた正確な瞬間に、補助バルブ又は電流バルブの対象となる制御ユニット23、25に、ターンオン及びターンオフ信号を送信する役割を担う。当該第2ユニット24bは、できるだけ速く、できるだけ少ない信号処理ステップで前記対策を始動することができるように、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素13a、13bの過負荷を回避するための上述の保護対策の役割を適切に担う。よって、検出装置32は、適宜前記第2ユニット24bと通信するように適応されるか、あるいはそれに統合される。
【0054】
補助バルブのターンオフ型の半導体構成要素の過負荷のリスクを示す誤動作の状況が登録されると、PWMモジュレータにより制御される転流シーケンスが適切に中断され、モジュレータ30から制御装置24の上記第1ユニット24aへ、及び/又は、前記第1ユニット24aから制御装置24の上記第2ユニット24bへの信号送信が遮断される。
【0055】
上述及び特許請求の範囲に記載されたように、電流バルブのターンオフ及びターンオンそれぞれは、各電流バルブが前述したような複数の直列接続された回路12を具備する場合に、電流バルブのターンオフ型の全半導体構成要素13a、13bのターンオフ及びターンオンそれぞれを同時に行うことを示していると理解されたい。
【0056】
本発明は、当然、上記好ましい実施形態に限定されず、請求項に記載の本発明の基本的な概念から逸脱することなく、多くの変形例が可能であることは当業者には自明である。例えば、コンバータの各相脚は、3以上の直列接続された電流バルブ、例えば、相出力の両側に2つずつ、合計4つの電流バルブを具備することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、本発明の第1実施例によるコンバータを図示した簡略回路図である。
【図2】図2は、本発明の第2実施例によるコンバータを図示した簡略回路図である。
【図3】図3は、本発明の第3実施例によるコンバータを図示した簡略回路図である。
【図4】図4は、電流バルブにおける電流変化率の大きさを所定の最大値に制限するための解決法を図示した簡略回路図である。
【図5】図5は、3つの異なるプロセスにおいて電流バルブを流れる電流の変化を示す曲線である。
【図6】図6は、短絡状況に関連して極性を異にする2つの電流バルブを流れる電流の変化、及び各電流バルブに含まれるターンオフ型の半導体構成要素のゲートとエミッタの間の対応する電圧の変化を示す曲線である。
【図7】図7は、本発明の方法を実行するための制御システムを図示した簡略ブロック図である。

Claims (29)

  1. コンバータの直流電圧側の正と負の2つの電極(4、5)間に配設された少なくとも2つの電流バルブ(2、3)の直列接続であって、各電流バルブが、ターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)と、それと逆並列に接続された整流構成要素(14a、14b)とが設けられた少なくとも1つの回路(12)を具備し、交流電圧相線(11)が、2つの電流バルブ間の直列接続部の、相出力部と称される中間点(10)に接続されて該直列接続部を2つの部分(1a、1b)に等分している直列接続と、
    電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のそれぞれと並列に接続されたスナバキャパシタ(15)と、少なくとも1つのインダクタ(17)と、相電流の転流に際して前記スナバキャパシタ(15)を再充電するためのターンオフ型の半導体構成要素(20a、20b)が設けられた補助バルブ(18)とを有する共振回路(16)と、
    電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオン及びターンオフを制御するための制御装置(24)と、
    を具備するコンバータであって、
    当該コンバータが、電流バルブ(2、3)を流れる電流の変化率(dI/dt)を測定するための装置(31)と、前記測定装置(31)と協働して該コンバータ内の短絡を検出するための検出装置(32)とを具備し、所定の制限時間(tlim)を上回る間、前記測定装置(31)により測定された電流の変化率(dI/dt)が所定の電流の変化率の極限値(dI/dtlim)以上であるとき、該検出装置(32)が短絡電流を検出するように適応されていることを特徴とするコンバータ。
  2. 各電流バルブ(2、3)には、電流バルブ(2、3)の電流の変化率(dI/dt)の大きさを最大値(dI/dtmax)に制限するための手段(40)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンバータ。
  3. 電流バルブ(2、3)の電流の変化率(dI/dt)の大きさを最大値(dI/dtmax)に制限するための各電流バルブ(2、3)の手段(40)は、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)の各々に、ターンオフ型の各半導体構成要素(13a、13b)のゲート(G)とエミッタ(E)との間に配設されたキャパシタ(41)を具備することを特徴とする請求項2に記載のコンバータ。
  4. 前記手段(40)は、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)の各々に、前記ゲートと前記エミッタとの間に配設されたキャパシタ(41)と直列に、ターンオフ型の各半導体構成要素(13a、13b)のゲート(G)とエミッタ(E)との間に配設されたツェナーダイオード(42)をさらに具備することを特徴とする請求項3に記載のコンバータ。
  5. 測定装置(31)は、測定装置(31)により測定された電流の変化率(dI/dt)が電流の変化率の極限値(dI/dtlim)以上であるとき、それを示す信号を検出装置(32)に送信するように適応されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコンバータ。
  6. 測定装置(31)が、測定された電流の変化率(dI/dt)の値を示す測定信号を検出装置(32)に送信するように適応されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコンバータ。
  7. 測定装置(31)が、電流バルブ(2、3)の前記直流接続部の2つの部分のうち第1の部分(1a)における電流の変化率(dI/dt)を測定するための第1の測定部材(31a)と、電流バルブ(2、3)の前記直流接続部の2つの部分のうち第2の部分(1b)における電流の変化率(dI/dt)を測定するための第2測定部材(31b)とを具備することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコンバータ。
  8. 電流バルブに含まれるターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)と、それと逆並列に接続された整流構成要素(14a、14b)とを有する少なくとも1つの回路(12)には、前記回路(12)に含まれるターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)と直列に、前記回路(12)に属するスナバキャパシタ(15)と並列に接続された、電流の変化率(dI/dt)を測定するための測定部材(31a、31b)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のコンバータ。
  9. 所定の制限時間値(tlim)を上回る間、測定された電流の変化率(dI/dt)が電流の変化率の極限値(dI/dtlim)以上であった結果、検出装置(32)が短絡電流を検出したとき、制御装置(24)が電流バルブ(2、3)のターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように適応されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のコンバータ。
  10. 検出装置(32)と協働して電流バルブ(2、3)の電流強度(I)を測定するための装置(33)を具備し、測定された電流強度が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回ったとき、該検出装置(32)が短絡電流を検出するように適応されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のコンバータ。
  11. 電流強度(I)を測定するための装置(33)が、電流バルブ(2、3)の前記直列接続部の2つの部分のうち第1の部分(1a)における電流強度(I)を測定するための第1の測定部材(33a)と、電流バルブ(2、3)の前記直列接続部の2つの部分のうち第2の部分(1b)における電流強度(I)を測定するための第2の測定部材(33b)とを具備することを特徴とする請求項10に記載のコンバータ。
  12. 測定された電流強度(I)が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回った結果、検出装置(32)が短絡電流を検出したとき、制御装置(24)が電流バルブ(2、3)のターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように適応されていることを特徴とする請求項10又は11に記載のコンバータ。
  13. 制御装置(24)は、電流バルブ(2、3)の前記直流接続部の2つの部分(1a、1b)の一方において測定された電流強度(I)が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回ったとき、まず直列接続の他方の部分(1b、1a)において電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13b、13a)のターンオフを開始し、その後測定された電流強度(I)が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回った直列接続の部分(1a、1b)における電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始することを特徴とする請求項12に記載のコンバータ。
  14. 制御装置(24)は、直列部分の他方の部分(1b、1a)において電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13b、13a)のターンオフの開始した後、所定の遅延時間(t)をおいて、測定された電流強度(I)が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回った直列接続の部分(1a、1b)における電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように適応されていることを特徴とする請求項13に記載のコンバータ。
  15. 電流バルブ(2、3)のターンオフ型の各半導体構成要素(13a、13b)には、制御装置(24)から受信した制御信号の誘導により、ターンオフ型の関連半導体構成要素(13a、13b)のターンオン及びターンオフを実行するように適応された制御ユニット(25)が設けられており、該各制御ユニット(25)が、制御信号の受信確認を制御装置(24)に返信するように適応されていることと、
    制御装置(24)は、電流バルブ(2、3)の直列接続の他方の部分における全ての制御ユニット(25)から、ターンオフ型の関連半導体構成要素(13b、13a)のターンオフに関連する前記制御信号の受信確認を受信した場合のみ、電流バルブ(2、3)の直列接続の一方の部分における電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを可能にするように適応されていることと、
    を特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載のコンバータ。
  16. 各電流バルブ(2、3)は、電流バルブの整流構成要素(14a、14b)における遮断電圧を検出するための部材(25)を具備することと、
    制御装置(24)は、電流バルブ(2、3)の直列接続の他方の部分(1b、1a)の各電流バルブから、電流バルブの整流構成要素(14b、14a)において遮断電圧が検出されたことを示す信号を受信した場合のみ、電流バルブ(2、3)の直列接続の一方の部分(1a、1b)においてターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオンを可能にするように適応されていることと、
    を特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載のコンバータ。
  17. 各電流バルブ(2、3)は、電流バルブの整流構成要素(14a、14b)における遮断電圧を検出するための部材(25)を具備することと、
    ターンオン信号が異なる極性に配設された電流バルブに送信されてから所定の期間内に電流バルブにおいて遮断電圧が検出されない場合、制御装置(24)が電流バルブ(2、3)のターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように適応されていることと、
    を特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載のコンバータ。
  18. コンバータの直流電圧側の2電極(4、5)間に配設された少なくとも2つの中間リンクキャパシタ(7、8)の直列接続と、
    相出力部(10)と中間リンクキャパシタ(7、8)の前記直列接続の中間点(9)との間に配設されたインダクタ(17)と補助バルブ(18)との直列接続を含む共振回路(16)とを具備するARCPコンバータであって、
    前記補助バルブ(18)が、互いに異なる極性に配設された少なくとも2つのターンオフ型の半導体構成要素(20a、20b)を含むことを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載のコンバータ。
  19. コンバータの直流電圧側の正と負の2つの電極(4、5)間に配設された少なくとも2つの電流バルブ(2、3)の直列接続であって、各電流バルブが、ターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)と、それと逆並列に接続された整流構成要素(14a、14b)とが設けられた少なくとも1つの回路(12)を具備し、交流電圧相線(11)が、2つの電流バルブ間の直列接続の相出力部と称される中間点(10)に接続されて該直列接続を2つの部分(1a、1b)に等分している直列接続と、
    電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のそれぞれと並列に接続されたスナバキャパシタ(15)と、少なくとも1つのインダクタ(17)と、相電流の転流に関連して前記スナバキャパシタ(15)を再充電するためのターンオフ型の半導体構成要素(20a、20b)が設けられた補助バルブ(18)とを有する共振回路(16)と、
    電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオン及びターンオフを制御するための制御装置(24)と、
    を具備するコンバータを制御する方法であって、
    電流バルブ(2、3)を流れる電流の変化率(dI/dt)を測定し、電流の変化率の極限値(dI/dtlim)と比較し、所定の制限時間(tlim)を上回る間、測定された電流の変化率(dI/dt)が電流の変化率の極限値(dI/dtlim)以上であるとき、短絡電流を検出することを特徴とする方法。
  20. 各電流バルブ(2、3)の電流の変化率(dI/dt)の大きさを、最大値(dI/dtmax)に制限することを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 各電流バルブ(2、3)の電流の変化率(dI/dt)の大きさを、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)の各一方において、ターンオフ型の各半導体構成要素(13a、13b)のゲート(G)とエミッタ(E)との間に、好ましくはツェナーダイオード(42)と直列に配設されたキャパシタ(41)を用いて最大値(dI/dtmax)に制限することを特徴とする請求項19又は20に記載の方法。
  22. 所定の制限時間値(tlim)を上回る間、測定された電流のの極限値(dI/dt)が電流の変化率の極限値(dI/dtlim)以上であった結果、短絡電流が検出されたとき、制御装置(24)が電流バルブ(2、3)のターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように適応されていることを特徴とする請求項19ないし21のいずれかに記載の方法。
  23. 電流バルブにおける電流強度(I)を測定し、測定された電流強度が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回るとき、短絡電流を検出することを特徴とする請求項19ないし22のいずれかに記載の方法。
  24. 測定された電流強度(I)が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回った結果、短絡電流が検出されたとき、制御装置(24)が電流バルブ(2、3)のターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように適応されていることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 制御装置(24)は、測定された電流強度(I)が電流バルブ(2、3)の前記直流接続部の2つの部分(1a、1b)の一方において所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回ったとき、まず直列接続の他方の部分(1b、1a)において電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13b、13a)のターンオフを開始し、その後、測定された電流強度(I)が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回った直列接続の部分(1a、1b)において電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13)のターンオフを開始することを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 直列部分の他方の部分(1b、1a)において電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13b、13a)のターンオフを開始した後、所定の遅延時間(t)をおいて、測定された電流強度(I)が所定の電流強度の極限値(Ilim)を上回った直列接続の部分(1a、1b)において、電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように制御装置(24)が適応されていることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 電流バルブ(2、3)のターンオフ型の各半導体構成要素(13a、13b)のターンオン及びターンオフは、制御装置(24)から受信した制御信号により誘導される制御ユニット(25)を用いて実行され、各制御ユニット(25)が制御信号の受信確認を制御装置(24)に返信することと、
    制御装置(24)は、電流バルブ(2、3)の直列接続の他方の部分における全ての制御ユニット(25)から、ターンオフ型の関連半導体構成要素(13b、13a)のターンオフに関する前記制御信号の受信確認を受信した場合のみ、電流バルブ(2、3)の直列接続の一方の部分で電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを許容するように適応されていることと、
    を特徴とする請求項19ないし26のいずれかに記載の方法。
  28. 電流バルブの整流構成要素(14a、14b)において遮断電圧を検出することと、
    制御装置(24)は、電流バルブ(2、3)の直列接続の他方の部分(1b、1a)の各電流バルブから、遮断電圧が電流バルブの整流構成要素(14b、14a)で検出されたことを示す信号を受信した場合のみ、電流バルブ(2、3)の直列接続の一方の部分(1a、1b)における電流バルブのターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオンを許容にするように適応されていることと、
    を特徴とする請求項19ないし27のいずれかに記載の方法。
  29. コンバータの整流構成要素(14a、14b)の遮断電圧を検出することと、
    ターンオン信号が異なる極性に配設された電流バルブに送信されてから所定の期間内に、電流バルブにおいて遮断電圧が検出されかった場合、制御装置(24)が電流バルブ(2、3)のターンオフ型の半導体構成要素(13a、13b)のターンオフを開始するように適応されていることと、
    を特徴とする請求項19ないし28のいずれかに記載の方法。
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